JP2003023513A - 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、並びにそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、並びにそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003023513A
JP2003023513A JP2001208512A JP2001208512A JP2003023513A JP 2003023513 A JP2003023513 A JP 2003023513A JP 2001208512 A JP2001208512 A JP 2001208512A JP 2001208512 A JP2001208512 A JP 2001208512A JP 2003023513 A JP2003023513 A JP 2003023513A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データ転送時に転送エラーが生じても異
常画像を発生させず、正常画像を得ることができる画像
処理装置を提供すること。 【解決手段】 画像データの送信側である画像データ制
御部203内のパラレルデータI/F505には、画像
データの各ラインの後端にラベルデータを追加するラベ
ルデータ追加回路を設ける。画像データの受信側である
画像メモリー・アクセス制御部221のパラレルデータ
I/F701には、画像データの各ラインの後端のラベ
ルデータを検出するエラー検出回路と、エラー補正回路
を設け、画像データの後端のラベルデータの配置位置を
検出し、画像データの各ラインのデータ長が一定となる
ようラベルデータを再配置し、各ラインを有効画素で構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル画像
データに対する画像処理をおこなう、より詳しくは、複
写機、ファクシミリ、プリンター、スキャナー等の機能
を複合したディジタル複合機において、ディジタル画像
データを転送し画像処理する画像処理装置、画像処理方
法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログ
ラム、並びにそのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ複写機からディジタル化
された画像データの処理をおこなうディジタル複写機が
登場し、さらに、ディジタル複写機が複写機としての機
能だけでなく、複写機の機能に加えて、ファクシミリの
機能、プリンターの機能、スキャナーの機能等の各機能
を複合したディジタル複合機が存在する。
【0003】ディジタル複写機は、原稿画像をディジタ
ル信号に変換し、データバスを介して画像データ1ペー
ジ分をフレームメモリーに蓄積、または一旦フロッピー
(登録商標)ディスクやハードディスク等の補助記憶装
置に格納し、出力時に補助記憶装置からフレームメモリ
ーに1ページあるいは複数ページ分の画像データを転送
後、プリンターエンジンにこれら画像データを送ること
により、複写画像を得る。
【0004】また、上記のディジタル複写機や、MFP
(Multi FunctionPrinter)と称
されるコピー、FAX、プリンター、スキャナー等の複
合機においては、LAN(ローカルエリアネットワー
ク)やシリアル・パラレルインターフェースを介してパ
ソコンからプリントコマンドを受け取り、フォントメモ
リーをアクセスしながらプリント画像をフレームメモリ
ーに展開し、その後プリンターエンジンへこれら画像デ
ータを転送することでプリント画像を得ることができ
る。
【0005】図28は、上記のディジタル複写機の構成
例(特開平9−186836に開示)を示すブロック図
である。このディジタル複写機は、システム全体を制御
する2つのCPU2801、2802と、これらCPU
2801、2802が実行すべきアプリケーションプロ
グラムや必要なフォント情報等を記憶する主記憶メモリ
ー2803と、CPU2801、2802と主記憶メモ
リー2803間を相互接続するCPUバス2830とを
備えている。上記のアプリケーションプログラムや必要
なフォント情報等は、補助記憶装置2821から読み出
されて主記憶メモリー2803にロードされるようにな
っている。
【0006】CPUバス2830は、PCIブリッジ2
804を介して一方のPCIバス2831と接続される
と共に、PCIブリッジ2805を介して他方の独立し
たPCIバス2832と接続されている。CPUバス2
830には、またPCIバスコントローラー2806が
接続されている。このPCIバスコントローラー280
6は、PCIブリッジ2804によってサポートされる
PCIバス2831と、PCIブリッジ2805によっ
てサポートされるPCIバス2832との間のアービト
レーション(競合調停)やPCIバスプロトコルに対応
した制御をおこなうようになっている。
【0007】PCIバス2831にはディスプレイコン
トローラー2807等の各種I/O部を接続し、PCI
バス2832には画像データ蓄積用のフレームメモリー
2817を制御するDRAMコントローラー2815や
DMAコントローラー2818等が接続される。
【0008】PCIバス2831には、ディスプレイ装
置2810を制御するためのディスプレイコントローラ
ー2807と、タッチパネル2809を制御するための
タッチパネルコントローラー2808と、フロッピーデ
ィスク装置やハードディスク装置等の補助記憶装置28
21を制御するためのFD・HDインターフェース(I
/F)2811と、ホストコンピュータ(図示せず)と
の間でシリアル通信やパラレル通信を制御するためのシ
リアル・パラレルインターフェース(I/F)2812
と、ローカルエリアネットワーク等との間の通信を制御
するためのネットワークインターフェース(I/F)2
813とが接続されている。
【0009】また、PCIバス2831には、フレーム
メモリー2816に対するデータ書込み・読出しアドレ
スの生成や、フレームメモリー2816を構成するDR
AMのリフレッシュ制御をおこなうためのDRAMコン
トローラー2814が接続されている。一方、PCIバ
ス2832には、他のフレームメモリー2817に対す
るデータ書込み・読出しアドレスの生成や、フレームメ
モリー2817を構成するDRAMのリフレッシュ制御
をおこなうためのDRAMコントローラー2815と、
図示しないSCSIバスとの接続制御をおこなうSCS
Iインターフェース(I/F)2820が接続されてい
る。
【0010】DRAMコントローラー2814は、DM
Aコントローラー2818とビデオインターフェース
(I/F)2819とに接続され、同様にDRAMコン
トローラー2815もDMAコントローラー2818と
ビデオインターフェース(I/F)2819とに接続さ
れている。そして、DMAコントローラー2818は、
フレームメモリー2816に展開された画像データをD
MA制御によりビデオインターフェース(I/F)28
19に直接転送したり、あるいはフレームメモリー28
17に展開された画像データをDMA制御によりビデオ
インターフェース(I/F)2819に直接転送するよ
うになっている。ビデオインターフェース(I/F)2
819に転送された画像データは、プリンターエンジン
(図示せず)に出力されるようになっている。
【0011】つぎに、以上のような構成のディジタル複
写機の動作を説明する。上位(ホスト)コンピュータか
らシリアル・パラレルインターフェース(I/F)28
12を介して入力され、あるいはネットワーク(図示せ
ず)からネットワークインターフェース(I/F)28
13を介して入力された文字コードや制御コマンドは、
CPU2801(または2802)によって解読され、
たとえばフレームメモリー2817上に画像データ(ビ
ットデータ)として展開される。
【0012】1ページ分の画像データが展開されたとこ
ろで、CPU2801は、DMAコントローラー281
8を起動し、フレームメモリー2817上の1ページ分
の画像データをビデオインターフェース(I/F)28
19に転送する。これにより、その画像データがプリン
ターエンジン(図示せず)に出力され、描画(印刷)が
おこなわれる。
【0013】複数の原稿から読み取った複数ページ分の
画像データを印刷出力する場合、DMAコントローラー
2818は、フレームメモリー2817からビデオイン
ターフェース(I/F)2819に1ページ分の画像デ
ータをDMA転送する間に、フレームメモリー2816
上につぎのページの画像データを展開していく。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したディジタル複
写機等で転送される画像データは、一般的にパラレルバ
スのバースト転送が用いられる。たとえば、パラレルバ
スとしてパソコン等でデータ転送に汎用されている上記
のPCIバスが用いられている。このPCIバスにおけ
るバースト転送では、アドレスおよびデータの共用ピン
にて、まず送信時には送信先の、受信時には受信データ
取り出し先の先頭アドレスを出力し、その後それまでア
ドレスが出力されていたピン上にて、そのアドレス以後
のデータを連続して転送するもので、これを1トランザ
クションという。
【0015】このようにアドレスとデータを時分割方式
で転送することにより、バスの本数の削減をおこなって
いる。たとえば8バースト転送では、アドレスを出力し
てから8個のワードデータの送受信をおこなうことを示
す。
【0016】図29は、画像データの構成例を示す図
で、画像データは、図示の如くnライン(Line1〜
Linen)のライン画像データによって構成されてい
る。
【0017】図30は、メモリーへの画像データの格納
状態を説明するための図であり、図30(a)はメモリ
ー内の画像データの格納状態を示す図、図30(b)は
画像データ格納のためのアドレス生成回路を示す図であ
る。
【0018】図示の例では、メモリーに対する格納は、
図29に示すラインデータの区切りを単位とするもので
はなく、有効画像データをメモリーに連続して格納する
ようになっている。このアドレス生成回路3001は、
CPUの制御でフレームの先頭アドレスをスタートアド
レスレジスター(TFAD)3002に設定し、送信開
始時に送信アドレスカウンタ(TAC)3003に、そ
のロード信号ld_tacをアクティブにすることでロ
ードされる。その後は、画像送信と同時にインクリメン
ト信号inc_tacをアクティブにすることで送信ア
ドレスカウンタ3003の値がインクリメントされ、画
像がメモリー上に格納されていくことになる。
【0019】図31は、メモリーへの画像データの他の
格納状態を説明するための図であり、図31(a)はメ
モリー内の画像データの格納状態を示す図、図31
(b)は画像データ格納のためのアドレス生成回路を示
す図である。
【0020】このアドレス生成回路3101は、メモリ
ーへの格納時にラインデータを区切り、有効画像データ
をメモリーに格納する。フレームの先頭アドレスと、ラ
インオフセットアドレスは、制御CPUによりスタート
アドレスレジスター(TFAD)3102と、オフセッ
トアドレスレジスター(TOFA)3103にそれぞれ
設定される。
【0021】そして、スタートアドレスは、送信開始時
にマルチプレクサー(MUX)3104を介して、送信
アドレスカウンタ(TAC)3105に、そのロード信
号ld_tacをアクティブにすることでロードされ
る。その後は、1ライン目の画像送信と同時にインクリ
メント信号inc_tacをアクティブにすることで送
信アドレスカウンタ3105の値がインクリメントさ
れ、画像がメモリー上に格納されていくことになる。
【0022】メモリーへの1ラインの画像データ格納が
終了すると、送信アドレスカウンタ3105のカウント
値と、オフセットアドレスレジスター3103のライン
オフセットアドレス値を加算器(ADD)3106で加
算し、その加算値を送信アドレスカウンタ3105にロ
ードし、これを2ライン目の先頭アドレスとして画像デ
ータをメモリー上に格納していく。以上の動作を繰り返
すことにより、図31(a)に示すように、1フレーム
の画像データがメモリー上に所定のラインオフセット値
を有して格納されていく。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、画
像データのデータ転送中にデータバスへの静電気等によ
るノイズが発生した場合には、転送エラーが生じる。こ
の転送エラー発生時の影響について説明する。図32
は、転送エラー発生時の画像を説明するための図であ
る。画像データ転送中に、データバスにノイズ等が混入
し、1ワードのデータ取りこぼしや余分なデータの取り
込みによる転送エラーが発生すると、たとえば図32
(a)に示すような画像が、図32(b)に示すような
異常画像となる。
【0024】上記のようなアドレス生成回路3001,
3101では、1回の転送エラーが生じたラインLEr
rにより主走査方向に画像ずれを起こし、その後も画像
がずれたままにメモリーに格納されるため、図32
(b)に示すように、転送エラー発生後のライン全体が
明らかな異常画像となる。
【0025】このように、従来は、データバス上で画像
データ転送中に静電気等のノイズにより、画像データの
取りこぼしや余分な画像データの取り込み等の転送エラ
ーが生じると、画像が主走査方向に大きくずれる異常画
像が発生して正常画像を得ることができないとともに、
その回復ができず異常状態のままプリント画像が出力さ
れる問題があった。
【0026】この発明は、上述した従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、画像データ転送時に転
送エラーが生じても異常画像を発生させず、正常画像を
得ることができる画像処理装置、画像処理方法、および
その方法をコンピュータに実行させるプログラム、およ
びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る画像処理装
置は、原稿画像を読み取った後の画像データを転写画像
として出力するまでの間で該画像データを画像処理、蓄
積処理等の機能を有する複数のユニットの間で画像転送
させる画像処理装置において、前記画像データを送信す
る手段側に設けられ、画像データを構成する各ラインの
