JP2003024307A - 皮脂採取装置 - Google Patents

皮脂採取装置

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JP2003024307A
JP2003024307A JP2001249618A JP2001249618A JP2003024307A JP 2003024307 A JP2003024307 A JP 2003024307A JP 2001249618 A JP2001249618 A JP 2001249618A JP 2001249618 A JP2001249618 A JP 2001249618A JP 2003024307 A JP2003024307 A JP 2003024307A
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Yoshiaki Sakamoto
義明 坂本
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定者の皮膚に試料を押し当てて皮脂採取
する際に、一緒に皮膚水分量の判定データを得られる皮
脂採取装置を提供する。 【解決手段】 採取ペレット10は、透明アクリルの表
面をサンドブラストしてに微細な凹凸を形成しているた
め、皮脂が付着すると透明度が増す。従って、皮脂付着
の前後の透過率差から皮脂分泌量が演算される。一方、
採取ペレット10に四角い開口を形成してはめ込まれた
回路部12の皮膚接触面には一対のくし型電極パターン
を形成してある。皮脂採取のために採取ペレット10を
皮膚に押し当てると、皮膚水分の誘電率によって回路部
12の共振周波数が低下し、共振周波数を測定して皮膚
水分量が演算される。採取ペレット10は、被験者40
の1人、1回の測定ごとに交換されるから、清潔で電極
清掃の手間も省ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮脂採取と同時に
皮膚水分量を測定する等、皮膚の判定データの複数項目
を被験者に対する見かけ上1回の操作で測定してしまう
皮膚測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顔面の地肌に適合した化粧品の選定を行
うためには、特開平2−268738号に示されるよう
に、皮脂分泌量と皮膚水分量を測定する必要がある。し
わや皮膚表面の凹凸を解析して参考にすることも有効で
ある。また、ファンデーションの色を選定するためには
肌色の測定が不可欠である。被験者からこのような複数
の判定データを集める場合、従来は、個別項目ごとにセ
ンサやカメラを設け、個別項目の個数分の回数だけ、被
験者の皮膚の測定や試料採取を繰り返して行っていた。
【0003】例えば、皮膚水分量の判定データを得る場
合、特開平10−137193号公報に示されるよう
に、皮膚表面に電極を接触させて高周波インピーダンス
を検出する測定がなされていた。また、皮脂分泌量の判
定データを得る場合、特開昭54−158086号公報
に示されるように、サンドブラスト等で表面に微細な凹
凸を形成したガラス板を皮膚に押し付けて皮脂採取し、
皮脂付着の前後の透過率差を検出する測定がなされた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】測定や試料採取の回数
が増えると、被験者の苦痛や面倒が増して拒否感や嫌悪
感につながる可能性がある。時間がかかると、被験者が
あせりや不信感を抱いて診断の中止や拒絶を望む可能性
もある。迅速かつ正確に判定を行わないと、判定結果を
好意的に受け止めてもらえず、化粧品のセールスの促進
どころか、逆に阻害要因にも成りかねない。一方、測定
を行う側から見ても、測定の時間が伸びると測定者の労
働コストが増加して、化粧品の販売利益でまかなうこと
が難しくなる。測定や試料採取の回数が増えると、操作
やデータ処理が複雑化して間違いを起こし易くなる。測
定の手間や時間が増すと、肝心の化粧品のセールス営業
が留守になる。本発明は、被測定者の皮膚に採取ペレッ
トを押し当てて皮脂採取する際に、一緒に皮膚水分量の
判定データを得られるようにした皮脂採取装置を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の皮膚測定装置
は、透明材料の表面に微細な凹凸が形成されて皮脂採取
