JP2003015786A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP2003015786A
JP2003015786A JP2001202214A JP2001202214A JP2003015786A JP 2003015786 A JP2003015786 A JP 2003015786A JP 2001202214 A JP2001202214 A JP 2001202214A JP 2001202214 A JP2001202214 A JP 2001202214A JP 2003015786 A JP2003015786 A JP 2003015786A
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JP2001202214A
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Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
Shoji Hara
昇司 原
Hiroshi Tsutsumi
寛 堤
Susumu Sahashi
将 佐橋
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御装置の消費電流を低減することで、
電源の負荷電流を低減する。電源がバッテリのときに
は、バッテリの過放電を防止する。 【解決手段】 入力電圧を安定化して電子制御装置の中
央演算ユニットに供給する電子制御装置の電圧安定回路
を、中央演算ユニットが通常動作をしているときには連
続的に作動させ、待機動作をしているときには断続的に
作動させる。電圧安定回路の作動停止期間においては、
中央演算ユニットは、電圧安定回路の電圧出力端子に接
続されて該電圧安定回路により安定化された出力電圧を
所定の電圧保持時間に亘って保持する電圧保持回路から
電力の供給を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央演算ユニット
を備えて各種機器・装置の動作を制御する電子制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、中央演算ユニットを備えた電子制
御装置を用いて各種機器・装置(以下、「機器」)の動
作を制御することが普及し、また、このような電子制御
装置を複数使用して多くの機器を制御するシステムが構
築されている。さらに、複数の電子制御装置がLANシ
ステムを用いて相互に接続されて多くの機器の制御を行
うシステムも多く使用されている。これらの制御におい
て、電子制御装置は、例えば操作者が操作したスイッチ
の作動入力を監視・検出し、スイッチの作動情報を直接
機器に伝送したり、あるいはLANの通信回線を経由し
伝送して機器の動作を制御する。
【0003】かかる電子制御装置は、スイッチの作動を
監視・検出するために、常時通電されている必要があ
り、また、電子制御装置によるスイッチの監視状態は長
時間に及ぶことが多い。このような事情から、電子制御
装置に電力を供給する電源の負荷電流を低減するため、
電子制御装置には、スイッチの作動を監視・検出するた
めに動作しているとき、その消費電流を低減することが
求められる。
【0004】この要求を満たすため、電子制御装置の中
央演算ユニットは、電流消費の少ない待機動作を設定
し、待機動作においてスイッチの作動を検出すると、中
央演算ユニットは、待機動作から通常動作に移行すると
共にスイッチの作動情報を機器に伝送し、そして、上記
伝送が終了して所定時間が経過すると、中央演算ユニッ
トは、通常動作から再び待機動作に移行することで、電
子制御装置の低消費電流化を図っている。
【0005】なお通常動作とは、中央演算ユニットが通
常周波数のクロックで動作する動作状態をいい、待機動
作とは、中央演算ユニットが通常より低い周波数のクロ
ックで動作する状態をいう。中央演算ユニットは、例え
ば待機動作では数百μA程度の電流で動作し、通常動作
ではクロック周波数に比例して動作電流が増加し、例え
ば20mA程度で動作する。
【0006】しかし、機器の増加に伴いより多くの電子
制御装置が必要となり、さらなる電子制御装置の低消費
電流化が求められている。例えば、自動車においては、
