JP2003013836A - 水力機械 - Google Patents

水力機械

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JP2003013836A
JP2003013836A JP2001197251A JP2001197251A JP2003013836A JP 2003013836 A JP2003013836 A JP 2003013836A JP 2001197251 A JP2001197251 A JP 2001197251A JP 2001197251 A JP2001197251 A JP 2001197251A JP 2003013836 A JP2003013836 A JP 2003013836A
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suction pipe
air supply
pipe
hydraulic machine
runner
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JP2001197251A
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Kaneo Sugishita
懐夫 杉下
Kenichi Sugama
健一 菅間
Koichiro Shimizu
光一郎 清水
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水力機械において運転条件の変化に伴い発生す
る振動、騒音をそのときの運転状態に応じて効果的に低
減し、安定に運転を続行すること。 【解決手段】吸出し管9の上部吸出し管9aの中心に向
かって管壁を貫いて給気管20a、20b、20cが設
けられる。給気管20a、20b、20cはそれぞれ空
気を吹き出す開口21a、21b、21cを有する。ま
た、この給気管20a、20b、20cと接続し、他端
を大気に開放される、各々独立した吸込み管22a、2
2b、22cが設けられる。給気管20a、20b、2
0cの開口21a、21b、21cは上部吸出し管9a
の中心から所定の距離を置いて配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水車、ポンプ水車な
どの水力機械に係り、特に、吸出し管で生じる振動、騒
音を運転状態に応じて効果的に低減することを可能にし
た水力機械に関する。
【0002】
【従来の技術】水車、ポンプ水車などの水力機械の運転
方法の一つに外部の空気を水力機械に供給して運転する
方法がある。この方法が使用されるのは吸出し管内にお
いて圧力が低下したとき、気泡化した渦が発生し、この
渦が吸出し管内を振れ回ることで、振動、騒音が激しく
なり、運転に支障が生じるのを防ぐためである。
【0003】このような給気を送る給気装置を有する水
力機械の一例を図26(a)に示している。本例はフラ
ンシス形水車であり、これは上流からの圧力水を導くケ
ーシング1と、ケーシング1の内周に配置されてケーシ
ング1からの水を整流するステイベーン2と、ステイベ
ーン2を上下から挟み込むステイリング3とで流路の一
部を構成している。
【0004】さらに、この流路に沿ってステイリング3
の内周に配置される流量調整用可動翼であるガイドベー
ン4、発電機の駆動力を生じるランナ5、水流を下部へ
と導くランナコーン6が配置されている。このランナ5
は上カバー7および下カバー8内に収容され、ランナ5
を通過した水流が吸出し管9を通って下流へと導かれ
る。
【0005】また、ランナ5に接続された水車側主軸1
0は図示しない発電機のロータと直結されており、ラン
ナ5の回転により発電機のロータが回転し、電気出力が
発生するようになっている。
【0006】ところで、図に示したフランシス形水車で
はランナ5のランナベーン5aが固定されており、出力
を変更する場合はガイドベーン4の開度を変えるが、ラ
ンナ5への流入角度も変わるためにランナ5の出口流れ
に旋回成分が残り、吸出し管9内部の圧力が低下したと
きに気泡化した渦が発生する。この気泡化した渦が吸出
し管9内部を振れ回ることで、振動、騒音が激しくな
り、運転に支障が生じる場合がある。
【0007】このため、従来、旋回流れを抑えるために
吸出し管9の内壁に突出させるフィン11を設ける対策
が講じられ、あるいは気泡渦を安定させるために上部吸
出し管9a内に外部の空気を供給する運転方法が用いら
れている。給気を導く方法としては上部吸出し管9aに
給気管12を壁面近傍に接続して給気を導くもの、主軸
内を中空に構成し、ランナ5の下部から給気を導くもの
などがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような運転に支障
をきたす気泡渦の振れ回りを抑制する対策を講じる場
合、主軸内を中空に構成するものは発電機側の軸も中空
にする必要があることから、水車および発電機の設計段
階で計画する必要があり、たとえば、発電機と水車とが
同じ製造者の手によらない場合、製造者間で設計思想の
相違があることなどにより、不可能ではないとしても、
実現はかなり難しく、水車に係わる部分のみで設計が可
能な上部吸出し管9aにフィン11を設けるやり方、も
しくは給気管12を接続する方法が用いられている。
【0009】しかし、気泡渦が小さくても運転に支障が
生じる場合もあり、この気泡渦の振れ回りに対しては壁
面近傍から給気を導く方法では十分な量の給気が確保で
きないことがあり、振動、騒音を低減するのに十分な効
果があるとはいえない。給気量を増すためには、たとえ
ばコンプレッサなどの設備を追加する必要があり、その
ための費用がかさむことになる。
【0010】また、図26(b)に示す上部吸出し管9
a内を横断する給気管13の中央部に給気用配管14を
備える、いわゆる逆T字型給気管13では気泡渦中心が
中央部の給気用配管14の外側を振れ回るために渦中心
の圧力の低い部分と大気圧との差圧による空気の供給が
不十分となり、渦を安定させることができない。
【0011】さらに、従来提案されている吸出し管9内
に負圧が生じたときに大気から自然給気できるようにし
た給気管(たとえば、特開昭58−117364号公報
参照)を用いるものにおいても、開口するすべての給気
管が連通している場合、給気孔中で最も圧力が高い給気
孔における圧力でその給気管の自然給気性能が決まるた
めに開口している給気孔のどれか1個でも圧力高い状態
(負圧でない状態)にあれば、その圧力よりも低圧とな
っている給気孔からは自然給気が行われないことにな
る。
【0012】本発明の目的は水力機械の吸出し管におい
て運転条件の変化に伴い発生する振動、騒音をそのとき
の運転状態に応じて効果的に低減し、安定に運転を続行
できるようにした水力機械を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る水
力機械は、ケーシングと、このケーシング内の圧力水の
流動域に設けられ、圧力水の持つエネルギを機械的エネ
ルギに変換するランナと、このランナの下方にあって該
ランナからの排水を下流域に導く吸出し管とを備えてな
る水力機械において、前記吸出し管の上部吸出し管の中
心に向かって管壁を貫いて設けられ、空気を吹き出す開
