JP2003026176A

JP2003026176A - 飲料容器保持具

Info

Publication number: JP2003026176A
Application number: JP2001215092A
Authority: JP
Inventors: Junichi Yamanaga; 順一山永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-07-16
Filing date: 2001-07-16
Publication date: 2003-01-29

Abstract

(57)【要約】【課題】飲料容器の形状に左右されず、また、限られた
スペースの中に収納するときに取手の部分が邪魔になら
ず、かつ、ぎっしり詰まった中から飲料容器を容易に取
出すことができる飲料容器保持具を提供する。【解決手段】柔軟性を有する帯状の巻着体（１）の一面
に、屈曲性を有するテープ状の持手（３）を取付け、そ
の裏側の面に摩擦性をもたせ、相対する面の相対する端
部（１ａ、１ｂ）に、面状ファスナー（５Ａ、５Ｂ）を
取付け、持手（３）の上部に、屈曲性を有するテープ状
の吊環（４）を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ペットボトル、紙
製パック、瓶等の飲料容器を持ち易くするための飲料容
器保持具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の飲料容器保持具として
は、樹脂等で形成した有底のもの（例えば実開昭５５−
１６８００号参照）が多く知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年飲料容器は、ペッ
トボトルや牛乳パックのような大型で表面が滑りやす
く、しかも、太くてつかみにくいものが大量に出回るよ
うになったが、当然飲料水が入った状態では重量も増
し、容器を持ってコップや他の器に注ぐときに、相当な
握力がないと保持しづらい。特にお年寄りや女性は握力
が弱く、つかんだときに滑り落ちそうな不安感がある。
そこで飲料容器を把持し易くするため、従来から飲料容
器に装着して使用する持手が付いた保持具があるが、保
持具の形状が一定のため、飲料容器の形状が異なると使
用できなかった。また、持手が樹脂等で成型された変形
しない材料でできているため、その分余分の場所をと
り、冷蔵庫のボックス等の限られたスペースの中に収納
するときに不利であり、更に、ぎっしり詰まった中から
取出すときに持手に手が入れづらい不都合があった。

【０００４】本発明は、牛乳パックやペットボトルな
ど、大形で表面が滑りやすく、しかも、太くてつかみに
くい飲料容器を持って、運んだり注いだりする際に、握
力が弱くても持ち易くする飲料容器保持具を得ることを
目的としており、飲料容器の形状に左右されず、また、
限られたスペースの中に収納するときに持手の部分が邪
魔にならず、かつ、ぎっしり詰まった中から飲料容器を
容易に取出すことができる飲料容器保持具を提供するも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の飲料容器保持具は、飲料容器の胴体形状に
倣う、柔軟性を有する帯状の巻着体の一面に、複数本の
指がまとまって入る開口部を成すように形成した、屈曲
性を有するテープ状の持手を取付け、その裏側の飲料容
器に接する面に、摩擦性をもたせ、相対する面の相対す
る端部に面状ファスナーを取付ける。

【０００６】そして、持手の上方に、少なくとも指が１
本入る環を成すように形成した、屈曲性を有するテープ
状の吊環を設けたものである。

【０００７】上記のように構成された飲料容器保持具
は、飲料容器の胴体部分に倣わせながら巻き付け、胴体
部分の周長に合致するところで押さえて面状ファスナー
で接合することができるので、飲料容器の形状に左右さ
れずに装着することができる。そして、持手に複数本の
指を差し込んで飲料容器を保持するので、握力がなくて
も飲料容器を持ち運んだり飲料水を他の容器に注いだり
できる。

【０００８】また、飲料容器に接する面に摩擦性をもた
せることにより、飲料容器に装着したときに飲料容器保
持具の取付け位置がずれないようにしている。その手段
として、巻着体そのものを摩擦性が高い材料を使用して
もよいし、飲料容器に接する面に摩擦材を塗布するか、
接着するか、或いはテーブルクロスのように摩擦材が製
造工程で塗布された材料を使用しても良い。

【０００９】また、持手と吊環を屈曲性があるテープ状
にすることにより、外圧が加わったときに変形し、ぎっ
しり詰めて収納するときに持手及び吊環がつぶれ場所を
とらない。

【００１０】また、ぎっしり詰まって持手が使えないと
きに、持手の上に取付けてある吊環の中に指を引掛けて
吊り上げることにより、ぎっしり詰まった中から容易に
取出すことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、実施例にも
とづき図面を参照して説明する。図１、図２において、
布或いはビニールシート等で帯状に形成した巻着体
（１）の一面の中央部に、布或いは軟質樹脂等でできた
厚手のテープを折り曲げて、複数本の指がまとまって入
る開口部（２）を成すように形成した持手（３）を取付
ける。

【００１２】そして、その上部に持手（３）を形成した
テープを延長して、少なくとも指が１本入る環を形成し
た吊環（４）を設けている。

【００１３】また、相対する面の相対する端部（１ａ、
１ｂ）に面状ファスナー（５Ａ、５Ｂ）を取付けてい
る。また、面状ファスナーの片方（５Ｂ）は、飲料容器
（６）の胴体周囲の違いに対応出来るように、巻き付け
方向の長さを長くしている。

