JP2003024969A - 有機排水処理装置 - Google Patents

有機排水処理装置

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JP2003024969A
JP2003024969A JP2001210018A JP2001210018A JP2003024969A JP 2003024969 A JP2003024969 A JP 2003024969A JP 2001210018 A JP2001210018 A JP 2001210018A JP 2001210018 A JP2001210018 A JP 2001210018A JP 2003024969 A JP2003024969 A JP 2003024969A
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Japan
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organic wastewater
organic
water
grease trap
oils
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JP2001210018A
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English (en)
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Norio Oda
規雄 小田
Yoshinori Hayama
義教 葉山
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NIPPON MECHA CHEMICAL KK
Original Assignee
NIPPON MECHA CHEMICAL KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)
  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油脂類等を含有する有機排水を分解処理する
ための装置を提供する。 【解決手段】 油脂類または有機物を含む有機排水を分
解処理するための処理装置2であって、有機排水を貯留
して油脂類または有機物を浮上させつつ油水を分離する
グリストラップ1と、このグリストラップによる貯留量
が増加するとき、分離された油脂類または有機物を除く
処理排水を排出する排出手段11とを有し、上記グリス
トラップにより貯留される有機排水の水面A近傍で開口
する吸入口25と、該水面よりも下方で横向きに開口す
る噴出口26,27と、上記吸入口から有機排水を強制
吸引するとともに噴出口から該有機排水を噴出させるポ
ンプ22とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油脂類または有機
物(以下、油脂類等という)を含む排水を処理するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、飲食店などから排出される排
水は、油脂類等を多く含む有機排水と呼ばれるものであ
った。このような有機排水を直接下水に排出することは
許されておらず、グリストラップと呼ばれる貯水槽によ
って、有機排水を貯留しつつ油脂類等を浮上させること
によって、油脂類等を他の排水から分離し、この油脂類
等を含まない排水のみを排出していた。また、残留する
油脂類等の処理に関しては、有機物分解微生物を適宜添
加することによって分解させ、分解された後において他
の排水とともに排出していた。
【0003】上記のようにグリストラップ内における油
脂類の分解には、好気性菌が使用され、この好気性菌を
活発に活動させるため、グリストラップまたは個別に設
置された分解処理槽などにおいて、曝気のための装置が
設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術は、グリストラップにおいて油脂類等を
浮上させた状態で貯留することから、水温の低下により
油脂類等が固化するため、その後に添加される好気性菌
等の微生物は、十分な酸素の提供を受けることができな
いことから、十分な活動をすることなく死滅していた。
また、酸素供与のための曝気装置を設けた場合であって
も、水面付近に浮上した油脂類等が固化した状態では、
微生物が油脂類等と接触できず、当該微生物が十分な活
動ができず、曝気によって微生物を活性化するという効
果を得ることができなかった。
【0005】そこで、微生物により分解されなかった油
脂類等は、グリストラップの内部において徐々に蓄積さ
れ、悪臭の原因となる一方、油脂類等を含んだ有機排水
が排出される結果となっていた。そして、上記の問題点
