JP2003013570A - 雨樋用取付け金具、およびそれに使用する止め金具 - Google Patents

雨樋用取付け金具、およびそれに使用する止め金具

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JP2003013570A
JP2003013570A JP2001197761A JP2001197761A JP2003013570A JP 2003013570 A JP2003013570 A JP 2003013570A JP 2001197761 A JP2001197761 A JP 2001197761A JP 2001197761 A JP2001197761 A JP 2001197761A JP 2003013570 A JP2003013570 A JP 2003013570A
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Shunichi Furusawa
俊一 古澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雪、氷柱等による荷重にも耐える充分な強度
を得し、設置作業効率を向上させることができる新規な
構造からなる雨樋用取付け金具、およびそれに使用する
新規な構造の止め金具を提供する。 【解決手段】 定着支持部2と、補強腕31の先端側所
定範囲を雨樋下面外側に添接可能な帯枠34とし、先端
側に係合鈎35を形成した樋受け腕部3とからなり、該
樋受け腕部帯枠34上の雨樋6に対し、樋受け腕部帯枠
34と同係合鈎35とに係止されて当該雨樋6の各側縁
上に跨り、同雨樋6を帯枠34上に挟着可能とするよう
にした止め金具5を組み合わせた雨樋用取付け金具であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、家屋の軒先に設置される雨
樋の取付け金具に関するものであって、特に、枯葉や埃
等の堆積や雪、氷柱等による荷重にも耐える充分な強度
を有すると共に、設置の際の作業効率を向上させること
ができる新規な構造からなる雨樋用取付け金具、および
それに使用する新規な構造の止め金具を提供しようとす
るものである。
【0002】
【従来の技術】我が国伝統の軸組工法に代表される木造
建築における屋根は、コンクリート造建築の陸屋根とは
違って、切り妻屋根や寄せ棟屋根に代表される如くに、
屋根葺き材料に適した屋根勾配に設定されていて、雨水
を軒先まで流下させ、雨樋を使って升まで誘導して効率
的に排水するよう設計されており、通常、木造建築の軒
先には、必ずといっていい程に樋受け金具を使って雨樋
が横設されていて、それがまた屋根景観の重要な要素に
もなることしから、雨樋は、軒先に正しく設置されてい
なければならない。
【0003】雨樋の設置は、図11の従前までの雨樋用
取付け金具の斜視図に示すように、帯状の金属板をプレ
ス成型することによって形成され、雨樋6の外側周壁下
面に沿って添設可能な半円弧状の帯枠34を有し、その
基端側を所定寸法分延伸させ、さらに下方に向けて折曲
したネジ結合用の定着用座板21を一体に形成する一
方、該帯枠34の先端部には、雨樋6の側縁部に対応す
る付近で外側に向けて折返し状に折曲された係合鈎35
を一体に形成してなる雨樋用取付け金具1を用いて行わ
れることが多く、図示しない軒先の垂木もしくは鼻隠し
に600mmあるいは900mmといった間隔を置いて
タッピンネジやボルト・ナット等で強固に取付けられた
複数の樋受け金具1,1,……上に雨樋6を掛け渡し状
に載置し、ステンレスワイヤー8や適宜防錆処理された
金属ワイヤー8を用い、帯枠34先端の係合鈎35と同
基端側とを結ぶようにして雨樋6を帯枠34上に繋着、
固定するのが一般的な取付け構造とされてきた。
【0004】このような従前までの一般的な樋受け金具
1は、定着用座板21に対する帯枠34の形成角度が予
め固定されてしまっており、勾配を異にするどんな屋根
にでも対応可能なものとはなっておらず、そのため、数
種類の角度に設定された樋受けけ金具1を予め準備して
おき、設置対象となる家屋の垂木や鼻隠し板の傾斜角度
に応じて最適な角度の樋受け金具1を選択して使用する
か、そのような事前の準備はしないまま、必要に応じて
現場において樋受け金具1に曲げ加工を加え、最適な取
付け角度に調整しながら使用する等、雨樋の取付け作業
には、長年に渡って培った熟練と多大な労力とを要する
ものとなっていた。
【0005】こうした雨樋の取付け作業の繁雑さを解消
しようとする技術には、例えば特開平9−317105
号公報に示される「軒樋支持具」や、特開平8−165
764号公報に開示された「軒樋取付具」等が既に開発
されており、それらは何れも取付けの現場で特別な加工
を施すことなく簡単な調整作業によって雨樋の取付け角
度を調節できるように構成されたものとなっている。し
かしながら、何れも専用に設計された特殊形状の雨樋を
使用する必要があり、したがって、従前から一般に広く
普及していて安価に入手できる半円筒形状の雨樋を使用
することができないという難点を有するものであった。
【0006】そのため、このような課題を解消して半円
筒形の雨樋でも角度調節可能に取り付けることが可能に
なるようにしようとする「半円状雨樋吊り具」が、特開
平11−350676号公報に開示されており、この雨
樋吊り具によれば、図11に示してあるような従前まで
の雨樋用取付け金具1に使用されてきた金属ワイヤーに
よる固定を廃止し、雨樋6の取付け位置を自在に調節で
きるようになっている。
【0007】こうした事例に代表されているとおり、樋
受け金具に関する技術は、主としてその取付け角度を調
節可能とする技術を中心に開発されてきた経緯があり、
排水効率および取付け外観だけに注目が集っていた感が