多数の電子制御装置がLANシステムを介してエンジン
のスタータ、パワーウィンド、エアーコンディショナ、
各種灯火等の電装品の制御を行っている。自動車に搭載
された多数の電子制御装置では、運転時においては発電
機の負荷を低減するため、駐車時においてはバッテリの
過放電を防止するため、更なる低消費電流化が求められ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子制
御装置は、中央演算ユニットを主として構成される回路
部を安定して動作させるため、電源からの入力電圧を安
定化する電源安定回路を備える必要がある。そのため、
中央演算ユニットが消費する電流の低減を図っても、電
圧安定回路は、中央演算ユニットが待機動作を維持する
のに必要な電力を供給するために作動するので、電流を
消費する。そこで、電圧安定回路の消費電流自体を低減
することが種々試みられている。しかし、このような電
圧安定回路を使用しても、電子制御装置全体の消費電流
低減には限界があり、またコストアップを生じるといっ
た問題がある。
【0008】このような事情から、多数の電子制御装置
を使用するシステムにおいては、電子制御装置に電力を
供給する電源の負荷電流低減に限界が生じるといった問
題がある。また、電子制御装置を使用する自動車のシス
テムにおいては、自動車の運転時における発電機の負荷
低減と駐車時におけるバッテリの過放電を防止するた
め、更なる低消費電流化が必要であるといった問題があ
る。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、電圧安定回路の消費電流を低減した電
子制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、通常動作時には連続
的な制御信号を出力し、待機動作時には断続的な制御信
号を出力する中央演算ユニットと、入力電圧を安定化し
て中央演算ユニットに供給する電圧安定回路と、この電
圧安定回路の電圧出力端子に接続されて該電圧安定回路
により安定化された出力電圧を所定の電圧保持時間に亘
って保持する電圧保持回路と、前記中央演算ユニットが
出力する制御信号を受けて動作し、該中央演算ユニット
の通常動作字には電圧安定回路を連続的に動作させ、且
つ前記中央演算ユニットの待機動作時には前記電圧安定
回路を断続的に動作させる動作制御回路とを具備した電
子制御装置が提供される。
【0011】このように構成された電子制御装置では、
通常動作時においては、中央演算ユニットが出力する連
続的な制御信号で電圧安定回路が連続的に動作すること
によって、中央演算ユニットは電圧安定回路から連続的
に電力の供給を受けて動作する。一方、待機動作時にお
いては、中央演算ユニットが出力する断続的な制御信号
によって、電圧安定回路が断続的に動作する。この電圧
安定回路が動作している期間中においては、中央演算ユ
ニットの動作に必要な電力が電圧安定回路から供給され
ると共に、電圧保持回路は電圧安定回路の出力電圧を保
持しながら電圧安定回路から供給される充電電流によっ
て電力を蓄える。電圧安定回路の動作停止期間中におい
ては、電圧安定回路は電流を消費せず、中央演算ユニッ
トは電圧保持回路に蓄えられた電力で動作する。
【0012】したがって、電圧安定回路が動作を停止し
ている期間中であっても、中央演算ユニットは待機動作
を維持することができ、電子制御装置の低消費電力化を
図ることができる。請求項2では、前記動作制御回路は
スイッチング素子からなり、中央演算ユニットが待機動
作にある場合、前記電圧安定回路の消費電流を低減する
ため、前記中央演算ユニットが出力する制御信号を受け
て導通または遮断動作をして、前記動作制御回路は前記
電圧安定回路の動作に必要なバイアス電流を導通または
遮断制御する。
【0013】前記電圧安定回路の動作が停止すると、前
記電圧保持回路は中央演算ユニットに電力を供給するの
で、電圧保持回路の保持電圧(出力電圧)は時間の経過
とともに低下するが、請求項3では、前記電圧安定回路
の動作停止期間が、前記電圧保持回路の保持電圧が待機
動作にある前記中央演算ユニットの動作に必要とされる
電圧まで低下する期間よりも、短く設定された期間から
なるので、待機動作にある中央演算ユニットが必要とす
