JP2003027199A - 冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備 - Google Patents

冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼鈍炉や冷延鋼板の冷延パスルートの雰囲気
を維持し、溶融めっき鋼板と冷延鋼板のパスルートの切
り替えを簡単に行ない、冷延鋼板の品質を良好にするこ
とができる冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備を
提供する。 【解決手段】 焼鈍炉12から出た薄鋼板11を溶融め
っき槽15に送給して溶融めっき鋼板11aを製造する
溶融めっきルート23と、焼鈍炉12から出た薄鋼板1
1を溶融めっき槽15を通さないで冷延鋼板11bを製
造する冷延パスルート24の切り替えを行う切り替え手
段40を有し、更に、薄鋼板11を溶融めっき槽15に
送給する時に、冷延パスルート24を遮断する雰囲気遮
断手段30を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融めっき鋼板と
冷延鋼板を同一の設備を用いて製造する冷延鋼板と溶融
めっき鋼板の兼用製造設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄鋼板の表面に溶融めっきを施す
溶融めっき鋼板と、薄鋼板に焼鈍処理を施して表面の酸
化膜や加工特性を調節した冷延鋼板は、それぞれ別のラ
インを用いて製造されている。溶融めっき鋼板及び冷延
鋼板の製造ラインは、この原板である薄鋼板を焼鈍する
一般に用いられている焼鈍炉の入側の装置である洗浄装
置等、出側の装置である調質圧延装置、塗油装置、巻き
取り装置等が殆ど同じ構成であるが、これらを共有する
には、薄鋼板の通板の切り替え作業が必要となり、更
に、切り替え後の溶融めっき鋼板、冷延鋼板の品質を保
証するための処置等に手間を要する問題がある。この対
策として、特公昭57−39309号公報に記載されて
いるように、溶融めっき槽に薄鋼板を案内するスナウト
を溶融めっき槽の上方に回動させ、スナウトの先端部を
取り外し、スナウトの先端部に新たに案内ロールを取付
けて、この案内ロールを介して薄鋼板を溶融めっき槽に
浸漬しないで通板するように切り替えることにより、装
置を共有しながら溶融めっき鋼板と冷延鋼板の作り分け
をすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
57−39309号公報に記載された溶融めっき鋼板と
冷延鋼板の製造の切り替えは、スナウトの先端部に新た
に案内ロールを取付けるため、取り替え作業が煩雑とな
り、しかも、取り替えに時間を要し、設備の休止時間が
長くなる。更に、熱処理を施した冷延用の薄鋼板を冷却
させて大気中に脱炉するため、表面酸化を抑制するのに
十分な温度域まで冷却することが重要となり、大規模な
冷却設備を要し、設備費、ランニングコストが高くな
る。一方、薄鋼板の冷却が十分に行えない場合、表面酸
化に起因した冷延鋼板の化成処理を悪化させ、冷延鋼板
の品質が低下する等の問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、焼鈍炉や冷延鋼板の冷延パスルートの雰囲気を維持
し、溶融めっき鋼板と冷延鋼板のパスルートの切り替え
を簡単に行ない、冷延鋼板の品質を良好にすることがで
きる冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明の
冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備においては、
焼鈍炉から出た薄鋼板を溶融めっき槽に送給して溶融め
っき鋼板を製造する溶融めっきルートと、前記焼鈍炉か
ら出た薄鋼板を前記溶融めっき槽を通さないで冷延鋼板
を製造する冷延パスルートの切り替えを行う切り替え手
段を有し、更に、薄鋼板を前記溶融めっき槽に送給する
時に、前記冷延パスルートを遮断する雰囲気遮断手段を
備えている。これにより、溶融めっきルートと冷延パス
ルートの切り替えを案内ロール等の取付け等の手間を要
せず、切り替え手段によって簡単に行うことができ、冷
延パスルートから溶融めっきルートに切り替えを行った
