JP2003018120A - ゴースト検出方法及びゴースト検出装置 - Google Patents

ゴースト検出方法及びゴースト検出装置

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JP2003018120A
JP2003018120A JP2001199153A JP2001199153A JP2003018120A JP 2003018120 A JP2003018120 A JP 2003018120A JP 2001199153 A JP2001199153 A JP 2001199153A JP 2001199153 A JP2001199153 A JP 2001199153A JP 2003018120 A JP2003018120 A JP 2003018120A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴーストの遅延量、ゴーストのレベルなどを
容易かつ正確に自動検出でき、また、遅延プロファイル
データにおいて発生する内部処理変動を除去して、ゴー
スト検出の精度を向上させる。 【解決手段】 デジタル信号処理装置320の遅延プロ
ファイル検出手段326から、受信電波の主波及びゴー
ストの特性を含む遅延プロファイルデータ331をデジ
タル入力ボード341を介して取得し、データ解析手段
342で、その遅延プロファイルデータを包絡線で近似
して包絡線データを生成し、その包絡線データと遅延プ
ロファイルデータとの比較処理を行い、遅延プロファイ
ルデータが包絡線データより大きい区間を検出し、その
区間をゴーストが存在するゴースト存在データ区間と判
断する。また、遅延プロファイルデータの内部処理変動
によって生じる極大点を削除することで、ゴーストの存
在で現れる極大点のみを検出できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルテレビジ
ョン放送、デジタル通信分野のデジタル信号伝送路特性
評価における反射波(ゴースト)検出を行うゴースト検
出方法及びゴースト検出機能を有するゴースト検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電波伝搬状況の測定を行うために
は、遅延プロファイルの測定が不可欠である。遅延プロ
ファイルの測定に関しては、例えば、特開2000−1
15087号公報に開示されている遅延プロファイル測
定装置や、1999年映像情報メディア学会年次大会の
予稿集33〜34ページに地上デジタル放送用遅延プロ
ファイル測定装置が知られている。これらの遅延プロフ
ァイル測定装置では、遅延プロファイルの測定結果(遅
延プロファイルデータ)は、測定装置のモニタ上に表示
されたり、保存手段に保存されたりして、ユーザによる
目視によって確認される。
【0003】また、特に、日本での地上波デジタル放送
方式には、OFDM(Orthogonal Frequency Division
Multiplex:直交周波数分割多重)方式が採用されてお
り、この地上デジタル放送用の復調装置において、遅延
プロファイルの測定は必要不可欠となっている。例え
ば、特開平10−224319号公報では、OFDM方
式を用いたデジタル放送におけるOFDM同期復調装置
が開示されている。
【0004】図9は、特開平10−224319号公報
に開示されている従来のOFDM同期復調装置の一例を
示す構成図である。従来のOFDM同期復調装置は、入
力端子11、クロック発振回路12、A/D変換回路1
3、シンボル抽出回路14、DFT回路16、シンボル
窓制御回路17、遅延回路18、相関回路19、窓信号
発生回路20、計時回路21、クロック制御回路22、
LPF回路23、D/A変換回路24により構成されて
いる。
【0005】図9に示す従来のOFDM同期復調装置で
は、A/D変換回路13でクロック発振回路12からの
クロック信号に従ってベースバンドOFDM信号を離散
的に標本化し、シンボル抽出回路14で窓信号発生回路
20からのシンボル窓信号に従って標本化データから有
効シンボル期間の信号データを抽出し、DFT(Discre