る動作が維持され、電子制御装置の低消費電力化が図ら
れる。
【0014】請求項4では、前記動作制御回路は、前記
電圧安定回路の入力電圧を補助制御信号として前記電圧
安定回路を動作させる起動回路を備えているので、電子
制御装置に電源を投入する初期状態において、確実に前
記電圧安定回路が動作し、中央演算ユニットは電力の供
給を受けて起動することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態に係る電子制御装置を説明する。図1は、本発
明に係る電子制御装置の一実施形態の要部概略構成図で
あり、この電子制御装置は、自動車において、エンジン
のスタータ、パワーウィンド、エアーコンディショナ、
各種灯火等の電装品(機器)の制御を行う電子制御装置
である。
【0016】この電子制御装置(以下「ECU」と表示
する)1は、バッテリ2(電源)から電力の供給を受け
て動作し、主として中央演算ユニット(いわゆるCPU
またはMPU、以下「CPU」と表示する)3からなる
回路部、該回路部の動作に必要な電力(電圧が安定化さ
れた電力)を供給する電圧安定回路4および電圧安定回
路4の作動を制御する動作制御回路5を備えている。な
お。バッテリ2の電圧は12Vとし、電圧安定回路4の
出力電圧は5Vであるとする。
【0017】CPU3は、入力回路6を介して、各種機
器の動作を制御するスイッチ7a〜7nの作動を監視・
検出する。CPU3がスイッチ7a〜7nの何れかのス
イッチの作動を検出すると、CPU3は、スイッチの作
動情報をLAN回線出力端子8を経由して図示しない他
のECUに、または出力回路9を介して機器10a〜1
0mに伝送する。なお、機器10a〜10mは図示しな
い他のECUから伝送されるスイッチの作動情報によっ
て、その動作が制御されることもある。
【0018】そして、CPU3がスイッチの作動情報を
伝送した後、所定の期間に亘ってスイッチの作動情報が
検出されないと、CPU3は、そのメモリ回路にメモリ
された所定のプログラムに従って、通常動作から待機動
作に移行する。CPU3が待機動作に移行すると、EC
U1は電圧安定回路4の消費電流低減を図る。待機動作
における電圧安定回路4の消費電流低減は、動作制御回
路5が電圧安定回路4を断続的に動作させて、即ち、電
圧安定回路4の動作停止期間を設けることによって達成
される。電圧安定回路4の動作が停止すると、電圧安定
回路4は、その動作に必要なバイアス電流が遮断され
て、電流を消費しなくなるからである。
【0019】電圧安定回路4の断続的動作は、電圧安定
回路4のコモン端子4bとアースとの間に直列に介挿さ
れたスイッチング素子であるNチャンネル型のMOS形
電界効果トランジスタ(以下「FET」と表示する)1
1によって行われる。FET11のゲート11gには、
CPU3の制御信号出力端子CNTから、制御信号が後
述する起動回路12を経由して供給される。CPU3の
制御信号出力端子CNTは、CPU3内部の例えばFE
T(図示せず)のドレインに接続され、CPU3内部の
該FETは、制御信号出力端子CNTとアースとの間の
導通・遮断を制御する。
【0020】CPU3が待機動作にあるときには、図2
(a)に示すように、CPU3の制御信号出力端子CN
Tからは、期間T1に亘ってOFFとなりT1に続く期
間T2においてはONとなる断続的な制御信号が繰り返
して出力される(繰り返しの周期はT1+T2であ
る)。なお、図2(a)では、CPU3内部のFETが
遮断状態にあるときをOFFとし、前記FETが導通状
態にあるときをONと表示する。
【0021】起動回路12は、制御信号出力端子CNT
の端子電圧(後述)を極性反転して出力するFET13
と、排他的論理和回路(exclusive OR、以下「XOR」
と表示する)14を有している。ここで、FET13は
Pチャンネル型のMOS形電界効果トランジスタであ
る。FET13のゲート13gはCPU3の制御信号出
力端子CNTに抵抗R13aを介して接続され、FET
13のソース13sはECU1の電源入力端子1a(電
圧12V)に接続され、FET13のドレイン13dと
アースとの間には抵抗R13bが接続され、ソース13
sとゲート13gとの間には抵抗R13cが接続されて
いる。
【0022】図2(b)に示すように、CPU3の制御
信号出力端子CNTの端子電圧は、制御信号出力端子C
