JP2003011741A - プリント基板の車両搭載構造 - Google Patents

プリント基板の車両搭載構造

Info

Publication number
JP2003011741A
JP2003011741A JP2001202470A JP2001202470A JP2003011741A JP 2003011741 A JP2003011741 A JP 2003011741A JP 2001202470 A JP2001202470 A JP 2001202470A JP 2001202470 A JP2001202470 A JP 2001202470A JP 2003011741 A JP2003011741 A JP 2003011741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
housing
printed circuit
trays
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001202470A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ito
裕司 伊藤
Kenji Maekawa
謙二 前川
Mare Kitagawa
希 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001202470A priority Critical patent/JP2003011741A/ja
Publication of JP2003011741A publication Critical patent/JP2003011741A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機器の作動不良を誘発する切り粉の発生
を防止可能にした、プリント基板の車両搭載構造を提供
する。 【解決手段】 トレイ21〜51の挿入側の端面31a
に、樹脂製のクリップ210〜510を、レール62の
スライド面62aおよび嵌合面62bとトレイ21〜5
1との間に介在するように備える。これにより、トレイ
21〜51を筐体60内部に挿入するにあたり、トレイ
21〜51の挿入側の端面31aがレール62の挿入面
62aおよび嵌合面62bに直接接することを防止でき
るので、レール62がトレイ21〜51に削られてしま
うことによる切り粉の発生を防止でき、切り粉によるプ
リント基板22〜52等のショートによるセンタクラス
タ2の作動不良の誘発を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
オーディオ、カーナビ等の電気機器の構成部品であるプ
リント基板の車両搭載構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】計器盤の車両左右方向略中央部に搭載さ
れた電気機器のうち、オーディオ、カーナビ等のように
プリント基板その他の電子部品を筐体に内蔵して構成さ
れた電気機器において、プリント基板を車両から取り外
すにあたり、従来では、筐体を車両から取り外した後に
筐体からプリント基板を取り外すようにした構造であっ
た。
【0003】これに対し近年では、図6(a)に示すよ
うに、車室内の側に開口部60aを有する筐体60を計
器盤内側にて車両側に固定し、筐体60内面にレール6
2を備え、プリント基板22、32、42をレール62
に滑らせながら開口部60aより挿入および挿出可能に
した構造が提案されている。この構造により、筐体60
を車両から取り外すことなくプリント基板22〜42を
車両から取り外すことができ、プリント基板22〜42
のメンテナンス性向上を図っている。
【0004】ここで、電気機器の構成部品のうち各プリ
ント基板22〜42の近傍に位置する電子部品が、プリ
ント基板から発生される電磁ノイズの影響を受けて誤作
動してしまうことを防止するために、本発明者らは図6
(b)に示すように、電磁ノイズを遮断する金属製のト
レイ21、31、41にプリント基板22〜42を固定
し、このトレイ21〜41をレール62に滑らせながら
挿入および挿出可能にした構造を試作検討した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記試作検討
の構造ではトレイ21〜41が金属製であるため、トレ
イ21〜41をレール62に滑らせて挿入する際にトレ
イ21〜41の挿入側の端面21a、31a、41aが
レール62を削ってしまい、レール62の切り粉(図6
(b)の符号X参照)が発生し、この切り粉Xが電気機
器の作動不良を誘発してしまう恐れのあることが分かっ
た。
