JP2003027483A - 多軸積層不織布からなるジオグリッドおよびその製法 - Google Patents

多軸積層不織布からなるジオグリッドおよびその製法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多方向に大きな強力および引抜抵抗、貫通抵
抗を有するジオグリッドであり、さらに、柔軟で作業性
が良く、コストの安いジオグリッドおよびその製法。 【解決手段】 高強度ヤーンを3軸積層不織布または4
軸積層不織布等の多軸積層不織布の構成素材としてなる
ジオグリッドであって、その多軸積層不織布のヤーン間
の接合点が強化されており、また、ヤーンの接合部分の
みが接着剤で接合されている形態にすることにより柔軟
性を有する安価なジオグリッド、および多軸積層不織布
の積層工程で、互いに斜交する高強度ヤーンが積層装置
のピンで保持されている状態での接合処理や熱処理を行
う高強度ヤーンの多軸積層不織布からなるジオグリッド
の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジオグリッドに関
し、特に、あらゆる方向に強く、引抜抵抗も大きくした
多軸不織布からなるジオグリッドに関する。
【0002】
【従来の技術】盛土や軟弱地盤の補強のような強度を要
求される分野では、従来、2軸方向のみに構成要素が連
結している格子構造からなる織物がジオグリッドと称し
て使用されてきた(JIS L0221)。しかし、剛
性のある高強度ヤーンから、粗目の織物を製造すること
は、生産性が悪くコストアップの要因となっていた。ま
た、物性的にも、タテヨコの強度は強いが、斜め方向の
強度が弱く、あらゆる方向に強度が要求されるジオグリ
ッドでは、必ずしも適合するものではなかった。したが
って、必要以上にヤーンの量を多用した織物で対応して
おり、その面からもコストアップとなっていた。またジ
オグリッドは空間を大きくした形態にする必要がある
が、ヤーンを多用する織物では、空間の確保の面で効率
が悪い。また織物はタテ糸とヨコ糸とのみで構成されて
いるため、製品の厚みを大きくすることが困難であり、
引抜抵抗を大きくすることが困難であった。
【0003】かかる点を改善する目的で、四軸織物も開
発されており(特開平1−292140号)、ジオグリ
ッドとしても検討されている(丸善:産業用繊維資材ハ
ンドブック 1994年 p376)。しかし、四軸織
物は通常の織機よりさらに生産性が悪いため、コストア
ップとなり、コストが重要な因子であるジオグリッド等
には不向きである。また、2軸織物にしろ4軸織物にし
ろ、織物は糸が屈曲しているため、ヤング率が小さくな
り、せっかくヤング率の大きなヤーンを使用しても効率
が悪かった。
【0004】従来のジオグリッドは、高強度ヤーンに接
着性樹脂を含浸したりコーティングしたものであったた
め、コーティング等を施したヤーンのコストが高かっ
た。これらのコーティング処理等をすることなく、市販
の高強度ヤーンをそのまま使用できれば、格段とコスト
ダウンを実現することができる。また、コーティング等
をしたヤーンによるジオグリッドは硬く、ジオグリッド
の製造時に巻き取ることや、施工時の盛土や地面の凹凸
に対応できず、作業性も悪るかった。これらのことよ
り、ジオグリッドの性能を保持したまま柔軟性を有し、
安価なジオグリッドが望まれていた。
【0005】軟弱地盤においては、地盤の補強も重要で
あるが、吸水や排水を行うことも重要であり、従来、ジ
オグリッドとは別に、吸水性不織布を敷き詰めることで
対処していた。しかしそれでは、ジオグリッドの敷設と
吸水性不織布の敷設の二重の手間であった。ジオグリッ
ドに吸水性不織布を貼り合わせて使用することもできる
が、貼り合わせ工程が必要で、コストアップの要因とな
る。したがって、コストアップにならないような、吸水
性不織布とジオグリッドが一体化した構造体が望まれて
いた。
【0006】本発明人等は、従来の織物や直交不織布が
斜め方向の強度が弱いことを改善すべく、斜交3軸、4
軸等の多軸積層不織布についての開発(特公昭62−5
4904、特公平1−24903、特公平3−8091
1号、特開平8−209518号)を行ってきた。しか
し、これらの先発明は、結合点でのヤーン相互間の接合
が不十分ため、ジオテキスタイルとしての引抜抵抗の値
