JP2003013686A - ケーシングドライバの操作盤 - Google Patents

ケーシングドライバの操作盤

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JP2003013686A
JP2003013686A JP2002132912A JP2002132912A JP2003013686A JP 2003013686 A JP2003013686 A JP 2003013686A JP 2002132912 A JP2002132912 A JP 2002132912A JP 2002132912 A JP2002132912 A JP 2002132912A JP 2003013686 A JP2003013686 A JP 2003013686A
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Japan
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screen
switch
casing
casing driver
driver
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JP2002132912A
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English (en)
Inventor
Hajime Ozawa
肇 小澤
Yoshiaki Hirose
佳明 広瀬
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型化や取扱い性の悪化を招くことなく、操作
部と表示部とを一体化することができる、ケーシングド
ライバの操作盤を提供する。 【解決手段】ベースフレーム4にスラストシリンダ6を
介し取り付けられた昇降フレーム5、この昇降フレーム
5に油圧モータ12により取り付けられた回転体8、及
びこの回転体8に取り付けられたケーシング掴み用バン
ド9を備えたケーシングドライバ2の操作盤100であ
って、あらかじめ記憶された文字および図形により、ケ
ーシングドライバの動作状態表示121〜126と、指
先の接触動作によってケーシングドライバ2の動作指示
を行うスイッチ107〜118等と、動作状態の態様を
設定・調整する画面へ切り換え可能な画面切換スイッチ
128とを画面上に表示するタッチパネル106を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築・土木の基礎
工事に使用する大口径鋼管杭・鋼管類の圧入・引き抜き
を行うためのケーシングドライバに関し、さらに詳しく
は、そのケーシングドライバの操作盤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のケーシングドライバとし
ては、例えば、特公平7−74500号公報に記載のも
のがある。この従来技術によるケーシングドライバは、
ベースフレームにスラストシリンダにより昇降自在に取
り付けられた昇降フレームと、この昇降フレームに油圧
モータにより回転自在に取り付けられた回転体と、この
昇降フレームに取り付られたケーシング掴み用バンドと
を有するものである。
【0003】この公報中には詳しくは開示されていない
が、図27に示されるように、一般的には、この種のケ
ーシングドライバを操作する操作部として設けられる機
械的スイッチ93は、ケーシング旋回、スラスタ上昇下
降、バンド開閉、カップリングジョイント着脱等のうち
どの動作を行わせるかの切り換えを行う動作切換スイッ
チと、回転・揺動の設定、定位置停止設定、押込・自由
降下の設定、スラスタ増速設定等の設定を行う設定スイ
ッチと、エンジン回転数調整、ポンプ吐出量調整等の調
整スイッチと、非常停止スイッチ等に分類でき、すべ
て、ケーシングドライバ本体と別個に設けられた操作盤
96に配置されている。そして、またこの操作盤96に
は、ケーシングドライバの稼働状況を把握するための表
示部として、ブルドン管94及びその他の表示装置95
が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術においては、省スペース・低コスト化等の観点か
ら、各種機械的スイッチ93が配置される操作部とブル
ドン管94等が配置される表示部とを一体化した操作盤
を製作しようとすると、操作盤上のスイッチやメーター
の数が多くなり、操作盤が大型化するとともに取扱い性
が悪くなるという課題があった。
【0005】本発明は、大型化や取扱い性の悪化を招く
ことなく、操作部と表示部とを一体化することができる
ケーシングドライバの操作盤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、ベースフレームにスラストシリン
ダにより昇降自在に取り付けられた昇降フレーム、この
昇降フレームに油圧モータにより回転自在に取り付けら
れた回転体、及びこの回転体に取り付けられたケーシン
グ掴み用バンドを備えたケーシングドライバの操作盤で
あって、あらかじめ記憶された文字および図形により、
前記ケーシングドライバの動作状態と、指先の接触動作
によって前記ケーシングドライバの動作指示を行うスイ
ッチと、前記動作状態の態様を設定・調整する画面へ切
り換え可能な画面切換スイッチとを画面上に表示するタ
ッチパネルを備えることを特徴とするケーシングドライ
バの操作盤が提供される。すなわち、タッチパネル上
に、ケーシングドライバの動作指示を行うスイッチとケ
ーシングドライバの動作状態表示とが併せて表示される
ことにより、従来構造の機械的スイッチからなる操作部
とブルドン管からなる表示部とを一体化する場合のよう
に、操作盤の大型化や取扱い性の悪化を招くことなく、
操作部と表示部との一体化が可能となる。また例えば、
タッチパネルの画面の切り替えを行うことにより、ある
特定の1つの領域において複数のスイッチや動作状態を
表示することもできる。すなわち、同時操作のない複数
のスイッチや同時表示の必要のない複数の動作状態表示
に対しては、各画面ごとに割りあてることで、必要な領
域数を減らすことが可能になる。よって、スイッチや動
作状態表示のために必要なスペースを減らすことがで
き、必要最低限のスペースで操作盤を構成できるので、
これによっても、操作盤の小型化を図ることができる。
また逆に、その分1つのスイッチや動作状態表示の大き
さを大きくすることができるので、操作性・視認性を向
上できる。
【0007】好ましくは、前記ケーシングドライバの操
作盤において、前記タッチパネルに表示されるケーシン
グドライバの動作状態は、数値と図表であることを特徴
とするケーシングドライバの操作盤が提供される。
【0008】また好ましくは、前記ケーシングドライバ
の操作盤において、前記タッチパネルには、前記ケーシ
ングドライバの動作状態、及び動作を指示するスイッチ
が表示されるメイン画面と、次の(1)〜(5)のいず
れかまたはすべての画面とが、切換可能に表示されるこ
とを特徴とするケーシングドライバの操作盤が提供され
る。(1)前記ケーシングドライバの傾斜を調整するた
めのジャッキシリンダの伸縮を制御するためのスラスタ
レベル調整画面(2)前記ケーシングドライバの動作を
操作するためのスイッチのみが表示された設定画面
(3)前記ケーシングドライバの動作・制御のための基
準値を予め設定する定数設定画面(4)ユーザに対して
変更を許可していないデータを設定するためのメンテナ
ンス画面(5)他の機能を備えるオプションを表示する
オプション画面。
【0009】また好ましくは、上記ケーシングドライバ
の操作盤において、前記タッチパネルの画面の一部の領
域に補助画面として次の(6)〜(9)のいずれかの画
面を表示することを特徴とするケーシングドライバの操
作盤が提供される。(6)ケーシングの旋回速度とスラ
スト速度とを設定する速度調整画面(7)ケーシングの
旋回速度とスラスト速度とを任意に設定する任意調整画
面(8)前記ケーシングドライバに所定内容の異常が発
生した場合にその内容を表示する異常表示画面(9)前
記ケーシングドライバに所定内容の異常が発生した場合
にその内容と対応方法を表示する異常内容確認画面。
【0010】さらに好ましくは、前記ケーシングドライ
バの操作盤において、前記異常表示画面は、異常が発生
したときに随時表示されることを特徴とするケーシング
ドライバの操作盤が提供される。
【0011】また好ましくは、前記ケーシングドライバ
の操作盤において、前記異常内容確認画面は、前記異常
表示画面に設けられる内容確認スイッチにより表示され