する透過部と一対の電極を形成した電極部とを皮膚接触
面に配置した採取ペレットを使用し、採取ペレットを皮
膚に押し当てた際に電極部の高周波インピーダンスまた
は共振周波数を測定し、皮膚に押し当てた後に皮脂が付
着した透過部の透過光量を測定するものである。
【0006】
【作用】本発明の皮膚測定装置では、皮脂採取用の採取
ペレットの表面に皮膚水分量測定用の電極を設けてい
る。採取ペレットを被験者の皮膚に押し当てて、皮脂採
取すると同時に、電極に高周波を印加して皮膚の高周波
インピーダンスまたは共振周波数を測定する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は第1実施例の皮脂採取装置
の説明図、図2、図3は採取ペレットの説明図である。
図1に示すように、採取ペレット10は、被験者の皮膚
21に押し当てられて透過部11の皮膚接触面に皮脂を
付着させる。このとき、同時に回路部12が皮膚21に
押し当てられて皮膚21を電解質とするコンデンサの共
振周波数(高周波インピーダンスに対応)が検出され
る。
【0008】図2に示すように、採取ペレット10は2
0mm角の透明アクリル板から形成され、透過部11の
皮膚接触面は、150番のアルミナ研磨剤を吹き付けて
サンドブラスト加工してある。採取ペレット10を皮膚
に押し当てると透過部11の皮膚接触面全体に皮脂が付
着するが、円形の領域27に光を入射して透過光量を検
出して、円形の領域27に付着した皮脂量のデータを測
定する。採取ペレット10の一部に四角い開口を形成し
てプリント基板の回路部12をはめ込んである。回路部
12の表面には、交互に入り組ませた一対のくし型の電
極パターン25が形成されている。図3に示すように、
採取ペレット10の回路部12の裏面には、金メッキさ
れた一対のコンタクトパッド24が形成されている。一
対のコンタクトパッド24は、プリント基板のスルーホ
ールを通じて皮膚接触面のそれぞれの電極25に接続し
ている。コンタクトパッド24の一部にピン13を接触
して、外部の電子回路に接続する。
【0009】図1に示すように、採取ペレット10の皮
膚接触面は、回路部12の一対のコンタクトパッド24
にそれぞれのピン13を接触させた状態で皮膚21に押
し付けられる。ピン13には、刻々と変化する高周波数
の交流電圧を発生させる高周波発振回路14が接続され
ている。判定部20は、発振回路14が出力する高周波
の周波数と出力レベルを検知して共振周波数を求める。
共振周波数は、くし型の電極パターン25と皮膚21が
構成するコンデンサの高周波インピーダンスに対応す
る。判定部20は、また、採取ペレット10が皮膚21
に接触する直前に、電極パターン25と空気の共振周波
数を測定する。そして、皮膚21に接触する前の共振周
波数と接触時の共振周波数の差を表示部22に数値で表
示させる。
【0010】一方、採取ペレット10は、皮脂採取の開
始前と完了後の2回、測定部23に挿入されて透過光量
を測定される。皮脂が透過部11に接触すると、表面の
サンドブラスト形成された微細な凹凸が埋まって入射光
の散乱が減り、そのまま透過する光が増える。皮脂付着
量が多いほど微細な凹凸が埋まる割合が増すから、皮脂
付着の前後における測定値の差が皮脂付着量に対応し、
皮脂付着量が皮脂分泌寮に対応している。
【0011】測定部23は、基本的に、赤色の発光ダイ
オード15とフォトダイオード16を対向させて構成さ
れる。発光ダイオード15の出力光は、2段の拡散板1
7で拡散されて、採取ペレット10の透過部11の領域
27をほぼ一様な明るさで照明ずる。フォトダイオード
16は、採取ペレット10の透過部11を透過した光を
検出し、検出光量に応じたアナログ電流値を発生する。
検出回路18は、フォトダイオード16の出力電流値に
応じた電圧信号を発生させる。判定部20は、検出回路
18の出力電圧値を読み取って表示部22に数値表示す
る。
【0012】以上のように構成された第1実施例の皮脂
採取装置によれば、1個の採取ペレット10を被験者の
皮膚21に1回接触させて、皮脂採取と水分量測定を同
時に済ませることができるから、皮脂採取の前または後
に皮膚水分量の個別測定を行う必要が無い。また、採取
ペレット10の回路部12と発振回路14は着脱可能な
ピン13で接続されるから、採取ペレット10は、多数
準備して測定ごと(被験者ごと)に交換可能である。従
