JP2003015140A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置および電子機器

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JP2003015140A
JP2003015140A JP2001194940A JP2001194940A JP2003015140A JP 2003015140 A JP2003015140 A JP 2003015140A JP 2001194940 A JP2001194940 A JP 2001194940A JP 2001194940 A JP2001194940 A JP 2001194940A JP 2003015140 A JP2003015140 A JP 2003015140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示領域に形成されている分厚い感光性
樹脂層を有効利用して基板間距離のばらつきを緩和し
て、表示品位の向上を図った電気光学装置、およびそれ
を用いた電子機器を提供すること。 【解決手段】 液晶装置100において、TFTアレイ
基板10の画像表示領域10aには、光反射膜8aの下
層側に感光性樹脂13、7からなる凹凸形成層13aお
よび上層膜7aが形成されている。画像表示領域10a
とシール材52との間には駆動回路形成領域110が形
成されており、この領域に存在する低所領域140およ
び高所領域120については、感光性樹脂7、13を選
択して形成することにより高低差を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に電気光学物
質が保持された電気光学装置、およびそれを用いた電子
機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶装置などの電気光学装置は、各種機
器の直視型あるいは投射型の表示装置として用いられて
いる。このような電気光学装置のうち、例えば、アクテ
ィブマトリクス型の液晶装置では、図19に示すよう
に、対向配置されたTFTアレイ基板10と対向基板2
0とがシール材52で貼り合わされているとともに、基
板間でシール材52で区画された領域内に電気光学物質
としての液晶50が保持されている。また、TFTアレ
イ基板10と対向基板20との間には、これらの基板間
隔を制御するギャップ材(図示せず)が介在している。
【0003】また、反射型あるいは半透過・半反射型の
アクティブマトリクス型の液晶装置100では、TFT
アレイ基板10の表面のうち、シール材52で区画され
た領域内の画像表示領域10aに、対向基板20の側か
ら入射してきた外光を対向基板20の方に向けて反射す
るための光反射膜8aが透明な画素電極9aの下層側に
形成されており、対向基板20側から入射した光をTF
Tアレイ基板10の側で反射し、対向基板10の側から
出射された光によって画像を表示する。
【0004】このような反射型あるいは半透過・半反射
型の液晶装置100において、光反射膜8aで反射され
た光の方向性が強いと、画像をみる角度で明るさが異な
るなどの視野角依存性が顕著に出てくる。そこで、液晶
装置100を製造する際、図20(A)に示すように、
第2層間絶縁膜5(表面保護膜)の表面に、アクリル樹
脂などといった第1の感光性樹脂13を厚めに塗布した
後、露光マスク510を介して第1の感光性樹脂13を
露光し、現像することによって、図20(B)に示すよ
うに、所定パターンの凹凸形成層13aを形成し、その
上層側に形成される光反射膜8aの表面に凹凸パターン
8gを形成している(図19を参照)。また、図20
(C)に示すように、凹凸形成層13aの上層側に、同
じくアクリル樹脂などの第2の感光性樹脂層7を塗布し
た後、露光マスク520を介して第2の感光性樹脂7を
露光し、現像ベークすることによって、図20(D)に
示すように、コンタクトホールを備えた上層膜7aを形
成し、図19に示すように、凹凸形成層13aのエッジ
などが凹凸パターン8gに出ないようにしている。
【0005】ここで、凹凸形成層13aに用いられた第
1の感光性樹脂13、および上層膜7aに用いられた第
2の感光性樹脂7は、画像表示領域10aにおいて画素
スイッチング用のTFT30の層間絶縁膜としても残さ
れている。但し、画像表示領域10aとシール材52と
の間の領域には、凹凸形成層13aに用いられた第1の
感光性樹脂13、および上層膜7aに用いられた第2の
感光性樹脂7のいずれもが残されていない。
【0006】また、液晶装置100では、画像表示領域
10aとシール材52の形成領域との間の領域が、画素
スイッチング用のTFT30を駆動する走査線駆動回路
104などを形成した駆動回路形成領域110として利
用されることがある。このような走査線駆動回路104
では、画素スイッチング用のTFT30の形成工程を利
用して駆動回路用のTFTが形成されてり、このような
駆動回路用のTFTは相補回路を構成している。ここ
で、走査線駆動回路104では、相補型のTFTから構
成されるが、図19には1つのTFT30′のみを表し
てある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶装置100のように、画像表示領域10aとシール
材52の形成領域との間の領域を駆動回路形成領域11
0として利用した場合には、TFTアレイ基板10と対
向基板20との基板間隔が面内方向でばらついてしま
い、その結果、液晶50の厚さの均一性が損なわれてし
まい、表示ムラや色ずれが発生しやすくなるという問題
点がある。その理由は以下のとおりである。
【0008】まず、駆動回路形成領域110において、
TFT30′が存在する領域は、下地保護膜11、半導
体膜1′、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3a′、第1層
間絶縁膜4、ソース配線6a′、ドレイン配線6b′、
第2層間絶縁膜5、配向膜12がこの順に積層された高
所領域120となっているのに対して、TFT30′が
存在しない領域は、下地保護膜11、ゲート絶縁膜2、
第1層間絶縁膜4、第2層間絶縁膜5、配向膜12はあ
るが、半導体膜1′、ゲート電極3a′、ソース配線6
a′、ドレイン配線6b′がない低所領域140になっ
ており、このような高低差があると、TFTアレイ基板
10と対向基板20との間にギャップ材を介在させて
も、その基板間隔制御機能が有効に作用しないからであ
る。
【0009】次に、画像表示領域10aには、凹凸形成
層13aに用いられた第1の感光性樹脂13、および上
層膜7aに用いられた第2の感光性樹脂7が形成されて
いるのに対して、駆動回路形成領域110には、これら
の感光性樹脂7、13が除去されている。このため、両
領域間に高低差があり、このような高低差があると、T
FTアレイ基板10と対向基板20との間にギャップ材
を介在させても、その基板間隔制御機能が有効に作用し
ないからである。
【0010】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
画像表示領域に形成されている分厚い感光性樹脂層を有
効利用して基板間距離のばらつきを緩和して、表示品位
の向上を図った電気光学装置、およびそれを用いた電子
機器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、画素電極、および該画素電極に接続す
る画素スイッチング用素子がマトリクス状に配置された
画像表示領域を備えた第1の基板と、該第1の基板に対
して所定の間隙を介してシール材で貼り合わされた第2
の基板と、前記シール材で区画された間隙内に保持され
た電気光学物質と、前記シール材で区画された領域内で
前記第1の基板と前記第2の基板との間に介在して当該
基板間の間隙を制御するギャップ材とを有する電気光学
装置において、前記第1の基板上には、前記画像表示領
域内に感光性樹脂層が形成され、前記第1の基板上に
は、前記画像表示領域と前記シール材との間の領域に高
さの異なる高所領域および低所領域が存在するととも
