JP2003024288A - 眼底血流計 - Google Patents

眼底血流計

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JP2003024288A
JP2003024288A JP2001218571A JP2001218571A JP2003024288A JP 2003024288 A JP2003024288 A JP 2003024288A JP 2001218571 A JP2001218571 A JP 2001218571A JP 2001218571 A JP2001218571 A JP 2001218571A JP 2003024288 A JP2003024288 A JP 2003024288A
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blood flow
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light
flow velocity
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JP2001218571A
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Hiroshi Ito
宏 伊藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳頭部内の被測定部位の血流速度と共に、略
同時に乳頭部の立体形状の測定を行う。 【解決手段】 レーザーダイオード28を点灯し、眼底
Eaからの反射光をフォトマルチプライヤ36で受光
し、その出力信号を演算手段39で解析し血流速度を求
める。次に、乳頭部の被測定部位が観察視野の略中央付
近にくるように被検眼Eを誘導し、レーザーダイオード
28を点灯すると、その光束は乳頭部内で等方的に散乱
し、その反射光をフォトマルチプライヤ36で受光し、
演算手段39において解析され、相対的な血流速度が求
められる。続いて、レーザーダイオード28を消灯し、
トラッキング用光源26によるスリット照明光Tを用い
て乳頭部形状測定を行う。スリット照明光Tは乳頭部の
凹みに応じて湾曲するので、その画像を二次元CCD1
2で撮像し、湾曲変位量を演算手段39で計測演算する
ことにより、凹みの深さを知ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の眼底血管
及び視神経乳頭の血流速度を測定し、かつ視神経乳頭部
の形状を測定する眼底血流計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、被検眼の眼底に測定光として
レーザー光のような可干渉性光を入射し、被測定部位の
血管中を流れる赤血球によってドップラシフトした光
と、周辺部によって反射された参照光とのビート信号を
解析して、血流速度の絶対値を非侵襲で求めている。こ
のとき、被検者の固視微動によって測定光が被測定部位
からずれないように、第2の光源による光束を被測定血
管を含む領域に照射して、その反射像から固視微動に追
尾する固視微動追尾機能を備えることによって、測定精
度を高めている眼底血流計が知られている。
【0003】更に、眼底血管の血流速度を求めるだけで
なく、視神経乳頭部に測定光を入射して、視神経乳頭部
の毛細血管内の血流速度を相対値で測定する装置が、特
開平7−136141号公報に開示されている。また、
スリット光を眼底に照射して、視神経乳頭部を立体計測
する装置が、特開平2−268735号公報に開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、緑内障の診断を行う上で極めて有用な
情報を得るために、乳頭部毛細血管内の血流速度の測定
と乳頭部形状の測定を共に行う必要があるが、この両方
を測定しようとすると、眼底血流計と乳頭部形状測定装
置の2つの装置が必要となり、それぞれ別々に測定しな
ければならないという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