te Fourier Transform:離散フーリエ変換)回路16で
シンボル抽出回路14からの信号データを離散フーリエ
変換して復調データを得る構成となっており、地上波デ
ジタル放送用のOFDM信号を復調する際、復調データ
を入力とする遅延プロファイル検出部を設け、その遅延
プロファイルデータを測定器のモニタ上に表示すること
でゴーストの測定が行われている。
【0006】また、地上波デジタル放送方式によれば、
遅延プロファイルデータは、FFT(Fast Fourier Tra
nsform:高速フーリエ変換)のサンプリング周波数及び
帯域幅を用いると、 P={sin(5.575/8.1269)T・π}/{(5.575/8.1269)T・π}…(2) で表すことができる。しかし、実際は、遅延プロファイ
ルデータを電力換算し、常用対数にて出力しているた
め、式(2)のlogを取って、 L=20logP=20log[{sin(5.575/8.1269)T・π}/{(5.575/8.1269)T・π}]…(3) で出力される(但し、Tはポイント(整数)である)。
【0007】図5は、上記の式(3)によって表される
一般的な遅延プロファイルデータの一例を示すグラフで
ある。縦軸はレベル(dB)、横軸は遅延時間Tを表し
ている。ゴースト(ノイズ)が存在する場合には、図5
に示すグラフ上に主波位置f 0の極大点以外の極大点が
現れる。ゴーストによる極大点は、例えばモニタ上に表
示されたグラフを目視によって確認され、ゴーストの検
出が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタル信号処理装置においては、ゴーストの検出は最
終的に、モニタ上に表示されたグラフを目視することに
よって行われており、ゴースト検出の精度が悪いという
問題点がある。また、出力される遅延プロファイルデー
タは電力換算による式(3)で発生する一定周期の成分
(主波形上に現れる周期の短い波形、以下、内部処理変
動と呼ぶ)が存在しており、ゴーストによる極大点と内
部処理変動による極大点との区別をすることが困難であ
るため、ゴーストを正確に自動検出できないという問題
がある。
【0009】上記問題を解決するため、本発明は、ゴー
ストの遅延量、ゴーストのレベルなどを正確に自動検出
でき、また、遅延プロファイルデータにおいて、上記の
式(3)に見られるような電力換算式で発生する内部処
理変動を除去して、ゴースト検出の精度を向上させるゴ
ースト検出方法及びゴースト検出装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のゴースト検出方法は、受信電波の主波及び
ゴーストの特性を含む遅延プロファイルデータから、前
記ゴーストの検出を行うゴースト検出方法であって、前
記遅延プロファイルデータの信号波形を包絡線で近似し
て、包絡線データを生成する近似ステップと、前記遅延
プロファイルデータの前記信号波形と前記包絡線データ
との比較を行う比較ステップと、前記遅延プロファイル
データの前記信号波形が前記包絡線データより大きい区
間を、前記ゴーストが存在するゴースト存在データ区間
であると判断する判断ステップとを有する構成とした。
この構成により、電力換算時に発生される波形の内部処
理変動を削除し、包絡線より上にあるデータを検出する
ことによりゴーストの存在を検出することが可能とな
る。
【0011】また、本発明のゴースト検出方法は、受信
電波からゴーストの検出を行うゴースト検出方法であっ
て、前記受信電波内のデジタル信号を復調し、復調信号
を生成する復調ステップと、生成された前記復調信号を
周波数領域に変換して復調データに変換する検波ステッ
プと、前記検波ステップで抽出されるパイロット同期を
用いて、前記電波の主波及びゴーストの特性を記述する
遅延プロファイルデータを検出する遅延プロファイルデ
ータ検出ステップと、前記遅延プロファイルデータの信
号波形を包絡線で近似して、包絡線データを生成する近
似ステップと、前記遅延プロファイルデータの前記信号
波形と前記包絡線データとの比較を行う比較ステップ
と、前記遅延プロファイルデータの前記信号波形が前記
包絡線データより大きい区間を、前記ゴーストが存在す
るゴースト存在データ区間であると判断する判断ステッ