口を有する複数本の給気管と、この給気管と接続され、
他端を大気に開放される、各々独立した吸込み管とを備
え、前記給気管の該開口が前記上部吸出し管の中心から
所定の距離を置いて配置されることを特徴とする。
【0014】上記構成からなる水力機械においては開口
が吸出し管の中心から所定の距離を置いて配置されるの
で、低圧の気泡渦が吸出し管の中心から離れて振れ回る
ときでも、気泡渦中の圧力の低い部分と大気圧との差圧
を大きく保つことが可能で、十分な量の給気を導くこと
ができる。
【0015】請求項2の発明に係る水力機械は、請求項
1の発明において、前記吸込み管が共通の吸込み管から
なり、前記給気管にそれぞれ開閉弁を設けたことを特徴
とする。
【0016】請求項3の発明に係る水力機械は、請求項
2の発明において、前記開閉弁を該吸出し管内の前記給
気管の内部に設けたことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明に係る水力機械は、請求項
2の発明において、前記吸込み管が共通の吸込み管で構
成されると共に、漏水を溜める容器を備え、前記給気管
および吸込み管内に漏水が滞留したとき、前記開閉弁を
操作して漏水を前記容器に排水するようにしたことを特
徴とする。
【0018】請求項5の発明に係る水力機械は、請求項
2または4の発明において、前記開閉弁に代えて、制御
指令により動作する調節弁を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項6の発明に係る水力機械は、請求項
2または4の発明において、前記開閉弁に代えて、前記
吸出し管内からの逆流を防止する逆止弁を設けたことを
特徴とする。
【0020】請求項7の発明に係る水力機械は、請求項
1の発明において、前記給気管の一部が該吸出し管内に
置く直管からなり、前記給気管の該直管部分が該上部吸
出し管の中心に向かって上方に傾斜して配置されること
を特徴とする。
【0021】請求項8の発明に係る水力機械は、ケーシ
ングと、このケーシング内の圧力水の流動域に設けら
れ、圧力水の持つエネルギを機械的エネルギに変換する
ランナと、このランナの下方にあって該ランナからの排
水を下流域に導く吸出し管とを備えてなる水力機械にお
いて、前記吸出し管の上部吸出し管内に半径方向に移動
可能に設けられ、空気を吹き出す開口を有する可動給気
管と、この可動給気管を前後方向に駆動する駆動装置
と、前記駆動装置に対して制御指令を出力する制御装置
とを備えることを特徴とする。
【0022】請求項9の発明に係る水力機械は、ケーシ
ングと、このケーシング内の圧力水の流動域に設けら
れ、圧力水の持つエネルギを機械的エネルギに変換する
ランナと、このランナの下方にあって該ランナからの排
水を下流域に導く吸出し管とを備えてなる水力機械にお
いて、前記吸出し管の上部吸出し管内にランナ軸心と垂
直な軸を中心として回転可能に設けられ、空気を吹き出
す開口を有する回転給気管と、前記回転給気管を駆動す
る駆動装置と、前記駆動装置に対して制御指令を出力す
る制御装置とを備えることを特徴とする。
【0023】請求項10の発明に係る水力機械は、請求
項1の発明において、前記給気管の一部が該吸出し管内
に置く凹部からなり、前記給気管の該凹部部分が水流の
下流側に向くように配置されることを特徴とする。
【0024】請求項11の発明に係る水力機械は、ケー
シングと、このケーシング内の圧力水の流動域に設けら
れ、圧力水の持つエネルギを機械的エネルギに変換する
ランナと、このランナとの間に側圧シールを構成する静
止体と、前記ランナの下方にあって該ランナからの排水
を下流域に導く吸出し管とを備えてなる水力機械におい
て、前記静止体が給気を前記吸出し管の上部吸出し管内
に導く給気装置を備え、該給気装置が環状空間、この環
状空間に結ばれると共に、他端を大気と通じさせた連絡
通路、この連絡通路と前記吸出し管の上部吸出し管内と
を連通する給気孔から構成されることを特徴とする。
【0025】請求項12の発明に係る水力機械は、ケー
シングと、このケーシング内の圧力水の流動域に設けら
れ、圧力水の持つエネルギを機械的エネルギに変換する
ランナと、このランナとの間に側圧シールを構成する静
止体と、前記ランナの下方にあって該ランナからの排水
を下流域に導く吸出し管とを備えてなる水力機械におい
て、前記ケーシングに入口と結ぶ鉄管から分岐し、他端
を前記吸出し管の上部吸出し管に接続した分岐管と、こ
の分岐管に設けられたスロート部と、このスロート部に
結ばれると共に、他端を大気と通じさせた吸込み管と、
この吸込み管に設けられた開閉弁とを備えることを特徴
とする。
【0026】請求項13の発明に係る水力機械は、請求
項12の発明において、前記吸込み管の該開閉弁に代え
て、逆止弁を設けたことを特徴とする。
【0027】請求項14の発明に係る水力機械は、請求
項12または13の発明において、前記分岐間の断面積
をA1、前記スロート部の断面積をA2、有効落差を
H、前記吸出し管の下流に設けられる下池水位を基準と
した前記水力機械の高さをHsとしたとき、次の関係を
満たすことを特徴とする。
【0028】
【数2】 請求項15の発明に係る水力機械は、ケーシングと、こ
のケーシング内の圧力水の流動域に設けられ、圧力水の
持つエネルギを機械的エネルギに変換するランナと、こ
のランナの下方にあって該ランナからの排水を下流域に
導く吸出し管とを備えてなる水力機械において、前記吸
出し管の上部吸出し管の中心とほぼ同心を保って設けら
れ、空気を吹き出す開口を有する給気管と、この給気管
と接続され、他端を大気に開放される吸込み管と、前記
上部吸込み管内で該給気管を支持する、断面翼形の支柱
とを備え、前記給気管の該開口が前記ランナ直下の圧力
の低い領域に配置されることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態について図1(a)(b)を参照して説
明する。図1(a)において、水力機械はランナ5の下
方に上部吸出し管9aの中心に向かって管壁を貫いて設
けられる複数本の給気管20a、20b、20cを備え
ている。各給気管20a、20b、20cは、図1
(b)に示すように、それぞれ上部吸出し管9aの中心
から所定の距離を置いて空気を吹き出す開口21a、2
1b、21cを有する。給気管20a、20b、20c
は大気に開放される、各々独立した吸込み管22a、2
2bと結ばれている(なお、給気管20cと結ぶ吸込み
管は図示を省略している)。
【0030】本実施の形態は上記構成からなるもので、
各給気管20a、20b、20cの開口21a、21
b、21cは吸出し管9の中心から距離を置いて配置さ
れるので、低圧の気泡渦が吸出し管9の中心から離れて
振れ回るときでも、気泡渦中の圧力の低い部分と大気圧
との差圧により十分な量の空気を供給することができ
る。
【0031】また、各開口21a、21b、21cは独
立した給気管20a、20b、20cに形成されるの
で、気泡渦中心の圧力の低い部分が開口21a、21
b、21cのどれか1個でも通過して低圧下にあるとき
も、そのどれか1個の開口21a、21b、21cを有
する給気管20a、20b、20cは他の給気管とは関
係なく空気を吸い込むことができ、気泡渦に対して給気
を送ることが可能になる。
【0032】本実施の形態においては開口21a、21