ることを特徴とするケーシングドライバの操作盤が提供
される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0013】まず、本実施形態の操作対象となる、ケー
シングドライバの構成の一例を図2〜図4により説明す
る。図2はこのケーシングドライバ2の構造を表す上面
図であり、図3は図2中右側方向から見た側面図であ
り、図4は図2中下方から見た正面図である。なお各図
には、構成の明確化のために、圧入・引き抜き対象であ
るケーシング10を併せて2点鎖線で示している。図2
〜図4において、ケーシングドライバ2は、四隅に設け
られた油圧駆動のジャッキ3が調整されることで水平に
保持され、かつ四隅にガイドフレーム4a〜dを備えた
枠状のベースフレーム4と、ガイドフレーム4a〜dに
沿って昇降自在に取り付けられたリング状の昇降フレー
ム5と、この昇降フレーム5とベースフレーム4との間
に取り付けられ、昇降フレーム5を昇降させる油圧駆動
の4本のスラストシリンダ6と、昇降フレーム5内に軸
受(図示せず)を介して2つの油圧モータ12,12に
より回転されるように取り付けられた回転体8と、この
回転体8に取り付けられケーシング10を把持するケー
シング掴み用バンド9と、このバンド9を開閉する油圧
式のバンドシリンダ11とを有する。バンド9は、回転
体8に固定された略半円状の固定バンド9aと、固定バ
ンド9aの両端に枢着軸14,15を中心として開閉自
在に取り付けられた一対の可動バンド9b,9cとから
構成され、各可動バンド9b,9cの先端間にバンドシ
リンダ11の両端がピン16,17により連結してあ
る。すなわち、バンドシリンダ11の伸縮によって可動
バンド9b,9cが開閉し、これによってケーシング1
0のチャッキングを行うようになっている。回転体8
は、油圧モータ12により回転されるピニオン(図示せ
ず)が、回転体8に取り付けられた歯車(同)に噛合す
るようになっている。この回転体8の外周には、バンド
シリンダ11のボトム側室及びロッド室側にそれぞれ連
通する油圧管18,19が、適宜の固定具により回転体
8の全周近い範囲にわたって取り付けられている。また
これら油圧管18,19には、複数個の雌型継手20が
所定間隔を隔てて固定され配設されており、これら雌型
継手20のうちのいずれか1つは、油圧駆動のカップリ
ングジョイントシリンダ60(後述する図5参照)を備
えた継手着脱装置1によって、昇降フレーム5上に設け
られた1個の雄型継手24に接続されるが、この継手着
脱装置1の構成及び接続・離脱方法は公知のものと同様
であるので、詳細な説明を省略する。上記構成のケーシ
ングドライバ2における基本的動作を以下に説明する。
なお、これらの動作はいずれも、本実施形態の操作盤
(詳細は後述)からのオペレータの操作に基づき、パワ
ーユニット(同)内の動力盤(同)もしくはケーシング
ドライバ2内に設けられた制御盤55(同)で制御され
ることによって行われる。
【0014】ケーシングドライバ2でケーシング10を
圧入する場合は、まず、油圧モータ12が駆動され、回
転体8の3個の雌型継手20のうちいずれか1つが、昇
降フレーム5に設けられた1つの雄型継手24に対向す
るように位置決めされる。そして継手着脱装置1によっ
て、対向している雄型継手24と雌型継手20とが接続
される。そして、これらの継手20,24を介しバンド
シリンダ11に作動油を供給し、バンド9を閉じる方向
に作動させてケーシング10をバンド9でチャッキング
する。チャッキングが終了したら再び継手着脱装置1で
継手20,24を切り離した後、回転の邪魔にならない
位置に継手着脱装置1を退避させる。その後、スラスト
シリンダ6を昇降フレーム5の下降方向に作動させると
同時に、回転体8をケーシング10とともに油圧モータ
12により回転させる。これにより、ケーシング10
は、ケーシングドライバ2及びこのケーシングドライバ
2に取り付けたおもり(図示せず)の重み、及びケーシ
ングドライバ2に連結され掘削機(同)が載置された架
台(同)の重みにより押込力が与えられ、地中にスラス
トシリンダ6の1ストローク分だけ圧入される。その後
再び継手20,24を対向させて接続し、これらを介し
てバンドシリンダ9に作動油を供給し、バンド9を開く
方向に作動させてケーシング10のバンド9による拘束
を解き、昇降フレーム5を上昇させる。その後、はじめ
に述べた継手20,24の接続及びケーシング10のチ
ャッキング操作に戻り、以降の動作を繰り返す。
【0015】逆に、ケーシングドライバ2でケーシング
10の引き抜きを行う場合は、昇降フレーム5が最低位
置にある状態において、上記同様にまず油圧モータ12
が駆動され、回転体8の3個の雌型継手20のうちいず
れか1つが、昇降フレーム5に設けられた1つの雄型継
手24に対向するように位置決めされる。そして継手着
脱装置1によって、対向している雄型継手24と雌型継
手20とが接続される。そして、これらの継手20,2
4を介しバンドシリンダ11に作動油を供給し、バンド
9を閉じる方向に作動させてケーシング10をバンド9
でチャッキングする。チャッキングが終了したら、スラ
ストシリンダ6を昇降フレーム5の上昇方向に作動させ
ると、回転体8にはケーシング10とともに引き上げ力
が与えられ、地中からスラストシリンダ6の1ストロー
ク分だけ引き上げられる。その後再び継手20,24を
介してバンドシリンダ9に作動油を供給し、バンド9を
開く方向に作動させてケーシング10のバンド9による
拘束を解き、昇降フレーム5を下降させる。その後、は
じめに述べたケーシング10のチャッキング操作に戻
り、以降の動作を繰り返す。
【0016】ここで、以上説明したように、ケーシング
ドライバ2には、油圧駆動のアクチュエータとして、4
本のスラストシリンダ6、バンド9を開閉するバンドシ
リンダ11、2つの油圧モータ12、4つのジャッキ3
をそれぞれ駆動する4つのジャッキシリンダ53(後
述)と、カップリングジョイントシリンダ60とを備え
ており、これらは、いずれもパワーユニット(同)内に
設けられたエンジン(同)によって駆動される油圧ポン
プ(同)から吐出される圧油によって駆動される。これ
らの接続状態を概念的に示す油圧回路図を図5に示す。
図5において、ケーシングドライバ2の動力源として設
けられたパワーユニット52内には、油圧モータ12へ
の圧油を主として吐出する可変容量型の第1ポンプ54
a及び第2ポンプ54bと、スラストシリンダ6、バン
ドシリンダ11、ジャッキシリンダ53、及びカップリ
ングジョイントシリンダ60への圧油を吐出する可変容
量型の第3ポンプ54cと、操作系パイロット管路(図
示せず)への圧油を吐出する第4ポンプ54d(同)が
設けられており、これらはいずれもエンジン51により
駆動される。
【0017】第1ポンプ54a及び第2ポンプ54bと
油圧モータ12との間の管路には、油圧モータ12の駆
動をそれぞれ制御するための電磁切換弁61が設けられ
ている。また、第3ポンプ54cと、スラストシリンダ
6、バンドシリンダ11、ジャッキシリンダ53、カッ
プリングジョイントシリンダ60との間の管路には、こ
れらアクチュエータの駆動をそれぞれ制御するための、
電磁切換弁62,64,65,66が設けられている。
【0018】なお、第2ポンプ54bの吐出管路から分
岐した管路67が、第3ポンプ54cからスラストシリ
ンダ6へ至る管路へと合流しており、この管路67を連
通・遮断するスラスタ増速用の電磁切換弁68が設けら
れている。そして、後述するスラスタ増速スイッチ11
1が押された場合には、この電磁切換弁68が開いて管
路67が連通することにより、第3ポンプ54cからの
圧油に加え、第2ポンプ54bからの圧油もスラスタシ
リンダ6に供給され、スラスタシリンダ6の動作の増速
が図られるようになっている。
【0019】そしてまた、このスラスタシリンダ増速時
には、図5中右側に示される電磁切換弁61bは中立位
置となって第2ポンプ54bからの圧油はスラスタシリ
ンダ6のみに供給され、2つの油圧モータ12,12
は、第1ポンプ54aから図5中左側に示される電磁切
換弁61aを介して供給される圧油のみによって駆動さ
れることとなる。
【0020】そして、このような油圧回路に設けられた
電磁切換弁61,62,64,65,66,68のう
ち、ジャッキシリンダ53の駆動を制御する電磁切換弁
65及びバンドシリンダ11の駆動を制御する電磁切換
弁64は、図6に全体のシステム図を示すように、ケー
シングドライバ2の本体内に設けられ、残りの電磁切換
弁61,62,66,68は、パワーユニット52内に
設けられている。
【0021】電磁切換弁61,62,66,68は、パ
ワーユニット52内に設けられた動力盤56によってそ
