JP2003021976A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003021976A
JP2003021976A JP2001209149A JP2001209149A JP2003021976A JP 2003021976 A JP2003021976 A JP 2003021976A JP 2001209149 A JP2001209149 A JP 2001209149A JP 2001209149 A JP2001209149 A JP 2001209149A JP 2003021976 A JP2003021976 A JP 2003021976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し作像時においても、環境条件によら
ず、ベタチリ等の異常画像を発生することのない、良質
な画像を形成する画像形成装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】 像担持体40と、像担持体40上に形成
される潜像を現像する現像装置61と、像担持体40上
のトナー像を転写され担持する中間転写体10を含み、
該中間転写体10にトナー像を転写するための1次転写
部材62を備える1次転写手段11と、中間転写体10
上に転写形成したトナー像を転写材に転写するための2
次転写部材を備える2次転写手段22とを備える画像形
成装置において、前記1次転写部材62は、繰り返し作
像時にカウントされる作像枚数に応じて、印加される電
流が制御される画像形成装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、像
担持体上に形成された可視像を中間転写体に1次転写
し、該中間転写体上の1次転写画像を転写材に2次転写
する中間転写方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この発明が適用される中間転写体を用い
る画像形成装置について、以下、カラー画像が形成され
る画像形成装置を一例として、その画像形成プロセスを
説明する。単数又は複数からなる像担持体である感光体
の表面が、帯電チャージャによって、コロナ放電等の直
流電界により帯電される。この感光体表面上に色分解さ
れた原稿の光学像が投影され、静電潜像が形成される。
感光体が単数である場合、この静電潜像が、感光体表面
と逆極性に帯電されている第1色目のトナーで現像され
て、感光体表面に第1色トナー像が形成される。形成さ
れた第1色トナー像は、感光体に当接され、かつトナー
とは逆極性に帯電されている例えばベルト状の中間転写
体に1次転写される。第1色トナー像の1次転写後、感
光体表面に残存する第1色トナーを清掃し、感光体表面
を除電する。これによって、第1色目のトナーについて
の現像及び1次転写ステップが終了する。このステップ
が、第2色目以下のトナーについても同様にして繰り返
され、最終的に中間転写体上には、カラー画像を完成さ
せるのに必要な各カラートナーについてのトナー像が順
次重畳された重畳トナー像が形成される。感光体が複数
である場合、各カラートナーのトナー像は各々の感光体
表面に形成される。各々の感光体表面に形成されたトナ
ー像は、順次中間転写体に重畳されて、重畳トナー像が
形成される。この重畳トナー像が、トナーとは逆極性に
帯電された転写材に2次転写されて定着処理がなされ、
転写材上にカラー画像が形成される。
【0003】上記の中間転写体方式の画像形成装置にお
いて、1次転写部、2次転写部それぞれにおける静電転
写を良好に行うために、印加する電界の大きさ等を設定
しているが、環境条件の影響を受け、特に低湿環境下に
おいて、「ベタチリ」と呼ばれるベタ部のトナーが非ト
ナー面に散った状態の異常画像の発生が問題となってい
る。このベタチリを低減させる対策として、特開平10
−20679号公報では、環境条件に応じた1次転写バ
イアス電圧の補正を行う画像形成装置の提案がなされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繰り返
し作像を行う場合、繰り返しの枚数が増えると安定した
良好な画像が得られるが、1枚目から数枚目の画像で、
ベタチリがみられるという問題点がある。特に、低湿環
境下において顕著にみられる現象である。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、繰り返し作像時に、環境条件によら
ず、ベタチリ等の異常画像を発生することのない、良質
な画像を形成する画像形成装置を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、鋭意検討を行った結果、繰り返し作像時において発
生するベタチリの現象は、感光体から1次転写されて中
間転写体上に載った、2次転写部におけるトナーの電荷
量(q/M)との関係が深いことがわかった。ベタチリ
