JP2003022006A - 地図データ表示プログラム、検索プログラム、プログラム作成サーバ、携帯端末および施設案内システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の施設の位置の位置を利用者にわかりや
すく示すことができる地図データ表示プログラム、プロ
グラム作成サーバ、携帯端末および施設案内システムを
提供する。 【解決手段】 商品情報をキーとして店舗情報ＤＢを検
索し、得られた店舗施設情報と地図情報から地図データ
表示プログラムを生成して端末にダウンロードする事に
より端末単独で店舗の案内を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品名などを検索
キーとして特定される施設の位置を携帯端末に示す地図
データ表示プログラム、およびこのプログラムを実行／
作成／配信するためのシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットなどのネットワー
クに接続可能な携帯端末が急速に普及おり、携帯端末の
特性を生かしたネットワークサービスも増加傾向にあ
る。このようなサービスとして、店舗などの施設の位置
を示す地図データを携帯端末に提供するサービスがあ
る。上記サービスのサービスサーバは、利用者から指定
された施設の位置を当該施設の周辺地図上に図示した画
像データを携帯端末に配信し、携帯端末は、配信された
画像データを表示する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、携帯端末の表示部の大きさは限定され
るため、同一地図上に複数の施設の位置を表示すると視
認性が極めて悪くなる。また、縮尺が小さな地図データ
を使用しなければ複数の施設を同一地図上に表示できな
い場合もある。そのため、多くの場合、サービスサーバ
は、一度に一つの施設の位置しか地図上に表示しない。
従って、利用者は、複数の施設の位置を知りたい場合、
サービスサーバに複数回問い合わせを行う必要がある。
また、サービスサーバから提示された地図データは携帯
端末が表示可能な形式の画像データであるため、この地
図データを記憶部に格納しても、記憶部に格納された画
像データの中から上記地図データを検索して再度表示す
ることは極めて困難であった。

【０００４】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、複数の施設の位置の位置を利用者にわかりやす
く示すことができる地図データ表示プログラム、プログ
ラム作成サーバ、携帯端末および施設案内システムを提
供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、
携帯端末にダウンロードした地図データ表示プログラム
の内、実行するプログラム／地図上に位置を表示する施
設を容易に選択可能な地図データ表示プログラム、検索
プログラム、プログラム作成サーバ、携帯端末および施
設案内システムを提供することを目的とする。また、地
図データ表示プログラムを作成するための施設特定情報
作成用の検索プログラムを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明にかかる地図データ表示プログラムの発明
は、位置座標と関連づけられた地図データと、施設の位
置情報を含む施設情報とを有し、携帯端末に、前記施設
情報に基づいて前記地図データ上に前記施設の位置を特
定するための画像（施設特定画像）を付加させる機能
と、当該画像が付加された地図データを表示させる機能
とを実現させることを特徴とする。なお、地図データお
よび／または施設情報は、上記プログラムの管理下に配
置すればよく、好ましくはプログラム内に組み込む。以
下、地図データ表示プログラムの内、携帯端末に上記機
能を実現させるプログラム（地図データおよび施設情報
を除いた部分）をサブプログラムと表記する。

【０００６】また、上記施設情報には上記位置情報以外
の情報を含めてもよい。この場合には、上記プログラム
は、携帯端末に、上記情報を再生させる機能をさせるよ
うにすることが好ましい。また、携帯端末に予め用意さ
れた情報再生機能に上記情報を再生させてもよい。

【０００７】さらに、上記プログラムは、地図データお
よび／または施設情報を追加／変更／削除可能とするこ
とが好ましい。すなわち、予め設定された地図データお
よび施設情報に新たな地図データおよび／または施設情
報を追加等できるようにすれば、プログラムの利便性は
極めて向上する。この場合、上記プログラムは、地図デ
ータおよび／または施設情報の追加／変更／削除機能を
実現させるようにしてもよい。

【０００８】本発明にかかる検索プログラムの発明は、
携帯端末に、少なくとも商品情報をキーにして利用者が
意図する施設を特定するための情報（施設特定情報）を
作成させる機能を実現させる。施設特定情報は、携帯端
末により地図データ表示プログラム作成サーバへ送信さ
れる。

【０００９】本発明にかかる地図データ表示プログラム
作成サーバの発明は、施設特定情報が携帯端末から入力
されると、この情報で特定される施設の位置情報を検索
する手段と、上記位置情報で特定される位置を表示範囲
内に含む地図データを選択する手段と、位置情報を含む
施設情報を作成する手段とを有し、これらの地図データ
と施設情報とサブプログラムとを組み合わせて上記地図
データ表示プログラムを作成する手段と、当該地図デー
タ表示プログラムを上記携帯端末へ送信する手段とを有
する。