の切り換え動作が制御される。すなわち、パワーユニッ
ト52内には各種センサ(エンジン回転数センサ、ポン
プ吐出圧センサ等)が設けられており、動力盤56は、
これらセンサからの信号を入力し、その検出結果を、本
実施形態による操作盤100(詳細構成は後述)に送信
する。そしてまた動力盤56は、操作盤100からの操
作信号に基づき、エンジン51の回転数、ポンプ54a
〜dの傾転角、電磁切換弁61,62,66,68の切
り換え等を公知の方法によって制御し、操作信号により
指示された動作を各部に行わせる。
【0022】電磁切換弁64,65は、ケーシングドラ
イバ2内に設けられた制御盤55によってその切り換え
動作を制御される。すなわち、ケーシングドライバ2本
体内には、各種センサ(スラスタストロークセンサ、ス
ラスタ圧センサ、パイロット圧センサ、角度センサ等)
が設けられており、制御盤55は、これらセンサからの
信号を入力し、その検出結果を、動力盤56を介し、本
実施形態による操作盤100(詳細構成は後述)に送信
する。そしてまた制御盤55は、操作盤100からの操
作信号に基づき、電磁切換弁64,65の切り換え等を
公知の方法によって制御し、操作信号により指示された
動作を各部に行わせる。
【0023】ここで、パワーユニット52の制御盤55
の詳細構成を図7を用いて説明する。図7は、制御盤5
5の構造を表す正面図であり、キースイッチ152、エ
ンジン回転計155、エンジン水温計156、及びエン
ジン油圧計157が設けられている。
【0024】キースイッチ152は、特に図示しないが
「ON」位置及び「START」位置があり、まずキー
を「START」位置に回してエンジン51を始動さ
せ、エンジン51が始動したらキーを「ON」位置に戻
す。これによって制御盤55の電源が入るようになって
いる。
【0025】エンジン回転計155は、エンジン51の
1分間の回転速度(rpm)を表示するようになってい
る。
【0026】エンジン水温計156は、エンジン51の
冷却水温を示すものであり、正常範囲であるか異常範囲
であるかも併せて確認できるようになっている。
【0027】エンジン油圧計157は、エンジン51の
潤滑油圧を示すものであり、正常範囲であるか異常範囲
であるかも併せて確認できるようになっている。次に、
本実施形態の要部である、操作盤100の構成及び機能
について説明する。
【0028】操作盤100の全体構造を表す正面図を図
8に示す。図8において、操作盤100は、あらかじめ
記憶された文字および図形を画面上に表示するタッチパ
ネル106を備えており、また、このタッチパネル10
6近傍の下方に配置される機械的スイッチとして、非常
停止スイッチ101と、操作電源スイッチ102と、ケ
ーシング旋回操作レバー103と、カップリングジョイ
ント操作レバー104と、ケーシングスラスト操作レバ
ー105とを備えている。非常停止スイッチ101は、
緊急停止を行うためのものであり、これを押すことによ
ってエンジンが停止するようになっている。操作電源ス
イッチ102は、操作盤100の電源のON・OFFを
行うためのものであり、タッチパネル106の操作も、
このスイッチを入れることで可能となる。ケーシング旋
回操作レバー103は、回転体8を駆動してケーシング
10の旋回(正転・逆転)を操作するものであり、この
レバーを倒すと、倒した位置に対応する方向に旋回を開
始するようになっている。カップリングジョイント操作
レバー104は、継手着脱装置1によって雄型継手24
と雌型継手20との接続・切り離しを行わせるためのも
のである。すなわち接続時には、後述する定位置停止ス
イッチ118で雄型継手24と雌型継手20とを対向さ
せた後、この操作レバー104を「接続」位置にするこ
とでこれら継手20,24の接続を行わせる。後述する
バンド・ジョイント状態表示122が「接続」となって
この接続が完全に終了したら、後述するバンド開閉・停
止スイッチ112,113,114によってバンドシリ
ンダ11の伸び動作又は縮み動作が行われ、バンド9の
閉じ動作及び開き動作が行われる。また切り離し時には
この操作レバー104を「切離し」位置にすることでこ
れら継手20,24の切り離しを行わせ、切り離しが完
全に終了した後に、継手着脱装置1の退避が行われる。
ケーシングスラスト操作レバー105は、このレバーを
倒すことで4本のスラストシリンダ6が伸縮し、昇降フ
レーム5が上昇・下降するようになっている。
【0029】以上のスイッチ・操作レバーは、ケーシン
グドライバ2の動作を操作するスイッチ手段の一部を構
成する。
【0030】タッチパネル106は、指先の接触動作に
よって表示領域及び表示画面を自在に切り替え可能にな
っている。このタッチパネルで切り替え可能な各種画面
を、以下、順次説明する。
【0031】(1)メイン画面 この画面は、操作電源スイッチ102をONにした直後
に表示される、主たる画面である。このメイン画面の構
成を表す図を図1に示す。
【0032】図1に示されるように、このメイン画面に
おいては、ケーシングドライバ2の動作状態を表示する
動作状態表示手段として、ケーシングスラスト下降モー
ド表示119、異常ポンプ圧力表示121、バンド・ジ
ョイント状態表示122、エンジン状態表示123、垂
直計124、エンジン回転数表示125、及び、スラス
タストローク表示126がほぼ上半部に設けられてい
る。
【0033】またこれに対し、ケーシングドライバ2の
動作を操作するスイッチ手段として、作業モード切り替
えスイッチ107、パワーアップスイッチ110、スラ
スタ増速スイッチ111、バンド開閉・停止スイッチ1
12,113,114、全旋回スイッチ116、揺動ス
イッチ117、定位置停止スイッチ118、及び異常内
容再確認ボタン120が、ほぼ下半部に設けられてい
る。これらのスイッチは、指先の接触動作で操作可能な
操作スイッチを構成している。
【0034】作業モード切り替えスイッチ107は、掘
削作業を行うときに用いる「掘削」モードと、引き抜き
作業を行うときに用いる「引き抜き」モードとを切り替
えるためのものである。パワーアップスイッチ110
は、ケーシング10が引き抜けなくなった場合等、緊急
時に使用されるものであり、このスイッチを押している
間、油圧モータ12による回転体8の旋回トルクと、ス
ラストシリンダ6によるスラスト力がアップするように
なっている。すなわち、前述した図5では特に示さなか
ったが、第1ポンプ54a、第2ポンプ54b、第3ポ
ンプ54cの吐出管路から分岐してそれぞれリリーフ弁
が設けられており、パワーアップスイッチ110が押し
ている間は、図示しないリリーフ圧増圧手段によってこ
れらリリーフ弁のリリーフ圧が増大するようになってい
る。これにより、油圧モータ12及びスラストシリンダ
6には高負荷に応じた高圧が立ち、旋回トルク及びスラ
スト力がアップする。スラスタ増速スイッチ111を押
すと、スイッチが反転表示となるとともに、前述した電
磁切換弁68が開いて管路67が連通し(図5参照)、
第3ポンプ54cからの圧油に加え、第2ポンプ54b
からの圧油もスラスタシリンダ6に供給され、スラスタ
シリンダ6の動作の増速が図られる。バンド開閉・停止
スイッチ112,113,114は、それぞれ、バンド
9の閉動作を操作するスイッチ、開閉動作を停止するス
イッチ、開動作を操作するスイッチである。すなわち、
スイッチ112を押すとスイッチ表示が反転するととも
にバンドシリンダ11が縮み動作してバンド9が閉ま
り、スイッチ114を押すとスイッチ表示が反転すると
ともにバンドシリンダ11が伸び動作してバンド9が開
く。そして、これらの動作の途中でスイッチ113を押
せば、その動作が中断する。全旋回スイッチ116及び
揺動スイッチ117は、ケーシング10の旋回モードを
選択するスイッチである。すなわち、全旋回スイッチ1
16を押すと、電磁切換弁61a,bが図4中右側位置
若しくは左側位置に切り替わり、ケーシング10を常に
一方向に旋回させる。また、揺動スイッチ117を押す
と、電磁切換弁61a,bが所定周期で図4中右側位置
と左側位置に交互に切り替わり、ケーシング10が所定
周期で反転を繰り返す。選択されたスイッチは、反転表
示するようになっている。定位置停止スイッチ118
は、3個の雌型継手20のうちいずれか1つが雄型継手
24に対向する状態で回転体8の回転を自動停止させる
ものである。すなわち、ケーシング10が回転(全旋
回)しているときにこのスイッチを押すことによりスイ
ッチが反転表示し、電磁切換弁61a,bが所定の時期
に図4中の中立位置に切り替わり、これにより、継手2
0,24が対向する位置で停止する。また、停止後に再
度旋回する場合は、一度ケーシング旋回操作レバー10