後端に該後端を示すラベルデータを追加して送信させる
ラベルデータ追加手段と、前記画像データを受信する手
段側に設けられ、前記画像データの後端のラベルデータ
に基づき、画像データの各ラインごとの終了を検出し、
受信した画像データの各ラインのラインデータ長を整合
させるライン検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】この請求項1の発明によれば、画像データ
転送中において、データバスに静電気等によるノイズが
混入し、データの取りこぼしや余分なデータの取り込み
による転送エラーが発生した場合でも、画像データに含
まれるラベルデータに基づき各ラインのラインデータ長
を一定にでき異常画像の発生を防止し画像品質の向上を
図ることができる。
【0029】また、請求項2の発明に係る画像処理装置
は、請求項1に記載の発明において、前記ラベルデータ
追加手段は、画像データを構成する各ラインの先端に該
先端を示すラベルデータを追加して送信させ、前記ライ
ン検出手段は、前記画像データの先端のラベルデータに
基づき、画像データの各ラインごとの開始を検出するこ
とを特徴とする。
【0030】この請求項2の発明によれば、画像データ
の転送中に転送エラーが発生した場合でも、画像データ
の先端および後端に含まれるラベルデータに基づき、各
ラインのラインデータ長を一定にでき異常画像の発生を
防止できる。
【0031】また、請求項3の発明に係る画像処理装置
は、請求項1,2のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記ラベルデータ追加手段は、前記画像データを構
成する所定ビット数の濃淡階調のうち、あらかじめ設定
した特定の濃度値をラベルデータに割り当て、前記画像
データの濃淡階調を前記ラベルデータの割り当て分を除
いた濃淡階調となるよう変換出力することを特徴とす
る。
【0032】この請求項3の発明によれば、画像データ
中にラベルデータを簡単に含ませることができ、また、
画像データそのものに基づいて転送エラーを容易に検出
できる。
【0033】また、請求項4の発明に係る画像処理装置
は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記ラベルデータ追加手段を前記画像データを送信
する手段側のインターフェースに設けたことを特徴とす
る。
【0034】この請求項4の発明によれば、画像データ
の送信側のインターフェースにラベルデータ追加手段を
設けるだけで転送する画像データにラベルデータを追加
でき、画像データ転送時の転送エラーを容易に検出可能
になる。
【0035】また、請求項5の発明に係る画像処理装置
は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記画像データを受信する手段側には、前記ライン
検出手段で検出された前記画像データの各ラインごとの
後端および/または先端のラベルデータのライン上での
位置と、あらかじめ設定されたライン当りの画素数に基
づき、画像データ転送中における転送エラーの有無を検
出するエラー検出手段と、前記エラー検出手段による転
送エラーの検出時に、ラインの規定位置にラベルデータ
を再配置し、該ラベルデータ前後の有効画素をあらかじ
め定めた所定の濃度値、あるいは該有効画素前後の濃度
値を用いて再配置するエラー補正手段と、を具備するこ
とを特徴とする。
【0036】この請求項5の発明によれば、画像データ
の転送時に転送エラーが発生しても、画像データのライ
ン上における規定位置にラベルデータを再配置すること
ができ、転送エラーが生じたラインにおける画像データ
を所定の画素数とし全てを有効画素として補正すること
ができるため、画像データを各ラインごとに補正でき、
異常画像の発生を防止できるようになる。
【0037】また、請求項6の発明に係る画像処理装置
は、請求項5に記載の発明において、前記エラー検出手
段と前記エラー補正手段を、前記画像データを受信する
手段側のインターフェースに設けたことを特徴とする。
【0038】この請求項6の発明によれば、画像データ
の受信側のインターフェースにエラー検出手段とエラー
補正手段を設けるだけで受信した画像データに含まれる
ラベルデータに基づき、画像データ転送時の転送エラー
を容易に検出し補正できるようになる。
【0039】また、請求項7の発明に係る画像処理装置
は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明におい
て、原稿画像を読み取った後の画像データを蓄積処理し
てから所望のユニットに前記画像転送するための画像メ
モリーと、前記画像メモリーから画像データを読み出す
際に、画像データの1ライン目の先頭アドレスをあらか
じめ設定した所定のアドレスに設定し、画像データの2
ライン目以降の各ラインの先頭アドレスを前ラインの先
頭アドレスに、画像データのライン長以上の値を持つオ
フセットアドレスを加えた値に基づき得るアドレス生成
手段と、を具備することを特徴とする。
【0040】この請求項7の発明によれば、画像データ
転送中において、データバスに静電気等によるノイズが
混入し、データの取りこぼしや余分なデータの取り込み
による転送エラーが発生した場合でも、各ラインの先頭
アドレスが正常値で得られるため、複数ラインに渡る異
常画像の発生を防止し、異常画像の発生を最小限に留め
ることができる。
【0041】また、請求項8の発明に係る画像処理装置
は、請求項5に記載の発明において、画像データを読み
取る画像読取手段と、画像メモリーを制御して画像デー
タの書込み/読出しをおこなう画像メモリー制御手段
と、画像データに対し加工編集等の画像処理を施す画像
処理手段と、画像データを転写紙等に書き込む画像書込
手段と、前記画像読取手段により読み取られた第1の画
像データおよび/または前記画像メモリー制御手段によ
り読み出された第2の画像データおよび/または前記画
像処理手段により画像処理が施された第3の画像データ
を受信し、前記第1の画像データおよび/または前記第
2の画像データおよび/または前記第3の画像データを
前記画像メモリー制御手段へおよび/または前記画像処
理手段へおよび/または前記画像書込手段へ送信する画
像データ制御手段と、前記画像データ制御手段、および
前記画像メモリー制御手段にそれぞれ設けられ、前記画
像データの送受信をおこなうインターフェースとを備
え、前記各インターフェースの送信側に前記ラベルデー
タ追加手段を設け、前記各インターフェースの送信側に
前記エラー検出手段、前記エラー補正手段を設けたこと
を特徴とする。
【0042】この請求項8の発明によれば、画像データ
を読み取り後、各手段に画像転送する構成において、画
像転送するインターフェースにラベルデータを用いて転
送エラーを検出、補正する手段を設けることにより、デ
ィジタル複合機等の複数の手段間での画像転送時にそれ
ぞれ転送エラーを検出し補正できるようになり、装置の
信頼性および画像品質の向上を図ることができる。
【0043】また、請求項9の発明に係る画像処理方法
は、原稿画像を読み取った後の画像データを転写画像と
して出力するまでの間で該画像データを画像処理、蓄積
処理等の機能を有する複数のユニットの間で画像転送さ
せる画像処理方法において、前記画像データを送信する
際に、画像データを構成する各ラインの後端に該後端を
示すラベルデータを追加して送信させる工程と、前記画
像データを受信する際に、前記画像データの後端のラベ
ルデータに基づき、画像データの各ラインごとの終了を
検出し、受信した画像データの各ラインのラインデータ
長を整合させる工程と、を備えたことを特徴とする。
【0044】この請求項9の発明によれば、画像データ
転送中において、データバスに静電気等によるノイズが
混入し、データの取りこぼしや余分なデータの取り込み
による転送エラーが発生した場合でも、画像データの各
ラインのラインデータ長を一定にでき異常画像の発生を
防止し、画像品質の向上が図れる。
【0045】また、請求項10の発明に係る画像処理方
法は、請求項9に記載の発明において、前記画像データ
を送信する際に、前記ラベルデータを画像データの各ラ
インの先端に追加する工程と、前記画像データを受信す
る際に、前記画像データの先端のラベルデータに基づ
き、画像データの各ラインごとの開始を検出する工程
と、を含むことを特徴とする。
【0046】この請求項10の発明によれば、画像デー
タの転送中に転送エラーが発生した場合でも、画像デー
タの先端および後端に含まれるラベルデータに基づき、
各ラインのラインデータ長を一定にでき異常画像の発生
を防止できる。
【0047】また、請求項11の発明に係る画像処理方
法は、請求項9,10のいずれか一つに記載の発明にお
いて、前記画像データを送信する際に、前記画像データ
を構成する所定ビット数の濃淡階調のうち、あらかじめ
設定した特定の濃度値をラベルデータに割り当てる工程
と、前記画像データの濃淡階調を前記ラベルデータの割
り当て分を除いた濃淡階調となるよう変換出力する工程
と、を含むことを特徴とする。
【0048】この請求項11の発明によれば、画像デー
タ中にラベルデータを簡単に含ませることができ、ま
た、画像データそのものに基づいて転送エラーを容易に
検出できる。
【0049】また、請求項12の発明に係る画像処理方
法は、請求項9〜11のいずれか一つに記載の発明にお
いて、前記画像データを受信する際に、検出された前記
画像データの各ラインごとの後端および/または先端の
ラベルデータのライン上での位置と、あらかじめ設定さ
れたライン当りの画素数に基づき、画像データ転送中に
おける転送エラーの有無を検出する工程と、前記転送エ
ラーの検出時に、ラインの規定位置にラベルデータを再
配置し、該ラベルデータ前後の有効画素をあらかじめ定
めた所定の濃度値、あるいは該有効画素前後の濃度値を
用いて再配置する工程と、を含むことを特徴とする。
【0050】この請求項12の発明によれば、画像デー
タの転送時に転送エラーが発生しても、画像データのラ
インの規定位置にラベルデータを再配置することがで
き、転送エラーが生じたラインにおける画像データを所
定の画素数とし全てを有効画素として補正することがで
きるため、画像データを各ラインごとに補正でき、異常
画像の発生を防止できるようになる。
【0051】また、請求項13の発明に係る画像処理方
法は、請求項9〜12のいずれか一つに記載の発明にお
いて、原稿画像を読み取った後の画像データを画像メモ
リーに蓄積処理してから所望のユニットに前記画像転送
する工程と、前記画像メモリーから画像データを読み出
す際に、画像データの1ライン目の先頭アドレスをあら
かじめ設定した所定のアドレスに設定する工程と、画像
データの2ライン目以降の各ラインの先頭アドレスを前
ラインの先頭アドレスに、画像データのライン長以上の
値を持つオフセットアドレスを加えた値に基づき得る工
程と、を含むことを特徴とする。
【0052】この請求項13の発明によれば、画像デー
タ転送中において、データバスに静電気等によるノイズ
が混入し、データの取りこぼしや余分なデータの取り込
みによる転送エラーが発生した場合でも、各ラインの先
頭アドレスが正常値で得られるため、複数ラインに渡る
異常画像の発生を防止し、異常画像の発生を最小限に留
めることができる。
【0053】また、請求項14の発明に係る画像処理方
法は、画像データの読取処理、蓄積処理、画像(加工編
集)処理、書込処理、送受信処理等、画像データに対す
る異なる処理をするための複数種の処理ユニットのう
ち、いずれかの処理ユニットから画像データを受信する
画像データ受信工程と、前記画像データ受信工程により
受信した画像データを定められたいずれかの処理ユニッ
トに送信する送信工程とを有し、前記請求項9〜13に
記載のいずれか一つの工程を含むことを特徴とする。
【0054】この請求項14の発明によれば、画像デー
タを読み取り後、各処理ユニットに画像転送するごとに
ラベルデータを用いて転送エラーを検出、補正すること
ができ、ディジタル複合機等の複数の処理ユニットを備
えた装置での画像転送時にそれぞれ転送エラーを検出し
補正できるようになり、装置の信頼性および画像品質の
向上を図ることができる。
【0055】また、請求項15の発明に係るコンピュー
タに実行させるプログラムは、前記請求項9〜14のい
ずれかに記載された方法をコンピュータに実行させるこ
とを特徴とする。
【0056】この請求項15の発明によれば、請求項9
〜14に記載された方法をコンピュータに実行させるこ
とができ、コンピュータを用いて画像データ転送時の転
送エラーの検出、補正を実行できるようになり、画像処
理パフォーマンスの向上が図れるようになる。
【0057】また、請求項16の発明に係るコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項15に記載さ
れたプログラムを記録したことを特徴とする。
【0058】この請求項16の発明に係る記録媒体は、
請求項15に記載されたコンピュータに実行させるプロ
グラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取
り可能となり、これによって、請求項15の動作をコン
ピュータによって実現することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る画像処理装置、画像処理方法およびその方法
をコンピュータに実行させるプログラム、並びにそのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0060】まず、本実施の形態に係る画像処理装置の
原理について説明する。図1は、この発明の本実施の形
態に係る画像処理装置の構成を機能的に示すブロック図
である。図1において、画像処理装置は、以下に示す5
つのユニットを含む構成である。
【0061】上記5つのユニットとは、画像データ制御
ユニット100と、画像データを読み取る画像読取ユニ
ット101と、画像を蓄積する画像メモリーを制御して
画像データの書込み/読出しをおこなう画像メモリー制
御ユニット102と、画像データに対し加工編集等の画
像処理を施す画像処理ユニット103と、画像データを
転写紙等に書き込む画像書込ユニット104と、であ
る。
【0062】上記各ユニットは、画像データ制御ユニッ
ト100を中心に、画像読取ユニット101と、画像メ
