JP2003011980A - 加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器 - Google Patents
加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器Info
- Publication number
- JP2003011980A JP2003011980A JP2001198268A JP2001198268A JP2003011980A JP 2003011980 A JP2003011980 A JP 2003011980A JP 2001198268 A JP2001198268 A JP 2001198268A JP 2001198268 A JP2001198268 A JP 2001198268A JP 2003011980 A JP2003011980 A JP 2003011980A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- container
- outer layer
- foamed synthetic
- inner layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発泡合成樹脂に施した凹状の加飾部を浮き立
たせるという効果を損なうことなく、様々な形態の容器
として利用可能な発泡合成樹脂製の容器を提供すること
にある。 【解決手段】 中仕切り板１０は、合成樹脂の発泡体か
ら気泡を取り除いた凹状の加飾部１３を表示部分１４に
有する発泡合成樹脂からなる外層１０ａと、この外層１
０ａに合わさる色付きの合成樹脂からなる内層１０ｂと
の少なくとも２層の積層構造を有する。このため、内層
１０ｂの色彩が凹状の加飾部１３を透して浮き出ると共
に、内層１０ｂによって外層１０ａが補強されるため、
発泡合成樹脂に施した凹状の加飾部１３をはっきりと浮
き立たせることができると共に一定の強度を備えた中仕
切り板として利用することができる。
たせるという効果を損なうことなく、様々な形態の容器
として利用可能な発泡合成樹脂製の容器を提供すること
にある。 【解決手段】 中仕切り板１０は、合成樹脂の発泡体か
ら気泡を取り除いた凹状の加飾部１３を表示部分１４に
有する発泡合成樹脂からなる外層１０ａと、この外層１
０ａに合わさる色付きの合成樹脂からなる内層１０ｂと
の少なくとも２層の積層構造を有する。このため、内層
１０ｂの色彩が凹状の加飾部１３を透して浮き出ると共
に、内層１０ｂによって外層１０ａが補強されるため、
発泡合成樹脂に施した凹状の加飾部１３をはっきりと浮
き立たせることができると共に一定の強度を備えた中仕
切り板として利用することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂の発泡体
から気泡を取り除いた凹状の加飾部を有する発泡合成樹
脂製容器に関するものである。
から気泡を取り除いた凹状の加飾部を有する発泡合成樹
脂製容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】合成樹脂製容器は、近年、その手軽さか
ら広い分野に利用されているため、容器を利用するメー
カーからは様々な形態の容器を利用したいとの要求があ
る。なかでも、類似製品との差別化が可能で、好適な手
触りが得られる発泡合成樹脂製容器は比較的注目されて
いる容器である。
ら広い分野に利用されているため、容器を利用するメー
カーからは様々な形態の容器を利用したいとの要求があ
る。なかでも、類似製品との差別化が可能で、好適な手
触りが得られる発泡合成樹脂製容器は比較的注目されて
いる容器である。
【０００３】そのため、発泡合成樹脂の表面に加飾部を
設けて容器としての付加価値を高める技術が様々提案さ
れており、例えば、本願出願人は、加飾部を有する発泡
合成樹脂製容器として、特開平９−１８８３１７号公報
に記載の容器を提案済みである。これは、発泡合成樹脂
からなる単層容器の表面を型押しすることによって合成
樹脂の発泡体から気泡を取り除くことにより、文字や模
様などの表示部をインク印刷やラベル貼付することなく
浮き立たせて表示効果を高めた容器である。
設けて容器としての付加価値を高める技術が様々提案さ
れており、例えば、本願出願人は、加飾部を有する発泡
合成樹脂製容器として、特開平９−１８８３１７号公報
に記載の容器を提案済みである。これは、発泡合成樹脂
からなる単層容器の表面を型押しすることによって合成
樹脂の発泡体から気泡を取り除くことにより、文字や模
様などの表示部をインク印刷やラベル貼付することなく
