JP2003025072A - メタル接合材およびそれを用いた部品 - Google Patents

メタル接合材およびそれを用いた部品

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JP2003025072A JP2001212934A JP2001212934A JP2003025072A JP 2003025072 A JP2003025072 A JP 2003025072A JP 2001212934 A JP2001212934 A JP 2001212934A JP 2001212934 A JP2001212934 A JP 2001212934A JP 2003025072 A JP2003025072 A JP 2003025072A
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Kinji Saijo
謹二 西條
Kazuo Yoshida
一雄 吉田
Hiroaki Okamoto
浩明 岡本
Shinji Osawa
真司 大澤
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Toyo Kohan Co Ltd
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0233Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes the conduits having a particular shape, e.g. non-circular cross-section, annular

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温プロセスを用いずにメタル基材と導電板を
積層接合したメタル接合材およびそれを用いた部品の提
供。 【解決手段】導電板26と容器胴体部の凹部34aに納
められたメタル基材28の互いに対向する面を極低圧下
で活性化処理を施し、メタル基材28を納めたまま容器
胴体部のフランジ部34bと導電板26を当接して重ね
合わせて積層して、真空または減圧状態で気密圧接して
気密容器30を形成し、静水圧加圧加工を施して導電板
26とメタル基材28を積層接合してメタル接合材20
を得る。またこのメタル接合材20を用いてヒートパイ
プ型ヒートシンクなどの部品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、メタル基材と導電
板を積層接合したメタル接合材およびそれを用いた部品
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属・合金部材に、耐食性、
耐熱性、耐摩耗性、導電性、電気絶縁性などの優れた特
性を持つ被膜を形成した複合材が数多く提案されてお
り、エレクトロニクス、自動車、産業部品など幅広い分
野で応用されてきている。
【0003】金属・合金部材のコーティング方法として
は、CVD、PVD、溶射などいくつかの方法が提案さ
れている。この他にも例えば、特開平4−46070号
公報では、金属・合金部材同士の接合面を極低圧力下で
活性化処理し、真空槽内で冷間圧接する方法が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の接合法では、以下のような問題点があった。
すなわち高温プロセスを用いる場合には熱膨張差による
残留応力や接合界面での脆弱化合物層の形成といった悪
影響が生じたり、金属などの導電体部分に比較的厚いも
のが要求された場合には長時間を要したり複数の異なっ
た製造プロセスを併用しなければならないなどの煩雑さ
があった。また真空槽内で冷間圧接する場合は、部材は
平板でなければ加工できないなどの問題点である。
【0005】本発明は、上記のような技術的背景に鑑
み、メタル基材に所要の厚みを有する導電板を静水圧加
圧により積層接合したメタル接合材、およびメタル接合
材を用いたヒートシンクなどの部品を提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題に対する第1の
解決手段として本発明のメタル接合材は、メタル基材と
導電板を積層接合してなるメタル接合材であって、導電
板、メタル基材および前記メタル基材を納めた容器胴体
部のフランジ部を活性化処理し、前記導電板と前記容器
胴体部のフランジ部を圧接して気密容器を形成し、前記
