JP2003014385A - 地中熱採取用管、地中熱交換器及び地中熱利用熱交換システム - Google Patents

地中熱採取用管、地中熱交換器及び地中熱利用熱交換システム

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JP2003014385A
JP2003014385A JP2001201802A JP2001201802A JP2003014385A JP 2003014385 A JP2003014385 A JP 2003014385A JP 2001201802 A JP2001201802 A JP 2001201802A JP 2001201802 A JP2001201802 A JP 2001201802A JP 2003014385 A JP2003014385 A JP 2003014385A
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pipe
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straight pipe
underground
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JP2001201802A
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Takashi Tatsuki
尚 田附
Takeo Murata
武夫 村田
Toshiro Murata
寿郎 村田
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YUTAKA KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO
YUTAKA KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO KK
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YUTAKA KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO
YUTAKA KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 狭い敷地に敷設でき且つ地中に埋め込む工事
が容易で、更に地中との熱の授受の効率が良く、メンテ
ナンスの容易な、地中熱採取用管及びこの地中熱採取用
管を用いた地中熱交換器、地中熱利用熱交換システムを
提供しようとする。 【解決手段】 地中52に埋設されて、有底の直管62
の周壁を経由し該直管内を通る熱媒88を介して地中と
使用負荷との間で熱が授受されるようになされたもので
あり、前記直管の少なくとも底部近傍の外周面にスクリ
ュー状のフィン150が巻き回わされ地中に螺入可能と
された地中熱採取用管であり、又、前記直管の外底部に
掘削刃144が取り付けられ地中に回転圧入可能とされ
た地中熱採取用管である。又、この地中熱採取用管を備
えた地中熱交換器60であり、この地中熱交換器を含ん
で構成された地中熱利用熱交換システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地中熱利用に関す
る。詳しくは、地中の恒温性を利用して、地中との熱の
授受により冷暖房、給湯、融雪等に要するエネルギの節
約を計る地中熱利用熱交換システム及びこのシステムに
用いられる地中熱採取用管、地中熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】地球温暖化への対策のため、化石燃料の
使用量の減少が求められている。エネルギ使用量のなか
でもかなりの割合を占める、冷暖房、給湯に使用される
電力あるいは燃料の削減のため、地中の恒温性を利用し
て地中と効率よく熱を授受することにより冷暖房、給
湯、融雪等の使用負荷につながる熱媒を加熱又は冷却
し、使用負荷を加熱又は冷却するためのエネルギを節約
することが近来試みられ、このような地中熱利用熱交換
システムの有効性が認識され出している。
【0003】特に米国、欧州においてはここ数年で急激
に普及しつつある。米国におけるヒートポンプを利用し
た地中熱利用熱交換システムが40万台に、欧州におい
ても十数万台に達しているのに対し、わが国ではその存
在を知る人さえまれであるのが現状で、一部に試験段階
の設備が作られているのみで実用化段階に達していな
い。
【0004】米国においては、米国エネルギー省、米国
環境省及び電力会社の強力なバックアップ、普及活動が
寄与しているものと思われる。米国においては、このヒ
ートポンプを利用した地中熱利用熱交換システムが、省
エネ効果による経済的メリットの他にCO排出量の削
減等環境負荷の低減に寄与することが高く評価されてい
る。
【0005】欧州においては、スイスでの普及が著し
く、新築の個別住宅の80%はヒートポンプを利用した
地中熱利用熱交換システムを導入しているといわれてい
る。スイスでは、特に静粛であること、熱源を地下にす
ることから隣人に迷惑をかけないことが高く評価され、
導入が急速に促進されているとされている。
【0006】しかし、わが国においても、NEDO(新
エネルギー・産業技術総合開発機構)が開発予算を組ん
で民間での開発をバックアップしたり、岩手県では地中
熱利用熱交換システムとして地中熱ヒートポンプシステ
ムを採用したモデル住宅の建設が実施に移されようとし
ており、地中熱利用熱交換システムの普及活動が本格的
に立ち上がっている。
