JP2003021642A - オートラジオグラフィーにおける改良された露光方法 - Google Patents

オートラジオグラフィーにおける改良された露光方法

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JP2003021642A
JP2003021642A JP2001208510A JP2001208510A JP2003021642A JP 2003021642 A JP2003021642 A JP 2003021642A JP 2001208510 A JP2001208510 A JP 2001208510A JP 2001208510 A JP2001208510 A JP 2001208510A JP 2003021642 A JP2003021642 A JP 2003021642A
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phosphor sheet
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JP2001208510A
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Masahiro Eto
雅弘 江藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔性シートにスポット状に固定された放射
性標識生体関連物質試料の位置情報を高感度かつ高分解
能にて取得する方法を提供する。 【解決手段】 放射性物質標識生体関連物質試料がスポ
ット状に固定された支持体シートと蓄積性蛍光体シート
とを互いに重ね合わせた状態で可撓性袋状物(または、
密封可能なカセッテ)の内部に配置する工程、該可撓性
袋状物(または、カセッテ)の内部を減圧にすることに
より、支持体シートと蓄積性蛍光体シートとが互いに密
着した積層体を得る工程、該積層体の密着状態を維持し
ながら、該可撓性袋状物(または、カセッテ)の内部
で、支持体シートに固定された生体関連物質試料の放射
性物質標識からの放射線により蓄積性蛍光体シートを露
光させる工程、そして露光工程に付した蓄積性蛍光体シ
ートから、放射性標識生体関連物質試料スポットの放射
線濃度情報、位置情報などを得る工程からなるオートラ
ジオグラフィー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体関連物質の分
析に利用されるオートラジオグラフィー技術において有
用な放射性標識生体関連物質試料の位置情報及び/又は
濃度情報の取得方法に関する。本発明は特に、該オート
ラジオグラフィー技術における露光方法の改良に関す
る。また、本発明は特に、多孔性シートにスポット状に
固定された放射性標識生体関連物質試料の位置情報及び
/又は各スポット位置における濃度情報の取得方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】生物学や医学の分野において遺伝子解析
を行うためには、解析対象の遺伝子の一群のDNA断片
を分離することが必要である。このDNA断片を分離す
るためには、従来より電気泳動が一般的に利用され、ま
た泳動分離されたDNA断片の検出と採取のための技術
としてはオートラジオグラフィーが利用される。すなわ
ち、DNA断片試料の電気泳動に際して、各DNA断片
に放射性標識を付け、その放射性標識を付けた各DNA
断片を電気泳動媒体上で泳動分離させ、この放射性標識
のスポット(あるいは、バンドともいう)により描かれ
る媒体上の泳動分離画像を放射線感受性写真フィルムに
写しとり、これにより、泳動分離されたDNA断片の採
取が行なわれる。
【0003】また、オートラジオグラフィーは、遺伝子
解析以外にも、放射性標識を利用する種々の生物試料や
生体高分子の解析に利用されている。
【0004】一般的なオートラジオグラフィーにおい
て、放射線写真フィルムを用いる方法の代わりに、蓄積
性蛍光体シート(イメージングプレート、あるいは放射
線像変換パネルともいう)を用いる放射線画像記録再生
方法が既に開発されている。この放射線画像記録再生方
法は、X線などの放射線の照射を受けると放射線エネル
ギーの一部を吸収蓄積し、そののち可視光線や赤外線な
どの電磁波(励起光)の照射を受けると蓄積した放射線
エネルギーに応じて発光を示す性質を有する蓄積性蛍光
体(例、輝尽性蛍光体)を使用するものであり、蓄積性
蛍光体を含有するシート状の蓄積性蛍光体シートに、被
検体を透過したあるいは被検体から発せられた放射線を
照射して被検体の放射線画像情報を一旦蓄積記録した
後、該シートにレーザ光などの励起光を走査して順次発
光光(輝尽発光光)として放出させ、そしてこの発光光
を光電的に読み取って電気的画像信号(デジタル信号)
を得、次いで得られたデジタル信号を、そのままで、あ
るいは種々の信号処理を施した後、可視画像化するなど
して再生したり、適当な記録媒体に保存することからな
る。
【0005】蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像記
録再生方法を利用するオートラジオグラフィーは、放射
性物質標識試料からの放射線量が極微量であっても高感
度でその放射線画像を得ることができる、画像情報がデ
ジタル信号として得られるので画像処理や保存が容易と
なる、など数々の利点があるため、現在では重要なオー
トラジオグラフィー技術となっている。
【0006】近年、遺伝子解析技術として、マクロアレ
イ或はマイクロアレイなどと呼ばれる分析用具が広範に
用いられている。いずれも生化学的特異的結合反応の一
種であるハイブリダイゼーションを利用して、DNA、
RNAなどの核酸もしくはその断片あるいはそれらの複
製物を検出して解析するための分析用具である。前者の
マクロアレイは、ポリアミド樹脂などを材料とする多孔
性のシートからなり、それを用いた検出解析は、多数の
DNA断片などの核酸断片(プローブ分子)を多孔性シ
ートの細孔に絡ませるようにして固定し、解析対象(タ
ーゲット分子)としてラジオアイソトープ(RI)など
の放射性物質で標識した試料核酸断片を用いて行われて
いる。一方、後者のマイクロアレイは、表面処理された
スライドガラスなどの固相担体からなり、その検出解析
は通常、固相担体表面にプローブ分子を固定し、ターゲ
ット分子として蛍光物質で標識した試料核酸断片を用い
て行なわれる。ただし、マクロアレイなる名称とマイク
ロアレイなる名称との使い分けは、一般には、必ずしも
厳密になされてはいないようである。
【0007】マクロアレイによる遺伝子解析は、従来の
オートラジオグラフィー技術を利用して簡便に実施する
ことができるところに利点がある。
【0008】上記マクロアレイを用いるDNAなどの核
酸の解析は通常、下記の方法により実施される。 (1)まず、複数種の核酸断片について、多数の一本鎖
核酸断片(プローブ分子;通常は、その塩基配列が既知
であるものを用いる)を用意し、それぞれを含む水溶液
を、スポッタを用いてマクロアレイ上に、高密度かつマ
トリックス状に順次点着することにより、プローブ分子
