JP2003019707A - 木質土木製品とその製造方法並びに木質材料又は木質土木製品を用いた施工方法 - Google Patents

木質土木製品とその製造方法並びに木質材料又は木質土木製品を用いた施工方法

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JP2003019707A
JP2003019707A JP2001208552A JP2001208552A JP2003019707A JP 2003019707 A JP2003019707 A JP 2003019707A JP 2001208552 A JP2001208552 A JP 2001208552A JP 2001208552 A JP2001208552 A JP 2001208552A JP 2003019707 A JP2003019707 A JP 2003019707A
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wood
civil engineering
binder
crushed
waste plastic
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Hideaki Yamamoto
英明 山本
Kozo Hokari
浩三 帆苅
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Fukuda Road Construction Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Road Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木質材料のリサイクル化を図るとともに、廃
プラスチックをも安価にリサイクルすることができる木
質土木製品を提供する。 【解決手段】 ウッドチップやおが屑等の木質材料1
に、廃プラスチックを用いたバインダを混合してブロッ
ク3を形成する。このブロック3を道路構造,盛土構
造,構造物の裏込め材や宅地の造成地構造の土木材料と
して用いる。木質材料1と廃プラスチックとを組み合わ
せて用いることにより、木質材料1と共に廃プラスチッ
クをも木質土木製品であるブロック3として再利用する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料を利用した木質土木製品とその製造方
法並びに木質材料又は木質土木製品を用いた施工方法に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の施工方
法として、木質土木材料を舗装に用いることが知られて
おり、特開平11−256508号公報には、ウッドチ
ップ及び/又はウッドファイバーとバインダの石油樹脂
とを必須構成成分とする木質系舗装体が提案され、この
混合物を用い直径10cmのマーシャルモールドを用い
て、締固め後に厚さが5cmとなるように試料を調整
し、現場でのハンドガイドローラーの転圧を想定し4.
5kgランマーで両面各8回突固め(公報第0009
段)ることが記載され、また、この構造では、耐久性に
優れ、弾性等木質系材料の優れた物性を維持(公報第0
002段)することが記載されている。
【0003】しかし、上記のような木質材料は、通常水
分を含み、周囲の雰囲気により含水量が変化し易いもの
である。このため現場混合の場合では木質材料の含水量
を管理することが難しく、含水量の増減によりバインダ
の硬化条件が変化し、硬化不良などが発生する場合もあ
り、バインダの硬化不良が発生すると現場施工した舗装
面にクラックや反りなどが起こるという問題がある。
【0004】一方、上述した特開平11−256508
号公報のように、ウッドチップ及び/又はウッドファイ
バーとバインダの石油樹脂とを必須構成成分とするもの
では、用いるバインダの材料費が高価となり、これが土
木材料として広く用いられるためには、材料費のコスト
ダウンが急務である。
【0005】そして、近年、リサイクルの更なる促進の
ために、建設現場で発生する建設発生材料或いは間伐材
等を、単に廃材として破棄するのではなく、それらの有
効利用が望まれている。一方、使用済みのプラスチック
容器などで、ポリエチレンやポリスチレン等の種々の樹
脂材料が廃プラスチックとして破棄されているが、この
ような廃プラスチックを再利用するには、種類別に細か
く分類する作業が必要となるため、再利用の際のコスト
上昇が避けられない問題がある。ところで、道路等のた
めの盛土は、一般の土砂を高く盛ることにより構築され
るが、軟弱地盤などでは土砂の自重により沈下を生じる
問題があり、さらに、重量の嵩張る土砂を運搬するため
に費用もかかる。また、擁壁などの構造物の構築におい
て、該構造物の背面側を埋め戻す場合、従来の土砂など
を用いた埋め戻しでは、不定形な土砂を用いるため作業
に時間を要すると共に、構造物自体を土砂による背面土
圧に耐える構造にする必要がある。
【0006】そこで、本発明は、木質材料のリサイクル
化を図るとともに、廃プラスチックをも安価にリサイク
ルすることができる木質土木製品とその製造方法並びに
木質材料又は木質土木製品を用いた施工方法を提供する
ことを目的とし、また、加えて、品質に優れた木質土木
製品とその製造方法を提供し、また、道路構造,盛土構
造,裏込め構造や住宅などの造成地の下部構造に利用可
能であるとともに、軟弱地盤などに適した構造が得られ
る施工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の木質土木製品
は、ウッドチップやおが屑等の木質材料に、廃プラスチ
ックを用いたバインダを混合してブロック状にしたもの
である。
【0008】この請求項1の構成によれば、工場で木質
材料の水分量を管理した状態で、廃プラスチックを用い
たバインダと混合することにより、安定した品質のブロ
ック状の木質土木製品を形成することができる。そし
て、木質材料と廃プラスチックとを組み合わせて用いる
ことにより、木質材料と共に廃プラスチックをも木質土
木製品として再利用することができる。
【0009】請求項2の木質土木製品は、ウッドチップ
やおが屑等の木質材料に、廃プラスチックを用いたバイ
ンダを混合して結合した塊を破砕してなるものである。
【0010】この請求項2の構成によれば、木質材料に
廃プラスチックを用いたバインダを混合して形成した塊
を破砕したから、得られた木質土木製品にはバインダが
コーティングされており、木質材料への吸水性を抑えた
木質土木製品となる。
【0011】請求項3の製造方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料を熱可塑性樹脂によりコーティングし
た後、前記木質材料に廃プラスチックを用いたバインダ
を混合してブロック状に形成する製造方法である。
【0012】現在、ポリエチレン,ポリスチレン,ポリ
プロピレンやPET等の種々の樹脂材料が廃プラスチッ
クとして排出されているが、これらの再利用を図る上
で、種類別に細かく分別する作業が必要となる。
【0013】請求項3の構成では、木質材料に予め熱可
塑性樹脂によりコーティングを施すことにより、廃プラ
スチックを細かく分別する作業を必ずしも必要とせず
に、複数種類が混在したまま加熱溶融し、バインダとし
て用いることができる。
【0014】請求項4の製造方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料に、廃プラスチックを用いたバインダ
を混合して結合した塊を形成し、この塊を破砕する製造
方法である。
【0015】この請求項4の構成によれば、吸水性を抑
えた木質土木製品を製造することができる。
【0016】請求項5の施工方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料に、加熱溶融した廃プラスチックを現
