JP2003014577A - 造波装置 - Google Patents
造波装置Info
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- JP2003014577A JP2003014577A JP2001195279A JP2001195279A JP2003014577A JP 2003014577 A JP2003014577 A JP 2003014577A JP 2001195279 A JP2001195279 A JP 2001195279A JP 2001195279 A JP2001195279 A JP 2001195279A JP 2003014577 A JP2003014577 A JP 2003014577A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】詳細な造波演算をリアルタイムで行ない、波の
形成の制御を良好に行なう。 【解決手段】造波条件信号に基づいて造波演算を行ない
演算結果を出力する並列演算可能なパラレルプロセッサ
12と、前記演算結果を受け取り、前記演算結果に基づ
いて複数の造波信号を出力するシステムコントローラ1
3と、複数のモーションコントローラ14−1〜14−
7と、実験水槽10内に設けられた複数の造波ドライブ
ユニット24−1〜24−101とを具備し、複数のモ
ーションコントローラ14−1〜14−7の各々は、前
記複数の造波信号のうちの対応するものに基づいて、複
数の造波コントロール信号を出力し、複数の造波ドライ
ブユニット24−1〜24−101の各々は、前記複数
の造波コントロール信号のうちの対応するものに基づい
て動作し、複数の造波ドライブユニット24−1〜24
−101は実験水槽内10に前記波を造る造波装置を実
施する。
形成の制御を良好に行なう。 【解決手段】造波条件信号に基づいて造波演算を行ない
演算結果を出力する並列演算可能なパラレルプロセッサ
12と、前記演算結果を受け取り、前記演算結果に基づ
いて複数の造波信号を出力するシステムコントローラ1
3と、複数のモーションコントローラ14−1〜14−
7と、実験水槽10内に設けられた複数の造波ドライブ
ユニット24−1〜24−101とを具備し、複数のモ
ーションコントローラ14−1〜14−7の各々は、前
記複数の造波信号のうちの対応するものに基づいて、複
数の造波コントロール信号を出力し、複数の造波ドライ
ブユニット24−1〜24−101の各々は、前記複数
の造波コントロール信号のうちの対応するものに基づい
て動作し、複数の造波ドライブユニット24−1〜24
−101は実験水槽内10に前記波を造る造波装置を実
施する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造波装置に関し、
特に実海域を再現する造波装置に関する。
特に実海域を再現する造波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、造波装置を用いた水槽実験では大
型コンピュータを用いて、事前にシミュレーション行な
う。そして、得られたデータに基づいて、造波装置を用
い波を起こすことにより水槽実験を行なう。この場合、
水槽実験の期間は短いことが多いため、造波に必要なデ
ータは、それほど多く無い。そして、造波装置側の制御
部において、それらのデータに基づく造波実験の負担は
小さい。
型コンピュータを用いて、事前にシミュレーション行な
う。そして、得られたデータに基づいて、造波装置を用
い波を起こすことにより水槽実験を行なう。この場合、
水槽実験の期間は短いことが多いため、造波に必要なデ
ータは、それほど多く無い。そして、造波装置側の制御
部において、それらのデータに基づく造波実験の負担は
小さい。
【0003】しかし、造波装置が大きくなり、水槽実験
の期間が長くなると、事前のシミュレーションの時間が
長くなり、かつデータが膨大となる。そして、造波装置
側の制御部において、それらのデータに基づく造波実験
の負担は大きくなる。従って、リアルタイムで造波演算
を行ない、かつ、造波実験を行なうことが可能な造波装
置が望まれている。
の期間が長くなると、事前のシミュレーションの時間が
長くなり、かつデータが膨大となる。そして、造波装置
側の制御部において、それらのデータに基づく造波実験
の負担は大きくなる。従って、リアルタイムで造波演算
を行ない、かつ、造波実験を行なうことが可能な造波装
置が望まれている。
【0004】また、造波装置が大きくなり、造波板の数
が増えるに伴い、そのうちの一つが不調になる確率が高
くなる。その際、全体を止めなければならないとすれ
ば、実験中止により大きな損失(時間及びコスト)とな
る。従って、全造波板を協調して制御しながら、一部の
造波板の故障が全体に影響しない造波装置が望まれる。
そして不測の事態にも臨機応変に、造波演算を行ないな
がら、造波実験を継続できる造波装置が望まれる。
が増えるに伴い、そのうちの一つが不調になる確率が高
くなる。その際、全体を止めなければならないとすれ
ば、実験中止により大きな損失(時間及びコスト)とな
る。従って、全造波板を協調して制御しながら、一部の
造波板の故障が全体に影響しない造波装置が望まれる。
そして不測の事態にも臨機応変に、造波演算を行ないな
がら、造波実験を継続できる造波装置が望まれる。
【0005】また、一つの実験から次の実験に移る際、
前の実験の波が残っている場合には、その波が消えるま
での時間が無駄になる。従って、実験終了後に素早く次
の波を造り出せるような、消波システを有する造波装置
が望まれる。
前の実験の波が残っている場合には、その波が消えるま
での時間が無駄になる。従って、実験終了後に素早く次
の波を造り出せるような、消波システを有する造波装置
が望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、造波に関わる演算と造波装置による実験とを同時に
行なうことが可能な造波装置を提供することである。
は、造波に関わる演算と造波装置による実験とを同時に
行なうことが可能な造波装置を提供することである。
【0007】また、本発明の別の目的は、実験期間の長
い場合でも演算負担が少ない造波装置を提供することで
ある。
い場合でも演算負担が少ない造波装置を提供することで
ある。
【0008】本発明の更に別の目的は、規模の大きい造
波装置の造波制御を良好に行なうことが可能な造波装置
を提供することである。
波装置の造波制御を良好に行なうことが可能な造波装置
を提供することである。
【0009】本発明の更に別の目的は、造波板等の故障
により装置一部を停止する必要が発生しても、他の部分
への影響が極めて少ない造波装置を提供することであ
る。
により装置一部を停止する必要が発生しても、他の部分
への影響が極めて少ない造波装置を提供することであ
る。
【0010】本発明の他の目的は、波同士の競合の影響
が極めて少ない造波装置を提供することである。
が極めて少ない造波装置を提供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、波を効率的に消
すことが可能な機能を有する造波装置を提供することで
ある。
すことが可能な機能を有する造波装置を提供することで
ある。
【0012】本発明の更に他の目的は、還流領域を形成
し、流れの中で試験を行なうことが可能な象は装置を提
供することである。
し、流れの中で試験を行なうことが可能な象は装置を提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0014】従って、上記課題を解決するために、本発
明の造波装置は、波の条件である造波条件信号に基づい
て造波演算を行ない演算結果を出力する並列演算可能な
パラレルプロセッサ(12)と、前記造波条件信号を前
記パラレルプロセッサ(12)に出力して前記演算結果
を受け取り、前記演算結果に基づいて複数の造波信号を
出力するシステムコントローラ(13)と、複数のモー
ションコントローラ(14−1〜14−7)と、実験水
槽(10)内に設けられた複数の造波ドライブユニット
(24−1〜24−101)とを具備し、前記複数のモ
ーションコントローラ(14−1〜14−7)の各々
は、前記複数の造波信号のうちの対応するものに基づい
て、複数の造波コントロール信号を出力し、前記複数の
造波ドライブユニット(24−1〜24−101)の各
々は、前記複数の造波コントロール信号のうちの対応す
るものに基づいて動作し、前記複数の造波ドライブユニ
ット(24−1〜24−101)は前記実験水槽内(1
0)に前記波を造る。
明の造波装置は、波の条件である造波条件信号に基づい
て造波演算を行ない演算結果を出力する並列演算可能な
パラレルプロセッサ(12)と、前記造波条件信号を前
記パラレルプロセッサ(12)に出力して前記演算結果
を受け取り、前記演算結果に基づいて複数の造波信号を
出力するシステムコントローラ(13)と、複数のモー
ションコントローラ(14−1〜14−7)と、実験水
槽(10)内に設けられた複数の造波ドライブユニット
(24−1〜24−101)とを具備し、前記複数のモ
ーションコントローラ(14−1〜14−7)の各々
は、前記複数の造波信号のうちの対応するものに基づい
て、複数の造波コントロール信号を出力し、前記複数の
造波ドライブユニット(24−1〜24−101)の各
々は、前記複数の造波コントロール信号のうちの対応す
るものに基づいて動作し、前記複数の造波ドライブユニ
ット(24−1〜24−101)は前記実験水槽内(1
0)に前記波を造る。
【0015】また、本発明の造波装置は、前記実験水槽
(10)の中の前記複数の造波ドライブユニット(24
−1〜24−101)から離れた領域である還流領域
(7−1と7−2との間の実験水槽の領域)に設けら
れ、前記還流領域の水の還流を行なう還流システム
(3)を更に具備する。
(10)の中の前記複数の造波ドライブユニット(24
−1〜24−101)から離れた領域である還流領域
(7−1と7−2との間の実験水槽の領域)に設けら
れ、前記還流領域の水の還流を行なう還流システム
(3)を更に具備する。
【0016】また、本発明の造波装置は、前記複数の造
波ドライブユニット(24−1〜24−101)が、前
記実験水槽(10)内に開口部をもつ多角形状に配置さ
れている。
波ドライブユニット(24−1〜24−101)が、前
記実験水槽(10)内に開口部をもつ多角形状に配置さ
れている。
【0017】更に、本発明の造波装置は、前記複数の造
波ドライブユニット(24−1〜24−101)の各々
が、水中を移動して波を形成する造波部(23)と、前
記造波部を駆動する駆動部とを具備し、前記複数の造波
ドライブユニット(24−1〜24−101)の前記造
波部(23)は連結されている。
波ドライブユニット(24−1〜24−101)の各々
が、水中を移動して波を形成する造波部(23)と、前
記造波部を駆動する駆動部とを具備し、前記複数の造波
ドライブユニット(24−1〜24−101)の前記造
波部(23)は連結されている。
【0018】更に、本発明の造波装置は、前記複数の造
波ドライブユニット(24−1〜24−101)の各々
が、前記造波部(23)前面に波の高さを測定する波高
計(22)を更に具備し、前記モーションコントローラ
(14−1〜14−7)は、前記波高計(22)の測定
結果に基づいて、前記実験水槽(10)内の波を消すよ
うに前記複数の造波ドライブユニット(24−1〜24
−101)を制御する。
波ドライブユニット(24−1〜24−101)の各々
が、前記造波部(23)前面に波の高さを測定する波高
計(22)を更に具備し、前記モーションコントローラ
(14−1〜14−7)は、前記波高計(22)の測定
結果に基づいて、前記実験水槽(10)内の波を消すよ
うに前記複数の造波ドライブユニット(24−1〜24
−101)を制御する。
【0019】更に、本発明の造波装置は、前記還流シス
テム(3)が、前記還流の流速及び流れの方向を制御可
能な流量調整弁(34−1〜34−2、36−1〜36
−2)を具備する。
テム(3)が、前記還流の流速及び流れの方向を制御可
能な流量調整弁(34−1〜34−2、36−1〜36
−2)を具備する。
【0020】更に、本発明の造波装置は、前記還流シス
テム(3)が、前記実験水槽(10)内の波を消すよう
に前記還流を制御可能な還流システムコントローラ(1
5)を更に具備する。
テム(3)が、前記実験水槽(10)内の波を消すよう
に前記還流を制御可能な還流システムコントローラ(1
