JP2003016913A - 電子放出素子,電子源及び画像形成装置並びに電子放出素子の製造方法 - Google Patents

電子放出素子,電子源及び画像形成装置並びに電子放出素子の製造方法

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JP2003016913A
JP2003016913A JP2001201433A JP2001201433A JP2003016913A JP 2003016913 A JP2003016913 A JP 2003016913A JP 2001201433 A JP2001201433 A JP 2001201433A JP 2001201433 A JP2001201433 A JP 2001201433A JP 2003016913 A JP2003016913 A JP 2003016913A
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electron
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cathode electrode
layer
emitting
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Daisuke Sasakuri
大助 笹栗
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放出電子軌道の収束及び低電圧駆動が可能
で、応答性に優れる電子放出素子及びその製造方法,電
子源及び、高精細な画像形成可能な画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 基板1上にカソード電極2,絶縁層3及
びゲート電極4を積層し、ゲート電極4の一部にカソー
ド電極2に至る開口領域5を形成する。開口領域5内の
カソード電極2上に、導体からなり、中央部より周辺部
が上方に位置する形状の電子収束電極6を形成する。電
子収束電極6上に金属等により電子放出層7を形成す
る。このようにして電子放出素子を形成し、複数の電子
放出素子をマトリクス状に配置して電子源を形成し、さ
らに蛍光膜等の画像形成部材を設けることにより画像形
成装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧を印加するこ
とによって電子放出を行う電子放出素子及び電子源及び
画像形成装置並びに電子放出素子の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子としては、大別して
熱電子放出素子と冷陰極電子放出素子の2種類のものが
知られている。冷陰極電子放出素子には電界放出型(以
下、「FE型」という。)、金属/絶縁層/金属型(以
下、「MIM型」という。)や表面伝導型電子放出素子等
がある。
【0003】FE型の例としてはW. P. Dyke &W. W. Dola
n,”Field Emission ”,Advance inElectron Physics,
8, 89 (1956)あるいはC. A. Spindt, "PHYSICAL Proper
ties of thin-film field emission cathodes with mol
ybdenium cones", J. Appl.Phys., 47, 5248 (1976)等
に開示されたものが知られている。
【0004】MIM型の例としてはC. A. Mead,“ Operati
on of Tunnel - Emission Devices“,J. Apply. Phys.
,32,646(1961)等に開示されたものが知られている。
【0005】また、最近の例では、Toshiaki. Kusunok
i,“ Fluctuation - free electronemission from non
- formed metal - insulator - metal (MIM) cathodes
Fabricated by low current Anodic oxidation ”,Jp
n. J. Appl. Phys. vol. 32(1993) pp. L1695,Mutsumi
suzuki etal “ An MIM-Cathode Array for Cathodelum
inescent Displays ”,IDW '96 ,(1996) pp.529等が研
究されている。
【0006】表面伝導型の例としては、エリンソンの報
告(M.I.Elinson Radio Eng.Electron Phys. , 10 (196
5))に記載のもの等があり、この表面伝導型電子放出素
子は、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行
に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用
するものである。表面伝導型素子では、前記のエリソン
の報告に記載のSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜を用いた
もの、(G.Dittmer.Thin Solid Films,9,317 (1972))、I
n2O3/SnO2薄膜によるもの(M.Hartwell and C.G.Fonsta
d,IEEE Trans.ED Conf.,519 (1983))等が報告されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子放出素子と、それに対向して配置した蛍光体か
らなる前記陽極電極に、電子放出素子から放出した電子
を衝突、発光させることによって画像を形成する画像形
成装置において、高精細な画像を形成するには、電子軌
道の収束、電子放出素子サイズの小型化、駆動電圧の低
電圧化並びに信頼性の高い電子放出素子の製造方法が必
要であった。
【0008】FE型電子放出素子では、図22示すよう
に、Spindt型が広く知られているが、電子放出部
の先端が先鋭な構造をしているため、電子ビームの収束
が困難で、高精細な画像形成装置を実現することが困難
であった。
【0009】また、Spindt型電子放出素子におい
て、電子ビームを収束させるための収束電極を設ける素
子構造も提案されているが、素子構造や製造方法の複雑
さ等の問題があった。
【0010】これに対し、例えば特開平8−96704
に記載されている電子放出素子では、図23に示すよう
に、ゲート電極及び絶縁層の開口部内に略平坦な電子放
出層が形成されており、電子ビームの広がりを抑制する
構成が提案されているが、図24に示すように、電子放
出層の端部から放出された電子はゲート電極とカソード
電極によって形成された電界に沿って大きく広がってし
まう。
【0011】また、特開平8−115654に開示され
ている例では、図25に示すように電子ビームの収束を
目的に、カソード電極の一部が凹状に掘り込まれ、その
掘り込まれた領域に電子放出層が配置されている構造が
提案されているが、このような構造の場合、カソード電
極を掘り込んだ深さだけ、ゲート電極とカソード電極間
の距離が離れるため、電子放出層に印加される電界が低
下してしまい、低電圧駆動が困難になる。
【0012】一方、カソード電極とゲート電極間の絶縁
層を薄くすることで、カソード電極とゲート電極間の距
離を短くすることができ、電界を増大することができる
が、絶縁層を薄くすると、カソード電極とゲート電極間
の電極間容量が大きくなり、高速応答性が悪化してしま
い、高精細な画像形成装置を実現することが困難にな
る。