【0007】地中熱利用熱交換システムの原理を説明す
ると、周知のように、数メートル乃至100メートル前
後の深さの地中は、季節に寄らず略15℃乃至略10℃
のほぼ一定の温度に保たれている。従来の方式では、図
17の地中熱利用熱交換システム1に示すように、この
恒温の土中2に長尺のU字型パイプ4を埋設し、地上に
露出したパイプの一方の口6から高温若しくは低温の不
凍液を流入させて、同じく地上に露出した他方の口8か
ら流出させ、ポンプ10により循環させることにより、
地中で不凍液と地中の熱又は地中の冷熱の採取を行な
う。即ちU字型パイプ4とポンプ10が地中熱交換器4
4を構成している。この循環する不凍液は、ヒートポン
プ12の地中熱交換器側の熱交換機構14を構成する熱
交換部流路16を通って縦長U字型パイプ4との間を循
環している。更に、地中熱交換器側の熱交換機構14を
構成する地中熱交換器側パイプ18が、使用負荷側の熱
交換機構20を構成する使用負荷側パイプ22と環状に
連結され中を冷媒が循環している。地中熱交換器側パイ
プ18の冷媒の出入口26と、使用負荷側パイプ22の
冷媒の出入口28との間には、圧縮機30が備えられ、
冷媒を圧縮して使用負荷側パイプ22もしくは地中熱交
換器側パイプ18へ送り出す。又、使用負荷側パイプ2
2の冷媒の出入口36と、地中熱交換器側パイプ18の
冷媒の出入口38との間には、膨張弁40が備えられ、
膨張弁40を通過した冷媒が急激に膨張し、冷媒の温度
が下がる。
【0008】又、使用負荷側の熱交換機構20を構成す
る使用負荷側パイプ22が使用負荷である温水器あるい
は、冷暖房器に連結され、使用負荷側パイプ22内の冷
媒と熱交換が行なわれる。使用負荷が冷房負荷である場
合は、不図示の冷房端末器に連結されたパイプ17、1
5の中を循環する熱媒が熱交換部流路16aの中で使用
負荷側パイプ22内の冷媒と熱交換して冷却される。
【0009】なお、使用負荷側パイプ22の使用負荷が
冷房等の対象物を冷却する負荷である場合は、冷媒は図
17の矢印Aの方向に循環し、冷却のサイクルが行なわ
れる。使用負荷側パイプ22の使用負荷が暖房や温水の
製造のように対象物を加熱する負荷である場合は、冷媒
は矢印Aと逆の方向に循環し、上記と逆の冷却のサイク
ルが行なわれる。又、図17のヒートポンプ12は、公
知のヒートポンプである。
【0010】又、図18のような直管を地中に埋め込む
地中熱交換器60aの態様が知られている。図18にお
いては、直管62aが地中52aに埋設され、中が不凍
液88aで満たされている。地中52aの熱は直管62
aの壁面を経由して不凍液88aに伝わる。直管62a
の中には、内管64aが、内管64aの下端部65aの
開口69aが直管62aの内底部161aの近傍にくる
位置まで挿入されている。直管62aの最上部は、上縁
を封止する蓋66aを備えているが、この蓋66aには
内管64aが貫通している。内管64aの上端部77a
はこの蓋66aの外側に位置している。又、この蓋66
aには、上部通路管67aが貫通している。上部通路管
67aはその中に不凍液88aが通り、不凍液88aの
循環経路の一部を構成する。上部通路管67aは直管6
2aの外部から蓋66aを貫通して直管62aの内部に
突入して、上部通路管67aの下端68aの開口71a
が、直管62aの内部における上方に位置する。内管6
4aの上端部77aと上部通路管67aの上端73aと
はそれぞれヒートポンプ12に連結されている。
【0011】これらの地中熱利用熱交換システムにおい
ては、ヒートポンプを使用せずに、使用負荷に連結する
熱交換器によって、不凍液と、この使用負荷に連結する
熱交換器側の熱媒とで直接熱交換させることも行なわれ
る。
【0012】上述の、地中の恒温性を利用した従来の地
中熱利用熱交換システムは、熱エネルギを効率よく地中
から取り出すことにより、省エネルギと地球環境への負
荷低減に寄与する。あるいは、使用負荷を冷却するため
のエネルギが少なくてすむことで省エネルギと地球環境
への負荷低減に寄与する。しかし、地中熱を地中から取
り出すためには地中熱交換器としてパイプを地中に埋め
込む必要があり、この埋め込み工事に多額の費用がかか
る。
【0013】そのため、特に米国では、埋め込みの費用
を節減するため、地中の浅いところに螺旋状又は水平波
状に曲げられた複数のパイプをループ状に張り巡らせる
図19のような地中熱交換器86aの態様でこのシステ
ムの普及が進んできた。図19においては、螺旋状に曲
げられた長尺のパイプ4aが両端21aを地上に残して
地面5aからそう深くない地中に横にして埋められ、両
端21aのそれぞれ及び地上の熱交換器19aを経由し
て例えば矢印Uの方向に不凍液が長尺のパイプ4aの中
を循環している。
【0014】しかしながら、図19に示す螺旋状のパイ
プを用いた態様、又は図20の地中熱交換器86bのよ
うに水平波状に曲げられたパイプ4bを用いた態様は、
これらのパイプを面状に張り巡らせるための広い土地を
必要とし、国土の狭い日本では採用が難しい。従って、
直管又はパイプを縦に埋め込む図17や図18のような
態様が設置のための土地が比較的狭くてすむのでわが国
には適しているが、U字型パイプや直管を地中に埋め込
むには、先ず深く長い穴を地面から掘ってその後U字型
パイプや直管をその穴に投入し、最後に穴を埋めるなど
地中に埋め込む工事が容易でない。且つ深く長い穴を掘
る工事は、振動、騒音、排土を伴い、特に住宅密集地な
どでは施工に環境上の問題を生ずる。又、U字型パイプ
ではその外部表面積は限られており、土からU字型パイ
プへの伝熱の効率が良いとはいえない。更に、熱交換の
効率をあげるためパイプの径を太くすると、U字に曲る