5)を更に具備する。
【0021】更に、本発明の造波装置は、前記実験水槽
の中の前記還流領域の、前記複数の造波ドライブユニッ
ト(24−1〜24−101)と概ね対向する位置に砂
浜(9)が設けられている。
の中の前記還流領域の、前記複数の造波ドライブユニッ
ト(24−1〜24−101)と概ね対向する位置に砂
浜(9)が設けられている。
【0022】更に、本発明の造波装置は、前記実験水槽
(10)の中の前記複数の造波ドライブユニット(24
−1〜24−101)が設けられた領域と前記還流領域
との間に、緩衝領域(5−5と7−2との間の実験水槽
の壁面部分、及び、5−1と7−1との間の実験水槽の
壁面部分)が設けられている。
(10)の中の前記複数の造波ドライブユニット(24
−1〜24−101)が設けられた領域と前記還流領域
との間に、緩衝領域(5−5と7−2との間の実験水槽
の壁面部分、及び、5−1と7−1との間の実験水槽の
壁面部分)が設けられている。
【0023】更に、本発明の造波装置は、前記造波部
(23)が、ピストン型、フラップ型、プランジャ型の
いずれか1つである。
(23)が、ピストン型、フラップ型、プランジャ型の
いずれか1つである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明である造波装置の一
実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。本
実施例において、実験水槽に使用される造波装置を例に
示して説明するが、他の貯水施設やプールのような造波
が必要な施設においても、適用可能である。
実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。本
実施例において、実験水槽に使用される造波装置を例に
示して説明するが、他の貯水施設やプールのような造波
が必要な施設においても、適用可能である。
【0025】図1は、本発明である造波装置の一実施の
形態を示す構成図である。制御部1、消波装置4及び造
波ドライブ部5−1〜5−5を具備する造波機2、水位
計6−1〜6−2と還流水槽7−1〜7−2とゲート8
−1〜8−2とを具備する還流システム3、砂浜9、実
験水槽10から構成されている。
形態を示す構成図である。制御部1、消波装置4及び造
波ドライブ部5−1〜5−5を具備する造波機2、水位
計6−1〜6−2と還流水槽7−1〜7−2とゲート8
−1〜8−2とを具備する還流システム3、砂浜9、実
験水槽10から構成されている。
【0026】制御部1は、造波機2及び還流システム3
を含む造波装置全般に亘り、制御を行なう制御システム
である。コンピューター、記憶装置、入出力装置を具備
する。詳細は、後述する。
を含む造波装置全般に亘り、制御を行なう制御システム
である。コンピューター、記憶装置、入出力装置を具備
する。詳細は、後述する。
【0027】造波機2は、消波装置4及び造波ドライブ
部5−1〜5−5を具備する。造波機2は、実験水槽1
0の外周の内およそ半分程度の領域において、外周に沿
って略Uの字型に配置されている。そのUの字で囲まれ
る実験水槽10の領域を造波領域と呼ぶこととする。造
波機2は、制御部10からの造波コントロール信号に基
づいて、所定の動作を行ない、波を形成する。
部5−1〜5−5を具備する。造波機2は、実験水槽1
0の外周の内およそ半分程度の領域において、外周に沿
って略Uの字型に配置されている。そのUの字で囲まれ
る実験水槽10の領域を造波領域と呼ぶこととする。造
波機2は、制御部10からの造波コントロール信号に基
づいて、所定の動作を行ない、波を形成する。
【0028】消波装置4は、実験水槽10内で形成され
動いている波が、造波ドライブ部5−1〜5−5を透過
して造波機2内に進入した場合、その波を消滅させるた
めの壁面である。消波装置は、実験水槽10の中央から
見て造波ドライブ部5−1〜5−5の外側に、造波ドラ
イブ部5−1〜5−5を囲む様に配置されている。消波
が容易になされるように、その表面は凹凸が多く、か
つ、多孔的な構造(例えば、小さなテトラポットを多重
に配置することや、大き目のブロックをランダムに多重
に配置することで可能となる)である。
動いている波が、造波ドライブ部5−1〜5−5を透過
して造波機2内に進入した場合、その波を消滅させるた
めの壁面である。消波装置は、実験水槽10の中央から
見て造波ドライブ部5−1〜5−5の外側に、造波ドラ
イブ部5−1〜5−5を囲む様に配置されている。消波
が容易になされるように、その表面は凹凸が多く、か
つ、多孔的な構造(例えば、小さなテトラポットを多重
に配置することや、大き目のブロックをランダムに多重
に配置することで可能となる)である。
【0029】造波ドライブ部5−1〜5−5は、それぞ
れ波を形成する造波部(後述)と、造波部を駆動する駆
動部(後述)とを有する造波ドライブユニット24(後
述)を複数具備する。造波部が実験水槽10の縁部で振
動することにより波が形成される。その動作は、制御部
1からの制御信号に基づいて行なわれる。
れ波を形成する造波部(後述)と、造波部を駆動する駆
動部(後述)とを有する造波ドライブユニット24(後
述)を複数具備する。造波部が実験水槽10の縁部で振
動することにより波が形成される。その動作は、制御部
1からの制御信号に基づいて行なわれる。
【0030】造波ドライブ部5−1及び5−5は、それ
ぞれ13個の造波ドライブユニットで形成される。ま
た、造波ドライブ部5−2及び5−4は、それぞれ10
個の造波ドライブユニットで形成されている。また、造
波ドライブ部5−3は、54個の造波ドライブユニット
で形成されている。静止状態において、造波ドライブ部
5−1の造波ドライブユニットのなす辺と、造波ドライ
ブ部5−2の造波ドライブユニットのなす辺とは、概ね
135度の角度を形成する。また、造波ドライブ部5−
2の造波ドライブユニットのなす辺と、造波ドライブ部
5−3の造波ドライブユニットのなす辺とは、概ね13
5度の角度を形成する。同様に、造波ドライブ部5−3
の造波ドライブユニットのなす辺と、造波ドライブ部5
−4の造波ドライブユニットのなす辺とは、概ね135
度の角度を形成し、造波ドライブ部5−4の造波ドライ
ブユニットのなす辺と、造波ドライブ部5−5の造波ド
ライブユニットのなす辺とは、概ね135度の角度を形
成する。
ぞれ13個の造波ドライブユニットで形成される。ま
た、造波ドライブ部5−2及び5−4は、それぞれ10
個の造波ドライブユニットで形成されている。また、造
波ドライブ部5−3は、54個の造波ドライブユニット
で形成されている。静止状態において、造波ドライブ部
5−1の造波ドライブユニットのなす辺と、造波ドライ
ブ部5−2の造波ドライブユニットのなす辺とは、概ね
135度の角度を形成する。また、造波ドライブ部5−
2の造波ドライブユニットのなす辺と、造波ドライブ部
5−3の造波ドライブユニットのなす辺とは、概ね13
5度の角度を形成する。同様に、造波ドライブ部5−3
の造波ドライブユニットのなす辺と、造波ドライブ部5
−4の造波ドライブユニットのなす辺とは、概ね135
度の角度を形成し、造波ドライブ部5−4の造波ドライ
ブユニットのなす辺と、造波ドライブ部5−5の造波ド
ライブユニットのなす辺とは、概ね135度の角度を形
成する。
【0031】造波ドライブ部5−1〜5−5を、単純な
90度で交わる矩形の三辺に配置されず、図1に示すよ
うに八角形の五辺に配置する理由は、次の通りである。
図7を参照して、図7(a)は、本発明の造波ドライブ
部5−3〜5−5付近に形成された波(波面)を表して
いる。造波ドライブ部5−3による波はA領域にあり、
造波ドライブ部5−4による波はB領域にあり、造波ド
ライブ部5−5による波はC領域にある。各領域の境界
部分では、波が45度の角度で交わっている。各領域で
の波の交差角度が緩やかなため、波同士のコンフリクト
が起き難く、滑らかに重ね合わされる。従って、波同士
の整合が取り易く、予定通りの波を得やすい。
90度で交わる矩形の三辺に配置されず、図1に示すよ
うに八角形の五辺に配置する理由は、次の通りである。
図7を参照して、図7(a)は、本発明の造波ドライブ
部5−3〜5−5付近に形成された波(波面)を表して
いる。造波ドライブ部5−3による波はA領域にあり、
造波ドライブ部5−4による波はB領域にあり、造波ド
ライブ部5−5による波はC領域にある。各領域の境界
部分では、波が45度の角度で交わっている。各領域で
の波の交差角度が緩やかなため、波同士のコンフリクト
が起き難く、滑らかに重ね合わされる。従って、波同士
の整合が取り易く、予定通りの波を得やすい。
【0032】一方、図7(b)は、従来の造波ドライブ
部(90度で交わる方式)で形成された波(波面)を表
している。この場合、各辺で形成されたD領域の波とE
領域の波とは、領域の境界部分で90度の角度で交わっ
ている。各領域での波の交差角度が急ため、波同士のコ
ンフリクトが起き易い。従って、波同士の整合が取り難
く、所望の波を得ることが困難である。
部(90度で交わる方式)で形成された波(波面)を表
している。この場合、各辺で形成されたD領域の波とE
領域の波とは、領域の境界部分で90度の角度で交わっ
ている。各領域での波の交差角度が急ため、波同士のコ
ンフリクトが起き易い。従って、波同士の整合が取り難
く、所望の波を得ることが困難である。
【0033】以上の理由から、図1に示すように八角形
の五辺に配置(互いに135度の角度を成すように配
置)する。なお、同じ理由から、波同士が90度よりも
小さい角度で交わるように、造波ドライブ部を配置すれ
ば、従来に比べて波同士の整合が取り易くなる。すなわ
ち、本発明の八角形のような多角形(五角形以上)であ
れば良い。
の五辺に配置(互いに135度の角度を成すように配
置)する。なお、同じ理由から、波同士が90度よりも
小さい角度で交わるように、造波ドライブ部を配置すれ
ば、従来に比べて波同士の整合が取り易くなる。すなわ
ち、本発明の八角形のような多角形(五角形以上)であ
れば良い。
【0034】還流システム3は、水位計6−1〜6−2
と還流水槽7−1〜7−2とゲート8−1〜8−2とを
具備する。実験水槽10の造波領域の存在する側と対向
する側の領域にある。この領域(実験水槽10の領域の
内、概ね還流水槽7−1〜7−2で挟まれた領域)を還
流領域という。還流システム3は、実験水槽10の水を
還流させる機構である。水を還流することにより、造波
領域で形成され移動してくる波を消すことが可能であ
る。また、還流の流れを用いて、各種実験を行なうこと
が可能である。詳細は後述する。
と還流水槽7−1〜7−2とゲート8−1〜8−2とを
具備する。実験水槽10の造波領域の存在する側と対向
する側の領域にある。この領域(実験水槽10の領域の
内、概ね還流水槽7−1〜7−2で挟まれた領域)を還
流領域という。還流システム3は、実験水槽10の水を
還流させる機構である。水を還流することにより、造波
領域で形成され移動してくる波を消すことが可能であ
る。また、還流の流れを用いて、各種実験を行なうこと
が可能である。詳細は後述する。
【0035】水位計6−1〜6−2は、それぞれ還流水
槽7−1〜7−2内にあり、それぞれ還流水槽7−1〜
7−2の水位を測定する水位計である。水位計の計測結
果である還流水槽の水位は、還流システムの流量、流速
等の制御に使用される。
槽7−1〜7−2内にあり、それぞれ還流水槽7−1〜
7−2の水位を測定する水位計である。水位計の計測結
果である還流水槽の水位は、還流システムの流量、流速
等の制御に使用される。
【0036】還流水槽7−1〜7−2は、実験水槽10
中の水を還流させるに際して、一時的に水を貯めておく
貯水漕である。還流は、一方の還流水槽から他方の還流
水槽へ水を流すことにより形成される。
中の水を還流させるに際して、一時的に水を貯めておく
貯水漕である。還流は、一方の還流水槽から他方の還流
水槽へ水を流すことにより形成される。
【0037】ゲート8−1〜8−2は、還流水槽7−1
〜7−2のための水門である。ゲート8−1〜8−2を
閉じることにより、還流水槽7−1〜7−2と実験水槽
10との水の出入りを遮断することが可能である。ゲー
ト8−1〜8−2の実験水槽10側のなす辺は、それぞ
れ造波ドライブ部5−1及び5−5の造波ドライブユニ
ットのなす辺と概ね平行で、かつ、やや後退した位置に
ある。詳細は後述する。
〜7−2のための水門である。ゲート8−1〜8−2を
閉じることにより、還流水槽7−1〜7−2と実験水槽
10との水の出入りを遮断することが可能である。ゲー
