JP2003027298A - ステンレス鋼帯のデスケーリング方法 - Google Patents

ステンレス鋼帯のデスケーリング方法

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JP2003027298A
JP2003027298A JP2001218493A JP2001218493A JP2003027298A JP 2003027298 A JP2003027298 A JP 2003027298A JP 2001218493 A JP2001218493 A JP 2001218493A JP 2001218493 A JP2001218493 A JP 2001218493A JP 2003027298 A JP2003027298 A JP 2003027298A
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Manabu Kudo
学 工藤
Satoshi Shibuya
智 渋谷
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス熱延鋼帯の表面に形成されている
熱延スケール層を高速でデスケーリングし、美麗な外観
を呈するステンレス鋼帯を得る。 【構成】 ステンレス熱延鋼帯をメカニカルデスケーリ
ングして熱延スケール層2に亀裂4を導入した後、多塩
基酸塩を含む中性水溶液中で陽極電解することにより熱
延スケール層2中のクロム酸化物を可溶性のクロム酸イ
オンに酸化すると共に、亀裂4を拡大する。次いで、硫
酸水溶液で陽極電解すると、中性塩電解では溶解が困難
な熱延スケール層2中の酸化物が溶解し、熱延スケール
層2がポーラスに改質される。そのため、短時間の混酸
浸漬によっても鋼帯表面からスケールが完全に除去され
る。 【効果】 硫酸水溶液中での電解条件を緩和しても熱延
スケール層2が容易に除去されるため、肌荒れ等の欠陥
がない高品質のステンレス鋼帯が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延スケールが鋼帯表
面に強固に付着しているステンレス鋼帯の酸洗性を改善
し、高速酸洗を可能にしたデスケーリング方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼の熱延鋼帯表面にはクロム
酸化物を含む熱延スケールが強固に付着しており、普通
鋼帯用の酸洗条件では熱延スケールを十分に除去できな
い。そのため、酸浴への導入に先立ってスケールブレー
カ,ショットブラスト等でメカニカルデスケーリングす
る方法が採用されている。メカニカルデスケーリングで
導入された亀裂を介して酸液が熱延スケール層に浸透し
やすくなるため、酸洗反応が促進される。しかし、合金
元素を多量に含むステンレス鋼帯にあってはメカニカル
デスケーリングによっても酸洗性が十分に向上しないこ
とが多く、酸浴の濃度や温度を高めて酸洗能を強化せざ
るを得ない。酸洗能の強化は酸消費量の増大につなが
り、生産性を低下する原因ともなる。
【0003】そこで、本出願人は、メカニカルデスケー
リング→中性塩電解→硫酸浸漬→混酸浸漬の工程を経て
ステンレス鋼帯から熱延スケールを除去する方法を特公
平5−65594号公報で紹介した。メカニカルデスケ
ーリング後の中性塩電解により熱延スケール層が電気化
学的に溶解し、後工程の硫酸浸漬でデスケーリングが容
易に進行する。鋼帯表面に残留しているスケールは、更
に硝酸−フッ酸の混酸に浸漬することにより完全に除去
される。硝酸−フッ酸を用いた混酸浸漬では、硫酸浸漬
によって荒れた鋼帯表面が平滑化されると共に、不動態
皮膜の形成によって優れた耐食性が付与される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】メカニカルデスケーリ
ングと硫酸浸漬との間で中性塩電解することによって、
ステンレス鋼帯の酸洗性が確かに向上するが、Cr,M
n,Mo,Ni,Ti等の合金成分を多量に含む鋼種に
あっては依然として酸洗性に劣り、混酸浸漬後のステン
レス鋼帯を観察すると残存スケールが散見される。この
ような酸洗鋼帯を冷延工程に通板すると、残存スケール
に起因する圧痕が鋼帯表面に生成し、表面性状を著しく
劣化させる。
【0005】低い酸洗性は、ステンレス鋼帯に含まれて
いるCr,Mn,Mo,Ni,Ti等が酸化物となって
緻密な酸化皮膜が鋼帯表面に強固に付着していることが
原因である。緻密で強固な酸化皮膜は前述した中性塩電
解及び硫酸浸漬によっても完全には除去しがたいため、
