JP2003015632A - 弦楽器のネック部の補強構造 - Google Patents

弦楽器のネック部の補強構造

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JP2003015632A JP2001198573A JP2001198573A JP2003015632A JP 2003015632 A JP2003015632 A JP 2003015632A JP 2001198573 A JP2001198573 A JP 2001198573A JP 2001198573 A JP2001198573 A JP 2001198573A JP 2003015632 A JP2003015632 A JP 2003015632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡易な構造で強度が高く、かつネック
部の反りが生じにくい弦楽器のネック部の補強構造を提
案する。また、あわせてネック部の反りを矯正し調整す
る機能を備えた弦楽器のネック部の補強構造を提案す
る。 【解決手段】 弦楽器10のネック部12の指板下側1
5にネック部の長さ方向に沿って縦長に埋設される剛性
のある板棒状体R(20)であって、前記板棒状体には
ヘッド側13sの所定部分を残してボディ側11sから
切り溝部25が形成されていて、該切り溝部によって該
板棒状体をヘッド側溝無し部分21およびボディ側溝上
半部分22ならびにボディ側溝下半部分23区分してお
り、前記ヘッド側溝無し部分および前記ボディ側溝上半
部分をネック部と一体に接着するとともに、前記ボディ
側溝下半部分については、ネック部と一体に接着するこ
となくそのボディ側端部がネック部に固定保持されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弦楽器のネック
部の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に弦楽器は、ボディ部と、このボデ
ィ部に接合されたネック部ならびにその先端のヘッド部
を有し、ボディ部に設けられたブリッジと、ヘッド部の
糸巻ナットの間に弦を張設する構造となっている。従っ
て、糸巻ナットとブリッジの間で弦は張力を生じ、この
張力がネック部を上方に曲げ変形させる原因となる。ネ
ック部が上方に反ってしまうと、正しい音程が出なかっ
たり、各弦のボディ部側の高ポジションが弾きにくくな
ったりする。また、ネック部の強度が低いと、調音する
際にネック部が少しずつ変形するため、正しい音程を得
るのに時間が要するという問題がある。
【0003】このような問題に対して、トラスロッドと
呼ばれる棒状の鉄心をネック部内に埋設する構造がもっ
とも一般的な対策として採用されている。この構造はネ
ックの反りを防止できるだけでなく、鉄心にある程度の
反発力を与えているため、強度としても働いている優れ
た機構である。
【0004】また、ネック部の中央に強度の強いブビン
ガーという木材を挟み込んだり、あるいは特開2001
−13957号公報に見られるような凸字状にプレスし
た金属板をネックに補強材として埋設する方法がとられ
ている。
【0005】しかるに、近年、特にギターにおいてネッ
ク部の細化が市場の要請として高まっており、この細い
ネック部では上述したような各種の補強材を内部にたや
すく埋設することが困難となる。また、弦楽器一般にお
いて、簡易なネック部の補強構造が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な点に鑑みなされたもので、極めて簡易な構造で強度が
高く、かつネック部の反りが生じにくい弦楽器のネック
部の補強構造を提案するものである。また、この発明
は、あわせてネック部の反りを矯正し調整する機能を備
えた弦楽器のネック部の補強構造を提案するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、弦楽器のネック部の指板下側にネック部の長さ方
向に沿って縦長に埋設される剛性のある板棒状体であっ
て、前記板棒状体にはヘッド側の所定部分を残してボデ
ィ側から切り溝部が形成されていて、該切り溝部によっ
