JP2003026212A - 合成樹脂製注出キャップ - Google Patents

合成樹脂製注出キャップ

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JP2003026212A
JP2003026212A JP2001210961A JP2001210961A JP2003026212A JP 2003026212 A JP2003026212 A JP 2003026212A JP 2001210961 A JP2001210961 A JP 2001210961A JP 2001210961 A JP2001210961 A JP 2001210961A JP 2003026212 A JP2003026212 A JP 2003026212A
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Haruo Tsuchida
治夫 土田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、単純な操作で取り扱いがで
き、壜体との分別処理が容易な注出キャップの開発を課
題として、もって製造コストが低く、高い操作性と安全
性を有した壜体容器を提供することを目的とする。 【解決手段】 下端部内周面に、壜口筒に外嵌して、壜
口筒の開口部外周面に設けられた係止周条に乗り越え係
止する係止突条を周設した組付き筒を有し、壜口筒に密
嵌装して注出口を形成するキャップ本体を有すること、
キャップ本体に着脱自在に螺合組付きして、注出口を開
閉する、有頂筒形状の外キャップ体を有すること、組付
き筒に当接外装し、組付き筒から取り外すための、突設
片をリング本体の端面から一体連設した、補強リングを
有すること、壜口筒に対するキャップ本体の組付き強度
を、壜口筒に対して空回りすることがない範囲で、補強
リングを取り除いた状態で、人手によるもぎ取り状の取
り外しができる程度に、設定すること、にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壜体の口筒に組付
けられ使用される、液体注出キャップであって、廃棄時
に分別回収が容易にできるようにした、合成樹脂製注出
キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プルオープニングタイプの液体注
出キャップが多用されている。この種のキャップは、壜
口筒に嵌合組付きするキャップ本体と、キャップ本体に
螺合する外キャップ体とから形成され、キャップ本体を
壜口筒に螺合又は打栓することにより嵌着される。
【0003】一方、近年、省資源及び環境保全の観点か
ら容器のリサイクルを前提に、注出キャップを壜体容器
から分別回収する必要があり、また、プラスチック容器
の場合は、使用済み容器を破砕して再生用のプラスチッ
ク原料として利用しているので、例えば、醤油、ソース
等の調味料液が入っていたボトルの場合、消費者におい
ても使用後に調味料液が容器内部に残留しないように、
ボトルを洗浄することが求められている。
【0004】打栓式のキャップの場合は、壜口筒に強い
力で打栓して嵌合組付けられているために、容易に取り
外すことができないが、上記のような要求に対応する一
つの方法として、例えば実用新案登録第2593426
号公報、特開平11−255251号公報に、補強リン
グをキャップ本体に装着する方法が記載されている。
【0005】実用新案登録第2593426号公報で
は、キャップ本体のノズル付螺筒の下端から外鍔片を介
して内外二重筒部および、その外側に係止筒を垂下設
し、外筒を壜口筒に乗り越え係止させながら組付き固定
し、外筒と係止筒の間に下方から補強リングを嵌着、外
筒に当接外装させ、使用時における組付き強度を保持し
ながら,分別回収時には係止筒の弱化部を破断してか
ら、補強リングを上方に引き抜き、注出キャップを壜口
筒から取り除く方法が記載されている。
【0006】また、特開平11−255251号公報に
は、筒状の外キャップ体の筒壁下端部に連結片を介し
て、壜口筒に対して上方には抜け出し不能に、下方には
移動可能に係止する、係止弾片を有した補強リングで壜
口筒を外装し、分別回収時には補強リングを下方に移動