【００１０】本発明に係る携帯端末の発明は、少なくと
も上記地図データ表示プログラムを実行可能なものとす
る。また、上記検索プログラムを実行できれば好まし
い。

【００１１】また、携帯端末管理下の１または複数の地
図データ表示プログラムを、それぞれのプログラムに含
まれる地図データおよび／または施設情報に基づき関連
づけして管理データを作成し、この管理データに基づき
実行を希望するプログラムを利用者に選択させるように
することが好ましい。

【００１２】また、携帯端末は無線通信可能とすれば、
利用者は、地図データ表示プログラム作成サーバと更新
可能な範囲であればどこでも上記プログラムをダウンロ
ードすることができる。ここで無線通信とは、少なくと
も携帯端末と基地局間が無線方式により通信を行うこと
を言い、基地局〜地図データ表示プログラム作成サーバ
間の通信方式は問わない。

【００１３】本発明に係る施設案内システムは、上記地
図データ表示プログラム作成サーバと携帯端末とから構
成される。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地図データ表
示プログラム、検索プログラム、プログラム作成サー
バ、携帯端末および施設案内システムを、実施の形態に
よって詳細に説明する。まず、地図データ表示プログラ
ムについて説明する。

【００１５】（地図データ表示プログラム）本発明に係
る地図データ表示プログラムは、店舗などの施設の位置
情報を含む施設情報と地図情報とを有し、携帯端末に、
上記施設の位置を示す画像（施設特定画像）を付した地
図画像を作成させ、これを画面表示させるプログラムで
ある。

【００１６】位置情報は、施設の位置を特定するための
情報であり、任意の情報を採用できる。例えば、緯度／
経度などの位置座標を用いることもでき、また、住所を
採用することもできる。また、複数の基準を併用しても
よい。

【００１７】地図データは、上記位置情報で特定される
位置を表示可能なデータ、つまり表示範囲内に上記位置
を含むデータを採用する。例えば、位置情報を緯度経度
で表した場合、東経１３９°４５’０４．７０”、北緯
３５°３８’４６．１０”にある施設は、「東経１３９
°４５’〜４６’、北緯３５°３８’３３”〜４８”」
の範囲の地図データを採用することができる。また、位
置情報を住所で表した場合、東京都港区芝五丁目７番１
号にある施設は、「東京都港区芝五丁目」の地図データ
を採用すればよい。地図データの形式は任意の形式を採
用でき、ＧＩＦ形式などのコンピュータ／携帯端末等で
標準的に再生可能な形式を採用すれば新たに画像再生用
のプログラムや装置を作成する必要がないため好まし
い。なお、地図データは動画像データであってもよい。

【００１８】地図データ表示プログラム（サブプログラ
ム）は、携帯端末に、地図画像作成機能と地図画像表示
機能とを実現させる。地図画像作成機能は、上記施設情
報（位置情報）で特定される位置を示す画像（動画像を
含む）を上記地図データに付加し、地図画像を作成する
機能である。施設特定画像の付加方法は公知の採用でき
る。また、地図画像のデータ形式は地図データのデータ
形式と同じでもよく、異なっていてもよい。地図画像表
示機能は、上記地図画像作成機能で作成された地図画像
を表示部に表示する機能である。画像表示方法は公知の
方法を採用できる。なお、携帯端末に予め用意された画
像表示機能に上記地図画像を表示させてもよい。

【００１９】なお、地図データ表示プログラムは、複数
の地図データを有していてもよい。上記施設情報で特定
される位置を表示可能な地図データが複数ある場合、任
意の１または複数の地図データを採用すればよい。例え
ば、上記施設情報で特定される位置が地図データ中の略
中心部に表示可能な地図を採用すれば、利用者は、上記
施設の位置を極めて容易に理解することができる。ま
た、利用者に採用する地図データを選択させてもよい。
縮尺の異なる地図データにそれぞれ施設の位置を示す画
像を付して地図画像を作成し、これを表示すれば、利用
者は、施設の位置を詳細に知得できる。１または複数の
地図データを採用後、利用者は、他の地図データを選択
できるようにしてもよい。

