JP2003017279A - 高圧放電ランプの点灯制御装置および点灯制御方法 - Google Patents

高圧放電ランプの点灯制御装置および点灯制御方法

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JP2003017279A JP2001196694A JP2001196694A JP2003017279A JP 2003017279 A JP2003017279 A JP 2003017279A JP 2001196694 A JP2001196694 A JP 2001196694A JP 2001196694 A JP2001196694 A JP 2001196694A JP 2003017279 A JP2003017279 A JP 2003017279A
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voltage
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discharge lamps
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Nestor KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ低コストの定電圧回路装置を用い
て、複数の高圧放電ランプによる消費電力を節約できる
ようにする。 【解決手段】 交流電源11からの電力は、定電圧回路
装置RGを介して、負荷としての複数の安定器15−1
〜15−nおよび高圧放電ランプ16−1〜16−nに
供給される。定電圧回路装置RGは、負荷の消費電力を
調整するために、交流電源11の出力電圧を変更して出
力できるようになっている。複数の安定器15−1〜1
5−nおよび高圧放電ランプ16−1〜16−nは並列
接続されており、それぞれに遅延回路14−1〜14−
nが直列に接続されている。遅延回路14−1〜14−
nは、複数の高圧放電ランプ16−1〜16−nが同時
に点灯開始することを避けるために、各高圧放電ランプ
16−1〜16−nへの電力の各供給開始タイミングを
それぞれ異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水銀ランプ、メタ
ルハライドランプ、高圧ナトリウムランプなどの高圧放
電ランプ(HIDランプ)を複数同時に点灯制御する高
圧放電ランプの点灯制御装置および点灯制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の高圧放電ランプ91−1〜
91−nを同時に点灯制御するために、図9に示すよう
に、複数の高圧放電ランプ91−1〜91−nと複数の
安定器92−1〜92−nとをそれぞれ直列接続した複
数組の直列回路を並列接続し、各直列回路に交流電源9
3からの電力をブレーカ94および電源スイッチ95を
介して供給するようにしていた。そして、これらの高圧
放電ランプ91−1〜91−nと安定器92−1〜92
−nとの各間に、調光器としての可変リアクトル96−
1〜96−nをそれぞれ介装し、可変リアクトル96−
1〜96−nのリアクタンスを適宜値に設定して、高圧
放電ランプ91−1〜91−nの照度を調節できるよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高圧放電ラン
プ91−1〜91−nは通常天井に配置されており、図
9の一点鎖線よりも右の部分は天井裏の高所に配置され
ている。したがって、調光器としての可変リアクトル9
6−1〜96−nを調節することにより、高圧放電ラン
プ91−1〜91−nを調光することは容易ではない。
これにより、上記従来装置によれば、高圧放電ランプ9
1−1〜91−nの照度は実質的に固定されており、明
るいことが必要なときに高圧放電ランプ91−1〜91
−nの照度を上げ、それほど明るいことが必要でないと
きに高圧放電ランプ91−1〜91−nの照度を下げる
という調光操作をすることによって、電力の十分な節約
を図ることができなかった。
【0004】この問題に鑑み、本発明者は、高圧放電ラ
ンプ91−1〜91−nの調光を簡単に行える高圧放電
ランプの点灯制御装置を提案する。この提案装置は、図
10に示すように、交流電源93、ブレーカ94および
電源スイッチ95と、高圧放電ランプ91−1〜91−
nおよび安定器92−1〜92−nとの間に、交流電源
93の電源電圧を変更して出力することが可能な定電圧
回路装置97を接続して、交流電源93からの電力を定
電圧回路装置97を介して高圧放電ランプ91−1〜9
1−nおよび安定器92−1〜92−nの各組に共通に
供給するようにしたものである。これによれば、調光器
としての定電圧回路装置97を高所以外の適当な位置に
配置でき、同定電圧回路装置97の出力電圧を変更する
ことにより高圧放電ランプ91−1〜91−nを調光で
きるので、消費電力の節約を簡単に行える。しかし、高
圧放電ランプ91−1〜91−nは、その点灯初期にお
いて定格電流の数倍の電流が流れるので、前記高圧放電
ランプ91−1〜91−nを一斉に点灯開始させようと
すると、定電圧回路装置97として極めて大きな定格電
流を有するものが必要になり、定電圧回路装置97が大
型化するとともにコストも高くなるという問題があっ
た。
【0005】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたものであり、その目的は、小型かつ低コストの定