b、21cが吸出し管9の中心から距離を置いて配置さ
れるので、低圧の気泡渦が吸出し管9の中心から離れて
振れ回るときでも、気泡渦中の圧力の低い部分と大気圧
との差圧を大きく保つことが可能で、十分な量の給気を
導くことができ、安定に運転を続行することが可能にな
る。
【0033】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について図2(a)(b)を参照して説明する。
第1の実施の形態と同様に、水力機械は給気管20a、
20b、20cを備え、各給気管20a、20b、20
cがそれぞれ上部吸出し管9aの中心から所定の距離を
置いて空気を吹き出す開口21a、21b、21cを有
する。さらに、給気管20a、20b、20cにはそれ
ぞれ開閉弁23a、23b、23cが設けられている。
また、給気管20a、20b、20cは他端を大気に開
放される、共通の吸込み管24と結ばれている。
【0034】本実施の形態は上記構成からなるもので、
第1の実施の形態と同様な働きを得ることができる。す
なわち、開口21a、21b、21cが吸出し管9の中
心から距離を置いて配置されるので、低圧の気泡渦が吸
出し管9の中心から離れて振れ回るときでも、気泡渦中
の圧力の低い部分と大気圧との差圧を大きく保つことが
可能で、十分な量の給気を導くことができる。
【0035】特に、本実施の形態においては各々給気管
20a、20b、20cに個別に操作可能な開閉弁23
a、23b、23cが設けられることで、吸出し管9内
に臨ませた開口21a、21b、21c付近の圧力が低
いときのみ、開閉弁23a、23b、23cを開き、必
要な量の給気を導くことが可能になる。
【0036】また、吸込み管24を共通化することによ
り製造コストおよび据え付けコストを引き下げることが
できる。
【0037】なお、この開閉弁23a、23b、23c
は、図3(a)(b)に示すように、吸出し管9の上部
吸出し管9aの外面に固定してもよい。また、図4
(a)(b)に示すように、開閉弁23a、23b、2
3cは吸出し管9内の給気管20a、20b、20cの
内部に設けてもよい。いずれの配置によっても開口21
a、21b、21cから開閉弁23a、23b、23c
までの距離を短くすることが可能であり、給気管20
a、20b、20c内に漏水が滞留する場合も、速やか
に排水を完了させることができる。
【0038】本実施の形態においては開口21a、21
b、21cが吸出し管9の中心から距離を置いて配置さ
れるので、低圧の気泡渦が吸出し管9の中心から離れて
振れ回るときでも、気泡渦中の圧力の低い部分と大気圧
との差圧を大きく保つことが可能で、十分な量の給気を
導くことができ、安定に運転を続行することが可能にな
る。
【0039】また、個別に操作可能な開閉弁23a、2
3b、23cにより吸出し管9内に臨ませた開口21
a、21b、21c付近の圧力が低いときのみ、開閉弁
23a、23b、23cを開き、必要な量の給気を導く
ことができる。
【0040】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態について図5(a)(b)を参照して説明する。
第1の実施の形態と同様に、水力機械は給気管20a、
20b、20cを備え、各給気管20a、20b、20
cがそれぞれ上部吸出し管9aの中心から所定の距離を
置いて空気を吹き出す開口21a、21b、21cを有
する。また、給気管20a、20b、20cにそれぞれ
開閉弁23a、23b、23cが設けられる。
【0041】さらに、大気に開放される吸込み管24が
連絡管25を介して漏水用容器26と結ばれている。
【0042】本実施の形態は上記構成からなるもので、
第2の実施の形態と同様な働きを得ることができる。特
に、本実施の形態では次のような望ましい働きを得るこ
とが可能である。たとえば、水力機械の運転中、吸出し
管9内に臨ませた開口21a、21b、21c付近の圧
力が大気圧よりも高くなったならば、上部吸出し管9a
から給気管20a、20b、20cにかけて水が流入す
る可能性がある。
【0043】この漏水が給気管20a、20b、20c
内に滞留したままになると、開口21a、21b、21
c付近の圧力が大気圧以下に下がり、自然に空気が流動
できる状態になったとしても、滞留している漏水のため
にそこから先へは流れにくくなり、ある時間が経過しな
いと、吸込み管24からの空気が開口21a、21b、
21cから吹き出さない可能性がある。
【0044】このようなとき、開閉弁23a、23b、
23cを閉止し、これらの開閉弁23a、23b、23
cよりも大気開放側に近い給気管20a、20b、20
cおよび吸込み管24内に滞留した漏水を連絡管25を
通して容器26に排水しておくことにより滞留した漏水
のために給気管20a、20b、20c内で空気の流動
が妨げられるのを防止することができる。
【0045】本実施の形態においては上記各実施の形態
と同様な効果を得ることができる。さらに、給気管20
a、20b、20c内において漏水のために給気の流動
が妨げられるのを防ぐことが可能になる。
【0046】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態について図6(a)(b)を参照して説明する。
第1の実施の形態と同様に、水力機械は給気管20a、
20b、20cを備え、各給気管20a、20b、20
cがそれぞれ上部吸出し管9aの中心から所定の距離を
置いて空気を吹き出す開口21a、21b、21cを有
する。また、給気管20a、20b、20cにはそれぞ
れ逆止弁27a、27b、27cが設けられる。
【0047】本実施の形態は上記構成からなるもので、
第1の実施の形態と同様な働きを得ることができる。特
に、本実施の形態においては開口21a、21b、21
c付近の圧力が大気圧よりも高い圧力下にあるときも、
大気開放側に向かう流れは逆止弁27a、27b、27
cによって止められ、給気管20a、20b、20cへ
の漏水の流入および大気中への水の噴出を防止すること
が可能になる。
【0048】また、気泡渦の中心が開口21a、21
b、21cを通過するときのように、開口21a、21
b、21c付近が大気圧よりも低くなる場合に限り、給
気を吸出し管9内に導くことできる。
【0049】本実施の形態においては上記各実施の形態
と同様な効果を得ることができる。さらに、給気管20
a、20b、20c内において漏水のために給気の流動
が妨げられるのを防ぐことが可能になる。また、吸出し
管9内に臨ませた開口21a、21b、21c付近が大
気圧よりも低くなる場合に限り、給気を吸出し管9内に
導くことできる。
【0050】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態について図7を参照して説明する。第2の実施の
形態と同様に、水力機械は給気管20a、20bを備
え、各給気管20a、20bがそれぞれ上部吸出し管9
aの中心から所定の距離を置いて空気を吹き出す開口2
1a、21bを有する。また、給気管20a、20bに
は開閉弁に代えて、それぞれ調節弁28a、28bが設
けられる。そして、これらの調節弁28a、28bは制
御装置29と接続されている。この制御装置29はプロ
グラム制御で制御命令を各調節弁28a、28bに出力
するように構成される。
