JP2003020059A - リザーバタンク用キャップ - Google Patents

リザーバタンク用キャップ

Info

Publication number
JP2003020059A
JP2003020059A JP2001206642A JP2001206642A JP2003020059A JP 2003020059 A JP2003020059 A JP 2003020059A JP 2001206642 A JP2001206642 A JP 2001206642A JP 2001206642 A JP2001206642 A JP 2001206642A JP 2003020059 A JP2003020059 A JP 2003020059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
mounting portion
leaf spring
opening
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001206642A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Sugita
徹 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2001206642A priority Critical patent/JP2003020059A/ja
Publication of JP2003020059A publication Critical patent/JP2003020059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立性及びシール部材の交換性や取扱性等に
優れたリザーバタンク用キャップを実現する。 【解決手段】 タンク本体1の開口部11に対応した取
付部31及びそこに延設されたゲージ部32と、嵌合孔
5a,6aを介し取付部31の対応軸回りに後付けされ
た板ばね5及びシール部材6とを少なくとも備え、取付
部31が開口部11内に挿入して回転されることによ
り、開口部11に対し板ばね5の付勢に応じた強さで着
脱可能に係止されかつシール部材6で密封されるリザー
バタンク用キャップ2において、取付部31は、軸下側
に設けられてシール部材6を係合している周回溝31a
と、周回溝31aより軸上側で前記板ばね5を嵌合して
いるばね装着部31bと、ばね装着部31bの上側から
外下向きに延びて先端に係合爪35aを持つ腕部35と
を有している。又、係合爪35aは、開口部11の外周
に突設された係止部12に係脱し、かつタンク本体1か
ら外したキャップ離脱状態で板ばね5の不用意な抜け落
ちを阻止可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
パワーステアリングやブレーキ等に使用されるリザーバ
タンク用キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のリザーバタンク用キャ
ップ例(実開昭62−23762号)をキャップ取付状
態で示している。同図のキャップ50は、タンク本体6
0の筒状開口部61に対応した略T形の取付部51及び
取付部51に延設されたゲージ部52と、取付部51に
後付けされた板ばね65及びシール部材66並びにスプ
リング67とを備え、取付部51がその一部をゲージ部
52と共に開口部61内に挿入して所定角回転されるこ
とにより、スプリング67の板ばね65への付勢に応じ
た強さで着脱可能に係止され、かつシール部材66で密
封される。即ち、取付部51は、中央部に設けられたエ
アポケット53と、エアポケット53の上側を遮蔽しか
つ間にエアポケット53と外部とを連通する気体通路部
54を形成するよう結合された外カバー55と、キャッ
プ取付状態で開口部61内とエアポケット53とを連通
するエア抜き孔56とを有している。板ばね65は、開
口部61の内径よりも細長くなっており、両端部が開口
部61の開口端面に設けられている図示しない対の通し
溝から開口部61内へ挿入され、回転操作されることで
同図の如く開口部61の内端側である係止部62に抜け
止め固定される。このとき、板ばね65は、前記回転操
作をスプリング67の付勢力に抗し行われるようにし、
エア抜き孔56を開口した状態で係止部62に係止され
る。この構造では、キャップ取付状態において、タンク
本体60内と外部とがエア抜き孔56、エアポケット5