浮き立たせて表示効果を高めた容器である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た発泡合成樹脂成形体は薄肉な単層構造であるため、強
度の点や内容物保護の点からブロー容器やチューブ容器
として利用することが困難な場合があった。
た発泡合成樹脂成形体は薄肉な単層構造であるため、強
度の点や内容物保護の点からブロー容器やチューブ容器
として利用することが困難な場合があった。
【０００５】本発明の解決すべき課題は、上述したよう
な事実に鑑みてなされたものであって、発泡合成樹脂に
施した凹状の加飾部を浮き立たせるという効果を損なう
ことなく、トレーや中仕切り板或いはブロー容器・チュ
ーブ容器などの様々な形態の容器として利用可能な発泡
合成樹脂製の容器を提供することにある。
な事実に鑑みてなされたものであって、発泡合成樹脂に
施した凹状の加飾部を浮き立たせるという効果を損なう
ことなく、トレーや中仕切り板或いはブロー容器・チュ
ーブ容器などの様々な形態の容器として利用可能な発泡
合成樹脂製の容器を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このため、第１発明に係
る、加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器は、合成樹
脂の発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部を有する
発泡合成樹脂製の容器であって、この容器は、加飾を施
した発泡合成樹脂からなる外層と、この外層に合わさる
色付きの合成樹脂からなる内層との少なくとも２層の積
層構造を有することを特徴とするものである。
る、加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器は、合成樹
脂の発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部を有する
発泡合成樹脂製の容器であって、この容器は、加飾を施
した発泡合成樹脂からなる外層と、この外層に合わさる
色付きの合成樹脂からなる内層との少なくとも２層の積
層構造を有することを特徴とするものである。
【０００７】第２発明に係る、加飾を施した発泡合成樹
脂製の積層容器は、合成樹脂の発泡体から気泡を取り除
いた凹状の加飾部を有する発泡合成樹脂製の容器であっ
て、この容器は、加飾を施した発泡合成樹脂からなる外
層と、この外層に合わさる透明または半透明な合成樹脂
からなる内層との少なくとも２層の積層構造を有するこ
とを特徴とするものである。
脂製の積層容器は、合成樹脂の発泡体から気泡を取り除
いた凹状の加飾部を有する発泡合成樹脂製の容器であっ
て、この容器は、加飾を施した発泡合成樹脂からなる外
層と、この外層に合わさる透明または半透明な合成樹脂
からなる内層との少なくとも２層の積層構造を有するこ
とを特徴とするものである。
【０００８】加えて第３発明に係る積層容器は、上記第
２発明おいて、前記凹状の加飾部は内層を目視可能な窓
に成形されたものであることが好ましい。
２発明おいて、前記凹状の加飾部は内層を目視可能な窓
に成形されたものであることが好ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【００１０】図１および図２はそれぞれ、本発明である
加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器の第１実施形態
である中仕切り板１０を包装箱１５に収納した状態を示
す斜視図およびそのＡ−Ａ断面図である。また図３
（ａ）〜（ｃ）は、中仕切り板１０を製造する際の作業
工程を例示した要部断面図である。なお、以下の説明に
おいて「加飾部」とは、文字（数字）、図形、記号若し
くは模様またはこれらを色彩と組み合わせた「装飾部」
を示すものとする。
加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器の第１実施形態
である中仕切り板１０を包装箱１５に収納した状態を示
す斜視図およびそのＡ−Ａ断面図である。また図３
（ａ）〜（ｃ）は、中仕切り板１０を製造する際の作業
工程を例示した要部断面図である。なお、以下の説明に
おいて「加飾部」とは、文字（数字）、図形、記号若し
くは模様またはこれらを色彩と組み合わせた「装飾部」
を示すものとする。
【００１１】中仕切り板１０は、図１に示す如く、仕切
り壁１１により区画された缶ビールなどの１２個の容器
を収納可能な収納部１２と、加飾部１３が施された表示
部分１４とを有するものであり、図２に示す如く、合成
樹脂の発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部１３を
