JP2003013579A - 外装材 - Google Patents

外装材

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JP2003013579A
JP2003013579A JP2001199083A JP2001199083A JP2003013579A JP 2003013579 A JP2003013579 A JP 2003013579A JP 2001199083 A JP2001199083 A JP 2001199083A JP 2001199083 A JP2001199083 A JP 2001199083A JP 2003013579 A JP2003013579 A JP 2003013579A
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height
exterior
exterior material
opening
joints
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Application number
JP2001199083A
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English (en)
Inventor
Takami Mukoyama
孝美 向山
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅等の外装材の意匠性を高めるべく、横目
地の単調な配列の繰り返しを避けて、変化に富んだ化粧
目地を備えるとともに、開口部の上端および下端と横目
地を容易に合わせることができる外装材を提供するこ
と。 【解決手段】 外装材本体2と、この外装材本体2の表
面に、上下に所定間隔で形成された複数の横目地3とを
備えた外装材1であって、前記外装材本体2の上下の長
さをH、aを自然数、H/aをbとし、m1、m2を互い
に異なる自然数とすると、上下に隣り合う横目地3によ
り区分されて形成される区画6、7のうち、少なくとも
一つの区画6の高さh1を、h1=b×m1に設定し、残
りの区画7の高さh2を、h2=b×m2に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の外壁に取
り付けられる外装材に関する。
【0002】
【背景の技術】住宅等の外壁は、その住宅等の外観を大
きく左右することから、断熱性、耐火性、遮音性等の機
能は勿論のこと、色、質感、デザイン等の意匠性が極め
て重要となる。近年、住宅等の外装材として、例えば、
乾式施工によって工期を短くでき、しかも製品の種類も
豊富で施工性に優れたALC(軽量気泡コンクリート)
板やサイディング材などが広く用いられている。例え
ば、特開平10−219962号公報に記載の技術で
は、縦方向に不連続で横方向に連続したいわゆる馬踏み
目地をサイディング材の表面に施し、レンガ調あるいは
タイル調に模すことで、サイディング材の意匠性を高め
ている。また、外壁にサッシなどの開口部が設けられる
場合には、ALC板やサイディング材の横目地の高さと
サッシ等の開口部の上端と下端とを合わせることによっ
て、外観を秀麗に仕上げることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、馬
踏み目地や芋目地のように化粧目地を規則的に配置する
と、変化に乏しく単調な印象を与える場合がある。そこ
で、化粧目地の配置を変化に富むものとすることで、単
調な印象を与えることを回避し、住宅等の外観の意匠性
をさらに高めることが考えられる。その一つの方法とし
て、横目地の間隔や縦目地の間隔に変化を与え、化粧目
地によって区分される外装材の表面の区画を複雑なもの
とすることが考えられる。
【0004】しかし、上下方向に互いに隣接する横目地
の間隔に変化を持たせると、外壁に開口部が設けられ、
サッシなどがはめ込まれる場合には、開口部の下端や上
端の高さと横目地の高さとを揃えることが困難になり、
結果として住宅等の外観の意匠性の向上につながらない
恐れがある。本発明の課題は、住宅等の外壁の仕上げ材
として用いられる外装材の意匠性を高めるべく、横目地
の単調な配列の繰り返しを避けて変化に富んだ化粧目地
を備えるとともに、開口部の上端および下端と、横目地
