JP2003020634A - 水路の施工方法 - Google Patents

水路の施工方法

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JP2003020634A
JP2003020634A JP2001208157A JP2001208157A JP2003020634A JP 2003020634 A JP2003020634 A JP 2003020634A JP 2001208157 A JP2001208157 A JP 2001208157A JP 2001208157 A JP2001208157 A JP 2001208157A JP 2003020634 A JP2003020634 A JP 2003020634A
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water channel
constructing
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water
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JP2001208157A
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Takeshi Uemi
健 上見
Isao Yoshida
功 吉田
Takuya Senba
卓也 千馬
Tetsuji Ikeda
哲司 池田
Naoko Sato
直子 佐藤
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の岸壁を利用して二重締切工を施工し、
さらに本設桟橋も利用することでより強固な構造とし
て、水圧に的確に抵抗することができ、これにより施工
コストの低廉化及び工期の短縮化を図ることができる水
路の施工方法を提供する。 【解決手段】 岸壁10によって護岸されている水際に
水路を施工するための方法として、岸壁10の前側の水
底に締切鋼矢板21を打設して、これら岸壁10と締切
鋼矢板21とを連結固定するとともに中詰めして二重締
切工部20を構成し、この二重締切工部20で水圧に抵
抗した状態で後側の陸側部分を掘削してボックスカルバ
ート部Bを構築し、このボックスカルバート部Bの構築
後に二重締切工部20を撤去するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海や河川等の水際
に、放水路、排水路あるいは取水路等といった水路を構
築する、水路の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海や河川等の水際に放水路、排水路ある
いは取水路等の水路を構築する際には、水際に鋼矢板等
を二重に打設して、自立する締切工を施工し、この締切
工の陸側をドライの状態で掘削しコンクリート等を打設
して水路の構造躯体を構築した後に、締切工を切断撤去
する施工方法を採用するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
火力発電所等からの排水を放水する放水路のように、多
量の排水を流す水路を構築する際には、放水路部分の掘
削深さは10m以上にも及ぶことがある。こうした場合
に、新たに二重締切工を仮設施工して自立させるには、
その構造が大がかりになってしまい、その結果、施工コ
ストの高騰化及び工期の長期化を招くこととなってい
た。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、既設の岸壁を利用して二重締切工を施工し、さらに
本設桟橋も利用することでより強固な構造として、水圧
に的確に抵抗することができ、これにより施工コストの
低廉化及び工期の短縮化を図ることができる水路の施工
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、既設の岸壁によって護岸されている水際に水路を施
工するための方法であって、前記岸壁の水側に位置する
鋼矢板を第1の締切工とし、前記第1の締切工の前側に
第2の締切工を打設して、これら第1の締切工と第2の
締切工とを連結固定するとともに中詰めして二重締切工
部を構成し、該二重締切工部で水圧に抵抗した状態で後
側の陸側部分を掘削して水路本体部を構築し、該水路本
体部構築後に前記二重締切工部を撤去することを特徴と
する。
【0006】このように、締切工を二重とした二重締切
工部を構成するようにしているので、容易に施工できる
方法によって締切工を自立させ、水圧に的確に抵抗させ
て陸側側を掘削していくことができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の水路の施工方法であって、陸側部分にラーメン構造を
なす桟橋部を構築して前記二重締切工部と連結固定し、
これら二重締切工部と桟橋部とで締切りを行うことを特
徴とする。
【0008】このように、二重締切工部を、ラーメン構