【0013】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、放出される電子軌道を収束させることができるとと
もに、低電圧で駆動でき、応答性に優れる電子放出素
子,電子源及び、これを用いて高精細な画像を形成し得
る画像形成装置、並びにこのような電子放出素子の製造
方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基体と、該基体上に設けられたカソード電
極,ゲート電極,電子を放出する電子放出層,及び該カ
ソード電極と電子放出層との間に設けられた導体からな
り前記電子放出層から放出された電子の軌道を収束させ
る電子収束部材と、を有し、前記カソード電極、電子収
束部材、電子放出層の順に上方へと積層された構造をな
し、該カソード電極とゲート電極との間に電圧を印加す
ることにより、前記電子放出層から電子を放出する電子
放出素子であって、前記電子収束部材は、前記電子放出
層の外縁に、該電子放出層と前記カソード電極との間に
位置する部分よりも上方に位置する部分を有する形状を
なすことを特徴とする。
【0015】また、前記電子放出層が導電性材料で形成
され、前記電子収束部材は、前記電子放出層の外縁に位
置する部分が、該電子放出層の最上面より、上方の位置
にまで延設されていることが好適である。
【0016】また、前記カソード電極と前記ゲート電極
は前記絶縁層を介して積層されていることが好適であ
る。
【0017】また、前記基体上にカソード電極、前記絶
縁層、前記ゲート電極の順に上方へと積層された構造を
なし、前記ゲート電極の一部に前記カソード電極が露出
する開口領域が形成され、該開口領域から露出するカソ
ード電極上に前記電子収束部材が配置されていることが
好適である。
【0018】また、前記基体の上方からみた場合に、前
記電子放出層は、前記電子収束部材の中央部においての
み、該電子収束部材と接していることが好適である。
【0019】また、前記電子放出層がエネルギーバンド
ギャップを有する材料にて形成されていることが好適で
ある。
【0020】また、前記電子放出層が炭素を主成分とす
る材料から形成されていることが好適である。
【0021】また、前記電子放出層と前記電子収束部材
がともに炭素を主成分とする材料から形成されているこ
とが好適である。
【0022】また、前記炭素を主成分とする材料はダイ
アモンドライクカーボン膜であることが好適である。
【0023】また、前記電子放出層が先端の先鋭な構造
を有することが好適である。
【0024】また、前記先端が先鋭な構造をなす電子放
出層は、カーボンナノチューブ及びグラファイトファイ
バーのいずれかを含むことが好適である。
【0025】また、前記電子収束部材が触媒性導体を含
むことが好適である。
【0026】また、本発明は、前記した電子放出素子を
複数個配置したことを特徴とする電子源である。
【0027】また、本発明に係る電子源は、前記複数個
の電子放出素子はマトリクス状に配置され、それぞれ行
及び列方向に設けられた配線に接続されることが好適で
ある。
【0028】また、前記電子放出素子から放出された電
子を捕捉するアノード電極を備えることが好適である。
【0029】また、本発明は、前記電子源と、前記アノ
ード電極によって捕捉される電子によって画像を形成す
る画像形成部材と、を備えたことを特徴とする画像形成
装置である。
【0030】また、前記画像形成部材は蛍光体であるこ
とが好適である。
【0031】また、本発明は、電子を放出する電子放出
層から放出される電子の軌道を収束させる電子収束部材
を有する電子放出素子の製造方法であって、基体上に、
カソード電極を形成する工程と、前記カソード電極上
に、中央部よりも縁部がより上方に位置する形状をなす
電子収束部材を形成する工程と、前記電子収束部材上に
電子放出層を形成する工程と、を含む。
【0032】また、前記基体上に、カソード電極を形成
した後に、該カソード電極上に絶縁層を形成する工程
と、前記絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、前記
ゲート電極の一部に、カソード電極に至る開口領域を形
成する工程と、を含み、前記カソード電極上に、中央部
よりも縁部がより上方に位置する形状をなす電子収束部
材を形成する工程において、該電子収束部材は、前記開
口領域に露出するカソード電極上から前記絶縁層の側壁
の一部に至るまで形成されることが好適である。
【0033】また、前記基体上に、カソード電極を形成
する工程は、前記基体上に、ゲート電極を形成する工程
と、前記ゲート電極上に絶縁層を形成する工程と、前記
絶縁層上にカソード電極を形成する工程と、を含み、前
記カソード電極上に、中央部よりも縁部が上方に位置す
る形状をなす電子収束部材を形成する工程は、前記カソ
ード電極上に、電子収束部材を形成する工程と、前記電
子収束部材の所定領域を除く領域を前記ゲート電極に至
るまで除去する工程と、前記電子収束部材の上面の中央
部に凹部を形成する工程と、を含み、前記電子収束部材
上に電子放出層を形成する際に、前記電子収束部材の凹
部に電子放出層を形成することが好適である。
【0034】また、前記電子放出層が導電性材料からな
り、前記電子放出層を前記電子収束部材上に形成する際
に、前記電子収束部材の縁部が、前記電子放出層の最上
面よりも上方に位置するように形成することが好適であ
る。
【0035】また、前記電子放出層は、前記電子収束部
材の中央部においてのみ該電子収束部材と接しているこ
とが好適である。
【0036】また、前記電子放出層を、エネルギーバン
ドギャップを有する材料にて形成することが好適であ
る。
【0037】また、前記電子放出層を、炭素を主成分と
する材料から形成することが好適である。
【0038】また、前記電子放出層と前記電子収束部材
を、ともに炭素を主成分とする材料から形成することが
好適である。
【0039】また、前記炭素を主成分とする材料はダイ
アモンドライクカーボンである膜であることが好適であ
る。
【0040】また、前記電子収束部材が触媒性導体を含
み、前記電子収束部材上に電子放出層を形成する工程
は、前記触媒性導体上に先端の先鋭な構造を有する電子
放出層を成長させる工程を含むことが好適である。
【0041】
【発明の実施の形態】以上述べた本発明の電子放出素子
について、更に好ましい実施態様を挙げて詳述する。た
だし、この実施の形態に記載されている構成部材の寸
法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載
が無い限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
ものではない。
【0042】図1乃至図4は、本発明による電子放出素
子の構造及び製造方法の一例と、本発明の電子放出素子
の原理的な説明を示す模式図である。
【0043】まず、特に、図1から図3を参照して、本
発明の実施の形態に係る電子放出素子の全体構成及び製
造方法について説明する。図1は本発明の実施の形態に
係る電子放出素子の模式図(図1(a)は模式的断面図、
同(b)は模式的平面図)であり、図2は電圧を印加可能
な状態に配線した場合における電子放出素子の模式図で
ある。また、図3は本発明の実施の形態に係る電子放出
素子の製造工程である。
【0044】本発明の形態に係る電子放出素子は、概
略、基板(基体)1上に配置されるカソード電極2と、
絶縁層3と、ゲート電極4と、カソード電極2上に配置
された電子放出層7と、カソード電極2と電子放出層7
との間に配置された電子収束電極(電子収束部材)6
と、これらに対向して配置されるアノード電極9と、か
ら構成される。
【0045】本発明の電子放出素子の製造方法の一例を
