JP2003024438A - 磁気点滴ストッパー - Google Patents

磁気点滴ストッパー

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JP2003024438A
JP2003024438A JP2001214087A JP2001214087A JP2003024438A JP 2003024438 A JP2003024438 A JP 2003024438A JP 2001214087 A JP2001214087 A JP 2001214087A JP 2001214087 A JP2001214087 A JP 2001214087A JP 2003024438 A JP2003024438 A JP 2003024438A
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permanent magnet
magnet
float
unit
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JP2001214087A
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Nobuyuki Saito
信之 斉藤
Kazuhiko Asakawa
和彦 浅川
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点滴容器に対する磁石ユニットの着脱を容易
にして磁石ユニットの繰り返し使用を可能にした磁気点
滴ストッパーを提供する。 【解決手段】 液体を収容する点滴容器1と、該容器内
に昇降自在に設けられるフロート弁10と、前記容器内
側に設けられていて前記フロート弁10で液体流路が封
鎖される弁座20とを備え、上下端面に磁極を持つフロ
ート側永久磁石12が前記フロート弁10に設けられる
とともに、前記フロート側永久磁石12を磁気吸引して
前記フロート弁10を前記弁座20に当接させる永久磁
石群を有する磁石ユニット30が前記容器1の外周を囲
むように設けられており、かつ該磁石ユニット30は少
なくとも1個の永久磁石をそれぞれ保持する一対のユニ
ット分割体同士をヒンジ部34で開閉自在に連結した構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用点滴装置の
点滴ストッパーに係り、とくに永久磁石の磁気吸引力を
利用した磁気点滴ストッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の点滴ストッパーとしては、登録実
用新案第3005426号公報や特開平7−10020
8号公報に提案されたものが知られており、点滴容器中
に浮き弁を設けて、液位低下に伴う浮き弁の下降を利用
して点滴流出口を塞ぐものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術であると、浮き弁が重力により点滴流出口を塞ぐ構成
であるため、点滴容器に振動や衝撃が加わると浮き弁が
移動し、点滴流出口から空気が入る可能性がある。従っ
て、点滴流出口を確実に塞ぐという動作の信頼性に欠け
るきらいがあった。
【0004】一方、本出願人は先に特願2000−31
4919において、点滴等の容器周囲に環状の永久磁石
を内蔵した磁石ユニットを設けてフロート弁を磁力で供
給停止位置に保持する機構を提案している。この場合、
点滴の用途では、点滴容器は使い捨てであるが、磁石ユ
ニットは繰り返し使用可能である。磁石ユニットを繰り
返し使用しようとする場合、点滴容器に対する磁石ユニ
ットの取り付けが問題となる。つまり、点滴容器には点
滴チューブが予め連結されており、さらに点滴チューブ
の端部には所定の器具が予め取り付けられているのが普
通であり、点滴容器に対し後から環状の磁石ユニットを
装着するのが困難な構造となっている。また環状の磁石
ユニットの装着に便利なように、点滴チューブを着脱自
在にすることは点滴チューブが使用時に外れる可能性や
着脱操作時に細菌が侵入する可能性があり、好ましくな
い。
【0005】本発明は、上記の点に鑑み、点滴容器に対
する磁石ユニットの着脱を容易にして磁石ユニットの繰
り返し使用を可能にした磁気点滴ストッパーを提供する
ことを目的とする。
【0006】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明に係る磁気点滴ストッパーは、
