JP2003019380A - 綻び繊維押込補修針 - Google Patents

綻び繊維押込補修針

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JP2003019380A
JP2003019380A JP2001205461A JP2001205461A JP2003019380A JP 2003019380 A JP2003019380 A JP 2003019380A JP 2001205461 A JP2001205461 A JP 2001205461A JP 2001205461 A JP2001205461 A JP 2001205461A JP 2003019380 A JP2003019380 A JP 2003019380A
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repair
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repair needle
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Mariko Chiba
万理子 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 綻び出た繊維や糸条を簡便に布帛の裏側へと
押し込むことが出来る補修針を提供する。 【解決手段】 補修針28の尖端形針先11の反対側の
後頭部に、補修針本体12の太さ方向Nにおける開口1
3の内部寸法が補修針本体の太さDの10倍以上に拡張
可能な輪奈14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織物や編物(以
下、これらを布帛と総称する。)の表面から解れ或いは
綻び出た繊維や糸条を布帛の裏側へと押し込むために使
用される補修針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高級服地や高級ネクタイ等の高級布帛で
は僅かに綻び出た繊維や糸条によって高級品としての価
値が著しく損なわれる。このため、高級布帛では、僅か
な綻びでも目障りになり気にもなる。その綻びをなくす
方法として、一般に、その綻び出た繊維や糸条を鋏で切
り取ったり、その綻び出た繊維や糸条を炎で焼き取る方
法が採られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、綻び出た繊維
や糸条は布帛の端から端まで連続しており、それを切り
取ったり焼き取ったりすれば、その布帛の端から端まで
連続しているべき糸条(織糸や編糸)が途中で切断され
た状態になる。そうなると、その切断された糸条の端末
のズレ移動によって、その糸条(織糸や編糸)が構成し
ている布帛の組織構造(織組織や編組織)が組織崩れを
起こし、その結果、布帛が破れ易くなる。従って、綻び
出ている繊維や糸条を炎で焼き取れば、布帛(服地やネ
クタイ等)の耐用寿命が短くなる。
【0004】そのような不都合を回避するには、その綻
び出た繊維や糸条を切り取ることなく、縫針等の尖端形
治具を用いて布帛の裏側へと押し込めばよいのである
が、そのような方法は、包装資材や土嚢等に使用されて
いるドングロスのように太い織糸や編糸を用いて織編さ
れて組織構造が粗く商品価値の低い布帛では可能であっ
ても、極細い織糸や編糸を用いて織編され、組織構造が
緻密で布目(織糸間の隙間や編糸間の隙間)の細かい高
級布帛では、その綻び出た極細の繊維や糸条を1本づつ
拾い縫いするように縫針等の尖端を当てて布目に押し込
むことは至難の業である。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明は、綻び出た繊維や糸条を
簡便に布帛の裏側へと押し込むことが出来る補修針を提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る補修針は、
尖端形針先11の反対側の後頭部に、補修針本体12の
太さ方向Nにおける開口13の内部寸法が補修針本体の
太さDの10倍以上に拡張可能な輪奈14を有すること
を第1の特徴とする。
【0007】本発明の第2の特徴は、上記第1の特徴に
加え、上記輪奈14が、後頭部に糸通し孔15を有する
縫針の当該糸通し孔15に挿通された可撓性線材によっ
て構成されていることにある。
【0008】本発明の第3の特徴は、上記第1の特徴に
加え、補修針本体12が金属パイプで構成されており、
その後頭部のパイプ内孔30に輪奈状に折曲げた可撓性
線材16の両端を差し込んで輪奈14が形成されている
ことにある。
【0009】本発明の第4の特徴は、上記第3の特徴に
加え、上記金属パイプの先端のパイプ内孔30に後頭部
17を差し込んだ尖端形ピン18によって針先11が形
成されていることにある。
【0010】本発明の第5の特徴は、上記第1の特徴に
加え、上記尖端形針先11の反対側の後頭部が二股に分
岐しており、その分岐した2本の分枝19・20の間に
繊維押込用補修針の長さ方向に続く細溝21が形成され