気密容器に静水圧加圧を行うことにより前記導電板と前
記メタル基材を積層接合してなる構成とした。
【0007】前記課題に対する第2の解決手段として本
発明のメタル接合材は、前記第1の解決手段における活
性化処理が、不活性ガス雰囲気中でグロー放電を行わせ
て、導電板面とメタル基材面およびメタル基材を納めた
容器胴体部のフランジ部面をスパッタエッチング処理す
る構成とした。
【0008】前記課題に対する第3の解決手段として本
発明のメタル接合材は、前記メタル基材が非平面形状を
有する構成とした。
【0009】前記課題に対する第4の解決手段として本
発明の部品は、メタル接合材を用いた構成とした。また
前記部品は、ヒートパイプ型ヒートシンクに適用される
構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を説明
する。図1は、本発明のメタル接合材20の一実施形態
を示す概略断面図であり、基材全体が概略平板状で片面
に凹凸を有し他面が平坦であるメタル基材28の凹凸側
面に導電板26を積層接合した例を示している。
【0011】メタル基材28の材質としては、メタル接
合材を製造可能な素材であれば特にその種類は限定され
ず、メタル接合材の用途により適宜選択して用いること
ができる。例えば、常温で固体である金属(例えば、A
l、Fe、Ni、Cu、Ag、Pt、Auなど)やこれ
らの金属のうち少なくとも1種類を含む合金(例えば、
JISに規定の合金など)あるいはこれらの金属や合金
を少なくとも1層有する積層体(例えば、クラッド材、
メッキ材、蒸着膜材など)などが適用される。メタル接
合材の用途がヒートパイプ型ヒートシンクであれば、熱
伝導性に優れた金属であるCu、Alなどやこれらの金
属のうち少なくとも1種類を含む合金あるいはこれらの
金属や合金を少なくとも1層有する積層体などが適用さ
れる。
【0012】JISに規定の合金としては合金鋼やステ
ンレス鋼の他に、例えば、Cu系合金では、無酸素銅、
タフピッチ銅、りん脱酸銅、丹銅、黄銅、快削黄銅、す
ず入り黄銅、アドミラルティ黄銅、ネーバル黄銅、アル
ミニウム青銅、白銅など、Al系合金では、2000
系、3000系、5000系、6000系、7000系
など、Ni系合金では、常炭素ニッケル、低炭素ニッケ
ル、ニッケル−銅合金、ニッケル−銅−アルミニウム−
チタン合金、ニッケル−モリブデン合金、ニッケル−モ
リブデン−クロム合金、ニッケル−クロム−鉄−モリブ
デン−銅合金、ニッケル−クロム−モリブデン−鉄合金
などが適用できる。
【0013】またメタル基材28の断面形状は、メタル
接合材を製造可能であれば特にその形状は限定されず、
メタル接合材の用途により適宜選定される。例えば、平
板状でもよいし、概略円弧状や概略球面状あるいは表面
に凹凸を有するような非平面形状でもよい。メタル接合
材の用途がヒートパイプ型ヒートシンクなどであれば、
メタル基材の断面形状は、図1に示すようにメタル基材
の片面または両面にヒートパイプを形成可能な凹凸を有
する概略平板状であることが好ましい。メタル基材の厚
みや凹凸の高低差についても、メタル接合材を製造可能
であれば特に限定されず、メタル接合材の用途により適
宜選定される。
【0014】導電板26の材質としては、メタル接合材
を製造可能な素材であれば特にその種類は限定されず、
メタル接合材の用途により適宜選択して用いることがで
きる。例えば、メタル基材に用いることのできる材質な
どである。メタル接合材の用途がヒートパイプ型ヒート
シンクであれば、熱伝導性に優れた金属であるCu、A
lなどやこれらの金属のうち少なくとも1種類を含む合
金あるいはこれらの金属や合金を少なくとも1層有する
積層体などが適用される。
【0015】また導電板26の厚みも、メタル接合材を
製造可能であれば特に限定はされず、メタル接合材の用
途により適宜選定される。例えば、1〜1000μmで
あることが好ましい。1μm未満の場合には導電板とし
ての製造が難しくなり、1000μmを超えるとメタル
接合材としての製造が難しくなる。より好ましくは、1
0〜500μmである。
【0016】図1に示すメタル接合材20の製造方法に
ついて説明する。まずメタル基材28を容器胴体部の凹
部34aに納め、容器胴体部34に納められたメタル基
材28および導電板26を真空槽内に装填し、導電板2
6とメタル基材28の接合予定部面をそれぞれ活性化処
理装置により活性化処理する。このとき容器胴体部34
の導電板26と接合する容器胴体部のフランジ部34b