説明すると、予め、その表面を十分に洗浄した、石英ガ
ラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板
ガラス及びシリコン基板等にスパッタ法等によりSiO
2を積層した積層体、アルミナ等のセラミックスの絶縁
性の基板1上にカソード電極2を形成する。
【0046】前記カソード電極2は一般的に導電性を有
しており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技
術、フォトリソグラフィー技術により形成される。カソ
ード電極2の材料は、例えば、Be、Mg、Ti、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Cu、N
i、Cr、Au、Pt、Pd等の金属または合金材料、
TiC、ZrC、HfC、TaC、SiC、WC等の炭
化物、HfB2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB
4、GdB4等の硼化物、TiN、ZrN、HfN等の
窒化物、Si、Ge等の半導体、カーボン等から適宜選
択される。
【0047】前記カソード電極2の厚さとしては、数十
nmから数百μmの範囲で設定され、好ましくは数百nm
から数μmの範囲で選択される。
【0048】次に、前記カソード電極2に続いて絶縁層
3を堆積する。該絶縁層3は、スパッタ法等の一般的な
真空成膜法、熱酸化法、陽極酸化法等で形成され、その
厚さとしては、数nmから数μmの範囲で設定され、好
ましくは数十nmから数百nmの範囲から選択される。
【0049】次に、絶縁層3上にゲート電極4を堆積す
る。該ゲート電極4は、前記カソード電極2と同様に導
電性を有しており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空
成膜技術、フォトリソグラフィー技術により形成され
る。前記ゲート電極4の材料は、例えば、Be、Mg、
Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、
Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd等の金属または合
金材料、TiC、ZrC、HfC、TaC、SiC、W
C等の炭化物、HfB2、ZrB2、LaB6、CeB
6、YB4、GdB4等の硼化物、TiN、ZrN、H
fN等の窒化物、Si、Ge等の半導体、カーボン等か
ら適宜選択される。
【0050】前記ゲート電極4の厚さとしては、数十n
mから数μmの範囲で設定され、好ましくは数十nmか
ら数百nm程度の範囲で選択される。
【0051】このようにして、基板1上にカソード電極
2,絶縁層3及びゲート電極4を形成した状態を図3
(a)に示す。
【0052】次に、フォトリソグラフィー技術により、
前記電子絶縁層3、ゲート電極4の一部が前記基板1か
らエッチング工程により取り除かれ、前記カソード電極
2が露出するように開口領域5が形成される。本エッチ
ング工程は、前記カソード電極2上で停止しても良い
し、前記カソード電極2の一部がエッチングされて停止
しても良い。
【0053】本工程で形成される開口領域5は、ホール
型、スリット型等が挙げられ、必要なビーム形状や駆動
電圧等により適切な形状が選択される。開口領域のサイ
ズは、必要なビームサイズ、駆動電圧等により最適な領
域から選択され、そのサイズは数nmから数十μmの範
囲から選択される。
【0054】次に、前記絶縁層3の側壁を更に除去する
エッチング工程を行う。本工程は、例えば、フッ酸溶液
等の溶液を用いたエッチング工程等が挙げられるが、そ
の他にも、プラズマを用いて等方的にエッチングできる
条件を選択しても良い。また、前記ゲート電極を開口す
る工程において、エッチング条件を最適に設定すること
で、上述のゲート電極の開口工程において、絶縁層3の
側壁エッチング工程を省略することもできる。
【0055】このようにして、カソード電極2が露出す
るような開口領域5が形成されるとともに絶縁層3の側
壁が除去された状態を図3(b)に示す。
【0056】次に、前記開口領域5内に、電子収束電極
6を堆積する(図3(c))。この時、前記電子収束電
極6を形成する材料は、前記開口領域5内にのみ存在し
ても良いし、図15に示すように、前記ゲート電極4上
も被覆されていても良い。
【0057】最後に、電子収束電極6上に、電子放出層
7を堆積する(図3(d))。このとき、前記電子放出
層7を形成する材料は、前記開口領域5内にのみ存在し
ても良いし、前記ゲート電極4上も被覆されていても良
い(図15参照)。
【0058】また、上述のような開口領域ではなく、カ
ソード電極がゲート電極上に飛び出した構造でも良い
(図17参照)。この場合、基板1上にゲート電極4、
絶縁層3、カソード電極2、電子放出層7がこの順で積
層される。
【0059】電子放出層7の材料としては、一般的な金
属や半導体から選択されるが、より低電界で電子放出可
能なダイヤモンドライクカーボン膜、ダイヤモンド膜、
カーボンナノチューブ等の炭素材料や、低仕事関数材料
等が望ましい。
【0060】ここで、高精細な電子放出素子を実現する
場合、電子ビームを制御しビーム収束できる素子構造が
必要であるが、従来技術の電子放出素子では、電子放出
素子から電子を放出するように素子に電圧を印加し駆動
すると、電子放出部近傍に形成される電界により、一部
の電子がその電界にしたがって進行し電子ビームの収束
が困難であった。本発明ではこのような課題を解決し、
高精細電子放出素子を実現している。
【0061】以下、本発明の電子放出素子について、電
子放出の機構を図4を用いて詳細に説明する。
【0062】図4は、本発明の電子放出素子を実際に駆
動している場合の電子の輸送状態を示している。
【0063】本発明の電子放出素子においては、図4に
示すように、電子放出層7の中央部から放出された電子
は、印加された電界によりほぼ直進する。
【0064】一方、電子放出層7の周辺部分は、電子収
束電極6が、カソード電極2と電子放出層7の間に配置
された素子構造であるため、電子放出層近傍の電界が変
形し、電子が開口部上空の一点に集められるような電界
形状が形成される。
【0065】従って、実際に本発明の電子放出素子を駆
動すると、図5に示すように、電子放出層7の周辺部分
から放出された電子を制御することができ、従来の電子
放出素子よりも、電子ビームを収束させることができ
る。
【0066】さらに、本発明の電子放出素子では、特開
平8−115654に開示された図25に示す素子構造
に比べて、電子放出層7に印加される電界強度を低下防
止が可能である。
【0067】さらに、図25の素子構造では、電界強度
を増大させる場合、ゲート電極とカソード電極の間の絶
縁層を薄く形成する必要があるが、その場合、電極間容
量の増加と電子放出素子の耐圧低下という問題が発生す
る。
【0068】図7には、本発明の電子放出素子と従来の
電子放出素子において、図6に示すように、ゲート電極
とカソード電極間の距離をLとした場合の、Lと電子放
出層に印加される電界強度及び電極間容量の関係を示し
た。図7(a)は、本発明の電子放出素子の特性を示
し、Lを小さくして、電界強度を増加させても電極間容
量は一定に保持できるのに対して、図7(b)に示す従
来の電子放出素子では、Lを小さくし電界強度を増加さ
せると、電極間容量が増加し、素子の高速応答性に不利
になってしまうことがわかる。
【0069】本発明の電子放出素子においては、上述の
電子放出機構により電子収束電極6は、電極周辺部分が
電極中央部に比べてゲート電極側に飛び出した構造とな
っている。また、電子収束電極6の形状は、電極周辺部