【0006】作動不良の具体例としては、レール62が
金属製の場合には、金属の切り粉Xによるプリント基板
22〜42のショートが挙げられる。また、レール62
が樹脂製の場合であり、筐体60内部にCDデッキが配
置されている場合には、CDデッキの光データ読み取り
用受光部(ピックアップ部)に樹脂の切り粉Xが静電気
で付着することによる、データ読み取り不良が挙げられ
る。
【0007】本発明は、上記点に鑑み、電気機器の作動
不良を誘発する切り粉の発生を防止可能にした、プリン
ト基板の車両搭載構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、計器盤(1)の車両左
右方向略中央部に設置された電気機器(20、30、4
0、50)の構成部品であるプリント基板(22、3
2、42、52)の車両搭載構造であって、プリント基
板(22〜52)の板面に配置され、プリント基板(2
2〜52)から発生される電磁ノイズを遮断するととも
に、プリント基板(22〜52)を保持する金属製のト
レイ(21、31、41、51)を備え、トレイ(21
〜51)は、車両側に固定されて車室内の側に開口部
(60a)を有する筐体(60)に、開口部(60a)
から挿入されて保持され、また、筐体(60)には、ト
レイ(21〜51)の挿入を案内するレール(62)が
備えられており、トレイ(21〜51)の挿入側端面
(21a、31a、41a、51a)には、このトレイ
(21〜51)に比べて硬度の低い材質で成形された低
硬度部材(210、310、410、510)が、レー
ル(62)との間に介在するように備えられていること
を特徴とする。
【0009】これにより、トレイ(21〜51)を筐体
(60)内部に挿入するにあたり、トレイ(21〜5
1)の挿入側の端面(21a〜51a)がレール(6
2)に直接接することを防止できるので、レール(6
2)がトレイ(21〜51)に削られてしまうことによ
る切り粉の発生を防止でき、切り粉による電気機器(2
0〜50)の作動不良の誘発を防止できる。
【0010】また、車室内の側に開口する開口部(60
a)からトレイ(21〜51)を挿入することによりプ
リント基板(22〜52)を筐体(60)に保持させる
構造であるので、プリント基板(22〜52)を車両か
ら取り外すにあたり、筐体(60)を車両から取り外す
ことなくトレイ(21〜51)を開口部(60a)から
引き抜いてプリント基板(22〜52)を取り外すこと
ができ、プリント基板(22〜52)のメンテナンス性
を良好にできる。
【0011】また、プリント基板(22〜52)の板面
には電磁ノイズを遮断する金属製のトレイ(21〜5
1)が備えられているので、電気機器(20〜50)の
構成部品のうちプリント基板(22〜52)の近傍に位
置する電子部品が受ける電磁ノイズの影響を低減でき、
電気機器(20〜50)の誤作動を防止することができ
る。特に、請求項1に記載のプリント基板(22〜5
2)が筐体(60)内部にて複数枚積層配置されている
場合においては、隣り合うプリント基板(22〜52)
どうしが受ける電磁ノイズの影響を低減でき、好適であ
る。
【0012】また、請求項2に記載の発明のように、低
硬度部材(210〜510)を、樹脂およびゴムのいず
れかにより成形して好適である。
【0013】また、請求項3に記載の発明では、筐体
(60)を金属により成形したことを特徴としている。
【0014】これにより、筐体(60)外部からの電磁
ノイズおよびプリント基板(22〜52)からの電磁ノ
イズを筐体(60)で遮断することができる。
【0015】ここで、プリント基板(22〜52)のア
ースを筐体(60)から取ることができ、安定したアー
スを確保することができ、プリント基板(22〜52)
の耐ノイズ性を向上できる。
【0016】また、請求項4に記載の発明では、筐体
(60)を、マグネシウム合金およびアルミニウム合金
のいずれかにより成形したことを特徴としている。
【0017】これにより、筐体(60)を一体成形する
ことを容易に実現できる。特に、レール(62)を筐体
(60)に一体成形する場合には筐体(60)の形状が
複雑となるため、一体成形することにより筐体(60)
の製造を容易にできる。なお、マグネシウム合金の場合
には例えばチクソモールディングまたはダイカストによ
り一体成形して好適であり、アルミニウム合金の場合に
は例えばダイカストにより一体成形して好適である。
【0018】また、請求項5に記載の発明では、筐体
(60)を樹脂により成形し、その表面に金属メッキを
施したことを特徴としている。
【0019】これにより、筐体(60)を金属で成形し
た場合と同様に、電磁ノイズを筐体(60)で遮断する
ことができる。また、プリント基板(22〜52)のア
