JP2003017544A - 基板搬送装置およびこれを備えた気相成長装置 - Google Patents

基板搬送装置およびこれを備えた気相成長装置

Info

Publication number
JP2003017544A
JP2003017544A JP2001200973A JP2001200973A JP2003017544A JP 2003017544 A JP2003017544 A JP 2003017544A JP 2001200973 A JP2001200973 A JP 2001200973A JP 2001200973 A JP2001200973 A JP 2001200973A JP 2003017544 A JP2003017544 A JP 2003017544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
arm
reaction furnace
furnace tube
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001200973A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Arikawa
和彦 有川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001200973A priority Critical patent/JP2003017544A/ja
Publication of JP2003017544A publication Critical patent/JP2003017544A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板出し入れによっても、原材料ガスの流れ
が変わらず、成膜条件の再現性が良い基板搬送装置およ
び気相成長装置を提供する。 【解決手段】 基板搬送装置は、基板を保持するための
基板保持部と、上記基板保持部を支持し、原材料ガスを
流すための反応炉管5内を通って前後運動できる程度の
薄さに構成されたアーム9と、アーム9を反応炉管5内
で反応炉管5の長手方向に沿って移動させるための管長
手方向駆動手段と、反応炉管5内で上記基板保持部に対
して上記基板を着脱するための着脱制御手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LED(Light Em
itting Diode)、半導体レーザなどの半導体素子の製造
に用いられる化合物半導体の気相成長のための気相成長
装置およびこの気相成長装置においてウエハなどの基板
の搬送に用いられる基板搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOCVD法(metallorganic chemical
vapor deposition:有機金属気相化学成長法)は、良
好な結晶の各種化合物半導体を量産できる技術として、
今日幅広く用いられている。ウエハに対してMOCVD
法を行なう装置のウエハ搭載部分の構成としては、ま
ず、図9に示すように、高温に加熱した回転テーブル3
0にウエハ1を数枚載せ、回転テーブル30を回転させ
た状態で、原材料ガスを一定方向に流す方式のものがあ
る。また、図10に示すように、高温に加熱した回転テ
ーブル30にウエハ1を数枚載せ、回転テーブル30を
回転させ、さらに各ウエハ1自体も回転させた状態で、
回転テーブル30の中心から周囲に広がる向きに原材料
ガスを流す方式のものがある。あるいは、図10に示し
た回転テーブル30とウエハ1の動きで、原材料ガスを
一定方向から流す方式のものもある。しかし、均一な気
相成長を得るには、原材料ガスを均一に流す必要があ
り、上述の各方式では、原材料ガスを均一に流すことが
技術的に難しい。
【0003】そこで、たとえば、GaN膜の成膜装置に
おいては、図11に示すような反応炉管5を用いる方法
がある。図11は上から見たところを示す。反応炉管5
は、一般に石英で作製される。ウエハ1は、1000℃
以上の所定の温度まで加熱され、ウエハ1自体が回転す
る。原材料ガスであるGa(CH33とNH3の2種類
のガスをガス導入管26から反応炉管5に向けて別々に
流し込む。原材料ガスは、反応炉管5の上流部6、中流
部7、下流部8の順に流れる。原材料ガスは、ウエハ1
に至る前に化学的結合反応し、ウエハ1に至ることによ
ってウエハ1の表面に化合物半導体の気相成長膜が形成
される。
【0004】このような反応炉管5を用いれば、上述の
図9、図10に示した機構による場合よりも膜の均一性
に優れる。したがって、1枚のウエハ1から取り出せる