に、前記低所領域と前記高所領域との高低差が前記画像
表示領域と前記シール材との間の領域に形成された前記
感光性樹脂層によって緩和されていることを特徴とす
る。
【0012】本発明では、画像表示領域に形成された感
光性樹脂を利用して高低差の緩和を行っているため、基
板間距離の面内方向におけるばらつきが極めて小さい。
従って、液晶などといった電気光学物質の層厚が面内方
向でばらつかないので、表示ムラや色ずれが発生せず、
品位の高い表示を行うことができる。ここで、感光性樹
脂は、露光、現像によって任意に場所に形成できるの
で、工程数を増やさなくても高低差の緩和を行うことが
できる。
【0013】また、前記画像表示領域と前記シール材と
の間の領域の高低差を解消できるのであれば、前記第1
の基板上には前記画像表示領域と前記シール材との間の
領域に、前記画素スイッチング用素子を駆動する駆動回
路を備えた駆動回路形成領域を形成することができる。
特に駆動回路形成領域に高低差がある場合には、それを
解消することを目的にダミーの配線を設けるなどの対策
をとることができないが、画像表示領域に形成する感光
性樹脂を利用するのであれば、駆動回路形成領域におい
ても高低差を容易に緩和することができる。
【0014】本発明において、前記低所領域と前記高所
領域との高低差を前記感光性樹脂層によって緩和するに
あたっては、例えば、前記高所領域と比較して前記低所
領域に前記感光性樹脂層が厚く形成する。
【0015】本発明において、前記低所領域と前記高所
領域との高低差を前記感光性樹脂層によって緩和するに
あたって、前記画像表示領域では前記感光性樹脂層が多
層に形成されている場合には、前記高所領域と比較して
前記低所領域で前記感光性樹脂層の積層数を多くしても
よい。
【0016】本発明において、前記低所領域と前記高所
領域との高低差を前記感光性樹脂層によって緩和するに
あたっては、前記感光性樹脂層が前記低所領域に形成さ
れているのに対して前記高所領域に形成されていない構
成であってもよい。
【0017】本発明において、前記画像表示領域と前記
シール材との間の領域では、前記感光性樹脂層が島状に
形成されていてもよい。
【0018】本発明において、前記第1の基板上の前記
画像表示領域と前記シール材との間の領域は、前記画像
表示領域と略同一の高さになっていることが好ましい。
すなわち、前記第1の基板上の前記画像表示領域と前記
シール材との間の領域、および前記画像表示領域の双方
に感光性樹脂層を形成して双方の高低差を解消すれば、
基板間隔のばらつきを緩和できるので、表示品位をさら
に向上することができる。
【0019】本発明において、前記第1の基板上の前記
画像表示領域内には、当該基板の表面側に入射した光を
反射するための光反射膜が形成される場合があり、この
場合、前記感光性樹脂層は、前記画像表示領域内で前記
光反射膜の下層側に、当該光反射膜の表面に光散乱用の
凹凸パターンを付与する凹凸形成層として形成される。
このような凹凸形成層を形成するための感光性樹脂層で
あれば分厚いので、かなりの高低差であっても容易に解
消できる。
【0020】また、本発明において、前記第1の基板上
の前記画像表示領域内には、当該基板の表面側に入射し
た光を反射する光反射膜が形成される場合があり、この
場合、前記感光性樹脂層は、前記画像表示領域内で前記
光反射膜の下層側に、当該光反射膜の表面に光散乱用の
凹凸パターンを付与する凹凸形成層、および前記凹凸形
成層の表面側を覆う上層膜として形成してもよい。分厚
い感光性樹脂層が2層あれば、かなりの高低差であって
も容易に解消でき、かつ、高低差に応じて2層の感光性
樹脂層のいずれを用いるかを選択できるので、いろいろ
な高低差を解消できる。
【0021】本発明において、前記画素スイッチング素
子は、例えば、薄膜トランジスタであり、この場合、前
記駆動回路では、薄膜トランジスタによって相補回路が
構成される。
【0022】本発明は、前記電気光学物質として液晶を
用いた場合、特に有効である。すなわち、電気光学物質
として液晶を用いた場合、基板間距離のばらつきが表示
品位に大きな影響を及ぼすので、本発明によって、基板
間距離のばらつきを解消すれば、液晶装置において表示
品位を顕著に向上することができる。
【0023】本発明を適用した電気光学装置は、携帯電
話機、モバイルコンピュータなどといった電子機器の表
示装置として用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0025】[実施の形態1] (電気光学装置の基本的な構成)図1は、本発明を適用
した電気光学装置としての液晶装置を各構成要素ととも
に対向基板の側から見た平面図であり、図2は、図1の
H−H′断面図である。図3は、液晶装置の画像表示領
域においてマトリクス状に形成された複数の画素におけ
る各種素子、配線等の等価回路図である。なお、本発明
を適用した液晶装置の基本的な構成は、図19および図
20を参照して説明したものと同様であるため、共通す
る機能を有する部分には同一の符号を付して説明する。
また、本形態の説明に用いた各図では、各層や各部材を
図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各
部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0026】図1および図2において、本形態の液晶装
置100(電気光学装置)は、TFTアレイ基板10
(第1の基板)と対向基板20(第2の基板)とがシー
ル材52によって貼り合わされ、このシール材52によ
って区画された領域(液晶封入領域)内には、電気光学
物質としての液晶50が挟持されている。シール材52
の形成領域の内側領域には、遮光性材料からなる周辺見
切り53が形成され、この周辺見切り53の内側領域が
画像表示領域10aになっている。
【0027】シール材52で区画された領域内では、T
FTアレイ基板10と対向基板20との間に多数のギャ
ップ材55が介在しており、このギャップ材55は、T
FTアレイ基板10と対向基板20との間の間隙を制御
している。ここで、ギャップ材55は、プラスチックビ
ーズなどといった粒子として図示してあるが、TFTア
レイ基板10あるいは対向基板20の側に、樹脂によっ
て柱状に形成する場合もある。
【0028】本形態では、シール材52の外側領域を利
用して、データ線駆動回路101、および実装端子10
2がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されてお
り、この一辺に隣接する2辺においては、画像表示領域
10aとシール材52との間の領域を利用して走査線駆
動回路104が形成されている。このため、画像の表示
に直接、寄与しない額縁領域を狭めることができる。
【0029】TFTアレイ基板10の残る一辺では、画
像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路1
04の間をつなぐための複数の配線105がシール材5
2の下層側を通っている。また、周辺見切り53の下層
側などを利用して、プリチャージ回路や検査回路が設け
られることもある。また、対向基板20のコーナー部の
少なくとも1箇所においては、TFTアレイ基板10と
対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導
通材106が形成されている。
【0030】なお、液晶装置100では、使用する液晶
50の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマティッ
ク)モード、STN(スーパーTN)モード等々の動作
モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラック
モードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、
偏光板などが所定の向きに配置されるが、ここでは図示
を省略してある。
【0031】また、液晶装置100をカラー表示用とし
て構成する場合には、対向基板20において、TFTア