ースを筐体(60)から取ることができ、安定したアー
スを確保することができ、プリント基板(22〜52)
の耐ノイズ性を向上できる。
【0020】また、請求項6に記載の発明では、レール
(62)を筐体(60)と一体に成形し、低硬度部材
(210〜510)を、電気導通性を有する材質で成形
したことを特徴としている。
【0021】これにより、プリント基板(22〜52)
のアースを筐体(60)から取るにあたり、低硬度部材
(210〜510)およびレール(62)を介して、プ
リント基板(22〜52)と筐体(60)とを電気的に
導通させることができる。
【0022】また、請求項7に記載の発明では、筐体
(60)に、車両のステアリングの荷重を支える支持部
材(61)を一体に成形したことを特徴としている。
【0023】これにより、別体に成形された支持部材
(61)を筐体(60)に締結した場合に比べて、筐体
(60)と支持部材(61)との電気導通性を向上でき
る。よって、プリント基板(22〜52)のアースを筐
体(60)から取るようにした場合において、より一層
安定したアースにすることができ、プリント基板(22
〜52)の耐ノイズ性をより一層向上できる。
【0024】また、別体に成形された支持部材(61)
を筐体(60)に締結した場合に比べて部品点数の削減
および組付け工数の削減を図ることができる。
【0025】また、筐体(60)に支持部材(61)を
締結させるためのブラケットを不要にでき、筐体(6
0)へのブラケットの加工を削減を図ることができる。
【0026】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、オーディオ機器およびナビ
ゲーション機器の構成部品であるプリント基板の車両搭
載構造を例に、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づ
いて説明する。
【0028】図1は車両の計器盤1を車室内の側(車両
後方側)から見た斜視図であり、計器盤1の車両左右方
向の略中央部分にはオーディオ機器およびナビゲーショ
ン機器を一体にモジュール化したセンタクラスタ2が搭
載されている。図2はセンタクラスタ2を車両前方側か
ら見た分解斜視図であり、センタクラスタ2は主に、乗
員に対する操作面を構成する操作部クラスタ10、乗員
操作により操作部クラスタ10から出力される作動信号
に基づいて作動する本体部クラスタ(電気機器)20、
30、40、50および本体部クラスタ20〜50を保
持する筐体60とから構成されている。
【0029】操作部クラスタ10は、樹脂製の意匠パネ
ル11の裏面側(車両前方側)に、ディスプレイ(表示
手段)12、操作スイッチ用プリント基板13を固定し
て構成されている。ディスプレイ12は、オーディオ機
器およびナビゲーション機器の作動に関する情報等を乗
員に向けて表示するものである。また、操作スイッチ用
プリント基板13には、乗員により操作されてオーディ
オ機器およびナビゲーション機器の作動信号を出力する
操作スイッチ13a、およびLCD、LED等の表示手
段13bが実装されている。なお、ディスプレイ12と
操作スイッチ用プリント基板13とはフレキシブルプリ
ントケーブル14により接続されている。
【0030】操作部クラスタ10の車両前方側には、操
作スイッチ13a等から出力される作動信号に基づいて
作動する複数(本実施形態では4つ)の本体部クラスタ
20〜50が積層配置されており、各本体部クラスタ2
0〜50は金属製(例えば亜鉛メッキ、アルミニウム
等)のトレイ21、31、41、51の上にプリント基
板22、32、42、52等の部品が固定されている。
なお、プリント基板22〜52の導体部はトレイ21〜
51と電気的に接続されており、トレイ21〜51から
アースを取るようになっている。
【0031】これらのトレイ21〜51は上下方向に積
層配置されており、これにともなって、プリント基板2
2〜52も上下方向に積層配置されている。また、プリ
ント基板22はナビゲーションシステムの作動を制御す
るものである。また、プリント基板32は、オーディオ
システムの作動を制御するものであり、ラジオチューナ
ー、音声増幅回路および電源等が備えられている。ま
た、プリント基板42、52は、図示しない情報記録媒
体から情報を取り出すデータ読取手段43、53に備え
られて、データ読取手段43、53の作動を制御するも
のである。
【0032】なお、本実施形態では、読取手段43はM
D(小型光磁気ディスク)から情報を取り出すMDデッ
キであり、読取手段53はCD(コンパクトディスク)
から情報を取り出すCDデッキである。そして、意匠パ
ネル11に設けられた挿入口11a(図1参照)から、