LEDの数で算出した良品率で比較すれば、上述の図
9、図10に示した機構で成膜した場合に比べて、図1
1に示した反応炉管5を用いて成膜した場合の方が、良
品率は高くなる。
【0005】図11に示した反応炉管5において、成膜
後にウエハ1を取り出す方法としては、反応炉管5の上
から取り出す方法と、下から取り出す方法とがある。
【0006】まず、反応炉管5の上から取り出す方法
を、図12、図13を参照して説明する。図12に示す
ように、反応炉管5の上蓋部分5aには反応炉管の幅よ
り大き目のつば5bが設けられている。反応炉管5の下
側からピン27でつば5bを押し上げることによって上
蓋部分5aを持ち上げた状態にし、図13に示すよう
に、上蓋部分5aと反応炉管5との間に、搬送アーム9
が進入し、ウエハ1を取り出す。
【0007】次に、反応炉管5の下から取り出す方法
を、図14を参照して説明する。反応炉管5内のウエハ
1は円板状のサセプタ11に載せられており、サセプタ
11の下側にはサセプタ11を加熱するためのヒータ1
2が配置されている。サセプタ11およびヒータ12が
反応炉管5から外れて下降する。反応炉管5の下側で反
応炉管5とサセプタ11との間に、搬送アーム9が進入
し、サセプタ11上面からウエハ1を取り出す。
【0008】これら両方法においては、新しいウエハ1
をサセプタ11上に設置する場合も、成膜済みのウエハ
1を取り出したのと同様に、上から、あるいは下から、
搬送アーム9がウエハ1を持ちこむことによって行な
う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した反応炉
管5において、良品率をさらに向上させようとした場
合、以下のような問題点がある。
【0010】ウエハ1を反応炉管5の上から出し入れす
る方法では、上蓋部分5aと上流部6との嵌合部分には
隙間を完全にゼロにすることは不可能であるので、いく
らか隙間を設けている。この隙間からは原材料ガスがわ
ずかに漏れ出る。上から出し入れする方法では、上蓋部
分5aは毎回着脱を繰り返すが、一旦持ち上げた上蓋部
分5aを反応炉管5に戻す際には、位置の再現性が十分
でない。上蓋部分5aを着脱する度に上蓋部分5aの位
置が変わってしまうことから、原材料ガスの漏れ量も変
動する。このことは、原材料ガスの流れに影響を与える
ことから問題となる。
【0011】ウエハ1を反応炉管5の下から出し入れす
る方法では、ヒータ12を昇降させる際の位置の再現性
が問題となる。原材料ガスの漏れ量を抑えるために、ヒ
ータ12と中流部7との間の隙間はできるだけ小さい方
が好ましく、現状では、ヒータ12と中流部7との隙間
は片側0.2mmとなるように組み立てられている。さ
らに、ヒータ12を回転させても中流部7に接触しない
ように、ヒータ12と中流部7との相対的な傾きも含め
て微調整を行なっている。このように高精度な位置決め
を要するヒータ12を、位置の再現性良く昇降させるの
は困難である。
【0012】従来は、上述のような理由から原材料ガス
の漏れ量を一定に保つことができなかったため、毎回の
気相成長時に2種類の原材料ガスの流れ具合を細かく制
御する必要があり、結果的には成膜条件の再現性が劣化
し、良品率の向上の妨げとなっていた。
【0013】そこで、本発明では、ウエハを反応炉管の
上や下から出し入れする方法における、基板出し入れの
度に原材料ガスの流れが変わってしまうという欠点を解
消し、成膜条件の再現性を良くした基板搬送装置および
気相成長装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に基づく基板搬送装置は、基板を保持するた
めの基板保持部と、上記基板保持部を支持し、原材料ガ
スを流すための反応炉管内を通って前後運動できる程度
の薄さに構成されたアームと、上記アームを上記反応炉
管内で上記反応炉管の長手方向に沿って移動させるため
の管長手方向駆動手段と、上記反応炉管内で上記基板保
持部に対して上記基板を着脱するための着脱制御手段と
を備える。この構成を採用することにより、アームは、
反応炉管の開口部から進入させて反応炉管内を長手方向
に沿って所望位置まで前進させることができる。また、
着脱制御手段を備えているので、所望位置まで前進させ
た後に基板の着脱を行なうことができる。したがって、
反応炉管自体を開閉する必要がなくなるため、基板の出
し入れを行なうことによって反応炉管自体の形状には影
響を与えない。よって、再現性良く成膜を行なうことが
できる。
【0015】上記発明において好ましくは、上記アーム
は、上から異物が落下してきても上記異物が上記基板に
直接触れないように上記基板保持部の少なくとも一部を
