JP2003018197A - Arpテーブル形成方法及びこれを用いた経路制御方法 - Google Patents

Arpテーブル形成方法及びこれを用いた経路制御方法

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JP2003018197A JP2001197863A JP2001197863A JP2003018197A JP 2003018197 A JP2003018197 A JP 2003018197A JP 2001197863 A JP2001197863 A JP 2001197863A JP 2001197863 A JP2001197863 A JP 2001197863A JP 2003018197 A JP2003018197 A JP 2003018197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の課題は、経路制御情報更新に伴う通信
ネットワーク全体に対する通信性能の低下を抑制するこ
と。第2の課題は、端末の移動時にIPアドレス等通信
パラメータの再設定を不要とすること。 【解決手段】 ルータが、ICMP Router Discovery
MessagesのRouter Solicitation Messageを送信する。
そのメッセージを受信したルータ、無線端末等は、自身
のIPアドレス及びルータの場合は、下り方向に存在す
る全ての端末の情報を含めたRouter Advertisement Mes
sageを送信する。そして、そのメッセージを受信したル
ータが、ARPテーブルを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
のARPテーブル形成方法及びこれを用いた経路制御方
法に関し、特にICMP Router Discovery Messagesに
よりARPテーブル制御を行うことで、経路制御情報更
新に伴う通信ネットワーク全体に対する通信性能の低下
を抑制できる経路制御方法に関する。
【0002】ICMP(internet control message pro
tocol)とは、TCP/IP(transmission control pr
otocol/internet protocol)において、その機能を補
助するための制御用プロトコルをいう。パケットの構造
としては、IPヘッダの直後にICMPのデータ部が置
かれている。エラー通知や通信状態の診断を行なうため
に利用され、pingコマンドも使用している。あて先への
到達不能や経路変更要求、時間超過、タイム・スタンプ
の要求・応答などのメッセージがある。
【0003】ARP(アープ:address resolution pro
tocol)とは、TCP/IPネットワークにおいて、I
Pアドレスからイーサネット(登録商標)等の物理アド
レスである、MACアドレス(MAC:メディア・アク
セス制御)を求めるのに使われるプロトコルをいう。逆
に、物理アドレスからIPアドレスを求めるのはRAR
P(アールアープ:Reverse ARP)という。
【0004】
【従来の技術】通信ネットワークに接続されている端末
等がデータ通信を行うには、各端末等に通信パラメータ
を設定する必要がある。通信パラメータとしては、個々
の端末を識別するためのアドレスや、通信ネットワーク
内でデータを希望する端末等へ確実に伝送する際に中継
装置等で使用される通信経路情報等がある。
【0005】インターネットやイントラネットで用いら
れる通信プロトコルであるTCP/IPでは、端末を識
別するためにIPアドレスと呼ばれる識別番号をネット
ワーク内でユニークとなるよう設定し、端末及びデータ
の中継を行うルータ等には、宛先IPアドレスに対する
転送先が記された通信経路情報(ルーティング情報)が
設定され、そのルーティング情報を基にデータの送信及
び中継が行われる。
【0006】ルータ等が保有するルーティング情報は、
通信ネットワーク内でデータを希望する端末等へ確実に
伝送するために、通信ネットワーク構成に変更があって
も確実に中継ができるよう、常に通信ネットワークの最
新の構成に対応した情報を保有しておく必要がある。ル
ーティング情報の設定方式は、大別すると、通信ネット
ワークの管理者がルータに必要な情報を手動で設定する
静的方式と、RIP等を用いて自動的に更新していく動
的方式とがある。ただし、静的方式の場合、通信ネット
ワーク規模が大きくなると、構成変更毎に各ルータの設
定を通信ネットワークの管理者が変更し、維持していく
ことは、困難となってくるため、動的方式を採用するこ
とが多い。
【0007】そのような動的方式の一つであるRIP
(リップ:Routing Information Protocol)は、標準勧
告文書(RFC:Request for Comments)1058等に
規定されている。このRIPとは、ネットワーク上を流
れるパケットの経路情報を交換するルーティング・プロ
トコルの一つであり、パケットが相手に届くまでに経由
するルータの数すなわちホップ数がなるべく小さくなる
ように経路選択を行うことに特徴を有する。ただし、ホ
ップ数の上限が15となっているため、比較的小規模な
企業内LANなどで使われる。
【0008】図10は、RIPの動作概要の説明図であ
る。図10には、ルータ801〜803及び端末等80
4〜806から構成される通信ネットワークが示されて
いる。これは、隣接するルータ間すなわちルータ801
−802間及びルータ801−803間で、ルーティン
グ情報を定期的に交換し、各ルータが最新のルーティン
グ情報を自動的に生成するというものである。
【0009】また、通信ネットワーク構成に変更があっ
た場合、IPアドレス等の端末への通信パラメータの設