て該板棒状体をヘッド側溝無し部分およびボディ側溝上
半部分ならびにボディ側溝下半部分に区分しており、前
記ヘッド側溝無し部分および前記ボディ側溝上半部分を
ネック部と一体に接着するとともに、前記ボディ側溝下
半部分については、ネック部と一体に接着することなく
そのボディ側端部がネック部に固定保持されていること
を特徴とする弦楽器のネック部の補強構造に係る。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記板棒状体がボディ側の折り曲げ部を介して右側
板棒状部及び左側板棒状部を有する平面視略U字状に形
成されている弦楽器のネック部の補強構造に係る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、前
記右側板棒状部及び左側板棒状部の切り溝部の端部位置
が左右変えて形成されている弦楽器のネック部の補強構
造に係る。
【0010】さらに、請求項4の発明は、請求項1ない
し3のいずれか1項において、前記ボディ側下半部分を
ボディ側に引張する引張手段を有する弦楽器のネック部
の補強構造に係る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す電
気ギターの指板部分を一部省略した全体斜視図、図2は
この発明に用いられる板棒状体の一例を示す全体斜視
図、図3は板棒状体の作用を模式的に表す部分断面図、
図4は引張手段を設けた板棒状体の一例を示す全体斜視
図、図5は図4に示す引張手段の一部拡大図、図6は図
4に示す板棒状体を取り付けた電気ギターのネック部の
断面図、図7は板棒状体の他の例を示す全体斜視図、図
8はさらに板棒状体の別の例を示す全体斜視図、図9は
固定引張手段の一部拡大図、図10は図7または図8に
示す板棒状体を取り付けた電気ギターのネック部の拡大
断面図である。
【0012】図1に示すように、以下の実施例では、弦
楽器の一例として電気ギター10を例示する。図1の符
号11はボディ部、12はネック部、13はヘッド部、
15は前記ネック部12の上面に貼設された指板、16
はブリッジ、17は糸巻ナット、19は弦を表す。説明
のため、指板15及び弦19は一部を切り欠いて示して
ある。この発明に係る補強構造は、図示のように、この
ネック部12の指板15下部にネック部12の長さ方向
に沿って縦長に剛性のある板棒状体Rを埋設した構造に
係る。なお、図1の板棒状体Rは後の実施例で説明する
板棒状体40が図示される。
【0013】板棒状体Rの一例が図2に符号20として
示される。この板棒状体20は、金属板あるいはカーボ
ン素材等のヤング率の高い剛性のある素材よりなる。図
示のように、板棒状体20は、ヘッド側13sの所定部
分を残してボディ側11sから切り溝部25が形成され
ていて、該切り溝部25によって、該板棒状体20をヘ
ッド側溝無し部分21及びボディ側溝上半部分22なら
びにボディ側溝下半部分23の3つの部分に区分してい
る。そして、前記ヘッド側溝無し部分21及び前記ボデ
ィ側溝上半部分22をネック部12と一体に接着(図2
中の網掛け表示は接着部分を表す)するとともに、前記
ボディ側溝下半部分23については、ネック部12と一
体に接着することなく、そのボディ側端部23eがネッ
ク部12に固定保持されている。図2のボディ側溝下半
部分23に関し符号26はネジ孔、27は該ネジ孔26
に取り付けられる固定ネジである。
【0014】すなわち、この発明構造にあっては、板棒
状体R(20)のヘッド側溝無し部分21及びボディ側
溝上半部分22は、図中網掛け部で示すように、ネック
部12と一体に接着されているが、一方、ボディ側溝下
半部分23については、ネック部12と一体に接着され
ることなく、そのボディ側端部23eがネック部12に
固定保持されている。このような構成よりなる板棒状体
R(20)をネック部12の指板15下部に埋設するこ
とにより、次のような作用を生ずる。
【0015】図3に示したように、まず、ネック部12
と一体に接着されたヘッド側溝無し部分21及びボディ
側溝上半部分22は、ネック部12と一体化されている
ため、当該ネック部12の強度保持部材として機能す
る。ここで、前記したようにネック部12は弦19の張
