JP2003012690A - 置換イミダゾール誘導体又は置換ベンズイミダゾール誘導体を用いたヌクレオチドの製造法 - Google Patents

置換イミダゾール誘導体又は置換ベンズイミダゾール誘導体を用いたヌクレオチドの製造法

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JP2003012690A
JP2003012690A JP2001201591A JP2001201591A JP2003012690A JP 2003012690 A JP2003012690 A JP 2003012690A JP 2001201591 A JP2001201591 A JP 2001201591A JP 2001201591 A JP2001201591 A JP 2001201591A JP 2003012690 A JP2003012690 A JP 2003012690A
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Yoshihiro Hayakawa
早川芳宏
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォスフォアミダイトを用いたヌクレオチドの
合成において、従来の活性化剤では活性が低いために収
率が低下するといった反応上の問題点や、吸湿性、爆発
性、毒性あるいは溶解性に起因する操作上の不便を解消
し、工業的に有用なヌクレオチドの製造法を提供する。 【解決手段】活性が高く、取り扱い容易な新しい活性化
剤として置換イミダゾール誘導体の塩又は置換ベンズイ
ミダゾールの塩を用いることにより、工業的に有用なヌ
クレオチドの製造法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヌクレオチドの製
造法に関する。ヌクレオチドは、例えばDNAやRNA
の誘導体が、研究用試薬あるいは診断薬やアンチセンス
医薬品原料といった、生化学および医薬用途として使わ
れており、産業上有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】ヌクレオチドの製造法としては、フォス
フォアミダイトを用いた方法が一般的である。ヌクレオ
シド誘導体とヌクレオシドフォスフォアミダイト誘導体
を縮合する際には、何らかの活性化剤が必要であり、多
くの化合物が報告されている。
【0003】例をあげると、1H−テトラゾ−ル(Te
trahedron Lett.1981,22,18
59−1862)、5−(p−ニトロフェニル)−1H
−テトラゾ−ル(以下、NPTと表す。)(Tetra
hedron Lett.1983,24,3171−
3174)、5−(エチルチオ)−1H−テトラゾ−ル
(Nucleic Acids Symp.Ser.1
994,31,165−166)といったテトラゾ−ル
類、ピリジン トリフルオロ酢酸塩(以下、PyTFA
と表す。)(Org.Process.Res.De
v.,2000,4,175−181)、ピリジン テ
トラフルオロホウ酸塩(以下、PyTFBと表す。)
(J.Am.Chem.Soc.,1991,113,
3972−3980)といったピリジン塩類、N−メチ
ルアニリン トリフルオロ酢酸塩(以下、N−MeAN
TFAと表す。)(Tetrahedron Let
t.1984,25,4511−4514)といったア
ルキルアニリン塩類、4,5−(ジシアノ)イミダゾー
ル(以下、DCIと表す。)(Nucleic Aci
ds Res.1998,26,1046−105
0)、2−(ブロモ)−4,5−(ジシアノ)イミダゾ
ール(以下、BrDCIと表す。)(J.Org.Ch
em.1998,63,3647−3654)といった
イミダゾール類などが知られている。
【0004】これらの活性化剤には幾つかの欠点が知ら
れている。特に高い活性を必要とするような、2’−O
−(tert−ブチルジメチルシリル)リボヌクレオシ
ド2’−フォスフォアミダイトなどでは、反応は充分に
進行せず、収率は一般に低い。(Tetrahedro
n,1993,49,10441−10448、J.O
rg.Chem.,1991,56,4608−461
5、Nucleotides Nucleoside
s,1989,8,463−474)また、物性面で
も、PyTFAなどは吸湿性であり、テトラゾ−ル類は
爆発性や毒性が懸念され、NPTにおいては溶解性が悪
いことなどの欠点があり、これらの活性化剤はヌクレオ
チドの大量製造に用いるには問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はフォスフォア
ミダイト誘導体を用いるヌクレオチドの合成において、
従来の活性化剤が有する活性が低いために収率が低下す
るといった反応上の問題点や、吸湿性、爆発性、毒性あ
るいは溶解性に起因する操作上の不便のない、工業的な
ヌクレオチドの生産に有用な活性化剤を見出し、当該活
性化剤を用いたヌクレオチドの製造法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するべく鋭意検討を行い、置換イミダゾール誘
導体や置換ベンズイミダゾール誘導体の塩が、ヌクレオ
チド製造の際の活性化剤として有用であることを見出
し、本発明を完成するに到った。すなわち、本発明は以
下のとおりである。 [1]ヌクレオシド誘導体とフォスフォアミダイト誘導
体とを縮合してヌクレオチドを製造する方法であって、
活性化剤として置換イミダゾール誘導体、置換ベンズイ
ミダゾール誘導体あるいはそれらの塩を用いることを特
徴とするヌクレオチドの製造法。 [2]活性化剤が、置換イミダゾール誘導体の塩あるい
は置換ベンズイミダゾール誘導体の塩である[1]に記
載の製造法。 [3]フォスフォアミダイト誘導体が、一般式〔1〕
[化7]
【0007】
【化7】
【0008】(式中、Bは、核酸塩基またはその誘導体
を表し、R1は、水素原子、ハロゲン原子、保護基で置
換された水酸基または炭素数1から4のアルコキシ基を
表し、R2は、水素原子または炭素数1から4のアルキ
ル基を表し、R3は、水酸基の保護基を表し、Xおよび
Yは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ジアルキルア
ミノ基、アゾール基、保護基で置換された水酸基又は炭
素数1から4のアルコキシ基を表し、R1がアルコキシ
基で、かつR2がアルキル基の場合には、環を形成して
も良い)で示される化合物である[1]又は[2]に記
載の製造法。 [4]ヌクレオシド誘導体が、一般式〔2〕[化8]
【0009】
【化8】
【0010】(式中、B、R1およびR2は、前述と同
義であり、R4は、水酸基の保護基を表す。)で示され
る化合物である[1]から[3]の何れか一項に記載の
製造法。 [5]置換イミダゾール誘導体が、一般式〔3〕[化
9]
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R5は、水素原子、炭素数1から
4のアルキル基あるいは置換または無置換のフェニル基
を表し、R6、R7およびR8は、独立してそれぞれ、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1から4の
アルキル基あるいは置換または無置換のフェニル基を表
す。)で示される化合物あるいはその塩であることを特
徴とする[1]から[4]の何れか一項に記載の製造
法。 [6]塩が、トリフルオロメタンスルホン酸、過塩素
酸、テトラフルオロホウ酸あるいはトリフルオロ酢酸の
塩であることを特徴とする[5]に記載の製造法。 [7]置換ベンズイミダゾール誘導体が、一般式〔4〕
[化10]
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R5、R6、R7およびR8は、
前述と同義であり、R9およびR10は、独立してそれ
ぞれ、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1か
ら4のアルキル基あるいは置換または無置換のフェニル
