JP2019158418A - 測定システム及び測定方法 - Google Patents

測定システム及び測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019158418A
JP2019158418A JP2018042270A JP2018042270A JP2019158418A JP 2019158418 A JP2019158418 A JP 2019158418A JP 2018042270 A JP2018042270 A JP 2018042270A JP 2018042270 A JP2018042270 A JP 2018042270A JP 2019158418 A JP2019158418 A JP 2019158418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
cross
processing
phase
under measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018042270A
Other languages
English (en)
Inventor
康太 倉光
Kota Kuramitsu
康太 倉光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP2018042270A priority Critical patent/JP2019158418A/ja
Publication of JP2019158418A publication Critical patent/JP2019158418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

【課題】位相雑音測定を行うための専用の装置を準備することなく、低コストな構成で位相雑音の測定を行うことができる測定システム及び測定方法を提供する。【解決手段】DUT1から出力される被測定信号Sを2分配する分配器10と、分配器10により2分配された被測定信号Sに対してそれぞれ信号解析処理を行う2台の信号分析装置20a,20bと、2台の信号分析装置20a,20bからの出力を処理する処理装置60と、を備える測定システム100であって、処理装置60は、2台の信号分析装置20a,20bにより生成された被測定信号Sの位相の時間変化を示す位相データ列間で相互相関処理を行う相互相関処理部61と、相互相関処理部61による相互相関処理の結果に基づいて被測定信号Sの位相雑音を算出する位相雑音算出部62と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、測定システム及び測定方法に関し、特に、信号の位相雑音を測定する測定システム及び測定方法に関する。
近年、通信システムは高速化の一途をたどっており、通信システムを構成する電子機器や通信機器の高性能化が進んでいる。このような高速の通信システムに対応した機器の品質評価に際しては、伝送される信号の位相雑音特性を測定することが必須となっている。
位相雑音測定を行うための装置においては、装置内の主にローカル信号源に起因する位相雑音が、被試験対象(Device Under Test:DUT)から出力される被測定信号に重畳される。このため、精度の良い位相雑音測定を実現するためには、位相雑音性能の良いローカル信号源や部品が必要となり、装置が非常に高価になってしまうという問題があった。
一方、内部雑音の統計性に基づいた信号処理を行うことにより、装置の回路内部で大きな雑音を含む場合でも、信号検出を可能とする信号検出装置が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された信号検出装置は、アレイ状に並べられた複数の比較器に被測定信号が入力され、被測定信号が閾値Bを超えた比較器の数N+と、閾値−Bを下回った比較器の数N−とから、雑音に埋もれた小さな入力信号波形を推定する構成になっている。
特許第5278944号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置に実際に搭載できる比較器の個数には限界があるため、位相雑音測定の用途に適用するには雑音の低減効果が不十分であるという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、位相雑音測定を行うための専用の装置を準備することなく、低コストな構成で位相雑音の測定を行うことができる測定システム及び測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る測定システムは、被試験対象から出力される被測定信号を2分配する分配器と、前記分配器により2分配された前記被測定信号に対してそれぞれ信号解析処理を行う2台の信号分析装置と、前記2台の信号分析装置からの出力を処理する処理装置と、を備える測定システムであって、各前記信号分析装置は、ローカル信号を出力するローカル信号源と、前記被測定信号を前記ローカル信号と混合することにより周波数変換するミキサと、前記ミキサにより周波数変換された前記被測定信号をサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換器と、前記ディジタルデータに対してディジタル信号処理を行うディジタル信号処理部と、を有し、前記ディジタル信号処理部は、前記ディジタルデータから前記被測定信号の位相の時間変化を示す位相データ列を生成する位相データ列生成部を含み、前記処理装置は、前記2台の信号分析装置の各位相データ列生成部により生成された前記位相データ列間で相互相関処理を行う相互相関処理部と、前記相互相関処理部による前記相互相関処理の結果に基づいて前記被測定信号の位相雑音を算出する位相雑音算出部と、を有する構成である。
