JP2003025833A - 車両用冷蔵庫 - Google Patents

車両用冷蔵庫

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JP2003025833A
JP2003025833A JP2001218593A JP2001218593A JP2003025833A JP 2003025833 A JP2003025833 A JP 2003025833A JP 2001218593 A JP2001218593 A JP 2001218593A JP 2001218593 A JP2001218593 A JP 2001218593A JP 2003025833 A JP2003025833 A JP 2003025833A
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JP
Japan
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refrigerator
pipe
refrigerant
vehicle
evaporator
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Osamu Kobayashi
修 小林
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫を作動した後の急速冷却を可能とし、
且つ、冷蔵庫の不要時には、通常の物入れとして活用で
きる車両用冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 冷凍サイクル100の冷媒配管150内
を流通する冷媒によって、冷蔵庫200内が冷却される
車両用冷蔵庫において、記膨張弁130と蒸発器140
との間、あるいは蒸発器140と圧縮機110との間
で、冷媒用配管150から分岐し、再び合流する冷蔵庫
用配管300と、冷蔵庫用配管300に接合される高熱
伝導性の冷却板400と、冷蔵庫用配管300の分岐部
310に設けられると共に、冷媒用配管150および冷
蔵庫用配管300の流路を選択的に開閉可能とする切換
え弁500とを設け、冷却板400は、少なくとも冷蔵
庫200内の底面部210に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用冷蔵庫に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用冷蔵庫は、例えば、特開昭
59−48220号公報に示されるものが知られてい
る。
【0003】この車両用冷蔵庫は、空調装置の蒸発器と
圧縮機との間に設けられるアキュムレータを冷蔵庫内に
配置し、更には、冷凍サイクル中に冷媒流路を全閉ある
いは一部閉じる電気制御弁を設け、制御回路によってこ
の電気制御弁を所定周期で開閉するようにしたものとし
ている。
【0004】これにより、電気制御弁を閉じた時の低圧
側圧力の低下に伴なって、アキュムレータ内の冷媒温度
は低下され、所定周期でこれが繰り返されることによっ
て、低下された圧力時の冷媒の飽和温度をほぼ維持でき
るようにして、冷蔵庫内を効果的に冷却するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被冷却
物はアキュムレータによって冷却される冷蔵庫内の空気
によって間接的に冷却されるようにしているので、例え
ば、冷蔵庫の作動をスタートしてから被冷却物が充分冷
却されるまでに時間がかかる。
【0006】また、この冷蔵庫は、空調装置が作動して
いる間は常に冷蔵庫として作動することになるので、特
に冷蔵庫を必要としない場合には、単なる不要なスペー
スとなってしまうことになる。
【0007】本発明の目的は、上記問題に鑑み、冷蔵庫
を作動した後の急速冷却を可能とし、且つ、冷蔵庫の不
要時には、通常の物入れとして活用できる車両用冷蔵庫
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の技術的手段を採用する。
【0009】請求項1に記載の発明では、圧縮機(11
0)、凝縮器(120)、膨張弁(130)、蒸発器
(140)が順次冷媒用配管(150)によって接続さ
れており、冷媒配管(150)内を流通する冷媒によっ
て、断熱容器から成る冷蔵庫(200)内が冷却される
車両用冷蔵庫において、膨張弁(130)と蒸発器(1
40)との間、あるいは蒸発器(140)と圧縮機(1
