JP2003026322A - 硬貨入出金機 - Google Patents

硬貨入出金機

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JP2003026322A JP2001212344A JP2001212344A JP2003026322A JP 2003026322 A JP2003026322 A JP 2003026322A JP 2001212344 A JP2001212344 A JP 2001212344A JP 2001212344 A JP2001212344 A JP 2001212344A JP 2003026322 A JP2003026322 A JP 2003026322A
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志浩 小河
Tadahiro Nasu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部における収納枚数が多くても、確実に
硬貨の重なりを崩すことができる硬貨入出金機の提供。 【解決手段】 底部に設けられた搬送ベルト44上に硬
貨を収納する収納部42を備えたものであって、搬送ベ
ルト44を下方から直接叩くベルト叩き機構54を有す
ることにより、搬送ベルト44上の硬貨に大きな振動を
与え、硬貨の重なりを崩す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、底部に設けられた
搬送ベルト上に硬貨を収納する収納部を備えた硬貨入出
金機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀行等の金融機関で用いられる硬
貨入出金機として、例えば、特開平10−105780
号公報に開示されたものがある。この硬貨入出金機で
は、硬貨を収納する収納部が、傾斜配置された搬送ベル
トで底部が構成されるようになっており、この搬送ベル
ト上に収納された硬貨をこの搬送ベルトで傾斜上方に運
んで外に繰り出すようになっている。そして、この硬貨
入出金機では、搬送ベルトの回転時に、収納部の下部に
おいて硬貨が立位姿勢で残留してしまうことを防止する
ために、搬送ベルトの傾斜方向における下端側に収納空
間に突き出す突き崩し部材を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の硬貨入出金機で
は、収納部の下部において硬貨が立位姿勢で残留してし
まうことを防止することはできるものの、搬送ベルト上
で重なり合った状態で上部の繰り出し側に搬送される硬
貨の重なりを崩すことはできないという問題があった。
このように硬貨が重なり合った状態で搬送されると、繰
り出し側から一枚ずつに分離して繰り出す際に、ジャム
等を生じてしまう可能性があった。このような繰り出し
側への搬送時における硬貨の重なりを崩すために、搬送
ベルトを正転・逆転させることも行われているが、十分
に硬貨の重なりを崩すことができず、特に、収納部の収
納枚数が多くなると、このような問題が顕著となる。
【0004】したがって、本発明は、収納部における収
納枚数が多くても、確実に硬貨の重なりを崩すことがで
きる硬貨入出金機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の硬貨入出金機は、底部に設
けられた搬送ベルト上に硬貨を収納する収納部を備えた
ものであって、前記搬送ベルトを下方から直接叩くベル
ト叩き機構を有することを特徴としている。
【0006】これにより、ベルト叩き機構で搬送ベルト
を下方から叩くと、搬送ベルト上で重なり合った状態で
上部の繰り出し側に搬送される硬貨の重なりを崩すこと
ができる。しかも、ベルト叩き機構で搬送ベルトを下方
から直接叩くので、搬送ベルト上の硬貨に大きな振動を
与えることができ、収納部における収納枚数が多くて
も、確実に硬貨の重なりを崩すことができる。
【0007】本発明の請求項2記載の硬貨入出金機は、
請求項1記載のものに関して、前記ベルト叩き機構は、
前記搬送ベルトに当接可能なベルト叩きプッシャと、該
ベルト叩きプッシャを往復動させて該ベルト叩きプッシ
ャで前記搬送ベルトを叩かせるベルト叩きソレノイドと
を有することを特徴としている。
【0008】このように、ベルト叩きプッシャを往復動
させて該ベルト叩きプッシャで搬送ベルトを叩かせる駆
動源としてベルト叩きソレノイドを用いているため、安
価かつ簡素な構成で、搬送ベルト上の硬貨の重なりを確
実に崩すことができる。
【0009】本発明の請求項3記載の硬貨入出金機は、
請求項1または2記載のものに関して、前記ベルト叩き
機構は、前記搬送ベルトとの当接部分が該搬送ベルトに
沿う平面状をなしていることを特徴としている。
【0010】このように、ベルト叩き機構は、その搬送
ベルトとの当接部分が該搬送ベルトに沿う平面状をなし
ているため、比較的広い面積で搬送ベルトを叩くことが
できる。
【0011】本発明の請求項4記載の硬貨入出金機は、
請求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関し、前記
収納部に収納している硬貨の枚数に応じて前記ベルト叩
き機構の駆動・停止を制御することを特徴としている。
【0012】このように、収納部に収納している硬貨の
枚数に応じてベルト叩き機構の駆動・停止を制御するた
め、確実かつ無駄なく搬送ベルト上の硬貨の重なりを崩
すことができる。
【0013】本発明の請求項5記載の硬貨入出金機は、
請求項1乃至4のいずれか一項記載のものに関し、前記
収納部に収納している硬貨の枚数に応じて前記搬送ベル
トの回転・停止を制御することを特徴としている。
【0014】このように、ベルト叩き機構で搬送ベルト
を下方から叩くのと併せて、搬送ベルトの回転・停止を
制御するため、収納部における収納枚数が多くても、さ
らに確実に硬貨の重なりを崩すことができる。
【0015】本発明の請求項6記載の硬貨入出金機は、
請求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関して、前
記搬送ベルトの停止中にのみ前記ベルト叩き機構を駆動
することを特徴としている。
【0016】このように、搬送ベルトの停止中にのみベ
ルト叩き機構を駆動するため、搬送ベルトとベルト叩き
機構とが擦れ合うことがなく、搬送ベルトを傷めること
がない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の硬貨入出金機の一実施形
態である貨幣入出金機を図面を参照して以下に説明す
る。なお、各図における矢印X方向が、操作を行うオペ
レータ側すなわち前方(正面側)を示す。また、以下に
おける「前」はオペレータ側、「後」はオペレータに対
し反対側であり、左右は、オペレータ側から見たときの
左右である。
【0018】この貨幣入出金機は、銀行等の金融機関の
テラーカウンタの下側に配置され、左右の二人のテラー
等のオペレータに共用で使用可能とされるとともに、使
用時には左右の二人のオペレータのいずれか一人に占有
使用されるものであって、図1に示すように、紙幣の入
金、収納、回収および出金等、紙幣に関する各処理を行
う紙幣入出金部11と、硬貨の入金、収納、回収および
出金等、硬貨に関する各処理を行う硬貨入出金部12と
が一体的に設けられたものである。
【0019】硬貨入出金部12は、機体10における上
部に主として配置されており、紙幣入出金部11と硬貨
入出金部12の一部とが、機体10における下部に硬貨
入出金部12よりも前方に突出するように配置されてい
る。なお、硬貨入出金部12および紙幣入出金部11
は、機体10の正面側に引き出し可能となっており、こ
れらを機体10に対しロックおよびロック解除する引出
キー13が紙幣入出金部11の正面側に設けられてい
る。
【0020】貨幣入出金機には、その機体10の上面の
正面(前面)側の左右両側に、上方に向いて、左右のオ
ペレータにより各処理の操作が入力される操作部14と
処理状態等を表示する表示ランプ部15とが設けられて
おり、また、右側にのみ、処理のガイドメニュー、処理
状態および処理結果等を表示する表示パネル16が設け
られている。なお、これら操作部14、表示ランプ部1
5および表示パネル16は、硬貨入出金部12および紙
幣入出金部11に対し共用とされている。
【0021】また、機体10の上面の正面より若干後側
の左右方向における中央には、硬貨入出金部12に入金
硬貨を投入するための硬貨入金口17が設けられてお
り、硬貨入出金部12の下部すなわち紙幣入出金部11
側には、正面から後方に凹んで受皿挿入口18が設けら
れている。この受皿挿入口18には、受皿が挿入される
ことになり、硬貨入出金部12は、このように受皿挿入
口18に挿入された状態の受皿に硬貨の出金を行う。受
皿挿入口18と隣り合う位置にはリジェクト硬貨を返却
するための硬貨リジェクト口19が設けられている。
【0022】紙幣入出金部11の硬貨入出金部12より
も正面側に突出する部分の上面には、その最も正面側の
左右方向の中央に、紙幣入出金部11の内部から紙幣が
送り出される紙幣出金口20が設けられるとともに、こ
の紙幣出金口20の後に、入金する紙幣がオペレータに
よりセットされる紙幣入金口21が設けられている。な
お、紙幣出金口20には、これを開閉するシャッタ22
が設けられている。ここで、紙幣入出金部11のこれら