基を表す。)で示される化合物あるいはその塩であるこ
とを特徴とする[1]から[4]に記載の製造法。 [8]塩が、トリフルオロメタンスルホン酸、過塩素
酸、テトラフルオロホウ酸あるいはトリフルオロ酢酸の
塩であることを特徴とする[7]に記載の製造法。 [9]一般式〔3〕[化11]
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R5、R6、R7およびR8は、
は前述と同義である。)で示される置換イミダゾール誘
導体の塩。 [10]一般式〔4〕[化12]
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R5、R6、R7、R8、R9お
よびR10は、前述と同義である。)で示される置換ベ
ンズイミダゾール誘導体の塩。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明中のフォスフォアミダイトとは、3価のリンが、
水酸基を有する化合物、保護基で置換された水酸基、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アミノ基、ジアルキルアミ
ノ基あるいはアゾール基などで置換されたものを表す。
フォスフォアミダイトのうちヌクレオシドフォスフォア
ミダイトの構造は、一般式〔1〕[化13]
【0020】
【化13】
【0021】(式中、B、R1、R2、XおよびYは、
それぞれ独立して、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ
基、アゾール基、保護基で置換された水酸基、炭素数1
から4のアルコキシ基を表し、R1がアルコキシ基で、
かつR2がアルキル基の場合には、環を形成しても良い
ことを表す。)で例示できるが、これに限定されるもの
ではない。
【0022】ここにおいて、水酸基を有する化合物と
は、天然型あるいは非天然型の糖類、天然型あるいは非
天然型のヌクレオシド類、天然型あるいは非天然型のヌ
クレオチド類およびそれらの誘導体、ヌクレオチド合成
で一般的に使用される、固相に担持したヌクレオシドや
ヌクレオチド誘導体あるいはそれらのオリゴマーなどを
表すが、これらに限定されるものではない。
【0023】また、保護基で置換された水酸基や水酸基
の保護基の保護基とは、酸処理、塩基処理、加水素分
解、加水分解、光分解のような化学的方法によって除去
される保護基を指す。そのような基としては、ホルミル
基、アシル基、シリル基、アルキル基、アラルキル基、
カルボニル基、シアノアルキル基、シリルアルキル基が
あり、中でも好ましくは、脂肪族アシル基、芳香族アシ
ル基、シリル基、アルコキシアルキル基、アリル基、ア
ラルキル基、置換トリチル基、アルキルオキシカルボニ
ル基、置換シアノエチル基、シアノエチル基、トリアル
キルシリルエチル基が挙げられる。さらに好ましくは、
メトキシエチル基、tert−ブチルジメチルシリル
基、アリルオキシカルボニル基、アセチル基、アリル
基、シアノエチル基、トリメチルシリルエチル基、4,
4’−ジメトキシトリチル基などが挙げられる。また、
固相合成を目的として、リンカーへの結合を意図として
使用する保護基も使用可能である。
【0024】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子を表す。アルコキシ基とは、直
鎖あるいは分枝状のアルキル基で置換されたヒドロキシ
ル基を表す。ジアルキルアミノ基とは、直鎖あるいは分
枝状のアルキル基2分子で置換されたアミノ基を表す。
具体的には、ジイソプロピルアミノ基、ジエチルアミノ
基が挙げられるが、これに限定されるものではない。ア
ゾール基とは、イミダゾール基、トリアゾール基、テト
ラゾール基、ベンズイミダゾ−ル基やそれらの誘導体と
いった含窒素複素環が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0025】本発明に係るヌクレオシド誘導体とは、一
般式〔2〕[化14]
【0026】
【化14】
【0027】(式中、B、R1およびR2は、前述と同
義であり、R4は、水酸基の保護基を表す。)で例示で
きるが、これに限定されるものではない。
【0028】本発明の置換イミダゾール誘導体や置換ベ
ンズイミダゾール誘導体とは、アルキル基やアリール基
で置換されたイミダゾール誘導体やベンズイミダゾール
誘導体を表し、置換イミダゾール誘導体は、一般式
〔3〕[化15]
【0029】
【化15】
【0030】(式中、R5は、水素原子、炭素数1から
4のアルキル基あるいは置換または無置換のフェニル基
を表し、R6、R7およびR8は、独立してそれぞれ、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1から4の
アルキル基あるいは置換または無置換のフェニル基を表
す。)で例示され、置換ベンズイミダゾール誘導体は、
一般式〔4〕[化16]
【0031】
【化16】
【0032】(式中、R5、R6、R7およびR8は、
前述と同義であり、R9およびR10は、独立してそれ
ぞれ、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1か
ら4のアルキル基あるいは置換または無置換のフェニル
基を表す。)で例示できるが、これに限定されるもので
はない。
【0033】ここにおいて、アルキル基としては、炭素
数1から4の直鎖あるいは分枝状の脂肪族アルキル基が
挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が挙げられ
る。アリール基としては、フェニル基、アルキル基で置
換されたフェニル基、ハロゲン原子で置換されたフェニ
ル基、アシル基で置換されたフェニル基などが挙げられ
るがこれらに限定されない。好ましくは、1−フェニル
イミダゾール、1−(4−アセトキシフェニル)イミダ
ゾール、2−フェニルイミダゾール、4−メチルイミダ
ゾール、4−フェニルイミダゾール、1−メチルベンズ
イミダゾール、2−メチルベンズイミダゾール、2−フ
ェニルベンズイミダゾールが挙げられる。
【0034】置換イミダゾール誘導体や置換ベンズイミ
ダゾール誘導体の塩としては、通常用いられる酸で、イ
ミダゾール誘導体やベンズイミダゾール誘導体と塩を形
成する限り特に限定されない。具体的には、トリフルオ
ロメタンスルホン酸塩、過塩素酸塩、テトラフルオロホ
ウ酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ヘキサフルオロリン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩あるいはメタンスルホン
酸塩などが挙げられる。好ましくは、トリフルオロメタ
ンスルホン酸塩、過塩素酸塩、テトラフルオロホウ酸塩
あるいはトリフルオロ酢酸塩が挙げられる。
【0035】核酸塩基またはその誘導体とは、ピリミジ
ン、プリン、アザプリンおよびデアザプリンからなる群
から選択された天然または非天然型の塩基を示し、それ
らはハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、アル
ケニル基、ハロアルケニル基、アルキニル基、アミノ
基、アルキルアミノ基、水酸基、ヒドロキシアミノ基、
アミノキシ基、アルコキシ基、メルカプト基、アルキル
メルカプト基、アリール基、アリールオキシ基またはシ
アノ基によって置換されていてもよい。
【0036】置換基としてのハロゲン原子としては、塩
素、フッ素、ヨウ素、臭素が例示される。アルキル基と
しては、メチル、エチル、プロピルなどの炭素数1〜7
の低級アルキル基が例示される。ハロアルキル基として
は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロ
メチル、ブロモメチル、ブロモエチルなどの炭素数1〜
7のアルキルを有するハロアルキル基が例示される。ア
ルケニル基としては、ビニル、アリルなどの炭素数2〜
7のアルケニル基が例示される。ハロアルケニル基とし
ては、ブロモビニル、クロロビニルなどの炭素数2〜7
のアルケニルを有するハロアルケニル基が例示される。