レイ基板10の各画素電極(後述する)に対向する領域
にRGBのカラーフィルタをその保護膜とともに形成す
る。
【0032】液晶装置100において、画像表示領域1
0aでは、図3に示すように、複数の画素100aがマ
トリクス状に構成されているとともに、これらの画素1
00aの各々には、画素電極9a、およびこの画素電極
9aを駆動するための画素スイッチング用のTFT30
が形成されており、画素信号S1、S2・・・Snを供
給するデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的
に接続されている。データ線6aに書き込む画素信号S
1、S2・・・Snは、この順に線順次に供給しても構
わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対し
て、グループ毎に供給するようにしてもよい。また、T
FT30のゲートには走査線3aが電気的に接続されて
おり、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走
査信号G1、G2・・・Gmをこの順に線順次で印加す
るように構成されている。画素電極9aは、TFT30
のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素
子であるTFT30を一定期間だけそのオン状態とする
ことにより、データ線6aから供給される画素信号S
1、S2・・・Snを各画素に所定のタイミングで書き
込む。このようにして画素電極9aを介して液晶に書き
込まれた所定レベルの画素信号S1、S2、・・・Sn
は、図2に示す対向基板20の対向電極21との間で一
定期間保持される。
【0033】ここで、液晶50は、印加される電圧レベ
ルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、
光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイ
トモードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこ
の液晶50の部分を通過する光量が低下し、ノーマリー
ブラックモードであれば、印加された電圧に応じて入射
光がこの液晶50の部分を通過する光量が増大してい
く。その結果、全体として液晶装置100からは画素信
号S1、S2、・・・Snに応じたコントラストを持つ
光が出射される。
【0034】なお、保持された画素信号S1、S2、・
・・Snがリークするのを防ぐために、画素電極9aと
対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量
60を付加することがある。例えば、画素電極9aの電
圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時
間だけ蓄積容量60により保持される。これにより、電
荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い液晶装
置100が実現できる。なお、蓄積容量60を形成する
方法としては、図3に例示するように、蓄積容量60を
形成するための配線である容量線3bとの間に形成する
場合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する場合
もいずれであってもよい。
【0035】(TFTアレイ基板の構成)図4は、本形
態の液晶装置100に用いたTFTアレイ基板10の相
隣接する複数の画素群の平面図である。図5は、液晶装
置100の画素の一部を図4のA−A′線に相当する位
置で切断したときの断面図である。図6は、本形態の液
晶装置100の画像表示領域10a、駆動回路形成領
域、およびシール領域の断面図である。
【0036】図4において、TFTアレイ基板10上に
は、複数の透明なITO(Indium Tin Ox
ide)膜からなる画素電極9aがマトリクス状に形成
されており、これら各画素電極9aに対して画素スイッ
チング用のTFT30がそれぞれ接続している。また、
画素電極9aの縦横の境界に沿って、データ線6a、走
査線3a、および容量線3bが形成され、TFT30
は、データ線6aおよび走査線3aに対して接続してい
る。すなわち、データ線6aは、コンタクトホールを介
してTFT30の高濃度ソース領域1dに電気的に接続
し、画素電極9aは、コンタクトホールを介してTFT
3の高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続している。
また、TFT30のチャネル領域1a′に対向するよう
に走査線3aが延びている。蓄積容量60(蓄積容量素
子)は、画素スイッチング用のTFT30を形成するた
めの半導体膜1の延設部分1fを導電化したものを下電
極とし、この下電極41に、走査線3bと同層の容量線
3bが上電極として重なった構造になっている。
【0037】このように構成した各画素100aにおい
ては、画素電極9aが形成されている領域のうち、一点
鎖線8′で囲まれた領域は、透過モードで表示を行う透
過領域であり、後述する凹凸形成層および光反射膜が形
成されておらず、その他の領域は、後述する凹凸形成層
および光反射膜を備えた反射領域であり、ここでは反射
モードで表示を行う。
【0038】この反射領域のA−A′線における断面
は、図5に示すように、TFTアレイ基板10の表面
に、厚さが50nm〜100nmのシリコン酸化膜(絶
縁膜)からなる下地保護膜11が形成され、この下地保
護膜11の表面には、厚さが50nm〜100nmの島
状の半導体膜1aが形成されている。半導体膜1aの表
面には、厚さが約50〜100nmのシリコン酸化膜か
らなるゲート絶縁膜2aが形成され、このゲート絶縁膜
2aの表面に、厚さが500nm〜1000nmのアル
ミニウム膜からなる走査線3aがゲート電極として通っ
ている。半導体膜1aのうち、走査線3aに対してゲー
ト絶縁膜2aを介して対峙する領域がチャネル領域1
a′になっている。このチャネル領域1a′に対して一
方側には、低濃度ソース領域1bおよび高濃度ソース領
域1dを備えるソース領域が形成され、他方側には低濃
度ドレイン領域1cおよび高濃度ドレイン領域1eを備
えるドレイン領域が形成されている。
【0039】画素スイッチング用のTFT30の表面側
には、厚さが300nm〜800nmのシリコン酸化膜
からなる第1層間絶縁膜4、および厚さが100nm〜
300nmのシリコン窒化膜からなる第2層間絶縁膜5
(表面保護膜)が形成されている。第1層間絶縁膜4の
表面には、厚さが500nm〜1000nmのアルミニ
ウム膜からなるデータ線6aが形成され、このデータ線
6aは、第1層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホー
ルを介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続してい
る。第1層間絶縁膜4の表面にはデータ線6aと同時形
成されたドレイン電極6bが形成され、このドレイン電
極6bは、第1層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホ
ールを介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続し
ている。
【0040】第2層間絶縁膜5の上層には、後述するよ
うに、アクリル樹脂などの感光性樹脂からなる凹凸形成
層13aおよび上層膜7aがこの順に形成され、この上
層膜7aの表面には、厚さが50nmから200nmの
アルミニウム膜などからなる光反射膜8aが形成されて
いる。
【0041】光反射膜8aの上層には、ITO膜からな
る透明な画素電極9aが形成されている。画素電極9a
は、光反射膜8aの表面に直接、積層され、画素電極9
aと光反射膜8aとは電気的に接続されている。また、
画素電極9aは、上層膜7aを構成する感光性樹脂層、
凹凸形成層13aを構成する感光性樹脂層、および第2
層間絶縁膜5に形成されたコンタクトホールを介してド
レイン電極6bに電気的に接続している。
