JP2003011149A - 多層成形体製造用金型 - Google Patents
多層成形体製造用金型Info
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- JP2003011149A JP2003011149A JP2001283894A JP2001283894A JP2003011149A JP 2003011149 A JP2003011149 A JP 2003011149A JP 2001283894 A JP2001283894 A JP 2001283894A JP 2001283894 A JP2001283894 A JP 2001283894A JP 2003011149 A JP2003011149 A JP 2003011149A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率よく安全に多層成形体を製造する。
【解決手段】 平面方向に互いに隣接する第1及び第2
の表皮材の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材
と熱可塑性樹脂とを貼り合わせて多層成形体を製造する
ために雄雌一対の金型を使用する。この金型は、雄型及
び雌型のうち表皮材の裏側に位置する金型のキャビティ
面に挟着体収容部が形成され、第1及び第2の表皮材の
境界部を挟んで対向する一対の挟持片で構成された挟着
体が前記挟着体収容部に収容される。前記金型は、駆動
伝達機構によって挟着体を挟着体収容部からキャビティ
内に突出させたときに両挟持片が離間して該挟持片間に
表皮材の境界部を挿入・解放でき、前記駆動伝達機構又
は挟着体の自重によって挟着体収容部に挟着体を嵌入し
たときに両挟持片が当接して表皮材の境界部を挟着でき
るものである。
の表皮材の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材
と熱可塑性樹脂とを貼り合わせて多層成形体を製造する
ために雄雌一対の金型を使用する。この金型は、雄型及
び雌型のうち表皮材の裏側に位置する金型のキャビティ
面に挟着体収容部が形成され、第1及び第2の表皮材の
境界部を挟んで対向する一対の挟持片で構成された挟着
体が前記挟着体収容部に収容される。前記金型は、駆動
伝達機構によって挟着体を挟着体収容部からキャビティ
内に突出させたときに両挟持片が離間して該挟持片間に
表皮材の境界部を挿入・解放でき、前記駆動伝達機構又
は挟着体の自重によって挟着体収容部に挟着体を嵌入し
たときに両挟持片が当接して表皮材の境界部を挟着でき
るものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂製基
材に表皮材が貼りあわされた多層成形体を製造するのに
有用な金型に関するものである。
材に表皮材が貼りあわされた多層成形体を製造するのに
有用な金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂で形成された基材の表面に
表皮材が貼り合わされた多層成形体は、製造コスト、軽
量性、及び賦形性に優れており、自動車の内装部品(例
えば、ドアトリム、インストルメントパネルなど)、家
電製品の内外装部品をはじめ広い分野で多く使用されて
いる。
表皮材が貼り合わされた多層成形体は、製造コスト、軽
量性、及び賦形性に優れており、自動車の内装部品(例
えば、ドアトリム、インストルメントパネルなど)、家
電製品の内外装部品をはじめ広い分野で多く使用されて
いる。
【0003】前記多層成形体としては、成形体の表面に
複数の意匠面が形成された成形体(以下、多面成形体と
称する場合がある)が知られている。例えば、柄、材質
などが異なる複数の意匠面を形成すると、基材の表面を
効果的に装飾できる。前記多面成形体としては、同一基
材で複数の意匠面を有する1枚の表皮材が基材に貼り合
わされた成形体や、基材や意匠面が異なる複数枚の表皮
材が基材に貼り合わされた成形体が知られている。複数
枚の表皮材が貼りあわされた成形体は、例えば、単一の
表皮材の裏側に溶融樹脂を供給し、表皮材と樹脂とを貼
り合わせながら成形する方法(射出成形法、圧縮成形法
など)によって多層成形体を複数個製造し、これら多層
成形体を熱融着等によって平面方向に接合することによ
って製造されている。また前記多面成形体は、射出成形
法、圧縮成形法などによって樹脂基材を製造し、この基
材の表面に複数枚の表皮材を接着することによっても製
造されている。しかし前者の方法では、基材同士の接合
部の強度が不足する場合がある。また後者の方法では表
皮材が剥離する場合がある。
複数の意匠面が形成された成形体(以下、多面成形体と
称する場合がある)が知られている。例えば、柄、材質
などが異なる複数の意匠面を形成すると、基材の表面を
