JP2003024818A - 土質改良装置用破砕混合機の制御装置 - Google Patents

土質改良装置用破砕混合機の制御装置

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JP2003024818A JP2001217837A JP2001217837A JP2003024818A JP 2003024818 A JP2003024818 A JP 2003024818A JP 2001217837 A JP2001217837 A JP 2001217837A JP 2001217837 A JP2001217837 A JP 2001217837A JP 2003024818 A JP2003024818 A JP 2003024818A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破砕混合機での過負荷異常停止の頻度を少な
くして能率的な土質改良作業を可能とする。 【解決手段】 原料土供給装置(8)と、供給された原料
土を破砕混合する回転式破砕混合機(7a)と、回転式破砕
混合機(7a)及び原料土供給装置(8)をそれぞれ駆動する
第1及び第2の回転アクチュエータ(13,19)と、第1又
は第2の回転アクチュエータ(13,19)の負荷を検出する
負荷センサ(14)と、原料土供給速度を検出する原料土速
度センサ(15)と、原料土供給速度と予め設定された破砕
混合機(7a)を通過可能な石の最大長さとに基づいて過負
荷許容時間を演算する演算手段(10b)と、検出した前記
負荷に基づき過負荷状態か判断する過負荷判定手段(10
a)と、過負荷状態の継続時間が前記過負荷許容時間を超
えたときに過負荷異常と判断して第1及び第2の回転ア
クチュエータ(13,19)の少なくともいずれか一方に過負
荷時制御を行う制御手段(10c)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土質改良装置用破
砕混合機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の土質改良装置としては、例えば特
開平9−195266号公報に記載されたものが知られ
ている。同公報によると、図3に示すように、自走式土
質改良装置1は、クローラ式の下部走行体2上に載置し
た車体3の前後方向一端側に原料土(被改良土)を貯溜
する第1ホッパ5を備え、該第1ホッパ5の原料土排出
口には掻き出しロータ5aが回転自在に設けられてい
る。第1ホッパ5の下方には、第1ホッパ5から排出さ
れた原料土を所定速度で搬送供給するベルトコンベア等
の原料土供給装置8を備えている。また、第1ホッパ5
よりも車体中央側には改良材を貯溜する第2ホッパ6が
搭載されており、第2ホッパ6の下部に設けた排出口6
aから改良材が排出されて原料土供給装置8で搬送され
る原料土の上に所定量ずつ添加されるようになってい
る。さらに、車体3の略中央上部で、原料土供給装置8
の下流側には、解砕機7が搭載されている。そして、解
砕機7の下方にベルトコンベア等の排出装置9が載置さ
れ、この排出装置9で解砕機7により破砕混合された改
良土が製品として外部に排出されるようになっている。
【0003】解砕機7内には、ソイルカッタ7aと回転
打撃子7bとが回転自在に設けられている。ソイルカッ
タ7aは解砕機7の原料土投入口に設けられ、回転軸部
から放射状に備えた複数の回転カッタを回転させて、原
料土供給装置8から供給された原料土を破砕すると共
に、原料土と改良材とを混合する。ソイルカッタ7a
は、解砕機7本体に揺動自在に取り付けられたアーム4
の先端部に取り付けられている。また、回転打撃子7b
はソイルカッタ7aよりも下流側、即ち解砕機7の内部
に設けられ、ソイルカッタ7aで一次破砕混合されたも
のをさらに細かく2次破砕混合している。尚、図では回
転打撃子7bを複数設けた例を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の土質改良装