有する外層１０ａと、この外層１０ａに合わさる合成樹
脂からなる内層１０ｂとの２層の積層構造である。
り壁１１により区画された缶ビールなどの１２個の容器
を収納可能な収納部１２と、加飾部１３が施された表示
部分１４とを有するものであり、図２に示す如く、合成
樹脂の発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部１３を
有する外層１０ａと、この外層１０ａに合わさる合成樹
脂からなる内層１０ｂとの２層の積層構造である。
【００１２】外層１０ａは、例えば、熱可塑性ポリエス
テル系樹脂である、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレー
ト）などの合成樹脂に対して炭酸ガスや窒素ガスなどの
発泡剤を混入して加熱分解させた無数の細かい気泡構造
を有する合成樹脂の発泡体である。内層１０ｂは、真空
成形やシートブロー成形を用いて外層１０ａに一体成形
されたＰＰ（ポリプロピレン）やＰＥ（ポリエチレン）
などの合成樹脂である。
テル系樹脂である、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレー
ト）などの合成樹脂に対して炭酸ガスや窒素ガスなどの
発泡剤を混入して加熱分解させた無数の細かい気泡構造
を有する合成樹脂の発泡体である。内層１０ｂは、真空
成形やシートブロー成形を用いて外層１０ａに一体成形
されたＰＰ（ポリプロピレン）やＰＥ（ポリエチレン）
などの合成樹脂である。
【００１３】外層１０ａの加飾部１３は、以下の作業工
程を経て成形される。
程を経て成形される。
【００１４】まず図３（ａ）に示す如く、真空成形また
はシートブロー成形などの周知のシート成形方法によっ
て、合成樹脂の発泡体からなる外層１０ａと、合成樹脂
からなる内層１０ｂとを２層構造のシート材に一体成形
する。
はシートブロー成形などの周知のシート成形方法によっ
て、合成樹脂の発泡体からなる外層１０ａと、合成樹脂
からなる内層１０ｂとを２層構造のシート材に一体成形
する。
【００１５】凹状の加飾部１３は、図３（ｂ）に示す如
く、文字や模様などを掘り込んだ加熱スタンプ５０を外
層１０ａに設けた表示部分１４の外表面に空押しするこ
とにより形成される。この場合、スタンプ５０の加熱温
度は、発泡層の厚みとスタンプ板の材質、或いは意図す
る透明度によって差があるが、概ね１５０〜２３０（°
Ｃ）前後に設定される。特に、極力クリアな透明度を有
する加飾部を望む場合には、発泡剤の発泡が２１０（°
Ｃ）前後の温度で全開になって２１０（°Ｃ）以上加熱
することにより気散することから、２２０（°Ｃ）付近
に設定しておくことが好ましい。なお、通常ホットスタ
ンプによる加飾を行う場合には、例えば、鉄材のスタン
プの場合、加熱温度は１５０〜１８０（°Ｃ）に設定さ
れ、ラバースタンプの場合、加熱温度は２００〜２５０
（°Ｃ）に設定される。
く、文字や模様などを掘り込んだ加熱スタンプ５０を外
層１０ａに設けた表示部分１４の外表面に空押しするこ
とにより形成される。この場合、スタンプ５０の加熱温
度は、発泡層の厚みとスタンプ板の材質、或いは意図す
る透明度によって差があるが、概ね１５０〜２３０（°
Ｃ）前後に設定される。特に、極力クリアな透明度を有
する加飾部を望む場合には、発泡剤の発泡が２１０（°
Ｃ）前後の温度で全開になって２１０（°Ｃ）以上加熱
することにより気散することから、２２０（°Ｃ）付近
に設定しておくことが好ましい。なお、通常ホットスタ
ンプによる加飾を行う場合には、例えば、鉄材のスタン
プの場合、加熱温度は１５０〜１８０（°Ｃ）に設定さ
れ、ラバースタンプの場合、加熱温度は２００〜２５０
（°Ｃ）に設定される。
【００１６】これにより、中仕切り板１０は、図３
（ｃ）に示す如く、その外層１０ａに合成樹脂の発泡体
を押し潰して発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部
１３が形成される。この場合、発泡体からなる表面部分
１０ｆが白濁の艶消し表面であるのに対し、加飾部１３
は光沢のある透明な表面となり、その光沢は、加飾部１
３を透して目視できる内層１０ｂによって鮮明になるか
ら、外層１０ａの発泡体によるマット感と加飾部１３の
光沢との差により、文字、数字や模様などの加飾部１３
を浮き立たせることができる。
（ｃ）に示す如く、その外層１０ａに合成樹脂の発泡体
を押し潰して発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部
１３が形成される。この場合、発泡体からなる表面部分