アルキニル基としては、エチニル、プロピニルなどの炭
素数2〜7のアルキニル基が例示される。アルキルアミ
ノ基としては、メチルアミノ、エチルアミノなどの炭素
数1〜7のアルキルを有するアルキルアミノ基が例示さ
れる。アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシなど
の炭素数1〜7のアルコキシ基が例示される。アルキル
メルカプト基としては、メチルメルカプト、エチルメル
カプトなどの炭素数1〜7のアルキルを有するアルキル
メルカプト基が例示される。アリール基としては、フェ
ニル基;メチルフェニル、エチルフェニルなどの炭素数
1〜5のアルキルを有するアルキルフェニル基;メトキ
シフェニル、エトキシフェニルなどの炭素数1〜5のア
ルコキシを有するアルコキシフェニル基;ジメチルアミ
ノフェニル、ジエチルアミノフェニルなどの炭素数1〜
5のアルキルアミノを有するアルキルアミノフェニル
基;クロロフェニル、ブロモフェニルなどのハロゲノフ
ェニル基などが例示される。
【0037】ピリミジン塩基を具体的に例示すれば、シ
トシン、ウラシル、5−フルオロシトシン、5−フルオ
ロウラシル、5−クロロシトシン、5−クロロウラシ
ル、5−ブロモシトシン、5−ブロモウラシル、5−ヨ
−ドシトシン、5−ヨ−ドウラシル、5−メチルシトシ
ン、5−メチルウラシル(チミン)、5−エチルシトシ
ン、5−エチルウラシル、5−フルオロメチルシトシ
ン、5−フルオロウラシル、5−トリフルオロシトシ
ン、5−トリフルオロウラシル、5−ビニルウラシル、
5−ブロモビニルウラシル、5−クロロビニルウラシ
ル、5−エチニルシトシン、5−エチニルウラシル、5
−プロピニルウラシル、ピリミジン−2−オン、4−ヒ
ドロキシアミノピリミジン−2−オン、4−アミノオキ
シピリミジン−2−オン、4−メトキシピリミジン−2
−オン、4−アセトキシピリミジン−2−オン、4−フ
ルオロピリミジン−2−オン、5−フルオロピリミジン
−2−オンなどが挙げられる。
【0038】プリン塩基を具体的に例示すれば、プリ
ン、6−アミノプリン(アデニン)、6−ヒドロキシプ
リン、6−フルオロプリン、6−クロロプリン、6−メ
チルアミノプリン、6−ジメチルアミノプリン、6−ト
リフルオロメチルアミノプリン、6−ベンゾイルアミノ
プリン、6−アセチルアミノプリン、6−ヒドロキシア
ミノプリン、6−アミノオキシプリン、6−メトキシプ
リン、6−アセトキシプリン、6−ベンゾイルオキシプ
リン、6−メチルプリン、6−エチルプリン、6−トリ
フルオロメチルプリン、6−フェニルプリン、6−メル
カプトプリン、6−メチルメルカプトプリン、6−アミ
ノプリン−1−オキシド、6−ヒドロキシプリン−1−
オキシド、2−アミノ−6−ヒドロキシプリン(グアニ
ン)、2,6−ジアミノプリン、2−アミノ−6−クロ
ロプリン、2−アミノ−6−ヨ−ドプリン、2−アミノ
プリン、2−アミノ−6−メルカプトプリン、2−アミ
ノ−6−メチルメルカプトプリン、2−アミノ−6−ヒ
ドロキシアミノプリン、2−アミノ−6−メトキシプリ
ン、2−アミノ−6−ベンゾイルオキシプリン、2−ア
ミノ−6−アセトキシプリン、2−アミノ−6−メチル
プリン、2−アミノ−6−サイクロプロピルアミノメチ
ルプリン、2−アミノ−6−フェニルプリン、2−アミ
ノ−8−ブロモプリン、6−シアノプリン、6−アミノ
−2−クロロプリン(2−クロロアデニン)、6−アミ
ノ−2−フルオロプリン(2−フルオロアデニン)など
が挙げられる。
【0039】アザプリン塩基およびデアザプリン塩基を
具体的に例示すれば、6−アミノ−3−デアザプリン、
6−アミノ−8−アザプリン、2−アミノ−6−ヒドロ
キシ−8−アザプリン、6−アミノ−7−デアザプリ
ン、6−アミノ−1−デアザプリン、6−アミノ−2−
アザプリンなどが挙げられる。
【0040】本発明製造法に係る縮合反応は、通常、フ
ォスフォアミダイトと水酸基を有する化合物の溶液中
に、置換イミダゾール誘導体や置換ベンズイミダゾール
誘導体あるいはそれらの塩を加えて攪拌することにより
行われる。反応溶媒としては、反応を阻害しない限り限
定されない。好ましくは、アセトニトリルあるいはジク
ロロメタンが挙げられる。反応系内の水分を除去する目
的で、脱水剤を添加しても良い。脱水剤としては、モル
キュラーシーブスなど通常用いられる脱水剤が使用でき
るが、特に限定されるものではない。反応温度は、−2
0℃から反応溶媒の沸点までで行うことができ、好まし
くは0から30℃である。
【0041】反応終了後、通常用いられる抽出洗浄操作
や精製操作により、目的物を3価のリン化合物として単
離することもできるし、所望により、一旦単離すること
なく、通常用いられる酸化剤などで処理し、反応系内で
5価のリン酸エステル誘導体などに変換してから単離す
ることも可能である。
【0042】また、液相や固相反応といった反応形態に
よることなく、通常フォスフォアミダイト誘導体で行わ
れる反応で使用できる。
【0043】
【実施例】以下において、実施例をあげて本発明を説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 置換イミダゾール誘導体の塩および置換ベンズイミダゾ
ール誘導体の塩の合成例
【0044】実施例1 N−フェニルイミダゾール トリフルオロメタンスルホ
ン酸塩(以下、PhIMTと表す。)の合成 トリフルオロメタンスルホン酸塩(34mmol)をN
−フェニルイミダゾール(34mmol)のジクロロメ
タン25mL溶液に30分間かけて添加後、30分間攪
拌した。反応液をジエチルエーテル20mLで希釈して
得た析出物をろ取、乾燥し、表題化合物を得た。 IR 3252, 3150, 3127, 1549, 1285, 1252 cm-1; 1H NMR
(CD3OD) 7.58-7.67 (m,3H), 7.71-7.74 (m, 2H), 7.76
(t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.06 (t, J = 1.5 Hz,1H), 9.4
3 (t, J = 1.5 Hz, 1H); 13C NMR (CD3OD) 120, 122, 1
23, 124, 131.3, 131.5, 135.6, 136.5.
【0045】実施例2 イミダゾール テトラフルオロホウ酸塩の合成 イミダゾール(34mmol)とテトラフルオロホウ酸
(34mmol)から、参考例1と同様にして表題化合
物を得た。 IR 3133, 2976, 2843, 2623, 1580, 1418, 1304 cm-1;
1H NMR (CD3OD) 7.55 (s, 2H), 8.82 (s, 1H); 13C NMR
(CD3OD) 120, 135.
【0046】実施例3 N−フェニルイミダゾール テトラフルオロホウ酸塩
(以下、PhIMTFBと表す。)の合成 N−フェニルイミダゾール(34mmol)とテトラフ
ルオロホウ酸(34mmol)から、参考例1と同様に
して表題化合物を得た。 IR 3407, 3094, 2845, 2623, 1599, 1543, 1495, 1337
cm-1; 1H NMR (CD3OD) 7.55-7.79 (m, 6H), 8.03 (s, 1
H), 9.36 (s, 1H); 13C NMR (CD3OD) 122, 122.6, 123.
5, 131.2, 131.4, 135.5, 136.4.
【0047】実施例4 N−(p−アセチルフェニル)イミダゾール トリフル
オロメタンスルホン酸塩(以下、AcPhIMTと表
す。)の合成 N−(p−アセチルフェニル)イミダゾール(34mm
ol)とトリフルオロメタンスルホン酸(34mmo
l)から、参考例1と同様にして表題化合物を得た。 IR 3137, 2980, 2886, 2662, 1686, 1605, 1547, 1433,
1368, 1345, 1246 cm-1; 1H NMR (CD3OD) 2.66 (m, 3
H), 7.70-8.27 (m, 7H), 9.54 (s, 1H); 13C NMR(CD3O
D) 26.9, 122, 124, 130, 132, 135.6, 139, 199.