させキャップ本体を取り外す方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実用新
案登録第2593426号公報記載の方法では、予め外
筒と係止筒の間に下方から補強リングを嵌着する必要が
あり、壜口筒への注出キャップの嵌合組付け工程が複雑
になる一方、分別回収時において、係止筒はかなりの肉
厚を有しており、掴みしろも無く指先では弱化部の破断
が難しく、また指先の変わりに、ドライバー等を使う際
には、先端が滑って危険であり、さらに補強リングは外
筒に当接該当し、略密着した状態にあるので、上方に引
っ張って取り外すことが難しい。
【0008】また、特開平11−255251号公報記
載の方法は、上記実用新案登録第2593426号公報
の問題点を、特殊な係止構造を有した補強リングを用い
ることにより解決しようとするものであるが、構造が複
雑となり、また、そのため操作手順を間違いやすく、手
順を間違えると、プルリングを引っ張って注出口を開く
操作中にキャップ本体が壜口筒から外れるという不良操
作が発生する、と云う問題がある。
【0009】そこで、本発明は、上記した問題点を解消
すべく創案されたもので、特に、補強リングを用い、簡
単な操作で取り扱いができ、内容液が存在する使用時に
は壜口筒に対する充分な組付き強度を保持しながら、分
別回収時には、取り外しが容易な合成樹脂製注出キャッ
プの開発を課題として、もって製造コストが低く、高い
操作性と安全性を有した壜体容器を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、下端部内
周面に、壜口筒に外嵌して、この壜口筒の開口部外周面
に設けられた係止周条に乗り越え係止する係止突条を周
設した組付き筒を有し、壜口筒に密嵌装して注出口を形
成するキャップ本体を有すること、このキャップ本体に
着脱自在に螺合組付きして、キャップ本体の注出口を開
閉する、有頂筒形状の外キャップ体を有すること、キャ
ップ本体の組付き筒に当接外装し、この組付き筒から取
り外すための、突設片をリング本体の端面から一体連設
した、補強リングを有すること、壜口筒に対するキャッ
プ本体の組付き強度を、壜口筒に対して空回りすること
がない範囲で、補強リングを取り除いた状態で、人手に
よるもぎ取り状の取り外しができる程度に、設定するこ
と、にある。
【0011】請求項1の上記構成により、キャップ本体
の組付き筒の下端部内周面に周設した係止突条まで、補
強リングが当接外装するので、組付き筒の拡径方向への
撓み変形が抑制され、係止突条が乗り越え係止部から外
れ難く、販売時、保管時中における注出キャップの不正
および、不良操作による取り外しを防止すると共に、使
用時においては、充分な組付き強度を安定して保持し内
容液のウォーターハンマー状の力等による外れを確実に
防止する。
【0012】注出キャップの分別回収時には、外キャッ
プ体を螺脱してから、まず補強リングを、上端面あるい
は下端面に設けた突設片を指で掴みながら、あるいは指
をかけることにより、取り外す。
【0013】次に、補強リングを取り外すことによリ、
組付き筒の拡径方向への撓み変形の抑制を解除した状態
で、キャップ本体を壜口筒からもぎ取り状に取り外す。
壜口筒に対するキャップ本体の組付き強度を、人手によ
るもぎ取り状の取り外しができる程度に設定してあり、
この操作は容易に達成することができる。
【0014】一方、取り外し操作を容易にするために、
壜口筒に対するキャップ本体の組付き強度を小さく設定
しすぎると、壜口筒に対してキャップ本体の組付き筒が
空回りし、外キャップ体を螺合したり螺脱したりしなが
ら使用することができなくなるので、組付き強度を、こ
のような空回りのない範囲で、分別回収時に取り外しが
できる程度に設定している。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明における、壜口筒に対するキャップ本体の組付き強度
の設定手段を、組付き筒の肉厚とした、ものである。
【0016】この請求項2記載の発明にあっては、組付
き筒の肉厚を薄くすることにより、外力による拡径方向
への撓み変形をし易くし、逆に厚くすることにより撓み
変形をし難くすることができ、すなわち、組付き筒の肉
