JP2003015481A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003015481A
JP2003015481A JP2001199572A JP2001199572A JP2003015481A JP 2003015481 A JP2003015481 A JP 2003015481A JP 2001199572 A JP2001199572 A JP 2001199572A JP 2001199572 A JP2001199572 A JP 2001199572A JP 2003015481 A JP2003015481 A JP 2003015481A
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carrier
image
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JP2001199572A
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Shigeru Matsuzaki
茂 松崎
Takao Ogata
隆雄 尾形
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Canon Inc
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャム時、電源瞬断時などのキャリア付着に
よる不具合防止。 【解決手段】 2成分現像方式を用いたクリーナーレス
画像形成装置において、画像形成装置がその画像形成動
作を正常に終了しなかった場合、キャリア付着部が転写
部や帯電部にいかないように、次の画像形成に備える復
帰動作の中に、ドラムを逆回転させる動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンタな
どの、電子写真方式を用いた画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の画像形成装置は小
型化が進んできたが、帯電・露光・現像・転写・定着・
クリーニング等の作像プロセスの各手段・機器が夫々小
型になるだけでは画像形成装置の全体的な小型化には限
界があった。また転写後の被帯電体上の転写残トナーは
クリーニング手段(クリーナー)によって回収されて廃
トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面からも出
ないことが好ましい。
【0003】そこで、クリーナーを取りはずし、被帯電
体上の転写残トナーは現像手段によって「現像同時クリ
ーニング」で被帯電体上から除去し現像手段に回収・再
用する装置構成にした「クリーナーレスシステム」の画
像形成装置が提案されている。
【0004】例えば本出願人による特開平10−247
036によれば、帯電ローラによるクリーナーレスシス
テムの例があげられており、以下のように記載されてい
る (従来例1)現像時に現像装置6から感光ドラム1表面
に付着されたトナーは、負極性に帯電している。このト
ナーは、転写時に転写ローラ4によって正極性に帯電さ
れ、転写材5上に転写される。したがって、転写材5上
に転写されないで感光ドラム1表面に残った感光ドラム
上残留物10も、正極性に帯電していることになる。こ
のように正極性に帯電している感光ドラム上残留物10
を現像時にバックコントラストによって回収するには、
感光ドラム上残留物10を負極性に帯電する必要があ
る。これを、帯電ローラ8によって感光ドラム1表面を
負極性に帯電するのと同時に行う。
【0005】また本出願人による特開平11−1098
09によれば、磁気ブラシ帯電装置によるクリーナーレ
スシステムの例があげられており、以下のように記載さ
れている (従来例2)磁気ブラシ接触帯電方式・転写方式・クリ
ーナーレスシステムの画像形成装置において、転写材に
対するトナー像転写後の被帯電体に残留したトナー粒子
は被帯電体の帯電部位に持ち運ばれて磁気ブラシ接触帯
電装置の磁気ブラシ帯電部材の磁気ブラシ部に混入して
一時的に回収され、その磁気ブラシ部に混入して一時的
に回収されたトナー粒子は磁気ブラシ部から被帯電体に
電気的に逐次に吐き出されて被帯電体の現像部位に持ち
