JP2003017514A - 電子タグ装置および電子タグをパッケージする方法 - Google Patents

電子タグ装置および電子タグをパッケージする方法

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JP2003017514A
JP2003017514A JP2002077972A JP2002077972A JP2003017514A JP 2003017514 A JP2003017514 A JP 2003017514A JP 2002077972 A JP2002077972 A JP 2002077972A JP 2002077972 A JP2002077972 A JP 2002077972A JP 2003017514 A JP2003017514 A JP 2003017514A
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Matthew D Rouse
マシュー、ディー.ルーズ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温や、その他の苛酷な環境条件にさらされ
ながら、長い寿命期間にわたって、動作することが求め
られる電子タグのパッケージを提供する。 【解決手段】 管状部材224の内壁に設けたスロット
226に電子タグ220を配置すし、スロット226を
注封材料で充填し、注封材料により電子タグ220をス
ロット226に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に電子タグに
関する。さらに具体的には、本発明は、高温その他の苛
酷な環境条件にさらされながら、長い寿命期間にわたっ
て動作することが求められる電子タグのパッケージ方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子タグは、情報を送信する無線手段を
提供する。このタグは、典型的には、関連する読取り装
置から問合せを受けると、情報を送信する小型の装置で
ある。読取り装置とタグとの接触は必要なく、送信およ
び受信範囲は、例えば、タグの種類および大きさに応じ
て変動する。送受信される情報は、単列コードという単
純なものでもよいし、あるいは、電子タグまたは読取り
装置によって保存もしくは更新された広範なデータを含
んでいてもよい。
【0003】図1は、典型的な電子タグ1を示す。電子
タグ1は、外側シェル4内に収納されたアンテナ2と集
積回路3とを含んでなる。外側シェル4は、アンテナ2
および集積回路3を気密封止し、坑井泥水やその他の汚
染物質等のあらゆる流体の流入を防ぐ。典型的な外側シ
ェル4は、非導電性で、しかも、耐久性が高いことが好
ましい。好適な外側シェル4の一例として、ガラス製カ
プセルが挙げられる。
【0004】典型的には、注封材料5を用いて、アンテ
ナ2および集積回路3を外側シェル4内に固定する。ア
ンテナ2および集積回路3について一定レベルの機械的
支持をもたらす以外に、注封材料5はまた、アンテナ2
および集積回路3を、外側シェル4内の適所に接着させ
る働きもする。
【0005】電子タグ(例えば、無線周波数トランスポ
ンダー)は、非常に多様な用途で用いられている。ほと
んどの用途において、低温から中程度の温度で動作させ
るが、例えば、いくつかの工業用途では、比較的短い時
間、典型的には、数分から数時間、電子タグを高温にさ
らなければならない。
【0006】電子タグを用いた高温用途の例としては、
自動車塗料オーブンにおける部品追跡、エンジン生産ラ
インでの部品追跡および作業監視、トルクコンバーター
製造センターでの作業監視、ならびに、洗濯機における
温度サイクルの監視が挙げられる。洗濯機における電子
タグ使用の一例が米国特許第5,715,555号に開
示されている。
【0007】工業用途で用いられる数種類の電子タグ
は、140℃という高い最高動作温度に定格されてお
り、規定された保管温度は約180〜200℃である。
タグを動作させることができる、もしくは上記のような
高温で保管できる期間は、製造者によって明記されてい
ない。電子機器のパッケージ方法の例は、米国特許第
3,916,080号および第5,420,757号に
開示されている。従来の方法でパッケージすると、市販
の電子タグの有効寿命は、動作および保管温度が上昇す
るにつれ、急速に減少するであろう。有効寿命の減少
は、例えば、坑底環境で、多数日から数年にわたる等、
長い期間高温に電子タグをさらさなければならない用途
では、決定的なものになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、例えば、高温
や苛酷な環境に長期間さらされる場合でも、電子タグの
有効寿命を延ばすように、電子タグをパッケージするこ
とが求められる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子タグをパ
ッケージする方法であって、電子タグを加熱することに
よりその中の内容積から汚染物質を除去し、電子機器と
適合しかつ非腐食性の注封材料で、上記内容積を充填す
ることを含んでなる方法を包含する。上記内容積を外側
シェル内に気密封止する。
【0010】本発明は、別の態様では、電子タグをパッ
ケージする方法であって、電子タグを加熱することによ
りその中の内容積から汚染物質を除去し、上記内容積を
注封材料で充填することを含んでなる方法を包含する。
上記内容積内に残っている容積はすべて、不活性ガスで
充填し、この内容積を外側シェル内に気密封止する。
【0011】本発明は、別の態様では、電子タグをパッ
ケージする方法であって、電子タグを加熱することによ
りその中の内容積から汚染物質を除去し、上記内容積を
外側シェル内に気密封止することを含んでなる方法を包
含する。
【0012】本発明は、別の態様では、電子タグをパッ
ケージする方法であって、周アンテナと電子タグに第1
コーティングを施すことを含んでなり、この第1コーテ
ィングが、ポリテトラフルオロエチレンおよびポリパラ
キシレンの少なくとも1つを含む方法を包含する。周ア
ンテナと電子タグに構造的支持をするように設計された
ポリマーの第2コーティングを塗布する。
【0013】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内の、
選択した方位角位置に設けたスロット中に電子タグを配
置した後、注封材料でスロットを充填することにより電
子タグをスロットに接着させることを含んでなる方法を
包含する。
【0014】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内の、
選択した方位角および軸方向位置に設けた複数のスロッ
トの各々の中に電子タグを配置した後、注封材料で複数
のスロットの各々を充填することにより、各電子タグを
その対応するスロットに接着させることを含んでなる方
法を包含する。
【0015】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内の、
選択した方位角位置に設けたアンダーカット付きスロッ
ト中に電子タグを配置した後、このアンダーカット付き
スロットを注封材料で充填することにより、電子タグを
アンダーカット付きスロットに接着させることを含んで
なる方法を包含する。このアンダーカット付きスロット
は、注封材料が硬化した後、電子タグを適所に固定する
よう設計されている。
【0016】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内の、
選択した方位角位置に設けたスロット中に電子タグを配
置することを含んでなる方法を包含する。スロット中に
カバーを配置し、このカバーは、管状部材の内壁近傍に
位置する電子タグの少なくとも一部をほぼ覆うように設
計されている。そして、スロットを注封材料で充填する
ことにより、電子タグとカバーをスロット中に接着させ
る。
【0017】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内の選
択した方位角位置に設けたアンダーカット付きスロット
中に電子タグを配置することを含んでなる方法を包含す
る。このアンダーカット付きスロット中にカバーを配置
し、このカバーは、管状部材の内壁近傍に位置する電子
タグの少なくとも一部をほぼ覆うように設計されてい
る。そして、上記スロットを注封材料で充填することに
より、電子タグとカバーをアンダーカット付きスロット
に接着させる。尚、このアンダーカット付きスロット
は、注封材料が硬化した後、取り付けた電子タグを適所
に固定するよう設計されている。
【0018】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内の選
択した方位角位置に設けたねじ切りスロット中にねじ切
り電子タグを配置することを含んでなる方法を包含す
る。
【0019】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内径内の選
択した方位角位置に設けたねじ切りスロット中にねじ切
り電子タグを配置することを含んでなる方法を包含す
る。ねじ切りスロットとねじ切り電子タグとの間の空隙
を注封材料で充填する。尚、この注封材料は、ねじ切り
電子タグをねじ切りスロットに接着させるよう設計され
ている。
【0020】本発明は、別の態様では、ケーシング継手
間に電子タグを配置する方法であって、ケーシングカラ
ーを第1ケーシング継手にねじ込み連結した後、ねじ切
りリングをケーシングカラーの内径にねじ込み連結する
ことを含んでなる方法を包含する。ねじ切りリングは、
電子タグを備える。次に、ケーシングカラーを第2ケー
シング継手にねじ込み連結する。
【0021】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、電子タグを周取付けリ
ング中に配置した後、管状部材の内壁内に設けたアンダ
ーカット付きスロット近傍に上記周取付けリングを配置
することを含んでなる方法を包含する。周取付けリング
を変形することにより、アンダーカット付きスロット中
に周取付けリングを挿入する。この周取付けリングは、
アンダーカット付きスロットに挿入された後、その中で
ほぼ変形前の状態に戻るよう設計されている。
【0022】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材間に配置する方法であって、電子タグを周取付けリ
ング中に配置した後、カラーの内側面近傍に上記周取付
けリングを配置することを含んでなる方法を包含する。
このカラーを、坑井内の隣接した管状部材の間に配置す
る。
【0023】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内に設
けたアンダーカット付きスロット近傍に周電子タグを配
置することを含んでなる方法を包含する。周電子タグを
変形することにより、アンダーカット付きスロット中に
周電子タグを挿入する。この電子タグは、アンダーカッ
ト付きスロットに挿入された後、その中でほぼ変形前の
状態に戻るよう設計されている。
【0024】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内に設
けた周スロット近傍に電子タグを配置した後、電子タグ
に連結した周取付けリングの直径を半径方向に広げるこ
とにより、電子タグをスロット中に固定することを含ん
でなる方法を包含する。
【0025】本発明は、別の態様では、電子タグを管状
部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内に設
けた周アンダーカットスロット近傍に電子タグを配置し
た後、電子タグに連結した周取付けリングの直径を半径
方向に広げることにより、電子タグをスロット中に固定
することを含んでなる方法を包含する。
【0026】本発明は、別の態様では、周電子タグを管
状部材内に配置する方法であって、周電子タグ上に設け
たバイアスタブを圧縮した後、管状部材の内壁内に形成
した周アンダーカットスロット中に電子タグを配置する
ことを含んでなる方法を包含する。上記バイアスタブ
は、電子タグをアンダーカットスロット中に固定するよ
うに突起している。
【0027】本発明は、別の態様では、周電子タグを管
状部材内に配置する方法であって、管状部材の内壁内に
形成した周アンダーカットスロット中に周電子タグを配
置することを含んでなり、この周アンダーカットスロッ
トは、管状部材の内壁近傍に設けた少なくとも1つのタ
ブを含む方法を包含する。少なくとも1つのタブを変形
することにより電子タグをスロット中に固定する。
【0028】本発明は、別の態様では、管状部材の内壁
内の選択した方位角位置に形成したスロットと、スロッ
ト中に配置した電子タグと、スロット中に装入した注封
材料とを含んでなる電子タグ装置を包含する。注封材料
は、電子タグと管状部材の内壁との間に障壁を形成する
と共に電子タグをスロットに接着させるように設計され
ている。
【0029】本発明は、別の態様では、管状部材の内壁