を多孔性シートの点着位置の細孔に絡ませるように付着
させ、ドット状の多数のプローブ分子スポットを形成さ
せる。 (2)次に、解析対象の核酸断片試料について放射性同
位元素(RI:32P、 33Pなど)で標識して調製した放
射性標識一本鎖核酸断片試料を、このマクロアレイに液
相にて接触させて(例えば、特定の容器を用いて放射性
標識核酸断片試料の水溶液中にマクロアレイを浸漬す
る)、検出対象のターゲット分子をプローブ分子とハイ
ブリダイゼーションさせて結合固定する。すなわち、核
酸断片試料中の、プローブ分子と相補的な塩基配列をも
つターゲット分子を、スポットのプローブ分子と相補的
に結合(ハイブリダイズ)させる。
【0009】(3)次いで、マクロアレイから、ハイブ
リダイズしなかった放射性標識核酸断片試料を洗浄除去
する。 (4)洗浄したマクロアレイを放射線感受性写真フィル
ムと重ね合わせ、オートラジオグラフィーを利用して、
放射性標識ターゲット分子からの放射線を検出すること
により、各プローブ分子に対するターゲット分子の結合
情報(結合の有無や強度など)を得る。 (5)ターゲット分子が結合したプローブ分子の塩基配
列が既知であれば、相補性の原理を利用することにより
ターゲット分子の少なくとも一部の塩基配列を決定する
ことができる。あるいは、特定の遺伝子の発現、変異、
多型性などを多数の遺伝子について同時に解析すること
ができる。
【0010】放射性標識したターゲット分子からの放射
線を測定する方法として、前記の蓄積性蛍光体シートを
用いる方法が既に提案されている。例えば、Human Mole
cular Genetics, 1999, Vol.8, No.9, 1715-1722には、
多孔性シートの表面にDNA断片(プローブ分子)を多
数個のスポットとして固定し、このDNA断片と相補性
を有する放射性標識DNA断片試料とを多孔性シートの
上でハイブリダイズさせ、そののち、この多孔性シート
と蓄積性蛍光体シートとを積層し、露光してオートラジ
オグラフィーを行うことによって、ターゲット分子を検
出できることが記載されている。
【0011】この多孔性シートと蓄積性蛍光体シートを
組み合わせて用いてオートラジオグラフィーを実施する
場合であっても、試料の放射性標識ターゲット分子が微
量であってかつ試料から放出される電子線などの放射線
が弱いために、また放射線が散乱しやすいために、試料
が結合固定された多孔性シートと蓄積性蛍光体シートと
をできる限り密着させて、露光する(放射線エネルギー
を蓄積性蛍光体シートに吸収蓄積させる)ことが要求さ
れる。通常、この露光は、両者を暗箱(カセッテ)に重
ね合わせて入れ、密着状態で数時間乃至数日間放置する
ことにより行われている。しかしながら、両者を重ね合
わせる際にその間に気泡が入りやすく、結果として部分
的に感度や分解能の低下した放射線画像が得られがちで
ある。また、両者を単に重ね合わせただけであるので両
者の密着性が十分ではなく、全体的に分解能の低い放射
線画像が得られたり、あるいは部分的に感度や分解能に
ムラのある画像が得られがちである。
【0012】なお、本出願人は、多孔性シートの高密度
化およびその放射線画像の分解能の向上を図るために、
シート平面を二次元方向に細分区画する隔壁と、該隔壁
により区画された各領域に配置された多孔性構造体とか
ら構成され、該隔壁の平均密度が0.6g/cm3以上
で、該多孔性構造体の平均密度が1.0g/cm3以下
(但し、隔壁の平均密度>多孔性構造体の平均密度の関
係を満たす)である複合材料シートについて、既に特許
出願している(特願2001−150018号出願)。
【0013】また、本出願人は、従来の多孔性シートや
上記生体関連物質分析用の複合材料シートと組み合わせ
て使用するのに適した、輝尽性蛍光体の重量が10〜1
40g/m2の範囲にある蛍光体層を有することを特徴
とする蓄積性蛍光体シートについても、既に特許出願し
ている(特願2001−157462号出願)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】近年の遺伝子解析技術
などの生体高分子解析技術では、高密度化の必要性が高
まっている。すなわち、一回の操作で多数の試料を短時
間で解析することが求められている。たとえば、遺伝子
解析の際に利用されるオートラジオグラフィーでは、一
枚の支持体シート(特に多孔性シート)の上で一度に解
析される試料数は飛躍的に増大している。このため、支
持体シート上で多数種類にて展開、あるいは支持体シー
ト上に多数個にてスポットされる放射線標識試料の位置
情報あるいは濃度情報を高精度で得ることが必要とな
る。しかしながら、従来のオートラジオグラフィーにお
ける露光操作では、支持体シート上に高密度に展開もし
くは点着された放射線標識物質のスポットの位置情報あ
るいは濃度情報を高精度で得ることが困難であった。
【0015】本発明は、遺伝子など生体高分子試料もし
くはその派生物の高精度のオートラジオグラフィーを実
現することのできる露光方法、そしてその露光方法を利
用するオートラジオグラフィーを提供することを目的と
する。
【0016】本発明は特に、支持体シート上に高密度に
展開またスポットされた放射線標識物質の位置情報ある
いは濃度情報を高精度で得ることを可能にする露光方
法、そしてその露光方法を利用するオートラジオグラフ
ィーを提供することを目的とする。
【0017】本発明はまた、上記のオートラジオグラフ
ィーの露光方法の容易な実施を可能にする露光用容器を
提供することも、その目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、放射性物質標
識生体関連物質試料がスポット状に固定された支持体シ
ートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態
で可撓性袋状物の内部に配置する工程、該可撓性袋状物
の内部を減圧にすることにより、支持体シートと蓄積性
蛍光体シートとが互いに密着した積層体を得る工程、該
積層体の密着状態を維持しながら、該可撓性袋状物の内
部で、支持体シートに固定された生体関連物質試料の放
射性物質標識からの放射線により蓄積性蛍光体シートを
露光させる工程、そして露光工程に付した蓄積性蛍光体
シートから、放射性標識生体関連物質試料スポットの放
射線濃度情報及び/又は位置情報を得る工程からなるオ
ートラジオグラフィーにある。なお、本発明において、
放射性標識生体関連物質試料スポットとは、放射性標識
生体関連物質試料が支持体シート上に点着もしくは転写
されて、結合もしくは固定状態となって形成したスポッ
トであってもよく、また放射性標識生体関連物質試料が
支持体シート上を電気泳動などの手段で移動分離して形
成したスポット(バンドともいう)であってもよく、そ
の形状や形成の経緯についての制限はない。
【0019】本発明はまた、放射性物質標識生体関連物
質試料がスポット状に固定された支持体シートと蓄積性
蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態で可撓性袋状
物の内部に配置する工程、該可撓性袋状物の内部を減圧