運ばれ、現像装置で現像同時クリーニングされる。
【0006】このようなクリーナーレスシステムを用い
た画像形成装置においては、現像装置が残トナーのクリ
ーニングを行うため、接触式の現像方式が用いられるこ
とが多い。例えば弾性ローラ状にトナーの薄層を形成し
て感光体に接触させる方法や、トナーと磁性のキャリア
(現像キャリア)を混合した2成分現像剤を磁力によっ
て搬送し、その磁気穂を感光体に接触させる接触2成分
現像方式などである。このうち接触2成分現像方式を用
いたものは装置の耐久性にすぐれ、また画質の安定性も
高く、特にフルカラー画像形成装置などで多く用いられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記であげた
クリーナーレスシステムにおいて2成分現像方式を採用
する場合には、以下のような課題が知られている。
【0008】2成分現像方式は上記のように現像キャリ
アを感光体に接触させることで現像を行う。現像キャリ
アは通常鉄粉、フェライト微粒子、またフェノール系の
樹脂中にマグネタイト等の磁性粉を分散した磁性樹脂粒
子などを、樹脂コーティング等を施すことで抵抗調整し
たものが用いられる。この2成分現像剤を磁力で保持し
ながら感光体に接触させる。現像剤の搬送も磁力によっ
て行うことができ、現像極の上下の搬送極によって現像
剤を拘束しつつ、磁力を発生させるマグネットローラを
取り囲むように設置された非磁性スリーブ(現像スリー
ブ)を回転させることで現像剤の供給、除去を行う。
【0009】また現像スリーブには感光体上の静電潜像
に対して適当な量のトナーを付着させるために、バイア
ス電源によってバイアス電圧が印加される。バイアス電
圧は直流のみの場合や、直流に交流を重畳する場合など
がある。バイアス電圧はトナーを所定量感光体に付着さ
せ、かつ非画像部にはトナーを付着させない、また現像
キャリアなどを感光体に付着させることがないような設
計がなされている。このため通常画像形成時には感光体
に現像キャリアが付着することはごく稀である。
【0010】しかしながら、画像形成行程の途中で、紙
詰まり(ジャム)やその他のエラーの発生等による装置
の緊急停止、停電等による強制的な電源−オフによる装
置の停止が発生した時などは、感光体や現像スリーブの
回転、また現像バイアスなどが瞬断され、その際に感光
体に現像キャリアが付着してしまうことがあった。
【0011】このような緊急停止の後、感光体の表面電
位は減衰してグランドレベルに近づいていく。また現像
バイアス供給の断たれた現像スリーブの電位も同じくグ
ランドレベルに近づく。このため、一度感光体側に付着
した現像キャリアであっても、現像スリーブ内のマグネ
ットローラの磁力の及ぶ範囲内にとどまっていれば、現
像スリーブ上に再回収することができる。
【0012】しかし、緊急停止動作時に感光体の回転停
止が瞬時に行われず、緊急停止後に惰性で回転する(オ
ーバーランする)場合がある。駆動系に関していえば、
たとえばステッピングモーター等で回転体を駆動させて
いた場合には、特に停電などによる強制電源オフ時に
は、ステッピングモーターのドライバに対して駆動停止
信号が伝達されず、さらに駆動電源も強制電源オフ後に
徐々に減衰していくため、感光体を含む駆動対象のモー
メントや動的トルクに応じてオーバーランする。またD
Cモーター等においては、PLL制御があったとしても
その制御の停止がなされるがそれは回転の停止を明示し
ているものではなく、同様にオーバーランが発生する。
PLL制御がないものに関してはいうまでもなく、電源
の減衰と駆動対象の慣性に応じてオーバーランが発生す
る。
【0013】感光体を含むモーターの駆動対象の慣性モ
ーメントは、一般に大きくすればそれだけ外乱因子によ
る回転ムラが少なくなり、画像の一様性を保つためには
有利となる。特に、これらの従来例であげたような感光
ドラム1を複数備えて複数色の画像形成を行う画像形成
装置では、複数色の記録位置のずれを防止するといった
観点においても慣性モーメントが大きい方が有利とな
る。このため、感光体の駆動系内にフライホイールなど
を配置してある程度の慣性モーメントを確保するような
設計が通例である。逆に、慣性モーメントを大きくした
構成では、緊急停止時の感光体のオーバーランは大きく
なる。
【0014】感光体をふくむモーターの駆動対象の動的
