JP2003024867A - 多液型塗料の混合状態評価方法 - Google Patents

多液型塗料の混合状態評価方法

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JP2003024867A
JP2003024867A JP2001217400A JP2001217400A JP2003024867A JP 2003024867 A JP2003024867 A JP 2003024867A JP 2001217400 A JP2001217400 A JP 2001217400A JP 2001217400 A JP2001217400 A JP 2001217400A JP 2003024867 A JP2003024867 A JP 2003024867A
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liquid paint
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mixing
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Yasuhiro Kizaki
安廣 木崎
Masayoshi Ichikawa
正義 市川
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗装直前に複数の液体塗料成分を混合してから
塗装を行なう多液型塗料の塗装における液体塗料成分の
混合状態を的確に評価する方法に関する。 【構成】複数の液体塗料成分を塗装直前に混合し噴霧塗
装する多液型塗料の塗装において、各液体塗料成分の電
気抵抗値をあらかじめ異ならしめておき、その各々をポ
ンプで混合機構に圧送し混合してから噴霧塗装機に至る
までの間に電極を少なくとも2ヶ所設置し、印加電圧を
与えその間を通過する混合された液体塗料成分の電圧を
測定し、その測定値の振幅の程度に基いて複数の液体塗
料成分の混合状態を評価することを特徴とする多液型塗
料の混合状態評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、塗装直前に複数の
液体塗料成分を混合してから塗装を行なう多液型塗料の
塗装における液体塗料成分の混合状態を的確に評価する
方法に関する。 【0002】 【従来の技術とその課題】複数の液体塗料成分を塗装直
前に混合し、それを噴霧塗装する多液型塗料の塗装方法
として、例えば、水酸基などの架橋性官能基を有する基
体樹脂を含有する液体塗料成分A及びポリイソシアネー
トなどの硬化剤を含有する液体塗料成分Bとを用いて塗
装を行なう方法があげられる。 【0003】液体塗料成分Aと液体塗料成分Bとは室温
において容易に反応し、粘度上昇乃至ゲル化することが
あるので、これらの両液体塗料成分はあらかじめ分離し
ておき、塗装直前に混合している。具体的には、液体塗
料成分Aと液体塗料成分Bとをポンプで別々に混合機構
に圧送し、その混合機構で混合した後、スプレーガンな
どで噴霧塗装している。混合機構において両成分の混合
が不十分であると塗膜の硬化性及び各種塗膜性能が低下
するので、混合状態を随時、的確に把握しておくことは
重要である。 【0004】従来、混合機構における液体塗料成分Aと
液体塗料成分Bとの混合状態を評価する方法として、こ
の両成分を色調が異なるようにあらかじめ着色してお
き、両成分を混合機構で混合してから試し塗装を行な
い、形成される塗膜における色の混合状態を目視及び色
差計により評価していた。塗膜における混合色が、目視
評価で均一であり、しかも色差計による測定値が基準値
と比べて差異がなければ、両成分の混合状態が良好であ
ることを示している。一方、塗膜における混合色が斑で
あると両成分の混合が不均一であり、又色差計での測定
値がバラツキ、しかも基準値(混合比を計測、手動混
合)と比較してバラツキの数値が高いE=1以上のと
き、混合状態が好ましくないことを示している。 【0005】しかしながら、この評価方法では、逐一塗
装を行なわなければならず、その作業が極めて煩雑であ
り、しかも目視評価であるために結果が定性的で不明瞭
であるという欠陥を有している。一方、色差計を使用す
るときは両成分の混合が促進しないバーコーターなどの
手段で塗装した塗膜について評価する必要があり、その
ための塗装手段が加わるため混合性評価が鈍感になるな
どの欠陥を有している。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は上記した