とを容易に合わせることができる外装材を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、
外装材本体2と、この外装材本体2の表面に、上下に所
定間隔で形成された複数の横目地3とを備えた外装材1
であって、前記外装材本体2の上下の長さをH、aを自
然数、H/aをbとし、m1、m2を互いに異なる自然数
とすると、上下に隣り合う横目地3により前記外装材1
の表面が区分されて形成される区画6、7のうち、少な
くとも一つの区画6の高さのh1が、 h1=b×m1 に設定され、残りの区画7の高さh2がh2=b×m2
に設定されていることを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、上下に隣り
合う横目地3により、外装材1の表面が区分されてでき
る区画6、7のうち、少なくとも一つの区画6の高さh
1がh1=b×m1に設定され、残りの区画7の高さh2
2=b×m2に設定されている。m1とm2は互いに異な
る自然数であるので、外装材1の表面には互いに異なる
2種類の高さの区画6、7が混在して設けられることに
なる。従って、横目地3の単調な配列の繰り返しを避け
て、外装材1の表面に変化に富んだ化粧目地を形成する
ことができ、外装材1の外観の意匠性を向上させること
ができる。
【0007】また、高さがh1である区画6が外装材本
体2に形成される数をN1、高さがh 2である区画7が外
装材本体2に形成される数をN2とし、N1、N2をそれ
ぞれ自然数とすると、aは、 a=m1×N1+m2×N2・・・・・・(1) となっている。
【0008】つまり、m1とm2の最小公倍数をLCM
(m1,m2)として、H≧LCM(m 1,m2)×bであ
る場合には、(1)式を満たすようなN1、N2の組み合
わせ方を何通りか考えることができる。また、高さがh
1の区画6と高さがh2の区画7の並べ方の順序がどのよ
うなものであっても、(1)式を満たすことができる。
従って、高さがh1の区画6が外装材本体2に形成され
る数N1と、高さがh2の区画7が外装材本体2に形成さ
れる数N2の組み合わせ方が多様になる。また、h1の高
さの区画6とh2の高さの区画7を外装材本体2の表面
に不規則な順序で組み合わせることによって、横目地3
の単調な繰り返しを避けることができる。このようにし
て、上下に隣り合う横目地3の間隔が変化に富み、外装
材1の意匠性を高めることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、例えば、図1に示
すように、請求項1記載の外装材1において、前記外装
材本体2には開口部5が形成されており、この開口部5
の下端から前記外装材本体2の下端までの長さをH1
すると、n1、n2を自然数として、 H1=h1×n1+h2×n2・・・・・・(2) に設定されていることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1記載の
外装材1において、前記外装材本体2に形成された開口
部5の下端から前記外装材本体2の下端までの長さH1
が、前記(2)式のように設定されている。このため、
前記開口部5の下端に横目地3が形成されることにな
り、前記開口部5の下端と横目地3とを容易に合わせる
ことができる。
【0011】また、H1≧LCM(m1,m2)×bであ
る場合には、前記(2)式を満たすn1とn2の組み合わ
せ方は何通りか考えることができ、高さがh1の前記区
画6と、高さがh2の前記区画7の並べ方の順序はどの
ようなものであっても、(2)式を満たすことができ
る。従って、開口部5の下端から外装材本体2の下端ま
での間に、高さがh1の区画6が形成される数n1と、高
さがh2の区画7が形成される数n2の組み合わせ方が多
様になる。また、h1の高さの区画6とh2の高さの区画
7を外装材本体2の表面に不規則な順序で組み合わせる
ことによって、横目地3の単調な繰り返しを避けること
ができる。このようにして、上下に隣り合う横目地3の
間隔が変化に富み、外装材1の意匠性を高めることがで
きる。
【0012】請求項3記載の発明は、例えば、図1に示
すように、請求項1記載の外装材1において、前記外装
材本体2には開口部5が形成されており、この開口部5
の上端から外装材本体2の上端までの長さをH2とする