3を中立に戻し、旋回させたい方向にレバーを倒すこと
で可能となる。なお、電磁切換弁61a,bの切り替え
時期は、定位置タイマ設定スイッチ143(後述)によ
り設定する。
【0035】異常内容再確認ボタン120は、後述する
異常内容表示ウィンドウ162を閉じた後、内容を再確
認したいときに使用するボタンである。これを押すこと
により、再度異常内容表示ウィンドウ162が表示され
る。
【0036】ケーシングスラスト下降モード表示119
は、ケーシング10の下降モード(後述)が、押し込み
モードであるか、自由下降モードであるかを表示するも
のである。ポンプ圧力表示121は、パワーユニット5
2内の各部の圧力を表示するものである。すなわち、
「NO.1PU圧」「NO.2PU圧」はそれぞれ、ケー
シング10の旋回(正転・逆転)又は揺動時における、
第1ポンプ54a及び第2ポンプ54bの吐出圧力を示
すものであり、「NO.3PU圧」は、バンドシリンダ
11、スラストシリンダ6、ジャッキ3が作動している
ときの第3ポンプ54cの吐出圧力を示すものである。
また「パイロット圧」は、操作系パイロット管路への第
4ポンプ54d(図示せず)の吐出圧力を示すものであ
る。さらに、「スラスタ伸圧」「スラスタ縮圧」はそれ
ぞれ、スラストシリンダ6の上昇圧力及び下降圧力を示
している。
【0037】バンド・ジョイント状態表示122は、バ
ンド9及び継手着脱装置1の状態を示すものであり、図
1に示すように、バンド9については全閉状態・開状態
を、継手着脱装置1については接続位置・退避位置を示
すようになっている。
【0038】エンジン状態表示123は、エンジン51
が運転中であるか、停止中であるかを示すものである。
垂直計124は、ケーシングドライバ2本体の傾斜を表
示するものであり、図示のように左右傾斜と前後傾斜に
分けて表示する。表示方法は、図9に示すように、左右
傾斜に関しては、右下がりを正の値、左下がりを負の値
として表示し、前後傾斜に関しては、後下がりを正の
値、前下がりを負の値として表示する。
【0039】エンジン回転数表示125は、エンジン5
1の回転数を、「アイドル」、「常用」、「最高」の3
パターンで表示するものである。スラスタストローク表
示126は、ケーシング10のスラストストロークを表
示するものである。なお、上記の他に、画面切り替え用
の画面切り替えスイッチ127,128が、左上隅に設
けられている。画面切り替えスイッチ127は、ケーシ
ングドライバ2本体の水平調整を行うスラスタレベル調
整画面(後述の図10参照)へ画面を切り替えるもので
あり、画面切り替えスイッチ128は、オートアイド
ル、エンジン回転数、揺動角度、スラスタ下降モード等
の設定を行う設定画面へ画面を切り替えるものである。
【0040】(2)スラスタレベル調整画面 この画面は、メイン画面において、上記した画面切り替
えスイッチ127を押すことにより切り替えられる画面
である。このスラスタレベル調整画面の構成を表す図を
図10に示す。
【0041】図10に示されるように、このスラスタレ
ベル調整画面においては、ケーシングドライバ2の動作
状態を表示する動作状態表示手段として本体傾斜表示1
30及びジャッキシリンダ操作位置切り替え表示129
が設けられ、ケーシングドライバ2の動作を操作するス
イッチ手段として、ジャッキシリンダ操作スイッチ13
1が設けられている。ジャッキシリンダ操作位置切り替
え表示129は、ジャッキ3を駆動するジャッキシリン
ダ(図示せず)が操作盤100とペンダントスイッチ5
0(後述)のいずれから操作可能であるかを表示するも
のである。ジャッキシリンダが操作盤100におけるこ
の画面から操作可能である場合には、「操作盤」の文字
が反転するようになっている。一方、図11に示すよう
な、ケーシングドライバ2本体の制御盤55に取り付け
るペンダントスイッチ50で操作可能である場合には、
「ペンダント」の文字が反転するようになっている。そ
してこの場合、ペンダントスイッチ50の電源入スイッ
チを押すことにより、ペンダントスイッチ50からの操
作を行うことができる。本体傾斜表示130は、回転体
8に取り付けられた検出器により電気的に検出されたケ
ーシングドライバ2本体の傾斜程度を、ターゲット表示
とデジタル表示とで示すものである。このときターゲッ
ト表示は、図10中に一例を示すように、水準器とは異
なり水平面より低くなった方向を傾斜方向として表示す
るようになっている。すなわちこの場合は、図12に拡
大して示すように、の位置にあるジャッキ3を伸長さ
せることによって、ケーシングドライバ2本体中心を表
す黒点が中心に近づき、水平度が向上する。なお、左右
傾斜及び前後傾斜は、メイン画面でも数値表示されてい
る(図1の垂直計124参照)。ジャッキシリンダ操作
スイッチ131は、4つのジャッキ3をそれぞれ駆動す
る4つのジャッキシリンダ53(図5参照)の伸縮を行
うスイッチである。すなわち、ある番号の「伸」スイッ
チを押すと、その押している間だけ、対応する電磁切換
弁65が図5中右側位置に切り替わり、対応するジャッ
キシリンダ53のボトム側へ圧油を駆動して伸び動作を
行わせる。またある番号の「縮」スイッチを押すと、そ
の押している間だけ、対応する電磁切換弁65が図5中
左側位置に切り替わり、対応するジャッキシリンダ53
のロッド側へ圧油を駆動して縮み動作を行わせる。な
お、上記の他に、画面切り替え用の画面切り替えスイッ
チ132が設けられている。このスイッチは、既に述べ
た(1)メイン画面に戻るためのスイッチである。
【0042】(3)設定画面 この画面は、メイン画面において、画面切り替えスイッ
チ128を押すことにより切り替えられる画面である。
この設定画面の構成を表す図を図13に示す。
【0043】図13に示されるように、この設定画面に
おいては、概ね、ケーシングドライバ2の動作を操作す
るスイッチ手段のみが設けられており、ケーシングドラ
イバ2の動作状態を表示する動作状態表示手段はほとん
ど設けられていない。スイッチ手段としては、揺動角度
設定スイッチ133、スラスタ下降モード切り替えスイ
ッチ134、オートアイドル入切スイッチ137、及び
エンジン回転数設定スイッチ138が設けられている。
揺動角度設定スイッチ133は、ケーシング10を揺動
運転する場合の揺動角度を設定するスイッチである。揺
動角度として、「10度」「20度」「40度」の3種
類が選択可能になっており、この選択に応じて、電磁切
換弁61a,bが図5中の左側位置・右側位置に交互に
切り替えられるときの周期が調整され、これによって所
定のケーシング揺動角度が得られるようになっている。
なおこれらに限定せず、後述する(4)手数設定画面内
に適宜スイッチを設けユーザーにより任意の角度に設定
可能としたり、もしくは後述する(6)メンテナンス画
面においてメーカー側が任意の角度に調整可能としても
よい。スラスタ下降モード切り替えスイッチ134は、
ケーシング10の下降モードを切り替えるスイッチであ
り、「押し込み」「自由下降」の各モードが選択できる
ようになっている。
【0044】押し込みモードは、昇降フレーム5がスラ
ストシリンダ6の力によって下降するモードである。こ
の場合、併せて「浮き防止」モードも選択できるように
なっており、これを併せて選択した場合には、ベースフ
レーム4が浮き上がらない程度の押し込み力に制限する
ことができるようになっている。いずれの場合も、電磁
切換弁62が図5中左側位置に切り替えられ、スラスト
シリンダ6のロッド側に所定の押込力に対応する圧油が
供給される。自由下降モードは、昇降フレーム5が回転
体8の自重で下降するモードである。この場合は、電磁
切換弁62が図5中の左側位置に切り替えられる。オー
トアイドル入切スイッチ137は、エンジン51のオー
トアイドル機能のON・OFFを操作するスイッチであ
る。すなわち、「入」を選択すると、タッチパネル10
6の画面は図14に示されるように切り替わり、エンジ
ン51がオートアイドルモードに切り替わる。このオー
トアイドルモードでは、エンジン51の回転数が「常
用」か「最高」状態である場合(メイン画面のエンジン
回転数表示125参照)において、設定した時間以上ケ
ーシングドライバ2の操作(旋回、昇降フレーム5上
下、継手20,24の着脱、バンド9開閉、ジャッキ3
の上下)をしない場合には、パワーユニット52内に設
けられた図示しないエンジン制御装置により、自動的に
エンジン51の回転数を所定のアイドリング回転数に下
げ、燃料消費を低減するようになっている。なお、図1
4に示す画面中の「オートアイドル中」に触れると、自
動的にオートアイドルモードが解除され、通常モードに
復帰するようになっている。エンジン回転数設定スイッ