内の選択した方位角および軸位置に形成した複数のスロ
ットと、各スロット中に配置した電子タグと、複数のス
ロット中に装入した注封材料とを含んでなる電子タグ装
置を包含する。注封材料は、各電子タグと管状部材の内
壁との間に障壁を形成すると共に、各電子タグをその対
応するスロットに接着させるように設計されている。
【0030】本発明は、別の態様では、管状部材の内壁
内に形成した周アンダーカット付きスロットと、アンダ
ーカット付きスロット中に配置した電子タグと、スロッ
ト中に装入した注封材料とを含んでなる電子タグ装置を
包含する。注封材料は、電子タグと管状部材の内壁との
間に障壁を形成すると共に、電子タグをスロットに接着
させるように設計されている。
【0031】本発明は、別の態様では、管状部材の内壁
内に形成した周スロットと、周リングに連結した電子タ
グとを含んでなる電子タグ装置を包含する。周リングを
スロット中に配置し、周リングは、電子タグを適所に固
定するよう設計されている。
【0032】本発明は、別の態様では、ねじ山を外側面
に設けた第1ケーシング継手と、外側面にねじ山を設け
た第2ケーシング継手と、内側面にねじ山を設けたケー
シングカラーとを含んでなる電子タグ装置を包含する。
ケーシングカラーは、第1ケーシング継手および第2ケ
ーシング継手にねじ込み連結する。電子タグを備え、外
側面にねじ山を設けたねじ切りリングをケーシングカラ
ーにねじ込み連結し、これを第1および第2ケーシング
継手間に配置する。
【0033】本発明は、別の態様では、端部近傍に周ス
ロットを形成した第1管状部材と、周リングに連結され
た電子タグとを含んでなる電子タグ装置を包含する。周
リングをスロット中に配置し、スロットを設けた端部近
傍で第1管状部材に隣接して第2管状部材を配置するこ
とにより、周リングを周スロット中に軸方向に拘束す
る。
【0034】本発明は、別の態様では、端部近傍にスロ
ットを設けた第1管状部材を含んでなり、このスロット
が、管状部材の内側面に開口部を形成する電子タグ装置
を包含する。電子タグをスロット中に配置し、スロット
を設けた端部近傍で第1管状部材に隣接して第2管状部
材を配置することにより、電子タグをスロット中に軸方
向に拘束する。
【0035】本発明は、別の態様では、坑井内に配置さ
れた第1および第2管状部材と、第1および第2管状部
材の間に配置されたカラーと、電子タグが連結された周
リングとを含んでなる電子タグ装置を包含する。周リン
グは、カラーの内側面近傍に配置する。
【0036】本発明は、別の態様では、管状部材と、こ
の管状部材に配置された電子タグとを含んでなる電子タ
グ装置を包含する。管状部材内の電子タグ近傍に信号増
強装置を配置する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。以下の説明は、電子タグのパッ
ケージング、ならびに、例えば、坑底環境における、パ
ッケージされた電子タグの使用に関する詳細を含む。
【0038】以下に説明する電子タグには、無線周波数
トランスポンダー、光送信タグ、電波送信タグ、音響ま
たは超音波送信タグ、触覚送信タグ、磁気送信タグ等が
含まれる。これらの、およびその他の類似したタイプの
電子タグはすべて、本発明の範囲に含まれるものとす
る。従って、特定タイプの電子タグを参照にしたとして
も、これに制限されるわけではない。
【0039】さらに、以下に説明する電子タグには、送
信機、受信機、またはそれらの組合せが含まれる。例え
ば、いくつかの態様では、ほぼ受動の電子タグを電子タ
グ読取り装置と組み合わせて使用し、この電子タグ読取
り装置は、受動電子タグに関連する識別コードおよび/
またはその他のデータを検出するように設計されてい
る。しかし、電子タグが、送信機および受信機の両方を
備えるトランスポンダーを備えることも考えられる。
【0040】以下に説明する電子タグは、本明細書に記
載する、あるいは、当業者には公知の組合せのいずれを
も含み、従って、本発明は、特定の構成の送信機および
受信機に限定されないと理解すべきである。
【0041】電子タグのパッケージング 数種の電子タグ(例えば、非音響周波数識別送信機ユニ
ット等)は、市販されている。これら電子タグの好適な
例として、商標「Tiris」(テキサス州ダラスのT
exas Instruments, Inc.の商
標)で市販されているトランスポンダーがある。これら
の無線周波数識別送信機ユニットは、寸法が約31 m
m×4 mmの気密封止されたガラス製カプセルの形態
で入手することができる。
【0042】無線周波数識別送信機ユニットは、約10
0cmまで離れて読取り可能な約134.2kHzで無
線周波数信号を発信し、例えば、64ビットメモリーを
備える。しかし、送信機のメモリーの大きさ、送信機の
周波数設定、寸法、パッケージング構成等が上記とは異
なるものを本発明の他の態様で用いてもよい。さらに、
以下の説明は、電子タグが、例えば、適切な電源(必要
であれば)、適切な入力/出力回路、適切なプロセッサ
ー等を備えることを前提とする。従って、以下の説明
は、電子タグのパッケージングに的を絞るが、タグの動
作に必要な部品は、それぞれの態様において存在するも
のと仮定する。
【0043】電子タグは、自蔵型である点、また、例え
ば、コイルドチュービング、掘管、ケーシングストリン
グ等の管状部材内のあらゆる選択位置(例えば、あらゆ
る選択方位角位置および/または軸方向位置)に配置す
ることができる点ではほぼ同じである。さらに、電子タ
グを坑底環境以外の用途に用いるのも適しており、例え
ば、炭化水素配管、配水管、ガス管等の近傍に配置する
ことができる。本発明の様々な態様に従う電子タグにつ
いて、以下に説明する。
【0044】長期にわたる高温暴露の後も電子タグを作
動状態にしておくために、坑底掘削および生産環境に存
在するような苛酷な環境からアンテナおよび集積回路を
保護しなければならない。苛酷な条件は、特に、高温
で、電子配線および構成部品を急速に腐蝕させ、崩壊さ
せる可能性がある。本発明は、外側シェル内にアンテナ
および集積回路を気密封止する前に、外側シェル内の環
境に水分やその他の汚染物質がないことを確実にするよ
うに設計された方法および装置を包含する。
【0045】電子タグは、一般に、ほぼ無ガス発生の材
料でコーティングしたフェライトコアを含む。フェライ
トコアは、通信された信号を増強するのを助け、従っ
て、信号の送信および受信の両方を改善する。好ましい
態様では、コーティング工程は、ほぼゼロ湿度環境で実
施する。例えば、いくつかの態様では、まず電子タグを
加熱することにより、あらゆる汚染物質および/または
水分を「ベークアウト(bake out)」(例え
ば、蒸発)する。次に、注封材料を用いて、外側シェル
を密封する。この注封材料は、好ましくは、誘電体で、
化学的に不活性であると同時に、ほぼ無ガス発生のもの
とし、これによって、シェル内に汚染物質または腐食性
物質が発生するのを防ぐ。好ましい態様では、ほぼ完全
に無ガス発生の材料が望ましい。完全に無ガス発生の材
料が入手可能である限り、これらは、明確に本発明の範
囲に含まれる。好適な注封材料の例として、例えば、各
種ポリマー、エポキシ、ゲル、および粘稠油が挙げられ
る。外側シェルは、例えば、ガラス、セラミック、ポリ
マー、エポキシ、その他、当業者には公知の適した材料
から形成することができる。
【0046】外側シェルを密封した後、ほとんど充填さ
れていない容積を外側シェル内に形成する。また、この
容積には、水分や汚染物質がないようにしなければなら
ない。本発明のいくつかの態様では、電子タグをほぼゼ
ロ湿度環境におきながら、アンテナ、集積回路、および
注封材料を密封する。さらに、いくつかの態様では、密
封を真空で実施する。あるいは、例えば、窒素またはア
ルゴン等の不活性ガスで容積を充填してもよい。別の態
様では、乾燥剤を用いて、外側シェル内のアンテナおよ
び集積回路近傍、ならびに、注封材料内に残る水分や汚
染物質を吸収する。
【0047】本発明の態様で用いる乾燥剤は、一般に吸
着により作用する。吸着とは、例えば、乾燥剤が、固体
物体または液体に存在するガス、溶質、および/または
揮発性液体を捕獲する能力を意味する。腐食性ガスまた
は液体を吸着することにより、乾燥剤は一般にこのよう
なガスの量を減少させ、それに応じて、電子部品の腐蝕
破壊の確率を低減する。吸着剤の例としては、限定する
ものではないが、アルミナ、活性炭、アルミノケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト陶磁器、シリカゲル、ゼオ
ライト、オルガノケイ酸塩またはオルガノアルミノケイ
酸塩に基づく分子篩の類、もしくは、アルミノリン酸塩
等の金属ケイ酸塩分子篩が挙げられる。分子篩について
は、Hawley’s Condensed Chem
icalDictionary、第20版、1993、
791頁にさらに詳細に記載されている。
【0048】吸着材料は、吸着すべき特定のガスまたは
液体を標的とするように選択することもできる。さら
に、選択される吸着材料は、典型的に、坑底環境に典型
的な高温(例えば、約140°Fを超える温度)でも有
効でなければならない。いくつかの吸着材料は、これよ
り高い、例えば、約200°Fから少なくとも600°
Fまでの温度でも、有効な性能を有する。これに対し、
シリカゲルを含有する典型的な電子機器パッケージング
用乾燥剤パケットは、通常、室温またはその前後でしか
有効ではなく、高温(坑底環境にみられるようなもの)
では効力がなくなる。
【0049】一態様では、吸着材料は、アルミノケイ酸
ナトリウム等の高温乾燥剤等の分子篩を含む。アルミノ
ケイ酸ナトリウムは、水分子、ならびに、これより直径
が大きな他の分子、例えば、芳香族枝分れ鎖炭化水素を
吸着する。一態様では、アルミノケイ酸ナトリウムは、
分子式:Na86[(AlO 86(SiO
106]x HOを有する。この材料は、一般に、原
油をガソリン等の石油製品に精製する際の触媒の基材と
して、製油所で使用されている。この材料は、一般に、
化学薬品供給業者から、例えば、粉末、ペレット、また
はビーズの形態で入手可能である。
【0050】以下に詳細を説明する本発明の他の態様
は、管上部材の例えば内側面近傍に取り付けるよう設計
された周電子タグを含む。例えば、周電子タグは、一般
に、坑底ツール、掘削泥水等が電子タグの内径を通過で
きるようにする周構造を含む。図12に示す態様のよう
な周電子タグ300は、一般に、周アンテナ302(例
えば、絶縁材をコーティングしたワイヤループから成
る)と、周アンテナ302に動作可能に接続された少な
くとも1つのチップ304を含む。しかし、例えば、坑
底作業条件に耐えるように、周電子タグ300(アンテ
ナ302およびチップ304の両方を含む)は、一般
に、前記態様で記載した方位角電子タグと同様に、保護
用閉鎖容器に「パッケージ」しなければならない。さら
に、周アンテナ302およびチップ304は、一般に、
前述のように、ほぼ無ガス発生の材料で形成する。
【0051】材料からの水分やその他の汚染物質は、例
えば、パッケージング(例えば、既述したように、パッ
ケージングは、ほぼゼロ湿度環境で実施するのが望まし
い)前に、材料から「ベーク」アウトする(例えば、加
熱方法により)。周アンテナパッケージングの実施例に
ついては、以下に詳しく説明する。しかし、当業者は、
以下に記載するものの代わりに、別の好適なコーティン
グおよび/またはコーティング方法を用いてもよいこと
を理解すべきである。
【0052】典型的には、周アンテナ302を形成する
ワイヤループは、電子タグ300の残り部分(例えば、
チップ304その他の部品を含む)と共に、一般に、電
気的に絶縁し、耐薬品性を有する材料の層でコーティン
グする。このような材料として、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)(デラウエア州ウィルミントンの
E.I. DuPont de Nemours, I
nc.の商標である「Teflon」の商標で販売され
ている)またはポリパラキシレン(テキサス州カティの
Parylene Coating Systems,
Inc. の商標である「Parylene」の商標
で販売されている)、あるいは、その他の好適な材料等
がある。次に、上記より強力なコーティングを施すこと
により、周電子タグ300に対し構造的支持を賦与す
る。強力なコーティングのタイプは、例えば、予想され
る動作条件に応じて異なる。これについての実施例を以
下に詳しく説明する。しかし、その他のコーティングを
本発明に使用することも考えられるため、以下の実施例
は制限を意図するものではない。既述したように、本明
細書に記載したコーティングはすべて、組み立てた電子
タグに一般に施されている。
【0053】一態様では、周電子タグ300をポリマー
成形プレスに挿入する。ポリマーを型に射出することに
より、耐薬品性材料の上に保護層を形成する。この保護
層は、一般に、周電子タグ300の所望の形状に適合す
るものであり、タグ300の最終的形状は、適した型を
選択することにより、厳密に制御することができる。圧