あったものの、その割りには構造が複雑で部品点数も多
く、割り高についてしまうものが多く、しかも積雪荷重
を考慮に入れていないものが殆どで、積雪や氷柱によっ
て簡単に変形ないし破損してしまう上、一旦破損してし
まった雨樋は簡単に修繕できないために、結局全てを交
換することとなって多大な出費を強いられてしまうとい
った事態に陥ることとなっていた。
【0008】この発明は、以上のような状況、特に毎年
のように豪雪に見舞われる地域においては、雨樋の破損
による経済的な負担が大きいことに鑑み、積雪荷重に対
する耐久性に配慮すると共に、雨樋の取付け作業性にも
秀れた降雪地帯向けの樋受け金具の実現化ができないも
のかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長
期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してき
た結果、今回、遂に新規な構造からなる樋受け金具、お
よびそれに使用する新規な構造の止め金具を完成するこ
とに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発
明を代表する幾つかの実施例と共に、その構成を詳述し
ていくこととする。
【0009】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明の雨樋用取付け
金具は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、軒先の垂木、鼻隠し板等に取り付け可能とした定
着用座板を有する定着支持部と、該定着支持部から前方
に補強腕を延伸形成すると共に、当該補強腕の先端側所
定範囲を雨樋下面外側に横断状に添接可能な形状の帯枠
とし、少なくとも帯枠先端側に雨樋固定用の係合鈎を形
成した樋受け腕部とからなり、該樋受け腕部帯枠上に嵌
合状とした雨樋に対しては、樋受け腕部帯枠と同係合鈎
とに係止されて当該雨樋の各側縁上に跨り、同雨樋を帯
枠上に挟着可能とするようにしたスナップ状の止め金具
を組み合わせてなる構成を要旨とする雨樋用取付け金具
である。
【0010】この基本的な構成からなる雨樋用取付け金
具を、より具体的な構成のものとして示すと、軒先の垂
木、鼻隠し板等に取り付け可能とした定着用座板から略
垂直状前方に角度調節用フランジを延伸形成して定着支
持部とする一方、該定着支持部の角度調節用フランジに
支持されて適宜角度に固定可能となるようにした補強腕
の上端縁に、雨樋下面外側に横断状に添接可能な形状の
帯枠を一体化すると共に、該帯枠の両端側であって雨樋
の両側縁に対応する箇所に夫々雨樋固定用の係合鈎を形
成して樋受け腕部とした上、当該定着支持部に所定角度
で固定された樋受け腕部の帯枠上に嵌合状とした雨樋に
対しては、樋受け腕部帯枠の係合鈎に係止されて当該雨
樋の各側縁上に跨り、同雨樋を帯枠上に挟着可能とする
ようにしたスナップ状の止め金具を組み合わせるように
した雨樋用取付け金具であるということができる。
【0011】さらに具体的な構成で示すならば、この発
明は、軒先の垂木、鼻隠し板等に取り付け可能な定着用
座板、および該定着用座板から略垂直状前方に延伸し、
上端寄り適所には角度調節用軸着孔が、またそれより所
定距離下方の、該角度調節用軸着孔を中心とする所定半
径の円周上であって、定着用座板から次第に遠くなる適
宜複数箇所の夫々には角度調節用装着孔が穿設された角
度調節用フランジからなる定着支持部とする一方、雨樋
下面外側に横断状に添接可能な形状を有し、雨樋の両側
縁に対応する両端の夫々に雨樋固定用の係合鈎を形成し
た帯枠、および該帯枠下側外側から略垂直状下方に延伸
すると共に、少なくとも基端側の上下幅が、前記定着支
持部の角度調節用フランジの上下幅に相当するように形
成され、同角度調節用フランジの角度調節用軸着孔と角
度調節用装着孔とに対応させて組合せ軸着孔と組合せ装
着孔とが穿設された補強板からなる樋受け腕部とした
上、当該定着支持部に所定角度で固定された樋受け腕部
の帯枠上に嵌合状とした雨樋に対しては、樋受け腕部帯
枠の係合鈎に係止されて当該雨樋の各側縁上に跨り、同
雨樋を帯枠上に挟着可能とするようにしたスナップ状の
止め金具を組み合わせるようにした構成からなる雨樋用
取付け金具ということなる。
【0012】また、同様に、軒先の垂木、鼻隠し板等に
取り付け可能な定着用座板、および該定着用座板から略
垂直状前方に延伸し、上端寄り適所には角度調節用軸着
孔が、またそれより所定距離下方の、該角度調節用軸着
孔を中心とする複数の所定半径の円周上であって、定着
用座板から次第に遠くなる適宜複数箇所の夫々には角度
調節用装着孔が穿設された角度調節用フランジからなる
定着支持部とする一方、雨樋下面外側に横断状に添接可
能な形状を有し、雨樋の両側縁に対応する両端の夫々に
雨樋固定用の係合鈎を形成した帯枠、および該帯枠下側
外側から略垂直状下方に延伸すると共に、少なくとも基
端側の上下幅が、前記定着支持部の角度調節用フランジ
の上下幅に相当するように形成され、同角度調節用フラ
ンジの角度調節用軸着孔と該角度調節用軸着孔を中心と
する複数の所定半径の円周上に配置された角度調節用装
着孔とに対応させて組合せ軸着孔と該組合せ軸着孔を中
心とする複数の所定半径の円周上に互いに適宜間隔を隔
てて配置された組合せ装着孔とが夫々穿設された補強板
からなる樋受け腕部とした上、当該定着支持部に所定角
度で固定された樋受け腕部の帯枠上に嵌合状とした雨樋
に対しては、樋受け腕部帯枠の係合鈎に係止されて当該
雨樋の各側縁上に跨り、同雨樋を帯枠上に挟着可能とす
るようにしたスナップ状の止め金具を組み合わせてなる
構成の雨樋用取付け金具も包含している。
【0013】そしてまた、軒先の垂木、鼻隠し板等に取