10)との間で、冷媒用配管(150)から分岐し、再
び合流する冷蔵庫用配管(300)と、冷蔵庫用配管
(300)に接合される高熱伝導性の冷却板(400)
と、冷蔵庫用配管(300)の分岐部(310)に設け
られると共に、冷媒用配管(150)および冷蔵庫用配
管(300)の流路を選択的に開閉可能とする切換え弁
(500)とを設け、冷却板(400)は、少なくとも
冷蔵庫(200)内の底面部(210)に配設されるこ
とを特徴としている。
【0010】これにより、冷却板(400)によって吸
熱効率を高めることができる。また、底面部(210)
に設けられた冷却板(400)の上には自ずと被冷却物
が置かれることになり、この冷却板(400)から被冷
却物の熱を直接吸熱できるので、例えば炎天下に放置さ
れた車両において、冷蔵庫(200)を作動させた後の
急速冷却が可能となる。
【0011】そして、切換え弁(500)の開閉選択に
より、冷蔵庫用配管(300)側を閉状態とすれば、冷
蔵庫(200)の機能を停止でき、被冷却物がない場合
などは通常の物入れとして活用できる。
【0012】請求項2に記載の発明では、冷蔵庫用配管
(300)は、蒸発器(140)と圧縮機(110)と
の間に設けられることを特徴としている。
【0013】これにより、蒸発器(140)による車室
内の冷却、冷蔵庫用配管(300)による冷蔵庫(20
0)内の冷却がバランス良く対応できる。
【0014】請求項3に記載の発明では、冷蔵庫用配管
(300)は、1以上の曲がり部(330)を有して、
冷却板(400)に接合されるようにしたことを特徴と
している。
【0015】これにより、冷蔵庫用配管(300)と冷
却板(400)との接合時の接触面積を増大できるの
で、吸熱効率を向上させることできる。
【0016】請求項4に記載の発明では、冷蔵庫用配管
(300)の冷媒用配管(150)との合流部(32
0)近傍には、冷媒用配管(150)側から冷蔵庫用配
管(300)側への冷媒流れを阻止する逆止弁(60
0)が設けられたことを特徴としている。
【0017】これにより、切換え弁(500)によって
冷媒用配管(150)側に冷媒を流すように選択した場
合に、冷蔵庫用配管(300)側に冷媒が流入すること
がなく、また、圧縮機(110)の吸引効果により冷蔵
庫用配管(300)内の冷媒を吸引できるので、冷蔵庫
用配管(300)内に冷媒が滞留するのを防止できる。
【0018】尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態を図1、図2に示す。車両用冷蔵庫10は、冷凍
サイクル100から分岐する冷蔵庫用配管300に冷蔵
庫200を設けたものである。
【0020】冷凍サイクル100は、車両用空調装置を
形成するものであり、冷媒を高温高圧に圧縮する圧縮機
110と、圧縮された冷媒を液化凝縮する凝縮器120
と、液化された冷媒を低温低圧に断熱膨張させる膨張弁
130と、膨張された冷媒を蒸発させ、その時の蒸発潜
熱により自身を通過する空気を冷却する蒸発器140と
から成り、順次冷媒用配管150によって接続された周
知のものである。
【0021】圧縮機110および凝縮器120は、図示
しない車両のエンジンルーム内に配設され、また、ここ
では膨張弁130は蒸発器140の冷媒入口側に当接す
るように設けられるようにしており、この蒸発器140
は、図示しない車室内インストルメントパネル内に配設
されている。
【0022】そして、蒸発器140と圧縮機110との
間で、冷媒用配管150から分岐して再びこの冷媒用配
管150に合流する冷蔵庫用配管300を設けるように
しており、ここに冷蔵庫200を設けている。
【0023】冷蔵庫200は、図2に示すように、断熱
部材から成る直方体の容器であり、図示しないインスト
ルメントパネル内に収容され、前面に設けられた蓋部2
20が、インストルメントパネル面と同化するようにデ
ザインされている。
【0024】冷蔵庫用配管300は、曲げ部330によ
ってU字形を成しており、この上側には、例えばアルミ
ニウム材のような高熱伝導性の冷却板400がろう付け
により接合されている。そして、この冷却板400は、
冷蔵庫200内の底面部210上に露出させて配設さ
れ、この冷却板400が冷蔵庫200内の実質的な底面
部を形成するようにしている。更に具体的には、底面部
210の上側に冷蔵庫用配管300、冷却板400の順
になるように配置し、冷却板400の上側に被冷却物、
例えば、生鮮食品類とか缶ジュースなどが直接乗るよう