分から中央部分になるに従って、連続的に凹形状になっ
ていても良い。
【0070】また、本発明の電子放出素子においては、
電子放出層は一般的な金属や半導体材料から選択される
が、電子放出層7が金属の場合、図8から図12の構造
例に示すように、電子収束電極6の周辺部分が、電子放
出層7の最上面よりもゲート電極4側に飛び出している
必要がある。
【0071】図8においては、前記ゲート電極4から前
記カソード電極2まで、RIE装置等を用いて垂直に開
口部が形成されている構造例である。
【0072】また、図9は前記絶縁層3をウェットエッ
チングを用いて開口部を形成しておりリセス構造が形成
されている。このため、電子収束電極6を形成する際
に、前記カソード電極と前記ゲート電極間が電気的にシ
ョートすることを防止できる構造となっている。
【0073】さらに、図10では、電子放出部が、前記
開口部5のより中央部に配置されているため、電子ビー
ムがより収束できる構造となっている。
【0074】また、電子放出層が半導体の場合は、図1
3に示すように、必ずしも電子収束電極6が電子放出層
7の最上面よりも飛び出している必要は無く、図14の
ように電子収束電極6が電子放出層7の最上面と同一面
上に位置する構成でも良く、駆動電圧や電子放出材料の
比誘電率等により最適な素子寸法を選択することができ
る。
【0075】上述の結果、本発明の電子放出素子は、従
来の電子遮断層存在しない電子放出素子と比べて、図6
に示すように、電子ビームの収束が実現できる。
【0076】これまで述べてきた電子放出層素子の構造
例において、図15に示すようにゲート電極上が電子放
出層と同じ材料で被覆されている構造でも良い。この場
合、ゲート電極の保護層等として用いることができる。
【0077】さらに、カーボンナノチューブやグラファ
イトナノファイバー等の、先端の先鋭な材料を電子放出
層7として用いる場合、図16に示すように、前記カー
ボンナノチューブやグラファイトナノファイバーが成長
するように、触媒性導電層を配置し、該触媒性導電層上
に選択的に前記カーボンナノチューブやグラファイトナ
ノファイバー等の、先端の先鋭な材料を電子放出層とす
る構造等がある。この場合、電子収束電極6が触媒性金
属から選択されても良いし、電子収束電極6上に触媒性
金属を配置し電子放出層を形成しても良い。
【0078】次に、画像形成装置に用いた例について説
明する。
【0079】図18は、本発明の電子放出素子をマトリ
クス状に配置した図である。
【0080】また、本発明の適用可能な電子放出素子を
複数配して得られる画像形成装置について、図19を用
いて説明する。
【0081】図19において1111は電子源基体、1112は
X方向配線、1113はY方向配線である。1114は本発明の
本発明の電子放出素子である。
【0082】図19においてm本のX方向配線1112はD
1,DX2,..DXmからなり、蒸着法にて形成され
た厚さ約1μm、幅300μmのアルミニウム系配線材
料で構成されている。配線の材料、膜厚、巾は、適宜設
計される。Y方向配線1113は厚さ0.5μm、幅100μm,
DY1 ,DY2..DYnのn本の配線よりなり、X方
向配線1112と同様に形成される。これらm本のX方向配
線1112とn本のY方向配線1113との間には、不図示の厚
さ約1μmの層間絶縁層が設けられており、両者を電気
的に分離している(m,nは,共に正の整数)。
【0083】不図示の層間絶縁層は,スパッタ法等を用
いて形成された絶縁層である。例えば、X方向配線1112
を形成した基体1111の全面或は一部に所望の形状で形成
され,特に,X方向配線1112とY方向配線1113の交差部
の電位差に耐え得るように,膜厚,材料,製法が,適宜
設定される。X方向配線1112とY方向配線1113は,それ
ぞれ外部端子として引き出されている。
【0084】本発明の放出素子1114を構成する一対の電
極(不図示)は、m本のX方向配線1112とn本のY方向
配線1113と導電性金属等からなる結線によって電気的に
接続されている。
【0085】X方向配線1112には、X方向に配列した本
発明の電子放出素子1114の行を、選択するための走査信
号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続される。
一方、Y方向配線1113には、Y方向に配列した本発明の
電子放出素子1114の各列を入力信号に応じて、変調する
ための不図示の変調信号発生手段が接続される。各電子
放出素子に印加される駆動電圧は、当該素子に印加され
る走査信号と変調信号の差電圧として供給される。本発
明においてはY方向配線は高電位、X方向配線は低電位
になるように接続された。このように接続することで、
本発明の特徴である、ビームの収束効果が得られる。
【0086】上記構成においては、単純なマトリクス配
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。
【0087】このような単純マトリクス配置の電子源を
用いて構成した画像形成装置の表示パネルを形成するこ
とができる。
【0088】尚、本発明の電子放出素子を用いた画像形
成装置では、放出した電子軌道を考慮して素子上部に蛍
光体をアライメントして配置する。
【0089】図20は、本件のパネルに使用した蛍光膜
を示す模式図である。
【0090】カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体の配列に
より図20(a)示すブラックストライプあるいは図2
0(b)に示すブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色
導電材141と蛍光体142とから構成した。
【0091】ブラックストライプ、ブラックマトリクス
を設ける目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色
蛍光体の各蛍光体142間の塗り分け部を黒くすることで
混色等を目立たなくし、蛍光膜142における外光反射に
よるコントラストの低下を抑制した。
【0092】ブラックストライプの材料としては、本実
施例では通常用いられている黒鉛を主成分とする材料用
いた。
【0093】図19において蛍光膜1124の内面側には、
通常メタルバック1125が設けられる。
【0094】メタルバックは、蛍光膜作製後、蛍光膜の
内面側表面の平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼
ばれる。)を行い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆積
させることで作られた。
【0095】フェースプレート1126には、更に蛍光膜11
24の導電性を高めるため、蛍光膜1124の外面側に透明電
極(不図示)を設けた。
【0096】前述の封着を行う際には、カラーの場合は
各色蛍光体と電子放出素子とを対応させる必要があり、
十分な位置合わせが不可欠となる。
【0097】本実施例では電子源の真上に対応する蛍光
体が配置された。
【0098】上述の電子源を駆動する駆動回路の構成を
図21に示す。
【0099】走査回路1302について説明する。同回路
は、内部にM個のスイッチング素子を備えたもので(図
中、S1ないしSmで模式的に示している)ある。各スイッ
チング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0[V]
(グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表示パネ
ル1301の端子Dx1ないしDxmと電気的に接続される。S1乃