り付け可能な定着用座板、および該定着用座板から略垂
直状前方に延伸し、上端寄り適所には角度調節用軸着孔
が、またそれより所定距離下方の、該角度調節用軸着孔
を中心とする所定半径の円周上であって、定着用座板か
ら次第に遠くなる適宜複数箇所の夫々には角度調節用装
着孔が穿設された角度調節用フランジからなる定着支持
部とする一方、雨樋下面外側に横断状に添接可能な形状
を有し、雨樋の両側縁に対応する両端の夫々に雨樋固定
用の係合鈎を形成した帯枠、および該帯枠下側外側から
略垂直状下方に延伸すると共に、少なくとも基端側の上
下幅が、前記定着支持部の角度調節用フランジの上下幅
に相当するように形成され、同角度調節用フランジの角
度調節用軸着孔と角度調節用装着孔とに対応させて組合
せ軸着孔と組合せ装着孔とが穿設された補強板からなる
樋受け腕部とし、少なくとも角度調節用軸着孔とこれに
対応する組合せ軸着孔とを、ボルトやネジとナットある
いはリベット等の連結金具で回動可能に軸着状に連結さ
れたものとした上、当該定着支持部に、角度調節用装着
孔とこれに対応させた何れかの組合せ装着孔とを、ボル
トやネジとナットあるいはリベット等の連結金具で固着
状に連結することにより、所定角度で固定された樋受け
腕部の帯枠上に嵌合状とした雨樋に対しては、樋受け腕
部帯枠の係合鈎に係止されて当該雨樋の各側縁上に跨
り、同雨樋を帯枠上に挟着可能とするようにしたスナッ
プ状の止め金具を組み合わせてなる雨樋用取付け金具も
包含される。
【0014】この発明の雨樋用取付け金具は、定着用座
板を有する定着支持部と、補強腕および先端側に係合鈎
を形成した帯枠を有する樋受け腕部とからなるものであ
って、定着支持部は、家屋軒先の垂木や鼻隠し板に対し
て、雨樋の下側外周面を支持する樋受け腕部を所定角度
に固定的に取り付け、支持する機能を果たすものであっ
て、垂木や鼻隠し板に接合、固着可能な装着座を有する
と共に、樋受け腕部を一体に形成するか、あるいは樋受
け腕部が別体であり、適宜角度で一体化することが可能
な装着構造を備えたものとしなければならず、後述する
ような定着用座板および角度調節用フランジを備えた構
造とするのが望ましい。
【0015】定着用座板は、雨樋用取付け金具自体を住
宅軒先の垂木や鼻隠し板等に対して固定的に取り付け、
支持可能とする機能を果たすものであり、垂木や鼻隠し
板に対して複数本の木工用ネジやタッピンネジ等によっ
て固着されるものや、予め垂木や鼻隠し板に対して下孔
を形成しネジとナット、リベット等を用いて固着可能と
する構造とすることが可能であって、樋受け腕と一体的
に形成することが可能である外、樋受け腕と別体に形成
して樋受け腕の支持角度を所定範囲内で自由に変更、調
節できるよう構成したものとするのが望ましいといえ
る。
【0016】角度調節用フランジは、定着用座板に対し
て、別体に形成された樋受け腕部補強腕を所定角度に調
節、支持可能とする機能を果たすものであって、上部、
上下中間部または下部の何れかに角度調節用の軸着構造
を形成し、軸着構造を設けていないそれ以外の下部、上
下中間部または上部の何れか一箇所もしくは複数箇所に
角度調節用の装着構造を設け、該角度調節用の軸着構造
を中心に樋受け腕部補強腕の取付け姿勢を角度調節可能
な構造とし、角度調節用の装着構造のみ、または角度調
節用の装着構造および角度調節用の軸着構造の夫々を固
定して一体的に支持する構造としなければならず、定着
用座板から略垂直状前方に延伸された平板状であって、
上端寄り適所に角度調節用軸着孔を、それより所定距離
下方の、角度調節用軸着孔を中心とする所定半径の円周
上の複数適所に角度調節用装着孔を夫々穿孔した構造と
することができる外、角度調節用軸着孔および角度調節
用装着孔の夫々にナットを形成または固着して、ネジや
ボルトを螺着可能な構造とすることが可能である。
【0017】角度調節用軸着孔は、角度調節用フランジ
に対して樋受け腕部の補強板を少なくとも所定角度範囲
内で回動自在に軸着可能とし、樋受け腕部組合せ軸着孔
を軸着して雨樋を充分な強度で支持可能とする機能を果
たすものであって、軒先の前後方向に複数形成して樋受
け腕部の取付け位置を水平方向に移動、調節可能とした
り、上下方向に複数形成して樋受け腕部の取付け位置を
上下に移動、調節できる構造とすることができ、ボルト
やネジとナットあるいはリベット等の連結金具を用いて
簡単に充分な強度で連結できるものとするのが望まし
い。
【0018】角度調節用装着孔は、角度調節用フランジ
に対して樋受け腕部の補強板を所定角度範囲内の何れか
適所に固定可能とし、雨樋を充分な強度で支持可能とす
るよう樋受け腕部組合せ装着孔を固着する機能を果たす
ものであり、角度調節用軸着孔を中心とする所定半径の
円周上に点在する如く穿設しなければならず、必要に応
じて角度調節用軸着孔を中心とする複数の所定半径の円
周上に点在するよう穿孔するのが望ましく、また半径の
異なる円周上に位置する角度調節用装着孔同士が、互い
に充分な間隔を隔てるよう各円周方向に交互に配置され
た構造のものにすると極めて好都合のものとなる。
【0019】樋受け腕部は、固定支持部に支持されて雨
樋の下面外側を所定の角度姿勢を維持するよう充分な強
度で受け止め支持する機能を果たすものであって、雨樋
の下面外側を横断状に支持可能な帯枠と、該帯枠の下側
に延伸されて補強する補強腕とを有するものとしなけれ
ばならず、定着支持部に対して一体的に設けることがで
きる外、定着支持部とは別体に形成し、その先端側を上
下方向に揺動可能として雨樋の支持角度を適宜範囲内で
調節可能とする構造とすることが可能であって、別体に
形成した場合には、雨樋を設置する作業の際に、定着支
持部と組み合わせて一体化するか、あるいは回動操作の
中心となる軸着構造を予め設けておいて、雨樋を設置す