この構成により、本発明に係る測定システムは、位相雑音測定を行うための専用の装置を準備することなく、低コストな構成で位相雑音の測定を行うことができる。また、本発明に係る測定システムを構成する各信号分析装置は、測定システムから切り離された場合には、単体で位相雑音測定以外の用途にも利用可能である。
また、本発明に係る測定システムは、前記位相データ列生成部は、前記位相データ列をN個(Nは自然数)生成するものであり、前記相互相関処理部は、前記2台の信号分析装置の各前記位相データ列生成部により生成された2×N個の前記位相データ列のクロススペクトルをN個算出するクロススペクトル算出部と、前記クロススペクトル算出部により算出されたN個の前記クロススペクトルを平均処理する平均処理部と、を含み、前記位相雑音算出部は、前記平均処理部により平均処理されたクロススペクトルに基づいて前記被測定信号の位相雑音を算出する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係る測定システムは、信号分析装置に起因する位相雑音を更に減少させて、被測定信号の位相雑音を精度良く測定することができる。
また、本発明に係る測定方法は、被試験対象から出力される被測定信号を2分配する分配器と、前記分配器により2分配された前記被測定信号に対してそれぞれ信号解析処理を行う2台の信号分析装置と、前記2台の信号分析装置からの出力を処理する処理装置と、を用いる測定方法であって、前記2台の信号分析装置により、前記被測定信号の位相の時間変化を示す位相データ列を生成する位相データ列生成ステップと、前記処理装置により、前記位相データ列生成ステップで前記2台の信号分析装置により生成された前記位相データ列間で相互相関処理を行う相互相関処理ステップと、前記処理装置により、前記相互相関処理ステップによる前記相互相関処理の結果に基づいて前記被測定信号の位相雑音を算出する位相雑音算出ステップと、を含む。
この構成により、本発明に係る測定方法は、位相雑音測定を行うための専用の装置を準備することなく、低コストな構成で位相雑音の測定を行うことができる。また、本発明に係る測定方法で用いられる各信号分析装置は、単体で位相雑音測定以外の用途にも利用可能である。
本発明は、位相雑音測定を行うための専用の装置を準備することなく、低コストな構成で位相雑音の測定を行うことができる測定システム及び測定方法を提供するものである。
本発明の実施形態に係る測定システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る測定システムが備える信号分析装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る測定システムを用いる測定方法の処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明に係る測定システム及び測定方法の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る測定システム100は、DUT1から出力される被測定信号Sを2分配する分配器10と、分配器10により2分配された被測定信号Sに対してそれぞれ信号解析処理を行う2台の信号分析装置20a,20bと、2台の信号分析装置20a,20bからの出力を処理する処理装置60と、を備え、被測定信号Sの位相雑音を測定するものである。
DUT1は、例えば無線通信アンテナとRF回路を有する無線端末機器や基地局などである。DUT1の通信規格としては、例えば、セルラ(LTE、LTE−A、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、1xEV−DO、TD−SCDMA等)、無線LAN(IEEE802.11b/g/a/n/ac/ad等)、Bluetooth(登録商標)、GNSS(GPS、Galileo、GLONASS、BeiDou等)、FM、及びディジタル放送(DVB−H、ISDB−T等)が挙げられる。
2台の信号分析装置20a,20bは同一の構成を有している。図2に示すように、各信号分析装置20a,20bは、アナログ信号処理部21と、A/D変換器(ADC)31,32と、ディジタル信号処理部40と、表示部50と、操作部51と、制御部52と、を備え、DUT1から出力される被測定信号Sの信号解析処理を行うものである。
アナログ信号処理部21は、DUT1から出力された被測定信号Sに対して周波数変換などのアナログ信号処理を行うものであり、アッテネータ(ATT)22と、ローカル信号源23と、ミキサ24と、RBWフィルタ25と、対数(LOG)変換器26と、検波器27と、VBWフィルタ28と、スイッチ(SW)29と、掃引部30と、を有する。
ATT22は、内部に抵抗を有し、DUT1からの高周波の被測定信号Sを後段のディジタル信号処理部40において処理可能な信号レベルに減衰させるためのもので、インピーダンスを変化させない電子部品である。