紙幣出金口20および紙幣入金口21と隣り合う側方位
置には、硬貨入出金部12の一部である硬貨一括金庫2
3が設けられている。この硬貨一括金庫23は硬貨を収
納するもので、機体10に対し着脱可能とされており、
この硬貨一括金庫23の正面側には、これを機体10に
対しロックおよびロック解除する取出キー23aが設け
られている。また、紙幣入出金部11の下部正面には電
源スイッチ27が設けられている。
【0023】紙幣入出金部11は、紙幣入金口21にそ
の長手方向を左右方向とした状態でセットされる紙幣を
入金させて収納する入金処理を行うとともに、収納した
紙幣を必要に応じて紙幣出金口20ヘ出金させる出金処
理等の紙幣における各処理を行う。
【0024】以下に、本発明の要部である硬貨入出金部
12について説明する。図2に示すように、硬貨入出金
部12は、入金硬貨が投入される硬貨投入部30と、硬
貨投入部30に投入された硬貨を一枚ずつに分離して繰
り出し搬送する繰出搬送部31と、この繰出搬送部31
上に設けられて硬貨の真偽および金種を識別する硬貨識
別部32とがその上部に設けられている。
【0025】硬貨投入部30は、硬貨入出金部12の前
部の左右方向におけるほぼ中央部に、図1に示す硬貨入
金口17のほぼ直下に位置して、投入された入金硬貨を
受け取るとともに、水平回転する回転円盤34を有して
おり、さらに回転円盤34の下側に設けられてこれを回
転させる図示せぬ駆動機構部等を有している。
【0026】繰出搬送部31は、硬貨入出金部12の前
部かつ回転円盤34よりも左側に、回転円盤34から接
線方向かつ左右方向に沿って水平延在する硬貨識別通路
35を有しており、この硬貨識別通路35は、鉛直に立
設された壁部35a,35a間に形成されている。
【0027】また、繰出搬送部31は、回転円盤34の
硬貨識別通路35側に、回転円盤34の遠心力で硬貨識
別通路35側に送り出される硬貨を一枚ずつに分離する
隙間規制部材37を有しており、さらに、硬貨識別通路
35の上側に、隙間形成部材37により一枚ずつに分離
して繰り出された硬貨を、上側から押圧しつつ硬貨識別
通路35に沿って回転円盤34に対し反対方向に搬送す
る搬送ベルト38を有している。
【0028】硬貨識別部32は、硬貨識別通路35の搬
送方向における中間位置に設けられており、上記したよ
うにこれを通過する硬貨の真偽及び金種などを判別す
る。硬貨識別部32は、周知のように、例えば、光学セ
ンサを用いた硬貨径判別手段、磁気センサを用いた硬貨
材質判別手段、硬貨厚み判別手段、硬貨表面パターン判
別手段、硬貨表面汚損状態判別手段、硬貨周縁ギザ判別
手段およびこれらの適宜の組み合わせによって構成され
る。
【0029】硬貨識別通路35の回転円盤34に対し反
対側の端部には、硬貨識別部32の識別結果に応じて硬
貨を選別するリジェクト・一時貯留振分ゲート40が設
けられている。このリジェクト・一時貯留振分ゲート4
0は、硬貨識別通路35から硬貨を落下させるととも
に、硬貨の落下方向を前方および後方の一方に選択的に
切り換えるもので、前方に振り分けられた硬貨は、上述
した硬貨リジェクト口19に送り込まれ、オペレータに
より取り出される。一方、後方に振り分けられた硬貨
は、後述する一時貯留部42に送り込まれる。ここで、
リジェクト・一時貯留振分ゲート40は、硬貨識別部3
2で判別不能硬貨を含む偽硬貨と識別された硬貨を、硬
貨リジェクト口19に案内し、真硬貨と識別された硬貨
を一時貯留部(収納部)42に案内する。
【0030】一時貯留部42は、硬貨識別部32で識別
された硬貨のうち真硬貨を金種混合状態のまま一括して
一時貯留させるもの(一時的に収納するもの)で、硬貨
入出金部12のほぼ全高さ範囲に設けられており、しか
も、硬貨入出金部12の前後方向に延在する形状をなし
ている。一時貯留部42は、前後方向および上下方向に
沿い、しかも互いに左右方向に所定の間隔をあけて配置
された一対の壁部43,43と、これら壁部43,43
間に配置された部分が一時貯留部42の底部を形成する
図3に示すコンベアタイプの搬送ベルト44と、壁部4
3,43間に配置された部分が一時貯留部42の前部を
形成する入金ガイド壁部45とを有している。
【0031】入金ガイド壁部45は、後側ほど下側に位
置するように傾斜しており、リジェクト・一時貯留振分
ゲート40で後側に振り分けられた硬貨を一時貯留部4
2の搬送ベルト44上に案内する。搬送ベルト44は、
後側ほど上側に位置するように傾斜しており、入金ガイ
ド壁部45を介して投入された硬貨を回転することで後
方かつ上方に搬送する。
【0032】また、一時貯留部42は、搬送ベルト44
の後部側の上側位置に、隙間規制ローラ47を有してい
る。この隙間規制ローラ47は、搬送ベルト44で後方
に搬送される集積状態の硬貨の集積を、下部が前方に移
動するように回転することにより崩し一枚ずつに分離し
て後方に繰り出す。ここで、この隙間規制ローラ47と
搬送ベルト44とは、搬送ベルト44の傾斜により形成
される後部下側のスペースに配置された共用のモータ4
8で複数のギア49を介して駆動される。
【0033】さらに、一時貯留部42は、搬送ベルト4
4の隙間規制ローラ47よりも後側に、ゲートストッパ
51を有している。このゲートストッパ51はオンされ
ると、そのストッパ部材52が搬送ベルト44に近接し
て搬送ベルト44上の硬貨のストッパ部材52を越えて
の後方への移動を規制する閉状態となる。また、このゲ
ートストッパ51はオフされると、先端のストッパ部材
52が搬送ベルト44から離間して、搬送ベルト44上
の硬貨のストッパ部材52より後方への移動を許容する
開状態となる。
【0034】ここで、ゲートストッパ51がオンされた
状態では、回転する搬送ベルト44により硬貨が隙間規
制ローラ47側に徐々に集積されてしまい、その後、ゲ
ートストッパ51がオフされると集積された硬貨が一度
に移動することで隙間規制ローラ47にジャム等を生じ
ることがある。また、ゲートストッパ51がオフされた
状態であっても、下部で集積状態にあった硬貨が搬送ベ
ルト44によりそのままの状態で隙間規制ローラ47側
に移動してしまうことで、隙間規制ローラ47にジャム
等を生じることがある。このため、一時貯留部42は、
搬送ベルト44を下方から直接叩いて重なり状態にある
硬貨を崩すベルト叩き機構54を有している。
【0035】このベルト叩き機構54は、搬送ベルト4
4の隙間規制ローラ47よりも若干前側に配置されてお
り、搬送ベルト44の上辺側に当接可能であってこの搬
送ベルト44の上辺側を下から直接叩くベルト叩きプッ
シャ55と、ベルト叩きプッシャ55を上下に往復動さ
せてこのベルト叩きプッシャ55で搬送ベルト44を叩
かせるベルト叩きソレノイド(ベルト叩き駆動部)56
とを有している。ベルト叩きプッシャ55は、搬送ベル
ト44を叩く側が、この搬送ベルト44の対向部分に平
行な平板部57とされており、平板部57の平面状の上
面部57aで搬送ベルト44に当接する(言い換えれ
ば、搬送ベルト44との当接部分が搬送ベルト44に沿
う平面状をなしている)。ベルト叩きソレノイド56
は、この平板部57に直交する方向にこの平板部57を
短いストロークで往復動させる。なお、ベルト叩きソレ
ノイド56が駆動されるとベルト叩きプッシャ55は搬
送ベルト44に接触してこれを上方に押圧する一方、ベ
ルト叩きソレノイド56が駆動された状態以外ではベル
ト叩きプッシャ55は搬送ベルト44から下方に離間し
ている。
【0036】ここで、本実施形態においては、図示せぬ
制御部が、ゲートストッパ51を開状態として搬送ベル
ト44を回転させることにより、搬送ベルト44上の硬
貨を隙間規制ローラ47および開状態のゲートストッパ
51を介して一時貯留部42から繰り出させる状態(繰
出実行状態と以下称す)と、ゲートストッパ51を閉状
態として搬送ベルト44を回転させることにより一時貯
留部42からの硬貨の繰り出しに待機する状態(繰出待
機状態と以下称す)との両方において、一時貯留部42
に収納している硬貨の収納枚数の大小に応じてベルト叩
き機構54の駆動・停止を制御するようになっている。
しかも、これに併せて、一時貯留部42に収納している
硬貨の収納枚数の大小に応じて搬送ベルト44の回転・
停止を制御するようになっている。このとき、搬送ベル
ト44の回転・停止を制御しつつ、搬送ベルト44の停
止中にのみベルト叩き機構54を駆動するようになって
いる。
【0037】以上は、一時貯留部42から一枚ずつに分
離して硬貨を繰り出す際に生じるジャム等を防止するた
めに、搬送ベルト44で上部の繰り出し側に搬送される
硬貨の重なりを崩す制御である。
【0038】具体的に、制御部は、一時貯留部42の収
納枚数が第1の所定枚数(具体的には10枚)以下の時
は、繰出実行状態および繰出待機状態のいずれにおいて
も、搬送ベルト44を第1の所定回転時間(具体的には
0.8秒間)だけ正転すなわち上辺が隙間規制ローラ4
7側に移動するように回転させた後、搬送ベルト44を
第1の所定停止時間(0.5秒間)だけ停止させる。こ
の間、ベルト叩きソレノイド56は駆動せず、ベルト叩
きプッシャ55を搬送ベルト44に当接させることはな
い。そして、このような搬送ベルト44の正転および停
止を交互に繰り返しながら、一時貯留部42において隙
間規制ローラ47の方向、すなわち繰り出し側に硬貨を
搬送する。すなわち、硬貨の収納枚数が少ない場合に
は、搬送ベルト44を叩かなくても、搬送ベルト44の