縮成形技術を用いて、同様の成形工程を実施できること
に留意すべきである。
【0054】他の態様では、保護層は、周電子タグ30
0を液体ポリマー浴に浸けることにより形成する。液体
ポリマー浴への「浸漬」(例えば、浸け)の回数および
/またはポリマーの粘性を変化させることにより、ポリ
マーコーティングの厚さを制御することができる。一般
に、いずれのポリマーコーティング方法で用いられるポ
リマーも、ほぼ無ガス発生で、しかも、その工程は、ほ
ぼゼロ湿度環境で実施しなければならない。従って、本
発明の様々な態様において、電子タグ300は、射出成
形、圧縮成形、液体ポリマー浴への浸漬、ならびに、本
明細書に記載した、および当業者には公知の他のタイプ
のコーティング方法によりコーティングすることができ
る。
【0055】周電子タグ300を適したポリマーでコー
ティングした後、「裸」タグ300を管状部材(以下に
詳しく説明するように)内に組み立てるか、あるいは、
例えば、ポリマーまたはセラミックのような材料の層で
両側を覆うことができる。例えば、図13に示すよう
に、周電子タグ300をPTFEの2つの向き合うシー
ト303の間に配置し、両シートを互いに気密封止する
ことができる(307)。あるいは、周電子タグ300
を、図14に示すように、気密封止した(309)セラ
ミックカバー305内に配置してもよい。一片もしくは
複数のテフロン(登録商標)、セラミック、および/ま
たはその他の好適な材料(セラミックエポキシやガラス
繊維入りエポキシのようなエポキシ等)を用いて、周電
子タグ300を覆うことができるが、図13および図1
4に示す態様は、制限を意図するものではないことに留
意されたい。また、注意したいのは、本明細書で述べる
「気密封止」が、完全な気密封止に可能な限り近く確立
することを含むと解釈すべき点である。完全な気密封止
の実現は場合によっては困難であるため、気密封止はま
た、当業者には理解される気密封止を実質的に形成する
ことも含む。
【0056】さらに、方位角電子タグは、同様の周パッ
ケージング構成で設置することもできる。その際、例え
ば、方位角電子タグは、セラミックまたはポリマーリン
グの内側面または外側面近傍で覆う。あるいは、周セラ
ミックまたはポリマーリングの内側面または外側面に形
成したスロット中に、密封した方位角電子タグを配置し
てもよい。従って、周電子タグに関して、「覆う」とい
う表現を導入するが、方位角電子タグは、周パッケージ
ングに収納することもできるため、上記の特定の態様に
制限されるわけではない。
【0057】上に説明したように、周電子タグ300
(アンテナ200およびチップ304の両方を含む)を
覆う工程は、典型的には、制御された環境で実施する。
例えば、真空、窒素またはアルゴンのような不活性ガス
で充填されたチャンバ等を含むほぼゼロ湿度環境で組み
立てることができる。このような組立て工程により、確
実に不純物が周電子タグ300に混入しないようにし、
これによって、苛酷な動作条件下でタグの寿命を長くす
ることができる。
【0058】周電子タグ300を組み立てたら、これ
を、例えば、管状部材内に取り付けなければならない。
周電子タグ300の設置は、典型的には、注封もしくは
非注封設置のいずれかを指し、以下に詳しく説明する。
方位角タグに用いるのに適した注封材料は、周電子タグ
300に用いるのに適した注封材料でもあり、逆もまた
同じであることに留意されたい。
【0059】方位角設置 本発明の一態様を図2に示す。電子タグ220を管状部
材224に取り付ける。図2の態様の断面図を図3に示
す。電子タグ220は、管状部材224の内側面222
近傍に配置する。管状部材224は、例えば、掘削、生
産、穿孔等(例えば、掘管、コイルドチュービング、ケ
ーシング、プロダクションライナー等)の坑底用途に用
いられる管状部材である。電子タグ220は、内側面2
22に設けたスロット226内に配置し、これにより、
電子タグ220が、例えば、後に管状部材224の内側
面222に沿って通過する掘削ツールもしくはその他の
装置と接触しないようにする。
【0060】スロット226は、例えば、機械加工方法
により形成することができ、その際、管状部材224の
内側面222に、選択した方位角位置でスロット226
を切削する。しかし、当業者には公知のあらゆる手段に
より、スロット226を形成してもよい。さらに、図2
に示したスロット226は、一般に長方形の横断面をし
ている。本発明の範囲内で、その他の断面形状を用いて
もよく、図2に示した長方形スロットは制限を意図する
ものではない。
【0061】電子タグ220をスロット226中に配置
した後、スロット226を例えば、前記のものと同様の
注封材料230で充填することができる。注封材料23
0は、スロット226内の適した位置に電子タグ220
を維持すると同時に、電子タグ220をスロット226
の内側面232に接着させる働きをする。
【0062】別の態様を図4に示す。この態様では、前
記の態様と同様に、電子タグ220を管状部材238の
内側面236に設けたスロット234中に配置する。し
かし、スロット234は、アンダーカット240を有し
ており、これは、注封材料230で電子タグ220を接
着させると、電子タグ220の機械的拘束を賦与するよ
うに設計されている。例えば、いくつかの坑底環境で
は、注封材料230と、管状部材238内のスロット2
34との接着は、管状部材238に対して、電子タグ2
20を適所にほぼ固定するには十分ではないおそれがあ
る。従って、注封材料230の接着を、アンダーカット
240の機械的支持で補足することにより、注封材料2
30がスロット234内で硬化した後、注封材料230
とスロット234との接着が作用しない、あるいは、不
完全である場合でも、アンダーカット240が電子タグ
220を適所に保持する。
【0063】図5に示す本発明の別の態様では、図4の
態様と同様に、アンダーカット240を設けたスロット
234に周電子タグ220を取り付ける。しかし、電子
タグ220上にシールド242を施すことにより、管状
部材238を介した流動浸食、ならびに、管状部材23
8を通過するツール等との接触からさらに保護する。シ
ールド242は、例えば、セラミック等の非金属材料、
もしくは当業者には公知の他の好適な非金属材料から成
るものでよい。シールド242は、典型的に、注封材料
230がシールド242の下方および周囲を充填するよ
うに施し、その結果、注封材料230およびアンダーカ
ット240によって、それぞれ、接着により、および機
械的に、シールド242および電子タグ220の両方が
管状部材238内に保持されるようにする。シールド2
42に設けたフランジ243もまた、アンダーカット2
40内に機械的拘束を形成するのを助けることに留意さ
れたい。アンダーカットを含まない他の態様でも、フラ
ンジは、注封材料の硬化後、機械的拘束を形成するのを
助ける。
【0064】あるいは、シールドを図3の態様と組み合
わせて用いることにより、アンダーカットによりさらに
機械的拘束を賦与しなくても、注封材料230でシール
ドを適所に接着させるのも可能である。さらに、別の態
様では、前記図5および3に示す態様と類似した構成
で、フランジのないシールドを用いる。
【0065】図4および図5に示した長方形のアンダー
カット240は制限を意図するものではない。例えば、
これ以外のアンダーカットの形状も可能である。例え
ば、以下に詳しく説明するように、スロットは、中で
も、三角形、円錐形、および非対称のアンダーカットを
備えることができる。さらに、アンダーカットを用いる
ことにより、注封材料が、電子タグを適所に接着させる
必要がないようにすることも可能である。これらの構成
は、本発明の範囲内で考えられ、実施例を以下に詳しく
説明する。
【0066】本発明の別の態様は、図6に示すように、
管状部材235に機械加工したねじ切りスロット244
を備え、これによって、対応するねじ切り電子タグ24
6をねじ切りスロット244とねじ込み連結することが
できる。いくつかの態様では、ねじロック用化合物24
8を用いて、電子タグ246を適所に固定し、設置が終
わると、タグ246が回転するのを防止することができ
る。ねじロック用化合物248は、例えば、前記態様で
使用したものと同様の注封材料でよく、あるいは、当業
者には公知のあらゆる好適なねじロック用化合物でもよ
い。いくつかの態様では、ねじ切りスロット244は、
管状部材235の厚さ全体を貫通し、従って、ねじ切り
電子タグ246および/またはねじロック用化合物24
8は、管状部材235の内部および外部との流体連絡を
阻止するプラグの役割を果たす。
【0067】図38および図39に示す本発明の別の態
様では、第1管状部材554の端部近傍に設けたスロッ
ト552中に電子タグ550を配置する。第2管状部材
556(例えば、ランディングニップル)を第1管状部
材554と連結する(例えば、ねじ込み連結により)
と、電子タグが固定される。スロット552を、例え
ば、第1管状部材554に設けることができ、このスロ
ット552の直径は、電子タグ550の直径とほぼ同じ
か、わずかに大きくなるように選択する。スロット55
2は、一般に、第1管状部材554の内側面560近傍
に開口部558を形成するのに十分な大きさであるよう
に寸法決定する。これにより、「窓」が形成され、この
窓を通して、電子タグ550は、第1および第2管状部
材554、556を通過する他の電子タグ、坑底ツール
等と連絡することができる。前記態様で記載したよう
に、注封材料でスロット552を充填してもよい。
【0068】これまでの態様では、管状部材内の選択し
た方位角位置への単一電子タグの設置を示してきたが、
管状部材内の同様のまたは異なる方位角および/または
軸方向位置に、複数の電子タグを取り付けることも本発
明の範囲に含まれる。これらの態様について、以下に詳
しく説明するが、前記の実施例は、制限を意図するもの
ではない。
【0069】方位角タグの周方向設置 本発明の別の態様を図7に示す。本発明のこの態様で
は、電子タグ250を取付けリング253(例えば、周
方向取付けリング)内に取り付けた後、管状部材256
の内側面254に機械加工した周溝252に設置する。
有利なことには、例えば、前記態様に記載したようなア
ンダーカット付きスロットの機械加工より、管状部材に
周溝を機械加工する方が容易であることが多い。周溝2
52は、取付けリング253の形状とほぼ嵌合するよう
に機械加工するか、あるいは、周溝252を大きめにし
て、管状部材256に対して取付けリング253を接着
させる注封材料を装入できるようにしてもよい。
【0070】この態様では、電子タグ250は、完全リ
ング258、あるいは、割り型の周方向取付けリング2
59(ぞれぞれ、図8および9に示す)に連結すること
ができる。リング258、259の材料は、例えば、作
業中に予想される坑底条件に応じて選択する。例えば、
ポリテトラフルオロエチレン(デラウエア州ウィルミン
トンのE. I. DuPont de Nemour
s, Inc.の「Teflon」の商標で市販されて
いるもの等)のようなポリマーは、優れた耐薬品性を呈
示する。また、例えば、リング258、259内に形成
したセラミック挿入部品(図示せず)内に電子タグ25
0を配置することにより、電子タグ250が、管状部材
(図7では256)の内側面(図7では254)近傍に
非金属の「窓」を備えるようにすれば、耐磨耗および腐
食性が優れた金属リング258、259を用いてもよ
い。
【0071】完全リング258は、典型的には、周溝
(図7では252)に挿入できるように、可とう性材料
から作製するが、割り型リング259の方は、変形しや
すいため、これより剛性の高い材料で作製する。リング
のタイプ、またはその構成材料にかかわらず、リングの
内径は、管状部材(図7では256)の内径と同じか、
それより大きくし、これによって、リングと、例えば、
掘削作業中に管状部材(図7では256)を通過するあ
らゆるツール等との接触を防止する。
【0072】本発明の他の態様は、完全および割り型リ
ング設置両方の「落し込み(drop−in)」設置を
含む。例えば、図22に示す態様では、電子タグ502
に連結された周リング500(完全リングまたは割り型
リングから成る)をケーシング継手504、506間、
もしくは異なる長さの油田パイプ間の位置に「落とし」
込む。この態様では、第1ケーシング継手506(ケー
シング継手504、506の壁厚さは、図中、明瞭化の
ため、拡大されていることに注意)の末端510内に機
械加工して設けた周スロット508中に、周リング50
0を配置する。第2ケーシング継手504は、第1ケー
シング継手506に隣接して配置し、両ケーシング継手
は、周リング500を保護すると共に、軸方向の拘束を
賦与する。これらの態様において、完全リングおよび割
り型リングの両方を形成する周リングは、設置に変形を
ほとんど、もしくは全く必要としないため、比較的剛性
の高い材料から作製してもよい。
【0073】図23に示す態様のような他の態様は、カ
ラー520の内側面近傍に位置する周リング512に連
結された電子タグ514を含む。このカラーを、隣接す