【0042】画素電極9aの表面側にはポリイミド膜か
らなる配向膜12が形成されている。この配向膜12
は、ポリイミド膜に対してラビング処理が施された膜で
ある。
【0043】また、高濃度ドレイン領域1eからの延設
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同
時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3a
と同層の容量線3bが上電極として対向することによ
り、蓄積容量60が構成されている。
【0044】なお、TFT30は、好ましくは上述のよ
うにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、およ
び低濃度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオ
ンの打ち込みを行わないオフセット構造を有していても
よい。また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの
一部)をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込
み、自己整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を
形成したセルフアライン型のTFTであってもよい。
【0045】また、本形態では、TFT30のゲート電
極(走査線3a)をソース−ドレイン領域の間に1個の
み配置したシングルゲート構造としたが、これらの間に
2個以上のゲート電極を配置してもよい。この際、各々
のゲート電極には同一の信号が印加されるようにする。
このようにデュアルゲート(ダブルゲート)、あるいは
トリプルゲート以上でTFT30を構成すれば、チャネ
ルとソース−ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防
止でき、オフ時の電流を低減することが出来る。これら
のゲート電極の少なくとも1個をLDD構造或いはオフ
セット構造にすれば、さらにオフ電流を低減でき、安定
したスイッチング素子を得ることができる。
【0046】(凹凸パターンの構成)図5および図6に
示すように、TFTアレイ基板10の画像表示領域10
a内の各画素100aには、光反射膜8aの表面のう
ち、TFT30の形成領域から外れた領域(図4を参
照)に、凸部8bおよび凹部8cを備えた凹凸パターン
8gが形成されている。
【0047】このような凹凸パターン8gを構成するに
あたって、本形態のTFTアレイ基板10では、光反射
膜8aの下層側のうち、光反射膜8aと平面的に重なる
領域には、アクリル樹脂などの感光性樹脂からなる凹凸
形成層13aが第2層間絶縁膜5の表面に厚めに、例え
ば2μm〜3μmの厚さに形成され、この凹凸形成層1
3aの上層には、同じくアクリル樹脂などの感光性樹脂
からなる上層膜7aが第2の樹脂層として厚めに、例え
ば1μm〜2μmの厚さで積層されている。このため、
光反射膜8aの表面には、凹凸形成層13aの有無に起
因する凹凸によって凹凸パターン8gが形成され、この
凹凸パターン8gでは、上層膜7aによって、凹凸形成
層13aのエッジなどが出ないようになっている。
【0048】なお、図6に示すように、シール材52が
形成されている領域では、走査線3aと同時形成された
導電膜3c、およびデータ線6aと同時形成された導電
膜6cからなる配線105が通っている。また、シール
材52が形成されている領域では画像表示領域10aに
おいて凹凸形成層13aを構成する感光性樹脂13を残
すとともに、上層膜7aを構成する感光性樹脂7も残し
てある。
【0049】(駆動回路形成領域の構成)このように構
成したTFTアレイ基板10では、図6に示すように、
画像表示領域10aとシール材52の形成領域との間の
領域が、画素スイッチング用のTFT30を駆動する走
査線駆動回路104を形成した駆動回路形成領域110
として利用されている。このような走査線駆動回路10
4では、画素スイッチング用のTFT30の形成工程を
利用して相補型の駆動回路用TFTが形成されてり、こ
のような駆動回路用TFTは相補回路を構成している。
ここで、駆動回路130では、相補型のTFTから構成
されるが、図6には1つのTFT30′のみを表してあ
る。
【0050】駆動回路形成領域110において、駆動回
路用のTFT30′の構成は、画素スイッチング用のT
FT30と同様であるため、詳細な説明を省略するが、
TFT30′が存在する領域は、下地保護膜11、半導
体膜1′、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3a′、第1層
間絶縁膜4、ソース配線6a′、ドレイン配線6b′、
第2層間絶縁膜5、配向膜12がこの順に積層された高
所領域120となっているのに対して、TFT30′が
存在しない領域は、下地保護膜11、ゲート絶縁膜2、
第1層間絶縁膜4、第2層間絶縁膜5、配向膜12は形
成されているが、半導体膜1′、ゲート電極3a′、ソ
ース配線6a′、ドレイン配線6b′がない低所領域1
40になっている。
【0051】そこで、本形態では、低所領域140に
は、画像表示領域10aにおいて凹凸形成層13aを構
成する厚さが2μm〜3μmの感光性樹脂13を残すと
ともに、その表面に、上層膜7aを構成する厚さが1μ
m〜2μmの感光性樹脂7も残す一方、高所領域120
には感光性樹脂13のみを残してある。このため、低所
領域140には厚い感光性樹脂層が形成され、高所領域
120には薄い感光性樹脂層が形成された状態にあり、
低所領域140と高所領域120との高低差が解消され
ている。
【0052】従って、駆動回路形成領域110におい
て、ギャップ材55の基板間隔制御機能が有効に作用す
るため、TFTアレイ基板10と対向基板20との基板
間距離は、面内方向におけるばらつきが極めて小さい。
それ故、液晶50の層厚が面内方向でばらつかないの
で、表示ムラや色ずれが発生せず、品位の高い表示を行
うことができる。しかも、2つの感光性樹脂7、13の
厚さが異なるので、本形態の組み合わせに限らず、後述
する実施の形態2、3、4のように、感光性樹脂7、1
3を残す組み合わせを変えるだけで高低差をほぼ完全に
解消することもできる。
【0053】また、本形態では、高低差を解消するのに
画像表示領域10aに形成する感光性樹脂7、13を利
用し、このような感光性樹脂7、13であれば、後述す
るように、露光、現像によって任意に場所に形成できる
ので、工程数を増やさなくても高低差の緩和を行うこと
ができる。
【0054】さらに、画像表示領域10aとシール材5
2との間の領域の高低差を解消できるので、画像表示領
域10aとシール材52との間に駆動回路形成領域11
0を形成して、液晶装置100において表示に直接関与
しない額縁領域を狭めることができる。特に、駆動回路
形成領域110に高低差がある場合には、それを解消す
ることを目的にダミーの配線を設けるなどの対策をとる
ことができないが、画像表示領域10aに形成する感光
性樹脂7、13を利用するのであれば、駆動回路形成領
域110においても高低差を容易に緩和することができ
る。
【0055】なお、駆動回路形成領域110の高低差を
解消するにあたって、高所領域120と低所領域140
とが混在しているので、図7に示すように、例えば、低
所領域140に対して感光性樹脂層7、13を島状に形
成してもよい。
【0056】(対向基板の構成)再び図5において、対
向基板20では、TFTアレイ基板10に形成されてい
る画素電極9aの縦横の境界領域と対向する領域にブラ
ックマトリクス、あるいはブラックストライプなどと称
せられる遮光膜23が形成され、その上層側には、IT
O膜からなる対向電極21が形成されている。また、対
向電極21の上層側には、ポリイミド膜からなる配向膜
22が形成され、この配向膜22は、ポリイミド膜に対
してラビング処理が施された膜である。
【0057】(液晶装置100の表示動作)このように
構成した液晶装置100では、画素電極9aの下層側に