厚により、特別な構造を付加することなく、壜口筒に対
するキャップ本体の組付き強度を適正な範囲に設定する
ことができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明における、壜口筒に対するキャップ本体の組付き強度
の設定手段を、キャップ本体の組付き筒の少なくとも下
端部に割り溝を設けることとした、ものである。
【0018】この請求項3記載の発明にあっては、割り
溝の個数、配置関係そして深さ等により、外力による組
付き筒の拡径方向への撓み変形量を精度高く設定するこ
とができ、壜口筒に対するキャップ本体の組付き強度を
適正な範囲に精度高く設定することができる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3の発明の構成に、突設片を、補強リングのリング本
体下端面の一ヶ所から、このリング本体の一部を延長し
ながら、斜め下方に一体連設した帯状の破断開始片と
し、リング本体に、このリング本体の下端面と破断開始
片との間に形成される、鋭角状のノッチ部先端にその一
端を発する肉薄線で形成される破断部を有する構成とす
る、ことを加えたものである。
【0020】この請求項4記載の発明にあっては、帯状
の破断開始片を指先で掴んで、捲り上げるような動作に
より、薄肉部に沿って補強リングを破断、除去するもの
であり、この際、破断開始片が、補強リングの下端面か
ら突設されているので掴みやすくなっており、さらに破
断開始片を捲り上げる動作による破断がノッチ部から開
始するので、ノッチ部の応力集中効果により、容易に破
断、取り外しを達成できる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1,2また
は3の発明の構成に、キャップ本体の組付き筒の外側
に、同軸心状に、この組付き筒の下端から外鍔状の底壁
片を介し、係止筒を立設すること、組付き筒と係止筒の
間に補強リングを嵌着する構成とすること、そしてリン
グ本体の上端に、嵌着状態から、補強リングを上方に引
上げ、脱嵌着させるための引上げ部を一体連設するこ
と、のそれぞれを加えたものである。
【0022】この請求項5記載の発明にあっては、組付
き筒および係止筒の間に補強リングを嵌着する構成であ
り、打栓操作により、キャップ本体を壜口筒に嵌合組付
きさせた後、補助リングを上方から嵌着することができ
るので、打栓処理の安全性を高めることができ、また分
別回収時、引上げ部に指先を引っ掛けて、あるいは指先
で掴んで操作することにより、簡単に補強リングを取り
外すことができる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項5の発明の
構成に、引上げ部をリング本体の上端に外鍔状に一体連
設したフランジ部を有すること、このフランジ部の下面
が係止筒の上端面に当接し、フランジ部の鍔先が係止筒
の外周面よりも外側に突出する構成とすること、を加え
たものである。
【0024】この請求項6記載の発明にあっては、フラ
ンジ部の下面が係止筒の上端面に当接するので、補強リ
ングの嵌着位置が決まり、またフランジ部の鍔先が係止
筒の外周面よりも外側に突出しているので、分別回収
時、この突出部分に指をかけて補強リングを上方に引っ
張り上げ、容易に取り外すことができる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項6の発明の
構成に、フランジ部の上面周端部に、連結片を介して、
筒状のガード筒を立設し、このガード筒の内周面下端部
に設けた係止部が、外キャップ体の頂板の周端縁から外
鍔片を介して垂下設された外装筒の外周面下端部に設け
た係止凸部に係止、外装筒の下端部を離脱不能に外装す
る構成とすること、を加えたものである。
【0026】この請求項7記載の発明にあっては、流通
時に店頭にある壜体容器の不正開放の有無の確認、防止
を目的としており、連結片を破断しないと、外キャップ
体を開蓋することができないので、不正に開放されてい
れば目視にて確認することができる。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項5の発明の
構成に、引上げ部を、リング本体の上端部に内鍔状の第