るケーシング継手516、518の間に配置する。ま
た、前記態様のいずれも、隣接するケーシング継手は、
当業者には公知のあらゆる手段により接続することがで
きる(例えば、ケーシング継手をねじ込み連結する、溶
接で接合する等ができる)。カラー520をケーシング
継手516、518に連結してもよい。従って、図22
および図23に示した簡略図は、制限を意図するもので
はない。
【0074】本発明の別の態様を図10に示す。この態
様では、電子タグ260をラチェットリング262に取
り付ける。ラチェットリング262は、例えば、ばね鋼
または同等材料のような材料から成るリング264(典
型的には、比較的薄いリング)と、典型的に一方向のラ
チェットから成るラチェット機構266とを含んでな
る。ラチェットリング262は、ラチェット機構266
を作動させて、リングの直径268を半径方向に広げ、
管状部材(図示せず)内に機械加工して設けた周溝(図
示せず)の内径とほぼ同じ直径になるまでリングの直径
268を広げることにより、取り付ける。ラチェット機
構266は、リング264の直径が減少するのを防止
し、従って、リング264を管状部材内の適所に保持す
るのを助ける。
【0075】ラチェット機構266は、様々なチュービ
ング直径にラチェットリング262を取り付けられるよ
うに設計すれば有利である。例えば、あるサイズのラチ
ェットリング262を多種の管状部材に用いることによ
り、互換性および均一性を促進することができる。さら
に、ラチェットは、解放可能にしてもよく、一方向ラチ
ェットを含む態様は制限を意図するものではない。
【0076】周完全リングおよび割り型リング態様のい
くつかの外側面にリッジまたは小突起(barb)を形
成してもよいことに留意されたい。リッジまたは小突起
は、周電子タグが取り付けられた管状部材に対して、適
した位置に周電子タグを軸方向に固定する上で役立つ。
小突起は、設置、掘削作業等の間、電子タグの軸方向運
動を阻止するのを助ける。
【0077】図11に示す本発明の別の態様では、電子
タグ270は、ねじ切りケーシングリング272中に配
置する。ねじ切りケーシングリング272は、ケーシン
グ継手274、276間で、かつケーシングカラー27
8近傍に取り付けられるよう設計されている。この態様
では、ケーシングリング272は、実質的にほとんど修
正されていないケーシングハードウエアを用いて使用す
ることができるため、部品の追加機械加工が最小限にな
る。さらに、ケーシングリング272は、例えば、前記
の態様で説明したような完全リングまたは割り型リング
でよい。ケーシングリング272は、当業者には公知の
あらゆる好適な材料から形成することができ、前述した
要件に従うものとする(例えば、電子タグ270と、ケ
ーシングリング272の内側面279との間に、非金属
「窓」がなければならない)。
【0078】周電子タグの設置 注封設置を含む態様の実施例を図15および図16に詳
しく示す。図15に示す態様では、管状部材308の内
側面306に形成されたアンダーカット付きスロット3
10、312に周電子タグ311を取り付ける。第1ア
ンダーカット付きスロット310は、前記態様について
説明したものと類似している。周電子タグ311の設置
後、一般に両方のアンダーカットを注封材料314で充
填する。既述したように、注封材料314は、管状部材
308との接着を形成し、凝固した後、アンダーカット
付きスロット310、312の形状により、アンダーカ
ット付きスロット310、312内に機械的に拘束され
る。例えば、図示した態様では、アンダーカット付きス
ロット310、312は、内側面306近傍にテーパー
および/または狭まった部分を有し、テーパー部分が、
電子タグ311と内側面306との間に機械的障壁を形
成する。図15の態様に示すアンダーカット付きスロッ
ト310、312は、周電子タグ311を取り付けるの
に用いることができるアンダーカット形状の2つの例に
過ぎず、従って、図15に示すアンダーカット付きスロ
ット310、312の具体的形状は、制限を意図するも
のではない。
【0079】注封材料314は、前述のように、一般に
アンダーカット付きスロット310、312を充填し、
これによって、周電子タグ311を取り囲むあらゆる空
隙を充填する。従って、注封材料314は、エポキシ、
ポリウレタン、ビニル、ならびに、当業者には公知の同
等材料等の適合液体でよい。注封材料314は、周電子
タグ311の化学的保護を賦与するもので、一般に、タ
グ311を取り外すためには、変形もしくは破断しなけ
ればならない。従って、注封材料314は、意図しない
タグの外れを防ぐ障壁でもある。
【0080】注封設置はまた、図16に示すように、ア
ンダーカットを設けていないスロット316、318に
形成することも可能である。これらの態様では、周電子
タグ311は、タグ形状(タグ311が、例えば、取付
けリングに連結される方式、ならびに、取付けリング
が、スロット316,318に適合する方式)によっ
て、および注封材料314の接着性によって、適所に保
持されている。ここでも、図16に示すスロット31
6、318は、多数の可能な非アンダーカットスロット
形状のうち、2つの例を示すに過ぎず、制限を意図する
ものではない。
【0081】周タグの非注封設置を含む態様を図17、
図18、図19、図20および図21に示す。図17に
示す態様では、管状部材326内に形成されたスロット
322、324中に、周電子タグ320、325を半径
方向に取り付ける。周電子タグ320、325の直径3
21、323(例えば、電子タグが連結されたリングの
直径)が、典型的に、管部材326の内径328より大
きいため、周電子タグ320、325は、各直径32
1、323および328間の半径方向のクリアランスに
より、スロット322、324内で保護されている。
【0082】図18に示す態様では、管状部材336内
に形成されたスロット332、334に周電子タグを取
り付けるには、電子タグ330の局部的変形が必要とな
る。例えば、この態様に示したスロット332、334
は、挿入用スロット336、338を有し、これら挿入
用スロットの幅は、電子タグ330の幅340より小さ
い。従って、電子タグ330は、そこに挿入する際、ス
ロット332、334に「押し込む」もしくは「はめ込
む」必要がある。このタイプの挿入は、管状部材336
に対して、電子タグ330を適所に保持する正の保持力
が確実に存在するようにする。これらの態様では、従っ
て、電子タグ330のパッケージングは、変形による取
付けを可能にするのに十分柔軟でなければならない。
【0083】図19に類似した態様を示す。しかし、前
記態様における電子タグの比較的単純な(例えば、丸
い、長円、および/または楕円形)横断面とは対照的
に、図19に示す態様の周電子タグ342、344の横
断面は、電子タグ342、344をスロット346、3
48中に挿入した後、電子タグをスロット中に機械的に
固定する小突起(barb)、リップ、タブおよび類似
突起を形成するように設計されている。これらの態様で
は、電子タグ342、344は、図18に示す態様と同
様の方式で挿入する際、変形することができ、電子タグ
342、344に形成されたタブを圧縮および/または
変形させることにより、電子タグをスロット346、3
48に挿入することができる。スロット346、348
に挿入後、タブは、一般に、ほぼ変形前の位置まで広が
る。さらに、スロット346、348の挿入幅352、
350を変えることにより、例えば、挿入幅352、3
50が、電子タグ342、344の広がった幅356、
354より小さくなるようにし、これによって、電子タ
グをスロット346、348に挿入後、そこにしっかり
と拘束することもできる。これらの態様でも注封材料を
用いてもよいこと、また、電子タグ342、344の内
側および外側面のいずれかもしくは両方にタブまたは小
突起を設けてもよいことに留意されたい。
【0084】本発明の別の態様を図20に示す。この態
様では、管状部材372の内径370に形成されたスロ
ット366、368近傍に、タブ358、360、36
2、364を設ける。タブ358、360、362、3
64は、変形可能であり、周電子タグ374、376を
スロット366、368内に拘束する働きをする。タブ
358、360、362、364を変形させることによ
り、例えば、管状部材372の内径370を掘削ツール
が通過するのを妨害しないようにすることができる。タ
ブ358、360、362、364は、管状部材372
の内径370にマンドレル(図示せず)を通過させる
等、当業者には公知のあらゆる手段によって変形するこ
とができる。さらに、この態様は、単純にタブ358、
360、362、364を設置前の位置まで広げること
により、管状部材372から電子タグ374、376を
取り外すことができるため、有利である。図20に示す
態様は、ほぼ対称のタブ358、360、362、36
4を備える。しかし、他の態様は、例えば、電子タグ3
74、376をスロット366、368等の中に保持す
るように設計された非対称タブ、単一タブを備えていて
もよい。さらに、本発明のこの態様に、注封材料を用い
て、電子タグをさらに保護することも可能である。
【0085】図21に示す本発明の別の態様は、図11
に示す態様に類似しているが、周電子タグの設置に適用
される。この態様では、ケーシング継手382、384
の間で、かつケーシングカラー386近傍に配置するよ
う設計されたねじ切りケーシングリング380中に、電
子タグ378を取り付ける。ほぼ修正されていないケー
シングハードウエアに、ケーシングリング380を用い
ることにより、部品の追加機械加工を最小限にする。さ
らに、ケーシングリング380は、例えば、前記の態様
で記載したように、完全リングまたは割り型リングでよ
い。ケーシングリング380は、当業者には公知のあら
ゆる好適な材料から作製することができ、前述した要件
(例えば、周電子タグ378と、ケーシングリング38
0の内側面388との間に、非金属の「窓」がなければ
ならない)に従うものとする。
【0086】例えば、周電子タグに関して、以上説明し
た態様の多くは、非周タグ(例えば、周リングに連結さ
れた方位角タグ)と一緒に、同様に良好に作動する。従
って、周および非周電子タグの両方を用いた前記設置方
法のいずれを取り入れることも、明らかに本発明の範囲
に含まれる。
【0087】上に説明した態様は、長期寿命電子タグを
形成し、このような電子タグは、化学的に腐食性の環境
で、高温条件に長期間さらされながら作業しなければな
らない地層での坑井の掘削の際に被るような苛酷な環境
において有用である。パッケージされた電子タグは、一
般に、電線およびチップを腐蝕させ、その結果、電子タ
グの寿命を縮める汚染物質、水分、およびその他の汚染
因がない。さらに、前述した態様は、電子タグをしっか
りと適所に固定することにより、信頼性の高い測定を確
実にする設置方法を示す。
【0088】信号増強態様 いくつかの本発明の態様は、アンテナ設置を実施し、こ
れによって、電子タグが受信および/または送信した信
号を増加もしくは「増強(boost)」するワイヤコ
イル、金属リング等を備える。以下に数件の態様につい
て詳しく説明する。以下に示す設置は、本明細書に記載
した態様のいずれと一緒に用いてもよいことを理解すべ
きである。従って、以下に示す具体的態様は制限を意図
するものではない。
【0089】図40および図41に一態様を示す。図4
0は、コイル状のばね部分604を含む、ほぼ連続的な
ワイヤループ602を示す。ばね604は、フェライト
コア等のコア606を閉じ込め、これにより、信号増強
装置601を形成するように設計されている。電子タグ
600は、信号増強装置601近傍に配置し、電子タグ
600が送受信した信号の強さを選択量だけ増加できる
ようにする。
【0090】図41は、周リング608に取り付けた信
号増強装置601を示すものである。ワイヤループ60
2は、リング608を取り囲んでおり、リング608の
外側面に形成されたスロット610中に取り付ける。リ
ング608に形成された別のスロット612中に電子タ
グ600とばね604(フェライトコア606を含む)
を取り付ける。電子タグ600は、例えば、前述のよう
に、接着剤または注封材料を用いて、適所に固定するこ
とができる。信号増強装置601は、例えば、信号増強
装置601がスロット610、612中に配置されるま
で、ばね604を伸ばすことにより、ワイヤループ60
2を広げて、取り付けることができる。
【0091】本明細書に記載した方法のいずれかに従
い、信号増強装置601全体またはその部分を適所に注
封してもよいことに留意されたい。さらに、上に示した
設置は、電子タグおよび信号増強装置601の構成を明
瞭化するために示したに過ぎない。前記の設置構成のい
ずれかを信号増強装置と組み合わせて用いることも可能
であり、前述した設置は制限を意図するものではない。
【0092】他の態様を図42および図43に示す。こ
れらの態様では、ワイヤループ624、622の近傍
で、かつ、その内側(図43)または外側(図42)の
いずれかに、電子タグ620を配置する。ワイヤループ