の接合予定部側面も一緒に活性化処理される。
【0017】メタル接合材20に用いられるメタル基材
28、導電板26の活性化処理は、以下のようにして実
施する。すなわち、真空槽内に装填されたメタル基材2
8を納めた容器胴体部34と導電板26をそれぞれ絶縁
支持された一方の電極Aと接触させ、アース接地された
他の電極Bとの間に10〜1×10−3Paの極低圧不
活性ガス雰囲気好ましくはアルゴンガス中で、1〜50
MHzの交流を印加してグロー放電を行わせ、グロー放
電によって生じたプラズマ中に露出される電極Aと接触
したメタル基材28を納めた容器胴体部34と導電板2
6のそれぞれの面積が、電極Bの面積の1/3以下とな
るようにスパッタエッチング処理する。なお不活性ガス
圧力が1×10−3Pa未満では安定したグロー放電が
行いにくく高速エッチングが困難であり、10Paを超
えると活性化処理効率が低下する。印加する交流は、1
MHz未満では安定したグロー放電を維持するのが難し
く連続エッチングが困難であり、50MHzを超えると
発振し易く電力の供給系が複雑となり好ましくない。ま
た、効率よくエッチングするためには電極Aと接触した
メタル基材28を納めた容器胴体部34と導電板26の
それぞれの面積を電極Bの面積より小さくする必要があ
り、1/3以下とすることにより充分な効率でエッチン
グ可能となる。
【0018】その後静水圧加圧装置で加圧処理できるよ
うに、これら活性化処理されたメタル基材28を納めた
容器胴体部のフランジ部34bと導電板26を、図2に
示すように活性化処理された面が対向するようにして両
者を当接して重ね合わせて積層し、真空または減圧状態
で気密容器形状に対応したプレス面を有するプレス装置
などで容器胴体部のフランジ部34bを冷間圧接するこ
とにより、接合部36を形成し、気密容器30が製造さ
れる。この圧接の加圧条件として、接合する材料のう
ち、低強度材料で、その降伏強度以上の加圧力であれば
良い。より好ましくは、接合する材料のうち、低強度材
料の降伏強度の2〜3倍以上の加圧力で行う。加圧力の
上限は接合する際に、破断が起きない範囲内で良い。こ
のときメタル基材28および導電板26の活性化処理さ
れた面は、気密容器30内で活性状態が維持されてい
る。
【0019】気密容器30を形成する容器胴体部34の
材質は静水圧加工条件などにより適宜選択でき、導電板
26に適用できる材質であれば特に限定されず、導電板
26と同一材でも異なる材質でもよい。また容器胴体部
34の厚みも導電板26と同じでも異なっていてもよ
い。
【0020】その後、封止された気密容器30を静水圧
加圧装置で静水圧加圧してメタル基材28と導電板26
を積層接合する。この際導電板26は、バルジ加工のよ
うにメタル基材28を金型として成形され、静水圧加圧
により等方的に加圧がなされるため、接合される導電板
26とメタル基材28の凹部や凸部に均等な圧接が可能
となる。静水圧加圧用の加圧用媒体として、水、油など
の液体、あるいはガスなど公知のものが使用できる。さ
らに導電板26に予めメタル基材28の凹凸形状に対応
した形状に成形を施していてもよい。この際の静水圧加
圧力は、例えば導電板26に銅やアルミニウムをなどを
用いる場合には、1×10〜1.5×10Paが好
ましい。1×10Pa未満では充分な接合力が得られ
ず、1.5×10Paを超えると加圧装置が大掛かり
になるため好ましくない。より好ましくは、3×10
〜1×10Paである。この際の積層接合は、低温度
で可能であり、メタル基材28、導電板26ならびに積
層接合に組織変化などといった悪影響を軽減または排除
することが可能である。Tをメタル基材、導電板の温度
(℃)とするとき、0℃<T≦300℃で良好な圧接状
態が得られる。0℃以下では特別な冷却装置が必要とな
り、300℃を超えると組織変化などの悪影響が生じて
くるため好ましくない。
【0021】上記のように静水圧加圧により積層接合す
ることにより、メタル接合材20が形成され、気密容器
30を静水圧加圧装置より取り出し、開封したまま、ま
たは必要により適当な大きさに切り出して、メタル接合
材20が製造される。
【0022】図2に示す気密容器30において、容器胴
体部の凹部34aのメタル基材28を置いた部分は活性
化処理されていないので、メタル基材28上面と導電板
26の接合面に比べて、メタル基材28底面と容器胴体
部の凹部34aの加圧による接着力は非常に弱く開封時
に問題となることはない。ただしメタル基材28側面や
容器胴体部の側面や凹部の一部など形状によっては活性