電圧回路装置を用いて、複数の高圧放電ランプによる消
費電力を節約できる高圧放電ランプの点灯制御装置およ
び点灯制御方法を提供することにある。
【0006】前記目的を達成するために、本発明の特徴
は、並列に接続された複数の高圧放電ランプに交流電源
からの電力を同時に供給して、複数の高圧放電ランプを
同時に点灯制御する高圧放電ランプの点灯制御装置にお
いて、交流電源の出力側に接続されるとともに交流電源
の出力電圧を変更して出力することが可能に構成され
て、交流電源からの電力を複数の高圧放電ランプに共通
に供給する定電圧回路装置と、複数の高圧放電ランプに
それぞれ直列に接続されて、定電圧回路装置を介した複
数の高圧放電ランプへの電力の各供給開始タイミングを
それぞれ異ならせる複数の遅延回路とを備えたことにあ
る。
【0007】また、本発明を方法の観点からとらえれ
ば、本発明の特徴は、並列に接続された複数の高圧放電
ランプに交流電源からの電力を同時に供給して、複数の
高圧放電ランプを同時に点灯制御する高圧放電ランプの
点灯制御方法において、交流電源の出力側に接続されて
交流電源の出力電圧を変更して出力することが可能な定
電圧回路装置を介して、交流電源からの電力を複数の高
圧放電ランプに対して共通に供給するとともに、交流電
源から定電圧回路装置を介して複数の高圧放電ランプへ
供給される電力の各供給開始タイミングを複数の高圧放
電ランプごとにそれぞれ異ならせるようにしたことにあ
る。
【0008】これらの場合、定電圧回路装置を介した交
流電源から複数の高圧放電ランプへの電力供給開始タイ
ミングにおける各高圧放電ランプごとのずれ時間を、点
灯開始時に高圧放電ランプに流れる大きな過渡電流が定
常状態に復帰するまでの時間(例えば、60秒程度)に
設定するとよい。
【0009】前記本発明の特徴によれば、定電圧回路装
置により、複数の高圧放電ランプへ供給される電圧は一
括して変更される。そして、この定電圧回路装置は天井
裏のような高所ではなく、操作し易い位置に配置でき
る。したがって、複数の高圧放電ランプの調光を必要に
応じて簡単に行うことでき、消費電力の節約を簡単に行
うことができる。また、本発明によれば、複数の高圧放
電ランプに電力が供給され始めるタイミングがそれぞれ
異なるので、すなわち各高圧放電ランプの点灯開始タイ
ミングがそれぞれ異なるので、複数の高圧放電ランプが
同時に点灯開始することを避けることができる。したが
って、高圧放電ランプの点灯開始時に流れる大きな過渡
電流に起因して定電圧回路装置に大きな電流が流れるこ
とを回避でき、定電圧回路装置としてそれほど大きな定
格電流を有するものが必要でなくなるので、定電圧回路
装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は同実施形態に係る高圧放電
ランプの点灯制御装置をブロック図により示している。
【0011】この点灯制御装置は、定電圧回路装置RG
を備えている。定電圧回路装置RGは、その入力端子a
1,a2にて、交流電源11、ブレーカ12および電源
スイッチ13からなる直列回路に接続されている。この
定電圧回路装置RGは、交流電源11の出力電圧V1を
入力端子a1,a2にて入力し、同入力した電源電圧V
1を設定された電圧だけ減圧して出力電圧(負荷電圧)
VLとして出力端子a3,a4に出力する。
【0012】この定電圧回路装置RGの出力端子a3,
a4には、n個の遅延回路14−1〜14−n、n個の
安定器15−1〜15−nおよびn個の高圧放電ランプ
(HIDランプ)16−1〜16−nをそれぞれ直列接
続したn組の直列回路がそれぞれ並列に接続されてい
る。ただし、「n」は、2以上の整数である。
【0013】遅延回路14−1〜14−nは、定電圧回
路装置RGを介した複数の高圧放電ランプ16−1〜1
6−nへの電力の各供給開始タイミングをそれぞれ異な
らせるもので、それぞれ図2に示すように構成されてい
る。各遅延回路14−1〜14−nは、タイマ回路14
a、可変抵抗器14b、リレーコイル14cおよびリレ
ースイッチ14dからそれぞれなる。タイマ回路14a
は、端子b1,b2にて定電圧回路装置RGの出力端子
a3,a4にそれぞれ接続され、定電圧回路装置RGの
出力電圧VLを入力する。そして、このタイマ回路14
aは、定電圧回路装置RGからの電力の供給開始から所
定時間を計測して、同所定時間の計測中にはリレーコイ
ル14cを非通電状態に制御し、同所定時間の計測終了
後にリレーコイル14cを通電状態に切換える。
【0014】可変抵抗器14bはタイマ回路14aに接
続されていて、前記所定時間の設定のために操作される
もので、その設定状態に応じて同所定時間が変更され
る。リレーコイル14cは、タイマ回路14cに接続さ
れていて、その非通電状態にてリレースイッチ14dを
オフ状態に保ち、その通電状態にてリレースイッチ14
dをオン状態に切換える。リレースイッチ14dは、端
子b1,b3間に接続されていて、オフ状態にて端子b
1,b3間の接続を遮断し、オン状態にて端子b1,b
3間の接続を維持する。
【0015】安定器15−1〜15−nは、高圧放電ラ
ンプ16−1〜16−nを安定して点灯させるもので、
それぞれ図3に示すように構成されている。各安定器1
5−1〜15−nは、コイル15aおよびコンデンサ1
5bからなる直列回路を備えていて、同直列回路は端子
c1,c2にて各遅延回路14−1〜14−nの端子b
2および定電圧回路装置の出力端子a4にそれぞれ接続