トルクが大きければオーバーランは比較的少なくてす
む。前記従来例で述べたクリーナーレス方式の画像形成
装置は、感光体にウレタンゴムなどの弾性体をクリーナ
ーとして当接させて転写残トナーを除去するタイプのも
のに比べて駆動トルクが少なくなるため、その分オーバ
ーランも大きくなる。つまり、クリーナーレス方式の画
像形成装置の方が、緊急停止時に感光体に付着した現像
キャリアを現像スリーブに再回収できない場合が多くな
る。
【0015】このように、感光体上に現像スリーブから
離脱した現像キャリアが付着している状態で、画像形成
装置が次の画像形成動作やその準備動作に入り、感光体
が回転すると、感光ドラム表面の現像キャリアが転写部
や帯電部へと搬送されてしまう。
【0016】現像キャリアが付着したままの感光体が転
写部を通過すると、従来例1のような構成では転写ロー
ラの加圧力によって現像キャリアが感光体に押し付けら
れ、感光体表面に現像キャリアの埋め込みや傷が発生
し、斑点状の画像不良をひきおこしてしまう可能性があ
った。特に、フルカラー画像形成装置において中間転写
体を用いたものは、ジャム発生後の処理時に感光体と中
間転写体を離間する必要がないため、コスト的に有利な
ように中間転写体の離間機構を省いて感光体に対する転
写ローラの加圧が解除されない構成をとる場合があり、
この場合は転写ローラの離間によるこれらの問題の回避
が困難である。
【0017】またこの現像キャリアが帯電ローラまで達
すると、同様に帯電ローラの加圧力で現像キャリアが感
光体に押し付けられ、感光体表面や帯電ローラを傷つけ
るなどして同様に画像不良を引き起こす可能性があっ
た。
【0018】また従来例2において、感光体上に付着し
た現像キャリアが磁気ブラシ帯電部材内に混入すると、
磁気ブラシ帯電部材の帯電能力が劣化する。これは、磁
気ブラシ帯電部材の磁気ブラシを形成する帯電キャリア
は、その帯電性能を保持するために比較的低抵抗に調整
されているのに比べ、現像キャリアは感光体上の静電潜
像を乱すことがないように比較的高抵抗に調整されてい
るからである。この結果感光体表面電位が下がり、画像
上に白地かぶりなどを引き起こす可能性があった。
【0019】従って、本発明の目的は、クリーナーレス
方式および2成分現像方式を用いた画像形成装置におい
て、装置の緊急停止、強制的な電源オフによる装置の停
止が発生した時などに、感光体に付着した現像キャリア
が転写部や帯電部へ搬送されることによる、感光体や帯
電ローラの傷、感光体への現像キャリアうめ込み、また
磁気ブラシ帯電部材の帯電能力劣化などを防止して、斑
点状の画像不良や白地かぶり、画像濃度変動などを生ず
ることのない、高品位で安定した画像形成装置を提供す
ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的は本発明によ
る画像形成装置によって達成される。
【0021】本発明による画像形成装置の第1は、静電
潜像を担持する回動自在な潜像担持体と、その潜像担持
体を帯電させる帯電手段と、帯電された潜像担持体を露
光して静電潜像を形成するための露光手段と、潜像担持
体上の静電潜像にトナーを現像して可視像化する現像手
段と、潜像担持体上の可視像を転写材へ転写する転写手
段とを含む作像プロセス手段にて画像形成を行う画像形
成装置であり、現像手段は現像剤としてトナーとキャリ
アを用いた2成分現像剤を用い、また現像手段が転写材
に対するトナー像転写後の潜像担持体に残留したトナー
を回収するクリーニング手段を兼ねている画像形成装置
において、画像形成装置がその画像形成動作を正常に終
了しなかった場合、次の画像形成に備える復帰動作の中
に、潜像担持体を画像形成時の回動方向とは逆方向に回
動させる動作を含むことを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0022】特に、潜像担持体を回動するための第1の
駆動手段を備え、画像形成装置がその画像形成動作を正
常に終了せず、第1の駆動手段による潜像担持体の駆動
が停止した場合に適用すると好ましい。
【0023】また、現像手段は2成分現像剤を担持して
前記潜像担持体と対向する領域へと搬送する現像剤搬送
手段と、現像剤搬送手段に少なくとも直流電圧を印加す
るためのバイアス供給手段とを備えており、画像形成装