定も変更する必要が生じることもある。通信パラメータ
の設定方式(通信ネットワーク構成変更時だけではな
く、初めて通信ネットワークに端末が加入する場合も含
む。)としては、大別すると、人間が必要な通信パラメ
ータを端末へ手動で設定する静的方式と、DHCP等を
用いて自動的に必要な通信パラメータを端末へ設定する
動的方式とがある。
【0010】この静的方式の場合、ルーティング情報の
設定方式と同様に、通信ネットワークの規模が大きくな
ると、構成変更毎に通信ネットワークの管理者が各端末
の設定を変更しかつ維持していくことは困難となってく
る。また、各端末のユーザが設定を変更する場合でも、
通信パラメータ設定の変更は、ユーザにある程度のイン
ターネットに関する知識を保有することを要求し、ま
た、誤った設定による通信障害の発生等の恐れもあり、
あまり好ましいものではない。そのため、通信パラメー
タ設定方式も動的方式を採用する場合が多い。
【0011】一方、動的方式の一つであるDHCP(Dy
namic Host Configuration Protocol)は、RFC21
31等に規定されている。このDHCPとは、ネットワ
ーク・パラメータの自動設定を行うクライアント/サー
バ型のプロトコルをいう。各クライアントに、起動時に
動的にIPアドレスを割り当て、デフォルト経路のよう
なネットワーク・パラメータの通知を行い、終了時には
割り当てたIPアドレスを回収する。したがって、サー
バ側では、IPアドレスをDHCPクライアント用にい
くつかまとめて用意しておくだけでよい。
【0012】DHCPでは、端末などが、通信ネットワ
ークに加入する際に、DHCPサーバに対しIPアドレ
ス等のIP通信に必要な通信パラメータを要求する。そ
して、その要求を受信したDHCPサーバが、端末に対
し必要な情報を提供する。端末は、通信パラメータ等を
含む情報をDHCPサーバから受信したら、受信した情
報を基に通信パラメータを設定する。DHCPサーバに
は、端末へ割り当てても良いIPアドレスの範囲等の
他、IP通信に必要な通信パラメータの情報が設定され
ている。DHCPを用いると、静的方式と比べ、TCP
/IPに関する知識を保有することなく誰でも簡単にネ
ットワークに加入できるようになる。
【0013】図11は、DHCPの動作概要を説明する
説明図である。図11では、DHCPサーバ901及び
端末902〜904がLANに接続されており、端末9
02,903は通信パラメータが既に設定され、端末9
04は通信パラメータが未定義の状態を示している。図
11において、端末904がDHCPサーバ901から
通信パラメータの情報を受信する際の動作は次のように
なる。
【0014】(1)端末904は、起動時にDHCPサ
ーバ901に対し、IPアドレス等の通信パラメータの
情報を得るため、その通信パラメータを要求する情報を
ネットワーク内にブロードキャストにて送信する。ブロ
ードキャストとは、データのあて先を指定しないで、不
特定多数の相手にデータを送ることをいう。
【0015】(2)DHCPサーバ901は、この通信
パラメータを要求する情報を受信したら、保有している
通信パラメータに関する情報の中から、端末904宛に
通信パラメータの設定に必要な情報を送信する。端末9
04は、受信した情報を基に通信パラメータを設定す
る。
【0016】端末が移動した場合も、移動した先にて上
述のDHCPの実施によりIPアドレス等を設定すれば
良い。ただし、端末が移動しても、移動先でIPアドレ
ス等の設定を不要とする方式もある。RFC2002等
において、Mobile IPに関し規定されている。このMob
ile IPとは、IPネットワークの利用者が移動して、
通常使っているネットワーク以外のネットワークに情報
機器(モバイル・ホスト)をつないでも、その情報機器
のIPアドレスをそのまま使えるようにする技術をい
う。
【0017】図12は、Mobile IPの動作概要を説明
する説明図である。図12では、端末1001,100
2、HA(Home Agent)1003,FA(Foreign Agen
t)1004、ルータ1005〜1007等から構成さ
れる通信ネットワークが示されている。図12は、端末
1001,1002間の通信において、端末1002が
移動した場合の通信を例示したものである。
【0018】図12において、まず(1)端末1002
が移動する。(2)端末1002は、IPアドレス等の
設定は変更せず、FA1004に対し、端末1002が
移動してきたことを示す加入登録を行う。(3)FA1
004は、端末1002からの加入登録を受信したら、
HA1003に対し、端末1002宛のデータを代理受
信し、かつFA1004宛にデータを転送するよう要請
する。(4)FA1004から要請を受けたHA100
3は、端末1002宛のデータを端末1002の代わり
に受信する。(5)HA1003は、端末1002宛の
データをFA1004宛に変更して、これを転送する。
(6)FA1004は、HA1003からデータを受信
したら、受信したデータを端末1002宛に送信する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、次のような問題がある。
【0020】第1の問題点は、図10に例示したRIP
のような動的方式では、隣接するルータ間にてルーティ
ング情報が定期的に交換されるため、通信ネットワーク
構成に変更が無くとも、通信ネットワーク全体で定期的
にユーザデータ以外の情報が流れていることとなり、通
信ネットワークの通信性能が低下するという恐れがある
ということである。
【0021】その理由は、これらユーザデータ以外の情
報が、通信回線上へ多量に送出されると、ユーザデータ
の伝送が遅延する等の影響が発生することがあり、特に