を大きくすることが課題であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を除くためになされたものであって、その目的
とするところは、従来の2方向にのみ強度を有するジオ
グリッドに対し斜め方向にも強度をアップさせたジオグ
リッドを提案するすることにある。また他の目的は、よ
り厚みのある構造のジオグリッドとし、引抜抵抗の大き
なジオグリッドを提案するものである。さらに他の目的
は、柔軟性を有するジオグリッドを提供するすること
で、従来のジオグリッドが硬いために製造時や施工時に
おける作業性の悪さを解消し、コストの安いジオグリッ
ドとするものである。さらに他の目的は、従来の多軸不
織布のもつヤーン相互間の接合点の接合強度をアップさ
せ、ジオグリッドの引抜抵抗や貫通抵抗を大きくするこ
とを提案するものである。さらに他の目的は、吸水性不
織布とジオグリッドが一体化したコストの安い構造を提
案するものである。さらに他の目的は、高品質なジオグ
リッドを生産性良く製造できるようにし、コストの安い
ジオグリッドを提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため鋭意研究を進めた結果、以下のような解決手段
に到達した。本発明は、高強度ヤーンをタテ方向に含む
多軸積層不織布からなるジオグリッドに関する。さらに
本発明は、多軸積層不織布のヤーンの交差部分における
3本以上の上記ヤーンが一点では積層していないが、ヤ
ーンの幅の5倍以内で交差しているジオグリッドに関す
る。さらに本発明は、多軸積層不織布のヤーンの交差部
分のみが接着性樹脂で接合されている多軸積層不織布か
らなるジオグリッドに関する。さらに本発明は、多軸積
層不織布の交点での接合が、ヤーンに含浸されている接
着剤またはヤーンを被覆している接着剤により、下記の
手段の内の少なくとも1種で接合されているジオグリッ
ドに関する。 熱接合、超音波接合、高周波接合 さらに本発明は、多軸積層不織布のヤーンの接合点が、
ステッチ糸により補強されているジオグリッドに関す
る。さらに本発明は、多軸積層不織布のタテ材層、斜め
材層の中間に吸水性不織布層を有するジオグリッドに関
する。さらに本発明は、ヤーンの多軸積層工程の後に、
多軸積層の互いに斜交する斜め材の両耳端がピンに保持
されている状態で、ヤーン間の接合または積層されたヤ
ーンの熱処理が行われる多軸不織布からなるジオグリッ
ドの製法に関する。
【0009】本発明において、多軸積層不織布即ち3
軸、4軸、5軸等の斜交積層不織布の製造技術で製造さ
れる積層不織布が使用される。これらの不織布は、織物
や直交不織布と異なり、斜交する素材が含まれることを
特徴とする。3軸不織布、または3軸積層不織布とは、
構成するタテ(経)材に対し互いに逆方向に交差する2
方向の斜交材が積層・接合された不織布をいう。4軸不
織布、または4軸積層不織布とは、構成するタテ(経)
材とヨコ(緯)材に対し、互いに逆方向に交差する2方
向の斜交材が積層・接合された不織布をいう。5軸不織
布とは、タテ材に対し互いに逆方向に交差する斜交材
が、角度を変えることにより、2組の斜交の組み合わせ
となる場合である。これらの多軸不織布では、タテ材は
1軸と数えられているが、表裏にタテ材を配することも
できる。多軸積層不織布は、本発明人等の先発明である
特公昭62−54904、特公平1−24903、特公
平3−80911号、特開平8−209518号等が使
用されるが、これらに限定するものではなく、タテ材、
斜交材が積層・接合された不織布であればよい。
【0010】本発明は、多軸積層不織布のタテ材、ヨコ
材、斜交材の少なくともタテ材に高強度ヤーンを使用す
る。本発明における高強度ヤーンとは、通常の衣料用の
糸ではなく、産業用に特に高強度・高弾性率に製造され
ている糸で、強度においては、少なくとも6cN/dt
ex以上、好ましくは10cN/dtex以上、15c
N/dtex以上であることが最も好ましい。また、引
張弾性率(ヤング率)としては、100cN/dtex
以上、好ましくは300cN/dtex、500cN/
dtex以上であることが最も好ましい。
【0011】このように高強度・高弾性率のヤーンを使
用するのは、少量のヤーンを使用して目の粗い構造であ
りながら、引抜抵抗を大きくすることができるからであ