置がその画像形成動作を正常に終了せず、バイアス供給
手段による現像剤搬送手段への電圧印加が停止した場
合、に適用すると好ましい。
【0024】また、現像剤搬送手段が回動自在に設けら
れ、現像剤搬送手段を回動するための第2の駆動手段を
備え、次の画像形成に備える復帰動作の中に、現像剤搬
送手段を回動させる動作を含むと好ましい。
【0025】また、帯電手段が前記潜像担持体に接触す
る弾性部材からなるような場合、または磁性帯電粒子を
磁性帯電粒子担持体により磁気拘束し、形成された磁気
ブラシを前記潜像担持体に接触させる磁気ブラシ帯電部
材からなるような場合に適用すると好ましい。
【0026】また、前記転写手段は前記潜像担持体方向
に対して加圧されており、画像形成装置の制御によって
この加圧を解除することがない場合に適用すると好まし
い。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は本発明に
よる画像形成装置の第一の実施例を説明する図である。
【0028】図1において、潜像担持体である感光ドラ
ム1は回動自在に設けられており、感光ドラム駆動モー
ター(不図示)の駆動力によって回転する。画像形成動
作中の感光ドラム1の回転方向は図1において右回り
(反時計周り)である。感光ドラム1には金属軸をとり
かこむように導電ゴム層を設けた構造の帯電ローラ2が
圧接していて、感光ドラム1の回転に従い回転する。帯
電ローラ2には帯電バイアスとして、−600VのDC
電圧が印加される。このバイアス電圧によって感光ドラ
ム1の表面は一様に帯電され、その値は帯電バイアスの
DC値より若干低く、−550V程度である。次に画像
部に対応してレーザー3による露光を行うと、感光ドラ
ム1の表面電位が−200V程度に低下する。現像装置
4内に回転自在に設けられた現像スリーブ8は非磁性の
金属からなる素管であり、内部に現像装置4に対して固
定に配置されたマグネットローラ9を内蔵している。マ
グネットローラ9の磁力によって現像装置4内に収容さ
れた2成分現像剤が現像スリーブ8表面に吸引され、現
像スリーブ8の回転によって感光ドラム1と対向する領
域(現像領域)に2成分現像剤を搬送する。マグネット
ローラ9は現像領域付近に磁極を形成し、この磁界によ
って2成分現像剤内の現像キャリアが磁気ブラシを形成
する。この磁気ブラシが感光ドラム1表面と接触する。
【0029】ここで本実施例の2成分現像剤について説
明する。トナーとしては、スチレンアクリルモノマーに
着色剤および荷電制御剤を添加したモノマー組成物を水
系の媒体中で懸濁重合を行う懸濁重合法によって製造さ
れた球形状のトナー(重合トナー)を用いた。また現像
キャリアとしては、フェライト粒子をシリコン樹脂でコ
ートしたものを用いた。トナー樹脂に添加する内添剤お
よびトナーに添加する外添剤、および現像キャリアのシ
リコン樹脂コート剤の内添剤などを適宜選ぶことで、ト
ナーは安定的にマイナス(ネガ)帯電する。
【0030】現像スリーブ8には現像バイアスとして−
400VのDC電圧に加え、ピークトゥピーク値で18
00VのAC電圧成分が印加される。トナーはネガ帯電
しているため、−550Vの非画像部にはトナーは付着
せず、また−200Vの画像部にはトナーが付着し、静
電潜像はトナー像として顕像化される。
【0031】このトナー像は不図示の転写紙搬送手段に
て搬送された転写紙6と接触する。転写紙6は、金属軸
をとりかこむように導電スポンジ層を設けた転写ローラ
5によって感光ドラム1に圧接される。また転写ローラ
5にはDC値+200Vの転写バイアスが印加されてお
り、感光ドラム1の画像部との間に図1の上方向をむく
電界を形成する。この電気力によってマイナス帯電した
トナーを転写紙6にひきつける。その後転写紙6を感光
ドラム1から剥離し、定着ローラ7によって加熱/加圧
することでトナーを溶融し、転写紙6上に永久トナー画
像を得る。
【0032】転写工程で感光ドラム2上に残った転写残
トナーは転写バイアスの影響をうけてポジ極性に変化し
ている。この転写残トナーは、帯電ローラ2と感光ドラ
ム1間ニップを通過する際に、帯電ローラ2に印加され
た帯電バイアスによって再びネガ帯電性を帯び、現像領
域を通過する際に現像バイアスによって、現像装置4内
のトナーと同様に、非画像部では現像スリーブ8側に戻
り、画像部では感光ドラム1へ付着する。