【0051】本実施の形態は上記構成からなるもので、
水力機械の運転中、吸出し管9内の圧力が図示しない圧
力センサで検出される。この圧力信号は制御装置29に
入力され、予め選定した圧力条件を満たすと、開度を所
定の位置に保持する作業命令が出力され、調節弁28
a、28bが開動作する。この開動作で各給気管20
a、20bの開口21a、21bから給気が吹き出し、
吸出し管9内に導びかれる。
【0052】この作業命令を出力する圧力条件はプログ
ラムで任意に選ぶことができ、圧力が低くても渦の状態
が安定している限り、調節弁28a、28bには開動作
する作業命令が与えられず、節度を保って運転すること
が可能である。これにより、性能に与える影響を最大限
に抑えることができる。
【0053】本実施の形態においては上記各実施の形態
と同様な効果を得ることができる。さらに、給気の導入
に伴う性能に与える影響を軽微なものとすることが可能
になる。
【0054】なお、本実施の形態においては、給気管2
0a、20bの2本を用いるものを示したが、これに限
らず、第1の実施の形態と同様に3本の給気管を設ける
こともでき、また、4本以上とすることも可能である。
【0055】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態について図8を参照して説明する。第5の実施の
形態と同様に、水力機械は給気管20a、20bを備
え、各給気管20a、20bがそれぞれ上部吸出し管9
aの中心から所定の距離を置いて空気を吹き出す開口
(図示せず)を有する。また、給気管20a、20bに
は開閉弁に代えて、それぞれ調節弁28a、28bが設
けられる。
【0056】さらに、吸出し管9内に臨ませた開口付近
の圧力を検出する圧力センサ30a、30bが設けられ
ており、検出信号が制御装置31に与えられるようにな
っている。また、制御装置31は演算装置31aを内蔵
している。
【0057】本実施の形態は上記構成からなるもので、
水力機械の運転中、開口21a、21b付近の圧力が圧
力センサ30a、30bで検出される。この圧力信号は
制御装置31の演算装置31aに入力され、そこでディ
ジタル信号に変換されて演算が実行される。たとえば、
検出した圧力と大気圧との差が求められ、開口付近の圧
力が低いと判定されると、制御装置31から開度を所定
の位置に保持する指令が出力され、調節弁28a、28
bの双方、もしくはどちらか一方が開動作する。この開
動作で各給気管20a、20bの開口から給気が吹き出
し、吸出し管9内に導びかれる。
【0058】演算では任意の圧力を基準値として定める
ことができ、圧力が低くても渦の状態が安定している限
り、調節弁28a、28bには開動作する指令が与えら
れず、節度を保って運転することが可能である。これに
より、性能に与える影響を最大限に抑えることができ
る。
【0059】本実施の形態においては上記各実施の形態
と同様な効果を得ることができる。さらに、給気の導入
に伴う性能に与える影響を軽微なものとすることが可能
になる。
【0060】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態について図9(a)(b)を参照して説明する。
第1の実施の形態と同様に、水力機械は給気管20a、
20b、20cを備え、各給気管20a、20b、20
cがそれぞれ上部吸出し管9aの中心から所定の距離を
置いて空気を吹き出す開口21a、21b、21cを有
する。図から明らかなように、開口21a、21b、2
1cは上部吸出し管9aの中心からそれぞれ異なる距離
を保って形成されている。
【0061】本実施の形態は上記構成からなるもので、
次のような望ましい働きを得ることができる。すなわ
ち、一般に、吸出し管9内に発生する不安定な渦はその
渦の中心部が最も低圧となり、この渦の中心部が開口2
1a、21b、21c付近を通過するときが大気圧との
差圧が最も大きくなる瞬間である。つまり、この瞬間が
最も自然給気が生じ易くなる。
【0062】不安定な挙動を示す渦が振れ回るとき、渦
の大きさおよび位置が一定していることは稀で、むしろ
変動するのが普通である。中心から一定した距離に開口
を設けたとき、その開口のある円周上に渦の中心部が接
近しない場合にはいずれの給気管20a、20b、20
cでも最大差圧になることがなく、給気が十分に導かれ
ない可能性がある。
【0063】このようなとき、渦の振れ回りに伴う変動
に合わせるように中心からそれぞれ異なる位置に開口2
1a、21b、21cを形成することで、渦中心がいず
れかの開口21a、21b、21cに接近することがで
き、その開口21a、21b、21cを有する給気管2
0a、20b、20cにおいて最大差圧を保つことが可
能になる。これにより、吸出し管9内に十分な量の給気
を導くことができる。
【0064】本実施の形態においては開口21a、21
b、21cが吸出し管9の中心からそれぞれ異なる距離
を保って形成されるので、低圧の気泡渦が吸出し管9の
中心から離れて振れ回るときでも、常に最大差圧を保持
することが可能になり、十分な量の給気を導くことがで
きる。
【0065】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態について図10(a)(b)を参照して説明す
る。第1の実施の形態と同様に、水力機械は給気管20
a、20b、20cを備え、各給気管20a、20b、
20cがそれぞれ上部吸出し管9aの中心から所定の距
離を置いて空気を吹き出す開口21a、21b、21c
を有する。この給気管20a、20b、20cの一部、
すなわち、上部吸出し管9a内に置く部分は直管32
a、32b、32cで構成されており、この部分は上部
吸出し管9aの中心に向かって上方に傾斜して配置され
ている。
【0066】本実施の形態は上記構成からなるもので、
特に、水力機械の給気の導入による影響を軽減すること
ができる。一般に、水力機械のランナ5に近い吸出し管
9の壁面に沿う流れは流速が大きく、ここから給気管を
吸出し管9内に配置する場合、給気管による圧力損失が
大きくなる。本実施の形態の直管32a、32b、32
c部分は給気を導入するための望ましい位置を保ちなが
ら、流速が比較的小さくなる吸出し管9の下流域から上
方に傾斜して配置されることで、直管32a、32b、
32cの装着による圧力損失の影響を軽減することがで
きる。
【0067】なお、本実施の形態の直管32a、32
b、32cは、望ましくは、その自由端を補強材によっ
てそれぞれ支持する。補強材は、図11(a)(b)に
示すような、上部吸出し管9aの内周面から直管32
a、32b、32cに延ばして固定するロッド33が好
ましい。あるいは、図12(a)(b)に示すような、
直管32a、32b、32cの自由端を互いに連結する
リング状ロッド34が好ましい。このような補強材を用
いることで、強固な支持が可能になり、水撃作用から直
管32a、32b、32cが損傷するのを回避すること
が可能になる。
【0068】本実施の形態においては上記各実施の形態
と同様な効果を得ることができる。さらに、給気の導入
に伴う圧力損失の影響を軽減することが可能になる。
【0069】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態について図13を参照して説明する。水力機械は