【００１４】さらに、その裏側の飲料容器（６）に接す
る面に、摩擦性をもたせる手段として、ゴム等の摩擦材
（７）を塗布或いは接着している。

【００１５】上記の飲料容器保持具の使用方法を図３〜
図５にもとづいて説明すると、飲料容器（６）の胴体部
分に倣わせながら巻着体（１）を巻き付けて相対する両
面を重ね合せ、胴体部分の周長に合致するところで押さ
えて面状ファスナー（５Ａ、５Ｂ）で接合する。そし
て、持手（３）の開口部に複数本の指を差し込んで飲料
容器を保持し、飲料容器を持ち運んだり飲料水を他の容
器に注いだりする。また、ぎっしり詰まった中から取出
すときに、持手の上に取付けてある吊環（４）の中に指
を引掛けて吊り上げて取出す。

【００１６】図６で示される実施例では、巻着体（１）
の一方の端部（１ａ）を一部分切り欠いて耳（８）
（８）を形成し、面状ファスナー（９Ａ）（９Ａ）を上
下に分割して取付けている。それに合わせて他方の端部
（１ｂ）の面状ファスナー（９Ｂ）（９Ｂ）も上下に分
割している。そうすることにより、巻着帯（１）を飲料
容器に巻き付けて、面状ファスナーで接合するときに、
下に重なる端部（１ｂ）を押さえながら他方の端部（１
ａ）にある耳（８）（８）を引っ張って接合できるの
で、巻着帯（１）にたるみを生じることなく飲料容器
（６）に密着して巻き付けることができる。また、接合
したファスナー（５Ａ，５Ｂ）を剥すときにも、耳
（８）（８）をつまんで引っ張ると、容易に剥すことが
できる。

【００１７】図７で示される実施例では、巻着体（１）
と持手（３）の間に、樹脂等でできた補強版（１０）を
入れたもので、そうすることにより、飲料容器（６）に
装着して持ったときに、飲料容器の重みで持手（３）の
取付け部分が変形するのを防止することができる。

【００１８】図８で示される実施例では、布或いは軟質
樹脂等でできた厚手のテープを折り曲げて、それぞれ一
本の指が入る複数個の開口部（１１）（１１）（１１）
を成すように形成した持手（１２）を取付けている。こ
のようにすることにより、各指をそれぞれ開口部（１
１）（１１）（１１）に入れて保持することができ、各
指を入れる煩わしさがあるものの保持力が各指に分散
し、より安定して保持することができる。

【００１９】尚、巻着体（１）と持手（３）或いは（１
２）と吊環（４）を、柔軟性と摩擦性と屈曲性を兼ねそ
なえたゴム或いは軟質樹脂で、金型を使って一体で成型
して製作しても良い。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように構成されているの
で、本発明の飲料容器保持具は下記のような効果があ
る。

【００２１】指を差し込んで支えるので、握力がなくて
も安心して保持できる。

【００２２】ぎっしり入った中に入れたときに、持手及
び吊環がそれなりになじんで場所をとらない。また、そ
のようなときに、持手の上の吊環を使用すると取出しや
すく便利である。

【００２３】飲料容器の外周面に巻き付けて面状ファス
ナーで止めるので着脱が容易であり、かつまた、容器の
太さや形状の違いに対応できる。

【００２４】冷えた飲料容器を直接つかまないので、保
冷効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の飲料容器保持具の展開図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】本発明の飲料容器保持具を飲料容器に装着した
状態の斜視図である。

【図４】本発明の飲料容器保持具を飲料容器に装着し、
持手の開口部に指を入れて保持した状態の斜視図であ
る。

【図５】本発明の飲料容器保持具を飲料容器に装着し、
吊環に指を入れて吊り上げた状態の斜視図である。

【図６】巻着体の一端部を切り欠いて耳を取付けた例を
示す展開図である。

【図７】巻着体と持手の間に補強板を入れた例を示すＡ
−Ａ断面図である。

【図８】持手を多数個の開口部で形成した例を示すＡ−
Ａ断面図である。

【符号の説明】

１巻着体１ａ、１ｂ端部２、１１開口部３、１２持手４吊環５Ａ、５Ｂ、９Ａ、９Ｂ面状ファスナー６飲料容器７摩擦材８耳１０補強板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】柔軟性を有する帯状の巻着体（１）の一
面に、屈曲性を有するテープ状の持手（３、１２）を取
付け、その裏側の面に摩擦性をもたせ、相対する面の相
対する端部（１ａ、１ｂ）に、面状ファスナー（５Ａ、
５Ｂ、９Ａ、９Ｂ）を取付けた飲料容器保持具。
【請求項２】上記持手（３）（１２）の上部に、屈曲
性を有するテープ状の吊環（４）を設けた請求項１記載
の飲料容器保持具。