JP2003019668A - 工作機械用クーラントの油回収装置 - Google Patents
工作機械用クーラントの油回収装置Info
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Landscapes
- Removal Of Floating Material (AREA)
- Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切粉等を沈殿堆積させることなく、クーラン
トに混在している油を確実に回収できる工作機械用クー
ラントの油回収装置を提供する。 【解決手段】 クーラントタンク11内を、上流側面1
1aと下流側面11bの間で底部を連通させて複数の収
容部16a・・・16eに分割するタンク内分割手段1
5a・・・15dと、収容部16b、16c、16dに
対応して設けた油回収手段17A、17B、17Cとを
有し、タンク11の底部に上流側面11aから下流側面
11bに向けてクーラント10の流れが生じるように、
タンク11内に工作機械で使用されたクーラント10を
上流側面11a側から流し込んで下流側面11b側から
吸引するようにして、収容部16b、16c、16dに
おいて浮上する油を油回収手段17A、17B、17C
で回収する。
トに混在している油を確実に回収できる工作機械用クー
ラントの油回収装置を提供する。 【解決手段】 クーラントタンク11内を、上流側面1
1aと下流側面11bの間で底部を連通させて複数の収
容部16a・・・16eに分割するタンク内分割手段1
5a・・・15dと、収容部16b、16c、16dに
対応して設けた油回収手段17A、17B、17Cとを
有し、タンク11の底部に上流側面11aから下流側面
11bに向けてクーラント10の流れが生じるように、
タンク11内に工作機械で使用されたクーラント10を
上流側面11a側から流し込んで下流側面11b側から
吸引するようにして、収容部16b、16c、16dに
おいて浮上する油を油回収手段17A、17B、17C
で回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削盤等の工作機
械で使用されたクーラントに混入している油を回収する
工作機械用クーラントの油回収装置に関する。
械で使用されたクーラントに混入している油を回収する
工作機械用クーラントの油回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】研削盤等の工作機械では、使用したクー
ラントをマグネットセパレータに供給して切粉等の磁性
体を分離し、その後、クーラントタンクに流入させてク
ーラントに混入している潤滑油、作動油、不水溶性切削
液等の油を浮上させてオイルスキーマで回収し、このク
ーラントタンク内のクーラントを必要に応じて濾過器及
びクリーンタンク等を経て工作機械へ供給して循環使用
するようにしている。
ラントをマグネットセパレータに供給して切粉等の磁性
体を分離し、その後、クーラントタンクに流入させてク
ーラントに混入している潤滑油、作動油、不水溶性切削
液等の油を浮上させてオイルスキーマで回収し、このク
ーラントタンク内のクーラントを必要に応じて濾過器及
びクリーンタンク等を経て工作機械へ供給して循環使用
するようにしている。
【0003】従来、このようなクーラント循環装置に用
いられるクーラントタンクとして、マグネットセパレー
タで分離しきれなかった残存する切粉や非磁性体の砥粒
等が底部に沈殿して堆積するのを防止するため、その底
部にチップコンベヤを設けて沈殿した切粉等を自動的に
掻き出すようにしたものがある。
いられるクーラントタンクとして、マグネットセパレー
タで分離しきれなかった残存する切粉や非磁性体の砥粒
等が底部に沈殿して堆積するのを防止するため、その底
部にチップコンベヤを設けて沈殿した切粉等を自動的に
掻き出すようにしたものがある。
【0004】しかし、容量の比較的小さいクーラントタ
ンクでは、コスト、スペース等の制約により上記のチッ
プコンベヤが設けられていない場合が多い。
ンクでは、コスト、スペース等の制約により上記のチッ
プコンベヤが設けられていない場合が多い。
【0005】このため、チップコンベヤの無いクーラン
トタンクを用いる場合には、その底部に切粉等が沈殿し
て溜まり易くなり、その堆積物の腐敗によりクーラント
の研削性能が劣化したり、悪臭を放つ等の恐れがあるこ
とから、時々クーラントタンク底部を清掃作業をする必
要がある。
トタンクを用いる場合には、その底部に切粉等が沈殿し
て溜まり易くなり、その堆積物の腐敗によりクーラント
の研削性能が劣化したり、悪臭を放つ等の恐れがあるこ
とから、時々クーラントタンク底部を清掃作業をする必
要がある。
【0006】しかし、クーラントタンクの清掃は、作業
が厄介なうえ、その清掃中はクーラントを工作機械へ循
環供給ができないことから、工作機械の運転を停止する
必要があるため、工作機械での作業進行に影響を及ぼす
ことが懸念される。
が厄介なうえ、その清掃中はクーラントを工作機械へ循
環供給ができないことから、工作機械の運転を停止する
必要があるため、工作機械での作業進行に影響を及ぼす
ことが懸念される。
【0007】一方、クーラントタンク内に切粉を堆積さ
せない方法として、円筒タンクを用い、クーラントをタ
ンク外周の接線方向からタンク内に流し込んで、タンク
中心部からポンプで吸い上げることにより、タンク内で
クーラントを旋回させる方法が提案されている。
せない方法として、円筒タンクを用い、クーラントをタ
ンク外周の接線方向からタンク内に流し込んで、タンク
中心部からポンプで吸い上げることにより、タンク内で
クーラントを旋回させる方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のように
円筒タンクを用いてクーラントをタンク内で旋回させる
タンク内では、クーラントが高速で流れて油が殆ど浮か
ないため、油等を浮かして取るオイルスキーマを円筒タ
ンクに設けても油を効率良く回収することができない。
このため、この場合には、クーラントを淀ませて油を浮
かす油浮上用タンクを別に設置し、この油浮上用タンク
にオイルスキーマを設けて浮上油を回収する必要があ
る。
円筒タンクを用いてクーラントをタンク内で旋回させる
タンク内では、クーラントが高速で流れて油が殆ど浮か
ないため、油等を浮かして取るオイルスキーマを円筒タ