されている。コイル15aとコンデンサ15bとの接続
点は端子c3に接続されている。
【0016】高圧放電ランプ16−1〜16−nは、水
銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムなど
によって構成される。各高圧放電ランプ16−1〜16
−nの一端は安定器15−1〜15−nの端子c3に接
続され、同各高圧放電ランプ16−1〜16−nの他端
は定電圧回路装置RGの出力端子a4に接続されてい
る。
【0017】前記のように構成した高圧放電ランプの点
灯制御装置においては、その施工時に、各遅延回路14
−1〜14−nの可変抵抗器14bを操作することによ
り、タイマ回路14aによって計測される所定時間を設
定する。この場合、定電圧回路装置RGを介して交流電
源11から複数の高圧放電ランプ16−1〜16−nへ
の電力供給開始タイミングを各高圧放電ランプ16−1
〜16−nごとにそれぞれ異ならせるために、各遅延回
路14−1〜14−nの可変抵抗器14bの抵抗値はそ
れぞれ異なる値に設定されて、同各遅延回路14−1〜
14−nの各設定時間はそれぞれ異なる値に設定され
る。なお、各遅延回路14−1〜14−nにて設定され
る設定時間のずれ量は、点灯開始時に高圧放電ランプ1
6−1〜16−nに流れる大きな過渡電流が定常状態に
復帰するまでの時間(例えば、60秒程度)に設定する
とよい。
【0018】そして、この点灯制御装置の使用にあたっ
ては、電源スイッチ13を投入する。この電源スイッチ
13の投入により、定電圧回路装置RGは交流電源11
からの電力を遅延回路14−1〜14−n、安定器15
−1〜15−nおよび高圧放電ランプ16−1〜16−
nの各直列回路に供給し始める。この場合、交流電源1
1の電源電圧V1は、定電圧回路装置RGにより所定の
出力電圧(負荷電圧)VLに低減されて出力される。
【0019】また、このとき、遅延回路14−1〜14
−nは、定電圧回路装置RGから各高圧放電ランプ16
−1〜16−nへの各電力の供給開始タイミングを、前
記設定された時間だけそれぞれ遅らせる。これにより、
各高圧放電ランプ16−1〜16−nは、前記異なる各
設定時間の経過ごとに順次点灯する。言い換えれば、各
高圧放電ランプ16−1〜16−nの点灯開始タイミン
グが前記設定時間のずれ時間ずつ順次ずれる。
【0020】このことを、「n」が「4」である場合を
例にして、図4のタイムチャートを用いて説明する。こ
の場合、各高圧放電ランプ16−1〜16−4の定常電
流をIcとするとともに、同各高圧放電ランプ16−1
〜16−4の点灯開始時には、定常電流Icに対して初
期増加電流Iiを加えた電流が流れるものとする。また、
各高圧放電ランプ16−1〜16−4の各点灯開始タイ
ミングをT1〜T4とする。その結果、定電圧回路装置RG
に流れる最大電流は、時間T1〜T2においてIi+Icとな
る。そして、定電圧回路装置RGに流れる最大電流は、
各時間T2〜T3,T3〜T4およびT4以降において、それぞれ
Ii+2・Ic,Ii+3・Ic,Ii+4・Icとなる。これ
に対して、高圧放電ランプ16−1〜16−4を同時に
点灯開始させた場合には、定電圧回路装置RGに流れる
最大電流は4・(Ii+Ic)となり、この最大電流4・(Ii
+Ic)は前記実施形態の最大電流Ii+4・Icに比べて
かなり大きい。なお、前記両最大電流の差は、nが
「4」よりも大きくなるに従ってより大きくなる。
【0021】上記作動説明からも理解できるように、上
記実施形態によれば、定電圧回路装置RGにより、複数
の高圧放電ランプ16−1〜16−nへ供給される電圧
は一括して変更される。そして、この定電圧回路装置R
Gは天井裏のような高所ではなく、操作し易い位置に配
置できる。したがって、複数の高圧放電ランプ16−1
〜16−nの調光を必要に応じて簡単に行うことでき、
消費電力の節約を十分に図ることができる。
【0022】また、上記実施形態によれば、複数の高圧
放電ランプ16−1〜16−nに電力が供給され始める
タイミングがそれぞれ異なるので、すなわち各高圧放電
ランプ16−1〜16−nの点灯開始タイミングがそれ
ぞれ異なるので、複数の高圧放電ランプ16−1〜16
−nが同時に点灯開始することを避けることができる。
したがって、高圧放電ランプ16−1〜16−nの点灯
開示時に流れる大きな過渡電流に起因して定電圧回路装
置RGに大きな電流が流れることを回避でき、定電圧回
路装置RGとしてそれほど大きな定格電流を有するもの
が必要でなくなるので、定電圧装置RGの小型化および
低コスト化を図ることができる。
【0023】さらに、上記実施形態の説明では、定電圧
回路装置RGについては詳細に説明しなかったが、次
に、本発明の高圧放電ランプの点灯制御装置に好適な定
電圧回路装置RGの具体例を説明しておく。
【0024】この定電圧回路装置RGは、図5に示すよ
うに、入力端子a1に接続された電源ラインL1を備え
るとともに、入力端子a2および出力端子a4に接続さ
れた電源ラインL2を備えている。電源ラインL1は、
変成器21の2次側コイル21bを介して出力端子a3
に接続されている。
【0025】変成器21の1次側コイル21aの一端は
電源ラインL1に接続され、同コイル21aの他端はス
イッチング用のトランジスタ22,23を介して電源ラ
インL2に接続されている。変成器21の1次側コイル
21aの巻線数は2次側コイル21bの巻線数よりも大
きく、1次側コイル21aの巻線数の2次側コイル21
bの巻線数に対する比は数倍(本実施形態では5倍)に