る。また、弾性率の大きなヤーンを使用する必要がある
のは、引抜抵抗に対するクリープを小さくする必要があ
るからである。但し、本発明の多軸不織布は、織物のよ
うに糸が屈曲していないので、従来のジオグリッドに使
用されていたヤーンよりは、引張強度や引張弾性率が小
さくても、有効に作用し、より少ない繊維使用量で良い
場合が多い。なお本発明では、強度や弾性率をcN/d
texで規定した。別の規定の方法として、GPaを表
示することも行われているが、繊維のポリマーとしての
密度が種々あるばかりでなく、糸にしたときのモノフィ
ラメント状かマルチフィラメント状か紡績糸かで見かけ
密度が大きく異なるので、これらに左右されないcN/
dtexを採用した。また、これらのヤーンは、後述の
ように接着性物質を含浸またはコートして使用される場
合もあるが、上述した強度や弾性率は、これらの接着性
物質が付与される前、または接着性物質を除去したヤー
ンの強度や弾性率として使用される。
【0012】本発明に使用される高強度ヤーンは、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリルニト
リル、ポリビニルアルコール等の有機合成繊維からなる
高強度ヤーンが使用される。または超高強度ポリエチレ
ン、アラミド、ポリアリレート、ポリパラフェニレンベ
ンゾビスオキサゾール(PBO)等の高性能、高機能繊
維の高強度ヤーンも使用することができる。特に、超高
分子量ポリエチレンを用いて超延伸したフィラメント、
テープ、スプリットヤーン等は、本発明の高強度ヤーン
に特に適する。また、炭素繊維、やスチール繊維等の無
機繊維や金属繊維からなるヤーンも、上記の強度と弾性
率を有する場合は、本発明の高強度ヤーンとして使用す
ることができる。これらの種々の高強度ヤーンは、本発
明の多軸積層体の中で、混ぜて使用することもでき、ま
た他の高強度ヤーンではないヤーンと混ぜて使用するこ
ともできる。
【0013】本発明において、本発明を構成するフィラ
メントまたは繊維のすべてが高強度ヤーンである必要は
なく、そのフィラメントの少なくともタテ方向に高強度
ヤーンが使用されておればよい。ジオグリッドにおい
て、特に重要な引抜抵抗は、タテ方向の強度や弾性率が
もっぱら作用するからである。但し、タテ方向ばかりで
なく、他の斜め材等にも高強度ヤーンを使用すること
は、多方向に強いことを目的とする本発明のジオグリッ
ドにおいては、強度面で有効であるばかりでなく、より
少ない糸を使用して、目の粗い構造が実現でき、ジオグ
リッドを挟む上下の土層の接合を良くする面からも好ま
しい。
【0014】本発明の多軸不織布は、ジオグリッドに使
用される。ジオグリッドは、JIS L0221に定義
されており、「引張抵抗性のある構成要素が連結した規
則的な格子構造からなるシート状のもので、土木などの
用途に使用される。主に高分子材料からなる製品」とあ
る。類似のものとして、ジオネットもあるが、「げき間
が構成要素の占める面積より大きい網目構造をもつシー
ト状のもので、土木などの用途に使用される高分子材料
の製品」とあり、必ずしも引張抵抗性のある構成要素を
使用しない。JISの定義では、ジオグリッドは格子構
造を意味するが、本発明では、必ずしも格子状とは云わ
ない場合がある図1や図2のような多軸構造をも含めて
ジオグリッドとする。
【0015】本発明の多軸不織布は、特にジオグリッド
に適する。ジオグリッドは強度や引抜抵抗、貫通抵抗の
絶対値の大きなものが要求され、しかもあらゆる方向に
強いことが要求される。また、土の中に埋められるた
め、コストは出来るだけ安いことが求められる。したが
って最小のヤーン使用量で、できるだけ効率的に使用す
る必要がある。ジオグリッドにおける土の中の強度の必
要な方向は予測できず、一般にはあらゆる方向に強度や
引抜抵抗、貫通抵抗が要求される。本発明は長繊維から
なる高強度ヤーンを直接使用しているので、強度があ
り、ヤング率も高いので、引抜抵抗も貫通抵抗も大き
い。また、本発明は多軸不織布であるため、あらゆる方
向に強いので、ジオグリッドに最も適する。
【0016】本発明の多軸不織布は、ジオグリッドとし
て、補強用に使用できるばかりでなく、吸水性不織布と
組み合わせて排水、濾過等の機能も持たすことができ
る。例えば、軟弱地盤の改質、サンドイッチ工法、軟弱