生産性や製造コストをある程度犠牲にした長時間処理や
高濃度酸液の使用を余儀なくされている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、硫酸浸漬に代え
て硫酸水溶液中での陽極電解を採用することにより、熱
延スケール層の酸洗性を改善し、残存スケールのない美
麗な外観をもち耐食性に優れたステンレス鋼帯を提供す
ることを目的とする。
【0007】本発明のデスケーリング方法は、その目的
を達成するため、メカニカルデスケーリングによって熱
延スケール層に亀裂を導入した熱延鋼帯を多塩基酸塩を
含む中性水溶液に導入して陽極電解した後、硫酸水溶液
中で更に陽極電解することを特徴とする。
【0008】中性水溶液としては、硫酸塩,リン酸塩,
クロム酸塩から選ばれた1種又は2種以上の多塩基酸塩
を好ましくは100〜200g/lの濃度で含み、pH
4〜8の水溶液が使用される。たとえば、浴温70〜9
0℃に保持した中性水溶液にメカニカルデスケーリング
後のステンレス鋼帯を浸漬し、電流密度8〜30A/d
2で陽極電解する。硫酸水溶液としては、濃度50〜
200g/lでH2SO4を含む水溶液が好ましい。たと
えば、浴温50〜90℃に保持した硫酸水溶液に中性塩
電解後のステンレス鋼帯を浸漬し、電流密度8〜30A
/dm2で陽極電解する。
【0009】
【作用】本発明のデスケーリング方法は、硫酸水溶液に
浸漬したステンレス鋼帯を陽極電解している点で特公平
5−65594号公報の硫酸浸漬と異なるが、この相違
は酸洗性に大きな影響を及ぼす。具体的には、Cr,M
n,Mo,Ni,Ti等を多量に含むステンレス鋼帯を
硫酸浸漬しても相当量のスケールが強固に付着している
が、陽極電解したステンレス鋼帯の表面にある熱延スケ
ール層は酸洗除去しやすいポーラス状態になっている。
【0010】陽極電解がスケール性状に及ぼす影響は、
次のように推察される。ステンレス熱延鋼帯には、下地
鋼1の表面に熱延スケール層2が厚く成長している。C
r,Mn,Mo,Ni,Ti等が優先酸化して熱延スケ
ール層2に移行するため、下地鋼1の表層にはCr欠乏
層3が生じている。このステンレス熱延鋼帯をメカニカ
ルデスケーリングすると、熱延スケール層2に亀裂4が
導入される(図1a)。
【0011】亀裂4が入った熱延スケール層2は、デス
ケーリング後の中性塩電解によって部分的に溶解し薄膜
化すると共に、亀裂4が拡げられる。その結果、亀裂4
を介して露呈するCr欠乏層3の割合が多くなる(図1
b)。また、熱延スケール層中のクロム酸化物は、可溶
性クロム酸イオンCr6+に酸化される。なお、メカニカ
ルデスケーリングを経ることなく単に中性塩電解する場
合、スケール層の除去が電気化学的溶解に依存している
ので、薄い焼鈍スケールはともかく、厚い熱延スケール
の除去には長時間の陽極電解や電解条件の強化が必要と
なる。
【0012】表層が改質されたステンレス熱延鋼帯を硫
酸水溶液に浸漬して陽極電解すると、Fe、Cr,M
n,Ni,Ti等の酸化物が溶出し、熱延スケール層2
がポーラスになる。また、熱延スケール層2に比較して
電気伝導度の高い下地鋼1に流れる電流が多くなる。下
地鋼1の中でも、Cr低下によって電気抵抗が低下した
Cr欠乏層3を流れる電流が多くなる。その結果、熱延
スケール層2直下のCr欠乏層3に陽極電解反応が集中
し、Cr欠乏層3が電気化学的に溶解する。Cr欠乏層
3の部分的な優先溶解は、Cr欠乏層3の上にある熱延
スケール層2の脱落を意味する。
【0013】したがって、硫酸電解されたステンレス鋼
帯は、熱延スケール層2がポーラスで、部分的に除去さ
れた表面を呈する(図1c)。しかも、硫酸電解でCr
欠乏層3も部分的に除去されるため、後続する混酸浸漬
工程で下地鋼1からCr,Mn,Mo,Ni,Ti等の
易酸化性元素が十分に補給され、緻密で耐食性に優れた
不動態皮膜5が生成する(図1d)。他方、硫酸浸漬で
熱延スケール層2を除去する方法では、ポーラスな熱延
スケール層2の生成が期待できず、Cr欠乏層3よりも
耐硫酸性が強い熱延スケール層2の溶解を狙っているた
め、熱延スケール層2の除去に長時間を要し、混酸浸漬
による熱延スケール層2の除去も完全ではない。
【0014】
【実施の形態】本発明に従ったデスケーリング法による
と、鋼種に特段の制約を受けることなくフェライト系,
オーステナイト系,マルテンサイト系,二相系等、何れ
のステンレス鋼板であっても従来法に比較して高速デス
ケーリングできる。なかでも、Cr,Mn,Mo,N
i,Ti等を多量に含むために強固な酸化皮膜(熱延ス
ケール)が表面に生成しているSUS444,SUS4