置においては、破砕混合機(ソイルカッタ7a等)に大
きな石等が詰まって過負荷状態が発生する場合がある。
この過負荷状態は、例えば、ソイルカッタ7aの駆動油
圧モータの負荷圧が所定値以上となったことにより検出
される。過負荷状態が発生した場合には、この過負荷状
態のままで破砕混合機7a及び原料土供給装置8を正転
させて作業を続行し、それでも過負荷状態が一定時間以
上継続したときに過負荷異常と判断して、破砕混合機7
a及び原料土供給装置8を停止するようにしている。こ
のとき、過負荷状態中に破砕混合機7aによって破砕さ
れずに上記所定時間以内に破砕混合機7aを通過してし
まうような大きさの石が改良土に混入する場合がある。
しかも、原料土の種類によって原料土供給装置8の供給
速度を変更することがあり、この供給速度によって上記
所定時間以内に破砕混合機7aを通過する石の大きさが
変化することになる。ところが、製品としての改良土は
その使用目的(地盤改良や路盤材等)によってそれに混
入する石の最大の大きさが規定されているから、原料土
供給装置8の供給速度が変化しても混入する石の大きさ
を用途に応じた規定値以下に制限する必要がある。
【0005】このため、例えば、原料土供給装置8の供
給速度が最高速のときに通過する石の大きさが最大とな
るように、前記所定時間を設定しておくと、上記供給速
度が低速になったときには小さい石しか通過できなくな
って、その用途での規格値以内の大きさの石が通過でき
ずに過負荷異常と判断されて頻繁に作業停止を余儀なく
されることがある。また反対に、原料土供給装置8の供
給速度が最低速のときに通過する石の大きさが最大とな
るように、前記所定時間を設定しておくと、改良作業の
能率を上げるために上記供給速度を高速にしたときに
は、規定値以上の大きさの石が混入する可能性があるの
で、原料土の混入石の大きさを予め規定値以下に限定す
る工程が必要となり、作業性が低下する。以上の結果、
原料土の種類や用途に応じて、破砕混合機7aの過負荷
による適切な異常停止処理ができず、作業能率が低下す
るという問題が生じている。
【0006】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、破砕混合機での石等の詰まりによる過負
荷異常停止の頻度を少なくして能率的な土質改良作業が
できる土質改良装置用破砕混合機の制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、土質改良装置用破砕
混合機の制御装置において、原料土を供給する原料土供
給装置と、この原料土供給装置から供給された原料土を
破砕し混合する回転式破砕混合機と、回転式破砕混合機
を駆動する第1の回転アクチュエータと、前記原料土供
給装置を駆動する第2の回転アクチュエータと、第1又
は第2の回転アクチュエータの負荷を検出する負荷セン
サと、負荷センサの検出した負荷が所定値以上のとき過
負荷状態と判断する過負荷判定手段と、原料土供給装置
による供給速度を表す原料土供給速度と予め設定された
回転式破砕混合機を通過可能な石の最大許容長さとに基
づいて過負荷許容時間を演算する演算手段と、前記過負
荷判定手段の判断した過負荷状態の継続時間が前記演算
手段の演算した過負荷許容時間を超えたときに過負荷異
常と判断して第1の回転アクチュエータ及び第2の回転
アクチュエータの少なくともいずれか一方に過負荷時制
御を行う制御手段とを備えた構成としている。
【0008】第1発明によると、原料土供給装置の供給
速度と、破砕混合機を通過可能な石の所定の最大長さと
に基づいて、上記原料土供給速度に応じた過負荷許容時
間を演算し、破砕混合機の負荷が所定値以上となった過
負荷状態の継続時間がこの演算した過負荷許容時間を越
えたときに過負荷異常と判断する。このため、過負荷異
常となるまでは、原料土供給装置及び破砕混合機が正転
で駆動され、石等が破砕混合機を通過する可能性が高ま
るので、過負荷異常の発生頻度を低減して能率的な土質
改良作業ができる。しかも、このときに通過できる石の
最大長さは過負荷許容時間によって決まり、この通過可
能な石の最大長さが所定長さ以下となるように、上記過