プとを有する構成とした。この構成により、電力換算時
に発生される波形の内部処理変動を削除し、包絡線より
上にあるデータを検出することによりゴーストの存在を
検出することが可能となる。
【0012】また、本発明のゴースト検出方法は、請求
項1又は2に記載のゴースト検出方法において、前記遅
延プロファイルデータ及び前記包絡線データのそれぞれ
のレベルを補正するデータ補正ステップを有する構成と
した。この構成により、レベル補正された包絡線データ
と遅延プロファイルデータとの比較処理を行うことによ
って、ゴーストの存在を容易かつ正確に検出することが
可能となる。
【0013】また、本発明のゴースト検出方法は、請求
項1から3のいずれか1つに記載のゴースト検出方法に
おいて、さらに、前記遅延プロファイルデータの内部処
理変動による極大値を除去するため、前記遅延プロファ
イルデータ中の前記ゴースト存在データ区間に存在する
所定のデータを、所定の代表データで置換する代表デー
タ置換ステップと、前記ゴースト存在データ区間に存在
する極大値が前記ゴーストであると判断する第2の判断
ステップとを有する構成とした。この構成により、包絡
線より上のデータ上に残る内部処理変動による極大点を
近似し、ゴーストによる極大点以外の極大点を消去する
ことで、その後のピーク検出処理によってゴーストのみ
を検出することが可能となる。
【0014】また、本発明のゴースト検出装置は、請求
項4に記載のゴースト検出方法において、前記所定の代
表データが、前記ゴースト存在データ区間内で検索され
た前記遅延プロファイルデータの内部処理変動の周期デ
ータ数分の最大値である構成とした。この構成により、
包絡線より上のデータ上に残る内部処理変動による極大
点を近似し、ゴーストによる極大点以外の極大点を消去
することで、その後のピーク検出処理によってゴースト
のみを検出することが可能となる。
【0015】また、本発明のゴースト検出装置は、受信
電波の主波及びゴーストの特性を含む遅延プロファイル
データから、前記ゴーストの検出を行うゴースト検出装
置であって、前記遅延プロファイルデータの信号波形を
包絡線で近似して、包絡線データを生成する近似手段
と、前記遅延プロファイルデータの前記信号波形と前記
包絡線データとの比較を行う比較手段と、前記遅延プロ
ファイルデータの前記信号波形が前記包絡線データより
大きい区間を、前記ゴーストが存在するゴースト存在デ
ータ区間であると判断する判断手段とを有する構成とし
た。この構成により、電力換算時に発生される波形の内
部処理変動を削除し、包絡線より上にあるデータを検出
することによりゴーストの存在を検出することが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明のゴースト検出方法及びゴースト検出装置について説
明する。まず、図1を参照しながら、本発明のゴースト
検出装置及びゴースト検出のための遅延プロファイルデ
ータを出力するデジタル信号処理装置について説明す
る。図1は、本発明のゴースト検出装置及びゴースト検
出のための遅延プロファイルデータを出力するデジタル
信号処理装置に係る一実施形態を示す構成図である。
【0017】本発明のゴースト検出装置340は、遅延
プロファイルデータを取得するためのデジタル入力ボー
ド341と、デジタル入力ボード341で取得された遅
延プロファイルデータを解析するデータ解析手段342
とにより構成され、デジタル入力ボード341で取得さ
れた遅延プロファイルデータ331は、データ解析手段
342により解析され、この解析によって自動検出され
たゴーストの遅延量、レベルなどは、接続された表示手
段350によって表示される。
【0018】一方、遅延プロファイルデータ331は、
デジタル信号処理装置320によって、生成及び出力さ
れる。このデジタル信号処理装置320は、アンテナ3
01及びチューナ310で受信したRF信号(OFDM
RF信号)を直交復調する直交復調手段321と、周
波数領域に変換するFFT手段322と、復調データに
変換する検波手段323と、インターリーブにより重ね
合わされたチャネルを検出するデインターリーブ手段3
24と、ビタビ復号、リードソロモン訂正などを行って
復調データ信号(OFDM復調信号)330を出力する