アルミニウム膜などからなる光反射膜8aが形成されて
いる。このため、対向基板20側から入射した光をTF
Tアレイ基板10側で反射し、対向基板20側から出射
することができるので、この間に液晶50によって各画
素100a毎で光変調を行えば、外光を利用して画像表
示領域10aに所望の画像を表示することができる(反
射モード)。
【0058】また、液晶装置100においては、図4で
一点鎖線8′で囲んだ領域を避けるように光反射膜8a
が形成されているため、半透過・半反射型の液晶装置と
しても機能する。すなわち、TFTアレイ基板10の側
に配置されたバックライト装置(図示せず)から出射さ
れた光は、TFTアレイ基板10の側に入射した後、各
画素100aにおいて画素電極9aが形成されている領
域のうち、光反射膜8aが形成されていない透過領域を
介して対向基板20側に透過する。このため、液晶50
によって各画素100a毎で光変調を行えば、バックラ
イト装置から出射された光を利用して画像表示領域10
aに所望の画像を表示することができる(透過モー
ド)。
【0059】また、本形態では、光反射膜8aの下層側
のうち、光反射膜8aと平面的に重なる領域に凹凸形成
層13aを形成し、この凹凸形成層13aによって形成
された凹凸を利用して、光反射膜8aの表面に光散乱用
の凹凸パターン8gを形成してある。また、凹凸パター
ン8gでは、上層膜7aによって、凹凸形成層13aの
エッジなどが出ないようになっている。従って、反射モ
ードで画像を表示したとき、散乱反射光で画像を表示す
ることができるため、視野角依存性が小さい。
【0060】[液晶装置100の製造方法]図8ないし
図12を参照して、本形態の液晶装置100に用いたT
FTアレイ基板10の製造方法を説明する。図8ないし
図12はいずれも、本形態のTFTアレイ基板10の製
造方法を示す工程断面図であり、いずれの図において
も、画像表示領域10a(画素スイッチング用のTFT
形成領域、光反射膜形成領域)、、駆動回路形成領域1
10(低所領域140、高所領域120)、およびシー
ル領域の断面を示してある。
【0061】まず、図8(A)に示すように、超音波洗
浄等により清浄化したガラス製等の基板10′を準備し
た後、基板温度が150℃〜450℃の温度条件下で、
基板10′の全面に、シリコン酸化膜からなる下地保護
膜11をプラズマCVD法により50nm〜100nm
の厚さに形成する。このときの原料ガスとしては、たと
えばモノシランと笑気ガスとの混合ガスやTEOSと酸
素、あるいはジシランとアンモニアを用いることができ
る。
【0062】次に、基板温度が150℃〜450℃の温
度条件下で、基板10′の全面に、アモルファスシリコ
ン膜からなる半導体膜1をLP−CVD法により50n
m〜100nmの厚さに形成する。次に、半導体膜1に
対してレーザ光を照射してレーザアニールを施す。その
結果、アモルファスの半導体膜1は、一度溶融し、冷却
固化過程を経て結晶化する。この際には、各領域へのレ
ーザ光の照射時間が非常に短時間であり、かつ、照射領
域も基板全体に対して局所的であるため、基板全体が同
時に高温に熱せられることがない。それ故、基板10′
としてガラス基板などを用いても熱による変形や割れ等
が生じない。
【0063】次に、半導体膜1の表面にフォトリソグラ
フィ技術を用いてレジストマスク551を形成し、この
レジストマスク551を介して半導体膜1をエッチング
することにより、図8(B)に示すように、画像表示領
域10aおよび駆動回路形成領域110の所定領域に島
状の半導体膜1a、1′(能動層)を残す。
【0064】次に、350℃以下の温度条件下で、基板
10′の全面に、CVD法などによりシリコン酸化膜な
どからなるゲート絶縁膜2を50nm〜100nmの厚
さに形成する。このときの原料ガスは、たとえばTEO
Sと酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。ここ
で形成するゲート絶縁膜2は、シリコン酸化膜に代えて
シリコン窒化膜であってもよい。
【0065】次に、図示を省略するが、所定のレジスト
マスクを介して半導体膜1aの延設部分1fに不純物イ
オンを打ち込んで、容量線3bとの間に蓄積容量60を
構成するための下電極を形成する。
【0066】次に、図8(C)に示すように、スパッタ
法などにより、基板10′の全面に、走査線3aなどを
形成するためのアルミニウム膜などからなる導電膜3を
500nm〜1000nmの厚さに形成した後、フォト
リソグラフィ技術を用いてレジストマスク552を形成
する。
【0067】次に、レジストマスク552を介して導電
膜3をドライエッチングし、図8(D)に示すように、
走査線3a(ゲート電極)、容量線3b、駆動回路のゲ
ート電極3a′、配線105を形成するための導電膜3
cなどを残す。
【0068】次に、画素TFT部および駆動回路のNチ
ャネルTFT部(図示せず)の側には、走査線3aやゲ
ート電極3a′をマスクとして、約0.1×1013/c
2〜約10×1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不
純物イオン(リンイオン)を打ち込んで、走査線3aや
ゲート電極3a′に対して自己整合的に低濃度ソース領
域1b、1b′、および低濃度ドレイン領域1c、1
c′を形成する。ここで、走査線3aの真下に位置して
いるため、不純物イオンが導入されなかった部分は半導
体膜1a、1′のままのチャネル領域1a′、1″とな
る。
【0069】次に、図9(A)に示すように、走査線3
aおよびゲート電極3a′より幅の広いレジストマスク
553を形成して高濃度の不純物イオン(リンイオン)
を約0.1×1015/cm2 〜約10×1015/cm2
のドーズ量で打ち込み、高濃度ソース領域1b、1
b′、およびドレイン領域1d、1d′を形成する。
【0070】これらの不純物導入工程に代えて、低濃度
の不純物の打ち込みを行わずにゲート電極より幅の広い
レジストマスクを形成した状態で高濃度の不純物(リン
イオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領域およ
びドレイン領域を形成してもよい。また、走査線3aお
よびゲート電極3a′をマスクにして高濃度の不純物を
打ち込んで、セルフアライン構造のソース領域およびド
レイン領域を形成してもよいことは勿論である。
【0071】なお、図示を省略するが、このような工程
によって、周辺駆動回路部のNチャネルTFT部を形成
するが、この際には、PチャネルTFT部をマスクで覆
っておく。また、周辺駆動回路のPチャネルTFT部を
形成する際には、画素部およびNチャネルTFT部をレ
ジストで被覆保護して、ゲート電極をマスクとして、約
0.1×1015/cm2 〜約10×1015/cm2 のド
ーズ量でボロンイオンを打ち込むことにより、自己整合
的にPチャネルのソース・ドレイン領域を形成する。こ
の際、NチャネルTFT部の形成時と同様、ゲート電極
をマスクとして、約0.1×1013/cm2 〜約10×
1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不純物(ボロンイ
オン)を導入して、ポリシリコン膜に低濃度領域を形成
した後、ゲート電極より幅の広いマスクを形成して高濃
度の不純物(ボロンイオン)を約0.1×1015/cm
2 〜約10×1015/cm2 のドーズ量で打ち込んで、
LDD構造(ライトリー・ドープト・ドレイン構造)の
ソース領域およびドレイン領域を形成してもよい。ま
た、低濃度の不純物の打ち込みを行わずに、ゲート電極
より幅の広いマスクを形成した状態で高濃度の不純物
(リンイオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領
域およびドレイン領域を形成してもよい。これらのイオ
ン打ち込み工程によって、相補回路を構成でき、周辺駆
動回路の同一基板内への内蔵が可能となる。
【0072】次に、図9(B)に示すように、基板1
0′の全面にCVD法などにより、シリコン酸化膜など
からなる第1層間絶縁膜4を300nm〜800nmの
厚さに形成する。このときの原料ガスは、たとえばTE