至Smの各スイッチング素子は、制御回路1303が出力する
制御信号Tscanに基づいて動作するものであり、例えばF
ETのようなスイッチング素子を組み合わせることにより
構成することができる。
【0100】直流電圧源Vxは、本例の場合には本発明の
電子電子放出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基
づき走査されていない素子に印加される駆動電圧が電子
放出しきい値電圧以下となるような一定電圧を出力する
よう設定されている。
【0101】制御回路1303は、外部より入力する画像信
号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の動作
を整合させる機能を有する。制御回路1303は、同期信号
分離回路1306より送られる同期信号Tsyncに基づいて、
各部に対してTscanおよびTsftおよびTmryの各制御信号
を発生する。
【0102】同期信号分離回路1306は、外部から入力さ
れるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度信号
成分とを分離する為の回路で、一般的な周波数分離(フ
ィルター)回路等を用いて構成できる。同期信号分離回
路1306により分離された同期信号は、垂直同期信号と水
平同期信号より成るが、ここでは説明の便宜上Tsync信
号として図示した。前記テレビ信号から分離された画像
の輝度信号成分は便宜上DATA信号と表した。該DATA信号
はシフトレジスタ1304に入力される。
【0103】シフトレジスタ1304は、時系列的にシリア
ルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン毎にシ
リアル/パラレル変換するためのもので、前記制御回路
1303より送られる制御信号Tsftに基づいて動作する(即
ち、制御信号Tsftは,シフトレジスタ1304のシフトクロ
ックであるということもできる。)。シリアル/パラレ
ル変換された画像1ライン分(電子放出素子N素子分の
駆動データに相当)のデータは、Id1乃至IdnのN個の並
列信号として前記シフトレジスタ1304より出力される。
【0104】ラインメモリ1305は、画像1ライン分のデ
ータを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であり、
制御回路1303より送られる制御信号Tmryに従って適宜Id
1乃至Idnの内容を記憶する。記憶された内容は、I'd1乃
至I'dnとして出力され、変調信号発生器1307に入力され
る。
【0105】変調信号発生器1307は、画像データI'd1乃
至I'dnの各々に応じて本発明の電子電子放出素子の各々
を適切に駆動変調する為の信号源であり、その出力信号
は、端子Dox1、Doynを通じて表示パネル1301内の本発明
の電子電子放出素子に印加される。
【0106】前述したように、本発明を適用可能な電子
放出素子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有して
いる。即ち、電子放出には明確なしきい値電圧Vthが
あり、Vth以上の電圧を印加された時のみ電子放出が
生じる。電子放出しきい値以上の電圧に対しては、素子
への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化する。この
ことから、本素子にパルス状の電圧を印加する場合、例
えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても電子放出は生
じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加する場合には
電子ビームが出力される。その際、パルスの波高値Vmを
変化させる事により出力電子ビームの強度を制御するこ
とが可能である。また、パルスの幅Pwを変化させること
により出力される電子ビームの電荷の総量を制御する事
が可能である。
【0107】従って、入力信号に応じて、電子放出素子
を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調
方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際して
は、変調信号発生器1347として、一定長さの電圧パルス
を発生し、入力されるデータに応じて適宜パルスの波高
値を変調するような電圧変調方式の回路を用いることが
できる。
【0108】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器1307として、一定の波高値の電圧パルス
を発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの
幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いるこ
とができる。
【0109】シフトレジスタやラインメモリは、デジタ
ル信号式あるいはアナログ信号式のものを採用できる。
画像信号のシリアル/パラレル変換や記憶が所定の速度
で行なわれれば良いからである。
【0110】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路1306の出力信号DATAをデジタル信号化する必
要があるが、これには1306の出力部にA/D変換器を設け
れば良い。これに関連してラインメモリ1305の出力信号
がデジタル信号かアナログ信号かにより、変調信号発生
器1307に用いられる回路が若干異なったものとなる。即
ち、デジタル信号を用いた電圧変調方式の場合、変調信
号発生器1307には、例えばD/A変換回路を用い、必要
に応じて増幅回路などを付加する。パルス幅変調方式の
場合、変調信号発生器1307には、例えば高速の発振器お
よび発振器の出力する波数を計数する計数器(カウン
タ)及び計数器の出力値と前記メモリの出力値を比較す
る比較器(コンパレータ)を組み合せた回路を用いる。
必要に応じて、比較器の出力するパルス幅変調された変
調信号を本発明の電子電子放出素子の駆動電圧にまで電
圧増幅するための増幅器を付加することもできる。
【0111】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器1307には、例えばオペアンプなどを
用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフト
回路などを付加することもできる。パルス幅変調方式の
場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)を採
用でき、必要に応じて本発明の電子電子放出素子の駆動
電圧まで電圧増幅するための増幅器を付加することもで
きる。
【0112】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号に
ついては、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限られ
るものではなく、PAL,SECAM方式など他、これよりも、
多数の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする高品位TV)方式をも採用できる。
【0113】また表示装置の他、感光性ドラム等を用い
て構成された光プリンターとしての画像形成装置等とし
ても用いることができる。
【0114】
【実施例】以下、本発明の実施例について、さらに詳細
に説明する。
【0115】(実施例1)図1に本実施例により作製し
た電子放出素子の断面図、および平面図の一例を、図3