ト8−1〜8−2の実験水槽10側のなす辺は、それぞ
れ造波ドライブ部5−1及び5−5の造波ドライブユニ
ットのなす辺と概ね平行で、かつ、やや後退した位置に
ある。詳細は後述する。
【0038】砂浜9は、実験水槽10において造波機2
(特に造波ドライブ部5−3)と対向する、実験水槽1
0の一辺にある。砂浜9は、造波機2で形成された波を
減衰させ、消波する機能を有する。既述の還流は、砂浜
9と概ね平行に流れる。
(特に造波ドライブ部5−3)と対向する、実験水槽1
0の一辺にある。砂浜9は、造波機2で形成された波を
減衰させ、消波する機能を有する。既述の還流は、砂浜
9と概ね平行に流れる。
【0039】実験水槽10は、波が形成され、各種実験
を行なう為の水槽である。本実施例では、6つの辺から
なり、3辺に造波ドライブ部5−2〜5−4が設置され
ている。それらを囲む各1辺ずつに造波ドライブ部5−
1及び5−5、並びに還流水槽7−1及び7−2が設置
されている。残りの一辺に砂浜9が設置されている。
を行なう為の水槽である。本実施例では、6つの辺から
なり、3辺に造波ドライブ部5−2〜5−4が設置され
ている。それらを囲む各1辺ずつに造波ドライブ部5−
1及び5−5、並びに還流水槽7−1及び7−2が設置
されている。残りの一辺に砂浜9が設置されている。
【0040】次に、図2を参照して、造波システムの制
御について説明する。図2は、本発明の造波装置の実施
の形態に関わる造波装置制御システムである。操作端末
11とパラレルプロセッサ12とシステムコントローラ
13とモーションコントローラ14−1〜14−7と還
流システムコントローラ15とを有する制御部1、還流
システム3、造波ドライブ部5−1〜5−5とからな
る。
御について説明する。図2は、本発明の造波装置の実施
の形態に関わる造波装置制御システムである。操作端末
11とパラレルプロセッサ12とシステムコントローラ
13とモーションコントローラ14−1〜14−7と還
流システムコントローラ15とを有する制御部1、還流
システム3、造波ドライブ部5−1〜5−5とからな
る。
【0041】造波ドライブ部5−1は造波ドライブユニ
ット24−1〜24−13を有し、造波ドライブ部5−
2は造波ドライブユニット24−14〜24−23を有
し、造波ドライブ部5−3は造波ドライブユニット24
−24〜24−78を有し、造波ドライブ部5−4は造
波ドライブユニット24−79〜24−88を有し、造
波ドライブ部5−5は造波ドライブユニット24−89
〜24−101を有する。
ット24−1〜24−13を有し、造波ドライブ部5−
2は造波ドライブユニット24−14〜24−23を有
し、造波ドライブ部5−3は造波ドライブユニット24
−24〜24−78を有し、造波ドライブ部5−4は造
波ドライブユニット24−79〜24−88を有し、造
波ドライブ部5−5は造波ドライブユニット24−89
〜24−101を有する。
【0042】各造波ドライブユニット全て、電源25、
サーボアンプ16、過熱検知センサ17、ストロークセ
ンサ18−1〜18−2、ボールネジ19、サーボモー
タ20、位置センサ21、波高計22、造波板23を有
する。
サーボアンプ16、過熱検知センサ17、ストロークセ
ンサ18−1〜18−2、ボールネジ19、サーボモー
タ20、位置センサ21、波高計22、造波板23を有
する。
【0043】制御部1は、造波機2及び還流システム3
を含む造波装置全般に亘り、制御を行なう制御システム
であり、操作端末11とパラレルプロセッサ12とシス
テムコントローラ13とモーションコントローラ14−
1〜14−7と還流システムコントローラ15とを有す
る。操作端末1は、装置に関わる動作命令や試験条件や
演算条件のような装置や試験や演算に関わる指示、の入
力を行なう。また、試験経過・試験結果、演算経過・演
算結果、装置の状況のような装置や試験や演算に関わる
出力(表示)を行なう装置である。
を含む造波装置全般に亘り、制御を行なう制御システム
であり、操作端末11とパラレルプロセッサ12とシス
テムコントローラ13とモーションコントローラ14−
1〜14−7と還流システムコントローラ15とを有す
る。操作端末1は、装置に関わる動作命令や試験条件や
演算条件のような装置や試験や演算に関わる指示、の入
力を行なう。また、試験経過・試験結果、演算経過・演
算結果、装置の状況のような装置や試験や演算に関わる
出力(表示)を行なう装置である。
【0044】パラレルプロセッサ12は、並列演算が可
能なコンピュータである。造波装置においては、システ
ムコントローラ13からの造波条件を示す造波条件信号
の入力に基づいて、造波に関わる演算・シミュレーショ
ンを高速で行ない、演算結果をシステムコントローラ1
3へ出力する。また、造波装置駆動中においても、同様
に造波条件信号に基づいて、リアルタイムで造波演算を
行ない、演算結果を出力し、造波装置の動作をサポート
する。また、還流に関しても、システムコントローラ1
3からの還流条件を示す還流条件信号の入力に基づい
て、還流に関わる演算・シミュレーションを高速で行な
い、演算結果をシステムコントローラ13へ出力する。
能なコンピュータである。造波装置においては、システ
ムコントローラ13からの造波条件を示す造波条件信号
の入力に基づいて、造波に関わる演算・シミュレーショ
ンを高速で行ない、演算結果をシステムコントローラ1
3へ出力する。また、造波装置駆動中においても、同様
に造波条件信号に基づいて、リアルタイムで造波演算を
行ない、演算結果を出力し、造波装置の動作をサポート
する。また、還流に関しても、システムコントローラ1
3からの還流条件を示す還流条件信号の入力に基づい
て、還流に関わる演算・シミュレーションを高速で行な
い、演算結果をシステムコントローラ13へ出力する。
【0045】システムコントローラ13は、造波機2と
還流システム3とを含む造波装置全体を制御する制御装
置である。端末装置11からの入力に基づいて、造波条
件信号をパラレルプロセッサ12へ出力し、パラレルプ
ロセッサ12から演算結果を受け取る。そして、その演
算結果に基づいて、複数のモーションコントローラ14
−1−14−7へ、各モーションコントローラに対応し
た造波を制御する複数の造波信号を出力する。あるい
は、端末装置11からの入力に基づいて、還流条件信号
をパラレルプロセッサ12へ出力し、パラレルプロセッ
サ12から還流演算結果を受け取る。そして、その還流
演算結果に基づいて、還流システムコントローラ15へ
還流を制御する還流信号を出力する。
還流システム3とを含む造波装置全体を制御する制御装
置である。端末装置11からの入力に基づいて、造波条
件信号をパラレルプロセッサ12へ出力し、パラレルプ
ロセッサ12から演算結果を受け取る。そして、その演
算結果に基づいて、複数のモーションコントローラ14
−1−14−7へ、各モーションコントローラに対応し
た造波を制御する複数の造波信号を出力する。あるい
は、端末装置11からの入力に基づいて、還流条件信号
をパラレルプロセッサ12へ出力し、パラレルプロセッ
サ12から還流演算結果を受け取る。そして、その還流
演算結果に基づいて、還流システムコントローラ15へ
還流を制御する還流信号を出力する。
【0046】モーションコントローラ14−1〜14−
7は、造波ドライブ部5−1〜5−5を制御し、所望の
波を起こさせる。モーションコントローラは、造波ドラ
イブ部に対応している。すなわち、モーションコントロ
ーラ14−1は造波ドライブ部5−1に、モーションコ
ントローラ14−2は造波ドライブ部5−2に、モーシ
ョンコントローラ14−3〜14−5は造波ドライブ部
5−3に、モーションコントローラ14−6は造波ドラ
イブ部5−4に、モーションコントローラ14−7は造
波ドライブ部5−5に、対応している。
7は、造波ドライブ部5−1〜5−5を制御し、所望の
波を起こさせる。モーションコントローラは、造波ドラ
イブ部に対応している。すなわち、モーションコントロ
ーラ14−1は造波ドライブ部5−1に、モーションコ
ントローラ14−2は造波ドライブ部5−2に、モーシ
ョンコントローラ14−3〜14−5は造波ドライブ部
5−3に、モーションコントローラ14−6は造波ドラ
イブ部5−4に、モーションコントローラ14−7は造
波ドライブ部5−5に、対応している。
【0047】そして、モーションコントローラ14−1
〜14−7の各々は、システムコントローラ13からの
複数の造波信号のうちの自身に対応するものに基づい
て、複数の造波コントロール信号を出する。複数の造波
コントロール信号は、各モーションコントローラ14−
1〜14−7に対応する造波ドライブ部5−1〜5−5
が有する各造波ドライブユニットに出力される。例え
ば、モーションコントローラ14−1の出力する複数の
造波コントロール信号は、造波ドライブ部5−1の有す
る複数の造波ドライブユニット24−1〜24−13の
どれかに出力される(出力される段階で宛先は決まって
いる)。
〜14−7の各々は、システムコントローラ13からの
複数の造波信号のうちの自身に対応するものに基づい
て、複数の造波コントロール信号を出する。複数の造波
コントロール信号は、各モーションコントローラ14−
1〜14−7に対応する造波ドライブ部5−1〜5−5
が有する各造波ドライブユニットに出力される。例え
ば、モーションコントローラ14−1の出力する複数の
造波コントロール信号は、造波ドライブ部5−1の有す
る複数の造波ドライブユニット24−1〜24−13の
どれかに出力される(出力される段階で宛先は決まって
いる)。
【0048】造波ドライブ部5−1〜5−5は、造波ド
ライブユニットの集合体である。各造波ドライブ部5−
1〜5−5毎(正確には、モーションコントローラ14
毎)に、独立して動作を制御することが可能である。ま
た、ある造波ドライブユニットに不具合が生じた場合に
は、その造波ドライブユニットの属する造波ドライブ部
のみを停止(但し、造波ドライブ5−3は、更に3分割
して停止可能)して、修理を行なうことが可能である。
これにより、実験中であっても、造波装置全体を静止さ
せる必要が無く、実験を継続しながら修理できる。
ライブユニットの集合体である。各造波ドライブ部5−
1〜5−5毎(正確には、モーションコントローラ14
毎)に、独立して動作を制御することが可能である。ま
た、ある造波ドライブユニットに不具合が生じた場合に
は、その造波ドライブユニットの属する造波ドライブ部
のみを停止(但し、造波ドライブ5−3は、更に3分割
して停止可能)して、修理を行なうことが可能である。
これにより、実験中であっても、造波装置全体を静止さ
せる必要が無く、実験を継続しながら修理できる。
【0049】造波ドライブユニット24−1〜24−1
01は、電源25とサーボアンプ16と過熱検知センサ
17とストロークセンサ18−1〜18−2とボールネ
ジ19とサーボモータ20と位置センサ21を具備する
駆動部と、波高計22と、造波板23を具備する造波部
とを有する。
01は、電源25とサーボアンプ16と過熱検知センサ
17とストロークセンサ18−1〜18−2とボールネ
ジ19とサーボモータ20と位置センサ21を具備する
駆動部と、波高計22と、造波板23を具備する造波部
とを有する。
【0050】造波部は、実験水槽10中において、水と
作用して造波を行なう造波部材である。造波板及び接合
板(後述)、又は、プランジャ(2つの半球の平面同士
を円柱でつないだ先の丸い杵のような形状)及びその付
属装置で構成される。本実施例では、造波板23(及び
接合板62)である。詳細は後述する。
作用して造波を行なう造波部材である。造波板及び接合
板(後述)、又は、プランジャ(2つの半球の平面同士
を円柱でつないだ先の丸い杵のような形状)及びその付
属装置で構成される。本実施例では、造波板23(及び
接合板62)である。詳細は後述する。
【0051】ここで造波の仕方について、図6を用いて
説明する。図6は、造波機構を含む実験水槽断面を示し
ている。そして、図6(a)はピストン型の造波部、図
6(b)はフラップ型の造波部、図6(c)はプランジ
ャ型の造波部である。
説明する。図6は、造波機構を含む実験水槽断面を示し
ている。そして、図6(a)はピストン型の造波部、図
6(b)はフラップ型の造波部、図6(c)はプランジ
ャ型の造波部である。
【0052】図6(a)のピストン型では、造波板10
1が、駆動機構の動作に応じて101−2の位置まで行
き、再び101−1の位置まで戻るという動作を繰り返
す。この場合、造波板101の位置は固定されず、造波
板101の面は、水面に概ね直角である。そして、全体