と、n3、n4を自然数として、 H2=h1×n3+h2×n4・・・・・・(3) に設定されていることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1記載の
外装材1において、前記外装材本体2に形成された開口
部5の上端から前記外装材本体2の上端までの長さH2
が、前記(3)式のように設定されている。このため、
前記開口部5の上端に横目地3が形成されることにな
り、前記開口部5の上端と横目地3とを合わせることが
できる。
【0014】また、H2≧LCM(m1,m2)×bであ
る場合は、前記(3)式を満たすn3とn4の組み合わせ
は何通りかあり、高さがh1の前記区画6と、高さがh2
の前記区画7の並べ方の順序はどのようなものであって
も、(3)式を満たすことができる。従って、開口部5
の上端から外装材本体2の上端までの間に、高さがh1
の区画6が形成される数n3と、高さがh2の区画7が形
成される数n4の組み合わせ方が多様になる。また、h1
の高さの区画6とh2の高さの区画7を外装材本体2の
表面に不規則な順序で組み合わせることによって、横目
地3の単調な繰り返しを避けることができる。このよう
にして、上下に隣り合う横目地3の間隔が変化に富み、
外装材1の意匠性を高めることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、例えば、図1に示
すように、請求項1記載の外装材1において、前記外装
材本体2には開口部5が形成されており、この開口部5
の下端から前記外装材本体2の下端までの長さをH1
し、同開口部5の上端から外装材本体2の上端までの長
さをH2とすると、n1、n2、n3、n4を自然数とし
て、 H1=h1×n1+h2×n2・・・・・・(2) かつ H2=h1×n3+h2×n4・・・・・・(3) に設定されていることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1記載の
外装材1において、前記外装材本体2に形成された開口
部5の下端から前記外装材本体2の下端までの長さH1
が、前記(2)式のように設定され、前記開口部5の上
端から前記外装材本体2の上端までの長さH2が、前記
(3)式のように設定されている。従って、前記開口部
5の下端および上端に横目地3が形成されることにな
り、前記開口部5の下端および上端と、横目地3の位置
と、を容易に合わせることができる。
【0017】また、H1≧LCM(m1,m2)×bであ
る場合には、前記(2)式を満たすn1とn2の組み合わ
せ方は何通りかある。また、H2≧LCM(m1,m2
×bである場合には、前記(3)式を満たすn3とn4
組み合わせ方を何通りか考えることができる。また、高
さがh1の前記区画6と、高さがh2の前記区画7の並べ
方の順序はどのようなものであっても、(2)式および
(3)式を満たすことができる。従って、n1、n2、n
3、n4の組み合わせ方が多様になる。また、h1の高さ
の区画6とh2の高さの区画7を外装材本体2の表面に
不規則な順序で組み合わせることによって、横目地3の
単調な繰り返しを避けることができる。このようにし
て、上下に隣り合う横目地3の間隔が変化に富み、外装
材1の意匠性を高めることができる。
【0018】請求項5記載の発明は、例えば、図1に示
すように、請求項1〜4のいずれかに記載の外装材1に
おいて、m1とm2がそれぞれ、 m1=2、m2=3 に設定されていることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4と同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1〜
4のいずれかに記載の外装材1において、m1とm2が、
1=2、m2=3に設定されているので、h1=2b、
2=3bとなる。従って、外装材1の表面に、高さh1
が2bの区画6と高さがh2の区画7とが形成されるの
で、横目地3の配列の単調な繰り返しを避けることがで
きる。また、高さh1が2bの区画6と高さh2が3bの
区画7とを適宜組み合わせた長さと、前記外装材本体2
の上下の長さH(=a×b)とが一致するようになって
いるので、外装材1の表面に半端な区画が生じることが
ない。
【0020】また、外装材本体2に開口部5を設ける際
に、開口部5の下端から外装材本体2の下端までの長さ
1と、開口部5の上端から外装材本体2の上端までの
長さH2は、それぞれ0、または、bの2以上の自然数