場で混合して土木材料に用いる施工方法である。
【0017】この請求項5の構成によれば、木質材料と
加熱溶融した廃プラスチックを現場で混合固化して、道
路構造,盛土構造,構造物の裏込め材や宅地の造成地構
造の土木材料として用いることができ、木質材料と共に
廃プラスチックをも有効利用することができる。
【0018】請求項6の施工方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料を熱可塑性樹脂によりコーティングし
た後、前記混合を行うこと施工方法である。
【0019】この請求項6の構成によれば、木質材料に
予め熱可塑性樹脂によりコーティングを施すことによ
り、廃プラスチックを細かく分別する作業を必ずしも必
要とせずに、複数種類が混在したまま加熱溶融し、バイ
ンダとして用いることができる。また、そのコーティン
グにより木質材料の吸水性が抑えられる。
【0020】請求項7の施工方法は、請求項1記載の木
質土木製品を現場で敷設又は積み重ねる施工方法であ
る。
【0021】この請求項7の構成によれば、ブロック状
の木質土木製品を、敷設して道路構造の施工を行った
り、積み重ねて盛土,構造物の裏込め材,宅地の造成地
構造の施工を行ったりでき、ブロック状としたため、現
場施工が容易となる。
【0022】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面
を参照して説明する。図1〜図8は本発明の第1実施例
を示し、図1(A)に示すように、工場内においてウッ
ドチップやおが屑等の木質材料1の含水量を調整(S
1)し、ここで必要に応じて木質材料1の乾燥作業を行
ってバインダの使用条件に適した含水量とした後、湿度
管理された工場にて、前記木質材料1とバインダとを混
合(S2)し、この混合物を有底箱型の型枠2に充填
(S3)し、バインダ硬化後に脱型(S4)して木質土
木製品たるブロック3を得る。また、バインダにより結
合された木質材料1,1間には空隙が形成され、得られ
たブロック3は透水性を備える。尚、ウッドチップは縦
横高さのいずれかが最大が10センチ以下程度のものを
用いることができる。
【0023】前記バインダには、廃プラスチックを用い
ることができ、例えばポリエチレンやポリスチレン等の
廃プラスチックが混合したものを、或いは同一種類のも
のを150℃以上に加熱すれば溶融できバインダとして
用いることができるが、加熱温度としては廃プラスチッ
クの特性から150〜250℃程度が好適である。ま
た、この際、可塑剤を混合することにより、バインダの
粘性が調整でき、コーティングの均一性や混合効率をよ
り高めることができる。
【0024】また、図1(B)に示すように、木質材料
1の吸水性を抑えるために、予め木質材料1にプレコー
ティング(S12)を施すことができ、含水量を調整(S
1)した後、木質材料1と熱可塑性樹脂との割合を、2
0:1〜1:1の範囲で混合し、木質材料1の表面を熱
可塑性樹脂により覆うプレコーティング(S12)を行
う。この後、廃プラスチックを150〜250℃程度に
加熱し、可塑剤を混合したものをバインダとして用い、
このバインダとプレコーティングされた木質材料1と割
合を、1:5〜1:1の範囲で混合(S2)する。尚、
コーティングに用いる熱可塑性樹脂の一例としては、エ
ポキシ樹脂などがある。
【0025】得られたブロック3は、例えば一辺が30
〜100センチ程度、即ち幅Wと長さLが30〜100
センチ程度の平面方形で、厚さTが5〜20センチ程度
である。このようにして、複数のブロック3を形成し、
図5に示すように、このブロック3を道路の路床4に敷
設し、木質材料1を用いた舗装面Mを形成し、この舗装
面Mは木質材料1が弾性を有するため、遊歩道などに適
したものとなる。尚、前記路床4が、透水性を備えたも
のであれば、水はブロック3を通って路床4に浸透し、
一方、路床4の上面を非透水性にして該上面を道路の幅
方向両側が低くなる傾斜とし、幅方向両側にU字溝など
の水路を設ければ、路面Mの水は前記上面に沿って道路
の幅方向両側に流れ、水路に集められ、所謂排水性舗装
構造となる。
【0026】図6は同様な製法により形成したブロック
3Aであって、前記ブロック3とは平面形状が異なる。
そのブロック3Aの平面形状は台形形状であり、幅方向
両側に位置する長辺部5Lと短辺部5Sとが平行で、長
さ方向両側の斜辺部6,6のなす角度θが略22.5度
である。尚、斜辺部6の長さは前記ブロック3の幅方向
両側の辺の長さと同一に合わせている。そして、図7の
平面図に示すように、前記ブロック3,3の間に前記ブ
ロック3Aを敷設すれば、その舗装面Mの向きを22.
5度変えることができ、長辺5L,5Lを外側にして2
つのブロック3A,3Aを並べれば、ここで舗装面Mの
向きを45度変えることができる。また、同様にして3
つ並べれば67.5度,4つ並べれば90度向きを変え
ることができる。また、図7に示すブロック3Bは、前
記角度θが45度のものである。
【0027】図8に示すブロック3A´は、円弧の長辺
部5L´と円弧の短辺部5S´を曲率中心点Sに対して
内側半径rと外側半径R(r<R)とし、R−rを斜辺
部6の長さとしたものであり、θが22.5度である。
また、図8において、θを45度にしたものが、ブロッ
ク3B´であり、これらのブロック3A´,3B´を用
いた舗装面Mは曲がり箇所で幅方向両側が湾曲した構造
となる。
【0028】このように本実施例では、請求項1に対応
して、ウッドチップやおが屑等の木質材料1に、廃プラ
スチックを用いたバインダを混合してブロック状にした
から、木質材料1と廃プラスチックとを組み合わせて用
いることにより、木質材料1と共に廃プラスチックをも
木質土木製品であるブロック3として再利用することが
できる。そして、木質材料1の水分量を管理した状態で
バインダと混合することにより、安定した品質のブロッ
ク3,3A,3B,3A´,3B´を形成することがで
き、このブロック3,3A,3B,3A´,3B´を用
いて道路構造を施工できる。また、木質材料1をバイン
ダと混合するから、該バインダによって木質材料1がコ
ーティングされるため、吸水率が低く、空気が遮断され
るから腐食が進行し難くなる。
【0029】このように本実施例では、請求項3に対応
して、ウッドチップやおが屑等の木質材料1を熱可塑性
樹脂によりコーティングした後、木質材料1に廃プラス
チックを用いたバインダを混合してブロック状に形成す
るから、現在、ポリエチレン,ポリスチレン,ポリプロ
ピレンやPET等の種々の樹脂材料が廃プラスチックと
して排出されているが、これらの再利用を図る上で、種
類別に細かく分別する作業が必要となる。これに対し
て、本実施例のように、木質材料1に予め熱可塑性樹脂
によりコーティングを施すことにより、廃プラスチック
を細かく分別する作業を必ずしも必要とせずに、複数種
類が混在したまま加熱溶融し、バインダとして用いるこ
とができ、分別することなく、混在した廃プラスチック
を用いても、製造したブロック3,3A,3B,3A
´,3B´は所要の強度を確保でき、省資源化が可能と
なる。
【0030】また、実施例上の効果として、ブロック
3,3A,3B,3A´,3B´が透水性を有するか
ら、透水性又は排水性舗装構造を得ることができる。さ
らに、長さ方向両側の斜辺部6,6が角度θをなすブロ
ック3A,3B,3A´,3B´を工場にて予め形成し
たから、これらを現場に敷設して舗装面Mの向きを変え
ることができる。特に20〜25度、好ましくはθを2
2.5度前後とし、用いるブロック3A,3A´の数を
変え、22.5度の倍数の曲がりを得ることができ、使
用において汎用性に優れたものとなる。
【0031】図9は本発明の第2実施例を示し、上記第
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、木質材料1を盛土
に用いる例であり、同図に示すように、ブロック3を積
み上げて並べ、下段のブロック3の突き合わせ箇所の上