誤り訂正手段325と、検波手段323から出力された
データを用いて、同期検出処理で利用するパイロット信
号を抽出し、伝送路特性を求める遅延プロファイル検出
手段326とにより構成される。
【0019】デジタル信号処理装置320の遅延プロフ
ァイル検出手段326から出力された遅延プロファイル
データ331が、ゴースト検出装置340のデジタル入
力ボード341に供給され、データ解析手段342でデ
ータ解析されることによって、ゴーストの検出が行われ
る。データ解析手段342におけるデータ解析では、後
述のように、図6に示すような包絡線データ361と遅
延プロファイルデータ331との比較処理を行い、遅延
プロファイルデータ331のレベルが、基準となる包絡
線データ361のレベルより大きい区間に、ゴーストが
存在していると判断される。なお、データ解析手段34
2は、データ解析用プログラムなどが実装されたコンピ
ュータによって実現することも可能である。また、本発
明では、上記のゴースト検出装置340とデジタル信号
処理装置320とを合わせて、ゴースト検出装置と呼ぶ
こともある。
【0020】<第1の実施の形態>次に、上記のゴース
ト検出装置340で実行される本発明のゴースト検出方
法に係る第1の実施の形態について説明する。図2は、
本発明のゴースト検出方法に係る第1の実施の形態を説
明するためのフローチャートである。ステップS1にお
いて、ゴースト検出装置340のデジタル入力ボード3
41は、デジタル信号受信装置320の遅延プロファイ
ル検出手段326から出力された遅延プロファイルデー
タ331を取得する。このとき取得される遅延プロファ
イルデータ331は、図5に示すようなデータである。
図5は、遅延プロファイルデータの一例を示すグラフで
ある。なお、グラフの横軸は遅延時間、グラフの縦軸は
レベルを表している。この遅延プロファイルデータは、
前述の式(2)の電力換算式で換算されたものがデジタ
ルデータ化されていることが好ましい。
【0021】一方、図6は、本発明に係る基準となる包
絡線データの一例を示すグラフである。なお、図5と同
様、グラフの横軸は遅延時間、グラフの縦軸はレベルを
表している。次に、ステップS2において、この包絡線
データ361と、遅延プロファイルデータ331とを比
較し、遅延プロファイルデータ331の信号波形におい
て、包絡線データ361より大きい区間が存在するか否
かを検出する。遅延プロファイルデータ331が包絡線
データ361よりも大きい区間が存在する場合には、ス
テップS3において、ゴーストが検出されたと判断され
る。一方、遅延プロファイルデータ331が包絡線デー
タ361よりも大きい区間が存在しない場合には、ステ
ップS4において、ゴーストが検出されなかったと判断
される。
【0022】上記のようにして、遅延プロファイルデー
タ331の信号波形が包絡線データ361よりも大きい
区間(ゴースト存在データ区間)が存在するか否かを判
断することによって、ゴーストの有無を検出することが
可能となる。
【0023】<第2の実施の形態>次に、本発明のゴー
スト検出方法に係る第2の実施の形態について説明す
る。この第2の実施の形態では、さらに、包絡線データ
361及び遅延プロファイルデータ331のレベル補正
を行うことで、確実かつ精度高く、ゴースト検出を行う
ことができるようにしている。
【0024】図3は、本発明のゴースト検出方法に係る
第2の実施の形態を説明するためのフローチャートであ
る。まず、ステップS10において、ゴースト検出装置
340のデジタル入力ボード341は、デジタル信号受
信装置320の遅延プロファイル検出手段326から出
力された遅延プロファイルデータ331を取得する。そ
して、ステップS11において、遅延プロファイルデー
タ331の中から最大値を検索して、主波を検出する。
なお、遅延プロファイルデータ331には、主波とゴー
ストによる反射波とが存在している。
【0025】ステップS12において、主波に対するゴ
ーストのレベル差を求めるため、遅延プロファイルデー
タ331のビット数より主波のレベルが0dBとなるよ
うに、遅延プロファイルデータ331に対して差分を足
し込み、レベル補正を行う。ステップS12でレベル補