路床支持力改善、のり面補強、鉄道盛土、道路の舗道補
強、道路の路床路盤分離等に使用することができる。
【0017】本発明における多軸不織布は、タテヤーン
と斜めヤーン等とは、織物やニットのようにヤーン相互
間の絡み合い等による結合ではなく、接着性物質による
接合により結合している点で異なる。多軸積層不織布
は、両耳端部に配列した一定ピッチのピンでヤーンを把
持されて製造されるため、多軸積層不織布のヤーンの交
差部分は、常に定まった一定の場所で交差する。そのた
め、多軸積層不織布製造工程で、ヤーンの積層後、まだ
ヤーンの両耳端部がピンで把持されている状態で、ヤー
ンの交差部分のみを接着剤で固定することができる。そ
の固定手段は、一定時間毎に接着剤を吐出できるガンに
より実施することができる。これは多軸積層不織布が、
一定区間において積層工程でウェブの両耳端をピンでヤ
ーンを固定してために、ピッチが厳密に一定であること
と、ジオグリッドは目の粗い網目であるという特性があ
ることを利用したものである。例えば、段ボールの製箱
工程で、ホットメルトガンにより接着することが行われ
ているが、そのガンを使用することにより一定個所を間
欠的に接合することが簡便に行うことができる。
【0018】これらのヤーンの交差部分のみの接着に使
用される接着剤は、ホットメルト接着剤ばかりでなく、
溶剤溶解タイプやエマルジョンタイプの接着剤も使用で
きるし、必ずしもホットメルト接着剤とは言えない、通
常のポリオレフィンやポリエステルまたはポリアミドの
溶融樹脂も使用できる。このように、ヤーンの交差部分
のみに接着剤で接合することにより、接合点以外のヤー
ンは接着剤がないので、接着剤の使用量の点から経済的
であるあるばかりでなく、接着剤の付着していない大部
分のヤーンの部分は、柔軟であり、したがって、柔軟な
ジオグリッドとすることできる。なお、ヤーンに予めア
ンカーコートや接着性を良くするための処理をしておく
ことは望ましいが、その場合の処理剤の量は少なくて済
むので、ヤーンが硬くなることは少ない。
【0019】本発明のヤーン間の接合において、接合点
における3本以上のヤーンが一点では積層していない構
造にすることが、接着性をアップさせる点において、特
に重要である。ここで、交差しているかどうかは、本発
明では、ヤーンの幅の中央1/3の部分が、交差してい
ることを意味し、この1/3の部分が1点で重ならない
ようにすることが重要である。但し、交点が上記のよう
に若干ずれているのは、接着性に寄与するが、あまり離
れ過ぎていることは、網目の間隔が小さくなり、ジオグ
リッドとしての適性を損なう場合がある。したがって、
上記3本以上のヤーンが交差する範囲がヤーンの幅の5
倍以内であり、3倍以内であることが望ましく、さらに
2倍以内にすることが最も望ましい。そして、これらの
範囲内で一つの交差部分を形成する。
【0020】また他の接合手段として、接着性成分をエ
マルジョン化や溶剤に溶解させて高強度ヤーンに含浸す
ることにより、ヤーンに接着性を持たせることができ
る。また他の方式として、高強度ヤーンに接着性樹脂を
コートすることによりヤーンに接着性を持たせることが
できる。これらの場合に、ヤーンは数本から十数本まと
めて含浸処理やコーティング処理することもできる。ま
た、結合点での接着性を良くするために、コーティング
処理等されたヤーンの断面は、楕円または細長くしてお
くことが望ましい。
【0021】これらのヤーン間や層間の接合手段とし
て、最も適するのは熱接合、高周波接合、超音波接合で
ある。熱接合は、ウェブ全体を熱風や加熱シリンダーで
加熱して接着剤を溶融して接着する。高周波接合や超音
波接合は、接着剤が高周波や超音波により加熱されて溶
融状態になることを利用したものである。これらのヤー
ンに含浸させたりコーティングする樹脂は、エチレン酢
酸ビニル系などのオレフィン系樹脂、ポリエステルまた
はポリアミド系の樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニル
アルコール系樹脂等が使用することができる。
【0022】本発明のヤーン間が接合された後、ステッ
チによりヤーン間の接合点を縫い合わせて補強したジオ
グリッドとすることもできる。ステッチはステッチボン
ド不織布装置のステッチマシンや、マリ編で代表される
編み機での縫い糸挿入方式が採用できる。このように接