にすることにより、支持体シートと蓄積性蛍光体シート
とが互いに密着した積層体を得る工程、該積層体の密着
状態を維持しながら、該可撓性袋状物の内部で、支持体
シートに固定された生体関連物質試料の放射性物質標識
からの放射線により蓄積性蛍光体シートを露光させる工
程からなる露光方法にもある。
【0020】本発明はまた、放射性物質標識生体関連物
質試料が生化学特異的反応によりスポット状に固定され
た多孔性シートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね合
わせた状態で可撓性袋状物の内部に配置する工程、該可
撓性袋状物の内部を減圧にすることにより、多孔性シー
トと蓄積性蛍光体シートとが互いに密着した積層体を得
る工程、該積層体の密着状態を維持しながら、該可撓性
袋状物の内部で、多孔性シートに固定された生体関連物
質試料の放射性物質標識からの放射線により蓄積性蛍光
体シートを露光させる工程、そして露光工程に付した蓄
積性蛍光体シートから、放射性標識生体関連物質試料ス
ポットの放射線濃度情報および/または位置情報を得る
工程からなる放射性標識生体関連物質試料のオートラジ
オグラフィーにもある。
【0021】本発明はさらに、放射性物質標識生体関連
物質試料が生化学特異的反応によりスポット状に固定さ
れた多孔性シートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね
合わせた状態で可撓性袋状物の内部に配置する工程、該
可撓性袋状物の内部を減圧にすることにより、多孔性シ
ートと蓄積性蛍光体シートとが互いに密着した積層体を
得る工程、該積層体の密着状態を維持しながら、該可撓
性袋状物の内部で、多孔性シートに固定された生体関連
物質試料の放射性物質標識からの放射線により蓄積性蛍
光体シートを露光させる工程からなる露光方法にもあ
る。
【0022】本発明はさらに、放射性物質標識生体関連
物質試料がスポット状に固定された支持体シートと蓄積
性蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態でカセッテ
の内部に配置する工程、該カセッテの内部を減圧にする
ことにより、支持体シートと蓄積性蛍光体シートとが互
いに密着した積層体を得る工程、該積層体の密着状態を
維持しながら、該カセッテの内部で、支持体シートに固
定された生体関連物質試料の放射性物質標識からの放射
線により蓄積性蛍光体シートを露光させる工程、そして
露光工程に付した蓄積性蛍光体シートから、放射性標識
生体関連物質試料スポットの放射線濃度情報及び/又は
位置情報を得る工程からなるオートラジオグラフィーに
もある。
【0023】本発明はさらに、放射性物質標識生体関連
物質試料がスポット状に固定された支持体シートと蓄積
性蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態でカセッテ
の内部に配置する工程、該カセッテの内部を減圧にする
ことにより、支持体シートと蓄積性蛍光体シートとが互
いに密着した積層体を得る工程、該積層体の密着状態を
維持しながら、該カセッテの内部で、支持体シートに固
定された生体関連物質試料の放射性物質標識からの放射
線により蓄積性蛍光体シートを露光させる工程からなる
露光方法にもある。
【0024】本発明はまた、放射性物質標識生体関連物
質試料が生化学特異的反応によりスポット状に固定され
た多孔性シートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね合
わせた状態でカセッテの内部に配置する工程、該カセッ
テの内部を減圧にすることにより、多孔性シートと蓄積
性蛍光体シートとが互いに密着した積層体を得る工程、
該積層体の密着状態を維持しながら、該カセッテの内部
で、多孔性シートに固定された生体関連物質試料の放射
性物質標識からの放射線により蓄積性蛍光体シートを露
光させる工程、そして露光工程に付した蓄積性蛍光体シ
ートから、放射性標識生体関連物質試料スポットの放射
線濃度情報及び/又は位置情報を得る工程からなる放射
性標識生体関連物質試料のオートラジオグラフィーにも
ある。
【0025】本発明はさらに、放射性物質標識生体関連
物質試料が生化学特異的反応によりスポット状に固定さ
れた多孔性シートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね
合わせた状態でカセッテの内部に配置する工程、該カセ
ッテの内部を減圧にすることにより、多孔性シートと蓄
積性蛍光体シートとが互いに密着した積層体を得る工
程、該積層体の密着状態を維持しながら、該カセッテの
内部で、多孔性シートに固定された生体関連物質試料の
放射性物質標識からの放射線により蓄積性蛍光体シート
を露光させる工程からなる露光方法にもある。
【0026】本発明はさらに、支持体シートと蓄積性蛍
光体シートとが挿入でき、かつ密封が可能な開口部と排
気管とを備えた可撓性袋状体及び減圧手段とを含む、放
射性物質標識生体関連物質試料がスポット状に固定され
た支持体シートと蓄積性蛍光体シートとを互いに密着し
た状態で露光操作を行なうためのオートラジオグラフィ
ー用露光容器にもある。
【0027】本発明はまた、支持体シートと蓄積性蛍光
体シートとが収容でき、かつ密封が可能な開口部と排気
管とを備えたカセッテ及び減圧手段とを含む、放射性物
質標識生体関連物質試料がスポット状に固定された支持
体シートと蓄積性蛍光体シートとを互いに密着した状態
で露光操作を行なうためのオートラジオグラフィー用露
光容器にもある。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の放射性標識生体関連物質
試料のオートラジオグラフィーにおいて、検出対象とな
る生体関連物質には、生体から抽出、単離などによって
直接採取された物質、これに更に化学的処理や化学修飾
などが施されたもの、およびこれら生体由来の物質のP
CR法などの複製技術を利用して得た複製物が含まれ、
その代表的な例としては、ポリヌクレオチド(DNA、
RNA)、ペプチド核酸(PNA)などの核酸またはそ
の断片;抗原、抗体、腫瘍マーカ、酵素、アブザイム、
ホルモン類およびその他の蛋白質を挙げることができ
る。
【0029】また、本発明で利用できる生化学的特異的
結合反応の代表的な例には、前述した塩基配列の相補性
によって生じるハイブリダイゼーション、および抗原−
抗体反応などの免疫特異的結合が含まれ、更に特定の蛋
白質間における立体構造などに基づく蛋白質特異的結合
も含まれる。
【0030】本発明の露光方法の好ましい態様は、下記
の通りである。 (1)密封可能な袋状物がプラスチック材料からなり、
そして該袋状物をヒートシールにより密封する。 (2)密封可能な袋状物が閉鎖可能な開口部と排気孔と
を有し、そして該袋状物の開口部より積層体を入れた
後、該開口部を閉じ、次いで該排気孔より真空ポンプで
排気して減圧する。
【0031】(3)密封可能なカセッテが、周囲にシー
ル部材を備えた本体と蓋部とから構成され、そして該本
体もしくは蓋部に排気孔を有する。 (4)袋状物もしくはカセッテが放射線および光に対し