30LX等のステンレス熱延鋼帯に効果を発揮する。
【0015】ステンレス熱延鋼帯の表面を覆っている熱
延スケール層は、膜厚5〜20μmと厚く、普通鋼の鋼
帯表面に形成されている熱延スケール層に比較して緻密
で強固な皮膜である。そこで、ステンレス熱延鋼帯をメ
カニカルデスケーリングすることによって熱延スケール
層に亀裂を導入し、後続する中性塩電解,硫酸電解工程
における反応性を向上させる。メカニカルデスケーリン
グとしては、熱延スケール層に亀裂が導入される限り種
々の方法を採用できる。たとえば、下地鋼を塑性変形さ
せる高圧下圧延,曲げ加工,引張り加工や、熱延スケー
ル自体を破壊するショットブラスト,サンドブラスト等
のブラスト加工がある。
【0016】メカニカルデスケーリングされたステンレ
ス熱延鋼帯は、中性水溶液中で陽極電解される。中性水
溶液としては、硫酸塩,リン酸塩,クロム酸塩等の多塩
基酸塩を含む水溶液が使用される。多塩基酸塩は一種の
緩衝作用を呈し、鋼帯表面全域にわたって陽極電解反応
を均一化させる。これに対し、塩酸塩,硝酸塩等の一塩
基酸塩では陽極電解反応が表面一部に集中しやすく、陽
極電解後の鋼帯が肌荒れしやすい。
【0017】多塩基酸塩は、陽極電解による熱延スケー
ル層の溶解及び亀裂の拡大を促進させるため100〜2
00g/lの濃度で添加することが好ましい。100g
/l未満の濃度では多塩基酸塩の効果が不足し、逆に2
00g/lを超える濃度では中性水溶液の安定性が低下
する。多塩基酸塩を添加した中性水溶液は、熱延スケー
ル層2中の可溶性クロム酸イオンCr6+が最も溶解しや
すいpH4〜8に調整し、電解反応を効果的に促進させ
るため浴温70〜90℃に保持することが好ましい。
【0018】中性水溶液に浸漬されたステンレス鋼帯
は、電流密度8〜30A/dm2で陽極電解される。8
A/dm2未満の電流密度では長時間の電解処理を要
し、生産的でない。逆に30A/dm2を超える電流密
度では、電解反応が過度に進行し、荒れた表面状態にな
りやすい。過剰な電流密度は、電解条件を不安定化させ
る原因にもなる。
【0019】中性塩電解されたステンレス鋼帯は、次い
で硫酸水溶液中で陽極電解される。中性塩電解では溶解
しきれなかった強固な酸化物が陽極電解によって除去さ
れ、熱延スケール層が一層ポーラスに改質される。ま
た、中性塩電解によって熱延スケール層中のクロム酸化
物が可溶性のクロム酸イオンCr6+に酸化されているの
で、高濃度の硫酸水溶液を必要とせず、50〜200g
/lと比較的低濃度の硫酸水溶液を使用しても熱延スケ
ールの改質が促進される。熱延スケールをポーラスに改
質する上で、硫酸水溶液の浴温を50〜90℃、電流密
度を8〜30A/dm2に設定することが効果的であ
る。更には、電気抵抗の低いクロム欠乏層に陽極電解反
応が集中し、クロム欠乏層が部分的に優先溶解すること
も、熱延スケール層のポーラス化,剥落を促進させる要
因の一つであると推察される。
【0020】硫酸電解されたステンレス鋼帯の表面にあ
る熱延スケールがポーラスになっているので、仕上げ酸
洗工程でステンレス鋼帯を混酸浸漬すると熱延スケール
が短時間に除去され、スケールフリーの鋼帯表面が現出
する。しかも、下地鋼からCr,Mn,Mo,Ni,T
i等が補給され、緻密で強固な不動態皮膜が形成され、
優れた耐食性がステンレス鋼帯に付与される。仕上げ酸
洗は、硝酸−フッ酸,フッ酸−硫酸等の混酸を用い、硫
酸浸漬後又は冷間圧延後のステンレス鋼帯に施される。
仕上げ酸洗自体には、通常の条件を採用できる。
【0021】
【実施例】難デスケーリング性のSUS444ステンレ
ス鋼帯を例に採って本発明を具体的に説明するが、他の
鋼種に対しても本発明が同様に適用されることは勿論で
ある。平均厚み10μmの熱延スケール層が付着したま
ま板厚3.5mmのステンレス熱延鋼帯を用い、ステン
レス熱延鋼帯の表面にある熱延スケール層に亀裂を導入
した後、鋼帯表面から剥離したスケール片をブラッシン
グ除去した。メカニカルデスケーリングされたステンレ
ス鋼帯の表面層を顕微鏡観察したところ、熱延スケール
層2は厚みが5〜10μmの範囲にあり、下地鋼1に向
かって無数の亀裂4が熱延スケール層2に入っていた。
【0022】メカニカルデスケーリングされたステンレ
ス熱延鋼帯をNa2SO4水溶液(中性水溶液)中で陽極
電解した後、更に硫酸水溶液中で陽極電解し、硝酸10
g/l−フッ酸40g/lの混酸を用いて仕上げ酸洗し
た。このときの処理条件を表1に示す。仕上げ酸洗で
は、本発明例1,2,5,6,9,11で60秒,本発
明例3,4,7,8,10,12で40秒,比較例1〜