負荷許容時間は原料土供給装置の供給速度に応じて求め
られるので、通過可能な石の大きさを正確に管理でき、
用途に適合した改良土の生産性が向上する。
【0009】第2発明は、第1発明において、前記制御
手段は、過負荷異常と判断したとき、破砕混合機を逆転
させる構成としている。
【0010】また第3発明は、第1発明において、前記
制御手段は、過負荷異常と判断したとき、原料土供給装
置を逆転させる構成としている。
【0011】第2又は第3発明によると、過負荷異常と
判断したときに破砕混合機又は原料土供給装置を逆転さ
せるので、破砕混合機で詰まった石等を一旦後方へはね
退けて過負荷を解除し、原料土の状態を変えることがで
きる。これにより、過負荷状態を解除できる可能性が高
くなる。
【0012】第4発明は、第2又は第3発明において、
前記制御手段は、破砕混合機又は原料土供給装置の逆転
を所定時間行った後に、正転に戻すようにしている。
【0013】第4発明によると、破砕混合機又は原料土
供給装置の逆転の後に再度正転させることにより、過負
荷状態を解除して自動的に通常の原料土搬送状態に戻す
ことができるので、過負荷停止による作業の中断を避け
て能率的な土質改良作業ができる。
【0014】第5発明は、第4発明において、前記制御
手段は、破砕混合機又は原料土供給装置を正転に戻して
も過負荷状態と判断したときに、破砕混合機及び原料土
供給装置の少なくともいずれか一方を停止させるように
している。
【0015】第5発明によると、上記のような過負荷状
態解除のための逆転を行っても、その後の正転で過負荷
が解除されない場合に初めて過負荷異常停止として破砕
混合機及び原料土供給装置の少なくともいずれか一方を
停止させるので、過負荷解除による作業続行の可能性を
高めて作業中断の頻度を低減できる。このため、能率的
な土質改良作業ができる。
【0016】第6発明は、第1〜第5発明のいずれか一
つにおいて、前記破砕混合機を通過可能な石の最大許容
長さを設定する設定手段を備え、前記演算手段は、設定
手段で設定した石最大許容長さと前記原料土供給装置の
供給速度とに基づいて前記過負荷許容時間を演算する構
成としている。
【0017】第6発明によると、破砕混合機を通過可能
な石の最大長さを、被改良土(原料土)の種類(軟岩と
硬岩との種別)や改良土の使用目的(地盤改良と路盤材
との種別等)等に応じて設定することができるので、被
改良土に適合した過負荷判断及び過負荷異常処理がで
き、常に能率的な土質改良作業ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。尚、ここでは、本発明の
適用機として図3に示した自走式土質改良装置の例で説
明する。
【0019】まず、図1に示す制御構成ブロック図によ
り、本発明の土質改良装置用破砕混合機の制御装置の構
成を説明する。回転カッタを有するソイルカッタ等の破
砕混合機7aは、油圧モータや電動サーボモータ等の回
転アクチュエータ13で回転駆動され、この回転アクチ
ュエータ13は駆動手段12により駆動される。回転ア
クチュエータ13が油圧モータである場合には、駆動手
段12はソレノイド作動式切換弁で構成され、制御器1
0から入力した指令電流に基づいて油圧モータの回転方
向及び回転速度即ち破砕混合機7aの回転を制御する。
また回転アクチュエータ13が電動サーボモータである
場合には、駆動手段12はサーボアンプで構成され、制
御器10から入力した速度指令信号と回転アクチュエー
タ13の回転センサ(図示せず)からの速度フィードバ
ック信号との偏差値に基づいてこの偏差値が小さくなる
ように電動サーボモータの電流(つまり駆動トルク)を
制御して回転方向及び回転速度即ち破砕混合機7aの回
転を制御する。
【0020】負荷センサ14は破砕混合機7a又は原料
土供給装置8の負荷を検出するものであり、図示では回
転アクチュエータ13又は19の駆動トルクの大きさを
検出する例で示している。即ち、油圧駆動の場合、油圧
モータの負荷圧を圧力センサで検出し、電動モータ駆動
の場合、駆動手段12(サーボアンプ)のモータ電流値