に本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示した。以
下に、本実施例の電子放出素子の製造工程を詳細に説明
する。
【0116】基板1に石英を用い、十分洗浄を行った
後、スパッタ法によりカソード電極2として厚さ300
nmのTiを堆積した後、絶縁層3としてCVD法を用
いてSiO2膜を500nm堆積した後、続いてゲート
電極として、スパッタ法でTaを100nm堆積した
(図3(a))。
【0117】上述のようにして形成した積層基板に、フ
ォトリソグラフィーとRIEによるドライエッチングに
より、ゲート電極に104個のφ0.5μmの開口領域
を形成し、続いて、SiO2をRIEによりエッチング
し、カソード電極であるTi表面で停止した(図3
(b))。この時、SiO2のエッチング工程では、テ
ーパー形状となるようにエッチング条件を調節した。
【0118】次に、電子収束電極としてTiをスパッタ
法で100nm堆積した。このとき、スパッタ圧力を調
節することで、絶縁層側壁の途中までTiが付着するよ
うにした(図3(c))。
【0119】次に、上述のようにして形成した積層基板
に、CVD法を用いて電子放出層としてTiN膜を50
nm堆積した(図3(d))。このとき、TiN層の最
上面は、電子収束電極周辺部分から飛び出さないような
厚さを選択した。また、上述のエッチング工程の際のフ
ォトレジストを、リフトオフ層として用いた。
【0120】以上のようにして製造した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、ゲート電極とカソード電極間
に15Vのパルス電圧を、電子放出素子上部に、2mm
の距離を隔てて10kVの電圧を印加した蛍光体を配置
した。
【0121】その結果、39μmに収束した電子ビーム
が得られた。
【0122】(実施例2)図1に示す素子構造を構造に
ついて本実施例で説明する。
【0123】実施例2に係る電子放出素子の製造工程を
同様に図3を参照して説明する。
【0124】基板1に石英を用い、十分洗浄を行った
後、スパッタ法によりカソード電極2として厚さ300
nmのTiを堆積した後、絶縁層3としてCVD法を用
いてSiO2膜を500nm堆積した後、続いてゲート
電極として、スパッタ法でTaを100nm堆積した
(図3(a))。
【0125】上述のようにして形成した積層基板に、フ
ォトリソグラフィーとRIEによるドライエッチングに
より、ゲート電極に104個のφ0.5μmの開口領域
を形成し、続いて、SiO2をRIEによりエッチング
し、カソード電極であるTi表面で停止した(図3
(b))。この時、SiO2のエッチング工程では、テ
ーパー形状となるようにエッチング条件を調節した。
【0126】次に、電子収束電極としてTiをスパッタ
法で100nm堆積した(図3(c))。このとき、ス
パッタ圧力を調節することで、絶縁層側壁の途中までT
iが付着するようにした。
【0127】次に、上述のようにして形成した積層基板
に、イオンビーム法を用いて電子放出層としてダイヤモ
ンドライクカーボン膜を100nm堆積した。このと
き、ダイヤモンドライクカーボン層の最上面は、電子収
束電極周辺部分からわずかに飛び出した構造となってい
る。また、上述のエッチング工程の際のフォトレジスト
を、リフトオフ層として用いた。
【0128】以上のようにして製造した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、ゲート電極とカソード電極間
に15Vのパルス電圧を、電子放出素子上部に、2mm
の距離を隔てて10kVの電圧を印加した蛍光体を配置
した。
【0129】その結果、37μmに収束した電子ビーム
が得られた。
【0130】(実施例3)本実施例では、図8に示す素
子構造について説明する。
【0131】実施例1と同様の積層基板に、ドライエッ
チング装置を用いて、104個のφ0.5μmの開口領域
を形成した。ただし、ここでの開口領域を形成するエッ
チング工程は、ゲート電極からカソード電極に到達する
まで略垂直形状になるように加工した。
【0132】次に、実施例1と同様に、電子収束電極と
してTiを、電子放出層としてダイヤモンドライクカー
ボン膜を堆積し、真空容器内で電子放出特性を評価し
た。
【0133】その結果、38μmに収束した電子ビーム
が得られた。
【0134】(実施例4)本実施例では、図15に示す
素子構造について説明する。
【0135】実施例1と同様に積層基板にダイヤモンド
ライクカーボン膜を成膜した。この時、実施例1では、
フォトレジスト層をリフトオフ層として用いたが、本実
施例では、フォトレジスト層を除去した後、ダイヤモン
ドライクカーボン膜を堆積することで、ゲート電極表面
をダイヤモンドライクカーボン膜で被服した。
【0136】以上のようにして製造した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、ゲート電極とカソード電極間
に15Vのパルス電圧を、電子放出素子上部に、2mm
の距離を隔てて10kVの電圧を印加した蛍光体を配置
した。
【0137】その結果、38μmに収束した電子ビーム
が得られた。また、駆動中の素子放電が起きた際も、ゲ
ート電極上のダイヤモンドライクカーボン膜が保護層と
なり素子へのダメージが低減できた。
【0138】(実施例5)本実施例では、図1に示す素
子構造について説明する。
【0139】実施例1と同様の開口領域が形成された積
層基板に、電子放出層として多結晶ダイヤモンド膜を成
膜した。
【0140】以上のようにして製造した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、ゲート電極とカソード電極間
に13Vのパルス電圧を、電子放出素子上部に、2mm
の距離を隔てて10kVの電圧を印加した蛍光体を配置
した。
【0141】その結果、38μmに収束した電子ビーム
が得られた。
【0142】(実施例6)本実施例では、図17に示す
構造の電子放出素子について説明する。
【0143】基板1に石英を用い、十分洗浄を行った
後、スパッタ法によりゲート電極4として厚さ300n
mのTaを堆積した後、絶縁層3としてCVD法を用い
てSiO2膜を500nm堆積した。
【0144】次に、続いてSiO2上にカソード電極層
2としてスパッタ法によりTiを100nm堆積した
後、電子収束電極層6としてAlを100nm堆積し
た。
【0145】次に、フォトリソグラフィーとRIEによ
りエッチングし、電子収束電極層6、カソード電極層
2、絶縁層3をエッチングし、ゲート電極表面で停止し
凸形状を形成した。
【0146】次に、上述のようにして形成した積層基板
に、フォトリソグラフィーとRIEを用いて、Al層に
φ0.8μmの開口領域を104個形成した後、CVD法
を用いて電子放出層7としてダイヤモンドライクカーボ
ン膜を50nm堆積した。
【0147】以上のようにして製造した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、ゲート電極とカソード電極間
に18Vのパルス電圧を、電子放出素子上部に、2mm
の距離を隔てて10kVの電圧を印加した蛍光体を配置
した。
【0148】その結果、32μmに収束した電子ビーム
が得られた。
【0149】(実施例7)本実施例では、図16に示す
構造の電子放出素子について説明する。
【0150】基板1に十分洗浄を行ったN型Si上に、
スパッタ法を用いてTiを200nm堆積してカソード
電極層2を形成した後、CVD法を用いてSiO2を5
00nm堆積して絶縁層3を形成した。
【0151】次に、SiO2上にゲート電極4として、