るときに、軒先の垂木や鼻隠し板の角度に応じて適宜角
度調節を行った後、軸着構造の回動を固着状として取り
付けるようにしたものとすることができる。
【0020】補強板は、樋受け腕部の一部を形成して帯
枠の下側強度を補強する機能を果たすものであり、帯枠
の下側に熔接、鑞付け、ネジ止め、リベット、その他の
連結構造によって一体に形成したものとすることができ
る外、一枚の金属板をプレス成型して一体に形成したも
のとすることが可能であり、必要強度に応じて複数枚設
けたり、軽量化のための肉抜き孔を形成してなるものと
することができ、また、その材質も硬質合成樹脂からな
るものとして形成するようにすることも勿論可能である
ことは言うまでもない。
【0021】組合せ軸着孔は、定着支持部の角度調節用
軸着孔に軸着されて樋受け腕部全体を定着支持部に対し
て上下方向に揺動自在に支持し得るようにする機能を果
たすものであり、補強板の上側に配置されるべきであっ
て、雨樋(帯枠)の支持角度を決定した後には、軸回り
の回動を阻止すると共に、定着支持部と樋受け腕部との
連結を強化するために固着状とすることができる構造と
し、ボルト、ネジおよびナットあるいはリベット等の比
較的簡単に連結、固着可能な連結金具を利用可能な形
状、寸法に穿孔されたものとするのが望ましい。
【0022】組合せ装着孔は、定着支持部の角度調節用
装着孔に連結されて、樋受け腕部全体を所望する角度に
固定的に支持する機能を果たすものであって、組合せ軸
着孔を中心とする所定半径の円周上に配置されたものと
し、組合せ軸着孔を中心に樋受け腕部を揺動操作したと
きに、定着支持部に複数形成された角度調節用装着孔の
全てに対応させるようにすることが可能であり、角度調
節用装着孔の何れか一個を選択して固着状に連結できる
構造としなければならず、角度調節用装着孔が、角度調
節用軸着孔を中心とする半径の異なる複数の円周上に形
成されている場合には、それに対応して、組合せ軸着孔
を中心とする同様に半径の異なる複数の円周上に少なく
とも各一個の組合せ装着孔を穿孔すべきであり、組合せ
軸着孔と同様にボルト、ネジおよびナットあるいはリベ
ット等の比較的簡単に連結、固着可能な連結金具を使用
可能な形状、寸法に穿孔するようにするのが望ましいと
いえる。
【0023】帯枠は、樋受け腕部の先端側上部に、雨樋
の外側周壁の下側を所定幅の横断状となる帯状面積で受
け止め支持する機能を果たすものであり、補強腕による
支持力と雨樋に加わる荷重との双方を受け止めることが
できる程度の充分な強度を有するものとしなければなら
ず、少なくとも先端側には雨樋の縁部を繋着する止め金
具の装着に好適な係合鈎を形成したものとしなければな
らず、望ましくは、雨樋の縁部に対応する両端側の夫々
に同様の係合鈎が対をなすように形成したものとすべき
である。
【0024】
【関連する発明】上記した雨樋用取付け金具に関連し、
この発明には雨樋用取付け金具に好適に使用可能とする
止め金具を包含しており、その基本的な構成は次のとお
りのものである。即ち、雨樋下面外側に横断状に添接可
能な帯枠の、雨樋の側縁に対応する端部に形成された雨
樋固定用の係合鈎に係合可能な略U字型状の係合用枠状
部を有し、該係合用枠状部の左右両端から延伸され、雨
樋の細管状に成型された側縁上部の外側から内側に沿っ
て嵌着可能な左右一対の嵌着用枠状部を設け、左右の嵌
着用枠状部の各先端部から所的角度で略平行状に延伸さ
れ、雨樋の側縁部への嵌着および離脱の操作を可能とす
る操作用レバー部を設けてなるようにした構成を要旨と
する、前記したこの発明の雨樋用取付け金具に使用可能
とする止め金具である。
【0025】この基本的な構成からなる止め金具を、さ
らに具体的な構成のものとして示すならば、一本の金属
棒を折曲加工することによってその金属棒の略中央部
に、雨樋下面外側に横断状に添接可能な帯枠の、雨樋の
側縁に対応する端部に形成された雨樋固定用の係合鈎に
係合可能な略U字型状の係合用枠状部を形成し、該係合
用枠状部の左右両端側部分を、雨樋の細管状に成型され
た側縁上部の外側から内側に沿って嵌着可能な左右一対
の嵌着用枠状部とするよう折曲し、左右の嵌着用枠状部
の各先端部を所的角度で略平行状に延伸させ、雨樋の側
縁部への嵌着および離脱の操作を可能とする操作用レバ
ー部とするよう成型してなる構成の止め金具であるとい
うことができる。
【0026】また、同様に無端状の金属棒を折曲加工す
ることによってその無端状の金属棒の中途部に、雨樋下
面外側に横断状に添設可能な帯枠の、雨樋の側縁に対応
する端部に形成された雨樋固定用の係合鈎に係合可能な
略U字型状の係合用枠状部を形成し、さらに該係合用枠
状部の左右両側を折曲して、雨樋の細管状に成型された
側縁上部の外側から内側に沿って嵌着可能な左右一対の
嵌着用枠状部を形成した上、左右の嵌着用枠状部の先端
側を雨樋の側縁部への嵌着および離脱の操作を可能とす
る閉塞型平行状の操作用レバー部に形成してなる構成か
らなる止め金具ということもできる。
【0027】止め金具は、上述のように棒体を適宜形状
に折曲した形状としたが、必ずしもこれに限定される訳
ではなく、同様の構成を有する合成樹脂製の鈎ブロック
状のものや金属板を加工して形成したものとすることが
可能であって、例えば、係合鈎に係合可能な係合用枠状
部を確保すれば、嵌着用枠状部および操作用レバー部を
連続する板状に形成することが可能である。つまり、長
方形の板部材の一端側を中央側を切り離した舌片状に打
ち抜き、該舌片を同一端側に丸めて管状の係合用枠状部
を形成し、その開口部に帯枠係合鈎を係合可能な形状と
した上、中央から他端側の平板部を断面略Z字型に折曲
し、中途部を嵌着用枠状部、他端部を操作用レバー部に
形成したものとすることが可能となる。以下、代表的な
幾つかの実施例を取り上げ、上記したとおりの構成から