として101−1と102−2との間を往復している。
これは、水深が浅く、水の抵抗が小さい場合に適用され
る。本実施例はこの場合である。
1が、駆動機構の動作に応じて101−2の位置まで行
き、再び101−1の位置まで戻るという動作を繰り返
す。この場合、造波板101の位置は固定されず、造波
板101の面は、水面に概ね直角である。そして、全体
として101−1と102−2との間を往復している。
これは、水深が浅く、水の抵抗が小さい場合に適用され
る。本実施例はこの場合である。
【0053】図6(b)のフラップ型では、造波板10
2が、駆動機構の動作に応じて102−2の位置まで行
き、再び102−1の位置まで戻るという動作を繰り返
す。この場合、造波板101の位置は、実験水槽の底部
において固定され、造波板101の上部の移動により造
波が行なわれる。これは、水深が深く、水の抵抗が大き
い場合に適用される。
2が、駆動機構の動作に応じて102−2の位置まで行
き、再び102−1の位置まで戻るという動作を繰り返
す。この場合、造波板101の位置は、実験水槽の底部
において固定され、造波板101の上部の移動により造
波が行なわれる。これは、水深が深く、水の抵抗が大き
い場合に適用される。
【0054】図6(c)のプランジャ型では、プランジ
ャ103が、駆動機構の動作に応じて103−2の位置
まで行き、再び103−1の位置まで戻るという動作を
繰り返す。この場合、プランジャ103の位置は、上下
方向にのみ移動している。そして、プランジャ103の
上下方向の移動により造波が行なわれる。これは、駆動
機構を置くための奥行きスペースが少ない場合に適用さ
れる。
ャ103が、駆動機構の動作に応じて103−2の位置
まで行き、再び103−1の位置まで戻るという動作を
繰り返す。この場合、プランジャ103の位置は、上下
方向にのみ移動している。そして、プランジャ103の
上下方向の移動により造波が行なわれる。これは、駆動
機構を置くための奥行きスペースが少ない場合に適用さ
れる。
【0055】本実施例では、図6(a)のピストン型を
採用しているが、造波方法に合わせた駆動機構を採用す
ることにより、図6(b)のフラップ型や図6(c)の
プランジャ型についても実施可能である。
採用しているが、造波方法に合わせた駆動機構を採用す
ることにより、図6(b)のフラップ型や図6(c)の
プランジャ型についても実施可能である。
【0056】次に、図2を参照して、波高計22は、造
波板23の前にあり、造波板23付近の波の高さを測定
する波高計である。実験水槽10内の波を消す場合に
は、この計測結果に基づいて、モーションコントローラ
が、実験水槽10内の波を消すように複数の造波ドライ
ブユニットを制御する。
波板23の前にあり、造波板23付近の波の高さを測定
する波高計である。実験水槽10内の波を消す場合に
は、この計測結果に基づいて、モーションコントローラ
が、実験水槽10内の波を消すように複数の造波ドライ
ブユニットを制御する。
【0057】駆動部は、造波部を駆動する駆動機構であ
る。また、駆動が正常に行われるように各センサーで動
作のチェックを行なっている。電源25は、サーボアン
プ16のための電源である。本実施例では、3相200
Vを使用する。
る。また、駆動が正常に行われるように各センサーで動
作のチェックを行なっている。電源25は、サーボアン
プ16のための電源である。本実施例では、3相200
Vを使用する。
【0058】サーボアンプ16は、モーションコントロ
ーラ14からの造波コントロール信号の入力に応答し
て、その信号を増幅し、サーボモータ20へ出力する。
また、電源25で電気が供給され、それによりサーボモ
ータ20へ電源を供給している。
ーラ14からの造波コントロール信号の入力に応答し
て、その信号を増幅し、サーボモータ20へ出力する。
また、電源25で電気が供給され、それによりサーボモ
ータ20へ電源を供給している。
【0059】過熱検知センサ17は、温度センサであ
る。サーボモータ20の温度を測定し、モーションコン
トローラ14へ出力している。モーションコントローラ
14は、サーボモータ20の温度が、予め設定された値
以上になった場合には、サーボモータ20の動作を休止
させる等の処置を行なう。
る。サーボモータ20の温度を測定し、モーションコン
トローラ14へ出力している。モーションコントローラ
14は、サーボモータ20の温度が、予め設定された値
以上になった場合には、サーボモータ20の動作を休止
させる等の処置を行なう。
【0060】ストロークセンサ18−1〜18−2は、
造波板23のストロークの両端部に位置する、位置検出
センサである。造波板23が、ストロークセンサ18−
1〜18−2の間のストローク範囲を超えないように監
視している。監視結果をモーションコントローラ14へ
出力する。モーションコントローラ14は、造波板23
の動作が、ストローク範囲を超えそうになった場合に
は、動作範囲を変更する等の処置を行なう。
造波板23のストロークの両端部に位置する、位置検出
センサである。造波板23が、ストロークセンサ18−
1〜18−2の間のストローク範囲を超えないように監
視している。監視結果をモーションコントローラ14へ
出力する。モーションコントローラ14は、造波板23
の動作が、ストローク範囲を超えそうになった場合に
は、動作範囲を変更する等の処置を行なう。
【0061】ボールネジ19は、造波板23を駆動する
ボールネジである。ボールネジ19は、サーボモータ2
0に取り付けられる。そして、サーボモータ20の回転
により、ボールネジ19が回転し、ボールネジ19に取
りつけられた造波板23が、ボールネジ19の回転に伴
い移動し、水を押し引きすることにより造波する。
ボールネジである。ボールネジ19は、サーボモータ2
0に取り付けられる。そして、サーボモータ20の回転
により、ボールネジ19が回転し、ボールネジ19に取
りつけられた造波板23が、ボールネジ19の回転に伴
い移動し、水を押し引きすることにより造波する。
【0062】サーボモータ20は、サーボアンプ16に
制御され、駆動するサーボモータである。サーボアンプ
16からの出力に基づいて、順逆両方向に回転駆動す
る。それに伴って、サーボモータ20に接続されている
ボールネジ19が回転する。
制御され、駆動するサーボモータである。サーボアンプ
16からの出力に基づいて、順逆両方向に回転駆動す
る。それに伴って、サーボモータ20に接続されている
ボールネジ19が回転する。
【0063】位置センサ21は、造波板23の正確な位
置を検出する位置センサである。位置センサ21の出力
は、モーションコントローラ14へ出力され、造波板2
3の動作制御のためのフィードバック信号として使用さ
れる。
置を検出する位置センサである。位置センサ21の出力
は、モーションコントローラ14へ出力され、造波板2
3の動作制御のためのフィードバック信号として使用さ
れる。
【0064】ここで、図4を参照して、造波ドライブユ
ニットについて、更に説明する。図4において、3つの
造波ドライブユニットが示されている。ここでは、その
中央の1つの造波ドライブユニットについて説明する。
サーボモータ20、ボールネジ19、波高計22、造波
板23−1〜23−2、ガイド支柱61、接合板62、
取付治具63、支柱64とを具備する。なお、サーボア
ンプ16、センサ類については、省略している。
ニットについて、更に説明する。図4において、3つの
造波ドライブユニットが示されている。ここでは、その
中央の1つの造波ドライブユニットについて説明する。
サーボモータ20、ボールネジ19、波高計22、造波
板23−1〜23−2、ガイド支柱61、接合板62、
取付治具63、支柱64とを具備する。なお、サーボア
ンプ16、センサ類については、省略している。
【0065】造波板23−1〜23−2は、造波部の造
波板である。接合板62を介して、2枚の造波板23−
1及び23−2が一体化されている。そして、さらに両
隣の造波板とも接合板を介して一体化されている。造波
板23−1〜23−2を駆動するボールネジ19には、
その接合板62及び取付治具63を介して取り付けられ
ている。造波板23−1〜23−2には、その表面に波
高計22が取り付けられている。
波板である。接合板62を介して、2枚の造波板23−
1及び23−2が一体化されている。そして、さらに両
隣の造波板とも接合板を介して一体化されている。造波
板23−1〜23−2を駆動するボールネジ19には、
その接合板62及び取付治具63を介して取り付けられ
ている。造波板23−1〜23−2には、その表面に波
高計22が取り付けられている。
【0066】ガイド支柱61は、水面に平行に延びる支
柱である。ボールネジ19及びサーボモータ20(及び
造波板23−1〜23−2)を支えるている。この支柱
に沿って、ボールネジ19及びサーボモータ20が取り
付けられている。そして、このガイド支柱は、他の支柱
64により支持されている。
柱である。ボールネジ19及びサーボモータ20(及び
造波板23−1〜23−2)を支えるている。この支柱
に沿って、ボールネジ19及びサーボモータ20が取り
付けられている。そして、このガイド支柱は、他の支柱
64により支持されている。
【0067】接合板62は、隣接する造波板同士(23
−1と23−2)をつないでいる柔軟性のある部材であ
る。接合板62は、取付治具63と結合し、取付治具6
3がボールネジ19と接続している。従って、造波板
は、この部分(接合板62及び取付治具63)の動作に
より、動作する。
−1と23−2)をつないでいる柔軟性のある部材であ
る。接合板62は、取付治具63と結合し、取付治具6
3がボールネジ19と接続している。従って、造波板
は、この部分(接合板62及び取付治具63)の動作に
より、動作する。
【0068】なお、サーボモータ20、ボールネジ1
9、波高計22についての説明は、既述の通りなので省
略する。
9、波高計22についての説明は、既述の通りなので省
略する。
【0069】図2を参照して、還流システムコントロー
ラ15は、還流システム3を制御する制御装置である。
システムコントローラ13からの還流信号に基づいて、
還流コントロール信号を出力し、還流システム3の還流
水槽7−1〜7−2の水量や、ゲート8−1〜8−2な
どの制御を行なう。
ラ15は、還流システム3を制御する制御装置である。
システムコントローラ13からの還流信号に基づいて、
還流コントロール信号を出力し、還流システム3の還流
水槽7−1〜7−2の水量や、ゲート8−1〜8−2な
どの制御を行なう。
【0070】ここで、還流システムコントローラ15及
び還流システム3について、図3を用いて説明する。図
3は、環流システムの全体の構成を示す図である。還流
システム3は、実験水槽10の還流領域に還流を形成す
るように還流水槽7−1〜7−2を介して水を供給・排
出するシステムである。
び還流システム3について、図3を用いて説明する。図
3は、環流システムの全体の構成を示す図である。還流
システム3は、実験水槽10の還流領域に還流を形成す
るように還流水槽7−1〜7−2を介して水を供給・排
出するシステムである。
【0071】制御部1の操作端末11と還流システムコ
ントローラ15、実験水槽10の水位計6−1〜6−2
と還流水槽7−1〜7−2とゲート8−1〜8−2とス
テッピングモータ32−1〜32−2、アンプ30−1
〜30−2、ドライバー31−1〜31−2、流量計3
3および37、流量調整弁34−1〜34−2及び36
−1〜36−2、ポンプ35、流路43〜38を有す
る。
ントローラ15、実験水槽10の水位計6−1〜6−2
と還流水槽7−1〜7−2とゲート8−1〜8−2とス
テッピングモータ32−1〜32−2、アンプ30−1
〜30−2、ドライバー31−1〜31−2、流量計3
3および37、流量調整弁34−1〜34−2及び36
−1〜36−2、ポンプ35、流路43〜38を有す
る。
【0072】還流システム3は、実験水槽10の還流領
域に還流を形成するように還流水槽7−1〜7−2を介
して水を供給・排出するシステムである。実験水槽10
−還流水槽7−2−流路43−流量計37−流路42−
流量調整弁36−流路41−ポンプ35−流路40−流
量調整弁34−流路39−流量計33−流路38−還流
水槽7−1−実験水槽10 という還流を形成してい
る。逆向きの還流の形成も可能である。
域に還流を形成するように還流水槽7−1〜7−2を介
して水を供給・排出するシステムである。実験水槽10
−還流水槽7−2−流路43−流量計37−流路42−