覆うカバーを含む。この構成を採用することにより、反
応炉管内部に付着しているフレークなどの異物がアーム
の上に落下してきたとしても、カバーがあることによっ
て、異物が基板に直接接触することを防ぐことができ
る。その結果、基板の良品率を上げることができる。
【0016】上記発明において好ましくは、上記着脱制
御手段は、上記アーム内を上記アームの長手方向に沿っ
て前後運動可能に配置されたフォーク部と、上記フォー
ク部の前後運動を上記アームの長手方向に略垂直な上下
運動に変換する運動変換部とを含む。この構成を採用す
ることにより、厚みの限られるアーム先端部において、
基板を保持する部分を必要に応じて上下運動させる機構
を、簡単な機構で実現できる。
【0017】上記目的を達成するため、本発明に基づく
気相成長装置は、気相成長用チャンバと、上記気相成長
用チャンバ内に配置され、原材料ガスを流すための反応
炉管と、搬送用チャンバと、上記搬送用チャンバ内に配
置され、基板を搬送するための基板搬送装置とを備え、
上記基板搬送装置は、上記基板を保持するための基板保
持部と、上記基板保持部を支持し、上記反応炉管内を通
って前後運動できる程度の薄さに構成されたアームと、
上記アームを上記反応炉管内で上記反応炉管の長手方向
に沿って移動させるための管長手方向駆動手段と、上記
反応炉管内で上記基板保持部に対して上記基板を着脱す
るための着脱制御手段とを含む。この構成を採用するこ
とにより、アームは、気相成長用チャンバ内の反応炉管
の開口部から進入させて反応炉管内を長手方向に沿って
所望位置まで前進させることができる。また、着脱制御
手段を備えているので、所望位置まで前進させた後に基
板の着脱を行なうことができる。したがって、反応炉管
自体を開閉する必要がなくなるため、基板の出し入れを
行なうことによって反応炉管自体の形状には影響を与え
ない。よって、再現性良く成膜を行なうことができる。
【0018】上記発明において好ましくは、上記アーム
は、上記反応炉管に対して上記原材料ガスを排気するた
めの端部から挿入されるためのものである。この構成を
採用することにより、排気側の端部は元々開口している
ため、成膜時のガスの流れに影響を与えることなく、ア
ームの出し入れを行なうことができる。
【0019】上記発明において好ましくは、上記アーム
は、上から異物が落下してきても上記異物が上記基板に
直接触れないように上記基板保持部の少なくとも一部を
覆うカバーを有する。この構成を採用することにより、
反応炉管内部に付着しているフレークなどの異物がアー
ムの上に落下してきたとしても、カバーがあることによ
って、異物が基板に直接接触することを防ぐことができ
る。その結果、基板の良品率を上げることができる。
【0020】上記発明において好ましくは、上記着脱制
御手段は、上記アーム内を上記アームの長手方向に沿っ
て前後運動可能に配置されたフォーク部と、上記フォー
ク部の前後運動を上記アームの長手方向に略垂直な上下
運動に変換する運動変換部とを有する。この構成を採用
することにより、厚みの限られるアーム先端部におい
て、基板を保持する部分を必要に応じて上下運動させる
機構を、簡単な機構で実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) (構成)図1、図2を参照して、本発明に基づく実施の
形態1における基板搬送装置および気相成長装置の構成
について説明する。この気相成長装置の断面図を、図1
に示す。この気相成長装置は、MOCVD装置であり、
成長用チャンバ2と搬送用チャンバ13とを備えてい
る。成長用チャンバ2と搬送用チャンバ13とは、ゲー
トバルブ16を介してつながっている。成長用チャンバ
2内には、上流部6、中流部7および下流部8と3つの
部分からなる反応炉管5が配置されている。上流部6、
中流部7下流部8はそれぞれ石英で別個に作製され、組
み合わせられている。成長用チャンバ2内に設けられた
反応炉管固定フレーム14にまず中流部7が水平に固定
され、続いて中流部7を基準にして上流部6、下流部8
が水平に固定される。中流部7の底面の中央部には、サ
セプタ11が入るための円形の穴が設けられている。サ
セプタ11の上面には、ウエハ1を設置するための凹部
が設けられている。サセプタ11は、1000℃以上の
高温に加熱されることから、耐熱性の高いモリブデンや
カーボンで作製されている。サセプタ11の下側には、
サセプタ11を加熱するためのヒータ12が設けられて
いる。ヒータ12の下側には、サセプタ11を回転させ
るための回転機構(図示省略)が回転軸21を通じて接
続されている。回転軸21にはヒータ12の熱が伝わら
ないように回転軸21自体を冷却するための冷却水が流