液体収容容器と、該容器内に昇降自在に設けられるフロ
ート弁と、前記容器内側に設けられていて前記フロート
弁で液体流路が封鎖される弁座とを備え、上下端面に磁
極を持つフロート側永久磁石が前記フロート弁に設けら
れるとともに、前記フロート側永久磁石を磁気吸引して
前記フロート弁を前記弁座に当接させる永久磁石群を有
する磁石ユニットが前記容器の外周を囲むように設けら
れており、かつ該磁石ユニットは少なくとも1個の永久
磁石をそれぞれ保持する一対のユニット分割体同士をヒ
ンジ部で開閉自在に連結した構成である。
【0008】本願請求項2の発明に係る磁気点滴ストッ
パーは、請求項1において、前記ユニット分割体が、上
下端面にそれぞれ磁極を持ちかつ同極対向配置の上側及
び下側環状永久磁石を有し、前記フロート側永久磁石の
下端面の磁極と前記上側環状永久磁石の上端面の磁極と
を同極性としたことを特徴としている。
【0009】本願請求項3の発明に係る磁気点滴ストッ
パーは、請求項1において、前記ユニット分割体が、上
下端面に磁極を持つ永久磁石を有し、該永久磁石の下端
面の磁極と前記フロート側永久磁石の下端面の磁極とを
異極性としたことを特徴としている。
【0010】本願請求項4の発明に係る磁気点滴ストッ
パーは、請求項1,2又は3において、前記磁石ユニッ
トが上下移動自在であることを特徴としている。
【0011】本願請求項5の発明に係る磁気点滴ストッ
パーは、請求項1,2,3又は4において、前記フロー
ト弁の全体が液体中に没しているときの浮力の方が、前
記液体流路封鎖時の前記フロート側永久磁石と前記磁石
ユニット間の磁気吸引力よりも大きくなるように設定さ
れていることを特徴としている。
【0012】本願請求項6の発明に係る磁気点滴ストッ
パーは、請求項1,2,3,4又は5において、前記フ
ロート弁と前記弁座の少なくともいずれか一方の対接面
が弾性シールを構成していることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気点滴スト
ッパーの実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】図1乃至図6で本発明の磁気点滴ストッパ
ーの第1の実施の形態を説明する。これらの図におい
て、1は液体収納容器としての円筒状点滴容器であり、
その底部に液体流出口2が設けられており、その液体流
出口2にビニールチューブ等の液体供給管としての点滴
チューブ3が接続されている。
【0015】前記点滴容器1内には、点滴用液体Lに浮
かんで、その液面の上下に伴って昇降自在なフロート弁
10が設けられている。このフロート弁10は、樹脂等
の比重の軽い材質でフロート機能を有する弁本体11の
下部に、例えば円柱状の永久磁石12を埋設したもので
ある。
【0016】一方、点滴容器1の内側には前記フロート
弁10より下側位置となるように弁座20が配設、固定
されている。前記弁本体11の下端部は円錐凸面13
で、弁座20は中央部に前記液体流出口2に通じる円形
穴の液体流路21が形成されると共に、その上面の液体
流路周辺は前記円錐凸面13と一致する円錐凹面22と
なっている。従って、点滴用液体Lの液面が低下し、そ
れに従いフロート弁10も下がった時、弁座20側の液
体流路21はその円錐凹面22に嵌るフロート弁側の円
錐凸面13で水密にぴったり塞がれるようになってい
る。ここで、フロート弁10と弁座20の対接面となる
円錐凸面13、円錐凹面22の少なくともいずれか一方
は水密弾性シールを構成できるように、弾性シール材で
構成されていることが好ましい(例えば弁座20全体を
弾性シール材で構成するか、若しくは円錐凹面22の部
分のみ弾性シール材で構成する等)。
【0017】また、上下端面にそれぞれ磁極を持ち、か
つ同極対向配置の上側及び下側半円環状永久磁石31
a,32aを非磁性ケース分割体33a内に収納一体化
した一方のユニット分割体30aと、上下端面にそれぞ
れ磁極を持ち、かつ同極対向配置の上側及び下側半円環
状永久磁石31b,32bを非磁性ケース分割体33b
内に収納一体化した他方のユニット分割体30bとをヒ
ンジ部34で開閉自在に連結した磁石ユニット30が円
筒状点滴容器1の外周に着脱自在に設けられている。ヒ
ンジ部34は非磁性ケース分割体33a,33bをピン
34aで開閉自在に連結する構造であるが、開閉自在に
連結する機能を達成できれば、任意の構造が可能であ
る。また、前記非磁性ケース分割体33a,33bには
閉じたときに円筒状の容器1の外周面にぴったり当接す
