JP2003013196A - 金属製パイプ - Google Patents
金属製パイプInfo
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Abstract
腐蝕を防止できる金属製パイプを提供する。 【解決手段】表、裏面に金属被覆2が施された金属板2
1を筒状に曲成して、その両側端面3を溶接して筒状管
体を形成して成る金属製パイプにおいて、上記筒状管体
の溶接部333には、その内面、外面の双方から、上記
筒状管体の表、裏面に被覆されたと同等の溶融された金
属を溶射して、被覆部5を形成している。
Description
覆が施された金属板を筒状に曲成して筒状管体を形成し
て成る金属製パイプに関する。
図、図7及び図8は、図6で示した金属製パイプの製造
工程を概略的に示した要部の拡大断面図である。
属被覆101が施された金属板の両側端を突き合せ、そ
の突き合せ端122を溶接して筒状管体に形成されてい
る。
例えば、図7(a)、図8(a)’で示すように、表、
裏面に金属被覆101が施された金属板102の両側端
面112、112を互いに突き合せて接合させる。
ム、銅、亜鉛メッキや、これらを複合させた合金メッキ
など種々のものがあるが、基材である金属板102の
表、裏面に被覆されて金属板102の腐食を防止すると
共に、その質感を高めることができるものであれば構わ
ない。
合された突き合せ端122を、圧接させながら加熱して
溶接したり、図8(b)’で示すように、溶接棒を使っ
て溶接を施すことで、筒状管体に形成している。
圧接するために、この突き合せ端122の内、外面に
は、基材である金属板102が圧縮によって外被された
隆起部132が形成される。
て余盛の隆起部132が形成される。
(c)’で示すように、これら隆起部132の隆起した
部分を、内、外面或いは外面のみから削り取ることで、
内、外面の溶接部は更に金属被膜101の欠落された金
属製パイプ100を形成することになる。
ば、土中に埋設させて埋設管として使用したり、或い
は、構造物に溜まった雨水を地上に排水するための雨水
管としても使用されている。
(c)或いは図8(b)’、(c)’で示したように、
上記溶接部の隆起部132及び削除された部分S1に
は、金属被覆101が剥離された、すなわち金属板10
2或いは溶接金属が外被された状態になってしまう。
金属製パイプ100の内、外面に生じており、この溶接
部は、その内、外を通じる雨水などによって酸化され易
く、上記溶接部に腐蝕が生じ易いという問題があった。
性の有る塗料を塗装することも考えられるが、金属被膜
101との密着性が悪いうえ、仮に塗装できたとして
も、剥離し易く、また、廻りの金属被膜101と同色に
合わせることが非常に難しいという問題があった。
的とし、金属製パイプの外面だけでなく、その内面まで
も雨水等による腐蝕を防止できる金属製パイプを提供す
る。
め、請求項1に係る金属製パイプは、表、裏面に金属被
覆が施された金属板を筒状に曲成して、その両側端面を
溶接して筒状管体を形成して成る金属製パイプにおい
て、上記筒状管体の溶接部には、その内面、外面の双方
から、上記筒状管体の表、裏面に被覆されたと同等の溶
融された金属を溶射して、被覆部を形成している。
に基材である金属板或いは溶接棒の溶融金属が外被され
ても、その内面、外面の双方から、表、裏面の金属被膜
と同等な被覆部が溶射によって形成されているので、金
属板が外被されることなく筒状管体の表、裏面の全体が
同等に保護されると共に、雨水等による腐食を確実に防
止できる。
覆されたと同等の溶融された金属被膜を溶射して形成さ
れているので密着性が高く、しかも、その被覆部の廻り
の金属被膜と同色且つ同質感に形成されるため、その継
ぎ目が判り難い美麗な金属製パイプを形成できる。
に金属被覆を施した金属板をスパイラル状に巻回して、
それぞれの継ぎ目部を溶接して筒状管体を形成して成る
金属製パイプにおいて、上記それぞれの継ぎ目部の溶接
部には、上記金属板の表、裏面の金属被膜と同等の溶融
された金属を溶射して、被覆部を形成している金属製パ
イプ。
た金属板をスパイラル状に巻回して、それぞれの継ぎ目
部を溶接して筒状管体を形成している。
又は2の何れかにおいて、上記筒状管体は、円形又は角
形に形成されている。
形成している。
〜3の何れかにおいて、上記金属製パイプは、雨水を集
水して地上に導く雨水管であることを特徴とする。
ができ、特に意匠的効果の要求される建物の雨水管には
効果がある。
プを示す斜視図である。
覆2が施された金属板21を筒状に曲成して、その両側
端面3を溶接して筒状管体を形成し、この筒状管体の溶
接部333には、その内面、外面の双方から、上記筒状
管体の表、裏面に被覆されたと同等の溶融された金属を
溶射して、被覆部5を形成して成る。
途中における筒状管体を示す斜視図、図3(a)〜
(d)及び図4(a)’〜(d)’は、図1で示した金
属製パイプの製造工程を概略的に示した要部の拡大断面
図である。
金属製パイプ1について詳説する。
ば、図2或いは図3(a)、図4(a)’で示すよう
に、表、裏面に金属被覆2が施された金属板21を筒状
に曲成し、その両側端面3を互いに突き合せて接合させ
る。
銅、亜鉛メッキや、これらを複合させた合金メッキなど
種々のものがあるが、基材である金属板21の表、裏面
に被覆されて金属板21の腐食を防止すると共に、その
質感を高めることができるものであれば構わない。
た金属板21として、溶融亜鉛メッキ鋼板(JIS330
2)、溶融亜鉛-5%アルミニウム合金メッキ鋼板(JISG
3317)、溶融亜鉛-55%アルミニウム合金メッキ鋼板(JI
SG3321)等を用いている。
ように、この接合された突き合せ端33を、圧接させな
がら加熱して溶接Sしたり、或いは溶接棒を溶融させて
溶接Sすることで、溶接部333を形成し、その全体を
円形又は角形の筒状管体に形成している。
33を圧接するため、製造上、この突き合せ端33の
内、外面には、基材である金属板21が、その圧縮によ
って潰されて隆起部4として外被されてしまったり、上
記溶接棒の溶融金属の余盛が隆起部4として外被され
る。
隆起部4の隆起した部分を、面一となるように、或い
は、略凹んだ状態に内、外面から削り取った状態を示す