OSと酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。
【0073】次に、フォトリソグラフィ技術を用いてレ
ジストマスク554を形成する。
【0074】次に、レジストマスク554を介して第1
層間絶縁膜4にドライエッチングを行い、図9(C)に
示すように、第1層間絶縁膜4においてソース領域およ
びドレイン領域に対応する部分、および配線105を形
成する部分などにコンタクトホールをそれぞれ形成す
る。
【0075】次に、図9(D)に示すように、第1層間
絶縁膜4の表面側に、データ線6a(ソース電極)など
を構成するためのアルミニウム膜などからなる導電膜6
をスパッタ法などで500nm〜1000nmの厚さに
形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてレジスト
マスク555を形成する。
【0076】次に、レジストマスク555を介して導電
膜6にドライエッチングを行い、図10(A)に示すよ
うに、データ線6a、ドレイン電極6b、ソース電極6
a′、ドレイン配線6b′、配線105を形成するため
の導電膜6cを残す。
【0077】次に、図10(B)に示すように、基板1
0′の全面にCVD法などにより、シリコン窒化膜など
からなる第2層間絶縁膜5を100nm〜300nmの
膜厚に形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、
第2層間絶縁膜5にコンタクトホールなどを形成するた
めのレジストマスク556を形成する。
【0078】次に、レジストマスク556を介して第2
層間絶縁膜5にドライエッチングを行い、図10(C)
に示すように、第2層間絶縁膜5のうち、ドレイン電極
6bに対応する部分にコンタクトホールを形成する。
【0079】次に、図11(A)に示すように、基板1
0′の全面にアクリル樹脂などといった第1の感光性樹
脂13を2μm〜3μmの厚さに塗布した後、感光性樹
脂13をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニング
し、ベークすることにより角を取り、丸くすることによ
って、図11(B)に示すように、光反射膜8aの下層
側のうち、光反射膜8aと平面的に重なる領域に凹凸形
成層13aを形成する。この際、TFT30の形成領域
にはコンタクトホールを備えた層間絶縁膜として感光性
樹脂13を残す。また、駆動回路形成領域110の低所
領域140および高所領域120の双方に感光性樹脂1
3を残す。
【0080】このようなフォトリソグラフィ技術を利用
して凹凸形成層13aを形成する際、感光性樹脂13と
してはネガタイプおよびポジタイプのいずれを用いても
よいが、図11(A)には、感光性樹脂13としてポジ
タイプの場合を例示してあり、感光性樹脂13を除去し
たい部分に対して露光マスク510の透光部分511を
介して紫外線が照射される。
【0081】次に、図11(C)に示すように、基板1
0′の全面にアクリル樹脂からなる第2の感光性樹脂7
を1μm〜2μmの厚さに塗布した後、感光性樹脂7を
フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすること
によって、図11(D)に示すように、上層膜7aを形
成する。この際、TFT30の形成領域にはコンタクト
ホールを備えた層間絶縁膜として感光性樹脂7を残す。
また、駆動回路形成領域110では、低所領域140お
よび高所領域120のうち、低所領域140のみに感光
性樹脂7を残し、高所領域120には感光性樹脂7を残
さない。
【0082】このようなフォトリソグラフィ技術を利用
して上層膜7aを形成する際も、感光性樹脂7としては
ネガタイプおよびポジタイプのいずれを用いてもよい
が、図11(C)には、感光性樹脂7としてポジタイプ
の場合を例示してあり、感光性樹脂7を除去したい部分
に対して露光マスク520の透光部分521を介して紫
外線が照射される。
【0083】ここで、上層膜7aは、流動性を有する樹
脂材料から形成されるため、上層膜7aは、凹凸形成層
13aの凹凸を適度に打ち消す。このため、、後に形成
される光反射膜8aの表面には、エッジのない、滑らか
な形状の凹凸パターン8gが形成される。
【0084】次に、図12(A)に示すように、スパッ
タ法などによって、基板10′の全面に、アルミニウム
膜などといった反射性を備えた金属膜8を50nm〜2
00nmの厚さに形成した後、フォトリソグラフィ技術
を用いてレジストマスク557を形成する。
【0085】次に、レジストマスク557を介して金属
膜8にエッチングを行い、図12(B)に示すように、
所定領域に光反射膜8aを残す。このようにして形成し
た光反射膜8aの表面には、凹凸形成層13a凹凸によ
って500nm以上、さらには800nm以上の凹凸パ
ターン8gが形成され、かつ、この凹凸パターン8g
は、上層膜7aによって、エッジのない、なだらかな形
状になっている。
【0086】次に、図12(C)に示すように、光反射
膜8aの表面側に、厚さが40nm〜200nmのIT
O膜9をスパッタ法などで形成した後、フォトリソグラ
フィ技術を用いてレジストマスク558を形成する。
【0087】次に、レジストマスク558を介してIT
O膜9にエッチングを行って、図12(D)に示すよう
に、ドレイン電極6bに電気的に接続する画素電極9a
を形成する。
【0088】しかる後には、図5に示すように、画素電
極9aの表面側にポリイミド膜(配向膜12)を形成す
る。それには、ブチルセロソルブやn−メチルピロリド
ンなどの溶媒に5〜10重量%のポリイミドやポリアミ
ド酸を溶解させたポリイミド・ワニスをフレキソ印刷し
た後、加熱・硬化(焼成)する。そして、ポリイミド膜
を形成した基板をレーヨン系繊維からなるパフ布で一定
方向に擦り、ポリイミド分子を表面近傍で一定方向に配
列させる。その結果、後で充填した液晶分子とポリイミ
ド分子との相互作用により液晶分子が一定方向に配列す
る。
【0089】[実施の形態2]図13は、本発明の実施
の形態2に係る液晶装置100の画像表示領域10a、
駆動回路形成領域、およびシール領域の断面図である。
なお、本形態、および以下に説明する実施の形態3、4
に係る液晶装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様
であるため、共通する機能を有する部分には同一の符号
を付して、それらの説明を省略する。また、液晶装置1
00の製造方法についても、実施の形態1に対して露光
マスク510、520のマスクパターンを変えただけで
あるため、製造方法についても説明を省略する。
【0090】実施の形態1では、駆動回路形成領域11
0の高低差を緩和することを目的に低所領域140に
は、画像表示領域10aにおいて凹凸形成層13aを構
成する感光性樹脂13を残すとともに、上層膜7aを構
成する感光性樹脂7も残す一方、高所領域120には感
光性樹脂13のみを残したが、図13に示すように、低
所領域140には、画像表示領域10aにおいて凹凸形
成層13aを構成する感光性樹脂13を残すとともに、
上層膜7aを構成する感光性樹脂7も残す一方、高所領
域120に感光性樹脂7のみを残して、低所領域140
と高所領域120との高低差を解消してもよい。
【0091】[実施の形態3]図14は、本発明の実施
の形態3に係る液晶装置100の画像表示領域10a、
駆動回路形成領域、およびシール領域の断面図である。
【0092】実施の形態1では、低所領域140には、
画像表示領域10aにおいて凹凸形成層13aを構成す
る感光性樹脂13を残すとともに、上層膜7aを構成す
る感光性樹脂7も残す一方、高所領域120には感光性
樹脂13を残したが、図14に示すように、低所領域1
40には、画像表示領域10aにおいて凹凸形成層13
aを構成する感光性樹脂13を残す一方、高所領域12
0に感光性樹脂7、13のいずれをも残さないことによ
り、低所領域140と高所領域120との高低差を解消
してもよい。
【0093】[実施の形態4]図15は、本発明の実施
の形態4に係る液晶装置100の画像表示領域10a、
