JP2003015783A - 情報処理装置およびそのパワーマネージメント方法 - Google Patents
情報処理装置およびそのパワーマネージメント方法Info
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Abstract
最適なパワーマネージメント制御を自動的に実行する。 【解決手段】電力管理・制御システム112は、省電力
制御のための設定値を自動的に最適化する機能(自動最
適化モード)を有している。自動最適化モードにおいて
は、ユーザが自ら省電力制御のための設定値の指定操作
を行わずとも、電力管理・制御システム112によって
自動的に最適な設定値が選ばれる。すなわち、電力管理
・制御システム112は、デバイス104〜106それ
ぞれに関する過去の使用状況の履歴に基づいてそれらデ
バイス104〜106の使用状況の傾向を時間帯別に示
す特性情報を生成し、その特性情報に基づいてデバイス
104〜106の使用状況を予測する。
Description
ンピュータなどの情報処理装置およびそのパワーマネー
ジメント方法に関し、特に複数のデバイスを有する情報
処理装置およびその情報処理装置の電力管理を行うため
のパワーマネージメント方法に関する。
コンピュータなどの携帯型情報処理装置においては、そ
のバッテリによる動作時間を延ばすなどの目的から、各
種パワーマネージメント機能が搭載されている。このパ
ワーマネージメント機能を利用することにより、例え
ば、CPU、ビデオアダプタ、ハードディスクドライ
ブ、モデムなどの各種デバイスの電力消費を低減するこ
とができる。
ージメントを実行させるかを設定することができる。こ
れにより、ユーザは省電力よりも動作性能を優先したパ
ワーマネージメント制御を選択したり、あるいは動作性
能よりも省電力を優先したパワーマネージメント制御を
選択したりすることが可能となる。
ーザが予めパワーマネージメントの設定を行うという従
来の方式では、 1)ユーザは自らの情報処理装置の使用環境を判断し
て、それに合ったパワーマネージメントの設定操作をし
なければならず、操作が煩雑になる。
にのみ基づくものであり、さらにその設定が最適なもの
であるかどうかの判断を行うことも出来ない。
のであり、ユーザによる情報処理装置の使用環境に合っ
た最適なパワーマネージメント制御を自動的に実行する
ことが可能な情報処理装置およびパワーマネージメント
方法を提供することを目的とする。
め、本発明は、複数のデバイスを有する情報処理装置に
おいて、前記複数のデバイスそれぞれに関する使用状況
の履歴に基づいて、前記複数のデバイスの使用状況の傾
向を時間帯別に示す特性情報を生成する手段と、前記特
性情報に基づき、時間帯毎に前記各デバイスの電源のオ
ン/オフまたはその動作速度を制御する手段とを具備す
ることを特徴とする。
情報処理装置において、前記複数のデバイスそれぞれに
関する使用状況の履歴に基づいて、前記複数のデバイス
の使用状況の傾向を曜日および時間帯別に示す特性情報
を生成する手段と、現在の曜日および時間帯に対応する
前記各デバイスの使用状況の傾向を前記特性情報から取
得して、現在の曜日における前記各デバイスの使用状況
を時間帯毎に予測する手段と、前記予測された前記各デ
バイスの使用状況に基づき、前記各デバイスの電源のオ
ン/オフまたはその動作速度を制御する手段とを具備す
ることを特徴とする。
る日頃の使用環境を学習することにより、その使用環境
にあった最適なパワーマネージメント制御を実現でき
る。特に、時間帯別に、または曜日および時間帯に別
に、使用環境の傾向を把握しておき、それに合ったパワ
ーマネージメント制御を行うことで、パワーマネージメ
ントの設定を常に最適化することができる。さらに、デ
バイス毎に個別にその電源のオン/オフまたはその動作
速度を制御しているので、実際に使用されないデバイス
による無駄な電力消費を無くすことが可能となる。
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
る情報処理装置の構成が示されている。この情報処理装
置は例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュー
タなどのようなポータブルコンピュータであり、バッテ
リにより動作可能に構成されている。この情報処理装置
はハードウェアコンポーネント101とソフトウェアコ
ンポーネント102とに大別される。
のように複数のデバイス(デバイス#1,#2〜#N)
104,105,106から構成されている。なお、こ
こで言うデバイスにはCPUやメモリも含むものとす
る。つまり、CPU、メモリ、チップセット、ビデオア
ダプタ、ハードディスクドライブ、ディスプレイモニ
タ、USBコントローラ、IEEE1394コントロー
ラ、モデム、LANコントローラ、無線通信モジュール
等の複数のデバイスが、ハードウェアコンポーネント1
01として存在している。
ステムソフトウェア103、ユーザアプリケーション1
10、およびユーザ設定ツール111などから構成され
ている。システムソフトウェア103はオペレーティン
グシステムおよびユーティリティプログラムなどのよう
にハードウェアコンポーネント101を制御するプログ
ラム群であり、ここには、図示のように複数のデバイス
ドライバ(デバイスドライバ#1,#2〜#N)10
7,108,109、および電力管理・制御システム1
12等が存在する。デバイスドライバ(デバイスドライ
バ#1,#2〜#N)107,108,109は、それ
ぞれ対応する複数のデバイス(デバイス#1,#2〜#
N)104,105,106の管理および制御を行う。
この場合、1つのデバイスドライバが複数のデバイスを
管理する場合もある。
理装置のパワーマネージメント制御を行うためのプログ
ラムであり、ユーザにより指定された省電力制御のため
の設定値に従って、各デバイス104〜106の動作速
度またはその電源のオン・オフを制御する。省電力制御
のための設定値としては、1)CPUの動作速度(CP
Uのクロック周波数)、2)アイドルステートが検出さ
れてから該当するデバイスを電源オフするまでの時間、
3)使用するデバイスと非使用のデバイス、などがあ
る。
省電力制御のための設定値を自動的に最適化する機能
(自動最適化モード)も有している。自動最適化モード
においては、ユーザが自ら省電力制御のための設定値の
指定操作を行わずとも、電力管理・制御システム112
によって自動的に最適な設定値が選ばれる。この機能を
実現するために、電力管理・制御システム112は、一
定の時間間隔で、ハードウェアコンポーネント101の
現在の動作状況を検出する。検出方法としては、各デバ
イス104〜106に対応するデバイスドライバ107
〜109から情報を取得する他、必要に応じてデバイス
104〜106から直接情報を取得する。これにより、
ユーザによる本情報処理装置の使用状況の傾向を把握す
ることが出来る。
本情報処理装置の過去の使用状況の傾向に基づき、所定
のタイムピリオド毎(例えば5分おき)に、最適な省電
力制御のための設定値を予測し、その予測結果に基づき
省電力制御のための設定値を可変制御する。つまり、デ
バイス104〜106それぞれがこれからどのように使
用されるかを予測しながら省電力制御のための設定値を
決定し、それに基づいてデバイス104〜106それぞ
れの動作速度または電源のオン/オフの制御を行う。こ
の際も、情報の取得時と同様に、各デバイス104〜1
06に対応するデバイスドライバ107〜109を経由
して設定を行う他、必要に応じてデバイス104〜10
6を直接制御する。
力制御のための設定値を指定させるためのインタフェー
スである。またこのユーザ設定ツール111を用いるこ
とにより、省電力制御を自動で行う前述の自動最適化モ
ードと、ユーザ設定に従って省電力制御を行うユーザ設
定モードの一方を選択することができる。自動最適化モ
ードを選択した場合であっても、ユーザは、ユーザ設定
ツール111を用いて個々の設定値を自由に設定し直す
ことが出来る。
源管理・制御システム112の機能構成が示されてい
る。図示のように、電源管理・制御システム112は、
管理・制御部201、推論部202、学習部203、お
よびデータベース204を備えている。
ト制御を行うためのものであり、各デバイス104〜1
06やデバイスドライバ107〜109とのインタフェ
ースを持つ他、ユーザ設定ツール111を経由したユー
ザとのインタフェースを持つ。各デバイス104〜10
6の動作状態の取得および各デバイス104〜106に