正転および停止の繰り返しのみで、搬送ベルト44上の
硬貨の重なりを十分に崩すことができるのである。
【0039】また、制御部は、一時貯留部42の収納枚
数が、第1の所定枚数より多い第2の所定枚数(具体的
には11枚)以上でこの第2の所定枚数よりさらに多い
第3の所定枚数(具体的には40枚)以下の時は、繰出
実行状態および繰出待機状態のいずれにおいても、搬送
ベルト44を、上記第1の所定回転時間より短い第2の
所定回転時間(具体的には0.4秒間)だけ正転すなわ
ち上辺が隙間規制ローラ47側に移動するように回転さ
せた後、搬送ベルト44を上記第1の所定停止時間より
も短い第2の所定停止時間(具体的には0.4秒間)だ
け停止させる。そして、この第2の所定停止時間中に、
ベルト叩きソレノイド56を所定回(具体的には1回)
駆動してベルト叩きプッシャ55により搬送ベルト44
を下側から所定回(具体的には1回)叩く。そして、こ
のような搬送ベルト44の正転と、停止およびベルト叩
きとを交互に繰り返しながら、一時貯留部42において
隙間規制ローラ47の方向、すなわち繰り出し側に硬貨
を搬送する。以上は、硬貨の収納枚数が比較的少ない
が、搬送ベルト44の正転および停止の繰り返しの周期
が上記のように長いと十分に硬貨の重なりを崩すことが
できないため、搬送ベルト44の正転および停止の繰り
返しの周期を短くし、その上で、搬送ベルト44を叩く
ことで、確実に硬貨の重なりを崩すのである。
【0040】さらに、制御部は、一時貯留部42の収納
枚数が、第3の所定枚数より多い第4の所定枚数(具体
的には41枚)以上でこの第4の所定枚数よりさらに多
い第5の所定枚数(具体的には70枚)以下の時は、繰
出実行状態および繰出待機状態のいずれにおいても、搬
送ベルト44を、上記第2の所定回転時間より短い第3
の所定回転時間(具体的には0.2秒間)だけ正転すな
わち上辺が隙間規制ローラ47側に移動するように回転
させた後、搬送ベルト44を上記第2の所定停止時間よ
りも短い第3の所定停止時間(0.2秒間)だけ停止さ
せる。そして、この第3の所定停止時間中に、ベルト叩
きソレノイド56を所定回(具体的には1回)駆動して
ベルト叩きプッシャ55により搬送ベルト44を下側か
ら所定回(具体的には1回)叩く。そして、このような
搬送ベルト44の正転と、停止およびベルト叩きとを交
互に繰り返しながら、一時貯留部42において隙間規制
ローラ47の方向、すなわち繰り出し側に硬貨を搬送す
る。以上は、硬貨の収納枚数が比較的多い場合、搬送ベ
ルト44の正転および停止の繰り返しの周期をさらに短
くし、その上で、搬送ベルト44を叩くことで、確実に
硬貨の重なりを崩すのである。
【0041】加えて、制御部は、一時貯留部42の収納
枚数が、第5の所定枚数より多い第6の所定枚数(具体
的には71枚)以上でこの第6の所定枚数よりさらに多
い第7の所定枚数(具体的には100枚)以下の時は、
繰出実行状態および繰出待機状態のいずれにおいても、
搬送ベルト44を、上記第3の所定回転時間より短い第
4の所定回転時間(具体的には0.15秒間)だけ正転
すなわち上辺が隙間規制ローラ47側に移動するように
回転させた後、搬送ベルト44を上記第3の所定停止時
間よりも短い第4の所定停止時間(0.05秒間)だけ
停止させる。そして、この第4の所定停止時間中に、ベ
ルト叩きソレノイド56を所定回(具体的には1回)駆
動してベルト叩きプッシャ55により搬送ベルト44を
下側から所定回(具体的には1回)叩く。そして、この
ような搬送ベルト44の正転と、停止およびベルト叩き
とを交互に繰り返しながら、一時貯留部42において隙
間規制ローラ47の方向、すなわち繰り出し側に硬貨を
搬送する。以上は、硬貨の収納枚数がかなり多い場合、
搬送ベルト44の正転および停止の繰り返しの周期をよ
り一層短くし、その上で、搬送ベルト44を叩くこと
で、確実に硬貨の重なりを崩すのである。
【0042】加えて、制御部は、一時貯留部42の前側
(リジェクト・一時貯留振分ゲート40からの入金口と
硬貨搬送路101からの硬貨搬送路出口102との間)
に設けられたフル検知センサ58で一時貯留部42の硬
貨が満杯状態にあることが検出された場合に、搬送ベル
ト44を、第5の所定回転時間(具体的には0.15秒
間)だけ逆転すなわち上辺が隙間規制ローラ47に対し
反対側に移動するように回転させた後、搬送ベルト44
を第5の所定停止時間(0.05秒間)だけ停止させ
る。そして、この第5の所定停止時間中に、ベルト叩き
ソレノイド56を所定回(具体的には1回)駆動してベ
ルト叩きプッシャ55により搬送ベルト44を下側から
所定回(具体的には1回)叩く。その後、搬送ベルト4
4を、第6の所定回転時間(具体的には0.15秒間)
だけ正転すなわち上辺が隙間規制ローラ47側に移動す
るように回転させた後、搬送ベルト44を第6の所定停
止時間(0.05秒間)だけ停止させる。そして、この
第6の所定停止時間中にも、ベルト叩きソレノイド56
を所定回(具体的には1回)駆動してベルト叩きプッシ
ャ55により搬送ベルト44を下側から所定回(具体的
には1回)叩く。上記した搬送ベルト44の逆転と、停
止およびベルト叩きとの後、このような搬送ベルト44
の正転と、停止およびベルト叩きとを交互に所定の複数
回(具体的には4回)繰り返して、一連の満杯時作動を
終了する。以上は、フル検知センサ58の付近に局所的
に硬貨が積み上げられていることで、フル検知センサ5
8が硬貨を検出している状態を、硬貨を崩すことで回避
する作動である。ここで、フル検知センサ58は、硬貨
入金口17から機体内に取り込まれて一時貯留部42内
に搬送されてきた硬貨を処理する際の、フル検知用セン
サであり、主に、「入金処理」「整理計数処理」「入金
口補充処理」(各処理については後述)の際に検知され
る。
【0043】上記作動の後、フル検知センサ58で一時
貯留部42の硬貨が満杯状態にあるか否かを確認する。
そして、フル検知センサ58で一時貯留部42の硬貨が
満杯状態にあることが検出された場合には、上記した逆
転と、停止およびベルト叩きと、正転と、停止およびベ
ルト叩きと、正転と、停止およびベルト叩きと、正転
と、停止およびベルト叩きと、正転と、停止およびベル
ト叩きとからなる一連の満杯時作動を所定の複数回繰り
返す。この複数回の繰り返し後でも、フル検知センサ5
8で一時貯留部42の硬貨が満杯状態にあることが検出
された場合は、「入金処理」「整理計数処理」時におい
ては一旦回転円盤34からの繰り出しを停止させ、一時
貯留部42内への入金を止めた上で、表示パネル16に
現在までの入金および整理計数の状況(金種枚数や金種
等)を表示させるとともに、それまでの入金硬貨につい
て、入金確定または返却、整理計数完了確認のための入
力操作を促すような表示をする。その後オペレータの入
力動作により、一時貯留部42内の硬貨を繰り出し、金
種別の収納繰出部76A〜76Fに収納若しくは出金口
75に返却し、再び回転円盤34からの繰り出しおよび
一時貯留部42への入金を再開する。また、「入金口補
充処理」時には、これは一時貯留部42内への入金と一
時貯留部42内からの繰り出しを同時に行うものである
が、一旦回転円盤34からの繰り出しを停止させ、一時
貯留部42内への入金を止めた上で、一時貯留部42内
からの繰り出しを続行し、フル検知センサ58で満杯状
態を検出しなくなった後、再び回転円盤34からの繰り
出しおよび一時貯留部42内への入金を再開する。な
お、硬貨搬送路101からの硬貨搬送路出口102より
も後側の所定の位置に第2のフル検知センサを設けるの
も良く、この第2のフル検知センサで一時貯留部42内
後側が満杯状態にあることが検出された場合に、ベルト
叩き機構54の駆動・停止および搬送ベルト44の回転
・停止を制御するようにしても良い。
【0044】なお、以上の一時貯留部42の硬貨の収納
枚数に応じたベルト叩き機構54の駆動・停止制御およ
び搬送ベルト44の回転・停止制御は、搬送ベルト44
が硬貨を隙間規制ローラ47側に送るように作動する際
には、常に行われる制御である。また、搬送ベルト44
は、以上のようなベルト叩き機構54のベルト叩き作動
を受けても、伸びたり切れたりしないような材質のもの
が用いられている。
【0045】上記の一時貯留部42の後方には、図2に
示すように、硬貨入出金部12の上部となる位置に、一
時貯留部42の搬送ベルト44からゲートストッパ51
を越えて後方に送り出された硬貨をさらに後方に搬送し
た後、右方向に向きを変えて搬送する搬送部59が設け
られている。この搬送部59は、硬貨入出金部12の後
側かつ左側において後方に延在した後、さらに右方に延
在する硬貨通路60を有しており、この硬貨通路60
は、鉛直に立設された壁部60a,60a間に形成され
ている。
【0046】また、搬送部59は、硬貨通路60の上側
に、一時貯留部42から一枚ずつに分離されて繰り出さ
れた硬貨を、上方から押圧しつつ硬貨通路60に沿って
搬送する屈曲形状の搬送ベルト61を有している。
【0047】搬送部59の硬貨通路60の前後に沿う部
分には、一時貯留部42に近接して、通過する硬貨の金
種を判別する硬貨判別部63が設けられている。この硬
貨判別部63は、基本的にはすでに硬貨識別部32で真
偽が識別されて真のみとされた硬貨の金種を判別するも
のであるので、例えば、光学センサを用いた硬貨径判別
手段等が用いられる。
【0048】搬送部59の硬貨通路60の前後に沿う部
分には、硬貨判別部63の後方に、硬貨判別部63の判