通信ネットワークが低速な通信回線によって構築されて
いる場合は、ユーザデータの伝送遅延、スループットの
低下等の影響が顕著になるためである。
【0022】第2の問題点は、端末が頻繁に移動するよ
うな場合、移動する度毎にIPアドレス等の通信パラメ
ータの設定を変更したくないが、通信ネットワークが低
速の通信回線により構築されている場合、IPアドレス
等の通信パラメータを静的方式により再設定しなければ
ならないということである。
【0023】その理由は、動的方式である図11に例示
したDHCP等の方式を用いた場合、端末がネットワー
クに加入する際に、端末からDHCPサーバに対して送
信される通信パラメータの要求情報、及びその要求情報
に対する設定すべき通信パラメータに関する情報が、D
HCPサーバから端末に対し送信されるためである。こ
れら回線上に送出される情報は、ユーザデータとは関係
のない情報が流れるものであるため、第1の問題点での
説明と同様の理由により好ましいものではない。
【0024】また、端末が移動しても移動先にてIPア
ドレスの再設定を行わなくても良い方式として、図12
に例示したMobile IPに関して説明した。しかし、本
方式は、データをHA経由にて転送しなくてはならない
など、経路を最適化して転送した場合と比べ、回線に負
荷がかかる。したがって、第1の問題点と同様、通信性
能の低下の恐れがあることから、ユーザデータの伝送遅
延等の影響が顕著になるという問題がある。
【0025】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、通信性能の低
下を軽減することができるARPテーブル形成方法を提
供するとともに、通信ネットワークに構成に変更があっ
ても、ルーティング情報等、ユーザデータ以外の情報の
回線への送出を極力抑えることにより、通信性能の低下
を軽減することができる経路制御方法を提供することに
ある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係るARPテー
ブル形成方法は、ルータ、サブネットワーク及び端末が
上位方向及び下位方向に多数接続されてなるとともにT
CP/IPを用いた通信ネットワークで使用される。そ
して、前記ルータは下位方向へ第一のメッセージを送信
し、この第一のメッセージを受信した前記端末は自身の
IPアドレスを含めて上位方向へ第二のメッセージを送
信し、前記第一のメッセージを受信した前記ルータはそ
の下位方向に存在する全ての端末のIPアドレスを含め
て上位方向へ第三のメッセージを送信し、前記第一のメ
ッセージを送信した前記ルータは受信した前記第二及び
第三のメッセージに基づきARPテーブルを形成する
(請求項1)。このとき、前記第一のメッセージがIC
MP Router Solicitation Messageであり、前記第二及
び第三のメッセージがICMP Router Advertisement
Messageである、としてもよい(請求項2)
【0027】本発明に係る経路制御方法は、前記ルータ
は、転送するデータの宛先のIPアドレスを取得し、請
求項1又は2記載のARPテーブル形成方法で形成した
ARPテーブルで当該IPアドレスの登録の有無を検索
し、当該IPアドレスの登録が有る場合は下位方向へ前
記データを転送し、当該IPアドレスの登録が無い場合
は当該IPアドレスに対する第四のメッセージを上位方
向へ送信し、第五のメッセージが受信されたときは上位
方向へ前記データを転送する、というものである(請求
項3)。
【0028】本発明に係る経路制御方法は、前記ルータ
は、転送するデータの宛先のIPアドレスを取得し、請
求項2記載のARPテーブル形成方法で形成したARP
テーブルで当該IPアドレスの登録の有無を検索し、当
該IPアドレスの登録が有る場合は下位方向へ前記デー
タを転送し、当該IPアドレスの登録が無い場合は当該
IPアドレスに対するARP Request Messageを上位方
向へ送信し、ARP Response Messageが受信されたと
きは上位方向へ前記データを転送する、というものであ
る(請求項4)。
【0029】本発明に係る経路制御方法は、前記ルータ
は、第四のメッセージを受信し、その第四のメッセージ
で要求された当該IPアドレスの登録の有無を請求項1
又は2記載のARPテーブル形成方法で形成したARP
テーブルで検索し、当該IPアドレスの登録が有りかつ
前記第四のメッセージが上位方向(下位側から上位側
へ)である場合及び当該IPアドレスの登録が無くかつ
前記第四のメッセージが下位方向(上位側から下位側
へ)である場合は、当該第四のメッセージを破棄し、当
該IPアドレスの登録が無くかつ前記第四のメッセージ
が上位方向である場合は、自身の物理アドレスを含む第
五のメッセージを下位方向へ送信し、当該IPアドレス
の登録が有りかつ前記第四のメッセージが下位方向であ
る場合は、自身の物理アドレスを含む第五のメッセージ
を上位方向へ送信する、というものである(請求項
5)。このとき、前記第五のメッセージをブロードキャ
スト又はマルチキャストで送信する、としてもよい(請
求項7)。
【0030】本発明に係る経路制御方法は、前記ルータ
は、ARP Request Messageを受信し、そのARP Req
uest Messageで要求された当該IPアドレスの登録の有
無を請求項2記載のARPテーブル形成方法で形成した
ARPテーブルで検索し、当該IPアドレスの登録が有
りかつ前記ARP Request Messageが上位方向である場
合及び当該IPアドレスの登録が無くかつ前記ARP R
equest Messageが下位方向である場合は、当該ARP R
equest Messageを破棄し、当該IPアドレスの登録が無
くかつ前記ARP Request Messageが上位方向である場