ローカル信号源23は、ローカル信号として、元の被測定信号Sの周波数の値よりも変換先の周波数の値の分だけ高い周波数あるいは低い周波数の正弦波を出力するものである。ローカル信号源23から出力されるローカル信号の周波数は、所望の解析帯域に応じて制御部52により設定される。
ミキサ24は、ATT22で減衰された周波数fの被測定信号Sと、ローカル信号源23から出力された周波数fのローカル信号とを混合し、2つの信号の和及び差の周波数の出力信号、すなわち中間周波数|f−f|又はf+fの中間周波数信号を生成するものである。つまり、ミキサ24は、被測定信号Sをローカル信号と混合することにより周波数変換する周波数変換部を構成する。
SW29は、ミキサ24の出力側を直接ADC31に接続する状態、又は、VBWフィルタ28の出力側をADC31に接続する状態のいずれかの状態を取るように構成されている。
掃引部30は、SW29によりVBWフィルタ28の出力側がADC31に接続されている状態で、ローカル信号源23から出力されるローカル信号の周波数fを所定の周波数範囲にわたって掃引させるための掃引ランプ信号を生成するものであって、設定される掃引時間に応じて掃引ランプ信号の生成を制御するものである。
なお、SW29によりミキサ24の出力側が直接ADC31に接続されている状態では、ローカル信号源23から出力されるローカル信号の周波数fは固定される。
ADC32は、掃引部30において生成される掃引ランプ信号をディジタルデータに変換して制御部52に出力する。これにより、制御部52は、ADC32からのディジタルデータを基準として、掃引部30における掃引ランプ信号を生成するための掃引期間などを制御する。
RBWフィルタ25は、アナログのバンドパス・フィルタなどで構成され、被測定信号Sの通信規格に応じた分解能帯域幅でミキサ24から出力された中間周波数信号をフィルタリングするようになっている。
LOG変換器26は、RBWフィルタ25の出力信号レベルをデシベル単位に変換して検波器27に出力するようになっている。
検波器27は、例えば包絡線検波器であり、LOG変換器26の出力を直流に変換するようになっている。
VBWフィルタ28は、例えばアナログのローパス・フィルタで構成され、遮断周波数で定まるビデオ帯域幅を有する。このVBWフィルタ28は、検波器27から出力される信号に対してあらかじめ定められたビデオ帯域幅の帯域制限処理を行って、表示部50に最終的に表示される周波数スペクトラム波形の高周波成分(雑音成分)を除去した信号を出力するようになっている。
ADC31は、SW29によりミキサ24の出力側とADC31が接続された状態で、ミキサ24から出力された中間周波数信号を所定のサンプリングレートでサンプリングして、ディジタルデータに変換する。ADC31は、このディジタルデータをディジタル信号処理部40に出力するようになっている。なお、ADC31のサンプリングレートは、信号分析装置20aと信号分析装置20bとで同一であることが望ましい。
また、ADC31は、SW29によりVBWフィルタ28の出力側とADC31が接続された状態で、VBWフィルタ28の出力を所定のサンプリングレートでサンプリングして、ディジタルデータに変換する。ADC31は、このディジタルデータをディジタル信号処理部40に出力するようになっている。
ディジタル信号処理部40は、ADC31から出力された被測定信号Sのディジタルデータに対してディジタル信号処理を行うものであり、波形メモリ41と、直交復調部42と、位相データ列生成部43と、解析処理部44と、を含む。
波形メモリ41は、ADC31から出力された被測定信号Sのディジタルデータを記憶するようになっている。
直交復調部42は、波形メモリ41に記憶された被測定信号Sのディジタルデータを直交復調して、互いに直交する直交信号I(t)及びQ(t)を生成するようになっている。直交復調部42としては、例えばヒルベルト変換を利用した直交分配器を用いることができる。
位相データ列生成部43は、直交復調部42から出力された直交信号I(t)及びQ(t)から、被測定信号Sの位相の時間変化を示す位相データ列をN個(Nは自然数)生成するようになっている。なお、上記の位相データ列を構成するデータの個数は、信号分析装置20aと信号分析装置20bとで同一であることが望ましい。
解析処理部44は、SW29によりVBWフィルタ28の出力側がADC31に接続されている場合には、波形メモリ41に記憶された被測定信号Sのディジタルデータに対して、所定の信号解析処理を行うようになっている。
また、解析処理部44は、SW29によりミキサ24の出力側がADC31に接続されている場合には、直交復調部42から出力された直交信号I(t)及びQ(t)に対して、所定の信号解析処理を行うようになっている。
解析処理部44が実行する信号解析処理としては、例えば、被測定信号Sの振幅、位相、周波数などの時間変化を示す時系列データやスペクトラムの生成、チャネルパワー、占有帯域幅、隣接チャネル漏洩電力、バースト平均電力、変調精度(EVM)、送信パワーレベル、送信スペクトラムマスク、エラーベクトル振幅、最小入力感度、最大入力レベル、スプリアス放射などの被測定信号Sの品質を評価するための測定が挙げられる。
つまり、各信号分析装置20a,20bは、測定システム100から切り離された場合には、単体で位相雑音測定以外の用途にも利用可能である。
制御部52は、例えばCPU、ROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で構成され、各信号分析装置20a,20bを構成する上記各部の動作を制御する。