設定されている。
【0026】トランジスタ22,23は共にNPN型半
導体トランジスタで構成され、トランジスタ22のコレ
クタは変成器21の1次側コイル21aの他端に接続さ
れており、トランジスタ23のコレクタは電源ラインL
2に接続されている。トランジスタ22,23の各エミ
ッタは共通に接続されて、制御信号発生回路40のゲー
ティング信号G1,G3用の各一対の出力端子のうちの
各基準電圧側端子にそれぞれ接続されている。トランジ
スタ22のベースは、制御信号発生回路40のゲーティ
ング信号G1用の一対の出力端子のうちのゲーティング
信号側端子に接続されている。トランジスタ23のベー
スは、制御信号発生回路40のゲーティング信号G3用
の一対の出力端子のうちのゲーティング信号側端子に接
続されている。
【0027】トランジスタ22のコレクタとエミッタと
の間には、半導体一方向性素子を構成するダイオード2
4と、抵抗およびコンデンサからなるスナバ回路25と
がそれぞれ並列に接続されている。ダイオード24のア
ノードはトランジスタ22のエミッタ側に接続され、ダ
イオード24のカソードはトランジスタ22のコレクタ
側に接続されている。トランジスタ23のコレクタとエ
ミッタとの間には、半導体一方向性素子を構成するダイ
オード26と、抵抗およびコンデンサからなるスナバ回
路27とがそれぞれ並列に接続されている。ダイオード
26のアノードはトランジスタ23のエミッタ側に接続
され、ダイオード26のカソードはトランジスタ23の
コレクタ側に接続されている。
【0028】変成器21の1次側コイル21aの両端間
には、半導体一方向性スイッチ素子を構成するサイリス
タ31,32と、抵抗およびコンデンサからなるスナバ
回路33が並列に接続されている。サイリスタ31のア
ノードおよびサイリスタ32のカソードは共通に接続さ
れ、制御信号発生回路40のゲーティング信号G4用の
一対の出力端子のうちの各基準電圧側端子(トランジス
タ22のコレクタ)にそれぞれ接続されている。サイリ
スタ31のカソードおよびサイリスタ32のアノードは
共通に接続され、制御信号発生回路40のゲーティング
信号G2用の一対の出力端子のうちの各基準電圧側端子
(電源ラインL1)にそれぞれ接続されている。サイリ
スタ31のゲートは、制御信号発生回路40のゲーティ
ング信号G2用の一対の出力端子のうちのゲーティング
信号側端子に接続されている。サイリスタ32のゲート
は、制御信号発生回路40のゲーティング信号G4用の
一対の出力端子のうちのゲーティング信号側端子に接続
されている。
【0029】また、変成器21の1次側コイル21aの
両端間には、同コイル21aの短絡用のリレースイッチ
34が接続されている。このリレースイッチ34は、常
閉型に構成され、後述する制御信号発生回路40の制御
によりオフ状態に切換えられる。
【0030】次に、制御信号発生回路40について、図
6を参照しながら詳細に説明する。電源ラインL1,L
2は、制御信号発生回路40の電源入力端子V+,V-に
接続されている。電源入力端子V+,V-には、電源トラ
ンス41a,41b,41c,41d,41eがそれぞ
れ接続されている。電源トランス41a,41b,41
c,41d,41eには、整流器42a,42b,42
c,42d,42eがそれぞれ接続されている。整流器
42a,42b,42c,42d,42eは、直流電圧
V00,V01,V02,V03,V04をそれぞれ独立して出力
する。これらの直流電圧V01,V02,V03,V04は、ゲ
ーティング信号G1,G2,G3,G4を出力するため
のドライブ回路43a,43b,43c,43dを駆動
するための電源電圧である。直流電圧V00は、制御信号
発生回路40内のドライブ回路43a,43b,43
c,43dを除く各回路を駆動するための電源電圧であ
る。
【0031】制御信号発生回路40は、出力電圧(負荷
電圧)VLを設定するためのポテンショメータ44を有
する。このポテンショメータ44は、操作子45により
操作されて設定電圧Vsetを差動増幅器46を介して比
較器47の正側入力(+)に供給する。なお、設定電圧V
setは差動増幅器46の正側入力に供給されている。
【0032】比較器47は、両入力端子にそれぞれ入力
された電圧を比較して出力するもので、比較器47の負
側入力(−)には、鋸歯状波変換器48が接続されてい
る。鋸歯状波変換器48は、電源入力端子V+,V-に供
給されている交流電源電圧を入力して、同電圧波形信号
(正弦波形信号)を鋸歯状波波形信号に変換して出力す
る。この場合、鋸歯状波波形信号は、入力した交流電源
電圧波形信号と同期しており、図7に示すように、交流
電源電圧波形信号の半サイクルを一周期とし、かつ交流
電源電圧波形信号の半サイクルの開始時に急激に立ち上
がって、その後徐々に減少していく鋸歯状波波形を示
す。したがって、比較器47は、図7に示すゲーティン
グ信号G2,G4をオア合成したような信号を出力す
る。
【0033】比較器47の出力は、正負振分け回路51
に供給されている。正負振分け回路51は、交流電源電
圧波形信号の正の半サイクルにおける比較器47の出力
と、負の半サイクルにおける比較器47の出力とを振分
けて出力する。なお、この明細書では、電源ラインL2
に対して電源ラインL1の電圧が正であるとき正の半サ
イクルといい、電源ラインL2に対して電源ラインL1
の電圧が負であるとき負の半サイクルという。この場
合、正の半サイクルにおける比較器47の出力はドライ
ブ回路43bに供給されるとともに、負の半サイクルに