の現象は、転写材のトナー面側の電荷量と裏面側の電荷
量との間に差が生じることにより起きる。このため、低
湿環境下で湿度が低くなることで、転写材の抵抗値が高
くなり、転写材のトナー面側の電荷量よりも、裏面側の
電荷量の方が多くなるため、この差で生じた電界に沿っ
て転写材上のトナーが飛散してトナーのない部分に付着
する。このとき、中間転写体上のトナーの電荷量が小さ
いと、ベタチリの現象がより顕著になる。
【0007】そこで、請求項1に記載の発明は、像担持
体と、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置
と、像担持体上のトナー像を転写され担持する中間転写
体を含み、該中間転写体にトナー像を転写するための1
次転写部材を備える1次転写手段と、中間転写体上に転
写形成したトナー像を転写材に転写するための2次転写
部材を備える2次転写手段と、転写材上に転写されたト
ナー像を溶融・固着させる定着装置とを備える画像形成
装置において、前記1次転写部材は、繰り返し作像時に
カウントされる作像枚数に応じて、印加される電流が制
御される画像形成装置とする。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記1次
転写部材に印加される電流は、1枚目作像時に印加され
る電流が、2枚目以降の作像時に印加される電流よりも
大きい画像形成装置とする。繰り返し作像時に、前記1
次転写手段に印加される電流を、カウントされる作像枚
数に応じて制御することで、中間転写体上に転写される
トナーの電荷量を調整し、中間転写体と転写材とのニッ
プ部(2次転写部)に生じる電界を制御する。中間転写
体は完全な導電体ではないので、連続的な繰り返し作像
時において先に印加される電流による電荷が、次の作像
時に電流が印加されるまでに初期の状態にはならず、中
間転写体に残留する。そのために、1枚目の作像時と複
数枚目の作像時とでは、像担持体と中間転写体のニップ
部に生じる電界が異なり、中間転写体上に1次転写され
たトナーの電荷量にも差が生じる。そこで、1枚目作像
時に1次転写部材に高い電流を印加することで、像担持
体と中間転写体のニップ部に生じる電界を制御し、トナ
ーの電荷量を制御する。これにより、ベタチリの発生を
防止することができる。なお、中間転写体上の電荷は、
中間転写体の持つ体積抵抗によって、ある電荷量以上に
なると電荷が乗らなくなり、飽和に達する。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の画像形成装置において、前記1次転写部
材に印加される電流は、環境条件に応じて制御される画
像形成装置とする。請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の画像形成装置において、前記1次転写部材に印
加される電流は、湿度60%以下である時、1枚目作像
時に印加される電流が、2枚目以降の作像時に印加され
る電流よりも大きい画像形成装置とする。環境条件、特
に、湿度で表される空気中の水分の量で、中間転写体の
表面抵抗率、転写材の体積抵抗率、トナーの帯電量が変
化する。一方、画像形成装置は異なる種々の環境で用い
られる。そこで、環境条件に応じた制御とすることで、
環境条件によらず、常に安定した画像を提供することが
できる。
【0009】更に、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4に記載の画像形成装置において、前記1次転写
部材に印加される電流は、定電流制御される画像形成装
置。とする。印加する電荷の制御方式には、定電圧制御
と定電流制御とがあるが、定電流制御により、環境条件
によらず印加する電荷を制御することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態で
ある画像形成装置の構成を示す概略図である。図1に示
すのは、複数の像担持体である感光体ドラムが並列する
タンデム型の画像形成装置であるが、本発明はこれに限
るものでなく、感光体ドラムは単数であっても良い。こ
の画像形成装置は、上から原稿搬送部400、スキャナ
部300、画像形成部100、給紙部200からなって
いる。また、画像形成装置内の各装置の動作を制御する
図示しない制御部も備えている。
【0011】スキャナ部300は、コンタクトガラス3
2、原稿を読み取るための光源33、ミラーを備える第
1走行体33、第2走行体34、原稿から反射された光
を結像させる結像レンズ35、結像した光を読み取るた
めのCCDを備える読み取り部36から構成されてい
る。画像形成部100は、発光素子(LD)、f/θレ
ンズ、ポリゴンミラー、ミラーから構成された露光装置
21と、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)のトナー像を形成するための像担
持体としての感光体40、帯電装置、現像装置を備える
各色毎の画像形成ユニット18、この画像形成ユニット