れる。回転軸21に沿う成長用チャンバ2の内外は、磁
気シール(図示省略)によって真空環境と大気環境に区
切られており、磁気シールにも冷却水が流れている。
【0022】搬送用チャンバ13には、基板搬送装置3
が収められている。この基板搬送装置3は、反応炉管5
の下流部8の端からサセプタ11に対するウエハなどの
基板の出し入れを行なうためのものである。基板搬送装
置3に対する基板の受渡しは、図示しないグローブボッ
クスから、基板搬送装置3とは垂直な方向に基板を移送
するように設置された他の基板搬送装置4によって行な
われる。
【0023】基板搬送装置3は、スライダテーブル29
と、アーム9とを含む。スライダテーブル29は、4本
のチルト調整用ボルト28を介して固定テーブル20上
に設置されており、固定テーブル20は、搬送用チャン
バ13の下面に設置されている。スライダテーブル29
は、ベースプレート22を前後方向(図1における左右
方向)に移動させるためのものであり、管長手方向駆動
手段としてのアーム駆動用モータ18でボールネジ25
を回すことによって、ベースプレート22が前後方向に
移動する。ベースプレート22には、アーム9が固定さ
れている。アーム9の先端には、真空チャック機構が設
けられている。この真空チャック機構によってサセプタ
11の凹部に置かれたウエハ1を取り出すには、サセプ
タ11側にピンを設けてウエハ1を突き上げるようにす
る機構も考えられ、この機構を採用すれば簡単である
が、実際には、サセプタ11側にピン用の穴を設けた場
合、その穴がサセプタ11上の温度分布に悪影響を与
え、その上に置かれるウエハ1にも不所望な温度分布を
生じ、結果的に成膜の均一性を損なうこととなる。サセ
プタ11側にピンによる突き上げ機構を設けられないと
なると、アーム9側に昇降する機構が必要となる。
【0024】一方、アーム9は、扁平な管形状の反応炉
管5内を通過する必要があるため、厚みを制限される。
アーム9自体の厚みも、アーム9の先端部の昇降機構の
厚みも、反応炉管5内の内部空間の高さ以下に抑える必
要がある。基盤搬送装置3全体を上下に移動させる機構
も考えられるが、そうすると、昇降機構がかなり大きな
装置となってしまい、搬送用チャンバ13のサイズが大
きくなりすぎる。
【0025】そこで、図2に示すように、アーム9の先
端部に4枚の板ばね23を介して真空チャック機構10
を取り付け、真空チャック機構10の側面に斜面10a
を設ける。一方、アーム9内に、昇降用モータ(図示省
略)によって前後方向に移動可能なフォーク24を設
け、フォーク24の先端には、斜面10aと対応する斜
面24aを設けておく。
【0026】図3〜図6を参照して、ウエハ1を取り出
すまでのアーム9の先端近傍での動作を説明する。図3
に示すように、アーム9が、反応炉管5に対して下流側
の端から進入する。図4に示すように、真空チャック機
構10の中心がウエハ1の中心にほぼ一致する位置で停
止する。図5に示すように、アーム9の内部でフォーク
24が前進し、フォーク24の先端の斜面24aが斜面
10aに誘導されて、真空チャック機構10の上側に入
りこみ、板ばね23の付勢に抗して真空チャック機構1
0を下へ押し下げる。この状態で、真空チャック機構1
0の下面は、ウエハ1に接近するので、ウエハ1を吸着
することができる。次に、図6に示すように、フォーク
24は後退し、真空チャック機構10は、板ばね23の
付勢によって上に戻る。こうして、アーム9は、後退
し、反応炉管5内から出る。
【0027】なお、昇降用モータによるフォーク24の
駆動は、たとえば、昇降用モータの先端にピニオンを取
り付け、フォーク24の一部にラックを設けることによ
り可能である。
【0028】(作用・効果)上述のような構成の基板搬
送装置または気相成長装置であれば、アーム9は、フォ
ーク24の動きによって、先端部に取り付けられた真空
チャック機構10を上下動させることとしているため、
上下動を行なうための構造が比較的簡単であり、アーム
9自身の厚みを薄くすることができる。アーム9自身の
厚みが十分薄いため、元々開口している下流側の端から
進入して扁平な管形状の反応炉管5内を通過することが
できる。したがって、反応炉管5自体には新たに着脱な
いし開閉する部分を必要としない。よって、従来の上か
ら出し入れする方式の基板搬送装置または気相成長装置
において問題となっていたような蓋などの位置の再現性
は問題とならない。また、従来の下から出し入れする方
式のように、サセプタ11を毎回移動させるわけではな
いので、サセプタ11の位置は最初に位置決めしておけ
ば足りる。アーム9は反応炉管5内部を反応炉管5の形
状に沿って移動すればよいので、従来の下から出し入れ