モリー制御ユニット102と、画像処理ユニット103
と、画像書込ユニット104とがそれぞれ画像データ制
御ユニット100に接続されている。
【0063】(画像データ制御ユニット100)画像デ
ータ制御ユニット100によりおこなわれる処理として
は以下のようなものがある。
【0064】たとえば、(1)データのバス転送効率を
向上させるためのデータ圧縮処理(一次圧縮)、(2)
一次圧縮データの画像データへの転送処理、(3)画像
合成処理(複数ユニットからの画像データを合成するこ
とが可能である。また、データバス上での合成も含
む。)、(4)画像シフト処理(主走査および副走査方
向の画像のシフト)、(5)画像領域拡張処理(画像領
域を周辺へ任意量だけ拡大することが可能)、(6)画
像変倍処理(たとえば、50%または200%の固定変
倍)、(7)パラレルバス・インターフェース処理、
(8)シリアルバス・インターフェース処理(後述する
プロセス・コントローラー211とのインターフェー
ス)、(9)パラレルデータとシリアルデータのフォー
マット変換処理、(10)画像読取ユニット101との
インターフェース処理、(11)画像処理ユニット10
3とのインターフェース処理、等である。
【0065】(画像読取ユニット101)画像読取ユニ
ット101によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。たとえば、
【0066】(1)光学系による原稿反射光の読み取り
処理、(2)CCD(Charge Coupled
Device:電荷結合素子)での電気信号への変換処
理、(3)A/D変換器でのディジタル化処理、(4)
シェーディング補正処理(光源の照度分布ムラを補正す
る処理)、(5)スキャナーγ補正処理(読み取り系の
濃度特性を補正する処理)、等である。
【0067】(画像メモリー制御ユニット102)画像
メモリー制御ユニット102によりおこなわれる処理と
しては以下のようなものがある。たとえば、
【0068】(1)システム・コントローラーとのイン
ターフェース制御処理、(2)パラレルバス制御処理
(パラレルバスとのインターフェース制御処理)、
(3)ネットワーク制御処理、(4)シリアルバス制御
処理(複数の外部シリアルポートの制御処理)、(5)
内部バスインターフェース制御処理(操作部とのコマン
ド制御処理)、(6)ローカルバス制御処理(システム
・コントローラーを起動させるためのROM、RAM、
フォントデータのアクセス制御処理)、(7)メモリー
・モジュールの動作制御処理(メモリー・モジュールの
書き込み/読み出し制御処理等)、(8)メモリー・モ
ジュールへのアクセス制御処理(複数のユニットからの
メモリー・アクセス要求の調停をおこなう処理)、
(9)データの圧縮/伸張処理(メモリー有効活用のた
めのデータ量を削減するための処理)、(10)画像編
集処理(メモリー領域のデータクリア、画像データの回
転処理、メモリー上での画像合成処理等)、等である。
【0069】(画像処理ユニット103)画像処理ユニ
ット103によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。
【0070】たとえば、(1)シェーディング補正処理
(光源の照度分布ムラを補正する処理)、(2)スキャ
ナーγ補正処理(読み取り系の濃度特性を補正する処
理)、(3)MTF補正処理、(4)平滑処理、(5)
主走査方向の任意変倍処理、(6)濃度変換(γ変換処
理:濃度ノッチに対応)、(7)単純多値化処理、
(8)単純二値化処理、(9)誤差拡散処理、(10)
ディザ処理、(11)ドット配置位相制御処理(右寄り
ドット、左寄りドット)、(12)孤立点除去処理、
(13)像域分離処理(色判定、属性判定、適応処
理)、(14)密度変換処理、等である。
【0071】(画像書込ユニット104)画像書込ユニ
ット104によりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。
【0072】たとえば、(1)エッジ平滑処理(ジャギ
ー補正処理)、(2)ドット再配置のための補正処理、
(3)画像信号のパルス制御処理、(4)パラレルデー
タとシリアルデータのフォーマット変換処理、等であ
る。
【0073】(ディジタル複合機のハードウエア構成)
つぎに、本実施の形態に係る画像処理装置がディジタル
複合機を構成する場合のハードウエア構成について説明
する。図2は本実施の形態に係る画像処理装置のハード
ウエア構成の一例を示すブロック図である。
【0074】図2のブロック図において、本実施の形態
に係る画像処理装置は、読取ユニット201と、センサ
ー・ボード・ユニット202と、画像データ制御部20
3と、画像処理プロセッサー204と、ビデオ・データ
制御部205と、作像ユニット(エンジン)206とを
備える。また、本実施の形態に係る画像処理装置は、シ
リアルバス210を介して、プロセス・コントローラー
211と、RAM212と、ROM213とを備える。
【0075】また、本実施の形態に係る画像処理装置
は、パラレルバス220を介して、画像メモリー・アク
セス制御部221とファクシミリ制御ユニット224と
を備え、さらに、画像メモリー・アクセス制御部221
に接続されるメモリー・モジュール222と、システム
・コントローラー231と、RAM232と、ROM2
33と、操作パネル234とを備える。
【0076】ここで、上記各構成部と、図1に示した各
ユニット100〜104との関係について説明する。す
なわち、読取ユニット201およびセンサー・ボード・
ユニット202により、図1に示した画像読取ユニット
101の機能を実現する。また同様に、画像データ制御
部203により、画像データ制御ユニット100の機能
を実現する。また同様に、画像処理プロセッサー204
により画像処理ユニット103の機能を実現する。
【0077】また同様に、ビデオ・データ制御部205
および作像ユニット(エンジン)206により画像書込
ユニット104を実現する。また同様に、画像メモリー
・アクセス制御部221およびメモリー・モジュール2
22により画像メモリー制御ユニット102を実現す
る。
【0078】つぎに、各構成部の内容について説明す
る。原稿を光学的に読み取る読取ユニット201は、ラ
ンプとミラーとレンズから構成され、原稿に対するラン
プ照射の反射光をミラーおよびレンズにより受光素子に
集光する。
【0079】受光素子、たとえばCCDは、センサー・
ボード・ユニット202に搭載され、CCDにおいて電
気信号に変換された画像データはディジタル信号に変換
された後、センサー・ボード・ユニット202から出力
(送信)される。
【0080】センサー・ボード・ユニット202から出
力(送信)された画像データは画像データ制御部203
に入力(受信)される。機能デバイス(処理ユニット)
およびデータバス間における画像データの伝送は画像デ
ータ制御部203が全て制御する。
【0081】画像データ制御部203は、画像データに
関し、センサー・ボード・ユニット202、パラレルバ
ス220、画像処理プロセッサー204間のデータ転
送、画像データに対するプロセス・コントローラー21
1と画像処理装置の全体制御を司るシステム・コントロ
ーラー231との間の通信をおこなう。また、RAM2
12はプロセス・コントローラー211のワークエリア
として使用され、ROM213はプロセス・コントロー
ラー211のブートプログラム等を記憶している。
【0082】センサー・ボード・ユニット202から出
力(送信)された画像データは画像データ制御部203
を経由して画像処理プロセッサー204に転送(送信)
され、光学系およびディジタル信号への量子化にともな
う信号劣化(スキャナー系の信号劣化とする)を補正
し、再度、画像データ制御部203へ出力(送信)され
る。
【0083】画像メモリー・アクセス制御部221は、
メモリー・モジュール222に対する画像データの書き
込み/読み出しを制御する。また、パラレルバス220
に接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM
232はシステム・コントローラー231のワークエリ
アとして使用され、ROM233はシステム・コントロ
ーラー231のブートプログラム等を記憶している。
【0084】操作パネル234は、画像処理装置がおこ
なうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複
写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および
処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御
情報の入力をおこなうことができる。
【0085】つぎに、読み取った画像データにはメモリ
ー・モジュール222に蓄積して再利用するジョブと、
メモリー・モジュール222に蓄積しないジョブとがあ
り、それぞれの場合について説明する。メモリー・モジ
ュール222に蓄積する例としては、1枚の原稿につい
て複数枚を複写する場合に、読取ユニット201を1回
だけ動作させ、読取ユニット201により読み取った画
像データをメモリー・モジュール222に蓄積し、蓄積
された画像データを複数回読み出すという方法がある。
【0086】メモリー・モジュール222を使わない例
としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合に、読み
取り画像データをそのまま再生すればよいので、画像メ
モリー・アクセス制御部221によるメモリー・モジュ
ール222へのアクセスをおこなう必要はない。
【0087】まず、メモリー・モジュール222を使わ
ない場合、画像処理プロセッサー204から画像データ
制御部203へ転送されたデータは、再度画像データ制
御部203から画像処理プロセッサー204へ戻され
る。画像処理プロセッサー204においては、センサー
・ボード・ユニット202におけるCCDによる輝度デ
ータを面積階調に変換するための画質処理をおこなう。
【0088】画質処理後の画像データは画像処理プロセ
ッサー204からビデオ・データ制御部205に転送さ
れる。面積階調に変化された信号に対し、ドット配置に
関する後処理およびドットを再現するためのパルス制御
をおこない、その後、作像ユニット206において転写
紙上に再生画像を形成する。
【0089】つぎに、メモリー・モジュール222に蓄
積し画像読み出し時に付加的な処理、たとえば画像方向
の回転、画像の合成等をおこなう場合の画像データの流
れについて説明する。画像処理プロセッサー204から
画像データ制御部203へ転送された画像データは、画
像データ制御部203からパラレルバス220を経由し
て画像メモリー・アクセス制御部221に送られる。
【0090】ここでは、システム・コントローラー23
1の制御に基づいて画像データとメモリー・モジュール
222のアクセス制御、外部PC(パーソナル・コンピ
ューター)223のプリント用データの展開、メモリー
・モジュール222の有効活用のための画像データの圧
縮/伸張をおこなう。
【0091】画像メモリー・アクセス制御部221へ送
られた画像データは、所定の画像処理(詳細は後述する
が所望時にのみ実行される)に引き続き、データ圧縮
後、メモリー・モジュール222へ蓄積され、蓄積され
た画像データは必要に応じて読み出される。読み出され
た画像データは伸張され、本来の画像データに戻し画像
メモリー・アクセス制御部221からパラレルバス22
0を経由して画像データ制御部203へ戻される。
【0092】画像データ制御部203から画像処理プロ
セッサー204への転送後は画質処理、およびビデオ・
データ制御部205でのパルス制御をおこない、作像ユ
ニット206において転写紙上に再生画像を形成する。
【0093】画像データの流れにおいて、パラレルバス
220および画像データ制御部203でのバス制御によ
り、ディジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ
送信機能は読み取られた画像データを画像処理プロセッ
サー204にて画像処理を実施し、画像データ制御部2
03およびパラレルバス220を経由してファクシミリ
制御ユニット224へ転送する。ファクシミリ制御ユニ
ット224にて通信網へのデータ変換をおこない、公衆
回線(PN)225へファクシミリデータとして送信す
る。
【0094】一方、受信されたファクシミリデータは、
公衆回線(PN)225からの回線データをファクシミ
リ制御ユニット224にて画像データへ変換され、パラ
レルバス220および画像データ制御部203を経由し
て画像処理プロセッサー204へ転送される。この場
合、特別な画質処理はおこなわず、ビデオ・データ制御
部205においてドット再配置およびパルス制御をおこ
ない、作像ユニット206において転写紙上に再生画像
を形成する。
【0095】複数ジョブ、たとえば、コピー機能、ファ
クシミリ送受信機能、プリンター出力機能が並行に動作
する状況において、読取ユニット201、作像ユニット
206およびパラレルバス220の使用権のジョブへの
割り振りをシステム・コントローラー231およびプロ
セス・コントローラー211において制御する。
【0096】プロセス・コントローラー211は画像デ
ータの流れを制御し、システム・コントローラー231
はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理す
る。また、ディジタル複合機の機能選択は操作パネル
(操作部)234において選択入力し、コピー機能、フ
ァクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0097】システム・コントローラー231とプロセ
ス・コントローラー211は、パラレルバス220、画
像データ制御部203およびシリアルバス210を介し
て相互に通信をおこなう。具体的には、画像データ制御
部203内においてパラレルバス220とシリアルバス
210とのデータ・インターフェースのためのデータフ
ォーマット変換をおこなうことにより、システム・コン
トローラー231とプロセス・コントローラー211間
の通信をおこなう。
【0098】(画像処理ユニット103/画像処理プロ
セッサー204)つぎに、画像処理ユニット103を構
成する画像処理プロセッサー204における処理の概要
について説明する。図3は本実施の形態に係る画像処理