って、他人の皮脂の残りによる誤差の無い清潔で正確な
測定が可能である。また、測定ごとに採取ペレットを洗
浄する必要が無いから、1回の測定に要する準備時間が
短縮され、短い時間で多数の被験者を測定して、測定者
の労働コストを低下することができる。
【0013】図4は第2実施例の皮脂測定装置の説明
図、図5は皮脂採取部分の拡大図である。ここでは、皮
脂採取と同時に皮膚水分量を測定し、さらに、皮膚画像
の撮影と皮膚色の測定も併せて実行する。図4に示すよ
うに、採取ペレット10は、ステップモータ54に駆動
されてステージ57に沿って供給カセット48から箱4
7まで移動する。また、採取ペレット10は、パルスモ
ータ53で駆動されるエレベータ55に受け渡されて、
ステージ57の高さから被験者40の皮膚の高さまで往
復移動する。採取ペレット10は、図2、図3に示され
るように、相互に入り組んだ外観の一対の電極を形成し
た回路部12を有し、第1実施例で説明したように、被
験者40の皮膚に接触させた状態で回路部12に高周波
を入力して共振周波数を測定される。供給カセット48
は、12枚の採取ペレット10を収納して、ステージ5
7に着脱可能である。
【0014】測定部49は、図5に示すように、発光ダ
イオード15とフォトダイオード16を対向させて構成
される。第1実施例と同様に、発光ダイオード15の前
方には2枚の拡散板17が配置され、採取ペレット10
の透過部11の測定領域を均一に照明する。フォトダイ
オード16は、この測定領域を透過した発光ダイオード
15の出力光を検出して、検出光の強度に応じた電流信
号を制御回路42に入力する。制御回路42は、電流信
号を電圧信号に変換してAD変換し、検出光の強度デー
タをパソコン41に入力する。
【0015】エレベータ55は、ステージ57から受け
渡された採取ペレット10を保持してステージ57の垂
直方向に往復移動させる。エレベータ55は、パルスモ
ーター53によって直接駆動されるコンタクトエレベー
タ63の上に、採取ペレット10のホルダー62をばね
力で出し入れ可能に乗せて構成される。コンタクトエレ
ベータ63の上端には、ばね力で出入り可能な一対のコ
ンタクトピン59が保持される。採取ペレット10が被
験者40の皮膚に衝突してホルダー62が押し込まれる
と、一対のピン59が採取ペレット10の一対のコンタ
クトパッド24にそれぞれ接触する。
【0016】パネル58の上に頬あてパッド56が固定
される。パッド56の上にはめ込まれて被験者40に接
触するカバー64は、手で容易に着脱可能である。被験
者40は、多数準備された予備のカバー64の中から1
つを取り、自分で交換して測定を開始する。コンタクト
エレベータ63の中心を貫通して四角い撮影孔65が形
成され、撮影孔65の下方にCCDカメラ44、レンズ
51、光源52が配置される。CCDカメラ44は、レ
ンズ51を通じて、採取ペレット10が接触する皮膚面
の中心に位置する10mm×14mm角の領域の白黒画
像を撮影する。
【0017】光源52は、レンズ51の先端のネジを利
用して接続され、撮影孔65を通じて被験者40の皮膚
を照明する。光源52は、カメラ44の撮影画角を回避
する貫通孔66を中心に設け、貫通孔66を中心にして
R、G、Bの発光ダイオードを順番に並べて放射状に配
列している。また、ステージ57に固定して図示しない
Bの発光ダイオードが2組配置されている。2組の発光
ダイオードは、紙面の垂直方向にエレベータ55を両側
から挟んで配置され、ほお当てパッド56の中心の開口
に向かって斜めに照明光を射出可能である。2組の発光
ダイオードは、被験者40の皮膚面を斜めに照明してし
わや凹凸の影を形成させる。
【0018】図4に示すように、箱47には使用済みの
採取ペレット10が回収される。供給カセット48から
取り出された採取ペレット10は、ステップモータ54
に駆動されてステージ57に沿って移動し、最終的に箱
47へ落下する。箱47に集められた使用済みの採取ペ
レットは、供給カセット48を交換するごとに、まとめ
て回収され、工場に集めてアルコール洗浄されて皮脂を
除去され、再び供給カセット48に12個を詰めて再利
用される。パソコン41は、実施例の皮膚測定装置の動
作シーケンスを制御し、文字表示器45を通じて被験者
に文字メッセージを出力し、測定されたデータに基づい
て最適な化粧品リストを決定し、プリンタ50を制御し
てその化粧品リストをプリントアウトする。