する方式のように、可動部分が反応炉管に接触しないよ
うに精密に制御する必要もない。
【0029】以上より、効率良く基板の出し入れが行な
え、基板の出し入れを行なうことによって反応炉管5自
体の形状には影響を与えないため、再現性良く成膜を行
なうことができる。
【0030】(実施の形態2) (構成)図7、図8を参照して、本発明に基づく実施の
形態2における基板搬送装置および気相成長装置の構成
について説明する。この基板搬送装置および気相成長装
置は、実施の形態1で説明したものと基本的に同じであ
る。ただし、アーム9の先端部に違いがある。
【0031】実施の形態1で説明したウエハ取り出しの
工程においては、アーム9が往復することによって真空
チャック機構10は、反応炉管5の下流部8の内部を通
過することになるが、下流部8は、原材料ガスが排気さ
れる部分でもあることから、下流部8内部には、ウエハ
1表面に気相成長されずに反応炉管5内部に気相成長さ
れた膜がフレーク状に付着している。以下、この付着物
を「フレーク」というものとする。この中をアーム9が
通過すると、アーム9の運動によって生じる気流によっ
て下流部8の天井からフレークが剥がれ落ちたり、突出
して付着していたフレークがアーム9に接触することで
剥がれ落ちたりする場合がある。そのようなことがある
と、フレークが真空チャック機構10の上に落下し、ウ
エハ1の表面に付着するおそれがある。ウエハ1の表面
にフレークなどの異物が付着することは、膜の均一性を
損なう要因となる。
【0032】そこで、図7に示すように、アーム9の先
端部の真空チャック機構10の上側を覆うように保護カ
バー33を設ける。なお、保護カバー33を外した状態
を、図8に示す。保護カバー33は、真空チャック機構
10を覆うだけでなく、真空チャック機構10に保持さ
れる予定の基板の大きさを考慮して、基板の全面を被覆
できる程度の大きさのものとする。
【0033】(作用・効果)本実施の形態における基板
搬送装置および気相成長装置では、実施の形態1で説明
した効果に加えて、反応炉管5内部に付着しているフレ
ークがアーム9の上に落下してきたとしても、保護カバ
ー33があることによって、フレークが基板に直接接触
することを防ぐことができる。その結果、フレークが成
膜前の表面および成膜後の表面を不均一化することを防
止でき、成膜した基板をより高品質に保つことができ、
良品率を上げることができる。
【0034】(使用例)以下、この基板搬送装置および
気相成長装置を用いてウエハ1の成膜を行なう例を示
す。
【0035】搬送用チャンバ13内で、他の基板搬送装
置4によって搬送されてきたウエハ1を、本発明に基づ
く基板搬送装置3のアーム9の真空チャック機構10に
保持する。アーム9は、アーム駆動用モータ18によっ
て、先端部が中流部7の底面と同じ高さに予め調整され
たサセプタ11の上に至るまで移動する。フォーク24
を約10mm前に突き出す。その結果、ウエハ1を保持
した真空チャック機構10は、ウエハ1がサセプタ11
に接触するまで下がる。サセプタ11上には、深さが
0.5mmで、直径がウエハの直径+1mmの凹部が設
けられており、ウエハ1はこの凹部に設置される。設置
後、フォーク24は後退し、板ばね23の復元力で、真
空チャック機構10は元の高さに戻る。アーム駆動用モ
ータ18によって、アーム9は搬送用チャンバ13まで
後退する。
【0036】ゲートバルブ16が閉められ、成長用チャ
ンバ2の真空引きが行なわれる。回転軸21によってサ
セプタ11が回転させられると同時にヒータ12によっ
てウエハ1の加熱が行なわれる。所定の温度である10
00℃以上の温度まで昇温後、反応炉管5の上流部6の
先端に接続された各ガス導入管26から、原材料ガスで
あるGa(CH33とNH3の2種類のガスを反応炉管
5内に向けて別々に流し込む。2種類のガスは、反応炉
管5内に形成された流路を流れ、サセプタ11の手前で
化学的結合反応し、ウエハ1に至ることによってウエハ
1の表面に化合物半導体の気相成長膜が形成される。
【0037】膜の形成後、ヒータ12を500℃まで下
げ、成長用チャンバ2の内部に窒素パージを行ないなが
ら、真空から常圧に戻す。そして、ゲートバルブ16が
開けられる。アーム9が、アーム駆動用モータ18によ
って再び前進し、先端部がサセプタ11の上に至るまで
移動する。フォーク24が突き出され、真空チャック機
構10が下がり、サセプタ11上のウエハ1を吸着す
る。続いてフォーク24を後退させることにより、板ば
ね23の力で真空チャック機構10はウエハ1を吸着し
たままアーム9内の当初の位置まで上がる。アーム駆動
用モータ18によってアーム9を後退させることによ
り、成長用チャンバ2からのウエハ1の取りだしを完了