倍であればどのような長さであっても、高さがh1の区
画6と高さがh2の区画とを適宜組み合わせることで開
口部5の下端および上端と横目地3とを合わせることが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
かかる外装材1の実施の形態について詳細に説明する。
本実施の形態の外装材1は、鉄骨ラーメン構造からなる
略直方体形状の建物ユニットを複数個、水平方向または
鉛直方向に連結して構成されるユニット式建物の外壁と
して用いられるものであり、ALC板からなっている。
ALC板は、内部に多量の小気泡を含む多孔質のコンク
リート板で、軽量で、耐熱性と耐火性に優れている。ま
た、前記ユニット式建物は、基準寸法(モジュール)M
=910mmに基づいて構築されており、各建物ユニッ
トの高さは、(37/12)M=2806mmに設定さ
れている。
【0022】前記外装材1は、図1に示すように、外装
材本体2と外装材本体2の表面に形成された横目地3お
よび縦目地4と、外装材本体2の中央部に形成された開
口部5とからなっている。
【0023】前記外装材本体2の上下の長さHは、建物
ユニットの高さと等しく、H=(37/12)M=28
06mmに設定されている。ここで、前記外装材本体2
の上下の長さHを37(自然数a)で除した値をbとす
ると、前記外装材本体2の上下の長さHは、H=(37
/12)M=37bと表すことができる。また、前記b
は、b=(1/12)M=75.83mmである。
【0024】前記横目地3は、外装材本体2の表面に、
互いにh1の間隔またはh2の間隔で形成されている。h
1およびh2は前記bの自然数倍に設定されており、それ
ぞれ、h1=2b、h2=3bとなっている(2=m1
3=m2)。この横目地3によって、外装材本体2の表
面は区分されて、高さがh1の区画6と、高さがh2の区
画7とが外装材1の表面に形成され、不規則な順序で上
下に並んでいる。
【0025】前記横目地3によって区分されて形成され
た区画6,7には、縦目地4が各区画6、7毎に、左右
に不規則な間隔で、かつ、縦方向で不連続に、設けられ
ている。
【0026】前記開口部5は、住宅の腰高窓を形成し、
その高さ寸法H3は、基準寸法Mに基づいて設定されて
いる。開口部5の下端から前記外装材本体2の下端まで
の長さをH1とすると、H1は、 H1=h1×n1+h2×n2=h1×2+h2×3・・・・・・(2)’ =4b+9b=(13/12)M に設定されている。また、前記開口部5の上端から前記
外装材本体2の上端までの長さをH2とすると、H2は、 H2=h1×n3+h2×n4=h1×2+h2×2・・・・・・(3)’ =4b+6b=(10/12)M に設定されている。また、上記腰高窓の高さ、すなわ
ち、開口部5の上端から下端までの上下の長さH3は、 H3=h1×n5+h2×n6=h1×4+h2×2・・・・・・(4) =8b+6b=(14/12)M に設定されている。
【0027】本実施の形態によれば、外装材本体2の上
下の長さHは、H=37bに設定されている。そして、
上下に隣り合う横目地によって、前記外装材1の表面が
区分されて形成される区画6,7のうち、少なくとも一
つの区画6の高さh1がh1=2bに設定され、残りの区
画7の高さh2がh2=3bに設定されている。従って、
外装材本体2の表面には、高さがh1である区画6と、
高さがh2である区画7とが形成されるので、横目地3
の間隔が単調な配列の繰り返しにならず、外装材1は変
化に富んだ化粧目地を備え、外観の意匠性が向上する。
【0028】また、高さがh1の区画6と、高さがh2
区画7を外装材本体2の表面に不規則な順序で配列する
ことで、外装材本体2の表面に設けられた横目地3の単
調な繰り返しを避けることができ、外装材本体2は変化
に富んだ化粧目地を備え、外装材1の外観の意匠性を高
めることができる。
【0029】本実施の形態では、外装材1に開口部5が
設けられている。開口部5の下端から外装材本体2の下
端までの長さH1が、前記(2)’式のように設定さ
れ、前記開口部5の上端から前記外装材本体2の上端ま
での長さH2が、前記(3)’式のように設定されてい
る。従って、高さがh1の区画6と高さがh2の区画7を
不規則な順序に組み合わせても、前記(2)’式および
(3)’式を満たすことができ、開口部5の下端および
上端には必ず横目地3が形成されることになる。従っ
て、横目地3によって区分される外装材の表面の区画