１０ｆが白濁の艶消し表面であるのに対し、加飾部１３
は光沢のある透明な表面となり、その光沢は、加飾部１
３を透して目視できる内層１０ｂによって鮮明になるか
ら、外層１０ａの発泡体によるマット感と加飾部１３の
光沢との差により、文字、数字や模様などの加飾部１３
を浮き立たせることができる。
【００１７】ところで、内層１０ｂは、色付きの合成樹
脂、または、無色透明または半透明な合成樹脂のいずれ
かを選択することができる。
脂、または、無色透明または半透明な合成樹脂のいずれ
かを選択することができる。
【００１８】まず第１実施形態の第１例として内層１０
ｂとして色付きの合成樹脂を使用した場合は、内層１０
ｂの色彩が凹状の加飾部１３を透して浮き出ると共に、
内層１０ｂによって外層１０ａが補強されるため、発泡
合成樹脂に施した凹状の加飾部１３をはっきりと浮き立
たせることができると共に、一定の強度を備えた中仕切
り板として利用することができる。なお、内層１０ｂの
色に関しては、合成樹脂本来の色であっても、着色され
た色であってもよい。
ｂとして色付きの合成樹脂を使用した場合は、内層１０
ｂの色彩が凹状の加飾部１３を透して浮き出ると共に、
内層１０ｂによって外層１０ａが補強されるため、発泡
合成樹脂に施した凹状の加飾部１３をはっきりと浮き立
たせることができると共に、一定の強度を備えた中仕切
り板として利用することができる。なお、内層１０ｂの
色に関しては、合成樹脂本来の色であっても、着色され
た色であってもよい。
【００１９】次に第１実施形態の第２例として内層１０
ｂとして透明な合成樹脂を使用した場合は、凹状の加飾
部１３から容器底部の色彩、例えば包装箱１５に施され
た色彩などが凹状の加飾部１３を透して浮き出ると共
に、内層１０ｂによって外層１０ａが補強されるため、
内層１０ｂとして色付きの合成樹脂を使用した場合と同
様、発泡合成樹脂に施した凹状の加飾部１３をはっきり
と浮き立たせることができると共に、一定の強度を備え
た中仕切り板として利用することができる。
ｂとして透明な合成樹脂を使用した場合は、凹状の加飾
部１３から容器底部の色彩、例えば包装箱１５に施され
た色彩などが凹状の加飾部１３を透して浮き出ると共
に、内層１０ｂによって外層１０ａが補強されるため、
内層１０ｂとして色付きの合成樹脂を使用した場合と同
様、発泡合成樹脂に施した凹状の加飾部１３をはっきり
と浮き立たせることができると共に、一定の強度を備え
た中仕切り板として利用することができる。
【００２０】図４（ａ），（ｂ）はそれぞれ、本発明の
第２実施形態であるボトルタイプのウィンドウ付き積層
容器を示す正面図および従来技術により成形されたボト
ルタイプのウィンドウ付き積層容器を示す正面図であ
り、また図５（ａ），（ｂ）は、本発明の第２実施形態
のボトルタイプのウィンドウ付き積層容器２０を製造す
る際の作業工程を例示した要部断面図である。
第２実施形態であるボトルタイプのウィンドウ付き積層
容器を示す正面図および従来技術により成形されたボト
ルタイプのウィンドウ付き積層容器を示す正面図であ
り、また図５（ａ），（ｂ）は、本発明の第２実施形態
のボトルタイプのウィンドウ付き積層容器２０を製造す
る際の作業工程を例示した要部断面図である。
【００２１】まず本発明に係るボトル容器２０は、第１
実施形態と同様、合成樹脂の発泡体から気泡を取り除い
た凹状の加飾部２１を有する外層２０ａと、この外層２
０ａに合わさる合成樹脂からなる透明または半透明な内
層２０ｂとの２層の積層構造のブロー成形体である（図
５参照）。
実施形態と同様、合成樹脂の発泡体から気泡を取り除い
た凹状の加飾部２１を有する外層２０ａと、この外層２
０ａに合わさる合成樹脂からなる透明または半透明な内
層２０ｂとの２層の積層構造のブロー成形体である（図
５参照）。
【００２２】外層２０ａは、例えば、オレフィン系樹脂
であるＰＰ（ポリプロピレン）樹脂などの合成樹脂に対
して炭酸ガスや窒素ガスなどの発泡剤を混入して加熱分
解させた無数の細かい気泡構造を有する合成樹脂の発泡
体であり、内層２０ｂも、外層２０ａに一体成形された
ＰＰ樹脂やＰＥ樹脂などの合成樹脂である。
であるＰＰ（ポリプロピレン）樹脂などの合成樹脂に対
して炭酸ガスや窒素ガスなどの発泡剤を混入して加熱分
解させた無数の細かい気泡構造を有する合成樹脂の発泡
体であり、内層２０ｂも、外層２０ａに一体成形された
ＰＰ樹脂やＰＥ樹脂などの合成樹脂である。
【００２３】外層２０ａの加飾部２１は、以下の作業工
程を経て成形される。
程を経て成形される。
【００２４】まず第１実施形態と同様、図５（ａ）に示
す如く、押し出し成形やダイレクトブロー成形などの周
知の成形方法によって、合成樹脂の発泡体からなる外層
２０ａと、合成樹脂からなる内層２０ｂとを２層構造の