力によって上方へ反りやすく、かつヘッド側13sにお
いてその反りが大きいものであるが、該ネック部12の
上側部分(指板15の下側部分)とヘッド側13sに、
ネック部12を構成する木材に比し高い剛性のあるヘッ
ド側溝無し部分21及びボディ側溝上半部分22の一体
化部分が形成されることにより、該ネック部12の上側
部分及びヘッド側13sの強度が高くなり、反りが生じ
にくくなる。
【0016】さらに、ネック部12の下側部分に位置す
るボディ側溝下半部分23については、ネック部12と
一体化されていないため、当該板棒状体20の材質独自
の作用を果たす。すなわち、ネック部12が弦19の張
力により図3の矢印aのように上方へ反り変形しようと
するときに、ネック部12と一体に接着されたヘッド側
溝無し部分21及びボディ側溝上半部分22にネック部
12と一体に上方へ変形しようとする力a1,a2が働
く。そのとき同時に、ボディ側溝下半部分23において
は固定部である固定ネジ27と反対方向の長さ方向に伸
ばす力bが生じる。しかしながら、板棒状体20はネッ
ク部12を構成する木材に比して高い剛性を有するもの
であるから、実際にはほとんど伸びることはなく、反対
に、ヘッド側溝無し部分21及びボディ側溝上半部分2
2に働く上方へ変形しようとする力a1,a2を阻止す
る力、つまり上方へ変形しようとする力aと反対方向の
抗力cとして働く。
【0017】このように、この発明構造における板棒状
体R(20)は、剛性のある材料という点からの補強と
同時に、力学的な抗力という点からの補強を同時に達成
することができ、極めて簡易な構造で強度が高く、かつ
ネック部の反りが生じにくい補強構造とすることができ
る。
【0018】次に、請求項2の発明について説明する
と、この構造は、図7に図示のように、前記の板棒状体
R(40)がボディ側11sの折り曲げ部41を介して
右側板棒状部50及び左側板棒状部60を有する平面視
略U字状に形成されているものである。弦楽器のネック
部は幅のあるものであるから、幅方向に2本の板棒状体
部50,60を並置することによって、ネック部全体と
してより高い強度の補強構造とすることができる。な
お、前述した例のような板棒状体20を独立して2本並
列してもよいが、この発明構造のように、ボディ側11
sの折り曲げ部41を介して平面視略U字状の単一部材
として形成すれば、製作及び組み付け上有利となる。
【0019】図7において、符号45は切り溝部で、こ
の切り溝部45はボディ側11sの折り曲げ部41から
ヘッド側13sの所定部分を残して形成される。図の符
号51は右側板棒状部50のヘッド側溝無し部分、52
は右側板棒状体部50のボディ側溝上半部分、53は右
側板棒状体部50のボディ側溝下半部分であり、また符
号61は左側板棒状部60のヘッド側溝無し部分、62
は左側板棒状体部60のボディ側溝上半部分、63は左
側板棒状体部60のボディ側溝下半部分であり、さらに
符号42は折り曲げ部溝上半部分、43は折り曲げ部溝
下半部分である。
【0020】そして、これらの各部分は、前記したと同
様に、ヘッド側溝無し部分51及び61、ボディ側溝上
半部分52及び62ならびに42がネック部12と一体
に接着され(図7中の網掛け表示は接着部分を表す)、
ボディ側溝下半部分53及び63ならびに43について
は、ネック部と一体に接着することなくそのボディ側端
部(ここでは折り曲げ部41)がネック部12に固定保
持される。符号70は固定部材を兼ねるカム部材(後
述)である。これらの各部の作用については、前記した
ところと同様である。
【0021】また、請求項3の発明は、図8に図示した
ように、上記した構造において、前記右側板棒状部50
及び左側板棒状部60の切り溝部45Aの端部位置46
及び47が左右変えて形成されている板棒状体R(40
A)に係る。弦楽器に張設される弦19は低音側が太
く、高音側が細く、当然その張力はネック部の幅方向の
左右において異なる。そこで、必要により、前記した板
棒状体各部の左右における作用を考慮して、切り溝部4
5Aの端部位置46及び47が決定される。なお、図8
において、図7と同一部材は共通符号を付して説明を省
略する。
【0022】さらに、請求項4の発明は、前記した板棒