【0033】本実施例ではトナーとして重合トナーを用
いており、その形状は一般的に使用される粉砕トナーに
比較してはるかに球形度が高い。このようなトナーに金
属酸化物などからなる外添剤を適宜外添することで離形
性が大きく向上するため、本実施例の画像形成装置にお
ける転写効率(感光ドラム1上にのせたトナー量に対す
る、転写紙6に転写されたトナー量の割合)は95%程
度である。このため転写残トナーは非常に少なく、帯電
ローラ2による感光ドラム1の帯電や、レーザー3によ
る感光ドラム1の露光に与える影響はほとんどない。
【0034】このようにして現像装置4に転写残トナー
回収・再利用する機能をもたせ、クリーナーレス方式を
実現している。
【0035】次に本発明の特徴的な部分について説明す
る。図2は本実施例の画像形成装置の画像形成動作およ
び緊急停止時に行う動作を説明する図である。まず通常
の画像形成動作について説明する。ステップ1で電源を
オンされた画像形成装置は、不図示の定着ローラ温度セ
ンサによって定着温度が170℃に達しているかを確認
し(ステップ2)、達していなければ(ステップ2がN
Oの場合)ステップ2を繰り返し、達していれば(ステ
ップ2がYESの場合)ステップ3の画像形成準備動作
を行う。画像形成準備動作は、画像形成装置が放置され
ていた場合などに発生する感光ドラム1上に部分的に発
生する露光特性変化を均一化するなどの目的があり、帯
電ローラ2による帯電とレーザー3による露光を感光ド
ラム1が数回転する分繰り返す。この動作が終了した
後、画像形成装置はプリントを受けつける状態を開始す
る(ステップ4)。
【0036】ステップ4の状態でプリント開始の指示が
画像形成装置に与えられると(ステップ5)、画像形成
装置は画像形成動作を開始する(ステップ6)。この画
像形成動作の間、つねにステップ7の異常検知を行って
おり(ステップ7)、異常がない場合は画像形成終了動
作を行い、ステップ4に戻る(*2)。
【0037】ステップ7において画像形成中に紙づまり
などの異常が発生した場合には、ステップ9の緊急停止
動作を行う。緊急停止動作の内容としては、感光ドラム
1の回転駆動停止、帯電ローラ2、現像スリーブ8、転
写ローラ9などへのバイアス供給停止、感光ドラム1に
対する転写ローラ9の当接解除、などが含まれる。
【0038】緊急停止を行った後、画像形成装置はユー
ザーに対して障害を除去する指示を出し(ステップ1
0)、障害が除去されているかどうかのチェックを開始
する(ステップ11)。障害が除去されていない場合
(ステップ11がNOの場合)はステップ10に戻る。
【0039】ここで、本実施例の画像形成装置において
も、従来例と同様に、感光ドラム1に現像キャリアの付
着が発生し、感光ドラム1のオーバーランにより付着し
た現像キャリアがマグネットローラ9による磁力の範囲
外へと搬送されてしまう場合がある。
【0040】そこで本実施例では、ユーザーによって障
害が除去され、再び画像形成装置を動作可能な状態にも
どしてもよい状態になったら(ステップ11がYESの
場合)、ステップ12に進み、感光ドラム1を逆回転
(左回りに回転)する動作を加える。
【0041】感光ドラム1の逆回転動作は、感光ドラム
駆動モーターの回転方向を逆にすることで行う。本実施
例の感光ドラム駆動モーターはPLL制御で定速回転す
るDCモーターであるが、この感光ドラム駆動モーター
を制御する回路基板に回転方向選択回路を加えるなどし
て比較的廉価に達成できる。また、逆回転する回転量
は、感光ドラム1上の、現像キャリアが付着した領域が
現像領域にもどる程度でよい。
【0042】ステップ12のような逆回転動作により、
感光ドラム1に付着した現像キャリアをマグネットロー
ラ9の磁力の及ぶ範囲に搬送し、現像スリーブ8上に回
収することができる。この際、現像バイアスはDC、A
C成分共に印加されないことが好ましい。特にACバイ
アスを印加しないことで、付着した現像キャリアは電気
力の影響を受けずに磁気力のみによってより確実に現像
スリーブ8に回収されるからである。
【0043】その後ステップ2へと戻ることで画像形成
装置を画像形成可能な状態へ復帰させるが、ステップ3
時に感光ドラム1が正規の方向に回転しても、感光ドラ
ム1上の現像キャリアはすでにステップ12で回収され
ており、帯電ローラ2へ搬送されて不具合をおこすこと