おける比較器47の出力はドライブ回路43dに供給さ
れる。この振分けのために、正負振分け回路51には、
図7に示すように、交流電源電圧波形信号の正の半サイ
クルにおいてハイレベルとなり、負の半サイクルにおい
てローレベルとなる矩形波信号Vsynが矩形波変換器5
2から供給されるようになっている。矩形波変換器52
は、電源入力端子V+,V-に供給されている交流電源電
圧を入力して、同電圧波形信号(正弦波形信号)を矩形
波信号Vsynに変換して出力する。
【0034】ドライブ回路43b,43dは、前記正負
振分け回路51からの出力をゲーティング信号G2,G
4として各一対のゲーティング信号出力端子からそれぞ
れ出力する。ドライブ回路43a,43cは、ドライブ
回路43b,43dに供給される信号をインバータ回路
53,54により反転した信号をそれぞれ入力して、ゲ
ーティング信号G1,G3として出力する。
【0035】また、この制御信号発生回路40には、定
電圧回路装置RGの出力端子a3すなわち負荷に印加さ
れている負荷電圧VL(交流電圧)が、フィードバック
制御端子Vfbに入力されている。この交流電圧は、電圧
変換トランス55によりフィードバック電圧に変換され
て、実効値変換器56に入力される。実効値変換器56
は、入力したフィードバック電圧を2乗演算した後に積
分して、同積分結果の平方根を計算することによって実
効値を算出し、同算出した実効値を表す電圧を差動増幅
器46の負側端子(−)に供給する。すなわち、実効値変
換器56は、フィードバック電圧の実効値を表すアナロ
グ信号を差動増幅器46の負側端子に供給する。
【0036】さらに、制御信号発生回路40は、電源ス
イッチ13の投入から所定時間を計測するタイマ回路6
1を備えている。この所定時間は、数分から10数分程
度の時間に設定されるもので、この定電圧回路装置RG
では例えば15分に設定されている。タイマ回路61
は、電源入力端子V+,V-に接続されており、電源スイ
ッチ13の投入に伴う交流電源電圧の供給開始時に時間
計測を開始して、所定時間の計測を終了するまで制御停
止信号を出力し続ける。なお、タイマ回路61は、整流
器42aからの直流電圧V00を入力して、前記時間計測
を行うようにしてもよい。
【0037】このタイマ回路61には、ドライブ回路6
2が接続されている。ドライブ回路62は、タイマ回路
61からの制御停止信号を受けて、ドライブ回路43
a,43b,43c,43dの入力端子に接続されたス
イッチング回路63a,63b,63c,63dをオン
状態に制御する。これらのスイッチング回路63a,6
3b,63c,63dは、オン状態により、正負振分け
回路51およびインバータ回路53,54からドライブ
回路43a,43b,43c,43dへの信号入力をそ
れぞれ禁止する。また、ドライブ回路62は、タイマ回
路61からの制御停止信号の発生中、リレーコイル64
を非通電状態としていて、それ以外のとき同リレーコイ
ルを通電状態に保つ。このリレーコイル64の非通電に
より、変成器21の1次側コイル21aの両端に接続し
たリレースイッチ34をオン状態に保つ。
【0038】次に、上記のように構成した定電圧回路装
置RGの動作を説明しておく。電源スイッチ13の投入
により、交流電源11からの交流電圧V1が定電圧回路
装置RGに供給され始める。これにより、制御信号発生
回路40内の電源トランス41a,41b,41c,4
1d,41eにも交流電源電圧がそれぞれ供給され、整
流器42a,42b,42c,42d,42eから直流
電圧V00,V01,V02,V03,V04が出力され始めて、
制御信号発生回路40内の各回路も作動し始める。
【0039】この電力供給の開始直後においては、タイ
マ回路61は電力供給の開始から所定時間(例えば、1
5分)の間、制御停止信号をドライブ回路62に出力し
続ける。ドライブ回路62は、制御停止信号の発生中、
スイッチング回路63a,63b,63c,63dをオ
ン状態に制御して、正負振分け回路51およびインバー
タ回路53,54からドライブ回路43a,43b,4
3c,43dへの信号入力をそれぞれ禁止する。したが
って、この状態では、ドライブ43a,43b,43
c,43dからは、ゲーティング信号G1,G2,G
3,G4は出力されない。
【0040】これにより、トランジスタ22,23およ
びサイリスタ31,32はオフ状態に保たれて、負荷に
対する電力供給の調節制御は何もなされない。このよう
に、不安定な初期の作動状態で定電圧回路装置RGの作
動が制御がなされないことは、定電圧回路装置RGの作
動上にも好ましいことである。
【0041】一方、この状態では、タイマ回路61およ
びドライブ回路62の制御により、リレーコイル64は
非通電状態にあり、リレースイッチ34はオン状態にあ
る。このことは、変成器21の1次側コイル21aの短
絡を意味するので、2次側コイル21bの誘起電圧V2
は「0」であり、負荷に印加される負荷電圧VLは、交
流電源電圧V1そのものである。したがって、電源スイ
ッチ13の投入から所定時間(例えば、15分)の間
は、交流電源10からの大きな交流電圧が負荷に直接供
給される。これは、負荷としての高圧放電ランプ16−
1〜16−nの点灯開始直後の所定時間の間に高圧放電
ランプ16−1〜16−nに大きな電圧を印加させ続け
ることを意味し、高圧放電ランプ16−1〜16−nの
安定点灯の点からも、高圧放電ランプ16−1〜16−
nの寿命の点からも好ましい。
【0042】前記電源の投入から所定時間が経過する
と、タイマ回路61は所定時間の計測を終了して、制御