なるこの発明の雨樋用取付け金具、およびそれに使用す
る止め金具がより明確に把握できるよう、その構造につ
いて詳述していくこととする。
【0028】
【実施例1】図1の雨樋用取付け金具の組み立て構造の
斜視図、図2の雨樋用取付け金具の角度調節構造の斜視
図、図3の垂直な鼻隠し板に取り付けた雨樋用取付け金
具の側面図、図4の傾斜した鼻隠し板に取り付けた雨樋
用取付け金具の側面図、および図5の止め金具の取付け
状態の斜視図に示してある事例は、プレス加工によって
形成された定着支持部2と、該定着支持部2とは別体に
形成された樋受け腕部3とを組み合わせて雨樋の取付け
角度を調節可能となるようにした構成からなる、この発
明に包含される雨樋用取付け金具1として最も代表的な
実施例を示すものである。
【0029】雨樋用取付け金具1は、金属板から打ち抜
かれてなる所定上下寸法の長方形平板状であり、上端側
3箇所、下端側1箇所の夫々に肉厚方向に貫通する取着
孔を穿孔してなる定着用座板21、および該定着用座板
21の側縁部を前方に向けて折曲、延伸させて角度調節
用フランジ22を形成した定着支持部2を有し、角度調
節用フランジ22の上端側には水平厚み方向に角度調節
用軸着孔23を穿孔したものとなっており、角度調節用
フランジ22の前方に向けて延伸された下端側付近の角
度調節用軸着孔23の下方には、該角度調節用軸着孔2
3を中心とする互いに異なる所定半径r1,r2の2つ
の同心円周上であって、互いに上下および前後に充分な
距離を隔てた合計4箇所に、夫々水平肉厚方向に貫通す
る角度調節用装着孔24,24,……を形成したものと
なっている。
【0030】前記樋受け腕部3は、定着支持部2角度調
節用フランジ22の上下幅に相当する基端上下幅に設定
され、先端側程上下幅寸法を狭くするよう形成した板状
であり、その側壁面には軽量化のための貫通孔を適宜穿
孔した補強腕を形成する補強板31を設け、該補強板3
1上縁部に沿って雨樋6の外周側下面に横断状に接合可
能な湾曲形状とした帯状をなし、その両端部には、雨樋
6の両縁部に対応する付近で外側に向けて折返し状とし
た係合鈎35,35を形成した帯枠34が一体に熔接さ
れたものとしてある。
【0031】また、補強板31の基端側上部の定着支持
部2角度調節用軸着孔23に対応する箇所には、同角度
調節用軸着孔23に同心状となる組合せ軸着孔32を穿
孔したものとする一方、組合せ軸着孔32下方の補強板
31下端付近には、定着支持部2角度調節用装着孔2
4,24,……の2個の半径の異なる円周r1,r2上
の双方に対応する一箇所ずつに、各一個ずつの組合せ装
着孔33,33を穿孔し、樋受け腕部3の角度調節の際
には、4個の角度調節用装着孔24,24,……の中の
何れか1個が、組合せ装着孔33,33の何れか一方に
同心状となるよう配置可能な構造としている。
【0032】
【実施例2】図5の止め金具の取付け状態の斜視図、図
6の形状の異なる止め金具の取付け状態の斜視図、およ
び図9の形状の異なる止め金具の取付け作業の斜視図に
示される事例は、この発明に包含される止め金具5の幾
つかの実施例を示すものであり、何れも樋受け腕部3帯
枠34の係合鈎35に掛着させて雨樋6の側縁部をスナ
ップ状に固定可能とするよう構成されたものである。
【0033】図5中の止め金具5は、無端状金属棒の一
部を帯枠34係合鈎35に係合可能な幅寸法に折曲した
略U字型状の係合用枠状部51に形成し、該係合用枠状
部51の左右側を、細管状に曲げられた雨樋6の側縁部
を回り込むように折曲して嵌着用枠状部52,52を形
成すると共に、各嵌着用枠状部52,52の先端側を平
行な直線状に延伸状として操作用レバー部53を形成す
るようにしたものとなっている。
【0034】また、図6の止め金具5は、一本の金属棒
の略中央部をU字型状の係合用枠状部51とするよう折
曲し、該係合用枠状部51の左右側部分を、細管状に曲
げられた雨樋6の側縁部を回り込む嵌着用枠状部52,
52とするように折曲し、さらに、各嵌着用枠状部5
2,52の端部側を平行状に延伸させ、突端部を互いに
無端状とするよう突き合わせて始末した操作用レバー部
53,53とした構造となっている。
【0035】さらにまた、図9の止め金具5は、図6に
示したものと基本的に同様の構造を有するものの、従前
からの雨樋用取付け金具に対しても採用可能となるよう
にしたものの代表的な事例によるものであり、左右の嵌
着用枠状部52,52の端部側を平行状に延伸させ、突
端部を下側に向けて丸めるように折り曲げて始末した操
作用レバー部53,53とした構造としたものである。
【0036】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明の雨樋用
取付け金具1は、図1ないし図4に示すように、家屋軒
先の鼻隠し板7に取り付け可能であり、定着支持部2の
定着用座板21を、その上三箇所および下一箇所の取着
孔にタッピングネジを用いて鼻隠し板7に固着させ、そ
の角度調節用フランジ22に樋受け腕部3補強板31の
基端側を重ね合わせるようにして角度調節用軸着孔23
と組合せ軸着孔32とを同心状に配置させ、ネジ41と
ナット42とからなる連結金具4で軸着したものとし
て、定着支持部2に対する樋受け腕部3の取付け角度
を、図3や図4に示すとおりに調節した後、最適と判断
された位置に最も近い角度調節用装着孔24と組合せ装
着孔33とを同心状に重ね、ネジ41およびナット42
である連結金具4を用いて位置決め、結合した上で、再
度、前記角度調節用軸着孔23および組合せ軸着孔32
の連結金具4を締め付けて確実に一体化させたものとす
る。
【0037】こうした同様の作業を鼻隠し板7に沿って
複数回に渡って行い、複数の雨樋用取付け金具1,1,
……を設置した後、帯枠34,34,……の上側に半円
筒形状の雨樋6を載置状とした上、図5の止め金具の取
