JP2003025762A - 冊子状印刷物及びその製造方法 - Google Patents

冊子状印刷物及びその製造方法

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JP2003025762A
JP2003025762A JP2001216691A JP2001216691A JP2003025762A JP 2003025762 A JP2003025762 A JP 2003025762A JP 2001216691 A JP2001216691 A JP 2001216691A JP 2001216691 A JP2001216691 A JP 2001216691A JP 2003025762 A JP2003025762 A JP 2003025762A
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Masatsuyo Mori
正強 森
Toshikatsu Okao
年克 岡尾
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横方向にパノラマ状に大きく広げて見ること
ができるとともに印刷紙片がばらけてしまわないのでき
わめて見やすく、且つ顧客に対する訴求効果がきわめて
大きい新聞折り込み用のチラシ等として使用できる冊子
状印刷物及びその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 2台の輪転印刷機を使用して連続用紙に
それぞれ同一絵柄ピッチの印刷を行い、印刷された2枚
の連続用紙を幅方向の一方の側端を揃えて絵柄が合うよ
うに重ね合わせて側端部にて接着し、接着した連続用紙
の幅方向の中央部にて流れに平行に折り曲げ、流れ方向
に2つ折りした後、所定位置にてカットする方法により
製造される、4角形状の2枚の印刷紙片を1つの側端を
揃えて重ね合わせ、揃えた側端部にて接着して接着した
側端に平行に2つ折りした構成の横方向にパノラマ状に
開いて見ることのできる冊子状印刷物及びその製造方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糊付けにより綴じら
れた主に新聞折り込み用チラシとして用いられる冊子状
印刷物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2つ折りされた寸法がB3やB4
程度の大きさの寸法を有する複数枚からなる新聞折り込
み用チラシ等の印刷物において、印刷した紙片を複数枚
重ね合わせて中央部にて2つ折りされた構成のものが一
般的に知られているが、この構成の印刷物ではそれぞれ
の紙片同士が接着されていないために、印刷物を受け取
った顧客が複数の紙片を捲りながら印刷された内容を見
る際に、紙片がばらばらに分離してしまいきわめて見に
くい上に、見終わった後で保管する際に、それぞれの紙
片を揃えて元の状態に折り畳むのに手間がかかるという
欠点があり、しかも、このサイズの新聞折り込み用チラ
シ等は常態化しつつあり、見る側へのインパクト(訴求
効果)に欠けるものとなってきた。
【0003】また、冊子状印刷物の製造方法において、
1台の輪転印刷機にて印刷した連続用紙を幅方向の中央
部にて2つ折りするか、ないしは1台の輪転印刷機にて
印刷した連続用紙を幅方向の中央部にてカットして重ね
合わせ、重ね合わせた2枚の連続用紙を一方の側端に沿
って流れ方向に線状に接着し、接着部と平行方向に連続
用紙の幅方向の中央部にて2つ折する方法にて製造しよ
うとする場合、例えば、一般的に使用されている2つ折
りした状態でB3の大きさの冊子状印刷物を作製するに
は、364mm×2×2=1456mm以上の幅を有す
る連続用紙に印刷することが必要となるため、その連続
用紙に印刷するための輪転印刷機として1456mm以
上の幅の連続用紙を印刷できるきわめて広幅の特殊仕様
の輪転印刷機が必要となり、汎用の輪転印刷機では製造
できないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、横方向にパ
ノラマ状に大きく広げて見ることができるので、新聞折