ており、その2本の分岐の中の一方の分枝20が他方の
分枝19よりも長く補修針の長さ方向Mに突き出てお
り、その分枝19の突出部分を折り曲げ、その突出部分
の先端22を上記細溝21に嵌め込んで輪奈14が形成
されていることにある。
【0011】本発明の第6の特徴は、上記第1の特徴に
加え、上記尖端形針先11の反対側の後頭部がJ字状に
折れ曲がった鉤23になっており、その後頭部から針先
側(11)に後退した位置から鉤先24の外側に被さる
舌片25が突き出ており、それらの鉤23と舌片25に
よって開閉可能に輪奈14が形成されていることにあ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】補修針の針先11と後頭部の間の
一定の太さで続く本体部分12の太さDは、和服や洋服
の縫製に使用される縫針と同等の太さで、概して外径1
mm以下、好ましくは0.5mm以下にする。
【0013】図1〜4は、補修針の使用法を図示するも
のである。即ち、解れ或いは綻び出た繊維や糸条26の
根元に針先を当てて補修針27を布帛28に差し込み
(図1)、その補修針27を後頭部が布帛28に達する
まで深く押し込む。そのとき後頭部が布帛28に接近し
た状態、好ましくは、後頭部の輪奈14が若干布帛28
に差し込まれた状態において、輪奈14を拡げ、その開
口13に綻び出ている繊維や糸条26を倒し込む(図
2)。次いで、その倒し込まれた状態のままで、補修針
27を布帛28の裏側から引き抜く(図3)。そうする
と、綻び出ていた繊維や糸条26は、その突き出ていた
根元の所で布帛28の裏側へと押し込まれ、布帛28の
表面からは見えなくなる(図4)。
【0014】補修針本体12に一般の縫針を使用し、そ
の糸通し孔15に可撓性線材を挿通して輪奈14を形成
する場合(図5)、或いは、補修針本体12に金属パイ
プを使用し、その後頭部のパイプ内孔30に輪奈状に折
曲げた可撓性線材16の両端を差し込んで輪奈14を形
成する場合(図6と図7)、その可撓性線材には、補修
針本体12の太さの半分以下で、概して外径が0.5m
m以下の太さの金属線、プラスチックモノフイラメン
ト、紡績糸やマルチフイラメント糸その他の多数の有機
質繊維に成る実撚を有する撚糸を使用する。特に金属線
では、ステンレスや網のようにバネ弾性を有するものと
し、その太さは0.2mm以下にして輪奈14の可撓性
を高める。プラスチックモノフイラメントや有機質繊維
撚糸を使用するときは、ゴム弾性を有する樹脂、例えば
エポキシ樹脂を付与して輪奈14のバネ弾性を高めると
よい。そのようにバネ弾性を有する可撓性線材を用いる
と、輪奈14を大きく拡げることが出来、解れ出ている
繊維や糸条26が開口13に倒し込み易く、又、輪奈1
4が布帛28を突き抜けるとき補修針本体12の太さと
同じ程度に細くなるので、輪奈14が布帛28に引っ掛
からず、繊維や糸条26が押し込まれた補修跡29が布
帛28の表面に残らず、補修跡29が綺麗に仕上がる。
【0015】縫針の糸通し孔15に可撓性線材を挿通し
て輪奈を14を形成する場合(図5)、その可撓性線材
の全長を輪奈14の全周の1.2〜1.9倍の長さに
し、その可撓性線材を糸通し孔15に二度挿通し、糸通
し孔15に二重に係合させ、その挿通した可撓性線材を
接着剤で糸通し孔15に接着固定する。
【0016】補修針本体12に金属パイプを使用し、そ
の後頭部のパイプ内孔30に輪奈状に折曲げた可撓性線
材16の両端を差し込んで輪奈14を形成する場合(図
6)、接着剤を用いることなく、その差し込まれている
金属パイプの外側をカシメ(押し潰し)てパイプ内孔3
0の内壁面に可撓性線材16を圧着固定するとよい。
【0017】その金属パイプの先端のパイプ内孔30に
尖端形ピン18の後頭部17を差し込んで針先11を尖
端形にする場合も(図7)、同様に金属パイプの外側を
カシメ(押し潰し)てパイプ内孔30の内壁面に尖端形
ピン18を圧着固定するとよい。
【0018】尖端形針先11の反対側の後頭部が二股に
分岐しており、その分岐した2本の分枝19・20の間
に繊維押込用補修針の長さ方向に続く細溝21が形成さ
れており、その2本の分岐の中の一方の分枝20が他方
の分枝19よりも長く補修針の長さ方向Mに突き出てお
り、その分枝19の突出部分を折り曲げ、その突出部分
の先端22を上記細溝21に嵌め込んで輪奈14を形成
する場合(図8と図9)、補修針本体12には編機に使
用されているヒゲ針を利用するとよい。
【0019】尖端形針先11の反対側の後頭部がJ字状
に折れ曲がった鉤23になっており、その後頭部から針
先側(11)に後退した位置から鉤先24の外側に被さ
る舌片25が突き出ており、それらの鉤23と舌片25
によって開閉可能に輪奈14を形成する場合(図10と
図11)、補修針本体12には編機に使用されているベ
ラ針を利用するとよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、綻び出ている繊維や糸
条26を切断することなく、布帛28の裏側へと押し込
んで解れを補修するので、その補修跡29で布帛28の
組織構造が崩壊することはない。
【0021】本発明の補修針27では、綻び出ている繊