を解消するため、最終的には、人為的な手法により固化
した油脂類等を取り除いていたが、これらの除去作業
は、頻繁に行わなければならず、しかも手作業であるた
め、過酷なものとなっていた。
【0006】本発明は、上記諸点にかんがみ、油脂類等
を含有する有機排水を分解処理するための装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、油脂類または
有機物を含む有機排水を分解処理するための処理装置で
あって、有機排水を貯留して油脂類または有機物を浮上
させつつ油水を分離するグリストラップと、このグリス
トラップによる貯留量が増加するとき、分離された油脂
類または有機物を除く処理排水を排出する排出手段とを
有し、適宜グリストラップ内に有機物分解微生物を添加
してなる有機排水処理装置において、上記グリストラッ
プにより貯留される有機排水の水面近傍で開口する吸入
口と、該水面よりも下方で横向きに開口する噴出口と、
上記吸入口から有機排水を強制吸引するとともに噴出口
から該有機排水を噴出させるポンプとを備えたことを特
徴とする有機排水処理装置を要旨とする。
【0008】前記吸水口は、グリストラップに貯留され
る有機排水の水面よりも上方から所定の水位に至る範囲
の長さを有するとともに、水平方向に十分な幅を有する
吸水口であることが好ましく、また、前記噴出口は、グ
リストラップにおける吸入位置から噴出位置に至る方向
に対して略直交方向に向かって開口してなる噴出口であ
ることが好ましい。さらに、前記噴出口は、グリストラ
ップ内に貯留される有機排水の水面に対して平行に開口
し、かつ、ポンプにより吸引した有機排水を送水する送
水管から分岐しつつ反対向きに開口する二つの開口部を
有する噴出口であることが好ましい。
【0009】また、本発明は、油脂類または有機物を含
む有機排水を分解処理するための処理装置であって、有
機排水を貯留して油脂類または有機物を浮上させつつ油
水を分離するグリストラップと、このグリストラップに
よる貯留量が増加するとき、分離された油脂類または有
機物を除く処理排水を排出する排出手段とを有し、適宜
グリストラップ内に有機物分解微生物を添加してなる有
機排水処理装置において、上記グリストラップにより貯
留される有機排水の水面よりも上方から所定水位に至る
範囲で開口する吸入口と、この吸入口から有機排水を強
制的に吸引するポンプと、該ポンプにより吸引した有機
排水を送水する送水管と、この送水管の先端において分
岐するとともに、上記有機排水の水面に対して平行かつ
相互に反対向きの二箇所で開口する噴出口とを備えたこ
とを特徴とする有機排水処理装置を要旨としている。
【0010】そして、前記吸水口は、上下方向に5セン
チメートル以上で左右方向に3センチメートル以上5セ
ンチメートル以下の四辺形状の開口を複数個所に設けて
なる吸水口であるとともに、該吸水口の上端縁をグリス
トラップにより貯留される有機排水の水面よりも3セン
チメートル上方に配置させてなり、前記噴出口は、グリ
ストラップにより貯留される有機排水の水面から3〜1
0センチメートル下方に設けてなることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる有機排水
の処理装置の実施形態を示す説明図である。本実施形態
は、この図に示すように、グリストラップ1の内部に設
置されるものである。本実施形態の処理装置2は、グリ
ストラップ1の底部に載置されるベース21と、このベ
ース21の上に載置される水中ポンプ22と、この水中
ポンプ22により有機排水を強制吸引する吸引路23
と、これを排出する排出路24とで構成されている。吸
引路23の先端には吸入口25が設けられており、一
方、排出路24の先端には噴出口26,27が設けられ
ている。
【0012】ここで、一般的なグリストラップについて
説明すると、グリストラップ1には、その底部付近から
処理水を排出するための排出路11が設けられており、
油水が分離され、油脂類等を含まない排水がこの排出路
11を経由して外部に排出されるものである。このよう
に構成することによって、油脂類等が浮上してグリスト
ラップ1の内部に停留すると同時に、沈下する一般的な
排水は、グリストラップ1から外方に排出されるのであ
る。また、上記に示したグリストラップ1のほか、底面
付近において連続する複数の槽を構成させるために遮蔽
板12を設けたものも存在する。この種のグリストラッ
プ1では、遮蔽板12によって遮蔽される複数の連なる
層に、浮上させた油脂類等を移動させないようになって
おり、この遮蔽板12で遮蔽された後順位の槽の上方か
ら油脂類等を含まない処理水が外方に排出されるもので
ある。従って、その効果は、前掲の一般的なグリストラ
ップと同様である。
【0013】次に、各部の詳細を説明する。吸入口25
は、水中ポンプ22から吸引路23を介して設けられ、
グリストラップ1に貯留される有機排水の水面Aの僅か