スパッタ法でTaを100nm堆積した。
【0152】上述のようにして形成した積層基板に、フ
ォトリソグラフィーとRIEによるドライエッチングに
より、ゲート電極4に104個のφ0.5μmの開口領
域を形成し、カソード電極2表面で停止した。
【0153】次に、上記のようにして形成した積層基板
に、電子収束電極6としてTiを堆積し、その後、触媒
性金属としてNi粒子を配置した。
【0154】次に、上述の基板にCVD法を用いて電子
放出層7としてカーボンナノチューブを成長させた。
【0155】以上のようにして製造した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、ゲート電極とカソード電極間
に13Vのパルス電圧を、電子放出素子上部に、2mm
の距離を隔てて10kVの電圧を印加した蛍光体を配置
した。
【0156】その結果、40μmに収束した電子ビーム
が得られた。
【0157】(実施例8)本実施例では、図12に示す
素子構造について説明する。
【0158】実施例1と同様の積層基板に、ドライエッ
チング装置を用いて、ゲート電極4からカソード電極2
に至る104個のφ0.5μmの開口領域を形成した。た
だし、ここでの開口領域を形成するエッチング工程は、
ゲート電極4からカソード電極2に到達するまで略垂直
形状になるように加工した。
【0159】次に、実施例1と同様に、電子収束電極6
としてTiを、電子放出層7としてダイヤモンドライク
カーボン膜を堆積した。ただし、本実施例ではTi層3
00nm堆積した。
【0160】上記のようにして製造した電子放出素子を
真空容器内で電子放出特性を評価した。
【0161】その結果、11Vで電子放出が観測され、
35μmに収束した電子ビームが得られた。
【0162】(実施例9)本実施例では、図11に示す
構造について説明する。
【0163】実施例1と同様にして製造した積層基板
に、ゲート電極4からカソード電極2に至るφ0.5μ
mの開口領域を104個形成した後、電子収束電極6と
してグラファイトをスパッタ法で堆積した。
【0164】次に、電子放出層7としてダイヤモンドラ
イクカーボンを電子収束電極6の中央部のみにスパッタ
法で20nm堆積した。
【0165】上記のようにして形成した電子放出素子か
ら良好な電子放出特性が得られた。
【0166】(実施例10)実施例1から9の素子を用
いて、100×100のマトリクス状に配置した。
【0167】一例として、実施例1の素子について説明
する。配線は、図18のようにX配線をカソード電極2
にY配線をゲート電極4にそれぞれ接続した。電子放出
素子は、104個の開口領域を一画素とし、横30μm、
縦100μmのピッチで配置した。素子上部には2mm
に距離を隔てた位置に蛍光体をアライメントして配置し
た。蛍光体には10kVの電圧を印加した。入力信号
は、図21に示すような回路を用いて駆動した。この結
果、高精細な画像形成装置が形成できた。
【0168】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の電子放出素
子によれば、カソード電極と電子放出層との間に設けら
れ、電子放出層の外縁に、該電子放出層と前記カソード
電極との間に位置する部分よりも上方に位置する部分を
有する形状をなす電子収束部材を備えることにより、電
子放出層の周辺部分の電界を制御することで、放出され
る電子の軌道を収束させることができるとともに、低電
圧で駆動でき、さらに応答性に優れる電子放出素子及び
電子源を実現することができ、これを用いることによっ
て高精細な画像形成が可能な画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子放出素子の構造を示す図であ
る。
【図2】本発明に係る電子放出素子の駆動方法を示す図
である。
【図3】本発明に係る電子放出素子の製造方法を示す図
である。
【図4】本発明に係る電子放出素子における電子放出の
機構を示す模式図である。
【図5】本発明に係る電子ビームを示す図である。
【図6】ゲート電極とカソード電極の距離関係を示した
図である。
【図7】本発明に係る電子放出素子の特徴を示した図で
ある。
【図8】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図であ
る。
【図9】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図11】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図12】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図13】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図14】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図15】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図16】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図17】本発明に係る電子放出素子の一例を示す図で
ある。
【図18】本発明に係る電子放出素子を、マトリクス状
に配置した模式図である。
【図19】本発明に係る電子放出素子を用いて、画像形
成装置を形成した模式図である。
【図20】画像形成装置に用いた蛍光体の一例を示す模
式図である。
【図21】周辺駆動回路を含めた、画像形成装置の概略
構成を示す模式図である。
【図22】従来の電子放出素子を示す模式図である。
【図23】従来の電子放出素子を示す模式図である。
【図24】従来の電子放出素子の電子軌道を示す模式図
である。
【図25】従来の電子放出素子を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 カソード電極 3 絶縁層 4 ゲート電極 5 開口領域 6 電子収束電極 7 電子放出層 9 アノード電極 141 黒色導電体 142 蛍光体 1111 電子源基板 1112 x配線 1113 y,z配線 1114 電子放出素子 1124 蛍光膜 1125 メタルバック 1126 フェイスプレート

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、該基体上に設けられたカソード
    電極,ゲート電極,電子を放出する電子放出層,及び該
    カソード電極と電子放出層との間に設けられた導体から
    なり前記電子放出層から放出された電子の軌道を収束さ
    せる電子収束部材と、 を有し、 前記カソード電極、電子収束部材、電子放出層の順に上
    方へと積層された構造をなし、 該カソード電極とゲート電極との間に電圧を印加するこ
    とにより、前記電子放出層から電子を放出する電子放出
    素子であって、 前記電子収束部材は、前記電子放出層の外縁に、該電子
    放出層と前記カソード電極との間に位置する部分よりも
    上方に位置する部分を有する形状をなすことを特徴とす
    る電子放出素子。
  2. 【請求項2】 前記電子放出層が導電性材料で形成さ
    れ、 前記電子収束部材は、前記電子放出層の外縁に位置する
    部分が、該電子放出層の最上面より、上方の位置にまで
    延設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子
    放出素子。
  3. 【請求項3】 前記カソード電極と前記ゲート電極は前