2内鍔片を周設し、この第2内鍔片の上端面の任意の一箇
所から、引上げ片を一体立設する構成とすること、を加
えたものである。
【0028】この請求項8記載の発明にあっては、引上
げ片を指先で掴んで、上方に引っ張ることにより、簡単
に補強リングを取り外すことができる。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7または8記載の発明の構成に、キャ
ップ本体に形成される注出口を、内容液の注出をガイド
すべく、設けた注出筒の底壁である封止壁に、閉ループ
を描く破断溝により区画形成された、プルリングを有す
る、抜栓部の破断除去により開設される、プルオープン
式の注出口とすること、を加えたものである。
【0030】この請求項9記載の発明にあっては、注出
口の開設までの壜容器の密閉を、確実にかつ強固に達成
維持することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明による
注出キャップの第一実施例を示す。注出キャップは、低
密度ポリエチレン樹脂製のキャップ本体2と外キャップ
体14と、補強リング30から構成されている。
【0032】図2は、本発明の第一実施例の注出キャッ
プを、壜口筒23に組付けた状態を示す半縦断面図で、
キャップ本体2は、壜口筒23に外嵌する、組付き筒3
の上端に、内鍔状の頂壁6を介して、外周面に螺条を刻
設した螺合筒7を立設し、この螺合筒7の上端に内鍔片
9を介して、上端部をラッパ状に拡径した有底筒状の注
出筒10を連設し、さらに外鍔状のフランジ片6aを頂
壁6から延設して構成される。
【0033】本実施例では、組付き筒3の肉厚の設定に
より、口筒23に対するキャップ本体2の組付き強度
が、壜口筒23に対して空回りすることがない範囲で、
補強リング30を取り除いた状態で、人手によるもぎ取
り状の取り外しができる程度になるようにしている。
【0034】注出筒10の底壁を構成する封止壁13に
は、閉ループ状に形成された破断溝13bにより区画形
成された、プルリング13cを有する抜栓部13aを形
成しており、注出口の開設までの壜体容器の密閉を、確
実にかつ強固に達成維持することができる。
【0035】壜口筒23に外嵌する組付き筒3には、そ
の内周面下端部に、壜口筒23の開口部外周面に設けら
れた係止周条24に乗り越え係止する係止突条4を設け
てあり、この乗り越え係止により壜口筒23に組付き固
定する。
【0036】螺合筒7を垂下状に延長設したシール筒8
は、壜口筒23開口部に嵌入することにより、キャップ
本体2の壜口筒23に対する組付きを十分に密にして、
内容液を密封する機能を有している。
【0037】外キャップ体14は、注出筒10の開口端
に密嵌入すべく、頂板15から垂下設された栓筒片17
と、頂板15の周端縁から垂下設され、キャップ本体2
の螺合筒7に螺合組付きする、内周面に螺条を刻設した
本体筒16と、頂板15の周端縁から外鍔片18を介し
て垂下設され、本体筒16を外装する外装筒19とを有
する。
【0038】本体筒16と外装筒19は、周方向に複数
個配置されたリブ片19aにより連結されており、また
外キャップ体14をキャップ本体2に完全螺合組み付け
した状態で、外装筒19の下端面が上記キャップ本体1
4のフランジ片6aの上面に当接する構成としている。
【0039】また、筒栓片17が注出筒10aの内周面
に接してシール機能を発揮して注出キャップの密封効果
を発揮する構成となっている。
【0040】補強リング30は、円筒状のリング本体3
0aと、このリング本体30aの下端面の1箇所から筒
壁の一部を延長しながら、斜め下方に一体連設した、帯
状の破断開始片32aからなり、またリング本体30a
の下端面と破断開始片32aとの間に形成される、鋭角
状のノッチ部37先端にその一端を発し、螺旋状に略半
周して上端に至る肉薄線で形成される破断部31を有す
る構成としている。
【0041】キャップ本体2の壜口筒23への組み付け
は、予め補強リング30を組付け筒3に下方より外嵌し
てから、打栓により実施するが、打栓前には組み付筒3
は撓み変形が容易であり、補強リング30の外嵌組み付
け操作は容易である。
【0042】また、打栓後はフランジ片6aの下面が、
補強リング30の上端面に当接し、補強リング30を安