に上方から水面Aの下方に至る範囲で開口している。こ
の吸引路は、円筒管によって構成されており、その先端
において表面を切り取った状態で吸入口25が構成され
ている。従って、吸入口25の開口は、図2に示すよう
に、吸引路23の上端よりも若干下方から下向きに十分
な範囲で開口するように構成されている。この開口形状
は、本実施形態では四辺形に構成しているが、形状に限
定はなく円形、楕円形または多角形であってもよく、重
要な点は、グリストラップ1に設置した状態で、図1に
示すように、吸入口25が、有機排水の水面上方から適
宜深さに至る範囲で吸入可能となる面積を有することで
ある。
【0014】なお、本実施形態においては、上下方向6
センチメートルで周方向に4センチメートルの大きさの
略四辺形状に4箇所開口して吸入口25を構成してい
る。このように構成することによって、水中ポンプ22
による吸引が開始したとき、有機排水のうちの浮上して
いる油脂類等を吸引できるのである。また、図示の吸引
路23では、その先端を大きく開口させているが、この
吸引路23は円筒管によって構成してなることから、そ
の先端が開口しているものであって、これを閉鎖させた
ものであってもよい。
【0015】噴出口26,27は、上記水面Aから所定
の水深位置において開口しており、開口端は排水路24
の断面積よりも著しく小さな断面積となるように構成さ
れている。排水路24も円筒管によって構成されてお
り、その先端は、図3に示すように、分岐管28によっ
て二方向に分岐され、両先端において噴出口26,27
が開口されている。この噴出口26,27の開口は、円
筒管を押し潰した状態の断面形状略楕円形に構成され、
当該楕円の長手方向が、水面に対して略平行に設けられ
ている。このように噴出口26,27が構成されている
ことから、水中ポンプ22の始動により、有機排水の水
面付近から吸引した油脂類等を同種の油脂類等が浮上し
ている層内に噴出できるのである。
【0016】上記のような構成により、グリストラップ
1において油水分離された有機排水のうち、浮上した油
脂類等の範囲内においてのみ、撹拌することが可能とな
り、場合によっては、固化して流動性を失った油脂類等
を十分に撹拌することができるとともに、油脂類等とは
分離された一般の排水は、グリストラップの下方に沈下
した状態が維持されるものである。
【0017】また、グリストラップには、油脂類等の分
解微生物を添加し、当該微生物によって油脂類等を分解
処理するものである。ここで添加される微生物は、バチ
ルス属(Bacillus)、シュードモナス属(Ps
eudomonas)、アルカリゲネス属(Alcal
igenes)およびマイクロコッカス属(Micro
coccus)などの好気性菌を使用する。従って、上
記のようにグリストラップ1に貯留される有機排水の水
面付近において、油脂類等を撹拌することにより、油脂
類等に外気が混入しやすくなり、また、好気性菌が油脂
類等と容易に接触できることとなるので、前掲の好気性
菌が活発に活動できる環境を実現できるものである。
【0018】ここで、前述したとおり、飲食店等から排
出される有機排水10は、一般的な汚水aと、この汚水
aよりも比重の小さな油脂類等bとが混合して流入さ
れ、グリストラップ1に貯留することによって、油脂類
等bのみが、浮上して他の汚水と分離されるものであ
る。そして、ここで貯留される油脂類等bは、排出直後
にあっては、昼間であることおよび温度の高い排水が継
続すること等の関係上、比較的温度が高く遊動性を有す
る状態であるものの、夜間または閉店後にあっては、周
辺の気温が低下することおよび排水が停止すること等の
関係から、有機排水の温度が低下することとなり、これ
に伴って油脂類等が徐々に固化するものである。
【0019】そこで、昼間または飲食店の営業時間中を
も含め、24時間継続して曝気させつつ微生物による分
解処理する手段も考えられる。しかし、飲食店の開業時
には、継続して有機排水が排出されることとなるため、
グリストラップ1の内部で油脂類等bと一般汚水aとが
混合した状態となり、油脂類等bが一般排水aに混入し
て排出路11から排出され、処理後の排水のみを排出で
きるものではなかった。
【0020】従って、油脂類等bの処理は、専ら夜間ま
たは閉店時に行われることとなるが、上記のような原因
から、飲食店等の閉店時において通常の曝気装置を使用
する場合、曝気装置は外気を吸引して有機排水の内部に
供給するだけであることから、分解処理すべき油脂類等
が固化した状態では、微生物が油脂類等に接触すること
ができず、当該微生物の活動を活発にすることが困難な
状態となっていた。
【0021】本実施形態では、水中ポンプ22、吸入口
25および噴出口26,27の位置関係を固定的に配置
し、吸入口25および噴出口26,27の位置が前記の
ように有機排水の水面との関係を維持するように構成し