18に対向する位置に周回可能に支持されたベルト状の
中間転写体10を備える一次転写手段11、一次転写手
段11に対向して設けられる転写材にトナー像を形成す
るための2次転写手段22、給紙部200から搬送され
る転写材の搬送のタイミングを同期させるレジストロー
ラ49、転写材上のトナーを溶融・固着させる定着装置
25によって構成されている。給紙部200は、給紙ロ
ーラ42、フリクションパッド等を有する複数の給紙カ
セット44、転写材を画像形成部100まで搬送する搬
送ローラ47により構成されている。
【0012】さらに、画像形成部100について詳述す
る。図2は、本発明の画像形成装置の画像形成部100
の主要部を拡大して示す概略図である。この画像形成部
100は、3つの支持ローラ14、15、16に支持さ
れた中間転写体10と、中間転写体10に対向するよう
併設され、表面にBk、Y、M、Cのうち1色のトナー
像をそれぞれ担持する4つの感光体40Bk、40Y、
40M、40Cと、感光体40Bk、40Y、40M、
40C表面にトナー像を形成するための現像装置61B
k、61Y、61M、61Cとを備えている。更に、感
光体40Bk、40Y、40M、40C表面から一次転
写後に残留しているトナーを除去する感光体クリーニン
グ装置63Bk、63Y、63M、63Cも備えること
によってタンデム式画像形成装置20が構成されてい
る。
【0013】次に、本実施の形態の画像形成装置に用い
る中間転写体について説明する。中間転写体10は、基
層の上に弾性層、コート層を重ねた3層の構成でなるベ
ルト状の中間転写体である。基層は、ポリカーボネー
ト、フツ素樹脂(ETFE、PVDF等)、ポリスチレ
ン、クロロポリスチレン等の伸びにくい材料で構成され
ている。弾性層に用いられる材料としては、弾性材ゴ
ム、エラストマー等の弾性部材が挙げられ、具体的に
は、ブチルゴム、フツ素系ゴム、アクリルゴム、EPD
M、NBR等である。コート層は、弾性層の表面をコー
ティングして、表面の平滑性を良くするものである。コ
ート層に用いられる材料としては、一般的に、中間転写
体10表面へのトナーの付着カを小さくして2次転写性
を高める材料が用いられる。例えば、ポリウレタン、ポ
リエステル、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等が挙げられ
る。基層、弾性層又はコート層には、必要に応じて、抵
抗を調整する等の目的で、カーボンブラック、グラファ
イト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、
酸化チタン等の導電性金属酸化物等を添加することがで
きる。また、以上により形成される中間転写体10は、
表面抵抗が10〜1012Ω/□、体積抵抗率が10
10〜1016Ω/cmのものを用いる。
【0014】かかる中間転写体10には、感光体40B
k、40Y、40M、40Cにそれぞれ形成された単色
トナー像が、1次転写部材62Bk、62Y、62M、
62Cによって印加される1次転写バイアスにより、順
次転写され、重畳されてカラートナー像が形成される。
本発明の画像形成装置においては、繰り返し作像時に、
カウントされる作像枚数に応じて、上記1次転写部材6
2Bk、62Y、62M、62Cに印加する電流を、図
示しない制御部により制御し、定電流電源64Bk、6
4Y、64M、64Cによって印加する。作像枚数のカ
ウントは、画像形成装置上部に設けられた図示しない操
作パネルより入力された作像枚数の値に従って、制御部
にて行われる。繰り返し作像時においては、1枚目から
数枚目の画像において、ベタチリの異常画像が発生する
ため、一定の1次転写バイアスの印加では、作像枚数に
よって得られる画像の品質が異なっていた。そこで、作
像枚数によらず、常に安定した品質の画像を得るため
に、カウントされる作像枚数に応じて1次転写部材62
Bk、62Y、62M、62Cに印加する電流を制御す
るものとする。
【0015】具体的には、ベタチリを発生しやすい1枚
目から数枚目の作像時に1次転写部材62Bk、62
Y、62M、62Cに印加する電流を、数枚目以降の作
像時に印加する電流よりも大きくする。これにより、1
枚目から数枚目の作像時に中間転写体10と感光体40
Bk、40Y、40M、40Cとのニップ部に形成され
る電界は、従来より大きくなるため、中間転写体10上
に転写されたトナーの電荷量(q/M)を大きくするこ
とができる。その結果、中間転写体10上のトナーは、
転写材上に2次転写された後も、その電荷量を保って、
非トナー面に飛散することはなくなる。
【0016】更に、1枚目作像時に1次転写部材62B
k、62Y、62M、62Cに印加する電流値を制御す
ることにより、1枚目作像時のみ2枚目以降の作像時よ
りも印加する電流を大きくすることで、ベタチリ低減の
効果を十分に得ることができる。これは、1枚目作像時
に印加する電流が十分であれば、2枚目以降の作像の際
に、1枚目作像時に印加された電流の影響で中間転写体