合点を補強することにより、ジオグリッドの引抜抵抗を
増して、ジオグリッドとしての機能がアップされる。こ
のように交点のステッチが可能なのは、多軸不織布の交
点が織物と比較して厳密に規則的であることと、ジオグ
リッドが目の粗い網目であることより実現できたもので
ある。
【0023】本発明の高強度ヤーン多軸積層体と他のス
パンボンド不織布等のウェブとを積層して、熱接合、高
周波接合、超音波接合等の手段で接合して一体化させる
こともできる。その際、他のウェブは、タテ素材と斜交
素材の中間に入れることも有力である。この他のウェブ
としては、吸水効果や濾過機能を利用するため、界面活
性剤処理したスパンボンド不織布や親水性のあるポリビ
ニルアルコールや綿やパルプの不織布と組み合わす場合
等がある。
【0024】多軸積層不織布からなるジオグリッドと吸
水性不織布とを積層して使用することは、その不織布の
排水機能とジオグリッドの強度機能とが複合されるばか
りでなく、多軸不織布は結合点での点接着であるので、
接合強度を強くすることに限界があったが、不織布と接
合することにより、ヤーンと不織布の接合点が線接合に
なり、接合強度をアップすることができる利点もある。
この線接合強度をアップするために、不織布の方も接着
性の良いものを選ぶことにより、接合強度をさらにアッ
プすることができる。接着性をアップした不織布とし
て、接着性成分と複合紡糸されたスパンボンド不織布
や、接着性繊維を混入した乾式不織布や湿式不織布が好
適である。
【0025】このように、多軸積層不織布のタテ材と斜
め材の中間に他の素材の層を入れることは、ジオウーブ
ン等の織物では実施できないことである。本発明では、
多軸積層不織布の製造工程で、吸水性不織布を積層する
ことができ、コスト安く実現できる。また、吸水性不織
布がタテ材と斜め材の中間に入っているので、敷設の際
に、吸水性不織布が破れたり切れたりすることがない利
点もある。このようにして、ジオグリッドによる地盤の
補強と吸水性不織布による吸水機能、排水機能を一体化
した構造が実現できた。
【0026】これらの接合手段は、高強度ヤーンの多軸
積層工程の後に、多軸積層の互いに斜交する斜め材の両
耳端がピンに保持されている状態で行うことが望まし
い。このピンに保持されている状態で接合されることに
より、多軸の配列が乱れることなく接合され、目的とす
る強度バランスを乱すことなく接合できるからである。
また、製品幅が一定し、坪量の乱れも少なく、そのた
め、強度の弱い部分もなくなる。
【0027】また、この多軸積層工程、接合工程の前ま
たは後に、多軸積層の互いに斜交する斜め材の両耳端が
ピンに把持されている状態で熱処理されることが望まし
い。高周波接合、超音波接合等によって生じた歪(ヒズ
ミ)を、熱処理でとり除くことにより、製品の安定性に
寄与することができる。歪のあるまま製品化すると、製
品が反ったり、曲がったりする場合がある。斜交する素
材がピンにかけられた状態で熱処理することにより、定
幅性、平面性、寸法安定性等が増した不織布となる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
により説明する。図1、図2は、本発明のジオグリッド
における高強度ヤーンの多軸積層不織布の積層形態の例
をモデル化して示す。図1は3軸積層の例である。図1
で、点線で示すタテ方向の多数本の高強度ヤーン1a
は、本発明の多軸不織布の1例である3軸不織布の表面
に位置するタテ配置高強度ヤーンである。1点破線で示
すタテ方向の多数本の高強度ヤーン1bは、不織布の裏
面に位置するタテ配置高強度ヤーンである。斜めに走行
する一群の斜め材2aと、逆方向に斜めに走行する一方
の斜め材2bが交わって、斜交形態を形成する。これら
の1a、1b、2a、2bは、すべてが高強度ヤーンで
ある必要はなく、少なくともタテ方向の1部が高強度ヤ
ーンであればよい。
【0029】図1では、表面のタテヤーン1aと裏面の
タテヤーン1bが、それぞれ別の斜交材の2aと2bの
交点を走行しているが、タテヤーン1aのすぐ裏面にタ
テヤーン1bがきて、両方のタテヤーンで斜交材2a、
2bの一つの交点を挟み、そして、裏面のヤーン1bの
すぐ表面にタテヤーン1aがきて、両方のタテヤーンで
斜交材2a、2bの一つの交点を挟む方式が、タテ方向