付け作業の斜視図、図7の止め金具の取付け作業の側面
図、および図8の設置を完了した雨樋用取付け金具の側
面図に示すように、帯枠34の前後端係合鈎35,35
の夫々に、雨樋6外側から止め金具5係合用枠状部51
を係合させ、操作用レバー部53を雨樋6内側に向けて
回動状に操作すれば、弾性を有する嵌着用枠状部52,
52が、雨樋6側縁部に形成された細管状を乗り越えて
嵌着状となり、雨樋6の両側縁部を帯枠34係合鈎3
5,35に繋着状に装着するものとなる。
【0038】なお、図5および図6に示される止め金具
5は、従前までの雨樋用取付け金具1の帯枠34にも好
適に繋着可能であり、さらに、図9に示したように左右
の操作用レバー部53,53および嵌着用枠状部52,
52の間が開放した止め金具5は、図10の従来型の雨
樋用取付け金具に装着した止め金具の側面図に示すよう
に、既に帯枠34上に雨樋6が載置されている従来型の
雨樋用取付け金具1であっても、左右の操作用レバー部
53,53間を通じて雨樋用取付け金具1基端側に装着
することが可能となるものである。
【0039】
【効果】以上のとおり、この発明の雨樋用取付け金具に
よれば、補強腕を有する樋受け腕部が、帯枠の下側部分
を補強するので、積雪や氷柱等によって雨樋に過大な力
が加わった場合であっても不用意に破損してしまうこと
を阻止することができる上、もし破損してしまった場合
であっても、止め金具によって帯枠に対して雨樋をスナ
ップ状に取り付けることができることから、従前までの
金属ワイヤーを用いて繋着する取付け作業に比較し、格
段に作業効率を向上させることができるものとなり、豪
雪の発生等によって地域の住宅が一斉に被害を受けてし
まったようなときでも、雨樋の交換やその取付け作業に
手間取ることがなくなり、しかも一般に広く市販されて
いる半円筒形状の雨樋をそのまま使用できるので、迅速
且つ廉価な設置を実現できるという秀れた特徴が得られ
るものである。
【0040】さらに、この発明の雨樋用取付け金具が、
住宅軒先側に設置する定着支持部と、該定着支持部に対
して適宜角度調節した後に固着可能な樋受け腕部とから
構成されるものにあっては、各住宅の垂木や鼻隠し板の
角度に応じて適宜角度調節を行い、雨樋を所望角度に簡
単に設置することが可能となるので、角度に応じた複数
種類の雨樋用取付け金具を準備する必要が一切なくな
り、単一種類の雨樋用取付け金具で全ての家屋の屋根に
対応可能となることから、在庫管理や発注の手間を省い
て経費の節減と工期の短縮とを達成することができると
いう大きな効果を発揮するものとなる。
【0041】また、この発明に包含される止め金具を使
用すれば、この発明の雨樋用取付け金具は固よりのこ
と、従来型の雨樋用取付け金具であっても、簡単且つ迅
速にワンタッチで雨樋を固定することができることか
ら、従前の金属ワイヤーを複数回に渡って巻き掛けるよ
うにして縛り上げ、固着する場合に比較して、一切の工
具を必要とせずに確実で速やかな作業が実現できるもの
となり、また、取外し作業においても工具を使用するこ
となく素手で簡単に外し取ることができることから、風
雨や積雪等の厳しい天候の中、高所で行わなければなら
ないような厳しい作業環境下でも雨樋の取付け作業を極
めて安全且つ容易に実施することができるという有利な
効果が得られるものとなる。
【0042】特に、実施例に説明した雨樋用取付け金具
1は、上記した特徴に加え、定着支持部2の角度調節用
フランジ22と、樋受け腕部3の補強板31とを重ね合
わせて適宜角度調節を行った上、角度調節用軸着孔23
には組合せ軸着孔32を、角度調節用装着孔24には組
合せ装着孔33を夫々対応させてネジ41,41とナッ
ト42,42を装着して双方を一体的に固着する構造と
したので、豪雪地帯であっても充分な支持強度で雨樋6
を支持することができると共に、雨樋6の支持角度を自
在に変更、調節することができるという利点が得られる
ものとなっている。
【0043】さらに、角度調節用フランジ22に角度調
節用軸着孔23を中心とする半径r1,r2の異なる2
つの円周上に点在状とするよう4個の角度調節用装着孔
24,24,……を配置する一方、補強板31にはこれ
らに対応可能な2個の組合せ装着孔33,33を形成す
るようにしてあることから、角度調節用装着孔24,2
4,……同士が適度な間隔を隔てて配置され、充分な強
度確保と細かな角度調節とを実現可能にすることができ
るという利点も有しており、しかも帯枠34前後端の夫
々に係合鈎35,35を形成してあって、両端共に、図
5の閉塞型および図9の開放型何れのタイプの止め金具
5,5を利用しても雨樋6の嵌着が可能となり、取付け
作業性を一段と向上することができるという極めて実用
的な効果を発揮するものとなっている。
【0044】また、この発明に包含される止め金具5の
中、操作用レバー部53,53間を開放させて開放型と
してなる止め金具5によれば、既に雨樋を載置、嵌合状
とした従来型の雨樋用取付け金具の基端側にあっても簡
単に装着して使用することが可能となることから、既に
広く普及している一般的な雨樋用取付け金具に対しても
利用することができることとなって、この発明の雨樋用
取付け金具に限定、使用するだけのものに止まらず、従
前からの雨樋を含む広い範囲の雨樋に対応可能となっ
て、その取付け作業効率を大幅に改善することができる
ものになるという秀れた特徴を有するものとなる。
【0045】叙述の如く、この発明の雨樋用取付け金
具、およびそれに使用する止め金具は、その新規な構成
によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、
製造も容易であって、従前からの角度調節型の雨樋取付
け金具の単価に比較して遥かに経済的なものとすること