造をなす桟橋部と連結固定して締切りを行うようにして
いるので、二重締切工部を非常に強固な構造とでき、水
圧に対する抵抗力を更に高めることができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の水路の施工方法であって、前記桟橋部を、陸側部分に
打設した複数の杭と、これら杭の上側に設置した平板状
の桟橋上部工とで構成される、杭式の本設桟橋としたこ
とを特徴とする。
【0010】このように、桟橋部を杭式の本設桟橋とし
たことで、容易な施工によって強固なラーメン構造を構
成することができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の水路の施工方法であって、前記桟橋上部工を、プレキ
ャストコンクリートで構成したことを特徴とする。
【0012】このように、桟橋上部工をプレキャストコ
ンクリートとしているので、例えばクレーン船等の水上
搬送手段を用いて、水上側からも容易に施工を行うこと
ができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の水路の施工方法であって、前記桟橋上部
工と前記杭とを、膨張材を用いて連結固定することを特
徴とする。
【0014】このように、例えば膨張モルタル等の膨張
材を用いることで、桟橋上部工と杭とを、短時間で強固
に連結固定することができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の
何れかに記載の水路の施工方法であって、前記桟橋部上
を作業ヤードとして、前記水路本体部に関わる施工に使
用することを特徴とする。
【0016】このように、桟橋部上を作業ヤードとして
有効利用するようにしているので、二重締切工部と桟橋
部とを施工した後に水路本体部を構築する際に、その施
工を容易に且つ短時間で行うことができる。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の
何れかに記載の水路の施工方法であって、前記桟橋部の
下部に底版と側壁を施工し、前記水路本体部と接続して
水路口とすることを特徴とする。
【0018】このように、桟橋部の下部に底版と側壁を
施工して、水路本体部と連なるように水路を施工するよ
うにしているので、桟橋部をそのまま水路口として利用
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水路の施工方
法の実施の形態について、図1乃至図13を用いて説明
する。図1には、本施工方法によって海Sの水際に構築
された放水路(水路)1を示している。この放水路1
は、海Sの水際に面した桟橋部Aと、桟橋部Aから陸L
側に延在するボックスカルバート部(水路本体部)Bと
から構成されているもので、図示しない火力発電所から
の排水を海Sに放水するものである。ボックスカルバー
ト部Bの上流側で、この図示しない火力発電所と連通し
ている。
【0020】桟橋部Aは、図1及び図2に示すように、
鋼管杭(杭)31と、この鋼管杭31の上部に設置した
桟橋上部工32とで構成されている、杭式の本設桟橋で
ある。鋼管杭31は、陸L側の部分に複数本打設されて
いる。また桟橋上部工32は、平板状をなしており、P
C(プレキャストコンクリート)で構成されている。こ
のように桟橋部Aは、複数本の鋼管杭31の上側に一枚
の桟橋上部工32を各々設置したものを、横方向に複数
配設した構成となっており、排水は桟橋上部工32の下
側を流れるようになっている。すなわちこの桟橋部Aの
下部には、ボックスカルバート部Bと接続する底版35
と側壁36が施工されており、放水口(水路口)が構成
されている。なお、この桟橋部Aには、船を係留させる
こともできる。
【0021】ボックスカルバート部Bは、鉄筋コンクリ
ートで構成されている。この水路内には、排水を導流す
るための導流壁52、あるいは排水の逆流を防止するた
めのカーテンウォール53が、適宜配設されている。な
お、このボックスカルバート部Bの上側には、例えば公
園や緑地等が構築され、その有効利用が図られている。
【0022】こうした放水路1の施工方法を、図3乃至
13を用いて順に説明する。本施工方法は、第1工程か
ら第10工程までの、10の工程からなる。図3に示す
のは、放水路1が施工される前の状況である。既に岸壁
10が形成されており、護岸がなされている。この岸壁
10は、海底あるいは土中に打ち込まれた鋼矢板11
a,11bと、これら鋼矢板11aと11bの頂部側に
設けられた、コンクリート等からなる頂部躯体12とか
らなる。鋼矢板11a,11bと頂部躯体12との連結
部分は、土中に埋設された控え壁13に定着されたタイ
ロッド14によって、また頂部躯体12の上部側は、土
中に埋設されたアンカー15に定着されたタイロープ1
6によって、各々陸L側に緊張されており、岸壁10は
強固に固定されている。以下、本施工方法においては、
この岸壁10を有効に利用して施工を行っていく。すな
わち、鋼矢板11aを締切鋼矢板(第1の締切工)とし
て活用する。
【0023】先ず「第1工程」として、図4に示すよう