ンクに設けても油を効率良く回収することができない。
このため、この場合には、クーラントを淀ませて油を浮
かす油浮上用タンクを別に設置し、この油浮上用タンク
にオイルスキーマを設けて浮上油を回収する必要があ
る。
【0009】しかし、このようにクーラントを淀ませる
油浮上用タンクを設けると、このタンクの底部に切粉等
が沈殿して堆積し易くなるため、上記と同様にクーラン
トの性能が劣化したり、悪臭を放つ等が懸念される。ま
た、円筒タンクは無駄な設置スペースを取るためスペー
スの有効利用が図れないうえに、円筒タンクとは別に、
油浮上用タンク及び円筒タンクからクーラントを吸い上
げて油浮上用タンクに供給するためのポンプ等を要する
ため、設備が複雑かつ大掛かりになりコストアップを招
くと共に、省エネ化が図れなくなることも懸念される。
油浮上用タンクを設けると、このタンクの底部に切粉等
が沈殿して堆積し易くなるため、上記と同様にクーラン
トの性能が劣化したり、悪臭を放つ等が懸念される。ま
た、円筒タンクは無駄な設置スペースを取るためスペー
スの有効利用が図れないうえに、円筒タンクとは別に、
油浮上用タンク及び円筒タンクからクーラントを吸い上
げて油浮上用タンクに供給するためのポンプ等を要する
ため、設備が複雑かつ大掛かりになりコストアップを招
くと共に、省エネ化が図れなくなることも懸念される。
【0010】上記の油浮上用タンクでの切粉等の堆積を
軽減する方法として、円筒タンクの中心部から吸い上げ
たクーラントを再度マグネットセパレータに戻すことも
考えられるが、この場合には戻す量が多くなり過ぎて、
マグネットセパレータに設けられたマグネットを通過す
るクーラント液量が増え、本来マグネットに吸着すべき
切粉等の磁性体が押し流されて、かえって分離能力を低
下させる恐れがある。
軽減する方法として、円筒タンクの中心部から吸い上げ
たクーラントを再度マグネットセパレータに戻すことも
考えられるが、この場合には戻す量が多くなり過ぎて、
マグネットセパレータに設けられたマグネットを通過す
るクーラント液量が増え、本来マグネットに吸着すべき
切粉等の磁性体が押し流されて、かえって分離能力を低
下させる恐れがある。
【0011】なお、特開平7−155504号公報に
は、工作機械から送られるクーラントを溜めるメインク
ーラントタンクとサブクーラントタンクとを底部で連結
して設け、サブクーラントタンク内で浮上した油分を油
分供給手段により吸引してメインクーラントタンクに供
給し、この油分供給手段による油分の供給停止から所定
時間経過後にメインクーラントタンク内で浮上する油分
を浮上油回収手段で回収して、回収された油分から油水
分離手段により油と水とを分離するようにした油水分離
装置が開示されている。
は、工作機械から送られるクーラントを溜めるメインク
ーラントタンクとサブクーラントタンクとを底部で連結
して設け、サブクーラントタンク内で浮上した油分を油
分供給手段により吸引してメインクーラントタンクに供
給し、この油分供給手段による油分の供給停止から所定
時間経過後にメインクーラントタンク内で浮上する油分
を浮上油回収手段で回収して、回収された油分から油水
分離手段により油と水とを分離するようにした油水分離
装置が開示されている。
【0012】しかし、かかる油水分離装置では、メイン
クーラントタンク内及びサブクーラントタンク内におい
て沈殿して堆積する切粉等については何ら考慮されてい
ない。また、サブクーラントタンク内で浮上した油分を
吸引してメインクーラントタンクに供給するための油分
供給手段を要すると共に、この油分供給手段による油水
分の供給停止から所定時間経過後に浮上油回収手段を駆
動するための制御手段を要することから、構成及び制御
が複雑になることが懸念される。
クーラントタンク内及びサブクーラントタンク内におい
て沈殿して堆積する切粉等については何ら考慮されてい
ない。また、サブクーラントタンク内で浮上した油分を
吸引してメインクーラントタンクに供給するための油分
供給手段を要すると共に、この油分供給手段による油水
分の供給停止から所定時間経過後に浮上油回収手段を駆
動するための制御手段を要することから、構成及び制御
が複雑になることが懸念される。
【0013】従って、かかる点に鑑みてなされた本発明
の目的は、簡単かつ安価に構成できると共に、スペース
の有効利用も図れ、砥石粉を含む切粉等を沈殿堆積させ
ることなく、クーラントに混入している油を確実に浮上
させて回収できる工作機械用クーラントの油回収装置を
提供することにある。
の目的は、簡単かつ安価に構成できると共に、スペース
の有効利用も図れ、砥石粉を含む切粉等を沈殿堆積させ
ることなく、クーラントに混入している油を確実に浮上
させて回収できる工作機械用クーラントの油回収装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の工作機械用クーラントの油回収装置の発明
は、対向する両側面と上流側面及び下流側面を有してク
ーラントを収容するクーラントタンクと、該クーラント
タンク内を上記上流側面と下流側面の間を底部を連通さ
せて複数の収容部に分割するタンク内分割手段と、上記
複数の収容部のうちの少なくとも一つの収容部に対応し
て設けた油回収手段とを有し、上記クーラントタンク内
に工作機械で使用されたクーラントを上記上流側面側か
ら供給し、かつ上記下流側面側から吸引して上記クーラ
ントタンクの底部に上記上流側面から上記下流側面に向
けてクーラントの流れを生じさせると共に、上記少なく
とも一つの収容部おいてクーラント液面に浮上するクー
ラントに混入した油を上記油回収手段で回収することを
特徴とする。
項1に記載の工作機械用クーラントの油回収装置の発明
は、対向する両側面と上流側面及び下流側面を有してク
ーラントを収容するクーラントタンクと、該クーラント
タンク内を上記上流側面と下流側面の間を底部を連通さ
せて複数の収容部に分割するタンク内分割手段と、上記
複数の収容部のうちの少なくとも一つの収容部に対応し
て設けた油回収手段とを有し、上記クーラントタンク内
に工作機械で使用されたクーラントを上記上流側面側か
ら供給し、かつ上記下流側面側から吸引して上記クーラ
ントタンクの底部に上記上流側面から上記下流側面に向
けてクーラントの流れを生じさせると共に、上記少なく
とも一つの収容部おいてクーラント液面に浮上するクー
ラントに混入した油を上記油回収手段で回収することを
特徴とする。
【0015】請求項1の発明によると、タンク内分割手