【0048】実施例5 2−フェニルイミダゾール トリフルオロメタンスルホ
ン酸塩の合成 2−フェニルイミダゾール(34mmol)とトリフル
オロメタンスルホン酸(34mmol)から、参考例1
と同様にして表題化合物を得た。 IR 3455, 3208, 3146, 3034, 2774, 1634, 1285, 1252
cm-1; 1H NMR (CD3OD) 7.64 (s, 2H), 7.61-7.71 (m, 3
H), 7.92 (dd, J = 1.5, 7.8 Hz, 2H); 13C NMR(CD3OD)
120, 121, 123, 124, 128, 134, 146.
【0049】実施例6 4−メチルイミダゾール トリフルオロメタンスルホン
酸塩の合成 4−メチルイミダゾール(34mmol)とトリフルオ
ロメタンスルホン酸(34mmol)から、参考例1と
同様にして表題化合物を得た。 IR 3152, 1632, 1462, 1258 cm-1; 1H NMR (CD3OD) 2.3
5 (d, J = 1.0 Hz, 3H),7.25 (s, 1H), 8.72 (d, J =
1.0 Hz, 1H); 13C NMR (CD3OD) 9.6, 117, 120,123, 13
1, 134.
【0050】実施例7 4−メチルイミダゾール p−トルエンスルホン酸塩の
合成 4−メチルイミダゾール(34mmol)とp−トルエ
ンスルホン酸(34mmol)から、参考例1と同様に
して表題化合物を得た。 IR 3430, 1632, 1458, 1209 cm-1; 1H NMR (CD3OD) 2.3
3 (d, J = 1.0 Hz, 3H),2.35 (s, 3H), 7.22 (d, J =
8.3 Hz, 2H), 7.23 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.3Hz, 2
H), 8.71 (d, J = 1.0 Hz, 1H); 13C NMR (CD3OD) 9.6,
21.3, 117, 127,130, 131, 134, 143, 144.
【0051】実施例8 4−メチルイミダゾール トリフルオロ酢酸塩の合成 4−メチルイミダゾール(34mmol)とトリフルオ
ロ酢酸(34mmol)から、参考例1と同様にして表
題化合物を得た。 IR 3171, 3131, 3017, 2768, 1915, 1667, 1480, 1431,
1208 cm-1; 1H NMR (CD3OD) 2.35 (s, 3H), 7.24 (s,
1H), 8.72 (s, 1H); 13C NMR (CD3OD) 9.5, 117,120, 1
31, 134, 163.
【0052】実施例9 4−フェニルイミダゾール トリフルオロメタンスルホ
ン酸塩の合成 4−フェニルイミダゾール(34mmol)とトリフル
オロメタンスルホン酸(34mmol)から、参考例1
と同様にして表題化合物を得た。 IR 3185, 3146, 3086, 3044, 2928, 2903, 1630, 1601,
1508, 1474, 1287, 1240 cm-1; 1H NMR (CD3OD) 7.44-
7.54 (m, 3H), 7.72 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.89(d, J
= 1.0 Hz, 1H), 8.97 (d, J = 1.0 Hz, 1H); 13C NMR
(CD3OD) 116, 120, 123, 127, 128, 130.5, 130.9, 13
5, 136.
【0053】実施例10 4−フェニルイミダゾール トリフルオロ酢酸塩の合成 4−フェニルイミダゾール(34mmol)とトリフル
オロ酢酸(34mmol)から、参考例1と同様にして
表題化合物を得た。 IR 3426, 3167, 3054, 3007, 2772, 2627, 1921, 1653,
1483, 1433, 1271 cm-1; 1H NMR (CD3OD) 7.43-7.52
(m, 3H), 7.72 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.87 (s, 1H),
8.94 (s, 1H); 13C NMR (CD3OD) 116, 120, 127, 128,
130, 131, 135, 136, 163.
【0054】実施例11 ベンズイミダゾール テトラフルオロホウ酸塩の合成 ベンズイミダゾール(34mmol)とテトラフルオロ
ホウ酸(34mmol)から、参考例1と同様にして表
題化合物を得た。 IR 3418, 3003, 2967, 2363, 1618, 1528, 1449, 1377,
1233 cm-1; 1H NMR (CD3OD) 7.61 (dd, J = 3.6, 6.4
Hz, 2H), 7.82 (dd, J = 3.6, 6.4 Hz, 2H), 9.29 (d,
J = 12.4 Hz, 1H); 13C NMR (CD3OD) 115, 128, 132, 1
41.
【0055】実施例12 N−メチルベンズイミダゾール トリフルオロメタンス
ルホン酸塩(以下、MeBITと表す。)の合成 N−メチルベンズイミダゾール(34mmol)とトリ
フルオロメタンスルホン酸(34mmol)から、参考
例1と同様にして表題化合物を得た。 IR 3079, 1562, 1468, 1449, 1294, 1237 cm-1; 1H NMR
(CD3OD) 4.15 (s, 3H),7.79-7.86 (m, 1H), 7.89-7.95
(m, 1H), 9.34 (s, 1H); 13C NMR (CD3OD) 33.6, 114,
116, 120, 123, 127.8, 128.2, 132, 133, 142.
【0056】実施例13 2−フェニルベンズイミダゾール トリフルオロメタン
スルホン酸塩の合成 2−フェニルベンズイミダゾール(34mmol)とト
リフルオロメタンスルホン酸(34mmol)から、参
考例1と同様にして表題化合物を得た。 IR 3067, 2992, 1636, 1462, 1289, 1236 cm-1; 1H NMR
(CD3OD) 7.63 (dd, J =2.9, 6.3 Hz, 2H), 7.72-7.81
(m, 3H), 7.83 (dd, J = 2.9, 6.3 Hz, 2H), 8.13 (m,
2H); 13C NMR (CD3OD) 115, 120,, 124, 128, 129, 13
1, 133, 135, 151.
【0057】実施例14 2−フェニルベンズイミダゾール 過塩素酸塩の合成 2−フェニルベンズイミダゾール(34mmol)と過
塩素酸(34mmol)から、参考例1と同様にして表
題化合物を得た。 IR 3424 2961, 2724, 1630, 1460, 1375, 1265 cm-1; 1
H NMR (CD3OD) 7.59-7.62 (m, 2H), 7.70-7.83 (m, 5
H), 8.11 (dd, J = 6.4, 6.8 Hz, 2H); 13C NMR (CD3O
D) 115, 124, 128, 129, 131, 133, 135, 151. フォスフォアミダイトの反応例 以下、一般式的な反応式〔反応式1〕[化17]
【0058】
【化17】
【0059】(但し、DMTrは4,4’−ジメトキシ
トリチル基、TBDMSはtert−ブチルジメチルシ
リル基を表す。)で表される反応を行った例を示す。
【0060】実施例15 アリル [N6−(アリルオキシカルボニル)−5’−
O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキ
シアデニリル](3’−5’)[3’−O−(tert
−ブチルジメチルシリル)チミジン]〔7〕の合成(但
し、〔反応式1〕中、B1はN6−(アリルオキシカル
ボニル)アデニン−9−イル基、B2は1−チミニル
基、Rはアリル基を表す。) フォスフォアミダイト〔5〕(82.4mg,0.10
mmol)、ヌクレオシド〔6〕(35.9mg,0.