を電流センサで検出する。検出した負荷(圧力値又はモ
ータ電流値)を、制御器10に出力する。
【0021】コンベアやフィーダ等からなる原料土供給
装置8は、上記破砕混合機7aと同様に、油圧モータや
電動サーボモータ等の回転アクチュエータ19で駆動さ
れ、この回転アクチュエータ19は駆動手段18により
駆動される。回転アクチュエータ19の油圧モータ又は
電動サーボモータの種別によって、駆動手段18は上記
同様にソレノイド作動式切換弁又はサーボアンプで構成
され、制御器10から入力した指令電流又は速度指令信
号に基づいて該モータの回転方向及び回転速度即ち原料
土供給装置8の回転を制御する。
【0022】原料土速度センサ15は原料土供給装置8
の供給速度を検出するものであり、コンベア等の回転速
度を検出する回転ピックアップセンサ、パルス発生器、
パルスエンコーダ及びタコジェネ等の回転センサ、又は
原料土と車体との相対速度をレーザ等で非接触に検出す
る速度センサなどで構成できる。検出した供給速度は、
制御器10に入力される。又は、原料土供給装置8の供
給速度はセンサにて検出しなくても、予め指令する指令
値を上記供給速度として演算手段に入力するようにして
もよい。
【0023】設定手段16は、制御器10の各種制御デ
ータや、原料土供給装置8の供給速度及び破砕混合機7
aの回転速度等の作業条件を設定するためのものであ
り、例えばテンキーと書込スイッチとデータ確認用表示
器とのデータ設定器、及びダイアル式設定器等を有して
いる。設定可能な制御データとしては、例えば破砕混合
機7aの過負荷状態で通過可能な石の最大長さ、原料土
の硬質又は軟質の区別、種類コード、改良土の用途コー
ドなどがある。これらの設定データは制御器10に入力
され、記憶される。
【0024】制御器10はマイクロコンピュータや高速
数値演算プロセッサ等の高速演算装置を主体に構成され
ており、タイマ11と所定容量のメモリと入出力ポート
とを有している。また制御器10は、機能構成として過
負荷判定手段10aと、演算手段10bと、制御手段1
0cとを有している。過負荷判定手段10aは、前記負
荷センサ14から検出負荷信号を所定の入力ポートを介
して入力し、この検出した負荷に基づき過負荷状態か判
断する。また、演算手段10bは、原料土速度センサ1
5又は設定手段16から原料土供給速度Vの検出信号又
は設定データを所定の入力ポートを介して入力し、そし
て設定手段16から破砕混合機7aを通過可能な石の最
大許容長さLデータを入力し、これら原料土供給速度V
及び最大許容長さLに基づき、後述するような所定の演
算処理を行って過負荷判定時間T0を演算する。そして
制御手段10cは、前記過負荷判定手段10aが過負荷
状態と判断している経過時間をタイマ11で計測し、こ
の経過時間が前記演算手段10bで求めた過負荷判定時
間T0以上となったかのチェック結果に基づいて、後述
の如く回転アクチュエータ13,19の回転指令を求
め、これを所定の出力ポートを介してそれぞれ駆動手段
12,18に出力して回転アクチュエータ13,19を
制御する。また、上記チェック結果で過負荷状態と判断
したときには、これをオペレータに報知するために警告
手段17に警告指令を出力する。
【0025】警告手段17は、上記警告指令に基づいて
警告を発するものであり、例えば警報ブザーや、パトラ
イト、ランプ表示器、メッセージ表示器、グラフィック
表示器等のモニタ表示器により構成される。
【0026】次に、図2に示す制御フローチャートによ
り、本発明に係る制御器10の制御処理手順を説明す
る。尚ここでは、破砕混合機7aを油圧駆動する場合、
即ち回転アクチュエータ13が油圧モータで、負荷セン
サ14が圧力センサである場合を例に説明する。
【0027】まず、ステップS1で、破砕混合機速度を
原料土に応じた所定速度に設定する。次に、過負荷判定
手段10aにより、ステップS2で、負荷センサ14に
より破砕混合機7aの負荷P0を検出し、ステップS3
でこの負荷P0が過負荷設定負荷Pm(例えば16MP
a)以上であるかをチェックし、過負荷設定負荷Pmよ