3、気体通路部54を介し連通されてタンク内圧調整を
可能にし、又、キャップ離脱状態において、板ばね65
がスプリング67によって押し上げられエア抜き孔56
を閉止して、エア抜き孔65からの異物侵入を防いだ
り、エアポケット53内に残留するオイル等の漏れを阻
止可能にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したキャップ構造
では、次のような点から未だ充分満足できなかった。第
1に、シール部材66及び板ばね65と共にスプリング
67を必須とし、板ばね65の安定した圧接力が得られ
なかったり、スプリング67の組み付け操作が悪い等と
いう問題がある。この対策としては、特願平8−314
980号記載の如くキャップ取付部に横に貫通した保持
孔を形成し、該保持孔に湾曲変形した板ばねを圧入する
ようにして、スプリング67を廃止したり、組立性等を
改善することもある。但し、その場合は、板ばねが保持
孔に圧入され差し込まれているだけなので、キャップ離
脱状態で横方向に不用意にずれる虞がある。第2に、何
れの構造でも、シール部材66は取付部51の対応軸部
に内径である嵌合孔を嵌合し組み付けられている。この
ため、シール部材66は長期使用によって劣化したとき
に交換することも可能であるが、下側に位置する板ばね
65の存在により取付部51から外し難く、新たなシー
ル部材を後付けする際も同様に組み付け難い。第3に、
タンク内圧調整では、キャップ離脱状態でエアポケット
53内に残留した液体が気体通路部54から外へ不用意
に流れる虞もある。この対策としては、エアポケット5
3に代えて、取付部51に凹状部を形成し、該凹状部に
バルブを組み付けてエア抜き孔56と気体通路部54を
バルブを介し接続することも可能であるが、その場合、
バルブに起因した組立工数も増大し易くなる。
【0004】本発明は、上記したような課題を解消する
ためになされたものである。その目的は、特に組立性及
びシール部材の交換性やタンク内圧調整等に優れたリザ
ーバタンク用キャップを提供することにある。他の目的
は以下に説明する内容の中で順次明らかにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め本発明は、図1〜図9に例示される如く、タンク本体
1の開口部11に対応した略T形の取付部31及び該取
付部31に延設されたゲージ部32と、略中心に嵌合孔
5a,6aをそれぞれ有し、該嵌合孔5a,6aを介し
前記取付部31の対応軸回りに後付けされた板ばね5及
びシール部材6とを少なくとも備え、前記取付部31が
その一部を前記ゲージ部32と共に前記開口部11内に
挿入して回転されることにより、前記開口部11に対し
前記板ばね5の付勢に応じた強さで着脱可能に係止され
かつ前記シール部材6で密封されるリザーバタンク用キ
ャップ2において、前記取付部31は、軸下側に設けら
れて前記シール部材6を係合している周回溝31aと、
前記周回溝31aより軸上側で前記板ばね5を嵌合して
いるばね装着部31bと、前記ばね装着部31bの上側
から外下向きに延びて先端に係合爪35aを持つ腕部3
5とを有していると共に、前記係合爪35aが前記開口
部11の外周に突設された係止部12に係脱し、かつタ
ンク本体1から外したキャップ離脱状態で前記板ばね5
の不用意な抜け落ちを阻止可能にすることを特徴として
いる。
【0006】以上の構造によれば、キャップ2は、板ば
ね5が取付部31のばね装着部31bに内径である嵌合
孔5aを嵌合して組み付けられ、その後、シール部材6
が周回溝31aに内径である嵌合孔6aを係合し組み付
けられる。そして、取付部31の一部がゲージ部32と
共にタンク本体1の開口部11に挿入され、所定角だけ
回転操作されると、係合爪35aが係止部12に係合し
板ばね5の付勢に応じた強さで係止される(キャップ取
付状態)。キャップ2は、前記と反対方向へ回転操作さ
れると、前記係合が解除されてタンク本体1から外され
る(キャップ離脱状態)。ところで、この種のキャップ
2は、長期使用によりシール部材6の弾性能が劣化し潰
れた状態となるため新規のものと交換したり、板ばね5
が嵌合孔5aをばね装着部31bに単に嵌合している関
係でキャップ離脱状態においてずり下がることも起き
る。この構造では、シール部材6が取付部31の軸下側
に係合配置することで交換作業を簡単に行うことがで
き、同時に、板ばね5がシール部材6の劣化及び潰れた
状態で不用意にずり下がっても係合爪35aで取付部3
1から抜け落ちないよう阻止できるようにしたものであ