に上段のブロック3が位置するように並べ、図9では上
段が下段より1つブロック3の数を減らして並べてい
る。ブロック3同士を、必要に応じて適宜手段により固
定し、金具を用いても良いし、バインダなどの接着剤を
用いて接着固定するようにしてもよい。また、積み重ね
たブロック3,3を土11で覆って盛土構造12とし、この
盛土構造12の上面は道路13或いは宅地などとすることが
できる。尚、図中14は盛土施工前の現状地面であり、軟
弱地盤などの施工では、現状地面14を掘削し、現状地面
14の下にブロック3を敷設する。また、この例では、幅
Wと長さLが50〜200センチ程度で、厚さTが30
〜100センチ程度の比較的大きなブロック3を用いる
ことができる。
【0032】このように構築した盛土構造12において
は、土に比べて軽量な木質材料1を用いたブロック3を
主体に使用したから、軽量な盛土となり、軟弱地盤など
においても安定した盛土構造12が得られる。また、塊と
なったブロック3を積み上げるものであるから、土を盛
るに比べて、作業が容易となって時間もかからず、施工
性に優れたものとなる。さらに、ブロック3は透水性を
有するから、ブロック3を覆う土11部分だけを水が流れ
る構造とは異なり、ブロック3も水を通すから、雨など
により、表面の土11部分だけが水の通過により脆くなる
こともない。
【0033】このように本実施例では、請求項1及び3
に対応して、上記実施例と同様な作用・効果を奏し、ま
た、請求項7に対応して、木質土木製品たるブロック3
を現場で積み重ねる施工方法であり、ウッドチップやお
が屑等の木質材料1に、廃プラスチックを用いたバイン
ダを混合して工場で複数のブロック3を形成し、これら
複数のブロック3を用いる施工方法であって、複数のブ
ロック3を積み重ねて盛土を形成するから、複数のブロ
ック3を積み重ねることにより、軽量な盛土構造を得る
ことができ、ブロック状としたため、現場施工が容易な
ものとなる。
【0034】また、実施例上の効果として、ブロック3
が透水性を有するから、雨などが盛土構造12の表面の土
11部分のみを流れることがなく、該土部分が安定し、ま
た、盛土構造12の斜面に植栽などを施した場合も植物の
生育に適したものとなる。
【0035】図10及び図11は本発明の第3実施例を
示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、木質土
木製品たるブロック3を構造物の背面側の裏込めに用い
た例であり、構造物として、コンクリート基礎21に立設
したコンクリート製の壁体22を示し、この壁体22は道路
23の長さ方向に連続して構築されている。また、図11
に示すように、この例では、ブロック3は、長さLが幅
Wの2倍のものを用いている。例えば、幅Wが50〜1
00センチ程度、長さLが100〜200センチ程度、
厚さTが30〜100センチ程度の比較的大きなブロッ
ク3を用いることができる。
【0036】そして、壁体22を構築した後、該壁体22の
背面空間の裏込め箇所に、前記ブロック3を重ね合わ
せ、上段と下段で平面90度回転させて長さ方向と幅方
向め向きを入れ替え、ブロック3を所定量積み重ねた
ら、ブロック3と壁体22との間に土などの裏込め材24を
充填し、ブロック3の上部を裏込め材24により埋め戻
す。尚、この場合、現場打ちコンクリートなどによる壁
体22の構築作業と平行してブロック3の積み上げ作業を
行うことができる。
【0037】このように構築した構造物の裏込め構造に
おいては、全てに土などの裏込め材24を用いた場合に比
べて、軽量な裏込め構造となり、構造物の壁体22に加わ
る背面土圧を軽減できるから、構造物を小型化でき、具
体的には壁体22であれば、その基礎21の大きさや壁体22
の厚さを小さくすることができる。また、ブロック3を
積み上げるものであるから、作業が容易となって時間も
かからず、施工性に優れたものとなる。また、従来の裏
込め材では、壁体22が完成してからでないと、その背面
に裏込め材を充填することができなかったが、ブロック
3はそれ自体が自立性を有するから、壁体22の施工と平
行して積み上げ作業を行うことができる。
【0038】このように本実施例では、請求項1及び3
に対応して、上記実施例と同様な作用・効果を奏し、ま
た、請求項7に対応して、木質土木製品たるブロック3
を現場で積み重ねる施工方法であり、ウッドチップやお
が屑等の木質材料1に、廃プラスチックを用いたバイン
ダを混合して工場で複数のブロック3を形成し、これら
複数のブロック3を用いる施工方法であって、複数のブ
ロック3を構造物である壁体22の背面に積み重ねて裏込
めするから、複数のブロック3を積み重ねることによ
り、背面土圧を軽減した軽量な埋め戻し構造を得ること
ができ、ブロック状としたため、現場施工が容易であ
る。
【0039】また、実施例上の効果として、ブロック3
が透水性を有するから、積み上げたブロック3の上方位
置に水が溜まることがなく、また、上部に降った雨水
が、壁体22とブロック3との間やブロック3の背面を集
中して流れることがなく、周囲と一体化した裏込め構造
を得ることができる。
【0040】図12は本発明の第4実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、複数積み上げたブ
ロック3,3…を、前記壁体22の背面側の型枠として用
いている。そして、図12(A)に示すように、コンク
リート基礎21を形成すると共に、ブロック3を重ねるブ
ロック載直面31を平坦に形成した後、このブロック載置
面31にブロック3を積み重ね、ブロック3の前面側を揃
えて背面側の型枠面32とし、さらに、この型枠面32に連
続して上部背面型枠33を設け、また、正面型枠34を設け
る。また、積み重ねたブロック3を載直面31に固定し、
この例では、既設道路35の縁にある斜面3Aと積み上げ
たブロック3との間には裏込め材24を充填し、ブロック
3の背面側への移動を規制するように固定している。そ
して、正面型枠34と型枠面32との間にコンクリートを充
填し、このコンクリートが硬化して前記壁体22が形成さ
れ、図12(B)に示すように、型枠33,34を撤去し、
道路23を復旧すると共に、ブロック3の上部に裏込め材
24を充填して仕上げる。尚、ブロック3の上面を前記道
路35と連続する舗装に仕上げるようにしてもよい。この
ようにして、図12(B)の符号36が道路の拡幅部分と
なり、ブロック3が道路拡幅部分36の下部構造となる。
【0041】このように本実施例では、請求項1及び3
に対応して、上記実施例と同様な作用・効果を奏し、ま
た、構造物である壁体22の背面側の裏込めにブロック3
を用い、木質土木製品たるブロック3を現場で積み重ね
るものであるから、請求項7に対応して、上記各実施例
と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、現場で
コンクリートを打設して構築するコンクリート構造物に
おいて、積み上げたブロック3により型枠面32を形成
し、ブロック3が型枠の一部を兼用するから、現場で型
枠を組む作業を削減できる。また、ブロック3は透水性
を有するから、充填したコンクリートが型枠面32の木質
材料1の間に入り込んで硬化することにより、複数のブ
ロック3と壁体22とを一体化することができる。
【0042】図13は本発明の第5実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、第1実施例で示し
た道路構造において、ブロック3,3A,3B,3A
´,3B´の上部に、透水性アスファルト層や透水性コ
ンクリート層からなる表層7を設けており、前記ブロッ
ク3,3A,3B,3A´,3B´の厚さTを10〜3
0センチ程度とすれば前記表層7の厚さは3〜5センチ
程度とすることができる。そして、施工においては、ブ
ロック3,3A,3B,3A´,3B´を敷設した後、
その上部に表層7を形成する。
【0043】このように本実施例においては、請求項1