にしている。
【0025】更に、冷媒用配管150から冷蔵庫用配管
300が分岐する分岐部310には、切換え弁500が
設けられている。切換え弁500は、冷媒が流通する流
路として、冷媒用配管150側あるいは冷蔵庫用配管3
00側のいずれかに切換える開閉弁であり、図1中の冷
蔵庫スイッチ720のON−OFF(乗員の手動操作)
によって、選択的に開閉状態が切換えられる。具体的に
は、冷蔵庫スイッチ720をONにすると、冷蔵庫用配
管300側が開かれ、図1、図2中破線で示すように冷
媒は流通し、また、冷蔵庫スイッチ720をOFFにす
ると、冷媒用配管150側が開かれ、図1、図2中実線
で示すように冷媒が流通するようにしている。尚、冷蔵
庫スイッチ720は、上記冷凍サイクル100によって
形成される空調装置用の空調スイッチ710と連動して
おり、空調を作動させている時(空調スイッチをONに
している時)にのみON−OFFの切換えを可能として
いる。
【0026】また、冷蔵庫用配管300の冷媒用配管1
50に合流する合流部320の近傍、即ち、合流部32
0から冷蔵庫用配管300上流側近傍には冷媒用配管1
50側から冷蔵庫用配管300側への冷媒の流れを阻止
する逆止弁600が設けられるようにしている。
【0027】次に、上記構成に基づく作動について説明
する。
【0028】空調スイッチ710をONすると冷凍サイ
クル100が作動し、圧縮機110で高温高圧に圧縮さ
れた冷媒が凝縮器120で液化凝縮され、この冷媒は更
に膨張弁130で低温低圧に膨張された後に蒸発器14
0で蒸発され、流通する空気を冷却する。
【0029】そして、冷蔵庫スイッチ720をONする
と、切換え弁500は冷蔵庫用配管300側に開き、蒸
発器140から流出される冷媒をこの冷蔵庫用配管30
0に流通させる。更に、冷蔵庫200内に入れられた被
冷却物(被冷却物の熱)は、冷却板400を介して冷蔵
庫用配管300内を流通する低温の冷媒によって吸熱さ
れ、冷却される。この冷媒は、合流部320で冷媒用配
管150側に流入し、再び、圧縮機110に戻され、以
下、このサイクルが繰り返される。
【0030】一方、被冷却物がない場合は、冷蔵庫スイ
ッチ720をOFFにして切換え弁500を冷媒用配管
150側が開くようにしてやれば、冷媒は冷凍サイクル
100内を循環し、冷蔵庫200内の冷却は行われず、
空調装置の作動のみを行なうことになる。
【0031】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、冷蔵庫用配管300に接合される冷却板400によ
って吸熱効率を高めることができる。また、底面部21
0にに設けられた冷却板400の上には自ずと被冷却物
が置かれることになり、この冷却板400から被冷却物
の熱を直接吸熱できるので、例えば炎天下に放置された
車両において、冷蔵庫200を作動させた後の急速冷却
が可能となる。
【0032】そして、切換え弁500の開閉選択によ
り、冷蔵庫用配管300側を閉状態とすれば、冷蔵庫2
00の機能を停止でき、被冷却物がない場合などは通常
の物入れとして活用できる。
【0033】また、冷蔵庫用配管300を蒸発器140
および圧縮機110の間に設けるようにしているので、
蒸発器140による車室内の冷却、冷蔵庫用配管300
による冷蔵庫200内の冷却がバランス良く対応でき
る。
【0034】また、冷蔵庫用配管300には、曲がり部
330を設けて冷却板400に接合することによって、
冷蔵庫用配管300と冷却板400との接触面積を増大
できるので、吸熱効率を向上させることできる。
【0035】更に、冷蔵庫用配管300の冷媒用配管1
50との合流部320近傍には、逆止弁600を設ける
ようにしており、切換え弁500によって冷媒用配管1
50側に冷媒を流すように選択した場合に、冷蔵庫用配
管300側に冷媒が流入することがなく、また、圧縮機
110の吸引効果により冷蔵庫用配管300内の冷媒を
吸引できるので、冷蔵庫用配管300内に冷媒が滞留す
るのを防止できる。
【0036】(その他の実施形態)上記第1実施形態に
対して、冷蔵庫用配管300は、必要とされる冷蔵庫2
00の冷却性能に応じて、膨張弁130と蒸発器140
との間の冷媒用配管150に設けるようにしても良い。
これにより、吸熱前の冷媒を使用することができるの
で、冷蔵庫200の冷却性能を向上させることができ
る。
【0037】また、冷蔵庫用配管300は、U字形に限
らず複数の曲げ部を持たせた波形のものとして、冷却板
400との接触面積を更に大きくするようにしても良