りも小さいときにはステップS2に戻って過負荷設定負
荷Pm以上となるまで以上の処理を繰り返す。ステップ
S3で、過負荷設定負荷Pm以上のときには過負荷状態
と判断し(過負荷判定手段10a)、ステップS4で制
御手段10cは過負荷タイマTの計時をスタートさせ
る。次に、演算手段10bは、ステップS5で、原料土
速度センサ15により原料土供給装置8の供給速度Vを
検出した後、ステップS6で、この供給速度Vに応じた
過負荷判定時間T0を演算する。但し、演算に用いる供
給速度Vの値は、予め原料土供給装置8の供給速度を設
定することにより決まる供給速度でも良い。ここで、過
負荷判定時間T0は、設定手段16により予め設定され
た、通過可能な石の最大許容長さをLとすると、数式
「T0=L/V」で求められる。尚、数式は、実験的に
求めた実機上での値に近似的になるように上記計算値を
補正する、即ち実機でのスリップなどを考慮した係数α
を用いた数式「T0=(L/V)×α」又は「T0=
(L/V)+α」等により求めてもよい。
【0028】そして、制御手段10cは、ステップS7
で、この時のタイマ値TMが上記求められた過負荷判定
時間T0以上かをチェックし、過負荷判定時間T0より
も小さいときには、ステップS8で過負荷判定手段10
aは再び負荷P0を検出した後、ステップS9で負荷P
0が過負荷設定負荷Pm以上かをチェックする。過負荷
設定負荷Pm以上(過負荷状態)のときには、制御手段
10cはステップS5へ戻ってタイマ値TMが前記過負
荷判定時間T0以上になるまで上記処理を繰り返して待
つ。また、上記ステップS9で、タイマ値TMが前記過
負荷判定時間T0以上になる前に負荷P0が過負荷設定
負荷Pmよりも小さくなったときには、ステップS10
で過負荷タイマTをストップしクリアした後、ステップ
S2に戻る。
【0029】前記ステップS7でタイマ値TMが上記求
めた過負荷判定時間T0以上となったときには、制御手
段10cは過負荷異常発生と判断し、ステップS11で
原料土供給装置8及び破砕混合機7aの少なくともいず
れか一方を所定時間だけ逆転させる。そして、次にステ
ップS12で逆転させた原料土供給装置8又は破砕混合
機7aを再び正転させる。この後、過負荷判定手段10
aはステップS13で負荷P0を検出し、ステップS1
4で負荷P0が過負荷設定負荷Pm以上かをチェックす
る。そして、過負荷設定負荷Pm以上のときには、制御
手段10cはステップS15で再度過負荷発生と判断し
て過負荷異常処理(例えば、原料土供給装置8及び破砕
混合機7a、又はいずれか一方を停止させる)を行う。
またステップS14で、負荷P0が過負荷設定負荷Pm
よりも小さいときには、前記ステップS10に戻る。
【0030】以上の構成により、次の作用、効果が得ら
れる。破砕混合機7aの負荷が所定の許容値(過負荷設
定負荷Pm)以上になったとき、直ちに過負荷の発生と
判断せずに、この過負荷状態が所定の過負荷判定時間T
0以上継続したかによって過負荷と判断している。この
ため、一時的な大きな負荷変動を誤って過負荷発生と判
断することがなく、過負荷時の異常処理による原料土供
給量の変動の頻度を低減できる。尚、上記過負荷状態で
は、その負荷反力で破砕混合機7aが図3に示すような
アーム4により上方に逃げる構造になったおり、このた
め過負荷状態が所定時間継続可能である。このとき、上
記過負荷判定時間T0以内に破砕混合機7aの回転カッ
タ間を通過可能な石の最大長さが略一定になるように、
この過負荷判定時間T0は、実際の原料土供給速度V
と、設定された通過可能な石の最大許容長さLとに基づ
いて求められる。これにより、供給速度Vが変化して
も、石が破砕混合機7aを通過できる許容時間T0が適
切に設定されるので、改良土内に混入する石の最大許容
長さを略一定に制限し管理できる。
【0031】そして、過負荷異常発生と判断したときに
は破砕混合機7a又は原料土供給装置8を所定時間逆転
させるので、この逆転動作により破砕混合機7aに詰ま
っていた石が後方に除去され、原料土の状態が変わり、
過負荷状態が解除され易くなる。この後、逆転した破砕