合は、自身の物理アドレスを含むARP Response Mess
ageを下位方向へ送信し、当該IPアドレスの登録が有
りかつ前記ARP Request Messageが下位方向である場
合は、自身の物理アドレスを含むARP Response Mess
ageを上位方向へ送信する、というものである(請求項
6)。このとき、前記ARP Response Messageをブロ
ードキャスト又はマルチキャストで送信する、としても
よい(請求項8)。
【0031】換言すると、本発明による経路制御方法
は、ICMPを利用し、ARPテーブルを制御すること
特徴としている。すなわち、この経路制御方法を利用し
たルータは、下り方向に接続している全ての端末に関す
る情報に関して、ICMPをベースとしたプロトコルを
利用して収集し、ARPテーブルを構成するという動作
を実行する。また、端末の移動等による通信ネットワー
ク構成の変更時も同様に、通信ネットワーク内の必要な
箇所にて、ICMPのメッセージのやりとりを実施する
ことで、経路制御情報を更新している。したがって、経
路制御情報更新時の通信性能低下を抑え、また、ホスト
ルートによる経路制御を行うことで、端末が移動した際
にIPアドレスの再設定を行うことなく通信ができるよ
うになる。
【0032】更に換言すると、本発明は、ICMP Rou
ter Discovery Messagesを用いてARPテーブルを生成
し、経路制御情報更新に伴う通信ネットワーク全体に対
する通信性能の低下を抑制できることを特徴とする経路
制御方法である。また、ARP Response Messageをブ
ロードキャスト等により送信し、他のルータは、そのメ
ッセージをモニタすることで、ARPテーブルの重複を
発見できることを特徴とする経路制御方法である。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に使
用される通信ネットワークを示す構成図である。以下、
この図面に基づき説明する。
【0034】この通信ネットワークは、無線端末10
1,102、ルータ103〜107、サーバ108、低
速無線通信サブネットワーク(以下「サブネット」とい
う。)109〜114等によって構成されている。無線
端末101,102は、それぞれサブネット109,1
10を介して、サーバ108又は他の無線端末等と通信
を行う。ルータ103〜107は、それぞれ接続してい
るサブネットを介して受信したデータの宛先情報に基づ
き、適切なサブネットへデータを転送する。以下、ルー
タ105〜107を上位ルータ、ルータ103、104
を下位ルータと呼ぶ。サブネット109〜114は、低
速無線通信回線よって構成され、それぞれ周波数が個別
に割り当てられている。また、以下、データの流れる方
向を図示したように、無線端末からサーバへ向けての方
向を「上り」、その逆を「下り」と定義する。
【0035】図2は、本実施形態における無線端末、ル
ータ、サーバの各通信プロトコル構成の概要を示す概念
図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0036】無線端末及びサーバは、アプリケーショ
ン、TCP/UDP、IP/ICMP、ARP、データ
リンク層、物理層等によって構成される。ルータは、I
P/ICMP、Proxy ARP、データリンク層、物理層
等によって構成される。ICMPは、ICMP Router
Discovery Messages(RFC1256)で定義されるメ
ッセージを用いて、ARPテーブルを構成するために用
いる。図2に示したその他のプロトコル等については、
当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接
関係しないので、その説明を省略する。
【0037】次に、本実施形態について、図を用いて更
に詳しく説明する。
【0038】まず、経路制御に用いるルータにおけるI
CMP Router Discovery Messagesを用いたARPテー
ブルの生成方法について説明する前に、ICMP Route
r Discovery Messagesの本来の動作概要について説明す
る。
【0039】ICMP Router Discovery Messagesは、
端末が自分の加入しているネットワークのルータを見つ
けたいときに、使用される。通常ルータが、その存在を
端末に知らせるためのメッセージであるICMP Route
r Advertisement Messageに、ルータのIPアドレスを
含めて(自身以外のルータの存在も知っていれば、それ
らのルータも含めて良い)定期的に送信し、そのメッセ
ージを端末が受信することによって、端末はルータ(又
はルータ群)の存在を知ることができる。
【0040】また、端末が加入した際などに、ルータの
ICMP Router Advertisement Messageの送信間隔が
長い等の理由により、すぐにルータの存在を知ることが
できない場合がある。そのような場合に、端末は、すぐ
にルータの存在を知るために、ICMP Router Advert
isement Messageの送信を要求するICMP Router Sol
icitation Messageを、ルータに対して送信することも
できる。そのメッセージを受信したルータは、上述した
ICMP Router Advertisement Messageを送信するこ
とにより、端末にルータの存在を知らせることができ
る。
【0041】図3は、ICMP Router Discovery Mess
agesを用いたARPテーブルを生成するときの、下位ル
ータ103,104における動作シーケンスを説明する
説明図である。
【0042】下位ルータは、下り方向のサブネットに向