及び3に対応して、上記実施例と同様な作用・効果を奏
し、また、請求項7に対応して、木質土木製品たるブロ
ック3,3A,3B,3A´,3B´を現場で敷設し、
複数のブロック3,3A,3B,3A´,3B´を道路
に敷設する施工方法であり、上記実施例と同様な作用・
効果を奏する。
【0044】また、実施例上の効果として、ブロック
3,3A,3B,3A´,3B´が透水性を有し、この
上に透水性を有する表層7を設けるから、透水性又は排
水性舗装構造を得ることができ、さらに、この例では、
上部の表層7がブロック3,3A,3B,3A´,3B
´の保護層になり、また、表層7によりブロック3,3
A,3B,3A´,3B´を一体化することができる。
【0045】図14〜図17は本発明の第6実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、図14(A)に示すよ
うに、第1実施例と同様に、工場内においてウッドチッ
プやおが屑等の木質材料1の含水量を調整(S1)し、
ここで必要に応じて木質材料1の乾燥作業を行ってバイ
ンダの使用条件に適した含水量とした後、湿度管理され
た工場にて、前記木質材料1とバインダとを混合(S
2)し、この混合物を有底箱型の型枠2に充填(S3)
し、バインダ硬化後に脱型(S4)してブロック状をな
す塊である中間成形品103を形成し、この中間成形品103
を破砕機などにより20ミリ以下程度に破砕(S5)し
て木質土木製品たる木質破砕材104を形成する。さら
に、このようにして得られた木質破砕材104を篩などを
用いて、大きさごとに分級(S6)する。
【0046】前記バインダには、廃プラスチックを用い
ることができ、例えばポリエチレンやポリスチレン等の
廃プラスチックが混合したものを、或いは同一種類のも
のを150℃以上に加熱すれば溶融できバインダとして
用いることができるが、加熱温度としては廃プラスチッ
クの特性から150〜250℃程度が好適である。ま
た、この際、可塑剤を混合することにより、バインダの
粘性が調整でき、コーティングの均一性や混合効率をよ
り高めることができる。
【0047】また、図14(B)に示すように、木質材
料1の吸水性を抑えるために、予め木質材料1にプレコ
ーティング(S12)を施すことができ、含水量を調整
(S1)した後、木質材料1と熱可塑性樹脂との割合
を、20:1〜1:1の範囲で混合し、木質材料1の表
面を熱可塑性樹脂により覆うプレコーティング(S12)
を行う。この後、廃プラスチックを150〜250℃程
度に加熱し、可塑剤を混合したものをバインダとして用
い、このバインダとプレコーティングされた木質材料1
と割合を、1:5〜1:1の範囲で混合(S2)する。
尚、コーティングに用いる熱可塑性樹脂の一例として
は、エポキシ樹脂などがある。
【0048】尚、プレコーティング(S12)を行わない
場合でも、バインダと木質材料1とを混合して結合した
塊を破砕することにより、木質破砕材104が形成される
から、該木質破砕材104の木質材料1は、バインダによ
りコーティングされたものとなる。
【0049】また、木質破砕材104は、例えば150〜
80ミリ(150ミリ未満から80ミリ以上)、80〜
60ミリ、60〜40ミリ、40〜30ミリ、30〜2
0ミリ、20〜13ミリ、13〜5ミリ、5〜2.5ミ
リ、2.5ミリ以下といったように分級することがで
き、例えば、150〜80ミリのものでは、後述する図
19等の路体,盛土や裏込めに使用でき、その用途によ
り適宜大きさの範囲の木質破砕材104を用いたり、大き
さごとで適宜な割合で混合して使用したりすることがで
きる。尚、この場合は、篩を用いて分級しており、80
〜60ミリの範囲の木質破砕材104とは、80ミリの目
の篩を通過し、60ミリの目の篩を通過しないものであ
る。もちろん上記の範囲に限定されず、150ミリ以上
の木質破砕材104を用いることも可能である。また、図
16では型枠2を用いることにより塊たる成形品3を形
成したが、型枠2を用いることなく、木質材料1とバイ
ンダとを混合したものを敷き広げてローラなどで締め固
め、これが固化して不定形な塊となったものを破砕する
ことにより、木質破砕材104を形成してもよく、この場
合、型枠2を使用しないから、脱型作業などが不要とな
る利点がある。
【0050】図17は、木質土木製品たる前記木質破砕
材104を道路の舗装に用いた例であり、現場において、
木質破砕材104と施工用のバインダ105とを混合し、これ
により得られた混合物106をほぼ一定厚さで路床107上に
敷き均して舗装層108を形成し、この舗装層108の上面が
舗装面Mとなる。前記バインダ105は前記中間成形品103
の製造時に用いたバインダと同一のものでもよく、ある
いは他のバインダでもよいが、この例では、廃プラスチ
ックを用いたものである。
【0051】そして、図14(A)及び図14(B)の
製法で得られた木質破砕材104は、いずれも製造時に木
質材料1とバインダとを混合して木質材料1をそのバイ
ンダによりコーティングしているから、水分の吸収が抑
えられ、安定した状態が保たれ、現場において施工用バ
インダ105と混合して安定した舗装用の混合物106を得る
ことができ、施工用バインダ105として、廃プラスチッ
クを150〜250℃程度に加熱し、可塑剤を混合した
ものを用いる。
【0052】このように本実施例では、請求項2に対応
して、ウッドチップやおが屑等の木質材料1に、廃プラ
スチックを用いたバインダを混合して結合した塊たる中
間成形品103を破砕してなる木質破砕材104であり、木質
材料104にバインダを混合して形成した中間成形品103を
破砕したから、得られた木質破砕材104の木質材料1に
はバインダがコーティングされており、木質材料1への
吸水性を抑えた木質破砕材104となる。そして、木質材
料1と廃プラスチックとを組み合わせて用いることによ
り、木質材料1と共に廃プラスチックをも木質土木製品
たる木質破砕材104として再利用することができる。
【0053】このように本実施例では、請求項4に対応
して、ウッドチップやおが屑等の木質材料1に、廃プラ
スチックを用いたバインダを混合して塊たる中間成形品
103を形成し、この中間成形品103を破砕するから、木質
材料1への吸水性を抑えた木質破砕材104を効率よく製
造することができる。すなわち、混合(S2)時に木質
材料1がバインダによりコーティングされるから、製造
が容易である。
【0054】また、実施例上の効果として、木質土木製
品たる木質破砕材104を道路に層状に敷設するから、リ
サイクル材料からなる木質破砕材104及び廃プラスチッ
クを道路の舗装材料として使用することができ、木質破
砕材104はバインダでコーティングされているから、吸
水率が低く、空気が遮断されるから腐食が進行し難く、
現場で安定して使用できる。また、木質破砕材104を大
きさごとに分級して使用するから、分級して大きさごと
に木質破砕材104を分けることにより、例えば舗装で用
いる骨材のように、大きさごとに使用に適した割合で木
質破砕材104を混合して使用することができる。
【0055】図18は本発明の第7実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、路床107の上面107
Aは道路幅方向の中央から両側に向ってそれぞれ低くな
る傾斜をなし、前記路床107の上面107Aを遮水構造と
し、その上面107Aに、前記木質破砕材104と施工用のバ
インダ105とを混合した前記混合物106をほぼ一定厚さで
敷き均して透水性を有する舗装層108を形成し、この舗
装層108の上面が舗装面Mとなる。また、道路の幅方向
両側には側溝108が設けられている。尚、前記舗装層108
を透水性にするには、使用する木質破砕材104の大きさ
とバインダ105の使用量などを調整することにより木質
破砕材104,104間に空隙を設けるようにすればよく、木
質破砕材104を分級して大きさごとに使用する割合を調
整してもよい。