に、締切鋼矢板(鋼矢板)11aの前側、すなわち海S
に、締切鋼矢板(第2の締切工)21を打設する。この
締切鋼矢板21は、締切鋼矢板11aとほぼ同一の構成
をなしており、横方向に順次打設していき岸壁10の前
側に壁面を形成するものである。また、頂部躯体12の
上側の一部を撤去するとともに、岸壁10の後側を若干
量掘削し、地表に露出するタイロープ16の一部も撤去
する。すなわち、図中二点鎖線で示す部分を撤去する。
以下、一部が撤去された後に残存する頂部躯体を、符号
12aとする。更に、締切鋼矢板21と頂部躯体12a
あるいは締切鋼矢板11aとを、連結部材22を用いて
連結固定するとともに、締切鋼矢板11aと締切鋼矢板
21との間に、リサイクル材等からなる中詰材23を投
入する。
【0024】次に「第2工程」として、図5に示すよう
に、締切鋼矢板11aと締切鋼矢板21との間に中詰コ
ンクリート24を打設するとともに、その上側に中詰土
砂25を投入する。このように、連結固定されている締
切鋼矢板11aと締切鋼矢板21とに中詰めして、締切
工を二重とした二重締切工部20が構成される。中詰コ
ンクリート24は、水中コンクリートからなるもので、
トレミー管を介して打ち込んでも水中で分離しないもの
である。この中詰コンクリート24の上面部は、後述す
るように、放水路1が完成した時点において、水路の底
面を構成する。また、中詰土砂25は、放水路1が完成
した時点においては、二重締切工部20の中詰コンクリ
ート24よりも上部とともに撤去される。
【0025】次に「第3工程」として、図6に示すよう
に、二重締切工部20の陸L側を掘削するとともに、地
表に露出するタイロープ16の一部も撤去する。すなわ
ち、図中二点鎖線で示す部分を撤去する。このとき、タ
イロッド14の一部は地表に露出したままの状態となっ
ている。また、残存する頂部躯体12aの中央部近傍
に、孔12bを開口させる。この孔12bは、後述する
鋼管杭31を打ち込むためのものである。
【0026】次に「第4工程」として、図7に示すよう
に、頂部躯体12aの孔12b内、及び陸上Lの部分
に、複数の鋼管杭(杭)31を打設する。また、鋼管杭
31の後側に、H鋼杭41を打ち込む。これらH鋼杭4
1は、後述する仮設桟橋上部工42を支持して仮設桟橋
40を構成するためのものであり、放水路1の完成時に
は仮設桟橋上部工42とともに撤去される。
【0027】次に「第5工程」として、図8に示すよう
に、鋼管杭31の上側に桟橋上部工32を架設して、ラ
ーメン構造をなす杭式の桟橋部(本設桟橋)Aを構成す
る。これら桟橋上部工32は、先述したようにプレキャ
ストコンクリートから構成されている平板状のものであ
り、各々が予め所定の形状に成形されている。こうした
桟橋上部工32を、クレーン船等の海上搬送手段によっ
て海上側から搬送し、順次施工していく。すなわち図1
において示したように、海S側から、6本あるいは9本
が一組をなす鋼管杭31の上側に各々一枚の桟橋上部工
32を架設するようにする。なお、鋼管杭31と桟橋上
部工32との連結部分には膨張モルタル(膨張材)eを
充填して、両者を強固に連結固定する。また、H鋼杭4
1の上側に仮設桟橋上部工42を架設して、仮設桟橋4
0を構築する。これ以降の施工においては、桟橋上部工
32上及び仮設桟橋上部工42上を、作業ヤードとして
使用する。
【0028】次に「第6工程」として、図9に示すよう
に、連結部材33を、桟橋上部工32と締切鋼矢板21
との双方に連結する。こうすることで、二重締切工部2
0と桟橋上部工32とは連結固定され、これら二重締切
工部20と桟橋部Aのラーメン構造とが一体となって、
海Sからの水圧に抵抗し、次工程以降の陸L側の更に深
部に達する掘削時においても、十分に自立して締切りを
行うことができる。また、次の工程に備えて、タイロッ
ド14の一部、すなわち地表に露出している図中二点鎖
線部分のタイロッド14を撤去する。
【0029】次に「第7工程」として、図10に示すよ
うに、桟橋部A及び仮設桟橋40上の作業ヤードから陸
L側を掘削して土砂等を撤去するとともに、残存してい
る控え壁13及びタイロッド14も撤去する。すなわ
ち、図中二点鎖線で示す部分を撤去して、ボックスカル
バート部Bを構築するための準備をする。土砂等の撤去
が完了したら、この掘削部分に、基礎工、配筋、型枠、
コンクリートの打設工事を順次施工していき、図1にお
いて示したボックスカルバート部Bを構築する。なお、
符号53はカーテンウォールである。このようにボック
スカルバート部Bが構成されたことによって、桟橋部A
に至るまでの排水の流路が形成されたこととなる。
【0030】次に「第8工程」として、図11に示すよ
うに、桟橋上部工32の下側を掘削して土砂等を撤去す
るとともに、残存している頂部躯体12a、及び鋼矢板
11bの上側部分を切断し撤去する。すなわち、図中二
点鎖線で示す部分を撤去する。こうすることで、締切鋼
矢板11aよりも陸L側は空隙部分となるが、締切鋼矢
板11aと締切鋼矢板21とからなる二重締切工部20
と、桟橋部Aとによって、充分な強度で締切られてい
る。