する。
【0038】(他の形態)上述の例では、真空チャック
機構10はウエハ1表面を真空吸着して搬送を行なって
いるが、搬送対象はウエハ1だけでなく、サセプタ11
がヒータ12から外れる機構として、ウエハ1を載せた
サセプタ11ごと搬送することとしてもよい。
【0039】また、上述の例では、ウエハ1を保持する
手段として、真空チャック機構10を用いたが、真空チ
ャック方式の代わりにメカチャック方式として、たとえ
ば、サセプタ11の外径を機械的にクランプすることと
してもよい。この場合、真空チャック方式と異なり、真
空環境中でも保持することができるので、上述の例のよ
うに出し入れの度に成長用チャンバ2内を常圧に戻すこ
とが必要なくなる。
【0040】なお、各上記実施の形態では、ウエハ1を
例に説明しているが、基板はウエハに限らず、ガラス基
板など、他の種類の基板であってもよい。
【0041】なお、各上記実施の形態では、基板保持部
である真空チャック機構の上下運動を行なわせるため
に、フォークの前後運動を斜面によって基板保持部の上
下運動に変換する方式としているが、アームの厚みが反
応炉管内部を通過するのに支障がない程度に薄く抑えら
れるのであれば、他の機構によって基板保持部の上下運
動を行なわせてもよい。
【0042】なお、今回開示した上記実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更を含むものである。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、アームは十分薄く構成
されているので、反応炉管の下流側の端の開口部から進
入させて反応炉管内を長手方向に沿って所望位置まで前
進させることができる。また、フォークなどの簡単な構
成で着脱制御手段を備えることができるので、所望位置
まで前進させた後に基板の着脱を行なうことができる。
したがって、反応炉管自体を開閉する必要がなくなるた
め、基板の出し入れを行なうことによって反応炉管自体
の形状には影響を与えない。よって、再現性良く成膜を
行なうことができ、良品率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づく実施の形態1における気相成
長装置の断面図である。
【図2】 本発明に基づく実施の形態1における基板搬
送装置のアームの先端部の断面図である。
【図3】 本発明に基づく実施の形態1における基板搬
送装置のアームの先端近傍での動作の第1の説明図であ
る。
【図4】 本発明に基づく実施の形態1における基板搬
送装置のアームの先端近傍での動作の第2の説明図であ
る。
【図5】 本発明に基づく実施の形態1における基板搬
送装置のアームの先端近傍での動作の第3の説明図であ
る。
【図6】 本発明に基づく実施の形態1における基板搬
送装置のアームの先端近傍での動作の第4の説明図であ
る。
【図7】 本発明に基づく実施の形態2における基板搬
送装置のアームの先端部の斜視図である。
【図8】 本発明に基づく実施の形態2における基板搬
送装置のアームの先端部の保護カバーを外した状態での
斜視図である。
【図9】 従来技術に基づく気相成長装置のウエハ搭載
部分の第1の例の説明図である。
【図10】 従来技術に基づく気相成長装置のウエハ搭
載部分の第2の例の説明図である。
【図11】 従来技術に基づく気相成長装置の反応炉管
の説明図である。
【図12】 従来技術に基づく気相成長装置の反応炉管
の上から基板を取り出す作業の斜視図である。
【図13】 従来技術に基づく気相成長装置の反応炉管
の上から基板を取り出す作業の側面図である。
【図14】 従来技術に基づく気相成長装置の反応炉管
の下から基板を取り出す作業の側面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ、2 成長用チャンバ、3,4 基板搬送装
置、5 反応炉管、5a 上蓋部分、5b つば、6
上流部、7 中流部、8 下流部、9 アーム、10
真空チャック機構、10a 斜面、11 サセプタ、1
2 ヒータ、13 搬送用チャンバ、14 反応炉管固
定フレーム、16 ゲートバルブ、18アーム駆動用モ
ータ、20 固定テーブル、21 回転軸、22 ベー
スプレート、23 板ばね、24 フォーク、24a
斜面、25 ボールネジ、26ガス導入管、27 ピ
ン、28 チルト調整用ボルト、29 スライダテーブ