    記絶縁層を介して積層されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の電子放出素子。
  4. 【請求項4】 前記基体上にカソード電極、前記絶縁
    層、前記ゲート電極の順に上方へと積層された構造をな
    し、 前記ゲート電極の一部に前記カソード電極が露出する開
    口領域が形成され、該開口領域から露出するカソード電
    極上に前記電子収束部材が配置されていることを特徴と
    する請求項3に記載の電子放出素子。
  5. 【請求項5】 前記基体の上方からみた場合に、前記電
    子放出層は、前記電子収束部材の中央部においてのみ、
    該電子収束部材と接していることを特徴とする請求項4
    記載の電子放出素子。
  6. 【請求項6】 前記電子放出層がエネルギーバンドギャ
    ップを有する材料にて形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の電子放出素子。
  7. 【請求項7】 前記電子放出層が炭素を主成分とする材
    料から形成されていることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載の電子放出素子。
  8. 【請求項8】 前記電子放出層と前記電子収束部材がと
    もに炭素を主成分とする材料から形成されていることを
    特徴とする請求項7に記載の電子放出素子。
  9. 【請求項9】 前記炭素を主成分とする材料はダイアモ
    ンドライクカーボン膜であることを特徴とする請求項7
    又は8に記載の電子放出素子。
  10. 【請求項10】 前記電子放出層が先端の先鋭な構造を
    有することを特徴とする請求項7に記載の電子放出素
    子。
  11. 【請求項11】 前記先端が先鋭な構造をなす電子放出
    層は、カーボンナノチューブ及びグラファイトファイバ
    ーのいずれかを含むことを特徴とする請求項10に記載
    の電子放出素子。
  12. 【請求項12】 前記電子収束部材が触媒性導体を含む
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の電子放出
    素子。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12に記載の電子放出素
    子を複数個配置したことを特徴とする電子源。
  14. 【請求項14】 前記複数個の電子放出素子はマトリク
    ス状に配置され、それぞれ行及び列方向に設けられた配
    線に接続されることを特徴とする請求項13に記載の電
    子源。
  15. 【請求項15】 前記電子放出素子から放出された電子
    を捕捉するアノード電極を備えたことを特徴とする請求
    項13又は14に記載の電子源。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の電子源と、 前記アノード電極によって捕捉される電子によって画像
    を形成する画像形成部材と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記画像形成部材は蛍光体であること
    を特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 電子を放出する電子放出層から放出さ
    れる電子の軌道を収束させる電子収束部材を有する電子
    放出素子の製造方法であって、 基体上に、カソード電極を形成する工程と、 前記カソード電極上に、中央部よりも縁部がより上方に
    位置する形状をなす電子収束部材を形成する工程と、 前記電子収束部材上に電子放出層を形成する工程と、 を含む電子放出素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記基体上に、カソード電極を形成し
    た後に、該カソード電極上に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の一部に、カソード電極に至る開口領域
    を形成する工程と、 を含み、 前記カソード電極上に、中央部よりも縁部がより上方に
    位置する形状をなす電子収束部材を形成する工程におい
    て、該電子収束部材は、前記開口領域に露出するカソー
    ド電極上から前記絶縁層の側壁の一部に至るまで形成さ
    れることを特徴とする請求項18に記載の電子放出素子
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記基体上に、カソード電極を形成す
    る工程は、 前記基体上に、ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極上に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層上にカソード電極を形成する工程と、 を含み、 前記カソード電極上に、中央部よりも縁部が上方に位置
    する形状をなす電子収束部材を形成する工程は、 前記カソード電極上に、電子収束部材を形成する工程
    と、 前記電子収束部材の所定領域を除く領域を前記ゲート電
    極に至るまで除去する工程と、 前記電子収束部材の上面の中央部に凹部を形成する工程
    と、 を含み、 前記電子収束部材上に電子放出層を形成する際に、前記
    電子収束部材の凹部に電子放出層を形成することを特徴
    とする請求項18に記載の電子放出素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記電子放出層が導電性材料からな
    り、 前記電子放出層を前記電子収束部材上に形成する際に、
    前記電子収束部材の縁部が、前記電子放出層の最上面よ
    りも上方に位置するように形成することを特徴とする請
    求項18乃至20のいずれかに記載の電子放出素子の製
    造方法。
  22. 【請求項22】 前記電子放出層は、前記電子収束部材
    の中央部においてのみ該電子収束部材と接していること
    を特徴とする請求項18乃至21のいずれかに記載の電
    子放出素子の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記電子放出層を、エネルギーバンド
    ギャップを有する材料にて形成することを特徴とする請
    求項18乃至20のいずれかに記載の電子放出素子の製
    造方法。
  24. 【請求項24】 前記電子放出層を、炭素を主成分とす
    る材料から形成することを特徴とする請求項18乃至2
    0のいずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記電子放出層と前記電子収束部材
    を、ともに炭素を主成分とする材料から形成することを
    特徴とする請求項24に記載の電子放出素子の製造方
    法。
  26. 【請求項26】 前記炭素を主成分とする材料はダイア
    モンドライクカーボンである膜であることを特徴とする
    請求項24又は25に記載の電子放出素子の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記電子収束部材が触媒性導体を含
    み、 前記電子収束部材上に電子放出層を形成する工程は、前
    記触媒性導体上に先端の先鋭な構造を有する電子放出層
    を成長させる工程を含む請求項18乃至20のいずれか
    に記載の電子放出素子の製造方法。
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