6、7を複雑なものとすることができ、かつ、開口部5
の上端および下端と横目地3とを容易に合わせることが
できる。
【0030】また、開口部5の下端から前記外装材本体
2の下端までの長さは前記(2)’式のように設定され
ている。ここで、n1、n2は(n1=2、n2=3)に設
定されているが、例えば、(n1=5、n2=1)であっ
ても(2)’式を満たすことができる。従って、開口部
5の下端から外装材本体2の下端までの間に、高さがh
1の区画6と高さがh2の区画7を外装材本体2に並べる
数n1、n2は、必要に応じて適宜変更することができる
ので横目地3の配列の組み合わせが多様化する。同様
に、前記開口部5の上端から下端までの上下の長さH3
は、前記(4)式のように設定されている。ここで、n
1、n2は(n1=4、n2=2)に設定されているが、こ
れは、例えば、(n1=1、n2=4)であっても前記
(4)式を満たすことができる。従って、高さがh1
区画6と高さがh2の区画7を外装材本体2に並べる組
み合わせ方と順序のバリエーションは豊富になり、外装
材本体2に設けられる横目地3の配列の順序は多様化す
ることから、外観の意匠性を向上させることができる。
【0031】また、高さがh1の区画6と高さがh2の区
画7のそれぞれの表面には、縦目地4が形成され、左右
に並ぶ縦目地4の間隔は不規則なものとなっている。従
って、外装材1に設けられた化粧目地によって区分され
る区画がより複雑なものとなり、外装材1の外観の意匠
性を高めることができる。
【0032】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、
適宜変更可能であることはもちろんである。例えば、本
実施の形態では、高さがh1の区画6と高さがh2の区画
7が外装材本体2の表面に形成される数N1(=n1+n
3+n5)、N2(=n2+n4+n6)は、それぞれ、(N
1=8、N2=7)に設定されているが、例えば、(N1
=5、N2=9)や(N1=9、N2=7)、また(N1
11、N2=5)などでもよい。要は、37=2×N1
3×N2((1)’式)を満たし、かつ、(2)’式お
よび(3)’式を満たすような、N1、N2であればよ
い。
【0033】また、外装材本体2の上下の長さHとし、
b=H/37としているが、bは外装材本体2の上下の
長さHを自然数aで除した値、b=H/aであればよ
く、a=37に限定されるものではない。
【0034】また、開口部5は、住宅の窓を形成する腰
高窓を例に挙げたが、腰高窓に限定されるものではな
く、ベランダなどへの出入り口となる掃出窓であっても
よいし、勝手口のドアが設けられる開口部としてもよい
し、地窓や天窓等が設けられるものとしてもよい。従っ
て、開口部5の下端から外装材の下端までの長さH
1は、H1=13bに限定されるものではなく、bの自然
数倍であればどのような長さであってもよい。同様に、
開口部5の上端から外装材の上端までの長さH2は、H2
=10bに限定されるものではなく、bの自然数倍であ
ればどのような長さであってもよい。要は、h1の自然
数倍とh2の自然数倍を適宜組み合わせて、それらを足
し合わせた長さになるように設計されていればよい。
【0035】また、h1=2b、h2=3bに設定されて
いるので、H1の長さやH2の長さが0または、2以上の
bの自然数倍の長さであれば、どのような長さでも、h
1とh2を適宜組み合わせることによって、(2)’式お
よび(3)’式を満たすことができる。しかし、h1
2b、h2=3bに限定されるものではなく、m1、m2
を互いに異なる自然数として、h1=b×m1、h2=b
×m2に設定されればよい。
【0036】また、本実施の形態では、外装材5をAL
C板としたが、ALC板に限定されるものではなく、サ
イディング材等のように、その表面に化粧目地が形成さ
れるものであればどのような外装材であってもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、上下に隣
り合う横目地により、外装材の表面が区分されてできる
区画のうち、少なくとも一つの区画の高さh1がh1=b
×m1に設定され、残りの区画の高さh2がh2=b×m2
に設定されている。m1とm2は互いに異なる自然数であ
るので、外装材の表面には互いに異なる2種類の高さの
区画が混在して設けられることになる。従って、横目地
の単調な配列の繰り返しを避けて、外装材の表面に変化