対するパワーマネージメント制御は、この管理・制御部
201によって実行される。
築された本情報処理装置の過去の使用状況を示す特性情
報に基づいて最適な省電力制御のための設定値を予測す
るためのものであり、現在の各デバイス104〜106
の使用状況と、特性情報で与えられる現在および次のタ
イムピリオドそれぞれにおける各デバイス104〜10
6の過去の使用状況の傾向とに基づいて、次のタイムピ
リオドにおいて各デバイス104〜106がどのような
使用状況となるかを予測する。この予測結果は管理・制
御部201に通知され、その予測結果に基づくパワーマ
ネージメント制御が管理・制御部201によって実行さ
れる。
置の使用状況を学習することにより、上述の特性情報を
生成する。すなわち、学習部203は、管理・制御部2
01によって取得されデータベース204に蓄積された
本情報処理装置の過去の使用状況の履歴を分析して、各
デバイス107〜109の使用状況の傾向をタイムピリ
オド毎に示す特性情報をデータベース204上に生成す
る。
4上に構築される特性情報の一例が示されている。デー
タベース204に構築された特性情報は「月」、「曜
日」、「時刻」のタイムスケールを有しており、そのタ
イムスケールで指定される単位時間帯毎に、各デバイス
107〜109の使用状況と、重み値とが登録されてい
る。
ON)における8:00から8:05分までのタイムピ
リオドにおいては、デバイス#1は100%の使用量で
あり、デバイス#2は全く使用されておらず0%の使用
量であり、デバイス#Nは20%の使用量である場合を
示している。なお、各デバイスの使用状況を0から10
0%までの数値で表現しているのはCPUやメモリのリ
ソース使用量の傾向をも記録できるようにするためであ
り、デバイスによってはONまたはOFFの2つの状況
しかない場合もある。
発生しているかを示す値である。つまり、重み値の値が
大きい程、その時点で該当するデバイス使用状況が発生
する確率は高くなると予測することが出来る。
イス104〜106それぞれの使用状況の変化の一例が
示されている。本情報処理装置が同一ユーザによって使
用される場合、各デバイスの使用状況はそのユーザの行
動パターンに依存する。
17:00のユーザの場合を想定すると、情報処理装置
の例えばCPU、メモリ、LANなどのデバイスは、図
4(a)に示すように8:00から17:00までの間
における使用量は大きいが、8:00前、および17:
00以降の使用量は極端に低下する。一方、図4(b)
に示すように例えばIEEE1394、モデムなどのよ
うに、8:00から17:00までの間はほとんど使用
されないデバイスもある。さらに、例えばIEEE13
94、モデムなどのデバイスは自宅に戻ってからは使用
されるケースが高くなるので、図4(c)に示すように
17:00以降に使用量が上昇することもある。
いては上記のような傾向であっても、土曜日や日曜日に
ついては、月曜日から金曜日までとは全く異なる使用状
況となる場合もある。
「曜日」、「時刻」のタイムスケールで各デバイスの使
用状況の傾向を示す上述の特性情報を生成および記録し
ておくことにより、その特性情報から各デバイスがどの
ように使用されるかを曜日および時間帯別に精度良く予
測することができる。
図5のフローチャートを参照して、電源管理・制御シス
テム112によって実行される自動最適化モード時のパ
ワーマネージメント制御処理の手順について説明する。
によって本情報処理装置がパワーオンされた時に起動さ
れる(ステップS101)。この場合、直前のシステム
状況によって実行すべき処理の流れが異なるため、電源
管理・制御システム112は、まず、直前のシステム状
況がスリープ状態であるか、通常の電源オフ(シャット
ダウン)状態であるかを判別する(ステップS10
2)。ここで、スリープ状態とは、システム動作環境の
復元に必要なシステムコンテクストを主メモリやハード
ディスクにセーブした後にシステムを電源オフした状態
である。
・制御システム112は、システムコンテクストをリス
トアしてパワーオフ直前のシステム動作環境を復元する
というレジューム処理を実行し(ステップS103)、
また通常の電源オフ(シャットダウン)状態であった場
合には、オペレーティングシステムを起動するための通