際、雰囲気遮断手段で冷延パスルートを遮断することに
よって焼鈍炉内に外気が進入して雰囲気を悪化させるの
を防止して、焼鈍炉内の雰囲気の調整を無くすことがで
き、しかも、焼鈍炉内を常に正常な雰囲気に維持できる
ので、この焼鈍炉内を通した溶融めっき鋼板や冷延鋼板
の品質が低下するのを防止することができる。
【0006】ここで、前記切り替え手段は、前記溶融め
っき鋼板が通過する溶融めっきルートと前記冷延鋼板が
通過する冷延パスルートが交差する位置に設けられ、前
記溶融めっきルート用の炉殻ユニットと前記冷延パスル
ート用の炉殻ユニットを備えたスライド台車を有するの
が好ましい。これにより、溶融めっきルート用の炉殻ユ
ニットと冷延パスルート用の炉殻ユニットを備えたスラ
イド台車を軌条上に走行させて容易にパスルートを切り
替えることができる。
【0007】更に、前記冷延パスルート内の雰囲気は酸
素濃度を1000ppm以下にすることが好ましい。こ
れにより、冷延鋼板の表面が酸化するのを最小にでき、
表面に酸化物が生成するのを防止し、後に行う化成処理
を良好にして冷延鋼板の品質を向上することができる。
雰囲気中の酸素濃度が1000ppmを超えると、冷延
パスルートを通過する冷延鋼板の表面が酸化され、化成
処理に時間を要したり、表面に酸化物が残存して品質の
低下を招く。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係る
冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備に用いる冷延
鋼板と溶融めっき鋼板の製造装置の全体図、図2は同製
造装置の冷延パスルートの雰囲気遮断手段の説明図、図
3は図1のA−A矢視図、図4は同製造装置の冷延パス
ルートと溶融めっきルートの出側の交差部のシール手段
の説明図である。図1に示すように、本発明の一実施の
形態に係る冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備に
用いる冷延鋼板と溶融めっき鋼板の製造装置10は、薄
鋼板11を焼鈍する一般に用いられている焼鈍炉12
と、焼鈍炉12から出た薄鋼板11に溶融めっきを施し
て溶融めっき鋼板11aを製造する溶融めっきルート2
3と、溶融めっきを行わない冷延鋼板11bを製造する
冷延パスルート26を有している。
【0009】溶融めっきルート23は、焼鈍炉12で焼
鈍した薄鋼板11が案内ロール17にガイドされてスナ
ウト13を通り、溶融めっき液14を入れた溶融めっき
槽15内へ送られ、溶融めっきが施された(溶融めっき
鋼板11a)後、溶融めっき槽15内に配置されたポッ
トロール16に案内されて、外気に導通した枠からなる
炉殻18側へ搬送され、更に案内ロール19及び案内ロ
ール20によって案内されながら炉殻18内を通過し、
炉殻18の出側に配置された案内ロール21、22によ
って冷却装置55へ送られるパスルートである。また、
冷延パスルート26は、焼鈍炉12の出側に配置された
案内ロール25によって、焼鈍炉12から出た薄鋼板1
1が、溶融めっき槽15へ送給されることなく冷延鋼板
11bとして炉殻24内へ案内され、炉殻24を通過し
た後、炉殻24の出側に配置された案内ロール21、2
2によって、冷却装置55へガイドされるパスルートで
ある。なお、案内ロール21、22は、溶融めっきルー
ト23と冷延パスルート26とで共有している。冷延パ
スルート26において、案内ロール25の下流側にある
炉殻24の入り口には、溶融めっき鋼板11aが溶融め
っきルート23を通板中に、冷延パスルート26を遮断
する雰囲気遮断手段30が設けられている。
【0010】更に、溶融めっき槽15を出た溶融めっき
鋼板11aが通過する溶融めっきルート23の炉殻18
と、冷延鋼板11bが通過する冷延パスルート26の炉
殻24が交差する位置には、切り替え手段40が設けら
れている。また、溶融めっきルート23と冷延パスルー
ト26の最後部で2つのパスルートが合流する案内ロー
ル21、22が設けられた位置の直前の溶融めっき鋼板
11aを囲む炉殻18の末端には、炉殻18と炉殻24
の間をシールするシール装置50が設けられいる。案内
ロール21、22の下流側には、溶融めっき鋼板11
a、あるいは冷延鋼板11bを冷却する冷却装置55が