部分の曲げの曲率を大きくしなければならず、パイプを
埋め込むための穴の径をおおきくせねばならなくなると
いう不都合が生ずる。
【0015】更に、埋め戻しの用土は大量の空気をその
空隙に内包しており、地中に埋めこまれた直管やU字型
パイプの周囲土壌の熱伝導率が著しく低下することとな
り、熱交換の効率が非常に悪くなる。又、それを改善す
るためには特殊な用材で埋め戻す必要があり、このこと
が高コストにつながったり、メンテナンスを困難なもの
にしている。
【0016】又更に、地中に埋め込まれたU字型パイプ
は、腐蝕等により発生した破損個所の発見が困難であ
り、又、修理のために地中から引き揚げることが極めて
困難である。
【0017】従って、この省エネルギ並びに新エネルギ
利用技術を国内で普及させるためには、工事が簡単で騒
音や振動と排土を伴わず且つ狭い土地にもコンパクトに
設置できる地中熱交換器が求められる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら問題
点を解決し、狭い敷地に敷設でき且つ地中に埋め込む工
事が容易で、更に地中との熱の授受の効率が良く、メン
テナンスの容易な、地中熱採取用管及びこの地中熱採取
用管を用いた地中熱交換器、地中熱利用熱交換システム
を提供しようとする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、地中に埋設されて、有底の直管の周壁を経由し該
直管内を通る熱媒を介して地中と使用負荷との間で熱が
授受されるようになされたものであり、前記直管の外底
部に掘削刃が取り付けられ地中に回転圧入可能とされた
地中熱採取用管であることにある。
【0020】又、本発明の要旨とするところは、地中に
埋設されて、有底の直管の周壁を経由し該直管内を通る
熱媒を介して地中と使用負荷との間で熱が授受されるよ
うになされたものであり、前記直管の少なくとも底部近
傍の外周面が、該外周面を螺旋状に巻き回わす筋状の凸
形状、もしくは溝形状を成し、地中に螺入可能とされた
地中熱採取用管であることにある。
【0021】前記地中熱採取用管においては、前記直管
の少なくとも底部近傍の外周面に、スクリュー状のフィ
ンが巻き回わされ得る。
【0022】前記直管の少なくとも底部近傍の外周面に
は、該外周面を巻き回わす螺旋方向に沿って突起列が設
けられ得る。
【0023】前記突起は、フィンであり得る。
【0024】前記直管の外底部には、掘削刃が取り付け
られ得る。
【0025】更に、本発明の要旨とするところは、前記
地中熱採取用管と、前記熱媒と、前記熱媒と熱交換を行
う熱交換手段とを含む地中熱交換器であることにある。
【0026】前記直管は、上端部を残して前記直管の中
に挿入され前記直管の内底部近傍に前記直管内部と導通
する開口を有する内管を備え得、該開口を経由して前記
熱媒が流れるようになし得る。
【0027】又、本発明の要旨とするところは、前記地
中熱交換器と、使用負荷に連結された負荷熱交換手段と
を備えて構成され、地中熱を該地中熱交換器と該負荷熱
交換手段を経由して取り出すようになした地中熱利用熱
交換システムであることにある。
【0028】前記地中熱利用熱交換システムは、前記地
中熱交換器に接続されたヒートポンプを備え得る。
【0029】なお、本明細書においては、地中熱を取り
出すあるいは採取するとは、地下熱源を利用して負荷対
象物を加熱すること、あるいは地下熱源を利用して負荷
対象物を冷却することを意味する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明に係る地中熱又は地中の冷
熱を利用する地中熱利用熱交換システムの模式図を図1
に示す。図1において、地中熱利用熱交換システム50
は、地中52に埋設された地中熱交換器60と、ヒート
ポンプ70と、地中熱交換器60とヒートポンプ70と
を環状に連結する連結管80、連結管82と、不図示の
冷暖房端末器を備えて構成されている。地中熱交換器6
0とヒートポンプ70とを熱媒である不凍液88が連結
管80、連結管82を介して循環している。この循環
は、連結管80に備えられた循環用ポンプ92により行
なわれる。循環用ポンプ92は連結管82に備えられて
いてもよい。
【0031】この循環で、地中で加熱あるいは冷却され
た不凍液88がヒートポンプ70で熱交換され、更に、
ヒートポンプ70中の冷媒と、不図示の冷暖房端末器や
温水器の負荷とヒートポンプ70との間に介在する熱媒
との間で熱交換が行なわれる。
【0032】地中熱交換器60は直管62を外管とし、
内管64とから成る2重管99を主体に構成されてい
る。直管62は通常は長さが略4〜略6mである。それ
以上の長さであってもよい。略30〜略120mであっ
てもよい。直管62は底部61が封止されており、不凍
液88で満たされている。直管62は、上端部の一部を
残して、もしくは全体を地中52に縦に埋設して熱媒で
ある不凍液88を入れて用いられる。即ち、直管62は
地中熱採取用管55を構成する主要素である。なお、直
管62は、地中に斜めに配して、もしくは横臥させて埋
設されてもよい。
【0033】内管64はその中に不凍液88が通り、不
凍液88の循環経路の一部を構成する。内管64は、下
端部65で開放されて開口69が形成されており、直管
62の最上部から下方に向けて、内管64の下端部65
の開口69が直管62の内底部161の近傍にくる位置
まで挿入されている。
【0034】即ち、直管62の内部が、内管64の管壁
から成る隔壁178により、直管の内周壁180に面す
る外室174と、内管64の内部の内室176に隔てら
れている。外室174と内室176とは、開口69を介