い。これにより、冷蔵庫用配管300での吸熱効率を向
上させ、更に冷蔵庫200の冷却性能を向上させること
ができる。尚、冷蔵庫用配管300の曲げ部330の形
状は、U字形、波形に限らず、多角形の渦巻き形(極限
的には滑らかな渦巻き形)等としても良い。
【0038】更に、冷却板400は、冷蔵庫200内の
底面部210に加えて、側面部や天井部にも設けるよう
にしても良い。これにより、底面部210に設けられた
冷却板400への熱伝導による直接冷却効果に加えて、
側面部、天井部へ空気を介して熱伝達する冷却効果が得
られ、冷蔵庫200の冷却性能を向上させることができ
る。また、冷却板400の材質は、アルミニウムのよう
な金属材に限定されることなく、樹脂材より成るものと
して接着によって設けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における全体構成を示す
模式図である。
【図2】図1における冷蔵庫の詳細を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 車両用冷蔵庫 110 圧縮機 120 凝縮器 130 膨張弁 140 蒸発器 150 冷媒用配管 200 冷蔵庫 210 底面部 300 冷蔵庫用配管 310 分岐部 320 合流部 330 曲げ部 400 冷却板 500 切換え弁 600 逆止弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(110)、凝縮器(120)、
    膨張弁(130)、蒸発器(140)が順次冷媒用配管
    (150)によって接続されており、 前記冷媒配管(150)内を流通する冷媒によって、断
    熱容器から成る冷蔵庫(200)内が冷却される車両用
    冷蔵庫において、 前記膨張弁(130)と前記蒸発器(140)との間、
    あるいは前記蒸発器(140)と前記圧縮機(110)
    との間で、前記冷媒用配管(150)から分岐し、再び
    合流する冷蔵庫用配管(300)と、 前記冷蔵庫用配管(300)に接合される高熱伝導性の
    冷却板(400)と、 前記冷蔵庫用配管(300)の分岐部(310)に設け
    られると共に、前記冷媒用配管(150)および前記冷
    蔵庫用配管(300)の流路を選択的に開閉可能とする
    切換え弁(500)とを設け、 前記冷却板(400)は、少なくとも前記冷蔵庫(20
    0)内の底面部(210)に配設されることを特徴とす
    る車両用冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記冷蔵庫用配管(300)は、前記蒸
    発器(140)と前記圧縮機(110)との間に設けら
    れることを特徴とする請求項1に記載の車両用冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記冷蔵庫用配管(300)は、1以上
    の曲がり部(330)を有して、前記冷却板(400)
    に接合されるようにしたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載の車両用冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記冷蔵庫用配管(300)の前記冷媒
    用配管(150)との合流部(320)近傍には、前記
    冷媒用配管(150)側から前記冷蔵庫用配管(30
    0)側への冷媒流れを阻止する逆止弁(600)が設け
    られたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載の車両用冷蔵庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108571834A (zh) * 2017-03-08 2018-09-25 杭州三花研究院有限公司 一种热管理系统
CN110608541A (zh) * 2018-06-14 2019-12-24 三花控股集团有限公司 一种热泵系统
US11747057B2 (en) 2018-06-14 2023-09-05 Hangzhou Sanhua Research Institute Co., Ltd. Heat pump system

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