る。なお、板ばね5は、嵌合孔5aとばね装着部31b
との嵌合により取付部31に簡単に組み付けられ、又、
前記の如く不用意にずり下がっても、キャップ使用状態
において再びばね装着部31bへ移動配置される。
【0007】以上の本発明は次の如く具体化されること
がより好ましい。第1に、前記腕部35は、前記開口部
11の外周から所定隙間を保ちかつ弾性片として形成さ
れ、前記板ばね5が前記ばね装着部31bからずり下が
ったとき、前記係合爪35a上にその板ばね5を保持す
る構成である。これは、係合爪35aの突出量が板ばね
5の周囲とラップする寸法に設定されていることを特定
したものである。従って、この構造では、板ばね5が腕
部35の外方向への弾性変位を伴って係合爪35aを通
過してばね装着部31bに嵌合されることになる。第2
に、前記取付部31に結合されて間に気体通路部S1を
形成する外カバー4を有し、タンク本体1へのキャップ
取付状態で、前記気体通路部S1を介し前記タンク本体
1内と外部とを連通可能にしている構成である。これ
は、キャップ2がタンク本体1の内圧を調整可能になっ
ている点を確認的に特定したものである。第3に、前記
取付部31は凹状部34と、該凹状部34に配置されて
前記外カバー4との間で挟持されるバルブ7とを有し、
タンク本体1へのキャップ取付状態で前記取付部31の
下側に設けられ前記タンク本体内に開口した通し孔37
から前記バルブ7を介し前記気体通路部S1へ連通して
いる構成である。この構造は、タンク本体1の内圧調整
機構として、上記した従来構造におけるキャップ離脱状
態でエアポケット内に残留していた液体の外部への流出
の虞をバルブ7を用いて確実に解消したものであるが、
その場合、バルブ7を凹状部34と外カバー4との間に
挟持するようにしてバルブ組み付け性を良好にしたこと
に意義がある。第4に、前記板ばね5は、ウェーブ状に
形成され、タンク本体1へのキャップ取付状態で前記係
合爪35aと前記係止部12との係合力を増大する方向
へ前記取付部31を付勢している構成である。これは、
キャップ2が板ばね5の付勢に応じた強さで着脱される
が、使用される板ばね5の付勢作用を明記したことに意
義がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明を適用したキャップを
組立状態で示し、同(a)は半断面図、同(b)は下面
図である。図2はキャップをタンク本体に取り付けた状
態で要部を拡大した半断面図である。図3はタンク本体
の開口部回りを示し、同(a)は上面図、同(b)は開
口部の側面図である。図4は図1のキャップを分解した
概略構成図である。図5はキャップ構成部材である本体
部材を示し、同(a)は上面図、同(b)は(a)のA
方向から見た図、同(c)は(b)のB−B線矢視断面
図である。図6は外カバーを示し、同(a)は下面図、
同(b)は(a)のC−C線矢視断面図である。図7は
バルブを示し、同(a)は上面図、同(b)は(a)の
D−D線断面図である。図8は板ばねを示し、同(a)
は上面図、同(b)は側面図である。図9はキャップの
要部断面を示し、同(a)は板ばねを組み付ける際の状
態を示し、同(b)は板ばね及びシール部材を組み付け
た状態を示し、同(c)はシール部材が劣化し潰れた状
態で板ばねがずり下がった状態を示している。以下の説
明では、全体の概要、各部材及び組立、要部作動の順に
詳述する。
【0009】(全体の概要)形態例のキャップ2は、タ
ンク本体1の出入口である筒状開口部11に着脱され
て、リザーバタンクの一部を構成する。構造的には、本
体部材3、外カバー4、板ばね5、シール部材6、バル
ブ7とからなり、開口部11に対し回転操作により着脱
される。本体部材3と外カバー4及びバルブ7が樹脂成
形品であり、板ばね5がステンレス製からなり、シール
部材6がゴム製からなる。但し、材質的にはこれ以外で
あっても差し支えない。タンク本体1は、オイル等の液
体を貯蔵し、キャップ2がオイル補給や点検等で開口部
11から外される場合を除き、キャップ2で常に閉じら
れている。なお、この種のキャップは、タンク本体1へ
の着脱構造として、開口部11に対しねじ結合される方
式と、所定角だけ回転して結合される(いわゆるバョネ
ット)方式とがある。本発明のキャップ2は後者の方式
に属する。製品的には、シール性及び結合力を充足する
ことに加え、タンク内圧調整、シール部材6の交換性、
組立や取扱性等に優れていることが要求される。
【0010】(構成部材)本体部材3は、開口部11に
対応した略T形の取付部31と、取付部31の軸径より