をより強くし、接着力も増して望ましい。そのようにす
る場合は、図1よりもタテヤーンは、2倍必要である。
【0030】また図1では、わかりやすくするために、
ある1本のヤーンの流れを線で示すが、ヤーンは線では
なく幅を有する。したがって、本発明では、ヤーンの幅
の中央の1/3を、ヤーンの中心線とし、その中心線が
重なるかどうかを判断する。図1Aでは、タテヤーン1
aまたは1bと、斜め材2a、2bの3本のヤーンが1
点で交わっている例である。
【0031】図2は4軸積層の例である。図2Aは、4
軸に積層された形態を示す。図2Bは、その1群3aの
高強度ヤーンの走行パターンを示したものである。この
図2Bで、1本の線を太く示して、走行パターンをわか
りやすくした。4軸積層体は、この3aと斜交して対称
的に走行する高強度ヤーン群3bと図1に示したタテ配
置の高強度ヤーン1a、1bからなる。なお、図2Aに
示すように、交点を1点に接合するためには、ピンの配
列を2重にしておくことが必要になる場合がある。図1
の説明で述べたように、図2でも、タテヤーン1aと1
bが重なるように走行することが望ましい。
【0032】図3は、3軸積層不織布のヤーン間の接合
点における3本以上のヤーンが一点では積層していない
が、ヤーンの幅の一定の範囲内で交差しているジオグリ
ッドの例を示す。ヤーンは一定の幅を有するように示さ
れており、表のタテヤーン1aとそのすぐ裏面にタテヤ
ーン1bがきて、両方のタテヤーン1a、1bで斜交材
2a、2bの交点を挟んでいる例において、これらの交
点c1、c2、c3、c4、c5が一点では交差せず、
図のように若干ズレながら交差している。交差点cは、
ヤーンの幅の中央1/3が他のヤーンの中央1/3と交
わる点で示す。このように若干ずらして交差させること
により、1点で交差するのではなく5点で交差すること
が可能になるので、接合力を大きくすることができる。
但し、接合点間の距離、例えばc1とc2間、c1とc
3間など、一つの接合点間の最も大きな距離が、あまり
広くなりすぎることは、グリッドの空間が狭くなり、土
壌相互の接合力を弱くする可能性があり、ジオグリッド
としての機能を満たさない可能性がある。このズレの最
大距離がヤーン幅の5倍以下、望ましくは3倍以下であ
り、最も望ましくは2倍以下である。これらのc1〜c
5に示される多軸積層不織布の接合点が、本発明におけ
る一つのヤーンの交差部分を形成する。
【0033】図3のBは、そのジオグリッドの積層状態
を断面方向からみた状態を示す。このように本発明のジ
オグリッドは基本的にはヤーンが直線的に接合している
ために、不織布の厚みが増し、ジオグリッドとしての引
抜抵抗を大きくする効果が大きい。図2の4軸積層不織
布の場合も、同様にヤーン間が若干ずらした形態で積層
していることが望ましい。
【0034】図4は、3軸積層不織布の製造工程におい
て、タテヤーン1a、1bの間で斜交ヤーン2a、2b
が積層され、その斜交ヤーン2a、2bの両耳端がピン
で固定されている状態で、ホットメルトガン5a、5
b、5cのノズル6a、6b、6cより3軸積層不織布
のヤーンの交差部分7a、7b、7c・・・に対して、
ホットメルト接着剤を間欠的に吐出して、交点7に溶融
ホットメルト接着剤層8a、8b、8c・・・を形成し
ていく。溶融ホットメルト接着剤層8は、その後冷却さ
れて接合点は接着固定される。
【0035】図5、図6は、本発明の高強度ヤーンによ
るジオグリッドを製造する装置の例で、図5は平面図、
図6は側面図である。図5および図6において、進行方
向の左右端部に、一定のピッチでヤーンを掛けるピンの
列11a、11bを有するコンベア12が循環してい
る。このコンベア12の上方にコンベアを直角に横切る
平行に配置された一組の円筒カム13aと13bを設
け、カムの回転にしたがって、両カムをつなぐ軌条14
に軸受(図では省略)により連結された給糸ガイド15
が、コンベア12上のピン11aと11bを横切る方向
に往復する。この軌条(ガイドレール)14とコンベア
上の異なる高さでタテ方向と一定の角度で、別の軌条1
6が軸受(図では省略)により給糸ガイド15に把持さ
れている。この軌条16の角度により、製品における高
強度ヤーンの斜交する角度を変更することができ、コン
ベア12のタテ方向に対して63.5度の場合は図2の
4軸積層が実現でき、90度の場合は図1の3軸積層が