測定に先立って被検眼の固視微動を追尾し、眼底血管の
被測定部位の血流速度を求める眼底血流計を提供するこ
とにある。
【0006】また、本発明の目的は、乳頭部内の被測定
部位の血流速度だけでなく、略同時に乳頭部の立体計測
ができる眼底血流計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る本発明は、被検眼の眼底部位の血流速
度を測定する眼底血流計において、血流速度を求めるた
めの測定光を発する測定用光源と、前記測定光の眼底か
らの反射光を受光する受光手段と、眼底を照明するスリ
ット照明光を発するスリット照明用光源と、前記スリッ
ト照明光を瞳上で偏心させて被検眼に導く照射光学系
と、眼底に投影された前記スリット照明光の投影像を撮
像する眼底と略共役位置に配置された第1の撮像手段
と、前記スリット照明光の投影像を眼底上で走査する走
査手段と、解析を行う演算手段と、システム制御部とを
設け、該システム制御部は、前記測定光を眼底部位に照
射して、眼底からの反射光を前記受光手段により受光
し、被測定部位の凹凸情報を得るために、前記走査手段
により走査された前記スリット照明光の投影像を前記第
1の撮像手段に撮像するシーケンス制御を行い、前記演
算手段により前記受光手段で得られた受光信号を解析し
て被測定部位の血流速度を演算し、前記第1の撮像手段
の受像信号を解析して立体計測を行うことを特徴とする
眼底血流計である。
【0008】請求項2に係る本発明は、乳頭部内の血流
速度の測定を行う乳頭部測定モードと、眼底血管内の血
流速度を測定する眼底血管測定モードとを選択する測定
モード選択手段を設け、前記システム制御部は、前記測
定モード選択手段で乳頭部測定モードが選択された場合
に、血流速度測定と略同時に乳頭部の立体計測を行う請
求項1に記載の眼底血流計である。
【0009】請求項3に係る本発明は、被検眼の眼底と
略共役の位置に配置され、眼底に投影されたスリット照
明光の投影像を撮像する第2の撮像手段と、固視微動を
追尾する固視微動追尾手段とを設け、前記測定モード選
択手段によって眼底血管測定モードが選択されると、前
記システム制御部は、眼底血管内の血流速度測定に先立
って、前記演算手段において前記第2の撮像手段により
撮像された信号から被測定血管位置を演算し、該演算結
果に基づいて前記固視微動追尾手段を駆動する制御を行
う請求項1に記載の眼底血流計である。
【0010】請求項4に係る本発明は、前記走査手段は
眼底に投影された前記スリット照明光の投影像をその中
心で回転するように走査する請求項1に記載の眼底血流
計である。
【0011】請求項5に係る本発明は、前記走査手段は
照射光学系中の被検眼瞳と共役位置に設けた照明光を偏
向する偏向手段とし、眼底に投影された前記スリット照
明光の投影像を、前記固視微動追尾手段が作動する方向
と垂直方向に偏向することにより走査する請求項1に記
載の眼底血流計である。
【0012】請求項6に係る本発明は、前記演算手段に
より解析された被測定部位の立体計測の結果と血流速度
とを関連付けて記憶する記憶手段を設けた請求項1に記
載の眼底血流計である。
【0013】請求項7に係る本発明は、前記第1の撮像
手段は二次元撮像素子とし、前記第2の撮像手段は一次
元撮像素子とした請求項1又は3に記載の眼底血流計で
ある。
【0014】請求項8に係る本発明は、前記第1の撮像
手段と前記第2の撮像手段は、1つの二次元撮像素子と
した請求項1又は3に記載の眼底血流計である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。図1は眼底血流計の構成図を示
し、眼底血流計Aは操作桿Bを備えた架台C上に配置さ
れている。
【0016】眼底血流計Aにおいて、白色光を発するタ
ングステンランプ等から成る観察用光源1から、被検眼
Eと対向する対物レンズ2に至る照明光学系上には、光
路に沿って移動自在な固視標表示用素子である透過型液
晶板3、リレーレンズ4、孔あきミラー5、バンドパス
ミラー6を順次に配列する。孔あきミラー5の背後に
は、フォーカスレンズ7、結像レンズ8、可動ミラー
9、接眼レンズ10を順次に配列し、検者眼eに至って