状体R(20,40,40A)において、そのボディ側
下半部分(23,53,63)をボディ側11sに引張
する引張手段Pを有する弦楽器のネック部の補強構造に
係る。なお、1本の板棒状体R(30)の引張手段Pの
例が図4ないし図6に示され、平面視略U字条の板棒状
体R(40又は40A)の引張手段Pの例が図9及び図
10に示される。以下、それぞれ説明する。
【0023】まず、1本の板棒状体R(30)の引張手
段Pの例について説明すると、図4に図示したように、
該板棒状体R(30)は、前記したような切り溝部34
によって、ヘッド側溝無し部分31、ボディ側溝上半部
分32、ボディ側溝下半部分33の各部分に区分されて
いる。そして、前記ボディ側溝下半部33のボディ側1
1s端部33eにはロ字状のカム装着部35が形成さ
れ、該カム装着部35に固定部材を兼ねる偏心カム36
が回転自在に取り付けられている。
【0024】偏心カム36は、図5の拡大図に示すよう
に、大径部36a及び小径部36bを有し、矩形の取付
孔36cによって取付部材37に一体に取り付けられて
いる。なお、実施例の偏心カム36の大径部36a及び
小径部36bの差は1mmである。そして、取付部材3
7をレンチ(図示せず)等で回動して偏心カム36を所
定角度回動すると、その大径部36aがカム受け部材3
8を押圧してカム装着部35を介してボディ側溝下半部
分33をボディ側11sに引張する。図の符号39は偏
心カム36と取付部材37とを緊締する固定ナットであ
る。
【0025】図6はこの引張手段Pを備えたギター10
Aのネック部12の断面図であるが、前記偏心カム36
は通常はボディ側溝下半部分33の固定部材として機能
している。偏心カム36を上記のように操作することに
より、板棒状体R(30)のボディ側溝下半部分33を
ボディ側11sに引張することができる。この引張手段
Pによる引張力は、前記しかつ図3に図示したところの
抗力cを板棒状体R(30)に生じさせ、ギターのネッ
ク部12に一体に接着されたヘッド側溝無し部分31及
びボディ側溝上半部分32を介して、該ネック部12の
上方へ変形しようとする力を阻止する力として働く。そ
して、万一、ネック部12に避けがたい反りが生じた場
合には、それを矯正し調整することができる。
【0026】次に、平面視略U字条の板棒状体R(40
又は40A)の引張手段Pの例について説明する。図9
には、図7及び図8に図示した板棒状体R(40,40
A)の引張手段Pの例が図示される。ここでは、板棒状
体R(40,40A)のボディ側溝下半部53,63が
折り曲げ部溝下半部分43によって連接されているの
で、該折り曲げ部溝下半部分43内に引張手段Pが装置
される。この例においても、前記したと同様の偏心カム
70が用いられる。偏心カム70は、大径部70a及び
小径部70bを有し、矩形の取付孔70cによって取付
部材71に一体に取り付けられ、前記と同様に、取付部
材71の回動によって、その大径側70aがカム受け部
材72を押圧して折り曲げ部溝下半部分43を介してボ
ディ側溝下半部分53,63をボディ側11sに引張す
る。図の符号73は偏心カム70と取付部材71を緊締
する固定ナットである。
【0027】図10は図9に図示の引張手段Pを備えた
ギター10のネック部12の拡大断面図である。前記し
たと同様に、偏心カム70は通常は固定部材として機能
しており、偏心カム70の操作により、板棒状体R(4
0,40A)のボディ側溝下半部分53,63をボディ
側11sに引張することができる。そして、これによっ
てギターのネック部12に一体に接着されたヘッド側溝
無し部分51,61及びボディ側溝上半部分52,62
を介して、該ネック部12の上方へ変形しようとする力
を阻止し、そして、万一、ネック部12に避けがたい反
りが生じた場合には、それを矯正し調整することができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
おける弦楽器のネック部の補強構造によれば、剛性のあ
る板棒状体を切り溝部によってヘッド側溝無し部分、ボ
ディ側溝上半部分、ボディ側溝下半部分に区分し、前記
ヘッド側溝無し部分とボディ側溝上半部分をネック部と
一体に接着し、前記ボディ側溝下半部分については、ネ