622、624は、例えば、前述したように、ラチェッ
トリングでも、周方向取付けリングでもよいことに留意
されたい。さらに、ループ/タグ集合体621、623
は、リングに取り付ける、ポリマーコーティング中に成
形する、適所に注封する、あるいは、その他前述した方
法のいずれかにより設置することができる。さらにま
た、ワイヤループ622、624の横断面は、円形、長
方形、もしくは当業者には公知のその他のあらゆる形状
でよい。一般に、電子タグ620の軸は、ワイヤループ
622、624の軸にほぼ平行である(図42および図
43に示すように)ことに注意されたい。
【0093】別の態様を図44および図45に示す。電
子タグ630(一般に、図示したように、薄い円板状を
している)は、リング632に連結されている。図に示
すリング632は、長方形の横断面をしているが、これ
以外の横断面の形状をこの態様で用いることもできる。
さらに、リング632は、ほぼ連続的なラチェット機構
でもよいし、あるいは、本明細書に記載した態様のいず
れかに従って形成してもよい。リング632およびタグ
630の設置は、図44および図45に示す横断面が、
かなり薄いことから、有利である。リング/タグ集合体
を例えば、ポリマーリングに連結するか、あるいは、管
状部材等への設置のための個別の構造に取り付けてもよ
い。従って、図44および図45に示した具体的な構成
は、態様の範囲を制限するためのものではない。
【0094】坑底用途における電子タグ 本発明の様々な態様に従う長期寿命電子タグの用途例を
以下に示す。尚、以下に記載する例は、本発明の範囲を
制限するためのものではない。
【0095】図24は、坑底に取り付けられ、例えば、
坑井中の坑底設備を配置、設置、作動および/または管
理するように設計された長期寿命電子タグ(一般に10
0で示す)を示す。チュービングストリング10は、第
1坑底構造を含み、この構造はランディングニップル1
2を備え、ランディングニップル12には、内部を貫通
する軸方向の内腔14が設けられている。ランディング
ニップル12は、その上端15で上部管状部材16に、
また、その下端17で下部管状部材18に、それぞれ、
ねじ込み接続20および22により取り付けられてい
る。ランディングニップル12は、ニップル壁の内側面
23により画定される内径24を有する。ニップル壁の
内側面23には、くぼみ26が設けられており、長期寿
命電子タグ100をこのくぼみに配置する。図25に詳
細を示す長期寿命電子タグ100は、識別コードを記憶
し、識別コードに対応する信号を送信する。ランディン
グニップル12は、坑底用途に適したあらゆる材料、例
えば、鋼、鋼を基材とする合金等から形成することがで
きる。保持キャップ30は、例えば、セラミックまたは
複合材料(樹脂コーティングファイバー等)から成るも
のでよく、長期寿命電子タグ100をほぼ覆うように配
置することができ、いくつかの態様では、内径24を通
過する可能性がある坑井泥水、およびその他の坑底ツー
ル(図示せず)との接触から電子タグ100を物理的に
遮断する働きもする。しかし、長期寿命電子タグ100
は、例えば、前述の方法を用いて、気密パッケージされ
ているため、キャップ30は、本発明の必須要素ではな
い。
【0096】図26は、第2の坑底構造を示し、この態
様では、ワイヤラインロック32を備えており、これ
は、ランディングニップル12と関連して動作するよう
に設計されている。ワイヤラインロック32は、第2電
子タグ101を備え、第2電子タグ101は、例えば、
ランディングニップル12に取り付けられた電子タグ1
00からの信号を受信する。電子タグ101は、信号を
解読して、電子タグ100に対応する識別コードを決定
し、この識別コードを、予め選択した標的識別コードと
比較する。
【0097】図26に示すように、ワイヤラインロック
32を坑井(図示せず)内のランディングニップル12
近傍に取り付けると、電子タグ101は、電子タグ10
0が送信した信号を受信し、信号を解読して、識別コー
ドを決定し、決定された識別コードを、予め選択した標
的識別コードと比較する。決定された識別コードが、予
め選択した標的識別コードと一致すれば、ランディング
ニップル12近傍で、ワイヤラインロック32を作動す
る、および/または取り付ける(適用可能である場合に
は、、逆も同じ)。この態様では、ワイヤラインロック
32に設けられたロックタブ36が、ランディングニッ
プル12の内径24内に形成された対応するロックくぼ
み38中へと半径方向かつ外側に延びる。
【0098】図26、図29、図30、図31、図32
および図33は、例えば、チュービングストリング内
(例えば、ランディングニップル12内)に設けられた
ロックくぼみ38と、ロックタブ36との接続により、
坑井(図示せず)内の選択位置に配置された第2坑底構
造(例えば、ワイヤラインロック32)を示す。これら
の態様では、例えば、流量制御装置および/または深度
合わせ装置を備えるワイヤラインロック32等のツー
ル)は、坑井(図示せず)の鉛直軸に沿って軸方向に運
動可能である。しかし、第2坑底構造に対して、第1坑
底構造を軸方向に移動させることもできる。
【0099】本発明の他の用途には、坑底ツールを配置
する深度を決定するように設計された設備が含まれる。
これらの用途では、例えば、チュービングストリング
は、少なくとも1つの第1坑底構造を含み、この構造
は、坑井内に軸方向に配置される。第1坑底構造は、ラ
ンディングニップルまたは同等の坑底ツールを含んでい
ても、あるいは、電子タグ100を取り付けた、もしく
は埋設したチュービング継手を含んでいてもよい。
【0100】図27を参照にすると、坑井122内に配
置したチュービングストリング120は、複数のチュー
ビング継手124を含み、これら継手は各々、例えば、
ねじ込み連結(図示せず)により、両端を突合せて、後
続の継手と連結している。各継手124の一端124
(または、例えば、複数の継手の末端近傍)に、長期寿
命電子タグ100(図27では、個別に示していない)
をチュービングの壁内に取り付ける。
【0101】図28は、チュービング継手124の壁近
傍に取り付けられた長期寿命電子タグ100の一例を示
す。各チュービング継手124の長さは既知であり、ま
た、電子タグ100(例えば、独自の識別コードを有す
る各タグ100)が、各チュービング継手124末端近
傍の既知の位置に配置されていることから、チュービン
グ継手124の近傍(例えば、チュービング継手124
の内側または外側)にある第2構造(例えば、図26の
ワイヤラインロック32と同様にして、電子タグ101
を備える)の深度の比較的正確な測定値を決定すること
ができる。この態様および類似態様において、第1坑底
構造(例えば、チュービング継手124)近傍に取り付
けられた電子タグ100の識別コードは、第1坑底構造
を設置するよう選択された深度に対応するよう配慮して
もよく、これら識別コードは、第2坑底構造近傍に取り
付けた電子タグ101によって検出することができる。
何故なら、電子タグ101は、坑井122内の第2坑底
構造の深度を決定するように、坑井122内に軸方向に
取り付けられているからである。本発明のこの態様の用
途は、例えば、坑井122内に取り付けられたパーフォ
レーションガン(第2坑底構造であってもよい)の深度
を決定して、選択した深度でパーフォレーションガンを
作動可能にする、もしくは作動させることにより、チュ
ービングおよび/またはケーシングのパーフォレーショ
ンを実施することを含む。
【0102】前述したように、第2坑底構造は、坑井内
で上下動するよう設計された坑底ツールを備えてもよ
い。この坑底ツールは、例えば、ワイヤライン、スリッ
クライン、コイルドチュービング、または掘管等の運搬
構造40に取り付けることにより、上昇または下降させ
ることができる。図29および図30に示すように、第
2坑底構造は、運搬構造40を作動することにより、例
えば、第1坑底構造13に対して、坑井(図示せず)内
の様々な深度まで移動させることができる。
【0103】本発明の別の用途では、予め選択した標的
識別コードは、管状部材の内径を示すものであってもよ
い。この用途では、標的識別コードは、坑底ツールを作
動して、所望の寸法(例えば、選択した内径)を有する
管状部材と嵌め合うように調節することもできる。従っ
て、坑底ツールは、坑底ツールおよび坑底構造に取り付
けられた電子タグが送受信する予め選択された標的識別
コードによって、例えば、直径および/またはロック構
造が異なる複数の様々な坑底構造と嵌め合うように設計
することができる。
【0104】図32および図33に、本発明の上記適用
の一例を示す。図32は、第2坑底構造を示し、これ
は、第2坑底構造32上に設けられて、ランディングニ
ップル12の内径35に設けたロックくぼみ38と嵌め
合うように設計されたロック突起36により、ランディ
ングニップル12と嵌合する坑底ツール32であっても
よい。坑底ツール32を例えば、坑井(図示せず)内で
軸方向に移動させ、これより大きい内径37を有する第
2ランディングニップル12a近傍に位置させると、ロ
ック突起36が、それまでより大きな範囲まで半径方向
かつ外側に延びて、ランディングニップル12aのロッ
クくぼみ38aと嵌め合い、これによって、坑井(図示
せず)内に坑底ツールを固定することができる。ロック
突起36が延びるべき範囲は、例えば、ランディングニ
ップル12aに取り付けられた電子タグ39aが送信
し、かつ、坑底ツール32に取り付けられた電子タグ3
9bが受信する信号(例えば、標的識別コードであって
もよい)によって決定することができる。単一の坑底ツ
ールを用いて、複数の坑底構造を、例えば、様々な内径
等と嵌め合わせれば、例えば、特定の直径と嵌め合うよ
うに設計された坑底ツールの多くの異なる寸法および/
または構成の在庫を維持する必要がないため、有利であ
る。
【0105】本発明の別の用途を図34に示す。第1坑
底構造は、内部を貫通する軸方向内腔102を設けた管
状部材99を含んでなる。軸方向内腔102は、管状部
材99の内側面103によって画定され、ほぼ円形の内
径104を有する。管状部材99は、複数の長期寿命電
子タグ100a、100b、100c、100d、10
0e、100f、100gおよび100hを備え、これ
ら電子タグは、内径104の周りに方位角により間隔を
おき、内側面103近傍に配置されている。いくつかの
用途(図34に示すように)では、電子タグ100a、
100b、100c、100d、100e、100f、
100gおよび100hは、単一の横断面中に配置され
る。前述したように、電子タグ100a、100b、1
00c、100d、100e、100f、100gおよ
び100hの各々は、異なる識別コード(および異なる
方位角位置)に対応する信号を送信する。坑底ツール1
08のような第2坑底構造を、管状部材99の内腔10
2中へと下降させると、坑底ツール108近傍に位置す
る電子タグ110が、それに最も近い長期寿命電子タグ
100a、100b、100c、100d、100e、
100f、100gおよび100hの識別コードを受信
し、これによって、管状部材99に対する坑底ツール1
08の方位角位置を決定する。
【0106】本発明はまた、例えば、地下安全弁、液体
またはガス生産制御弁でも、あるいは、スライドスリー
ブ、弁閉鎖部材、その他の可動構造を備えた上記以外の
他の坑底設備で用いることもできる。この用途では、図
35および図36に示すように、第1坑底構造は、第1
位置および第2位置(例えば、図35および36にそれ
ぞれ示すように、開放位置と閉鎖位置)を有する可動ス
リーブ130(または同等の弁閉鎖部材)を備える。可
動スリーブ130は、限定するものではないが、機械的
手段および油圧手段を含む当業者には公知のあらゆる手
段により、開放位置から閉鎖位置に(また逆方向へも)
移動できることに留意されたい。可動スリーブ130
は、第1位置(図35を参照)に位置するとき、第1電
子タグ105aを露出させると同時に、第2電子タグ1
05bを閉塞させる。また、可動スリーブ130は、第
2位置(図36を参照)に位置するとき、第1電子タグ
105aを閉塞させると同時に、第2電子タグ105b
を露出させる。第1電子タグ105aは、第2電子タグ
105bの信号およびコードとは異なる識別コードに対
応する信号を送信する。従って、検出された識別コード
を用いて、可動スリーブ130が開放または閉鎖位置の
いずれにあるかを決定することができる。従って、本発
明の上記用途により、例えば、弁が開放または閉鎖して
いるという正の表示を与えることにより、作動(例え
ば、地下安全弁または生産制御弁の)が開始されたとい
う正の表示を提供することができる。
【0107】本発明はまた、坑井内の支持構造から外れ
てしまったツールまたはその部品を「採揚(fishi
ng)」する際にも使用することができる。図37に示
すこの用途では、第1坑底構造は、採揚器150を備え
る。この採揚器150は、採揚ネック152を有してお
り、長期寿命電子タグ107が採揚ネック152近傍に
取り付けられている。第2坑底構造は、電子タグ162
を取り付けた採揚ツール160を備えている。採揚ネッ