いる。また、可動ミラー9の反射方向には、レンズ11
を介して二次元CCDカメラ12を配置し、これによっ
て眼底観察光学系を構成する。
【0017】バンドパスミラー6の反射方向には、駆動
手段13に接続したイメージローテータ14、紙面に垂
直な回転軸を有する両面研磨されたガルバノメトリック
ミラー15を配置し、ガルバノメトリックミラー15の
下側反射面15aの反射方向には、光路に沿って移動自
在な第2のフォーカスレンズ16を配置し、上側反射面
15bの反射方向には、レンズ17、レーザー照射の開
閉を行うレーザーシャッタ18、光路に沿って移動自在
なフォーカスユニット19を配置する。なお、レンズ1
7の前側焦点面は被検眼Eの瞳孔と共役関係にあり、ガ
ルバノメトリックミラー15はこの焦点面に配置する。
【0018】また、ガルバノメトリックミラー15の後
方には、リレーレンズ20、凹面ミラー21を配置し、
ガルバノメトリックミラー15の下側反射面15aで反
射されずに通過する光束を、ガルバノメトリックミラー
15の上側反射面15bに導くリレー光学系を構成す
る。
【0019】フォーカスユニット19においては、レン
ズ17と同一光路上に、ダイクロイックミラー22、集
光レンズ23を順次に配列し、ダイクロイックミラー2
2の反射方向には、スプリットプリズム付マスク24、
ミラー25を配置し、このフォーカスユニット19は一
体的に矢印で示す方向に移動ができるようになってい
る。なお、マスク24はスリット状の開口部を有し、マ
スク24の大きさは被検眼Eの眼底Ea上で乳頭部を十
分カバーできる大きさとする。
【0020】また、ミラー25の入射方向には、光輝度
な例えば緑色光を発するHe−Neレーザーのようなト
ラッキング用光源26を配置し、集光レンズ23の入射
方向の光路上には、コリメータレンズ27、コヒーレン
トな例えば赤色光を発する測定用のレーザーダイオード
28を配列する。これらのトラッキング用光源26及び
レーザーダイオード28から、ガルバノメトリックミラ
ー15、リレー光学系を通り、対物レンズ2を介して被
検眼Eに至るまでの部材により、照射光学系を構成す
る。
【0021】この照射光学系においては、ガルバノメト
リックミラー15の上側反射面15bで反射された光束
は、再び戻されるときには、対物レンズ2の光軸から偏
心した状態で、カルバノメトリックミラー15に入射す
るので、被検眼Eの瞳孔上では光軸から偏心した位置か
ら眼底Eaに照射することになる。
【0022】ガルバノメトリックミラー15の下側反射
面15aの反射方向には、フォーカシングレンズ16、
測定用のレーザーダイオード28による反射光を反射
し、トラッキング用光源26による反射光を透過するよ
うな特性を有するダイクロイックミラー29、フィール
ドレンズ30、拡大レンズ31、イメージインテンシフ
ァイヤ付の一次元CCD32を順次に配列し、血管検出
系を構成する。
【0023】また、ダイクロイックミラー29の反射方
向には、結像レンズ33、共焦点絞り34、被検眼Eの
瞳孔とほぼ共役に設けたミラー対35a、35bを配置
し、ミラー対35a、35bの反射方向には、それぞれ
フォトマルチプライヤ36a、36bを配置し、測定用
受光光学系を構成する。
【0024】なお、図示の都合上、全ての光路を同一平
面上に示したが、トラッキング用光源26の出射方向の
測定光路からマスク24に至る光路、ミラー対35a、
35bの反射光路はそれぞれ紙面に直交している。
【0025】更に、装置全体を制御するためのシステム
制御部37を設け、システム制御部37には、二次元C
CDカメラ12、一次元CCD32、フォトマルチプラ
イヤ36a、36bの出力をそれぞれ接続し、システム
制御部37の出力は、イメージローテータ駆動手段1
3、ガルバノメトリックミラー制御回路38、演算手段
39にそれぞれ接続する。
【0026】そして、演算手段39は眼底血流計Aによ
って眼底血管内の血流速度測定を行う「眼底血管測定モ
ード」にするか、それとも視神経乳頭部内の毛細血管の
血流速度測定及び乳頭部形状計測を行う「乳頭部測定モ
ード」にするかを選択するモード選択手段40、乳頭内
毛細血管の血流速度及び形状計測の計測結果を関連付け