段によりクーラントタンク内を上流側面と下流側面との
間で底部を連通して複数の収容部に分割すると共に、そ
の少なくとも一つの収容部に対応して油回収手段を設
け、クーラントタンク底部において上流側面側から下流
側面側に向けてクーラントの流れが生じるように、工作
機械で使用されたクーラントを上流側面側から供給して
下流側面側から吸引すればよいので、簡単かつ安価に構
成することが可能となる。また、クーラントタンクの底
部にクーラントの流れを生じさせることで、底部への切
粉等の堆積を有効に防止することが可能になると共に、
収容部においては底部を除く部分でクーラントを淀ませ
ることができるので、クーラントに混在している油を確
実に浮上させて油回収手段で回収することが可能とな
る。更に、クーラントタンクは略平行に対向する上流側
面と下流側面及び両側面を有するので、例えば平面視で
矩形状に形成でき、これによりクーラントタンクを設置
した際のスペースの有効利用を図ることが可能となる。
段によりクーラントタンク内を上流側面と下流側面との
間で底部を連通して複数の収容部に分割すると共に、そ
の少なくとも一つの収容部に対応して油回収手段を設
け、クーラントタンク底部において上流側面側から下流
側面側に向けてクーラントの流れが生じるように、工作
機械で使用されたクーラントを上流側面側から供給して
下流側面側から吸引すればよいので、簡単かつ安価に構
成することが可能となる。また、クーラントタンクの底
部にクーラントの流れを生じさせることで、底部への切
粉等の堆積を有効に防止することが可能になると共に、
収容部においては底部を除く部分でクーラントを淀ませ
ることができるので、クーラントに混在している油を確
実に浮上させて油回収手段で回収することが可能とな
る。更に、クーラントタンクは略平行に対向する上流側
面と下流側面及び両側面を有するので、例えば平面視で
矩形状に形成でき、これによりクーラントタンクを設置
した際のスペースの有効利用を図ることが可能となる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1の工作
機械用クーラントの油回収装置において、上記クーラン
トタンクの底部の平坦部面積を、上部の開口面積よりも
小さくしたことを特徴とする。
機械用クーラントの油回収装置において、上記クーラン
トタンクの底部の平坦部面積を、上部の開口面積よりも
小さくしたことを特徴とする。
【0017】請求項2の発明によると、クーラントタン
クの底部の平坦部面積が上部開口部面積よりも小さいの
で、底部におけるクーラントの流速を容易に増大でき、
切粉等の堆積をより確実に防止することが可能となる。
クの底部の平坦部面積が上部開口部面積よりも小さいの
で、底部におけるクーラントの流速を容易に増大でき、
切粉等の堆積をより確実に防止することが可能となる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の工作機械用クーラントの油回収装置において、上記
クーラントタンクの底部に、上記上流側面と上記下流側
面との間に延在する断面三角形状の邪魔板を設けたこと
を特徴とする。
2の工作機械用クーラントの油回収装置において、上記
クーラントタンクの底部に、上記上流側面と上記下流側
面との間に延在する断面三角形状の邪魔板を設けたこと
を特徴とする。
【0019】請求項3の発明によると、邪魔板を設ける
ことでクーラントタンク底部におけるクーラントの流れ
を上流側面側から下流側面側に確実に向けることが可能
になると共に、底部の平坦部の幅も小さくできるので、
クーラントの流速を容易に増大でき、切粉等の堆積をよ
り確実に防止することができる。
ことでクーラントタンク底部におけるクーラントの流れ
を上流側面側から下流側面側に確実に向けることが可能
になると共に、底部の平坦部の幅も小さくできるので、
クーラントの流速を容易に増大でき、切粉等の堆積をよ
り確実に防止することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3の工作
機械用クーラントの油回収装置において、上記邪魔板の
斜面に複数の細孔を形成して、該細孔から上記クーラン
トタンク内に圧縮空気を供給することを特徴とする。
機械用クーラントの油回収装置において、上記邪魔板の
斜面に複数の細孔を形成して、該細孔から上記クーラン
トタンク内に圧縮空気を供給することを特徴とする。
【0021】請求項4の発明によると、邪魔板の細孔か
らクーラントタンク内に圧縮空気を供給することで、ク
ーラントタンクに収容されたクーラント内に気泡を発生
させることができ、気泡によりクーラントに混在してい
る油の浮上を助長して、油回収手段による回収効率を高
めることが可能となる。
らクーラントタンク内に圧縮空気を供給することで、ク
ーラントタンクに収容されたクーラント内に気泡を発生
させることができ、気泡によりクーラントに混在してい
る油の浮上を助長して、油回収手段による回収効率を高
めることが可能となる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの工作機械用クーラントの油回収装置におい
て、上記油回収手段は、クーラント中に一部を浸漬して
回転駆動されてクーラント液面に浮上している油を付着
して回収する円盤状のオイルスキーマと、該オイルスキ
ーマに付着した油をかき取るオイルスクレーパとを有す
ることを特徴とする。
いずれかの工作機械用クーラントの油回収装置におい
て、上記油回収手段は、クーラント中に一部を浸漬して
回転駆動されてクーラント液面に浮上している油を付着
して回収する円盤状のオイルスキーマと、該オイルスキ
ーマに付着した油をかき取るオイルスクレーパとを有す
ることを特徴とする。
【0023】請求項5の発明にいると、油回収手段を、
クーラント中に一部を浸漬して回転駆動されて円盤状の
オイルスキーマと、オイルスキーマに付着した油をかき
取るオイルスクレーパによって形成することによって、
淀んでいるクーラントの上面を攪乱することなくクーラ
ント液面に浮上している油を効率的に付着して回収する
ことができる。
クーラント中に一部を浸漬して回転駆動されて円盤状の
オイルスキーマと、オイルスキーマに付着した油をかき
取るオイルスクレーパによって形成することによって、
淀んでいるクーラントの上面を攪乱することなくクーラ
ント液面に浮上している油を効率的に付着して回収する