細いゲージ部32と、取付部31とケージ部32の間を
接続している連結部36とからなる。取付部31は、軸
下から上側に沿って、周回溝31a、欠肉部31c、ば
ね装着部31b、鍔状部33を一体に形成し、又、鍔状
部33の中心部から下向きに欠肉された凹状部34と、
鍔状部33の周囲から下向きに突設された2つの腕部3
5とを有している。このうち、周回溝31aは、シール
部材6の内径である嵌合孔6aと係合しシール部材6を
保持する。ばね装着部31bは、鍔状部33の真下に位
置して、板ばね5の内径である嵌合孔5aと嵌合する部
分である。鍔状部33は、図2の如く取付部31が開口
部11の筒内に挿入されたとき、開口部11の上端面よ
り外へ大きくはみ出す大きさに設定されると共に、下面
の一部が開口部11の上端面に板ばね5を介し当接して
取付部31の挿入量を規制する。凹状部34は、取付部
31のうち鍔状部33に対応した円形穴部分34bと、
その下側の矩形穴部分34aとからなり、円形穴部分3
4bが矩形穴部分34aより一回り大きくなっている。
この鍔状部33の上面には、図5の如く2本の円弧状突
起33aが凹状部34を挟んだ外周側に対に設けられ、
又、中心を通るよう左右に延びている小さな通路溝33
cが設けられている。各腕部35は、鍔状部33の外周
囲にあって略180度ずれた箇所から下向きに設けら
れ、鍔状部33の対応部(腕部35の両側)に設けられ
たノッチ33bの存在によって弾性変位し易くなってい
る。先端には、腕部35の内側つまり取付部31側に突
出した係合爪35aが設けられている。係合爪35a
は、周回溝31aより少し上側に位置していると共に、
取付部31の垂直軸部分との間には開口部11の肉厚相
当分の間隔を保っている。腕部35及び係合爪35aの
外面には、小突起35bが左右略中間に連続して形成さ
れている。これに対し、ゲージ部32は、取付部31に
連結部36を介し一体化され、タンク本体1の内奥部へ
差し込まれる。内部は、先端から連結部36の手前まで
空洞となっている。連結部36は、取付部31より細く
ゲージ部32より太くなっていて、外周と穴部分34a
を連通する通し孔37を有している。即ち、通し孔37
は、穴部分34aに連通した縦孔37aとそれよりも径
小の横孔37bとからなっている。
【0011】外カバー4は、取付部31のうち、鍔状部
33及び両腕部35が内部41に収まる大きさのキャッ
プ状からなり、図2のキャップ取付状態で取付部31と
の間に気体通路部S1を形成すると共にキャップ2の把
持部と外観を受け持つ。外カバー4の内径は、鍔状部3
3の外径よりも少し大きく設定されており、図1の如く
鍔状部33を収容したときに、カバー内周と腕部35外
面との間に若干の隙間45を形成して腕部35の弾性揺
動変位を許容する。内部41には、内面にあって、左右
対向している位置決め突起42と、中央部に対向してい
る対の押圧突起43とが設けられている。位置決め突起
42は、片側2個構成であり、前記ノッチ33bと嵌合
することにより、本体部材3に外カバー4を位置決めす
る。各押圧突起43は、半円状からなり、隙間44を保
って対向していて、後述するバルブ7を凹状部34との
間に狭持する。
【0012】板ばね5は、図面上模式化されているが、
全体が波打ちウェーブ状となっており、内径つまり嵌合
孔5aが円形でばね装着部31bと同じか若干大きく、
板幅が開口部11の筒肉厚よりも大きく(換言すると、
係合爪35aとラップする板幅寸法に)なっている。ま
た、板ばね5は、ばね装着部31bに嵌合孔5aを挿入
して簡単に組み付けることができ、図2のキャップ取付
状態で開口部11の端面と鍔状部33の間にばね力を発
現した状態で配置され、係止部12に対する係合爪35
aの係合力を増大する方向へ取付部31を付勢できる形
状となっている。シール部材6は、耐摩耗特性等に優れ
た素材からなり、リング状の内径つまり嵌合孔6aが周
回溝31aと係合可能なものであればよい。バルブ7
は、前記した凹状部34に収まる大きさからなり、上外
周に突出した鍔部7b付きの筒形本体7aが内径7cの
先端を絞り込んでスリット7dに形成した簡易なもので
ある。
【0013】(組立)以上の各部材の組立作業では、ま
ず、バルブ7が凹状部34にセットされる。この場合、
バルブ7は、本体7aが凹状部34内に入れられると、
鍔部7bが穴部分34bと穴部分34aとの段差端面に
受け止められる。次に、外カバー4が本体部材3に結合
操作される。この作業では、外カバー4が両側の位置決
め突起42を前記した対応するノッチ33bに嵌合する