なお、ディジタル信号処理部40は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのディジタル回路で構成することや、制御部52による所定のプログラムの実行によりソフトウェア的に構成することが可能である。あるいは、ディジタル信号処理部40は、ディジタル回路によるハードウェア処理と所定のプログラムによるソフトウェア処理とを適宜組み合わせて構成することも可能である。
表示部50は、例えばLCDやCRTなどの表示機器で構成され、解析処理部44による解析処理結果などを表示するようになっている。
操作部51は、ユーザによる操作入力を受け付けるためのものであり、例えば表示部50の表示画面に設けられたタッチパネルで構成される。あるいは、操作部51は、キーボード又はマウスのような入力デバイスを含んで構成されてもよい。また、操作部51は、リモートコマンドなどによる遠隔制御を行う外部制御装置で構成されてもよい。
操作部51による入力操作は、制御部52により検知されるようになっている。例えば、操作部51により、ユーザがSW29の接続状態を切り替えることが可能である。
図1に示すように、処理装置60は、相互相関処理部61と、位相雑音算出部62と、操作部63と、表示部64と、制御部65と、を含む。処理装置60は、2台の信号分析装置20a,20bに起因する雑音が、被測定信号Sに含まれるDUT1に起因する雑音に重畳されることを抑制するための処理を行う。
相互相関処理部61は、2台の信号分析装置20a,20bの各位相データ列生成部43により生成された位相データ列間で相互相関処理を行うものであり、クロススペクトル算出部61aと、平均処理部61bと、を含む。
クロススペクトル算出部61aは、2台の信号分析装置20a,20bの各位相データ列生成部43により生成された2×N個の位相データ列a(t,n),b(t,n)のスペクトルA(f,n),B(f,n)からクロススペクトルC(f,n)を下記の式(1)に示すようにN個算出する。ここで、tは時間であり、fは周波数であり、nは1からNまでの自然数である。クロススペクトルC(f,n)は、位相データ列a(t,n),b(t,n)の相互相関関数をフーリエ変換したものに相当する。ここで、式(1)中の""は複素共役を表している。
Figure 2019158418
また、クロススペクトルC(f,n)は、下記の式(2)に示すように、振幅成分|C(f,n)|と、位相データ列a(t,n),b(t,n)間の位相差θ(f,n)で表すことができる。
Figure 2019158418
平均処理部61bは、クロススペクトル算出部61aにより算出されたN個のクロススペクトルC(f,n)を下記の式(3)に示すように平均処理するようになっている。
Figure 2019158418
2台の信号分析装置20a,20bの主にローカル信号源23に起因する位相雑音は互いに無相関であるため、上記の平均処理により、ランダムな位相差θ(f,n)が周波数fごとに平均処理されてゼロに近づく。このため、平均処理の回数Nを増やすほど、式(3)の平均処理されたクロススペクトルは、本来の被測定信号Sの位相のスペクトルに近づく。
位相雑音算出部62は、相互相関処理部61による相互相関処理の結果、すなわち平均処理部61bにより平均処理された式(3)のクロススペクトルに基づいて、被測定信号Sの位相雑音を算出するようになっている。
例えば、位相雑音算出部62は、式(3)のクロススペクトルを、被測定信号Sのキャリア周波数(中心周波数)からの周波数オフセットにおける1Hz帯域幅当たりの雑音電力とキャリア信号電力との比である単側波帯(SSB)位相雑音[dBc/Hz]に規格化するようになっている。
制御部65は、例えばCPU、ROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で構成され、処理装置60を構成する上記各部の動作を制御する。
なお、相互相関処理部61及び位相雑音算出部62は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのディジタル回路で構成することや、制御部65による所定のプログラムの実行によりソフトウェア的に構成することが可能である。あるいは、相互相関処理部61及び位相雑音算出部62は、ディジタル回路によるハードウェア処理と所定のプログラムによるソフトウェア処理とを適宜組み合わせて構成することも可能である。
表示部64は、例えばLCDやCRTなどの表示機器で構成され、位相雑音算出部62により算出されたSSB位相雑音を表示するようになっている。
操作部63は、ユーザによる操作入力を受け付けるためのものであり、例えば表示部64の表示画面に設けられたタッチパネルで構成される。あるいは、操作部63は、キーボード又はマウスのような入力デバイスを含んで構成されてもよい。また、操作部63は、リモートコマンドなどによる遠隔制御を行う外部制御装置で構成されてもよい。
操作部63による入力操作は、制御部65により検知されるようになっている。例えば、操作部63により、平均処理部61bにおける平均回数Nをユーザが指定することができる。
以下、本実施形態に係る測定システム100を用いる測定方法について、図3のフローチャートを参照しながらその処理の一例を説明する。
まず、ユーザによる操作部63の操作により、ミキサ24の出力側が直接ADC31に接続される状態にSW29が切り替えられる(ステップS1)。