に富んだ化粧目地を形成することができ、外装材の外観
の意匠性を向上させることができる。
【0038】また、高さがh1である区画が外装材本体
に形成される数をN1、高さがh2である区画が外装材本
体に形成される数をN2とし、N1、N2をそれぞれ自然
数とすると、aは、 a=m1×N1+m2×N2・・・・・・(1) となっている。
【0039】つまり、H≧LCM(m1,m2)×bであ
る場合には、(1)式を満たすようなN1、N2の組み合
わせ方は何通りか考えることができる。また、高さがh
1の区画と高さがh2の区画の並べ方の順序がどのような
ものであっても、(1)式を満たすことができる。従っ
て、高さがh1の区画が外装材本体に形成される数N
1と、高さがh2の区画が外装材本体に形成される数N2
の組み合わせ方は多様になる。また、h1の高さの区画
とh2の高さの区画を外装材本体の表面に不規則な順序
で組み合わせることによって、横目地の単調な繰り返し
を避けることができる。このようにして、上下に隣り合
う横目地の間隔が変化に富み、外装材の意匠性を高める
ことができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1記載の
外装材において、前記外装材本体に形成された開口部の
下端から前記外装材本体の下端までの長さH1が、H1
1×n1+h2×n2に設定されている。このため、前記
開口部の下端に横目地が形成されることになり、前記開
口部の下端と横目地とを容易に合わせることができる。
【0041】また、H1≧LCM(m1,m2)×bであ
る場合には、H1=h1×n1+h2×n2を満たすn1とn
2の組み合わせ方は何通りか考えることができ、高さが
1の前記区画と、高さがh2の前記区画の並べ方の順序
はどのようなものであっても、H1=h1×n1+h2×n
2を満たすことができる。従って、開口部の下端から外
装材本体の下端までの間に、高さがh1の区画が形成さ
れる数n1と、高さがh2の区画が形成される数n2の組
み合わせ方が多様になる。また、h1の高さの区画とh2
の高さの区画を外装材本体の表面に不規則な順序で組み
合わせることによって、横目地の単調な繰り返しを避け
ることができる。このようにして、上下に隣り合う横目
地の間隔が変化に富み、外装材の意匠性を高めることが
できる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1記載の
外装材において、前記外装材本体に形成された開口部の
上端から前記外装材本体の上端までの長さH2が、H2
1×n3+h2×n4に設定されている。このため、前記
開口部の上端に横目地が形成されることになり、前記開
口部の上端と横目地とを合わせることができる。
【0043】また、H2≧LCM(m1,m2)×bであ
る場合は、H2=h1×n3+h2×n4を満たすn3とn4
の組み合わせは何通りかあり、高さがh1の前記区画
と、高さがh2の前記区画の並べ方の順序はどのような
ものであっても、H2=h1×n3+h2×n4を満たすこ
とができる。従って、開口部の上端から外装材本体の上
端までの間に、高さがh1の区画が形成される数n3と、
高さがh2の区画が形成される数n4の組み合わせ方が多
様になる。また、h1の高さの区画とh2の高さの区画を
外装材本体の表面に不規則な順序で組み合わせることに
よって、横目地の単調な繰り返しを避けることができ
る。このようにして、上下に隣り合う横目地の間隔は変
化に富み、外装材の意匠性を高めることができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1記載の
外装材において、前記外装材本体に形成された開口部の
下端から前記外装材本体の下端までの長さH1が、H1
1×n1+h2×n2に設定され、前記開口部の上端から
前記外装材本体の上端までの長さH2が、H2=h1×n3
+h2×n4に設定されている。従って、前記開口部の下
端および上端に横目地が形成されることになり、前記開
口部の下端および上端と、横目地の位置と、を容易に合
わせることができる。
【0045】また、H1≧LCM(m1,m2)×bであ
る場合には、H1=h1×n1+h2×n2を満たすn1とn
2の組み合わせ方は何通りかある。また、H2≧LCM
(m1,m2)×bである場合には、H2=h1×n3+h2
×n4を満たすn3とn4の組み合わせ方を何通りか考え