【0056】そして、舗装面Mに降った雨水は、舗装層
108を通り、遮水性の上面107Aの傾斜に沿って側溝109
に流れ込み、所謂、排水性舗装構造となる。
【0057】このように本実施例では、請求項2及び4
に対応して、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏
し、また、木質土木製品たる木質破砕材104を道路に層
状に敷設するから、上記第6実施例と同様な作用・効果
を奏する。さらに、この例では、水を通さない層の上に
透水性の舗装層108を形成し、傾斜をつけたから、水が
上面107A上を伝わって舗装層108内を流れて排水され、
舗装面Mに水が溜まることがない。
【0058】図19は本発明の第8実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、路床107の上に前
記木質破砕材104を敷設して下部層111を形成し、この下
部層111の上に砕石により中間層112を形成し、この中間
層112の上にコンクリートやアスファルトからなる上部
舗装層113を形成し、この上部舗装層113の上面が舗装面
Mとなる。
【0059】したがって、施工用バインダ105を用いる
ことなく、木質砕材104を砕石のように敷設して層状と
し、舗装構造の一部とすることにより、建設現場で発生
する建設発生材料或いは間伐材などの木質材料1を有効
利用することができる。
【0060】このように本実施例では、請求項2及び4
に対応して、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏
し、また、木質破砕材104を道路に層状に敷設するか
ら、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏する。さら
に、この例では、上部舗装層113と中間層112と下部層11
1とからなる舗装体の下部側で路床107の上の該下部層11
1に、木質破砕材104を用いたから、舗装構造にリサイク
ル材料である木質材料1を有効に用いることができる。
すなわち、舗装体の下部であれば、上部より強度を必要
としないからである。
【0061】図20〜図23は本発明の第9実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例では、容体とし
てネットからなる袋体121を用い、この袋体121の開口部
122から前記木質破砕材104を充填し、前記開口部122を
封止して封止部122Aを形成し、これにより袋体121内を
木質破砕材104で満たした木質破砕材収納袋124が得ら
れ、この木質破砕材収納袋124を土木材料として用い
る。尚、木質破砕材収納袋124は人手による運搬を考慮
すると、例えば重量は10〜20kg程度とすることが
好ましい。また、袋体121は透水性を有する。そして、
図22及び図23に示すように、路床107土に前記木質
破砕材収納袋124を敷き並べて下部層111Aとし、この下
部層111A上に前記中間層112と上部舗装層113を重ねて
設け、袋体121に入った木質破砕材104を道路構造として
用いる。
【0062】このように本実施例では、請求項2及び4
に対応して、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏
し、また、木質破砕材104を道路に層状に敷設するか
ら、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏する。さら
に、この例では、木質破砕材104を容体たる袋体121に充
填して土木材料として使用するから、予め袋体121に入
れてほぼ一定厚さとなった木質破砕材収納袋124を敷設
すればよいから、作業が容易となる。
【0063】図24は本発明の第10実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、前記木質破砕材
収納袋124を盛土に用いる例であり、同図に示すよう
に、盛土材として前記木質破砕材収納袋124を積み上げ
て並べ、下段の木質破砕材収納袋124の突合せ箇所の上
に、上段の木質破砕材収納袋124が位置するように並
べ、図24では上段が下段より1つ木質破砕材収納袋12
4の数を減らして並べている。尚、この例の木質破砕材
収納袋124は厚さが数十センチ程度と比較的大きなもの
を用いることができる。また、木質破砕材収納袋124同
士を、必要に応じて適宜手段により固定し、この固定に
は金具を用いてもよいし、或いは、木質破砕材収納袋12
4は棒材などを通し易い構造であるから、木質破砕材収
納袋124に図示しない縦方向のアンカーなどを挿通し、
このアンカーの下部を土壌に固定するようにしてもよ
い。また、積み重ねた木質破砕材収納袋124を土131で覆
って盛土構造132とし、この盛土構造132の上面は道路13
3や宅地などとすることができる。尚、図中134は盛土施
工前の現状地面であり、軟弱地盤などの施工では、現状
地面134を掘削し、現状地面の下に木質破砕材収納袋124
を敷設する。
【0064】このように構築した盛土構造132において
は、土に比べて軽量な木質材料1を用い木質破砕材104
を使用したから、軽量な盛土となり、軟弱地盤などにお
いても安定した盛土構造が得られる。また、木質破砕材
104を入れた木質破砕材収納袋124を積み上げるものであ
るから、土を盛る場合に比べて、作業が容易となって時
間もかからず、施工性に優れたものとなる。さらに、木
質破砕材収納袋124は透水性を有するから、木質破砕材
収納袋124を覆う土131部分だけを水が流れる構造とは異
なり、木質破砕材収納袋124も水を通すから、雨などに
より表面の土131部分だけが水の通過により脆くなるこ
ともない。
【0065】このように本実施例では、請求項2及び4
に対応して、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏す
る。また、この例では、木質土木製品たる木質破砕材10
4を容体たる袋体121に充填して土木材料である盛土材に
使用するから、木質破砕材104を袋体121の形状に合わせ
て収納し、木質破砕材収納袋124を用いることができ、
この木質破砕材収納袋124を積み重ねることにより、作
業が容易で、軽量な盛土構造132を得ることができる。
さらに、土木材料たる木質破砕材収納袋124が盛土材で
あるから、木質破砕材104を充填した容体を積み重ねる
等して軽量な盛土構造132を得ることができ、このよう
に袋詰め構造としため、現場施工が容易なものとなる。
【0066】図25は本発明の第11実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、木質破砕材104
を構造物の背面側の埋め戻しに用いた例であり、構造物
として、コンクリート基礎141に立設したコンクリート
製の壁体142を示し、この壁体142は道路143の長さ方向
に連続して構築されている。尚、図中144は既設道路で
あり、この既設道路144の幅方向端部は斜面145になって
いる。そして、壁体142を構築した後、該壁体142の背面
空間と前記斜面145との間に裏込め材として前記木質破
砕材104を投入し、裏込めした木質破砕材104の上面146
に、土層や舗装層などの上部層147を設け、この上部層1
47は透水性舗装層とすることができる。
【0067】このように構築した構造物の裏込め構造に
おいては、全てに土などの裏込め材を用いた場合に比べ
て、軽量な裏込め構造となり、構造物の壁体142に加わ
る背面土圧を軽減できるから、構造物を小型化でき、具
体的には壁体142であれば、その基礎141の大きさや壁体
142の厚さを小さくすることができる。
【0068】このように本実施例では、請求項2及び4
に対応して、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏
し、また、構造物である壁体142の背面側に投入した木