常のブートアップ処理を実行する(ステップS10
4)。
となる。本情報処理装置が動作状態である期間中は、電
源管理・制御システム112によって以下の処理が繰り
返し実行される。
特性情報をデータベース204から取得し、現在の日時
および曜日に対応する過去の使用状況の傾向が特性情報
に記録されているか否かを判断する(ステップS10
5,S106)。現在の日時および曜日に対応する過去
の使用状況の傾向が特性情報として存在する場合には
(ステップS106のYES)、電源管理・制御システ
ム112は、続けて各デバイス104〜106の現在の
実際の使用状況を調査し(ステップS107)、そして
取得した現在の各デバイス104〜106の使用状況
と、現時刻に対応する現在のタイムピリオドおよび次の
タイムピリオドにおける各デバイス104〜106の過
去の使用状況の傾向とに基づいて、次のピリオドで使用
されるであろう各デバイス104〜106の状況を予測
し、各デバイス104〜106毎に最適な省電力制御の
ための設定値を決定する(ステップS108)。例え
ば、現在の各デバイス104〜106の実際の使用状況
と特性情報で与えられる現在時刻に対応するタイムピリ
オドの各デバイス104〜106の過去の使用状況とが
一致する場合には、特性情報で与えられる次のタイムピ
リオドに対応する各デバイス104〜106の過去の使
用状況に高い確率で移行すると予測する事が出来る。ま
た、現在時刻に対応するタイムピリオドの過去の使用状
況と現在の実際の状況とが異なるデバイスについては、
特性情報で与えられる次のタイムピリオドに対応する過
去の使用状況に移行する確率は低いものと予測される。
さらには、次のピリオドに対応する過去の使用状況に関
する重み値も考慮される。
6毎に最も移行する確率が高いと予想される状況が決定
され、それに基づいて最適な省電力制御のための設定値
が選択される。この場合、デバイス104〜106の全
てが動作停止される環境が予測された場合には、本情報
処理装置がスリープ状態または電源オフ状態に移行する
ものと予測されることになる。
112は、デバイス104〜106の使用状況の予測結
果を基に移行すべき環境を決定する(ステップS10
9)。次いで、電源管理・制御システム112は、予想
された移行すべき環境がスリープ状態や電源オフ状態で
あるか否かを判断する(ステップS110)。移行すべ
き環境がスリープ状態や電源オフ状態であった場合(ス
テップS110のYES)、もしそのまま移行するとユ
ーザの意図に反する場合も考えられるので、電源管理・
制御システム112は、画面表示などによってスリープ
状態や電源オフ状態に移行しても良いかどうかをユーザ
に問い合わせ、ユーザからの応答によってスリープ状態
や電源オフ状態への移行の可否を判断する(ステップS
113,S114)。もちろん、自動的に遷移する移行
先の環境から電源オフ状態を除外しておき、問い合わせ
に対するユーザからの応答がない場合には、スリープ状
態に自動的に移行するようにしても良い。
態への移行が許可されなかった場合は(ステップS11
4のNO)、過去に類似の状況がなかった場合、つまり
現在の日時および曜日に対応する過去の使用状況の傾向
が特性情報として存在しなかった場合(ステップS10
6のNO)と同様に、予め決められた標準の使用状況が
移行すべき環境として決定される(ステップS11
5)。
べき環境が決定されるので、電源管理・制御システム1
12は、この決定された移行すべき環境に対応する各デ
バイス104〜106の使用状況をデータベース204
に格納して特性情報に反映させた後(ステップS11
1)、移行すべき環境に移行すべくシステム全体、また
は各デバイス104〜106のパワーマネージメント制
御を実行する(ステップS112)。
となることが無いが、これは移行すべき環境として電源
オフまたはスリープ状態が当てはまる場合があるためで
あり、電源オフまたはスリープ状態への移行によって処
理は終了される。また、移行すべき環境に対応する各デ
バイス104〜106の使用状況を特性情報に反映させ
る代わりに、ステップS107で取得した各デバイス1
04〜106の使用状況を特性情報に反映させるように
してもよい。
処理装置の第2の構成例が示されている。この情報処理