10mmol)およびモルキュラーシーブス3A(20
mg)を乾燥アセトニトリル中、室温で30分間攪拌し
た。PhIMT(29.6mg,0.10mmol)を
加え、1時間攪拌した。反応液に2−ブタノンパーオキ
シドの1.0Mトルエン溶液(0.20mL,0.20
mmol)を加え、5分間攪拌した。不溶物をろ去、濃
縮後、ジクロロメタン(5mL)溶液として石油エーテ
ル(50mL)に添加し、析出物を乾燥して、表題化合
物〔7〕109mgを無色粉末として得た。収率99
%。 IR 1752, 1701, 1613, 1586, 1510, 1466 cm-1; UV λm
ax 237 (ε 24500), 267 nm (26500); 1H NMR 0.12 (s,
6H), 0.96 (s, 9H), 1.83 (m, 1H), 1.96 (d,J = 14.8
Hz, 3H), 2.24 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 2.87 (m, 1
H), 3.17 (m, 1H), 3.49 (m, 2H), 3.83 (s, 6H), 4.08
(m, 1H), 4.30 (m, 1H), 4.36 (m, 1H),4.50 (m, 1H),
4.66 (m, 2H), 4.82 (m, 2H), 5.32 (m, 2H), 5.40
(m, 1H),5.45 (m, 1H), 5.51 (m, 1H), 6.03 (m, 2H),
6.33 (m, 1H), 6.53 (m, 1H), 6.85 (d, J = 8.0 Hz, 6
H), 7.31 (m, 5H), 7.42 (d, J = 7.6 Hz, 4H), 7.87
(brs, 1H), 8.23 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.71 (d, J =
2.0 Hz, 1H), 8.86 (br s,2H); 31P NMR -1.2, -1.1. T
OF-MS of the Na salt. Calcd for C52H60N7NaO14PSi:
m/z 1118.41. Found: m/z 1119.44.
【0061】実施例16 アリル [N4−(アリルオキシカルボニル)−5’−
O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキ
シシチジリル](3’−5’)[N6−(アリルオキシ
カルボニル)−3’−O−(tert−ブチルジメチル
シリル)−2’−デオキシアデノシン]〔7〕の合成
(但し、〔反応式1〕中、B1はN4−(アリルオキシ
カルボニル)シトシン−1−イル基、B2はN6−(ア
リルオキシカルボニル)アデニン−9−イル基、Rはア
リル基を表す。) 実施例15と同様に行い、表題化合物を得た。 IR 1750, 1665, 1615, 1584, 1508, 1466, 1400 cm-1;
UV λmax 238 (ε 38200), 267 nm (22800); 1H NMR 0.
11, 0.12 (2 s, 6H), 0.91, 0.92 (2 s, 9H),1.26 (s,
2H), 2.30 (m, 1H), 2.48 (m, 1H), 2.85 (m, 2H), 3.4
2 (m, 2H), 3.79, 3.80 (2 s, 6H), 4.12-4.51 (m, 6
H), 4.65 (m, 1H), 4.68 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.75
(m, 2H), 5.18-5.43 (m, 7H), 5.78-6.02 (m, 3H), 6.2
8 (m, 1H),6.45 (m, 1H), 6.82- 7.36 (m, 13H), 8.06
(m, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.42, 8.54
(2 s, 1H), 8.74, 8.75 (2 s, 1H); 31P NMR -1.2, -1.
1. TOF-MS of the Na salt. Calcd for C57H69N8NaO15P
Si: m/z 1187.43. Found: m/z 1188.61.
【0062】実施例17 アリル [N2−(アリルオキシカルボニル)−O6−
アリル−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)
−2’−デオキシグアニリル](3’−5’)[N6−
(アリルオキシカルボニル)−3’−O−(tert−
ブチルジメチルシリル)−2’−デオキシアデノシン]
〔7〕の合成(但し、〔反応式1〕中、B1はN2−
(アリルオキシカルボニル)−O6−アリル−グアニン
−9−イル基、B2はN6−(アリルオキシカルボニ
ル)アデニン−9−イル基、Rはアリル基を表す。) 実施例15と同様に行い、表題化合物を得た。 IR 1753, 1611, 1510, 1464, 1416 cm-1; UV λmax 238
(ε 28300), 268 nm(31000); 1H NMR 0.15 (s, 6H),
0.94 (s, 9H), 2.48 (m, 1H), 2.76 (m, 1H),2.98 (m,
2H), 3.34 (m, 1H), 3.41 (m, 1H), 3.78 (s, 6H), 4.2
1 (m, 2H), 4.33 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.49 (m, 1
H), 4.55 (m, 1H), 4.73 (m, 6H), 5.11(m, 2H), 5.23-
5.51 (m, 8H), 5.87 (m, 1H), 5.97 (m, 2H), 6.16 (m,
1H), 6.46 (m, 2H), 6.78 (t, J = 8.4, 8.8 Hz, 4H),
7.26 (m, 7H), 7.36 (t, J = 7.6, 8.4 Hz, 2H), 7.94
(s, 1H), 8.25 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.82 (d, J =
7.6 Hz, 1H); 31P NMR -1.3, -1.1. TOF-MS of the Na
salt. Calcd for C61H73N10NaO15PSi: m/z 1267.47. F
ound: m/z 1268.63.
【0063】実施例18 アリル [5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチ
ル)−2’−デオキシチミジリル](3’−5’)
[3’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)チミ
ジン]〔7〕の合成(但し、〔反応式1〕中、B1は1
−チミニル、B2は1−チミニル基、Rはアリル基を表
す。) 実施例15と同様に行い、表題化合物を得た。 IR 1698, 1609, 1510, 1468 cm-1; UV λmax 235 (ε 2
5900), 266 nm (20700); 1H NMR 0.07-0.09 (m, 6H),
0.88, 0.89 (2 s, 9H), 1.38 (s, 3H), 1.90 (s, 3H),
2.05-2.29 (m, 2H), 2.41 (m, 1H), 2.62 (m, 1H), 3.3
7 (m, 1H), 3.51(m, 1H), 3.79 (s, 6H), 3.96-4.01
(m, 1H), 4.15-4.22 (m, 3H), 4.35-4.57(m, 3H), 5.16
-5.38 (m, 3H), 5.80-5.94 (m, 1H), 6.22 (q, J = 6.
8, 13.6 Hz, 1H), 6.43 (m, 1H), 6.84 (d, J = 8.8 H
z, 4H), 7.23-7.36 (m, 8H), 7.56 (dd, J = 9.2, 10.4
Hz, 1H), 8.62 (br s, 2H); 31P NMR -1.1. TOF-MS of
theNa salt. Calcd for C50H63 N4NaO14PSi: m/z 102
5.37. Found: m/z 1026.27.
【0064】実施例19 2−シアノエチル [N6−ベンゾイル−5’−O−
(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキシア
デニリル](3’−5’)[N2−(アリルオキシカル
ボニル)−O6−アリル−5’−O−(4,4’−ジメ
トキシトリチル)−2’−デオキシグアニリルグアノシ
ン]〔7〕の合成(但し、〔反応式1〕中、B1はN6
−(アリルオキシカルボニル)アデニン−9−イル基、
B2はN2−(アリルオキシカルボニル)−O6−アリ
ル−グアニン−9−イル基、Rは2−シアノエチル基を
表す。) 実施例15と同様に行い、表題化合物を得た。 IR 1686, 1611, 1510, 1462, 1402 cm-1; UV λmax 235
(ε 35000), 279 nm(28800); 1H NMR 0.10, 0.11, 1.1
2 (3 s, 6H), 0.91 (s, 9H), 1.12-1.28 (m,8H), 1.73-
1.80 (m, 1H), 2.20-2.23 (m, 1H), 2.62-2.80 (m, 3
H), 2.87-3.07(m, 1H), 3.33-3.43 (m, 2H), 3.75 (s,
6H), 4.09-4.30 (m, 4H), 4.42-4.53 (m, 3H), 5.23-5.