け、Router Advertisement Message相当を要求するRout
er Solicitation Message相当を送信する。このメッセ
ージを受信した無線端末等は、Router Advertisement M
essage相当に、通常、ルータ(又はルータ群)のIPア
ドレスを含める代わりに、自身のIPアドレスを含めて
送信する。このメッセージを受信した下位ルータは、メ
ッセージ内のIPアドレスに対応する物理アドレスとし
て、データリンクフレームの送信元アドレスを対応させ
たARPテーブルを構成することができる。このARP
テーブルが構成できたことで、下位ルータは、自身の下
り方向のサブネットに加入している全ての端末のIPア
ドレス及びそれに対応する物理アドレスを知ることがで
きる。
【0043】図4は、上位ルータ105〜107におけ
る動作シーケンスを説明する説明図である。
【0044】上位ルータは、上述の下位ルータの場合と
同様、下り方向のサブネットに向け、Router Solicitat
ion Message相当を送信する。このメッセージを受信し
た下位ルータは、Router Advertisement Message相当を
上り方向のサブネットに向け送信する。このメッセージ
には、自身のIPアドレスの他、図3を用いて説明した
動作シーケンスにより収集した、下位ルータの下り方向
のサブネットに存在する全ての端末等のIPアドレスが
含まれる。なお、図1には記述されていないが、サブネ
ット内に無線端末が存在した場合、その無線端末は、上
述の無線端末と同様、自身のIPアドレスを含むRouter
Advertisement Message相当を送信する。
【0045】これらのメッセージを受信した上位ルータ
は、メッセージ内に含まれる全てのIPアドレスに対応
する物理アドレスとして、データリンクフレームの送信
元アドレスを対応させたARPテーブルを構成すること
ができる。このARPテーブルが構成できたことで、上
位ルータは、自身の下り方向に存在する全ての端末のI
Pアドレス及びそれに対応する物理アドレスを知ること
ができる。
【0046】次にルータにおける経路制御方法について
説明する。
【0047】データの転送動作概要は、ARP(RFC
826等)にて規定されるARPメッセージのやりと
り、又は、上述の動作シーケンスにより生成したARP
テーブルの参照により、転送先を決定するというもので
ある。上位ルータを例として、経路制御手順の動作シー
ケンスについて図5及び図6を用いて説明する。
【0048】まず、受信したデータより、転送すべきデ
ータの宛先IPアドレスを取得する(ステップA1)。
続いて、該当するIPアドレスがARPテーブルに登録
済みか否かを検索する(ステップA2)。登録済みの場
合は、ARPテーブルに基づきデータリンクフレームを
構成し、下り方向のサブネットへデータを転送する(ス
テップA7)。
【0049】一方、未登録の場合は、宛先IPアドレス
に対するARP Request Messageを上り方向へ送信する
(ステップA3)。続いて、タイムアウトするまでにA
RPRequest Messageを規定回数送信し、ARP Respon
se Messageの受信有無を確認する(ステップA4)。A
RP Response Messageを受信できなかった場合は、転
送すべきデータを破棄する(ステップA5)。一方、A
RP Response Messageを受信した場合は、受信したA
RP Response Messageに基づき、データリンクフレー
ムを構成し、上り方向のサブネットへデータを転送する
(ステップA6)。
【0050】なお、上り方向から受信したARP Respo
nse Messageは、ARP Request Messageの送信を抑制
するために、通常のARPにおける動作のように、物理
アドレスをARPテーブルに追加しても良い。その場合
は、上述のステップA7での処理は、下り方向だけでは
なく、上り方向の転送も行われることとなる。
【0051】次に、ルータにおける、ARP Request M
essageを受信した際の、受信時の処理について説明す
る。なお、本説明は通常Proxy ARPと呼ばれる動作と
同等である。
【0052】まず、ARP Request Messageを受信する
(ステップB1)。続いて、受信インタフェースは、上
り側であったのか又は下り側であったのかを検索する
(ステップB2)。このとき、下り側であった場合、A
RP Request Messageで要求されたIPアドレスが、A
RPテーブルに存在するか否かを確認する(ステップB
3)。存在しない場合、宛先のIPアドレスは、そのル
ータの下り方向には存在せず、上り方向へ転送する必要
があるため、自身宛にデータを転送してもらう必要があ
る。そのため、下り方向へ、自身の物理アドレスを含む
ARP ResponseMessageを送信する(ステップB5)。
【0053】一方、ステップB3において、ARPテー
ブルに該当するIPアドレスが存在する場合は、下り方
向に該当する端末が存在することを示しているので、デ
ータを転送するためにARP Request Messageを受信す
る必要がない。よって、ARP Request Messageを破棄
する(ステップB6)。
【0054】ステップB2において、ARP Request M
essageを受信したインタフェースが上り側であった場
合、ARP Request Messageで要求されたIPアドレス
がARPテーブルに存在するか否かを確認する(ステッ
プB4)。該当するIPアドレスがARPテーブルに存
在する場合、データを受信し、下り方向へデータを転送
しなくてはならない。よって、データを受信したサブネ
ット(上り)方向へ、自身の物理アドレスを含むARP