る半環状当接部38が形成されている。
【0018】なお、磁石ユニット30を、容器1外周に
装着された閉じた状態に保持するための保持手段Hは、
非磁性ケース分割体33a,33bのヒンジ部34の反
対側の端部35a,35b同士をピン又はビスで止める
構造、クリップで挟持する構造、凹凸嵌合構造(端部3
5aに凹部、端部33bに前記凹部に嵌合する凸部を設
けた構造)、小型マグネット・キャッチを設ける構造
(端部35aに小型永久磁石、端部33bに磁性体を取
り付けた構造)等で実現できる。磁石ユニット30が閉
じた状態では、上側半円環状永久磁石31a,31b同
士及び下側半円環状永久磁石32a,32bが対称的に
向き合って全体として上側及び下側共に実質円環状の永
久磁石構造体が得られる(つまり、磁気的な作用が円環
状永久磁石とほぼ等価となる。)。
【0019】なお、前記フロート弁10に設けた円柱状
の永久磁石12も上下端面に磁極を有するものであり、
その下端面の磁極と前記上側半円環状永久磁石31a,
31bの上端面の磁極とが同極性となるように設定され
ている。
【0020】また、磁石ユニット30の上側円環状永久
磁石31a,31b及び下側円環状永久磁石32a,3
2bは同じ磁極の強さであるか、あるいは下側円環状永
久磁石32a,32bの磁極の方が強力であることが望
ましい。
【0021】図1のように、磁石ユニット30が弁座2
0の周囲を取り囲む配置は、停止動作可能位置であり、
点滴用液体Lの液位が低いとき、フロート弁側永久磁石
12の下端面の磁極Nと、磁石ユニット30側の上側永
久磁石31a,31b及び下側永久磁石32a,32b
の互いに対向したS極との間に働く吸引力によりフロー
ト弁10の弁本体11が弁座20に磁気吸引力で押し付
けられた状態となる。つまり、弁座20の液体流路21
は、弁本体11の円錐凸面13が弁座側円錐凹面22に
ぴったり対接するため水密にシールされることになる。
【0022】ここで、磁石ユニット30として同極対向
で環状配置の永久磁石31a,31bと32a,32b
とを組み合わせて用いるのは、フロート弁10に対して
安定的に真下方向の磁気吸引力を発生させるためであ
り、上側で円環状配置の永久磁石31a,31bのN極
の磁界の上向き成分は下側で円環状配置の永久磁石32
a,32bのS極の作用で微弱となるため、上側永久磁
石31a,31bの上端面のN極とフロート弁側永久磁
石12の下端面のN極の反発力は微弱である。それより
も強力な、永久磁石12の下端面のN極と上下の永久磁
石31a,31bと32a,32bのS極間の吸引力に
より下方に吸引されることになる。
【0023】点滴用液体Lを補給する場合、図4のよう
にまず点滴容器1内に点滴用液体Lを所定の液面高さに
まで入れ、次に磁石ユニット30を下げて停止解除位置
とする。つまり、フロート弁側永久磁石12と磁石ユニ
ット30間の磁気吸引力を実質的にゼロ又は微弱とす
る。そうするとフロート弁10に働く浮力の方が磁石ユ
ニット30の磁気吸引力に勝り、フロート弁10は図5
の浮き上がった状態となり、点滴用液体Lは弁座20の
液体流路21を通り、容器底面の液体流出口2、点滴チ
ューブ3を経て所定の患部に供給されることになる。
【0024】なお、図4の点滴用液体Lが補給された状
態(つまり、フロート弁10全体が液中に没している状
態)では、停止動作可能位置のままでもフロート弁10
に働く浮力の方が、前記液体流路21封鎖時のフロート
側永久磁石12と磁石ユニット30間の磁気吸引力より
も大きくなるように、フロート弁10の浮力と磁石ユニ
ット30の磁気吸引力との関係を適切に設定した場合に
は、フロート弁10は液体Lの補給によって弁座20か
ら離れて上昇でき、磁石ユニット30を停止解除位置に
下げる動作は不要となるとともに、磁石ユニット30は
常時、停止動作可能位置に固定的に配置できることにな
る。
【0025】図4で磁石ユニット30を停止解除位置に
下げる動作を行った場合には、図5の状態に於いてフロ
ート弁10が浮き上がった後は、磁石ユニット30を仮
想線の停止動作可能位置まで上昇移動させておき、液面
低下時に磁気吸引力が働くように設定する。
【0026】そして、点滴を継続した結果、図6のよう
に容器1中の点滴用液Lの液面が低下して所定レベル以
下になると、フロート弁10に働く浮力よりもフロート
弁側永久磁石12と磁石ユニット30間の磁気吸引力の
ほうが勝り、図1のようにフロート弁10は弁座20の
液体流路21を閉鎖した状態で吸着保持されることにな