【0031】次に「第9工程」として、図12に示すよ
うに、桟橋部Aの下部に基礎工とコンクリートとを打設
して、底版35及び側壁36(図1にのみ図示)を形成
し、これらをボックスカルバート部Bと接続する。こう
することで、ボックスカルバート部Bの内側底面つまり
水路の底面と、中詰コンクリート24の上面とが略面一
となって連なり、桟橋部Aの下部は放水口として機能す
る。すなわち、ボックスカルバート部Bから桟橋部Aの
下部を経て、海Sまでの排水の流路が形成されたことと
なる。
【0032】最後に「第10工程」として、図13に示
すように、締切鋼矢板11aと締切鋼矢板21との間か
ら中詰土砂25を撤去するとともに、締切鋼矢板11a
の上側部分及び締切鋼矢板21の上側部分を切断し撤去
する。このとき、連結部材33もともに撤去する。こう
して、ボックスカルバート部Bから海Sまでの排水の流
路と海Sとが連通して、火力発電所からの排水を海Sま
で流して放水することができるようになる。そして、仮
設桟橋40を撤去すれば、図1及び図2に示した放水路
1が完成する。
【0033】本実施形態に係る放水路1の施工方法にお
いては、既設の岸壁10によって護岸されている水際
の、岸壁10の海S側に位置する鋼矢板を締切鋼矢板1
1aとし、この締切鋼矢板11aの前側に締切鋼矢板2
1を打設して、これら締切鋼矢板11aと締切鋼矢板2
1とを連結固定するとともに中詰めして二重締切工部2
0を構成し、この二重締切工部20で水圧に抵抗した状
態で後側の陸L側を掘削して、桟橋部A及びボックスカ
ルバート部Bを構築するようにし、ボックスカルバート
部Bを構築した後に二重締切工部20を切断・撤去する
ようにしている。このように、締切工を二重とした二重
締切工部20を構成するようにしているので、既設の岸
壁10を有効利用できるとともに、容易に施工できる方
法によって締切工を自立させ、水圧に的確に抵抗させて
陸L側を掘削していくことができ、施工コストの節減及
び工期の短縮を図ることができる。
【0034】また、陸L側に、ラーメン構造をなす桟橋
部Aを構築して、この桟橋部Aを二重締切工部20と連
結固定している。このため、二重締切工部20を非常に
強固な構造とでき、水圧に更に的確に抵抗させることが
できるので、陸L側をより深くまで掘削することができ
るとともに、施工途中におけるメンテナンス等に要する
費用や労力を低減して、更に施工コストの節減及び工期
の短縮を図ることができる。
【0035】更に、桟橋部Aを、陸L側の部分に打設し
た複数の鋼管杭31と、これら鋼管杭31の上側に設置
した平板状の桟橋上部工32とで構成される、杭式の本
設桟橋としている。このため、容易な施工によって強固
なラーメン構造を構成することができるので、施工効率
を高めることができ、工期を更に短縮することができ
る。
【0036】更に、桟橋上部工32をプレキャストコン
クリートで構成しているので、各々が予め所定の形状に
成形されている桟橋上部工32を、例えばクレーン船等
の海上搬送手段を用いて、海S側からも容易に施工を行
うことができる。このため、施工効率を飛躍的に高める
ことができ、工期を更に短縮することができる。
【0037】更に、鋼管杭31と桟橋上部工32とを、
膨張モルタルeを用いて連結固定するようにしているの
で、鋼管杭31と桟橋上部工32とを短時間で正確且つ
強固に連結固定することができ、工期の短縮に寄与する
とともに、桟橋部Aの耐久性を向上させることができ
る。
【0038】更に、桟橋部A上を作業ヤードとして、ボ
ックスカルバート部Bに関わる施工に使用するようにし
ているので、桟橋部A上を有効利用することができる。
そのため、二重締切工部20と桟橋部Aとを施工した後
にボックスカルバート部Bを構築する際に、その施工を
容易に且つ短時間で行うことができるとともに、作業ヤ
ードとして設けられる仮設桟橋を小規模なものとする、
あるいは不要とすることができ、これにより施工コスト
の節減及び工期の短縮を更に図ることができる。
【0039】更に、桟橋部Aの下部に底版35と側壁3
6を施工し、ボックスカルバート部Bと接続して放水口
とするようにしているので、桟橋部Aを本設桟橋として
且つ水路口としてそのまま利用することができる。その
ため、作業ヤードとして設けられる仮設桟橋のように、
施工終了後に撤去するような必要がなく、施設の有効利
用を図ることができる。
【0040】なお、本実施形態においては、本発明を、
火力発電所からの排水を放水するための放水路に適用し
た例について説明したが、これに限定されるものではな
く、水際に水路を構築する際には、様々な用途に幅広く
適用させることが可能である。また、締切工に使用され
る部材として鋼矢板を示したが、例えば鋼管矢板やH型
鋼矢板などでもよく、限定されるものではない。更に、
ラーメン構造を構成する構造躯体の一例として、杭式の
桟橋を示したが、構造躯体はこれに限定されるものでは
ない。更に、水路本体部はボックスカルバートに限られ
ず、例えばコルゲート管を用いたり、アーチカルバート
としてもよい。このほかにも、本発明の趣旨を逸脱しな
い限りであれば、如何なる構成を採用しても差し支えな