装置の画像処理プロセッサー204の処理の概要を示す
ブロック図である。
【0099】図3のブロック図において、画像処理プロ
セッサー204は、第1入力I/F301と、スキャナ
ー画像処理部302と、第1出力I/F303と、第2
入力I/F304と、画質処理部305と、第2出力I
/F306とを含む構成となっている。
【0100】上記構成において、読み取られた画像デー
タはセンサー・ボード・ユニット202、画像データ制
御部203を介して画像処理プロセッサー204の第1
入力インターフェース(I/F)301からスキャナー
画像処理部302へ伝達される。
【0101】スキャナー画像処理部302は読み取られ
た画像データの劣化を補正することを目的とし、具体的
には、シェーディング補正、スキャナーγ補正、MTF
補正等をおこなう。補正処理ではないが、拡大/縮小の
変倍処理もおこなうことができる。読み取り画像データ
の補正処理が終了すると、第1出力インターフェース
(I/F)303を介して画像データ制御部203へ画
像データを転送する。
【0102】転写紙への出力の際は、画像データ制御部
203からの画像データを第2入力I/F304より受
信し、画質処理部305において面積階調処理をおこな
う。画質処理後の画像データは第2出力I/F306を
介してビデオ・データ制御部205または画像データ制
御部203へ出力される。
【0103】画質処理部305における面積階調処理
は、濃度変換処理、ディザ処理、誤差拡散処理等があ
り、階調情報の面積近似を主な処理とする。一旦、スキ
ャナー画像処理部302により処理された画像データを
メモリー・モジュール222に蓄積しておけば、画質処
理部305により画質処理を変えることによって種々の
再生画像を確認することができる。
【0104】たとえば、再生画像の濃度を振って(変更
して)みたり、ディザマトリクスの線数を変更してみた
りすることにより、再生画像の雰囲気を容易に変更する
ことができる。この際、処理を変更するごとに画像を読
取ユニット201からの読み込みをやり直す必要はな
く、メモリー・モジュール222から蓄積された画像デ
ータを読み出すことにより、同一画像データに対して、
何度でも異なる処理を迅速に実施することができる。
【0105】また、システムを単体スキャナーで構成し
た場合等には、スキャナー画像処理と階調処理を合せて
実施し、画像データ制御部203へ出力する。処理内容
はプログラマブルに変更することができる。処理の切り
替え、処理手順の変更等はシリアルI/F308を介し
てコマンド制御部307において管理する。
【0106】つぎに、画像処理プロセッサー204の内
部構成について説明する。図4は本実施の形態に係る画
像処理装置の画像処理プロセッサー204の内部構成の
概要を示すブロック図である。図4のブロック図におい
て、画像処理プロセッサー204は、外部とのデータ入
出力に関し、複数個の入出力ポート401を備え、それ
ぞれデータの入力および出力を任意に設定することがで
きる。
【0107】また、入出力ポート401と接続するよう
に内部にバス・スイッチ/ローカル・メモリー(群)4
02を備え、使用するメモリー領域、データバスの経路
をメモリー制御部403において制御する。入力された
データおよび出力のためのデータは、バス・スイッチ/
ローカル・メモリー(群)402をバッファー・メモリ
ーとして割り当て、それぞれに格納し、外部とのI/F
を制御する。
【0108】バス・スイッチ/ローカル・メモリー
(群)402に格納された画像データに対してプロセッ
サー・アレー部404において各種処理をおこない、出
力結果(処理された画像データ)を再度バス・スイッチ
/ローカル・メモリー(群)402に格納する。プロセ
ッサー・アレー部404における処理手順、処理のため
のパラメーター等は、プログラムRAM405およびデ
ータRAM406との間でやりとりがおこなわれる。
【0109】プログラムRAM405、データRAM4
06の内容はシリアルI/F408を通じて、プロセス
・コントローラー211からホスト・バッファー407
にダウンロードされる。なお、シリアルI/F408は
図3におけるシリアルI/F308と同一のものであ
る。また、プロセス・コントローラー211がデータR
AM406の内容を読み出して、処理の経過を監視す
る。
【0110】処理の内容を変えたり、システムで要求さ
れる処理形態が変更になる場合は、プロセッサー・アレ
ー部404が参照するプログラムRAM405およびデ
ータRAM406の内容を更新して対応する。
【0111】(画像データ制御ユニット100/画像デ
ータ制御部203)つぎに、画像データ制御ユニット1
00を構成する画像データ制御部203における処理の
概要について説明する。図5は本実施の形態に係る画像
処理装置の画像データ制御部203の処理の概要を示す
ブロック図である。
【0112】図5のブロック図において、画像データ入
出力制御部501は、センサー・ボード・ユニット20
2からの画像データを入力(受信)し、画像処理プロセ
ッサー204に対して画像データを出力(送信)する。
すなわち、画像データ入出力制御部501は、画像読取
ユニット101と画像処理ユニット103(画像処理プ
ロセッサー204)とを接続するための構成部であり、
画像読取ユニット101により読み取られた画像データ
を画像処理ユニット103へ送信するためだけの専用の
入出力部であるといえる。
【0113】また、画像データ入力制御部502は、画
像処理プロセッサー204でスキャナー画像補正された
画像データを入力(受信)する。入力された画像データ
はパラレルバス220における転送効率を高めるため
に、データ圧縮部503においてデータ圧縮処理をおこ
なう。その後、データ変換部504を経由し、パラレル
データI/F505を介してパラレルバス220へ送出
される。
【0114】パラレルバス220からパラレルデータI
/F505を介して入力される画像データは、バス転送
のために圧縮されているため、データ変換部504を経
由してデータ伸張部506へ送られ、そこでデータ伸張
処理をおこなう。伸張された画像データは画像データ出
力制御部507において画像処理プロセッサー204へ
転送される。
【0115】また、画像データ制御部203は、パラレ
ルデータとシリアルデータの変換機能も備えている。シ
ステム・コントローラー231はパラレルバス220に
データを転送し、プロセス・コントローラー211はシ
リアルバス210にデータを転送する。画像データ制御
部203は2つのコントローラーの通信のためにデータ
変換をおこなう。
【0116】また、シリアルデータI/Fは、シリアル
バス210を介してプロセス・コントローラーとのデー
タのやりとりをする第1シリアルデータI/F508
と、画像処理プロセッサー204とのデータのやりとり
に用いる第2シリアルデータI/F509を備える。画
像処理プロセッサー204との間に独立に1系統持つこ
とにより、画像処理プロセッサー204とのインターフ
ェースを円滑化することができる。
【0117】コマンド制御部510は、入力された命令
にしたがって、上述した画像データ制御部203内の各
構成部および各インターフェースの動作を制御する。
【0118】(画像書込ユニット104/ビデオ・デー
タ制御部205)つぎに、画像書込ユニット104の一
部を構成するビデオ・データ制御部205における処理
の概要について説明する。図6は本実施の形態に係る画
像処理装置のビデオ・データ制御部205の処理の概要
を示すブロック図である。
【0119】図6のブロック図において、ビデオ・デー
タ制御部205は、入力される画像データに対して、作
像ユニット206の特性に応じて、追加の処理をおこな
う。すなわち、エッジ平滑処理部601がエッジ平滑処
理によるドットの再配置処理をおこない、パルス制御部
602がドット形成のための画像信号のパルス制御をお
こない、上記の処理がおこなわれた画像データを作像ユ
ニット206へ出力する。
【0120】画像データの変換とは別に、パラレルデー
タとシリアルデータのフォーマット変換機能を備え、ビ
デオ・データ制御部205単体でもシステム・コントロ
ーラー231とプロセス・コントローラー211の通信
に対応することができる。すなわち、パラレルデータを
送受信するパラレルデータI/F603と、シリアルデ
ータを送受信するシリアルデータI/F604と、パラ
レルデータI/F603およびシリアルデータI/F6
04により受信されたデータを相互に変換するデータ変
換部605とを備えることにより、両データのフォーマ
ットを変換する。
【0121】(画像メモリー制御ユニット102/画像
メモリー・アクセス制御部221)つぎに、画像メモリ
ー制御ユニット102の一部を構成する画像メモリー・
アクセス制御部221における処理の概要について説明
する。図7は本実施の形態に係る画像処理装置の画像メ
モリー・アクセス制御部221の処理の概要を示すブロ
ック図である。
【0122】図7のブロック図において、画像メモリー
・アクセス制御部221は、パラレルバス220との画
像データのインターフェースを管理し、また、メモリー
・モジュール222への画像データのアクセス、すなわ
ち格納(書込み)/読出しを制御し、また、主に外部P
C223から入力されるコードデータの画像データへの
展開を制御する。
【0123】そのために、少なくとも、画像メモリー・
アクセス制御部221は、パラレルデータI/F701
と、システム・コントローラーI/F702と、メモリ
ー・アクセス制御部703と、ラインバッファー704
と、ビデオ制御部705と、データ圧縮部706と、デ
ータ伸張部707と、データ変換部708と、を含む構
成である。
【0124】ここで、パラレルデータI/F701は、
パラレルバス220との画像データのインターフェース
を管理する。また、メモリー・アクセス制御部703
は、メモリー・モジュール222への画像データのアク
セス、すなわち格納(書込み)/読出しを制御する。
【0125】また、入力されたコードデータは、ライン
バッファー704において、ローカル領域でのデータの
格納をおこなう。ラインバッファー704に格納された
コードデータは、システム・コントローラーI/F70
2を介して入力されたシステム・コントローラー231
からの展開処理命令に基づき、ビデオ制御部705にお
いて画像データに展開される。
【0126】展開された画像データもしくはパラレルデ
ータI/F701を介してパラレルバス220から入力
された画像データは、メモリー・モジュール222に格
納される。この場合、データ変換部708において格納
対象となる画像データを選択し、データ圧縮部706に
おいてメモリー使用効率を上げるためにデータ圧縮をお
こない、メモリー・アクセス制御部703にてメモリー
・モジュール222のアドレスを管理しながらメモリー
・モジュール222に画像データを格納(書込)する。
【0127】メモリー・モジュール222に格納(蓄
積)された画像データの読み出しは、メモリー・アクセ
ス制御部703において読み出し先アドレスを制御し、
読み出された画像データをデータ伸張部707において
伸張する。伸張された画像データをパラレルバス220
へ転送する場合、パラレルデータI/F701を介して
データ転送をおこなう。
【0128】この画像メモリー・アクセス制御部221
に設けられる、図示を省略するメモリー画像処理部は、
入力された画像データに対する所定の画像処理を実行す
る。上記図示を省略するメモリー画像処理部は、主にメ
モリー・モジュール222に対する画像データの格納を
前提とした画像処理を実行するものであり、データ圧縮
部706でのデータ圧縮前に画像処理を実行する。
【0129】(ユニット構成)つぎに、本実施の形態に
係る画像処理装置のユニット構成について説明する。図
8は、画像処理装置がディジタル複合機の場合のユニッ
ト構成の一例を示すブロック図である。また、図9は、
画像処理装置が単体プリンターの場合のユニット構成の
一例を示すブロック図である。
【0130】図8に示すようにディジタル複合機の場合
においては、画像読取ユニット101、画像エンジン制
御ユニット800、画像書込ユニット104の3つのユ
ニットで構成され、各ユニットはそれぞれ単独のPCB
基板で管理できる。
【0131】画像読取ユニット101は、CCD80
1、A/D変換モジュール802、ゲイン制御モジュー
ル803等から構成され、光学的に読み取られた光学画
像情報をディジタル画像信号に変換する。
【0132】画像エンジン制御ユニット800は、シス
テム・コントローラー231、プロセス・コントローラ
ー211、画像メモリー制御ユニット102内のメモリ
ー・モジュール222を中心に構成し、画像処理プロセ
ッサー204、画像メモリー・アクセス制御部221お
よびバス制御をおこなう画像データ制御部203をひと
まとまりとしてあつかう。
【0133】また、画像書込ユニット104は、ビデオ
・データ制御部205を中心に作像ユニット206を含
む構成である。
【0134】これらのユニット構成において、画像読取
ユニット101の仕様、性能が変更になった場合、ディ
ジタル複合機のシステムでは画像読取ユニット101の
みを変更すれば、データ・インターフェースは保持され
ているので他のユニットは変更する必要がない。また、
作像ユニット(エンジン)206が変更になった場合、
画像書込ユニット104のみ変更すればシステムの再構
築が可能となる。
【0135】このように、入出力デバイスに依存するユ
ニットは別々な構成でシステムを構築するので、データ
・インターフェースが保持されている限り、最小ユニッ
トの交換のみでシステムのアップグレードがおこなうこ
とができる。
【0136】図9に示す単体プリンターにおいては、デ
ィジタル複合機と同じ作像ユニット(エンジン)206
を使う場合、ディジタル複写機と画像書込ユニット10
4を共有することができる。
【0137】画像処理装置を単体プリンターとして用い
る場合は、画像読取ユニット101は必要なく、ディジ
タル複合機のシステム構成から画像読取ユニット101
は取り除く。画像エンジン制御ユニット800はディジ
タル複合機と共通にしても機能は達成できるが、スペッ
クオーバーとなる。また、画像処理プロセッサー204
は不要であるため、システムに最適なコントローラーを
別な基板で構成し、コストの最適化を図ることができ
る。
【0138】図8に示した画像エンジン制御ユニット8