ク152近傍に取り付けられた電子タグ107に対応す
る識別コードは、採揚ツール160上に取り付けられた
電子タグ162によって分析(例えば、受信)され、採
揚ツール160を作動して採揚ネック152と嵌め合わ
せるのに、採揚ツール160が採揚ネック152に十分
近い位置にある時点を決定し、これにより、坑井から
「採揚対象(fish)」(例えば、坑底ツール15
0)を回収することができる。
【0108】本発明の別の用途は、支持構造(コイルド
チュービング、ワイヤライン、完了ハードウエア等)の
末端から坑井中に解放することができる取外し可能な、
ほぼ自動のツールを含んでなる。第1電子タグが取り付
けられた取外し可能なツールは、坑井内で所望の作業を
実施する(例えば、取外し可能ツールが、支持構造から
外れる地点から、水平方向および/または鉛直方向に所
定距離で)。次に、支持構造の末端近傍に取り付けられ
た第2電子タグから信号を取得した後、取外し可能手段
は、支持構造と再び結合する。さらに、取外し可能手段
または類似装置を中継器、作動装置、あるいは、情報中
継装置として用いることもできる。
【0109】本発明の他の用途は、坑井内に選択的に配
置した複数の電子タグからの、複数の位置対時間測定値
を用いることにより、例えば、地下地層の沈下を決定す
ることができる。電子タグは、例えば、所定長さのケー
シングパイプ内、あるいは、坑井内の開放井区間中の定
位置に配置してもよい。電子タグは、例えば、沈下、破
断、その他の地層現象を知らせる地下地層(例えば、流
体またはガスを生産する際)における位置変化の決定を
可能にする定期的測定値を提供するように設計すること
ができる。
【0110】以上説明した長期寿命電子タグの用途は、
例示を目的とするに過ぎず、本発明の範囲を制限する意
図はないことに注意すべきである。長期寿命電子タグ
は、例えば、高温(長期間にわたり)で、苛酷な潜在的
に腐食性の環境において、信号の送受信能力を必要とす
るこれらの、およびその他の用途で有利である。
【0111】本発明は、限られた数の態様に関して説明
してきたが、本発明の開示の利益を被る当業者は、本明
細書に開示した本発明の範囲から逸脱することなく、前
記以外の態様を考案できることを理解するであろう。従
って、本発明の範囲は、添付の請求項によってのみ制限
されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な従来技術の電子タグの概略図である。
【図2】本発明の態様を示す図である。
【図3】図2の2B−2B線に沿った断面図である。
【図4】本発明の他の態様の図3と同様な断面図であ
る。
【図5】本発明の他の態様の図3と同様な断面図であ
る。
【図6】本発明の他の態様の図3と同様な断面図であ
る。
【図7】本発明の他の態様の断面図である。
【図8】本発明の他の態様を示す図である。
【図9】本発明の他の態様を示す図である。
【図10】本発明の他の態様を示す図である。
【図11】本発明の他の態様の断面図である。
【図12】本発明の態様の斜視図である。
【図13】図12の断面図である。
【図14】本発明の他の態様の図12と同様な断面図で
ある。
【図15】本発明の他の態様の断面図である。
【図16】本発明の他の態様の断面図である。
【図17】本発明の他の態様の断面図である。
【図18】本発明の他の態様の断面図である。
【図19】本発明の他の態様の断面図である。
【図20】本発明の他の態様の断面図である。
【図21】本発明の他の態様の断面図である。
【図22】本発明の他の態様の断面図である。
【図23】本発明の他の態様の断面図である。
【図24】本発明の態様の用途を示す断面図である。
【図25】図24に示す本発明の態様の要部の拡大断面
図である。
【図26】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図27】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図28】図24に示す本発明の態様の要部の拡大断面
図である。
【図29】本発明の態様の用途を示す断面図である。
【図30】図29に示す本発明の態様の作用を示す図で
ある。
【図31】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図32】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図33】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図34】本発明の態様の他の用途の上部断面図であ
る。
【図35】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図36】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図37】本発明の態様の他の用途を示す断面図であ
る。
【図38】本発明の他の態様の断面図である。
【図39】図39の12B−12Bに沿った断面図であ
る。
【図40】本発明の態様を示す図である。
【図41】図40に示す本発明の拡大側面図ある。
【図42】本発明の他の態様を示す図である。
【図43】本発明の他の態様を示す図である。
【図44】本発明の他の態様を示す図である。
【図45】本発明の他の態様を示す図である。
【符号の説明】
220 電子タグ 224 管状部材 226 スロット 250 電子タグ 252 周溝 253 取付けリング 256 管状部材 300 周電子タグ 302 周アンテナ 304 チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル、エイチ.ケニソン アメリカ合衆国テキサス州、ミズーリ、シ ティ、ベラスコ、コート、3514 (72)発明者 アンソニー、エフ.ベネルッソ アメリカ合衆国テキサス州、ミズーリ、シ ティ、レイクショア、フォレスト、4223 (72)発明者 ランドルフ、ジェイ.シェフィールド アメリカ合衆国テキサス州、ミズーリ、シ ティ、レイクショア、フォレスト、ドライ ブ、4422 (72)発明者 マシュー、ディー.ルーズ アメリカ合衆国テキサス州、スタフォー ド、ファウンテン、レイク、ドライブ、 10500、アパートメント、ナンバー615 Fターム(参考) 2C005 MA11 MB10 NA09 NB03 NB39 QC07 RA19 5B035 AA07 BA03 BA05 BB09 CA02 CA23 5F061 AA01 AA02 CA02 CB12 FA06

Claims (143)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子タグを加熱して内容積から汚染物質を
    除去し、 上記内容積を注封材料で充填し、 上記内容積を外側シェル内に気密封止することを特徴と
    する電子タグをパッケージする方法。
  2. 【請求項2】上記外側シェルが、ポリマー材料から成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】上記ポリマー材料が、ポリテトラフルオロ
    エチレンから成ることを特徴とする請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】上記外側シェルが、セラミック材料から成
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】上記外側シェルが、エポキシ材料から成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】上記エポキシ材料が、セラミックエポキシ
    およびガラス繊維入りエポキシの少なくとも1つから成
    ることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】上記注封材料が、誘電体、化学的に不活性
    の材料およびほぼ無ガス材料の少なくとも1つから成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】上記注封材料が、ポリマー、エポキシ、ゲ
    ル、および粘稠油の少なくとも1つから成ることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】上記加熱、充填、および封止が、ほぼゼロ
    湿度環境で実施されることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】ほぼゼロ湿度環境が、アルゴン雰囲気か
    ら成ることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】ほぼゼロ湿度環境が、窒素雰囲気から成
    ることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】上記内容積は、上記電子タグを真空下に
    おきながら気密封止されることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】上記内容積中に吸着材料を装入すること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】上記吸着材料が、アルミナ、活性炭、ア
    ルミノケイ酸カルシウム、モンモリロナイト陶磁器、シ
    リカゲル、分子篩、および金属ケイ酸塩分子篩から成る
    群より選択される材料であることを特徴とする請求項1
    3に記載の方法。
  15. 【請求項15】上記吸着材料が、分子篩から成ることを
    特徴とする請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】上記分子篩が、オルガノケイ酸塩または
    オルガノアルミノケイ酸塩から成ることを特徴とする請
    求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】上記吸着材料が、金属ケイ酸塩分子篩か
    ら成ることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  18. 【請求項18】上記金属ケイ酸塩分子篩が、アルミノリ
    ン酸塩から成ることを特徴とする請求項17に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】上記吸着材料が、乾燥剤から成ることを
    特徴とする請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】上記吸着材料が、アルミノケイ酸ナトリ
    ウムから成ることを特徴とする請求項13に記載の方
    法。
  21. 【請求項21】上記吸着材料が、ゼオライトから成るこ
    とを特徴とする請求項13に記載の方法。
  22. 【請求項22】上記吸着材料が、特定の流体を選択的に
    吸着するように選択されることを特徴とする請求項13
    に記載の方法。
  23. 【請求項23】上記吸着材料が、腐食性ガスを吸着する
    ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  24. 【請求項24】上記吸着材料が、蒸気を吸着することを
    特徴とする請求項13に記載の方法。
  25. 【請求項25】上記吸着材料が、約200°Fを超える
    温度で有効であることを特徴とする請求項13に記載の
    方法。
  26. 【請求項26】電子タグを加熱して内容積から汚染物質
    を除去し、 上記内容積を注封材料で充填し、 上記内容積内に残っている容積をすべて不活性ガスで充
    填し、 上記内容積を外側シェル内に気密封止することを特徴と
    する電子タグをパッケージする方法。
  27. 【請求項27】上記注封材料が、誘電体、化学的に不活
    性の材料、およびほぼ無ガス材料の少なくとも1つから
    成ることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】上記注封材料が、ポリマー、エポキシ、
    ゲル、および粘稠油の少なくとも1つから成ることを特
    徴とする請求項26に記載の方法。
  29. 【請求項29】上記外側シェルが、ポリマー材料を含む
    ことを特徴とする請求項26に記載の方法。
  30. 【請求項30】上記外側シェルが、セラミック材料を含
    むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
  31. 【請求項31】上記外側シェルが、エポキシ材料を含む
    ことを特徴とする請求項26に記載の方法。
  32. 【請求項32】加熱、充填、および封止が、ほぼゼロ湿
    度環境で実施されることを特徴とする請求項26に記載
    の方法。
  33. 【請求項33】上記不活性ガスが、アルゴンを含むこと
    を特徴とする請求項26に記載の方法。
  34. 【請求項34】上記不活性ガスが、窒素を含むことを特