ようにして鍔状部33に被せた後、溶着型を用いて前記
突起33aを溶融して鍔状部33の上面に接合一体化さ
れる。但し、外カバー4の本体部材3への結合方法とし
ては、この形態の如く超音波溶着でなくともよく、例え
ば、接着剤等を用いて結合するようにしてもよい。この
ように、外カバー4が本体部材3に結合されると、バル
ブ7は、図1の如く鍔部7bが穴部分34bと穴部分3
4aの段差端面と押圧突起43とで上下方向から狭持さ
れ、凹状部34内に固定される。この状態において、鍔
状部33と外カバー4との間には、通路溝33cに沿っ
て凹状部34の穴部分34bと外周の隙間45とを連通
する気体通路部S1が形成されている。この気体通路部
S1は、隙間45から外部に通じていると共に、バルブ
7及び穴部分34aを介しゲージ部32に接近した通し
孔37に通じている。
【0014】次に、本体部材3には、板ばね5及びシー
ル部材6が組み付けられる。その際は、板ばね5が図9
(a)の如くシール部材6を組み付ける前に組み込まれ
る。板ばね5は、内径である嵌合孔5aにゲージ部32
側を差し込んだ後、上に押し上げるようにして連結部3
6から取付部31のばね装着部31bまで移動する。そ
の過程では、板ばね5が途中で係合爪35aに当たる
が、係合爪35aが腕部35を介し図9(a)の想像線
で示した如く外側へ弾性変位して板ばね5の通過を許容
する。そして、板ばね5は、図9(b)の如く鍔状部3
3に当たって正規のばね装着部31bに嵌合される。次
に、シール部材6を周回溝31aに係合操作する。シー
ル部材6は、弾性に富んでいるため、内径である嵌合孔
6aにゲージ部32側を差し込んだ後、上に押し上げる
だけで周回溝31aに簡単に係合される。これにより、
各部材は一体化されキャップ2として完成される。
【0015】(作動)以上のキャップ2は、図2の如く
タンク本体1の開口部11に着脱可能に装着される。な
お、この開口部11は、図3の如くタンク本体1に筒状
に設けられ、周囲部に突設されて円弧状に張り出してい
る対の係止部12を有している。キャップ2は、開口部
11に対し、係合爪35aが両係止部12の間13から
奥へ通された後、所定角だけ回転されることにより係止
部12の下側に係合されて装着される。この装着操作で
は、キャップ2が板ばね5の付勢力又は反発力に抗して
回転される。このため、装着状態では、係合爪35aが
係止部12に対し板ばね5の付勢力(鍔状部33を上に
押し上げようとする力)に比例した強さで強固に係合さ
れ、又、シール部材6が開口部11の筒内面に圧接して
取付部31と開口部11との間を密封している。そし
て、この構造では、タンク本体1内が液減少等で負圧に
なると、隙間45、気体通路部S1、円形穴部34b、
隙間44、バルブ7のスリット7d、矩形穴部34a、
通し孔37を通じて外気を吸入し、逆に、タンク本体1
内が温度上昇等で正圧になると、通し孔37、矩形穴部
34a、バルブ7のスリット7d、隙間44、円形穴部
34b、気体通路部S1、隙間45を通じて気体を外部
へ逃がす。このキャップ構造では、そのように内圧調整
作用を行うが、バルブ7を介して調整することから、キ
ャップ離脱状態において矩形穴部34aまで液が侵入し
てもそこから外へ不用意に漏れる虞がない。
【0016】また、キャップ2は、長期使用によりシー
ル部材6が劣化し潰れた状態となるため新規のものと交
換したいこともある。この構造では、シール部材6が取
付部31のうち、板ばね5より下側に設けられた周回溝
31aに係合されているため、板ばね5に邪魔されるこ
となく新たなものと簡単に交換できる。なお、板ばね5
は、キャップ離脱状態において、嵌合孔5aをばね装着
部31bに単に嵌合しているため板ばね5の組み付けが
簡易である反面、装着部31bからずり下がることも起
きる。この構造では、仮に、板ばね5がシール部材6の
劣化及び潰れた状態で不用意にずり下がっても、係合爪
35a上に保持されて取付部31から抜け落ちないよう
阻止できる。また、板ばね5は、そのようにずり下がっ
ても、嵌合孔5aの取付部31へのセンタリング作用に
より、再び開口部11に取り付ける過程で正規のばね装
着部31bへ移動される。
【0017】なお、本発明は上記した形態に何ら限定さ
れることなく、適用されるタンク本体1及び開口部11
の形態等に応じ種々変更可能なものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のリザーバ
タンク用キャップによれば、シール部材が取付部の軸下