混合機7a又は原料土供給装置8を正転に戻すことによ
り、自動的に通常の原料土搬送状態に戻すことができる
ので、過負荷停止での作業の中断の回数を少なくして能
率的な土質改良作業ができる。このとき、逆転した破砕
混合機7a又は原料土供給装置8を正転しても過負荷異
常が解除されない場合に、初めて本当の過負荷と判断し
て破砕混合機7a及び原料土供給装置8の少なくともい
ずれか一方を停止させるようにしたので、作業中断の頻
度を低減でき、能率的な土質改良作業ができる。
【0032】さらに、前記破砕混合機7aを通過可能な
石の最大許容長さLを設定手段16により設定、変更可
能としたので、原料土の種類(軟岩と硬岩との種別)や
改良土の使用目的(地盤改良と路盤材との種別等)等に
応じて最大許容長さLを設定することができる。例え
ば、原料土が軟岩の場合には大きくても、破砕混合機7
aの原料土搬送方向下流側に位置する回転打撃子7bで
破砕されたり、解砕機7内での落下により崩れたりし易
いので、多少大きい(長い)ものも通過できるように最
大許容長さLを設定してもよい。一方、硬岩の場合には
破砕され難いので、最大許容長さLを小さく設定する方
が好ましい。また、地盤改良時にはある程度大きな石が
混入していても問題ないが、路盤材に用いられる場合に
は厳密に規定値以下の大きさでなければならない。この
ように、原料土の種類及び改良土の用途に応じて、改良
土に混入する石の最大許容長さLを最適に設定でき、よ
って適切な過負荷判断ができるので、常に能率的な土質
改良作業ができる。
【0033】尚、上記説明した実施形態では、破砕混合
機7aの負荷検出をその油圧駆動源(油圧モータ)の負
荷圧に基づいて行っている例で示したが、本発明はこれ
に限定せず、電動モータ等の場合は駆動電流に基づいて
行ってもよい。また、実施形態では、過負荷状態のとき
に負荷反力を逃がす為の構造を、破砕混合機7aを支承
するアーム4を上下方向に揺動自在に設けた構成で実現
しているが、これに限定されず、例えば破砕混合機7a
をコンベアの端部よりも中央寄りの位置の上方に取り付
けて、過負荷状態で該コンベアが下方に撓んで逃げるよ
うな構成であっても構わない。
【0034】以上説明したように、本発明によると、過
負荷状態が所定の過負荷許容時間以上継続したときに初
めて過負荷異常と判断するので、過負荷異常による作業
中断の頻度を低減できる。また、この過負荷許容時間が
原料土供給速度に応じて求められるので、原料土供給速
度が変化しても、破砕混合機を通過して改良土に混入す
る石の最大値を常に略一定に、かつ所定規格値以下に管
理でき、改良土の品質が非常に良い。さらに、破砕混合
機を通過する石の最大許容長さを設定手段により任意に
設定可能としたので、原料土の種類や改良土の用途に応
じて前記通過可能な石の最大許容長さを設定でき、適切
に過負荷判定ができる。また、過負荷異常と判断したと
きに、原料土供給装置及び破砕混合機の少なくともいず
れか一方を逆転し、その後正転に戻すようにしたため、
過負荷状態が自動的に解除される可能性を高くできるの
で、能率的な土質改良作業ができる。
【0035】尚、上記では破砕混合機と原料土供給装置
との組み合わせ例で説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものでなく、例えば原料土を貯溜する第1ホッパの
出口部に備えた掻き出しロータと該第1ホッパの下方に
設けた原料土供給装置との関係等の如く回転体とコンベ
アとの組み合わせにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の制御構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施形態の制御フローチャートであ
る。
【図3】土質改良装置の側面図である。
【符号の説明】
1…土質改良装置、5…第1ホッパ、5a…掻き出しロ
ータ、6…第2ホッパ、7…解砕機、7a…破砕混合機
(ソイルカッタ)、7b…回転打撃子、8…原料土供給
装置、10…制御器、10a…過負荷判定手段、10b
…演算手段、10c…制御手段、11…タイマ、12…