    徴とする請求項26に記載の方法。
  35. 【請求項35】上記電子タグを真空下におきながら、内
    容積を気密封止することを特徴とする請求項26に記載
    の方法。
  36. 【請求項36】上記内容積に配置した吸着材料で残った
    汚染物質をすべて吸着することを特徴とする請求項26
    に記載の方法。の方法。
  37. 【請求項37】電子タグを加熱して内容積から汚染物質
    を除去し、 上記内容積を外側シェル内に気密封止することを特徴と
    する電子タグをパッケージする方法。
  38. 【請求項38】上記外側シェルが、ポリマー材料から成
    ることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】上記外側シェルが、セラミック材料から
    成ることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  40. 【請求項40】上記外側シェルが、エポキシ材料から成
    ることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  41. 【請求項41】上記内容積中に配置した吸着材料で残留
    する汚染物質をすべて吸着することをことを特徴とする
    請求項37に記載の方法。
  42. 【請求項42】上記電子タグを真空下におきながら内容
    積を気密封止することを特徴とする請求項37に記載の
    方法。
  43. 【請求項43】上記内容積中に残る容積をすべて不活性
    ガスで充填することことを特徴とする請求項37に記載
    の方法。
  44. 【請求項44】上記不活性ガスが、アルゴンから成るこ
    とを特徴とする請求項43に記載の方法。
  45. 【請求項45】上記不活性ガスが、窒素を含むことを特
    徴とする請求項43に記載の方法。
  46. 【請求項46】周アンテナと電子タグにポリテトラフル
    オロエチレンおよびポリパラキシレンのうち少なくとも
    1つを含む第1コーティングを施し、 周アンテナと電子タグに構造的に支持するポリマーの第
    2コーティングを施すことを特徴とする電子タグをパッ
    ケージする方法。
  47. 【請求項47】上記第1および第2コーティングが、ほ
    ぼ無ガス発生材料を含むことを特徴とする請求項46に
    記載の方法。
  48. 【請求項48】上記コーティングが、ほぼゼロ湿度環境
    で実施されることを特徴とする請求項46に記載の方
    法。
  49. 【請求項49】上記第2コーティングの実施が、周アン
    テナと電子タグをポリマーコーティング材料に浸漬する
    ことを含むことを特徴とする請求項46に記載の方法。
  50. 【請求項50】上記第2コーティングが、周アンテナと
    電子タグを型内に配置し、ポリマーを上記型に射出する
    ことにより耐薬品性材料上に構造的支持層を形成するこ
    とを特徴とする請求項46に記載の方法。
  51. 【請求項51】上記第2コーティングが、周アンテナ、
    電子タグ、およびポリマーを型内に配置し、ポリマーを
    型に圧縮して耐薬品性材料に構造的支持層を形成するこ
    とを特徴とする請求項46に記載の方法。
  52. 【請求項52】上記ポリマーの粘度は、第2コーティン
    グの厚さを制御するように選択されることを特徴とする
    請求項46に記載の方法。
  53. 【請求項53】上記周アンテナおよび電子タグをポリマ
    ー材料中に気密封止することことを特徴とする請求項4
    6に記載の方法。
  54. 【請求項54】上記ポリマー材料が、ポリテトラフルオ
    ロエチレンを含むことを特徴とする請求項53に記載の
    方法。
  55. 【請求項55】上記周電子タグをセラミック材料中に気
    密封止することを特徴とする請求項46に記載の方法。
  56. 【請求項56】上記周電子タグをエポキシ材料中に気密
    封止することを特徴とする請求項46に記載の方法。
  57. 【請求項57】上記エポキシ材料が、セラミックエポキ
    シおよびガラス繊維入りエポキシの少なくとも1つから
    成ることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  58. 【請求項58】電子タグを管状部材の内壁の選択した方
    位角位置に設けたスロットに配置し、 電子タグをスロットを注封材料で充填することでスロッ
    トに接着させることをことを特徴とする電子タグを管状
    部材内に配置する方法。
  59. 【請求項59】上記注封材料が、誘電体、化学的に不活
    性の材料、およびほぼ無ガス材料の少なくとも1つから
    成ることを特徴とする請求項58に記載の方法。
  60. 【請求項60】上記注封材料が、ポリマー、エポキシ、
    ゲル、および粘稠油の少なくとも1つを含むことを特徴
    とする請求項58に記載の方法。
  61. 【請求項61】上記スロットが、注封材料の硬化後、電
    子タグを適所に固定するアンダーカットを含むことを特
    徴とする請求項58に記載の方法。
  62. 【請求項62】上記スロットにカバーを配置し、このカ
    バーが、管状部材の内壁近傍で、電子タグの少なくとも
    一部をほぼ覆うことを特徴とする請求項58に記載の方
    法。
  63. 【請求項63】上記カバーが、注封材料の硬化後、電子
    タグを適所に機械的に固定するフランジを含むことを特
    徴とする請求項62に記載の方法。
  64. 【請求項64】電子タグに連結された周方向取付けリン
    グの直径を半径方向に広げることにより電子タグを管状
    部材の内壁に固定することを特徴とする電子タグを管状
    部材内に配置する方法。
  65. 【請求項65】電子タグを管状部材の内壁の選択した方
    位角および軸方向位置に設けた複数のスロットの各々に
    配置し、 注封材料を複数のスロットの各々に充填して各電子タグ
    をその対応するスロットに接着させることを特徴とする
    電子タグを管状部材内に配置する方法。
  66. 【請求項66】電子タグを管状部材の内壁の選択した方
    位角位置に設けたアンダーカットスロットに配置し、 アンダーカットスロットを注封材料で充填することによ
    り電子タグをアンダーカットスロットに接着させ、アン
    ダーカットスロットは、注封材料が硬化した後、電子タ
    グを適所に固定することを特徴とする電子タグを管状部
    材内に配置する方法。
  67. 【請求項67】電子タグを管状部材の内壁の選択した方
    位角位置に設けたスロットに配置し、 スロットにカバーを管状部材の内壁近傍に位置する電子
    タグの少なくとも一部を覆うように配置し、 スロットを注封材料で充填して電子タグとカバーをスロ
    ットに接着させることを特徴とする電子タグを管状部材
    内に配置する方法。
  68. 【請求項68】電子タグを管状部材の内壁の選択した方
    位角位置に設けたアンダーカットスロットに配置し、 アンダーカットスロットに管状部材の内壁近傍に位置す
    る電子タグの少なくとも一部を覆うように配置し、スロ
    ットを注封材料で充填することにより、電子タグとカバ
    ーをアンダーカットスロットに接着させ、アンダーカッ
    トスロットは、注封材料の硬化後、取り付けた電子タグ
    を適所に固定することを特徴とする電子タグを管状部材
    内に配置する方法。
  69. 【請求項69】電子タグを管状部材の内壁の選択した方
    位角位置に設けたねじ付スロットに配置することを特徴
    とする電子タグを管状部材内に配置する方法。
  70. 【請求項70】ねじ付電子タグを管状部材の内径の選択
    した方位角位置に設けたねじ付スロットにを配置し、 ねじ付スロットとねじ付電子タグとの間の空隙を注封材
    料で充填し、注封材料は、ねじ付電子タグをねじ付スロ
    ットに接着することを特徴とする電子タグを管状部材内
    に配置する方法。
  71. 【請求項71】ケーシングカラーを第1ケーシング継手
    にねじ込み連結し、 電子タグを備えたねじ付リングをケーシングカラーの内
    径にねじ込み連結し、 ケーシングカラーを第2ケーシング継手にねじ込み連結
    することを特徴とする電子タグをケーシング継手間に配
    置する方法。
  72. 【請求項72】上記ねじ付リングが、割り型リングから
    成ることを特徴とする請求項71に記載の方法。
  73. 【請求項73】電子タグを周方向取付けリングに配置
    し、 周方向取付けリングを管状部材の内壁に設けたアンダー
    カットスロットの近傍に配置し、 周方向取付けリングを周方向取付けリングを変形するこ
    とによりアンダーカットスロットに挿入し、周方向取付
    けリングは、アンダーカットスロットに挿入された後、
    その中でほぼ変形前の状態に戻ることを特徴とする電子
    タグを管状部材内に配置する方法。
  74. 【請求項74】上記周方向取付けリングが、割り型リン
    グから成ることを特徴とする請求項73に記載の方法。
  75. 【請求項75】上記周方向取付けリングが、その外側面
    に形成されたリッジを備え、リッジは、周方向取付けリ
    ングをアンダーカットスロットに軸方向に固定すること
    を特徴とする請求項73に記載の方法。
  76. 【請求項76】電子タグを周方向取付けリングに配置
    し、 周方向取付けリングをカラーの内側面近傍に配置し、 カラーを坑井内の第1および第2管状部材の間に配置す
    ることを特徴とする電子タグを管状部材間に配置する方
    法。
  77. 【請求項77】上記周方向取付けリングが、割り型リン
    グから成ることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  78. 【請求項78】上記周方向取付けリングが、その外側面
    に形成されたリッジを備え、リッジは、周方向取付けリ
    ングをカラーの内側面に軸方向に固定することを特徴と
    する請求項76に記載の方法。
  79. 【請求項79】上記周方向取付けリングが、セラミック
    材料から成ることを特徴とする請求項76に記載の方
    法。
  80. 【請求項80】上記周方向取付けリングが、エポキシ材
    料から成ることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  81. 【請求項81】上記周方向取付けリングが、ポリテトラ
    フルオロエチレンから成ることを特徴とする請求項76
    に記載の方法。
  82. 【請求項82】周電子タグを管状部材の内壁に設けたア
    ンダーカットスロット近傍に配置し、 周電子タグを周電子タグを変形することによりアンダー
    カットスロットに挿入し、周電子タグは、アンダーカッ
    トスロット内に挿入された後、その中でほぼ変形前の状
    態に戻ることを特徴とする周電子タグを管状部材内に配
    置する方法。
  83. 【請求項83】上記電子タグをアンダーカットスロット
    に配置した後、アンダーカットスロットを注封材料で充
    填することを特徴とする請求項82に記載の方法。
  84. 【請求項84】電子タグを管状部材の内壁に設けた周ス
    ロット近傍に配置し、 電子タグを電子タグに連結された周方向取付けリングの
    直径を半径方向に広げることによりスロットに固定する
    ことを特徴とする電子タグを管状部材内に配置する方
    法。
  85. 【請求項85】上記電子タグをスロットに配置した後、
    スロットを注封材料で充填することを特徴とする請求項
    84に記載の方法。
  86. 【請求項86】電子タグを管状部材の内壁に設けた周ア
    ンダーカットスロット近傍に配置し、 電子タグを電子タグに連結された周方向取付けリングの
    直径を半径方向に広げることによりスロットに固定する
    ことを特徴とする電子タグを管状部材内に配置する方
    法。
  87. 【請求項87】上記電子タグをアンダーカットスロット
    に配置した後、スロットを注封材料で充填することを特
    徴とする請求項86に記載の方法。
  88. 【請求項88】周電子タグに設けたバイアスタブを圧縮
    し、 電子タグを管状部材の内壁に設けた周アンダーカットス
    ロットに配置し、 電子タグをバイアスタブを解放することによりアンダー
    カットスロットに固定することを特徴とする周電子タグ
    を管状部材内に配置する方法。
  89. 【請求項89】上記アンダーカットスロットを注封材料
    で充填することを特徴とする請求項88に記載の方法。
  90. 【請求項90】周電子タグを管状部材の内壁内に形成さ
    れ管状部材の内壁近傍に少なくとも1つのタブを有する