上部吸出し管9a内に半径方向に移動可能に設けられる
可動給気管35a、35bを備えている。この可動給気
管35a、35bは先端部に空気を吹き出す開口36
a、36bを有する。可動給気管35bは他端が大気開
放の吸込み管22bと結ばれている。可動給気管35a
も他端が大気開放の吸込み管(図示せず)と結ばれてい
る。それぞれ可動給気管35a、35bが上部吸出し管
9aを貫く箇所に封水パッキン37が装着されている。
【0070】さらに、可動給気管35bを前後方向に駆
動するサーボモータを内蔵する駆動装置38が設けられ
る。この駆動装置38はサーボモータに対して制御指令
を出力する制御装置39と接続されている。図示は省略
しているが、可動給気管35aも同様な駆動措置および
制御装置を備えている。
【0071】本実施の形態は上記構成からなるもので、
制御装置39からの制御指令でサーボモータが動作し、
駆動装置38と直結された可動給気管35a、35bが
吸出し管9内に前進する。このとき、可動給気管35
a、35bの開口36a、36bも前進し、可動給気管
35a、35bに流れた空気が開口36a、36bから
吸出し管9内に吹き出す。これにより、気泡渦に給気を
導くことが可能になる。
【0072】一般に、吸出し管9内に生じる旋回流は運
転条件の変動があると、半径方向の位置が大きく変化
し、最も圧力が低い渦の中心部も特定の位置に決めるこ
とができない。このような場合も、本実施の形態におい
ては運転状態に応じて制御装置39から駆動装置38の
サーボモータに制御指令を与え、可動給気管35a、3
5bを動作させて開口36a、36bの位置を変えるこ
とで、最低圧力の渦の中心部に合わせることができる。
こうして、大気圧との間に十分な差圧を保つことが可能
になり、気泡渦に対して十分な量の空気を導くことがで
きる。
【0073】一方、給気の必要がない安定した運転条件
であるとき、制御指令で前進位置から可動給気管35
a、35bを後退させ、水流の妨げにならない位置まで
移動させておく。
【0074】本実施の形態においては運転状態の変化に
応じてきめ細かく可動給気管35a、35bの開口36
a、36bの位置を変えて最低圧力となる渦の中心部に
合わせることで、常に不足のない給気を導くことができ
る。
【0075】(第10の実施の形態)本発明の第10の
実施の形態について図14(a)(b)を参照して説明
する。水力機械は上部吸出し管9a内にランナ軸心と垂
直な軸を中心として回転可能に設けられる回転給気管4
0a、40bを備えている。この回転給気管40a、4
0bは空気を吹き出す開口41a、41bを有する。回
転給気管40bは他端が大気開放の吸込み管22bと結
ばれている。回転給気管40aも他端が大気開放の吸込
み管(図示せず)と結ばれている。それぞれ回転給気管
40a、40bが上部吸出し管9aを貫く箇所に封水パ
ッキン37が装着されている。
【0076】さらに、回転給気管40bを回転させるサ
ーボモータを内蔵する駆動装置42が設けられる。この
駆動装置42はサーボモータに対して制御指令を出力す
る制御装置43と接続されている。図示は省略している
が、回転給気管40aも同様な駆動装置および制御装置
を備えている。
【0077】本実施の形態は上記構成からなるもので、
制御装置42からの制御指令でサーボモータが動作し、
駆動装置42と連結された回転給気管40a、40bが
吸出し管9内で回転する。このとき、回転給気管40
a、40bの開口41a、41bがそれぞれ斜め下に向
き、回転給気管40a、40bに流れた空気が開口41
a、41bから吸出し管9内に吹き出す。これにより、
気泡渦に空気を送ることが可能になる。
【0078】この回転給気管40a、40bは流れに垂
直に配置され、回転給気管40a、40bの周りではそ
の下流側に流れの少ない不安定な領域が生じる。この領
域は圧力が低くなっており、開口41a、41bの位置
を回転給気管40a、40bを回転させることによりこ
の圧力の低い領域に合わせる。こうして、大気圧との間
で十分な圧力差を保つことが可能になり、気泡渦に対し
て十分な量の空気を供給することができる。
【0079】通常、運転条件が変化すると、旋回流の挙
動も大きく変化する。このとき、回転給気管40a、4
0bの周りでは流れの方向も変わることから、圧力の低
い領域の方向も変化する。このようなときも、本実施の
形態では運転状態に応じて制御装置43からの制御指令
により駆動装置42のサーボモータを動作させて回転給
気管40a、40bを回転させて開口41a、41bの
位置を下流側に合わせる。こうして、大気圧との間で十
分な差圧を保つことが可能になり、不足のない量の給気
を導くことができる。
【0080】本実施の形態においては運転状態の変化に
応じてきめ細かく回転給気管40a、40bの開口41
a、41bの位置を変えて回転給気管40a、40b下
流側の圧力の低い領域に合わせることで、常に不足のな
い給気を導くことができる。
【0081】(第11の実施の形態)本発明の第11の
実施の形態について図15(a)(b)を参照して説明
する。水力機械は上部吸出し管9aの中心に向かって延
びる給気管44a、44bを備えている。この給気管4
4a、44bはそれぞれ空気を吹き出す開口45a、4
5bを有する。給気管44a、44bの一部、すなわ
ち、上部吸出し管9a内に置く部分はV字状の凹部46
を備えるように構成されており、この部分は水流の下流
側に向けて配置されている。開口45a、45bはこの
V字状の凹部46のほぼ中心に形成されている。
【0082】本実施の形態は上記構成からなるもので、
給気管44a、44bが流れに垂直に配置されることか
ら、給気管44a、44bの凹部46の下流側に流れの
少ない不安定な領域が生じる。この領域は圧力が降下し
ており、そこに臨ませた開口45a、45b付近の圧力
も降下する。この圧力降下により大気圧と一定の圧力差
を保つことが可能になり、気泡渦に対して十分な量の空
気を供給することができる。
【0083】このような給気管44a、44bを用いる
配置によれば、大気圧との圧力差を保つのに特別な手段
を用いる必要がなく、極めて安価に構成することが可能
である。
【0084】本実施の形態においては給気管44a、4
4bの凹部46の開口45a、45bを圧力の降下する
領域に合わせて配置することにより常に不足のない給気
を導くことができる。
【0085】(第12の実施の形態)本発明の第12の
実施の形態について図16(a)(b)を参照して説明
する。水力機械は側圧シール47に合わせて形成される
給気装置を備えている。側圧シール47は回転体である
ランナ5と、静止体であるシールライナ48とが対向す
る形で構成される。この給気装置はシールライナ48の
背面側に形成される環状のチャンバ49と、このチャン
バ49に一端を結ばれると共に、他端を大気と通じさせ
た連絡通路50と、シールライナ48を貫いて設けられ
る給気を吸出し管9内に導く給気孔51とから構成され
ている。この給気孔51はシールライナの円周上に等間
隔を保って複数個形成されている。
【0086】本実施の形態は上記構成からなるもので、
チャンバ49に流れた空気が給気孔51を通って側圧シ
ール47に達し、そこから吸出し管9内に吹き出す。こ
のとき、側圧シール47では急激に流路断面積が絞られ
て流速が増し、増加する動圧に相当する分の圧力の低下