て遮蔽性である。
【0032】(5)多孔性シートが、多数のプローブ分
子が付着し、そして該プローブ分子の少なくとも一部に
放射性物質で標識した試料の生体関連物質が生化学的特
異的結合反応により固定されてなる多孔性シートであ
る。
【0033】(6)多孔性シートが、シート平面を二次
元方向に細分区画する隔壁と、該隔壁により区画された
各領域に配置された多孔性構造体とから構成され、特
に、該隔壁の平均密度が0.6g/cm3以上であり、
該多孔性構造体の平均密度が1.0g/cm3以下であ
る(但し、隔壁の平均密度>多孔性構造体の平均密度の
関係を満たす)。 (7)蓄積性蛍光体シートが、蓄積性蛍光体の重量が1
0〜140g/m2の範囲にある蛍光体層を有する。
【0034】本発明のオートラジオグラフィーを、多孔
性シートにスポット状に固定された放射性標識生体関連
物質試料の位置情報及び/又は濃度情報の取得方法を例
にして、添付図面を参照しながら詳しく説明する。
【0035】図1〜図3は、本発明の放射性標識生体関
連物質試料のオートラジオグラフィのうちの露光操作の
一例を順に示す概略図であり、図1は斜視図であり、図
2、3は断面図である。
【0036】まず、図1に示すように、放射性物質で標
識した試料を有する多孔性シート10と、蓄積性蛍光体
を含有する蓄積性蛍光体シート20とを重ね合わせて、
重ね合せ体30とする。
【0037】多孔性シート10は、一般にはポリアミド
樹脂(例、ナイロン)などからなる多数の微細孔を有す
るシートであり、従来より生体関連物質分析用の多孔性
シートとして公知の各種のシートを用いることができ
る。
【0038】この多孔性シート10上には、放射性同位
元素(RI)などの放射性物質で標識した試料からなる
多数のスポット11が形成されている。スポットの形成
は、例えば、多孔性シート上にプローブ分子を含む溶液
をスポッタを用いて順次点着することにより、プローブ
分子を多孔性シートの点着位置の微細孔に絡ませるよう
に付着固定してドット状に多数スポットを形成した後、
この多孔性シートをRI(32P、33Pなど)で標識した
ターゲット分子の溶液中に浸漬して、放射性標識ターゲ
ット分子を生化学的特異的結合反応によりプローブ分子
に結合固定し、次いで洗浄することによって実施するこ
とができる。従って、通常は、多孔性シート10は湿潤
もしくは半乾きの状態で蓄積性蛍光体シート20と重ね
合わされる。
【0039】多孔性シート10に固定されるプローブ分
子としては、例えば、従来よりマクロアレイのプローブ
分子として使用可能な各種のポリヌクレオチドおよびオ
リゴヌクレオチドを用いることができ、その例として
は、cDNA(mRNAを鋳型にして合成した相補的D
NA)、cDNAの一部、ESTなどのPCR法によっ
て増幅して調製したポリヌクレオチド(「PCR産
物」)、および合成したオリゴヌクレオチドを挙げるこ
とができる。また、DNAのホスホジエステル結合をペ
プチド結合に変換した人工核酸、すなわちペプチド核酸
(PNA)、もしくはそれらの誘導体であってもよい。
さらに、抗原、抗体など生化学的特異的結合を生じうる
蛋白質も用いることが可能である。
【0040】プローブ分子とターゲット分子(試料)の
具体的な組合せの例としては、DNA(DNA、もしく
はその断片、またはオリゴDNA)とDNA、DNAと
RNA、PNAとDNAまたはRNA、PNAとPN
A、抗原と抗体、アビジンとビオチンなどを挙げること
ができる。
【0041】本発明において、多孔性シートはマクロア
レイ用の多孔性シートに限定されるものではない。すな
わち、多孔性シートに付着される放射性標識試料は上記
プローブ分子とターゲット分子の組合せに限られるもの
ではなく、例えばサザンブロティッングやノザンブロッ
ティング用の電気泳動などにより展開された放射性標識
した核酸や蛋白質であってもよい。
【0042】蓄積性蛍光体シート20は、希土類付活ア
ルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体などの
蓄積性蛍光体を含有するシートである。一般には、順に
支持体、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を含有する蛍光
体層および保護層から構成されるが、公知の各種の構成
の蓄積性蛍光体シートを使用することが可能である。特
に好ましくは、蛍光体層における蓄積性蛍光体の重量が
10〜140g/m2の範囲にあり、蛍光体層の層厚が
5〜50μmの範囲にあるものである。これによって、
RIからの電子線の90%以上を蛍光体層に吸収させる
ことができるので、放射線画像の分解能を低下させず
に、試料からの電子線エネルギーを有効に蛍光体層に吸
収蓄積することが可能となる。
【0043】蓄積性蛍光体シート20は、保護層側が多
孔性シート10に接するようにして重ね合わされる。な
お、蓄積性蛍光体シート20には予め、蛍光灯など消去
光を照射することにより、既に蓄積または残存している
放射線エネルギーを除去しておくことが望ましい。
【0044】次に、図2に示すように、多孔性シート1
0と蓄積性蛍光体シート20とからな重ね合せ体30を
密封可能な袋40に挿入する。なお、重ね合せ体は可撓
性袋40の内部で形成させてもよい。
【0045】可撓性袋40は、一般にはポリオレフィン
樹脂(例、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂)な
どのプラスチック材料からなり、一辺もしくはその一部
に開口部41が設けられた四角形の形状を有する。可撓
性袋40は、カーボンなどの光吸収性物質もしくは二酸
化チタンなどの光反射性物質を含有するプラスチック材
料を用いることにより、あるいは金属やセラミックでラ
ミネートされたプラスチック材料を用いることにより、
遮光性および自然放射線や電子線に対して遮蔽性とされ
ていることが好ましい。
【0046】続いて、図2に示すように、可撓性袋40
の開口部41に真空ポンプ50の排気管51を差し込ん
で排気し、可撓性袋40の内部を減圧(もしくは真空状
態)にする。この減圧操作により、多孔性シート10と
蓄積性蛍光体シート20とは互いに強く密着して、積層
体30を形成する。
【0047】次いで、可撓性袋40の開口部41より排
気管51を引き抜いたのち、この減圧状態(もしくは真
空状態)を保持したまま、図3に示すように、開口部4
1をヒートシーラ60によりヒートシールして完全に密
封する。この密封した状態にて、積層体30の露光を行
なう。露光は、例えば0〜30℃の温度にて一定時間
(例、1〜120時間)静置することにより実施する。
露光の間中、積層体30は上記減圧もしくは真空状態に
ある。すなわち、多孔性シート10と蓄積性蛍光体シー
ト20とは、互いに押圧されて密着した状態に置かれ
る。これにより、蓄積性蛍光体シート20の蛍光体層に
は、多孔性シート10の各スポット11に結合固定され
た放射性標識試料から発せられた放射線エネルギーが高
精度かつ高解像度にて吸収蓄積される。この露光操作に
より、蓄積性蛍光体シート20の蛍光体層には全体とし
て、試料の存在する位置や量、あるいはプローブ分子と
の結合に関する情報が高精度かつ高解像度の放射線画像