設けられている。図2に示すように、雰囲気遮断手段3
0は、炉殻24の炉殻本体24aの基端側に伸縮自在の
ジャバラ33を介してフランジ32を備え、炉殻基部2
4bの先端側には、フランジ31を備えており、ジャバ
ラ33を縮めることにより、炉殻24のフランジ32と
フランジ31の間に隙間24cが形成できるようになっ
ている。更に、炉殻基部24b側に、シリンダー35に
連結したアーム36を設けており、このアーム36の先
端に軸支されたシール蓋34をシリンダー35の駆動に
より、隙間24cに挿入し、炉殻基部24bのフランジ
31に密着させて通路を塞ぐようにしている。
【0011】図3に示すように、切り替え手段40は、
軌条41上を走行するスライド台車42を有し、このス
ライド台車42には、冷延パスルート26の炉殻24と
溶融めっきルート23の炉殻18が交差する位置に設け
られた空間に合う大きさを有する冷延パスルート用の炉
殻ユニット43と、溶融めっきルート用の炉殻ユニット
44が備えられている。冷延パスルート用の炉殻ユニッ
ト43は、冷延パスルート26の炉殻24の空間部に装
着され、連続した炉殻24が形成できるようにしてあ
り、炉殻ユニット43の冷延鋼板長手方向の両端側とな
る部位には、炉殻24の隙間をなくして連結される伸縮
自在なジャバラ45が設けられている。溶融めっきルー
ト用の炉殻ユニット44は、スライド台車42を図中矢
印方向にスライドさせることによって溶融めっきルート
23の炉殻18の空間部に装着され、連続した炉殻18
が形成できるようにしている。また、図4に示すよう
に、溶融めっき鋼板11aを囲む炉殻18の末端部に取
付けたシール装置50は、炉殻18の途中にフランジ5
1、52を取付けており、溶融めっきルート23を通板
していない時に、フランジ51、52の間にシールパッ
キン53を装着し、ボルト・ナット54を用いて締結す
ることにより、冷延パスルート26の炉殻24内への外
気の侵入を防止できるようにしている。
【0012】次に、本発明の一実施の形態に係る冷延鋼
板と溶融めっき鋼板の兼用製造設備について冷延鋼板と
溶融めっき鋼板の製造装置10を用いて説明する。焼鈍
炉12にて600〜800℃程度に加熱して焼鈍され、
焼鈍炉12を出た薄鋼板11は、溶融めっきを施した溶
融めっき鋼板11aを製造する溶融めっきルート23、
又は図1中破線で示す冷延鋼板11bを製造する冷延パ
スルート26の何れかのパスルートに通板されて製品が
製造される。溶融めっきルート23に薄鋼板11を通板
して溶融めっき鋼板11aを製造する場合、薄鋼板11
は、案内ロール17からスナウト13を通ってポットロ
ール16に案内され、溶融めっき液14を入れた溶融め
っき槽15内に浸漬し、薄鋼板11の表面に溶融した亜
鉛、錫等のめっきが施される。表面にめっきが施された
溶融めっき鋼板11aは、案内ロール19及び案内ロー
ル20によって、炉殻18内を通過して外気に接しなが
ら冷却され、案内ロール21、22に案内されて冷却装
置55に送給されて冷却され、電気めっき、検査ライン
等の後工程に搬送される。
【0013】この溶融めっきルート23に薄鋼板11を
通板する時は、焼鈍炉12を出た直後の冷延パスルート
26の入側の炉殻24は、炉殻本体24aの基端側に取
付けたジャバラ33を縮め、フランジ32、31間に隙
間24cを形成し、この隙間24cからシリンダー35
を作動してシール蓋34を炉殻基部24b側のフランジ
31に密着させることにより冷延パスルート26を遮断
して、冷延パスルート26と溶融めっきルート23の分
岐部分近傍から冷延パスルート26を通って外気が侵入
するのを防止する。その結果、焼鈍炉12に外気が進入
するのを抑制でき、焼鈍炉12内の雰囲気の乱れを抑え
るので、焼鈍過程で発生する薄鋼板11の表面酸化が無
くなり、溶融めっき鋼板11aの品質を高めることがで
きる。更に、溶融めっき槽15を出た溶融めっき鋼板1
1aは、案内ロール19及び案内ロール20によって、
炉殻18内を通過するが、溶融めっき槽15の上方で、
溶融めっきルート23の炉殻18と冷延パスルート26
の炉殻24が交差する。この交差部は、溶融めっき鋼板
11aが通過する際、切り替え手段40のスライド台車
42が軌条41上を走行し、溶融めっきルート用の炉殻
ユニット44を点線矢印の方向に移動させ、炉殻ユニッ