10に電荷が残るため、2枚目以降の作像時に印加する
電流値を1枚目より小さくしても、2枚目以降の2次転
写部におけるトナー飛散を防止するに十分な電荷量をト
ナーに供給することができるからである。
【0017】また、ベタチリの現象は、特に、転写材が
高抵抗となる低湿環境下において顕著である。従って、
温湿度の環境条件の変動に応じて、1次転写部材に印加
する電流の制御を変えることが好ましい。特に効果的で
あるのが、湿度60%以下の環境条件である時に、上記
1次転写部材に印加する電流の制御を変えることであ
る。電流制御の内容は、上記と同様、1枚目作像時に1
次転写手段62Bk、62Y、62M、62Cに印加す
る電流を、2枚目以降の作像時に印加する電流よりも大
きくする制御である。これにより、環境条件が変動して
も、安定した良質な画像を得ることができる。
【0018】以下に、実施例を挙げ、本発明を具体的に
説明する。初めに、本発明の画像形成装置の動作につい
て説明する。スキャナ部300は、原稿搬送部400の
原稿台30上に原稿をセットするか、又、原稿搬送部4
00を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス31
上に原稿をセットし、原稿搬送部400を閉じて原稿を
押さえる。そして、不図示のスタートスイッチを押す
と、原稿搬送部400に原稿をセットしたときは原稿を
コンタクトガラス31上へと搬送して後、他方コンタク
トガラス31上に原稿をセットしたときは直ちに、スキ
ャナ部300を駆動し、第1走行体33及び第2走行体
34を走行する。そして、第1走行体33で光源32か
ら光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反
射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラー
で反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36
に入れ、画像情報を読み取る。読み取った画像情報をこ
の制御部に送る。制御部は、スキャナ部300から受け
取った画像情報に基づき、画像形成部100の露光装置
21内に配設された図示しないレーザやLED等を制御
して感光体40Bk、40Y、40M、40Cに向けて
レーザ書き込み光Lを照射させる。この照射により、感
光体40Bk、40Y、40M、40Cの表面には静電
潜像が形成される。
【0019】給紙部200は、給紙カセット44を多段
に備えており、給紙ローラ42により給紙カセット44
から転写材を繰り出し、繰り出した転写材を分離ローラ
45により分離して給紙路46に送り出し、搬送ローラ
47で画像形成部100の給紙路48に転写材を搬送す
る。この給紙部200以外に、手差し給紙も可能となっ
ており、手差しのための手差しトレイ51、手差しトレ
イ上の転写材を手差し給紙路53に向けて一枚ずつ分離
する分離ローラ52も装置側面に備えている。レジスト
ローラ49は、それぞれ給紙カセット44又は手差しト
レイ51に載置されている転写材を1枚だけ排出させ、
中間転写体10と2次転写手段22との間に位置する2
次転写ニップ部に送る。
【0020】画像形成部100では、スキャナ部300
から画像情報を受け取ると、上述のようなレーザ書き込
みや、現像プロセスを実施させて感光体40上に潜像を
形成させる。現像スリーブ65に供給された現像剤は、
現像スリーブ65内部に有するマグネットにより汲み上
げられて保持され、現像スリーブ65上に磁気ブラシを
形成する。さらに、現像スリーブ65に印加する現像バ
イアス電圧により感光体40に転移して、感光体40上
の静電潜像を可視化して、トナー像を形成する。現像バ
イアス電位は、感光体40の表面電位によるが、周波
数:2〜5kHz、Vp−p:600〜1000Vで、
マイナス電位の方が大きいデューティ比35〜65:6
5〜35の交流バイアスと−400〜−800Vの直流
バイアスを重畳させている。
【0021】次に、トナー像に応じたサイズの転写材を
給紙させるべく、給紙ローラ42の1つを作動させる。
また、これに伴って、駆動モータで支持ローラ14、1
5、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを
従動回転し、中間転写体10を回転搬送する。同時に、
個々の画像形成ユニット18でその感光体40Bk、4
0Y、40M、40Cを回転して各感光体40Bk、4
0Y、40M、40C上にそれぞれ、Bk、Y、M、C
の単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送
とともに、それらの単色画像を、1次転写部材62B
k、62Y、62M、62Cに、それぞれ定電流電源6
4Bk、64Y、64M、64Cから電流を印加して、
順次転写して中間転写体10上に合成トナー像を形成す
る。ここで、印加する電流は、15μA以上であること
が好ましく、さらに、湿度が60%以上では、10μA
以上であることが好ましい。