り込み用のチラシとして使用した場合に顧客に対する訴
求効果がきわめて大きく、且つ印刷紙片が接着されてお
り分離してしまうことがないのできわめて見やすい冊子
状印刷物およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】4角形状の2枚の印刷紙
片を1つの側端を揃えて重ね合わせて揃えた側端部にて
接着し、接着した側端に平行に2つ折りした構成とする
ことにより、この冊子状印刷物を新聞折り込み用のチラ
シとして使用した場合、顧客の目に留まりやすく且つ紙
片を横方向にパノラマ状に大きく広げて見ることができ
るため、広がりをもったデザインを採用することができ
る。よって、折り込まれる数多くのチラシの中で自社の
チラシを目立たせることにより顧客への訴求力が向上
し、きわめて訴求効果の大きいチラシとすることができ
る。また、冊子状となっているのでチラシがばらけるこ
とがなく見やすいとともに見終わった後で元の状態に折
り畳んで保管しやすくなる。
【0006】上記の冊子状印刷物において、2枚の印刷
紙片が同一寸法である構成、ないしは2枚の印刷紙片の
接着された側端と直交方向において一方の印刷紙片の寸
法が他方の印刷紙片の寸法の1/2である構成とするこ
とにより、横方向に大きく広げて印刷された内容を見る
ことができる。したがって、家電製品など商品によって
は原寸大で商品を掲載するなどインパクトの高いチラシ
とすることができ、且つ顧客に対する訴求効果をきわめ
て大きくすることができるので、チラシとしての宣伝効
果がきわめて大きくなるものである。
【0007】上記の冊子状印刷物において、印刷紙片の
2つ折りされた寸法がB3より大きく且つ新聞の折り畳
んだ寸法よりも小さくされた構成とすることにより、き
わめて訴求効果の大きい新聞折り込み用のチラシとする
ことができる。
【0008】2台の輪転印刷機を使用して連続用紙にそ
れぞれ同一絵柄ピッチの印刷を行う工程と、一方の輪転
印刷機で印刷された連続用紙の側端縁に沿って流れ方向
に接着剤を塗布する工程と、他方の輪転印刷機で印刷さ
れた連続用紙の側端を一方の輪転印刷機で印刷された連
続用紙の接着剤が塗布された側端と一致するように且つ
2枚の連続用紙の絵柄が合うように重ね合わせて接着す
る工程と、接着された2枚の連続用紙を一方の輪転印刷
機で印刷された連続用紙の幅方向の中央部にて流れに平
行に2つ折りする工程と、2つ折りされた連続用紙を所
定位置にてカットする工程とすることにより、広幅の用
紙を印刷できる輪転印刷機を必要とせず汎用の輪転印刷
機を使用して、側端部にて接着され接着部に平行に2つ
折りされた、横方向にパノラマ状に大きく広げて見るこ
とができる冊子状印刷物を作製することができる。
【0009】上記の冊子状印刷物の製造方法において、
他方の輪転印刷機の印刷部と2枚の連続用紙の接着部の
間に補正ロールを設置して、他方の輪転印刷機で印刷さ
れた連続用紙の絵柄ピッチを一方の輪転印刷機にて印刷
された連続用紙の絵柄ピッチに合うように補正する方法
とすることにより、2台の輪転印刷機を使用してそれぞ
れ連続用紙に印刷する場合でも、2枚の印刷された連続
用紙の絵柄ピッチを合わせることができるので、2枚の
印刷された連続用紙の絵柄ピッチを合わせた状態で接着
して冊子状印刷物とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態の冊
子状印刷物の開いた状態の斜視図、図2は本発明の第2
実施形態の冊子状印刷物の開いた状態の斜視図、図3は
本発明の冊子状印刷物の製造方法において使用する2台
の輪転印刷機を示す平面図、図4は本発明の冊子状印刷
物の製造方法におけるピッチ調整部の概略を示す図、図
5は本発明の冊子状印刷物の製造方法における接着、折
曲部の概略を示す図であって、1a, 1bは連続用紙、2a,
2bは給紙部、3a, 3bは印刷部、4a, 4bは乾燥部、5はピ
ッチ調整部、51は光電管、52は制御装置、53はモータ
ー、54は補正ロール、6は接着折曲部、61は糊付部、62
は貼合部、63は折曲部、64はカット部、7,8は反転ロ
ール、A,Bは輪転印刷機、11, 12, 12' は印刷紙片、