て記憶しておく記憶手段41、テレビモニタ42に接続
する。
【0027】例えば、演算手段39はパーソナルコンピ
ュータから成り、「眼底血管測定モード」時には、トラ
ッキングを行うための信号処理を行い、フォトマルチプ
ライヤ36a、36bで取得した信号を解析して血流速
度を演算したり、「乳頭部測定モード」が選択された時
には、眼底血管測定時と異なる速度解析アルゴリズムに
よって血流速度を演算し、更に二次元CCD12の受像
信号を解析して被測定部位の凹凸情報を算出する。
【0028】検者は被検者の眼底血管Evの血流速度測
定するために、モード選択手段40により「眼底血管測
定モード」を選択する。これによって演算手段39で
は、絶対血流速度を求めるアルゴリズムのモードにな
る。
【0029】観察用光源1からの光束は、透過型液晶板
3、リレーレンズ4を通り、孔あきミラー5で反射さ
れ、バンドパスミラー6、対物レンズ2を介して、被検
眼Eの眼底Erに照射される。眼底からの反射光は、対
物レンズ2、バンドパスミラー6、孔あきミラー5の
孔、フォーカスレンズ7、結像レンズ8、接眼レンズ1
0を介して、検者眼eに達する。検者は操作桿Bを操作
して、被検眼Eの光軸と対物レンズ2の光軸が一致する
ように位置合わせを行う。
【0030】次に、可動ミラー9が光路に挿入され、可
動ミラー9で反射した光束はレンズ11を通って、二次
元CCDカメラ12に結像し、受光信号はシステム制御
部37に入力される。図2はこのとき検者が観察する眼
底像Ea'を示し、フォーカスノブを操作して被検眼E
の眼底Eaにフォーカスを合わせる。更に、検者は被測
定部位が点線で示す測定可能領域M内に至るように、透
過型液晶板3を操作して被検眼Eを誘導する。
【0031】続いて、操作桿Bの入力手段を操作して、
シャッタ18を光路から退避し、トラッキング用光源2
6を点灯する。このトラッキング光束はミラー25によ
り反射された後に、スプリットプリズム付マスク24に
よりスリット状となり、このスリット照明光Tはダイク
ロイックミラー22で反射され、レンズ17を通ってガ
ルバノメトリックミラー15の上側反射面15bで反射
され、リレーレンズ20を透過して凹面ミラー21によ
り光路を戻され、再びリレーレンズ20を透過して、ガ
ルバノメトリックミラー15、イメージローテータ14
を通り、バンドパスミラー6で反射され、対物レンズ2
を介して眼底Eaを照射する。
【0032】眼底Eaからの反射光は、対物レンズ2か
ら同じ光路を戻り、ガルバノメトリックミラー15の下
側反射面15aで反射され、フォーカシングレンズ1
6、ダイクロイックミラー29、フィールドレンズ3
0、拡大レンズ31を通って、イメージインテンシファ
イヤ付の一次元CCD32に結像する。
【0033】検者はスリット照明光Tが被測定血管Ev
に垂直になるように、イメージローテータ操作ノブを操
作し、その操作に従ってシステム制御部37は、イメー
ジローテータ駆動手段13を駆動してイメージローテー
タ14を動かす。更に、被測定血管Ev上に測定光が照
射されるように、ガルバノメトリックミラー15の角度
を制御する。これによって、トラッキング光で照射され
た血管Evは、血管像Ev’として一次元CCD32に
結像し、血管像信号として出力される。
【0034】検者は測定部位を決定した後に、再び操作
桿Bの入力手段を操作してトラッキングの開始を入力す
る。一次元CCD32からの出力信号はシステム制御部
37に入力され、システム制御部37では撮像された血
管像Ev’に基づいて、血管像Ev’の移動量を表すデ
ータが作成され、ガルバノメトリックミラー制御回路3
8に血管像Ev’と移動量が出力される。そして、ガル
バノメトリックミラー制御回路38が、この移動量を補
償するようにガルバノメトリックミラー15を駆動する
ことによって、被測定部血管Evのトラッキングが行わ
れる。このようにして、眼底血管Ev内の血流速度の測
定に先立ち、被検眼Eの固視微動に対して追尾を行うこ
とができる。
【0035】検者はトラッキング動作が安定したところ
で、再び操作桿Bの入力手段を操作して測定の開始を入
力する。システム制御部37はレーザーダイオード28