質破砕材104層は透水性を有するから、水はけの良い構
造となる。
【0069】図26は本発明の第12実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、構造物の裏込め
に前記木質破砕材収納袋124を用いており、この収納袋1
24として長さLが幅Wの2倍のものを用いている。そし
て、構造物である壁体142を構築した後、該壁体142の背
面空間の埋め戻し箇所に、前記木質は最材収納袋124を
車ね合わせ、上段と下段で平面90度回転させて長さ方
向と幅方向の向きを入れ替え、木質破砕材収納袋124を
所定量積み重ねたら、木質破砕材収納袋124と壁体142と
の間に土などの裏込め材148を充填し、木質破砕材収納
袋124の上部を裏込め材148により埋め戻す。尚、この場
合、壁体142の施工と平行して木質破砕材収納袋124を積
み上げることができる。
【0070】このように構築した構造物の裏込め構造に
おいては、全てに土などの裏込め材を用いた場合に比べ
て、軽量な裏込め構造となり、構造物の壁体142に加わ
る背面土圧を軽減できるから、構造物を小型化でき、具
体的には壁体142であれば、その基礎141の大きさや壁体
142の厚さを小さくすることができる。また、木質破砕
材収納袋124を積み上げるものであるから、作業が容易
となって時間もかからず、施工性に優れたものとなる。
また、従来の裏込め材では、壁体142が完成してからで
ないと、その背面に裏込め材を充填することができなか
ったが、木質は最材収納袋124を用いることにより、積
み上げ可能であるから、壁体142の施工と平行して積み
上げ作業を行うことができる。
【0071】このように本実施例では、請求項2及び4
に対応して、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏
し、また、この例では、土木材料たる木質破砕材収納袋
24が構造物たる壁体142の裏込め材であるから、木質破
砕材104を充填した容体を積み重ねる等して軽量な裏込
め構造を得ることができ、木質破砕材104を袋詰めした
め、現場施工が容易なものとなる。
【0072】そして、複数の木質破砕材収納袋124を構
造物である壁体142の背面に積み重ねて裏込めするか
ら、複数の収納袋124を積み重ねることにより、背面土
圧を軽減した軽量な埋め戻し構造を得ることができ、木
質破砕材104を袋詰めとしたため、現場施工が容易であ
る。さらに、収納袋124が透水性を有するから、積み上
げた収納袋124の上方位置に水が溜まることがなく、ま
た、上部に降った雨水が、壁体142と収納袋124との間や
収納袋124の背面を集中して流れることがなく、周囲と
一体化した裏込め構造を得ることができる。
【0073】図27及び図28は本発明の第13実施例
を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、容体
として金網製網体からなる籠本体151Aを用い、この籠
本体151Aに前記木質破砕材104を入れたものが蛇籠或い
は布団籠151となる。前記籠本体151Aはそれぞれ金属製
網体からなる底面部152と、四つの側面部153と、上部開
口154を開成する蓋面部155とを備え、内部に前記木質破
砕材104を充填する。そして、図28に示すように、河
川や海岸などの浸食を防止する護岸工事において、その
傾斜した護岸の斜面156に、木質破砕材104を詰めた布団
籠151をその傾斜方向及び長さ方向に敷設する。尚、図
中157は水面、158は水底である。
【0074】このように本実施例では、請求項2及び4
に対応して、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏
し、また、この例では、木質土木製品たる木質破砕材10
4を容体たる籠本体151Aに充填して土木材料に使用する
から、布団籠151を、河川工事の護岸・水制などに用いる
ことができる。
【0075】このようにして形成した護岸構造において
は、木質材料1及び廃プラスチックから形成した木質破
砕材104を用いることにより、石材を用いる場合に比べ
て布団籠151の重量が軽くなるから、水底や川辺或いは
軟弱地盤などの支持力の小さい面に載置し、該面を保護
するに適したものとなる。
【0076】図29は本発明の第14実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例は、宅地などの造成地
161に適用したものであり、一点鎖線に示す斜面160を造
成した造成地161において、図29の左側に示すよう
に、造成地161の下部構造に、前記ブロック3或いは木
質破砕材収納袋124を重ね合わせた構成を採用してい
る。また、図29の右側に示すように、木質材料1と廃
プラスチックを用いた現場施工用のバインダ105とを現
場で混合した混合物171、または、プレコーティング
(S12)を施した木質材料1Pと廃プラスチックを用い
た現場施工用のバインダ105とを現場で混合した混合物1
72を、擁壁162の裏込め材として用い、裏込め材である
混合物171,172が硬化して造成地161の下部構造を形成
し、或いは木質材料1と廃プラスチックを用いないバイ
ンダ205とを現場で混合した混合物173、または、プレコ
ーティング(S12)を施した木質材料1Pと前記バイン
ダ205とを現場で混合した混合物174を、擁壁162の裏込
め材として用い、裏込め材である混合物173,174が硬化
して造成地161の下部構造を形成している。この場合、
前記廃プラスチックを用いた施工用のバインダ105は、
複数種類を混合した廃プラスチック、或いは同一種類の
廃プラスチックを、150℃以上、好ましくは150〜
250℃程度に加熱溶融し、必要に応じて可塑剤を混合
したものを現場でバインダとして用いる。尚、廃プラス
チックを用いないバインダ205は各種のバインダを用い
ることができる。
【0077】このように本実施例では、請求項1及び3
に対応して、ウッドチップやおが屑等の木質材料1に、
廃プラスチックを用いたバインダを混合してブロック状
にした木質土木製品たるブロック3を用いるものであ
り、また、請求項2及び4に対応して、ウッドチップや
おが屑等の木質材料1に、廃プラスチックを用いたバイ
ンダを混合して結合した塊を破砕してなる木質破砕材10
4を木質破砕材収納袋124として用いるものであり、上記
各実施例と同様の作用・効果を奏する。
【0078】また、このように本実施例では、請求項5
に対応して、ウッドチップやおが屑等の木質材料1に、
加熱溶融した廃プラスチックを現場で混合して土木材料
に用いること施工方法であるから、木質材料1と加熱溶
融した廃プラスチックを現場で混合固化して、道路構
造,盛土構造,構造物の裏込め材や宅地の造成地161構
造の土木材料として用いることができ、木質材料1と共
に廃プラスチックをも有効利用することができる。
【0079】さらに、このように本実施例では、請求項
6に対応して、ウッドチップやおが屑等の木質材料1を
熱可塑性樹脂によりコーティングした後、前記混合を行
う施工方法であるから、木質材料1に予め熱可塑性樹脂
によりコーティングを施した木質材料1Pを用いること
により、廃プラスチックを細かく分別する作業を必ずし
も必要とせずに、複数種類が混在したまま加熱溶融し、
バインダ105として用いることができる。また、そのコ
ーティングにより木質材料1の吸水性を抑えることがで
きる。
【0080】図30は本発明の第15実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例は、第5実施例の変形
例であり、現場において、木質材料1と廃プラスチック
を用いた施工用のバインダ105とを現場で混合した混合
物171、または、プレコーティング(S12)を施した木
質材料1Pと廃プラスチックを用いた現場施工用のバイ
ンダ105とを現場で混合した混合物172、または、木質材
料1と廃プラスチックを用いないバインダ205とを現場