して導通している。
【0035】直管62の最上部は、上縁を封止する、着
脱自在な蓋66を備えている。蓋66は締結ボルト81
を用いた着脱手段を備えている。この蓋66には内管6
4が貫通している。内管64の上端部77はこの蓋66
の外側に位置し、この内管64の上端部77に不凍液8
8の出入用の開口79を有している。又、この蓋66に
は、上部通路管67が貫通している。上部通路管67は
その中に不凍液88が通り、不凍液88の循環経路の一
部を構成する。上部通路管67は直管62の外部から蓋
66を貫通して直管62の内部に突入して、上部通路管
67の下端68の開口71が、直管62の内部における
上方に位置する。
【0036】内管64の循環経路の中間部即ち連結管8
0の中間部に不凍液88を循環させるための送液手段8
9である循環用ポンプ92が配されている。循環用ポン
プ92は連結管82の中間部に配されてもよい。上部通
路管67の上端73は不凍液88の出入用の開口75を
有し、その上端73は連結管82の1端に連結されてい
る。内管64の上端は連結管80の1端に連結されてい
る。連結管82の他端及び連結管80の他端はそれぞれ
不凍液88を熱交換させる熱交換部流路93に連結され
ている。
【0037】更に、地中熱採取用管55は、直管62の
外周を螺旋状に巻いて、スクリュー状のフィン150が
取り付けられた構成となっている。又、直管62の外底
には、掘削刃144を備えた掘削ヘッド140が取り付
けられている。
【0038】ヒートポンプ70は、地中熱交換器側の熱
交換機構90と、使用負荷側の熱交換機構100と、こ
の両者の間に介在して冷媒を循環させる循環部130と
から構成される。地中熱交換器側の熱交換機構90は入
側熱交換パイプ72を含み、入側熱交換パイプ72は、
地中熱交換器側で熱交換される不凍液88を更にヒート
ポンプ70で熱交換させる熱交換部流路93に接続され
ている。
【0039】この地中熱交換器側の熱交換機構90にお
いて、熱交換部流路93に在る不凍液88と入側熱交換
パイプ72中の冷媒との間で熱交換が行なわれる。即ち
地中熱交換器側の熱交換機構90は、熱媒である不凍液
88の熱を熱交換して取り出す熱交換手段133であ
る。
【0040】使用負荷側の熱交換機構100は出側熱交
換パイプ102を含み、使用負荷の空気あるいは液体と
の熱交換を行なう。不図示の冷暖房端末器と熱媒循環パ
イプ80a、82aを介して連結された図1の態様の場
合には、使用負荷側の熱交換機構100は、熱媒循環パ
イプ80a、82a中を循環する熱媒88aを熱交換さ
せる熱交換部流路93aを備え、出側熱交換パイプ10
2が熱交換部流路93a中の熱媒88aに浸漬されてお
り、出側熱交換パイプ102中の冷媒と熱媒88aとで
熱交換が行なわれる。
【0041】地中熱交換器側の熱交換機構90及び使用
負荷側の熱交換機構100における熱交換は、上述の方
式によらずとも、公知の各種の熱交換方式が採用されて
もよい。
【0042】又、直管62に充填され、そこを経由して
循環する熱媒としては、水、エチレングリコールを混合
した水等の不凍液、メタノール等のアルコール類あるい
はその水溶液、シリコンオイル等の油類、その他の液体
を用いることが出来る。
【0043】地中熱交換器側の熱交換機構90と、使用
負荷側の熱交換機構100との間に介在して冷媒を循環
させる循環部130には、地中熱交換器側の熱交換機構
90の入側熱交換パイプ72と、使用負荷側の熱交換機
構100の出側熱交換パイプ102との間を連結し、こ
の入側熱交換パイプ72と出側熱交換パイプ102とを
冷媒が循環する循環路122が形成されている。循環路
122を形成するために、入側熱交換パイプ72の1の
端部と、出側熱交換パイプ102の1の端部とが圧縮側
連結パイプ95で連結され、入側熱交換パイプ72の他
の端部と、出側熱交換パイプ102の他の端部とが膨張
側連結パイプ107で連結されている。
【0044】使用負荷が冷房等の対象物を冷却する負荷
である場合は、ヒートポンプ70が所謂冷房モードで運
転され、冷媒が、圧縮側連結パイプ95の中間部に備え
られた圧縮機96で圧縮され、矢印Bの方向に循環させ
られる。膨張側連結パイプ107の中間部には膨張弁9
7が備えられ、膨張弁97の下流で冷媒が断熱膨張し、
冷媒の温度が低下する。
【0045】使用負荷が暖房等の対象物を加熱する負荷
である場合は、ヒートポンプ70が所謂暖房モードで運
転され、冷媒は図1の矢印Bと逆の方向に循環し、上記
と逆の循環で冷却のサイクルが行なわれる。
【0046】なお、このヒートポンプ70は、例えば
「電気工学ポケットブック:電気学会編、第4版 97
3ページ」に原理が記載されているような公知のヒート
ポンプであり、本発明に用いられるヒートポンプは、具
体的な構成が上記記載のものに限定されず、ヒートポン
プの機能を有するものであれば機構は問わない。
【0047】本発明における地中熱利用熱交換システム
50の働きを、使用負荷が暖房や温水の製造のように対
象物を加熱する負荷である場合を例に、以下に説明す
る。
【0048】本発明における地中熱利用熱交換システム
50において、直管62の周壁63を経由して、地中5
2と、直管62の中の不凍液88との間で熱の授受が行
なわれる。このときの伝熱はスクリュー状のフィン15
0の効果で能率よく行なわれる。地中52の熱で暖めら
れた直管62の中の不凍液88は、矢印Cの方向に循環
し,上部通路管67から循環用ポンプ92の作用で圧送
されて、連結管82を介して熱交換部流路93に導入さ
れる。熱交換部流路93中の不凍液88と、熱交換部流
路93に接続している部分の入側熱交換パイプ72の中
の冷媒との間で熱交換がなされ、冷媒が加熱される一方