別結果等に応じて硬貨を選別する収納振分ゲート(入金
側振分部)65が設けられている。この収納振分ゲート
65は、硬貨をこの収納振分ゲート65を越えてそのま
ま硬貨通路60で搬送させる状態、および硬貨通路60
から硬貨を落下させる状態の一方に選択的に切り換えら
れるもので、硬貨通路60から落下させた硬貨は、右方
に案内する。このように右方に案内された硬貨は、後述
する返却搬送路67に送り込まれる。すなわち、収納振
分ゲート65は一時貯留部42から繰り出された硬貨を
返却搬送路67に案内可能なものである。ここで、収納
振分ゲート65は、入金時に一時貯留部42に一時貯留
された硬貨を、オペレータの操作により返却させる場合
等は硬貨通路60から落下させ、オペレータの操作によ
り収納する場合は落下させることなく硬貨通路60上で
後方の後述する金種振分部68に案内する。
【0049】金種振分部68は、硬貨入出金部12の上
部かつ後部となる位置に左右方向に延在して設けられて
おり、一時貯留部42から繰り出された硬貨を金種別に
振り分けるものである。
【0050】金種振分部68は、搬送部59の硬貨通路
60に連続する硬貨分類通路70と、この硬貨分類通路
70に沿って硬貨を上方から押圧しつつ搬送する搬送ベ
ルト71とを有しており、硬貨分類通路70は、鉛直に
設けられた壁部70a,70a間に設けられている。硬
貨分類通路70には、搬送される硬貨を金種別に分類し
て落下させる分類孔72A〜72Fが、硬貨径の小さい
順に配置されており、各分類孔72A〜72Fのそれぞ
れの直前には通過する硬貨を検出する硬貨検出センサ7
3が対応配置されている。そして、硬貨検出センサ73
のうち隣り合う前後のものをそれぞれ通過した硬貨数の
差が、分類孔72A〜72Fのうち、その間に位置する
ものに分類された枚数として計数されるように構成され
ている。
【0051】各分類孔72A〜72Fの下側には、これ
らすなわち金種振分部68で振り分けられた硬貨をそれ
ぞれ収納可能であるとともに収納している硬貨を後述す
る出金口75に繰出可能な金種別の収納繰出部76A〜
76Fが設けられている。具体的には、最も一時貯留部
42に近接する側の分類孔72Aの下側にはこの分類孔
72Aから落下させられる1円硬貨を収納する収納繰出
部76Aが、その隣りの分類孔72Bの下側にはこの分
類孔72Bから落下させられる50円硬貨を収納する収
納繰出部76Bが、その隣りの分類孔72Cの下側には
この分類孔72Cから落下させられる5円硬貨を収納す
る収納繰出部76Cが、その隣りの分類孔72Dの下側
にはこの分類孔72Dから落下させられる100円硬貨
を収納する収納繰出部76Dが、その隣りの分類孔72
Eの下側にはこの分類孔72Eから落下させられる10
円硬貨を収納する収納繰出部76Eが、その隣りの分類
孔72Fの下側にはこの分類孔72Fから落下させられ
る500円硬貨を収納する収納繰出部76Fが、それぞ
れ設けられている。
【0052】これら金種別の収納繰出部76A〜76F
と一時貯留部42との隙間部分には、収納繰出部76A
〜76Fとほぼ同じ構成であって、一時貯留部42から
繰り出され、金種振分部68よりも搬送方向手前の収納
振分ゲート65で右方に振り分けれた硬貨を後述する出
金口75に返却可能な上記した返却搬送路67が設けら
れている。ここで、これら収納振分ゲート65と返却搬
送路67とで、一時貯留部42から繰り出された硬貨を
出金口75に返却する硬貨返却部77が構成されてい
る。
【0053】金種別の収納繰出部76A〜76Fおよび
返却搬送路67は、硬貨入出金部12の上下方向のほぼ
全高さ範囲に設けられており、しかも、硬貨入出金部1
2の前後方向に延在する形状をなしている。その結果、
金種別の収納繰出部76A〜76Fは、それぞれが互い
に並列に配置されており、一時貯留部42とも平行をな
している。また、返却搬送路67は、金種別の収納繰出
部76A〜76Fの側方(具体的には左方)に、これら
収納繰出部76A〜76Fと並列に配置されている。さ
らに、返却搬送路67の金種別の収納繰出部76A〜7
6Fに対し反対側に、これら金種別の収納繰出部76A
〜76Fおよび返却搬送路67と並列に一時貯留部42
が配置されている。ここで、金種別の収納繰出部76A
〜76Fおよび返却搬送路67は、すべて前後方向およ
び高さ方向の位置を一致させた状態で並列に配置されて
いる。
【0054】金種別の収納繰出部76A〜76Fおよび
返却搬送路67は、それぞれ、前後方向および上下方向
に沿い、しかも互いに左右方向に所定の間隔をあけて配
置された一対の壁部80,80と、これら壁部80,8
0間に配置された部分が底部を形成する図4および図5
に示すコンベアタイプの搬送ベルト81と、壁部80,
80間に配置された部分が後部を形成する後壁部82と
を有している。ここで、金種別の収納繰出部76A〜7
6Fおよび返却搬送路67の搬送ベルト81は、同一の
駆動源で同時に駆動されるようになっている。
【0055】後壁部82は、後側ほど上側に位置するよ
うに傾斜しており、金種別の収納繰出部76A〜76F
においては、分類孔72A〜72Fのうち対応するもの
で落下させられた硬貨を搬送ベルト81上に案内する。
【0056】なお、返却搬送路67においては、収納振
分ゲート65側の壁部80に収納振分ゲート65で落下
させられた硬貨が放出される放出口83が設けられてお
り、この放出口83から硬貨が搬送ベルト81上に放出
させられる。
【0057】金種別の収納繰出部76A〜76Fおよび
返却搬送路67のそれぞれにおいて搬送ベルト81は、
前側ほど上側に位置するように傾斜しており、金種別の
収納繰出部76A〜76Fにおいては分類孔72A〜7
2Fから、返却搬送路67においては放出口83から放
出された硬貨を回転することで硬貨入出金部12の前方
かつ上方に搬送する。
【0058】また、金種別の収納繰出部76A〜76F
および返却搬送路67は、それぞれ、搬送ベルト81の
前部側の上側位置に、隙間規制ローラ85を有してい
る。この隙間規制ローラ85は、搬送ベルト81で前方
に搬送される集積状態の硬貨の集積を、下部が後方に移
動するように回転することにより崩し一枚ずつに分離し
て前方に繰り出す。
【0059】さらに、金種別の収納繰出部76A〜76
Fおよび返却搬送路67は、それぞれ、搬送ベルト81
の隙間規制ローラ85よりも前方に、搬送ベルト81に
沿って延在する通路部87と、この通路部87の上側に
設けられて硬貨を上側から押圧しつつ前方に搬送する搬
送ベルト88とを有している。これら搬送ベルト88は
すべて同一のモータで同時に駆動されるようになってい
る。図6に示すように、通路部87は鉛直立設する壁部
87a,87a間に設けられるもので、図4および図5
に示すように、通路部87の前端部および搬送ベルト8
8の前端部によって硬貨を繰り出す繰出口89が形成さ
れている。なお、金種別の収納繰出部76A〜76Fに
おいて壁部87a,87a間の間隔は、収納対象硬貨よ
りも大径の異金種硬貨のみが通過できないように設定さ
れている。すなわち、収納繰出部76Aの壁部87a,
87aは1円硬貨より大径の硬貨の通過を規制し、収納
繰出部76Bの壁部87a,87aは50円硬貨より大
径の硬貨の通過を規制し、収納繰出部76Cの壁部87
a,87aは5円硬貨より大径の硬貨の通過を規制し、
収納繰出部76Dの壁部87a,87aは100円硬貨
より大径の硬貨の通過を規制し、収納繰出部76Eの壁
部87a,87aは10円硬貨より大径の硬貨の通過を
規制し、収納繰出部76Fの壁部87a,87aは50
0円硬貨より大径の偽硬貨の通過を規制する。ここで、
金種別の収納繰出部76A〜76Fおよび返却搬送路6
7は搬送ベルト88が共用のモータで同時に駆動される
ようになっている。
【0060】加えて、金種別の収納繰出部76A〜76
Fおよび返却搬送路67は、通路部87にゲートストッ
パ91を有している。このゲートストッパ91は、図7
に示すように、オンされると先端のストッパ部材92が
通路部87から突出して、通路部87上の硬貨のストッ
パ部材92を越えての前方への移動を規制する閉状態と
なる。また、このゲートストッパ91はオフされると先
端のストッパ部材92が通路部87から引っ込んで、通
路部87上の硬貨のストッパ部材92よりも前方への移
動を許容する開状態となる。
【0061】加えて、金種別の収納繰出部76A〜76
Fのうち、最小径硬貨を除く硬貨を収納させる収納繰出
部76B〜76Fには、図6に示すように、異金種硬貨
が誤って混入してしまった場合のために、通路部87に
収納対象硬貨よりも小径の硬貨のみを落下させる出金選
別孔94B〜94Fがゲートストッパ91と繰出口89
との間に形成されている。すなわち、収納繰出部76B
には出金選別孔94Bが、収納繰出部76Cには出金選
別孔94Cが、収納繰出部76Dには出金選別孔94D
が、収納繰出部76Eには出金選別孔94Eが、収納繰
出部76Fには出金選別孔94Fが、それぞれ設けられ
ている。
【0062】金種別の収納繰出部76A〜76Fにおい
ては、図7に示すように各出金選別孔94B〜94Fと
それぞれに対応するゲートストッパ91との間に、硬貨
を検出する発光素子95aおよび受光素子95bからな
る硬貨検出センサ95が設けられている。また、各出金
選別孔94B〜94Fの下側には、この出金選別孔94
B〜94Fから落下する硬貨を案内するシュートガイド
96が設けられている。