ている。そして、グリストラップ1の種類に応じてベー
ス21を適宜交換することにより、上記吸入口25およ
び噴出口26,27を浮上する油脂類等の位置に調整す
るように構成している。これにより、浮上して固化した
油脂類等であっても、これを撹拌できることとなり、微
生物と油脂類等とを接触させることが可能となるのであ
る。
【0022】このように、本実施形態のベース21は、
グリストラップ1の内部における吸入口25と噴出口2
6,27の位置を調整するためのものであるから、図示
する実施形態は、底部に載置するタイプのものを示した
が、これは、グリストラップ1の上方から吊設するタイ
プのものでもよく、可能であれば、グリストラップ1に
設けられる通常の蓋に設置することも可能である。
【0023】本実施形態は、上記のような構成であり、
以下に本実施形態の設置方法を説明する。前述のとお
り、本実施形態では、吸入口25および噴出口26,2
7の高さ、特に、これらの開口位置と有機排水の水面と
の位置関係が重要となるため、まず、本実施形態を設置
する前に、グリストラップ1に大量の水を流入し、当該
グリストラップ1の水位を最大にする。ここで、吸入口
25の開口上端部分が水面よりも1センチメートル程度
下位となるように、処理装置2を設置する。この状態に
おいて、吸入口25の全体が水中に存在するのである。
次に、水中ポンプ22を稼動させることによって水面付
近を撹拌させ、水位が変動するか否かを確認し、水位が
変動した場合は、このときの最も低い水位よりも下方に
噴出口26,27が位置するように、当該噴出口26,
27を設置する。この状態において、噴出口26,27
は完全に水中に存在することになるが、水面から5セン
チメートル程度の水深位置に調整するものである。一
方、吸入口25の一部は、水面から上方に露出するが、
前述のとおり、吸入口25は適宜面積を有する構成とし
たため、水面付近の水を吸引することに十分な開口を維
持するものである。
【0024】また、噴出口26,27は、図4に示すよ
うに、グリストラップ1の縁部14a〜14dのうちの
長手側一方14aの縁部付近において、当該縁部に沿っ
た方向に噴出するように配置する。このように配置する
ことによって、グリストラップ1の上方に浮上する層状
の油脂類等b(図1参照)を効率よく撹拌できることと
なる。即ち、長手側の縁部14a付近から噴出された噴
出流によって、有機排水の表面に沿った対流が発生し、
この対流は、有機排水の表面付近に浮上している油脂類
等bの層においてのみ発生するため、本来は処理をする
必要のない下方の一般汚水a(図1参照)に影響を与える
ことなく、当該油脂類等bを撹拌できることとなるので
ある。
【0025】一方、吸入口25を備える吸引路23の先
端を設置すべき位置であるが、この位置については、噴
出口26,27から離れた場所であれば十分であるが、
できれば、図4に示すように、グリストラップ1の縁部
14a〜14dのうち、噴出口26,27を配置しない
側の長手縁部14cの付近に設置することが望ましい。
即ち、噴出口26,27からの有機排水の噴出により、
当該有機排水は、一方の長手縁部14aに沿って流動し
た後、短辺側縁部14b,14dに沿って、反対側の長
手縁部14cに到達することとなるので、その経路によ
って、有機排水の水面付近全体を流動させることができ
ることとなり、これまた、効率のよい撹拌が可能となる
ものである。
【0026】なお、この吸入口25の位置については、
ほぼ中央にした場合であっても、噴出口26,27から
噴出される有機排水が各縁部付近を流動した後、中央に
寄って吸引されることになるので、この場合でも効率よ
い撹拌は可能となる。しかしながら、この吸入口25が
噴出口26,27に近接する場合は、噴出される有機排
水が十分に流動する前に吸引される可能性があるため、
撹拌が不十分となる場合も考えられる。
【0027】以上のとおり、本実施形態について説明し
たが、形状や材質を任意に選択できることはいうまでも
ない。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種
々の対応をとることは可能である。例えば、実施形態の
説明においては、水中ポンプと限定的な表示をしたが、
これは、グリストラップ1の内部(即ち、有機排水の水
中)に設置することを前提として構成した実施形態の説
明であるからであって、これをグリストラップ1の外側
に設置できるポンプを使用するなら、水中ポンプである
必要はなく、また、その他の吸引・排出機能を有する装
置を使用することができる。
【0028】また、吸入口25および噴出口26,27
は、その数および形状について何ら限定するものではな
く、十分に油脂類等を吸引できる大きさを備える吸入口
25、および、グリストラップ1内の有機排水を十分に
撹拌できる程度の分出力を発揮できる噴出口26,27
であればよい。なお、吸入口25は、固化した油脂類等