チ138は、エンジン51の回転数を切り替えるスイッ
チである。回転数としては、「アイドル(例えば700
rpm)」「常用(例えば1500rpm)」「最大
(例えば1800rpm)」の3種類が選択できるよう
になっている。この選択結果に応じて、パワーユニット
52内に設けられた図示しないエンジン制御装置によ
り、エンジン51の回転数が制御される。なお、上記の
他に、画面切り替え用の画面切り替えスイッチ132,
139,140が、左隅に設けられている。画面切り替
えスイッチ132は、既に述べた(1)メイン画面に戻
るためのスイッチである。また画面切り替えスイッチ1
39は、継手着脱装置1の定位置停止調整用タイマの設
定、ケーシングドライバ2の傾斜注意警報の設定、及び
垂直計のゼロ補正等を行う定数設定画面(後述の図15
参照)へ画面を切り替えるものであり、画面切り替えス
イッチ140は、操作盤100の操作レバー103,1
04,105を操作しなくても同様の操作をタッチパネ
ル106で操作可能とする予備操作画面(後述の図16
参照)へ画面を切り替えるものである。
【0045】(4)定数設定画面 この画面は、(3)設定画面において、画面切り替えス
イッチ139を押すことにより切り替えられる画面であ
る。この定数設定画面の構成を表す図を図15に示す。
【0046】図15に示されるように、この設定画面に
おいては、ケーシングドライバ2の動作を操作するスイ
ッチ手段として、傾斜注意警報設定スイッチ141、垂
直計ゼロ設定スイッチ142、及びカップリングジョイ
ント定位置停止タイマ設定スイッチ143が設けられて
おり、スイッチ141,143には、ケーシングドライ
バ2の動作状態を表示する動作状態表示手段が併設され
ている。傾斜注意警報設定スイッチ141は、回転体8
がある角度以上傾斜したときに操作盤100のブザー
(図示せず)から警報を発するようにあらかじめ構成さ
れており、その角度の設定を変更するためのものであ
る。左右方向のスイッチを押すと、メータの指針が左方
向又は右方向に移動し、設定値が減少又は増加するよう
になっている。また「初期値」を設定した時間以上押し
続けると、工場出荷時の設定値に復帰するようになって
いる。垂直計ゼロ設定スイッチ142は、施工ごとに必
要な、垂直計の初期設定に使用するスイッチである。そ
の初期設定の手順を以下に示す。まず、ケーシング10
をバンド9でチャッキングし、スラストシリンダ6を伸
ばして昇降フレーム5を一番高い位置にする。つぎに、
トランジットで覗きながら、ケーシング10が鉛直にな
るようにジャッキ3を調整する。この状態で、この定数
設定画面を呼び出し、垂直計ゼロ設定スイッチ142の
「ゼロ補正」を設定時間押し続ける。これにより、前述
した(2)スラスタレベル調整画面のターゲットの黒点
が中心に移ると共に、「左右傾斜」「前後傾斜」の値が
0リセットされる(図10参照)。なお、垂直計の生デ
ータを表示させる場合には、「クリア」を押す。カップ
リングジョイント定位置停止タイマ設定スイッチ143
は、(1)メイン画面における定位置停止スイッチ11
8(図1参照)を押した後、回転体8側の雌型継手20
を検知する近接スイッチ(図示せず)がONになってか
ら電磁切換弁61a,b(図5参照)を中立位置に切り
替えて回転体8を停止させるまでのタイミングを可変と
するスイッチである。停止位置が行き過ぎの場合にはメ
ータ指針を左側に動かしてタイマ時間を下げ、停止位置
が不足している場合にはメータ指針を右側に動かしてタ
イマ時間を上げる。また、正転方向と逆転方向とが別個
に設定できるようになっている。なお、上記の他に、画
面切り替え用の画面切り替えスイッチ132,128
が、左上隅に設けられている。この画面切り替えスイッ
チ132は、既に述べた(1)メイン画面に戻るための
スイッチである。また画面切り替えスイッチ128は、
既に述べた(3)設定画面に戻るためのスイッチであ
る。
【0047】(5)予備操作画面 この画面は、(3)設定画面において、画面切り替えス
イッチ140を押すことにより切り替えられる画面であ
り、機械的スイッチである操作盤100のケーシング旋
回操作レバー103、カップリングジョイント操作レバ
ー104、及びケーシングスラスト操作レバー105
(図8参照)を操作しなくても、それらの代替として同
様の操作をタッチパネル106で操作可能とする画面で
ある。この予備操作画面の構成を表す図を図16に示
す。
【0048】図16に示されるように、この予備操作画
面においては、ケーシングドライバ2の動作状態を表示
する動作状態表示手段として、ケーシングスラスト下降
モード表示119、ポンプ圧力表示121、バンド・ジ
ョイント状態表示122、エンジン状態表示123、垂
直計124、エンジン回転数表示125、及び、スラス
タストローク表示126がほぼ上半部に設けられてい
る。これらは(1)メイン画面と同様であるので説明を
省略する。また、ケーシングドライバ2の動作を操作す
るスイッチ手段としては、作業モード切り替えスイッチ
107、パワーアップスイッチ110、スラスタ増速ス
イッチ111、バンド開閉・停止スイッチ112,11
3,114、全旋回スイッチ116、揺動スイッチ11
7、及び定位置停止スイッチ118が、上記表示手段の
下方に設けられている。これらは(1)メイン画面と同
様であるので説明を省略する。そしてこれらのほかのス
イッチ手段として、操作切り替えスイッチ148、ケー
シング旋回操作スイッチ149、カップリングジョイン
ト操作スイッチ150、及びケーシングスラスト操作ス
イッチ151が設けられている。これのうちスイッチ1
49〜151は、図示のように画面の最下部に配列され
ている。操作切り替えスイッチ148は、ケーシング旋
回・カップリングジョイント・ケーシングスラストの操
作をタッチパネル106の画面で行うかどうかを選択す
るスイッチで、このスイッチを押すとスイッチ表示が反
転し、操作盤100内の図示しない切り換え手段によっ
て、画面上の以下のスイッチによってのみ上記3つの操
作が可能となる。再度このスイッチを押すと反転表示が
消え、これら3つの操作は操作盤100のケーシング旋
回操作レバー103、カップリングジョイント操作レバ
ー104、及びケーシングスラスト操作レバー105で
のみ可能となる。ケーシング旋回操作スイッチ149
は、ケーシング10の旋回(正転・逆転)を操作するス
イッチであり、操作盤100のケーシング旋回操作レバ
ー103の代わりの役割を果たすものである。すなわ
ち、「正転」「逆転」スイッチを押すとそれぞれの方向
に回転体8が旋回する。そして旋回を停止させる場合に
は、「停止」を押す。カップリングジョイント操作スイ
ッチ150は、継手着脱装置1によるバンドシリンダ1
1用の雌型継手20及び雄型継手24の接続・切り離し
を行わせるものであり、操作盤100のカップリングジ
ョイント操作レバー104の代わりの役割を果たすもの
である。すなわち、「接続」スイッチが押されると継手
着脱装置1によりこれら継手20,24の接続が行わ
れ、接続が完全に終了した後に、バンドシリンダ11の
伸び動作又は縮み動作が行われ、バンド9の閉じ動作及
び開き動作が行われる。また「切離」スイッチが押され
ると継手着脱装置1によりこれら継手20,24の切り
離しが行われ、切り離しが完全に終了した後に、継手着
脱装置1の退避が行われる。ケーシングスラスト操作ス
イッチ151は、スラストシリンダ6を伸縮させて昇降
フレーム5を上昇・下降させるものであり、操作盤10
0におけるケーシングスラスト操作レバー105の代わ
りの役割を果たすものである。
【0049】(6)メンテナンス画面 この画面は、ユーザーに対して変更を許可していないデ
ータを設定するための画面であり、メーカー側のメンテ
ナンス用の調整を行うためのものである。この画面は、
例えば(4)定数設定画面のある領域(左下隅近傍領
域)を押すことにより切り替えられる画面である。この
メンテナンス画面の構成の一例を表す図を図17に示
す。
【0050】図17に示されるように、このメンテナン
ス画面は、設定項目を選択する設定スイッチ164a〜
dと、設定値表示部165と、設定値を数値入力するテ
ンキー166と、設定値を増減させる「増」キー167
及び「減」キー168と、設定した値を確定させる「確
定」キー169と、設定中の値を削除して「000」に
戻す「クリア」キー170と、工場出荷時の初期設定値
を表示する「初期設定」スイッチを備えている。
【0051】設定スイッチ164aは、スラストシリン
ダ6を伸長させて昇降フレーム5を上昇させるときに、
第3ポンプ54cからスラストシリンダ6のボトム側に
供給される圧油流量の最大値を設定するものであり、0
〜100.0までの相対値で設定するようになってい