停止信号のドライブ回路62への出力を停止する。これ
により、ドライブ回路62は、スイッチング回路63
a,63b,63c,63dをオフ状態に切換え、以降
この状態を維持する。したがって、ドライブ回路43
a,43b,43c,43dは、正負振分け回路51お
よびインバータ回路53,54からの出力信号に応じた
動作をし始めて、ゲーティング信号G1,G2,G3,
G4を出力し始める。一方、ドライブ回路62はリレー
コイル64を通電状態に切換えるので、リレースイッチ
34もオフ状態に切換えられて、負荷への電力の供給が
トランジスタ22,23およびサイリスタ31,32の
オン・オフ状態によって制御され始める。
【0043】次に、この定電圧回路装置RGの動作につ
いて説明する。操作子45によってポテンショメータ4
4にて設定されている設定電圧がVsetであれば、比較
器47は同設定電圧Vsetと鋸歯状波変換器48からの
鋸歯状波波形信号Vcomとを比較して、図7に示すゲー
ティング信号G2,G4をオア合成したような信号を正
負振分け回路51に出力する。正負振分け回路51は、
矩形波変換器52からの矩形波信号Vsynを用いて、前
記入力した信号を交流電源電圧V1の正の半サイクルと
負の半サイクルに振り分けて、ドライブ回路43b,4
3dにそれぞれ供給する。また、インバータ回路53,
54は、前記ドライブ回路43b,43dに供給された
信号を反転してドライブ回路43a,43cに供給す
る。したがって、ドライブ回路43a,43b,43
c,43dは、トランジスタ22、サイリスタ31、ト
ランジスタ23およびサイリスタ32に、図7に示すゲ
ーティング信号G1,G2,G3,G4をそれぞれ出力
する。
【0044】図7の期間t1〜t2(位相角0〜α)に
おいては、ゲーティング信号G1のみがハイレベルであ
り、トランジスタ22はオン状態に切換えられる。この
とき、交流電源電圧V1は正の半サイクル(電源ライン
L2に対して電源ラインL1の電圧が正)であり、かつ
サイリスタ31,32およびリレースイッチ34はオフ
状態に保たれているので、電源ラインL1から変成器2
1の1次側コイル21a、トランジスタ22およびダイ
オード26を介して電源ラインL2に電流が流れる。こ
の場合、1次側コイル21aの両端間の電圧は交流電源
電圧V1にほぼ等しく、変成器21の2次側コイル21
には、交流電源電圧V1に変成器21の巻線数比(2次
側巻線数を1次側巻線数で除した値であり、例えば1/
5)を乗じた誘起電圧V2が発生する。なお、1次側コ
イル21aに流れる電流は、2次側コイル21bを流れ
る電流に変成器21の前記巻線数比を乗じた小さな値で
ある。
【0045】したがって、この期間t1〜t2では、交
流電源電圧V1から誘起電圧V2を減じた電圧V1−V
2が、出力端子a3,a4から出力されて負荷電圧VL
=V1−V2として負荷に印加される。具体的には、交
流電源電圧V1の時刻t2における瞬時値がVPであ
り、2次側コイル21bの誘起電圧V2の時刻t2にお
ける瞬時値がVSであれば、瞬時値が時刻t1にて
「0」であり、かつ時刻t2にてVP−VSとなるよう
な正弦波状電圧が負荷に印加される。
【0046】また、期間t2〜t3(位相角α〜π)に
おいては、ゲーティング信号G2のみがハイレベルであ
り、サイリスタ31はオン状態に切換えられる。このと
きも交流電源電圧V1は正の半サイクルであり、トラン
ジスタ22,23はオフ状態に保たれているので、電源
ラインL1から変成器21の1次側コイル21aを介し
た電流が電源ラインL2に流れることはない。この場
合、変成器21の1次側コイル21aはサイリスタ31
を介して短絡された状態にあり、変成器21は変流器と
して作用し、2次側コイル21bを流れる電流に変成器
21の巻線数比を乗じた小さな電流が1次側コイル21
aおよびサイリスタ31を介して還流するのみである。
【0047】また、この場合、1次側コイル21aの両
端間の電圧はほぼ「0」であるので、2次側電圧V2も
ほぼ「0」であり、出力端子a3,a4から負荷には交
流電源電圧V1がそのまま負荷電圧VLとして出力され
る。
【0048】また、期間t3〜t4(位相角π〜π+
α)においては、ゲーティング信号G3のみがハイレベ
ルであり、トランジスタ23がオン状態に切換えられ
る。このとき、交流電源電圧V1は負の半サイクルであ
り、サイリスタ31,32およびリレースイッチ34は
オフ状態に保たれているので、電源ラインL2からトラ
ンジスタ23、ダイオード24および変成器21の1次
側コイル21aを介して電源ラインL1に電流が流れ
る。この場合も、1次側コイル21aの両端間の電圧は
交流電源電圧V1にほぼ等しく、変成器21の2次側コ
イル21には、交流電源電圧V1に変成器21の巻線数
比を乗じた誘起電圧V2が発生する。なお、この場合
も、1次側コイル21aに流れる電流は、2次側コイル
21bを流れる電流に変成器21の前記巻線数比を乗じ
た小さな値である。したがって、この期間t3〜t4で
も、前記正の半サイクルの場合と同様、交流電源電圧V
1から誘起電圧V2を減じた電圧V1−V2が、出力端
子a3,a4から出力されて負荷電圧VLとして負荷に
印加される。
【0049】さらに、期間t4〜t5(位相角π+α〜
2π)においては、ゲーティング信号G4のみがハイレ
ベルであり、サイリスタ32はオン状態に切換えられ
る。このときも交流電源電圧V1は負の半サイクルであ
り、トランジスタ22,23はオフ状態に保たれている
ので、電流が電源ラインL2から変成器21の1次側コ