【0022】一方、給紙部200の給紙ローラ42の1
つを選択回転し、給紙カセット44の1つから転写材を
繰り出し、分離口ーラ45で1枚ずつ分離して給紙路4
6に入れ、搬送ローラ47で画像形成部100内の給紙
路48に導き、この転写材をレジストローラ49に突き
当てて止める。又は、給紙口ーラ50を回転して手差し
トレイ51上の転写材を繰り出し、分離ローラ52で1
枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジス
トローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写体
10上の合成トナー像にタイミングを合わせてレジスト
ローラ49を回転し、中間転写体10と2次転写ローラ
23との当接部である2次転写ニップ部に転写材を送り
込み、ニップに形成されている2次転写用電界や当接圧
力などの影響によってトナー像を2次転写して転写材上
にトナー像を記録する。ここで、2次転写用バイアス
は、直流電界で、+800V〜+2.5kVの範囲が好
ましい。画像転写後の転写材は、2次転写手段の搬送ベ
ルト24で定着装置25へと送り込まれ、定着装置25
で加圧口ーラ27による加圧カと熱の付与によりトナー
像を定着させた後、排出口ーラ56で排紙トレイ57上
に排出される。
【0023】(実施例1)図1に示す画像形成装置で、
温度10℃、湿度15%の環境下で、繰り返し作像を合
計10枚行い、作像枚数ごとに中間転写体10のベルト
電位と、ベタチリランクを評価した。ここで、1枚目作
像時の1次転写部材62Bk、62Y、62M、62C
に印加する電流は、それぞれ32μA、35μA、37
μA、39μAとし、定電流制御された1次転写バイア
スとして、中間転写体10とそれぞれの感光体40B
k、40Y、40M、40Cとのニップ部に印加した。
また、2枚目以降の作像時の1次転写部材62Bk、6
2Y、62M、62Cに印加する電流は、それぞれ22
μA、25μA、27μA、29μAとし、定電流制御
された1次転写バイアスとして、中間転写体10とそれ
ぞれの感光体40Bk、40Y、40M、40Cとのニ
ップ部に印加した。尚、ベタチリランクとは、画像形成
された転写材上のベタチリの度合いを目視でランク付け
するものであり、「5」はベタチリがなく良好な画像、
「4」はベタチリが少しあるが問題ない画像、「3」は
ベタチリがあり問題となる画像を示し、以下「2」、
「1」は、それぞれベタチリの悪化のレベルを示すもの
である。また、それぞれのランクの中間を示す、例えば
「4.5」「3.5」等のランクも設け評価を行う。上
記の評価において、ベタチリランクは3.5以上である
ことが必須で、好ましくは4以上である。
【0024】(比較例1)作像枚数によらず、1次転写
部材62Bk、62Y、62M、62Cに印加する電流
を、それぞれ22μA、25μA、27μA、29μA
とし定電流制御された1次転写バイアスとして、中間転
写体10とそれぞれの感光体ドラム40Bk、40Y、
40M、40Cとのニップ部に印加した以外は、実施例
1と同様にして、繰り返し作像を行い、作像枚数ごとに
中間転写体10のベルト電位と、ベタチリランクを評価
した。
【0025】(比較例2)作像枚数によらず、1次転写
部材62Bk、62Y、62M、62Cに印加する電流
を、それぞれ28μA、31μA、33μA、35μA
とし定電流制御された1次転写バイアスとして、中間転
写体10とそれぞれの感光体ドラム40Bk、40Y、
40M、40Cとのニップ部に印加した以外は、実施例
1と同様にして、繰り返し作像を行い、作像枚数ごとに
中間転写体10のベルト電位と、ベタチリランクを評価
した。
【0026】実施例1、比較例1及び2により、以下の
ような結果が得られた。図3は、作像枚数ごとのベタチ
リランクを示した図である。比較例1においては、1枚
目のベタチリランクが3であり、問題となる画像あっ
た。2枚目、3枚目と作像枚数が進むに従いベタチリラ
ンクが改善され、4枚目以降でベタチリランク4.5と
高い値を示している。また、比較例2は、2枚目以降の
ベタチリランクが4.5と高い値を得ているが、1枚目
はベタチリが少し観測され、その値は4であった。一
方、実施例1では、1枚目の作像からベタチリランクが
4.5と高い値を示していた。すなわち、作像枚数によ
らず、良好な画像を得ることができた。また、環境条件
は、温度10℃、湿度15%の低温低湿環境下であった
が、ベタチリ低減の効果が十分に得られている。
【0027】上記の結果は、次のように理解できる。図
4は、作像枚数ごとの中間転写体10のベルト電位を示
した図である。図4において、作像枚数1枚目からベタ
チリランクが高い値を示した実施例1では、中間転写体
ベルト電位も1枚目から絶対値で1.8kVと、2枚目
以降の中間転写体ベルト電位と同等のベルト電位を示し
ている。このことから、1枚目の作像時に1次転写部材
に印加する電流を制御して、2枚目以降の作像時よりも