【0063】金種別の収納繰出部76A〜76Fおよび
返却搬送路67は、それぞれの繰出口89の前後方向位
置および高さ方向位置を揃えており、各繰出口89より
ゲートストッパ91側には、それぞれ対応する繰出口8
9から繰り出される硬貨を検出する発光素子98aおよ
び受光素子98bからなる硬貨検出センサ98が設けら
れている。ここで、上記出金選別孔94B〜94Fは、
図6に示すように、それぞれ対応する硬貨検出センサ9
5と硬貨検出センサ98との間に設けられており、対応
する硬貨検出センサ95,98の検出に基づいて出金選
別孔94B〜94Fの対応するものからの硬貨の落下を
検出する。すなわち、硬貨検出センサ95で検出された
硬貨が硬貨検出センサ98で検出されなければこの硬貨
が出金選別孔94B〜94Fの対応するものから落下し
たと判断し、硬貨検出センサ95で検出された硬貨が硬
貨検出センサ98で検出されるとこの硬貨が出金選別孔
94B〜94Fの対応するものから落下していないと判
断する。
【0064】金種別の収納繰出部76A〜76Fおよび
返却搬送路67のすべての繰出口89の下側には、図1
および図7に示すように、これらから繰り出された硬貨
を一時貯留部42および硬貨一括金庫23に案内可能な
コンベア式の正逆回転可能な搬送ベルト100を有する
硬貨搬送路101が設けられている。この硬貨搬送路1
01は、左右方向に沿っており、その結果、金種別の収
納繰出部76A〜76F、返却搬送路67および一時貯
留部42に対し直交する方向に平行をなしている。この
硬貨搬送路101で一時貯留部42側に搬送された硬貨
は、図3に示す一時貯留部42の壁部43の前後方向に
おける中間位置に形成された硬貨搬送路出口102から
一時貯留部42に放出されることになる。なお、図7に
示すように、出金選別孔94B〜94Fの下側に設けら
れたシュートガイド96で案内される硬貨はこの硬貨搬
送路101上に落下させられる。
【0065】また、金種別の収納繰出部76A〜76F
および返却搬送路67のすべての繰出口89の若干下側
の前方位置には、上記した受皿挿入口18に開口しこの
受皿挿入口18に挿入された受皿105に硬貨を案内す
るためのシュートガイド103が設けられており、この
シュートガイド103の下端部が硬貨を出金させるため
の上記した出金口75となっている。
【0066】そして、金種別の収納繰出部76A〜76
Fおよび返却搬送路67のすべての繰出口89とシュー
トガイド103との間には、金種別の収納繰出部76A
〜76Fおよび返却搬送路67から繰り出された硬貨を
出金口75および硬貨搬送路101のいずれか一方に選
択的に案内する出金側ゲート(出金側振分部)104が
設けられている。すなわち、図7において実線で示す出
金側ゲート104の状態が硬貨を硬貨搬送路101に案
内せず出金口75に案内する状態であり、図7において
二点鎖線で示す出金側ゲート104の状態が硬貨を出金
口75に案内せず硬貨搬送路101に案内する状態であ
る。
【0067】図2に示すように、硬貨搬送路101の一
時貯留部42に対し反対側には、硬貨搬送路101で搬
送された硬貨を収納する上記した硬貨一括金庫23が設
けられている。すなわち、硬貨搬送路101の一時貯留
部42に対し反対側の端部の前側には、硬貨搬送路10
1からの硬貨を受け入れて硬貨一括金庫23に案内する
金庫案内部106が設けられており、この金庫案内部1
06の下側に、硬貨搬送路101よりも前方に位置して
硬貨一括金庫23が設けられている。
【0068】ここで、硬貨搬送路101が一時貯留部4
2の前後方向における中間位置に接続されることで、一
時貯留部42は、硬貨搬送路101の一端側で硬貨搬送
路101よりも前方に突出することになり、一方で、硬
貨搬送路101よりも前方に硬貨一括金庫23が設けら
れていて、これらの間に、上記した硬貨投入部30は設
けられている。すなわち、図示は略すが、これらの間
に、硬貨投入部30の回転円盤34を駆動するための駆
動機構部等が配置されているのである。
【0069】以上に述べた硬貨入出金部12の主要な処
理について説明する。
【0070】「入金処理(入金確定前)」オペレータに
より入金させる硬貨が硬貨入金口17に投入され操作部
14に「入金処理」の実行入力がなされると、図示せぬ
制御部は、硬貨投入部30の回転円盤34、搬送ベルト
38を駆動する。すると、回転円盤34から隙間規制部
材37で一枚ずつに分離された硬貨を搬送ベルト38で
搬送させることになり、その途中の硬貨識別部32の識
別結果に基づいてリジェクト・一時貯留振分ゲート40
で硬貨を振り分ける(図8に太線で示す入金処理ルート
参照)。すなわち、識別不能硬貨を含む偽硬貨と識別さ
れた硬貨を、硬貨リジェクト口19へ落下させ、真硬貨
と識別された硬貨を、一時貯留部42に落下させる。こ
のとき、一時貯留部42においてはゲートストッパ51
を閉状態とするとともに、硬貨識別部32の識別結果か
ら割り出される一時貯留部42の硬貨の収納枚数に応じ
て上述したベルト叩き機構54の駆動・停止制御および
搬送ベルト44の駆動・停止制御を行って、重なり状態
で隙間規制ローラ47側に集中してしまうことを防止し
つつ硬貨を隙間規制ローラ47側に搬送する。
【0071】そして、回転円盤34からすべての硬貨が
一旦繰り出され、硬貨リジェクト口19および一時貯留
部42のいずれかに送り込まれると、制御部は、硬貨識
別部32の識別結果を図示せぬ上位機に表示させる。こ
の上位機の表示からオペレータが入金確定操作を上位機
または操作部14に入力すると、制御部は、後述の「収
納処理」を行うことになる。他方、オペレータが入金キ
ャンセル操作を上位機または操作部14に入力すると、
制御部は、後述の「返却処理」を行うことになる。
【0072】「出金処理」オペレータにより上位機また
は操作部14に「出金処理」の実行入力がなされると、
制御部は、出金側ゲート104を繰出口89から繰り出
される硬貨をシュートガイド103に案内する状態と
し、搬送ベルト81および搬送ベルト88を駆動すると
ともに、各ゲートストッパ91をそれぞれ個別に開閉制
御することで、金種別の収納繰出部76A〜76Fがそ
れぞれ必要な枚数の硬貨を硬貨検出センサ95,98で
計数しつつ繰出口89から繰り出し、シュートガイド1
03の出金口75から受皿挿入口18に挿入された受皿
105に放出させる(図9に太線で示す出金処理ルート
参照)。
【0073】このとき、万が一、異金種硬貨が収納繰出
部76A〜76Fのいずれかに混入していた場合、大径
の異金種硬貨であると、壁部87a,87a間を通過で
きないことから、制御部は、ゲートストッパ91を開放
しているのに硬貨検出センサ95で硬貨の繰り出しが検
出されないことよりこれを検出する。この場合は、出金
処理を一旦停止させてオペレータに対し異金種硬貨の排
除作業を行う旨の表示を行う。
【0074】一方、小径の異金種硬貨の場合は、出金選
別孔94B〜94Fのいずれかから落下させられること
になり、硬貨検出センサ95,98の検出結果からこの
ことがわかると、制御部は、この異金種硬貨の分多く硬
貨を繰り出させることで必要な枚数の硬貨を出金させ
る。一方で、出金選別孔94B〜94Fのいずれかから
落下した硬貨は、シュートガイド96で案内されて硬貨
搬送路101上に落下することになるため、制御部は、
硬貨検出センサ95,98の検出結果から異金種硬貨を
検出した場合、これを硬貨搬送路101で一時貯留部4
2側に搬送して後述の「収納処理」を行う。なお、この
場合は、一時貯留部42において一時貯留させることな
く、そのまま硬貨判別部63、金種振分部68へと連続
的に搬送する。
【0075】「収納処理」上記した「入金処理」で入金
確定操作が入力された場合、制御部は、出金側ゲート1
04を繰出口89から繰り出される硬貨を硬貨搬送路1
01に案内する状態とし、搬送ベルト44、搬送ベルト
61、搬送ベルト71、搬送ベルト81および搬送ベル
ト100を駆動するとともに(搬送ベルト100は硬貨
一括金庫23の方向に駆動する)、ゲートストッパ51
を開状態とし、さらに、収納繰出部76A〜76Fのす
べてのゲートストッパ91を閉状態とし、返却搬送路6
7のゲートストッパ91を開状態とする。そして、硬貨
判別部63の判別結果に基づいて収納振分ゲート65の
切り換えタイミングを適宜制御することで、一時貯留部
42から繰り出される硬貨を振り分ける。すなわち、収
納繰出部76A〜76Fに収納しない硬貨、例えば、収
納繰出部76A〜76Fに収納しきれないオーバーフロ
ー硬貨や新旧二種類が流通している場合における旧硬貨
等は、返却搬送路67に落下させ、返却搬送路67から
硬貨搬送路101を介して硬貨一括金庫23に収納す
る。一方、それ以外の硬貨は、金種振分部68に送り、
分類孔72A〜72Fの対応するものから落下させる。
これにより、一時貯留部42から繰り出された硬貨は金
種別の収納繰出部76A〜76Fの対応する金種のもの
に収納される(図10に太線で示す収納処理ルート参
照)。この収納処理時においても、制御部は、上記入金
処理時における硬貨識別部32の識別結果に基づいて割
り出される一時貯留部42の硬貨の収納枚数に応じて上
述したベルト叩き機構54の駆動・停止制御および搬送
ベルト44の駆動・停止制御を行って、重なり状態で隙
間規制ローラ47側に集中してしまうことを防止しつつ
硬貨を隙間規制ローラ47側に搬送する。
【0076】なお、入金処理における硬貨識別部32の
識別結果と、収納処理時における硬貨判別部63の判別