【００２０】また、地図データ表示プログラムは、複数
の施設情報を有していてもよい。上記施設情報が複数含
まれる場合、上記地図画像作成機能により全ての施設情
報について地図データに上記画像を付してもよく、利用
者が選択した１または複数の施設情報について地図デー
タに上記画像を付してもよい。例えば、上記プログラム
に従って動作する携帯端末は、「Ｎ百貨店」と「Ｍ商
店」の施設情報が含まれている場合、利用者にいずれの
施設情報を採用するか、または両方共採用するか選択さ
せる。利用者に「Ｎ百貨店」の施設情報が選択された場
合、上記地図画像作成機能は「Ｎ百貨店」の施設情報を
採用する。また、「Ｎ百貨店」および「Ｍ商店」の施設
情報が選択された場合、上記地図画像作成機能は、地図
データ上に両者の位置を示す。なお、選択された複数の
施設情報で特定されるそれぞれの位置を一つの地図デー
タで表示できない場合には、それぞれの位置を表示可能
な地図データを採用し、それぞれの地図に上記位置を示
す画像を付加すればよい。

【００２１】また、地図データ表示プログラムは、地図
データおよび／または施設情報を追加／変更／削除可能
とすることが好ましい。サブプログラムは、各地図デー
タ表示プログラムで共通のプログラムを採用できるた
め、地図データ表示プログラムの地図データおよび／ま
たは施設情報を追加等可能にすれば、携帯端末内に同一
の働きをするサブプログラムが複数存在するということ
がなくなる。また、古い地図を新しい地図に変更できる
ようにすれば、施設の位置をより正確に利用者へ伝えら
れる。また、地図データおよび／または施設情報を削除
可能とすれば、使用しないデータ／情報を携帯端末内の
記憶部容量を圧迫することがなくなる。

【００２２】また、上記施設情報には、上記施設の位置
情報以外の情報（データ）を含めてもよい。例えば、上
記施設の紹介データや宣伝データなどの文字データ／画
像データ／動画像データ／音声データなどを含めてもよ
い。上記プログラムは、このように施設情報に他の情報
が含まれている場合、この情報を再生する（利用者に提
示する）機能を実現させることが好ましい。情報再生方
法は、上記他の情報ごとに対応する公知の方法を採用す
ればよい。また、予め上記他の情報を再生する手段を携
帯端末に備え、プログラムは、上記記録情報に上記他の
情報が含まれている場合には上記手段を起動させて上記
他の情報を再生させてもよい。

【００２３】なお、地図データ表示プログラムは、１ま
たは複数の地図データおよび施設情報を管理下に有し、
地図画像作成機能および地図画像表示機能を携帯端末に
実現させるためのサブプログラムを含めばよい。従っ
て、サブプログラムと地図データ／施設情報とを別ファ
イルとしてもよい。つまり、携帯端末は、地図データと
施設情報と１つのサブプログラムとを格納する。そし
て、このサブプログラムは、携帯端末に、地図データと
施設情報とを用いて上述したように地図画像を表示させ
ればよい。次に、検索プログラムについて説明する。

【００２４】（検索プログラム）本発明に係る検索プロ
グラムは、携帯端末に、利用者が意図する施設を特定す
るための情報（施設特定情報）を作成させる機能と、作
成された情報を地図データプログラム作成サーバに送信
させる機能とを実現させる。施設特定情報は、少なくと
も施設と関連する商品／サービス情報が含まれる。換言
すれば、施設と関連する商品／サービスを検索キーとす
る情報である。つまり、検索プログラムは、少なくとも
上記施設と関連する（例えば施設が取り扱う）商品／サ
ービス、または商品／サービスの種類の情報を含む施設
特定情報を作成する。

【００２５】利用者が意図する施設とは、利用者が位置
を知りたい施設である。つまり、地図データ上に位置を
表示させたい施設を指す。上記施設情報は、地図データ
表示プログラム作成サーバが施設特定情報に基づき利用
者が意図する施設を検索（特定）するために使用され
る。

【００２６】例えば、上記検索プログラムは、図１に示
すような画面１４１１を携帯端末に表示させる。携帯端
末は、この画面に表示された商品／サービス（群）の中
から位置を知りたい施設（店舗）が取り扱っている商品
／サービス（群）を利用者に選択させる。検索プログラ
ムは、携帯端末に、利用者に選択された商品／サービス
（群）の情報を含む施設特定情報を作成させ、これを地
図データプログラム作成サーバに送信させる。また、上
記検索プログラムは、図６（ａ）に示すような画面を携
帯端末に表示させ、利用者に、位置を知りたい施設が取
り扱っている商品／サービスまたはそれらの種類の情報
を入力させてもよい。また、上記検索プログラムは、図
６（ｂ）に示すような画面を携帯端末に表示させ、利用
者に、位置を知りたい施設名や施設の情報などを入力さ
せてもよい。この場合、これらの情報を上記利用者が意
図する施設を特定するための情報とする。