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による工作機械用ク
ーラントの油回収装置の実施の形態を、クーラント循環
装置に適用した場合を例に図を参照して詳細に説明す
る。
ーラントの油回収装置の実施の形態を、クーラント循環
装置に適用した場合を例に図を参照して詳細に説明す
る。
【0025】(第1実施の形態)図1乃至図3は第1実
施の形態を示すもので、図1はクーラント循環装置の要
部の構成を一部断面で示す正面図、図2は同じく平面
図、図3は図1に示す油回収装置の部分概略側面図であ
る。
施の形態を示すもので、図1はクーラント循環装置の要
部の構成を一部断面で示す正面図、図2は同じく平面
図、図3は図1に示す油回収装置の部分概略側面図であ
る。
【0026】このクーラント循環装置は、図示しない工
作機械から排出されるクーラントをマグネットセパレー
タ槽1及び油回収装置2を経て清浄した後、必要に応じ
て図示しない濾過器及びクリーンタンクを経て工作機
械、例えば研削盤に還流させるものである。
作機械から排出されるクーラントをマグネットセパレー
タ槽1及び油回収装置2を経て清浄した後、必要に応じ
て図示しない濾過器及びクリーンタンクを経て工作機
械、例えば研削盤に還流させるものである。
【0027】マグネットセパレータ槽1は、モータ4に
より回転駆動されるマグネットドラム5、及び該マグネ
ットドラム5の周面に軸方向に接して設けられた分離ブ
レード6を有し、クーラント排出路7を経て工作機械か
ら排出されるクーラントに含まれる切粉等の磁性体を、
マグネットドラム5を回動させながらその周面に吸着さ
せ回収し、分離ブレード6でマグネットドラム5の周面
からかき取り、そのかき取った切粉等を切粉受け8に排
出するようになっている。このマグネットセパレータ槽
1で切粉等の磁性体が除去されたクーラントは、排出管
9を経て本実施の形態に係る油回収装置2に供給され
る。
より回転駆動されるマグネットドラム5、及び該マグネ
ットドラム5の周面に軸方向に接して設けられた分離ブ
レード6を有し、クーラント排出路7を経て工作機械か
ら排出されるクーラントに含まれる切粉等の磁性体を、
マグネットドラム5を回動させながらその周面に吸着さ
せ回収し、分離ブレード6でマグネットドラム5の周面
からかき取り、そのかき取った切粉等を切粉受け8に排
出するようになっている。このマグネットセパレータ槽
1で切粉等の磁性体が除去されたクーラントは、排出管
9を経て本実施の形態に係る油回収装置2に供給され
る。
【0028】油水回収装置2は、マグネットセパレータ
槽1から供給されるクーラント10を収容するクーラン
トタンク11を有している。クーラントタンク11は、
略対向する上流側面11aと下流面側11b、両側面1
1c、11d及び底面11eによって長方形の箱状に形
成し、上流側面11aに排出管9を結合してマグネット
セパレータ槽1からのクーラント10をタンク内に流し
込むようにして供給する。
槽1から供給されるクーラント10を収容するクーラン
トタンク11を有している。クーラントタンク11は、
略対向する上流側面11aと下流面側11b、両側面1
1c、11d及び底面11eによって長方形の箱状に形
成し、上流側面11aに排出管9を結合してマグネット
セパレータ槽1からのクーラント10をタンク内に流し
込むようにして供給する。
【0029】また、上流側面11aと対向する下流側面
11b側には、クーラントタンク11の対向する両側面
11cと11dの上部に架け渡して設けたポンプベース
12に固定して吸引ポンプ13を設け、この吸引ポンプ
13の吸引口13aを底面11eの近傍に臨ませて、ク
ーラントタンク11内に収容されているクーラント10
を吸引し、吸引したクーラント10を必要に応じて濾過
器及びクリーンタンクを経て工作機械に還流するように
構成されている。
11b側には、クーラントタンク11の対向する両側面
11cと11dの上部に架け渡して設けたポンプベース
12に固定して吸引ポンプ13を設け、この吸引ポンプ
13の吸引口13aを底面11eの近傍に臨ませて、ク
ーラントタンク11内に収容されているクーラント10
を吸引し、吸引したクーラント10を必要に応じて濾過
器及びクリーンタンクを経て工作機械に還流するように
構成されている。
【0030】クーラントタンク11は、その内部を両側
面11cと11dに掛け渡しされた4枚のタンク内分離
手段である仕切り板15a、15b、15c、15dに
より、上流側面11aと下流側面11bの間を5つの収
容部16a、16b、16c、16d、16eに分離す
る。各仕切り板15a、15b、15、15dは、列設
された収容部16a、16b、16c、16d、16e
が底部で連通して、吸引ポンプ13の作動によりクーラ
タンク11の底部にクーラント10の流れが生じるよう
に、各々の下端と底面11eとの間に隙間Hを形成して
設ける。
面11cと11dに掛け渡しされた4枚のタンク内分離
手段である仕切り板15a、15b、15c、15dに
より、上流側面11aと下流側面11bの間を5つの収
容部16a、16b、16c、16d、16eに分離す
る。各仕切り板15a、15b、15、15dは、列設
された収容部16a、16b、16c、16d、16e
が底部で連通して、吸引ポンプ13の作動によりクーラ
タンク11の底部にクーラント10の流れが生じるよう
に、各々の下端と底面11eとの間に隙間Hを形成して
設ける。
【0031】また、油回収装置2には、クーラントタン
ク11の中央部の3つの収容部16b、16c、16d
に対応して3つの油回収手段17A、17B、17Cが
配設されている。各油回収手段17A、17B、17C
は、円盤状のオイルスキーマ17a、17b、17cを
有し、これら円盤状のオイルスキーマ17a、17b、
17cは、共通の回転軸18に固定され、この回転軸1
8をクーラントタンク11の上部に架け渡したブリッジ
19a、19bに各々設けた軸受け20a、20bに回
転自在に支承されている。
ク11の中央部の3つの収容部16b、16c、16d
に対応して3つの油回収手段17A、17B、17Cが
配設されている。各油回収手段17A、17B、17C
は、円盤状のオイルスキーマ17a、17b、17cを
有し、これら円盤状のオイルスキーマ17a、17b、
17cは、共通の回転軸18に固定され、この回転軸1
8をクーラントタンク11の上部に架け渡したブリッジ
19a、19bに各々設けた軸受け20a、20bに回