はない。すなわち、本実施例のような、クリーナーレス
方式および2成分現像方式を用いた画像形成装置におい
て、装置の緊急停止時に感光体に付着した現像キャリア
が帯電部へ搬送されることによる、感光体への傷、現像
キャリアうめ込み、帯電ローラの傷や制御不良を防止し
て、斑点状の画像不良を生ずることのない、高品位で安
定した画像形成装置を提供するという本発明の目的を達
成できる。
【0044】(第2の実施例)図3は本発明による画像
形成装置の第2の実施例を説明する図である。
【0045】本実施例の画像形成装置は第1の実施例の
ような感光ドラム1を複数配置することでフルカラー画
像の形成を可能としたものである。以下においてイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の画像形成にかか
わる構成要素は、その番号の後にY、M、C、Kの符号
をつけて表現する。またこれらの構成要素を単に番号の
みで表した場合は各色における構成要素を共通して指す
ものとする。
【0046】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各
色のトナー像は、各色の感光ドラム1(画像形成中は図
3の右回りに回転)上に形成されたのち、1次転写ロー
ラ5によって中間転写ベルト10上に4色重ねて転写さ
れ、2次転写ローラ11によって転写紙6上にまとめて
転写される。転写紙6は感光ドラム1と中間転写ベルト
10間を通過しないので、万一ジャムが発生した場合で
も感光ドラム1から中間転写ベルト10を離間する必要
はない。このため感光ドラム1にはつねに中間転写ベル
ト10が、1次転写ローラ5の加圧によって当接してい
る。
【0047】また本実施例では感光ドラム1の帯電手段
として磁気ブラシ帯電器12を備えている。磁気ブラシ
帯電器12はちょうど現像装置4のような構成である
が、2成分現像剤のかわりに磁性帯電粒子を保持してい
る。この磁性帯電粒子はその体積抵抗が104Ω・cm
程度であり、DC成分にAC成分を重畳した帯電バイア
スによって感光ドラム1の表面をマイナスに帯電する。
【0048】トナー像転写後の感光ドラム1に残留した
転写残トナーは、磁気ブラシ帯電器12の磁気ブラシ部
に混入して一時的に回収される。これは感光ドラム1表
面が転写バイアスの影響で若干ポジ側にその帯電特性を
変化させているため、同様にポジ化した転写残トナーは
帯電バイアスによってよりマイナス側にある磁気ブラシ
部に電気的に移動するからである。回収された転写残ト
ナーは磁性粒子との摩擦をうけることでポジからネガヘ
と帯電特性を変え、帯電バイアスのAC成分により少量
ずつ感光ドラム1へと付着し、現像領域へと搬送され、
現像装置4で現像同時クリーニングされる。
【0049】本実施例で用いたトナーは実施例1のもの
と同様である。また現像キャリアは、フェノールおよび
ホルマリン、メタノール、水の混合溶液にマグネタイト
及びα−ヘマタイトを加え、懸濁重合して得られる粒子
をシリコン樹脂でコートしたフェノール樹脂磁性キャリ
アを用いた。
【0050】本実施例の画像形成装置においては、図4
に示したような画像形成動作、および緊急停止時に行う
動作を行う。
【0051】図4に示したとおり、本実施例においては
第1の実施例におけるステップ12で行った感光ドラム
1の逆回転(回転方向は図3において左回り)動作時
に、同時に現像スリーブ8の回転動作を行う(ステップ
12a)。このことによって感光ドラム1に付着した現
像キャリアをマグネットローラ9の磁力の及ぶ範囲に搬
送し、現像スリーブ8上に付着させた後に、連やかに現
像装置4内に回収することができるため、本発明の効果
がより確実に達成される。
【0052】また、本実施例では、画像形成装置を制御
する制御装置(不図示)内に、画像形成動作が正常に終
了したかどうかを判別するためのメモリ機構を備えてい
る。
【0053】ステップ6aで画像形成動作が開始される
と、同時にメモリ機構内のフラグ変数に1が代入され
る。ステップ7で異常検知がされず(ステップ7のN
O)、画像形成終了動作(ステップ8)を通過すれば、
画像形成の一連の動作が正常終了したものとしてフラグ
変数に0を代入する(ステップ8a)。ステップ7で異
常検知がされた場合(ステップ7のYES)、緊急停止