情報として記録されることになる。なお、露光操作は、
可撓性袋40の密封を行なうこと無く、排気管による減
圧操作を継続しながら行なうこともできる。
【0048】露光の間中、多孔性シート10と蓄積性蛍
光体シート20とは積層状態で減圧下(または真空下)
に置かれるので、両者の間に気泡などが残っていること
がなく、また密着性が著しく高まるため、露光後に蓄積
性蛍光体シート20を下記のようにして読み取って得ら
れる放射線画像は、前記のように、高感度、高分解能で
あって、かつムラの無い均一な画像である。これによ
り、検出対象物質を高精度かつ高効率で検出することが
可能となる。
【0049】放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍
光体シート20には、次いで、放射線画像情報読取装置
などを用いて励起光を照射し、シートから放出される発
光光(輝尽発光光)を光電的に検出することからなる画
像情報の読取操作を行うことにより、上記多孔性シート
に関する放射線画像情報を有する画像データが得られ
る。そして、この画像データはそのままで、あるいは適
当な画像処理を施したのち、可視画像化したり、記録媒
体に保存することができる。可視画像またはデジタルデ
ータとして得られた放射線画像情報に基づいて、例えば
試料がDNAなどの核酸断片である場合には、ターゲッ
ト分子が相補的に結合しているプローブ分子を検出して
同定することにより、ターゲット分子の塩基配列を決定
することができる。さらには、特定の遺伝子の発現、変
異、多型性などを多数の試料について同時に解析するこ
とができる。
【0050】上記露光操作において、前もって可撓性袋
40の開口部41を、真空ポンプ50の排気管51を差
し込む余地だけを残して部分的にヒートシールした後、
排気してもよい。また、袋40の開口部41を密封する
手段はヒートシールに限定されるものではなく、公知の
各種の圧着手段を利用することができる。さらに、可撓
性袋40および真空ポンプ50は、図2に示した構造に
限定されるものではなく、例えば図4に示すような構造
であってもよい。
【0051】図4の(1)、(2)は、本発明の露光操
作に用いる露光用袋と真空ポンプとからなる露光用容器
の例を概略的に示す正面図である。
【0052】図4の(1)において、露光用の可撓性袋
42は、四角形の形状であり、その一辺に少なくとも閉
鎖可能な開口部43を有し、そして端部に排気孔45を
有する構造である。可撓性袋42は、図2の可撓性袋4
0と同様に、一般にはポリオレフィン樹脂などのプラス
チック材料からなり、放射線および光に対して遮蔽性で
あることが好ましい。開口部43は、例えば可撓性袋の
一方の内側に開口端に沿ってシールテープ44を配する
ことにより、閉鎖可能とされている。排気孔45は、可
撓性袋42内部を排気して減圧するための小孔である。
【0053】図4の(2)において、真空ポンプ52
は、可撓性袋42を減圧するための排気管53を備えて
いる。排気管53の先端54は、可撓性袋42の排気孔
45に装着可能な形状とされている。また、排気管53
の途中には開閉弁55が設けられていて、開閉弁55を
閉じることにより、可撓性袋42を密封状態にすること
ができる。
【0054】露光操作は次のようにして行う。可撓性袋
42の開口部43より重ね合せ体を入れた後、シールテ
ープ44により開口部43を閉じ、次いで排気孔45に
排気管53の先端54を装着した後、真空ポンプ52を
稼動させて袋42内部を排気して減圧する。一定の真空
度に達した時点で開閉弁55を閉じて袋42を密封状態
とする。そして、この減圧もしくは真空状態にて、密着
状態にある積層体の入った可撓性袋42を一定時間静置
することにより、積層体の露光を完了する。
【0055】なお、シールテープ44の代わりに、開口
部43の両方の内側に凹凸の噛み合せからなるジッパー
などを設けることにより、開口部43を開閉可能とする
こともできる。これにより、露光用袋42の繰り返しの
使用が可能となる。また、真空ポンプ52に開閉弁55
を設ける代わりに、排気孔45自体を開閉可能な構造と
してもよい。
【0056】本発明に用いる多孔性シートは、図5およ
び図6に示すような構成であってもよい。図5は、本発
明に用いる多孔性シートの別の例を概略的に示す斜視図
であり、図6は図5におけるI−I線に沿った拡大部分
断面図である。
【0057】図5および図6において、多孔性シート1
2(複合材料シートともいう)は、隔壁13と、隔壁1
3に囲まれた多孔性構造体領域14(斜線部分)とから
構成される。多孔性構造体領域14は微小な貫通孔であ
り、その開口部の面積は一般には5mm2未満であり、
好ましくは1mm2未満で、より好ましくは0.5mm 2
未満、更に好ましくは0.1mm2未満である。そし
て、好ましくは0.001mm2以上、そして特に好ま
しくは0.01mm2以上である。
【0058】多孔性構造体領域14のシートの表側表面
と裏側表面のうちの少なくとも一方は、図6に示すよう
に、その表面に隣接する隔壁13の表面よりもシート内
部に向かって後退していることが望ましい。このような
構成とすることにより、多孔性構造体へのプローブ分子
溶液の点着が容易となり、また、一旦点着されたプロー
ブ分子溶液の隔壁表面への流出や他の多孔性構造体領域
への流出を防ぐことができる。
【0059】多孔性構造体領域14の数は、一般には5
0個/cm2以上であり、好ましくは100個/cm2
上、より好ましくは500個/cm2以上、更に好まし
くは1000個/cm2以上であり、そして好ましくは
100000個/cm2以下、そして特に好ましくは1
0000個/cm2以下である。これらは全て、必ずし
も、図5に示したように等間隔で設けられている必要は
なく、幾つかのブロックに別れてブロック毎に複数の多
孔性構造体領域が形成されていてもよい。
【0060】放射性標識試料からの電子線などの放射線
をより有効に遮蔽するためには、隔壁13の平均密度
は、一般には0.6g/cm3以上であり、好ましくは
1〜20g/cm3の範囲にあり、特に好ましくは2〜
10g/cm3の範囲にある。電子線の透過距離は密度
に反比例するので、放射性物質が32P、33P、35S、14
Cなどのような一般的なRIであれば、隔壁の平均密度
をこの範囲とすることにより、各領域内の試料のRIか
らの電子線を隔壁で遮蔽して、電子線の透過、散乱によ
る放射線画像の分解能の低下を防ぐことができる。
【0061】上記平均密度を有する隔壁の構成材料とし
ては、例えばニッケル、ニッケル合金などの金属、ポリ
アミド樹脂、アラミド樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリオレフィン樹脂(例、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂)などのプラスチック材料、および
アルミナ、ジルコニア、マグネシア、石英などのセラミ
ック材料を挙げることができる。
【0062】また、核酸もしくはその断片、あるいは合
成オリゴヌクレオチドなどのプローブ分子を有効に固定
するために、多孔性構造体の平均密度は、一般には1.