定して、固定保持できる。
【0043】壜体容器の使用時には、補強リング30が
組付き筒3を当接外装し、組付き筒3の拡径方向への撓
み変形を抑制しているので、充分な組付き強度が安定し
て保持され、プルリングによる開栓時の力、内容液のウ
ォーターハンマー状の力等による外れを確実に防止する
ことができる。
【0044】注出キャップの分別回収の際には、まず補
強リング30の破断開始片32aを指で掴んで引っ張
り、破断部31に沿って上端まで捲るような動作で筒壁
を引き裂き、補強リング30を取り除くが、ノッチ部3
7が応力集中効果を発揮し、もっとも力を要する引き裂
き開始動作も容易に実施することができる。
【0045】補助リング30を取り除いた状態では、組
付き筒3の拡径方向の撓み変形への抑制が小さくなり、
組付き強度を、人手による取り外しができる程度に設定
しているので、容易にキャップ本体を取り外すことがで
きる。
【0046】図4に示す第二実施例は、口筒23に対す
るキャップ本体2の組付き強度が適正な範囲になるよう
に、キャップ本体2の組付き筒3下端部に、等間隔に6
個の割り溝4aを形成したものであり、組付き強度を壜
口筒23に対して空回りすることがない範囲で、補強リ
ング30を取り除いた状態で、人手によるもぎ取り状の
取り外しができる程度になるような範囲に設定してい
る。
【0047】図5に示す第三実施例は、組付き筒3の下
端から外鍔状の底壁片11を介し、係止筒12を立設
し、組付き筒3と係止筒12の間に補強リング30を嵌
着する構成であり、補強リング30の上端面端に外鍔状
に、この補強リング30を、上方に引上げ、脱嵌着させ
るための、フランジ部32b1を突設している。
【0048】補強リング30は、キャップ本体2を打栓
により壜口筒23に嵌着組み付けた後、組付き筒3と係
止筒12の間に嵌着すればよく、打栓操作が容易にな
り、補強リング30の嵌着も上方から押し込めばいいの
で全体として、簡単な操作で実施することができ、また
この際、フランジ部32b1の下面が係止筒12の上端
面に当接するので、補強リング30の嵌着位置を決める
ことができる。
【0049】また、注出キャップを分別回収する際に
は、フランジ部32b1の鍔先が係止筒12の外周面よ
りも外側に突出する構成としているので、この部分に指
先を引っ掛けて、上方に引上げ、補強リング30を容易
に取り外すことができる。
【0050】図6,図7に示す第四実施例は、フランジ
部32b1の上面周端部に、連結片35を介して円筒状
のガード筒34を立設し、このガード筒34の内周面下
端部に設けた係止部34aが、外キャップ体14の頂板
15の周端縁から外鍔片18を介して垂下設された外装
筒19の外周面下端部に設けた係止凸部20aに係止し
て、外装筒19の下端部を離脱不能に外装する構成とし
ている。またガード筒34には、一箇所に上下から切り
込み部34bを設けている。
【0051】上記構成は、流通時に店頭にある壜体容器
の不正開放の有無の確認、防止を目的としており、連結
片35を破断しないと、外キャップ体を開けることがで
きないので、不正に開放されていれば目視にて確認する
ことができ、使用時には切り込み部34bおよび連結片
35を破断しながら、ガード筒34をまず取り除く。
【0052】図8および図9に示す第五実施例は、第二
実施例のフランジ部32b1の代わりに、補強リング3
0の上端部に内鍔状の第2内鍔片36を周設し、さらに
この第2内鍔片36の上端面の一箇所から、引上げ片3
6b2を一体立設する構成としている。
【0053】上記構成により、引上げ片36b2を指先
で掴みながら引上げることによリ、補強リング30を容
易に取り外すことができる。
【0054】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。請求項1記載の発明で
は、突設片を設け、補強リングの取り外しを容易にする
ことにより、注出キャップの、使用時における組付き強
度の安定した保持と、分別回収時における容易な取り外
し性を簡単な構造で実現することができる。
【0055】請求項2記載の発明では、特別な構造を付
加することなく、組付き筒の肉厚により、組付き強度を
適正に設定することができる。
【0056】請求項3記載の発明では、割り溝を設ける