実現できる。図2の4軸積層の場合は、もう一組の同様
な給糸ガイド20が必要で、この場合、軌道21は軌道
16に対し対象角である−63.5度で設置される。こ
の給糸ガイド15、20には一定ピッチに設けられた多
数のガイド細管17、22を有している。モータ23に
より駆動されるコンベア12と連結して、円筒カム1
3、18、およびニップロール24の回転が制御され
る。
【0036】多数のクリールに設置されているボビンに
巻かれている多数本の高強度ヤーンが繰り出され、張力
調整されて多軸積層装置に高強度ヤーン25、26とし
て供給される。高強度ヤーンはそれぞれ給糸細管19、
23に分配される。コンベア上を横切って往復する給糸
ガイド15、20の給糸細管17、22により供給され
るそれぞれの高強度ヤーンは、コンベアの左右のピン1
1a、11bに保持されて、高強度ヤーンがコンベア上
で斜交積層される。ボビン27a、27bから多数の高
強度ヤーン28、29が経材として供給され、一方の高
強度ヤーン群28はコンベア上に並べられ、別の高強度
ヤーン群29は斜交積層された高強度ヤーン群の上に供
給され、ニップロール24により、高強度ヤーン群2
8、29で上下から斜交高強度ヤーン群を挟んで積層す
る。積層された高強度ヤーン群は、斜交高強度ヤーン群
がピン列11a、11bで保持された状態で、接合点接
着、熱風を循環しての熱接合、高周波接合、超音波接合
等を設けた接合装置30で接合され、熱風熱処理装置3
1で熱処理されて歪みが除去されて、高強度ヤーン多軸
積層不織布のジオグリッド32とされる。
【0037】図5、6では示していないが、図6のタテ
材層28の上、またはタテ材層29の下に、吸水性不織
布を挿入することにより、排水機能、吸水機能を有する
ジオグリッドとすることができる。
【0038】
【実施例】実施例1 図5、6の装置でピン列11a、11bのピン間隔50
mmで、軌道16のタテ方向との角度を90とし、第2
の給糸ガイド20は使用しない。超高分子量ポリエチレ
ンの超高強度マルチフィラメント(強度29cN/dt
ex)のトウタルtexが1320dtexを7本引き
揃えて斜交ヤーンとして斜交積層した。同じく超高分子
量ポリエチレンの超高強度マルチフィラメント(強度2
9cN/dtex)のトウタルtexが1320dte
xを7本引き揃えて、それぞれ上側のタテヤーンと下側
のタテヤーンとし、上下それぞれより50mmピッチで
供給し、上下から斜交積層高強度ヤーンを挟み図3の構
造とした。その後、まだ斜交ヤーンが耳端部をピンで把
持されている状態において、図4のようにヤーンの交差
部分をホットメルトガン(ノードソン社製H20A、ガ
ン温度145℃)にエチレン酢酸ビニル系ホットメルト
接着剤を供給し、交点のみに対し接着剤を供給して接合
し、3軸積層高強度ヤーン不織布のジオグリッドを得
た。そのタテ方向の強度は102KN/mであった。
【0039】実施例2 図5、6の装置で、ピン間隔50mm、軌道16のタテ
方向との角度を63.5、第2の軌道21のなす角度を
−63.5度として、第2の給糸ガイド20も使用し
た。アラミド繊維(強度20cN/dtex)のマルチ
フィラメントでトウタルtexが3330dtexある
ヤーンを3本引き揃えて、エチレン酢酸ビニル樹脂をコ
ーティングした高強度ヤーンを斜交ヤーンとして斜交積
層し、同じくアラミド繊維(強度20cN/dtex)
のマルチフィラメントでトウタルtexが3330dt
exを3本引き揃えてエチレン酢酸ビニル樹脂でコーテ
ィングした高強度ヤーンをそれぞれ上側のタテヤーンと
下側のタテヤーンとし、上下それぞれ50mmピッチで
供給し、上下から斜交積層高強度ヤーンを挟むことによ
り、図2の構造の4軸積層不織布とし、その後、高周波
接合機で交差している点を接合して、4軸積層高強度ヤ
ーン不織布のジオグリッドを得た。そのタテ方向の強度
は71KN/mであった。
【0040】
【発明の効果】本発明により、従来の2方向にのみ強度
を有するジオグリッドに対し斜め方向にも強度をアップ
させたジオグリッドとすることができた。また、より厚
みのある構造のジオグリッドとすることができ、引抜抵
抗の大きなジオグリッドとすることができた。さらに、
柔軟性を有するジオグリッドとすることができ、従来の
ジオグリッドが硬いために製造時や施工時における作業