流量調整弁36−流路41−ポンプ35−流路40−流
量調整弁34−流路39−流量計33−流路38−還流
水槽7−1−実験水槽10 という還流を形成してい
る。逆向きの還流の形成も可能である。
【0073】制御部1の還流システムコントローラ15
は、還流システム3全体を制御する。制御部1のシステ
ムコントローラ13(図示せず)からの還流信号に基づ
いて、還流コントロール信号を所望の機器へ向けて出力
する。そして、それにより、流量調整弁34−1〜34
−2及び36−1〜36−2の弁の開度の調整、ポンプ
35の流速調整、ゲート8−1〜8−2(ステッピング
モータ32−1〜32−2)の開度調整を行ない、還流
を制御する。また、同様に、還流システムコントローラ
15は、随時、水位計6−1〜6−2による還流水槽7
−1〜7−2の水位、流量計33および37による水の
流量を監視し、還流システムが最適に動作するように制
御する。制御部1の操作端末11は、還流システムコン
トローラ15の制御に必要なデータの入力、あるいは、
還流システムの状況を表示(出力)する。
は、還流システム3全体を制御する。制御部1のシステ
ムコントローラ13(図示せず)からの還流信号に基づ
いて、還流コントロール信号を所望の機器へ向けて出力
する。そして、それにより、流量調整弁34−1〜34
−2及び36−1〜36−2の弁の開度の調整、ポンプ
35の流速調整、ゲート8−1〜8−2(ステッピング
モータ32−1〜32−2)の開度調整を行ない、還流
を制御する。また、同様に、還流システムコントローラ
15は、随時、水位計6−1〜6−2による還流水槽7
−1〜7−2の水位、流量計33および37による水の
流量を監視し、還流システムが最適に動作するように制
御する。制御部1の操作端末11は、還流システムコン
トローラ15の制御に必要なデータの入力、あるいは、
還流システムの状況を表示(出力)する。
【0074】水位計6−1及び6−2は、還流水槽7−
1〜7−2の水位を測定する。そして測定結果は、随
時、アンプ30−1を介して、還流システムコントロー
ラ15へ出力される。データは、還流システム制御に使
用される。
1〜7−2の水位を測定する。そして測定結果は、随
時、アンプ30−1を介して、還流システムコントロー
ラ15へ出力される。データは、還流システム制御に使
用される。
【0075】流量計33、37は、還流水槽7−1〜7
−2へ供給、あるいは還流水槽7−1〜7−2から排出
される水の流量を測定する流量計である。そして測定結
果は、随時、アンプ30−2を介して、還流システムコ
ントローラ15へ出力される。データは、還流システム
の制御に使用される。
−2へ供給、あるいは還流水槽7−1〜7−2から排出
される水の流量を測定する流量計である。そして測定結
果は、随時、アンプ30−2を介して、還流システムコ
ントローラ15へ出力される。データは、還流システム
の制御に使用される。
【0076】アンプ30−1〜30−2は、水位計6−
1〜6−2及び流量計流量計33、37の測定結果に関
わる電気信号の雑音を除去し、増幅して還流システムコ
ントローラ15へ出力する増幅器である。
1〜6−2及び流量計流量計33、37の測定結果に関
わる電気信号の雑音を除去し、増幅して還流システムコ
ントローラ15へ出力する増幅器である。
【0077】ゲート8−1〜8−2は、実験水槽10の
還流領域へ流入する水、あるいは、還流領域から流出す
る水の量を調整するためのゲートである。ゲート8−1
〜8−2の開度により、還流水槽7−1〜7−2に貯水
される水量を調節可能である。それにより、還流領域で
の水量を調節する。還流システムコントローラ15から
のゲート向けの還流コントロール信号に基づいて、ステ
ッピングモータ32−1〜32−2により開閉動作を行
なう。
還流領域へ流入する水、あるいは、還流領域から流出す
る水の量を調整するためのゲートである。ゲート8−1
〜8−2の開度により、還流水槽7−1〜7−2に貯水
される水量を調節可能である。それにより、還流領域で
の水量を調節する。還流システムコントローラ15から
のゲート向けの還流コントロール信号に基づいて、ステ
ッピングモータ32−1〜32−2により開閉動作を行
なう。
【0078】ステッピングモータ32−1〜32−2
は、ゲート8−1〜8−2の開閉を行なうモータであ
る。還流システムコントローラ15からのゲート向けの
還流コントロール信号は、ドライバー31−1を介して
ステッピングモータ32−1〜32−2に出力される。
ステッピングモータ32−1〜32−2は、その信号に
基づいて、モータを駆動することによりゲート8−1〜
8−2の開閉動作を行なう。
は、ゲート8−1〜8−2の開閉を行なうモータであ
る。還流システムコントローラ15からのゲート向けの
還流コントロール信号は、ドライバー31−1を介して
ステッピングモータ32−1〜32−2に出力される。
ステッピングモータ32−1〜32−2は、その信号に
基づいて、モータを駆動することによりゲート8−1〜
8−2の開閉動作を行なう。
【0079】流量調整弁34−1〜34−2は、還流シ
ステム3が形成する還流に流れる水量を調整するための
調整弁である。それにより、還流領域での水量を調節が
可能である。流量調整弁34−1と34−2とは、それ
ぞれ逆方向の還流の流れに対応した流量調整弁である。
従って、一方の方向に対して、流量調整弁34−1が使
用される場合には、流量調整弁34−2は使用されな
い。そして、もう一方の方向に流れを変えた場合には、
流量調整弁34−2が使用され、流量調整弁34−1は
使用されない。2台の流量調整弁を有することで、一方
をメンテナンス中に他方を使用することが可能であり、
継続的に還流システムを使用することが出来る。還流シ
ステムコントローラ15からの流量調整弁向けの還流コ
ントロール信号に基づいて、動作を行なう。
ステム3が形成する還流に流れる水量を調整するための
調整弁である。それにより、還流領域での水量を調節が
可能である。流量調整弁34−1と34−2とは、それ
ぞれ逆方向の還流の流れに対応した流量調整弁である。
従って、一方の方向に対して、流量調整弁34−1が使
用される場合には、流量調整弁34−2は使用されな
い。そして、もう一方の方向に流れを変えた場合には、
流量調整弁34−2が使用され、流量調整弁34−1は
使用されない。2台の流量調整弁を有することで、一方
をメンテナンス中に他方を使用することが可能であり、
継続的に還流システムを使用することが出来る。還流シ
ステムコントローラ15からの流量調整弁向けの還流コ
ントロール信号に基づいて、動作を行なう。
【0080】流量調整弁36−1〜36−2も、還流シ
ステム3が形成する還流に流れる水量を調整するための
調整弁であり、流量調整弁34−1〜34−2と同様で
ある。それにより、還流領域での水量を調節が可能であ
る。そして、還流システムコントローラ15からの流量
調整弁向けの還流コントロール信号に基づいて、流量調
整弁34−1〜34−2と協調して、流量、流方向が制
御される。
ステム3が形成する還流に流れる水量を調整するための
調整弁であり、流量調整弁34−1〜34−2と同様で
ある。それにより、還流領域での水量を調節が可能であ
る。そして、還流システムコントローラ15からの流量
調整弁向けの還流コントロール信号に基づいて、流量調
整弁34−1〜34−2と協調して、流量、流方向が制
御される。
【0081】ポンプ35は、還流システム3が還流を形
成するためのポンプである。両方向に水を流すことが可
能である。還流システムコントローラ15からのポンプ
向けの還流コントロール信号に基づいて、流量調整弁3
4−1〜34−2及び36−1〜36−2と協調して、
流量、流方向が制御される。
成するためのポンプである。両方向に水を流すことが可
能である。還流システムコントローラ15からのポンプ
向けの還流コントロール信号に基づいて、流量調整弁3
4−1〜34−2及び36−1〜36−2と協調して、
流量、流方向が制御される。
【0082】ドライバー31−1〜31−2は、還流シ
ステムコントローラ15からの各機器(ステッピングモ
ータ32−1〜32−2、流量調整弁34−1〜34−
2及び36−1〜36−2、ポンプ35)への還流コン
トロール信号を受けて、各機器向けのコントロール信号
に変換し、各機器宛に分けて送信するドライバーであ
る。
ステムコントローラ15からの各機器(ステッピングモ
ータ32−1〜32−2、流量調整弁34−1〜34−
2及び36−1〜36−2、ポンプ35)への還流コン
トロール信号を受けて、各機器向けのコントロール信号
に変換し、各機器宛に分けて送信するドライバーであ
る。
【0083】還流水槽7−1〜7−2実験水槽10は、
記述の通りであるのでその説明を省略する。
記述の通りであるのでその説明を省略する。
【0084】ここで、図5を参照して、ゲート8−1に
ついて説明する(ゲート8−2についても同様)。図5
は、ゲート8−1を構成する複数のユニットの内、2ユ
ニットを示している。その内の1ユニット分について説
明する。ステッピングモータ32−1、ボールネジ5
2、ゲート板8−1A−1〜8−1B、支柱54−1〜
54−2、横枠55−1〜55−3からなる。
ついて説明する(ゲート8−2についても同様)。図5
は、ゲート8−1を構成する複数のユニットの内、2ユ
ニットを示している。その内の1ユニット分について説
明する。ステッピングモータ32−1、ボールネジ5
2、ゲート板8−1A−1〜8−1B、支柱54−1〜
54−2、横枠55−1〜55−3からなる。
【0085】ステッピングモータ32は、ボールネジ5
2が接続されたモータである。鉛直方向の支柱54−1
及び54−2等に支持された、それらと直角に交わる最
上部の横枠55−1上に設置されている。ステッピング
モータ32の回転により、ボールネジ52が回転し、ゲ
ート53−1〜53−2が上昇・下降する。ドライバー
31−1を介した還流システムコントローラ15からの
ゲート向けの還流コントロール信号により、ステッピン
グモータ32−1は、モータを駆動しゲート板8−1A
〜8−1Bの開閉動作を行なう。
2が接続されたモータである。鉛直方向の支柱54−1
及び54−2等に支持された、それらと直角に交わる最
上部の横枠55−1上に設置されている。ステッピング
モータ32の回転により、ボールネジ52が回転し、ゲ
ート53−1〜53−2が上昇・下降する。ドライバー
31−1を介した還流システムコントローラ15からの
ゲート向けの還流コントロール信号により、ステッピン
グモータ32−1は、モータを駆動しゲート板8−1A
〜8−1Bの開閉動作を行なう。
【0086】ボールネジ52は、ステッピングモータ3
2とゲート板8−1Aに接続されたボールネジである。
ステピングモータ32の回転力により、ゲート板8−1
A〜8−1Bを上下に駆動可能である。
2とゲート板8−1Aに接続されたボールネジである。
ステピングモータ32の回転力により、ゲート板8−1
A〜8−1Bを上下に駆動可能である。
【0087】ゲート板8−1A〜8−1Bは、水をせき
止める板である。ゲート板8−1A〜8−1Bが一番下
にある時は、ゲート板が二枚重なった状態(図5の右
側)となる。ボールネジ52の回転により、ゲート板8
−1Aが、ゲート板一枚分だけ上昇した場合を図5の左
側に示す。この状態は、ゲート8−1が水流を完全にせ
き止めた状態である。更に、ゲート板8-1Aが上昇す
ると、ゲート板8-1Aの下側端部とゲート板8−1B
の上側端部とがかみ合って、両方のゲート板が上昇する
ことになる。
止める板である。ゲート板8−1A〜8−1Bが一番下
にある時は、ゲート板が二枚重なった状態(図5の右
側)となる。ボールネジ52の回転により、ゲート板8
−1Aが、ゲート板一枚分だけ上昇した場合を図5の左
側に示す。この状態は、ゲート8−1が水流を完全にせ
き止めた状態である。更に、ゲート板8-1Aが上昇す
ると、ゲート板8-1Aの下側端部とゲート板8−1B
の上側端部とがかみ合って、両方のゲート板が上昇する
ことになる。
【0088】支柱54−1〜54−2は、ゲート板8−
1A〜8−1Bを支持し、かつ、ガイドするための支柱
である。ゲート8−1において、一定間隔(概ねゲート
板の間隔)で鉛直方向に直立している。また、横枠55
−1〜55−3は、支柱54を補強する、支柱54と垂
直に交わる横向きの枠である。最上部の横枠55−1上
には、ステッピングモータ32が設置されている。
1A〜8−1Bを支持し、かつ、ガイドするための支柱
である。ゲート8−1において、一定間隔(概ねゲート
板の間隔)で鉛直方向に直立している。また、横枠55