方法であり、壜体容器の構造、使用方法に応じて組付き
強度を適正な範囲に精度高く設定することができる。
【0057】請求項4記載の発明では、破断開始片によ
り容易に補強リングを取り除くことができる。
【0058】請求項5記載の発明では、補助リングを上
方からキャップ本体に装着するので、注出キャップの組
み付けを、簡単な操作で実施することができる。
【0059】請求項6記載の発明では、補助リングに、
フランジ部を設けることによリ、分別回収時にはフラン
ジ部に指を引っ掛けて簡単に補助リングを取り外すこと
ができる。
【0060】請求項7記載の発明では、ガード筒を設け
ることにより、特に流通時に店頭にある壜体容器の不正
開放の有無の確認、防止ができる。
【0061】請求項8記載の発明では、補強リングに引
上げ片を設けることにより分別回収時に容易に補強リン
グを取り外すことができる。
【0062】請求項9記載の発明では、注出口をプルオ
ープン式としたので、注出口の開設まで、壜容器の密閉
を、確実かつ強固に達成維持することができる。
【0063】上記したように、本発明の注出キャップ
は、特に、補強リングの取り外しを容易にすることによ
リ、使用中の充分な組付き強度の保持と、壜体との容易
な分別回収を両立して実現でき、これにより製造コスト
が低く、高い操作性と安全性を有した壜体容器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の注出キャップを壜口筒に組立てた
状態を示す、正面図。
【図2】第1実施例の注出キャップを壜口筒に組立てた
状態を示す、半縦断面図。
【図3】第1実施例の注出キャップの分別動作状態を示
す、半縦断面図。
【図4】第2実施例の注出キャップのキャップ本体を示
す、斜視図。
【図5】第3実施例の注出キャップを壜口筒に組立てた
状態を示す、半縦断面図。
【図6】第4実施例の注出キャップを壜口筒に組立てた
状態を示す、半縦断面図。
【図7】第4実施例の補強リングを示す、斜視図。
【図8】第5実施例の注出キャップを壜口筒に組立てた
状態を示す、半縦断面図。
【図9】第5実施例の補強リングを示す、斜視図。
【符号の説明】
2 ; キャップ本体 3 ; 組付き筒 4 ; 係止突条 4a ; 割り溝 5 ; 注出口 6 ; 頂壁 6a ; フランジ片 7 ; 螺合筒 8 ; シール筒 9 ; 内鍔片 10 ; 注出筒 11 ; 底壁片 12 ; 係止筒 13 ; 封止壁 13a ; 抜栓部 13b ; 破断溝 13c ; プルリング 14 ; 外キャップ体 15 ; 頂板 16 ; 本体筒 17 ; 栓筒片 18 ; 外鍔片 19 ; 外装筒 19a ;リブ片 20 ; 最下端部 20a ;係止凸部 23 ; 壜口筒 24 ; 係止周条 30 ; 補強リング 30a ;リング本体 31 ; 破断部 32 ; 突設片 32a ; 破断開始片 34 ; ガード筒 34a ;係止部 34b ;切り込み部 35 ; 連結片 32b ;引上げ部 32b1;フランジ部 32b2; 引上げ片 36 ; 第2内鍔片 37 ; ノッチ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一男 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AB01 BA03 CA01 CB01 CB02 CB04 CC04 DA01 DB01 DB03 DB09 DB12 DB13 DB17 DC04 FA09 FB01 FC02 FC07 GA04 GA08 GB04 GB08 GB17 KA13 KB01 LA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部内周面に、壜口筒(23)に外嵌し
    て、該壜口筒(23)の開口部外周面に設けられた係止周条
    (24)に乗り越え係止する係止突条(4)を周設した組付き
    筒(3)を有し、前記壜口筒(23)に密嵌装して注出口(5)を
    形成するキャップ本体(2)と、該キャップ本体(2)に着脱
    自在に螺合組付きして、前記注出口(5)を開閉する有頂
    筒形状の外キャップ体(14)と、前記組付き筒(3)に当接