次に、2台の信号分析装置20a,20bの各位相データ列生成部43は、被測定信号Sの位相の時間変化を示す位相データ列をN個(Nは自然数)生成する(位相データ列生成ステップS2)。
次に、処理装置60の相互相関処理部61は、ステップS2で2台の信号分析装置20a,20bにより生成された位相データ列間で相互相関処理を行う(相互相関処理ステップS3)。例えば、ステップS3において相互相関処理部61は、2台の信号分析装置20a,20bの各位相データ列生成部43により生成された2×N個の位相データ列のクロススペクトルをN個算出する。
次に、相互相関処理部61は、ステップS3により算出されたN個のクロススペクトルを平均処理する(相互相関処理ステップS4)。
次に、位相雑音算出部62は、ステップS3,S4による相互相関処理の結果に基づいて被測定信号Sの位相雑音を算出する(位相雑音算出ステップS5)。例えば、ステップS5において位相雑音算出部62は、ステップS4により平均処理されたクロススペクトルに基づいて被測定信号Sの位相雑音を算出する。
以上説明したように、本実施形態に係る測定システム100は、1台の信号分析装置を用いて被測定信号Sの位相雑音の測定を行う場合と比較して、信号分析装置に起因する位相雑音を減少させることができるため、被測定信号Sの位相雑音を精度良く測定することができる。
また、本実施形態に係る測定システム100は、2台の信号分析装置20a,20bにより生成された位相データ列間での相互相関処理の結果に基づいて被測定信号Sの位相雑音を算出する構成であるため、位相雑音測定を行うための専用の装置を準備することなく、低コストな構成で位相雑音の測定を行うことができる。
また、本実施形態に係る測定システム100は、2台の信号分析装置20a,20bにより生成された2以上のスペクトルのクロススペクトルを平均化することにより、信号分析装置に起因する位相雑音を更に減少させて、被測定信号Sの位相雑音を精度良く測定することができる。
また、本実施形態に係る測定システム100を構成する各信号分析装置20a,20bは、測定システム100から切り離された場合には、単体で位相雑音測定以外の用途にも利用可能である。
1 DUT
10 分配器
20a,20b 信号分析装置
31 ADC
23 ローカル信号源
24 ミキサ
40 ディジタル信号処理部
43 位相データ列生成部
60 処理装置
61 相互相関処理部
61a クロススペクトル算出部
61b 平均処理部
62 位相雑音算出部
100 測定システム

Claims (3)

  1. 被試験対象(1)から出力される被測定信号を2分配する分配器(10)と、前記分配器により2分配された前記被測定信号に対してそれぞれ信号解析処理を行う2台の信号分析装置(20a,20b)と、前記2台の信号分析装置からの出力を処理する処理装置(60)と、を備える測定システム(100)であって、
    各前記信号分析装置は、
    ローカル信号を出力するローカル信号源(23)と、
    前記被測定信号を前記ローカル信号と混合することにより周波数変換するミキサ(24)と、
    前記ミキサにより周波数変換された前記被測定信号をサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換器(31)と、
    前記ディジタルデータに対してディジタル信号処理を行うディジタル信号処理部(40)と、を有し、
    前記ディジタル信号処理部は、前記ディジタルデータから前記被測定信号の位相の時間変化を示す位相データ列を生成する位相データ列生成部(43)を含み、
    前記処理装置は、
    前記2台の信号分析装置の各位相データ列生成部により生成された前記位相データ列間で相互相関処理を行う相互相関処理部(61)と、
    前記相互相関処理部による前記相互相関処理の結果に基づいて前記被測定信号の位相雑音を算出する位相雑音算出部(62)と、を有することを特徴とする測定システム。
  2. 前記位相データ列生成部は、前記位相データ列をN個(Nは自然数)生成するものであり、
    前記相互相関処理部は、
    前記2台の信号分析装置の各前記位相データ列生成部により生成された2×N個の前記位相データ列のクロススペクトルをN個算出するクロススペクトル算出部(61a)と、
    前記クロススペクトル算出部により算出されたN個の前記クロススペクトルを平均処理する平均処理部(61b)と、を含み、
    前記位相雑音算出部は、前記平均処理部により平均処理されたクロススペクトルに基づいて前記被測定信号の位相雑音を算出することを特徴とする請求項1に記載の測定システム。
  3. 被試験対象(1)から出力される被測定信号を2分配する分配器(10)と、前記分配器により2分配された前記被測定信号に対してそれぞれ信号解析処理を行う2台の信号分析装置(20a,20b)と、前記2台の信号分析装置からの出力を処理する処理装置(60)と、を用いる測定方法であって、
    前記2台の信号分析装置により、前記被測定信号の位相の時間変化を示す位相データ列を生成する位相データ列生成ステップ(S2)と、
    前記処理装置により、前記位相データ列生成ステップで前記2台の信号分析装置により生成された前記位相データ列間で相互相関処理を行う相互相関処理ステップ(S3,S4)と、
    前記処理装置により、前記相互相関処理ステップによる前記相互相関処理の結果に基づいて前記被測定信号の位相雑音を算出する位相雑音算出ステップ(S5)と、を含むことを特徴とする測定方法。