結果および硬貨検出センサ73の検出結果と、出金処理
時における硬貨検出センサ95,98の検出結果と等か
ら、制御部は、硬貨入出金部12の金種別の収納繰出部
76A〜76Fおよび硬貨一括金庫23の硬貨収納量を
ほぼ把握している。
【0077】「整理計数処理」複数金種混在した硬貨か
ら指定した金種を計数しつつ分離する場合等の処理で、
オペレータにより硬貨が硬貨入金口17に投入され操作
部14に「整理計数処理」の実行入力がなされると、図
示せぬ制御部は、硬貨投入部30の回転円盤34、搬送
ベルト38を駆動する。すると、回転円盤34から隙間
規制部材37で一枚ずつに分離された硬貨を搬送ベルト
38で搬送させることになり、その途中の硬貨識別部3
2の識別結果に基づいてリジェクト・一時貯留振分ゲー
ト40で振り分ける(図8に太線で示す入金処理ルート
参照)。すなわち、識別不能硬貨を含む偽硬貨と識別さ
れた硬貨および整理計数対象金種以外の硬貨を、硬貨リ
ジェクト口19へ落下させ、真硬貨で整理計数対象金種
と識別された硬貨を、一時貯留部42に落下させる。こ
のときも、入金処理時と同様、一時貯留部42において
はゲートストッパ51をオンするとともに、硬貨識別部
32の識別結果から割り出される一時貯留部42の硬貨
の収納枚数に応じて上述したベルト叩き機構54の駆動
・停止制御および搬送ベルト44の駆動・停止制御を行
って、重なり状態で隙間規制ローラ47側に集中してし
まうことを防止しつつ硬貨を隙間規制ローラ47側に搬
送する。
【0078】そして、回転円盤34からすべての硬貨が
一旦繰り出され、硬貨リジェクト口19および一時貯留
部42のいずれかに送り込まれると、制御部は、硬貨識
別部32の識別結果を図示せぬ上位機に表示させる。こ
の上位機の表示からオペレータが整理計数完了確認操作
を上位機または操作部14に入力すると、制御部は、後
述の「返却処理」を行うことになる。
【0079】「返却処理」上記「入金処理」の結果の上
位機の表示に基づいてオペレータが入金キャンセル操作
を上位機または操作部14に入力した場合、および、上
記「整理計数処理」が完了した旨の上位機の表示からオ
ペレータが整理計数完了確認操作を上位機または操作部
14に入力した場合、制御部は、出金側ゲート104を
繰出口89から繰り出される硬貨をシュートガイド10
3に案内する状態とし、搬送ベルト44、搬送ベルト6
1、搬送ベルト81および搬送ベルト88を駆動する。
それとともに、金種別の収納繰出部76A〜76Fのゲ
ートストッパ91は、すべて閉状態とし、返却搬送路6
7のゲートストッパ91のみ開状態とし、さらに、収納
振分ゲート65を、すべての硬貨を返却搬送路67に落
下させる状態とする。このときも、硬貨識別部32の識
別結果から割り出される一時貯留部42の硬貨の収納枚
数に応じて上述したベルト叩き機構54の駆動・停止制
御および搬送ベルト44の駆動・停止制御を行って、重
なり状態で隙間規制ローラ47側に集中してしまうこと
を防止しつつ硬貨を隙間規制ローラ47側に搬送する。
以上により、一時貯留部42から一枚ずつ繰り出された
硬貨が、硬貨判別部63で判別されながら、収納振分ゲ
ート65から落下し、返却搬送路67の繰出口89から
シュートガイド103を介して受皿105に放出される
(図11に太線で示す返却処理ルート参照)。
【0080】「入金口補充処理」収納繰出部76A〜7
6Fのいずれかの硬貨収納量が少なくなってきた場合
は、オペレータが上記「入金処理」および「収納処理」
を同時に実行することで硬貨を補充する(図8に太線で
示す入金処理ルートおよび図10に太線で示す収納処理
ルート参照)。
【0081】「金庫回収処理」硬貨入出金部12の硬貨
をすべて回収する場合には、オペレータにより上位機ま
たは操作部14に「金庫回収処理」の実行入力がなされ
ると、制御部は、出金側ゲート104を繰出口89から
繰り出される硬貨を硬貨搬送路101に案内する状態と
し、搬送ベルト81、搬送ベルト88および搬送ベルト
100を駆動するとともに(搬送ベルト100は硬貨一
括金庫23の方向に駆動)、金種別の収納繰出部76A
〜76Fのすべてのゲートストッパ91を開状態とする
ことで、金種別の収納繰出部76A〜76Fから硬貨を
すべて繰り出し出金側ゲート104で硬貨搬送路101
に案内しつつ硬貨搬送路101で硬貨一括金庫23に収
納させる(図12に太線で示す金庫回収処理ルート参
照)。その後、硬貨一括金庫23を機外に取り外すこと
で硬貨が回収される。
【0082】「精査処理」まず、例として、収納繰出部
76Aについて収納している硬貨(1円硬貨)をすべて
一旦繰り出しこの収納繰出部76A以外の一時貯留場所
に一時貯留させる一方、この収納繰出部76Aに確定し
た枚数の硬貨を戻すことにより収納枚数を確定させる精
査処理を行う場合について説明する。
【0083】ここで、上述したように、入金処理におけ
る硬貨識別部32の識別結果と、収納処理時における硬
貨判別部63の判別結果および硬貨検出センサ73の検
出結果と、出金処理時における硬貨検出センサ95,9
8の検出結果とから、制御部は、硬貨入出金部12の各
部の硬貨収納量をほぼ把握しており、精査処理前に認識
していた収納繰出部76Aの収納枚数に応じて、一時貯
留場所を変更する。
【0084】すなわち、収納繰出部76Aに関して精査
処理を行う際に、この収納繰出部76Aについて精査処
理前に認識していた収納枚数が予め設定された所定枚数
以下の場合は、収納繰出部76Aのすべての硬貨を繰り
出し、繰り出した硬貨を一旦一時貯留部42のみに一時
貯留させる一方、この収納繰出部76Aについて精査処
理前に認識していた収納枚数が予め設定された所定枚数
より多い場合は、収納繰出部76Aのすべての硬貨を繰
り出し、繰り出した硬貨を一時貯留部42および返却搬
送路67に一時貯留させる。なお、上記所定枚数は、良
好に繰り出し等を行うことができる枚数が設定されるこ
とになる。具体的には、上記一時貯留部42の硬貨の収
納量は、500円硬貨は100枚、それ以外の硬貨は1
60枚とされており、一時貯留部42に硬貨を放出する
硬貨搬送路101からの硬貨搬送路出口102が一時貯
留部42の収納スペースのほぼ中央に位置しているた
め、最も大きさの大きい500円硬貨に対応して上記所
定枚数を収納量の半分の50枚と設定する。
【0085】具体的には、収納繰出部76Aに関して精
査処理を行う際に、この収納繰出部76Aについて精査
処理前に認識していた収納枚数が予め設定された所定枚
数(50枚)以下の場合は、オペレータにより上位機ま
たは操作部14に収納繰出部76Aを精査処理する際の
入力がなされると、制御部は、出金側ゲート104を繰
出口89から繰り出される硬貨を硬貨搬送路101に案
内する状態とするとともに、搬送ベルト81、搬送ベル
ト88および搬送ベルト100を駆動し(搬送ベルト1
00は一時貯留部42の方向に駆動)、一時貯留部42
の搬送ベルト44を駆動するとともにゲートストッパ5
1を閉状態とし、さらに、収納繰出部76A〜76Fの
うち収納繰出部76Aのゲートストッパ91のみを開状
態とする。なお、この精査処理時においても、一時貯留
部42の硬貨の収納枚数に応じて上述したベルト叩き機
構54の駆動・停止制御および搬送ベルト44の駆動・
停止制御を行って、重なり状態で隙間規制ローラ47側
に集中してしまうことを防止しつつ硬貨を隙間規制ロー
ラ47側に搬送する。以上により、収納繰出部76Aに
収納されていた硬貨がすべて一時貯留部42に一時貯留
され、収納繰出部76Aは空となる。次に、制御部は、
ゲートストッパ51を開状態とし、収納繰出部76Aの
ゲートストッパ91を閉状態とする。このときも、一時
貯留部42の硬貨の収納枚数に応じて上述したベルト叩
き機構54の駆動・停止制御および搬送ベルト44の駆
動・停止制御を行って、重なり状態で隙間規制ローラ4
7側に集中してしまうことを防止しつつ硬貨を隙間規制
ローラ47側に搬送する。以上により、一時貯留部42
から硬貨が繰り出され、繰り出された硬貨を硬貨判別部
63で判別しつつ、金種振分部68に送り、対応する分
類孔72Aから落下させる。これにより、一時貯留部4
2から繰り出された硬貨は収納繰出部76Aに収納され
る(図13に太線で示す第1精査処理ルート参照)。以
上のようにして、収納可能な硬貨がすべて収納繰出部7
6Aに収納されると、硬貨判別部63の判別結果および
硬貨検出センサ73の検出結果で収納繰出部76Aに収
納された硬貨の枚数が確定する。なお、万が一異金種硬
貨が混入していても、金種振分部68で分類孔72A〜
72Fの対応するものから落下させられることになる。
他方、硬貨判別部63の判別結果から、偽硬貨等の真硬
貨でないものが混入していた場合には、直ちに装置を停
止させ、エラー表示をする。この停止で、偽硬貨等の真
硬貨でないものは、収納振分ゲート65より下流側かつ
金種振分部68より上流で留まることになり、オペレー
タによる排除が円滑に行われる。
【0086】収納繰出部76Aに関して精査処理を行う
際に、この収納繰出部76Aについて精査処理前に認識
していた収納枚数が予め設定された所定枚数(50枚)
を越えている場合は、オペレータにより上位機または操
作部14に収納繰出部76Aを精査処理する際の入力が
なされると、制御部は、出金側ゲート104を繰出口8
9から繰り出される硬貨を硬貨搬送路101に案内する
状態とするとともに、搬送ベルト44、搬送ベルト8
1、搬送ベルト88および搬送ベルト100を駆動する