駆動回路形成領域、およびシール領域の断面図である。
【0094】さらに、図15に示すように、低所領域1
40には、画像表示領域10aにおいて上層膜7aを構
成する感光性樹脂7を残す一方、高所領域120に感光
性樹脂7、13のいずれをも残さないことにより、低所
領域140と高所領域120との高低差を解消してもよ
い。
【0095】なお、実施の形態3、4において、低所領
域140には、画像表示領域10aにおいて凹凸形成層
13aを構成する感光性樹脂13を残すとともに、上層
膜7aを構成する感光性樹脂7も残す一方、高所領域1
20には感光性樹脂を一切、残さない構成であったもよ
い。
【0096】[その他の実施の形態]なお、低所領域1
40には、画像表示領域10aにおいて凹凸形成層13
aを構成する感光性樹脂13を残すとともに、上層膜7
aを構成する感光性樹脂7も残す一方、高所領域120
には感光性樹脂を一切、残さない構成であってもよい。
【0097】また、上記の各形態では、感光性樹脂層が
2層、形成されている場合であったが、上層膜7aを形
成せず、ベーク工程で凹凸形成層13aの形状を滑らか
にする場合には感光性樹脂13のみが形成される。この
ような場合でも、実施の形態3と同様、低所領域140
に感光性樹脂13を残し、高所領域120に感光性樹脂
を残さないことにより、低所領域140と高所領域12
0との高低差を解消することができる。
【0098】さらに、画像表示領域10aに感光性樹脂
が3層、以上、形成される構成においても、その積層し
た層の数によって高低差を解消してもよい。
【0099】さらにまた、駆動回路形成領域110に形
成する感光性樹脂を最適化して、駆動回路形成領域11
0と画像表示領域10aの高低差も解消すれば、ギャッ
プ材55によって、TFTアレイ基板10と対向基板2
0との基板間距離のばらつきをほぼ完全に解消すること
ができるので、さらに品位の高い画像を表示することが
できる。
【0100】なお、上記形態では、画素スイッチング素
子としてTFTを用いたアクティブマトリクス型の液晶
装置を例に説明したが、画素スイッチング素子としてT
FDを用いたアクティブマトリクス型の液晶装置、ある
いは液晶以外の電気光学物質を用いた電気光学装置に本
発明を適用してもよい。
【0101】[電気光学装置の電子機器への適用]この
ように構成した反射型、あるいは半透過・半反射型の液
晶装置100は、各種の電子機器の表示部として用いる
ことができるが、その一例を、図16、図17、および
図18を参照して説明する。
【0102】図16は、本発明に係る電気光学装置を表
示装置として用いた電子機器の回路構成を示すブロック
図である。
【0103】図16において、電子機器は、表示情報出
力源70、表示情報処理回路71、電源回路72、タイ
ミングジェネレータ73、そして液晶装置74を有す
る。また、液晶装置74は、液晶表示パネル75および
駆動回路76を有する。液晶装置74としては、前述し
た液晶装置100を用いることができる。
【0104】表示情報出力源70は、ROM(Read
Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)等といったメモリ、各種
ディスク等といったストレージユニット、デジタル画像
信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェ
ネレータ73によって生成された各種のクロック信号に
基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示
情報を表示情報処理回路71に供給する。
【0105】表示情報処理回路71は、シリアル−パラ
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路76へ
供給する。電源回路72は、各構成要素に所定の電圧を
供給する。
【0106】図17は、本発明に係る電子機器の一実施
形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示し
ている。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キ
ーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット
83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した液
晶装置100を含んで構成される。
【0107】図18は、本発明に係る電子機器の他の実
施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯
電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した液晶
装置100からなる表示部とを有している。
【0108】
【発明の効果】以上のとおり、本発明では、画像表示領
域に形成された感光性樹脂を利用して高低差の緩和を行
っているため、基板間距離の面内方向におけるばらつき
が極めて小さい。従って、液晶などといった電気光学物
質の層厚が面内方向でばらつかないので、表示ムラや色
ずれが発生せず、品位の高い表示を行うことができる。
ここで、感光性樹脂は、露光、現像によって任意に場所
に形成できるので、工程数を増やさなくても高低差の緩
和を行うことができる。また、画像表示領域とシール材
との間の領域の高低差を解消できるのであれば、第1の
基板上には画像表示領域とシール材との間の領域に駆動
回路形成領域を形成することができる。特に駆動回路形
成領域に高低差がある場合には、それを解消することを
目的にダミーの配線を設けるなどの対策をとることがで
きないが、画像表示領域に形成する感光性樹脂を利用す
るのであれば、駆動回路形成領域においても高低差を容
易に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る液晶装置を対向基
板の側からみたときの平面図である。
【図2】図1のH−H′線における断面図である。
【図3】図1に示す液晶装置において、マトリクス状に
配置された複数の画素に形成された各種素子、配線など
の等価回路図である。
【図4】図1に示す液晶装置において、TFTアレイ基
板に形成された各画素の構成を示す平面図である。
【図5】図1に示す液晶装置を図4のA−A′線に相当
する位置での切断したときの断面図である。
【図6】図1に示す液晶装置の画像表示領域、駆動回路
形成領域、およびシール領域の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1の変形例に係る液晶装置
の画像表示領域、駆動回路形成領域、およびシール領域
の断面図である。
【図8】(A)〜(D)は、図1に示す液晶装置のTF
Tアレイ基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】(A)〜(D)は、図1に示す液晶装置のTF
Tアレイ基板の製造方法において、図8に示す工程に続
いて行う各工程の工程断面図である。
【図10】(A)〜(C)は、図1に示す液晶装置のT
FTアレイ基板の製造方法において、図9に示す工程に
続いて行う各工程の工程断面図である。
【図11】(A)〜(D)は、図1に示す液晶装置のT
FTアレイ基板の製造方法において、図10に示す工程
に続いて行う各工程の工程断面図である。
【図12】(A)〜(D)は、図1に示す液晶装置のT
FTアレイ基板の製造方法において、図11に示す工程
に続いて行う各工程の工程断面図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係る液晶装置の画像
表示領域、駆動回路形成領域、およびシール領域の断面
図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係る液晶装置の画像
表示領域、駆動回路形成領域、およびシール領域の断面
図である。
【図15】本発明の実施の形態4に係る液晶装置の画像
表示領域、駆動回路形成領域、およびシール領域の断面
図である。
【図16】本発明に係る液晶装置を表示装置として用い