ック部と一体に接着することなくネック部に固定保持す
るという極めて簡易な構造によって、剛性のある材料と
いう点からの補強と同時に、力学的な抗力という点から
の補強を同時に達成することができるので、その結果と
して、強度が高く、かつネック部の反りが生じにくい補
強構造を実現することができる。
【0029】また、請求項2の発明にあっては、単一の
板棒状体をボディ側の折り曲げ部を介して左右の板棒状
部を有する平面視略U字状に形成することによって、ネ
ック部の幅全体の補強を図ることができ、また折り曲げ
部を有する単一部材とすることによって、製作及び組み
付け上有利となる。
【0030】さらに、請求項3の発明にあっては、請求
項2の発明の板棒状体の左右における切り溝部の端部位
置を変えて形成することによって、左右の板棒状体部の
機能ないし作用を変化させることが可能となる。
【0031】さらにまた、請求項4の発明にあっては、
ネック部に固定保持される板棒状体のボディ側下半部分
をボディ側に引張する引張手段を設けることによって、
ネック部に避けがたい反り変形が生じた場合にも、これ
を矯正し調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す電気ギターの指板部
分を一部省略した全体斜視図である。
【図2】この発明に用いられる板棒状体の一例を示す全
体斜視図である。
【図3】板棒状体の作用を模式的に表す部分断面図であ
る。
【図4】引張手段を設けた板棒状体の一例を示す全体斜
視図である。
【図5】図4に示す引張手段の一部拡大図である。
【図6】図4に示す板棒状体を取り付けた電気ギターの
ネック部の断面図である。
【図7】板棒状体の他の例を示す全体斜視図である。
【図8】さらに板棒状体の別の例を示す全体斜視図であ
る。
【図9】固定引張手段の一部拡大図である。
【図10】図7または図8に示す板棒状体を取り付けた
電気ギターのネック部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 電気ギター 11 ボディ部 12 ネック部 13 ヘッド部 15 指板 R,20,30,40,40A 板棒状体 50,60 板棒状体部 21,31,51,61 ヘッド側溝無し部分 22,32,52,62 ボディ側溝上半部分 23,33,53,63 ボディ側溝下半部分 25,34,45,45A 切り溝部 27 固定ねじ 36,70 偏心カム 37,71 取付部材 P 引張手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器のネック部の指板下側にネック部
    の長さ方向に沿って縦長に埋設される剛性のある板棒状
    体であって、前記板棒状体にはヘッド側の所定部分を残
    してボディ側から切り溝部が形成されていて、該切り溝
    部によって該板棒状体をヘッド側溝無し部分およびボデ
    ィ側溝上半部分ならびにボディ側溝下半部分に区分して
    おり、前記ヘッド側溝無し部分および前記ボディ側溝上
    半部分をネック部と一体に接着するとともに、前記ボデ
    ィ側溝下半部分については、ネック部と一体に接着する
    ことなくそのボディ側端部がネック部に固定保持されて
    いることを特徴とする弦楽器のネック部の補強構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記板棒状体がボデ
    ィ側の折り曲げ部を介して右側板棒状部及び左側板棒状
    部を有する平面視略U字状に形成されている弦楽器のネ
    ック部の補強構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記右側板棒状部及
    び左側板棒状部の切り溝部の端部位置が左右変えて形成
    されている弦楽器のネック部の補強構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記ボディ側下半部分をボディ側に引張する引張手
    段を有する弦楽器のネック部の補強構造。
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