効果的に装飾できる。前記多面成形体としては、同一基
材で複数の意匠面を有する1枚の表皮材が基材に貼り合
わされた成形体や、基材や意匠面が異なる複数枚の表皮
材が基材に貼り合わされた成形体が知られている。複数
枚の表皮材が貼りあわされた成形体は、例えば、単一の
表皮材の裏側に溶融樹脂を供給し、表皮材と樹脂とを貼
り合わせながら成形する方法(射出成形法、圧縮成形法
など)によって多層成形体を複数個製造し、これら多層
成形体を熱融着等によって平面方向に接合することによ
って製造されている。また前記多面成形体は、射出成形
法、圧縮成形法などによって樹脂基材を製造し、この基
材の表面に複数枚の表皮材を接着することによっても製
造されている。しかし前者の方法では、基材同士の接合
部の強度が不足する場合がある。また後者の方法では表
皮材が剥離する場合がある。
【0004】これらの問題を解決する方法として、例え
ば、挟着体を用いて2枚の表皮材の境界部を挟着し、こ
の挟着体を金型のキャビティ面に埋設し、金型から溶融
樹脂を供給して、表皮材と樹脂とを貼り合わせながら成
形する方法が知られている(特開平2−117511号
公報など)。図32は前記製造方法を説明するための概
略断面図である。この図32に示すように、前記製造方
法では、雄雌一対の金型を使用する。そして第1及び第
2の表皮材1,2を平面方向に隣接させ、その境界部3
を挟着体30で挟着し、前記挟着体を雄型15のキャビ
ティ面に埋設する。埋設後、雄型15に形成された第1
のゲート11から第1の表皮材1の裏面に溶融状熱可塑
性樹脂21を供給し、第2のゲート12から第2の表皮
材2の裏面に溶融状熱可塑性樹脂22を供給し、雌型1
4と雄型15とで前記樹脂をプレスすることにより、成
形体を製造している。
ば、挟着体を用いて2枚の表皮材の境界部を挟着し、こ
の挟着体を金型のキャビティ面に埋設し、金型から溶融
樹脂を供給して、表皮材と樹脂とを貼り合わせながら成
形する方法が知られている(特開平2−117511号
公報など)。図32は前記製造方法を説明するための概
略断面図である。この図32に示すように、前記製造方
法では、雄雌一対の金型を使用する。そして第1及び第
2の表皮材1,2を平面方向に隣接させ、その境界部3
を挟着体30で挟着し、前記挟着体を雄型15のキャビ
ティ面に埋設する。埋設後、雄型15に形成された第1
のゲート11から第1の表皮材1の裏面に溶融状熱可塑
性樹脂21を供給し、第2のゲート12から第2の表皮
材2の裏面に溶融状熱可塑性樹脂22を供給し、雌型1
4と雄型15とで前記樹脂をプレスすることにより、成
形体を製造している。
【0005】しかし前記方法では、挟着体を手動で着脱
する必要があり、作業効率が悪いという問題がある。ま
た成形体が大きくなった場合には、挟着体の重量が大き
くなり、挟着体の取り扱いが困難になり、危険である。
する必要があり、作業効率が悪いという問題がある。ま
た成形体が大きくなった場合には、挟着体の重量が大き
くなり、挟着体の取り扱いが困難になり、危険である。
【0006】前記例では2枚の表皮材を用いる例につい
て示したが、複数の意匠面を有する1枚の表皮材を用い
る場合でも、意匠面の境界部で前記表皮材を折り曲げ、
裏側から挟着体で挟着することによって、前記2枚の表
皮材を用いる例と同様にして成形体を製造できる。この
ような場合でも、挟着体を手動で着脱する必要があり、
作業効率が悪いという問題がある。また成形体が大きく
なった場合には、挟着体の重量が大きくなり、挟着体の
取り扱いが困難になり、危険である。
て示したが、複数の意匠面を有する1枚の表皮材を用い
る場合でも、意匠面の境界部で前記表皮材を折り曲げ、
裏側から挟着体で挟着することによって、前記2枚の表
皮材を用いる例と同様にして成形体を製造できる。この
ような場合でも、挟着体を手動で着脱する必要があり、
作業効率が悪いという問題がある。また成形体が大きく
なった場合には、挟着体の重量が大きくなり、挟着体の
取り扱いが困難になり、危険である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、効率
よく多層成形体を製造できる金型を提供することにあ
る。
情に着目してなされたものであって、その目的は、効率
よく多層成形体を製造できる金型を提供することにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は、安全に多層成形体を
製造できる金型を提供することにある。
製造できる金型を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、表皮材の裏側
に位置する金型のキャビティ面に挟着体収容部を形成
し、表皮材の境界部を挟着するための挟着体(一対の挟
持片)を前記収容部に収容するだけでなく、前記挟着体