で混合した混合物173、または、プレコーティング(S1
2)を施した木質材料1Pと前記バインダ205とを現場で
混合した混合物174をほぼ一定厚さで路床107上に敷き均
して舗装層108を形成し、この舗装層108の上面が舗装面
Mとなる。
【0081】このように本実施例では、請求項1及び3
に対応して、上記各実施例と同様の作用・効果を奏し、
また、この例では、請求項5に対応して、ウッドチップ
やおが屑等の木質材料1に、加熱溶融した廃プラスチッ
クを現場で混合して土木材料に用いること施工方法であ
るから、木質材料1と加熱溶融した廃プラスチックを現
場で混合固化して、道路構造,盛土構造,構造物の裏込
め材や宅地の造成地構造の土木材料として用いることが
でき、木質材料1と共に廃プラスチックをも有効利用す
ることができる。また、プレコーティングを施した木質
材料1Pを用いるから、請求項6に対応して、上記第1
4実施例と同様な作用・効果を奏する。
【0082】図31は本発明の第16実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例は、第2実施例の変形
例であり、盛土構造12において、その内部構造に前記混
合物171,172,173,174を用いたものであり、混合物17
1,172,173,174が固化した上を土11で覆ってなる。
【0083】このように本実施例では、請求項1及び3
に対応して、上記各実施例と同様の作用・効果を奏し、
また、この例では、請求項5に対応して、ウッドチップ
やおが屑等の木質材料1に、加熱溶融した廃プラスチッ
クを現場で混合して土木材料に用いること施工方法であ
るから、木質材料1と加熱溶融した廃プラスチックを現
場で混合固化して、道路構造,盛土構造12,構造物の裏
込め材や宅地の造成地構造の土木材料として用いること
ができ、木質材料1と共に廃プラスチックをも有効利用
することができる。また、プレコーティングを施した木
質材料1Pを用いるから、請求項6に対応して、上記第
14実施例と同様な作用・効果を奏する。
【0084】図32は本発明の第17実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例は、第11実施例の変
形例であり、構造物の背面側の埋め戻しに用いた例であ
り、構造物として、コンクリート基礎141に立設したコ
ンクリート製の壁体142を示し、壁体142を構築した後、
該壁体142の背面空間と前記斜面145との間に裏込め材と
して前記混合物171,172,173,174を投入し、固化した
混合物171,172,173,174の上面46に、土層や舗装層な
どの上部層147を設け、この上部層147は透水性舗装層と
することができる。
【0085】このように本実施例では、請求項1及び3
に対応して、上記各実施例と同様の作用・効果を奏し、
また、この例では、請求項5に対応して、ウッドチップ
やおが屑等の木質材料1に、加熱溶融した廃プラスチッ
クを現場で混合して土木材料に用いること施工方法であ
るから、木質材料1と加熱溶融した廃プラスチックを現
場で混合固化して、道路構造,盛土構造,構造物の裏込
め材や宅地の造成地構造の土木材料として用いることが
でき、木質材料1と共に廃プラスチックをも有効利用す
ることができる。また、プレコーティングを施した木質
材料1Pを用いるから、請求項6に対応して、上記第1
4実施例と同様な作用・効果を奏する。
【0086】図33は本発明の第18実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、木質土木製品た
るブロック3を盛土に用いた上記第2実施例において、
積み重ねたブロック3,3を盛土材181で覆って盛土構
造12とし、前記盛土材181として、現場掘削などにより
発生した現場発生土等の土11と前記木質破砕材104とを
混合したものを用い、この混合にはバインダは用いてい
ない。
【0087】このように本実施例では、上記第2実施例
と同様な作用・効果を奏し、また、木質破砕材104を用
いるから請求項2及び4に対応して、上記各実施例と同
様な作用・効果を奏し、さらに、この例では、盛土材18
1に木質破砕材104を混合して用いることにより、盛土構
造12の更なる軽量化を図ることができる。
【0088】図34は本発明の第19実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、木質土木製品た
るブロック3を構造物の背面側の裏込めに用いた上記第
3実施例において、該第3実施例と同様に、ブロック3
と壁体22との間に裏込め材182を充填し、ブロック3の
上部を裏込め材182により埋め戻し、この裏込め材182と
して、現場掘削などにより発生した現場発生土等の土24
と前記木質破砕材104とを混合したものを用い、この混
合にはバインダは用いていない。
【0089】このように本実施例では、上記第3実施例
と同様な作用・効果を奏し、また、木質破砕材104を用
いるから請求項2及び4に対応して、上記各実施例と同
様な作用・効果を奏し、さらに、この例では、裏込め材
182に木質破砕材104を混合して用いることにより、構造
物の裏込め構造の更なる軽量化を図ることができる。
【0090】図35は本発明の第20実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、木質破砕材収納
袋124を盛土に用いる上記第10実施例において、積み
重ねた木質破砕材収納袋124を盛土材181Aで覆って盛土
構造132とし、前記盛土材181Aとして、現場掘削などに
より発生した現場発生土等の土131と前記木質破砕材104
とを混合したものを用い、この混合にはバインダは用い
ていない。
【0091】このように本実施例では、上記第10実施
例と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、盛土
材181Aに木質破砕材104を混合して用いることにより、
盛土構造132の更なる軽量化を図ることができる。
【0092】図36は本発明の第21実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、構造物の裏込め
に木質破砕材収納袋124を用いた上記第12実施例にお
いて、該第12実施例と同様に、木質破砕材収納袋124
と壁体142との間に裏込め材182Aを充填し、木質破砕材
収納袋124の上部を裏込め材182Aにより埋め戻、この裏
込め材182Aとして、現場掘削などにより発生した現場
発生土等の土148と前記木質破砕材104とを混合したもの
を用い、この混合にはバインダは用いていない。
【0093】このように本実施例では、上記第12実施
例と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、裏込
め材182Aに木質破砕材104を混合して用いることによ
り、構造物の裏込め構造の更なる軽量化を図ることがで
きる。
【0094】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、木質材料であれば、各種の
材料を用いることができる。また、木質材料に細骨材な
どを混合してもよい。さらに、プレコーティングに用い
る熱可塑性樹脂は各種のものを用いることができる。ま
た、実施例では、コンクリート製の構造物を示したが、
構造物は金属製などでもよい。さらに、木質材料には、
繊維状のウッドファイバーも含まれる。
【0095】
【発明の効果】請求項1の木質土木製品は、ウッドチッ
プやおが屑等の木質材料に、廃プラスチックを用いたバ
インダを混合してブロック状にしたものであり、木質材
料のリサイクル化を図るとともに、廃プラスチックをも
安価にリサイクルすることができる木質土木製品を提供
することができる。
【0096】請求項2の木質土木製品は、ウッドチップ
やおが屑等の木質材料に、廃プラスチックを用いたバイ
ンダを混合して結合した塊を破砕してなるものであり、