維や糸条26を把持して布帛28の裏側へと引き込む輪
奈14の開口13を大きく拡げることが出来るので、そ
の綻び出ている繊維や糸条26が輪奈14に倒し込み易
く、その輪奈14が可撓性を有するので、布帛28を突
き抜けるときは、開口13が閉じて輪奈14が突き抜け
易く、又、その閉じた開口13に綻び出ていた繊維や糸
条28が確り把持されるので、輪奈14が布帛28を突
き抜けるとき、布帛28の表面側に置き忘れられること
はなく、確実に布帛28の裏側へと引き出すことが出来
る。
【0022】このように本発明の補修針27を使用する
と、高級服地や高級ネクタイ等のように極細い織糸や編
糸を用いて織編されて組織構造が緻密で布目の細かい高
級布帛でも、簡便且つ確実に、その解れ出た極細の繊維
や糸条を1本づつ拾い縫いするように布目に押し込んで
布帛28の裏側へと引き出すことが出来、補修跡29が
目立たないように補修することが出来るので、極めて実
用的で好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る補修針の使用状態における斜視図
である。
【図2】本発明に係る補修針の使用状態における斜視図
である。
【図3】本発明に係る補修針の使用状態における斜視図
である。
【図4】本発明に係る補修針の使用状態における斜視図
である。
【図5】本発明に係る補修針の斜視図である。
【図6】本発明に係る補修針の斜視図である。
【図7】本発明に係る補修針の斜視図である。
【図8】本発明に係る補修針の斜視図である。
【図9】本発明に係る補修針の斜視図である。
【図10】本発明に係る補修針の斜視図である。
【図11】本発明に係る補修針の斜視図である。
【符号の説明】
11 針先 12 補修針本体 13 開口 14 輪奈 15 糸通し孔 16 線材 17 後頭部 18 ピン 19 分枝 20 分枝 21 細溝 22 先端 23 鉤 24 鉤先 25 舌片 26 解れ出ている繊維や糸条 27 補修針 28 布帛 29 補修跡 30 パイプ内孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尖端形針先(11)の反対側の後頭部
    に、補修針本体(12)の太さ方向(N)における開口
    (13)の内部寸法が補修針本体の太さ(D)の10倍
    以上に拡張可能な輪奈(14)を有する綻び繊維押込補
    修針。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の輪奈(14)が、
    後頭部に糸通し孔(15)を有する縫針の当該糸通し孔
    (15)に挿通された可撓性線材によって構成されてい
    る前掲請求項1に記載の綻び繊維押込補修針。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の補修針本体(1
    2)が金属パイプで構成されており、その後頭部のパイ
    プ内孔(30)に輪奈状に折曲げた可撓性線材(16)
    の両端を差し込んで輪奈(14)が形成されている前掲
    請求項1に記載の綻び繊維押込補修針。
  4. 【請求項4】 前掲請求項3に記載の金属パイプの先端
    のパイプ内孔(30)に後頭部(17)を差し込んだ尖
    端形ピン(18)によって針先(11)が形成されてい
    る前掲請求項3に記載の綻び繊維押込補修針。
  5. 【請求項5】 前掲請求項1に記載の尖端形針先(1
    1)の反対側の後頭部が二股に分岐しており、その分岐
    した2本の分枝(19・20)の間に繊維押込用補修針
    の長さ方向に続く細溝(21)が形成されており、その
    2本の分岐の中の一方の分枝(20)が他方の分枝(1
    9)よりも長く補修針の長さ方向(M)に突き出てお
    り、その分枝(19)の突出部分を折り曲げ、その突出
    部分の先端(22)を上記細溝(21)に嵌め込んで輪
    奈(14)が形成されている前掲請求項1に記載の綻び
    繊維押込補修針。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載の尖端形針先(1
    1)の反対側の後頭部がJ字状に折れ曲がった鉤(2
    3)になっており、その後頭部から針先側(11)に後
    退した位置から鉤先(24)の外側に被さる舌片(2
    5)が突き出ており、それらの鉤(23)と舌片(2
    5)によって開閉可能に輪奈(14)が形成されている
    前掲請求項1に記載の綻び繊維押込補修針。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010014131A1 (en) * 2008-07-30 2010-02-04 Zeleny Ann D Finishing needle
CN115110214A (zh) * 2022-07-26 2022-09-27 山东中恒景新碳纤维科技发展有限公司 一种空心刺针结构

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