NTの制御信号出力がOFF出力のときには、オープン
ドレイン出力となるため12Vとなり、制御信号出力が
ON出力のときには、アース電位(0V)となる。した
がって、図2(c)に示すように、制御信号出力端子C
NTの端子電圧は、FET13で極性反転されて、XO
R14の第1の入力端子14aに入力される。一方、図
2(d)に示すように、XOR14の第2の入力端子1
4bは、電圧安定回路4の入力端子4cに接続されてい
る(即ち、入力端子14bの入力は12V(補助制御信
号)入力になっている)。したがって、ECU1がバッ
テリ2から電力の供給を受けて動作している定常状態に
おいては、図2(e)に示すように、XOR14の出力
端子14cには、CPU3の制御信号に基づいて正極性
の信号が出力される。したがって、XOR14の出力端
子14cにゲート11gが接続されたFET11は、制
御信号出力端子CNTがOFFである期間T1において
導通する。
【0023】このようにして、期間T1においてFET
11が導通して、電圧安定回路4が動作する。そして、
期間T2においてFET11が遮断することで、電圧安
定回路4は動作を停止すると共に、電圧安定回路4の電
圧安定動作に必要なバイアス電流が遮断されて、電圧安
定回路4は電流を消費しなくなり、ECU1は期間T2
において、電圧安定回路4の消費電流を低減することが
できる。
【0024】この期間T2おいて、CPU3は、以下の
ように、電圧安定化回路4の電圧出力端子4aとアース
との間に接続されたキャパシタ(電圧保持回路)C15
から電力の供給を受ける。図2(f)に示すように、期
間T1において電圧安定回路4が動作しているとき、キ
ャパシタC15は電圧安定回路4の出力電圧である5V
まで充電される。そして、期間T2において、電圧安定
回路4が動作を停止しているときには、キャパシタC1
5が放電することによってCPU3へ電流を供給するの
で、キャパシタC15に保持された電圧(5V)は時間
の経過と共に低下する。
【0025】例えば、CPU3の待機動作における消費
電流が200μA、CPU3の動作電圧が5Vであり、
CPU3の動作下限電圧が4.2Vである場合におい
て、キャパシタC15の静電容量が100μFのとき、
5Vに充電されたキャパシタC15が4.2Vまで放電
するのに要する時間は以下のようにして求められる。こ
こで、待機動作におけるCPU3の内部抵抗Rcは下記
(1)式で与えられる。
【0026】 Rc=5V/200μA=25kΩ・・(1) また、静電容量C(F)のキャパシタがE(V)に充電
された場合において、この充電電圧E(V)を抵抗R
(Ω)で放電するとき、キャパシタがt秒後に保持して
いる電圧Et(V)の一般式は下記の(2)式で与えら
れる。 Et=E×exp(−t/CR)・・(2) したがって、キャパシタの保持電圧がEtまで低下する
のに要する期間t(秒)は下記の(3)式で与えられ
る。
【0027】Et/E=exp(−t/CR) したがって、 ln(Et/E)=−t/CR t=−C×R(ln(Et/E))・・(3) であり、(3)式にE=5V、C=100μF、R=2
5kΩを代入するとt=440ms(ミリ秒)が得られ
る。
【0028】したがって、電圧安定回路4を440ms
に亘って遮断しても、CPU3の動作を維持することが
できる。以上のように電圧安定回路4が断続的に動作す
る場合、ECU1の消費電流をI(A)とすると、Iは
以下の(4)式で与えられる。 I=(T1×(Ir+Ic+Io))/(T1+T2)・・(4) ここで、Irは電圧安定回路4のバイアス電流(A)で
あり、IcはCPU3の消費電流(A)であり、Ioは
期間T1においてキャパシタC15に流入する充電電流
(A)である。そして、期間T1においてキャパシタC
15に蓄えられる電荷量と期間T2においてキャパシタ
C15から放出される電荷量とは等しいから、 Io×T1=Ic×T2 であり、したがって、Ioは以下の(5)式で与えられ
る。
【0029】Io=Ic×(T2/T1)・・(5) (4)式に(5)式を代入するとECU1の消費電流I
が下記(6)式によって得られる。 I=Ic+Ir×T1/(T1+T2)・・(6) ここで、CPU3の待機動作における消費電流Ic=2
00μAとし、電圧安定回路4のバイアス電流Ir=1