る。すなわち、前述した速度調整ウィンドウ160にお
ける「高」「中」「低」の選択は、このスイッチで予め
設定された最大流量の範囲内で選択される。例えば、
「高」であればこのスイッチで設定された値の流量、
「中」であればこのスイッチで設定された値の50%の
流量、「低」であればこのスイッチで設定された値の3
0%の流量というように速度調整されることとなる。ま
た設定スイッチ164bも同様に、スラストシリンダ6
を収縮させて昇降フレーム5を下降させるときに、第3
ポンプ54cからスラストシリンダ6のロッド側に供給
される圧油流量の最大値を設定するものである。設定ス
イッチ164c,dは、パワーユニット52内に設けら
れた図示しないエンジン制御手段を介して制御されるエ
ンジン51のアイドリング回転数及び常用回転数を調整
するためのものである。これらはそれぞれ、0〜200
0までの絶対値(回転数rpm)で設定できるようにな
っている。
【0052】(7)オプション画面 上記(1)〜(6)の画面に限られず、オプションとし
て、他の機能を備える画面を設けることができる。例と
しては、昇降フレーム5の下降速度を自動的に可変させ
つつ下降させるモード(自動掘削モード)を設けたり、
ジャッキシリンダ自動調整画面を設けたりすること等が
考えられる。このオプション画面への切り替え方法は、
どの画面からでも考えられるが、例えば、(2)スラス
タレベル調整画面の画面切り替えスイッチ132の下
に、オプション画面へ切り替えるための画面切り替えス
イッチを設け、オプション画面側には、左上隅にスラス
タレベル調整画面へ戻るための画面切り替えスイッチを
設ければ良い。
【0053】以上説明したような、(1)〜(7)の各
画面の切り替え関係をまとめた図を図18に示す。ま
た、タッチパネル106においては、このような画面全
部の切り替えではないが、ある画面のうちの一部の領域
を切り替える、補助画面(ウィンドウ機能)がいくつか
設けられている。これを以下順次説明する。 (a)速度調整ウィンドウ このウィンドウは、既に述べた(1)メイン画面におけ
る「速度調整」スイッチを押すことにより現れるウィン
ドウである。すなわち、一般に、回転体8の回転数は負
荷によって変化するが、このウィンドウは、タッチパネ
ル106側からこの回転数を切り替え可能とするもので
ある。これが現れた状態のメイン画面を図19に、その
拡大図を図20に示す。図19及び図20に示されるよ
うに、速度調整ウィンドウ160は、縦3列横5列に配
置された15個のマトリクスタイプのスイッチを備えて
いる。横軸は旋回速度を1〜5の5段階で表したもので
あり、縦軸はスラストシリンダ6の速度を低・中・高の
3段階で表したものである。すなわち、1つのスイッチ
操作で、旋回速度とスラスト速度の両方を同時に設定可
能になっている。このとき、旋回速度については、
「1」〜「5」からの選択結果に応じて図示しない傾転
角制御手段により第1及び第2ポンプ54a,bの傾転
角が5段階に調整され、旋回速度が5段階に調整され
る。スラスト速度についても同様に、「低」「中」
「高」からの選択結果に応じて図示しない傾転角制御手
段により第3ポンプ54cの傾転角が3段階に調整さ
れ、スラスト速度が3段階に調整される。各土質に対す
る目安となる旋回速度・スラスタ速度の組み合わせを図
21に示す。すなわち、図21に示されるように、 軟土質 …スラスタ中−旋回4,5、又はス
ラスタ高−旋回4,5 軟岩・硬土質 …スラスタ中−旋回3 鉄筋コンクリート …スラスタ低−旋回2 中硬岩 …スラスタ低−旋回3 転石 …スラスタ低−旋回3,4 岩傾斜地盤・鋼矢板…スラスタ低−旋回4,5 が一応の目安と考えられる。
【0054】なお、このウィンドウを閉じてメイン画面
に戻るときには、右上隅の×印を押す。また「任意」を
押すと、つぎに説明する任意調整ウィンドウが現れる。 (b)任意調整ウィンドウ このウィンドウは、上記(a)速度調整ウィンドウで
「任意」スイッチを押すことにより現れるウィンドウで
あり、上記速度調整ウィンドウにおける15種類の組み
合わせに加え、さらに細かい速度調整を行うためのもの
である。これが現れた状態のメイン画面を図22に示
す。図22に示されるように、任意調整ウィンドウ16
1は、旋回速度調整、スラスタ流量調整(すなわちスラ
スタ速度調整)をそれぞれ微調整できるようになってい
る。旋回速度調整については、「増」スイッチを押すと
図示しない傾転角制御手段により第1及び第2ポンプ5
4a,bの傾転角が増大して旋回速度が速くなり、
「減」スイッチを押すと第1及び第2ポンプ54a,b
の傾転角が減少して旋回速度が遅くなる。スラスタ速度
調整についても同様に、「増」スイッチを押すと図示し
ない傾転角制御手段により第3ポンプ54cの傾転角が
増大してスラスト速度が速くなり、「減」スイッチを押
すと第3ポンプ54cの傾転角が減少してスラスト速度
が遅くなる。
【0055】なお、このウィンドウを閉じるときには、
右上隅の×印を押す。 (c)異常表示ウィンドウ このウィンドウは、既に述べた(1)〜(7)の各画面
表示が行われている間において、ケーシングドライバ2
に所定内容の異常が発生した場合に随時割り込んで表示
されるウィンドウである。上記(b)任意調整ウィンド
ウにおいて、これが現れた状態の画面を図23に示す。
【0056】図23において、異常表示ウィンドウ16
2は、異常内容を文字で表示するものである。すなわ
ち、異常が発生すると、操作盤100に配置されたブザ
ー(図示せず)からブザー音が出力されるとともに、こ
の異常表示ウィンドウ162に、「冷却水下限」「作動
油下限」「エンジン油圧低下」「フィルタ目づまり」
「作動油温度注意」「スラスタ傾斜注意」等、あらかじ
め多数準備されている異常内容表示のうち、該当するも
のが表示される(図23では前掲した6つを便宜的に示
している)。これらはいずれも、あらかじめ冷却水量、
作動油量、エンジン油圧値、フィルタ前後の差圧値、作
動油温度、スラスタ傾斜角度にしきい値を設けて例えば
制御盤55や動力盤56内に記憶させておき、対応する
センサーから検出された値がそのしきい値よりも上回っ
た(あるいは下回った)場合に異常状態であると判断
し、表示を行うものである。
【0057】なお、上記は異常内容の設定の一例であ
り、他の異常状態を表示するようにしてもよい。そし
て、さらにその異常内容の詳細や対応策を確認したい場
合には、この異常表示ウィンドウ162の左下隅に設け
られた「内容確認」を押せば、つぎに説明する異常内容
確認ウィンドウ163が現れる。また、このウィンドウ
を閉じるときには、右上隅の×印を押せばよい。なお、
閉じた後に、内容を再確認したいときには、前述した異
常内容再確認ボタン120を押すことにより、再度異常
内容表示ウィンドウ162が表示される。 (d)異常内容確認ウィンドウ このウィンドウは、上記(c)異常表示ウィンドウ16
2の表示が行われている間において、「内容確認」が押
された場合に、異常表示ウィンドウ162の下に併せて
表示されるウィンドウであり、異常内容を文章でさらに
詳細に表示すると共に、それに対する対応策をわかりや
すく文章で表示するものである。上記(c)異常表示ウ
ィンドウに「冷却水下減」「作動油温度注意」の2つが
異常内容として表示されている場合において、「内容確
認」が押された場合の画面を図24に示す。
【0058】図24に示されるように、異常内容確認ウ
ィンドウ163においては、「冷却水下限」に対して
は、エンジン冷却水がしきい値より不足していることを
文章で表示し、その対応策としては、リザーブタンクに
冷却液を補充すればよいことを表示する。また「作動油
温度注意」に対しては、作動油の温度がしきい値より上
昇していることを文章で表示し、その対応策としては、
エンジン51をアイドル状態にしたまま、油温が低下す
るまで待てば良いことを表示する。他の「作動油下限」
「エンジン油圧低下」「フィルタ目づまり」「スラスタ
傾斜」に関しても、特に詳細を説明しないが、同様にそ
の内容が文章でさらに詳細に表示されると共に、それに
対する対応策がわかりやすい文章で表示される。なお、
多数の異常が同時に発生した場合には、このウィンドウ
内に同時に表示できないので、このウィンドウ右端の△
▽印によりスクロールして内容を確認する。また、この
ウィンドウを閉じるときには、右上隅の×印を押せばよ
い。以上のようなシステム全体における、主たる信号の
流れを概念的にまとめたものを図25に示す。
【0059】この図25及び図6において、ケーシング
ドライバ2本体内の各種センサ(スラストシリンダスト
ロークセンサ等)からの検出信号が、A/D変換機能を
備えたアナログ入力ポートを介しケーシングドライバ2