を引き起こす。この圧力の低下により大気圧との差圧が
大きくなり、連絡通路50からチャンバ49内に流れた
空気を側圧シール47から吸出し管9内に導くことが可
能になる。
【0087】こうして、吸出し管9内に給気を導入する
ことができ、安定に運転を続けることが可能になる。こ
のような構成によれば、特に、給気管を設ける必要がな
く、給気装置を安価に構成することができる。
【0088】なお、給気装置は次の形態で構成してもよ
い。すなわち、図17に示すような側圧シール47に連
絡する、給気孔51の出口に滑らかなアールを持たせる
もの、図18に示すような側圧シール47に連絡する、
給気孔51の出口の下側のみに滑らかなアールを持たせ
るものである。このような構成を用いることにより給気
装置は空気の流動をより安定に保つことが可能になる。
【0089】さらに、給気装置は次の形態で構成しても
よい。すなわち、図19に示すような側圧シール47に
連絡する、給気孔51の出口の下側のみに滑らかなアー
ルを持たせ、上側に突起部52を形成するもの、図20
(a)(b)に示すような側圧シール47に連絡する、
給気孔51の出口に旋回防止板53を設けるものであ
る。このような構成を用いることにより給気装置は給気
孔51の出口の圧力をより低下させることが可能で、大
気圧との間で一段と圧力差を高く保つことができる。特
に、給気孔51の出口に旋回防止板53を使用するもの
は側圧シール47を通る漏れ流れが主流に合流する際の
損失を低減することが可能になる。
【0090】本実施の形態においては気泡渦に対して十
分な量の給気を導くことができ、安定に運転を続けるこ
とが可能になる。また、特に、給気管を設ける必要がな
く、給気装置を安価に構成することができる。
【0091】(第13の実施の形態)本発明の第13の
実施の形態について図21を参照して説明する。水力機
械は鉄管54から分岐し、他端を上部吸出し管9aの管
壁を貫いて設けられる吹き出し管55と結ぶ分岐管56
を備えている。この分岐管56には流路径よりも口径を
小さく構成されるスロート部57を形成している。ま
た、スロート部57の上流側の分岐管56に開閉弁58
が設けられている。
【0092】さらに、大気開放の吸込み管59がスロー
ト部57と接続されている。この吸い込み管59には開
閉弁60が設けられている。開閉弁58および開閉弁6
0はそれぞれ制御指令を出力する制御装置61と接続さ
れている。
【0093】本実施の形態は上記構成からなるもので、
運転中、開閉弁58、60をそれぞれ開放すると、鉄管
54内を流れる圧力水の一部が分岐管56を通って吹き
出し管55から吸出し管9にかけて流動する。
【0094】ここで、スロート部57の口径は流路径よ
りも狭めており、ここで流速が大きく上昇するために増
加する動圧に見合って圧力が降下し、大気圧との圧力差
が大きくなり、空気が吸込み管59を通って分岐管56
を流れる水中に注入される。この注入された空気は水流
に乗って分岐管56内を流れ、吸出し管9内に吹き出
す。
【0095】こうして、吸出し管9内の気泡渦に給気を
導くことができ、安定して運転を続けることが可能にな
る。運転状態によっては吸出し管9への給気の導入は必
要としなくなる。このため、制御装置61からの制御指
令で分岐管56の開閉弁58および吸込み管59の開閉
弁60を閉じて損失が大きくなるのを防止する。
【0096】なお、本実施の形態は一部機能を別の手段
で構成することができる。たとえば、図22に示すよう
に、給気の供給、停止用開閉弁60に代えて、逆止弁6
2を使用することができる。
【0097】本実施の形態においては気泡渦に対して十
分な量の給気を導くことができ、安定に運転を続行する
ことが可能になる。また、特に、給気管を設ける必要が
なく、給気装置を安価に構成することができる。
【0098】(第14の実施の形態)本発明の第14の
実施の形態について図23(a)(b)を参照して説明
する。主要な構成は第13の実施の形態と同一である。
すなわち、上部吸出し管9aの管壁を貫いて設けられる
吹き出し管55と結ぶ分岐管56と、分岐管56のスロ
ート部57と、分岐管56の開閉弁58と、大気開放の
吸込み管59と、吸込み管59の開閉弁60とを備え
る。
【0099】個々で、本実施の形態の分岐管56および
スロート部57は次のように校正される。すなわち、分
岐管56の断面積をA1、スロート部57の断面積をA
2としたとき、
【数3】 ここで、H:有効落差 Hs:吸い出し高さ という、関係を満たすように構成される。ここで、吸出
し高さHsは、水車中心の高さと吸出し管9のさらに下
流部にある下池の高さの差で与えられる。すなわち、吸
出し高さHsは、下池水位を基準とした水車中心の高さ
であり、下池が水車中心よりも情報に設けられている場
合には負の値を取る。
【0100】このような構造の水力機械において断面積
A1部の流速をV1とすると、式(2)で表される。こ
こで、kは管路損失等を考慮した比例定数であり、経験
的なパラメータである。
【0101】
【数4】 また、既知のベルヌーイの定理により、
【数5】 ここで、P1:断面A1部における圧力 P2:断面A2部における圧力 V1:断面A1部における流速 V2:断面A2部における流速 この場合、断面A1各部の圧力P1は、
【数6】 となる。これを第(3)式に代入すると、
【数7】 となる。自然給気が可能となる条件はP2<0であるか
ら、自然給気のためには、
【数8】 となればよい。今、分岐管56及びスロート部57での
流量をQとすると、
【数9】 であるので、(4)式は、
【数10】 となる。ここで、Hsは負であり、kについても通常
0.5〜0.8程度の値を取ることを考えると、
【数11】 となり、式(1)のようになる。
【0102】したがって、式(1)の不等式を満たすこ
とにより確実に大気圧よりも低い圧力の部分を生成する
ことが可能になる。これにより、スロート部57に確実
に空気を吸込むことができ、吸出し管9に効果的に吸気
を導くことが可能になる。
【0103】本実施の形態においては分岐管56のスロ
ート部57に吸込み管59からの空気を確実に吸込むこ
とができ、気泡渦に対して十分な量の給気を導くことが
可能になる。
【0104】(第15の実施の形態)本発明の第15の
実施の形態について図24を参照して説明する。分岐管
56にはスロットルバルブ63が設けられている。この
スロットルバルブ63は弁体を動作させて開度を調節
し、速度ヘッドを調節することができる。スロットルバ
ルブ63は制御指令を出力する制御装置64と接続され
ている。また、スロットルバルブ63の上流側の分岐管
56に開閉弁58が設けられている。
【0105】さらに、大気開放の吸込み管59がスロッ
トルバルブ63と接続されている。この吸込み給気管5
9には開閉弁60が設けられている。開閉弁58および
開閉弁60はそれぞれ制御指令を出力する制御装置61
と接続されている。
【0106】本実施の形態は上記構成からなるもので、
第13の実施の形態と同様な働きをい得ることができ
る。すなわち、運転中、開閉弁58、60をそれぞれ開
放すると、鉄管54内を流れる圧力水の一部が分岐管5
6を通って吹き出し管55から吸出し管9にかけて流動
する。
【0107】ここで、制御装置64からの制御指令でス
ロットルバルブ63の弁体は僅かに開かれており、ここ
で流速が大きく上昇するために速度ヘッドが増加した分