装置においては図1の構成に比し、ソフトウェアからな
る電源管理・制御システム112Aに加えてハードウェ
アからなる電源管理・制御システム112Bを有してい
る点が異なり、他の点は図1と全く同様である。ソフト
ウェアからなる電源管理・制御システム112Aは図1
の電源管理・制御システム112に相当するものであ
る。ハードウェアからなる電源管理・制御システム11
2Bは電源管理・制御システム112Aとのインタフェ
ースを持ち、電源管理・制御システム112Aによって
管理・制御される他、各デバイス104〜106の管理
・制御を行う。
2Bは、設定されたアラーム時刻に、本情報処理装置を
スリープ状態または電源オフ状態からパワーオン状態に
遷移させるためのウェイクアップ信号を発生するコント
ローラから構成される。ウェイクアップ信号を発生すべ
きアラーム時刻は電源管理・制御システム112Aによ
って電源管理・制御システム112Bに設定される。す
なわち、電源管理・制御システム112Aは、前述の特
性情報に基づき、本情報処理装置をパワーオンすべき時
刻を予測し、その予測された時刻をアラーム時刻として
電源管理・制御システム112Bに設定する。電源管理
・制御システム112Bには本情報処理装置がパワーオ
フされてもバッテリなどから電源が供給され続けてお
り、アラーム時刻になるとウェイクアップ信号が自動的
に発生され。これによって本情報処理装置はパワーオン
状態となる。
A,112Bによる処理動作の流れを示すフローチャー
トである。
から見た流れであるため、電源オフと言う状況が含まれ
ている。図6の構成では、ユーザから見える電源オフと
いう状況も管理される状況のひとつとなる。このため、
図7のフローチャートにおいては処理動作の流れに起点
と終点は無い。これ以外の処理動作については図1の構
成の場合と同等になる。
って実行すべき処理の流れが異なるため、まず、直前の
システム状況がスリープ状態であるか、通常の電源オフ
(シャットダウン)状態であるか、電源オン状態のまま
維持されているのかを判別する(ステップS201)。
スリープ状態であった場合にはレジューム処理を実行し
(ステップS202)、また通常の電源オフ(シャット
ダウン)状態であった場合にはブートアップ処理を実行
する(ステップS203)。
過去の使用状況の傾向が特性情報に記録されているか否
かが判断される(ステップS204,S205)。現在
の日時および曜日に対応する過去の使用状況の傾向が特
性情報として存在する場合には(ステップS205のY
ES)、続けて各デバイス104〜106の現在の実際
の使用状況が調査され(ステップS206)、そして取
得した現在の各デバイス104〜106の使用状況と、
現時刻に対応する現在のタイムピリオドおよび次のタイ
ムピリオドにおける各デバイス104〜106の過去の
使用状況の傾向とに基づいて、次のピリオドで使用され
るであろう各デバイス104〜106の状況が予測さ
れ、各デバイス104〜106毎に最適な省電力制御の
ための設定値が決定される(ステップS207)。例え
ば、現在の各デバイス104〜106の実際の使用状況
と特性情報で与えられる現在時刻に対応するタイムピリ
オドの各デバイス104〜106の過去の使用状況とが
一致する場合には、特性情報で与えられる次のタイムピ
リオドに対応する各デバイス104〜106の過去の使
用状況に高い確率で移行すると予測される。この場合、
デバイス104〜106の全てが動作停止される環境が
予測された場合には、本情報処理装置がスリープ状態ま
たは電源オフ状態に移行するものと予測されることにな
る。
の使用状況の予測結果を基に移行すべき環境が決定され
る(ステップS208)。次いで、予想された移行すべ
き環境がスリープ状態や電源オフ状態であるか否かが判
断される(ステップS209)。移行すべき環境がスリ
ープ状態や電源オフ状態であった場合(ステップS20
9のYES)、もしそのまま移行するとユーザの意図に
反する場合も考えられるので、スリープ状態や電源オフ
状態に移行しても良いかどうかをユーザに問い合わせる
処理が行われ、ユーザからの応答によってスリープ状態
や電源オフ状態への移行の可否が判断される(ステップ
S212,S213)。もちろん、自動的に遷移する移
行先の環境から電源オフ状態を除外しておき、問い合わ