情報記録媒体を各デッキ43、53に挿入するようにな
っている。また、DVDデッキ、MDデッキ43、CD
デッキ53は、情報記録媒体からデータ等を読みとるた
めの光ピックアップ部(図示せず)、信号処理部(図示
せず)、ディスク駆動部(図示せず)から構成されてい
る。
【0033】また、プリント基板32、42、52の車
両後方側には、上下方向に延びる接続用プリント基板5
4が備えられており、プリント基板32、42、52に
備えられたコネクタ33、44、55と接続用プリント
基板54に備えられたコネクタ54aとが接続すること
により、各プリント基板32、42、52は電気的に接
続されて、相互に通信可能になっている。そして、これ
らのコネクタ接続構造により、車室内の側(車両後方
側)から接続用基板54の脱着が可能に構成されてい
る。
【0034】また、プリント基板22、32と操作スイ
ッチ用プリント基板13とは、互いに備えられたコネク
タ23、34、13cが接続することにより電気的に接
続されて、相互に通信可能になっている。そして、これ
らのコネクタ接続構造により、車室内の側から操作スイ
ッチ用プリント基板13の脱着が可能に構成されてい
る。
【0035】また、各トレイ21〜51は、車両側に固
定されて車室内の側に開口部60aを有する筐体60
に、開口部60aから挿入されて保持されている。これ
により、本体部クラスタ20〜50が筐体60内部に保
持されることとなる。なお、本実施形態の筐体60は、
金属製(例えばマグネシウム合金)であり、チクソモー
ルディング法により一体成形されている。
【0036】図3は筐体60の車両側への固定構造を示
す模式図であり、図3中の符号3は、計器盤1の内側に
て車両左右方向に延び、図示しないステアリングを保持
するステアリングサポート3aが備えられた梁部材(ク
ロスカービーム)3である。そして、この梁部材3の車
両左右方向略中央部分には、上下方向に延びる支持部材
(ブレス)61がボルト、ネジ等の締結手段により固定
されている。この支持部材61は、梁部材3およびステ
アリング等の荷重を下方から支持して、梁部材3のたわ
みを防止するものである。また、支持部材61は筐体6
0と一体に成形されており、図2に示すように、上端に
は梁部材3と締結するボルト穴61aが形成され、下端
には車両側と締結するボルト穴61aが形成されてい
る。
【0037】また、図2に示すように、筐体60内面の
うち左右両側部分には、各トレイ21〜51の挿入を案
内するレール62が筐体60に一体成形されている。図
4は、オーディオシステムの作動を制御するプリント基
板32を有する本体部クラスタ30と筐体60とを、車
両後方側から見た分解斜視図であり、この図4に示すよ
うに、トレイ31の挿入側(車両前方側の左右両側)の
端面31aには樹脂製(例えばABS樹脂、ポリプロピ
レン等)のクリップ(低硬度部材)310が備えられて
いる。また、クリップ310はトレイ31の側面から車
両左右方向に突出するように配置されている。
【0038】図5はトレイ31がレール62に装着され
て保持された状態を示す断面図であり、この図5に示す
ようにクリップ310は、レール62の溝内部の上下に
位置する後述のスライド面62aおよび嵌合面62bと
トレイ31との間に介在するように配置されている。ま
た、クリップ310は断面U字上に形成されており、弾
性変形してトレイ31を挟み込むようになっている。ま
た、トレイ31に形成された貫通孔31bにクリップ3
10に、形成された突出部310aが嵌合しており、ク
リップ310がトレイ31から抜け落ちることを防止す
るようになっている。
【0039】また、レール62のスライド面62aを、
開口部60aに近づくほど上下方向に大きく開くテーパ
状に形成し、トレイ31のレール62への挿入性を容易
にしている。そして、スライド面62aの車両前方側ク
リップ310と嵌合する嵌合面62bが形成されてお
り、トレイ31の車両前方側端部を保持するようになっ
ている。
【0040】また、図2、図4に示すように、トレイ3
1の車両後方側には、筐体60のうち開口部60a周縁
部分である開口周縁部60bに当接する当接部31cが
一体に成形されており、本実施形態では板状のトレイ3
1を曲げ加工することにより、当接部31cをトレイ3
1に一体成形している。そして、開口周縁部60bと当
接部31cとは図示しない締結手段により、車室内側か
ら締結されて、トレイ31の車両後方側端部を保持する
ように構成されており、本実施形態では、開口周縁部6
0bと当接部31cとにそれぞれ形成された締結穴60
c、31dにて図示しないビスにより締結されるように
なっている。
【0041】また、当接部31cには、接続用プリント
基板54のコネクタ54aおよび操作スイッチ用プリン