【００２７】なお、施設特定情報には、施設が取り扱う
商品／サービス、またはそれらの種類以外の情報を含め
てもよい。例えば、上記施設が存在する地名（「東京」
「田町」など）や、駐車場の有無などの施設の情報を含
めることができる。

【００２８】なお、携帯端末における情報入力方法（情
報選択方法；図１のように画面表示された分類の中から
所望の分類を選択する方法／図６（ａ）のような画面に
所望の文字を入力する方法）としては公知の方法が採用
できる。例えば、多くの携帯端末に備えられている図７
に示すような入力キーを用いて上記情報を入力されるよ
うにしてもよい。また、音声入力された情報を文字デー
タに変換して上記情報を作成してもよい。次に、地図デ
ータ表示プログラム作成サーバについて説明する。

【００２９】（地図データ表示プログラム作成サーバ）
本発明に係る地図データ表示プログラム作成サーバは、
位置特定手段と地図データ選択手段と施設情報作成手段
と地図データ表示プログラム作成手段と送信手段とを有
する。

【００３０】位置特定手段は、施設特定情報が携帯端末
から入力されると、この施設の位置座標を検索する手段
である。検索方法は公知の方法を採用できる。位置特定
手段は、施設特定情報に含まれる施設と関連する商品／
サービスの情報を用い（他の情報が含まれる場合にはそ
の情報も用い）、上記情報と対応する施設が管理下のデ
ータベースに登録されているか検索する。このような施
設が登録されている場合、その内の１または複数の位置
情報をデータベースから取り出す。データベースは、地
図データ表示プログラム作成サーバの管理下におかれ、
登録されている各施設ごとに当該施設と関連する商品／
サービスの情報と位置情報とが関連づけられて格納され
る。

【００３１】地図データ選択手段は、位置特定手段がデ
ータベースから取り出した位置情報で特定される位置を
表示可能な地図データを選択する手段である。つまり、
上記位置座標で特定される位置を表示範囲内に含む地図
データを地図データベースから検索する。検索方法は公
知の方法を採用できる。

【００３２】施設情報作成手段は、上記位置情報を含む
施設情報を作成する手段である。なお、前記したよう
に、位置情報以外の情報を含めてもよい。例えば、上記
施設を特定するための情報または上記位置座標で特定さ
れる施設に関する情報を含める。例えば、上記データベ
ースにこれらの情報を含め、この情報を採用するように
してもよい。また、ネットワーク上などの他のデータベ
ースやサイトから上記情報を取得し、この情報を採用す
るようにしてもよい。

【００３３】地図データ表示プログラム作成手段は、上
記地図データ表示プログラムを作成する手段である。前
記したように、地図データと施設情報とサブプログラム
とを有するプログラムを作成する。また、これらの各デ
ータ／プログラムは、それぞれ別ファイルとしたプログ
ラムを作成してもよい。

【００３４】送信手段は、地図データ表示プログラムを
上記施設を特定するための情報の送信元携帯端末へ送信
する手段である。

【００３５】地図データ表示プログラム作成サーバ（Ｗ
ｅｂサイト２０）の構成例を図１に示す。このサーバ
は、ＨＴＴＰ制御部２０がサーバの他の構成要素の動作
を制御する。画面処理部２１０は、図１に示すようなＨ
ＴＭＬデータを携帯端末に送信し、当該データに所定の
情報を入力／選択させて上記施設を特定するための情報
を作成する。なお、前記したように、携帯端末が上記検
索プログラムを用いて施設を特定するための情報を作成
してもよい。この場合、画面処理部２１０は、このプロ
グラムを携帯端末へ送信してもよい。

【００３６】店舗施設情報作成処理部２２０は、上記施
設を特定するための情報で特定される店舗の位置座標
（店舗座標）を店舗情報データベース（ＤＢ）２２１か
ら特定する。図１の例では、上記施設を特定するための
情報に当該施設が取り扱う商品が「スーツ」であるとの
情報が含まれているため、商品「スーツ」を取り扱う店
舗を店舗情報ＤＢ２２１から検索する。店舗情報ＤＢ２
２１は、商品「スーツ」を取り扱う店舗として施設（店
舗）「Ｘ店」と「Ｙ店」とが登録されているため、これ
らの店舗の位置座標（Ｘａ、Ｙａ）と（Ｘｂ、Ｙｂ）と
を取り出す。