0g/cm3以下であり、好ましくは0.5g/cm3
下、そして好ましくは0.1g/cm3以上である(但
し、多孔性構造体の平均密度は隔壁の平均密度よりも小
さくする)。
【0063】多孔性構造体は一般に、空隙率(体積比)
が10〜90%の範囲にあり、その空隙を構成する微細
孔の平均孔径は、0.1〜50μmの範囲にある。
【0064】このような特性を有する多孔性構造体を形
成しうる材料としては、酢酸セルロース、ニトロセルロ
ースなどのセルロース誘導体;6−ナイロン、6,6−
ナイロンなどのポリアミド(ナイロン);ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデンなどの弗素系ポリ
マー;およびポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホンからなる有機高分子材
料;並びにセラミックなどの無機材料を挙げることがで
きる。また、所望により、これらの材料を併用すること
もできる。
【0065】なお、多孔性構造体領域14の配列および
開口部の形状は、図5に示したような格子状の配列と円
形の開口部に限定されるものではなく、その配列や形状
などは適宜変更することができる。例えば、多孔性構造
体領域14は、隣接する列で互いに位置をずらして配置
されていてもよいし、あるいはランダムに配置されてい
てもよい。開口部は三角形、四角形、六角形などの多角
形であってもよいし、あるいは楕円形であってもよい。
さらに、細長い長方形の多孔性構造体領域をストライプ
状に設けて、隔壁によって一次元方向にのみ区画化する
ことも可能である。
【0066】あるいは、本発明における露光操作は、露
光用カセッテと真空ポンプとからなる露光用容器を用い
て実施することもできる。
【0067】図7は、本発明における露光操作に用いる
露光用カセッテの例を概略的に示す斜視図である。図7
において、露光用カセッテ70は、本体71と蓋部72
とから構成され、本体71の上部周囲にはシール部材7
3が設けられ、そして本体71の底部には排気孔74が
設けられている。
【0068】カセッテ70は一般に、ニッケル、鉛、そ
れらの合金などの金属、またはポリアミド樹脂、アラミ
ド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂などのプラスチック材料からなる。カセッテ7
0は、自然放射線や電子線などの放射線および光に対し
て遮蔽性であることが望ましい。シール部材73として
は、例えばOリングを用いることができ、カセッテ本体
71と蓋部72とを重ね合わせたときにカセッテ70を
密封するためのものである。また、排気孔74は、カセ
ッテ70内部を排気して減圧するための孔である。
【0069】露光用容器のもう一方の構成部材である真
空ポンプとしては、図4の(2)に示した真空ポンプ5
2を用いることができる。
【0070】まず、図1に示したように、放射性標識し
た試料がスポット状に固定された多孔性シート10と、
蓄積性蛍光体を含有する蓄積性蛍光体シート20とを重
ね合わせて重ね合せ体30とする。
【0071】次に、図8に示すように、多孔性シート1
0と蓄積性蛍光体シート20とからなる重ね合せ体30
を、密封可能なカセッテ70の本体71に装填した後、
蓋部72を本体71に重ねる。図8は、本発明の露光操
作の別の例を概略的に示す断面図である。
【0072】次に、排気孔74に、真空ポンプ52の排
気管53の先端54を装着した後、真空ポンプ52を稼
動させてカセッテ70内部を排気して減圧する。一定の
真空度に達した時点で開閉弁55を閉じてカセッテ70
を密封状態とする。そして、この減圧もしくは真空状態
で、密着状態となった積層体30が装填されたカセッテ
70を一定時間静置して、積層体30の露光を完了す
る。
【0073】なお、真空ポンプ52に開閉弁55を設け
る代わりに、カセッテ70の排気孔74自体を開閉可能
な構造としてもよい。また、排気孔74は、蓋部72に
設けられていてもよい。さらに、カセッテ蓋部72の周
囲もしくはその一部には、本体71と位置を合わせるた
めに、凹凸などからなる任意の治具が設けられていても
よい。
【0074】
【発明の効果】本発明のオートラジオグラフィーにおけ
る露光操作を利用することにより、支持体シートと蓄積
性蛍光体シートとは押圧された積層状態にて露光される
ので、両者の間に気泡などが存在することがなく、また
両者の密着性が著しく高まるため、従来よりも高感度、
高分解能であって、かつムラの無い均一な放射線画像を
得ることができる。従って、検出対象物質を高精度かつ
高効率で検出することが可能となる。
【0075】特に、支持体シートとして隔壁で区画され
た多数の多孔性構造体領域から構成された多孔性シート
を用いることにより、試料の拡散や放射線の散乱を効果
的に防ぐことができるので、より高分解能の放射線画像
を得ることができ、DNAなどの生体関連物質の検出解
析をより高精度で行うことが可能となる。また、従来の
スポットに相当する多孔性構造体領域の単位面積当たり
の数を増加させて高密度化することが可能であり、検出
効率を高めることができる。
【0076】また、放射性標識物資として、放射エネル
ギーの低く、空気中でエネルギーの減衰が速い核種
(例、トリチウム)を用いる場合には、本発明の減圧下
かつ密着状態でのオートラジオグラフィーは特に有利に
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオートラジオグラフィーの露光方法に
係る操作の一例の手順を示す概略斜視図である。
【図2】本発明のオートラジオグラフィーの露光方法に
係る操作の一例の手順を示す概略断面図である。
【図3】本発明のオートラジオグラフィーの露光方法に
係る操作の一例の手順を示す概略断面図である。
【図4】本発明のオートラジオグラフィーの露光用容器
の例を示す概略正面図である。
【図5】本発明に係るオートラジオグラフィーで用いる
多孔性シートの構成の別例を示す概略斜視図である。