る。この状態(液が多少残っている状態)で点滴停止と
なるため、点滴チューブ3内に空気が侵入したりする危
険性が全くなくなり、信頼性を確保できる。
【0027】なお、点滴終了後は、磁石ユニット30の
ユニット分割体30aとユニット分割体30bを開くこ
とで、容易に点滴容器1から離脱させることができる。
また、新規の点滴容器1に開いた状態のユニット分割体
30aとユニット分割体30bを嵌め、ヒンジ部34の
反対側の端部35a,35b同士を保持手段Hで閉じる
ことで容易に磁石ユニット30を装着できる。
【0028】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0029】(1) 点滴容器1内の点滴用液体Lの液面
が所定値以下となったとき、フロート弁10で弁座20
側の液体流路21を閉じることができ、点滴チューブ3
内に空気が入ることを確実に防止できる。また、重力の
みに頼らず、フロート側磁石12と磁石ユニット30間
の磁気吸引力でフロート弁10を吸着、保持しており、
振動、衝撃等でフロート弁10が動いて弁座20の液体
流路21を閉鎖した状態から外れて開いてしまうことも
なく、信頼性も高い。
【0030】(2) フロート弁10側の永久磁石12を
磁気吸引してフロート弁10を弁座20に当接させる永
久磁石群を有する磁石ユニット30が点滴容器1の外周
を囲むように設けられており、かつ磁石ユニット30は
上側及び下側半円環状永久磁石をそれぞれ保持する一対
のユニット分割体30a,30b同士をヒンジ部34で
開閉自在に連結した構成であるため、点滴容器1に対し
て容易に装着でき、また使用後の点滴容器1からの離脱
も容易である。従って、磁石ユニット30を繰り返し再
利用できる。
【0031】図7乃至図9は本発明の第2の実施の形態
を示す。この場合、第1の実施の形態の半円環状永久磁
石の代わりに図9(A),(B)のように円環を4分割
した扇形永久磁石を用いている。すなわち、上下端面に
それぞれ磁極を持ち、かつ同極対向配置の上側扇形永久
磁石41a,41b及び下側扇形永久磁石42a,42
bを非磁性ケース分割体43a内に収納一体化した一方
のユニット分割体40aと、上下端面にそれぞれ磁極を
持ち、かつ同極対向配置の上側扇形永久磁石41c,4
1d及び下側扇形永久磁石42c,42dを非磁性ケー
ス分割体43b内に収納一体化した他方のユニット分割
体40bとをヒンジ部44で開閉自在に連結した磁石ユ
ニット40が円筒状点滴容器1の外周に着脱自在に設け
られている。なお、容器1の内部構造等は前記第1の実
施の形態と同様である。
【0032】この第2の実施の形態によれば、それぞれ
のユニット分割体40a,40bに収納される扇形永久
磁石は半円環状に配置されることで、第1の実施の形態
と同様の効果を実質的に得ることができる。
【0033】図10及び図11は本発明の第3の実施の
形態を示す。この場合、第1の実施の形態の半円環状永
久磁石の代わりに複数の円柱状永久磁石を半円環状に配
列している。すなわち、上下端面にそれぞれ磁極を持
ち、かつ同極対向配置の上側円柱状永久磁石51a,5
1b,51c及び下側円柱状永久磁石52a,52b,
52cを非磁性ケース分割体53a内に収納一体化した
一方のユニット分割体50aと、上下端面にそれぞれ磁
極を持ち、かつ同極対向配置の上側円柱状永久磁石51
d,51e,51f及び下側円柱状永久磁石52d,5
2e,52fを非磁性ケース分割体53b内に収納一体
化した他方のユニット分割体50bとをヒンジ部54で
開閉自在に連結した磁石ユニット50が円筒状点滴容器
1の外周に着脱自在に設けられている。なお、容器1の
内部構造等は前記第1の実施の形態と同様である。
【0034】この第3の実施の形態によれば、それぞれ
のユニット分割体50a,50bに収納される円柱状永
久磁石は半円環状に配置されることで、第1の実施の形
態と同様の効果を実質的に得ることができる。また、磁
石ユニット50に使用する永久磁石は全て円柱状永久磁
石でよく、量産品を使用することができる。
【0035】図12及び図13は本発明の第4の実施の
形態を示す。この場合、第1の実施の形態の半円環状永
久磁石の代わりに各ユニット分割体に複数の円筒状永久
磁石を半円環状に配列している。すなわち、上下端面に
それぞれ磁極を持ち、かつ同極対向配置の上側円筒状永
久磁石61a,61b,61c及び下側円筒状永久磁石
62a,62b,62cを非磁性ケース分割体63a内
に収納一体化した一方のユニット分割体60aと、上下