を吸引する必要がある関係上、開口部分の面積について
適度な大きさの開口部を必要とすることに注意する必要
がある。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、油脂類または
有機物を含む有機排水を分解処理するための処理装置で
あって、有機排水を貯留して油脂類または有機物を浮上
させつつ油水を分離するグリストラップと、このグリス
トラップによる貯留量が増加するとき、分離された油脂
類または有機物を除く処理排水を排出する排出手段とを
有し、適宜グリストラップ内に有機物分解微生物を添加
してなる有機排水処理装置において、上記グリストラッ
プにより貯留される有機排水の水面近傍で開口する吸入
口と、該水面よりも下方で横向きに開口する噴出口と、
上記吸入口から有機排水を強制吸引するとともに噴出口
から該有機排水を噴出させるポンプとを備えたことを特
徴とする有機排水処理装置を要旨とするので、グリスト
ラップに貯留される有機排水の水面付近に浮上する油脂
類等を十分に撹拌させることが可能となり、好気性菌な
どの微生物による分解処理を効率よく行うことができ
る。従って、グリストラップに油脂類等が蓄積されるこ
となく、悪臭等の原因も、人為的手段による油脂類等の
除去作業も不要にし得るものである。
【0030】そして、前記吸水口が、グリストラップに
貯留される有機排水の水面よりも上方から所定の水位に
至る範囲の長さを有するとともに、水平方向に十分な幅
を有する吸水口であることにより、浮上する油脂類等を
十分に吸引することが可能となり、前記油脂類等の撹拌
を確実にすることができる。また、前記噴出口が、グリ
ストラップにおける吸入位置から噴出位置に至る方向に
対して略直交方向に向かって開口してなる噴出口である
ことにより、吸入される位置周辺に発生する吸引流と、
噴出位置周辺に発生する噴出流とが重なることを抑える
ことができる。即ち、噴出された有機排水が油脂類等を
撹拌する前に、吸引されることを防止できることになる
のである。従って、油脂類等を効率よく撹拌でき、本発
明の成果を向上させるものである。また、この場合、噴
出口が、グリストラップ内に貯留される有機排水の水面
に対して平行に開口し、かつ、ポンプにより吸引した有
機排水を送水する送水管から分岐しつつ反対向きに開口
する二つの開口部を有する噴出口であることにより、さ
らに、効率のよい循環を油脂類等に与えることができる
ため、油脂類等の処理を均一に実施させることができる
こととなる。
【0031】また、本発明は、油脂類または有機物を含
む有機排水を分解処理するための処理装置であって、有
機排水を貯留して油脂類または有機物を浮上させつつ油
水を分離するグリストラップと、このグリストラップに
よる貯留量が増加するとき、分離された油脂類または有
機物を除く処理排水を排出する排出手段とを有し、適宜
グリストラップ内に有機物分解微生物を添加してなる有
機排水処理装置において、上記グリストラップにより貯
留される有機排水の水面よりも上方から所定水位に至る
範囲で開口する吸入口と、この吸入口から有機排水を強
制的に吸引するポンプと、該ポンプにより吸引した有機
排水を送水する送水管と、この送水管の先端において分
岐するとともに、上記有機排水の水面に対して平行かつ
相互に反対向きの二箇所で開口する噴出口とを備えたこ
とを特徴とする有機排水処理装置を要旨としているの
で、グリストラップに貯留される有機排水の水面付近に
おいて、層状に蓄積される油脂類等であっても、また、
固化した状態の油脂類等であっても、容易に吸引するこ
とができるとともに、これらの噴出により、油脂類等を
撹拌させることができ、飲食店等における有機排水の処
理に適するものである。
【0032】そして、前記吸水口は、上下方向に5セン
チメートル以上で左右方向に3センチメートル以上5セ
ンチメートル以下の四辺形状の開口を複数個所に設けて
なる吸水口であるとともに、該吸水口の上端縁をグリス
トラップにより貯留される有機排水の水面よりも3セン
チメートル上方に配置させてなり、前記噴出口は、グリ
ストラップにより貯留される有機排水の水面から3〜1
0センチメートル下方に設けてなることによれば、固化
した油脂類等を十分に吸引できるとともに、油脂類等の
固化層に対して、流動させるだけの十分な噴出を実施す
ることができるので、油脂類等の撹拌による微生物の活
動を促進させ、油脂類を使用する飲食店等における有機
排水の処理に適することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の概要を示す説明図である。
【図2】吸入口の詳細を示す説明図である。
【図3】排水口の詳細を示す説明図である。
【図4】グリストラップ内における吸入位置と噴出位置