ト44と炉殻18を縦方向に連結する。更に、溶融めっ
き鋼板11aを通板する時は、炉殻18の末端に設けた
シール装置50のシールパッキン53を外しておく。溶
融めっき鋼板11aは、炉殻18から案内ロール21、
22を通過し、冷却装置55によって冷却されて後工程
に搬送されて製品が製造される。
【0014】一方、冷延パスルート26に薄鋼板11を
通板して冷延鋼板11bを製造する場合は、炉殻24の
基端側に設けた雰囲気遮断手段30のシール蓋34をフ
ランジ31から外し、ジャバラ33を下降させて連結さ
れた炉殻24内を案内ロール25を介して通板する。冷
延パスルート26の炉殻24と溶融めっきルート23の
炉殻18との交差部を冷延鋼板11bが通過する際、ス
ライド台車42は、軌条41上を走行して冷延パスルー
ト用の炉殻ユニット43を実線矢印の方向に移動し、炉
殻ユニット43を炉殻24の位置に合わせる。炉殻ユニ
ット43と炉殻24に生じる隙間を炉殻ユニット43に
取付けたジャバラ45を延ばして炉殻24側面に連結す
ることにより、炉殻24の内部に外気が進入しないよう
にシールできる。更に、冷延鋼板11bが通板される時
は、炉殻18の末端に設けたシール装置50のフランジ
51、52の間に、シールパッキン53を装着しボルト
・ナット54でフランジ51、52を締結し、炉殻18
からの外気が冷延パスルート26側に進入しないように
している。しかも、この冷延パスルート26内の酸素濃
度を1000ppm以下にして、冷延パスルート26内
を通過する冷延鋼板11bの表面の酸化を抑制している
ので、電気めっき等の後工程、及び客先での化成処理を
安定して行うことが可能になり、同時に、冷延鋼板11
bのテンパーカラー等の欠陥を防止して品質を向上する
ことができる。そして、案内ロール21、22を通過し
た冷延鋼板11bは、冷却装置55によって冷却され、
電気めっき、検査ライン等の後工程に搬送されて製品が
製造される。
【0015】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、冷延パスルート26の炉殻24に設けた雰
囲気遮断手段30は、冷延パスルート26に冷延鋼板1
1bを通板する時に炉殻18の末端部に設けるシール装
置50の替わりとして用いることができ、一方、雰囲気
遮断手段30の替わりに手作業で行うシール装置を用い
ることができる。更に、溶融めっきルート23と冷延パ
スルート26の交差部に設けた切り替え手段40の炉殻
ユニット43と炉殻ユニット44の切り替えは、スライ
ド台車42の他に、それぞれの炉殻ユニットを所定の円
の半径内に配置し、旋回装置等を用いて各炉殻ユニット
を旋回させて位置合わせすることもできる。
【0016】
【発明の効果】請求項1〜3記載の冷延鋼板と溶融めっ
き鋼板の兼用製造設備においては、焼鈍炉から出た薄鋼
板を溶融めっき槽に送給して溶融めっき鋼板を製造する
溶融めっきルートと、焼鈍炉から出た薄鋼板を溶融めっ
き槽を通さないで冷延鋼板を製造する冷延パスルートの
切り替えを行う切り替え手段を有し、薄鋼板を溶融めっ
き槽に送給する時に、冷延パスルートを遮断する雰囲気
遮断手段を備えているので、焼鈍炉の雰囲気を正常に維
持でき、溶融めっき鋼板と冷延鋼板のパスルートの切り
替えを簡単に行ない、鋼板の品質を良好にすることがで
きる。
【0017】特に、請求項2記載の冷延鋼板と溶融めっ
き鋼板の兼用製造設備においては、切り替え手段は、溶
融めっき鋼板が通過する前記溶融めっきルートと冷延鋼
板が通過する冷延パスルートが交差する位置に設けら
れ、溶融めっきルート用の炉殻ユニットと冷延パスルー
ト用の炉殻ユニットを備えたスライド台車を有している
ので、溶融めっきルートと冷延パスルート用の切り替え
を容易に行うことができ、更に、冷延パスルートへの外
気の進入を抑制して冷延パスルートの雰囲気を安定させ
て冷延鋼板の表面の酸化を抑制して冷延鋼板の品質を向
上することができる。
【0018】請求項3記載の冷延鋼板と溶融めっき鋼板
の兼用製造設備においては、冷延パスルート内の雰囲気
の酸素濃度を1000ppm以下にするので、冷延鋼板
の表面に生成する酸化物を最小にし、後で行う化成処理
を良好にして冷延鋼板の品質をより安定して向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る冷延鋼板と溶融め