    周スロットに配置し、 周電子タグを少なくとも1つのタブを変形することによ
    りスロットに固定することを特徴とする周電子タグを管
    状部材内に配置する方法。
  91. 【請求項91】上記スロットを注封材料で充填すること
    をを特徴とする請求項90に記載の方法。
  92. 【請求項92】管状部材の内壁の選択した方位角位置に
    形成したスロットと、 スロットに配置した電子タグと、 スロット中に装入した注封材料とを有し、 上記注封材料が、電子タグと管状部材の内壁との間に障
    壁を形成すると共に、電子タグをスロットに接着させる
    ことを特徴とする電子タグ装置。
  93. 【請求項93】スロットに配置されて電子タグの少なく
    とも一部を覆うカバーを有することを特徴とする請求項
    92に記載の装置。
  94. 【請求項94】上記カバーが、カバーをスロットに機械
    的に固定するフランジを含むことを特徴とする請求項9
    3に記載の装置。
  95. 【請求項95】管状部材の内壁の選択した方位角および
    軸方向位置に形成した複数のスロットと、 各スロットに配置した電子タグと、 上記複数のスロットに装入した注封材料とを有し、 上記注封材料が、各電子タグと管状部材の内壁との間に
    障壁を形成すると共に、各電子タグをその対応するスロ
    ットに接着させたことを特徴とする電子タグ装置。
  96. 【請求項96】管状部材の内壁に形成した周アンダーカ
    ットスロットと、 アンダーカットスロットに配置した電子タグと、 アンダーカットスロットに装入した注封材料とを有し、 上記注封材料が、電子タグと管状部材の内壁との間に障
    壁を形成すると共に、電子タグをスロットに接着させた
    ことを特徴とする電子タグ装置。
  97. 【請求項97】上記電子タグが、可とう性金属取付けリ
    ングを備え、金属取付けリングは、スロットに挿入され
    るとき変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に戻ることを特
    徴とする請求項96に記載の装置。
  98. 【請求項98】上記電子タグが、可とう性ポリテトラフ
    ルオロエチレン取付けリングを備え、この取付けリング
    は、スロットに挿入されるとき変形し、挿入後ほぼ変形
    前の形状に戻ることを特徴とする請求項96に記載の装
    置。
  99. 【請求項99】上記電子タグが、可とう性エポキシ取付
    けリングを備え、この取付けリングは、スロットに挿入
    されるとき変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に戻ること
    を特徴とする請求項96に記載の装置。
  100. 【請求項100】上記電子タグが、ラチェット取付けリ
    ングを備え、この取付けリングは、半径方向に広がるこ
    とによりスロット内に納まることを特徴とする請求項9
    6に記載の装置。
  101. 【請求項101】上記電子タグが、バイアスタブを備
    え、このバイアスタブは、圧縮して電子タグをスロット
    に挿入することができ、挿入後解放されて固定位置をと
    ることを特徴とする請求項96に記載の装置。
  102. 【請求項102】管状部材の内壁に形成した周スロット
    と、 周スロット中に連結された電子タグとを有し、 上記周リングがアンダーカットスロットに配置され、周
    リングは、電子タグを適所に固定することを特徴とする
    電子タグ装置。
  103. 【請求項103】上記周リングが、可とう性金属取付け
    リングを備え、この金属取付けリングは、スロットに挿
    入されるとき変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に戻るこ
    とを特徴とする請求項102に記載の装置。
  104. 【請求項104】上記周リングが、ラチェット取付けリ
    ングを備え、この取付けリングは、半径方向に広がるこ
    とによりスロット内に納まることを特徴とする請求項1
    02に記載の装置。
  105. 【請求項105】上記周リングが、バイアスタブを備
    え、このバイアスタブは、圧縮して周リングをスロット
    に挿入することができ、挿入後解放されて固定位置をと
    ることを特徴とする請求項102に記載の装置。
  106. 【請求項106】上記周リングが、ポリマー材料から成
    ることを特徴とする請求項102に記載の装置。
  107. 【請求項107】上記周リングが、セラミック材料から
    成ることを特徴とする請求項102に記載の装置。
  108. 【請求項108】上記周リングが、エポキシから成るこ
    とを特徴とする請求項102に記載の装置。
  109. 【請求項109】上記周リングが、その外側面に設けら
    れたリッジを備え、このリッジは、軸方向に周リングを
    周スロットの適所に固定することを特徴とする請求項1
    02に記載の装置。
  110. 【請求項110】上記周リングが、割り型リングから成
    ることを特徴とする請求項102に記載の装置。
  111. 【請求項111】ねじ山を外側面に設けた第1ケーシン
    グ継手と、 ねじ山を外側面に設けた第2ケーシング継手と、 ねじ山を内側面に設け、第1ケーシング継手および第2
    ケーシング継手にねじ込み連結されるケーシングカラー
    と、 電子タグを備え、ねじ山を外側面に設け、第1および第
    2ケーシング継手間に配置され、ケーシングカラーにね
    じ込み連結されるねじ付りリングと、を有することを特
    徴とする電子タグ装置。
  112. 【請求項112】上記ねじ付リングが、割り型リングか
    ら成ることを特徴とする請求項111に記載の装置。
  113. 【請求項113】端部近傍に周スロットを形成した第1
    管状部材と、 周スロットに配置された周リングに連結された電子タグ
    と、 周スロットを設けた端部近傍で第1管状部材に隣接して
    配置され、周リングを周スロット内で軸方向に拘束する
    第2管状部材と、を有することを特徴とする電子タグ装
    置。
  114. 【請求項114】上記周リングが、可とう性金属リング
    を備え、この金属リングは、スロットに挿入されるとき
    変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に戻ることを特徴とす
    る請求項113に記載の装置。
  115. 【請求項115】上記周リングが、可とう性ポリテトラ
    フルオロエチレンリングを備え、このリングは、スロッ
    トに挿入されるとき変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に
    戻ることを特徴とする請求項113に記載の装置。
  116. 【請求項116】上記周リングが、可とう性エポキシリ
    ングを備え、このリングは、スロットに挿入されるとき
    変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に戻ることを特徴とす
    る請求項113に記載の装置。
  117. 【請求項117】上記周リングが、ラチェットリングを
    備え、このラチェットリングは、半径方向に広がること
    によりスロット内に納まることを特徴とする請求項11
    3に記載の装置。
  118. 【請求項118】上記周リングが、ポリマー材料から成
    ることを特徴とする請求項113に記載の装置。
  119. 【請求項119】上記周リングが、セラミック材料から
    成ることを特徴とする請求項113に記載の装置。
  120. 【請求項120】上記周リングが、エポキシから成るこ
    とを特徴とする請求項113に記載の装置。
  121. 【請求項121】上記周リングが、その外側面に設けら
    れたリッジを備え、このリッジは、周リングを周スロッ
    ト内の位置で軸方向に固定することを特徴とする請求項
    113に記載の装置。
  122. 【請求項122】上記周リングが、割り型リングから成
    ることを特徴とする請求項113に記載の装置。
  123. 【請求項123】端部近傍で内側面に開口するスロット
    を設けた第1管状部材と、 スロットに配置された電子タグと、 スロットを設けた端部近傍で第1管状部材に隣接して配
    置され、電子タグをスロット中に軸方向に拘束する第2
    管状部材と、を有することを特徴とする電子タグ装置。
  124. 【請求項124】スロットは、上記電子タグを配置した
    後、注封材料で充填されることを特徴とする請求項12
    3に記載の装置。
  125. 【請求項125】坑井内に配置された第1および第2管
    状部材と、 第1および第2管状部材の間に配置されたカラーと、 電子タグが連結された周リングとを有し、 周リングが、カラーの内側面に設けられた周スロット近
    傍に配置されることを特徴とする電子タグ装置。
  126. 【請求項126】上記周リングが、可とう性金属リング
    を備え、この金属リングは、スロットに挿入されるとき
    変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に戻ることを特徴とす
    る請求項125に記載の装置。
  127. 【請求項127】上記周リングが、可とう性ポリテトラ
    フルオロエチレンリングを備え、このリングは、スロッ
    トに挿入されるとき変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に
    戻ることを特徴とする請求項125に記載の装置。
  128. 【請求項128】上記周リングが、可とう性エポキシリ
    ングを備え、このリングは、スロットに挿入されるとき
    変形し、挿入後ほぼ変形前の形状に戻ることを特徴とす
    る請求項125に記載の装置。
  129. 【請求項129】上記周リングが、ラチェットリングを
    備え、このラチェットリングは、半径方向に広がること
    によりスロット内に納まることを特徴とする請求項12
    5に記載の装置。
  130. 【請求項130】上記周リングが、ポリマー材料から成
    ることを特徴とする請求項125に記載の装置。
  131. 【請求項131】上記周リングが、セラミック材料から
    成ることを特徴とする請求項125に記載の装置。
  132. 【請求項132】上記周リングが、エポキシから成るこ
    とを特徴とする請求項125に記載の装置。
  133. 【請求項133】上記周リングが、その外側面に設けら
    れたリッジを備え、このリッジは、軸方向に周リングを
    周スロット内の位置に固定することを特徴とする請求項
    125に記載の装置。
  134. 【請求項134】上記周リングが、割り型リングから成
    ることを特徴とする請求項125に記載の装置。
  135. 【請求項135】管状部材と、 管状部材内に配置された電子タグと、 管状部材内の電子タグ近傍に配置された信号増強装置
    と、を有することを特徴とする電子タグ装置。
  136. 【請求項136】上記信号増強装置がワイヤループを含
    み、このワイヤループの内側に電子タグが配置されるこ
    とを特徴とする請求項135に記載の電子タグ装置。
  137. 【請求項137】上記信号増強装置がワイヤループを含
    み、このワイヤループの外側に電子タグが配置されるこ
    とを特徴とする請求項135に記載の装置。
  138. 【請求項138】上記信号増強装置がワイヤループを含
    み、このワイヤループの少なくとも一部がコアの周りに
    巻かれていることを特徴とする請求項135に記載の装
    置。
  139. 【請求項139】上記コアがフェライトから成ることを
    特徴とする成る請求項138に記載の装置。
  140. 【請求項140】上記ワイヤループの部分が、コアの周
    りに巻かれてばねを形成し、信号増強装置が、管状部材
    内に設置するようにを変形することを特徴とする請求項
    138に記載の装置。
  141. 【請求項141】取付けリングを備え、上記電子タグお
    よび信号増強装置が取付けリングに設けたスロットに配
    置され、この取付けリングは、管状部材内に取り付けら
    れることを特徴とする請求項135に記載の装置。
  142. 【請求項142】上記電子タグが、信号増強装置に連結
    されていることを特徴とする請求項135に記載の装
    置。
  143. 【請求項143】上記電子タグが円板状をなし、信号増
    強装置を備える金属リングの外側に連結されていること
    を特徴とする請求項135に記載の装置。
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