本体の制御盤55内に備えられたCPUに入力され、さ
らに、パワーユニット52内の各種センサ(エンジン回
転数センサ等)からA/D変換機能を備えたアナログ入
力ポートを介し送られてきた検出信号とともに、動力盤
56内のCPU(中央演算処理装置)に入力される。そ
して、これら検出信号は、操作盤100の通信ポート
(例えばシリアルインターフェイス等)を介してタッチ
パネル106に送られ、対応する画面の動作状態表示手
段において所定の態様で表示される。
【0060】そして、オペレータがその表示に応じ、操
作盤100の機械的スイッチ101〜105又はタッチ
パネル106のスイッチ手段を操作すると、機械的スイ
ッチ101〜105からデータ選択機能を備えたデジタ
ル入力ポートを介した操作信号又はタッチパネル106
から通信ポート(例えばシリアルインターフェイス等)
を介した操作信号が、動力盤56内のCPU(中央演算
処理装置)に入力され、所定の制御演算処理が行われ
る。そしてその一部は、データ選択機能及びD/A変換
機能を備えるアナログ出力ポート又はデータ選択機能を
備えたデジタル出力ポートを介しパワーユニット52内
のポンプコントローラ・エンジンコントローラ又は電磁
切換弁61,62,66,68に出力される。また、動
力盤56内のCPU(中央演算処理装置)に入力された
データの残りは、ケーシングドライバ2本体の制御盤5
5内に備えられたCPUに入力されて所定の制御演算処
理が施された後、データ選択機能を備えたデジタル出力
ポートを介し、制御盤55内の電磁切換弁64,65に
出力される。また、タッチパネル106を(5)予備操
作画面に切り替えたときの操作信号の流れを概念的にま
とめたものを図26に示す。
【0061】この図26においては、操作盤100の機
械的スイッチ101〜105からデジタル入力ポートを
介した操作信号と、タッチパネル106の予備操作画面
のケーシング旋回操作スイッチ149、若しくはカップ
リングジョイント操作スイッチ150、又はケーシング
スラスト操作スイッチ151(図16参照)から通信ポ
ートを介した操作信号との両方が、動力盤56内のCP
U(中央演算処理装置)に入力される。そして、このC
PU内において、タッチパネル106の予備操作画面の
操作切り替えスイッチ148の選択に基づき上記いずれ
かの操作信号が選択され、所定の制御演算処理が行われ
る。そしてその一部は、アナログ出力ポート又はデジタ
ル出力ポートを介しパワーユニット52内のポンプコン
トローラ・エンジンコントローラ又は電磁切換弁61,
62,66,68に出力される。また、動力盤56内の
CPU(中央演算処理装置)に入力されたデータの残り
は、ケーシングドライバ2本体の制御盤55内に備えら
れたCPUに入力されて所定の制御演算処理が施された
後、デジタル出力ポートを介し、制御盤55内の電磁切
換弁64,65に出力される。
【0062】以上のように構成した本実施形態の操作盤
100においては、以下のような作用効果を奏する。
【0063】すなわちまず、タッチパネル106の多く
の画面では、少なくとも1つのスイッチと少なくとも1
つの表示とが併せて配置されることになる。これによ
り、従来構造の機械的スイッチからなる操作部とブルド
ン管からなる表示部とを一体化する場合のように、操作
盤100の大型化や取扱い性を招くことなく、操作部と
表示部との一体化が可能となる。また画面の切り替えを
行うことにより、タッチパネル106上のある特定の1
つの領域に対して複数のスイッチや表示の配置が可能と
なっており、同時操作のない複数のスイッチや同時表示
の必要のない複数の表示を各画面ごとに割りあてること
で、タッチパネル106として必要な領域数が低減して
いる。よって、操作盤100上においてスイッチや表示
のために必要なスペースを減らすことができ、必要最低
限のスペースで操作盤100を構成できるので、これに
よっても、操作盤の小型化を図ることができる。また逆
に、その分1つのスイッチや表示の大きさを大きくする
ことができるので、オペレータに必要な情報を分かりや
すい形で伝えることができ、操作性・視認性を向上でき
る。さらに、タッチパネル106のプログラムを変更す
るだけで、容易にオプション機能の追加やモデルチェン
ジへの対応を行えるので、コストダウンを図れる。また
販売後の操作盤100に対しても、オプション機能を容
易に追加できる。さらに、仕様の異なったケーシングド
ライバ2に対しても、プログラムのみ変更した同一形状
の操作盤100が使用できるので、設計・製作工程数を
抑えることができ、これによってもコストダウンを図る
ことができる。
【0064】また、操作盤100において、操作電源ス
イッチ102、ケーシング旋回操作レバー103、カッ
プリングジョイント操作レバー104、及びケーシング
スラスト操作レバー105等、使用する頻度が高いもの
は、手触りでわかりやすく使い勝手がよい機械的スイッ
チとすることにより、動作態様の設定・調整を伴わない
場合の通常操作については、機械的スイッチのみで足り
るようにすることができる。
【0065】また、これらの一部であるケーシング旋回
操作レバー103、カップリングジョイント操作レバー
104、及びケーシングスラスト操作レバー105と同
様の機能を備え代替として使用可能なスイッチを配置し
た予備操作画面を設けたので、これら機械的スイッチが
何らかの原因で故障し使用不能となった場合も、タッチ
パネル106上に予備操作画面を呼び出すことで、機械
的スイッチなしに同様の操作環境を提供できる。よっ
て、故障に強いシステムを構築することができる。
【0066】また操作盤100の、例えばメイン画面に
おいて、タッチパネルのほぼ下半部にスイッチを設け、
タッチパネル106の上半部に表示を設けることによ
り、画面上において、表示の領域とスイッチの領域とが
分離され、これら2つの見極めが容易になる。また、表
示がスイッチよりも上方になることから、スイッチを操
作しようとするときに、表示を自分の手で隠すことがな
くなるので、さらに操作性のよい操作盤を実現すること
ができる。
【0067】またタッチパネル106は、メンテナンス
用の調整を行えるメンテナンス画面に切り替え可能であ
ることにより、従来操作盤内に配置できなかった、メー
カ側サービス員によるメンテナンス用ツールとして利用
することができる。
【0068】またタッチパネル106に、ケーシングド
ライバ2の異常発生時に、画面上にその異常の内容を文
章で表示する(c)異常表示ウィンドウを設け、さらに
「確認」を押すことで現れる(d)異常内容確認ウィン
ドウを設けるので、ケーシングドライバ2の異常発生時
に、オペレータの迅速な対応を可能とする。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、従来構造の機械的スイ
ッチからなる操作部とブルドン管からなる表示部とを一
体化する場合のように、操作盤の大型化や取扱い性の悪
化を招くことなく、操作部と表示部との一体化が可能と
なる。また例えば、同時操作のない複数のスイッチや同
時表示の必要のない複数の動作状態表示に対しては、各
画面ごとに割りあてることで、必要な領域数を減らすこ
とが可能になる。よって、これによっても、操作盤の小
型化を図ることができる。また逆に、その分1つのスイ
ッチや動作状態表示の大きさを大きくすることができる
ので、操作性・視認性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実施
の形態のタッチパネルに表示されるメイン画面の構成を
表した図である。
【図2】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実施
の形態の操作対象となるケーシングドライバの構成の構
造を表す上面図である。
【図3】図2中右側方向からみた側面図である。
【図4】図2中下側方向からみた正面図である。
【図5】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実施
の形態の操作対象となるケーシングドライバに備えられ
た油圧アクチュエータ、エンジン、油圧ポンプの接続状
態を示す油圧回路図である。
【図6】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実施
の形態、その操作対象となるケーシングドライバ、及び
パワーユニットを含む全体のシステム図である。
【図7】図6に示したパワーユニットの制御盤の詳細構
成を表す正面図である。
【図8】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実施
の形態の全体構造を表す正面図である。