で不凍液88が冷却される。冷却された不凍液88は、
熱交換部流路93から連結管80を介して内管64を経
由して、内管64の下端部65から直管62の内底部1
61の近傍に放出される。不凍液88は再び直管62の
中で地中熱により暖められて上部通路管67から循環用
ポンプ92の作用で圧送されて、熱交換部流路93に導
入される。この不凍液88の矢印Cの方向の循環が繰り
返される。
【0049】不凍液88と熱交換した入側熱交換パイプ
72の中の冷媒は、圧縮側連結パイプ95を経て出側熱
交換パイプ102へ導入される。この間で、冷媒は圧縮
側連結パイプ95に備えられた圧縮機96で圧縮され
る。出側熱交換パイプ102へ導入された冷媒は使用負
荷である空気と熱交換されて冷却され、膨張側連結パイ
プ107を経て、入側熱交換パイプ72へ戻される。膨
張側連結パイプ107の中間部には膨張弁97が備えら
れ、膨張弁97の下流で冷媒が断熱膨張し、冷媒の温度
が低下する。
【0050】なお、使用負荷が冷房等の対象物を冷却す
る負荷である場合には、不凍液88には矢印Cと逆の方
向の循環を行わせる。
【0051】本発明の地中熱利用熱交換システムにおい
ては、ヒートポンプ70を使用せずに、使用負荷に連結
する熱交換器によって、地中熱採取管55を循環する不
凍液を、この使用負荷に連結する熱交換器側の熱媒とし
て直接熱交換させることも行なわれ得る。即ち、本発明
の地中熱利用熱交換システムは、上述の地中熱交換器
と、使用負荷に連結された負荷熱交換手段とを備えて構
成され、地中熱を該地中熱交換器と該負荷熱交換手段を
経由して取り出すようになしたものであり、その負荷熱
交換手段は上述のヒートポンプを含む図1の符号111
に示すものもあり、又、ヒートポンプを使用せずに、使
用負荷に連結する熱交換器のような負荷熱交換手段によ
って、地中熱を取り出すようになされたものもであって
もよい。
【0052】本発明における地中熱利用熱交換システム
50においては、地中熱交換器60を構成する直管62
の外周にスクリュー状のフィン150が取り付けられて
いるので、前述のように、地中52と直管62の中の不
凍液88との熱の授受が能率よく行なわれる。従って、
従来の地中熱利用の地中熱利用熱交換システムに比べ
て、地中埋設するパイプの総延長長さを短くすることが
出来る。これにより、埋設工事が簡略化されて埋設コス
トが削減され、かつ、埋設部分の部材のコストの削減が
なされる。
【0053】更に、本発明の地中熱利用熱交換システム
50においては、地中熱交換器60を構成する直管62
の外底には、掘削刃144を備えた掘削ヘッド140が
取り付けられている。これにより、直管62を、回転さ
せつつスクリュー状のフィン150の螺入スクリュー効
果を利用して相乗的に地中に螺入しつつ圧入することに
より、騒音、振動、排土を伴わずに、地中熱交換器60
を比較的短時間でかつ周囲の土壌を乱すことなく地中に
埋設することが出来る。この埋設方法は、前述の従来の
U字型パイプの埋設工事の方法における土を掘って穴を
つくり、その穴にパイプを収めて再び土を埋め戻すとい
う作業に比べ、きわめて簡略化されかつ、低公害化、低
コスト化がなされている。
【0054】このような埋設工事の簡略化により、本発
明の地中熱利用熱交換システム50は、所定のパイプの
総延長長さのシステムにおいて、埋設コストの大幅な増
加を伴うことなく、多数の短い直管62から成る地中熱
交換器60を用いてそのシステムを構築することが出来
る。多数の地中熱交換器60を限られた設置区域に適宜
分散配置することで土地の有効活用が可能となる。
【0055】本発明の地中熱交換器においては、直管6
2がスクリュー状のフィン150を有さず、掘削ヘッド
140のみを備える態様もある。この態様においても、
直管62を、回転させつつ地中に圧入することにより地
中熱交換器を比較的短時間でかつ周囲の土壌を乱すこと
なく、騒音、振動、排土を伴わずに地中に埋設すること
が出来る。
【0056】又、本発明の地中熱交換器60において
は、地中熱交換器60が腐蝕等により破損した場合、蓋
66をはずして内管64や上部通路管67を直管62か
ら引き抜いて破損した個所を特定したり調べることが出
来る。又、破損した個所を調べて修復した後、内管64
や上部通路管67を再び直管62に挿入し簡単に戻すこ
とも出来る。直管62が破損した場合には、直管62
を、地中に螺入や回転圧入するときと逆に回転させて地
中から容易に取り出し破損した個所を特定したり調べる
ことが出来る。又、破損した個所を調べて修復した後、
地中に螺入や回転圧入して容易に復元することが出来
る。
【0057】図2に、スクリュー状のフィン150を備
えた地中熱採取用管55の構成を示す。地中熱採取用管
55は、直管62の外周面にスクリュー状のフィン15
0が取り付けられており、下端の外底に、掘削刃144
を備える掘削ヘッド140が取り付けられている。これ
により上述のように、直管62もしくは地中熱採取用管
55を、回転させつつスクリュー状のフィン150の螺
入スクリュー効果を利用して地中に螺入しつつ圧入する
ことにより地中に埋設することが出来る。符号64は地
中熱採取用管55に取り付けられる内管、符号67は地
中熱採取用管55に取り付けられる上部通路管である。
【0058】スクリュー状のフィン150は直管62の
全外周面にわたって取り付けられていてもよいが、少な
くとも、直管62の底部近傍の外周面に取り付けられて
いればよい。図3に、直管62hの底部近傍の外周面に
一周分の案内刃を兼ねたフィン150hを備え、外底部
に掘削ヘッド140を備えた、地中熱採取用管55hを
示す。
【0059】図4に掘削ヘッド140の一例を示す。図