正された遅延プロファイルデータ331をモニタなどの
表示手段350などによって表示した場合、遅延プロフ
ァイルデータ331は、表示手段350上のレベル表示
値と一致し、コンピュータ内の処理ではなく、目視によ
ってもレベル値が判るようになる。
【0026】また、図7は、本発明によるゴースト検出
を説明するための遅延プロファイルデータの部分拡大図
である。遅延プロファイルデータ331の信号波形で
は、ゴーストは極大値となり現れるが、図5に示す電力
換算式(式(3))により発生する一定周期の内部処理
変動の影響によって、極大値を検索した場合には、図7
に示すゴーストデータ(丸囲みAの領域)と内部処理変
動による極大点(丸囲みBの領域)との判別が困難とな
る。一方、図5に示す遅延プロファイルデータ331の
内部処理変動の極大値をトレースした信号波形は、包絡
線データ361と一致している。したがって、ゴースト
が存在する場合は、遅延プロファイルデータ331と包
絡線データ361とを比較した結果、図7に示すように
包絡線データ361より大きいレベルのデータ(区間C
及びDのデータ)として現れる。
【0027】包絡線データ361のレベルと遅延プロフ
ァイルデータ331のレベルとを比較するため、ステッ
プS13において、包絡線データ361に対してレベル
補正を行う。例えば、L=20log[{1/(fw/fs)×T・π}]…
(1)で定まる包絡線データ361を用いて、レベル補正
を行う。なお、式(1)において、fwは帯域幅、fs
はサンプリング周波数、Tはポイント(整数)である。
まず、主波データの次のデータから式(1)のポイント
T=a=1として、包絡線データ361に対してもレベ
ル補正を行い、前のデータのゴースト検出のため、主波
の前のデータに対しても、ポイントT=aを実データポ
イントT=bと主波のポイントT=cとの差分c−bで
置換することで、同様のレベル補正を行う。
【0028】そして、ステップS14において、ステッ
プS13でのレベル補正後の包絡線データ361と、ス
テップS12でのレベル補正後の遅延プロファイルデー
タ331とを比較し、包絡線データ361のレベルより
遅延プロファイルデータ331のレベルのほうが大きい
区間(ゴースト存在データ区間)を検出する。そして、
このゴースト存在データ区間に、ゴーストが存在すると
判断されることになる。
【0029】このように、レベル補正された包絡線デー
タ361と、同じくレベル補正された遅延プロファイル
データ331との比較処理を行うことによって、ゴース
トの存在を容易に検出することが可能となる。
【0030】<第3の実施の形態>次に、本発明のゴー
スト検出方法に係る第3の実施の形態について説明す
る。第1又は第2の実施の形態のようにゴーストが検出
された遅延プロファイルデータ331では、ゴーストが
極大点として現れると、図7に示す領域Bのように、そ
の近傍の遅延プロファイルデータ331もゴーストによ
る極大点を中心にして、包絡線データ361と同様のカ
ーブで持ち上がる(レベルが上がる)ため、内部処理変
動の周期を残したまま主波の包絡線データ361より上
に現れてしまう。すなわち、ゴーストが極大点として現
れた近傍の遅延プロファイルデータ331は、内部処理
変動による波形を描きながら、包絡線データ361のレ
ベルより大きくなってしまう。
【0031】遅延プロファイルデータ331の信号波形
では、ゴーストは極大点となって現れるが、電力換算時
に発生する内部処理変動の波形も極大点を有する。そこ
で、この内部処理変動の波形を包絡線データ361によ
り近似し、ゴーストによる極大点のみを検出しやすいよ
うにする。
【0032】図4は、本発明のゴースト検出方法に係る
第3の実施の形態を説明するためのフローチャートであ
る。ステップS20において、ゴースト検出装置340
のデジタル入力ボード341は、デジタル信号受信装置
320の遅延プロファイル検出手段326から出力され
た遅延プロファイルデータ331を取得する。そして、
ステップS21において、遅延プロファイルデータ33
1と包絡線データ361とを比較して、遅延プロファイ
ルデータ331のほうが包絡線データ361より大きい
区間(ゴースト存在データ区間)を検出する。例えば、