とともに(搬送ベルト100は一時貯留部42の方向に
駆動)、一時貯留部42のゲートストッパ51は開状態
とし、さらに、収納繰出部76A〜76Fおよび返却搬
送路67のうち収納繰出部76Aのゲートストッパ91
のみを開状態として、収納振分ゲート65を返却搬送路
67に硬貨を案内する状態とする。このときも、一時貯
留部42の硬貨の収納枚数に応じて上述したベルト叩き
機構54の駆動・停止制御および搬送ベルト44の駆動
・停止制御を行って、重なり状態で隙間規制ローラ47
側に集中してしまうことを防止しつつ硬貨を隙間規制ロ
ーラ47側に搬送する。そして、硬貨検出センサ95,
98で、繰出口89から、上記所定枚数を越える枚数の
硬貨が繰り出されるまで収納繰出部76Aのゲートスト
ッパ91を開状態とし、繰り出された硬貨をすべて硬貨
搬送路101および一時貯留部42を介して一旦返却搬
送路67に一時貯留させる。
【0087】繰出口89から上記所定枚数を越える枚数
の硬貨が繰り出されたことが検出されると、制御部は、
収納繰出部76Aのゲートストッパ91を閉状態とし、
繰り出されたすべての硬貨が返却搬送路67に一時貯留
されると、一時貯留部42のゲートストッパ51を閉状
態とし収納繰出部76A〜76Fおよび返却搬送路67
のうち収納繰出部76Aのゲートストッパ91のみを再
び開状態とする。このときも、一時貯留部42の硬貨の
収納枚数に応じて上述したベルト叩き機構54の駆動・
停止制御および搬送ベルト44の駆動・停止制御を行っ
て、重なり状態で隙間規制ローラ47側に集中してしま
うことを防止しつつ硬貨を隙間規制ローラ47側に搬送
する。以上により、残りの硬貨すなわち上記所定枚数と
認識されていた硬貨を硬貨搬送路101を介して一旦一
時貯留部42に一時貯留させる。これにより、収納繰出
部76Aに収納されていた硬貨がすべて一時貯留部42
および返却搬送路67に一時貯留され、収納繰出部76
Aは空となる。次に、制御部は、一時貯留部42のゲー
トストッパ51を開状態とし、収納繰出部76Aのゲー
トストッパ91を閉状態とする。このときも、一時貯留
部42の硬貨の収納枚数に応じて上述したベルト叩き機
構54の駆動・停止制御および搬送ベルト44の駆動・
停止制御を行って、重なり状態で隙間規制ローラ47側
に集中してしまうことを防止しつつ硬貨を隙間規制ロー
ラ47側に搬送する。以上により、一時貯留部42から
硬貨が繰り出され、繰り出された硬貨を、硬貨判別部6
3で判別しつつ、金種振分部68に送り、対応する分類
孔72Aから落下させる。これにより、上記と同様、一
時貯留部42から繰り出された硬貨は収納繰出部76A
に収納される(図14に太線で示す第2精査処理ルート
参照)。この場合、偽硬貨等に対する対応は上記と同様
である。ここで、上記一時貯留部42から金種振分部6
8への硬貨の繰り出しの開始に合わせて、返却搬送路6
7のゲートストッパ91を開状態とし、返却搬送路67
に一時貯留させた硬貨を返却搬送路67から硬貨搬送路
101を介して一時貯留部42に徐々に追加する。以上
のようにして、収納可能な硬貨がすべて収納繰出部76
Aに収納されると、硬貨判別部63の判別結果および硬
貨検出センサ73の検出結果で収納繰出部76Aに収納
された硬貨の枚数が確定する。
【0088】なお、収納繰出部76Bすなわち50円硬
貨に関して精査処理を行う場合も、上記と同様であり、
具体的には、上記収納繰出部76Aの精査処理に対し、
収納繰出部76Aを収納繰出部76Bに、分類孔72A
を分類孔72Bに、1円硬貨を50円硬貨に、それぞれ
読み替えればよい。
【0089】同様に、収納繰出部76Cすなわち5円硬
貨に関して精査処理を行う場合は、上記収納繰出部76
Aの精査処理に対し、収納繰出部76Aを収納繰出部7
6Cに、分類孔72Aを分類孔72Cに、1円硬貨を5
円硬貨に、それぞれ読み替えればよく、収納繰出部76
Dすなわち100円硬貨に関して精査処理を行う場合
は、上記収納繰出部76Aの精査処理に対し、収納繰出
部76Aを収納繰出部76Dに、分類孔72Aを分類孔
72Dに、1円硬貨を100円硬貨に、それぞれ読み替
えればよい。また、収納繰出部76Eすなわち10円硬
貨に関して精査処理を行う場合は、上記収納繰出部76
Aの精査処理に対し、収納繰出部76Aを収納繰出部7
6Eに、分類孔72Aを分類孔72Eに、1円硬貨を1
0円硬貨に、それぞれ読み替えればよく、収納繰出部7
6Fすなわち500円硬貨に関して精査処理を行う場合
は、上記収納繰出部76Aの精査処理に対し、収納繰出
部76Aを収納繰出部76Fに、分類孔72Aを分類孔
72Fに、1円硬貨を500円硬貨に、それぞれ読み替
えればよい。
【0090】ここで、上記の精査処理は以下のように変
更することも可能である。例えば収納繰出部76Aを例
にとり説明すると、収納繰出部76Aに関して精査処理
を行う際に、収納繰出部76Aについて精査処理前に認
識していた収納枚数が予め設定された所定枚数(50
枚)以下の場合は、上記と同様とし、収納繰出部76A
について精査処理前に認識していた収納枚数が予め設定
された所定枚数より多い場合は、繰り出した硬貨を一時
貯留部42および硬貨搬送路101に一時貯留させるよ
うにしてもよい。
【0091】この場合、収納繰出部76Aについて精査
処理前に認識していた収納枚数が予め設定された所定枚
数より多い場合は、一時貯留部42のゲートストッパ5
1を閉状態としておくとともに、収納繰出部76A〜7
6Fおよび返却搬送路67のゲートストッパ91の中で
は収納繰出部76Aのゲートストッパ91のみを開状態
とすることで、この所定枚数までの枚数の硬貨を収納繰
出部76Aから繰り出し、この繰り出しが終わると、収
納繰出部76Aのゲートストッパ91を閉状態とし、繰
り出した硬貨をすべて硬貨搬送路101を介して一旦一
時貯留部42に一時貯留させる。このときも、一時貯留
部42の硬貨の収納枚数に応じて上述したベルト叩き機
構54の駆動・停止制御および搬送ベルト44の駆動・
停止制御を行って、重なり状態で隙間規制ローラ47側
に集中してしまうことを防止しつつ硬貨を隙間規制ロー
ラ47側に搬送する。そして、硬貨搬送路101を停止
させた後、収納繰出部76Aのゲートストッパ91を開
状態として、該所定枚数を越える枚数の硬貨をすべて一
旦硬貨搬送路101に一時貯留させる。このとき、硬貨
搬送路101について一時貯留部42に硬貨が落下しな
い範囲で正転および逆転の少なくともいずれか一方を行
って、硬貨を硬貨搬送路101上に無駄なスペースをつ
くることがないように集積させるようにする。例えば一
時貯留部42への硬貨の落下防止の点から特に硬貨搬送
路101の硬貨一括金庫23側を有効利用するように搬
送ベルト100を硬貨一括金庫23側へ硬貨を搬送する
方向に回転させる。以上の後、一時貯留部42から硬貨
を金種振分部68を介して収納繰出部76Aに戻すので
ある。そして、この戻している最中に適宜のタイミング
で硬貨搬送路101を駆動して一時貯留部42に硬貨を
追加する。
【0092】さらに、上記を組み合わせてもよい。すな
わち、例えば収納繰出部76Aを例にとり説明すると、
収納繰出部76Aに関して精査処理を行う際に、収納繰
出部76Aについて精査処理前に認識していた収納枚数
が予め設定された所定枚数(50枚)より多い場合は、
繰り出した硬貨を一時貯留部42と返却搬送路67と硬
貨搬送路101とに一時貯留させるのである。
【0093】この場合、収納繰出部76Aについて精査
処理前に認識していた収納枚数が予め設定された所定枚
数より多い場合は、一時貯留部42のゲートストッパ5
1を開状態とするとともに、収納繰出部76A〜76F
および返却搬送路67のゲートストッパ91の中では収
納繰出部76Aのゲートストッパ91のみを開状態とす
ることで、該所定枚数を越える枚数の硬貨の一部(例え
ば半分)を収納繰出部76Aから繰り出し、この繰り出
しの後、収納繰出部76Aのゲートストッパ91を一旦
閉状態とするとともに、繰り出した硬貨をすべて硬貨搬
送路101および一時貯留部42を介して一旦返却搬送
路67に一時貯留させる。このときも、一時貯留部42
の硬貨の収納枚数に応じて上述したベルト叩き機構54
の駆動・停止制御および搬送ベルト44の駆動・停止制
御を行って、重なり状態で隙間規制ローラ47側に集中
してしまうことを防止しつつ硬貨を隙間規制ローラ47
側に搬送する。次に、一時貯留部42のゲートストッパ
51を閉じて、収納繰出部76Aのゲートストッパ91
を開状態とし、上記の所定枚数までの枚数の硬貨を収納
繰出部76Aから繰り出して、収納繰出部76Aのゲー
トストッパ91を閉状態とし、繰り出した硬貨をすべて
硬貨搬送路101を介して一旦一時貯留部42に一時貯
留させる。このときも、一時貯留部42の硬貨の収納枚
数に応じて上述したベルト叩き機構54の駆動・停止制
御および搬送ベルト44の駆動・停止制御を行って、重
なり状態で隙間規制ローラ47側に集中してしまうこと
を防止しつつ硬貨を隙間規制ローラ47側に搬送する。
そして、硬貨搬送路101を停止させた後、収納繰出部
76Aのゲートストッパ91を開状態として、該所定枚
数を越える枚数の硬貨をすべて一旦硬貨搬送路101に
一時貯留させる。このとき、上記と同様、硬貨搬送路1
01について一時貯留部42に硬貨が落下しない範囲で
正転および逆転の少なくともいずれか一方を行って、硬
貨を硬貨搬送路101上に均等に集積させるようにす
る。その後、一時貯留部42から硬貨を繰り出し金種振