    外装し、該組付き筒(3)から取り外すための、突設片(3
    2)をリング本体(30a)の端面から一体連設した補強リン
    グ(30)とを有し、前記壜口筒(23)に対するキャップ本体
    (2)の組付き強度を、前記壜口筒(23)に対して空回りす
    ることがない範囲で、前記補強リング(30)を取り除いた
    状態で、人手によるもぎ取り状の取り外しができる程度
    に設定した合成樹脂製注出キャップ。
  2. 【請求項2】 壜体筒(23)に対するキャップ本体(2)の
    組付き強度の設定手段を、組付き筒(3)の肉厚とした、
    請求項1記載の合成樹脂製注出キャップ。
  3. 【請求項3】 壜体筒(23)に対するキャップ本体(2)の
    組付き強度の設定手段を、組付き筒(3)の少なくとも下
    端部に割り溝(4a)を設けることとした、請求項1記載の
    合成樹脂製注出キャップ。
  4. 【請求項4】 突設片(32)を、補強リング(30)のリング
    本体(30a)の下端面の一ヶ所から、該リング本体(30a)の
    一部を延長しながら、斜め下方に一体連設した帯状の破
    断開始片(32a)とし、前記リング本体(30a)に、該リング
    本体(30a)の下端面と前記破断開始片(32a)とから形成さ
    れる、鋭角状のノッチ部(37)先端にその一端を発する肉
    薄線で形成される破断部(31)を設けた、請求項1、2ま
    たは3記載の合成樹脂製注出キャップ。
  5. 【請求項5】 キャップ本体(2)の組付き筒(3)の外側
    に、同軸心状に、該組付き筒(3)の下端から外鍔状の底
    壁片(11)を介し係止筒(12)を立設して、前記組付き筒
    (3)と係止筒(12)の間に補強リング(30)を嵌着する構成
    とし、該補強リング(30)のリング本体(30a)の上端に、
    嵌着状態の前記補強リング(30)を上方に引上げ、離脱さ
    せるための引上げ部(32b)を一体連設した、請求項1、
    2または3記載の合成樹脂製注出キャップ。
  6. 【請求項6】 引上げ部(32b)をリング本体(30a)の上端
    に外鍔状に一体連設したフランジ部(32b1)とし、該フラ
    ンジ部(32b1)の下面が係止筒(12)の上端面に当接し、前
    記フランジ部(32b1)の鍔先が係止筒(12)の外周面よりも
    外側に突出する構成とした、請求項5記載の合成樹脂製
    注出キャップ。
  7. 【請求項7】 フランジ部(32b1)の上面周端部に、連結
    片(35)を介して、筒状のガード筒(34)を立設し、該ガー
    ド筒(34)の内周面下端部に設けた係止部(34a)が、外キ
    ャップ体(14)の頂板(15)の周端縁から外鍔片(18)を介し
    て垂下設された外装筒(19)の外周面下端部に設けた係止
    凸部(20a)に係止し、前記外装筒(19)の下端部を離脱不
    能に外装する構成とした、請求項6記載の合成樹脂製注
    出キャップ。
  8. 【請求項8】 引上げ部(32b)を、リング本体(30a)の上
    端部に内鍔状の第2内鍔片(36)を周設し、該第2内鍔片(3
    6)の上端面の1箇所から、引上げ片(36b2)を一体立設す
    る構成とした、請求項5記載の合成樹脂製注出キャッ
    プ。
  9. 【請求項9】 キャップ本体(2) に形成される注出口
    (5)を、内容液の注出をガイドすべく設けた注出筒(10)
    の底壁である封止壁(13)に、閉ループを描く破断溝(13
    b)により区画形成され、プルリング(13c)を有する抜
    栓部(13a)の破断除去により開設される、プルオープン
    式の注出口(5)とした、請求項1、2、3、4、5、6、
    7または8記載の合成樹脂製注出キャップ。
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CN110960421A (zh) * 2019-12-12 2020-04-07 河北科星药业有限公司 输液瓶用组合盖结构

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