(ステップ9)、障害除去をユーザーに指示(ステップ
11)と進み、障害が除去されれば(ステップ11のY
ES)、ステップ12aで感光ドラム1を逆回転し、同
時に現像スリーブ8を回転させる。ステップ12aの終
了後、フラグ変数に0を代入して(ステップ12b)ス
テップ2へ進む(*2)。
【0054】またステップ6の画像形成動作中に万一停
電などで電源が瞬断された場合、フラグ変数は1のまま
であり、この値が不図示のバックアップ電源により制御
装置内に保存される。このため電源瞬断時の感光ドラム
1への現像キャリア付着が発生していた場合でも、電源
投人後ステップ2aにてフラグ変数が1である場合(ス
テップ2bのNO)が選択されてステップ2bの付着現
像キャリア回収動作を行うことができる。
【0055】以上のようにすることで、本実施例のよう
なクリーナーレス方式および2成分現像方式を用いた画
像形成装置において、装置の緊急停止、強制的な電源オ
フによる装置の停止が発生した時に、感光体に付着した
現像キャリアが転写部へ搬送されることによる感光ドラ
ムの傷や現像キャリアうめ込み、また感光体に付着した
現像キャリアが帯電部へ搬送されることによる磁気ブラ
シ帯電部材の帯電能力劣化などを防止して、斑点状の画
像不良や白地かぶり、画像濃度変動などを生ずることの
ない、高品位で安定した画像形成装置を提供するという
本発明の目的を達成できる。
【0056】以上2つの実施例を挙げて説明したが、詳
細な構成はこれらに限定されるものではなく、本発明の
効果を得られるような範囲内でさまざまな構成をとるこ
とが可能である。
【0057】例えば画像形成装置の動作や、付着した現
像キャリアの回収動作などは図2や図4に示したとおり
でなくともよく、たとえば電源オン時に必ず感光ドラム
の逆回転動作が入るようにすれば制御が簡略化できる。
また異常検知時に以上の内容を場合分けして、必要な時
のみに感光ドラム1の逆回転動作を行うなどすれば、障
害除去からプリント受付の時間を最低限に抑えることが
できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、2成分
現像方式を用いた現像手段がトナー像転写後の潜像担持
体に残留したトナーを回収するクリーニング手段を兼ね
ている画像形成装置において、画像形成装置がその画像
形成動作を正常に終了しなかった場合、次の画像形成に
備える復帰動作の中に、潜像担持体を画像形成時の回動
方向とは逆方向に回動させる動作を含むことを特徴とす
る画像形成装置である。
【0059】このような構成により、装置の緊急停止
や、強制的な電源オフによる装置の停止が発生した時
に、感光体に付着した現像キャリアが転写部や帯電部へ
搬送されることによる、感光体や帯電ローラの傷、感光
体への現像キャリアうめ込み、また磁気ブラシ帯電部材
の帯電能力劣化などを防止して、斑点状の画像不良や自
地かぶり、画像濃度変動などを生ずることのない、高品
位で安定した画像形成装置を提供するという、本発明の
目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例による画像形成装置の構
成を説明する図
【図2】 本発明の第1実施例による画像形成装置の動
作を説明する図
【図3】 本発明の第2実施例による画像形成装置の構
成を説明する図
【図4】 本発明の第2実施例による画像形成装置の動
作を説明する図
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 レーザー 4 現像装置 5 転写ローラまたは1次転写ローラ 6 転写紙 7 定着装置 8 現像スリーブ 9 マグネットローラ 10 中間転写ベルト 11 2次転写ローラ 12 磁気ブラシ帯電器
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DC14 ED02 ED08 EE04 EF07 EK04 2H077 AA37 AD02 AD06 AD36 AE06 DB14 EA03 FA26 GA13 GA17 2H200 FA14 GA12 GA14 GA16 GA23 GA29 GA34 GA45 GA47 GA53 GA57 GA59 GB14 GB22 GB25 GB37 HA02 HA28 HB12 HB17 HB45 HB46 HB47 JA02 JA25 JA26 JA27 JB10 JC03 JC07 MA03 MA08 MA20 MB01 MB04 MC01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する回動自在な潜像担持