ボトル容器に一体成形する。
す如く、押し出し成形やダイレクトブロー成形などの周
知の成形方法によって、合成樹脂の発泡体からなる外層
２０ａと、合成樹脂からなる内層２０ｂとを２層構造の
ボトル容器に一体成形する。
【００２５】外層２０ａの加飾部２１も、第１実施形態
と同様、図５（ｂ）に示す如く、文字や模様などを掘り
込んだ加熱スタンプ５１を外層２０ａの外表面に空押し
することにより形成される。この場合も、スタンプ５１
の加熱温度は、発泡層の厚みとスタンプ板の材質、或い
は意図する透明度によって差があるが、概ね１５０〜２
３０（°Ｃ）前後に設定される。特に、極力クリアな透
明度を有する加飾部を望む場合には、発泡剤の発泡が２
１０（°Ｃ）前後の温度で全開になって２１０（°Ｃ）
以上加熱することにより気散することから、２２０（°
Ｃ）付近に設定しておくことが好ましい。またホットス
タンプによる加飾を行う場合も、例えば、鉄材のスタン
プの場合、加熱温度は１５０〜１８０（°Ｃ）に設定さ
れ、ラバースタンプの場合、加熱温度は２００〜２５０
（°Ｃ）に設定される。
と同様、図５（ｂ）に示す如く、文字や模様などを掘り
込んだ加熱スタンプ５１を外層２０ａの外表面に空押し
することにより形成される。この場合も、スタンプ５１
の加熱温度は、発泡層の厚みとスタンプ板の材質、或い
は意図する透明度によって差があるが、概ね１５０〜２
３０（°Ｃ）前後に設定される。特に、極力クリアな透
明度を有する加飾部を望む場合には、発泡剤の発泡が２
１０（°Ｃ）前後の温度で全開になって２１０（°Ｃ）
以上加熱することにより気散することから、２２０（°
Ｃ）付近に設定しておくことが好ましい。またホットス
タンプによる加飾を行う場合も、例えば、鉄材のスタン
プの場合、加熱温度は１５０〜１８０（°Ｃ）に設定さ
れ、ラバースタンプの場合、加熱温度は２００〜２５０
（°Ｃ）に設定される。
【００２６】これにより、ボトル容器２０は、図５
（ｂ）に示す如く、その外層２０ａに合成樹脂の発泡体
を押し潰して発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部
２１が形成される。この場合も、発泡体からなる表面部
分２０ｆが白濁の艶消し表面であるのに対し、加飾部２
１は光沢のある透明な表面となり、その光沢は、加飾部
２１を透して目視できる内層２０ｂによって鮮明になる
から、外層２０ａの発泡体によるマット感と加飾部２１
の光沢との差により、文字、数字や模様などの加飾部２
１を浮き立たせることができる。
（ｂ）に示す如く、その外層２０ａに合成樹脂の発泡体
を押し潰して発泡体から気泡を取り除いた凹状の加飾部
２１が形成される。この場合も、発泡体からなる表面部
分２０ｆが白濁の艶消し表面であるのに対し、加飾部２
１は光沢のある透明な表面となり、その光沢は、加飾部
２１を透して目視できる内層２０ｂによって鮮明になる
から、外層２０ａの発泡体によるマット感と加飾部２１
の光沢との差により、文字、数字や模様などの加飾部２
１を浮き立たせることができる。
【００２７】本実施形態では、図４（ａ）に示す如く、
外層２０ａに施した凹状の加飾部２１が、内層を目視可
能なウィンドウ(窓)２１ａとその目盛２１ｂに成形され
ている。この場合、ウィンドウ２１ａから透明または半
透明な内層を介して内容物を目視することによって、内
容物の色彩や残量などの状態やその品質を確認すること
ができる。特に、本実施形態において、外層２０ａの外
表面には、加熱スタンプ５１によってウィンドウ２１ａ
と共に目盛２１ｂが一体成形されているため、内容物の
残量確認に有効である。
外層２０ａに施した凹状の加飾部２１が、内層を目視可
能なウィンドウ(窓)２１ａとその目盛２１ｂに成形され
ている。この場合、ウィンドウ２１ａから透明または半
透明な内層を介して内容物を目視することによって、内
容物の色彩や残量などの状態やその品質を確認すること
ができる。特に、本実施形態において、外層２０ａの外
表面には、加熱スタンプ５１によってウィンドウ２１ａ
と共に目盛２１ｂが一体成形されているため、内容物の
残量確認に有効である。
【００２８】ところが、従来技術に基づいて成形したボ
トルタイプのウィンドウ付き積層容器の場合、前述の製
造工程からも明らかな如く、ボトル容器の外観形状は、
外層２０ａと内層２０ｂとが一体のパリソンから成形す
るためにパリソンの段階で外層２０ａに予めウィンドウ
となる部分を形成しておく必要がある。このため、従来
技術によるボトルタイプのウィンドウ付き積層容器は、
ウィンドウ３１の位置をパリソンの段階で予め決定しな
ければならず、成形後のウィンドウ３１も、図４（ｂ）
に示す如く、ボトル軸線方向の全高にわたって形成され