を点灯し、レーザーダイオード28からのレーザー光
は、コリメータレンズ27、集光レンズ23、ダイクロ
イックミラー22を通って、ガルバノメトリックミラー
15に至り、その後はトラッキング光と同様の光路を辿
り、眼底Eaに照射される。そして、眼底Eaからの反
射光は、同様な光路を戻り、ダイクロイックミラー29
で反射され、更にミラー対35a、35bで反射され
て、フォトマルチプライヤ36a、36bに結像する。
このフォトマルチプライヤ36a、36bからの出力信
号は、システム制御部37を介して演算手段39で解析
され、血流速度が求められる。
【0036】次に、検者が乳頭部Dを測定するために、
モード選択手段40により「乳頭部測定モード」が選択
されると、演算手段39では乳頭部D内の相対血流速度
を求めるためのアルゴリズムを使用し、かつ二次元CC
D12の出力信号から乳頭部Dの凹凸情報を演算するモ
ードとなる。このとき、システム制御部37は固視微動
追尾を行わず、ガルバノメトリックミラー制御回路38
に対して制御を行わないので、ガルバノメトリックミラ
ー15はスリット照明光Tを眼底Ea上で偏向しなくな
る。更に、イメージローテータ操作ノブからの信号を受
け付けなくなり、検者はイメージローテータ駆動手段1
3を駆動して、スリット照明光Tが水平になるようにイ
メージローテータ14を回転し、可動ミラー9を光路に
挿入して二次元CCD12で観察する。
【0037】更に、検者は眼底血管Evの血流速度測定
の場合と同様に、操作桿Bを操作して被検眼Eの光軸と
対物レンズ2の光軸が一致するように位置合わせを行
う。次に、眼底像Ea'を観察しながらフォーカスノブ
を操作し,被検眼Eの眼底Eaにフォーカスを合わせ
る。検者は図2に示すような眼底像Ea'を観察し、被
検者の乳頭部Dの被測定部位が観察視野の略中央付近に
くるように、透過型液晶板3又は図示しない外部固視標
を操作して被検眼Eを誘導する。略中心に被検眼Eを誘
導することによって、イメージローテータ14を回転す
ると、スリット照明光Tは視標像を中心にして回転する
ようになる。
【0038】次に、操作桿Bの入力手段を操作して、シ
ャッタ18を光路から退避し、トラッキング光を眼底E
aに照射する。このとき、図3に示ような眼底像Ea'
が観察され、検者は操作桿Bの入力手段を操作して測定
の開始を入力する。システム制御部37は共焦点絞り3
4を光路上から退避して、レーザーダイオード28を点
灯する。レーザーダイオード28からの光束は乳頭部D
内で等方的に散乱され、その反射光をフォトマルチプラ
イヤ36a、36bで受光する。このフォトマルチプラ
イヤ36a、36bの出力信号は、システム制御部37
を介して演算手段39において解析され、相対的な血流
速度が求められる。
【0039】続いて、システム制御部37はレーザーダ
イオード28を消灯した後に、乳頭部形状測定を開始す
る。図4は特に乳頭部Dを含む眼底Ea上にスリット照
明光Tが投影されたときの眼底像Ea'を示している。
スリット照明光Tは乳頭部Dの窪みに応じて湾曲するの
で、その画像を二次元CCD12で撮像し、湾曲変位量
を演算手段39で計測演算することによって、スリット
照明光T上における凹みの深さを知ることができる。
【0040】次に、システム制御部37は図5に示すよ
うにスリット照明光Tを所定量だけ回転するために、イ
メージローテータ駆動手段13を駆動してイメージロー
テータ14を回転する。このときの視標像上での凹み量
は、前述と同様に演算手段39により計測演算すること
ができ、更に次の回転を与えた場合も同様に行うことが
でき、これによって経線方向での計測が可能となる。
【0041】また、各画像間の関係については、演算手
段39内に納められているフレームメモリ等に取り込ま
れている、その前後の画像から補完するようになってい
る。そして、求められた深さ方向のデータはフレームメ
モリ等に取込まれた画像から、乳頭部Dの立体画像とし
て乳頭部Dの血流速度に関連付けて記憶手段41に記憶
される。このようにして、乳頭部血流速度と略同時に乳
頭部Dの立体計測を行うことができる。
【0042】本実施の形態では、被検眼Eの眼底Eaに
投影するスリット照明光Tは、スリット状開口絞りを有