図7では、区間C及びDが、遅延プロファイルデータ3
31のほうが包絡線データ361より大きい区間であ
り、ゴースト存在データ区間である。なお、この検出
は、例えば、第1又は第2の実施の形態で説明した処理
によって行われる。
【0033】そして、ステップS21で検出されたゴー
スト存在データ区間の遅延プロファイルデータ331に
対して、ステップS22において、電力換算時に発生す
る内部処理変動の周期データ数分(又は極大値出現デー
タ数分、例えば3データ分)で最大値を検索し、ステッ
プS23において、ステップS22で検索された最大値
を代表データとして、その代表データで遅延プロファイ
ルデータ331を置換する。
【0034】この処理を複数のゴースト存在データ区間
について行うため、ステップS24において、最終デー
タか否かを判断し、最終データではない場合には、ステ
ップS25において、次のデータに処理を移動して、ス
テップS22以降の処理を繰り返す。一方、ステップS
24で最終データであると判断された場合には、処理を
終了し、ステップS26において、極大点が置換された
遅延プロファイルデータ331の極大点を検出すること
によって、ゴーストの検出を行う。
【0035】図8は、本発明により最終的に補正された
遅延プロファイルデータのグラフと、存在するゴースト
のレベルを示す表である。上記の処理により、図8に示
す領域Eのように、内部処理変動による極大点を除去す
ることが可能となり、この補正された遅延プロファイル
データ331の極大点を検出することによって、ゴース
トによる極大点のみが検出され、ゴーストの遅延量、ゴ
ーストのレベルなどを自動検出することが可能となる。
なお、検出されたゴーストの遅延量、ゴーストのレベル
などのデータは、図8に示すように、表示手段350上
に表示されることが好ましい。
【0036】また、上記のように、内部処理変動の周期
データ分(例えば、3データ分)を最大値で置換する処
理を行う設ける以外にも、任意の代表データ(代表値)
で置換し、内部処理変動による極大点を除去するように
することによっても、ゴーストを自動検出することが可
能となる。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、2、
6に記載の発明によれば、電力換算時に発生される波形
の内部処理変動を削除し、包絡線より上にあるデータを
検出することによりゴーストの存在を検出することが可
能となる。
【0038】また、請求項3に記載の発明によれば、レ
ベル補正された包絡線データと遅延プロファイルデータ
との比較処理を行うことによって、ゴーストの存在を容
易かつ正確に検出することが可能となる。
【0039】また、請求項4、5に記載の発明によれ
ば、包絡線より上のデータ上に残る内部処理変動による
極大点を近似し、ゴーストによる極大点以外の極大点を
消去することで、その後のピーク検出処理によってゴー
ストのみを検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴースト検出装置及びゴースト検出の
ための遅延プロファイルデータを出力するデジタル信号
処理装置に係る一実施形態を示す構成図
【図2】本発明のゴースト検出方法に係る第1の実施の
形態を説明するためのフローチャート
【図3】本発明のゴースト検出方法に係る第2の実施の
形態を説明するためのフローチャート
【図4】本発明のゴースト検出方法に係る第3の実施の
形態を説明するためのフローチャート
【図5】一般的な遅延プロファイルデータの一例を示す
グラフ
【図6】本発明に係る基準となる包絡線データの一例を
示すグラフ
【図7】本発明によるゴースト検出を説明するための遅
延プロファイルデータの部分拡大図
【図8】本発明により最終的に補正された遅延プロファ
イルデータのグラフと、存在するゴーストのレベルを示
す表
【図9】特開平10−224319号公報に開示されて
いる従来のOFDM同期復調装置の一例を示す構成図
【符号の説明】