欠陥を解消することであり、鋭意研究の結果、液体塗料
成分Aと液体塗料成分Bの電気抵抗値をあらかじめ異な
らしめておき、その各々をポンプで混合機構に圧送し混
合してから噴霧塗装機に至るまでの間に電極を少なくと
も2ヶ所設置し、その間を通過する混合された液体塗料
成分に印加電圧を与えその電圧を測定し、その測定値の
振幅の程度に基いて混合状態を評価することによって、
目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至
った。 【0007】すなわち、本発明は、複数の液体塗料成分
を塗装直前に混合し噴霧塗装する多液型塗料の塗装にお
いて、各液体塗料成分の電気抵抗値をあらかじめ異なら
しめておき、その各々をポンプで混合機構に圧送し混合
してから噴霧塗装機に至るまでの間に電極を少なくとも
2ヶ所設置し、印加電圧を与えその間を通過する混合さ
れた液体塗料成分の電圧を測定し、その測定値の振幅の
程度に基いて複数の液体塗料成分の混合状態を評価する
ことを特徴とする多液型塗料の混合状態評価方法に関す
る。 【0008】以下に、本発明の多液型塗料の混合性評価
方法(以下、「本方法」という)について説明する。 【0009】 【発明の実施の形態】本方法における多液型塗料は、複
数の液体塗料成分を塗装直前に混合し噴霧塗装する塗料
であれば、特に制限されず、例えば、水酸基などの架橋
性官能基を有する基体樹脂を含有する液体塗料成分Aと
ポリイソシアネートなどの硬化剤を含有する液体塗料成
分Bとからなる2液型塗料があげられる。以下に、この
2液型塗料を基準にして、本方法について説明する。 【0010】本方法では、液体塗料成分A及び液体塗料
成分Bの電気抵抗値を予め異ならしめておくことが必要
である。具体的には、この液体塗料成分Aと液体塗料成
分Bとの電気抵抗値の差が20MΩcm以上、特に20
〜100MΩcmの範囲内が適している。これらの塗料
成分の電気抵抗値の調整は、導電性付与化合物、溶剤
(シンナー)及び界面活性剤を配合せしめることにより
容易に行なうことができる。溶剤(シンナー)は極性溶
剤が適しており、界面活性剤は市販品として「アンステ
ックス」(東邦化学製)、「ディスパロン」(楠本化成
製)などがあげられる。これらの化合物の配合量は、両
塗料成分の電気抵抗値の差が上記した範囲内に含まれる
程度であることが好ましい。 【0011】電気抵抗値をあらじめ異ならしめてなる液
体塗料成分A及び液体塗料成分Bを別々に、プランジャ
ーポンプ、ダイヤフラムポンプ、ギヤポンプなどのポン
プを使用して、混合機構に圧送する。このうち、ギヤポ
ンプが好ましい。混合機構に圧送される液体塗料成分A
及び液体塗料成分Bの粘度は10〜60秒、特に15〜
30秒/フォードカップ#4/20℃が適しており、又
両成分の比率は合計樹脂固形分比で、液体塗料成分Aは
1:20以下、特に1:10以下が適している。 【0012】両塗料成分A、Bを混合せしめる混合機構
としては、例えばマニホールドやスタティックミキサー
などがあげられるが、スタティックミキサーはエレメン
ト数は20以上が好ましい。 【0013】本方法では、混合機構の末端部から噴霧塗
装機に至るまでの塗料通過経路内に電極を少なくとも2
ヶ所設置し、この電極間の電圧を測定できるようにす
る。具体的には、この経路内の塗料通過方向に、又は塗
料通過方向から90度以内に、少なくとも2本、好まし
くは2本の電極の先端部を、通過する塗料成分と接触す
るようにして設けることが好ましい。電極間の距離は1
〜10cm、特に1〜3cmが好ましい。 【0014】混合機構で混合された液体塗料成分Aと液
体塗料成分Bとからなる混合液体塗料成分は電極と接触
しながら噴霧塗装機に向かって通過していくが、本方法
では、この通過時に印加電圧を与えて電極間の電圧を経
時的に測定し、その測定された電圧の振幅巾に基いて、
液体塗料成分Aと液体塗料成分Bとの混合度合いを評価
する。すなわち、この振幅巾が小さいほど両塗料成分の
混合が良好であることを、逆に振幅巾が大きいほど両成
分の混合が不十分であることをそれぞれ示している。こ
の振幅巾と両液体塗料成分の混合状態との関係は一義的
ではないが、印加電圧により異なるために事前に振幅巾
と混合性の検量線を作成しておくことが好ましい。印加
電圧が430KVの時、その振幅巾が0〜0.1mVで
あれば両液体成分の混合状態は良好であると判断するこ
とができる。 【0015】したがって、本方法によれば、試し塗装を
行なう必要がなく、噴霧塗装機に達するまでの間に液体