00の構成において、画像処理プロセッサー204、画
像データ制御部203、画像メモリー・アクセス制御部
221の各モジュール(構成部)は独立なモジュールで
構成する。したがって、画像エンジン制御ユニット80
0からコントローラーへの転用は不要なモジュールを削
除することで、共通モジュールは汎用的に使用されてい
る。このように、画像エンジン制御用のモジュール、コ
ントローラー用のモジュールを別々に作成せずに、同様
な機能は共通のモジュールを使用することで実現してい
る。
【0139】(画像処理の内容)つぎに、本実施の形態
に係る画像処理装置の画像処理の内容について説明す
る。図10は、本実施の形態に係る画像処理装置のスキ
ャナーの概略(空間フィルターの一例)を示す説明図で
ある。MTF補正機能は空間フィルターの構成により実
現する。
【0140】図10において、二次元の空間フィルター
が、A〜Yまでのフィルター係数をともなって構成され
る場合に、入力画像データに関しては、全ての画像に同
一の演算処理でフィルター処理を実施している。たとえ
ば、入力画像データ(i行、j列)を中心にして空間フ
ィルター処理をおこなう場合、それぞれi行、j列の画
像に対し、対応する係数との演算処理をおこなう。
(i,j)の画素は係数値Mとの演算を、(i,j+
1)の画素は係数値Nとの演算をそれぞれおこない、フ
ィルターマトリクス内の計算結果が、注目画素(i,
j)の処理結果として出力される。
【0141】注目画素が(i,j+1)の場合、(i,
j+1)の画素は係数値Mとの演算をおこない、(i,
j+2)の画素は係数値Nとの演算をおこない、フィル
ターマトリクス内の計算結果が、注目画素(i,j+
1)の処理結果として出力される。
【0142】入力画像データが異なり、処理のためのパ
ラメーターが共通な処理となっている。この空間フィル
ター処理において、係数値A〜Yの値は固定ではなく、
入力画像の特性、所望の画像品質に応じて値は任意に変
更できる。また変更できないと画像処理機能の柔軟性が
確保できなくなる場合がある。
【0143】画像処理プロセッサー204での実施は、
係数値をプロセス・コントローラー211よりダウンロ
ードし、読み取りユニットの構成が変更になり、読み取
り画像劣化の特性が変更になっても、ロードするデータ
の内容を変更することでシステムの変更に対応できる。
【0144】図11は、本実施の形態に係る画像処理装
置のシェーディング補正の概略を示す説明図である。ま
た、図12は、本実施の形態に係る画像処理装置のシェ
ーディング・データの概略を示す説明図である。シェー
ディング補正は照明系の照度分布に基づく反射光特性の
不均一性を補正するもので、原稿の読み取りに先立ち濃
度が均一な基準白板を読み取り、シェーディング補正の
ための基準データを生成し、このシェーディング・デー
タに基づき、読み取り画像の読み取り位置に依存する反
射分布の正規化をおこなう。
【0145】図12に示すように、シェーディング・デ
ータは、原稿読み取り位置nに依存して反射分布が異な
る。原稿読み取り位置の端部では均一濃度の白板が暗く
読まれる。Snは読み取り位置nでの白板読み取り信号
レベルを示しており、Snが大きいほど明るく読まれた
ことを示している。
【0146】シェーディング補正は、位置に依存するデ
ータに関して、同一内容の処理を各読み取り画像データ
に対し実施することでランプの光量分布ムラを補正す
る。図11に示すSデータは、図12に示す白板読み取
りによって生成されたシェーディング・データである。
また、図11に示すDデータは、各読み取りラインの読
み取り画像データである。また、nは読み取り位置を示
す。
【0147】Cデータは、Dデータのシェーディング補
正後のデータであり、 Cn=A*(Dn/Sn) で正規化される。ここで、Aは正規化係数である。
【0148】画像処理プロセッサー204においては、
Sデータをローカル・メモリーに格納し、入力されたD
データに対し対応するDn、Sn間で補正演算処理をお
こなう。
【0149】(データフロー)つぎに、メモリー・モジ
ュール222に画像を蓄積する処理について説明する。
図13および図14は、本実施の形態に係るメモリー・
モジュール222に画像を蓄積する処理をともなうディ
ジタル複合機としての画像処理装置のデータフローを示
す説明図である。
【0150】図13は、読取ユニット201からメモリ
ー・モジュール222までの流れを示し、図14は、メ
モリー・モジュール222から作像ユニット206まで
の流れを示す。なお、各処理は、画像データ制御部20
3の制御によりバスおよびユニット間のデータフローが
制御されることによりおこなわれる。
【0151】図13において、読取ユニット201およ
びセンサー・ボード・ユニット202が読み取り制御を
おこなう(ステップS1301)。つぎに、画像データ
制御部203が、画像データの入力処理および出力制御
をおこなう(ステップS1302)。つぎに、画像処理
プロセッサー204が、入力I/F制御処理をおこない
(ステップS1303)、上述したスキャナー画像処理
をおこない(ステップS1304)、出力I/F処理を
おこなう(ステップS1305)。
【0152】つぎに、再び、画像データ制御部203
が、画像データの入力処理をおこない(ステップS13
06)、データ圧縮(ステップS1307)およびデー
タ変換(ステップS1308)をおこない、パラレルI
/F制御処理をおこなう(ステップS1309)。
【0153】つぎに、画像メモリー・アクセス制御部2
21が、パラレルI/F制御処理をおこない(ステップ
S1310)、データ変換し(ステップS1311)、
データ圧縮をおこない(ステップS1312)、メモリ
ー・モジュール222に対してメモリー・アクセス制御
をおこなう(ステップS1313)。それによって、メ
モリー・モジュール222に画像データが記憶される
(ステップS1314)。
【0154】また、図14において、メモリー・モジュ
ール222に記憶されている画像データ(ステップS1
401)に対し、画像メモリー・アクセス制御部221
が、メモリー・アクセス制御をおこない(ステップS1
402)、データ伸張(ステップS1403)およびデ
ータ変換をおこない(ステップS1404)、パラレル
I/F制御処理をおこなう(ステップS1405)。
【0155】つぎに、画像データ制御部203が、パラ
レルI/F制御処理をおこない(ステップS140
6)、データ変換(ステップS1407)およびデータ
伸張をおこない(ステップS1408)、画像データ出
力制御をおこなう(ステップS1409)。
【0156】つぎに、画像処理プロセッサー204が、
入力I/F制御処理をおこない(ステップS141
0)、画質処理をおこない(ステップS1411)、出
力I/F制御処理をおこなう(ステップS1412)。
【0157】つぎに、ビデオ・データ制御部205が、
エッジ平滑処理をおこない(ステップS1413)、パ
ルス制御をおこない(ステップS1414)、その後、
作像ユニット206が作像処理をおこなう(ステップS
1415)。
【0158】読み取り画像データに関しては画像処理プ
ロセッサー204でのスキャナー画像処置を、作像ユニ
ット206へ出力のための画像データに関しては画像処
理プロセッサー204での画質処理を独立に実施する。
【0159】また、スキャナー画像処理と画質処理は並
行して動作可能であり、読み取り画像はファクシミリ送
信に対し実施し、並行してあらかじめメモリー・モジュ
ール222に蓄積されている画像データを画質処理の内
容を変えながら転写紙へ出力することができる。
【0160】また、図15および図16は、本実施の形
態に係るメモリー・モジュール222に画像を蓄積する
処理をともなう画像処理装置のデータフローを示す説明
図である。図15は、PC223からメモリー・モジュ
ール222までの流れを示し、図16は、メモリー・モ
ジュール222から作像ユニット206までの流れを示
す。
【0161】図15において、PC223が画像データ
を出力し(ステップS1501)、画像メモリー・アク
セス制御部221がラインバッファーによりに画像デー
タを保持し(ステップS1502)、ビデオ制御し(ス
テップS1503)、データ変換(ステップS150
4)後に、圧縮をおこない(ステップS1505)、メ
モリー・モジュール222に対してメモリー・アクセス
制御をおこなう(ステップS1506)。それにより、
画像データはメモリー・モジュール222に記憶される
(ステップS1507)。
【0162】図16において、メモリー・モジュール2
22に記憶されている画像データ(ステップS160
1)に対し、画像メモリー・アクセス制御部221が、
メモリー・アクセス制御をおこない(ステップS160
2)、データ伸張(ステップS1603)およびデータ
変換(ステップS1604)をおこない、パラレルI/
F制御処理をおこなう(ステップS1605)。
【0163】つぎに、ビデオ・データ制御部205が、
エッジ平滑処理をおこない(ステップS1606)、パ
ルス制御をおこない(ステップS1607)、その後、
作像ユニット206が作像処理をおこなう(ステップS
1608)。
【0164】このように、PC223からのコードデー
タを画像データに変換し一旦メモリー・モジュール22
2に蓄積すれば、複数部数を出力する場合、データの展
開時間は1回だけであるので、毎回展開処理するコント
ローラーに比べ、印字パフォーマンスは向上する。
【0165】また、メモリー・モジュール222から読
み出された画像データはビデオ・データ制御部205で
の後処理の内容を変更することで、同一画像に対し複数
のバリエーションで転写紙に再生画像を形成できる。さ
らに、ビデオ・データ制御部205のエッジ平滑処理、
パルス制御処理のパラメーターを変更するたびにコード
データを画像データに展開する必要はない。
【0166】(ファクシミリ制御ユニット224の構
成)つぎに、ファクシミリ制御ユニット224の機能的
な構成について説明する。図17は、本実施の形態にお
ける画像処理装置のファクシミリ制御ユニット224の
構成を示すブロック図である。
【0167】図17のブロック図において、ファクシミ
リ制御ユニット224は、ファクシミリ送受信部170
1と外部I/F1702とから構成される。ここで、フ
ァクシミリ送受信部1701は、画像データを通信形式
に変換して外部回線に送信し、また、外部からのデータ
を画像データに戻して外部I/F1702およびパラレ
ルバス220を介して作像ユニットにおいて記録出力す
る。
【0168】ファクシミリ送受信部1701は、ファク
シミリ画像処理部1703、画像メモリー1704、メ
モリー制御部1705、データ制御部1706、画像圧
縮伸張部1707、モデム1708および網制御装置1
709を含む構成である。
【0169】このうち、ファクシミリ画像処理に関し、
受信画像に対する二値スムージング処理は、図6に示し
たビデオ・データ制御部205内のエッジ平滑処理部6
01においておこなう。また、画像メモリー1704に
関しても、出力バッファー機能に関しては画像メモリー
・アクセス制御部221およびメモリー・モジュール2
22にその機能の一部を移行する。
【0170】このように構成されたファクシミリ送受信
部1701では、画像データの伝送を開始するとき、デ
ータ制御部1706がメモリー制御部1705に指令
し、画像メモリー1704から蓄積している画像データ
を順次読み出させる。読み出された画像データは、ファ
クシミリ画像処理部1703によって元の信号に復元さ
れるとともに、密度変換処理や変倍処理がなされ、デー
タ制御部1706に加えられる。
【0171】データ制御部1706に加えられた画像デ
ータは、画像圧縮伸張部1707によって符号圧縮さ
れ、モデム1708によって変調された後、網制御装置
1709を介して宛先へと送出される。そして、送信が
完了した画像情報は、画像メモリー1704から削除さ
れる。
【0172】受信時には、受信画像は一旦画像メモリー
1704に蓄積され、その時に受信画像を記録出力可能
であれば、1枚分の画像の受信を完了した時点で記録出
力する。また、複写動作時に発呼されて受信を開始した
ときは、画像メモリー1704の使用率が所定値、たと
えば80%に達するまでは画像メモリー1704に蓄積
し、画像メモリー1704の使用率が80%に達した場
合には、その時に実行している書き込み動作を強制的に
中断し、受信画像を画像メモリー1704から読み出し
記録出力する。
【0173】このとき画像メモリー1704から読み出
した受信画像は画像メモリー1704から削除し、画像
メモリー1704の使用率が所定値、たとえば10%ま
で低下した時点で中断していた書き込み動作を再開し、
その書き込み動作を全て終了した時点で、残りの受信画
像を記録出力する。また、書き込み動作を中断した後
に、再開できるように中断時における書き込み動作のた
めの各種パラメーターを内部的に退避し、再開時に、パ
ラメーターを内部的に復帰する。
【0174】(SIMD型プロセッサーの構成)図18
は、画像処理プロセッサー204に設けられるSIMD
型演算処理手段(SIMD型プロセッサー)の概略構成
を示す説明図である。SIMD(Single Ins
truction stream Multiple
Datastream)は複数のデータに対し、単一の
命令を並列に実行させるもので、複数のPE(プロセッ
サー・エレメント)より構成される。
【0175】それぞれのPEはデータを格納するレジス
ター(Reg)1801、他のPEのレジスターをアク
セスするためのマルチプレクサー(MUX)1802、
バレルシフター(Shift Expand)180
3、論理演算器(ALU)1804、論理結果を格納す
るアキュムレーター(A)1805、アキュムレーター
1805の内容を一時的に退避させるテンポラリー・レ
ジスター(F)1806から構成される。
【0176】各レジスター1801はアドレスバスおよ
びデータバス(リード線およびワード線)に接続されて
おり、処理を規定する命令コード、処理の対象となるデ
ータを格納する。レジスター1801の内容は論理演算
器1804に入力され、演算処理結果はアキュムレータ
ー1805に格納される。結果をPE外部に取り出すた
めに、テンポラリー・レジスター1806に一旦退避さ
せる。テンポラリー・レジスター1806の内容を取り
出すことにより、対象データに対する処理結果が得られ
る。
【0177】命令コードは各PEに同一内容で与え、処