分部68を介して収納繰出部76Aに戻すのである。そ
して、この戻している最中に適宜のタイミングで硬貨搬
送路101を駆動して一時貯留部42に硬貨を追加する
とともに、適宜のタイミングで返却搬送路67のゲート
ストッパ91を開状態として返却搬送路67から硬貨搬
送路101を介して一時貯留部42に硬貨を追加する。
【0094】以上に述べた実施形態の貨幣入出金機によ
れば、その硬貨入出金部12において、ベルト叩き機構
54で搬送ベルト44を下方から叩くと、搬送ベルト4
4上で重なり合った状態で上部の繰り出し側に搬送され
る硬貨の重なりを崩すことができる。しかも、ベルト叩
き機構54で搬送ベルト44を下方から直接叩くので、
搬送ベルト44上の硬貨に大きな振動を与えることがで
き、上記のように全金種を一括して一時貯留させる一時
貯留部42のように収納枚数が多くても、確実に硬貨の
重なりを崩すことができる。
【0095】また、ベルト叩きプッシャ55を往復動さ
せてこのベルト叩きプッシャ55で搬送ベルト44を叩
かせる駆動源としてベルト叩きソレノイド56を用いて
いるため、安価かつ簡素な構成で、搬送ベルト44上の
硬貨の重なりを確実に崩すことができる。
【0096】さらに、ベルト叩き機構54は、その搬送
ベルト44との当接部分がこの搬送ベルト44に沿う平
面状の上面部57aとなっているため、比較的広い面積
で搬送ベルト44を叩くことができる。したがって、搬
送ベルト44への負荷を軽減できる。
【0097】加えて、一時貯留部42に収納している硬
貨の収納枚数の大小に応じてベルト叩き機構54の駆動
・停止を制御するため、確実かつ無駄なく搬送ベルト4
4上の硬貨の重なりを崩すことができる。
【0098】さらに、ベルト叩き機構54で搬送ベルト
44を下方から叩くのと併せて、搬送ベルト44の回転
・停止を制御するため、一時貯留部42における収納枚
数が多くても、さらに確実に硬貨の重なりを崩すことが
できる。
【0099】加えて、搬送ベルト44の停止中にのみベ
ルト叩き機構54を駆動するため、搬送ベルト44とベ
ルト叩き機構54とが擦れ合うことがなく、搬送ベルト
44を傷めることがない。したがって、搬送ベルト44
の寿命を長大化させることができる。
【0100】なお、上記実施形態においては、ベルト叩
き機構54を一時貯留部42の搬送ベルト44に設ける
場合を例にとり説明したが、これに限定されることはな
く、例えば、ベルト叩き機構54を収納繰出部76A〜
76Fおよび返却搬送路67の搬送ベルト81に設ける
ことも可能である。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の硬貨入出金機によれば、ベルト叩き機構で搬送ベ
ルトを下方から叩くと、搬送ベルト上で重なり合った状
態で上部の繰り出し側に搬送される硬貨の重なりを崩す
ことができる。しかも、ベルト叩き機構で搬送ベルトを
下方から直接叩くので、搬送ベルト上の硬貨に大きな振
動を与えることができ、収納部における収納枚数が多く
ても、確実に硬貨の重なりを崩すことができる。
【0102】本発明の請求項2記載の硬貨入出金機によ
れば、ベルト叩きプッシャを往復動させて該ベルト叩き
プッシャで搬送ベルトを叩かせる駆動源としてベルト叩
きソレノイドを用いているため、安価かつ簡素な構成
で、搬送ベルト上の硬貨の重なりを確実に崩すことがで
きる。
【0103】本発明の請求項3記載の硬貨入出金機によ
れば、ベルト叩き機構は、その搬送ベルトとの当接部分
が該搬送ベルトに沿う平面状をなしているため、比較的
広い面積で搬送ベルトを叩くことができる。したがっ
て、搬送ベルトへの負荷を軽減できる。
【0104】本発明の請求項4記載の硬貨入出金機によ
れば、収納部に収納している硬貨の枚数に応じてベルト
叩き機構の駆動・停止を制御するため、確実かつ無駄な
く搬送ベルト上の硬貨の重なりを崩すことができる。
【0105】本発明の請求項5記載の硬貨入出金機によ
れば、ベルト叩き機構で搬送ベルトを下方から叩くのと
併せて、搬送ベルトの回転・停止を制御するため、収納
部における収納枚数が多くても、さらに確実に硬貨の重
なりを崩すことができる。
【0106】本発明の請求項6記載の硬貨入出金機によ
れば、搬送ベルトの停止中にのみベルト叩き機構を駆動
するため、搬送ベルトとベルト叩き機構とが擦れ合うこ
とがなく、搬送ベルトを傷めることがない。したがっ
て、搬送ベルトの寿命を長大化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の硬貨入出金機の一実施形態としての
貨幣入出金機を示す斜視図である。
【図2】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の内部
構造を示す平面図である。
【図3】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の一時
貯留部を示す側断面図である。
【図4】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の返却
搬送路を示す側断面図である。
【図5】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の収納
繰出部を示す側断面図である。
【図6】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の収納
繰出部を示す部分拡大平面図である。
【図7】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の収納
繰出部を示す部分拡大側断面図である。
【図8】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の入金
処理ルートを示す平面図である。
【図9】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の出金
処理ルートを示す平面図である。
【図10】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の収
納処理ルートを示す平面図である。
【図11】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の返
却処理ルートを示す平面図である。
【図12】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の金
庫回収処理ルートを示す平面図である。
【図13】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の第
1精査処理ルートを示す平面図である。
【図14】 同貨幣入出金機における硬貨入出金部の第
2精査処理ルートを示す平面図である。
【符号の説明】
44 搬送ベルト 42 一時貯留部(収納部) 54 ベルト叩き機構 55 ベルト叩きプッシャ 56 ベルト叩きソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E001 AA08 AB03 CA06 CA09 DA14 EA03 EA08 EA09 FA01 FA07 FA11 FA22 FA23 FA32 FA42 FA45 FA52 FA53 FA57 FA62 FA63 FA77 3F081 AA03 BA01 BB01 BC13 BC15 BD08 BD11 BD15 BD22 BF02 BF15 CC08 DA01 DB09 EA09 EA10 EA15 EA17 FB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に設けられた搬送ベルト上に硬貨を
    収納する収納部を備えた硬貨入出金機において、 前記搬送ベルトを下方から直接叩くベルト叩き機構を有
    することを特徴とする硬貨入出金機。
  2. 【請求項2】 前記ベルト叩き機構は、前記搬送ベルト
    に当接可能なベルト叩きプッシャと、該ベルト叩きプッ
    シャを往復動させて該ベルト叩きプッシャで前記搬送ベ
    ルトを叩かせるベルト叩きソレノイドとを有することを
    特徴とする請求項1記載の硬貨入出金機。
  3. 【請求項3】 前記ベルト叩き機構は、前記搬送ベルト
    との当接部分が該搬送ベルトに沿う平面状をなしている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の硬貨入出金
    機。
  4. 【請求項4】 前記収納部に収納している硬貨の枚数に
    応じて前記ベルト叩き機構の駆動・停止を制御すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の硬貨
    入出金機。
  5. 【請求項5】 前記収納部に収納している硬貨の枚数に
    応じて前記搬送ベルトの回転・停止を制御することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の硬貨入出
    金機。
  6. 【請求項6】 前記搬送ベルトの停止中にのみ前記ベル
    ト叩き機構を駆動することを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか一項記載の硬貨入出金機。
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