13は接着部、14, 15は折目をそれぞれ表す。
【0011】本発明の第1実施形態の冊子状印刷物の横
方向にパノラマ状に開いた状態は図1に示すとおりであ
る。第1実施形態は、4角形状の2枚の印刷紙片11と印
刷紙片12を重ね合わせて一方の側端に沿った接着部13に
て接着され、重ね合わされた2枚の印刷紙片11,12 が接
着部13に平行する方向の中央部の折目14にて2つ折りさ
れ、印刷紙片11,12 に接着部13と直交する方向の折目15
が形成された構成であり、図1に示すように横方向にパ
ノラマ状に開いて印刷紙片11,12 に印刷された内容を見
ることができるものである。2枚の印刷紙片11と印刷紙
片12が一方の側端の接着部13にて綴じられており、横方
向に大きくパノラマ状に開いて印刷されている内容を見
ることができるのできわめて見やすい上に顧客に対する
訴求効果がきわめて大きいチラシ等として使用できるも
のである。また、見終わった後で簡単に元の状態に折り
畳んで保管することができる。第1実施形態では印刷紙
片11と印刷紙片12は同一寸法とされ、2つ折りして折り
畳んだ状態の大きさがB3より大きく新聞の折り畳んだ
寸法より小さい寸法とされた冊子状印刷物であるので、
新聞折り込み用のチラシ等として使用するときわめて効
果的な冊子状印刷物とすることができる。
【0012】本発明の第2実施形態の冊子状印刷物の横
方向にパノラマ状に開いた状態は図2に示すとおりであ
る。第2実施形態は、4角形状の印刷紙片11と印刷紙片
11の1/2の大きさの印刷紙片12' を一方の側端を揃え
て重ね合わせて接着部13にて接着されて接着部13と平行
する方向の印刷紙片11の中央部の折目14にて2つ折りさ
れ、印刷紙片11,12'に接着部13と直交する方向の折目15
が形成された構成であって、図2に示すように横方向に
パノラマ状に開いて印刷紙片11,12'に印刷された内容を
見ることができるものである。第2実施形態では、横方
向にパノラマ状に開いた状態で横方向の寸法が第1実施
形態と比較してやや小さくなるが、第1実施形態と同様
に、横方向にパノラマ状に開いて印刷されている内容を
見ることができるので、きわめて見やすく且つ顧客に対
する訴求効果の大きいチラシなどに使用できるものであ
る。第2実施形態においても、印刷紙片11の2つ折りし
て折り畳んだ状態の大きさがB3より大きく新聞の折り
畳んだ寸法より小さい寸法とされているので、新聞折り
込み用のチラシとして使用した場合にきわめて効果的で
ある。また、第2実施形態では一方の印刷紙片12' の寸
法が印刷紙片11の寸法の1/2とされているが、必ずし
も1/2とする必要はなく、1/2より大きくても小さ
くても利用可能なものである。但し、1/2より大きい
場合は、前述した折目14に重なった位置に折目が形成さ
れて折り返されることになる。
【0013】本発明の第1、第2実施形態の冊子状印刷
物において、新聞折り込みチラシ用途に使用される場
合、通常は新聞紙面の半分以下の寸法に折り畳んだ状態
で納入され新聞に折り込まれるため折目14にて2つ折り
された後に折目15にて図面上の上下方向に2つ折りされ
るものである。また、印刷紙片11,12 の2つ折りして折
り畳んだ状態の大きさは、上記では最も効果を有するB
3より大きいものにて説明を行ったが、B4以上の寸法
とすることにより、本発明における効果を十分に有する
ものとできる。また、上記では説明を行わなかったが、
2枚の印刷紙片のいずれか一方の接着部近傍に接着部に
沿ってミシン目加工を施し、見開く際に折り曲げ易いも
のとしてもよい。
【0014】第1実施形態の冊子状印刷物の製造工程の
概略は図3、図4、図5に示すとおりである。2台のオ
フセツト輪転印刷機Aおよびオフセツト輪転印刷機Bを
使用して連続用紙1aおよび連続用紙1bに同一絵柄ピッチ
で印刷を行う。オフセツト輪転印刷機Aにより連続用紙
1aを給紙部2aから給紙して印刷部3aにて所定の絵柄を印
刷して乾燥部4aにて印刷インキを乾燥させた後に接着折
曲部6に送られる。一方、オフセツト輪転印刷機Bによ
り連続用紙1bを給紙部2bから給紙して印刷部3bにて所定
の絵柄を印刷して乾燥部4bにて印刷インキを乾燥させた
