JP2003023268A - 防水パッキン - Google Patents

防水パッキン

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JP2003023268A
JP2003023268A JP2001208925A JP2001208925A JP2003023268A JP 2003023268 A JP2003023268 A JP 2003023268A JP 2001208925 A JP2001208925 A JP 2001208925A JP 2001208925 A JP2001208925 A JP 2001208925A JP 2003023268 A JP2003023268 A JP 2003023268A
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JP
Japan
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lid
packing
waterproof packing
housing
waterproof
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JP2001208925A
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English (en)
Inventor
Junya Nakamura
潤也 中村
Shunji Takeuchi
俊二 竹内
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潰すのに必要な力を低減しつつも、従来と同
等の防水性能を確保し、筐体材料の経年変化等による防
水性劣化を抑制できるようにし、再利用も可能にする。 【解決手段】 防水パッキン10の一側面に突起11〜
13及び逃げ溝14,15を設ける。主突起11は副突
起12,13に比べ高背であり、筐体閉蓋時にその反発
力により筐体内部を防水する。逃げ溝14,15は潰れ
た主突起11の変形を逃がす。副突起12,13は筐体
閉蓋時に筐体又はその蓋と接触して水力を弱める。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器等を収納
するための箱状部材にその開口部を取り巻くように組み
込まれ、当該箱状部材の内部空間への外部からの水分の
侵入を防ぐ防水パッキン、特に弾性を有する中実環状の
防水パッキンに関する。なお、説明の簡明化のため、防
水パッキンがはめ込まれる溝をパッキン収容溝と称し、
箱状部材を形成する部材のうちパッキン収容溝を備える
部材を「筐体」と称し、この「筐体」と対向し閉蓋時に
防水パッキンを潰す部材を「蓋」と称し、「筐体」及び
「蓋」により形成される箱状部材の内部空間を「筐体内
空間」と称する。 【0002】 【従来の技術】従来から防水用のパッキンとしてOリン
グが広く用いられている。図1(A)に示すように、O
リング20は、弾性を有するゴム等の素材から形成され
た中実かつ環状の部材であり、筐体に設けられているパ
ッキン収容溝にはめ込まれた状態で、使用される。筐体
開蓋状態ではパッキン収容溝の開口面からOリング20
の一部表面が突出しており、閉蓋すると蓋から加わる力
により突出部分が潰れる(弾性変形する)と同時にその
力に対し反発して、筐体・蓋間の隙間をふさぐ。これに
よって、筐体内空間への外部からの水分侵入等が防止さ
れる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】筐体内空間への水分侵
入を防ぐには、筐体閉蓋状態におけるOリングと蓋との
接触面積を大きくする必要がある。従って、Oリングの
寸法(断面の径等)は、要求される防水性能に応じて定
める必要がある。しかしながら、筐体及び蓋を形成する
素材がプラスチック等の柔らかい素材である場合、要求
される防水性能に応じてOリングの断面の径等を定める
のは適切でない。即ち、プラスチック等の素材により筐
体及び蓋を形成した場合、筐体又は蓋が防水パッキンに
よる大きな反発力に耐えきれず変形してしまい、防水パ
ッキンを充分に潰せないため、期待される防水性能が得
られないことがある。また、長年に亘り使用している間
には、筐体又は蓋の素材の経年変化によってそれらの変
形ひいては防水性能劣化が発生する。 【0004】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、防水パッキンの形
状面での工夫によって、従来と同等又はそれ以上の防水
性能を実現でき、それでいて反発力が小さく筐体や蓋の
変形を招きにくい防水パッキンを実現することを、目的
の一つとしている。本発明は、この目的を達成すること
により、プラスチック等の柔らかい素材を用いて形成さ