た電子機器の回路構成を示すブロック図である。
【図17】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の一
実施形態としてのモバイル型のパーソナルコンピュータ
を示す説明図である。
【図18】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の一
実施形態としての携帯電話機の説明図である。
【図19】従来の液晶装置の画像表示領域、駆動回路形
成領域、およびシール領域の断面図である。
【図20】(A)〜(D)は、図19に示す液晶装置の
製造工程のうち、感光性樹脂層を形成する工程を示す工
程断面図である。
【符号の説明】
1a 半導体膜 1a′ チャネル形成用領域 1b 低濃度ソース領域 1c 低濃度ドレイン領域 1d 高濃度ソース領域 1e 高濃度ドレイン領域 2a ゲート絶縁膜 3a 走査線 3b 容量線 4 第1層間絶縁膜 5 第2層間絶縁膜 6a データ線 6b ドレイン電極 7 上層膜を構成する第2の感光性樹脂 7a 上層膜 8a 光反射膜 9a 画素電極 10 TFTアレイ基板 10a 画像表示領域 11 下地保護膜 13 凹凸形成層を構成する第1の感光性樹脂 13a 凹凸形成層 20 対向基板 21 対向電極 30 画素スイッチング用のTFT 30′ 駆動回路用のTFT 50 液晶 53 周辺見切り 100 液晶装置(電気光学装置) 100a 画素 110 駆動回路形成領域 120 駆動回路形成領域の高所領域 140 駆動回路形成領域の低所領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 338 G09F 9/30 338 5G435 349 349D 349Z H01L 21/336 H01L 29/78 627A 29/786 Fターム(参考) 2H089 LA01 LA41 QA16 RA05 RA10 TA04 TA09 TA12 TA18 UA05 2H091 FA02Y FA11X FA11Z FA14Z FA41Z FA50X FB04 GA06 GA08 GA13 HA07 HA10 LA30 MA07 2H092 GA12 GA29 JA24 JA34 JA37 JA41 JA46 KA05 KB25 MA05 MA07 MA13 MA15 NA25 PA02 PA03 PA13 QA07 QA10 RA05 5C094 AA03 AA08 BA03 BA43 CA19 CA24 DA14 DA15 DB01 DB04 EA04 EA06 EA07 EB02 EC03 ED11 FB01 5F110 AA18 BB02 BB04 CC02 DD02 DD13 EE03 EE28 EE44 FF02 FF03 FF29 GG02 GG13 GG25 HJ01 HL03 HM14 HM15 NN03 NN04 NN14 NN23 NN24 NN35 NN72 NN73 PP03 QQ19 5G435 AA02 AA04 BB12 EE33 EE37 FF03 FF13 HH12 HH13 HH14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極、および該画素電極に接続する
    画素スイッチング用素子がマトリクス状に配置された画
    像表示領域を備えた第1の基板と、該第1の基板に対し
    て所定の間隙を介してシール材で貼り合わされた第2の
    基板と、前記シール材で区画された間隙内に保持された
    電気光学物質と、前記シール材で区画された領域内で前
    記第1の基板と前記第2の基板との間に介在して当該基
    板間の間隙を制御するギャップ材とを有する電気光学装
    置において、 前記第1の基板上には、前記画像表示領域内に感光性樹
    脂層が形成され、 前記第1の基板上には、前記画像表示領域と前記シール
    材との間の領域に高さの異なる高所領域および低所領域
    が存在するとともに、 前記低所領域と前記高所領域との高低差は、前記画像表
    示領域と前記シール材との間の領域に形成された感光性
    樹脂層によって緩和されていることを特徴とする電気光
    学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の基板上に
    は前記画像表示領域と前記シール材との間の領域に、前
    記画素スイッチング用素子を駆動する駆動回路を備えた
    駆動回路形成領域が形成され、 該駆動回路形成領域では、前記駆動回路の有無によって
    前記高所領域と前記低所領域とが形成されていることを
    特徴とする電気光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記高所領
    域と前記低所領域との高低差は、前記高所領域と比較し
    て前記低所領域に前記感光性樹脂層が厚く形成されてい
    ることにより緩和されていることを特徴とする電気光学
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記画像表
    示領域では前記感光性樹脂層が多層に形成され、 前記高所領域と前記低所領域との高低差は、前記高所領
    域と比較して前記低所領域で前記感光性樹脂層の積層数
    が多いことにより緩和されていることを特徴とする電気
    光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、前記高所領
    域と前記低所領域との高低差は、前記感光性樹脂層が前
    記低所領域に形成されているのに対して前記高所領域に
    形成されていないことにより緩和されていることを特徴
    とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記画像表示領域と前記シール材との間の領域では、前
    記感光性樹脂層が島状に形成されていることを特徴とす
    る電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記第1の基板上の前記画像表示領域と前記シール材と
    の間の領域は、前記画像表示領域と略同一の高さになっ
    ていることを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記第1の基板上の前記画像表示領域内には、当該基板
    の表面側に入射した光を反射するための光反射膜が形成
    され、 前記感光性樹脂層は、前記画像表示領域内で前記光反射
    膜の下層側に、当該光反射膜の表面に光散乱用の凹凸パ
    ターンを付与する凹凸形成層として形成されていること
    を特徴とする電気光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記第1の基板上の前記画像表示領域内には、当該基板
    の表面側に入射した光を反射する光反射膜が形成され、 前記感光性樹脂層は、前記画像表示領域内で前記光反射
    膜の下層側に、当該光反射膜の表面に光散乱用の凹凸パ
    ターンを付与する凹凸形成層、および前記凹凸形成層の
    表面側を覆う上層膜として形成されていることを特徴と
    する電気光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記画素スイッチング素子は、薄膜トランジスタで
    あり、前記駆動回路では、薄膜トランジスタによって相
    補回路が構成されていることを特徴とする電気光学装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記電気光学物質は、液晶であることを特徴とする
    電気光学装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに規定
    する電気光学装置を表示部として備えてなることを特徴
    とする電子機器。
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