端面にそれぞれ磁極を持ち、かつ同極対向配置の上側円
筒状永久磁石61d,61e,61f及び下側円筒状永
久磁石62d,62e,62fを非磁性ケース分割体6
3b内に収納一体化した他方のユニット分割体60bと
をヒンジ部64で開閉自在に連結した磁石ユニット60
が円筒状点滴容器1の外周に着脱自在に設けられてい
る。なお、容器1の内部構造等は前記第1の実施の形態
と同様である。
【0036】この第4の実施の形態によれば、それぞれ
のユニット分割体60a,60bに収納される円筒状永
久磁石は半円環状に配置されることで、第1の実施の形
態と同様の効果を実質的に得ることができる。また、磁
石ユニット60に使用する永久磁石は全て円筒状永久磁
石でよく、量産品を使用することができる。
【0037】図14及び図15は本発明の第5の実施の
形態を示す。この場合、磁石ユニット70は上下の永久
磁石の同極対向配置ではなく、フロート弁10に設けた
円柱状永久磁石12との間で磁気吸引力を発生する永久
磁石を1層に設けている。すなわち、上下端面にそれぞ
れ磁極を持つ円柱状永久磁石71a,71b,71cを
非磁性ケース分割体73a内に収納一体化した一方のユ
ニット分割体70aと、上下端面にそれぞれ磁極を持つ
円柱状永久磁石71d,71e,71fを非磁性ケース
分割体73b内に収納一体化した他方のユニット分割体
70bとをヒンジ部74で開閉自在に連結した磁石ユニ
ット70が円筒状点滴容器1の外周に着脱自在に設けら
れている。この場合、円柱状永久磁石71a〜71fの
上端面の磁極とフロート弁側の円柱状永久磁石12の下
端面の磁極とは同極性である(換言すれば、円柱状永久
磁石71a〜71fの下端面の磁極とフロート弁側の円
柱状永久磁石12の下端面の磁極とは異極性である)。
なお、容器1の内部構造等は前記第1の実施の形態と同
様である。
【0038】この第5の実施の形態において、磁石ユニ
ット70を点滴容器1に装着した状態では各円柱状永久
磁石71a〜71fは円環状配置となり、しかも各円柱
状永久磁石71a〜71fの上端面の磁極はフロート弁
10側の永久磁石12下端面の磁極とは同極性に設定さ
れている。このため、フロート弁10の下降途中では各
円柱状永久磁石71a〜71fの上端面の磁極とフロー
ト弁10側の永久磁石12下端面の磁極との同極反発力
が作用するが、その同極反発力よりもフロート弁10の
重力が勝るように設定することで、液面低下に伴いフロ
ート弁10が下降できるように設定する。そして、さら
に点滴容器1内の液体Lが減少して液面が低下すると、
今度は円柱状永久磁石71a〜71fの上端面の磁極と
フロート弁10側の永久磁石12上端面の磁極との異極
吸引力及び円柱状永久磁石71a〜71fの下端面の磁
極とフロート弁10側の永久磁石12下端面の磁極との
異極吸引力とが作用して、フロート弁10を弁座20側
に磁気吸引して下降させることができる。但し、この場
合、図1に示すフロート弁10が容器1で上下方向に移
動するようにガイドされることが必要であり、かつフロ
ート弁10側の円錐凸面13が弁座20側の円錐凹面2
2でガイドされる必要がある。
【0039】なお、容器1に対する磁石ユニット70の
停止動作可能位置、停止解除位置は第1の実施の形態と
ほぼ同じと考えてよく、前記停止動作可能位置では磁石
ユニット70に内蔵された各円柱状永久磁石71a〜7
1fの磁極とフロート弁側の永久磁石との磁気吸引力に
より、点滴用液の液面低下時にフロート弁で弁座の液体
流路を閉鎖状態とする。
【0040】この第5の実施の形態によれば、磁石ユニ
ット70は永久磁石が1層配置でよく、円柱状永久磁石
の個数が少なくて済む。
【0041】図16及び図17は本発明の第6の実施の
形態を示す。この場合、磁石ユニット80は第5の実施
の形態の円柱状永久磁石の代わりに円筒状の永久磁石を
用い、フロート弁に設けた円柱状永久磁石の下端面との
間で磁気吸引力を発生するようにしている。すなわち、
上下端面にそれぞれ磁極を持つ円筒状永久磁石81a,
81b,81cを非磁性ケース分割体83a内に収納一
体化した一方のユニット分割体80aと、上下端面にそ
れぞれ磁極を持つ円筒状永久磁石81d,81e,81
fを非磁性ケース分割体83b内に収納一体化した他方
のユニット分割体80bとをヒンジ部84で開閉自在に
連結した磁石ユニット80が円筒状点滴容器1の外周に
着脱自在に設けられている。なお、容器1の内部構造等
は前記第1の実施の形態と同様である。
【0042】この第6の実施の形態の作用効果は、第5
の実施の形態と実質同じである。