化される可能性もあり、開封時に支障をきたす場合など
は必要により非活性表面を有する緩衝材を挿入してもよ
い。この緩衝材の材質や厚みは導電板26に適用できる
ものであれば特に限定されず、導電板26や容器胴体部
34と同じでも異なっていてもよい。また図3に示すよ
うに導電板26の代わりに、接着剤などの適当な手段を
用いて導電板26に導電板22を保持したものを用いる
ことによってもメタル接合材を製造することができる。
この場合導電板22がメタル基材28に積層接合され
る。導電板22の材質や厚みは導電板26に適用できる
ものであれば特に限定されず、導電板26と同じでも異
なっていてもよい。
【0023】このようにして製造されたメタル接合材
に、必要により導電板の残留応力の除去または低減など
のために熱処理を施してもよい。
【0024】さらに両面に導電板を積層接合してなるメ
タル基材は、上記説明におけるメタル基材28の代わり
に片面に導電板を有するメタル接合材20を用いること
で同様にして製造される。
【0025】図4は本発明のメタル接合材をヒートパイ
プ型ヒートシンクに適用した一実施形態を示す概略断面
図であり、図5は概略平面図である。このメタル接合材
の凹部にヒートパイプ領域となるトンネル状中空部11
を形成するように、導電板26の凸部に蓋板12を接合
する。蓋板12の材質や厚みは、導電板26に適用でき
るものであれば特に限定されず、導電板26と同じでも
異なっていてもよい。
【0026】メタル接合材の導電板26と蓋板12の接
合は以下のようにして実施する。すなわち、メタル接合
材の導電板26と蓋板12の接合予定部面側をそれぞれ
極低圧下で活性化処理を行い、必要により導電板26の
凹部にウィック材を挿入し、導電板26の凸部と蓋板1
2の活性化処理面を当接させて、プレス装置などで冷間
圧接することにより導電板26と蓋板12の接合が達成
される。なお冷間圧接の際にプレス面に中空部形状に対
応した非圧接部を設けることにより、接合予定部のみを
圧接することができる。この接合の際にさらに毛細管効
果を高めるために、予め蓋板12および導電板26の対
向面に粗化処理(例えば、電界処理やエッチング処理な
ど)を施したものを用いてもよい。
【0027】メタル接合材の導電板26と蓋板12の活
性化処理は、以下のようにして実施する。すなわち、真
空槽内に装填されたメタル接合材と蓋板12をそれぞれ
絶縁支持された一方の電極Cと接触させ、アース接地さ
れた他の電極Dとの間に10〜1×10−3Paの極低
圧不活性ガス雰囲気好ましくはアルゴンガス中で、1〜
50MHzの交流を印加してグロー放電を行わせ、グロ
ー放電によって生じたプラズマ中に露出される電極Cと
接触したメタル接合材の導電板26と蓋板12のそれぞ
れの面積が、電極Dの面積の1/3以下となるようにス
パッタエッチング処理する。なお不活性ガス圧力が1×
10−3Pa未満では安定したグロー放電が行いにくく
高速エッチングが困難であり、10Paを超えると活性
化処理効率が低下する。印加する交流は、1MHz未満
では安定したグロー放電を維持するのが難しく連続エッ
チングが困難であり、50MHzを超えると発振し易く
電力の供給系が複雑となり好ましくない。また、効率よ
くエッチングするためには電極Cと接触したメタル接合
材の導電板26と蓋板12のそれぞれの面積を電極Dの
面積より小さくする必要があり、1/3以下とすること
により充分な効率でエッチング可能となる。
【0028】次に封入口11aよりヒートパイプ作動体
を所定量封入し、内部を真空状態または減圧状態にし
て、封入口11aを溶接などの方法を用いて密封する。
ヒートパイプ作動体としては取り扱いの容易な液体、例
えばフロン系冷媒や水などを用いることができるが、環
境上の配慮から水、純水または超純水を用いることが好
ましい。このため蓋板12および導電板26の材質は水
に対する耐食性の高い銅材を用い、比強度の観点からメ
タル基材28にはアルミ材を用いる。さらにメタル基材
28に放熱フィンをロー付けなどの方法により取り付
け、あるいはメタル基材28に切削加工などを施してフ
ィン部を形成することによりヒートパイプ型ヒートシン
クが形成される。なおヒートパイプ作動体の封入は、フ
ィン取り付け後またはフィン形成後でもよい。
【0029】なお本発明のメタル接合材は、2層あるい
はそれ以上の多層構造を構成できるとともに、耐食性、
耐熱性、耐摩耗性、導電性、電気絶縁性などの優れた特
性を持つ層を形成した複合材を実現でき、歯車などの機
構部品や金型などにも応用できる。
【0030】