JP2018042270A 2018-03-08 2018-03-08 測定システム及び測定方法 Pending JP2019158418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018042270A JP2019158418A (ja) 2018-03-08 2018-03-08 測定システム及び測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018042270A JP2019158418A (ja) 2018-03-08 2018-03-08 測定システム及び測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019158418A true JP2019158418A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67996684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018042270A Pending JP2019158418A (ja) 2018-03-08 2018-03-08 測定システム及び測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019158418A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024053724A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 国立大学法人東京大学 信号処理装置、信号処理方法及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024053724A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 国立大学法人東京大学 信号処理装置、信号処理方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021175980A (ja) Fmcwレーダーのチャープ信号線形性及び位相ノイズを判定するための回路及び方法
US9020016B2 (en) Multi-domain test and measurement instrument
TWI534433B (zh) 多域測試及測量設備
CN106405235A (zh) 一种频谱分析仪及其数据处理方法
US9252895B1 (en) System and method of measuring full spectrum of modulated output signal from device under test
US8805313B2 (en) Magnitude and phase response calibration of receivers
Al Adnani et al. Spectrum analyzers today and tomorrow: part 1 towards filterbanks-enabled real-time spectrum analysis
JP2012154927A (ja) 試験測定装置及び時間領域情報表示方法
JP2012042459A (ja) 試験測定機器及びその動作方法
US10958362B1 (en) Method and system for determining group delay between periodic radio frequency (RF) signals
US20080205557A1 (en) Systems and Methods for Performing External Correction
CN107340427B (zh) 用二进制相移键控测试信号测量出测量仪的幅值相位响应
US10469296B1 (en) Frequency-scalable NLTL-based mm-wave vector signal de-modulator
JP2019158418A (ja) 測定システム及び測定方法
Spindelberger et al. Improving the performance of direct-conversion SDRs for radiated precompliance measurements
JP6545221B2 (ja) スペクトラムアナライザ及び信号分析方法
JP6959315B2 (ja) 信号解析装置及び信号解析方法
EP4119954A1 (en) Measurement system
CN114545078A (zh) 中频信号处理系统及处理方法
JP6590882B2 (ja) 信号解析装置及び信号解析装置のダイナミックレンジ最適化方法
JP3974880B2 (ja) ジッタ伝達特性測定装置
US11815540B2 (en) System and method for noise measurement
US20240019470A1 (en) Detector circuit, signal processing circuit, and measurement instrument
Anbessa Implementation of Spectrum Analysis Functionality for IQ-Signal.
JP2019090773A (ja) 信号分析装置及び信号分析方法