理の対象データをPEごとに異なる状態で与え、隣接P
Eのレジスター1801の内容をマルチプレクサー18
02において参照することで、演算結果は並列処理さ
れ、各アキュムレーター1805に出力される。
【0178】たとえば、画像データ1ラインの内容を各
画素ごとにPEに配置し、同一の命令コードで演算処理
させれば、1画素ずつ逐次処理するよりも短時間で1ラ
イン分の処理結果が得られる。特に、空間フィルター処
理、シェーディング補正処理はPEごとの命令コードは
演算式そのもので、PE全てに共通に処理を実施するこ
とができる。
【0179】(画像データの転送処理内容)画像処理装
置を用いてコピー機能を実行する場合には、前述の如く
(図2などを参照)、読取ユニット201にて読み取ら
れた画像データは、センサー・ボード・ユニット20
2、画像データ制御部203、画像処理プロセッサー2
04、画像データ制御部203と転送され、画像データ
制御部203からパラレルバス220および画像メモリ
ー・アクセス制御部221を介してメモリー・モジュー
ル222のフレームメモリーに蓄積される。
【0180】この後、画像データは、メモリー・モジュ
ール222から画像メモリー・アクセス制御部221お
よびパラレルバス220を介して画像データ制御部20
3に送られ、画像処理プロセッサー204、ビデオ・デ
ータ制御部205、作像ユニット206に送られ転写画
像を得る。
【0181】図19は、上述した画像データ制御部20
3と、メモリー・モジュール222間における画像デー
タの転送状態を示す概要図である。
【0182】画像データ制御部203からメモリー・モ
ジュール222への画像送信時は、画像データ制御部2
03内の送信メモリー(FIFO)1901からパラレ
ルデータI/F505を介してパラレルバス220へ送
られ、さらに画像メモリー・アクセス制御部221を介
してメモリー・モジュール222に蓄積される。これ
は、スキャナーデータをメモリーに蓄積するパスである
(S2Mパスと呼称する)。
【0183】一方、メモリー・モジュール222から画
像データ制御部203への画像受信時は、画像メモリー
・アクセス制御部221、パラレルバス220、画像デ
ータ制御部203内のパラレルデータI/F505を介
して受信メモリー(FIFO)1902に蓄積される。
これは、メモリーデータをプリントするパスである(M
2Pパスと呼称する)。画像処理装置を用いてコピー機
能を実行する場合には、これらS2MパスとM2Pパス
の画像転送が並行して実行される。
【0184】(画像データ転送時のエラー補正処理例
1)つぎに、上記のパラレルバス220を介しての画像
転送でエラーが発生した際における画像送信および受信
側で画像補正を実現する構成について説明する。図20
は、メモリー上における画像データの格納状態を示す図
である。この発明では、図20に示すように、画像送信
側において、nラインからなる画像データにおいて、各
ラインデータの後端にラインエンドLEというラベルデ
ータを追加し、送信する。
【0185】このラベルデータ付きの画像データを受信
したデータI/Fは、このラインエンドLEの位置、お
よびあらかじめ設定された1ライン当りの画素数に基づ
き、転送エラーが発生しているか否かを検出し、転送エ
ラー検出時にはエラー補正処理を実行し、異常画像発生
を防ぐ。
【0186】具体的に説明すると、図19に示す画像デ
ータ制御部203とメモリー・モジュール222との画
像転送において、画像データ制御部203側からメモリ
ー・モジュール222に画像データを送信する場合に
は、画像データ制御部203内のパラレルデータI/F
505でラベルデータ追加をおこない、画像メモリー・
アクセス制御部221のパラレルデータI/F701で
エラー検出およびエラー補正をおこなうことになる。
【0187】図21は、画像送信側(画像データ制御部
203)に設けられるライン後端ラベル追加回路210
1を示す図である。まず、画像データ制御部203に設
けられる制御CPUより、ロード信号LD_PTRをア
サートすることにより、送信画素レジスター(PTR)
2102に1ラインの画素数を設定する。そしてライン
データ送信開始時に、ロード信号LD_PTCをアサー
トすることにより、送信画素レジスター2102から送
信画素数を送信画素カウンタ(PTC)2103にロー
ドし、ラインデータの送信と同時に送信画素カウンタ2
103をそのデクリメント信号DEC_PTCによりデ
クリメントする。
【0188】画素値補正回路(SAT)2104は、た
とえば8ビットの場合、画像データの濃度範囲’0’
〜’255’を’0’〜’254’に補正(変換)し、
送信画素カウンタ2103が’0’になるまでは画素値
補正回路2104の出力値を出力する。コンパレータ
(CMP)2105は、送信画素カウンタ2103が’
0’になったとき、すなわちライン後端になったときに
は、ライン後端を示すラベルデータとして値’255’
を追加し、出力する。この値’255’は、画像データ
の濃度範囲に使用されておらず、ライン後端を示すラベ
ルデータの識別用として使用される。
【0189】図22は、画像受信側(画像メモリー・ア
クセス制御部221)に設けられる転送エラー検出・補
正回路2201を示す図である。画像メモリー・アクセ
ス制御部221の制御CPUより、ロード信号LD_P
WRをアサートすることにより、受信画素レジスター
(PWR)2202に1ラインの画素数を設定する。そ
して、ラインデータ受信開始時に、ロード信号LD_P
WCをアサートすることにより受信画素レジスター22
02より受信画素数を受信画素カウンタ(PWC)22
03にロードし、ラインデータの受信と同時に受信画素
カウンタ2203をデクリメントする。
【0190】受信したライン画像データは、シフトレジ
スター2204の各ビットp7〜p0に順次入力され
る。コンパレータ(CMP0)2205は、シフトレジ
スター2204の各ビットp7〜p0に対応して設けら
れ、この各ビットp7〜p0に格納されている画素値と
ライン後端ラベルデータを示す値’255’とを比較
し、この比較結果をエラー検出回路2206に出力す
る。
【0191】エラー検出回路2206には、コンパレー
タ2205からの比較結果と、受信画素レジスター22
02の受信画素数と、受信画素カウンタ(PWC)22
03でラインデータ受信を完了したか否かを検出するコ
ンパレータ(CMP1)2207の比較結果が入力さ
れ、転送エラーの検出をおこなう。転送エラー検出時に
は、転送エラーの補正信号をエラー補正回路2208に
出力する。エラー補正回路2208は、エラー補正信号
によって、受信画像を補正し、エラー補正後の画像デー
タを出力する。
【0192】図23は、転送エラーの検出および補正の
状態を説明するための図である。シフトレジスター22
04は、上記の8ビット(p7〜p0)の8画素分を有
している。そして、図中左側のレジスターp0に先端側
の画素が格納されるが、画素数が8の倍数、すなわち画
素レジスターの下位3ビットの値が’0’ならば、シフ
トレジスターp7〜p0は常に埋まり、ライン後端に追
加されたラインエンドLEのラベルデータはp0の位置
に配置される。
【0193】画素レジスターの下位3ビットの値が’
1’ならば、レジスターp0が埋まり、ラインエンドL
Eのラベルデータはp1に配置される。同様に、画素レ
ジスターの下位3ビットの値が、’2’ならばp2
に、’3’ならばp3に、’4’ならばp4に、’5’
ならばp5に、’6’ならばp6に、’7’ならばp7
にラインエンドLEのラベルデータが配置されるのが正
常である。
【0194】したがって、ラインエンドLEの位置と、
画素レジスターの下位3ビットの値、そしてラインデー
タ受信終了か否かの情報に基づき、転送エラーが発生し
ているか否かが判断できる。このようにして転送エラー
の検出をおこなう。
【0195】図23(a)に示す状態が正常なラインエ
ンドLEにラベルデータが配置された示す。したがっ
て、受信ラインデータの後端の様子が図23(b)前段
に示す状態の場合、すなわち有効画像が1画素抜けてい
た場合には、図23(b)後段に示すように、直前の有
効画像をライン後端にコピーし、その後にラインエンド
LEのラベルデータを配置するように補正する。
【0196】画像補正の内容としては、上述した直前の
画像コピーによるものの他に、’0’データで埋める方
法もある。また、受信ラインデータの後端の様子が図2
3(c)前段の状態の場合、すなわち1画素余分に取り
込んだ場合、余分に取り込んだ1画素のデータを削除
し、図23(c)後段に示すように、その位置にライン
エンドLEのラベルデータを配置する。このようにして
ラインデータ長を一定にして転送エラーの補正をおこな
う。
【0197】図24は、上記画像データの1フレームを
検出するライン制御回路の構成図である。ここで、図2
4(a)は、画像受信側(画像メモリー・アクセス制御
部221)にライン制御をおこなうライン制御回路24
01を配置した場合の構成図である。
【0198】制御CPUより、ロード信号LD_LWR
をアサートすることにより、受信ラインレジスター(L
WR)2402に1フレームのライン数を設定する。そ
して受信開始時に、ロード信号LD_LWCをアサート
することにより、受信ラインレジスター2402から受
信ライン数を受信ラインカウンタ(LWC)2403に
ロードする。
【0199】そして、ラインデータの受信ごとに受信ラ
インカウンタ2403をデクリメントし、受信ラインカ
ウンタ2403の値が’0’になったときをコンパレー
タ(CMP)2404で検出し、LWC_0=’1’、
すなわち、1フレームの受信完了と判断する。
【0200】一方、図24(b)は、画像送信側(画像
データ制御部203)におけるライン制御をおこなうラ
イン制御回路2405を配置した場合の構成図である。
制御CPUより、ロード信号LD_LTRをアサートす
ることにより、送信ラインレジスター(LTR)240
6に1フレームのライン数を設定する。
【0201】そして送信開始時に、ロード信号LD_L
TCをアサートすることにより、送信ラインレジスター
2406から送信ライン数を送信ラインカウンタ(LT
C)2407にロードする。
【0202】そして、ラインデータの送信ごとに送信ラ
インカウンタ2407をデクリメントし、送信ラインカ
ウンタ2407の値が’0’になったときにコンパレー
タ(CMP)2408で検出し、LTC_0=’1’、
すなわち、1フレームの送信完了と判断する。
【0203】上記の構成では、ライン後端にラインエン
ドLEというラベルデータを追加しエラー検出に用いる
構成について説明した。これに限らず、図25に示すメ
モリー上の格納状態のように、ラインエンドLEだけで
なく、ラインスタートLS、さらにフレームスタートF
S、フレームエンドFE等のラベルデータを追加し、追
加したラベルデータを検出する構成としてもよく、1フ
レーム中におけるラベルデータの検出回数を増やすこと
ができるため、その分、高精度かつ短時間にエラー検出
できるようになる。
【0204】以上により、画像データ転送中に転送エラ
ーが生じても、前述した図32(b)に示したような画
像ずれによる異常画像発生を防ぐことができるようにな
り、異常画像の発生を最小限に留めることができる。
【0205】(画像データ転送時のエラー補正処理例
2)つぎに、他のエラー補正処理例について説明する。
図26は、メモリーへの画像データの格納状態を説明す
るための図であり、図26(a)はメモリー・モジュー
ル222内の画像データの格納状態を示す図、図26
(b)は画像メモリー・アクセス制御部221に設けら
れる画像データ格納のためのアドレス生成回路を示す図
である。
【0206】このアドレス生成回路2601は、制御C
PUがフレームのスタートアドレスTFADをスタート
アドレスレジスター(TFAD)2602に、また、主
走査長L1以上のラインオフセットアドレスLOをオフ
セットアドレスレジスター(TOFA)2603にそれ
ぞれ設定する。すなわち、ラインオフセットアドレスL
Oは、メモリーの1ライン長に相当し、画像データの1
ラインの主走査長L1以上の値を有する。
【0207】そして、スタートアドレスレジスターTF
ADは、送信開始時にマルチプレクサー(MUX)26
04を介して、送信アドレスレジスター(TAR)26
05にそのロード信号ld_tarをアクティブにする
ことでロードされる。また、スタートアドレスレジスタ
ーTFADは、送信アドレスカウンタ(TAC)260
6に、そのロード信号ld_tacをアクティブにする
ことでロードされる。
【0208】その後、1ライン目の画像送信と同時にイ
ンクリメント信号inc_tacをアクティブにするこ
とで送信アドレスカウンタ2606の値がインクリメン
トされ、画像がメモリー・モジュール222上に格納さ
れていくことになる。
【0209】メモリー・モジュール222への1ライン
の画像データ格納が終了すると、加算器(ADD)26
07は、送信アドレスレジスター2605の値と、オフ
セットアドレスレジスター2603の値を加算し、その
加算値を送信アドレスレジスター2605にロードす
る。その後、この値が送信アドレスカウンタ2606に
ロードされ、これを2ライン目の先頭アドレスとして画
像データをメモリー・モジュール222上に格納してい
く。
【0210】以後、以上の動作を繰り返し、1フレーム
の画像データがメモリー・モジュール222上に格納さ
れていく(図26(a)参照)。このようにアドレス生
成をおこなうことで、もしデータ転送中に転送エラーが
発生し、画像データの抜けや余分な画像データの取り込
みが発生しても、各ラインの先頭アドレスは送信アドレ
スレジスター2605の値にラインオフセットアドレス
LOを加えた値となるため、各ラインの先頭アドレス値
がずれることはなく、各ラインの先頭アドレスは正常な
値をとる。したがって、図32(b)に示すような主走
査画像が大きくずれる異常画像の発生を防止できる。
【0211】以上説明したように、本発明の転送エラー
の検出、補正処理によれば、画像データ転送中に、たと
えば、静電気によるノイズ等で転送エラーが発生したと
しても図27に示すように、転送エラーが発生したライ
ンLErrの画像だけがずれることになる。図27で
は、画像のずれを判りやすくするために拡大して記載し
てある。実際には、たとえば600DPI(Dot P
er Inch)の解像度においては、1ラインは0.