−1〜55−3は、支柱54を補強する、支柱54と垂
直に交わる横向きの枠である。最上部の横枠55−1上
には、ステッピングモータ32が設置されている。
【0089】次に、本発明の造波装置の動作について図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0090】まず、本実施例に用いた多方向不規則波の
造波法及び造波信号のリアルタイム計算法について以下
に示す。複数の造波ドライブユニットを用いた多分割型
造波装置をスネークモーションさせることにより、斜め
進行波を発生させることが可能である。このような斜め
波及び槽側壁での波の反射波を合成することにより多方
向波が作られる。そして、水槽全域に亘って位置的定常
性のある多方向波を生成することが出来る。
造波法及び造波信号のリアルタイム計算法について以下
に示す。複数の造波ドライブユニットを用いた多分割型
造波装置をスネークモーションさせることにより、斜め
進行波を発生させることが可能である。このような斜め
波及び槽側壁での波の反射波を合成することにより多方
向波が作られる。そして、水槽全域に亘って位置的定常
性のある多方向波を生成することが出来る。
【0091】基本となる斜め波の造波法を、図9を参照
して説明する。図9において、左側の辺上に造波板が等
間隔で並べられ、そこから、波長λ0の波が形成され
る。波の進行方向は、造波板の並んだ辺と角度θを成す
方向であり、波長はλとなる。この時、λ0=λ/co
sθ、波数:k=2π/λ、造波板単体幅:b、ε:隣
り合う造波板間の位相差(=-kbcosθ)となる。
して説明する。図9において、左側の辺上に造波板が等
間隔で並べられ、そこから、波長λ0の波が形成され
る。波の進行方向は、造波板の並んだ辺と角度θを成す
方向であり、波長はλとなる。この時、λ0=λ/co
sθ、波数:k=2π/λ、造波板単体幅:b、ε:隣
り合う造波板間の位相差(=-kbcosθ)となる。
【0092】(1)Double Summation
法による多方向不規則波造波法 多方向不規則波の造波法として、Double Sum
mation法を用いる。この方法は、分割した各周波
数において色々な方向に成分波が分布しているとして、
多数の方向成分と周波数成分とを有する要素成分波を重
ね合わせることにより造波する方法である。Doubl
e Summation法で、時刻tにおけるi番目の
フラップ(造波板)の変位ζi(t)は、次式の2重の
Summationで表される。
法による多方向不規則波造波法 多方向不規則波の造波法として、Double Sum
mation法を用いる。この方法は、分割した各周波
数において色々な方向に成分波が分布しているとして、
多数の方向成分と周波数成分とを有する要素成分波を重
ね合わせることにより造波する方法である。Doubl
e Summation法で、時刻tにおけるi番目の
フラップ(造波板)の変位ζi(t)は、次式の2重の
Summationで表される。
【数1】
ここで、
添え字n:自然数、n番目の周波数成分波
添え字m:自然数、m番目の方向成分波
kn:n番目の波の波数
fn:n番目の波の周波数
N:周波数分割数
M:方向分割数
Fn:n番目の周波数成分波の造波特性(応答関数)
εnm:nm番目の成分波の位相差0〜2πの一様乱数
θnm:nm番目の成分波の振幅
anmは、要素成分波の振幅であり、次式で求められ
る。
る。
【数2】
ここで、S(fn,θm):周波数fn、波向θmにお
ける方向スペクトル δfn:スペクトル刻み幅 δθm:波方向刻み幅 knは、次の分散関係式の実数解で与えられる。
ける方向スペクトル δfn:スペクトル刻み幅 δθm:波方向刻み幅 knは、次の分散関係式の実数解で与えられる。
【数3】
ここで、h:水深
g:重力加速度
【0093】ζi(t)を計算するためには、多くの時
間がかかるため、以下のようなアルゴリズムを用い、リ
アルタイムの造波信号を作成することとする。まず、数
1をリアルタイム計算に適した式に書き換える。j番目
のタイムステップにおけるi番目のフラップ(造波板)
の変位は、数1を書き直して、
間がかかるため、以下のようなアルゴリズムを用い、リ
アルタイムの造波信号を作成することとする。まず、数
1をリアルタイム計算に適した式に書き換える。j番目
のタイムステップにおけるi番目のフラップ(造波板)
の変位は、数1を書き直して、
【数4】
ここで、ωn=2πfn
Δt:タイムステップの時間刻み
いま、
【数5】
【数6】
とおくと、
【数7】
が得られる。数4では、sinが(N+M)回、cos
がM回、それぞれ計算する必要がある。しかし、数7で
は時刻歴に無関係なξniとηniとをリアルタイムで
計算する必要が無いので、sin,cos共にN回ずつ
の計算で良い。すなわち、計算数が減少している。
がM回、それぞれ計算する必要がある。しかし、数7で
は時刻歴に無関係なξniとηniとをリアルタイムで
計算する必要が無いので、sin,cos共にN回ずつ
の計算で良い。すなわち、計算数が減少している。
【0094】数7の右辺の中身をΣの中味を数8のよう
に置く。
に置く。
【数8】
更に、
【数9】
とすると、
【数10】
同様に、
【数11】
ただし、
【数12】
【数13】
従って、最終的には、
【数14】
となる。すなわち、Double Summation
法によるリアルタイム計算のアルゴリズムは、図8に示
す通りとなる。
法によるリアルタイム計算のアルゴリズムは、図8に示
す通りとなる。
【0095】図8について説明する。全アルゴリズムの
内、ステップ1からステップ4(S101〜S104)
は、リアルタイム計算の前に、予め計算するステップで
ある。そして、ステップ5からステップ10(S105
〜S110)は、造波を行ないながらリアルタイム計算
を行なうステップである。
内、ステップ1からステップ4(S101〜S104)
は、リアルタイム計算の前に、予め計算するステップで
ある。そして、ステップ5からステップ10(S105
〜S110)は、造波を行ないながらリアルタイム計算
を行なうステップである。
【0096】ステップ1(S101)において、数5
(ξni)及び数6(ηni)を計算する。ステップ2
(S102)において、数12(αn)及び数13(β
n)を計算する。ステップ3(S103)において、j
=0とおく。ステップ4(S104)において、数8
(ψni0)及び数9(φni0)を計算する(j=
0)。ステップ5(S105)において、数4
(ζi0)を計算する(j=0)。ステップ6(S10
6)において、j(new)=j(old)+1=1と
置き換える。ステップ7(S107)において、ステッ
プ4の結果(ψni0及びφni0)と、ステップ2の
結果(αn及びβn)を用いて、数10(ψni1)を
計算する。ステップ8(S108)において、同様に、
ステップ4の結果(ψni0及びφni0)と、ステッ
プ2の結果(αn及びβn)を用いて、数11(φ
ni1)を計算する。ステップ9(S109)におい
て、ステップ7の結果(ψni1)を用いて、数14
(ζi1)を計算する。ステップ10(S110)にお
いて、jとNとを比較しj=Nならば計算を終了し、j
<Nならば、ステップ6に戻る。
(ξni)及び数6(ηni)を計算する。ステップ2
(S102)において、数12(αn)及び数13(β
n)を計算する。ステップ3(S103)において、j
=0とおく。ステップ4(S104)において、数8
(ψni0)及び数9(φni0)を計算する(j=
0)。ステップ5(S105)において、数4
(ζi0)を計算する(j=0)。ステップ6(S10
6)において、j(new)=j(old)+1=1と
置き換える。ステップ7(S107)において、ステッ
プ4の結果(ψni0及びφni0)と、ステップ2の
結果(αn及びβn)を用いて、数10(ψni1)を
計算する。ステップ8(S108)において、同様に、
ステップ4の結果(ψni0及びφni0)と、ステッ
プ2の結果(αn及びβn)を用いて、数11(φ
ni1)を計算する。ステップ9(S109)におい
て、ステップ7の結果(ψni1)を用いて、数14
(ζi1)を計算する。ステップ10(S110)にお
いて、jとNとを比較しj=Nならば計算を終了し、j
<Nならば、ステップ6に戻る。
【0097】ステップ6(S106)において、j(n
ew)=j(old)+1と置き換える(j≧2)。ス
テップ7(S107)において、前回のステップ7及び
ステップ8の結果(ψni1及びφni1)と、ステッ
プ2の結果(αn及びβn)を用いて、数10(ψ
ni2)を計算する。ステップ8(S108)におい
て、同様に、ステップ7及びステップ8の結果(ψ
ni1及びφni1)と、ステップ2の結果(αn及び
βn)を用いて、数11(φni2)を計算する。ステ
ップ9(S109)において、ステップ7の結果(ψ
ni2)を用いて、数14(ζi2)を計算する。ステ
ップ10(S110)において、jとNとを比較しj=
Nならば計算を終了し、j<Nならば、ステップ6に戻
る。以下同様に、j=Nまで繰り返す。
ew)=j(old)+1と置き換える(j≧2)。ス
テップ7(S107)において、前回のステップ7及び
ステップ8の結果(ψni1及びφni1)と、ステッ
プ2の結果(αn及びβn)を用いて、数10(ψ
ni2)を計算する。ステップ8(S108)におい
て、同様に、ステップ7及びステップ8の結果(ψ
ni1及びφni1)と、ステップ2の結果(αn及び
βn)を用いて、数11(φni2)を計算する。ステ
ップ9(S109)において、ステップ7の結果(ψ
ni2)を用いて、数14(ζi2)を計算する。ステ
ップ10(S110)において、jとNとを比較しj=
Nならば計算を終了し、j<Nならば、ステップ6に戻
る。以下同様に、j=Nまで繰り返す。
【0098】以上から、リアルタイム計算が必要なの
は、数10、数11、数14の3つの式となる。従っ
て、必要な計算は、4N回の積と、(3N−1)回の和
となり、sin、cosの計算が全て無くなる。これに
より大幅な演算時間の短縮が可能となる。そして、造波
中におけるリアルタイムでの信号作成が可能となる。
は、数10、数11、数14の3つの式となる。従っ
て、必要な計算は、4N回の積と、(3N−1)回の和
となり、sin、cosの計算が全て無くなる。これに
より大幅な演算時間の短縮が可能となる。そして、造波
中におけるリアルタイムでの信号作成が可能となる。
【0099】実際の造波においては、要素成分波の数
は、以下のように設定される。 ・周波数分割数:N=200(エネルギー等分割による
不等分割) ・方向分割数:M=70(平均方向から±70°の範囲
で2°ピッチの等分割) すなわち、14,000個の要素波で、多方向波を作成
している。これを、造波信号高速計算アルゴリズムと、
これに適した図2に示すような分散型制御のシステム
(造波装置制御システム)とによりリアルタイム制御を
可能としている。
は、以下のように設定される。 ・周波数分割数:N=200(エネルギー等分割による
不等分割) ・方向分割数:M=70(平均方向から±70°の範囲
で2°ピッチの等分割) すなわち、14,000個の要素波で、多方向波を作成
している。これを、造波信号高速計算アルゴリズムと、
これに適した図2に示すような分散型制御のシステム
(造波装置制御システム)とによりリアルタイム制御を
可能としている。
【0100】次に、本発明の造波装置の造波に関する動
作について図面を参照して説明する。
作について図面を参照して説明する。
【0101】図2を参照して、造波実験の開始ととも
に、操作端末11からシステムコントローラ13へ、造
波実験に関わる各種の情報、造波パラメータなどが入力
される。その入力に基づいて、システムコントローラ1
3からパラレルプロセッサ12へ、造波実験における造
波条件を示す造波条件信号が出力される。
に、操作端末11からシステムコントローラ13へ、造
波実験に関わる各種の情報、造波パラメータなどが入力
される。その入力に基づいて、システムコントローラ1
3からパラレルプロセッサ12へ、造波実験における造
波条件を示す造波条件信号が出力される。
【0102】次に、パラレルプロセッサ12は、システ
ムコントローラ13からの造波条件信号の入力に基づい
て、造波に関わる演算を開始する(本実施例では、既述
の図8の造波アルゴリズム演算)。その演算により各フ
ラップ(本実施例では造波板23)の変位が、時間刻み
(タイムステップ)毎に算出される。その各造波板23
の変位は、各造波板23への指令となる。そして、シス