00μAとし、電圧安定回路4の動作時間T1を10m
sとして、(3)式から得た電圧安定回路4の遮断時間
T2=440msを代入すると、 I=200+100×10/(10+440) であり、I=202μAが得られる。
【0030】以上は、CPU3が待機動作にある場合に
おいて、電圧安定回路4が断続的に動作したときのEC
U1の消費電流である。仮に、CPU3が待機動作にあ
る場合において、電圧安定回路4が連続的に動作したと
し、このときのECU1の消費電流をIcnとする。 Icn=Ic+Ir・・(7)である。
【0031】したがって、 Icn=200+100 であり、Icn=300μAが得られる。したがって、
上述した断続的動作をする電圧安定回路4によって電力
がCPU3に供給されるECU1は、電圧安定回路4が
連続動作をする従来のECUに比べて、待機動作におけ
る消費電流が、Icn−I=300−202=98μA
も低減されることになる。
【0032】すなわち、待機動作において、ECU1
は、電圧安定回路4の消費電流にほぼ等しい電流を低減
することができる。次に、起動回路12の起動のタイミ
ングを図3に示す。図3(a)は、ECU1に電源を投
入(バッテリ2を接続)する様子を示すもので、ECU
1の電源入力端子1aの電圧を示している。ECU1に
バッテリ2を接続する初期状態(時刻t0(−))にお
いて、CPU3は動作をしていない。このような初期状
態においては、CPU3の制御信号出力端子CNTは開
放状態(オフ状態)であるとする。
【0033】したがって、図3(b)に示すように、E
CU1にバッテリ2が接続された初期状態(時刻t0
(+))では、CPU3の制御信号出力端子CNTは開
放(OFF)であり、図3(c)に示すように、制御信
号出力端子CNTの電圧は12Vに上昇している。FE
T13は制御信号出力端子CNTの電圧を極性反転する
ので、XOR14の第1の入力端子14aは、図3
(d)で示されるように、時刻t0(+)では、0Vに
なる。
【0034】一方、XOR14の第2の入力端子14b
は電圧安定回路4の入力端子4cのの電圧が印加され1
2Vになる。そうすると、排他的論理和回路XOR14
の出力端子14cは、図3(e)で示されるように、1
2Vになるので、FET11は導通して、電圧安定回路
4が動作する。こうして、電圧安定回路4が動作する
と、CPU3が動作を開始する。ここで、電源投入から
所定期間Tsが経過して時刻t1になると、CPU3は
待機動作から動作を開始するものとする。そうすると、
時刻t1以後においては、CPU3の制御信号出力端子
CNTからは、断続的な制御信号が出力され始め、前述
した図2の動作を行い、CPU3は待機動作を維持でき
ることになる。かくして、起動回路12は電圧安定回路
4を起動して、且つCPU3を起動することができる。
【0035】なお、CPU3が通常動作から動作を開始
する場合には、時刻t1において、CPU3は通常動作
を開始して、時刻t1以後、所定の期間に亘ってスイッ
チ7a〜7nの作動情報が検出されないときに、CPU
3は待機動作に移行することになる。ここで、XOR1
4はCMOS回路で構成することができ、抵抗R13
a、R13b及びR13cに流れる電流を、例えば数μ
A程度か1μA以下になるように各抵抗の抵抗値を設定
することで、起動回路12が消費する電流をEUC1の
消費電流の計算(前記(6)式)において無視すること
が可能となる。
【0036】以上説明したように、CPU3の待機動作
において、電圧安定回路を断続的に動作させることによ
って、電圧安定回路4が消費する電流を大幅に低減する
ことができ、且つCPU3は待機動作の動作を維持する
ことができる。なお、ECUは、その内蔵CPUが待機
動作に移行するものであれば、自動車のECUに限定さ
れるものではなく、また、ECUに電力を供給する電源
は、バッテリに限定されず、発電機、商用電源を電力源
とする直流電源等の電源を含み、電子制御装置の外部電
源に限定されず、電子制御装置に内蔵された電源であっ
てもよい。さらに、電圧保持手段はキャパシタでなくバ
ッテリであってもよい。
【0037】さらに、電圧安定回路の動作を制御する断
続的な制御信号は一定の周期を有するものでなくてもよ
い。電圧安定回路の動作が停止する期間における電圧保
持回路の電圧低下がCPUの動作を維持できる下限電圧