圧力が降下し、大気圧との圧力差が大きくなり、空気が
吸込み管59を通って分岐管56を流れる水中に注入さ
れる。この注入された空気は水流に乗って分岐管56内
を流れ、吸出し管9内に吹き出す。こうして、吸出し管
9内の気泡渦に給気を導くことができ、安定して運転を
続行することが可能になる。
【0108】一方、運転状態によっては吸出し管9への
給気の導入が不必要になる。このため、制御装置61か
らの制御指令で分岐管56の開閉弁58および吸込み管
59の開閉弁60を閉じて損失が大きくなるの防止す
る。
【0109】本実施の形態においては気泡渦に対して十
分な量の給気を導くことができ、安定に運転を続けるこ
とが可能になる。また、特に、給気管を設ける必要がな
く、給気装置を安価に構成することができる。
【0110】(第16の実施の形態)本発明の第16の
実施の形態について図25(a)(b)を参照して説明
する。水力機械は上部吸出し管9aに中心とほぼ同心を
保って配置される給気管65を備えている。この給気管
65は上端がランナコーン6の近くに延びており、そこ
に空気を吹き出す開口66を有する。給気管65は他端
が大気に開放される吸込み管67と接続されている。ま
た、給気管65は上部吸出し管9a内において複数個の
支柱68によって支持されている。各々支柱68は断面
翼形に形成されており、ランナ下端部の旋回流れに合わ
せて配置されている。
【0111】本実施の形態は上記構成からなるもので、
運転中、主流から少し距離のあるランナ中心域上部に圧
力の低い領域が発生する。このとき、その圧力の低い領
域と大気圧との差圧が大きくなり、給気管65に流れた
空気が開口66から吸出し管9内に吹き出す。こうし
て、吸出し管9内の気泡渦に給気を導くことができ、安
定して運転を続行することが可能になる。
【0112】また、給気管65については、いわゆる死
水コアに配置しているので、給気管65自身が主流の流
動を妨げることはなく。性能に大きな影響を及ぼすこと
はない。一方、水流中に配置する支柱68は流動を妨げ
る懸念があるが、翼形の支柱68をランナ下端部の旋回
流れに合わせるように配置しているので、支柱68に起
因して損失が大きくなることもない。
【0113】本実施の形態においては開口がランナ中心
域上部の圧力の低い領域に配置されるので、大気圧との
差圧を大きく保つことが可能で、気泡渦に対して十分な
量の給気を導くことができ、安定に運転を続けることが
可能になる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、水車またはポンプ水車
などの水力機械において運転条件の変化に伴い発生する
吸出し管の振動、騒音をそのときの運転状態に応じて低
減することができ、安定に運転を続行することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る水車を示すも
ので、(a)は給気管を備えた水車を示す断面図、
(b)は開口の配置を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る水車を示すも
ので、(a)は給気管および開閉弁を備えた水車を示す
断面図、(b)は開口の配置を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る水車を示すも
ので、(a)は吸出し管の管壁に装着する開閉弁を備え
た水車を示す断面図、(b)は開口の配置を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る水車を示すも
ので、(a)は給気管の内部に装着する開閉弁を備えた
水車を示す断面図、(b)は開口の配置を示す図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る水車を示すも
ので、(a)は給気管、開閉弁と共に漏水をためる容器
を備えた水車を示す断面図、(b)は開口の配置を示す
図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る水車を示すも
ので、(a)は給気管および逆止弁を備えた水車を示す
断面図、(b)は開口の配置を示す図。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る、給気管およ
び調節弁を備えた水車を示す断面図。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係る、給気管およ
び調節弁を備えた水車を示す断面図。
【図9】本発明の第7の実施の形態に係る水車を示すも
ので、(a)は給気管を備えた水車を示す断面図、
(b)は開口の配置を示す図。
【図10】本発明の第8の実施の形態に係る水車を示す
もので、(a)は一部を直管で構成する給気管を備えた
水車を示す断面図、(b)は開口の配置を示す図。
【図11】本発明の第8の実施の形態に係る水車を示す
もので、(a)は直管部を補強材で支持するように構成
する給気管を備えた水車を示す断面図、(b)は補強材
の配置を示す図。
【図12】本発明の第8の実施の形態に係る水車を示す
もので、(a)は直管部を補強材で支持するように構成
する給気管を備えた水車を示す断面図、(b)は補強材
の配置を示す図。
【図13】本発明の第9の実施の形態に係る、可動給気
管を備えた水車を示す断面図。
【図14】本発明の第10の実施の形態に係る、回転給
気管を備えた水車を示す断面図。
【図15】本発明の第11の実施の形態に係る水車を示
すもので、(a)は一部をV字状の凹部で構成する給気
管を備えた水車を示す断面図、(b)はその給気管の断
面図。
【図16】本発明の第12の実施の形態に係る水車を示
すもので、(a)は給気装置を備えた水車の断面図。
(b)は給気装置の詳細を示す断面図。
【図17】本発明の第12の実施の形態に係る、給気装
置の詳細を示す断面図。
【図18】本発明の第12の実施の形態に係る、給気装
置の詳細を示す断面図。
【図19】本発明の第12の実施の形態に係る、給気装
置の詳細を示す断面図。
【図20】本発明の第12の実施の形態に係る水車を示
すもので、(a)は給気装置の詳細を示す断面図。
(b)はその給気装置の正面図。
【図21】本発明の第13の実施の形態に係る、スロー
ト部を構成する給気装置を示す構成図。
【図22】本発明の第13の実施の形態に係る、スロー
ト部を構成する給気装置の他の形態を示す構成図。
【図23】本発明の第14の実施の形態を示すもので、
(a)はスロート部を構成する給気装置を示す構成図、
(b)はスロート部の詳細を示す図。
【図24】本発明の第15の実施の形態に係る、スロッ
トルバルブを備えた給気装置を示す構成図。
【図25】本発明の第16の実施の形態に係る水車を示
すもので、(a)は給気管を備えた水車を示す図。
(b)は(a)に示される支柱の断面図。
【図26】従来技術による水車を示すもので、(a)は
水車の断面図、(b)は上部吸出し管の管壁を貫いて装
着される給気管の開口の配置を示す図。
【符号の説明】
1…ケーシング、5…ランナ、9…吸出し管、9a…上
部吸出し管、20a、20b、20c、65…給気管、
21a、21b、21c、36a、36b、41a、4
1b…開口、22a、22b、59、67…吸込み管、
23a、23b、23c、58、60…開閉弁、28