【0043】図18及び図19は本発明の第7の実施の
形態を示す。この場合、磁石ユニット90は第5の実施
の形態の円柱状永久磁石の下端面に磁性体ヨークを付加
したものである。すなわち、上下端面にそれぞれ磁極を
持つ円柱状永久磁石71a,71b,71cとそれらの
下端面にそれぞれ重ねて配置された鉄板等の磁性体ヨー
ク75との組を非磁性ケース分割体93a内に収納一体
化した一方のユニット分割体90aと、上下端面にそれ
ぞれ磁極を持つ円柱状永久磁石71d,71e,71f
とそれらの下端面にそれぞれ重ねて配置された鉄板等の
磁性体ヨーク75との組を非磁性ケース分割体93b内
に収納一体化した他方のユニット分割体90bとをヒン
ジ部94で開閉自在に連結した磁石ユニット90が円筒
状点滴容器1の外周に着脱自在に設けられている。な
お、容器1の内部構造等は前記第1の実施の形態と同様
である。
【0044】この第7の実施の形態によれば、各円柱状
永久磁石71a〜71fのフロート弁側永久磁石に対し
吸引力を生じる下端面に磁性体ヨーク75をそれぞれ付
加したので、各円柱状永久磁石71a〜71fの磁束の
流れを変化させることができ、フロート弁側の永久磁石
との間の磁気吸引力を適切値に設定するのが容易であ
る。従って、各円柱状永久磁石71a〜71fとして量
産品を使用可能である。
【0045】図20及び図21は本発明の第8の実施の
形態を示す。この場合、磁石ユニット100は第7の実
施の形態の円柱状永久磁石の代わりに円筒状の永久磁石
を用いている。すなわち、上下端面にそれぞれ磁極を持
つ円筒状永久磁石81a,81b,81cとそれらの下
端面にそれぞれ重ねて配置された鉄板等の磁性体ヨーク
85との組を非磁性ケース分割体103a内に収納一体
化した一方のユニット分割体100aと、上下端面にそ
れぞれ磁極を持つ円筒状永久磁石81d,81e,81
fとそれらの下端面にそれぞれ重ねて配置された鉄板等
の磁性体ヨーク85との組を非磁性ケース分割体103
b内に収納一体化した他方のユニット分割体100bと
をヒンジ部104で開閉自在に連結した磁石ユニット1
00が円筒状点滴容器1の外周に着脱自在に設けられて
いる。なお、容器1の内部構造等は前記第1の実施の形
態と同様である。
【0046】この第8の実施の形態の作用効果は、第7
の実施の形態と実質同じである。
【0047】なお、各実施の形態において、磁石ユニッ
トを閉じた状態に保持するために保持手段Hを用いた
が、ユニット分割体同士を開閉自在に連結するヒンジ部
側にばね手段を設けて常時ユニット分割体同士を閉じる
方向に付勢する構造を採用することもできる。
【0048】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明は請求項の記載の範囲内において各種の
変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
点滴ストッパーによれば、重力に頼らず、磁気吸引力に
より確実に液体収容容器内のフロート弁で液体流路を封
鎖可能であるから、液体供給の停止動作が確実であり、
また、振動、衝撃により液体流路の封鎖状態が解除して
しまうことがなく信頼性の高い動作が可能である。さら
に、フロート弁側の永久磁石を磁気吸引する磁石ユニッ
トが液体収容容器に対して容易に装着、離脱可能な構造
となっているため、磁石ユニットを繰り返し使用可能で
あり、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気点滴ストッパーの第1の実施
の形態であって、供給停止状態の縦断面図である。
【図2】第1の実施の形態で用いる磁石ユニットの底面
図である。
【図3】第1の実施の形態で用いる磁石ユニットに内蔵
された半円環状永久磁石であって、(A)は平面図、
(B)は正面図である。
【図4】第1の実施の形態であって、液体補給時の状態
を示す縦断面図である。
【図5】同じく液体供給開始状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】同じく液体供給状態から供給停止に移行すると
きを示す縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す縦断面図であ
る。
【図8】第2の実施の形態で用いる磁石ユニットの底面
図である。
【図9】第2の実施の形態で用いる磁石ユニットに内蔵
された扇形永久磁石であって、(A)は平面図、(B)