ト基板13のコネクタ13cが挿入される開口部31e
が形成されている。
【0042】なお、図4、図5では本体部クラスタ30
と筐体60との保持構造を示しているが、他の本体部ク
ラスタ20、40、50と筐体60との保持構造も図中
の括弧内の符号に示すように図4、図5に示す構造と同
様である。
【0043】次に、センタクラスタ2の組立手順を説明
すると、初めに、筐体60に一体成形された支持部材6
1を梁部材3に締結する。
【0044】その後、一体に組み付けられた本体部クラ
スタ20〜50を筐体60に保持させる。具体的には、
各トレイ21〜51のクリップ210〜510を、車室
内の側からレール62のスライド面62aに滑らせなが
ら、各トレイ21〜51を筐体60の開口部60aに挿
入し、クリップ210〜510をレール62の嵌合面6
2bに嵌合させて、トレイ31の当接部31cを筐体6
0の開口周縁部60bに当接させる。その後、図示しな
いビスにより当接部31cを開口周縁部60bに締結す
る。これにより、トレイ21〜51の車両前方側端部を
レール62の嵌合部62bに保持させ、トレイ21〜5
1の車両後方側端部を開口周縁部60bに保持させる。
【0045】その後、車室内の側から、接続用プリント
基板54をプリント基板32、42、52にコネクタ接
続する。
【0046】その後、一体に組み付けられた操作部クラ
スタ10を、車室内の側から筐体60に組み付けると同
時に、プリント基板22、32と操作スイッチ用プリン
ト基板13とをコネクタ接続する。なお、操作部クラス
タ10は、意匠パネル11に備えられた図示しない係合
部が弾性変形して筐体に係合することにより、筐体60
に組み付けられている。
【0047】次に、上述のようにセンタクラスタ2を車
両に組み付けた状態において、プリント基板32を取り
外す手順を説明すると、初めに、操作部クラスタ10を
筐体60から車室内側に取り外すと同時に、操作スイッ
チ用プリント基板13のコネクタ13cをプリント基板
22、32のコネクタ23、34から取り外す。
【0048】その後、接続用プリント基板54のコネク
タ54aをプリント基板32、42、52のコネクタ3
3、44、55から取り外して、接続用プリント基板5
4を車室内側に取り外す。
【0049】その後、筐体60を車両側の梁部材3に固
定したまま、トレイ31を筐体60から車室内側に引き
抜いて、プリント基板32を車室内側に取り出す。
【0050】以上により、本実施形態によれば、トレイ
21〜51の挿入側の端面31aには、樹脂製のクリッ
プ210〜510が、レール62のスライド面62aお
よび嵌合面62bとトレイ21〜51との間に介在する
ように備えられている。これにより、トレイ21〜51
を筐体60内部に挿入するにあたり、トレイ21〜51
の挿入側の端面31aがレール62の挿入面62aおよ
び嵌合面62bに直接接することを防止できるので、レ
ール62がトレイ21〜51に削られてしまうことによ
る切り粉の発生を防止でき、切り粉によるプリント基板
22〜52等のショートによるセンタクラスタ2の作動
不良の誘発を防止できる。
【0051】なお、クリップ210〜510はトレイ2
1〜51の側面から車両左右方向に突出するように配置
されているので、レール62の溝内面のうち車両左右方
向に位置する面に対しても、トレイ21〜51の端面3
1aが直接接しないようになっている。
【0052】因みに、クリップ210〜510をトレイ
21〜51に取り付ける際にクリップ210〜510が
削られて樹脂の切り粉が発生することが有り得るが、仮
にこのような切り粉が発生した場合であっても、プリン
ト基板22〜52を筐体60に組み付ける前に予め切り
粉を取り除くことができるので、特に問題とはならな
い。
【0053】また、プリント基板22〜52を車両から
取り外すにあたり、操作部クラスタ10および接続用プ
リント基板54を車室内側に取り外し、筐体60を車両
から取り外すことなくトレイ21〜51を開口部60a
から引き抜いてプリント基板22〜52を取り外すこと
ができるので、プリント基板22〜52のメンテナンス
性を良好にできる。
【0054】また、プリント基板22〜52の板面には
備えられたトレイ21〜51は金属製であるので、積層
配置されたプリント基板22〜52間にて電磁ノイズを
トレイ21〜51により遮断することができ、本体部ク
ラスタ20〜50の誤作動を防止することができる。
【0055】また、本実施形態では上述のように、筐体
60を金属で成形している。よって、プリント基板2
2、32、42、52に実装された電子部品のうち発熱
に対する冷却が必要なパワートランジスタ、CPU等の
電子部品(図示せず)を筐体60に熱的に接続するよう