いことは、言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る水路
の施工方法においては、上記の如き構成を採用している
ので、既設の岸壁を利用して二重締切工を施工し、さら
に本設桟橋も利用することでより強固な構造として、水
圧に的確に抵抗することができ、これにより施工コスト
の低廉化及び工期の短縮化を図ることができる水路の施
工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る水路の施工方法の一実施形態
により構築された水路を示す平面図である。
【図2】 図1における水路の側断面図である。
【図3】 本発明に係る水路の施工方法の一実施形態
を示す図であって、水路が構築される前の岸壁を示す側
断面図である。
【図4】 図3からの続きの図であって、水路の施工
途中の状態を示す側断面図である。
【図5】 図4からの続きの図であって、水路の施工
途中の状態を示す側断面図である。
【図6】 図5からの続きの図であって、水路の施工
途中の状態を示す側断面図である。
【図7】 図6からの続きの図であって、水路の施工
途中の状態を示す側断面図である。
【図8】 図7からの続きの図であって、水路の施工
途中の状態を示す側断面図である。
【図9】 図8からの続きの図であって、水路の施工
途中の状態を示す側断面図である。
【図10】 図9からの続きの図であって、水路の施
工途中の状態を示す側断面図である。
【図11】 図10からの続きの図であって、水路の
施工途中の状態を示す側断面図である。
【図12】 図11からの続きの図であって、水路の
施工途中の状態を示す側断面図である。
【図13】 図12からの続きの図であって、水路の
施工途中の状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 放水路(水路) A 桟橋部(本設桟橋) B ボックスカルバート部(水路本体部) 10 岸壁 11a 締切鋼矢板(鋼矢板、第1の締切工) 20 二重締切工部 21 締切鋼矢板(第2の締切工) 31 鋼管杭(杭) 32 桟橋上部工 35 底版 36 側壁 e 膨張モルタル(膨張材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千馬 卓也 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 池田 哲司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 直子 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の岸壁によって護岸されている水
    際に水路を施工するための方法であって、 前記岸壁の水側に位置する鋼矢板を第1の締切工とし、 前記第1の締切工の前側に第2の締切工を打設して、こ
    れら第1の締切工と第2の締切工とを連結固定するとと
    もに中詰めして二重締切工部を構成し、該二重締切工部
    で水圧に抵抗した状態で後側の陸側部分を掘削して水路
    本体部を構築し、該水路本体部構築後に前記二重締切工
    部を撤去することを特徴とする水路の施工方法。
  2. 【請求項2】 陸側部分にラーメン構造をなす桟橋部
    を構築して前記二重締切工部と連結固定し、これら二重
    締切工部と桟橋部とで締切りを行うことを特徴とする請
    求項1に記載の水路の施工方法。
  3. 【請求項3】 前記桟橋部を、陸側部分に打設した複
    数の杭と、これら杭の上側に設置した平板状の桟橋上部
    工とで構成される、杭式の本設桟橋としたことを特徴と
    する請求項2に記載の水路の施工方法。
  4. 【請求項4】 前記桟橋上部工を、プレキャストコン
    クリートで構成したことを特徴とする請求項3に記載の
    水路の施工方法。
  5. 【請求項5】 前記桟橋上部工と前記杭とを、膨張材
    を用いて連結固定することを特徴とする請求項3又は請
    求項4に記載の水路の施工方法。
  6. 【請求項6】 前記桟橋部上を作業ヤードとして、前
    記水路本体部に関わる施工に使用することを特徴とする
    請求項2〜5の何れかに記載の水路の施工方法。
  7. 【請求項7】 前記桟橋部の下部に底版と側壁を施工
    し、前記水路本体部と接続して水路口とすることを特徴
    とする請求項2〜6の何れかに記載の水路の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109056672A (zh) * 2018-08-28 2018-12-21 中国电建集团华东勘测设计研究院有限公司 一种改善抽水蓄能电站下水库进出水口水力学特性的方法
JP7489350B2 (ja) 2021-04-20 2024-05-23 Jfeスチール株式会社 既存岸壁の改良構造及び改良方法

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