4において、掘削ヘッド140は、円盤状のヘッド基板
142を備え、ヘッド基板142の面に、3個で一組の
掘削刃144と、回転支持部材146が取り付けられて
いる。ヘッド基板142は直管62の底部を兼ねた部材
であってもよい。図4(a)は直管62に取り付けられ
た掘削ヘッド140の正面模式図、図4(b)は、図4
(a)を直管62の底の方からみた底面図である。掘削
刃144は、ヘッド基板142の面上に、円盤状のヘッ
ド基板142の中心から僅かに偏心して放射状に配さ
れ、かつヘッド基板142の面上に僅かに斜めの角度で
図面視下方に立設し、図面視下端の縁部が浅い山形凸形
状をなす。回転支持部材146は、先端が鋭角の三角板
形状をなし、その底辺部がヘッド基板142の面上に固
定されるようにして、図面視下方に垂直に立設してい
る。回転支持部材146の先端はヘッド基板142の平
面視中央即ちヘッド基板142や直管62の回転軸の位
置に位置する。
【0060】このような掘削ヘッド140を直管62の
下端に掘削刃144を下向きにして取り付けることによ
り、地中熱採取用管55を地中へ回転圧入することで地
中を掘削し、図2のスクリュー状のフィン150のスク
リュー効果で地中熱採取用管55を螺入させつつ地中を
下方又は所定の方向に掘り進んで、直管62を埋設する
ことが出来る。
【0061】図5に掘削ヘッドの他の態様を示す。図5
において掘削ヘッド140fは、直管62fの下端部に
円盤状のヘッド基板142fを備え、ヘッド基板142
fの面に、4個で一組の掘削刃144fがヘッド基板1
42fの中心から放射状に配され取り付けられている。
図5(a)は正面模式図、図5(b)は、図5(a)を
直管62fの底の方からみた底面図である。
【0062】図6に掘削ヘッドの更に他の態様を示す。
図6において掘削ヘッド140gは、直管62gの下端
部に直管62gの外周面を半周してスクリュー状の掘削
刃204、206が相対して交差して取り付けられてい
る。図6(a)は正面模式図、図6(b)は、図6
(a)を直管62fの底の方からみた底面図である。
【0063】本発明の地中熱交換器においては、図7の
地中熱採取用管55iに示すように、スクリュー状のフ
ィン151が直管62iの外周に断続的に巻き回され
て、スクリュー状のフィンの一部からなる突起列153
が形成されていてもよい。この突起155は、形状がフ
ィン状でなくとも、板状もしくは棒状であり、直管の表
面積を増加させフィンのような効果を有するものであ
り、且つ直管の螺入を助長する、もしくは螺入の妨げに
ならないものであればよい。又、地中熱採取用管55i
は掘削ヘッド140を備える。
【0064】又、本発明の地中熱交換器においては、図
8(a)の断面図に示すように、直管62jが、縦断面
でみて緩やかな蛇腹状の管体と類似の縦断面形状を有し
ているものであってもよい。図8(b)に示すように、
この形状に由来する管壁の周面の凹凸は筋状に延長され
て、その筋が直管の周面を巻き回す螺旋状を成してい
る。このような蛇腹と類似の管壁の形状により、管壁の
周面の表面積が増大し、地中と、直管内の熱媒との間の
熱の伝導の効率が上がる。更に、この螺旋状の凹凸の筋
を利用して直管を地中に螺入することが出来る。
【0065】又、本発明においては、直管周面を巻き回
す螺旋状の溝を設けて、この螺旋状の溝の凹凸の筋を利
用して直管を地中に螺入する態様をとることが出来る。
【0066】本発明における地中熱採取用管の態様は、
上述の地中熱採取用管55、55f、55g、55h、
55i、55jのようなものに限定されない。例えば、
図9に示すような底が封止された直管62aから成る地
中熱採取用管55aであってもよい。内管64aと上部
通路管67aの機能は、図1の地中熱交換機における内
管64と上部通路管67の機能と同じである。図9に示
す地中熱採取用管55aはスクリュー状のフィンや掘削
ヘッドを有しないので、地中に螺入又は回転圧入するこ
とは出来ないが、先端の円錐状の突出部152を利用し
て地中に好ましくは軸方向に振動させつつ圧入すること
ができ、且つ従来のU字型のパイプ場合のような、掘っ
た穴に挿入したあとの土の埋め戻しを要しない。
【0067】又、本発明における地中熱交換器の直管内
部の態様は図10に示すように、螺旋状の熱交換用パイ
プから成る内部管64bを備えた直管62bから成るも
のであってもよい。図10に示す態様においては、直管
62bに熱媒が満たされ、その熱媒の中に螺旋状の熱交
換用パイプから成る内部管64bが浸漬される。又、内
部管64bの中には熱媒が循環する。内部管64bの中
に循環する熱媒は、直管62bの中に入っている熱媒と
同様のものであってもよい。異なるものであってもよ
い。地中熱は直管62bの周壁から直管62b中の熱媒
に伝わり、更に内部管64bの中の熱媒の熱と熱交換さ
れ、地中熱採取用管55bから取り出される。矢印D、
Eは、不図示の送液手段によって送液される内部管64
bの中の熱媒の流れる方向である。熱媒は矢印D、Eと
は逆の方向に流れるように送られてもよい。即ち、この
不図示の送液手段と、内部管64bの中に循環している
熱媒とによって構成される熱交換手段により、直管62
bの中に入っている熱媒との熱交換がなされる。なお、
直管62bの外周面には、図2に示すようなスクリュー
状のフィン150が取り付けられていてもよい。直管6
2bの底に円錐状の突出部152bのかわりに掘削ヘッ
ドが取り付けられていてもよい。
【0068】又、本発明における地中熱交換器は、図1
0に示す内部管64bにかえて、図11に示すような、
U字管から成る熱交換用パイプから成る内部管64cを
備えた直管62cから成るものであってもよい。