ることができる。また、高さがh1の前記区画と、高さ
がh2の前記区画の並べ方の順序はどのようなものであ
っても、H1=h1×n1+h2×n2およびH2=h1×n3
+h2×n4を満たすことができる。従って、n1、n2
3、n4の組み合わせ方が多様になり、また、h1の高
さの区画とh2の高さの区画を外装材本体の表面に不規
則な順序で組み合わせることによって、横目地の単調な
繰り返しを避けることができる。このようにして、上下
に隣り合う横目地の間隔が変化に富み、外装材の意匠性
を高めることができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4と同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求項1〜
4のいずれかに記載の外装材において、m1とm2が、m
1=2、m2=3に設定されているので、h1=2b、h2
=3bと表すことができる。従って、外装材の表面に、
高さh1が2bの区画と高さがh2の区画とが形成される
ので、横目地の配列の単調な繰り返しを避けることがで
きる。また、高さh1が2bの区画と高さh2が3bの区
画とを適宜組み合わせた長さと、前記外装材本体の上下
の長さH(=a×b)とが一致するようになっているの
で、外装材の表面に半端な区画が生じることがない。
【0047】また、外装材本体に開口部を設ける際に、
開口部の下端から外装材本体の下端までの長さH1と、
開口部の上端から外装材本体の上端までの長さH2は、
それぞれ0、または、bの2以上の自然数倍であればど
のような長さであっても、高さがh1の区画と高さがh2
の区画を適宜組み合わせることで、開口部の下端および
上端と横目地とを合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外装材の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 外装材 2 外装材本体 3 横目地 5 開口部 6 (高さがh1の)区画 7 (高さがh2の)区画

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装材本体と、この外装材本体の表面
    に、上下に所定間隔で形成された複数の横目地とを備え
    た外装材であって、 前記外装材本体の上下の長さをH、aを自然数、H/a
    をbとし、m1、m2を互いに異なる自然数とすると、 上下に隣り合う横目地により前記外装材の表面が区分さ
    れて形成される区画のうち、少なくとも一つの区画の高
    さのh1が、 h1=b×m1 に設定され、残りの区画の高さh2が、 h2=b×m2 に設定されていることを特徴とする外装材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外装材において、 前記外装材本体には開口部が形成されており、 この開口部の下端から前記外装材本体の下端までの長さ
    をH1とすると、 n1、n2を自然数として、 H1=h1×n1+h2×n2 に設定されていることを特徴とする外装材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の外装材において、 前記外装材本体には開口部が形成されており、 この開口部の上端から外装材本体の上端までの長さをH
    2とすると、 n3、n4を自然数として、 H2=h1×n3+h2×n4 に設定されていることを特徴とする外装材。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の外装材において、 前記外装材本体には開口部が形成されており、 この開口部の下端から前記外装材本体の下端までの長さ
    をH1とし、同開口部の上端から外装材本体の上端まで
    の長さをH2とすると、 n1、n2、n3、n4を自然数として、 H1=h1×n1+h2×n2 かつ H2=h1×n3+h2×n4 に設定されていることを特徴とする外装材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の外装材
    において、m1とm2がそれぞれ m1=2、m2=3 に設定されていることを特徴とする外装材。
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