塗料成分Aと液体塗料成分Bとの混合度合いを評価する
ことが可能になった。 【0016】混合機構で混合された液体塗料成分Aと液
体塗料成分Bとからなる混合液体塗料成分の通過時に印
加電圧を加えて電極間の電圧を経時的に測定し、その電
圧の振幅巾に基いて、両塗料成分の混合が良好であると
判断されると、そのまま噴霧塗装を行なうことができ、
一方、両成分の混合が不十分であることが判明すると塗
料の圧送を中断して、混合が不十分である原因を探索す
ることになる。 【0017】混合機構で混合された液体塗料成分Aと液
体塗料成分Bとからなる混合された液体塗料成分の噴霧
塗装機による塗装は、例えば、エアレススプレー、エア
スプレー、静電噴霧塗装などによって行なうことができ
る。 【0018】 【実施例】以下に、本方法に関する実施例について説明
する。 【0019】実施例 1 液体塗料成分A:塗料電気抵抗25MΩcm、塗料粘度
30秒/フォードカップ#4/20℃、ブルーに着色し
た。 【0020】液体塗料成分B:塗料電気抵抗3MΩc
m、塗料粘度10秒/フォードカップ#4/20℃、ホ
ワイトに着色した。 【0021】液体塗料成分Aと液体塗料成分Bとの比
率:塗料成分A:塗料成分B=1:4上記の液体塗料成
分Aと液体塗料成分Bとの混合性を、2液塗装装置の混
合機構であるスタティックミキサーのエレメント数を変
えながら本方法に基いて評価した。 【0022】液体塗料成分A及び液体塗料成分Bを上記
比率で個々にポンプで混合機構に圧送した。流量は塗料
成分Aは160g/分、塗料成分Bは40g/分であ
る。スタティックミキサーで混合された両塗料成分は経
路内に設置して2本の電極と接触しながらエアスプレー
のガン先に達した。2本の電極には430Vの電圧が印
加されており、塗料混合液の通過時における電圧の振幅
巾の測定結果は図1のとおりである。エアスプレーから
吐出した噴霧塗料を被塗物に塗装し、塗膜の色差及び目
視評価も併せて調べた。その結果、図1の通り、エレメ
ント数が40〜24では電圧の振幅巾が狭く、色差及び
目視評価と一致して混合性が良好であることを示すが、
エレメント数が16以下になると電圧の振幅巾が広くな
り色差及び目視評価からも混合性が不十分であることを
示している。これより本方法は、色差及び目視評価の結
果と一致しており、有効であることが立証された。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法による2液塗装装置の混合性評価結
果を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】複数の液体塗料成分を塗装直前に混合し噴
    霧塗装する多液型塗料の塗装において、各液体塗料成分
    の電気抵抗値をあらかじめ異ならしめておき、その各々
    をポンプで混合機構に圧送し混合してから噴霧塗装機に
    至るまでの間に電極を少なくとも2ヶ所設置し、印加電
    圧を与えその間を通過する混合された液体塗料成分の電
    圧を測定し、その測定値の振幅の程度に基いて複数の液
    体塗料成分の混合状態を評価することを特徴とする多液
    型塗料の混合状態評価方法。
JP2001217400A 2001-07-18 2001-07-18 多液型塗料の混合状態評価方法 Pending JP2003024867A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8918635B2 (en) 2011-03-02 2014-12-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for access control of content in distributed environment network
CN106996945A (zh) * 2016-01-23 2017-08-01 江南石墨烯研究院 一种铅离子传感器的贵金属修饰方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8918635B2 (en) 2011-03-02 2014-12-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for access control of content in distributed environment network
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