転自在に支承されている。
【0032】この回転軸18をモータ21によりチェー
ン等の公知の動力伝達機構を介して所定方向に回転さ
せ、オイルスキーマ17a、17b、17cを対応する
収容部16b、16c、16d内のクーラント10中に
一部浸漬させながら一体に回転させて、クーラント液面
に浮上している油を円盤状のオイルスキーマ17a、1
7b、17cに付着させて回収する。
ン等の公知の動力伝達機構を介して所定方向に回転さ
せ、オイルスキーマ17a、17b、17cを対応する
収容部16b、16c、16d内のクーラント10中に
一部浸漬させながら一体に回転させて、クーラント液面
に浮上している油を円盤状のオイルスキーマ17a、1
7b、17cに付着させて回収する。
【0033】これら円盤状のオイルスキーマ17a、1
7b、17cに付着した油は、各オイルスキーマ17
a、17b、17cの各々に対応して設けたオイルスク
レーパ22a、22b、22cでかき取って、廃油ボッ
クス23に排出する。
7b、17cに付着した油は、各オイルスキーマ17
a、17b、17cの各々に対応して設けたオイルスク
レーパ22a、22b、22cでかき取って、廃油ボッ
クス23に排出する。
【0034】本実施の形態によると、クーラントタンク
11の内部を4枚の仕切り板15a、15b、15c、
15dによりタンク側面11a、11b間で底部を連通
して5つの収容部16a、16b、16d、16eに分
割すると共に、中央部の3つの収容部16b、16c、
16c、16dに対応して3つの油回収手段17A、1
7B、17Cを設け、タンク底部において上流側面11
a側から下流側面11b側に向けてクーラント10の流
れが生じるように、マグネットセパレータ槽1からのク
ーラント10を上流側面11a側からタンク内に流し込
んで下流側面11b側から吸引ポンプ13により吸引す
ればよいので、簡単かつ安価に構成することができる。
11の内部を4枚の仕切り板15a、15b、15c、
15dによりタンク側面11a、11b間で底部を連通
して5つの収容部16a、16b、16d、16eに分
割すると共に、中央部の3つの収容部16b、16c、
16c、16dに対応して3つの油回収手段17A、1
7B、17Cを設け、タンク底部において上流側面11
a側から下流側面11b側に向けてクーラント10の流
れが生じるように、マグネットセパレータ槽1からのク
ーラント10を上流側面11a側からタンク内に流し込
んで下流側面11b側から吸引ポンプ13により吸引す
ればよいので、簡単かつ安価に構成することができる。
【0035】また、クーラントタンク11の底部にクー
ラント10の流れを生じさせることで、底面11eへの
切粉等の堆積を有効に防止することができると共に、図
1に示すように、各仕切り板15a、15b、15c、
15dの底面11e側を下流に向けて湾曲形成している
ので、各仕切り板15a、15b、15c、15dの隙
間Hを通過する際のクーラント10の乱流が防止されて
各収容部16b、16c、16dにおいてクーラントの
攪拌が防止されて、収容部16b、16c、16dにお
いては底部を除く部分でクーラント10を淀ませること
ができるので、クーラント10に混入している油を確実
に浮上させて対応する油回収手段17A、17B、17
Cで回収することができる。
ラント10の流れを生じさせることで、底面11eへの
切粉等の堆積を有効に防止することができると共に、図
1に示すように、各仕切り板15a、15b、15c、
15dの底面11e側を下流に向けて湾曲形成している
ので、各仕切り板15a、15b、15c、15dの隙
間Hを通過する際のクーラント10の乱流が防止されて
各収容部16b、16c、16dにおいてクーラントの
攪拌が防止されて、収容部16b、16c、16dにお
いては底部を除く部分でクーラント10を淀ませること
ができるので、クーラント10に混入している油を確実
に浮上させて対応する油回収手段17A、17B、17
Cで回収することができる。
【0036】特に、油回収手段17A、17B、17C
を、クーラント10中に一部を浸漬して回転駆動されて
円盤状のオイルスキーマ17a、17b、17cと、オ
イルスキーマ17a、17b、17cに付着した油をか
き取るオイルスクレーパ22a、22b、22cによっ
て形成することによって、淀んでいるクーラント10の
上面を攪乱することなくクーラント10の液面に浮上し
ている油を効率的に付着して回収することができる。更
に、クーラントタンク11を長方形の箱状に形成したの
で、クーラントタンク11を設置した際のスペースの有
効利用を図ることができる。
を、クーラント10中に一部を浸漬して回転駆動されて
円盤状のオイルスキーマ17a、17b、17cと、オ
イルスキーマ17a、17b、17cに付着した油をか
き取るオイルスクレーパ22a、22b、22cによっ
て形成することによって、淀んでいるクーラント10の
上面を攪乱することなくクーラント10の液面に浮上し
ている油を効率的に付着して回収することができる。更
に、クーラントタンク11を長方形の箱状に形成したの
で、クーラントタンク11を設置した際のスペースの有
効利用を図ることができる。
【0037】なお、本実施の形態では、吸引ポンプ13
でクーラントタンク11から吸引したクーラント10を
全て工作機械側に供給するようにしたが、その一部をマ
グネットセパレータ槽1へ還流することもできる。この
ように一部を還流させるようにすれば、マグネットセパ
レータ槽1での切粉等の磁性体の分離能力を低下させる
ことなく、クーラント10に混在している磁性体をより
確実に分離でき、クーラント10の清浄効果をより高め
ることができると共に、マグネットセパレータ槽1への
クーラント10の流入量が多くなることから、クーラン
トタンク11へ流入するクーラント10の流入速度も速
くなり、その分、吸引ポンプ13によるクーラント吸引
量を多くできるので、クーラントタンク11の底部にお
けるクーラント流速を速くでき、タンク底面11cへの
切粉の堆積をより確実に防止することができる。
でクーラントタンク11から吸引したクーラント10を
全て工作機械側に供給するようにしたが、その一部をマ
グネットセパレータ槽1へ還流することもできる。この
ように一部を還流させるようにすれば、マグネットセパ
レータ槽1での切粉等の磁性体の分離能力を低下させる
ことなく、クーラント10に混在している磁性体をより
確実に分離でき、クーラント10の清浄効果をより高め