テムコントローラ13へ演算結果として出力される。
ムコントローラ13からの造波条件信号の入力に基づい
て、造波に関わる演算を開始する(本実施例では、既述
の図8の造波アルゴリズム演算)。その演算により各フ
ラップ(本実施例では造波板23)の変位が、時間刻み
(タイムステップ)毎に算出される。その各造波板23
の変位は、各造波板23への指令となる。そして、シス
テムコントローラ13へ演算結果として出力される。
【0103】システムコントローラ13は、パラレルプ
ロセッサ12から出力された演算結果を受け取る。そし
て、その演算結果に基づいて、モーションコントローラ
14−1〜14−7毎に、そこに属する各造波板23へ
の変位の指令である演算結果を振り分ける。そして、複
数のモーションコントローラ14−1−14−7へ、各
モーションコントローラに対応した造波を制御する複数
の造波信号(各モーションコントローラに属する各造波
板23に対する各造波板23の変位の指令)を出力す
る。
ロセッサ12から出力された演算結果を受け取る。そし
て、その演算結果に基づいて、モーションコントローラ
14−1〜14−7毎に、そこに属する各造波板23へ
の変位の指令である演算結果を振り分ける。そして、複
数のモーションコントローラ14−1−14−7へ、各
モーションコントローラに対応した造波を制御する複数
の造波信号(各モーションコントローラに属する各造波
板23に対する各造波板23の変位の指令)を出力す
る。
【0104】次に、モーションコントローラ14−1〜
14−7の各々は、システムコントローラ13からの複
数の造波信号のうちの自身に対応するものを受け取る。
各モーションコントローラは、造波信号に基づいて、造
波信号の対応する造波板23が所属する造波ドライブユ
ニットへ、造波コントロール信号を出力する。その時の
造波コントロール信号は、造波板23の位置情報x
i(t)(位置センサ21により検知し、モーションコ
ントローラ14にフィードバックされる)と、造波信号
による造波板23の目標とする変位ζi(t)(変位と
は、変化量ではなく絶対的な変位又は位置)の指令と、
次の指令までの時間刻みΔt(タイムステップ)とから
計算される速度Vi(=(xi(t)−ζi(t))/
Δt)の指令(速度指令)である。
14−7の各々は、システムコントローラ13からの複
数の造波信号のうちの自身に対応するものを受け取る。
各モーションコントローラは、造波信号に基づいて、造
波信号の対応する造波板23が所属する造波ドライブユ
ニットへ、造波コントロール信号を出力する。その時の
造波コントロール信号は、造波板23の位置情報x
i(t)(位置センサ21により検知し、モーションコ
ントローラ14にフィードバックされる)と、造波信号
による造波板23の目標とする変位ζi(t)(変位と
は、変化量ではなく絶対的な変位又は位置)の指令と、
次の指令までの時間刻みΔt(タイムステップ)とから
計算される速度Vi(=(xi(t)−ζi(t))/
Δt)の指令(速度指令)である。
【0105】例えば、造波ドライブユニット24−1に
属する造波板23に対する造波信号(変位の指令)は、
モーションコントローラ14−1に出力され、モーショ
ンコントローラ14−1は、その造波信号ζ1(t)
と、造波板23の位置x1(t)と、時間刻みΔtとに
基づいて、速度V1(=(x1(t)−ζ1(t))/
Δt)を算出し、造波コントロール信号(速度指令)と
して造波ドライブユニット24−1へ出力する。
属する造波板23に対する造波信号(変位の指令)は、
モーションコントローラ14−1に出力され、モーショ
ンコントローラ14−1は、その造波信号ζ1(t)
と、造波板23の位置x1(t)と、時間刻みΔtとに
基づいて、速度V1(=(x1(t)−ζ1(t))/
Δt)を算出し、造波コントロール信号(速度指令)と
して造波ドライブユニット24−1へ出力する。
【0106】次に、造波ドライブユニット24におい
て、造波コントロール信号(速度指令)は、サーボアン
プ16に入力される。サーボアンプ16は、モーション
コントローラ14からの造波コントロール信号(速度指
令)の入力に応答して、その信号を増幅し、サーボモー
タ20へ出力する。サーボモータ20は、造波コントロ
ール信号(速度指令)に基づいて、時間刻みΔtの間、
速度Viで動作する。それに伴い、ボールネジ19が回
転し、造波板23が駆動される。
て、造波コントロール信号(速度指令)は、サーボアン
プ16に入力される。サーボアンプ16は、モーション
コントローラ14からの造波コントロール信号(速度指
令)の入力に応答して、その信号を増幅し、サーボモー
タ20へ出力する。サーボモータ20は、造波コントロ
ール信号(速度指令)に基づいて、時間刻みΔtの間、
速度Viで動作する。それに伴い、ボールネジ19が回
転し、造波板23が駆動される。
【0107】この時、過熱検知センサ17により、サー
ボモータ20が異常加熱を起こしていないかを常時監視
している。また、ストロークセンサ18−1〜18−2
により、造波板23のストロークが、ストロークセンサ
18−1〜18−2の範囲を超えないように監視してい
る。これらの監視結果は、モーションコントローラ14
へ出力される。モーションコントローラ14は、造波板
23の動作が、問題を起こさないように常時監視し、必
要に応じて動作変更(停止、駆動範囲縮小等)を行な
う。
ボモータ20が異常加熱を起こしていないかを常時監視
している。また、ストロークセンサ18−1〜18−2
により、造波板23のストロークが、ストロークセンサ
18−1〜18−2の範囲を超えないように監視してい
る。これらの監視結果は、モーションコントローラ14
へ出力される。モーションコントローラ14は、造波板
23の動作が、問題を起こさないように常時監視し、必
要に応じて動作変更(停止、駆動範囲縮小等)を行な
う。
【0108】操作端末11は、初期設定のみを行ない、
造波開始後は造波に関して演算を行なわない。従って、
実験中は、造波制御の様子を画像表示することが可能で
ある。また、パラレルプロセッサ12は、最も演算量の
多い造波アルゴリズム演算及び時間刻み毎の指令の出力
を専属に行なう(造波実験中においても継続的に行な
う)。そして、システムコントローラ13+モーション
コントローラ14は、指令に従ってサーボアンプのリア
ルタイム制御を行なう。この様な差作業分担により、各
制御装置(操作端末11、パラレルプロセッサ12、シ
ステムコントローラ13、モーションコントローラ1
4)において、負荷が集中することが無く、良好な造波
が行なえる。そして、高速演算処理により、リアルタイ
ム造波制御が可能となる。
造波開始後は造波に関して演算を行なわない。従って、
実験中は、造波制御の様子を画像表示することが可能で
ある。また、パラレルプロセッサ12は、最も演算量の
多い造波アルゴリズム演算及び時間刻み毎の指令の出力
を専属に行なう(造波実験中においても継続的に行な
う)。そして、システムコントローラ13+モーション
コントローラ14は、指令に従ってサーボアンプのリア
ルタイム制御を行なう。この様な差作業分担により、各
制御装置(操作端末11、パラレルプロセッサ12、シ
ステムコントローラ13、モーションコントローラ1
4)において、負荷が集中することが無く、良好な造波
が行なえる。そして、高速演算処理により、リアルタイ
ム造波制御が可能となる。
【0109】次に還流に関して説明する。造波実験中、
還流領域の波を還流により消波する場合、設定された速
度で還流を形成する。還流(消波)条件は、実験開始時
に、操作端末11から入力される。システムコントロー
ラ13は、還流条件を示す還流条件信号をパラレルプロ
セッサ12へ出力する。パラレルプロセッサ12は、還
流条件信号の入力に基づいて、還流に関わる演算を行な
い、還流演算結果をシステムコントローラ13へ出力す
る。
還流領域の波を還流により消波する場合、設定された速
度で還流を形成する。還流(消波)条件は、実験開始時
に、操作端末11から入力される。システムコントロー
ラ13は、還流条件を示す還流条件信号をパラレルプロ
セッサ12へ出力する。パラレルプロセッサ12は、還
流条件信号の入力に基づいて、還流に関わる演算を行な
い、還流演算結果をシステムコントローラ13へ出力す
る。
【0110】演算としては、例えば、造波領域から還流
領域へ来る波の速度から、造波領域から還流領域へ来る
水の流量を計算し、その値と還流水槽(水を受け入れる
側)へ流れ込む水の流量及び速度が等しくなる様に、還
流水の流量及び流速を計算する。ただし、本発明は、こ
の演算方法に限られるものではない。
領域へ来る波の速度から、造波領域から還流領域へ来る
水の流量を計算し、その値と還流水槽(水を受け入れる
側)へ流れ込む水の流量及び速度が等しくなる様に、還
流水の流量及び流速を計算する。ただし、本発明は、こ
の演算方法に限られるものではない。
【0111】システムコントローラ13は、パラレルプ
ロセッサ12から還流演算結果を受け取る。そして、そ
の還流演算結果に基づいて、還流システムコントローラ
15へ還流を制御する還流信号を出力する。還流システ
ムコントローラ15は、システムコントローラ13から
の還流信号に基づいて、還流コントロール信号を、ドラ
イバー31−1〜31−2を介して出力し、還流システ
ム3の還流を制御する。
ロセッサ12から還流演算結果を受け取る。そして、そ
の還流演算結果に基づいて、還流システムコントローラ
15へ還流を制御する還流信号を出力する。還流システ
ムコントローラ15は、システムコントローラ13から
の還流信号に基づいて、還流コントロール信号を、ドラ
イバー31−1〜31−2を介して出力し、還流システ
ム3の還流を制御する。
【0112】還流の制御としては、例えば、PID制
御、シーケンス制御を用いて行なう。そして、流量制
御、あるいは、流速制御として、流量計33及び37、
水位計6−1及び6−2の出力に基づいて、ポンプ3
5、流量調整弁34−1〜34−2、36−1〜36−
2、ゲート8−1〜8−2の開度、還流水槽7−1〜−
2の水位差の制御を行なう。
御、シーケンス制御を用いて行なう。そして、流量制
御、あるいは、流速制御として、流量計33及び37、
水位計6−1及び6−2の出力に基づいて、ポンプ3
5、流量調整弁34−1〜34−2、36−1〜36−
2、ゲート8−1〜8−2の開度、還流水槽7−1〜−
2の水位差の制御を行なう。
【0113】また、消波を行なわない場合でも、潮流を
模擬する場合のような流れ(還流)の中で浮体の実験を
行なう場合には、同様にして流量、流速の制御を行なう
ことが可能である。
模擬する場合のような流れ(還流)の中で浮体の実験を
行なう場合には、同様にして流量、流速の制御を行なう
ことが可能である。
【0114】実験水槽10全体に存在する波を、短時間
で消波する為に造波ドライブ部5−1〜5−5の造波板
23を駆動することも可能である。その場合、まず、造
波板23に取り付けられた波高計22により、各造波板
前の波高を測定する。測定された波高計測結果は、モー
ションコントローラ14−システムコントローラ13を
介して、パラレルプロセッサ12へ入力される。パラレ
ルプロセッサ12は、波高計測結果の入力に基づいて、
消波に関わる演算を行なう。そして、その演算により各
造波板23の変位が、時間刻み毎に算出される。その各
造波板23の変位は、各造波板23への指令となる。そ
して、システムコントローラ13へ消波演算結果として
出力される。
で消波する為に造波ドライブ部5−1〜5−5の造波板
23を駆動することも可能である。その場合、まず、造
波板23に取り付けられた波高計22により、各造波板
前の波高を測定する。測定された波高計測結果は、モー
ションコントローラ14−システムコントローラ13を
介して、パラレルプロセッサ12へ入力される。パラレ
ルプロセッサ12は、波高計測結果の入力に基づいて、
消波に関わる演算を行なう。そして、その演算により各
造波板23の変位が、時間刻み毎に算出される。その各
造波板23の変位は、各造波板23への指令となる。そ
して、システムコントローラ13へ消波演算結果として
出力される。
【0115】演算としては、例えば、造波板23の波高
計22で観測される波に対して、逆位相の波を、造波板
23により形成し、重ね合わせるように造波板23を動
作させる制御演算を行なう。そして、波高計22で観測
される波高をフィードバックして、波高が減少するよう
に演算を繰り返す。あるいは、それまでの造波のための
動作(振動)に対して、同じ造波の振動動作であるが位