側に係合配置されているため交換作業を簡単に行うこと
ができ、又、板ばねがシール部材の劣化及び潰れた状態
で不用意にずり下がっても係合爪で取付部から抜け落ち
ないよう阻止できる。これによって、本発明は、従来品
に対し組立性及びシール部材の交換性並びに取扱性共に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明形態に係るキャップを組立状態で示す
構成図である。
【図2】 上記キャップをタンク本体に取り付けた状態
で示す要部図である。
【図3】 図2のタンク本体の開口部構成を示す図であ
る。
【図4】 図1のキャップを分解した概略構成図であ
る。
【図5】 図4の本体部材を示す細部図である。
【図6】 図4の外カバーを示す細部図である。
【図7】 図4のバルブを示す細部図である。
【図8】 図4の板ばねを示す細部図である。
【図9】 上記キャップの要部作用を示す図である。
【図10】従来キャップを使用状態で示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…タンク本体 2…キャップ 3…本体部材 4…外カバー 5…板ばね(5aは嵌合孔) 6…シール部材(6aは嵌合孔) 7…バルブ 11…タンク本体の開口部 12…タンク本体の係止部 31…取付部 32…ゲージ部 33…鍔状部(33cは通路溝) 34…凹状部 35…腕部(35aは係合爪) S1…気体通路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 EA01 3E084 AA05 AA12 AB04 BA03 CA01 CB02 DA01 DB11 EA02 EB02 FA09 FD07 GA03 GA08 GB03 GB12 HA04 HB04 HC03 HD04 3H086 AA26 AA27 AB03 AE02 AE26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体の開口部に対応した略T形の
    取付部及び該取付部に延設されたゲージ部と、略中心に
    嵌合孔をそれぞれ有し、該嵌合孔を介し前記取付部の対
    応軸回りに後付けされた板ばね及びシール部材とを少な
    くとも備え、前記取付部がその一部を前記ゲージ部と共
    に前記開口部内に挿入して回転されることにより、前記
    開口部に対し前記板ばねの付勢に応じた強さで着脱可能
    に係止されかつ前記シール部材で密封されるリザーバタ
    ンク用キャップにおいて、 前記取付部は、軸下側に設けられて前記シール部材を係
    合している周回溝と、前記周回溝より軸上側で前記板ば
    ねを嵌合しているばね装着部と、前記ばね装着部の上側
    から外下向きに延びて先端に係合爪を持つ腕部とを有し
    ていると共に、 前記係合爪が前記開口部の外周に突設された係止部に係
    脱し、かつタンク本体から外したキャップ離脱状態で前
    記板ばねの不用意な抜け落ちを阻止可能にする、ことを
    特徴とするリザーバタンク用キャップ。
  2. 【請求項2】 前記腕部は、前記開口部の外周から所定
    隙間を保ちかつ弾性片として形成され、前記板ばねが前
    記ばね装着部からずり下がったとき、前記係合爪上にそ
    の板ばねを保持する請求項1に記載のリザーバタンク用
    キャップ。
  3. 【請求項3】 前記取付部に結合されて間に気体通路部
    を形成する外カバーを有し、前記タンク本体へのキャッ
    プ取付状態で、前記気体通路部を介し前記タンク本体内
    と外部とを連通可能にしている請求項1又は2に記載の
    リザーバタンク用キャップ。
  4. 【請求項4】 前記取付部は凹状部と、該凹状部に配置
    されて前記外カバーとの間で挟持されるバルブとを有
    し、タンク本体へのキャップ取付状態で取付部の下側に
    設けられ前記タンク本体内に開口した通し孔から前記バ
    ルブを介し前記気体通路部へ連通している請求項3に記
    載のリザーバタンク用キャップ。
  5. 【請求項5】 前記板ばねは、ウェーブ状に形成され、
    タンク本体へのキャップ取付状態で前記係合爪と前記係
    止部との係合力を増大する方向へ前記取付部を付勢して
    いる請求項1から4の何れかに記載のリザーバタンク用
    キャップ。