33 (m, 1H), 6.11-6.19 (m, 1H), 6.33-6.51 (m, 1H),
7.10-7.81 (m, 17H), 7.99 (t, J = 6.8, 7.2 Hz, 2H),
8.15, 8.21 (2 s, 1H), 8.59,8.63 (2 s, 1H); 31P NM
R -2.6, -2.5. TOF-MS of the Na salt. Calcd for C61
H70N11NaO13PSi: m/z 1246.46. Found: m/z 1247.54. 以下、一般式的な反応式〔反応式2〕[化18]
【0065】
【化18】
【0066】(但し、DMTr、TBDMSは前述と同
義である。)で表される反応を行った例を示す。
【0067】実施例20 2’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−5’
−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)ウリジン
3’−O−(アリル N,N−ジイソプロピルフォスフ
ォラミダイト)〔10〕の合成(但し、〔反応式2〕
中、B1は1−ウラシリル基、Rはアリル基を表す。) ヌクレオシド〔8〕(2.54g,3.84mmo
l)、フォスフォアミダイト
〔9〕(1.26g,4.
38mmol)およびモルキュラーシーブス3A(50
mg)のジクロロメタン混合溶液(10mL)にN−メ
チルイミダゾール トリフルオロメタンスルホン酸塩
(888mgmg3.82mmol)を加え、室温で9
0分間攪拌した。不溶物をろ去し、ろ液をジクロロメタ
ン(100mL)で希釈後、重曹水(10mL)および
飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナト
リウムで乾燥後、濃縮した。濃縮残さをシリカゲルクロ
マトグラフィー(シリカゲル80g、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:3)−トリエチルアミン)で精製し、表題化
合物〔10〕(2.92g)を得た。収率90%。 IR 1696, 1609, 1510, 1462, 1366, 1302 cm-1; UV λm
ax 235 (ε 21300),267 nm (10600); 1H NMR 0.12 (s,
3H), 0.14 (s, 3H), 0.89, 0.91 (2 s, 9H), 1.02-1.20
(m, 12H), 3.40-3.46 (m, 1H), 3.51-3.65 (m, 3H),
3.79 (s, 6H), 3.94-4.40 (m, 5H), 4.98-5.30 (m, 3
H), 5.73-6.00 (m, 2H), 6.80-6.90 (m,4H), 7.20-7.34
(m, 9H), 7.90-8.08 (m, 2H); 31P NMR 149.5, 150.1. 以下、一般式的な反応式〔反応式3〕[化19]
【0068】
【化19】
【0069】(但し、DMTr、TBDMSは前述と同
義、AOCはアリルオキシカルボニル基を表す。)で表
される反応を行った例を示す。
【0070】実施例21 アリル [N6−(アリルオキシカルボニル)−2’−
O−(tert−ブチルジメチルシリル)−5’−O−
(4,4’−ジメトキシトリチル)−アデニリル]
(3’−5’)[N6,2’,3’−O−トリ(アリル
オキシカルボニル)アデノシン]〔12〕の合成(但
し、〔反応式3〕中、B1およびB2はN6−(アリル
オキシカルボニル)アデニン−9−イル基、Rはアリル
基を表す。) フォスフォアミダイト〔10〕(96mg,0.10m
mol)、ヌクレオシド〔11〕(52mg,0.10
mmol)およびモルキュラーシーブス3A(20m
g)のアセトニトリル懸濁液に、PhIMT(29.4
mg,0.10mmol)を加え、室温で10分間攪拌
した。反応液にtert−ブチルヒドロパーオキシドの
1.0Mトルエン溶液(0.20mL,0.20mmo
l)を加え、5分間攪拌した。不溶物をろ去し、ろ液を
酢酸エチル(10mL)で希釈後、重曹水(2mL)お
よび飽和食塩水(2mL)で洗浄した。有機層の濃縮残
さをシリカゲルクロマトグラフィー(シリカゲル20
g、酢酸エチル−ヘキサン(1:2)から(2:3))
で精製し、表題化合物〔12〕(136mg)をアモル
ファスとして得た。収率98%。 IR 1759, 1613, 1510, 1466 cm-1; UV λmax 235 (ε 2
7000), 267 nm (33900); 1H NMR -0.31, -0.30 (2 s,
6H), 0.08, 0.09 (2 s, 9H), 3.20-3.55 (m, 1H), 3.58
-3.70 (m, 1H), 3.68, 3.73 (2 s, 6H), 4.07-4.80 (m,
15H), 4.85-5.02 (m, 1H), 5.10-5.45 (m, 11H), 5.60
-6.31 (m, 8H), 6.69-6.85 (m, 4H), 7.28-7.70 (m, 9
H), 8.10-8.20 (m, 4H), 8.57, 8.60 (2 s, 1H), 8.76,
8.77 (2s, 1H); 31P NMR -0.95, -0.29. TOF-MS. Calc
d for C66H77N10O20PSi: m/z 1388.48. Found: m/z 139
0.35.
【0071】実施例22 アリル [N4−(アリルオキシカルボニル)−2’−
O−(tert−ブチルジメチルシリル)−5’−O−
(4,4’−ジメトキシトリチル)シチジリル](3’
−5’)[N6,2’,3’−O−トリ(アリルオキシ
カルボニル)アデノシン]〔12〕の合成(但し、〔反
応式3〕中、B1はN4−(アリルオキシカルボニル)
シトシン−1−イル基、B2はN6−(アリルオキシカ
ルボニル)アデニン−9−イル基、Rはアリル基を表
す。) 実施例21と同様に行い、表題化合物を得た。 IR 1759, 1676, 1613, 1508, 1466 cm-1; UV λmax 238
(ε 31300), 266 nm(20400); 1H NMR -0.12, -0.18 (2
m, 6H), 0.84, 0.86 (2 s, 9H), 3.38-3.52(m, 1H),
3.60-3.72 (m, 1H), 3.76, 3.78 (2 s, 6H), 4.07-4.80
(m, 14H), 4.75 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.83-4.92 (m,
1H), 5.10-5.42 (m, 10H), 5.51-6.03(m, 8H), 6.17
(d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.70-6.88 (m, 5H), 7.17-7.48
(m, 9H), 7.99, 8.14 (2 s, 1H), 8.40 (d, J = 7.2 H
z, 1H), 8.65-8.77 (m, 1H), 8.97-9.07 (br s, 1H); 3
1P NMR -0.81. TOF-MS of the Na salt. Calcd for C65
H77N8NaO21PSi: m/z 1387.46. Found: m/z 1388.34.
【0072】実施例23 アリル [N4−(アリルオキシカルボニル)−2’−
O−(tert−ブチルジメチルシリル)−5’−O−
(4,4’−ジメトキシトリチル)シチジリル](3’
−5’)[2’,3’−O−ジ(アリルオキシカルボニ
ル)ウリジン]〔12〕の合成(但し、〔反応式3〕
中、B1はN4−(アリルオキシカルボニル)シトシン
−1−イル基、B2は1−ウラシリル基、Rはアリル基
を表す。)実施例21と同様に行い、表題化合物を得
た。 IR 1757, 1698, 1628, 1559, 1508, 1460 cm-1; UV max
238 nm (ε 31600);1H NMR 0.14, 0.22 (2 s, 6H), 0.