れた筐体・蓋についても充分な防水性能を実現でき、ま
た経年変化による防水性能の劣化を抑えられるようにし
ている。 【0005】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明は、(1)弾性を有する中実環状の防水
パッキンにおいて、(2)組込先筐体に設けられている
パッキン収容溝に上記防水パッキンをはめ込んだときに
当該パッキン収容溝の開口面から中央の高背の突起が突
出するよう、また閉蓋したときには当該高背の突起の変
形分がその両脇の溝に逃げ更にその脇の低背の突起によ
り外部からの水の力が弱められるよう、「山」の字状の
凹凸をなす突起及び溝がその表面に形成されたことを特
徴とする。なお、「山」の字状の凹凸とは、中央に高背
の突起があり、その両脇に溝を介して低背の突起がある
形状をさす。当該低背の突起の更に外側に同程度又はよ
り低背の突起を設けることを除外するものではない。 【0006】本発明においては、筐体閉蓋時に、専ら、
「山」の字の中央の縦棒に相当する高背の突起が潰れ
る。また、「山」の字の両脇の縦棒に相当する低背の突
起により、侵入しようとする水の力が弱められる。従っ
て、仮に、閉蓋状態における蓋との接触面積を従来と同
程度とするのであれば、少なくとも低背の突起による水
力低減作用の分は、防水性能が向上する。また、仮に、
従来と同程度の防水性能を得ようとするのであれば、閉
蓋状態における蓋との接触面積を、従来のOリングに係
るそれより狭くすることができるため、閉蓋状態で防水
パッキンから筐体又は蓋に作用する反発力が小さくな
る。即ち、プラスチック等の柔らかい素材による筐体・
蓋を用いた場合でも、また長年にわたり使用し続けたと
しても、充分な防水性能を実現・維持できる。また、防
水パッキン自体も再利用できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。 【0008】図1(B)に、本発明の一実施形態に係る
防水パッキンの形状を示す。この図に示すように、本実
施形態に係る防水パッキン10は、従来のOリング20
と同様に中実環状で弾性を有する部材であるが、その断
面が円又はそれに近い形状ではなく、その一部に「山」
の字状の凹凸が設けられている点で、従来のOリング2
0とは大きく異なっている。 【0009】図2及び図3に示すように、本実施形態に
係る防水パッキン10は、主突起11、副突起12,1
3及び逃げ溝14,15を有している。「山」の字の中
央の縦棒に相当する主突起11は、両脇の縦棒に相当す
る副突起12,13より高背である。また、主突起11
と副突起12,13との間に設けられている逃げ溝1
4,15は、筐体閉蓋時における主突起11の変形部
(潰れ)が逃げる溝であり、その寸法は、図4及び図5
に例示するように、筐体閉蓋時における主突起11の変
形体積即ち潰し量と、パッキン収容溝33(後述)の開
口面即ち潰し面の位置とを、考慮して定めるのが望まし
い。更に、図3(A)に示すように、本実施形態に係る
防水パッキン10は、筐体32に設けられているパッキ
ン収容溝33にはめ込まれた状態で、使用される。パッ
キン収容溝33の幅は、防水パッキン10を収容できる
ようかつ防水パッキン10が容易に脱落し得ないよう定
め、深さひいては潰し面の位置は、主突起11の潰れが
逃げ溝14,15に好適に逃れることができるようかつ
主突起11が傾いて潰れることがないよう定めておく。 【0010】閉蓋状態では、蓋31が、図3(B)に示
すように、パッキン10、特にその主突起11を潰す。
主突起11が潰れると、その潰し量に相当する体積が逃
げ溝14,15内に逃げると同時に、主突起11から蓋
31へと反発力が作用する。この反発力によって、より
詳細には主突起11の先端と蓋31との接触面積によっ
て、筐体内空間への外部からの水分の浸入を抑えること
ができる。また、副突起12,13は、図4,図5に示
すように潰し面から僅かにその先端が突出するよう設け
られている。従って、主突起11のように蓋31に対し
て有意な反発力を及ぼすことはないものの、外部から浸
入しようとしている水の力を弱めるという機能を奏す
る。 【0011】従って、本実施形態によれば、従来のOリ
ング20に比べその寸法を小さくしつつ、従来と同等以
上の防水性能を実現することができる。即ち、従来のO
リング20では、筐体閉蓋時における蓋との接触面積の
みによって防水性能を実現していたため、充分な防水性
能を得ようとすればその断面の径を充分に大きくする必
要があったが、本実施形態の場合、主突起11と蓋31
との接触面積だけでなく、副突起12,13による水力
低減との組み合わせによって、防水性能を実現している
ため、閉蓋時における蓋との接触面積を比較した場合、
本実施形態の方が従来より少なくてすむ。 【0012】また、このように閉蓋状態における主突起