ることができると共に、マグネットセパレータ槽1への
クーラント10の流入量が多くなることから、クーラン
トタンク11へ流入するクーラント10の流入速度も速
くなり、その分、吸引ポンプ13によるクーラント吸引
量を多くできるので、クーラントタンク11の底部にお
けるクーラント流速を速くでき、タンク底面11cへの
切粉の堆積をより確実に防止することができる。
【0038】また、図1に仮想線で示すように、マグネ
ットセパレータ槽1の上方に、オーバーフローパイプ2
5を設けたスラッジタンク26を配置し、このスラッジ
タンク26に吸引ポンプ13で吸引したクーラントの一
部を供給して、オーバーフローパイプ25から流れ出す
クーラントをマグネットセパレータ槽1へ還流すること
もできる。このようにすれば、スラッジタンク26にお
いてクーラントに混入している非磁性の砥粒を分離でき
るので、クーラント10に混入している砥粒をより確実
に分離でき、クーラント10の清浄効果をより高めるこ
とができると共に、マグネットセパレータ槽1へのクー
ラント10の流入量が多くなることから、上記の場合と
同様にクーラントタンク11の底部におけるクーラント
流速を速くでき、タンク底面11cへの切粉等の堆積を
より確実に防止することができる。
ットセパレータ槽1の上方に、オーバーフローパイプ2
5を設けたスラッジタンク26を配置し、このスラッジ
タンク26に吸引ポンプ13で吸引したクーラントの一
部を供給して、オーバーフローパイプ25から流れ出す
クーラントをマグネットセパレータ槽1へ還流すること
もできる。このようにすれば、スラッジタンク26にお
いてクーラントに混入している非磁性の砥粒を分離でき
るので、クーラント10に混入している砥粒をより確実
に分離でき、クーラント10の清浄効果をより高めるこ
とができると共に、マグネットセパレータ槽1へのクー
ラント10の流入量が多くなることから、上記の場合と
同様にクーラントタンク11の底部におけるクーラント
流速を速くでき、タンク底面11cへの切粉等の堆積を
より確実に防止することができる。
【0039】(第2実施の形態)図4乃至図6は第2実
施の形態を示すもので、図4はクーラント循環装置の要
部の構成を一部断面で示す正面図、図5は同じく平面
図、図6は図4に示す油水回収装置の部分概略側面図で
ある。
施の形態を示すもので、図4はクーラント循環装置の要
部の構成を一部断面で示す正面図、図5は同じく平面
図、図6は図4に示す油水回収装置の部分概略側面図で
ある。
【0040】本実施の形態は、油回収装置2の構成が第
1実施の形態と異なり、その他の構成は第1実施の形態
と同様であるので、対応する部位に同一符号を付し該部
の詳細な説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
1実施の形態と異なり、その他の構成は第1実施の形態
と同様であるので、対応する部位に同一符号を付し該部
の詳細な説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
【0041】即ち、本実施の形態では、クーラントタン
ク11の底部におけるクーラント10の流れ方向から見
たクーラントタンク11の底部の幅を上部よりも狭くす
ると共に(図6参照)、クーラントタンク11の内部を
3枚の仕切り板15a、15b、15cにより、底部で
連通して4つの収容部16a、16b、16c、16d
に分離し、その上流側の3つの収容部16a、16b、
16cに対応して油回収手段17A、17B、17Cを
配置する。
ク11の底部におけるクーラント10の流れ方向から見
たクーラントタンク11の底部の幅を上部よりも狭くす
ると共に(図6参照)、クーラントタンク11の内部を
3枚の仕切り板15a、15b、15cにより、底部で
連通して4つの収容部16a、16b、16c、16d
に分離し、その上流側の3つの収容部16a、16b、
16cに対応して油回収手段17A、17B、17Cを
配置する。
【0042】また、クーラントタンク11の底面11e
には、上流側面11a側から仕切り板15cの下端に亘
って延在して断面三角形状の3つの邪魔板31a、31
b、31cを略等間隔に設ける。これら邪魔板31a、
31b、31cの各々は、内部を空洞として、その斜面
に多数の細孔32が穿設されている。また、下流側面1
1b側の端面は閉塞すると共に、上流側面11a側の端
面は、上流側面11aに設けた対応するジョイント33
a、33b、33c(なお、ジョイント33bは図4及
び図5には図示せず)を介してエアーコンプレッサ(図
示せず)に結合し、これによりエアーコンプレッサから
圧縮空気を供給して細孔32から噴出させる。なお、仕
切り板15a、15b、15cは、それらの下端を邪魔
板31a、31b、31cの頂部に当接、或いは近接し
て設ける。
には、上流側面11a側から仕切り板15cの下端に亘
って延在して断面三角形状の3つの邪魔板31a、31
b、31cを略等間隔に設ける。これら邪魔板31a、
31b、31cの各々は、内部を空洞として、その斜面
に多数の細孔32が穿設されている。また、下流側面1
1b側の端面は閉塞すると共に、上流側面11a側の端
面は、上流側面11aに設けた対応するジョイント33
a、33b、33c(なお、ジョイント33bは図4及
び図5には図示せず)を介してエアーコンプレッサ(図
示せず)に結合し、これによりエアーコンプレッサから
圧縮空気を供給して細孔32から噴出させる。なお、仕
切り板15a、15b、15cは、それらの下端を邪魔
板31a、31b、31cの頂部に当接、或いは近接し
て設ける。
【0043】本実施の形態によると、第1実施の形態と
同様の効果が得られる他、クーラントタンク11の底部
の幅を上部よりも狭くし、更に底面11eに上流側面1
1a側から仕切り板15cの下端に亘って延在して断面
三角形状の邪魔板31a、31b、31cを設けたの
で、クーラントタンク11の底部におけるクーラント1
0の流れを、排出管9が結合された上流側面11a側か
ら吸引口13aが配置された下流側面11bに確実に向
けることができると共に、底部の平坦部の幅も小さくで
きるので、クーラント10の流速を容易に速くでき、切
粉等の堆積をより確実に防止することができる。
同様の効果が得られる他、クーラントタンク11の底部
の幅を上部よりも狭くし、更に底面11eに上流側面1
1a側から仕切り板15cの下端に亘って延在して断面
三角形状の邪魔板31a、31b、31cを設けたの