【0019】制御回路42は、パソコン41の入出力を
制御し、ドライバ43を通じてステップモータ54およ
びパルスモータ53を動作させる。制御回路42は、フ
ォトダイオード16の出力信号、コンタクトピン59を
通じた回路部12の出力レベル信号、および図示しない
複数のセンサ(ステージ57の原点センサ、エレベータ
55の上下位置センサ等)の出力状態をパソコン41に
受け渡す。制御回路42は、コンタクトピン59を通じ
て回路部12に高周波信号を供給し、測定部49の発光
ダイオード15に一定の電流を供給し、さらに、パソコ
ン41の指令に基づいて光源52および図示しない2組
の発光ダイオードを選択して所定の電流を供給する。C
CDカメラ44はパソコン41の画像ボードに接続され
て毎秒30フレームのNTSC信号を常時出力してい
る。パソコン41は、画像取り込みのタイミングに同期
させて光源52および図示しない2組の発光ダイオード
の発光タイミングを指令する。
【0020】以上のように構成された第2実施例の皮膚
測定装置では、被験者40は、文字表示器45に表示さ
れた文字メッセージとスピーカー46を通じた音声ガイ
ドに従って1人で測定を行う。まず、停止状態では、文
字表示器45に「カバーを交換してスタートボタンを押
して下さい。」というメッセージが表示されている。こ
こで、被験者40が新しいカバー64をほお当てパッド
56にセットしてスタートボタン60を押すと、供給カ
セット48から採取ペレット10が1個取り出されて、
ステージ57上を測定部49まで移動して、採取ペレッ
ト10の透過部11における透過光量の初期値が測定さ
れる。
【0021】測定後の採取ペレット10は、さらにステ
ージ57上を移動してエレベータ55に受け渡される。
そして、図示しない手段によって回路部12のコンタク
トパッド24にコンタクトピン59を接触させて皮膚に
押し当てない状態での共振周波数を測定する。ここまで
の準備が完了した時点で字表示器45に「ほお当てパッ
ドにほおを当ててもう一度スタートボタンを押して下さ
い。次の支持があるまでそのままお待ちください。」と
いうメッセージが表示され、同じ内容がスピーカー46
から音声出力される。
【0022】被験者40がカバー64にほおを押し当て
てスタートボタン60を押すと、エレベータ55が上昇
して被験者40のほおに採取ペレット10を押し当て
る。採取ペレット10が被験者40の皮膚に衝突する
と、ホルダー62が押し込まれて回路部12のコンタク
トパッド24にコンタクトピン59が接触する。この状
態で周波数が変化する高周波を回路部12に入力して共
振周波数を検出する。皮膚接触状態での共振周波数が測
定されると、エレベータ55がステージ57高さまで退
去して、採取ペレット10が再び測定部49へ送られ、
透過部11の皮脂付着状態における透過光量が測定され
る。この間、並行して皮膚画像の撮影が実行される。C
CDカメラ44のシャッタタイミングに同期させて、光
源52のR、G、Bの発光ダイオードが順番にパルス発
光され、続いて図示しない2組の斜め照明用のBの発光
ダイオードがパルス発光される。これにより、被験者4
0の皮膚の同じ場所について、R、G、B、斜め照明下
での4枚の白黒画像がパソコン41に取り込まれる。
【0023】画像取り込み終了後、文字表示器45に
「測定を終了しました。プリントアウトを待ってプリン
トをお持ち帰り下さい。」というメッセージが表示さ
れ、同じ内容がスピーカー46から音声出力される。パ
ソコン41は、回路部12の皮膚接触前と皮膚接触時の
共振周波数に基づいて皮膚水分量を演算し、皮膚接触前
と後における透過部11の透過光量に基づいて皮脂分泌
量を演算する。パソコン41は、R、G、B3種類の皮
膚画像についてそれぞれ平均階調を求めて肌色を演算す
る。さらに、斜め照明の皮膚画像を画像処理して凹凸の
パターンを抽出し、しわの密度と深さに対応するしわパ
ラメータを演算する。パソコン41は、こうして求めた
皮膚水分量、皮脂分泌量、肌色、しわパラメータという
4つのデータに基づいて、最適な化粧品の組み合わせを
決定し、この組み合わせ内容と、選択した化粧品の簡単
な説明と価格を一覧表にまとめて、プリンタ50からプ
リントアウトさせる。
【0024】第2実施例の皮膚測定装置によれば、採取
ペレット10を用いて皮脂採取すると同時に回路部12
で共振周波数の測定を行うから、皮脂採取と独立した皮
膚水分量の測定を行う必要がない。皮脂分泌量、皮膚水