木質材料のリサイクル化を図るとともに、廃プラスチッ
クをも安価にリサイクルすることができる木質土木製品
を提供することができる。
【0097】請求項3の製造方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料を熱可塑性樹脂によりコーティングし
た後、前記木質材料に廃プラスチックを用いたバインダ
を混合してブロック状に形成する製造方法であり、木質
材料のリサイクル化を図るとともに、廃プラスチックを
も安価にリサイクルすることができる木質土木製品の製
造方法を提供することができる。
【0098】請求項4の製造方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料に、廃プラスチックを用いたバインダ
を混合して結合した塊を形成し、この塊を破砕する製造
方法であり、木質材料のリサイクル化を図るとともに、
廃プラスチックをも安価にリサイクルすることができる
木質土木製品の製造方法を提供することができる。
【0099】請求項5の施工方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料に、加熱溶融した廃プラスチックを現
場で混合して土木材料に用いる施工方法であり、木質材
料のリサイクル化を図るとともに、廃プラスチックをも
安価にリサイクルすることができる施工方法することが
できる。
【0100】請求項6の施工方法は、ウッドチップやお
が屑等の木質材料を熱可塑性樹脂によりコーティングし
た後、前記混合を行う施工方法であり、木質材料のリサ
イクル化を図るとともに、廃プラスチックをも安価にリ
サイクルすることができる施工方法を提供することがで
きる。
【0101】請求項7の施工方法は、請求項1記載の木
質土木製品を現場で敷設又は積み重ねる施工方法であ
り、木質材料のリサイクル化を図るとともに、廃プラス
チックをも安価にリサイクルすることができる施工方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す木質土木製品である
ブロックの製造方法を示すブロック図である。
【図2】同上、型枠の断面図である。
【図3】同上、ブロックの斜視図であり、一部を拡大し
ている。
【図4】同上、ブロックの平面図である。
【図5】同上、舗装構造の断面図である。
【図6】同上、他のブロックの平面図である。
【図7】同上、舗装面の平面図である。
【図8】同上、湾曲辺部を持つブロックの平面図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例を示す盛土構造の断面図で
ある。
【図10】本発明の第3実施例を示す裏込め構造の断面
図である。
【図11】同上、ブロックの斜視図である。
【図12】本発明の第4実施例を示す断面図であり、図
12(A)はブロックを型枠に利用した状態を示す施工
途中の断面図、図12(B)は、施工後の断面図であ
る。
【図13】本発明の第5実施例を示す舗装構造の断面図
である。
【図14】本発明の第6実施例を示す木質土木製品たる
木質破砕材の製造方法を示すブロック図である。
【図15】同上、型枠の断面図である。
【図16】同上、斜視図であり、中間成形品を破砕して
木質破砕材を形成し、この木質破砕材を分級する工程を
説明している。
【図17】同上、道路に木質破砕材を層状に敷設した断
面図である。
【図18】本発明の第7実施例を示す排水性舗装構造の
断面図である。
【図19】本発明の第8実施例を示す舗装構造の断面図
である。
【図20】本発明の第9実施例を示す袋体と木質破砕材
の斜視図である。
【図21】同上、木質破砕材収納袋の断面図である。
【図22】同上、木質破砕材収納袋を道路に敷設する工
程を説明する断面図である。
【図23】同上、木質破砕材収納袋を用いた舗装構造の
断面図である。
【図24】本発明の第10実施例を示す盛土構造の断面
図である。
【図25】本発明の第11実施例を示す裏込め構造の断
面図である。
【図26】本発明の第12実施例を示す裏込め構造の断
面図である。
【図27】本発明の第13実施例を示す籠本体と木質破
砕材の斜視図である。
【図28】本発明の第13実施例を示す斜面に布団籠を
敷設した断面図である。
【図29】本発明の第14実施例を示す宅地の造成地の
断面図である。
【図30】本発明の第15実施例を示す道路施工の断面
図である。
【図31】本発明の第16実施例を示す盛土構造の断面
図である。
【図32】本発明の第17実施例を示す裏込め構造の断
面図である。
【図33】本発明の第18実施例を示す盛土構造の断面
図である。
【図34】本発明の第19実施例を示す裏込め構造の断
面図である。
【図35】本発明の第20実施例を示す盛土構造の断面
図である。
【図36】本発明の第21実施例を示す裏込め構造の断
面図である。
【符号の説明】
1 木質材料 3,3A,3B,3A´,3B´ ブロック(木質土木
製品) 103 中間成形品(塊) 104 木質破砕材(木質土木製品) 105 施工用のバインダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B260 AA20 BA02 BA15 BA18 CB03 CD30 DA01 DD03 EA05 EB02 EB06 EB19 EB21 2D044 CA08 2D051 AA02 AB03 AD07 AE05 AF03 AG01 AG06 AG15 AG18 AH02 DA01 DA11 DC09 EA02 EA06 EB05 EB06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウッドチップやおが屑等の木質材料に、
    廃プラスチックを用いたバインダを混合してブロック状
    にしたことを特徴とする木質土木製品。
  2. 【請求項2】 ウッドチップやおが屑等の木質材料に、
    廃プラスチックを用いたバインダを混合して結合した塊
    を破砕してなることを特徴とする木質土木製品。
  3. 【請求項3】 ウッドチップやおが屑等の木質材料を熱
    可塑性樹脂によりコーティングした後、前記木質材料に
    廃プラスチックを用いたバインダを混合してブロック状
    に形成することを特徴とする木質土木製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 ウッドチップやおが屑等の木質材料に、
    廃プラスチックを用いたバインダを混合して結合した塊
    を形成し、この塊を破砕することを特徴とする木質土木
    製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 ウッドチップやおが屑等の木質材料に、
    加熱溶融した廃プラスチックを現場で混合して土木材料
    に用いることを特徴とする木質材料を用いた施工方法。
  6. 【請求項6】 ウッドチップやおが屑等の木質材料を熱
    可塑性樹脂によりコーティングした後、前記混合を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の木質材料を用いた施工
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の木質土木製品を現場で敷
    設又は積み重ねることを特徴とする木質土木製品を用い
    た施工方法。
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Cited By (3)

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JP2018178627A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 岡三リビック株式会社 土圧低減構造

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