性の悪さを解消し、また市販の高強度ヤーンに接着性樹
脂をコーティング処理が必要ないことや接着剤使用量が
少なくて済む等の理由で、コストの安いジオグリッドと
することができた。さらに、従来の多軸不織布のもつヤ
ーン相互間の接合点の接合強度をアップさせ、ジオグリ
ッドの引抜抵抗や貫通抵抗を大きくすることができた。
さらに、多軸積層不織布からなるジオグリッドと吸水性
不織布とを一体化した構造にすることにより、軟弱地盤
の吸水機能や排水機能を有する構造体を安く提供するこ
とができた。さらに、高品質なジオグリッドを生産性良
く製造できるようにし、コストの安いジオグリッドの製
法とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高強度ヤーン3軸積層不織布からなる
ジオグリッドのモデル図
【図2】本発明の高強度ヤーン4軸積層不織布からなる
ジオグリッドのモデル図
【図3】本発明の3軸積層不織布の交点が若干ずれて交
差しているモデル図。
【図4】本発明の3軸積層不織布の交点のみを接合する
方式の例を示した斜視図。
【図5】本発明の高強度ヤーン多軸積層不織布製造装置
の例(平面図)
【図6】本発明の高強度ヤーン多軸積層不織布製造装置
の例(側面図)
【符号の説明】
1a、1b:多軸高強度ヤーン積層不織布を構成する経
材として使用される高強度ヤーン、 2a、2b:3軸高強度ヤーン積層不織布を構成する斜
交材として使用される高強度ヤーン、 3a、3b:4軸高強度ヤーン積層不織布を構成する斜
交材として使用される高強度ヤーン、 c1、c2、c3:c4、c5:3軸積層不織布の交点
が若干ずれている場合のそれぞれの交点、 5:ホットメルトガン、6:ホットメルト吐出ノズル、 7:3軸積層不織布のヤーンの接合部分、 8:ヤーンの交差部分に積層した接着剤層 11a、11b:糸掛けピン、 12:コンベア、 13a、13b、18a、18b:円筒カム、 14、16、19、21:軌条(ガイドレール)、 15、20:給糸ガイド、 17、22:給糸細管、 23:コンベア駆動モータ、 24:ニップロール、 25、26:斜交材として使用される高強度ヤーン群、 27a、27b:高強度ヤーンが巻かれているボビン、 28、29:経材として使用される高強度ヤーン群、 30:接合装置、 31:熱処理装置、 32:製品である多軸高強度ヤーン積層不織布からなる
ジオグリッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D044 CA04 4L047 BA06 BA15 BA23 BC06 BD02 CA05 CB01 CC14 EA09 EA10 EA11 EA12 EA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度ヤーンをタテ方向に含む多軸積層
    不織布からなるジオグリッド。
  2. 【請求項2】 請求項1の多軸積層不織布のヤーンの交
    差部分における3本以上の上記ヤーンが一点では積層し
    ていないが、ヤーンの幅の5倍以内で交差しているジオ
    グリッド。
  3. 【請求項3】 請求項1の多軸積層不織布のヤーンの交
    差部分のみが接着性樹脂で接合されている多軸積層不織
    布からなるジオグリッド。
  4. 【請求項4】 請求項1のジオグリッドのヤーンの交点
    での接合が、ヤーンに含浸されている接着剤またはヤー
    ンを被覆している接着剤により、下記の手段の内の少な
    くとも1種で接合されている多軸積層不織布からなるジ
    オグリッド。 熱接合、超音波接合、高周波接合
  5. 【請求項5】 請求項1の多軸積層不織布のヤーンの接
    合点が、ステッチ糸により補強されているジオグリッ
    ド。
  6. 【請求項6】 請求項1の多軸積層不織布のタテ材層、
    斜め材層の中間に吸水性不織布層を有するジオグリッ
    ド。
  7. 【請求項7】 ヤーンの多軸積層工程の後に、多軸積層
    の互いに斜交する斜め材の両耳端がピンに保持されてい
    る状態で、ヤーン間の接合または積層されたヤーンの熱
    処理が行われる多軸不織布からなるジオグリッドの製
    法。
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