分量に加えて、肌色としわパラメータも測定して判断す
るから、皮脂分泌量、皮膚水分量だけの場合よりも的確
な化粧品選定を実行できる。皮脂採取および皮膚インピ
ーダンス測定は無痛で瞬時に完了し、4枚の白黒画像の
撮影は0.2秒で完了するから、ほお当てパッド56に
ほおを押し付けてスタートボタン60を押した後、2〜
3秒間ですべての測定が完了する。数秒間のみかけ上1
回の測定の後、ほどなくプリンタ50が結果をプリント
アウト開始するから、カバー64の交換やプリントアウ
トに若干の時間がかかっても被験者1人1回について合
計の所要時間は30秒以下である。
【0025】被験者40は、文字表示器45の文字メッ
セージ(またはスピーカー46を通じた音声ガイド)に
従って、2回スタートボタン60を押すだけだから、操
作を間違う余地が無い。測定時の拘束時間が短いから、
あせりや不信感を抱くひまも診断の中止や拒絶を望むひ
まもない。迅速かつ正確に判定が行われ、判定結果はプ
リントで持ち帰るから、判定結果を好意的に受け止めて
もらえ、化粧品の販売が促進される。測定の開始からプ
リントアウトの終了まで、被験者の苦痛や面倒が少なく
て済み、測定に拒否感、嫌悪感、不安感を持たれる心配
が無い。短い時間で多数の被験者を効率的に測定できる
から、皮膚測定装置が多少高価でも1人1回の測定コス
トが抑制される。また、採取ペレット10とカバー64
の新品補充、使用済み品回収、およびプリンタ50の用
紙とインクの補充を別にすれば、通常は、被験者が自分
で操作して自分でプリントアウトを持ち帰るから、皮膚
測定装置に専属の操作者をはりつける必要がない。機械
に拘束される時間が短いため、人どおりが多い場所に設
置しても周囲の注意を集めたり他人を待たせることがな
く、コンビニエンスストアや薬局等の店頭に設置した場
合に、多数の消費者によって次々と気軽に利用されるこ
とを期待できる。そして、測定コストおよび運転コスト
が少なくて済むから、このような人どおりが多い場所に
設置して、無料でサービス提供しても、化粧品の売上利
益増で投資と必要経費を十分に賄える。
【0026】第2実施例の皮膚測定装置によれば、被験
者40が文字表示器45の文字メッセージ(またはスピ
ーカー46を通じた音声ガイド)に従って、スタートボ
タン60を押すだけで測定が開始され、判定結果のプリ
ントアウトまで自動的に実行されるから、機械操作、測
定動作、データ入力、判定等に主観や人為的なミスが入
り込む余地が無く、判定結果に対するプライバシー保護
も万全で、極端に間違った判定を行って信用を喪失する
可能性も低い。採取ペレット10とカバー64は、被験
者40の一人1回ごとに新品交換されるから、1台の皮
膚測定装置を不特定多数の被験者が利用する場合でも、
被験者は心理的にも実質的にも清潔で安全な測定サービ
スを受けられる。専属の操作者をはりつけて測定ごとに
これらをアルコール拭きする必要もない。回収された使
用済みの採取ペレット10とカバー64は、まとめて工
場で洗浄して清潔に再包装されて、皮膚測定装置で再利
用されるから、資源の節約にも合致する。採取ペレット
10は、方形だからステージ57に沿った搬送やエレベ
ータ55での上昇/下降に伴って回転する心配がなく、
従って、皮脂付着前後の透過光測定位置がずれて測定誤
差を生じたり、コンタクトピン59とコンタクトパッド
24が位置ずれして接触不良を起こす心配が無い。
【0027】
【発明の効果】本発明の皮膚水分測定装置によれば、
「皮脂付着物の透過光量測定」のための皮脂採取と独立
して「皮膚接触させた電極の高周波インピーダンス測
定」を行う必要がない。皮脂採取と高周波インピーダン
ス(共振周波数)測定が同時並行して実行されるから、
被験者にとってわずかな時間の1回の測定操作によって
正確な皮脂分泌量と皮膚水分量のデータが得られる。従
って、独立した2回の操作で皮脂採取と高周波インピー
ダンス(共振周波数)測定を行う場合に比較して、効率
的に測定が完了し、被験者と操作者の両方にとって負担
と手間が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の皮脂採取装置の説明図である。
【図2】採取ペレットの皮膚接触面の説明図である。
【図3】採取ペレットのピンコンタクト面の説明図であ
る。
【図4】第2実施例の皮膚測定装置の説明図である。
【図5】皮脂採取部分の拡大図である。
【符号の説明】