88, 0.89 (2 s, 9H), 3.46-3.52 (m, 1H), 3.72-3.78
(m, 1H), 3.79, 3.80 (2 s, 6H), 3.96-4.13 (m, 1H),
4.14-4.33 (m,2H), 4.35-4.45 (m, 2H), 4.50-4.66 (m,
9H), 4.86-4.94 (m, 1H), 5.17-5.39(m, 10H), 5.57-
5.97 (m, 7H), 6.72-6.90 (m, 5H), 7.18-7.48 (m, 9
H), 8.15-8.36 (br s, 1H), 8.37-8.44 (m, 1H), 9.46-
9.55 (br s, 1H); 31P NMR -0.66, -0.51. TOF-MS of t
he Na salt. Calcd for C60H72N5NaO21PSi: m/z 1280.
41. Found: m/z 1281.14.
【0073】実施例24 アリル [N2−(アリルオキシカルボニル)−O6−
アリル−2’−O−(tert−ブチルジメチルシリ
ル)−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)グ
アニリル](3’−5’)[N4,2’,3’−O−ト
リ(アリルオキシカルボニル)シトシン]〔12〕の合
成(但し、〔反応式3〕中、B1はN2−(アリルオキ
シカルボニル)−O6−アリル−グアニン−9−イル
基、B2はN4−(アリルオキシカルボニル)シトシン
−1−イル基、Rはアリル基を表す。) 実施例21と同様に行い、表題化合物を得た。 IR 1759, 1672, 1609, 1557, 1510, 1462, 1416 cm-1;
UV λmax 206 (ε 82600), 238 nm (41100); 1H NMR -
0.26 (s, 3H), -0.03, -0.02 (2 s, 3H), 0.71,0.74 (2
s, 9H), 3.35-3.60 (m, 2H), 3.74, 3.76 (2 s, 6H),
4.20-4.75 (m,15H), 5.04-5.52 (m, 18H), 5.73-6.25
(m, 8H), 6.70-6.83 (m, 4H), 7.15-7.49 (m, 9H), 7.6
3 (br s, 1H), 7.83 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.00, 8.03
(2 s, 1H); 31P NMR -0.84, -0.51. TOF-MS of the Na
salt. Calcd for C68H81N8NaO22PSi: m/z 1443.49. Fo
und: m/z 1448.49.
【0074】実施例25 アリル [2’−O−(tert−ブチルジメチルシリ
ル)−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)ウ
リジリル](3’−5’)[2’,3’−O−ジ(アリ
ルオキシカルボニル)ウリジン]〔12〕の合成(但
し、〔反応式3〕中、B1は1−ウラシリル基、B2は
1−ウラシリル基、Rはアリル基を表す。) 実施例21と同様に行い、表題化合物を得た。 IR 1759, 1698, 1607, 1510, 1460 cm-1; UV lmax 236
nm (e 30500); 1H NMR 0.17, 0.18 (2 s, 6H), 0.86,
0.87 (2 s, 9H), 3.38-3.66 (m, 2H), 3.76 (s, 6H),
4.16-4.70 (m, 11H), 4.87-4.96 (m, 1H), 5.18-5.37
(m, 10H), 5.62-5.98(m, 6H), 6.70-6.87 (m, 4H), 7.2
1-7.40 (m, 9H), 7.82(d, J = 7.2 Hz, 1H),9.32-9.48
(m, 2H); 31P NMR -0.99, -0.77. TOF-MS of the Na sa
lt. Calcd for C56H67N4NaO20PSi: m/z 1197.38. Foun
d: m/z 1197.89. N−フェニルイミダゾール 過塩素酸塩、MeBIT、
AcPhIMTおよびPhIMTFBを、PhIMTの
代わりに用いて、実施例18および21と同様の反応を
行った結果を〔表1〕および〔表2〕にそれぞれ示す。
また、比較例として、BrDCI、PyTFB、N−M
eANTFA、NPTおよびDCIを用いて、実施例1
8(化合物〔7〕)および21(化合物〔12〕)と同
様の反応を行った結果を合わせて示す。(但し、収率は
単離収率ではなく、31P−NMRで分析した結果で表
した。)
【0075】
【表1】 実施例 活性化剤 〔7〕の収率(%) 26 PhIMT 94 27 PhIMP 93 28 MeBIT 88 29 AcPhIMT 86 30 PhIMTFB 85 比較例 活性化剤 〔7〕の収率(%) 1 BrDCI 90 2 PyTFB 88 3 N−MeANTFA 88 4 NPT 74 5 DCI 74
【0076】
【表2】 実施例 活性化剤 〔12〕の収率(%) 31 PhIMT 97 32 MeBIT 91 33 PhIMP 82 34 AcPhIMT 80 比較例 活性化剤 〔12〕の収率(%) 6 PyTFB 73 7 BrDCI 68
【0077】実施例35 シチジン 5’−モノフォスフォ−N−アセチルノイラ
ミン酸の合成(但し、〔反応式4〕(化20)中、Bは
N4−アセチルシトシニル−1−イル基、Acはアセチ
ル基を表す。) フォスフォアミダイト〔14〕(56mg,0.10m
mol)、ペンタアセチルノイラミン酸 メチルエステ
ル〔13〕(48mg,0.10mmol)およびモル
キュラーシーブス3A(20mg)のアセトニトリル
(1mL)懸濁液中に、PhIMT(29mg,0.1
0mmol)を加え、室温で5分間攪拌した。反応液に
トリエチルアミン(0.20mL)を加え、さらに酢酸
エチル(20mL)で希釈した。不溶物をろ去、洗浄
(酢酸エチル5mL)後、さらに酢酸エチル(20m
L)で希釈した。ろ液を重曹水(10mL)および飽和
食塩水(10mL)で洗浄後、乾燥し濃縮した。濃縮残
さをジクロロメタン(5mL)溶液として石油エーテル
(50mL)に添加し、析出物を乾燥して、化合物〔1
5〕101mgを得た。収率95%。本化合物から、既
知の方法(J.Org.Chem.1995,60,5
732−5735)により、シチジン 5’−モノフォ
スフォ−N−アセチルノイラミン酸が合成できる.