    体と、その潜像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電さ
    れた潜像担持体を露光して静電潜像を形成するための露
    光手段と、潜像担持体上の静電潜像にトナーを現像して
    可視像化する現像手段と、潜像担持体上の可視像を転写
    材へ転写する転写手段とを含む作像プロセス手段にて画
    像形成を行う画像形成装置であり、現像手段は現像剤と
    してトナーとキャリアを用いた2成分現像剤を用い、ま
    た現像手段が転写材に対するトナー像転写後の潜像担持
    体に残留したトナーを回収するクリーニング手段を兼ね
    ている画像形成装置において、画像形成装置がその画像
    形成動作を正常に終了しなかった場合、次の画像形成に
    備える復帰動作の中に、潜像担持体を画像形成時の回動
    方向とは逆方向に回動させる動作を含むことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記潜像担持体を回動するための潜像担
    持体駆動手段を備え、前記画像形成装置がその画像形成
    動作を正常に終了せず、前記潜像担持体駆動手段による
    前記潜像担持体の駆動が停止した場合、次の画像形成に
    備える復帰動作の中に、潜像担持体を画像形成時の回動
    方向とは逆方向に回動させる動作を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像手段は前記2成分現像剤を担持
    して前記潜像担持体と対向する領域へと搬送する現像剤
    搬送手段と、前記現像剤搬送手段に少なくとも直流電圧
    を印加するためのバイアス供給手段とを備え、前記画像
    形成装置がその画像形成動作を正常に終了せず、前記バ
    イアス供給手段による前記現像剤搬送手段への電圧印加
    が停止した場合、次の画像形成に備える復帰動作の中
    に、潜像担持体を画像形成時の回動方向とは逆方向に回
    動させる動作を含むことを特徴とする請求項1または2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤搬送手段が回動自在に設けら
    れ、その現像剤搬送手段を回動するための現像剤搬送手
    段駆動手段を備え、前記次の画像形成に備える復帰動作
    の中に、現像剤搬送手段駆動手段によって現像剤搬送手
    段を回動させる動作を含むことを特徴とする請求項1か
    ら3の何れか1項記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電手段は、前記潜像担持体に接触
    する弾性部材からなることを特徴とする請求項1から4
    の何れか1項記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電手段は、磁性帯電粒子を磁性帯
    電粒子担持体により磁気拘束し、形成された磁気ブラシ
    を前記潜像担持体に接触させる磁気ブラシ帯電部材から
    なることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写手段は前記潜像担持体方向に対
    して加圧されており、画像形成装置の制御によってこの
    加圧を解除することがないことを特徴とする請求項1か
    ら6の何れか1項記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005031334A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Canon Inc 画像形成装置
JP2015135361A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 株式会社リコー 画像形成装置

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