10 採取ペレット 11 透過部 12 回路部 13、59 コンタクトピン 14 発振回路 15 発光ダイオード 16 フォトダイオード 17 拡散板 18 検出回路 19 光源回路 20 判定部 21 皮膚 22 表示部 23 測定部 24 コンタクトパッド 25 電極 27 領域 40 被験者 41 パソコン 42 制御回路 43 ドライバ 44 CCDカメラ 45 文字表示器 46 スピーカー 47 箱 48 供給カセット 49 測定部 50 プリンタ 51 レンズ 52 光源 53 パルスモータ 54 ステップモータ 55 エレベータ 56 ほお当てパッド 57 ステージ 58 パネル 60 スタートボタン 61 照明光 62 ホルダー 63 コンタクトエレベータ 64 カバー 65 撮影孔 66 貫通孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明材料の表面に微細な凹凸が形成され
    て皮膚接触時に皮脂を付着させる透過部と、皮膚水分量
    測定用の一対の電極を形成した電極部とを皮膚接触面に
    配置した採取ペレットを使用し、 採取ペレットを皮膚に押し当てた際に電極部の高周波イ
    ンピーダンスまたは共振周波数を測定し、 皮膚に押し当てた後に皮脂が付着した透過部の透過光量
    を測定することを特徴とする皮脂採取装置。
  2. 【請求項2】 透明材料の表面に微細な凹凸が形成され
    て皮膚接触時に皮脂を付着させる透過部と、 相互に入り組んだ外観の一対の電極が形成されて透過部
    と同時に皮膚接触して皮膚インピーダンスまたは共振周
    波数を測定する電極部と、を有することを特徴とする採
    取ペレット。
  3. 【請求項3】 透明材料の表面に微細な凹凸を形成して
    皮膚接触時に皮脂を付着させる採取ペレットを使用し、 未使用の採取ペレットを複数格納して1個づつ供給する
    供給手段と、 採取ペレットを保持して皮膚に押し付ける押し付け手段
    と、 皮脂採取の前後に採取ペレットの透過光量を測定する測
    定手段と、 使用済みペレットを蓄積する回収手段と、 供給手段と押し付け手段と測定手段と回収手段の間で採
    取ペレットを自動搬送する搬送手段とを有することを特
    徴とする皮脂測定装置。
  4. 【請求項4】 透明材料の表面に微細な凹凸を形成して
    皮脂採取面とし、未使用グループの複数個から1回の皮
    脂測定ごとに1個取り出され、皮脂測定後に使用済みグ
    ループにまとめて回収され、付着した皮脂を除去して未
    使用グループとして再利用されることを特徴とする採取
    ペレット。
  5. 【請求項5】 透明材料の表面に微細な凹凸を形成した
    皮脂採取用の採取ペレットを使用し、 採取ペレットを皮膚に押し当てた後に皮脂が付着した採
    取ペレットの透過光量を測定するとともに、 皮膚に押し当てる位置から採取ペレットを退去させた状
    態で、同位置の皮膚を撮影することを特徴とする皮脂採
    取装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の皮膚水分測定装置において、
    斜めに照明された撮影面を撮影面に対してほぼ垂直な撮
    影光軸で撮影することを特徴とする皮膚測定装置。
  7. 【請求項7】 透明材料の表面に微細な凹凸を形成した
    皮脂採取用の採取ペレットを使用し、 採取ペレットを皮膚に押し当てた後に皮脂が付着した採
    取ペレットの透過光量を測定するとともに、 皮膚に押し当てる位置から採取ペレットを退去させた状
    態で、同位置を赤、緑、青の光源で個別に照明して個別
    の反射光強度を測定することを特徴とする皮脂採取装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012065724A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Fujitsu Ltd 脂肪厚計測装置および脂肪厚算出プログラム
JP2019010358A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 アルケア株式会社 皮膚測定装置
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