12で80秒に処理時間を設定した。比較のため、硫酸
電解に代えて硫酸浸漬した場合の処理条件を表1に併せ
示す。
【0023】
【0024】中性塩電解したステンレス鋼帯は、45秒
又は35秒の硫酸電解及び60秒又は40秒の混酸浸漬
によって残存スケールがなくなり、美麗な表面形態を呈
していた。混酸浸漬処理後の鋼帯表面には、Cr濃度が
18質量%以上と高く緻密で耐食性に優れた不動態皮膜
が形成されていた。ただし、高濃度の硫酸水溶液中で陽
極電解した本発明例3,4,8,10,12では、陽極
電解時に溶解反応が加速されたことから脱スケール性に
若干劣っていた。
【0025】他方、中性塩電解後に混酸浸漬した比較例
1〜6では、80秒と長時間の混酸浸漬を施した後でも
鋼帯表面にスケール片が残存しており表面の肌荒れも観
察された。硫酸浸漬後に混酸浸漬した比較例7〜12で
は、80秒の混酸浸漬により残存スケールは若干少なく
なったが、依然としてスケール片の残存及び肌荒れが散
見された。比較例1〜12で混酸浸漬後に鋼帯表面に形
成された不動態皮膜は、最高でもCr濃度が10質量%
に留まっており、鉄酸化物の濃度も高いため、本発明例
1〜12に比較して耐食性に劣る皮膜であった。
【0026】デスケーリングされた各ステンレス鋼帯を
以下の条件で評価した。 〔脱スケール性〕鋼帯表面の観察結果から、10倍の視
野内にスケール残渣がないものを○,10点以下のスケ
ールが観察されたものを△,11点以上を×として脱ス
ケール性を評価した。
【0027】〔経済性〕従来の製造法に比較して製造コ
ストが安価になる場合を○,同等レベルを△,高価にな
る場合を×として経済性を評価した。 〔取扱い性〕使用される溶液が配管やタンク内で凝固堆
積する量や、老廃液として処理する場合の時間や費用を
現状と比較し、現状より良好な場合を○,現状と同レベ
ルを△,現状より悪化する場合を×として取扱い性を評
価した。
【0028】表2の評価結果にみられるように、本発明
例1〜12のステンレス鋼帯は、脱スケール性,経済
性,取扱い性の何れにも優れていた。また、混酸浸漬後
に鋼帯表面に生成する不動態皮膜のCr濃度が高く緻密
であることから、耐食性の改善も期待される。
【0029】
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、メカニカルデスケーリングで亀裂が導入されたステ
ンレス熱延鋼帯を中性塩電解することにより、熱延スケ
ール層に含まれているクロム酸化物を可溶性のクロム酸
イオンに酸化すると共に亀裂を拡大した後、硫酸水溶液
を用いた陽極電解で熱延スケール層を溶解しやすいポー
ラス状態に改質している。改質された熱延スケール層は
混酸浸漬により鋼帯表面から容易に溶解除去されるた
め、Cr,Mn,Mo,Ni,Ti等を含む難酸洗材で
あっても高速酸洗が可能となり、スケールフリーの美麗
な表面をもつ酸洗材が得られる。しかも、熱延スケール
層と共にクロム欠乏層が除去されるため、混酸浸漬によ
って強固で緻密な不動態皮膜を形成でき、耐食性に優れ
たステンレス鋼板として建材,構造材,機械部品等の広
範な分野で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従ってデスケーリングしたステンレ
ス熱延鋼帯の表面状態を工程を追って示す模式図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メカニカルデスケーリングによって熱延
    スケール層に亀裂を導入した熱延鋼帯を多塩基酸塩を含
    む中性水溶液に導入して陽極電解した後、更に硫酸水溶
    液中で陽極電解することを特徴とするステンレス鋼帯の
    デスケーリング方法。
  2. 【請求項2】 中性水溶液が硫酸塩,リン酸塩,クロム
    酸塩から選ばれた1種又は2種以上の多塩基酸塩を含
    み、pH4〜8に調整されている請求項1記載のデスケ
    ーリング方法。
  3. 【請求項3】 硫酸水溶液がH2SO4を50〜200g
    /l含む請求項1記載のデスケーリング方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0565594B2 (ja) * 1985-05-22 1993-09-20 Nisshin Steel Co Ltd
JPH0827600A (ja) * 1994-07-14 1996-01-30 Nisshin Steel Co Ltd ステンレス鋼帯の脱スケール方法および装置
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