ることとなってしまうため、ボトル容器の美観が損なわ
れる。しかも、ウィンドウ３１に対して目盛を設ける場
合には、目盛を別途形成しなければならない。
トルタイプのウィンドウ付き積層容器の場合、前述の製
造工程からも明らかな如く、ボトル容器の外観形状は、
外層２０ａと内層２０ｂとが一体のパリソンから成形す
るためにパリソンの段階で外層２０ａに予めウィンドウ
となる部分を形成しておく必要がある。このため、従来
技術によるボトルタイプのウィンドウ付き積層容器は、
ウィンドウ３１の位置をパリソンの段階で予め決定しな
ければならず、成形後のウィンドウ３１も、図４（ｂ）
に示す如く、ボトル軸線方向の全高にわたって形成され
ることとなってしまうため、ボトル容器の美観が損なわ
れる。しかも、ウィンドウ３１に対して目盛を設ける場
合には、目盛を別途形成しなければならない。
【００２９】これに対して、本発明によるボトル容器２
０は、図４（ａ）に示す如く、容器の外観形状を成形し
たのち、ウィンドウ２１ａおよび目盛２１ｂを外層２０
ａの適切な位置に形成することができるため、ボトル容
器の美観が損なわれることがなく、ウィンドウ２１ａに
対して目盛２１ｂを一度に形成することができる。
０は、図４（ａ）に示す如く、容器の外観形状を成形し
たのち、ウィンドウ２１ａおよび目盛２１ｂを外層２０
ａの適切な位置に形成することができるため、ボトル容
器の美観が損なわれることがなく、ウィンドウ２１ａに
対して目盛２１ｂを一度に形成することができる。
【００３０】上述したところは、本発明の好適な実施形
態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。例えば、第
１，第２実施形態の積層容器は、外層および内層からな
る２層の積層容器であるが、外層および内層間に、ガス
バリアー層等の、少なくとも１つの中間層を介在させた
３つ以上の多層容器であってもよい。また容器の形態
も、中仕切り板やボトルに限らず、トレーやチューブ容
器であってもよい。
態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。例えば、第
１，第２実施形態の積層容器は、外層および内層からな
る２層の積層容器であるが、外層および内層間に、ガス
バリアー層等の、少なくとも１つの中間層を介在させた
３つ以上の多層容器であってもよい。また容器の形態
も、中仕切り板やボトルに限らず、トレーやチューブ容
器であってもよい。
【００３１】
【発明の効果】従って、第１発明に係る、加飾を施した
発泡合成樹脂製の積層容器によれば、合成樹脂の発泡体
から気泡を取り除いた凹状の加飾部を有する外層と、こ
の外層に合わさる色付きの合成樹脂からなる内層との少
なくとも２層の積層構造を有することにより、内層の色
彩が凹状の加飾部を透して浮き出ると共に、内層によっ
て外層が補強されるため、発泡合成樹脂に施した凹状の
加飾部をはっきりと浮き立たせることができると共に一
定の強度を備えた様々な形態の容器として利用すること
ができる。
発泡合成樹脂製の積層容器によれば、合成樹脂の発泡体
から気泡を取り除いた凹状の加飾部を有する外層と、こ
の外層に合わさる色付きの合成樹脂からなる内層との少
なくとも２層の積層構造を有することにより、内層の色
彩が凹状の加飾部を透して浮き出ると共に、内層によっ
て外層が補強されるため、発泡合成樹脂に施した凹状の
加飾部をはっきりと浮き立たせることができると共に一
定の強度を備えた様々な形態の容器として利用すること
ができる。
【００３２】また第２発明に係る、加飾を施した発泡合
成樹脂製の積層容器によれば、合成樹脂の発泡体から気
泡を取り除いた凹状の加飾部を有する外層と、この外層
に合わさる透明または半透明の合成樹脂からなる内層と
の少なくとも２層の積層構造を有することにより、この
容器を配した包装箱などの色彩や該容器の内容物の色彩
が凹状の加飾部を透して浮き出ると共に、内層によって
外層が補強されるため、発泡合成樹脂に施した凹状の加
飾部をはっきりと浮き立たせることができると共に、一
定の強度を備えた様々な形態の容器として利用すること
ができる。
成樹脂製の積層容器によれば、合成樹脂の発泡体から気
泡を取り除いた凹状の加飾部を有する外層と、この外層
に合わさる透明または半透明の合成樹脂からなる内層と
の少なくとも２層の積層構造を有することにより、この
容器を配した包装箱などの色彩や該容器の内容物の色彩
が凹状の加飾部を透して浮き出ると共に、内層によって
外層が補強されるため、発泡合成樹脂に施した凹状の加
飾部をはっきりと浮き立たせることができると共に、一
定の強度を備えた様々な形態の容器として利用すること
ができる。
【００３３】加えて第３発明に係る積層容器は、上記第