後に、連続用紙1bを反転ロール7にて直角に反転させ、
ピッチ調整部5を通り、反転ロール8にて直角に反転さ
せて接着折曲部6に送られる。2台のオフセツト輪転印
刷機Aおよびオフセツト輪転印刷機Bでは同一ピッチの
印刷版を使用して同一絵柄ピッチで印刷される。
【0015】上記の実施形態においては、2台のオフセ
ツト輪転印刷機Aおよびオフセツト輪転印刷機Bは平行
に配置されているので、オフセツト輪転印刷機Bにて印
刷された連続用紙1bは反転ロール7と反転ロール8にて
直角に2回反転されて、オフセツト輪転印刷機Aにて印
刷された連続用紙1aに重ね合わされるようになっている
が、2台のオフセツト輪転印刷機Aおよびオフセツト輪
転印刷機Bを、給紙部2aおよび給紙部2bがそれぞれ端部
にくるように直交させて配置してもよいし、オフセツト
輪転印刷機Aの給紙部2aおよびオフセツト輪転印刷機B
の給紙部2bを両端にくるように一直線上に配置してもよ
い。その場合には、2台のオフセツト輪転印刷機の配置
の仕方により反転ロールの設置の仕方が変わる。
【0016】オフセツト輪転印刷機Aおよびオフセツト
輪転印刷機Bでは、同一ピッチの印刷版を使用して印刷
されるのであるが、印刷された連続用紙1aおよび連続用
紙1bの印刷絵柄ピッチにバラツキが発生することを避け
られないので、ピッチ調整部5にて連続用紙1bの印刷絵
柄ピッチを連続用紙1aの印刷絵柄ピッチに合わせること
により、接着折曲部6において重ね合わされた連続用紙
1aの印刷絵柄と連続用紙1bの印刷絵柄がずれないように
調整される。
【0017】ピッチ調整部5は、図4に示すとおりであ
って、連続用紙1bの印刷絵柄ピッチを測定するための光
電管51と、連続用紙1bの印刷絵柄ピッチを連続用紙1aの
印刷絵柄ピッチに合わせるための補正量を算出するため
の制御装置52と、連続用紙1bの印刷絵柄ピッチを補正す
るための補正ロール54と補正ロール54を移動させるモー
ター53とにより構成されている。
【0018】光電管51を使用して、オフセツト輪転印刷
機Bにて印刷された連続用紙1bの印刷絵柄ピッチを測定
し、測定したデータが制御装置52に入力される。一方、
オフセツト輪転印刷機Aにて印刷された連続用紙1aの印
刷絵柄ピッチのデータが制御装置52に入力される。制御
装置52にて、オフセツト輪転印刷機Bにて印刷された連
続用紙1bの印刷絵柄ピッチをオフセツト輪転印刷機Aに
て印刷された連続用紙1aの印刷絵柄ピッチに合わせるた
めの補正値を算出し、モーター53に出力してモーター53
を回転させて補正ロール54を上下に移動させることによ
り、連続用紙1bのテンションを調整してオフセツト輪転
印刷機Bにて印刷された連続用紙1bの印刷絵柄ピッチを
オフセツト輪転印刷機Aにて印刷された連続用紙1aの印
刷絵柄ピッチに合わせるように調整される。
【0019】接着折曲部6の構成は、図5に示すとおり
であって、オフセツト輪転印刷機Aにより印刷された連
続用紙1aの一方の側端部に糊付部61にて水性エマルジョ
ンタイプ等の接着剤を塗布し、オフセツト輪転印刷機B
により印刷された連続用紙1bを接着剤が塗布された連続
用紙1aの上に重ね合わせて、貼合部62にて連続用紙1aと
連続用紙1bを幅方向の中央部にて接着した後に、折曲部
63にて幅方向の中央部の接着部にて2つ折りされた後
に、図示しないが流れ方向に2つ折りされ、カット部64
にてカットされることにより冊子状印刷物が作製され
る。なお、上記の製造方法において、折曲部63にて幅方
向の中央部の接着部にて2つ折りした後、カット部にて
カットし その後流れ方向に2つ折りしてもよい。
【0020】第2実施形態の冊子状印刷物の製造方法
は、オフセツト輪転印刷機Bにより印刷される連続用紙
を半栽幅とし、オフセツト輪転印刷機Aにより印刷され
た連続用紙の上に、オフセツト輪転印刷機Bにより印刷
された半栽幅の連続用紙を、接着剤を塗布する側端を揃
えて重ね合わせて接着し、半栽幅の連続用紙が内側にく
るようにオフセツト輪転印刷機Aにより印刷された連続
用紙を幅方向に2つ折りする工程とする以外は、第1実
施形態の冊子状印刷物の製造方法と同様にして作製する
ことができる。