【００３７】店舗施設情報作成処理部２２０は、これら
の位置座標を含む施設情報（施設「Ｘ店」の施設情報と
施設「Ｙ店」の施設情報）とを作成する。上述した他の
情報が店舗情報ＤＢ２２１に含まれている場合、当該情
報も含める。また、この他の情報を店舗情報ＤＢ２２１
以外のデータベース、例えばＷＷＷサーバから検索して
もよい。

【００３８】店舗施設情報作成処理部２２０は、上記位
置座標に基づき、当該位置座標を表示範囲に含む地図デ
ータ２２４を店舗地図情報２２３から取り出す。つま
り、位置座標（Ｘａ、Ｙａ）を表示範囲に含む地図デー
タと（Ｘｂ、Ｙｂ）を表示範囲に含む地図データとを取
り出す。また、位置座標（Ｘａ、Ｙａ）と（Ｘｂ、Ｙ
ｂ）とを表示範囲に含む地図データが存在する場合に
は、この地図データを取り出す。

【００３９】店舗施設情報作成処理部２２０は、上記施
設情報と地図データとを含み、携帯端末に、地図データ
に上記施設情報で特定される位置を指図させる機能を実
現する上記地図データ表示プログラムを作成する。この
地図データ表示プログラムは、携帯端末へ送信される。

【００４０】なお、地図データ表示プログラム作成サー
バは、携帯端末（クライアント）と上述したようなデー
タのやりとりを行えればよく、ネットワーク上に配置さ
れる必要はない。例えば、パーソナルコンピュータなど
のローカルコンピュータをサーバとすることができる。
次に、携帯端末について説明する。

【００４１】（携帯端末）本発明に係る携帯端末は、上
記地図データ表示プログラム作成サーバと通信可能で、
上記地図データ表示プログラムを実行できればよい。ま
た、上記検索プログラムを実行できることが好ましい。

【００４２】上記地図データ表示プログラム作成サーバ
との通信方法としては任意の通信方法を採用できるが、
少なくとも無線端末〜基地局間は無線通信によりデータ
の授受を行う方法を好ましく用いる。また、ＬＡＮと有
線／無線で接続し、上記地図データ表示プログラム作成
サーバと通信してもよい。

【００４３】なお、携帯端末は、管理下の記憶部に格納
する地図データ表示プログラムの管理手段を有すること
が好ましい。管理手段は、携帯端末管理下の記憶部に格
納されている地図データ表示プログラムをデータベース
化する。すなわち、記憶部に格納されている地図データ
表示プログラムを所定の法則に基づき検索可能とする。
例えば、各プログラムに含まれている地図データおよび
／または施設情報ごとにプログラムを分類する。利用者
から検索要求が入力された場合には、分類を提示し、利
用者に指定されたプログラムを起動する。特に、各プロ
グラムを取得する際に作成した上記施設を特定するため
の情報と関連づけて分類することが好ましい。この場
合、施設を特定するための情報が作成された場合、管理
手段は、当該情報に対応するプログラムが記憶部に存在
するか判断する。存在する場合には、当該プログラムを
起動する。また、存在しても上記地図データ表示プログ
ラム作成サーバからのダウンロードを利用者が欲してい
る場合／存在しない場合には、上述したように施設を特
定するための情報を地図データ表示プログラム作成サー
バへ送信する。この管理手段は、携帯端末を管理手段と
して機能させるプログラムにより実現することができ
る。

【００４４】また、複数の地図データ表示プログラムを
統合する手段（統合手段）を有していてもよい。統合手
段は、上記記憶部に複数の地図データ表示プログラムが
格納されている場合、各プログラムから地図データおよ
び施設情報を取り出す。そして、これらの地図データお
よび施設情報を含み、携帯端末に上記機能を実現させる
プログラムを構築する。また、同一の地図データや施設
情報が存在した場合には、１つのデータ／情報のみを残
して地図データ表示プログラムを構築する。携帯端末に
上記機能を実現させるプログラム（サブプログラム）
は、各地図データ表示プログラムとも同一である。従っ
て、携帯端末にはこのサブプログラムを１つのみ格納す
ることとなるので、データ量が極めて少なくできる。ま
た、重複する地図データや施設情報を格納する必要がな
くなるため、データ量を少なくできる。

【００４５】携帯端末（クライアント１０）の構成例を
図１に示す。クライアント１０は、プログラム実行手段
（マイクロＯＳ）１００とブラウザ手段（表示手段）１
１０と通信手段１２０とを有する。

【００４６】プログラム実行手段１００は、次の機能を
有する。 クライアント１０のアプリケーションプログラム格納
エリア１４０に格納されているプログラム（地図データ
表示プログラム）をリスト表示する機能。上述したデー
タベース機能に相当する。 地図データ表示プログラムの実行制御（起動／強制終
了）機能。 地図データ表示プログラムのロード／更新機能。 地図データ表示プログラムの削除機能。