で、クーラントタンク11の底部におけるクーラント1
0の流れを、排出管9が結合された上流側面11a側か
ら吸引口13aが配置された下流側面11bに確実に向
けることができると共に、底部の平坦部の幅も小さくで
きるので、クーラント10の流速を容易に速くでき、切
粉等の堆積をより確実に防止することができる。
【0044】また、邪魔板31a、31b、31cの細
孔32から圧縮空気を噴出することにより、収容部16
a、16b、16cに淀むクーラント10内に気泡を発
生させることができ、気泡によりクーラント10に混在
している油の浮上を助長することができるので、油回収
手段17A、17B、17Cによる油の回収効率を高め
ることができる。
孔32から圧縮空気を噴出することにより、収容部16
a、16b、16cに淀むクーラント10内に気泡を発
生させることができ、気泡によりクーラント10に混在
している油の浮上を助長することができるので、油回収
手段17A、17B、17Cによる油の回収効率を高め
ることができる。
【0045】なお、本実施の形態においても、第1実施
の形態と同様に、吸引ポンプ13で吸引したクーラント
10の一部をマグネットセパレータ槽1へ還流したり、
図4に仮想線で示すように、マグネットセパレータ槽1
の上方に、オーバーフローパイプ25を設けたスラッジ
タンク26を配置して、このスラッジタンク26に吸引
ポンプ13で吸引したクーラント10の一部を供給し、
オーバーフローパイプ25から流れ出すクーラントをマ
グネットセパレータ槽1へ還流して、同様の効果を得る
こともできる。
の形態と同様に、吸引ポンプ13で吸引したクーラント
10の一部をマグネットセパレータ槽1へ還流したり、
図4に仮想線で示すように、マグネットセパレータ槽1
の上方に、オーバーフローパイプ25を設けたスラッジ
タンク26を配置して、このスラッジタンク26に吸引
ポンプ13で吸引したクーラント10の一部を供給し、
オーバーフローパイプ25から流れ出すクーラントをマ
グネットセパレータ槽1へ還流して、同様の効果を得る
こともできる。
【0046】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更
が可能である。例えば、クーラントタンク内に形成する
収容部の数は、任意の複数個とすることができる。ま
た、オイルスキーマも円盤状のものに限らず、ベルト状
のものや吸引方式のもの等、各種のオイルスキーマを用
いることができると共に、オイルスキーマをクーラント
タンクの各収容部に対応して設けることもできる。
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更
が可能である。例えば、クーラントタンク内に形成する
収容部の数は、任意の複数個とすることができる。ま
た、オイルスキーマも円盤状のものに限らず、ベルト状
のものや吸引方式のもの等、各種のオイルスキーマを用
いることができると共に、オイルスキーマをクーラント
タンクの各収容部に対応して設けることもできる。
【0047】更に、第2実施の形態においては、細孔か
ら圧縮空気を噴出させる邪魔板に代えて、細孔や圧縮空
気の噴出機能を有さない断面三角形状の邪魔板を設ける
こともできる。この場合でも、邪魔板を設けることでク
ーラントタンク11の底部におけるクーラント10の流
れを上流側面11a側から反対側の下流側面11b側に
確実に向けることができると共に、底部の平坦部の幅も
小さくできるので、クーラント10の流速を容易に速く
でき、切粉等の堆積をより確実に防止することができ
る。また、邪魔板は断面三角形に限定されず、更に邪魔
板それ自体を省略することもできる。この場合でも、第
2実施の形態に示したクーラントタンク11は、その底
部の幅が上部よりも小さいので、底部におけるクーラン
ト10の流速を容易に速くでき、切粉等の堆積をより確
実に防止することができる。
ら圧縮空気を噴出させる邪魔板に代えて、細孔や圧縮空
気の噴出機能を有さない断面三角形状の邪魔板を設ける
こともできる。この場合でも、邪魔板を設けることでク
ーラントタンク11の底部におけるクーラント10の流
れを上流側面11a側から反対側の下流側面11b側に
確実に向けることができると共に、底部の平坦部の幅も
小さくできるので、クーラント10の流速を容易に速く
でき、切粉等の堆積をより確実に防止することができ
る。また、邪魔板は断面三角形に限定されず、更に邪魔
板それ自体を省略することもできる。この場合でも、第
2実施の形態に示したクーラントタンク11は、その底
部の幅が上部よりも小さいので、底部におけるクーラン
ト10の流速を容易に速くでき、切粉等の堆積をより確
実に防止することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明した本発明による工作機械用ク
ーラントの油回収装置によると、略平行に対向した上流
側面及び下流側面を有するクーラントタンク内を、上記
上流側面及び下流側面の両面間でタンク内分割手段によ
り底部を連通させて複数の収容部に分割し、その少なく
とも一つの収容部に対応して油回収手段を設ける簡単か
つ安価な構成で、クーラントタンクの底部に上記上流側
面から下流側面に向けてクーラントの流れが生じるよう
に、クーラントタンク内に工作機械で使用されたクーラ
ントを上記上流側面から流し込んで上記下流側面側から
吸引することにより、砥石粉を含む切粉等を沈殿堆積さ
せることなく、上記少なくとも一つの収容部おいてクー
ラントに混入した油を確実に浮上させて上記油回収手段
で回収することができる。また、クーラントタンクを例
えば平面視で矩形状に形成できるので、設置した際のス
ペースの有効利用を図ることができる。
ーラントの油回収装置によると、略平行に対向した上流
側面及び下流側面を有するクーラントタンク内を、上記
上流側面及び下流側面の両面間でタンク内分割手段によ
り底部を連通させて複数の収容部に分割し、その少なく
とも一つの収容部に対応して油回収手段を設ける簡単か
つ安価な構成で、クーラントタンクの底部に上記上流側
面から下流側面に向けてクーラントの流れが生じるよう
に、クーラントタンク内に工作機械で使用されたクーラ
ントを上記上流側面から流し込んで上記下流側面側から
吸引することにより、砥石粉を含む切粉等を沈殿堆積さ
せることなく、上記少なくとも一つの収容部おいてクー
ラントに混入した油を確実に浮上させて上記油回収手段
で回収することができる。また、クーラントタンクを例