っき鋼板の兼用製造設備に用いる冷延鋼板と溶融めっき
鋼板の製造装置の全体図である。
【図2】同製造装置の冷延パスルートの雰囲気遮断手段
の説明図である。
【図3】図1のA−A矢視図である。
【図4】同製造装置の冷延パスルートと溶融めっきルー
トの出側の交差部のシール手段の説明図である。
【符号の説明】
10:冷延鋼板と溶融めっき鋼板の製造装置、11:薄
鋼板、11a:溶融めっき鋼板、11b:冷延鋼板、1
2:焼鈍炉、13:スナウト、14:溶融めっき液、1
5:溶融めっき槽、16:ポットロール、17:案内ロ
ール、18:炉殻、19:案内ロール、20:案内ロー
ル、21:案内ロール、22:案内ロール、23:溶融
めっきルート、24:炉殻、24a:炉殻本体、24
b:炉殻基部、24c:隙間、25:案内ロール、2
6:冷延パスルート、30:雰囲気遮断手段、31:フ
ランジ、32:フランジ、33:ジャバラ、34:シー
ル蓋、35:シリンダー、36:アーム、40:切り替
え手段、41:軌条、42:スライド台車、43:冷延
パスルート用の炉殻ユニット、44:溶融めっきルート
用の炉殻ユニット、45:ジャバラ、50:シール装
置、51:フランジ、52:フランジ、53:シールパ
ッキン、54:ボルト・ナット、55:冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 利光 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 堀部 博行 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 渡辺 一生 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 4E002 BD20 4K027 AA02 AA05 AB42 AB46 AC12 AC82 AD02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼鈍炉から出た薄鋼板を溶融めっき槽に
    送給して溶融めっき鋼板を製造する溶融めっきルート
    と、前記焼鈍炉から出た薄鋼板を前記溶融めっき槽を通
    さないで冷延鋼板を製造する冷延パスルートの切り替え
    を行う切り替え手段を有し、更に、薄鋼板を前記溶融め
    っき槽に送給する時に、前記冷延パスルートを遮断する
    雰囲気遮断手段を備えたことを特徴とする冷延鋼板と溶
    融めっき鋼板の兼用製造設備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷延鋼板と溶融めっき鋼
    板の兼用製造設備において、前記切り替え手段は、前記
    溶融めっき鋼板が通過する溶融めっきルートと前記冷延
    鋼板が通過する冷延パスルートが交差する位置に設けら
    れ、前記溶融めっきルート用の炉殻ユニットと前記冷延
    パスルート用の炉殻ユニットを備えたスライド台車を有
    していることを特徴とする冷延鋼板と溶融めっき鋼板の
    兼用製造設備。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の冷延鋼板と溶融め
    っき鋼板の兼用製造設備において、前記冷延パスルート
    内の雰囲気は酸素濃度を1000ppm以下にしている
    ことを特徴とする冷延鋼板と溶融めっき鋼板の兼用製造
    設備。
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JP2007023323A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Nippon Steel Corp 生産性に優れた鋼板製造混成ライン及び鋼板造り分け方法

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JP2007023323A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Nippon Steel Corp 生産性に優れた鋼板製造混成ライン及び鋼板造り分け方法
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