JP2001206642A 2001-07-06 2001-07-06 リザーバタンク用キャップ Pending JP2003020059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001206642A JP2003020059A (ja) 2001-07-06 2001-07-06 リザーバタンク用キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001206642A JP2003020059A (ja) 2001-07-06 2001-07-06 リザーバタンク用キャップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003020059A true JP2003020059A (ja) 2003-01-21

Family

ID=19042743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001206642A Pending JP2003020059A (ja) 2001-07-06 2001-07-06 リザーバタンク用キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003020059A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013256297A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Hoei Kogyo Kk 燃料タンク用キャップ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59159549U (ja) * 1983-04-08 1984-10-25 アイシン精機株式会社 リザ−バのキヤツプ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59159549U (ja) * 1983-04-08 1984-10-25 アイシン精機株式会社 リザ−バのキヤツプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013256297A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Hoei Kogyo Kk 燃料タンク用キャップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10506834B2 (en) Electronic cigarette and atomizer device thereof
US20060290069A1 (en) Lip-type seal
JP3383168B2 (ja) 燃料タンクの逆流防止弁
JP3035545B2 (ja) 密封容器
JP2010522118A (ja) 閉塞組立体を備えた燃料注入パイプ用ヘッド
JP2010023881A (ja) 給油口閉鎖装置
JP6231843B2 (ja) 誤給油防止装置
KR20100055404A (ko) 커플러
JP2008068812A (ja) 燃料タンク用バルブ装置
JP2004035016A (ja) 燃料タンク用キャップ装置
US20090057218A1 (en) Protector and fluid filter using same
JP2003020059A (ja) リザーバタンク用キャップ
US20020189711A1 (en) Non-return valve for fuel tank
JP3634631B2 (ja) 燃料逆流防止バルブ
JP2004339992A (ja) 燃料噴射装置
JP2000344266A (ja) タンク用キャップおよび燃料タンク
WO2004059143A1 (ja) プレッシャバルブ付きラジエータキャップ
JP3122808B2 (ja) 水栓におけるディスク弁体のシール構造
JP4854473B2 (ja) 逆止弁
CN217177144U (zh) 一种旋转轴机构、耳机充电盒及蓝牙耳机
JP2005024076A (ja) ガス栓
JP2001310642A (ja) 燃料給油口のシール装置
JP2000257748A (ja) ボール弁およびそのストレーナー
KR200249602Y1 (ko) 휴대용 가스버너의 가스용기 위치정렬장치
JP4668055B2 (ja) 管状部材の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110302