【図6】図5におけるI−I線に沿った拡大部分断面図
である。
【図7】本発明のオートラジオグラフィーの露光用カセ
ッテの例を示す概略斜視図である。
【図8】本発明のオートラジオグラフィーの露光方法に
係る操作の別例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10、12 多孔性シート 11 スポット 13 隔壁 14 多孔性構造体領域 20 蓄積性蛍光体シート 30 積層体 40、42 露光用袋 41、43 開口部 44 シールテープ 45、74 排気孔 50、52 真空ポンプ 51、53 排気管 60 ヒートシーラ 70 露光用カセッテ 71 本体 72 蓋部 73 シール部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 G01N 33/53 M 4B063 33/566 33/566 37/00 102 37/00 102 G01T 1/00 G01T 1/00 B 1/29 1/29 D G21K 4/00 G21K 4/00 L // C12Q 1/68 C12Q 1/68 A Fターム(参考) 2G045 AA35 DA12 DA13 DA14 FA11 FA40 FB09 FB12 GC15 HA14 HA16 2G054 AA06 AB07 BB20 CA22 CA23 CE02 EA10 FA02 FA21 GA04 GA10 GB02 2G083 AA03 AA09 BB02 BB03 BB10 CC02 DD12 DD16 EE02 EE03 2G088 EE27 FF05 GG10 GG25 GG30 HH08 JJ01 JJ23 JJ37 KK32 LL12 LL15 4B029 AA07 BB15 BB20 CC03 FA12 FA15 4B063 QA01 QA13 QQ41 QR31 QR56 QR84 QS34 QS36 QS39 QX07

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質標識生体関連物質試料がスポ
    ット状に固定された支持体シートと蓄積性蛍光体シート
    とを互いに重ね合わせた状態で可撓性袋状物の内部に配
    置する工程、該可撓性袋状物の内部を減圧にすることに
    より、支持体シートと蓄積性蛍光体シートとが互いに密
    着した積層体を得る工程、該積層体の密着状態を維持し
    ながら、該可撓性袋状物の内部で、支持体シートに固定
    された生体関連物質試料の放射性物質標識からの放射線
    により蓄積性蛍光体シートを露光させる工程、そして露
    光工程に付した蓄積性蛍光体シートから、放射性標識生
    体関連物質試料スポットの放射線濃度情報及び/又は位
    置情報を得る工程からなるオートラジオグラフィー。
  2. 【請求項2】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、密封された可撓性袋状物内部で行なう請求項1に記
    載のオートラジオグラフィー。
  3. 【請求項3】 可撓性袋状物が放射線および光に対して
    遮蔽性である請求項1もしくは2に記載のオートラジオ
    グラフィー。
  4. 【請求項4】 放射性物質標識生体関連物質試料がスポ
    ット状に固定された支持体シートと蓄積性蛍光体シート
    とを互いに重ね合わせた状態で可撓性袋状物の内部に配
    置する工程、該可撓性袋状物の内部を減圧にすることに
    より、支持体シートと蓄積性蛍光体シートとが互いに密
    着した積層体を得る工程、該積層体の密着状態を維持し
    ながら、該可撓性袋状物の内部で、支持体シートに固定
    された生体関連物質試料の放射性物質標識からの放射線
    により蓄積性蛍光体シートを露光させる工程からなる露
    光方法。
  5. 【請求項5】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、密封された可撓性袋状物内部で行なう請求項4に記
    載の露光方法。
  6. 【請求項6】 可撓性袋状物が放射線および光に対して
    遮蔽性である請求項4もしくは5に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 放射性物質標識生体関連物質試料が生化
    学特異的反応によりスポット状に固定された多孔性シー
    トと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態で
    可撓性袋状物の内部に配置する工程、該可撓性袋状物の
    内部を減圧にすることにより、多孔性シートと蓄積性蛍
    光体シートとが互いに密着した積層体を得る工程、該積
    層体の密着状態を維持しながら、該可撓性袋状物の内部
    で、多孔性シートに固定された生体関連物質試料の放射
    性物質標識からの放射線により蓄積性蛍光体シートを露
    光させる工程、そして露光工程に付した蓄積性蛍光体シ
    ートから、放射性標識生体関連物質試料スポットの放射
    線濃度情報および/または位置情報を得る工程からなる
    放射性標識生体関連物質試料のオートラジオグラフィ
    ー。
  8. 【請求項8】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、密封された可撓性袋状物内部で行なう請求項7に記
    載のオートラジオグラフィー。
  9. 【請求項9】 可撓性袋状物が放射線および光に対して
    遮蔽性である請求項7もしくは8に記載のオートラジオ
    グラフィー。
  10. 【請求項10】 多孔性シートが、シート平面を二次元
    方向に細分区画する隔壁と、該隔壁により区画された各
    領域に配置された多孔性構造体とから構成される請求項
    7に記載のオートラジオグラフィー。
  11. 【請求項11】 多孔性シートの隔壁の平均密度が0.