イル21aを介して電源ラインL1に流れることはな
い。この場合も、変成器21の1次側コイル21aはサ
イリスタ32を介して短絡された状態にあり、変成器2
1は変流器として作用し、2次側コイル21bを流れる
電流に変成器21の巻線数比を乗じた小さな電流が1次
側コイル21aおよびサイリスタ32を介して還流する
のみである。
【0050】また、この場合も、1次側コイル21aの
両端間の電圧はほぼ「0」であるので、2次側電圧V2
もほぼ「0」であり、出力端子a3,a4から交流電源
電圧V1がそのまま負荷電圧VLとして出力されて負荷
に印加される。
【0051】このように動作する結果、上記定電圧回路
装置RGは、時刻t1〜t2,t3〜t4の所定期間に
負荷に印加される電圧の低下分だけ出力電圧(負荷電
圧)VLを低下させて、負荷で消費される電力を低減す
る。また、操作子45の操作により設定電圧Vsetを設
定変更するだけで、前記所定期間を簡単に変更すること
ができ、この所定期間の変更によって出力電圧(負荷電
圧)VLを変更できるとともに消費電力を調節できるの
で、簡単に出力電圧(負荷電圧)VLおよび消費電力の
調整を行うことができる。
【0052】また、出力電圧(負荷電圧)VLの切換え
制御は、交流電源電圧信号の半サイクル毎にただ1回行
われ、その基本周波数は交流電源電圧の周波数である。
また、変成器21にて減算される電圧VSは交流電源電
圧VPに比して低いことより電圧歪みも小さく抑えるこ
とができので、電圧の切換えによる高調波成分が低周波
となる。その結果、高調波が直接伝搬するラインノイズ
(高周波ノイズ)により、この定電圧回路装置RGと同
一の交流電源10に接続した医療機器、精密機器など電
気機器に悪影響を与えることがなくなる。また、電磁放
射ノイズ(高周波ノイズ)により、この定電圧回路装置
RGの周辺の電気機器および医療機器などの精密機器な
どに悪影響を与えることもなくなる。
【0053】さらに、変成器21の1次側コイル21a
に流れる電流も変成器21の巻線数比に応じて小さく抑
えられるので、トランジスタ22,23およびサイリス
タ31,32のオン状態からオフ状態への遷移時、オフ
状態からオン状態への遷移時における消費電力も小さく
抑えることができる。
【0054】また、上記実施形態においては、出力電圧
(負荷電圧)VLがフィードバック電圧として制御信号
発生回路40に供給されている。そして、このフィード
バック電圧は、実効値変換器56にて実効値に変換さ
れ、差動増幅器46の負側入力に供給されている。した
がって、負荷電圧VLの実効値が低下すれば、差動増幅
器46は比較器47の正側入力(+)に入力される電圧を
高める方向に作用する。したがって、図7の期間t1〜
t2,t3〜t4が減少するとともに、期間t2〜t
3,t4〜t5が増加する方向に制御され、負荷電圧V
Lは上昇する。
【0055】逆に、負荷電圧VLの実効値が上昇すれ
ば、差動増幅器46は比較器47の正側入力(+)に入力
される電圧を低下させる方向に作用する。したがって、
図7の期間t1〜t2,t3〜t4が増加するととも
に、期間t2〜t3,t4〜t5が減少する方向に制御
され、負荷電圧VLは減少する。その結果、このフィー
ドバック制御により、出力端子a3,a4から出力され
て負荷に印加される電圧が安定し、負荷に対する電力調
節も安定する。
【0056】なお、上記サイリスタ31,32およびス
ナバ回路33を図8のように変形することもできる。こ
の変形例においては、変成器21の1次側コイル21a
の両端間には、スイッチング用のトランジスタ71,7
2が直列に接続されている。トランジスタ71,72は
共にNPN型半導体トランジスタで構成され、トランジ
スタ71のコレクタは変成器21の1次側コイル21a
の他端に接続されており、トランジスタ72のコレクタ
は1次側コイル21aの一端(電源ラインL1)に接続
されている。トランジスタ71,72の各エミッタは共
通に接続されて、制御信号発生回路40のゲーティング
信号G2,G4用の各一対の出力端子のうちの各基準電
圧側端子にそれぞれ接続されている。トランジスタ71
のベースは、制御信号発生回路40のゲーティング信号
G2用の一対の出力端子のうちのゲーティング信号側端
子に接続されている。トランジスタ72のベースは、制
御信号発生回路40のゲーティング信号G4用の一対の
出力端子のうちのゲーティング信号側端子に接続されて
いる。
【0057】トランジスタ71のコレクタとエミッタと
の間には、半導体一方向性素子を構成するダイオード7
3と、抵抗およびコンデンサからなるスナバ回路74と
がそれぞれ並列に接続されている。ダイオード73のア
ノードはトランジスタ71のエミッタ側に接続され、ダ
イオード73のカソードはトランジスタ71のコレクタ
側に接続されている。トランジスタ72のコレクタとエ
ミッタとの間には、半導体一方向性素子を構成するダイ
オード75と、抵抗およびコンデンサからなるスナバ回
路76とがそれぞれ並列に接続されている。ダイオード
75のアノードはトランジスタ72のエミッタ側に接続
され、ダイオード76のカソードはトランジスタ72の
コレクタ側に接続されている。他の部分に関しては上記
実施形態と同一である。
【0058】このように構成した変形例においても、ゲ
ーティング信号G2,G4がローレベルである図7の期
間t1〜t2(位相角0〜α)および期間t3〜t4
(位相角π〜π+α)においては、トランジスタ71,
72はオフ状態に保たれる。そして、この状態では、ト