まで低下しないのならば、電圧安定回路の動作停止期間
が変化しても、CPUの待機動作における動作は維持で
きるからである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子制御
装置によれば、CPUが待機動作に移行した状態におい
て、電子制御装置の消費電流を低減することが可能とな
り、電子制御装置に電力を供給する電源の負荷電流が低
減できる。また、電源がバッテリのときには、バッテリ
の過放電が防止できる。また、自動車で使用される電子
制御装置においては、運転時における発電機の負荷電流
の低減と駐車時におけるバッテリの過放電とが防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子制御装置の一実施形態の要部
概略構成図である。
【図2】図1に示す電子制御装置の電圧安定回路の断続
的な作動タイミングとキャパシタの保持電圧の変化を示
す図である。
【図3】図1に示す電子制御装置の起動回路の起動動作
のタイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 電子制御装置(ECU) 3 中央演算ユニット(CPU) 4 電圧安定回路 5 動作制御回路 11 MOS型電界効果トランジスタ(FET) 12 起動回路 C15 電圧保持回路(キャパシタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤 寛 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 佐橋 将 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 CA07 DA00 EA05 EB01 EC01 FA03 5B011 DA06 DA13 DB02 EA08 KK02 LL05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常動作時には連続的な制御信号を出力
    し、待機動作時には断続的な制御信号を出力する中央演
    算ユニットと、 入力電圧を安定化して上記中央演算ユニットに供給する
    電圧安定回路と、 この電圧安定回路の電圧出力端子に接続されて該電圧安
    定回路により安定化された出力電圧を所定の電圧保持時
    間に亘って保持する電圧保持回路と、 前記中央演算ユニットが出力する制御信号を受けて動作
    し、該中央演算ユニットの通常動作時には電圧安定回路
    を連続的に作動させ、且つ前記中央演算ユニットの待機
    動作時には前記電圧安定回路を断続的に作動させる動作
    制御回路とを具備したことを特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】 前記動作制御回路は、前記中央演算ユニ
    ットが出力する制御信号を受けて導通または遮断動作を
    して、前記電圧安定回路の動作に必要なバイアス電流を
    導通または遮断制御するスイッチング素子からなる請求
    項1に記載の電子制御装置。
  3. 【請求項3】 前記動作制御回路による前記電圧安定回
    路の動作停止期間は、前記電圧保持回路によって保持さ
    れる出力電圧が、待機動作にある前記中央演算ユニット
    が必要とする電圧まで低下する期間よりも短く設定され
    た期間からなる請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 【請求項4】 前記動作制御回路は、前記入力電圧を補
    助制御信号として前記電圧安定回路を動作させる起動回
    路を備えてなる請求項1に記載の電子制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7750497B2 (en) 2007-03-28 2010-07-06 Mitsubishi Electric Corporation Power feed control circuit for on-vehicle electronic control apparatuses

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