042[mm]と微細であるため、異常画像が目立つこ
とはない。このように、画像データの転送中に静電気な
どによるノイズが発生した場合でも画像のずれを最小限
に留めることができることになる。
【0212】上記実施形態の説明では、画像データ制御
部203からメモリー・モジュール222への画像送信
(図19に示すS2Mパス)に対する転送エラー検出、
補正のための各構成部をそれぞれ配置する構成とした。
同様の構成を、メモリー・モジュール222から画像デ
ータ制御部203への画像送信(M2Pパス)に対して
も実行することができ、この場合、S2Mパスでの各構
成部の配置を逆転して配置することにより適用できる。
【0213】さらに、これら画像データ制御部203と
メモリー・モジュール222との間の画像転送に限ら
ず、ディジタル複合機を構成する各ユニット間での画像
転送全てに適用することができる。
【0214】なお、本実施の形態で説明した画像データ
転送時の転送エラーの検出、および補正に係る各構成部
は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コ
ンピューターやワークステーション等のコンピュータで
実行することにより実現することができる。このプログ
ラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−
ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能
な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体
から読み出されることによって実行される。またこのプ
ログラムは、上記記録媒体を介して、インターネット等
のネットワークを介して配布することができる。
【0215】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、原稿画像を読み取った後の画像データを
転写画像として出力するまでの間で該画像データを画像
処理、蓄積処理等の機能を有する複数のユニットの間で
画像転送させる画像処理装置において、前記画像データ
を送信する手段側に設けられ、画像データを構成する各
ラインの後端に該後端を示すラベルデータを追加して送
信させるラベルデータ追加手段と、前記画像データを受
信する手段側に設けられ、前記画像データの後端のラベ
ルデータに基づき、画像データの各ラインごとの終了を
検出し、受信した画像データの各ラインのラインデータ
長を整合させるライン検出手段とを備えた構成としたの
で、画像データ転送中において、データバスに静電気等
によるノイズが混入し、データの取りこぼしや余分なデ
ータの取り込みによる転送エラーが発生した場合でも、
画像データに含まれるラベルデータに基づき各ラインの
ラインデータ長を一定にでき異常画像の発生を防止し画
像品質の向上を図れるという効果を奏する。
【0216】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明において、前記ラベルデータ追加手
段は、画像データを構成する各ラインの先端に該先端を
示すラベルデータを追加して送信させ、前記ライン検出
手段は、前記画像データの先端のラベルデータに基づ
き、画像データの各ラインごとの開始を検出する構成と
したので、画像データの転送中に転送エラーが発生した
場合でも、画像データの先端および後端に含まれるラベ
ルデータに基づき、各ラインのラインデータ長を一定に
でき異常画像の発生を防止できるという効果を奏する。
【0217】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1,2のいずれか一つに記載の発明において、前記
ラベルデータ追加手段は、前記画像データを構成する所
定ビット数の濃淡階調のうち、あらかじめ設定した特定
の濃度値をラベルデータに割り当て、前記画像データの
濃淡階調を前記ラベルデータの割り当て分を除いた濃淡
階調となるよう変換出力する構成としたので、画像デー
タ中にラベルデータを簡単に含ませることができ、ま
た、画像データそのものに基づいて転送エラーを容易に
検出できるという効果を奏する。
【0218】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記
ラベルデータ追加手段を前記画像データを送信する手段
側のインターフェースに設けた構成としたので、画像デ
ータの送信側のインターフェースにラベルデータ追加手
段を設けるだけで転送する画像データにラベルデータを
追加でき、画像データ転送時の転送エラーを容易に検出
可能になるという効果を奏する。
【0219】また、請求項5に記載の発明によれば、請
求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記
画像データを受信する手段側には、前記ライン検出手段
で検出された前記画像データの各ラインごとの後端およ
び/または先端のラベルデータのライン上での位置と、
あらかじめ設定されたライン当りの画素数に基づき、画
像データ転送中における転送エラーの有無を検出するエ
ラー検出手段と、前記エラー検出手段による転送エラー
の検出時に、ラインの規定位置にラベルデータを再配置
し、該ラベルデータ前後の有効画素をあらかじめ定めた
所定の濃度値、あるいは該有効画素前後の濃度値を用い
て再配置するエラー補正手段とを具備する構成としたの
で、画像データの転送時に転送エラーが発生しても、画
像データ上のラインの規定位置にラベルデータを再配置
することができ、転送エラーが生じたラインにおける画
像データを所定の画素数とし全てを有効画素として補正
することができるため、画像データを各ラインごとに補
正でき、異常画像の発生を防止できるという効果を奏す
る。
【0220】また、請求項6に記載の発明によれば、請
求項5に記載の発明において、前記エラー検出手段と前
記エラー補正手段を、前記画像データを受信する手段側
のインターフェースに設けた構成としたので、画像デー
タの受信側のインターフェースにエラー検出手段とエラ
ー補正手段を設けるだけで受信した画像データに含まれ
るラベルデータに基づき、画像データ転送時の転送エラ
ーを容易に検出し補正できるという効果を奏する。
【0221】また、請求項7に記載の発明によれば、請
求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、原稿
画像を読み取った後の画像データを蓄積処理してから所
望のユニットに前記画像転送するための画像メモリー
と、前記画像メモリーから画像データを読み出す際に、
画像データの1ライン目の先頭アドレスをあらかじめ設
定した所定のアドレスに設定し、画像データの2ライン
目以降の各ラインの先頭アドレスを前ラインの先頭アド
レスに、画像データのライン長以上の値を持つオフセッ
トアドレスを加えた値に基づき得るアドレス生成手段と
を具備する構成としたので、画像データ転送中におい
て、データバスに静電気等によるノイズが混入し、デー
タの取りこぼしや余分なデータの取り込みによる転送エ
ラーが発生した場合でも、各ラインの先頭アドレスが正
常値で得られるため、複数ラインに渡る異常画像の発生
を防止し、異常画像の発生を最小限に留めることができ
るという効果を奏する。
【0222】また、請求項8に記載の発明によれば、請
求項5に記載の発明において、画像データを読み取る画
像読取手段と、画像メモリーを制御して画像データの書
込み/読出しをおこなう画像メモリー制御手段と、画像
データに対し加工編集等の画像処理を施す画像処理手段
と、画像データを転写紙等に書き込む画像書込手段と、
前記画像読取手段により読み取られた第1の画像データ
および/または前記画像メモリー制御手段により読み出
された第2の画像データおよび/または前記画像処理手
段により画像処理が施された第3の画像データを受信
し、前記第1の画像データおよび/または前記第2の画
像データおよび/または前記第3の画像データを前記画
像メモリー制御手段へおよび/または前記画像処理手段
へおよび/または前記画像書込手段へ送信する画像デー
タ制御手段と、前記画像データ制御手段、および前記画
像メモリー制御手段にそれぞれ設けられ、前記画像デー
タの送受信をおこなうインターフェースとを備え、前記
各インターフェースの送信側に前記ラベルデータ追加手
段を設け、前記各インターフェースの送信側に前記エラ
ー検出手段、前記エラー補正手段を設けた構成としたの
で、画像データを読み取り後、各手段に画像転送する構
成において、画像転送するインターフェースにラベルデ
ータを用いて転送エラーを検出、補正する手段を設ける
ことにより、ディジタル複合機等の複数の手段間での画
像転送時にそれぞれ転送エラーを検出し補正できるよう
になり、装置の信頼性および画像品質の向上を図ること
ができるという効果を奏する。
【0223】また、請求項9に記載の発明によれば、原
稿画像を読み取った後の画像データを転写画像として出
力するまでの間で該画像データを画像処理、蓄積処理等
の機能を有する複数のユニットの間で画像転送させる画
像処理方法において、前記画像データを送信する際に、
画像データを構成する各ラインの後端に該後端を示すラ
ベルデータを追加して送信させる工程と、前記画像デー
タを受信する際に、前記画像データの後端のラベルデー
タに基づき、画像データの各ラインごとの終了を検出
し、受信した画像データの各ラインのラインデータ長を
整合させる工程とを備えた構成としたので、画像データ
転送中において、データバスに静電気等によるノイズが
混入し、データの取りこぼしや余分なデータの取り込み
による転送エラーが発生した場合でも、画像データの各
ラインのラインデータ長を一定にでき異常画像の発生を
防止し、画像品質の向上が図れるという効果を奏する。
【0224】また、請求項10に記載の発明によれば、
請求項9に記載の発明において、前記画像データを送信
する際に、前記ラベルデータを画像データの各ラインの
先端に追加する工程と、前記画像データを受信する際
に、前記画像データの先端のラベルデータに基づき、画
像データの各ラインごとの開始を検出する工程と、を含
む構成としたので、画像データの転送中に転送エラーが
発生した場合でも、画像データの先端および後端に含ま
れるラベルデータに基づき、各ラインのラインデータ長
を一定にでき異常画像の発生を防止できるという効果を
奏する。
【0225】また、請求項11に記載の発明によれば、
請求項9,10のいずれか一つに記載の発明において、
前記画像データを送信する際に、前記画像データを構成
する所定ビット数の濃淡階調のうち、あらかじめ設定し
た特定の濃度値をラベルデータに割り当てる工程と、前
記画像データの濃淡階調を前記ラベルデータの割り当て
分を除いた濃淡階調となるよう変換出力する工程とを含
む構成としたので、画像データ中にラベルデータを簡単
に含ませることができ、また、画像データそのものに基
づいて転送エラーを容易に検出できるという効果を奏す
る。
【0226】また、請求項12に記載の発明によれば、
請求項9〜11のいずれか一つに記載の発明において、
前記画像データを受信する際に、検出された前記画像デ
ータの各ラインごとの後端および/または先端のラベル
データのライン上での位置と、あらかじめ設定されたラ
イン当りの画素数に基づき、画像データ転送中における
転送エラーの有無を検出する工程と、前記転送エラーの
検出時に、ラインの規定位置にラベルデータを再配置
し、該ラベルデータ前後の有効画素をあらかじめ定めた
所定の濃度値、あるいは該有効画素前後の濃度値を用い
て再配置する工程とを含む構成としたので、画像データ
の転送時に転送エラーが発生しても、画像データ上のラ
インの規定位置にラベルデータを再配置することがで
き、転送エラーが生じたラインにおける画像データを所
定の画素数とし全てを有効画素として補正することがで
きるため、画像データを各ラインごとに補正でき、異常
画像の発生を防止できるという効果を奏する。
【0227】また、請求項13に記載の発明によれば、
請求項9〜12のいずれか一つに記載の発明において、
原稿画像を読み取った後の画像データを画像メモリーに
蓄積処理してから所望のユニットに前記画像転送する工
程と、前記画像メモリーから画像データを読み出す際
に、画像データの1ライン目の先頭アドレスをあらかじ
め設定した所定のアドレスに設定する工程と、画像デー
タの2ライン目以降の各ラインの先頭アドレスを前ライ
ンの先頭アドレスに、画像データのライン長以上の値を
持つオフセットアドレスを加えた値に基づき得る工程と
を含む構成としたので、画像データ転送中において、デ
ータバスに静電気等によるノイズが混入し、データの取
りこぼしや余分なデータの取り込みによる転送エラーが
発生した場合でも、各ラインの先頭アドレスが正常値で
得られるため、複数ラインに渡る異常画像の発生を防止
し、異常画像の発生を最小限に留めることができるとい
う効果を奏する。
【0228】また、請求項14に記載の発明によれば、
画像データの読取処理、蓄積処理、画像(加工編集)処
理、書込処理、送受信処理等、画像データに対する異な
る処理をするための複数種の処理ユニットのうち、いず
れかの処理ユニットから画像データを受信する画像デー
タ受信工程と、前記画像データ受信工程により受信した
画像データを定められたいずれかの処理ユニットに送信
する送信工程とを有し、前記請求項9〜13に記載のい
ずれか一つの工程を含む構成としたので、画像データを
読み取り後、各処理ユニットに画像転送するごとにラベ
ルデータを用いて転送エラーを検出、補正することがで
き、ディジタル複合機等の複数の処理ユニットを備えた
装置での画像転送時にそれぞれ転送エラーを検出し補正
できるようになり、装置の信頼性および画像品質の向上
を図ることができるという効果を奏する。
【0229】また、請求項15に記載の発明によれば、
前記請求項9〜14のいずれかに記載された方法をコン
ピュータに実行させる構成としたので、コンピュータを
用いて画像データ転送時の転送エラーの検出、補正を実
行できるようになり、画像処理パフォーマンスの向上が
図れるという効果を奏する。
【0230】また、請求項16に記載の発明によれば、
前記請求項15に記載されたプログラムを記録した構成
としたので、そのプログラムを機械読み取り可能とな
り、これによって、請求項15の動作をコンピュータに
よって実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施の形態に係る画像処理装置の
構成を機能的に示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る画像処理装置のハードウエ
ア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る画像処理装置の画像処理プ
ロセッサーの処理の概要を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る画像処理装置の画像処理プ
ロセッサーの内部構成の概要を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る画像処理装置の画像データ
制御部の処理の概要を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る画像処理装置のビデオ・デ
ータ制御部の処理の概要を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態に係る画像処理装置の画像メモリ
ー・アクセス制御部の処理の概要を示すブロック図であ
る。
【図8】本実施の形態に係る画像処理装置のユニット構
成の一例を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態に係る画像処理装置のユニット構
成の別の一例を示すブロック図である。
【図10】本実施の形態に係る画像処理装置のスキャナ