【0069】又、本発明における地中熱交換器は、内部
管64bにかえて、図12に示すような、多段に折り曲
げられた管から成る熱交換用パイプから成る内部管64
eを備えた直管62eから成るものであってもよい。
【0070】又、図13に示すように、地中熱採取用管
55dが、直管62dの長手方向に平行に放射状に多段
に配された熱交換効率を上げるためのフィン150dを
備えてもよい。更に、直管62dの下端が円錐状の突出
部152を備えることも出来る。このフィン150dを
備えた場合でも、円錐状の突出部152の効果により、
地中熱採取用管55dを地中に容易に圧入することが出
来る。
【0071】これらの本発明の地中熱採取用管において
も、蓋をはずして内管や上部通路管を直管から引き抜い
て破損した個所を特定したり調べることが出来る。又、
破損した個所を調べて修復した後、内管や上部通路管を
再び直管に挿入し戻すことも出来る。直管が破損した場
合には、直管を、地中から容易に引き抜いてもしくは回
しながら取り出し、破損した個所を特定したり調べるこ
とが出来る。又、破損した個所を調べて修復した後、地
中に容易に挿入して埋め戻すことが出来る。
【0072】本発明の地中熱利用熱交換システム50を
用いた家屋の冷暖房の態様の例を図14に示す。図14
において、本発明の地中熱利用熱交換システム50が家
屋160に取り付けられている。ヒートポンプ70の使
用負荷側は室内の冷暖房端末器166a、166bと、
循環パイプ162でつながっている。ヒートポンプ70
の地中熱交換器側は、連結管80、連結管82を介して
地中熱交換器60と連結されている。地中熱交換器60
は地中に垂直に埋設されている。不凍液がヒートポンプ
70の地中熱交換器側の熱交換器と地中熱交換器60と
の間で不図示の循環ポンプにより循環し、地中と不凍液
との間で熱の授受が行なわれ、その熱はヒートポンプ7
0の地中熱交換器側の熱交換器、ヒートポンプ70の使
用負荷側の熱交換器を経て室内の冷暖房端末器器166
a、166bに送られる。図14の態様における使用負
荷側は冷暖房端末器に限らず給湯器等各種の加熱や冷却
用の端末器が使用される。
【0073】本発明においては、用いられるヒートポン
プは、大気中への排熱を基本的には伴わないので、屋
外、屋内を問わず任意の場所に設置が可能である。
【0074】図15は、複数の地中熱交換器を用い、地
中との熱の授受の容量を大きくした地中熱利用熱交換シ
ステム50aの態様である。複数の地中熱交換器60を
並列に連結管80、連結管82に接続し、これにより地
中との熱の授受の容量を大きくすることが出来る。複数
の地中熱交換器60は直列に連結してもよい。
【0075】なお、本発明の地中熱利用熱交換システム
の、ヒートポンプにおける熱交換の態様は、前述のよう
に、図1に示す方式によらずとも、公知の各種の熱交換
方式が採用されてもよく、その一例を図16に示す。図
16において、地中熱交換器側の熱交換機構90aは入
側パイプ72aと、出側パイプ78aから成り、入側パ
イプ72aの長手方向にみた中間部と出側パイプ78a
の長手方向にみた中間部が、互いに撚り合わされてい
る。この撚り合わせによる相互の接触でそれぞれのパイ
プの中を流れる液の間の熱交換がなされる。使用負荷側
の熱交換機構100aは入側パイプ102aと、出側パ
イプ108aから成り、入側パイプ102aの長手方向
にみた中間部と出側パイプ108aの長手方向にみた中
間部が、互いに撚り合わされている。この撚り合わせに
よる相互の接触でそれぞれのパイプの中を流れる液の間
の熱交換がなされる。出側パイプ78aと入側パイプ1
02aとは連結管26aと、連結管38aにより、圧縮
機30、膨張弁40を介して冷媒が循環するように連結
されている。この図16に示すヒートポンプ70aも、
負荷に応じて所謂暖房モードあるいは所謂冷房モードの
いずれかのモードで運転される。
【0076】以上本発明の地中熱採取用管、地中熱交換
器及び地中熱利用熱交換システムの態様を説明したが、
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に
基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得
るものであり、これらはいずれも本発明の範囲に属する
ものである。
【0077】
【発明の効果】本発明の地中熱利用熱交換システムは、
それに用いられる地中熱採取用管の埋設工事を簡易化す
ることが出来る。
【0078】本発明の地中熱利用熱交換システム、地中
熱交換器及び地中熱採取用管により、地中との熱の授受
を効率よく行ない、地中の恒温性を冷暖房や、給温水、
給冷水、融雪等の加熱、冷却用機器に利用することが出
来る。
【0079】更に、本発明の地中熱利用熱交換システム
においては、それに用いられる地中熱採取用管の長さを
短くして、縦に地中に埋設された多数の地中熱採取用管
が並列もしくは直列に連結された地中熱利用熱交換シス
テムを構築する場合、その埋設工事が極めて簡略化され
る。これにより、工事工数の削減ができ、且つ縦に地中
に埋設することで地中熱採取用管の設置スペースの削減
に大きく貢献出来る。同時に埋設個所の選定の自由度が
高いので、土地地形への対応の自由度が非常に高くな
る。
【0080】本発明の地中熱利用熱交換システムにおい
ては、地中熱交換器やそれに用いられる地中熱採取用管
が腐蝕等により破損した場合破損した個所の調査や修復
の作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地中熱利用熱交換システムの構成を示
す説明模式図である。