【００４７】表示部１１０は、各種データを表示し、例
えばＨＴＭＬ言語やＨＴＭＬのサブセット言語で記述さ
れたデータも表示可能である。通信手段１２０は、地図
データ表示プログラム作成サーバ２０と通信を行う手段
であり、携帯端末１０と基地局（携帯サーバ）３０間で
は無線により通信可能とすることが好ましい。地図デー
タ表示プログラム作成サーバとはＨＴＴＰによりデータ
の授受を行えばよい。次に、施設案内システムについて
説明する。

【００４８】（施設案内システム）本発明に係る施設案
内システムは、上記携帯端末と地図データ表示プログラ
ム作成サーバとにより構成される。つまり、利用者は、
携帯電話などの携帯端末を用いてＷｅｂサイトにアクセ
スし、商品情報をキーにして商品取り扱い店舗の位置を
示す地図データ表示プログラムをダウンロードする。そ
して、このプログラムをオフラインで実行する。換言す
れば、商品情報をキーとして店舗情報ＤＢを検索し、得
られた店舗施設情報と地図情報から地図データ表示プロ
グラムを生成して端末にダウンロードする事により端末
単独で店舗の案内を行う。

【００４９】このシステムの構成例を図３に例示する。
図３に示すシステムは、携帯端末（クライアント）１０
と地図データ表示プログラム作成サーバ（Ｗｅｂサイ
ト）２０とを有する。クライアント１０は、携帯サーバ
（無線基地局）３０と無線通信を行いインターネット４
０に接続する。また、Ｗｅｂサイト２０は、インターネ
ットからアクセス可能なように設定する。これにより、
クライアント１０は、携帯サーバ３０とインターネット
４０を経由してＷｅｂサイト２０と接続し、ＨＴＴＰな
どのプロトコルを用いて情報の授受を行う。次に、図３
の施設案内システムの動作例を詳述する。

【００５０】（動作例１） ☆施設特定ステップ 携帯端末１０は、地図データ表示プログラム作成サーバ
２０から検索プログラムをダウンロードする。検索プロ
グラムは、携帯端末１０に上記施設を特定するための情
報を作成させ、これを地図データ表示プログラム作成サ
ーバ２０へ送信させる機能を実現する。

【００５１】携帯端末１０は、地図データ表示プログラ
ム作成サーバ２０へアクセスする（Ｗｅｂアクセス１１
１）。地図データ表示プログラム作成サーバ２０の案内
店舗指定処理部（画像処理部）２１０は、検索プログラ
ム（案内店舗指定アプリケーションプログラム）１４１
を送信する。なお、検索プログラムは、本Ｗｅｂサイト
が案内する店舗の取扱商品名を絞り込むプログラムであ
り、図１のように商品／サービスの大分類から順次小分
類を選択していき、施設と関連する（施設が取り扱う）
商品／サービスを決定するプログラムとする。図１の例
では、まず大分類１４１１を表示する。利用者に「１．
洋服」の商品／サービス群が選択されると、当該分類の
小分類１４１２を表示する。ここでは、利用者が商品
「スーツ」を選択したものとする（１４１３）。この場
合、検索プログラムは、利用者が位置を知りたがってい
る施設と関連する商品／サービスは「スーツ」であると
いう情報を含む施設を特定するための情報を作成する。

【００５２】検索プログラムは、上記施設を特定するた
めの情報を地図データ表示プログラム作成サーバ２０
（店舗施設情報作成処理部２２０）へ送信する。

【００５３】☆施設の位置座標検索ステップ 店舗施設情報作成処理部２２０は、上記施設を特定する
ための情報に基づき、当該施設の施設情報を作成する。
店舗施設情報作成処理部２２０は、上記施設を特定する
ための情報を元に、当該施設が店舗情報データベース２
２１に格納されているか検索する。本例では、商品「ス
ーツ」を取り扱っている施設（店舗）が登録されている
か検索する。店舗情報データベース２２１には、上記施
設が２店（「Ｘ店」と「Ｙ」店）が登録されているため
（２２２）、これらの施設の位置座標を取り出す。店舗
施設情報作成処理部２２０は、取り出した位置座標およ
びその他のデータから施設情報を作成する。

【００５４】☆地図データ検索ステップ 店舗施設情報作成処理部２２０は、上記位置座標を表示
範囲に含む地図情報を店舗地図情報データベース２２２
から取り出す。

【００５５】☆地図データ表示プログラム作成ステップ 取り出した地図情報と上記施設情報と上記サブプログラ
ムとを含む地図データ表示プログラムを作成する（プロ
グラムファイル ｉｄ＝”スーツ”）。