【0021】本発明の冊子状印刷物の製造を、1台の広
幅の輪転印刷機にて印刷された連続用紙を幅方向の中央
部に2つ折りして重ね合わせるか、ないしは印刷された
連続用紙を幅方向の中央部にてカットして重ね合わせ、
重ね合わされた連続用紙を幅方向の側端部にて接着して
2つ折する製造方法にて製造する場合、折り畳んだ状態
でB3(364×515mm)以上の大きさの冊子状印
刷物を作製するには、364mm×2×2=1456m
m以上の幅を有する連続用紙に印刷することが必要とな
るため、輪転印刷機として1456mm以上の幅を有す
る連続用紙に印刷することができるきわめて広幅の輪転
印刷機が必要となるのであるが、そのような輪転印刷機
は特殊仕様の印刷機であって汎用機でないために、一般
的には製造するのが困難である。これに対して、本発明
の冊子状印刷物の製造方法では、2台の輪転印刷機にて
印刷された2枚の連続用紙を、印刷絵柄ピッチを合わせ
た状態で側端部で接着し2つ折りしてカットする方法で
あるので、従来から一般的に使用されている汎用の輪転
印刷機により、高速で効率的に冊子状印刷物を製造する
ことができるものである。
【0022】
【発明の効果】4角形状の2枚の印刷紙片を1つの側端
を揃えて重ね合わせて揃えた側端部にて接着し、接着し
た側端に平行に2つ折りした構成とすることにより、こ
の冊子状印刷物を新聞折り込み用のチラシとして使用し
た場合、顧客の目に留まりやすく且つ紙片を横方向にパ
ノラマ状に大きく広げて見ることができるため、広がり
をもったデザインを採用することができるので、折り込
まれる数多くのチラシの中で自社のチラシを目立たせる
ことにより顧客への訴求力が向上し、きわめて訴求効果
の大きいチラシとすることができる。また、冊子状とな
っているのでチラシがばらけることがなく見やすいとと
もに見終わった後で元の状態に折り畳んで保管しやすく
なる。
【0023】上記の冊子状印刷物において、2枚の印刷
紙片が同一寸法である構成、ないしは2枚の印刷紙片の
接着された側端と直交方向において一方の印刷紙片の寸
法が他方の印刷紙片の寸法の1/2である構成とするこ
とにより、横方向に大きく広げて印刷された内容を見る
ことができるので、家電製品など商品によっては原寸大
で商品を掲載するなどインパクトの高いチラシとするこ
とができ、顧客に対する訴求効果をきわめて大きくする
ことだでき、広告用のチラシとしての宣伝効果がきわめ
て大きくなるものである。
【0024】上記の冊子状印刷物において、前記印刷紙
片の2つ折りされた寸法がB3より大きく且つ新聞の折
り畳んだ寸法よりも小さくされた構成とすることによ
り、新聞折り込み用のきわめて訴求効果の大きいチラシ
とすることができる。
【0025】2台の輪転印刷機を使用して連続用紙にそ
れぞれ同一絵柄ピッチの印刷を行う工程と、一方の輪転
印刷機で印刷された連続用紙の側端縁に沿って流れ方向
に接着剤を塗布する工程と、他方の輪転印刷機で印刷さ
れた連続用紙の側端を一方の輪転印刷機で印刷された連
続用紙の接着剤が塗布された側端と一致するように且つ
2枚の連続用紙の絵柄が合うように重ね合わせて接着す
る工程と、接着された2枚の連続用紙を一方の輪転印刷
機で印刷された連続用紙の幅方向の中央部にて流れに平
行に2つ折りする工程と、2つ折りされた連続用紙を所
定位置にてカットする工程とすることにより、広幅の用
紙を印刷できる輪転印刷機を必要とせず汎用の輪転印刷
機を使用して、側端部にて接着され接着部に平行に2つ
折りされた、横方向にパノラマ状に大きく広げて見るこ
とができる冊子状印刷物を作製することができる。
【0026】上記の冊子状印刷物の製造方法において、
他方の輪転印刷機の印刷部と2枚の連続用紙の接着部の
間に補正ロールを設置して、他方の輪転印刷機で印刷さ
れた連続用紙の絵柄ピッチを一方の輪転印刷機にて印刷
された連続用紙の絵柄ピッチに合うように補正する方法
とすることにより、2台の輪転印刷機を使用してそれぞ
れ連続用紙に印刷する場合でも、2枚の印刷された連続
用紙の絵柄ピッチを合わせることができるので、2枚の
印刷された連続用紙の絵柄ピッチを合わせた状態で接着