ーの概略(空間フィルターの一例)を示す説明図であ
る。
【図11】本実施の形態に係る画像処理装置のシェーデ
ィング補正の概略を示す説明図である。
【図12】本実施の形態に係る画像処理装置のシェーデ
ィング・データの概略を示す説明図である。
【図13】本実施の形態に係る画像処理装置の画像デー
タのデータフローの一例を示す説明図である。
【図14】本実施の形態に係る画像処理装置の画像デー
タのデータフローの別の一例を示す説明図である。
【図15】本実施の形態に係る画像処理装置の画像デー
タのデータフローの別の一例を示す説明図である。
【図16】本実施の形態に係る画像処理装置の画像デー
タのデータフローの別の一例を示す説明図である。
【図17】本実施の形態に係る画像処理装置のファクシ
ミリ制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の形態に係る画像処理装置に用いられ
るSIMD型プロセッサーの概略構成を示す説明図であ
る。
【図19】本発明の形態に係る画像処理装置の画像デー
タの転送状態を示す概要図である。
【図20】本発明の形態に係る画像処理装置のメモリー
上における画像データの格納状態を示す図である。
【図21】本発明の形態に係る画像処理装置の画像送信
側に設けられるライン後端ラベル追加回路を示す図であ
る。
【図22】本発明の形態に係る画像処理装置の画像受信
側に設けられる転送エラーの検出・補正回路を示す図で
ある。
【図23】本発明の形態に係る画像処理装置の転送エラ
ーの検出および補正の状態を説明するための図である。
【図24】本発明の形態に係る画像処理装置の画像デー
タの1フレームを検出するライン制御回路の構成図であ
る。
【図25】本発明の形態に係る画像処理装置の他のラベ
ルデータを説明するための図である。
【図26】本発明の形態に係る画像処理装置のメモリー
への画像データの他の格納状態を説明するための図であ
る。
【図27】本発明の形態に係る画像処理装置の画像デー
タのずれの補正状態を示す図である。
【図28】従来技術に係るディジタル複写機の構成を示
すブロック図である。
【図29】従来技術に係る複数ラインからなる画像デー
タの構成例を示す図である。
【図30】従来技術に係るメモリーへの画像データの格
納状態を説明するための図である。
【図31】従来技術に係るメモリーへの画像データの他
の格納状態を説明するための図である。
【図32】従来技術に係る転送エラー発生時の画像を説
明するための図である。
【符号の説明】
100 画像データ制御ユニット 101 画像読取ユニット 102 画像メモリー制御ユニット 103 画像処理ユニット 104 画像書込ユニット 201 読取ユニット 202 センサー・ボード・ユニット 203 画像データ制御部 204 画像処理プロセッサー 205 ビデオ・データ制御部 206 作像ユニット(エンジン) 210 シリアルバス 211 プロセス・コントローラー 212,232 RAM 213,233 ROM 220 パラレルバス 221 画像メモリー・アクセス制御部 222 メモリー・モジュール 223 パーソナル・コンピューター(PC) 224 ファクシミリ制御ユニット 225 公衆回線 231 システム・コントローラー 234 操作パネル 301,303,304,306 インターフェース
(I/F) 302 スキャナー画像処理部 305 画質処理部 307 コマンド制御部 308 シリアルインターフェース(I/F) 401 入出力ポート 402 バス・スイッチ/ローカル・メモリー 403 メモリー制御部 404 プロセッサー・アレー部 406 データRAM 407 ホスト・バッファー 408 シリアルインターフェース(I/F) 501 画像データ入出力制御部 502,507 画像データ入力/出力制御部 504 データ変換部 505,508,509 I/F 510 コマンド制御部 601 エッジ平滑処理部 602 パルス制御部 603,604,701,702 I/F 605 データ変換部 703 メモリー・アクセス制御部 704 ラインバッファー 705 ビデオ制御部 706 データ圧縮部 707 データ伸張部 708 データ変換部 800 画像エンジン制御ユニット 1701 ファクシミリ送受信部 1801 レジスター(Reg) 1802 マルチプレクサー(MUX) 1803 バレルシフター(Shift Expan
d) 1804 論理演算器(ALU) 1805 アキュムレーター(A) 1806 テンポラリー・レジスター(F) 1901 送信メモリー(FIFO) 1902 受信メモリー(FIFO) 2201 転送エラー検出・補正回路 2202 受信画素レジスター(PWR) 2203 受信画素カウンタ 2204 シフトレジスター 2205,2207 コンパレータ(CMP,CMP
1) 2206 エラー検出回路 2208 エラー補正回路 2401,2405 ライン制御回路 2402 受信ラインレジスター(LWR) 2403 受信ラインカウンタ(LWC) 2404 コンパレータ(CMP) 2406 送信ラインレジスター(LTR) 2407 送信ラインカウンタ(LTC) 2408 コンパレータ(CMP) 2601 アドレス生成回路 2602 スタートアドレスレジスター(TFAD) 2603 オフセットアドレスレジスター(TOFA) 2604 マルチプレクサー(MUX) 2605 送信アドレスレジスター(TAR) 2606 送信アドレスカウンタ(TAC) L1 主走査長 LO ラインオフセットアドレス LE,LS,FS,FE ラベルデータ LErr 転送エラーが発生したライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/21 H04N 1/21 5C073 1/40 1/40 101G 5C077 Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AA11 AA16 BA03 BA12 BB10 BC02 BD02 BD40 DA09 5B021 AA05 AA19 BB09 CC05 LL00 LL05 5B047 AA01 AB02 DB01 EA02 EB12 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CH11 CH12 5C062 AA02 AA05 AB41 AB43 AC22 AC48 AE01 AF00 5C073 AA02 BB01 5C077 LL02 MP01 PP43 PP58 PP61 PQ22 RR06 TT02 TT06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取った後の画像データを
    転写画像として出力するまでの間で該画像データを画像
    処理、蓄積処理等の機能を有する複数のユニットの間で
    画像転送させる画像処理装置において、 前記画像データを送信する手段側に設けられ、画像デー
    タを構成する各ラインの後端に該後端を示すラベルデー
    タを追加して送信させるラベルデータ追加手段と、 前記画像データを受信する手段側に設けられ、前記画像
    データの後端のラベルデータに基づき、画像データの各
    ラインごとの終了を検出し、受信した画像データの各ラ
    インのラインデータ長を整合させるライン検出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ラベルデータ追加手段は、 画像データを構成する各ラインの先端に該先端を示すラ
    ベルデータを追加して送信させ、 前記ライン検出手段は、前記画像データの先端のラベル
    データに基づき、画像データの各ラインごとの開始を検
    出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ラベルデータ追加手段は、 前記画像データを構成する所定ビット数の濃淡階調のう
    ち、あらかじめ設定した特定の濃度値をラベルデータに
    割り当て、前記画像データの濃淡階調を前記ラベルデー
    タの割り当て分を除いた濃淡階調となるよう変換出力す
    ることを特徴とする請求項1,2のいずれか一つに記載
    の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ラベルデータ追加手段を前記画像デ
    ータを送信する手段側のインターフェースに設けたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データを受信する手段側には、 前記ライン検出手段で検出された前記画像データの各ラ
    インごとの後端および/または先端のラベルデータのラ
    イン上での位置と、あらかじめ設定されたライン当りの
    画素数に基づき、画像データ転送中における転送エラー
    の有無を検出するエラー検出手段と、 前記エラー検出手段による転送エラーの検出時に、ライ
    ン上の規定位置にラベルデータを再配置し、該ラベルデ
    ータ前後の有効画素をあらかじめ定めた所定の濃度値、
    あるいは該有効画素前後の濃度値を用いて再配置するエ
    ラー補正手段と、を具備することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記エラー検出手段と前記エラー補正手
    段を、前記画像データを受信する手段側のインターフェ
    ースに設けたことを特徴とする請求項5に記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 原稿画像を読み取った後の画像データを
    蓄積処理してから所望のユニットに前記画像転送するた
    めの画像メモリーと、 前記画像メモリーから画像データを読み出す際に、画像
    データの1ライン目の先頭アドレスをあらかじめ設定し
    た所定のアドレスに設定し、画像データの2ライン目以
    降の各ラインの先頭アドレスを前ラインの先頭アドレス
    と、画像データのライン長以上の値を持つオフセットア
    ドレスとを加えた値に基づき得るアドレス生成手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一
    つに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像データを読み取る画像読取手段と、 画像メモリーを制御して画像データの書込み/読出しを
    おこなう画像メモリー制御手段と、 画像データに対し加工編集等の画像処理を施す画像処理
    手段と、 画像データを転写紙等に書き込む画像書込手段と、 前記画像読取手段により読み取られた第1の画像データ
    および/または前記画像メモリー制御手段により読み出
    された第2の画像データおよび/または前記画像処理手
    段により画像処理が施された第3の画像データを受信
    し、 前記第1の画像データおよび/または前記第2の画像デ
    ータおよび/または前記第3の画像データを前記画像メ
    モリー制御手段へおよび/または前記画像処理手段へお
    よび/または前記画像書込手段へ送信する画像データ制
    御手段と、 前記画像データ制御手段、および前記画像メモリー制御
    手段にそれぞれ設けられ、前記画像データの送受信をお
    こなうインターフェースとを備え、 前記各インターフェースの送信側に前記ラベルデータ追
    加手段を設け、前記各インターフェースの送信側に前記
    エラー検出手段、前記エラー補正手段を設けたことを特
    徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像を読み取った後の画像データを
    転写画像として出力するまでの間で該画像データを画像
    処理、蓄積処理等の機能を有する複数のユニットの間で
    画像転送させる画像処理方法において、 前記画像データを送信する際に、画像データを構成する
    各ラインの後端に該後端を示すラベルデータを追加して
    送信させる工程と、 前記画像データを受信する際に、前記画像データの後端
    のラベルデータに基づき、画像データの各ラインごとの
    終了を検出し、受信した画像データの各ラインのライン
    データ長を整合させる工程と、を備えたことを特徴とす
    る画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記画像データを送信する際に、前記
    ラベルデータを画像データの各ラインの先端に追加する
    工程と、 前記画像データを受信する際に、前記画像データの先端
    のラベルデータに基づき、画像データの各ラインごとの
    開始を検出する工程と、を含むことを特徴とする請求項
    9に記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記画像データを送信する際に、前記
    画像データを構成する所定ビット数の濃淡階調のうち、
    あらかじめ設定した特定の濃度値をラベルデータに割り
    当てる工程と、 前記画像データの濃淡階調を前記ラベルデータの割り当
    て分を除いた濃淡階調となるよう変換出力する工程と、 を含むことを特徴とする請求項9,10のいずれか一つ
    に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記画像データを受信する際に、検出
    された前記画像データの各ラインごとの後端および/ま
    たは先端のラベルデータのライン上での位置と、あらか
    じめ設定されたライン当りの画素数に基づき、画像デー
    タ転送中における転送エラーの有無を検出する工程と、 前記転送エラーの検出時に、ラインの規定位置にラベル
    データを再配置し、該ラベルデータ前後の有効画素をあ
    らかじめ定めた所定の濃度値、あるいは該有効画素前後
    の濃度値を用いて再配置する工程と、を含むことを特徴
    とする請求項9〜11のいずれか一つに記載の画像処理
    方法。
  13. 【請求項13】 原稿画像を読み取った後の画像データ
    を画像メモリーに蓄積処理してから所望のユニットに前
    記画像転送する工程と、 前記画像メモリーから画像データを読み出す際に、画像
    データの1ライン目の先頭アドレスをあらかじめ設定し
    た所定のアドレスに設定する工程と、 画像データの2ライン目以降の各ラインの先頭アドレス
    を前ラインの先頭アドレスに、画像データのライン長以
    上の値を持つオフセットアドレスを加えた値に基づき得
    る工程と、を含むことを特徴とする請求項9〜12のい
    ずれか一つに記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 画像データの読取処理、蓄積処理、画
    像(加工編集)処理、書込処理、送受信処理等、画像デ
    ータに対する異なる処理をするための複数種の処理ユニ
    ットのうち、いずれかの処理ユニットから画像データを
    受信する画像データ受信工程と、 前記画像データ受信工程により受信した画像データを定
    められたいずれかの処理ユニットに送信する送信工程と
    を有し、 前記請求項9〜13に記載のいずれか一つの工程を含む
    ことを特徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記請求項9〜14のいずれか一つに
    記載された方法をコンピュータに実行させることを特徴
    とするプログラム。
  16. 【請求項16】 前記請求項15に記載されたプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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