Response Messageを送信する(ステップB5)。
【0055】一方、該当するIPアドレスがARPテー
ブルに存在しない場合、データを下り方向へ転送する必
要がないため、ARP Request Messageを破棄する(ス
テップB6)。
【0056】以上、ICMP Router Discovery Messag
esを用いたARPテーブルの制御方法及び経路制御方法
に関して説明した。最後に、通信ネットワーク構成の変
更時の例として、端末が移動する例を図7を用いて説明
する。
【0057】図7に示されている通信ネットワークは、
無線端末701、ルータ702〜707、サーバ70
8、サブネット709〜715等よって構成されてい
る。なお、各構成の機能は、図1で説明したものと同等
であるため、説明は省略する。
【0058】(1)無線端末701は、加入しているサ
ブネットに属する下位ルータ702に対し、自身のIP
アドレスを含むRouter Advertisement Message相当を送
信する。ただし、メッセージ内のLifetimeフィールド
は、0とする。このLifetimeフィールドは、通常(本来
の使用方法)、メッセージ内に含まれるルータ群のIP
アドレス等に関する情報が正当であると予想される時間
を示すために用いられるものである。よって、このフィ
ールドを0とすることによって、送信した無線端末70
1が、下位ルータに対し、サブネット709より離脱し
たことを示すものである。このLifetimeフィールドが0
となったRouter Advertisement Message相当を受信した
下位ルータ702は、メッセージに含まれるIPアドレ
スから、ARPテーブルの該当する項目を削除する。無
線端末701が送信する、離脱したことを知らせるRout
er Advertisement Message相当の送信回数は、下位ルー
タ702に確実に伝送するため、複数回送信しても良
い。
【0059】(2)下位ルータ702は、ARPテーブ
ルを変更後、削除したIPアドレスを含むRouter Adver
tisement Message相当を、上位ルータ705に送信す
る。この場合も(1)と同様に、Lifetimeフィールドの
値は0とする。これにより、受信した上位ルータ705
は、下り方向の通信ネットワークから無線端末が離脱し
たことを知ることができるとともに、上位ルータのAR
Pテーブルにより情報を更新することができる。なお、
下位ルータ702が上位ルータ705へ、離脱したこと
を知らせるRouter Advertisement Message相当を送信す
るタイミングは、ARPテーブルを変更した直後に送信
せず、ある時間待ってその間に他の端末からの離脱を知
らせるRouter Advertisement Message相当の受信を待
ち、その間に受信した端末に関する情報を全て1つのRo
uter Advertisement Message相当に含めて送信すること
で、回線への負荷を抑え、通信性能低下を抑えることも
できる。
【0060】(3)無線端末701が移動する。無線端
末701が移動するタイミングは、離脱したことを知ら
せるRouter Advertisement Message相当を送信した後で
あれば、どのタイミングでも自由である。
【0061】(4)無線端末701が移動したら、移動
先のサブネット711に属する下位ルータ704に、Ro
uter Advertisement Message相当を送信する。この場合
のメッセージは、図3を用いて説明した場合のRouter A
dvertisement Message相当と同等である。このメッセー
ジを受信した下位ルータ704は、ARPテーブルを変
更する。
【0062】(5)下位ルータ704は、ARPテーブ
ルの変更後、自身のIPアドレス及び下り方向のサブネ
ット711に加入している全ての端末のIPアドレスを
含むRouter Advertisement Message相当を、上位ルータ
706に送信する。このメッセージの内容も、図3を用
いて説明した場合のRouter Advertisement Message相当
と同等のものである。このメッセージを上位ルータ70
6が、受信し、ARPテーブルを更新することによっ
て、上位ルータの下り方向に新たに端末が加入したこと
を知ることができる。したがって、無線端末701が移
動しても、移動した無線端末701宛のデータも、無線
端末701がIPアドレスを変更することなく通信ネッ
トワーク内を正しく転送することができる。
【0063】このように、上記実施形態では、ルータ
(上位及び下位ともに)が、ICMPRouter Discovery
Messagesにより下り方向に存在する全端末のIPアド
レスを含むARPテーブルを構成できるので、ホストル
ートによる経路制御が可能となる。また、RIPのよう
な従来方式では、通信ネットワーク構成に変更がある
と、隣接するルータ間で定期的に経路情報の更新を行っ
ていたため、通信性能が低下していた。これに対し、本
実施形態では、通信ネットワーク構成に変更があって
も、経路変更に関する情報の送出が、通信ネットワーク
内の必要な箇所でしか行われないため、通信性能の低下
を抑えることができる。しかも、ホストルートによる経
路制御となっているので、端末がサブネットワークを移
動しても、IPアドレスを変更することなく、経路制御
可能という効果もある。
【0064】本発明の他の実施形態として、その基本的
方法は上記の通りであるが、通信ネットワーク構成変更
時のARPテーブルの更新についてさらに工夫してい
る。図8及び図9を用いて説明する。なお、図8は、図
5にステップA4’を追加し、図9は、図6にステップ
B3’を追加し、ステップB5をステップB5’に変更