【００５６】☆地図データ表示プログラム送信ステップ 地図データ表示プログラム作成サーバ２０は、上記地図
データ表示プログラムを携帯端末１０のアプリケーショ
ンプログラムダウンロードエリア（記憶部）１４０へ送
信する。送信方法としては、携帯端末１０が上記施設を
特定するための情報送信に用いたＨＴＴＰコマンドによ
り送信できる。

【００５７】☆継続ステップ なお、携帯端末１０では、上記地図データ表示プログラ
ム受信後、別の地図データ表示プログラムをダウンロー
ドするか利用者に問い合わせてもよい。例えば、画面１
４１４を表示し、処理を終了するか（「Ａ．選択終
了」）、他の施設の地図データ表示プログラムもダウン
ロードするか（「Ｂ．他の商品も?」）選択させる。他
の施設の地図データ表示プログラムもダウンロードする
場合には、上記検索ステップへ戻る。また、アプリケー
ションプログラムダウンロードエリア１４０に他の地図
データ表示プログラムを格納する容量がない場合、処理
を終了することが好ましい。

【００５８】☆プログラム実行ステップ 携帯端末１０は、アプリケーションプログラムダウンロ
ードエリア１４０に格納された地図データ表示プログラ
ムをリストアップする（管理手段、図２の画面１００
１）。利用者は、アプリケーションプログラムダウンロ
ードエリア１４０に格納されたプログラムの中から任意
の地図データ表示プログラムを選択する（画面１４２
１）。選択方法としては、利用者が見たいアプリケーシ
ョンプログラム名（希望する商品を扱っている店舗案
内）を携帯端末に指定すればよい。携帯端末のプログラ
ム実行部１００は、選択された地図データ表示プログラ
ムを起動する。

【００５９】地図データ表示プログラムは、携帯端末
に、施設情報に含まれる位置座標を表示範囲に含む地図
データを選択させる。そして、この地図データに上記位
置座標を利用者が判別可能とする画像を付加させる。地
図画像が作成されるとこれを表示させる（画像１４２
２）。

【００６０】なお、携帯端末は、他の地図データ表示プ
ログラムも起動できるようにしてもよい。例えば、画像
１４２２の「１．店舗選択に戻る」が選択された場合、
上記同一の商品と関連する他の施設の地図データ表示プ
ログラムを表示できるように画像１４２１を表示しても
よい。また、「２．商品選択に戻る」が選択された場
合、他の商品／サービスを選択できるように画像１００
１を表示してもよい。

【００６１】（動作例２）次に、上記施設案内システム
の他の動作例について、図４を参照しながら詳細に説明
する。この動作例は、上記地図データ表示プログラムに
複数の施設情報を含める例である。以下、上記動作例１
と異なる点について説明する。

【００６２】☆検索ステップ 本動作例では、上記施設を特定するための情報を複数作
成する。例えば、商品「スーツ」を取り扱っている施設
を特定するための情報と、商品「スポーツウェア」を取
り扱っている施設を特定するための情報とを作成する。

【００６３】☆施設情報検索ステップ 店舗施設情報作成処理部２２０は、上記各施設を特定す
るための情報ごとに、当該施設が店舗情報ＤＢ２２１に
登録されているか検索し、各施設ごとに施設情報を作成
する。

【００６４】☆地図データ検索ステップ 店舗施設情報作成処理部２２０は、上記各施設情報ごと
に地図データを店舗地図情報データベース２２２から取
り出す。

【００６５】☆地図データ表示プログラム作成ステップ 店舗施設情報作成処理部２２０は、上記施設情報および
地図データを全て含む地図データ表示プログラムを作成
する。

【００６６】☆プログラム実行ステップ 地図データ表示プログラムは、起動すると、画面１４３
２を携帯端末に表示させ、当該プログラムに含まれる施
設情報の内から地図データに位置を表示する施設情報
（施設）を利用者に選択させる。地図データ表示プログ
ラムは、利用者から指定された１または複数の施設情報
に基づいて施設の位置を地図データに示した地図画像を
携帯端末に作成させ、これを表示させる。

【００６７】以上、この発明の好適な実施の形態を説明
したが、上述の実施の形態はこの発明の説明のための例
示であって、この実施形態のみにこの発明の範囲を限定
する趣旨ではない。当業者は、この発明の要旨を逸脱す
ることなく、種々の変形、改良、修正、簡略化などを上
記実施形態に加えた種々の他の形態でもこの発明を実施
することができる。