【0078】
【化20】
【0079】実施例36 アデニリル(2’−5’)アデニリル(2’−5’)ア
デノシン〔〕の合成(但し、〔反応式5〕(化21)
中、DMTr、TBDMS、AOCは前述と同義、B1
はN6−(アリルオキシカルボニル)アデニン−9−イ
ル基、B2は1−アデニニル基、R2はアリル基を表
す。) ヌクレオチド〔16〕(1.32g,0.96mmo
l)のジクロロメタン溶液(14mL)にジクロロ酢酸
(1.60mL,19mmol)を加え、0℃で10分
間攪拌した。反応液をジクロロメタン(50mL)で希
釈し、重曹水(50mL)および飽和食塩水(50m
L)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮し、残さをシリカ
ゲルクロマトグラフィー(シリカゲル50g、アセトン
−ヘキサン(1:2))で精製し、化合物〔17〕(9
47mg)を得た。収率91%。 IR 1759, 1614, 1589, 1530, 1468, 1424 cm-1; UV λm
ax 267 nm (ε 32000);1H NMR 0.90, 0.92 (2 s, 9H),
3.65-3.78 (m, 1H), 3.90-3.95 (m, 1H), 4.07-4.28
(m, 6H), 4.56-4.68 (m, 5H), 4.77-4.81 (m, 4H), 5.0
3-5.14 (m, 2H),5.25-5.61 (m, 11H), 5.71-6.09 (m, 6
H), 6.17-6.28 (m, 1H), 8.05-8.24 (m,2H), 8.42-8.58
(m, 2H), 8.67-8.76 (m, 2H); 31P NMR -0.77, -1.21. さらに、〔17〕(793mg,0.73mmol)を
アセトニトリル(7.3mL)に溶解し、モルキュラー
シーブス3A(50mg)、フォスフォアミダイト〔1
8〕(697mgmg0.73mmol)およびPhI
MT(215mg,0.73mmol)を添加して、室
温で40分間攪拌した。反応液にtert−ブチルヒド
ロパーオキシドの1.0Mトルエン溶液(1.5mL,
1.5mmol)を加え、5分間攪拌した。不溶物をろ
去し、ろ液を酢酸エチル(50mL)で希釈後、重曹水
(10mL)および飽和食塩水(10mL)で洗浄し
た。有機層を乾燥、濃縮し、残さをシリカゲルクロマト
グラフィー(シリカゲル40g、酢酸エチル−ヘキサン
(1:2)から(2:3))で精製し、化合物〔19〕
(1.36g)をアモルファスとして得た。 1H-NMR 0.02-0.15 (m, 12H), 0.78-0.94 (m, 18H), 3.2
1-3.59 (m, 2H), 3.75,3.76 (2 s, 6H), 3.92-4.81 (m,
27H), 4.92-5.59 (m, 14H), 5.60-6.10 (m, 8H), 6.13
-6.31 (m, 2H), 6.72-6.81 (m, 4H), 7.10-7.41 (m, 9
H), 8.16-8.35 (m, 4H), 8.42-8.56 (m, 1H), 8.62-8.7
6 (m, 2H), 8.89-8.93 (m, 1H); 9.10-9.16 (m, 1H).
【0080】
【化21】
【0081】さらに、〔19〕(1.30g,0.65
mmol)のジクロロメタン溶液に、ジクロロ酢酸
(1.1mL,13mmol)を加え、0℃で10分間
攪拌した。反応液をジクロロメタン(50mL)で希釈
し、重曹水(50mL)および飽和食塩水(50mL)
で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮し、残さをシリカゲル
クロマトグラフィー(シリカゲル40g、アセトン−ヘ
キサン(1:2))で精製し、アモルファス(1.01
g)を得た。さらにジクロロメタン(18mL)に溶解
し、炭酸水素ジエチルアンモニウム(2.36g,17
mmol)を加えて攪拌した。5分後、Pd[P(C6
H5)3]4(202mg,0.17mmol)とトリ
フェニルホスフィン(41mg,0.16mmol)の
ジクロロメタン(6mL)溶液を加え、さらに1時間攪
拌した。反応液をジクロロメタン(100mL)で希釈
し、水(100mL)で2回抽出した。水層を濃縮し、
無色粉末672mgを得た。658mgをTHF(10
mL)に溶解し、1.0Mフッ化テトラブチルアンモニ
ウム(11.3mL,11.3mmol)を加えて18
時間攪拌した。反応液を濃縮し、濃縮残さを0.01M
炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(100mL)
で希釈し、ジエチルエーテル(30mL)で2回洗浄し
た。水層を濃縮し、さらにエタノールで共沸濃縮して得
た残さを、DEAEセルロース イオン交換カラムクロ
マトグラフィー(40g,2.4×22cm,炭酸水素
イオン型)に付し、炭酸水素トリエチルアンモニウム緩
衝液(pH7.6,0.001−0.3M リニアグラ
ジェント,1000mL/1000mL)流分より表題
化合物〔20〕を得た。本化合物は、標品(Aust.
J.Chem.,1992,45,205−225記載
の方法により合成)とHPLC分析により一致した。
【0082】
【発明の効果】本発明の方法により、フォスフォアミダ
イトを用いたヌクレオチド合成において、従来の活性化
剤では活性が低いために収率が低下するといった反応上
の問題点や、吸湿性、爆発性、毒性あるいは溶解性に起
因する操作上の不便を解消し、工業的に有用な製造法を
提供できるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07H 19/067 C07H 19/067 21/04 21/04 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヌクレオシド誘導体とフォスフォアミダイ
    ト誘導体とを縮合してヌクレオチドを製造する方法であ
    って、活性化剤として置換イミダゾール誘導体、置換ベ
    ンズイミダゾール誘導体あるいはそれらの塩を用いるこ
    とを特徴とするヌクレオチドの製造法。
  2. 【請求項2】活性化剤が、置換イミダゾール誘導体の塩
    あるいは置換ベンズイミダゾール誘導体の塩である請求
    項1に記載の製造法。
  3. 【請求項3】フォスフォアミダイト誘導体が、一般式
    〔1〕[化1] 【化1】 (式中、Bは、核酸塩基またはその誘導体を表し、R1
    は、水素原子、ハロゲン原子、保護基で置換された水酸
    基または炭素数1から4のアルコキシ基を表し、R2
    は、水素原子または炭素数1から4のアルキル基を表
    し、R3は、水酸基の保護基を表し、XおよびYは、そ
    れぞれ独立して、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、
    アゾール基、保護基で置換された水酸基又は炭素数1か
    ら4のアルコキシ基を表し、R1がアルコキシ基で、か
    つR2がアルキル基の場合には、環を形成しても良い)
    で示される化合物である請求項1又は2に記載の製造
    法。
  4. 【請求項4】ヌクレオシド誘導体が、一般式〔2〕[化
    2] 【化2】 (式中、B、R1およびR2は、前述と同義であり、R
    4は、水酸基の保護基を表す。)で示される化合物であ
    る請求項1から請求項3の何れか一項に記載の製造法。
  5. 【請求項5】置換イミダゾール誘導体が、一般式〔3〕
    [化3] 【化3】 (式中、R5は、水素原子、炭素数1から4のアルキル
    基あるいは置換または無置換のフェニル基を表し、R
    6、R7およびR8は、独立してそれぞれ、水素原子、
    ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1から4のアルキル基
    あるいは置換または無置換のフェニル基を表す。)で示
    される化合物あるいはその塩であることを特徴とする請
    求項1から請求項4の何れか一項に記載の製造法。
  6. 【請求項6】塩が、トリフルオロメタンスルホン酸、過
    塩素酸、テトラフルオロホウ酸あるいはトリフルオロ酢
    酸の塩であることを特徴とする請求項5に記載の製造
    法。
  7. 【請求項7】置換ベンズイミダゾール誘導体が、一般式
    〔4〕[化4] 【化4】 (式中、R5、R6、R7およびR8は、前述と同義で
    あり、R9およびR10は、独立してそれぞれ、水素原
    子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1から4のアルキ
    ル基あるいは置換または無置換のフェニル基を表す。)
    で示される化合物あるいはその塩であることを特徴とす
    る請求項1から4に記載の製造法。
  8. 【請求項8】塩が、トリフルオロメタンスルホン酸、過
    塩素酸、テトラフルオロホウ酸あるいはトリフルオロ酢
    酸の塩であることを特徴とする請求項7に記載の製造
    法。
  9. 【請求項9】一般式〔3〕[化5] 【化5】 (式中、R5、R6、R7およびR8は、は前述と同義
    である。)で示される置換イミダゾール誘導体の塩。
  10. 【請求項10】一般式〔4〕[化6] 【化6】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9およびR10
    は、前述と同義である。)で示される置換ベンズイミダ
    ゾール誘導体の塩。
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