するマスク24とそれを照明する照明光によって構成し
ているが、例えばレーザー光でスリット状の照明光をつ
くるようにしてもよい。更に、「眼底血管測定モード」
でトラッキング時に使われる一次元CCD32と、「乳
頭部測定モード」時に使われる二次元CCDカメラ12
を、1つの二次元CCDで代用するように構成してもよ
い。
【0043】なお、本実施の形態では、視標像を回転す
るような走査方法を採ったが、被検眼Eの瞳略共役位置
に、ガルバノメトリックミラー15が偏向する方向と垂
直方向に光束を偏向する第2のガルバノメトリックミラ
ーを設けて、この第2のガルバノメトリックミラーによ
って視標光束を偏向して走査するように構成することも
できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る眼底
血流計によれば、被測定部位の血流速度を求めるだけで
なく、スリット照明光の投影像を使って被測定部位の立
体計測を同一の装置で行うことができるので、検者は血
流速度を測定した後に、別の装置で被測定部位の立体計
測を行わずに済み、部位の立体形状との対応が取り易く
信頼性も高くなる。
【0045】請求項2に係る眼底血流計によれば、被測
定部位が乳頭部の場合には測定部位が大きいので、多少
の固視微動があっても血流速度を求める上で問題なく、
同一の装置で血流速度測定と乳頭部の立体計測を行うこ
とができるので、緑内障など疾病を診断する上で極めて
有用である。
【0046】請求項3に係る眼底血流計によれば、乳頭
部測定と眼底血管測定とを分けることができ、かつ眼底
血管測定時に血流速度測定に先立ち、血管径の細い被測
定部位を測定する場合でも、被検眼の固視微動によって
測定光が血管から外れないように固視微動追尾を行うこ
とができるので、測定精度を向上させることができる。
また、立体形状計測用スリット照明光と固視微動追尾用
スリット光のそれぞれに別のスリット照明光を配置する
必要がないので、装置が複雑にならず、検者が固視誘導
を行う手間と時間を省くことができる。
【0047】請求項4に係る眼底血流計によれば、光学
部材が眼底血管内血流速度を求めるときに必要な構成と
同一にできるので装置が複雑にならなくて済む。
【0048】請求項5に係る眼底血流計によれば、乳頭
部を対物光学系中心上にくるように被検眼を固視誘導す
る必要がなくなるので、検者が固視誘導を行う手間と時
間を省くことができる。
【0049】請求項6に係る眼底血流計によれば、両デ
ータを対応させる時間を省くことができ、間違うことが
ないので誤診を防ぐことができる。
【0050】請求項7に係る眼底血流計によれば、血管
位置信号を得るためには二次元の撮像素子は必要でない
ので固視微動追尾のための撮像素子は一次元の撮像素子
を使用できる。
【0051】請求項8に係る眼底血流計によれば、1つ
の撮像素子で済むので装置が複雑にならずに構成を簡素
化できる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の眼底血流計の構成図である。
【図2】眼底血管測定モード時の眼底画像の説明図であ
る。
【図3】乳頭測定モード時の眼底画像の説明図である。
【図4】乳頭立体計測時の観察画面の説明図である。
【図5】乳頭立体計測時の観察画面の説明図である。
【符号の説明】
A 眼底血流計 B 操作桿 C 架台 1 観察用光源 3 透過型液晶板 5 孔あきミラー 6 バンドパスミラー 9 可動ミラー 12 二次元CCDカメラ 14 イメージローテータ 15 ガルバノメトリックミラー 18 レーザーシャッタ 19 フォーカスユニット 24 スプリットプリズム付マスク 26 トラッキング用光源 28 レーザーダイオード 32 一次元CCD 36a、36b フォトマルチプライヤ 37 システム制御部 39 演算手段 40 モード選択手段 41 記憶手段 42 テレビモニタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の眼底部位の血流速度を測定する
    眼底血流計において、血流速度を求めるための測定光を
    発する測定用光源と、前記測定光の眼底からの反射光を