11と蓋31との接触面積が小さくてすむということ
は、蓋31に作用する主突起11からの反発力が小さ
い、ということである。従って、蓋31及び筐体32と
して、例えばプラスティック等の柔らかい素材による蓋
及び筐体を用いた場合でも、また長年に亘り使用を継続
した場合であっても、防水性能を維持・確保することが
できる。更に、本実施形態に係る防水パッキン10をあ
る装置の防水に使用した後、他の装置の防水に転用(再
利用)することも可能である。 【0013】更に、外部からの水分の侵入を防ぐことだ
けを考えるなら、主突起11から見て筐体内空間側の逃
げ溝及び副突起は必要でないともいえる。しかし、本実
施形態では、主突起11から見て筐体内空間側にも、逃
げ溝及び副突起を設けている。このように主突起11の
両脇に逃げ溝及び副突起を設けることによって、図3
(B)に示すような均等な潰れ方を実現でき、好適な防
水性能を発揮させることができる。仮に、主突起11か
ら見て外側にのみ逃げ溝及び副突起を設けたとすると、
場合によっては主突起11が筐体内空間側に倒れてしま
い、防水性能を発揮できなくなる。 【0014】 【補遺】防水パッキンに突起あるいは溝を設ける技術と
しては、例えば、特開平11−170231号公報に記
載されているものがある。しかしながら、この公報に記
載されているパッキンが中空帯状の部材であること、当
該公報に記載のパッキンでは中空部を潰れ分の逃げに使
用していること、本発明に係る防水パッキンや従来のO
リングのような環状の防水パッキンでは中空構造を採用
し得ないこと等からすれば、本発明とはその前提も又そ
の原理も異なるものである。なお、環状の防水パッキン
で中空構造を採用し得ない理由は、(1)中空構造を設
けるにはひとまず帯状のパッキンを製造しその両端を接
合する必要があるがそのようにして製造した環状パッキ
ンは接合部における防水性が良くなく使用に耐えないこ
と、(2)そのような接合部のない環状パッキンを製造
するには一体成型等の手法を用いる必要があるが周知の
如く一体成型では中空構造を実現し得ないこと、等であ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施形態に係る防水パッキンを従
来の防水パッキンとの比較により示す図であり、特に、
(A)(1)、(2)及び(3)は従来の防水パッキン
であるOリングの上面図、1−1断面図及び一部切り欠
き斜視図、(B)(1)、(2)及び(3)は本実施形
態に係る防水パッキンの上面図、1−1断面図及び一部
切り欠き斜視図である。 【図2】 本実施形態に係る防水パッキンの断面形状及
び表面凹凸を示す図である。 【図3】 本実施形態に係る防水パッキンの使用形態を
示す断面図であり、特に、(A)は筐体閉蓋前の状態
を、(B)は筐体閉蓋後の状態をそれぞれ示す図であ
る。 【図4】 本実施形態に係る防水パッキンの寸法例を示
す断面図である。 【図5】 本実施形態に係る防水パッキンの寸法例を示
す断面図である。 【符号の説明】 10 防水パッキン、11 主突起、12,13 副突
起、14,15 逃げ溝、31 蓋、32 筐体、33
パッキン収容溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 弾性を有する中実環状の防水パッキンに
    おいて、 組込先筐体に設けられているパッキン収容溝に上記防水
    パッキンをはめ込んだときに当該パッキン収容溝の開口
    面から中央の高背の突起が突出するよう、また閉蓋した
    ときには当該高背の突起の変形分がその両脇の溝に逃げ
    更にその脇の低背の突起により外部からの水の力が弱め
    られるよう、「山」の字状の凹凸をなす突起及び溝がそ
    の表面に形成されたことを特徴とする防水パッキン。
JP2001208925A 2001-07-10 2001-07-10 防水パッキン Pending JP2003023268A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092897A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Nok Corp ガスケット
JP2010252224A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Panasonic Corp 携帯端末装置および携帯端末装置の製造方法
KR200468256Y1 (ko) * 2012-03-06 2013-08-02 노명재 엘이디 조명용 방수링
WO2021014497A1 (ja) * 2019-07-19 2021-01-28 三菱電機株式会社 電子機器筐体の防水パッキンの構造および電子機器筐体

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