【００６８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、一の地図の表示範囲内に位置する施設の位置
を表示するためには、一つの地図データと各施設の位置
情報を含む施設情報とサブプログラムとを有する地図デ
ータ表示プログラムを実行すればよい。つまり、従来の
ように各施設ごとに当該施設の位置を表示した地図画像
を用意する必要がないため、データ量は極めて少ないも
のとなる。また、利用者に選択された施設情報に基づい
て地図上に施設の位置を示すことも可能となる。

【００６９】また、携帯端末に地図データ表示プログラ
ムを取り込んでしまえば地図データ表示プログラム作成
サーバにアクセスする必要ない。従って、携帯端末は、
地図データ表示プログラム作成サーバと通信不能な場所
においても施設の位置を表示することが可能となる。ま
た、複数店舗を有するデパートや商店街・モールなどに
行く前に事前に情報収集すれば、極めて効率的な行動が
行える。

【００７０】また、商品／サービス情報をキーにして店
舗（施設）を検索できるため、施設特定情報を効率よく
作成できる。

【００７１】携帯端末が地図データ表示プログラム作成
サーバと無線通信可能なように構成すれば、利用者は、
任意の場所で地図データ表示プログラムを入手すること
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による施設案内システムの第１の動作例
を説明するための図である。

【図２】本発明による携帯端末でのプログラム実行例を
説明するための図である。

【図３】本発明による施設案内システムの構成例を説明
するための図である。

【図４】本発明による施設案内システムの第２の動作例
を説明するための図である。

【図５】本発明による携帯端末の表示例を説明するため
の図である。

【図６】本発明による携帯端末の表示例を説明するため
の第２の図である。

【図７】本発明による携帯端末の入力インタフェースの
例を示す。

【符号の説明】

１０ 携帯端末（クライアント） ２０ 地図データ表示プログラム作成サーバ（Ｗｅｂサ
イト） ３０ 携帯サーバ（無線基地局） ４０ インターネット

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ５０６ Ｇ０６Ｆ 17/60 ５０６

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地図データと、施設の位置情報を含む施
   設情報とを有し、 携帯端末に、前記施設の位置を特定するための画像を前
   記施設情報に基づいて前記地図データ上に付加させる機
   能と、当該画像が付加された地図データを表示させる機
   能とを実現させるための地図データ表示プログラム。
2. 【請求項２】 前記施設情報に前記位置座標以外の情報
   が含まれている場合、 前記地図データ表示プログラムは、さらに、 携帯端末に、前記情報の再生機能を実現させることを特
   徴とする請求項１記載の地図データ表示プログラム。
3. 【請求項３】 前記地図データ表示プログラムは、さら
   に、 前記地図データおよび／または施設情報を追加／変更／
   削除機能を実現させることを特徴とする請求項１または
   ２項に記載の地図データ表示プログラム。
4. 【請求項４】 携帯端末に、少なくとも施設と関連する
   商品／サービス情報を含む施設特定情報を作成させる機
   能を実現させるための検索プログラム。
5. 【請求項５】 施設特定情報が携帯端末から入力される
   と、前記情報で特定される施設の位置情報を検索する手
   段と、 前記位置情報で特定される位置を表示範囲内に含む地図
   データを選択する手段と、 前記位置情報を含む施設情報を作成する手段と、 請求項１から３のいずれかに記載の地図データ表示プロ
   グラムを作成する手段と、 前記地図データ表示プログラムを前記携帯端末へ送信す
   る手段とを有することを特徴とする地図データ表示プロ
   グラム作成サーバ。
6. 【請求項６】 請求項１から３のいずれかに記載の地図
   データ表示プログラムを実行可能な携帯端末。
7. 【請求項７】 請求項４記載の検索プログラムを実行可
   能な請求項６記載の携帯端末。
8. 【請求項８】 携帯端末の管理下に格納している１また
   は複数の地図データ表示プログラムを、それぞれのプロ
   グラムに含まれる地図データおよび／または施設情報に
   基づき関連づけて管理データを作成する手段と、 前記管理データを利用者に提示する手段と、 前記管理データに基づき利用者に選択された地図データ
   表示プログラムを実行する手段とを有することを特徴と
   する請求項６または７項に記載の携帯端末。
9. 【請求項９】 前記携帯端末は無線通信可能なことを特
   徴とする請求項６から８のいずれかに記載の携帯端末。
10. 【請求項１０】 請求項５記載の地図データ表示プログ
    ラム作成サーバと請求項６から９のいずれかに記載の携
    帯端末とを有することを特徴とする施設案内システム。