【図2】本発明の、スクリュー状のフィンを備えた地中
熱採取用管の構成を示す要部斜視図である。
【図3】本発明の、スクリュー状のフィンを備えた他の
態様の地中熱採取用管の構成を示す要部斜視図である。
【図4】掘削ヘッドの構成を示す正面模式図(図4
(a))と底面模式図(図4(b))である。
【図5】他の態様の掘削ヘッドの構成の一例を示す正面
模式図(図5(a))と底面模式図(図5(b))であ
る。
【図6】他の態様の掘削ヘッドの構成の他の一例を示す
正面模式図(図6(a))と底面模式図(図6(b))
である。
【図7】本発明の、他の態様の地中熱採取用管の構成を
示す要部斜視図である。
【図8】本発明の、他の態様の直管の構成を示す要部斜
視図である。
【図9】本発明の、更に他の態様の地中熱採取用管の構
成を示す要部斜視図である。
【図10】本発明の、又更に他の態様の地中熱採取用管
の構成を示す要部斜視図である。
【図11】本発明の地中熱交換器の構成の一例を示す要
部斜視図である。
【図12】本発明の地中熱交換器の構成の他の一例を示
す要部斜視図である。
【図13】本発明の地中熱採取用管の構成の他の一例を
示す要部斜視図である。
【図14】本発明の地中熱利用熱交換システムを用い
た、家屋の冷暖房の態様の1例を示す模式図である。
【図15】本発明の地中熱利用熱交換システムを用いた
家屋の冷暖房の、態様の他の1例を示す模式図である。
【図16】本発明の地中熱利用熱交換システムに用いら
れるヒートポンプにおける、熱交換の態様の一例を示す
模式図である。
【図17】従来の地中熱利用熱交換システムの構成を示
す説明図である。
【図18】従来の地中熱交換器の構成を示す説明図であ
る。
【図19】従来の地中熱交換器の他の構成を示す説明図
である。
【図20】従来の地中熱交換器の更に他の構成を示す説
明図である。
【符号の説明】
1、50、50a:地中熱利用熱交換システム 4:縦長U字型パイプ 10:ポンプ 16、93:熱交換部流路 30、96:圧縮機 40、97:膨張弁 55、55a、55b、55d、55h、55i:地中
熱採取用管 44、60、60a、86a:地中熱交換器 62、62a、62b、62c、62d、62e、62
f、62g、62h、62i、62j:直管 63、63b:周壁 64、64a、64c、64e:内管 65、65a:下端部 69、69a、71、79:開口 12、70:ヒートポンプ 89:送液手段 92:循環ポンプ 111:負荷熱交換手段 140、140f:掘削ヘッド 144:掘削刃: 150、150d、150h:フィン 174:外室 176:内室 178:隔壁 180:内周壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA01 BA01 BA35 CB23 DA23 DB15 3L103 AA02 AA03 AA05 AA35 AA46 BB42 BB43 BB50 CC02 CC04 DD04 DD05 DD06 DD08 DD33 DD70

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設されて、有底の直管の周壁を
    経由し該直管内を通る熱媒を介して地中と使用負荷との
    間で熱が授受されるようになされたものであり、前記直
    管の外底部に掘削刃が取り付けられ地中に回転圧入可能
    とされた地中熱採取用管。
  2. 【請求項2】 地中に埋設されて、有底の直管の周壁を
    経由し該直管内を通る熱媒を介して地中と使用負荷との
    間で熱が授受されるようになされたものであり、前記直
    管の少なくとも底部近傍の外周面が、該外周面を螺旋状
    に巻き回わす筋状の凸形状、もしくは溝形状を成し、地
    中に螺入可能とされた地中熱採取用管。
  3. 【請求項3】 前記直管の少なくとも底部近傍の外周面
    に、スクリュー状のフィンが巻き回わされた請求項2に
    記載の地中熱採取用管。
  4. 【請求項4】 前記直管の少なくとも底部近傍の外周面
    に、該外周面を巻き回わす螺旋方向に沿って突起列が設
    けられた請求項1に記載の地中熱採取用管。
  5. 【請求項5】 前記突起がフィンである請求項4に記載
    の地中熱採取用管。
  6. 【請求項6】 前記直管の外底部に掘削刃が取り付けら
    れた請求項2乃至5のいずれかに記載の地中熱採取用
    管。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の地中
    熱採取用管と、前記熱媒と、前記熱媒と熱交換を行う熱
    交換手段とを含む地中熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記直管が、上端部を残して前記直管の
    中に挿入され前記直管の内底部近傍に前記直管内部と導
    通する開口を有する内管を備え、該開口を経由して前記
    熱媒が流れるようになした請求項7に記載の地中熱交換
    器。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8のいずれかに記載の地中
    熱交換器と、使用負荷に連結された負荷熱交換手段とを
    備えて構成され、地中熱を該地中熱交換器と該負荷熱交
    換手段を経由して取り出すようになした地中熱利用熱交
    換システム。
  10. 【請求項10】 前記地中熱交換器に接続されたヒート
    ポンプを備えた請求項9に記載の地中熱利用熱交換シス
    テム。
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