11 入力端子 12 クロック発振回路 13 A/D変換回路 14 シンボル抽出回路 16 DFT回路 17 シンボル窓制御回路 18 遅延回路 19 相関回路 20 窓信号発生回路 21 計時回路 22 クロック制御回路 23 LPF回路 24 D/A変換回路 301 アンテナ 310 チューナ 320 デジタル信号処理装置 321 直交復調手段 322 FFT手段 323 検波手段 324 デインターリーブ手段 325 誤り訂正手段 326 遅延プロファイル検出手段 330 復調データ信号(OFDM復調信号) 331 遅延プロファイルデータ 340 ゴースト検出装置 341 デジタル入力ボード 342 データ解析手段(近似手段、比較手段、判断手
段、データ補正手段、代表データ置換手段、第2の判断
手段) 350 表示手段 361 包絡線データ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信電波の主波及びゴーストの特性を含
    む遅延プロファイルデータから、前記ゴーストの検出を
    行うゴースト検出方法であって、 前記遅延プロファイルデータの信号波形を包絡線で近似
    して、包絡線データを生成する近似ステップと、 前記遅延プロファイルデータの前記信号波形と前記包絡
    線データとの比較を行う比較ステップと、 前記遅延プロファイルデータの前記信号波形が前記包絡
    線データより大きい区間を、前記ゴーストが存在するゴ
    ースト存在データ区間であると判断する判断ステップと
    を、 有するゴースト検出方法。
  2. 【請求項2】 受信電波からゴーストの検出を行うゴー
    スト検出方法であって、 前記受信電波内のデジタル信号を復調し、復調信号を生
    成する復調ステップと、 生成された前記復調信号を周波数領域に変換して復調デ
    ータに変換する検波ステップと、 前記検波ステップで抽出されるパイロット同期を用い
    て、前記電波の主波及びゴーストの特性を記述する遅延
    プロファイルデータを検出する遅延プロファイルデータ
    検出ステップと、 前記遅延プロファイルデータの信号波形を包絡線で近似
    して、包絡線データを生成する近似ステップと、 前記遅延プロファイルデータの前記信号波形と前記包絡
    線データとの比較を行う比較ステップと、 前記遅延プロファイルデータの前記信号波形が前記包絡
    線データより大きい区間を、前記ゴーストが存在するゴ
    ースト存在データ区間であると判断する判断ステップと
    を、 有するゴースト検出方法。
  3. 【請求項3】 前記遅延プロファイルデータ及び前記包
    絡線データのそれぞれのレベルを補正するデータ補正ス
    テップを有する請求項1又は2に記載のゴースト検出方
    法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記遅延プロファイルデータの
    内部処理変動による極大値を除去するため、前記遅延プ
    ロファイルデータ中の前記ゴースト存在データ区間に存
    在する所定のデータを、所定の代表データで置換する代
    表データ置換ステップと、 前記ゴースト存在データ区間に存在する極大値が前記ゴ
    ーストであると判断する第2の判断ステップとを、 有する請求項1から3のいずれか1つに記載のゴースト
    検出方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の代表データが、前記ゴースト
    存在データ区間内で検索された前記遅延プロファイルデ
    ータの内部処理変動の周期データ数分の最大値である請
    求項4に記載のゴースト検出方法。
  6. 【請求項6】 受信電波の主波及びゴーストの特性を含
    む遅延プロファイルデータから、前記ゴーストの検出を
    行うゴースト検出装置であって、 前記遅延プロファイルデータの信号波形を包絡線で近似
    して、包絡線データを生成する近似手段と、 前記遅延プロファイルデータの前記信号波形と前記包絡
    線データとの比較を行う比較手段と、 前記遅延プロファイルデータの前記信号波形が前記包絡
    線データより大きい区間を、前記ゴーストが存在するゴ
    ースト存在データ区間であると判断する判断手段とを、 有するゴースト検出装置。
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