駆動手段、13…回転アクチュエータ、14…負荷セン
サ、15…原料土速度センサ、16…設定手段、17…
警告手段、18…駆動手段、19…回転アクチュエー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D067 CG08 CG09 FF01 FF14 FF15 GA03 GB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土質改良装置用破砕混合機の制御装置に
    おいて、 原料土を供給する原料土供給装置(8)と、 この原料土供給装置(8)から供給された原料土を破砕し
    混合する回転式破砕混合機(7a)と、 回転式破砕混合機(7a)を駆動する第1の回転アクチュエ
    ータ(13)と、 前記原料土供給装置(8)を駆動する第2の回転アクチュ
    エータ(19)と、 第1又は第2の回転アクチュエータ(13,19)の負荷を検
    出する負荷センサ(14)と、 負荷センサ(14)の検出した負荷が所定値以上のとき過負
    荷状態と判断する過負荷判定手段(10a)と、 原料土供給装置(8)による供給速度を表す原料土供給速
    度と予め設定された回転式破砕混合機(7a)を通過可能な
    石の最大許容長さとに基づいて過負荷許容時間を演算す
    る演算手段(10b)と、 前記過負荷判定手段(10a)の判断した過負荷状態の継続
    時間が前記演算手段(10b)の演算した過負荷許容時間を
    超えたときに過負荷異常と判断して第1の回転アクチュ
    エータ(13)及び第2の回転アクチュエータ(19)の少なく
    ともいずれか一方に過負荷時制御を行う制御手段(10c)
    とを備えたことを特徴とする土質改良装置用破砕混合機
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の土質改良装置用破砕混合
    機の制御装置において、 前記制御手段(10c)は、過負荷異常と判断したとき、破
    砕混合機(7a)を逆転させることを特徴とする土質改良装
    置用破砕混合機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の土質改良装置用破砕混合
    機の制御装置において、 前記制御手段(10c)は、過負荷異常と判断したとき、原
    料土供給装置(8)を逆転させることを特徴とする土質改
    良装置用破砕混合機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の土質改良装置用破
    砕混合機の制御装置において、 前記制御手段(10c)は、破砕混合機(7a)又は原料土供給
    装置(8)の逆転を所定時間行った後に、正転に戻すよう
    にしたことを特徴とする土質改良装置用破砕混合機の制
    御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の土質改良装置用破砕混合
    機の制御装置において、 前記制御手段(10c)は、破砕混合機(7a)又は原料土供給
    装置(8)を正転に戻しても過負荷状態と判断したとき
    に、破砕混合機(7a)及び原料土供給装置(8)の少なくと
    もいずれか一方を停止させるようにしたことを特徴とす
    る土質改良装置用破砕混合機の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の土
    質改良装置用破砕混合機の制御装置において、 前記破砕混合機(7a)を通過可能な石の最大許容長さを設
    定する設定手段(16)を備え、 前記演算手段(10b)は、設定手段(16)で設定した石最大
    許容長さと前記原料土供給装置(8)の供給速度とに基づ
    いて前記過負荷許容時間を演算することを特徴とする土
    質改良装置用破砕混合機の制御装置。
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