せに対するユーザからの応答がない場合には、スリープ
状態に自動的に移行するようにしても良い。
態への移行が許可されなかった場合は(ステップS21
3のNO)、過去に類似の状況がなかった場合、つまり
現在の日時および曜日に対応する過去の使用状況の傾向
が特性情報として存在しなかった場合(ステップS20
5のNO)と同様に、予め決められた標準の使用状況が
移行すべき環境として決定される(ステップS21
4)。
べき環境が決定されるので、この決定された移行すべき
環境に対応する各デバイス104〜106の使用状況を
データベース204に格納して特性情報に反映させた後
(ステップS210)、移行すべき環境に移行すべくシ
ステム全体、または各デバイス104〜106のパワー
マネージメント制御が実行される(ステップS21
1)。
ザによる日頃の使用環境を学習することにより、その使
用環境にあった最適なパワーマネージメント制御を実現
する事が可能となる。特に、曜日およびタイムピリオド
別に過去の使用環境の傾向を把握しておき、それに合っ
たパワーマネージメント制御を行うことで、パワーマネ
ージメントの設定を常に最適化することができる。さら
に、デバイス104〜106の各々毎に個別にその電源
のオン/オフまたはその動作速度を制御しているので、
実際に使用されないデバイスによる無駄な電力消費を無
くすことが可能となる。
制御はウェイクアップ信号の発生以外は全てソフトウェ
アによって実現できるので、そのパワーマネージメント
制御の手順をコンピュータに実行させるコンピュータプ
ログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶
しておくことにより、その記憶媒体を通じて通常のコン
ピュータに本プログラムを導入して実行するだけで、本
実施形態と同様の効果を容易に得ることが可能となる。
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
ユーザによる情報処理装置の使用環境に合った最適なパ
ワーマネージメント制御を実現することが可能となる。
を示すブロック図。
ムの機能構成を示すブロック図。
ムによって管理される特性情報の一例を示す図。
の変化特性を示す図。
手順を示すフローチャート。
ロック図。
ント制御処理の手順を示すフローチャート。
Claims (12)
- 【請求項1】 複数のデバイスを有する情報処理装置に
おいて、 前記複数のデバイスそれぞれに関する使用状況の履歴に
基づいて、前記複数のデバイスの使用状況の傾向を時間
帯別に示す特性情報を生成する手段と、 前記特性情報に基づき、時間帯毎に前記各デバイスの電
源のオン/オフまたはその動作速度を制御する手段とを
具備することを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項2】 前記特性情報を生成する手段は、 前記複数のデバイスそれぞれの動作状況を定期的に取得
する手段と、 取得された前記複数のデバイスそれぞれの動作状況を分
析して、時間帯別に前記複数のデバイスそれぞれの使用
状況の傾向を検出する手段とを含むことを特徴とする請
求項1記載の情報処理装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、 現在の時間帯における前記複数のデバイスそれぞれの使
用状況を検出し、その検出結果と、現在の時間帯および
次の時間帯それぞれに対応する前記特性情報とに基づい
て、次の時間帯における前記各デバイスの使用状況を予
測する手段と、 前記予測手段による予測結果に基づき、前記各デバイス
の電源のオン/オフまたはその動作速度を制御する手段
とを含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装
置。 - 【請求項4】 設定されたアラーム時刻に、前記情報処
理装置をスリープ状態からパワーオン状態に遷移させる
ためのウェイクアップ信号を発生するコントローラをさ
らに具備し、 前記制御手段は、 前記特性情報に基づき、前記情報処理装置をパワーオン
すべき時刻を予測する手段と、 予測された時刻に基づいて、前記コントローラに前記ア
ラーム時刻を設定する手段とを含むことを特徴とする請