えば平面視で矩形状に形成できるので、設置した際のス
ペースの有効利用を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施の形態に係る工作機械用クー
ラントの油回収装置を備えるクーラント循環装置の要部
の構成を一部断面で示す正面図である。
ラントの油回収装置を備えるクーラント循環装置の要部
の構成を一部断面で示す正面図である。
【図2】同じく、平面図である。
【図3】図1に示す油回収装置の部分概略側面図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2実施の形態に係る工作機械用クー
ラントの油回収装置を備えるクーラント循環装置の要部
の構成を一部断面で示す正面図である。
ラントの油回収装置を備えるクーラント循環装置の要部
の構成を一部断面で示す正面図である。
【図5】同じく、平面図である。
【図6】図4に示す油回収装置の部分概略側面図であ
る。
る。
2 油回収装置
9 排出管
10 クーラント
11 クーラントタンク
11a 上流側面
11b 下流側面
11c、11d 側面
11e 底面
12 ポンプベース
13 吸引ポンプ
13a 吸引口
15a、15b、15c、15d 仕切り板
16a、16b、16c、16d、16e 収容部
17A、17B、17C 油回収手段
17a、17b、17c 円盤状のオイルスキーマ
18 回転軸
21 モータ
22a、22b、22c オイルスクレーパ
23 廃油ボックス
26 スラッジタンク
31a、31b、31c 邪魔板
32 細孔
33a、33c ジョイント
Claims (5)
- 【請求項1】 対向する両側面と上流側面及び下流側面
を有してクーラントを収容するクーラントタンクと、 該クーラントタンク内を上記上流側面と下流側面の間を
底部を連通させて複数の収容部に分割するタンク内分割
手段と、 上記複数の収容部のうちの少なくとも一つの収容部に対
応して設けた油回収手段とを有し、 上記クーラントタンク内に工作機械で使用されたクーラ
ントを上記上流側面側から供給し、かつ上記下流側面側
から吸引して上記クーラントタンクの底部に上記上流側
面から上記下流側面に向けてクーラントの流れを生じさ
せると共に、上記少なくとも一つの収容部おいてクーラ
ント液面に浮上するクーラントに混入した油を上記油回
収手段で回収することを特徴とする工作機械用クーラン
トの油回収装置。 - 【請求項2】 上記クーラントタンクの底部の平坦部面
積を、上部の開口面積よりも小さくしたことを特徴とす
る請求項1に記載の工作機械用クーラントの油回収装
置。 - 【請求項3】 上記クーラントタンクの底部に、上記上
流側面と上記下流側面との間に延在する断面三角形状の
邪魔板を設けたことを特徴とする請求項1または2に記
載の工作機械用クーラントの油回収装置。 - 【請求項4】 上記邪魔板の斜面に複数の細孔を形成し
て、該細孔から上記クーラントタンク内に圧縮空気を供
給することを特徴とする請求項3に記載の工作機械用ク
ーラントの油回収装置。 - 【請求項5】 上記油回収手段は、 クーラント中に一部を浸漬して回転駆動されてクーラン
ト液面に浮上している油を付着して回収する円盤状のオ
イルスキーマと、 該オイルスキーマに付着した油をかき取るオイルスクレ
ーパとを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載の工作機械用クーラントの油回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001203876A JP2003019668A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 工作機械用クーラントの油回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001203876A JP2003019668A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 工作機械用クーラントの油回収装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003019668A true JP2003019668A (ja) | 2003-01-21 |
Family
ID=19040436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001203876A Pending JP2003019668A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 工作機械用クーラントの油回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003019668A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114904652A (zh) * | 2021-02-09 | 2022-08-16 | 住友重机械精科技株式会社 | 分离装置 |
-
2001
- 2001-07-04 JP JP2001203876A patent/JP2003019668A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114904652A (zh) * | 2021-02-09 | 2022-08-16 | 住友重机械精科技株式会社 | 分离装置 |
| JP2022121973A (ja) * | 2021-02-09 | 2022-08-22 | 住友重機械ファインテック株式会社 | 分離装置 |
| JP7696725B2 (ja) | 2021-02-09 | 2025-06-23 | 住友重機械ファインテック株式会社 | 分離装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A621 | Written request for application examination |
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| A977 | Report on retrieval |
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