したものである。よって、ステップA4’、ステップB
3’、ステップB5’についてのみの説明とする。
【0065】図8において、他の端末等よりARP Res
ponse Messageの受信有無について確認する(ステップ
A4’)。ある時間経過後、このメッセージの受信有無
を確認し、受信が無かったら、ステップA6へ進む。も
し、他の端末からARP Response Messageの受信があ
った場合、ARPテーブルの情報に重複が考えられる。
例えば、図7を用いて説明した場合の(1)〜(5)に
おいて、無線端末が送信したICMP Advertisement M
essageが、下位ルータ702へ届かなかったことにより
(2)の動作も行われなかったため、上位ルータ705
のARPテーブルが正しく更新されなかった等が考えら
れる。よって、ARP Response Messageを送信したル
ータにおいて、図3及び図4の動作シーケンスに基づく
ARPテーブルの再構築を待ち、ステップA3へ進む。
【0066】次に、図9のステップB3’及びステップ
B5’について説明する。図9において、他の端末等か
らのARP Response Messageの受信有無について確認
する(ステップB3’)。ある時間経過後、このメッセ
ージの受信有無を確認し、受信が有ったら、ステップB
6’へ進む。ステップB6’では、図3及び図4の動作
シーケンスに基づくARPテーブルの再構築を行う。受
信が無かった場合は、ステップB5’へ進む。ステップ
B5’では、通常のARP Response Messageの送信
は、ARP Request Messageの送信者へのユニキャスト
であるが、これをブロードキャスト又は、ARP Reque
st Messageの送信者及び各ルータへの複数の宛先(マル
チキャスト)として送信する。
【0067】このように本実施形態では、ARP Respo
nse Messageをユニキャストではなく、ブロードキャス
ト等とすることで、他のルータ等がそのARP Respons
e Messageをモニタできるようになり、ARPテーブル
の重複を発見することができるようになるという効果も
ある。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、次のような効果を奏する。
【0069】本発明によれば、ルータ(上位及び下位と
もに)が第一のメッセージ(ICMP Router Solicita
tion Message)を使うことにより下り方向に存在する全
端末のIPアドレスを含むARPテーブルを構成できる
ので、ホストルートによる経路制御が可能となる。ま
た、通信ネットワーク構成に変更があっても、経路変更
に関する情報の送出が、通信ネットワーク内の必要な箇
所でしか行われないため、通信性能の低下を抑えること
ができる。しかも、ホストルートによる経路制御となっ
ているので、端末がサブネットワークを移動しても、I
Pアドレスを変更することなく、経路制御可能という効
果もある。
【0070】換言すると、第1の効果は、通信性能を低
下させることなく、経路制御情報を更新することができ
ることにある。その理由は、ホストルートによる経路制
御を行うためである。第2の効果は、端末が移動しても
IPアドレスの設定が不要でも、Mobile IPのよう
に、通信性能を低下させることもないことにある。その
理由は、ホストルートによる経路制御を行っているため
である。第3の効果は、ARPテーブルの重複を発見す
ることができることにある。その理由は、ARPRespon
se Messageをユニキャストではなく、ブロードキャスト
等により送信しているためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で使用される通信ネットワ
ークを示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における通信プロトコルを
示す構成図である。
【図3】本発明の一実施形態における下位ルータ等の動
作を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の一実施形態における上位ルータ等の動
作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の一実施形態における上位ルータ等の経
路制御動作時のデータ転送手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の一実施形態における上位ルータ等の経
路制御動作時のARP RequestMessage受信時の手順を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における無線端末が移動し
た場合の経路情報の更新動作を示す構成図である。
【図8】図5を改善したフローチャートである。
【図9】図6を改善したフローチャートである。
【図10】従来技術におけるRIPの動作を説明するた
めの構成図である。
【図11】従来技術におけるDHCPの動作を説明する
ための構成図である。
【図12】従来技術におけるMobile IPの動作を説明
するための構成図である。
【符号の説明】
101,102 無線端末 103〜107 ルータ 108 サーバ 109〜114 低速無線通信サブネットワーク 701 無線端末 702〜707 ルータ 708 サーバ 709〜715 低速無線通信サブネットワーク 801〜803 ルータ 804〜806 端末 901 DHCPサーバ 902〜904 端末 1001,1002 端末 1003 HA 1004 FA 1005〜1007 ルータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA11 HA08 HC09 HD03 HD06 JA11 JL01 JT03 LB05 5K033 AA05 CB06 CC01 DA01 DA17 DB19 EA03 EC04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルータ、サブネットワーク及び端末が上