相を180度ずらして波を形成し、重ね合わせるように
制御する。そして、造波の振幅を減衰させて消波させ
る。ただし、本発明は、この演算方法に限られるもので
はない。
計22で観測される波に対して、逆位相の波を、造波板
23により形成し、重ね合わせるように造波板23を動
作させる制御演算を行なう。そして、波高計22で観測
される波高をフィードバックして、波高が減少するよう
に演算を繰り返す。あるいは、それまでの造波のための
動作(振動)に対して、同じ造波の振動動作であるが位
相を180度ずらして波を形成し、重ね合わせるように
制御する。そして、造波の振幅を減衰させて消波させ
る。ただし、本発明は、この演算方法に限られるもので
はない。
【0116】続いて、システムコントローラ13は、パ
ラレルプロセッサ12から消波演算結果を受け取る。そ
して、その消波演算結果に基づいて、モーションコント
ローラ14−1〜14−7毎に、そこに属する各造波板
23への変位の指令である消波演算結果を振り分ける。
そして、複数のモーションコントローラ14−1−14
−7へ、各モーションコントローラに対応した消波を制
御する複数の消波信号(各モーションコントローラに属
する各造波板23に対する各造波板23の変位の指令)
を出力する。
ラレルプロセッサ12から消波演算結果を受け取る。そ
して、その消波演算結果に基づいて、モーションコント
ローラ14−1〜14−7毎に、そこに属する各造波板
23への変位の指令である消波演算結果を振り分ける。
そして、複数のモーションコントローラ14−1−14
−7へ、各モーションコントローラに対応した消波を制
御する複数の消波信号(各モーションコントローラに属
する各造波板23に対する各造波板23の変位の指令)
を出力する。
【0117】次に、モーションコントローラ14−1〜
14−7の各々は、システムコントローラ13からの複
数の消波信号のうちの自身に対応するものを受け取る。
各モーションコントローラは、消波信号に基づいて、消
波信号の対応する造波板23が所属する造波ドライブユ
ニットへ、消波コントロール信号を出力する。その時の
消波コントロール信号は、造波コントロール信号と同様
に、速度指令Vi’である。
14−7の各々は、システムコントローラ13からの複
数の消波信号のうちの自身に対応するものを受け取る。
各モーションコントローラは、消波信号に基づいて、消
波信号の対応する造波板23が所属する造波ドライブユ
ニットへ、消波コントロール信号を出力する。その時の
消波コントロール信号は、造波コントロール信号と同様
に、速度指令Vi’である。
【0118】次に、造波ドライブユニット24におい
て、消波コントロール信号は、サーボアンプ16に入力
される。サーボアンプ16は、モーションコントローラ
14からの消波コントロール信号(速度指令)の入力に
応答して、その信号を増幅し、サーボモータ20へ出力
する。サーボモータ20は、消波コントロール信号(速
度指令)に基づいて、時間刻みΔtの間、速度Vi’で
動作する。それに伴い、ボールネジ19が回転し、造波
板23が駆動される。
て、消波コントロール信号は、サーボアンプ16に入力
される。サーボアンプ16は、モーションコントローラ
14からの消波コントロール信号(速度指令)の入力に
応答して、その信号を増幅し、サーボモータ20へ出力
する。サーボモータ20は、消波コントロール信号(速
度指令)に基づいて、時間刻みΔtの間、速度Vi’で
動作する。それに伴い、ボールネジ19が回転し、造波
板23が駆動される。
【0119】波板23に取り付けられた波高計22から
の、各造波板前の波高のパラレルプロセッサ12へのフ
ィードバックは、消波が完了するまで継続して行なわれ
る。同様に、パラレルプロセッサ12での消波演算及び
それに伴う造波板23の動作は、消波が完了するまで継
続して行なわれる。
の、各造波板前の波高のパラレルプロセッサ12へのフ
ィードバックは、消波が完了するまで継続して行なわれ
る。同様に、パラレルプロセッサ12での消波演算及び
それに伴う造波板23の動作は、消波が完了するまで継
続して行なわれる。
【0120】
【発明の効果】本発明により、造波装置を用いた実験に
おいて、詳細な造波演算をリアルタイムで行ない、造波
制御を良好に行なうことが可能となる。また、複数の造
波板のグループを独立に制御でき、装置の部分停止に対
応することが可能となる。
おいて、詳細な造波演算をリアルタイムで行ない、造波
制御を良好に行なうことが可能となる。また、複数の造
波板のグループを独立に制御でき、装置の部分停止に対
応することが可能となる。
【図1】本発明である造波装置の実施の形態のを示す構
成図である。
成図である。
【図2】本発明である造波装置の実施の形態の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】本発明である造波装置の実施の形態に関わる還
流装置を示すブロック図である。
流装置を示すブロック図である。
【図4】本発明である造波装置の実施の形態に関わる造
波機の構成を示す図である。
波機の構成を示す図である。
【図5】本発明である造波装置の実施の形態に関わる還
流ゲートの構成を示す図である。
流ゲートの構成を示す図である。
【図6】(a)ピストン型の造波方法を示す概念図であ
る。 (b)フラップ型の造波方法を示す概念図である。 (c)プランジャ型の造波方法を示す概念図である。
る。 (b)フラップ型の造波方法を示す概念図である。 (c)プランジャ型の造波方法を示す概念図である。
【図7】(a)本発明である造波装置の実施の形態に関
わる造波状態を示す概念図である。 (b)従来技術の造波装置の造波状態を示す概念図であ
る。
わる造波状態を示す概念図である。 (b)従来技術の造波装置の造波状態を示す概念図であ
る。
【図8】本発明である造波装置の実施の形態に関わる造
波アルゴリズムを示すフロー図である。
波アルゴリズムを示すフロー図である。
【図9】本発明である造波装置の実施の形態に関わる造
波原理を示す図である。
波原理を示す図である。
1 制御部
2 造波機
3 還流システム
4 消波装置
5−1〜5−5 造波ドライブ部
6−1〜6−2 水位計
7−1〜7−2 還流水槽
8−1〜8−2 ゲート
8−1A ゲート板
8−1B ゲート板
9 砂浜
10 実験水槽
11 操作端末
12 パラレルプロセッサ
13 システムコントローラ
14−1〜14−7 モーションコントローラ
15 還流システムコントローラ
16 サーボアンプ
17 過熱検知センサ
18−1〜18−2 ストロークセンサ
19 ボールネジ
20 サーボモータ
21 位置センサ
22 波高計
23 造波板
23−1〜23−2 造波板
24−1〜24−101 造波ドライブユニット
25 電源
30−1〜30−2 アンプ
31−1〜31−2 ドライバー
32−1〜32−2 ステッピングモータ
33 流量計
34−1〜34−2 流量調整弁
35 ポンプ
36−1〜36−2 流量調整弁
37 流量計
38 流路
39 流路
40 流路
41 流路
42 流路
43 流路
52 ボールネジ
54−1〜54−2 支柱
55−1〜55−3 横枠
61 ガイド支柱
62 接合板
63 取付冶具
64 支柱
101−1〜101−2 造波板
102−1〜102−2 造波板
103−1〜103−2 プランジャ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 太田 裕二
長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三
菱重工業株式会社長崎研究所内
(72)発明者 松浦 正巳
長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三
菱重工業株式会社長崎研究所内
(72)発明者 山下 一成
長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工
業株式会社長崎造船所内
Fターム(参考) 2G023 BA01 BB22 BB28 BB46
Claims (10)
- 【請求項1】波の条件である造波条件信号に基づいて造
波演算を行ない演算結果を出力する並列演算可能なパラ
レルプロセッサと、 前記造波条件信号を前記パラレルプロセッサに出力して
前記演算結果を受け取り、前記演算結果に基づいて複数
の造波信号を出力するシステムコントローラと、 複数のモーションコントローラと、 実験水槽内に設けられた複数の造波ドライブユニットと
を具備し、前記複数のモーションコントローラの各々
は、前記複数の造波信号のうちの対応するものに基づい
て、複数の造波コントロール信号を出し、 前記複数の造波ドライブユニットの各々は、前記複数の
造波コントロール信号のうちの対応するものに基づいて
動作し、前記複数の造波ドライブユニットは前記実験水
槽内に前記波を造る造波装置。 - 【請求項2】前記実験水槽の中の前記複数の造波ドライ
ブユニットから離れた領域である還流領域に設けられ、
前記還流領域の水の還流を行なう還流システムを更に具
備する、 請求項1に記載の造波装置。 - 【請求項3】前記複数の造波ドライブユニットは、前記
実験水槽内に開口部をもつ多角形状に配置されている、 請求項1又は2に記載の造波装置。 - 【請求項4】前記複数の造波ドライブユニットの各々
は、 水中を移動して波を形成する造波部と、 前記造波部を駆動する駆動部とを具備し、 前記複数の造波ドライブユニットの前記造波部は連結さ
れている、 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の造波装置。 - 【請求項5】前記複数の造波ドライブユニットの各々
は、 前記造波部前面に波の高さを測定する波高計を更に具備
し、 前記モーションコントローラは、前記波高計の測定結果
に基づいて、前記実験水槽内の波を消すように前記複数
の造波ドライブユニットを制御する、 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の造波装置。 - 【請求項6】前記還流システムは、前記還流の流速及び
流れの方向を制御可能な流量調整弁を具備する、 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の造波装置。 - 【請求項7】前記還流システムは、前記実験水槽内の波
を消すように前記還流を制御可能な還流システムコント
ローラを更に具備する、 請求項2乃至6のいずれか一項に記載の造波装置。 - 【請求項8】前記実験水槽の中の前記還流領域の、前記
複数の造波ドライブユニットと概ね対向する位置に砂浜
が設けられている、 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の造波装置。 - 【請求項9】前記実験水槽の中の前記複数の造波ドライ
ブユニットが設けられた領域と前記還流領域との間に、
緩衝領域が設けられている、 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の造波装置。 - 【請求項10】前記造波部は、ピストン型、フラップ
型、プランジャ型のいずれか1つである、 請求項4乃至9のいずれか一項に記載の造波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001195279A JP2003014577A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 造波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001195279A JP2003014577A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 造波装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019211398A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | 東亜建設工業株式会社 | 造波実験方法 |
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2001
- 2001-06-27 JP JP2001195279A patent/JP2003014577A/ja not_active Withdrawn
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