a、28b…調節弁、35a、35b…可動給気管、4
0a、40b…回転給気管、47…側圧シール、48…
シールライナ、49…チャンバ、51…給気孔、56…
分岐管、57…スロート部、63…スロットルバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 光一郎 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 3H072 AA07 AA27 BB14 BB19 CC08 CC42 CC74 CC81

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、このケーシング内の圧力
    水の流動域に設けられ、圧力水の持つエネルギを機械的
    エネルギに変換するランナと、このランナの下方にあっ
    て該ランナからの排水を下流域に導く吸出し管とを備え
    てなる水力機械において、前記吸出し管の上部吸出し管
    の中心に向かって管壁を貫いて設けられ、空気を吹き出
    す開口を有する複数本の給気管と、この給気管と接続さ
    れ、他端を大気に開放される、各々独立した吸込み管と
    を備え、前記給気管の該開口が前記上部吸出し管の中心
    から所定の距離を置いて配置されることを特徴とする水
    力機械。
  2. 【請求項2】 前記吸込み管が共通の吸込み管からな
    り、前記給気管にそれぞれ開閉弁を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の水力機械。
  3. 【請求項3】 前記開閉弁を該吸出し管内の前記給気管
    の内部に設けたことを特徴とする請求項2記載の水力機
    械。
  4. 【請求項4】 前記吸込み管が共通の吸込み管で構成さ
    れると共に、漏水を溜める容器を備え、前記給気管およ
    び吸込み管内に漏水が滞留したとき、前記開閉弁を操作
    して漏水を前記容器に排水するようにしたことを特徴と
    する請求項2記載の水力機械。
  5. 【請求項5】 前記開閉弁に代えて、制御指令により動
    作する調節弁を設けたことを特徴とする請求項2または
    4記載の水力機械。
  6. 【請求項6】 前記開閉弁に代えて、前記吸出し管内か
    らの逆流を防止する逆止弁を設けたことを特徴とする請
    求項2または4記載の水力機械。
  7. 【請求項7】 前記給気管の一部が該吸出し管内に置く
    直管からなり、前記給気管の該直管部分が該上部吸出し
    管の中心に向かって上方に傾斜して配置されることを特
    徴とする請求項1記載の水力機械。
  8. 【請求項8】 ケーシングと、このケーシング内の圧力
    水の流動域に設けられ、圧力水の持つエネルギを機械的
    エネルギに変換するランナと、このランナの下方にあっ
    て該ランナからの排水を下流域に導く吸出し管とを備え
    てなる水力機械において、前記吸出し管の上部吸出し管
    内に半径方向に移動可能に設けられ、空気を吹き出す開
    口を有する可動給気管と、この可動給気管を前後方向に
    駆動する駆動装置と、前記駆動装置に対して制御指令を
    出力する制御装置とを備えることを特徴とする水力機
    械。
  9. 【請求項9】 ケーシングと、このケーシング内の圧力
    水の流動域に設けられ、圧力水の持つエネルギを機械的
    エネルギに変換するランナと、このランナの下方にあっ
    て該ランナからの排水を下流域に導く吸出し管とを備え
    てなる水力機械において、前記吸出し管の上部吸出し管
    内にランナ軸心と垂直な軸を中心として回転可能に設け
    られ、空気を吹き出す開口を有する回転給気管と、前記
    回転給気管を駆動する駆動装置と、前記駆動装置に対し
    て制御指令を出力する制御装置とを備えることを特徴と
    する水力機械。
  10. 【請求項10】 前記給気管の一部が該吸出し管内に置
    く凹部からなり、前記給気管の該凹部部分が水流の下流
    側に向くように配置されることを特徴とする請求項1記
    載の水力機械。
  11. 【請求項11】 ケーシングと、このケーシング内の圧
    力水の流動域に設けられ、圧力水の持つエネルギを機械
    的エネルギに変換するランナと、このランナとの間に側
    圧シールを構成する静止体と、前記ランナの下方にあっ
    て該ランナからの排水を下流域に導く吸出し管とを備え
    てなる水力機械において、前記静止体が給気を前記吸出
    し管の上部吸出し管内に導く給気装置を備え、該給気装
    置が環状空間、この環状空間に結ばれると共に、他端を
    大気と通じさせた連絡通路、この連絡通路と前記吸出し
    管の上部吸出し管内とを連通する給気孔から構成される
    ことを特徴とする水力機械。
  12. 【請求項12】 ケーシングと、このケーシング内の圧
    力水の流動域に設けられ、圧力水の持つエネルギを機械
    的エネルギに変換するランナと、このランナとの間に側
    圧シールを構成する静止体と、前記ランナの下方にあっ
    て該ランナからの排水を下流域に導く吸出し管とを備え
    てなる水力機械において、前記ケーシングに入口と結ぶ
    鉄管から分岐し、他端を前記吸出し管の上部吸出し管に
    接続した分岐管と、この分岐管に設けられたスロート部
    と、このスロート部に結ばれると共に、他端を大気と通
    じさせた吸込み管と、この吸込み管に設けられた開閉弁
    とを備えることを特徴とする水力機械。
  13. 【請求項13】 前記吸込み管の該開閉弁に代えて、逆
    止弁を設けたことを特徴とする請求項12記載の水力機
    械。
  14. 【請求項14】 前記分岐間の断面積をA1、前記スロ
    ート部の断面積をA2、有効落差をH、前記吸出し管の
    下流に設けられる下池水位を基準とした前記水力機械の
    高さをHsとしたとき、次の関係を満たすことを特徴と
    する請求項12または13記載の水力機械。 【数1】
  15. 【請求項15】 ケーシングと、このケーシング内の圧
    力水の流動域に設けられ、圧力水の持つエネルギを機械
    的エネルギに変換するランナと、このランナの下方にあ
    って該ランナからの排水を下流域に導く吸出し管とを備
    えてなる水力機械において、前記吸出し管の上部吸出し
    管の中心とほぼ同心を保って設けられ、空気を吹き出す
    開口を有する給気管と、この給気管と接続され、他端を
    大気に開放される吸込み管と、前記上部吸込み管内で該
    給気管を支持する、断面翼形の支柱とを備え、前記給気
    管の該開口が前記ランナ直下の圧力の低い領域に配置さ
    れることを特徴とする水力機械。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014058948A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Toshiba Corp 水力機械およびその運転方法

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