【実施例】以下に、実施例を図面に基づいて説明する。
メタル基材28として厚み500μm、凹部深さ100
μmのアルミニウム板を用い、導電板26として厚み3
5μmの銅箔を用い、容器胴体部34として厚み100
μmの凹部加工を施したアルミニウム製容器を用いた。
アルミニウム製容器に納めたアルミニウム板と銅箔をメ
タル接合材製造装置にセットし、容器胴体部のフランジ
部34b、アルミニウム板ならびに銅箔を10−2Pa
のアルゴンガス雰囲気の活性化処理ユニット内でスパッ
タエッチング法により活性化処理した。次にこれら活性
化処理したアルミニウム板を納めたアルミニウム製容器
と銅箔を当接して積層し、減圧状態で気密圧接して気密
容器30を形成し、静水圧加圧装置にて4×10Pa
程度の加圧力で処理した後、気密容器30を取り出し開
封してメタル接合材20を製造した。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明のメタル接合
材は、導電板とメタル基材およびメタル基材を納めた容
器胴体部のフランジ部とを活性化処理した後、メタル基
材を納めた容器胴体部のフランジ部と導電板を対向する
ように当接し重ね合わせて積層して冷間圧接して気密容
器を形成し、気密容器に静水圧加圧を施して導電板とメ
タル基材を積層接合して形成したものである。このため
非平面形状を有する場合にもメタル接合材の各接合部に
等方的な圧接力が作用するため充分な接合力が得られ
る。さらに高温プロセスを用いておらず、熱膨張差によ
る残留応力や接合界面での脆弱化合物層の形成といった
悪影響を排除もしくは軽減でき、ヒートパイプ型ヒート
シンクなどへの適用も好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメタル接合材の一実施形態を示す概略
断面図である。
【図2】本発明のメタル接合材の製造に用いる気密容器
の一実施形態を示す概略断面図である。
【図3】本発明のメタル接合材の製造に用いる気密容器
の他の一実施形態を示す概略断面図である。
【図4】本発明のメタル接合材を用いたヒートパイプ型
ヒートシンクの一実施形態を示す概略断面図である。
【図5】本発明のメタル接合材を用いたヒートパイプ型
ヒートシンクの一実施形態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 ヒートパイプ型ヒートシンク 11 中空部(トンネル) 11a 封入口 12 蓋板 20 メタル接合材 22 導電板 26 導電板 28 メタル基材 30 気密容器 34 容器胴体部 34a 容器胴体部の凹部 34b 容器胴体部のフランジ部 36 接合部
フロントページの続き (72)発明者 大澤 真司 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4E067 AA05 AA07 BA07 DA05 DB01 DB03 EB01 4F100 AB01A AB01B AR00B BA02 EH66 GB32 GB41 JB02 JG01 JG01B JG04 JJ03 JK09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタル基材と導電板とを積層接合してな
    るメタル接合材であって、導電板、メタル基材および前
    記メタル基材を納めた容器胴体部のフランジ部を活性化
    処理し、前記導電板と前記容器胴体部のフランジ部を圧
    接して気密容器を形成し、前記気密容器に静水圧加圧を
    行うことにより前記導電板と前記メタル基材とを積層接
    合してなることを特徴とするメタル接合材。
  2. 【請求項2】 前記活性化処理が、不活性ガス雰囲気中
    でグロー放電を行わせて、導電板面とメタル基材面およ
    びメタル基材を納めた容器胴体部フランジ部面をスパッ
    タエッチング処理することを特徴とする請求項1に記載
    のメタル接合材。
  3. 【請求項3】 前記メタル基材が非平面形状を有するこ
    と特徴とする請求項1または2に記載のメタル接合材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のメタル
    接合材を用いたことを特徴とする部品。
  5. 【請求項5】 前記部品が、ヒートパイプ型ヒートシン
    クであることを特徴とする請求項4に記載の部品。
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