は正面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図11】第3の実施の形態で用いる磁石ユニットの底
面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図13】第4の実施の形態で用いる磁石ユニットの底
面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図15】第5の実施の形態で用いる磁石ユニットの底
面図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図17】第6の実施の形態で用いる磁石ユニットの底
面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図19】第7の実施の形態で用いる磁石ユニットの底
面図である。
【図20】本発明の第8の実施の形態を示す縦断面図で
ある。
【図21】第8の実施の形態で用いる磁石ユニットの底
面図である。
【符号の説明】
1 円筒状点滴容器 2 液体流出口 3 点滴チューブ 10 フロート弁 11 弁本体 12,31a,31b,32a,32b,41a〜41
d,42a〜42d,51a〜51f,52a〜52
f,61a〜61f,62a〜62f,71a〜71
f,81a〜81f 永久磁石 13 円錐凸面 20 弁座 21 液体流路 22 円錐凹面 30,40,50,60,70,80,90,100
磁石ユニット 30a,30b,40a,40b,50a,50b,6
0a,60b,70a,70b,80a,80b,90
a,90b,100a,100b ユニット分割体 33a,33b,43a,43b,53a,53b,6
3a,63b,73a,73b,83a,83b,93
a,93b,103a,103b 非磁性ケース分割体 34,44,54,64,74,84,94,104
ヒンジ部 75,85 磁性体ヨーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体収容容器と、該容器内に昇降自在に
    設けられるフロート弁と、前記容器内側に設けられてい
    て前記フロート弁で液体流路が封鎖される弁座とを備
    え、 上下端面に磁極を持つフロート側永久磁石が前記フロー
    ト弁に設けられるとともに、前記フロート側永久磁石を
    磁気吸引して前記フロート弁を前記弁座に当接させる永
    久磁石群を有する磁石ユニットが前記容器の外周を囲む
    ように設けられており、かつ該磁石ユニットは少なくと
    も1個の永久磁石をそれぞれ保持する一対のユニット分
    割体同士をヒンジ部で開閉自在に連結した構成であるこ
    とを特徴とする磁気点滴ストッパー。
  2. 【請求項2】 前記ユニット分割体が、上下端面にそれ
    ぞれ磁極を持ちかつ同極対向配置の上側及び下側環状永
    久磁石を有し、前記フロート側永久磁石の下端面の磁極
    と前記上側環状永久磁石の上端面の磁極とを同極性とし
    た請求項1記載の磁気点滴ストッパー。
  3. 【請求項3】 前記ユニット分割体が、上下端面に磁極
    を持つ永久磁石を有し、該永久磁石の下端面の磁極と前
    記フロート側永久磁石の下端面の磁極とを異極性とした
    請求項1記載の磁気点滴ストッパー。
  4. 【請求項4】 前記磁石ユニットが上下移動自在である
    請求項1,2又は3記載の磁気点滴ストッパー。
  5. 【請求項5】 前記フロート弁の全体が液体中に没して
    いるときの浮力の方が、前記液体流路封鎖時の前記フロ
    ート側永久磁石と前記磁石ユニット間の磁気吸引力より
    も大きくなるように設定されている請求項1,2,3又
    は4記載の磁気点滴ストッパー。
  6. 【請求項6】 前記フロート弁と前記弁座の少なくとも
    いずれか一方の対接面が弾性シールを構成している請求
    項1,2,3,4又は5記載の磁気点滴ストッパー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100792805B1 (ko) 2007-01-24 2008-01-14 사단법인 삼성생명공익재단삼성서울병원 수액 투여 세트의 액위 감지장치
KR100896976B1 (ko) 2007-07-04 2009-05-14 허승환 수액 투여기용 역류방지장치

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