【図9】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実施
の形態のメイン画面における垂直計の表示方法を表す図
である。
【図10】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態のスラスタレベル調整画面の構成を表す図であ
る。
【図11】ジャッキシリンダをペンダントスイッチで操
作している状態を表す図である。
【図12】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態のスラスタレベル調整画面の一部を拡大して表
す図である。
【図13】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の設定画面の構成を表す図である。
【図14】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態のエンジンがオートアイドルモードに切り替わ
った状態の画面を表す図である。
【図15】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の定数設定画面の構成を表す図である。
【図16】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の予備操作画面の構成を表す図である。
【図17】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態のメンテナンス画面の構成を表す図である。
【図18】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の各画面の切り替え関係をまとめた図である。
【図19】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の速度調整ウィンドウが現れた状態のメイン画
面を表す図である。
【図20】図19の部分拡大図である。
【図21】各土質に対する目安となる旋回速度・スラス
タ速度の組み合わせを示した図である。
【図22】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の任意調整ウィンドウが現れた状態のメイン画
面を表す図である。
【図23】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の任意調整ウィンドウ表示中に異常表示ウィン
ドウが現れた状態を示す図である。
【図24】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態の異常表示ウィンドウ表示中に異常内容確認ウ
ィンドウが現れた状態を示す図である。
【図25】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態を含むシステム全体における主たる信号の流れ
を概念的にまとめた図である。
【図26】本発明のケーシングドライバの操作盤の一実
施の形態のタッチパネル予備操作画面に切り替えたとき
の操作信号の流れを概念的にまとめた図である。
【図27】従来の操作盤の全体構造を表す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 継手着脱装置 2 ケーシングドライバ 3 ジャッキ 4 ベースフレーム 5 昇降フレーム 6 スラストシリンダ 8 回転体 9 バンド 9a 固定バンド 9b,c 可動バンド 10 ケーシング 11 バンドシリンダ 12 油圧モータ 20 雌型継手 24 雄型継手 51 エンジン 52 パワーユニット 55 制御盤 56 動力盤 100 操作盤 103 ケーシング旋回操作レバー 104 カップリングジョイント操作レバー 105 ケーシングスラスト操作レバー 106 タッチパネル 107 作業モード切り替えスイッチ 110 パワーアップスイッチ 111 スラスタ増速スイッチ 112〜114 バンド開閉・停止スイッチ 116 全旋回スイッチ 117 揺動スイッチ 118 定位置停止スイッチ 119 ケーシングスラスト下降モード表示 121 ポンプ圧力表示 122 バンド・ジョイント状態表示 123 エンジン状態表示 124 垂直計 125 エンジン回転数表示 126 スラスタストローク表示 129 ジャッキシリンダ操作位置切り替え表
示 130 本体傾斜表示 131 ジャッキシリンダ操作スイッチ 133 揺動角度設定スイッチ 134 スラスタ下降モード切り替えスイッチ 137 オートアイドル入切スイッチ 138 エンジン回転数設定スイッチ 141 傾斜注意警報設定スイッチ 142 垂直計ゼロ設定スイッチ 143 カップリングジョイント定位置停止タ
イマ設定スイッチ 148 操作切り替えスイッチ 149 ケーシング旋回操作スイッチ 150 カップリングジョイント操作スイッチ 151 ケーシングスラスト操作スイッチ 160 速度調整ウィンドウ 161 任意調整ウィンドウ 162 異常表示ウィンドウ 163 異常内容確認ウィンドウ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフレームにスラストシリンダにより
    昇降自在に取り付けられた昇降フレーム、この昇降フレ
    ームに油圧モータにより回転自在に取り付けられた回転
    体、及びこの回転体に取り付けられたケーシング掴み用
    バンドを備えたケーシングドライバの操作盤であって、 あらかじめ記憶された文字および図形により、前記ケー
    シングドライバの動作状態と、指先の接触動作によって
    前記ケーシングドライバの動作指示を行うスイッチと、
    前記動作状態の態様を設定・調整する画面へ切り換え可
    能な画面切換スイッチとを画面上に表示するタッチパネ
    ルを備えることを特徴とするケーシングドライバの操作
    盤。
  2. 【請求項2】請求項1記載のケーシングドライバの操作
    盤において、 前記タッチパネルに表示されるケーシングドライバの動
    作状態は、数値と図表であることを特徴とするケーシン
    グドライバの操作盤。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のケーシングドライバ
    の操作盤において、 前記タッチパネルには、前記ケーシングドライバの動作
    状態、及び動作を指示するスイッチが表示されるメイン
    画面と、次の(1)〜(5)のいずれかまたはすべての
    画面とが、切換可能に表示されることを特徴とするケー
    シングドライバの操作盤。 (1)前記ケーシングドライバの傾斜を調整するための
    ジャッキシリンダの伸縮を制御するためのスラスタレベ
    ル調整画面 (2)前記ケーシングドライバの動作を操作するための
    スイッチのみが表示された設定画面 (3)前記ケーシングドライバの動作・制御のための基
    準値を予め設定する定数設定画面 (4)ユーザに対して変更を許可していないデータを設
    定するためのメンテナンス画面 (5)他の機能を備えるオプションを表示するオプショ
    ン画面
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載のケーシ
    ングドライバの操作盤において、前記タッチパネルの画
    面の一部の領域に補助画面として次の(6)〜(9)の
    いずれかの画面を表示することを特徴とするケーシング
    ドライバの操作盤。 (6)ケーシングの旋回速度とスラスト速度とを設定す
    る速度調整画面 (7)ケーシングの旋回速度とスラスト速度とを任意に
    設定する任意調整画面 (8)前記ケーシングドライバに所定内容の異常が発生
    した場合にその内容を表示する異常表示画面 (9)前記ケーシングドライバに所定内容の異常が発生
    した場合にその内容と対応方法を表示する異常内容確認
    画面
  5. 【請求項5】請求項4記載のケーシングドライバの操作
    盤において、 前記異常表示画面は、異常が発生したときに随時表示さ
    れることを特徴とするケーシングドライバの操作盤。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のケーシングドライ
    バの操作盤において、 前記異常内容確認画面は、前記異常表示画面に設けられ
    る内容確認スイッチにより表示されることを特徴とする
    ケーシングドライバの操作盤。
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