    位方向及び下位方向に多数接続されてなるとともにTC
    P/IPを用いた通信ネットワークのARPテーブル形
    成方法において、 前記ルータは下位方向へ第一のメッセージを送信し、こ
    の第一のメッセージを受信した前記端末は自身のIPア
    ドレスを含めて上位方向へ第二のメッセージを送信し、
    前記第一のメッセージを受信した前記ルータはその下位
    方向に存在する全ての端末のIPアドレスを含めて上位
    方向へ第三のメッセージを送信し、前記第一のメッセー
    ジを送信した前記ルータは受信した前記第二及び第三の
    メッセージに基づきARPテーブルを形成する、 ことを特徴とするARPテーブル形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第一のメッセージがICMP Route
    r Solicitation Messageであり、前記第二及び第三のメ
    ッセージがICMP Router AdvertisementMessageであ
    る、 請求項1記載のARPテーブル形成方法。
  3. 【請求項3】 前記ルータは、 転送するデータの宛先のIPアドレスを取得し、請求項
    1又は2記載のARPテーブル形成方法で形成したAR
    Pテーブルで当該IPアドレスの登録の有無を検索し、 当該IPアドレスの登録が有る場合は下位方向へ前記デ
    ータを転送し、 当該IPアドレスの登録が無い場合は当該IPアドレス
    に対する第四のメッセージを上位方向へ送信し、第五の
    メッセージが受信されたときは上位方向へ前記データを
    転送する、 経路制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ルータは、 転送するデータの宛先のIPアドレスを取得し、請求項
    2記載のARPテーブル形成方法で形成したARPテー
    ブルで当該IPアドレスの登録の有無を検索し、 当該IPアドレスの登録が有る場合は下位方向へ前記デ
    ータを転送し、 当該IPアドレスの登録が無い場合は当該IPアドレス
    に対するARP Request Messageを上位方向へ送信し、
    ARP Response Messageが受信されたときは上位方向
    へ前記データを転送する、 経路制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ルータは、 第四のメッセージを受信し、その第四のメッセージで要
    求された当該IPアドレスの登録の有無を請求項1又は
    2記載のARPテーブル形成方法で形成したARPテー
    ブルで検索し、 当該IPアドレスの登録が有りかつ前記第四のメッセー
    ジが上位方向(下位側から上位側へ)である場合及び当
    該IPアドレスの登録が無くかつ前記第四のメッセージ
    が下位方向(上位側から下位側へ)である場合は、当該
    第四のメッセージを破棄し、 当該IPアドレスの登録が無くかつ前記第四のメッセー
    ジが上位方向である場合は、自身の物理アドレスを含む
    第五のメッセージを下位方向へ送信し、 当該IPアドレスの登録が有りかつ前記第四のメッセー
    ジが下位方向である場合は、自身の物理アドレスを含む
    第五のメッセージを上位方向へ送信する、 経路制御方法。
  6. 【請求項6】 前記ルータは、 ARP Request Messageを受信し、そのARP Request
    Messageで要求された当該IPアドレスの登録の有無を
    請求項2記載のARPテーブル形成方法で形成したAR
    Pテーブルで検索し、 当該IPアドレスの登録が有りかつ前記ARP Request
    Messageが上位方向である場合及び当該IPアドレスの
    登録が無くかつ前記ARP Request Messageが下位方向
    である場合は、当該ARP Request Messageを破棄し、 当該IPアドレスの登録が無くかつ前記ARP Request
    Messageが上位方向である場合は、自身の物理アドレス
    を含むARP Response Messageを下位方向へ送信し、 当該IPアドレスの登録が有りかつ前記ARP Request
    Messageが下位方向である場合は、自身の物理アドレス
    を含むARP Response Messageを上位方向へ送信す
    る、 経路制御方法。
  7. 【請求項7】 前記第五のメッセージをブロードキャス
    ト又はマルチキャストで送信する、 請求項5記載の経路制御方法。
  8. 【請求項8】 前記ARP Response Messageをブロー
    ドキャスト又はマルチキャストで送信する、 請求項6記載の経路制御方法。
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JP2017200137A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、および、プログラム。
JP7366283B2 (ja) 2020-02-28 2023-10-20 新華三技術有限公司 ルート更新方法及び装置

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