２発明おいて、前記凹状の加飾部が内層を目視可能な窓
に成形されたものであることから、この窓から透明また
は半透明な内層を介して内容物を目視することによっ
て、内容物の色彩や残量などの状態やその品質を確認す
ることができる。
２発明おいて、前記凹状の加飾部が内層を目視可能な窓
に成形されたものであることから、この窓から透明また
は半透明な内層を介して内容物を目視することによっ
て、内容物の色彩や残量などの状態やその品質を確認す
ることができる。
【図１】 本発明の第１実施形態である中仕切り板を包
装箱に収納した状態を示す斜視図である。
装箱に収納した状態を示す斜視図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】 （ａ）〜（ｃ）はそれぞれ、中仕切り板を製
造する際の作業工程を例示した要部断面図である。
造する際の作業工程を例示した要部断面図である。
【図４】 （ａ），（ｂ）はそれぞれ、本発明の第２お
よび第３実施形態であるボトルタイプの積層容器を示す
正面図である。
よび第３実施形態であるボトルタイプの積層容器を示す
正面図である。
【図５】 （ａ），（ｂ）はそれぞれ、本発明の第２お
よび第３実施形態のボトル容器を製造する際の作業工程
を例示した要部断面図である。
よび第３実施形態のボトル容器を製造する際の作業工程
を例示した要部断面図である。
１０ 中仕切り板
１０ａ 外層
１０ｂ 内層
１１ 仕切り壁
１２ 収納部
１３ 加飾部
１４ 表示部分
１５ 包装箱
２０ ボトル容器
２０ａ 外層
２０ｂ 内層
２１ 加飾部
２１ａ ウィンドウ
２１ｂ 目盛
３０ ボトル容器
３１ 加飾部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 3E062 AA01 AA09 AB01 AB14 AC08
DA01 EA07 EB02 EC03 JA01
JB11 JC06
4F100 AK01A AK01B BA02 DA01
DD05A DJ01A EJ20A GB16
HB21A JN01B
Claims (3)
- 【請求項１】 合成樹脂の発泡体から気泡を取り除いた
凹状の加飾部を有する発泡合成樹脂製の容器であって、 この容器は、加飾を施した前記発泡合成樹脂からなる外
層と、この外層に合わさる色付きの合成樹脂からなる内
層との少なくとも２層の積層構造を有することを特徴と
する、加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器。 - 【請求項２】 合成樹脂の発泡体から気泡を取り除いた
凹状の加飾部を有する発泡合成樹脂製の容器であって、 この容器は、加飾を施した前記発泡合成樹脂からなる外
層と、この外層に合わさる透明または半透明な合成樹脂
からなる内層との少なくとも２層の積層構造を有するこ
とを特徴とする、加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容
器。 - 【請求項３】 前記凹状の加飾部は、内層を目視可能な
窓に成形されたものである請求項２に記載の積層容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001198268A JP2003011980A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001198268A JP2003011980A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003011980A true JP2003011980A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19035740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001198268A Pending JP2003011980A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003011980A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010127132A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Toyoda Gosei Co Ltd | タンク用樹脂成形品 |
-
2001