にすれば、電子部品の熱が筐体60を介して放熱される
ので、電子部品のヒートシンク等の冷却手段を筐体60
に兼ねさせることができ、部品点数削減を図ることがで
きる。
【0056】また、筐体60を金属で成形しているた
め、筐体60外部からの電磁ノイズおよびプリント基板
22〜52からの電磁ノイズを筐体60で遮断すること
ができる。
【0057】また、トレイ21〜51の当接部21b〜
51bを筐体60の開口周縁部60bに当接させるの
で、トレイ21〜51と筐体60とは電気的に接続され
た状態となり、トレイ21〜51のみならず筐体60、
支持部材61、梁部材3を介して車両側からプリント基
板22〜52のアースを取ることができ、より一層安定
したアースにすることができ、プリント基板22〜52
の耐ノイズ性を向上できる。
【0058】さらに、支持部材61は筐体60と一体に
成形されているので、別体に成形された支持部材61を
筐体60に締結した場合に比べて筐体60と支持部材6
1との電気導通性を向上できる。よって、より一層安定
したアースにすることができ、プリント基板22〜52
の耐ノイズ性をより一層向上できる。
【0059】また、支持部材61は筐体60と一体に成
形されているので、別体に成形された支持部材61を筐
体60に締結した場合に比べて部品点数の削減および組
付け工数の削減を図ることができる。
【0060】また、支持部材61は筐体60と一体に成
形されているので、筐体60に支持部材61を締結させ
るためのブラケットを不要にでき、筐体60へのブラケ
ットの加工を削減を図ることができる。
【0061】また、筐体60はチクソモールド法により
一体成形されているので、鋼板を曲げ加工して締結する
ことにより筐体60を成形する場合に比べて、寸法精度
を向上できる。特に、トレイ21〜51の車両左右方向
の寸法に対するレール62の幅寸法の寸法精度を向上で
きるため、トレイ21〜51をレール62にスムーズに
スライドさせることができ、好適である。さらに、筐体
60はマグネシウム合金により成形されているので、鋼
板を曲げ加工して締結することにより筐体60を成形す
る場合に比べて、筐体60の軽量化を図ることができ
る。
【0062】(他の実施形態)上記実施形態のクリップ
(低硬度部材)310は樹脂製であるが、本発明のクリ
ップ310は、トレイ21〜51に比べて硬度の低い材
質で成形されていれば樹脂製に限られることなく、例え
ばゴム製等であってもよい。そして、このようにゴム製
の場合において、電気導通性を有するゴム材質(例え
ば、シリコン系ゴム、ウレタン系ゴム等)を採用するよ
うにすれば、当接部21b〜51bと開口周縁部60b
との当接による電気導通の他に、クリップ210〜51
0とレール62との嵌合による電気導通を確保できる。
よって、トレイ21〜51と筐体60との電気導通性を
向上でき、プリント基板22〜52のアースの安定性を
向上できる。
【0063】因みに、本発明における電気導通性を有す
るゴム材質は、ゴム硬度および体積固有抵抗を自由に選
択可能であるが、比較的ゴム硬度が高く(樹脂と同等の
硬度)であり、体積固有抵抗が少ない(例えば106Ω
cm以下)ものを選択して好適である。この好適例とし
ては、鬼怒川ゴム工業株式会社製の品番U80、S80
が挙げられる。
【0064】また、上記実施形態の筐体60はマグネシ
ウム合金により成形されているが、本発明の筐体60は
アルミニウム合金であってもよく、この場合にはダイカ
スト法により一体成形するようにして好適である。な
お、マグネシウム合金の場合にはチクソモールド法によ
る成形に限らずダイカスト法による成形であってもよ
い。また、インジェクション等により樹脂成形するよう
にしてもよく、この場合には、樹脂成形品の表面に金属
メッキを施すようにすれば、前述したプリント基板22
〜52に実装されたパワートランジスタ、CPU等の電
子部品に対する放熱性、およびプリント基板22〜52
のアース性を確保することができ好適である。
【0065】また、上記実施形態のクリップ210〜5
10は、トレイ21〜51の側面から車両左右方向に突
出するように配置されているが、本発明のクリップ21
0〜510は、少なくともトレイ21〜51の挿入側の
端面21a〜51aを覆っていれば、車両左右方向に突
出していなくてもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すセンタクラスタの車
両搭載位置を示す斜視図である。
【図2】図1のセンタクラスタを車両前方側から見た分
解斜視図である。
【図3】図2に示す筐体の車両側への固定構造を示す模
式図である。
【図4】図2に示す本体部クラスタと筐体とを、車両後
方側から見た分解斜視図である。
【図5】図4に示すトレイがレールに装着されて保持さ