求項1記載の情報処理装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、 前記特性情報に基づき、前記情報処理装置を動作状態か
らスリープ状態に遷移させるべき時刻を予測する手段
と、 予測された時刻に、前記情報処理装置を動作状態からス
リープ状態に遷移させる手段とを含むことを特徴とする
請求項1記載の情報処理装置。 - 【請求項6】 複数のデバイスを有する情報処理装置に
おいて、 前記複数のデバイスそれぞれに関する使用状況の履歴に
基づいて、前記複数のデバイスの使用状況の傾向を曜日
および時間帯別に示す特性情報を生成する手段と、 現在の曜日および時間帯に対応する前記各デバイスの使
用状況の傾向を前記特性情報から取得して、現在の曜日
における前記各デバイスの使用状況を時間帯毎に予測す
る手段と、 前記予測された前記各デバイスの使用状況に基づき、前
記各デバイスの電源のオン/オフまたはその動作速度を
制御する手段とを具備することを特徴とする情報処理装
置。 - 【請求項7】 省電力制御のための設定値に応じてシス
テム動作環境を制御可能な情報処理装置において、 前記情報処理装置の使用状況の履歴に基づいて、前記情
報処理装置の使用状況の傾向を時間帯別に示す特性情報
を生成する手段と、 前記特性情報に基づき、時間帯毎に最適な前記省電力制
御のための設定値を予測する手段と、 予測結果に基づき前記省電力制御のための設定値を可変
制御する手段とを具備することを特徴とする情報処理装
置。 - 【請求項8】 複数のデバイスを有する情報処理装置の
電力管理を行うためパワーマネージメント方法におい
て、 前記複数のデバイスそれぞれに関する使用状況の履歴に
基づいて、前記複数のデバイスの使用状況の傾向を時間
帯別に示す特性情報を生成するステップと、 前記特性情報に基づき、時間帯毎に前記各デバイスの電
源のオン/オフまたはその動作速度を制御するステップ
とを具備することを特徴とするパワーマネージメント方
法。 - 【請求項9】 前記特性情報を生成するステップは、 前記複数のデバイスそれぞれの動作状況を定期的に取得
するステップと、 取得された前記複数のデバイスそれぞれの動作状況を分
析して、時間帯別に前記複数のデバイスそれぞれの使用
状況の傾向を検出するステップとを含むことを特徴とす
る請求項8記載のパワーマネージメント方法。 - 【請求項10】 前記制御ステップは、 現在の時間帯における前記複数のデバイスそれぞれの使
用状況を検出し、その検出結果と、現在の時間帯および
次の時間帯それぞれに対応する前記特性情報とに基づい
て、次の時間帯における前記各デバイスの使用状況を予
測するステップと、 前記予測ステップによる予測結果に基づき、前記各デバ
イスの電源のオン/オフまたはその動作速度を制御する
ステップとを含むことを特徴とする請求項8記載のパワ
ーマネージメント方法。 - 【請求項11】 複数のデバイスを有する情報処理装置
の電力管理を行うためのパワーマネージメント方法にお
いて、 前記複数のデバイスそれぞれに関する使用状況の履歴に
基づいて、前記複数のデバイスの使用状況の傾向を曜日
および時間帯別に示す特性情報を生成するステップと、 現在の曜日および時間帯に対応する前記各デバイスの使
用状況の傾向を前記特性情報から取得して、現在の曜日
における前記各デバイスの使用状況を時間帯毎に予測す
るステップと、 前記予測された前記各デバイスの使用状況に基づき、前
記各デバイスの電源のオン/オフまたはその動作速度を
制御するステップとを具備することを特徴とするパワー
マネージメント方法。 - 【請求項12】 省電力制御のための設定値に応じてシ
ステム動作環境を制御可能な情報処理装置の電力管理を
行うためのパワーマネージメント方法において、 前記情報処理装置の使用状況の履歴に基づいて、前記情
報処理装置の使用状況の傾向を時間帯別に示す特性情報
を生成するステップと、 前記特性情報に基づき、時間帯毎に最適な前記省電力制
御のための設定値を予測するステップと、 予測結果に基づき前記省電力制御のための設定値を可変
制御するステップとを具備することを特徴とするパワー
マネージメント方法。
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