ランジスタ22,23のオン・オフ制御のもとに、変成
器21の1次側コイル21aを介して電源ラインL1と
電源ラインL2との間に電流が流れる。
【0059】一方、期間t2〜t3(位相角α〜π)に
おいては、ゲーティング信号G2がハイレベルであるた
めに、トランジスタ71がオン状態に切換えられて、変
成器21は変流器として作用し、2次側コイル21bを
流れる電流に変成器21の巻線数比(2次側巻線数を1
次側巻線数で除した値であり、例えば1/5)を乗じた
電流が1次側コイル21a、トランジスタ71およびダ
イオード75を介して還流するのみである。また、期間
t4〜t5(位相角π+α〜2π)においても、ゲーテ
ィング信号G4がハイレベルであるために、トランジス
タ72がオン状態に切換えられて、変成器21は変流器
として作用し、2次側コイル21bを流れる電流を変成
器21の巻線数比を乗じた電流が1次側コイル21a、
トランジスタ72およびダイオード73を介して還流す
るのみである。
【0060】これらのトランジスタ71およびダイオー
ド75の動作は、上記サイリスタ31の動作と同じであ
る。また、トランジスタ72およびダイオード73の動
作は、上記サイリスタ32の動作と同じである。したが
って、この変形例に係る定電圧回路装置RGにおいて
も、上述した定電圧回路装置RGと同様に動作するの
で、上述した効果が期待される。
【0061】また、上記定電圧回路装置RGの具体例に
おいては、変成器21の1次側コイル21aに交流電源
電圧を印加して負荷電圧VLを電源電圧V1よりも小さ
く制御する期間を、交流電源電圧波形の正負の各半サイ
クルの前部分に設けるようにした。しかし、負荷電圧V
Lを電源電圧V1よりも小さく制御する期間を、交流電
源電圧波形の正負の各半サイクルの後部分に設けるよう
にしてもよい。この場合、鋸歯状波変換器48から比較
器47に出力される鋸歯状波波形信号として、交流電源
電圧波形信号と同期した信号であって、交流電源電圧波
形信号の半サイクルを一周期とし、かつ同交流電源電圧
波形信号の半サイクルの開始時から徐々に増加し同半サ
イクルの終了時に急激に立ち下がる鋸歯状波波形信号を
採用するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る高圧放電ランプの
点灯制御装置の電気配線図である。
【図2】 図1の遅延回路の詳細回路図である。
【図3】 図1の安定器の詳細回路図である。
【図4】 図1の複数の高圧放電ランプの点灯状態を説
明するためのタイムチャートである。
【図5】 図1の点灯制御装置に好適な一例を示す定電
圧回路装置の電気回路図である。
【図6】 図5の制御信号発生回路のブロック図であ
る。
【図7】 図5および図6の各部の信号波形図である。
【図8】 図5の定電圧回路装置の変形例を示すブロッ
ク図である。
【図9】 従来の高圧放電ランプの点灯制御装置の電気
配線図である。
【図10】 本発明者の提案装置に係る高圧放電ランプ
の点灯制御装置の電気配線図である。
【符号の説明】
RG…定電圧回路装置、11…交流電源、13…電源ス
イッチ、14−1〜14−n…遅延回路、14a…タイ
マ回路、14c…リレーコイル、14d…リレースイッ
チ、…15−1〜15−n…安定器、16−1〜16−
n…高圧放電ランプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】並列に接続された複数の高圧放電ランプに
    交流電源からの電力を同時に供給して、同複数の高圧放
    電ランプを同時に点灯制御する高圧放電ランプの点灯制
    御装置において、 前記交流電源の出力側に接続されるとともに同交流電源
    の出力電圧を変更して出力することが可能に構成され
    て、同交流電源からの電力を同複数の高圧放電ランプに
    共通に供給する定電圧回路装置と、 前記複数の高圧放電ランプにそれぞれ直列に接続され
    て、前記定電圧回路装置を介した同複数の高圧放電ラン
    プへの電力の各供給開始タイミングをそれぞれ異ならせ
    る複数の遅延回路とを備えたことを特徴とする高圧放電
    ランプの点灯制御装置。
  2. 【請求項2】並列に接続された複数の高圧放電ランプに
    交流電源からの電力を同時に供給して、同複数の高圧放
    電ランプを同時に点灯制御する高圧放電ランプの点灯制
    御方法において、 前記交流電源の出力側に接続されて同交流電源の出力電
    圧を変更して出力することが可能な定電圧回路装置を介
    して、同交流電源からの電力を前記複数の高圧放電ラン
    プに対して共通に供給するとともに、 前記交流電源から前記定電圧回路装置を介して前記複数
    の高圧放電ランプへ供給される電力の各供給開始タイミ
    ングを前記複数の高圧放電ランプごとにそれぞれ異なら
    せるようにしたことを特徴とする高圧放電ランプの点灯
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101730368B (zh) * 2008-10-31 2013-07-10 河村电器产业株式会社 高压放电灯的节电装置
US8912726B2 (en) 2012-03-09 2014-12-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Light emitting device

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