ル、30 回転テーブル、33 保護カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/205 H01L 21/205 Fターム(参考) 4G077 AA03 BE15 DB08 EG13 TA04 TA11 4K030 GA12 KA12 LA12 LA18 5F031 CA02 CA05 FA01 FA05 FA07 FA12 GA08 GA15 GA35 HA02 HA12 HA37 HA59 HA60 LA01 LA11 LA12 LA14 MA28 NA18 5F045 AA04 AB14 AC08 AC12 AD14 BB14 CA11 CA12 DP15 EK07 EN05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持するための基板保持部と、 前記基板保持部を支持し、原材料ガスを流すための反応
    炉管内を通って前後運動できる程度の薄さに構成された
    アームと、 前記アームを前記反応炉管内で前記反応炉管の長手方向
    に沿って移動させるための管長手方向駆動手段と、 前記反応炉管内で前記基板保持部に対して前記基板を着
    脱するための着脱制御手段とを備える、 基板搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記アームは、上から異物が落下してき
    ても前記異物が前記基板に直接触れないように前記基板
    保持部の少なくとも一部を覆うカバーを含む、請求項1
    に記載の基板搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記着脱制御手段は、 前記アーム内を前記アームの長手方向に沿って前後運動
    可能に配置されたフォーク部と、 前記フォーク部の前後運動を前記アームの長手方向に略
    垂直な上下運動に変換する運動変換部とを含む、請求項
    1または2に記載の基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 気相成長用チャンバと、 前記気相成長用チャンバ内に配置され、原材料ガスを流
    すための反応炉管と、 搬送用チャンバと、 前記搬送用チャンバ内に配置され、基板を搬送するため
    の基板搬送装置とを備え、 前記基板搬送装置は、 前記基板を保持するための基板保持部と、 前記基板保持部を支持し、前記反応炉管内を通って前後
    運動できる程度の薄さに構成されたアームと、 前記アームを前記反応炉管内で前記反応炉管の長手方向
    に沿って移動させるための管長手方向駆動手段と、 前記反応炉管内で前記基板保持部に対して前記基板を着
    脱するための着脱制御手段とを含む、気相成長装置。
  5. 【請求項5】 前記アームは、前記反応炉管に対して前
    記原材料ガスを排気するための端部から挿入されるため
    のものである、請求項4に記載の気相成長装置。
  6. 【請求項6】 前記アームは、上から異物が落下してき
    ても前記異物が前記基板に直接触れないように前記基板
    保持部の少なくとも一部を覆うカバーを有する、請求項
    4または5に記載の気相成長装置。
  7. 【請求項7】 前記着脱制御手段は、 前記アーム内を前記アームの長手方向に沿って前後運動
    可能に配置されたフォーク部と、 前記フォーク部の前後運動を前記アームの長手方向に略
    垂直な上下運動に変換する運動変換部とを有する、請求
    項4から6のいずれかに記載の気相成長装置。
JP2001200973A 2001-07-02 2001-07-02 基板搬送装置およびこれを備えた気相成長装置 Withdrawn JP2003017544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001200973A JP2003017544A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 基板搬送装置およびこれを備えた気相成長装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001200973A JP2003017544A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 基板搬送装置およびこれを備えた気相成長装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003017544A true JP2003017544A (ja) 2003-01-17

Family