して冊子状印刷物とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の冊子状印刷物の開いた
状態の斜視図。
【図2】本発明の第2実施形態の冊子状印刷物の開いた
状態の斜視図。
【図3】本発明の冊子状印刷物の製造方法において使用
する2台の輪転印刷機を示す平面図。
【図4】本発明の冊子状印刷物の製造方法におけるピッ
チ調整部の概略を示す図。
【図5】本発明の冊子状印刷物の製造方法における接
着、折曲部の概略を示す図。
【符号の説明】
1a, 1b 連続用紙 7,8 反転ロー
ル 2a, 2b 給紙部 A,B 輪転印刷
機 3a, 3b 印刷部 11, 12, 12' 印
刷紙片 4a, 4b 乾燥部 13 接着部 5 ピッチ調整部 14, 15 折目 51 光電管 52 制御装置 53 モーター 54 補正ロール 6 接着折曲部 61 糊付部 62 貼合部 63 折曲部 64 カット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡尾 年克 大阪市東成区玉津3丁目12番32号 株式会 社ディー・エヌ・ピー・メディアクリエイ ト関西

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4角形状の2枚の印刷紙片を1つの側端
    を揃えて重ね合わせて揃えた側端部にて接着し、接着し
    た側端に平行に2つ折りした構成からなることを特徴と
    する冊子状印刷物。
  2. 【請求項2】 2枚の前記印刷紙片が同一寸法である構
    成からなることを特徴とする請求項1記載の冊子状印刷
    物。
  3. 【請求項3】 2枚の前記印刷紙片の接着された側端と
    直交方向において一方の印刷紙片の寸法が他方の印刷紙
    片の寸法の1/2である構成からなることを特徴とする
    請求項1記載の冊子状印刷物。
  4. 【請求項4】 前記印刷紙片の2つ折りされた寸法がB
    3より大きく且つ新聞の折り畳んだ寸法よりも小さくさ
    れた構成からなることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の冊子状印刷物。
  5. 【請求項5】 2台の輪転印刷機を使用して連続用紙に
    それぞれ同一絵柄ピッチの印刷を行う工程と、一方の輪
    転印刷機で印刷された連続用紙の側端縁に沿って流れ方
    向に接着剤を塗布する工程と、他方の輪転印刷機で印刷
    された連続用紙の側端を一方の輪転印刷機で印刷された
    連続用紙の接着剤が塗布された側端と一致するように且
    つ2枚の連続用紙の絵柄が合うように重ね合わせて接着
    する工程と、接着された2枚の連続用紙を一方の輪転印
    刷機で印刷された連続用紙の幅方向の中央部にて流れに
    平行に2つ折りする工程と、2つ折りされた連続用紙を
    所定位置にてカットする工程からなることを特徴とする
    冊子状印刷物の製造方法。
  6. 【請求項6】 他方の輪転印刷機の印刷部と2枚の連続
    用紙の接着部の間に補正ロールを設置して、他方の輪転
    印刷機で印刷された連続用紙の絵柄ピッチを一方の輪転
    印刷機にて印刷された連続用紙の絵柄ピッチに合うよう
    に補正することを特徴とする請求項5記載の冊子状印刷
    物の製造方法。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55161751A (en) * 1979-05-31 1980-12-16 Dainippon Printing Co Ltd Method of manufacturing folded book with step
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JPH0632519A (ja) * 1992-07-14 1994-02-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 印刷機の集積部付折機

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