- 2001-06-29 JP JP2001198268A patent/JP2003011980A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010127132A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Toyoda Gosei Co Ltd | タンク用樹脂成形品 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4636373B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
| US5916646A (en) | Container having a decorative label and a method for obtaining this container | |
| US7140857B2 (en) | Label ledge for injection molded containers | |
| US20090022950A1 (en) | Process for making a plastic moulded article with a decorated surface | |
| US20110052846A1 (en) | Heat-shrinkable cylindrical label, long cylindrical body, and cylindrical-label-attached article | |
| EP3718736B1 (en) | Method for manufacturing double cosmetic container | |
| GB2428402A (en) | Moulded, labelled plastic article with a relief pattern. | |
| KR20090018126A (ko) | 장식 슬리브를 구비하는 용기 또는 분배기 | |
| JPS6159984B2 (ja) | ||
| US20030168372A1 (en) | Translucent container | |
| US5503921A (en) | Core with foamed skin covering | |
| JP3732712B2 (ja) | スケルトン容器およびその製造方法 | |
| JP2003011980A (ja) | 加飾を施した発泡合成樹脂製の積層容器 | |
| EP1507657B1 (en) | Multilayer storage container | |
| JP3114093U (ja) | 合成樹脂製二重容器 | |
| WO2006088608A2 (en) | Plastic containers with micro-optic identification | |
| CN101920817A (zh) | 具有多用途底座的包装盒及其制作方法 | |
| JP4753177B2 (ja) | ラベル、およびインモ−ルドラベル付き合成樹脂製容器 | |
| KR100326657B1 (ko) | 데코레이션 시트 및 그 제조방법 | |
| JPH09240677A (ja) | ラベル付き容器及びラベル付き容器の製造方法 | |
| JPH0647774A (ja) | 電飾用成形品の製造方法 | |
| KR20190041745A (ko) | 로고 라벨 제조방법 및 이를 이용한 로고 라벨 | |
| JP4995549B2 (ja) | インモールド成形品 | |
| JP6817886B2 (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
| WO1999002324A1 (en) | Thermally imparting a pattern on an injection molded preform and blow molding it into a container |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050831 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071011 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071113 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080115 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080115 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080415 |