ID=19038009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001200973A Withdrawn JP2003017544A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 基板搬送装置およびこれを備えた気相成長装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003017544A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009047597A1 (en) * 2007-10-10 2009-04-16 Lpe S.P.A. Tool for handling a susceptor, and machine for treating substrates and/or wafers using it
JP2020132435A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 Iii族元素窒化物結晶の製造方法及び製造装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009047597A1 (en) * 2007-10-10 2009-04-16 Lpe S.P.A. Tool for handling a susceptor, and machine for treating substrates and/or wafers using it
JP2020132435A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 Iii族元素窒化物結晶の製造方法及び製造装置
JP7182166B2 (ja) 2019-02-12 2022-12-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 Iii族元素窒化物結晶の製造方法及び製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6875280B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
KR101855217B1 (ko) 캐리어 연장부를 이용한 웨이퍼 처리
US6231674B1 (en) Wafer edge deposition elimination
US6599367B1 (en) Vacuum processing apparatus
JP2004529272A (ja) 可動シャッタを有するリアクタ
US6589352B1 (en) Self aligning non contact shadow ring process kit
US5972114A (en) Film deposition apparatus with anti-adhesion film and chamber cooling means
KR100915252B1 (ko) 샤워 헤드 구조체 및 그의 의한 성막 방법과, 가스 처리 장치
KR100319494B1 (ko) 원자층 에피택시 공정을 위한 반도체 박막 증착장치
US7276123B2 (en) Semiconductor-processing apparatus provided with susceptor and placing block
US6797068B1 (en) Film forming unit
JP2011511459A (ja) Cvd装置
JP2001023966A (ja) 半導体装置の製造方法及び処理装置
CN112992769B (zh) 基板处理装置和载置台
WO2002013239A2 (en) Heater for jmf type wafers
US20020046810A1 (en) Processing apparatus
CN112185882B (zh) 基板处理装置和基板的交接方法
JP4346071B2 (ja) 熱衝撃を減少させるウエハーホルダー上へのウエハー装着方法
KR101722915B1 (ko) 유기금속화학기상증착장치
JP2003017544A (ja) 基板搬送装置およびこれを備えた気相成長装置
CN110299306B (zh) 基板处理装置以及利用该装置的基板处理方法
JP3955397B2 (ja) 結晶成長装置、結晶成長方法、結晶製造装置、結晶製造方法及びGaN系半導体薄膜の製造方法
JP4668323B2 (ja) シャワー型気相成長装置及びその気相成長方法
US20030205192A1 (en) Film forming method
JP4615539B2 (ja) 結晶製造装置及び結晶製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902