ができる上、設置作業の効率自体も大幅に高めることが
できることから、工費の削減と工期の短縮とに大いに役
立つものになると共に、経験の少ない作業者であっても
正確な取付けができる上、積雪や氷柱の発生による過大
な荷重にも十分耐え得る耐久性のあるものとなることか
ら、豪雪によって毎年のように被害を受ける地域の住民
からは勿論のこと、その被害に迅速な対応を求められる
外装業者や、それを含む建築業界において高く評価さ
れ、広範に渡って利用、普及していくものになると予想
される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の雨樋用取付け金具、およびそれに使
用する止め金具の技術的思想を具現化した代表的な実施
例を示すものである。
【図1】分解状態にある雨樋用取付け金具を示す斜視図
である。
【図2】雨樋用取付け金具の構造を示す斜視図である。
【図3】垂直な鼻隠し板への取り付け作業を示す側面図
である。
【図4】傾斜した鼻隠し板への取り付け作業を示す側面
図である。
【図5】止め金具の取付け作業を示す斜視図である。
【図6】形状の異なる止め金具の取付け作業を示す斜視
図である。
【図7】止め金具の装着作業を示す側面図である。
【図8】止め金具の装着を終えた雨樋用取付け金具を示
す側面図である。
【図9】さらに形状の異なる止め金具の取付け作業を示
す斜視図である。
【図10】止め金具を従来の雨樋用取付け金具に使用し
た例を示す側面図である。
【図11】従来の雨樋用取付け金具の設置構造を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 雨樋用取付け金具 2 定着支持部 21 同 定着用座板 22 同 角度調節用フランジ 23 同 角度調節用軸着孔 24 同 角度調節用装着孔 r1 同 所定半径の円周 r2 同 所定半径の円周 3 樋受け腕部 31 同 補強腕(補強板) 32 同 組合せ軸着孔 33 同 組合せ装着孔 34 同 帯枠 35 同 係合鈎 4 連結金具 41 同 ネジ 42 同 ナット 5 止め金具 51 同 係合用枠状部 52 同 嵌着用枠状部 53 同 操作用レバー部 6 雨樋 7 鼻隠し板 8 ワイヤー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒先の垂木、鼻隠し板等に取り付け可能
    とした定着用座板を有する定着支持部と、該定着支持部
    から前方に補強腕を延伸形成すると共に、当該補強腕の
    先端側所定範囲を雨樋下面外側に横断状に添接可能な形
    状の帯枠とし、少なくとも帯枠先端側に雨樋固定用の係
    合鈎を形成した樋受け腕部とからなり、該樋受け腕部帯
    枠上に嵌合状とした雨樋に対しては、樋受け腕部帯枠と
    同係合鈎とに係止されて当該雨樋の各側縁上に跨り、同
    雨樋を帯枠上に挟着可能とするようにしたスナップ状の
    止め金具を組み合わせるようにしたことを特徴とする雨
    樋用取付け金具。
  2. 【請求項2】 軒先の垂木、鼻隠し板等に取り付け可能
    とした定着用座板から略垂直状前方に角度調節用フラン
    ジを延伸形成して定着支持部とする一方、該定着支持部
    の角度調節用フランジに支持されて適宜角度に固定可能
    となるようにした補強腕の上端縁に、雨樋下面外側に横
    断状に添接可能な形状の帯枠を一体化すると共に、該帯
    枠の両端側であって雨樋の両側縁に対応する箇所に夫々
    雨樋固定用の係合鈎を形成して樋受け腕部とした上、当
    該定着支持部に所定角度で固定された樋受け腕部の帯枠
    上に嵌合状とした雨樋に対しては、樋受け腕部帯枠の係
    合鈎に係止されて当該雨樋の各側縁上に跨り、同雨樋を
    帯枠上に挟着可能とするようにしたスナップ状の止め金
    具を組み合わせるようにしたことを特徴とする雨樋用取
    付け金具。
  3. 【請求項3】 軒先の垂木、鼻隠し板等に取り付け可能
    な定着用座板、および該定着用座板から略垂直状前方に
    延伸し、上端寄り適所には角度調節用軸着孔が、またそ
    れより所定距離下方の、該角度調節用軸着孔を中心とす
    る所定半径の円周上であって、定着用座板から次第に遠
    くなる適宜複数箇所の夫々には角度調節用装着孔が穿設
    された角度調節用フランジからなる定着支持部とする一
    方、雨樋下面外側に横断状に添接可能な形状を有し、雨
    樋の両側縁に対応する両端の夫々に雨樋固定用の係合鈎
    を形成した帯枠、および該帯枠下側外側から略垂直状下
    方に延伸すると共に、少なくとも基端側の上下幅が、前
    記定着支持部の角度調節用フランジの上下幅に相当する
    ように形成され、同角度調節用フランジの角度調節用軸
    着孔と角度調節用装着孔とに対応させて組合せ軸着孔と
    組合せ装着孔とが穿設された補強板からなる樋受け腕部
    とした上、当該定着支持部に所定角度で固定された樋受
    け腕部の帯枠上に嵌合状とした雨樋に対しては、樋受け
    腕部帯枠の係合鈎に係止されて当該雨樋の各側縁上に跨
    り、同雨樋を帯枠上に挟着可能とするようにしたスナッ
    プ状の止め金具を組み合わせるようにしたことを特徴と
    する雨樋用取付け金具。
  4. 【請求項4】 軒先の垂木、鼻隠し板等に取り付け可能
    な定着用座板、および該定着用座板から略垂直状前方に
    延伸し、上端寄り適所には角度調節用軸着孔が、またそ
    れより所定距離下方の、該角度調節用軸着孔を中心とす
    る複数の所定半径の円周上であって、定着用座板から次
    第に遠くなる適宜複数箇所の夫々には角度調節用装着孔
    が穿設された角度調節用フランジからなる定着支持部と