ものであるが、これらの削除された部分S1には、金属
被覆2が剥離された、すなわち金属板21や上記溶融金
属が完全に外被された状態になってしまう。
(d)’で示すように、これらの突き合せ端33(或い
は溶接部333)の内面、外面の双方から、上記筒状管
体の表、裏面に被覆されたと同等の溶融された金属を溶
射して、被覆部5が形成された金属製パイプ1を形成し
ている。
ーを用いて溶融材料を加熱し、溶融又はそれに近い状態
にした粒子を素地に吹き付けて被膜を形成することを意
味するが、その溶射方法には様々なものがあり、特に限
定されるものでなく、要するに、金属被膜2が無い部分
の溶接部333の表面に、上記筒状管体の表、裏面に被
覆されたと同等の溶融された金属を溶射して、その被覆
部5が上記筒状管体の表、裏面に被覆されたと略同等の
状態となるように形成できるものであれば採用できる。
て基材である金属板21或いは溶接棒の溶融金属が外被
されても、その内面、外面の双方から、表、裏面の金属
被膜2と同等な被覆部5が溶射によって形成されている
ので、筒状管体の表、裏面の全体が同等に保護されると
共に、突き合せ端33の内、外面に、基材である金属板
21が外被されることなく、雨水等による腐食を確実に
防止できる。
被覆されたと同等の溶融された金属を溶射して形成され
ているので密着性が高く、しかも、その被覆部5の廻り
の金属被膜2と同色且つ同質感に形成されるため、その
継ぎ目が判り難い美麗な金属製パイプ1を形成できる。
ば、土中に埋設させて埋設管として使用したり、或い
は、構造物に溜まった雨水を地上に排水するための雨水
管としても使用されるが、上記のとおり、その継ぎ目が
判り難い美麗な金属製パイプ1を形成できるため、意匠
効果の要求される建物の雨水管として使用することが望
ましい。
実施例を示す概略斜視図である。
のものと同様に筒状管体に形成したものであるが、その
筒状管体に形成されるまでの工程が異なるものである。
通の番号を付し、その説明は省略している。
覆2を施した金属板21をスパイラル状に巻回して、そ
れぞれの継ぎ目部22を溶接して筒状管体を形成して成
る。
両端を突き合せて筒状管体を形成したのに対し、図5の
ものでは、これをスパイラル状に巻回して筒状管体を形
成している点が相違している。
に継ぎ目部22の溶接部333が形成されており、この
継ぎ目部22に上記同様の溶接が施されるため、製造
上、そこには、同様の隆起部4或いは削除された部分S
1が外被される。
ル状に形成された継ぎ目部22の溶接部333の内面、
外面の双方から、上記同様、筒状管体の表、裏面に被覆
されたと同等の溶融された金属を溶射して、被覆部5が
被覆されており、上記同様の効果を得ることができる。
接部に基材である金属板或いは溶接棒の溶融金属が外被
されても、その内面、外面の双方から、表、裏面の金属
被膜と同等な被覆部が溶射によって形成されているの
で、金属板が外被されることなく筒状管体の表、裏面の
全体が同等に保護されると共に、雨水等による腐食を確
実に防止できる。
覆されたと同等の溶融された金属を溶射して形成されて
いるので密着性が高く、しかも、その被覆部の廻りの金
属被膜と同色且つ同質感に形成されるため、その継ぎ目
が判り難い美麗な金属製パイプを形成できる。
る筒状管体を示す斜視図
プの製造工程を概略的に示した要部の拡大断面図
パイプの他の製造工程を概略的に示した要部の拡大断面
図
す概略斜視図
を概略的に示した要部の拡大断面図
工程を概略的に示した要部の拡大断面図
Claims (4)
- 【請求項1】表、裏面に金属被覆が施された金属板を筒
状に曲成して、その両側端面を溶接して筒状管体を形成
して成る金属製パイプにおいて、 上記筒状管体の溶接部には、その内面、外面の双方か
ら、上記筒状管体の表、裏面に被覆されたと同等の溶融
された金属を溶射して、被覆部を形成している金属製パ
イプ。 - 【請求項2】表、裏面に金属被覆を施した金属板をスパ
イラル状に巻回して、それぞれの継ぎ目部を溶接して筒
状管体を形成して成る金属製パイプにおいて、 上記それぞれの継ぎ目部の溶接部には、上記金属板の
表、裏面の金属被膜と同等の溶融された金属を溶射し
て、被覆部を形成している金属製パイプ。 - 【請求項3】請求項1又は2の何れかにおいて、 上記筒状管体は、円形又は角形に形成されている金属製
パイプ。 - 【請求項4】請求項1〜3の何れかにおいて、 上記金属製パイプは、雨水を集水して地上に導く雨水管
であることを特徴とする金属製パイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198617A JP2003013196A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 金属製パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198617A JP2003013196A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 金属製パイプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003013196A true JP2003013196A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19036033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001198617A Pending JP2003013196A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 金属製パイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003013196A (ja) |
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- 2001-06-29 JP JP2001198617A patent/JP2003013196A/ja active Pending
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