れた状態を示す断面図である。
【図6】(a)は、従来のプリント基板の車両搭載構造
を示す分解斜視図であり、(b)は、本発明者らにより
試作検討されたプリント基板の車両搭載構造を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
1…計器盤、20〜50…本体部クラスタ(電気機
器)、21〜51…トレイ、22〜52…プリント基
板、210〜510…クリップ(低硬度部材)、60…
筐体、60a…開口部、62…レール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 希 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計器盤(1)の車両左右方向略中央部に
    設置された電気機器(20、30、40、50)の構成
    部品であるプリント基板(22、32、42、52)の
    車両搭載構造であって、 前記プリント基板(22〜52)の板面に配置され、前
    記プリント基板(22〜52)から発生される電磁ノイ
    ズを遮断するとともに、前記プリント基板(22〜5
    2)を保持する金属製のトレイ(21、31、41、5
    1)を備え、 前記トレイ(21〜51)は、車両側に固定されて車室
    内の側に開口部(60a)を有する筐体(60)に、前
    記開口部(60a)から挿入されて保持され、また、前
    記筐体(60)には、前記トレイ(21〜51)の挿入
    を案内するレール(62)が備えられており、 前記トレイ(21〜51)の挿入側端面(21a、31
    a、41a、51a)には、このトレイ(21〜51)
    に比べて硬度の低い材質で成形された低硬度部材(21
    0、310、410、510)が、前記レール(62)
    との間に介在するように備えられていることを特徴とす
    るプリント基板の車両搭載構造。
  2. 【請求項2】 前記低硬度部材(210〜510)は、
    樹脂およびゴムのいずれかにより成形されていることを
    特徴とする請求項1に記載のプリント基板の車両搭載構
    造。
  3. 【請求項3】 前記筐体(60)は、金属により成形さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載のプ
    リント基板の車両搭載構造。
  4. 【請求項4】 前記筐体(60)は、マグネシウム合金
    およびアルミニウム合金のいずれかにより成形されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のプリント基板の車
    両搭載構造。
  5. 【請求項5】 前記筐体(60)は樹脂により成形さ
    れ、その表面には金属メッキが施されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のプリント基板の車両搭
    載構造。
  6. 【請求項6】 前記レール(62)は前記筐体(60)
    と一体に成形されており、 前記低硬度部材(210〜510)は、電気導通性を有
    する材質で成形されていることを特徴とする請求項3な
    いし5のいずれか1つに記載のプリント基板の車両搭載
    構造。
  7. 【請求項7】 前記筐体(60)には、車両のステアリ
    ングの荷重を支える支持部材(61)が一体に成形され
    ていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1
    つに記載のプリント基板の車両搭載構造。
JP2001202470A 2001-07-03 2001-07-03 プリント基板の車両搭載構造 Withdrawn JP2003011741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001202470A JP2003011741A (ja) 2001-07-03 2001-07-03 プリント基板の車両搭載構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001202470A JP2003011741A (ja) 2001-07-03 2001-07-03 プリント基板の車両搭載構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003011741A true JP2003011741A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19039270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001202470A