との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 グリストラップ 2 処理装置本体 10 有機排水 11,13 一般汚水の排出路 12 遮蔽板 14a〜14d グリストラップ縁部 21 ベース 22 水中ポンプ 23 吸引路 24 排出路 25 吸入口 26,27 噴出口 28 分岐管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D063 DB08 4B029 AA02 AA27 BB01 CC01 DB01 DG10 4D028 BC22 BC24 BC26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂類または有機物を含む有機排水を分
    解処理するための処理装置であって、有機排水を貯留し
    て油脂類または有機物を浮上させつつ油水を分離するグ
    リストラップと、このグリストラップによる貯留量が増
    加するとき、分離された油脂類または有機物を除く処理
    排水を排出する排出手段とを有し、適宜グリストラップ
    内に有機物分解微生物を添加してなる有機排水処理装置
    において、上記グリストラップにより貯留される有機排
    水の水面近傍で開口する吸入口と、該水面よりも下方で
    横向きに開口する噴出口と、上記吸入口から有機排水を
    強制吸引するとともに噴出口から該有機排水を噴出させ
    るポンプとを備えたことを特徴とする有機排水処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記吸水口は、グリストラップに貯留さ
    れる有機排水の水面よりも上方から所定の水位に至る範
    囲の長さを有するとともに、水平方向に十分な幅を有す
    る吸水口である請求項1または2記載の有機排水処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記噴出口は、グリストラップにおける
    吸入位置から噴出位置に至る方向に対して略直交方向に
    向かって開口してなる噴出口である請求項11または2
    記載の有機排水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記噴出口は、グリストラップ内に貯留
    される有機排水の水面に対して平行に開口し、かつ、ポ
    ンプにより吸引した有機排水を送水する送水管から分岐
    しつつ反対向きに開口する二つの開口部を有する噴出口
    である請求項1ないし3のいずれかに記載の有機排水処
    理装置。
  5. 【請求項5】 油脂類または有機物を含む有機排水を分
    解処理するための処理装置であって、有機排水を貯留し
    て油脂類または有機物を浮上させつつ油水を分離するグ
    リストラップと、このグリストラップによる貯留量が増
    加するとき、分離された油脂類または有機物を除く処理
    排水を排出する排出手段とを有し、適宜グリストラップ
    内に有機物分解微生物を添加してなる有機排水処理装置
    において、上記グリストラップにより貯留される有機排
    水の水面よりも上方から所定水位に至る範囲で開口する
    吸入口と、この吸入口から有機排水を強制的に吸引する
    ポンプと、該ポンプにより吸引した有機排水を送水する
    送水管と、この送水管の先端において分岐するととも
    に、上記有機排水の水面に対して平行かつ相互に反対向
    きの二箇所で開口する噴出口とを備えたことを特徴とす
    る有機排水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記吸水口は、上下方向に5センチメー
    トル以上で左右方向に3センチメートル以上5センチメ
    ートル以下の四辺形状の開口を複数個所に設けてなる吸
    水口であるとともに、該吸水口の上端縁をグリストラッ
    プにより貯留される有機排水の水面よりも3センチメー
    トル上方に配置させてなり、前記噴出口は、グリストラ
    ップにより貯留される有機排水の水面から3〜10セン
    チメートル下方に設けてなる請求項1または請求項3な
    いし5のいずれかに記載の有機排水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011031206A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd 排水処理装置

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JP2011031206A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd 排水処理装置

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