高くする電流制御を行ったことで、中間転写体10上に
転写されたトナーには十分な電荷量が付与され、中間転
写体10と転写材とのニップ部に生じる電界が制御され
て、ベタチリのない画像が得られることがわかる。ま
た、1枚目作像時に印加する電流を十分高くしたこと
で、2枚目以降の作像時に印加する電流値を1枚目より
小さくしても、1枚目作像時の電荷が残るために中間転
写体10ベルト電位は変わらず、2枚目以降についても
2次転写部におけるトナー飛散を防止するに十分な電荷
量をトナーに付与できていることがわかる。一方、比較
例1では作像1枚目及び2枚目、比較例2では作像1枚
目の中間転写体10のベルト電位が、実施例1と比べて
低くなっている。1枚目の作像時に1次転写部材に印加
する電流を2枚目以降と比べて高くしなかったために、
中間転写体10上に転写されたトナーには十分な電荷量
が付与されず、従って1枚目の作像時のベタチリランク
が低くなったことがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によ
り、繰り返し作像時に、1次転写手段の1次転写部材に
印加する電流を、カウントされる作像枚数に応じて制御
することで、像担持体と中間転写体のニップ部に生じる
電界を制御し、作像枚数によらず、ベタチリの発生等の
ない常に安定した画像を得ることができる画像形成装置
を提供することができる。また、1枚目作像時に1次転
写部材に印加する電流値を制御し、2枚目以降の作像時
に印加する電流よりも大きくする制御を行うことで、ベ
タチリ低減の効果を十分に得ることができる。更に、転
写材が高抵抗となる低湿環境下において、1次転写部材
に付与する電流の制御を上記の制御とすることで、環境
条件によらず、ベタチリ等の異常画像を発生することの
ない、良質な画像を形成する画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置の構成
を示す概略図である。
【図2】画像形成部100の主要部の拡大図である。
【図3】作像枚数ごとのベタチリランクを示した図であ
る。
【図4】作像枚数ごとの中間転写体10のベルト電位を
示した図である。
【符号の説明】
10 中間転写体 11 1次転写手段 21 露光装置 22 2次転写手段 23 2次転写ローラ 25 定着装置 40 感光体(像担持体) 61 現像装置 62 1次転写部材 100 画像形成部 200 給紙部 300 スキャナ部 400 原稿搬送部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AB02 AD05 BB23 BB42 BB44 BB46 BB54 BB63 2H200 FA01 FA08 FA18 GA12 GA23 GA34 GA47 GA53 GA57 GB15 GB22 HA03 HB12 JA02 JA28 JA29 JA30 JB06 JC03 JC13 JC15 JC16 JC19 MA03 MA04 MA12 MB02 MB03 NA02 NA08 NA09 NA16 PA04 PA06 PA15 PA30 PB28 PB32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、 像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置と、 像担持体上のトナー像を転写され担持する中間転写体を
    含み、該中間転写体にトナー像を転写するための1次転
    写部材を備える1次転写手段と、 中間転写体上に転写形成したトナー像を転写材に転写す
    るための2次転写部材を備える2次転写手段とを備える
    画像形成装置において、 前記1次転写部材は、繰り返し作像時にカウントされる
    作像枚数に応じて、印加される電流が制御されることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記1次転写部材に印加される電流は、1枚目作像時に
    印加される電流が、2枚目以降の作像時に印加される電
    流よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の画像形成装置に
    おいて、 前記1次転写部材に印加される電流は、環境条件に応じ
    て制御されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、 前記1次転写部材に印加される電流は、湿度60%以下
    である時、1枚目作像時に印加される電流が、2枚目以
    降の作像時に印加される電流よりも大きいことを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の画
    像形成装置において、 前記1次転写部材に印加される電流は、定電流制御され
    ることを特徴とする画像形成装置。
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