Withdrawn JP2003011741A (ja) 2001-07-03 2001-07-03 プリント基板の車両搭載構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003011741A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035741A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sumitomo Wiring Syst Ltd 回路基板の収納構造
JP2008174129A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Pioneer Electronic Corp 移動体搭載装置
JP2008174124A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Pioneer Electronic Corp 移動体搭載装置
JP2010287229A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両コンピューティングモジュール

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035741A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Sumitomo Wiring Syst Ltd 回路基板の収納構造
JP2008174129A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Pioneer Electronic Corp 移動体搭載装置
JP2008174124A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Pioneer Electronic Corp 移動体搭載装置
JP2010287229A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両コンピューティングモジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2054269B1 (en) Lightweight audio system for automotive applications and method
KR100903838B1 (ko) 차량 탑재용 전자 장치
US8085538B2 (en) Fluid-cooled electronic housing assembly and system
WO2002058446A1 (en) Rack mountable systems
US7817431B2 (en) Chassis for an electrical component
US20060253879A1 (en) Mounting system for multimedia playback devices
JP4887906B2 (ja) 車載用電子機器
JP2003011741A (ja) プリント基板の車両搭載構造
KR100781960B1 (ko) 차량 탑재용 전자 장치
WO2006106827A1 (ja) ケース体および電気機器
JP2008068683A (ja) 車載電子機器の冷却構造
CN110914112B (zh) 车载信息设备
JP3389119B2 (ja) 電子部品
JP2008174129A (ja) 移動体搭載装置
US6791828B2 (en) Removable media drives
JP4289783B2 (ja) 電装モジュール保持装置
JP2001130334A (ja) 車載用機器システム
JP3686849B2 (ja) 記憶媒体の駆動装置の設置構造および設置方法
JP2005109341A (ja) ラックシステム
JP2577674Y2 (ja) 車載用電子機器
JP2008195365A (ja) 移動体搭載装置
US20050092869A1 (en) System and method for mounting in-vehicle electronics
JP2002083912A (ja) 電子部品放熱構造
US6856513B1 (en) Media drive mount
JP2002314261A (ja) 車載用電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007