    6g/cm3以上であり、多孔性構造体の平均密度が
    1.0g/cm3以下である(但し、隔壁の平均密度>
    多孔性構造体の平均密度の関係を満たす)請求項10に
    記載のオートラジオグラフィー。
  12. 【請求項12】 蓄積性蛍光体シートが、蓄積性蛍光体
    の重量が10〜140g/m2の範囲にある蛍光体層を
    有する請求項7乃至11のうちのいずれかの項に記載の
    オートラジオグラフィー。
  13. 【請求項13】 放射性物質標識生体関連物質試料が生
    化学特異的反応によりスポット状に固定された多孔性シ
    ートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態
    で可撓性袋状物の内部に配置する工程、該可撓性袋状物
    の内部を減圧にすることにより、多孔性シートと蓄積性
    蛍光体シートとが互いに密着した積層体を得る工程、該
    積層体の密着状態を維持しながら、該可撓性袋状物の内
    部で、多孔性シートに固定された生体関連物質試料の放
    射性物質標識からの放射線により蓄積性蛍光体シートを
    露光させる工程からなる露光方法。
  14. 【請求項14】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、密封された可撓性袋状物内部で行なう請求項13に
    記載の露光方法。
  15. 【請求項15】 可撓性袋状物が放射線および光に対し
    て遮蔽性である請求項13もしくは14に記載の露光方
    法。
  16. 【請求項16】 放射性物質標識生体関連物質試料がス
    ポット状に固定された支持体シートと蓄積性蛍光体シー
    トとを互いに重ね合わせた状態でカセッテの内部に配置
    する工程、該カセッテの内部を減圧にすることにより、
    支持体シートと蓄積性蛍光体シートとが互いに密着した
    積層体を得る工程、該積層体の密着状態を維持しなが
    ら、該カセッテの内部で、支持体シートに固定された生
    体関連物質試料の放射性物質標識からの放射線により蓄
    積性蛍光体シートを露光させる工程、そして露光工程に
    付した蓄積性蛍光体シートから、放射性標識生体関連物
    質試料スポットの放射線濃度情報及び/又は位置情報を
    得る工程からなるオートラジオグラフィー。
  17. 【請求項17】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、カセッテ内部を密封した状態で行なう請求項16に
    記載のオートラジオグラフィー。
  18. 【請求項18】 カセッテが放射線および光に対して遮
    蔽性である請求項16もしくは17に記載のオートラジ
    オグラフィー。
  19. 【請求項19】 放射性物質標識生体関連物質試料がス
    ポット状に固定された支持体シートと蓄積性蛍光体シー
    トとを互いに重ね合わせた状態でカセッテの内部に配置
    する工程、該カセッテの内部を減圧にすることにより、
    支持体シートと蓄積性蛍光体シートとが互いに密着した
    積層体を得る工程、該積層体の密着状態を維持しなが
    ら、該カセッテの内部で、支持体シートに固定された生
    体関連物質試料の放射性物質標識からの放射線により蓄
    積性蛍光体シートを露光させる工程からなる露光方法。
  20. 【請求項20】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、カセッテ内部を密封した状態で行なう請求項19に
    記載の露光方法。
  21. 【請求項21】 カセッテが放射線および光に対して遮
    蔽性である請求項19もしくは20に記載の露光方法。
  22. 【請求項22】 放射性物質標識生体関連物質試料が生
    化学特異的反応によりスポット状に固定された多孔性シ
    ートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態
    でカセッテの内部に配置する工程、該カセッテの内部を
    減圧にすることにより、多孔性シートと蓄積性蛍光体シ
    ートとが互いに密着した積層体を得る工程、該積層体の
    密着状態を維持しながら、該カセッテの内部で、多孔性
    シートに固定された生体関連物質試料の放射性物質標識
    からの放射線により蓄積性蛍光体シートを露光させる工
    程、そして露光工程に付した蓄積性蛍光体シートから、
    放射性標識生体関連物質試料スポットの放射線濃度情報
    及び/又は位置情報を得る工程からなる放射性標識生体
    関連物質試料のオートラジオグラフィー。
  23. 【請求項23】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、カセッテを密封した状態で行なう請求項22に記載
    のオートラジオグラフィー。
  24. 【請求項24】 カセッテが放射線および光に対して遮
    蔽性である請求項22もしくは23に記載のオートラジ
    オグラフィー。
  25. 【請求項25】 多孔性シートが、シート平面を二次元
    方向に細分区画する隔壁と、該隔壁により区画された各
    領域に配置された多孔性構造体とから構成される請求項
    22に記載のオートラジオグラフィー。
  26. 【請求項26】 多孔性シートの隔壁の平均密度が0.
    6g/cm3以上であり、多孔性構造体の平均密度が
    1.0g/cm3以下である(但し、隔壁の平均密度>
    多孔性構造体の平均密度の関係を満たす)請求項25に
    記載のオートラジオグラフィー。
  27. 【請求項27】 蓄積性蛍光体シートが、蓄積性蛍光体
    の重量が10〜140g/m2の範囲にある蛍光体層を
    有する請求項22乃至26のうちのいずれかの項に記載
    のオートラジオグラフィー。
  28. 【請求項28】 放射性物質標識生体関連物質試料が生
    化学特異的反応によりスポット状に固定された多孔性シ
    ートと蓄積性蛍光体シートとを互いに重ね合わせた状態
    でカセッテの内部に配置する工程、該カセッテの内部を
    減圧にすることにより、多孔性シートと蓄積性蛍光体シ
    ートとが互いに密着した積層体を得る工程、該積層体の
    密着状態を維持しながら、該カセッテの内部で、多孔性
    シートに固定された生体関連物質試料の放射性物質標識
    からの放射線により蓄積性蛍光体シートを露光させる工
    程からなる露光方法。
  29. 【請求項29】 蓄積性蛍光体シートを露光させる工程
    を、カセッテを密封した状態で行なう請求項28に記載
    の露光方法。
  30. 【請求項30】 カセッテが放射線および光に対して遮
    蔽性である請求項28もしくは29に記載の露光方法。
  31. 【請求項31】 支持体シートと蓄積性蛍光体シートと
    が挿入でき、かつ密封が可能な開口部と排気管とを備え
    た可撓性袋状体及び減圧手段とを含む、放射性物質標識
    生体関連物質試料がスポット状に固定された支持体シー
    トと蓄積性蛍光体シートとを互いに密着した状態で露光
    操作を行なうためのオートラジオグラフィー用露光容
    器。
  32. 【請求項32】 支持体シートと蓄積性蛍光体シートと
    が収容でき、かつ密封が可能な開口部と排気管とを備え
    たカセッテ及び減圧手段とを含む、放射性物質標識生体
    関連物質試料がスポット状に固定された支持体シートと
    蓄積性蛍光体シートとを互いに密着した状態で露光操作
    を行なうためのオートラジオグラフィー用露光容器。
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