    受光する受光手段と、眼底を照明するスリット照明光を
    発するスリット照明用光源と、前記スリット照明光を瞳
    上で偏心させて被検眼に導く照射光学系と、眼底に投影
    された前記スリット照明光の投影像を撮像する眼底と略
    共役位置に配置された第1の撮像手段と、前記スリット
    照明光の投影像を眼底上で走査する走査手段と、解析を
    行う演算手段と、システム制御部とを設け、該システム
    制御部は、前記測定光を眼底部位に照射して、眼底から
    の反射光を前記受光手段により受光し、被測定部位の凹
    凸情報を得るために、前記走査手段により走査された前
    記スリット照明光の投影像を前記第1の撮像手段に撮像
    するシーケンス制御を行い、前記演算手段により前記受
    光手段で得られた受光信号を解析して被測定部位の血流
    速度を演算し、前記第1の撮像手段の受像信号を解析し
    て立体計測を行うことを特徴とする眼底血流計。
  2. 【請求項2】 乳頭部内の血流速度の測定を行う乳頭部
    測定モードと、眼底血管内の血流速度を測定する眼底血
    管測定モードとを選択する測定モード選択手段を設け、
    前記システム制御部は、前記測定モード選択手段で乳頭
    部測定モードが選択された場合に、血流速度測定と略同
    時に乳頭部の立体計測を行う請求項1に記載の眼底血流
    計。
  3. 【請求項3】 被検眼の眼底と略共役の位置に配置さ
    れ、眼底に投影されたスリット照明光の投影像を撮像す
    る第2の撮像手段と、固視微動を追尾する固視微動追尾
    手段とを設け、前記測定モード選択手段によって眼底血
    管測定モードが選択されると、前記システム制御部は、
    眼底血管内の血流速度測定に先立って、前記演算手段に
    おいて前記第2の撮像手段により撮像された信号から被
    測定血管位置を演算し、該演算結果に基づいて前記固視
    微動追尾手段を駆動する制御を行う請求項1に記載の眼
    底血流計。
  4. 【請求項4】 前記走査手段は眼底に投影された前記ス
    リット照明光の投影像をその中心で回転するように走査
    する請求項1に記載の眼底血流計。
  5. 【請求項5】 前記走査手段は照射光学系中の被検眼瞳
    と共役位置に設けた照明光を偏向する偏向手段とし、眼
    底に投影された前記スリット照明光の投影像を、前記固
    視微動追尾手段が作動する方向と垂直方向に偏向するこ
    とにより走査する請求項1に記載の眼底血流計。
  6. 【請求項6】 前記演算手段により解析された被測定部
    位の立体計測の結果と血流速度とを関連付けて記憶する
    記憶手段を設けた請求項1に記載の眼底血流計。
  7. 【請求項7】 前記第1の撮像手段は二次元撮像素子と
    し、前記第2の撮像手段は一次元撮像素子とした請求項
    1又は3に記載の眼底血流計。
  8. 【請求項8】 前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手
    段は、1つの二次元撮像素子とした請求項1又は3に記
    載の眼底血流計。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104628A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Tokyo Institute Of Technology 眼球の結膜強膜撮像装置
JP2012176095A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理システム
US9986909B2 (en) 2011-02-25 2018-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing system for displaying information about ocular blood flow

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