    する一方、雨樋下面外側に横断状に添接可能な形状を有
    し、雨樋の両側縁に対応する両端の夫々に雨樋固定用の
    係合鈎を形成した帯枠、および該帯枠下側外側から略垂
    直状下方に延伸すると共に、少なくとも基端側の上下幅
    が、前記定着支持部の角度調節用フランジの上下幅に相
    当するように形成され、同角度調節用フランジの角度調
    節用軸着孔と該角度調節用軸着孔を中心とする複数の所
    定半径の円周上に配置された角度調節用装着孔とに対応
    させて組合せ軸着孔と該組合せ軸着孔を中心とする複数
    の所定半径の円周上に互いに適宜間隔を隔てて配置され
    た組合せ装着孔とが夫々穿設された補強板からなる樋受
    け腕部とした上、当該定着支持部に所定角度で固定され
    た樋受け腕部の帯枠上に嵌合状とした雨樋に対しては、
    樋受け腕部帯枠の係合鈎に係止されて当該雨樋の各側縁
    上に跨り、同雨樋を帯枠上に挟着可能とするようにした
    スナップ状の止め金具を組み合わせるようにしたことを
    特徴とする雨樋用取付け金具。
  5. 【請求項5】 軒先の垂木、鼻隠し板等に取り付け可能
    な定着用座板、および該定着用座板から略垂直状前方に
    延伸し、上端寄り適所には角度調節用軸着孔が、またそ
    れより所定距離下方の、該角度調節用軸着孔を中心とす
    る所定半径の円周上であって、定着用座板から次第に遠
    くなる適宜複数箇所の夫々には角度調節用装着孔が穿設
    された角度調節用フランジからなる定着支持部とする一
    方、雨樋下面外側に横断状に添接可能な形状を有し、雨
    樋の両側縁に対応する両端の夫々に雨樋固定用の係合鈎
    を形成した帯枠、および該帯枠下側外側から略垂直状下
    方に延伸すると共に、少なくとも基端側の上下幅が、前
    記定着支持部の角度調節用フランジの上下幅に相当する
    ように形成され、同角度調節用フランジの角度調節用軸
    着孔と角度調節用装着孔とに対応させて組合せ軸着孔と
    組合せ装着孔とが穿設された補強板からなる樋受け腕部
    とし、少なくとも角度調節用軸着孔とこれに対応する組
    合せ軸着孔とを、ボルトやネジとナットあるいはリベッ
    ト等の連結金具で軸着状に連結されたものとした上、当
    該定着支持部に、角度調節用装着孔とこれに対応させた
    何れかの組合せ装着孔とを、ボルトやネジとナットある
    いはリベット等の連結金具で固着状に連結することによ
    り、所定角度で固定された樋受け腕部の帯枠上に嵌合状
    とした雨樋に対しては、樋受け腕部帯枠の係合鈎に係止
    されて当該雨樋の各側縁上に跨り、同雨樋を帯枠上に挟
    着可能とするようにしたスナップ状の止め金具を組み合
    わせるようにしたことを特徴とする雨樋用取付け金具。
  6. 【請求項6】 雨樋下面外側に横断状に添接可能な帯枠
    の、雨樋の側縁に対応する端部に形成された雨樋固定用
    の係合鈎に係合可能な略U字型状の係合用枠状部を有
    し、該係合用枠状部の左右両端から延伸され、雨樋の細
    管状に成型された側縁上部の外側から内側に沿って嵌着
    可能な左右一対の嵌着用枠状部を設け、左右の嵌着用枠
    状部の各先端部から所的角度で略平行状に延伸され、雨
    樋の側縁部への嵌着および離脱の操作を可能とする操作
    用レバー部を設けてなる、請求項1ないし5何れか記載
    の雨樋用取付け金具に使用可能な止め金具。
  7. 【請求項7】 一本の金属棒を折曲加工することによっ
    てその金属棒の略中央部に、雨樋下面外側に横断状に添
    接可能な帯枠の、雨樋の側縁に対応する端部に形成され
    た雨樋固定用の係合鈎に係合可能な略U字型状の係合用
    枠状部を形成し、該係合用枠状部の左右両端側部分を、
    雨樋の細管状に成型された側縁上部の外側から内側に沿
    って嵌着可能な左右一対の嵌着用枠状部とするよう折曲
    し、左右の嵌着用枠状部の各先端部を所的角度で略平行
    状に延伸させ、雨樋の側縁部への嵌着および離脱の操作
    を可能とする操作用レバー部とするよう成型してなる、
    請求項1ないし5何れか記載の雨樋用取付け金具に使用
    可能な止め金具。
  8. 【請求項8】 無端状の金属棒を折曲加工することによ
    ってその無端状の金属棒の中途部に、雨樋下面外側に横
    断状に添設可能な帯枠の、雨樋の側縁に対応する端部に
    形成された雨樋固定用の係合鈎に係合可能な略U字型状
    の係合用枠状部を形成し、さらに該係合用枠状部の左右
    両側を折曲して、雨樋の細管状に成型された側縁上部の
    外側から内側に沿って嵌着可能な左右一対の嵌着用枠状
    部を形成した上、左右の嵌着用枠状部の先端側を雨樋の
    側縁部への嵌着および離脱の操作を可能とする閉塞型平
    行状の操作用レバー部に形成したものとしてなる、請求
    項1ないし5何れか記載の雨樋用取付け金具に使用可能
    な止め金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051521A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Mitsuba Corp ワイパ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932040U (ja) * 1982-08-23 1984-02-28 株式会社大阪戸樋受製作所 樋受金具の掛止機構

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