を駆動伝達機構によって挟着体収容部から突出可能に
し、かつ突出したときに両挟持片を離間するようにする
と共に、前記挟着体を前記駆動伝達機構又は挟着体の自
重によって挟着体収容部に嵌入できるようにし、かつ嵌
入したときに両挟持片が当接するようにすると、挟着体
の突出及び収容を自動化できるため、安全かつ効率よく
成形体を製造できることを見出し、本発明を完成した。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、表皮材の裏側
に位置する金型のキャビティ面に挟着体収容部を形成
し、表皮材の境界部を挟着するための挟着体(一対の挟
持片)を前記収容部に収容するだけでなく、前記挟着体
を駆動伝達機構によって挟着体収容部から突出可能に
し、かつ突出したときに両挟持片を離間するようにする
と共に、前記挟着体を前記駆動伝達機構又は挟着体の自
重によって挟着体収容部に嵌入できるようにし、かつ嵌
入したときに両挟持片が当接するようにすると、挟着体
の突出及び収容を自動化できるため、安全かつ効率よく
成形体を製造できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明に係る多層成形体製造用
金型とは、平面方向に互いに隣接する第1及び第2の表
皮材(第1及び第2の表皮部を有する表皮材)の裏側に
溶融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材と熱可塑性樹脂と
を貼り合わせて多層成形体を製造するための雄雌一対の
金型であり、かつ雄型及び雌型のうち表皮材の裏側に位
置する金型のキャビティ面に挟着体収容部が形成され、
第1及び第2の表皮材(表皮部)の境界部を挟んで対向
する一対の挟持片で構成された挟着体が前記挟着体収容
部に収容されている金型において、駆動伝達機構によっ
て挟着体を挟着体収容部からキャビティ内に突出させた
ときに両挟持片が離間して該挟持片間に表皮材(表皮
部)の境界部を挿入・解放でき、前記駆動伝達機構又は
挟着体の自重によって挟着体収容部に挟着体を嵌入した
ときに両挟持片が当接して表皮材(表皮部)の境界部を
挟着できる点に要旨を有するものである。前記挟持片
は、進退可能な棒状体に連結又は支持するのが好まし
く、この棒状体の進退によって挟着体を突出または嵌入
できる。より好ましくは、一対の挟持片が共に前記棒状
体に連結又は支持され、一方の挟持片が挟着体の埋設位
置のキャビティ面に対して斜めに直線往復運動し、他方
の挟持片が挟着体の埋設位置のキャビティ面に対して略
垂直に又は斜めに直線往復運動する。また前記金型は、
挟着体が型締め方向と略平行に突出可能であると共に、
第1の突出高さにおいて両挟持片は互いに当接し、前記
第1の突出高さよりも高い第2の突出高さにおいて両挟
持片は離間するものであってもよい。
金型とは、平面方向に互いに隣接する第1及び第2の表
皮材(第1及び第2の表皮部を有する表皮材)の裏側に
溶融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材と熱可塑性樹脂と
を貼り合わせて多層成形体を製造するための雄雌一対の
金型であり、かつ雄型及び雌型のうち表皮材の裏側に位
置する金型のキャビティ面に挟着体収容部が形成され、
第1及び第2の表皮材(表皮部)の境界部を挟んで対向
する一対の挟持片で構成された挟着体が前記挟着体収容
部に収容されている金型において、駆動伝達機構によっ
て挟着体を挟着体収容部からキャビティ内に突出させた
ときに両挟持片が離間して該挟持片間に表皮材(表皮
部)の境界部を挿入・解放でき、前記駆動伝達機構又は
挟着体の自重によって挟着体収容部に挟着体を嵌入した
ときに両挟持片が当接して表皮材(表皮部)の境界部を
挟着できる点に要旨を有するものである。前記挟持片
は、進退可能な棒状体に連結又は支持するのが好まし
く、この棒状体の進退によって挟着体を突出または嵌入
できる。より好ましくは、一対の挟持片が共に前記棒状
体に連結又は支持され、一方の挟持片が挟着体の埋設位
置のキャビティ面に対して斜めに直線往復運動し、他方
の挟持片が挟着体の埋設位置のキャビティ面に対して略
垂直に又は斜めに直線往復運動する。また前記金型は、
挟着体が型締め方向と略平行に突出可能であると共に、
第1の突出高さにおいて両挟持片は互いに当接し、前記
第1の突出高さよりも高い第2の突出高さにおいて両挟
持片は離間するものであってもよい。
【0011】なお本明細書において用語「熱可塑性樹
脂」は、熱可塑性エラストマーを含む意味で使用する。
脂」は、熱可塑性エラストマーを含む意味で使用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を詳細に説明するが、本発明はもとより図示例に限
定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲
で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それ
らはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。例え
ば、以下、表皮材の表側に位置する金型として雌型を使
用し、表皮材の裏側に位置する金型として雄型を使用す
る場合を例にとって説明するが、反対、すなわち表皮材
の表側に位置する金型として雄型を使用し、表皮材の裏
側に位置する金型として雌型を使用してもよい。
発明を詳細に説明するが、本発明はもとより図示例に限
定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲
で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それ
らはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。例え
ば、以下、表皮材の表側に位置する金型として雌型を使
用し、表皮材の裏側に位置する金型として雄型を使用す
る場合を例にとって説明するが、反対、すなわち表皮材
の表側に位置する金型として雄型を使用し、表皮材の裏
側に位置する金型として雌型を使用してもよい。
【0013】図1は本発明の金型の一例を示す一部切欠
概略斜視図であり、図2及び図3は前記金型の概略断面
図であり、図4は前記金型で使用する挟着体の概略斜視
図であり、図5は前記挟着体のA−A’線断面図であ
り、図6は前記挟着体のB−B’線断面図である。
概略斜視図であり、図2及び図3は前記金型の概略断面
図であり、図4は前記金型で使用する挟着体の概略斜視
図であり、図5は前記挟着体のA−A’線断面図であ
り、図6は前記挟着体のB−B’線断面図である。
【0014】図1〜図3に示す金型10aは、互いに対
になって熱可塑性樹脂を成形するための雄型14と雌型
15とで構成されている。前記雄型14のキャビティ面
には、表皮材の境界部を挟着するための挟着体30aを
収容するため、挟着体収容部(収容凹部)16が形成さ
れている。
になって熱可塑性樹脂を成形するための雄型14と雌型
15とで構成されている。前記雄型14のキャビティ面
には、表皮材の境界部を挟着するための挟着体30aを
収容するため、挟着体収容部(収容凹部)16が形成さ
れている。
【0015】図4〜図6に示すように、前記挟着体30
aは、挟持する第1及び第2の表皮材1、2の境界部3
を挟んで対向する一対の挟持片(第1の挟持片31a,
第2の挟持片32a)で構成されており、これら挟持片
31a,32aは境界部3において表皮材1,2を裏側
から挟持するための挟持部33,34と、溶融樹脂を収
容して表皮材1,2を境界部3において樹脂と接着する
ための樹脂収容部35とを有している。また前記第1の
挟持片31aには、ピン挿入口38が形成されており、
このピン挿入口38からピンを挿入することにより、第
1の挟持片31aに対して第1の表皮材1を位置決めす
ることができる。第2の挟持片32aにも、ピン挿入口
39が形成されており、前記第1の挟持片の場合と同様
に、第2の挟持片32aに対して第2の表皮材2を位置
決めすることができる。そしてこの例では、前記挟持片
31a,32aは、外方に向けて(挟持片が離間可能な
方向に向けて)傾斜する傾斜側壁36a,37aを有し
ており、後述するように、この傾斜に沿って挟持片31
a,32aを斜め方向に移動させることができ、両挟持
片を離間させたり、当接させたりすることができる。
aは、挟持する第1及び第2の表皮材1、2の境界部3
を挟んで対向する一対の挟持片(第1の挟持片31a,
第2の挟持片32a)で構成されており、これら挟持片
31a,32aは境界部3において表皮材1,2を裏側
から挟持するための挟持部33,34と、溶融樹脂を収
容して表皮材1,2を境界部3において樹脂と接着する
ための樹脂収容部35とを有している。また前記第1の
挟持片31aには、ピン挿入口38が形成されており、
このピン挿入口38からピンを挿入することにより、第
1の挟持片31aに対して第1の表皮材1を位置決めす
ることができる。第2の挟持片32aにも、ピン挿入口
39が形成されており、前記第1の挟持片の場合と同様
に、第2の挟持片32aに対して第2の表皮材2を位置
決めすることができる。そしてこの例では、前記挟持片
31a,32aは、外方に向けて(挟持片が離間可能な
方向に向けて)傾斜する傾斜側壁36a,37aを有し
ており、後述するように、この傾斜に沿って挟持片31
a,32aを斜め方向に移動させることができ、両挟持
片を離間させたり、当接させたりすることができる。
【0016】すなわち図1〜図3に示すように、挟着体
収容部16に収容した前記挟持片31a,32aは、そ
の傾斜側壁36a,37aと同じ方向に傾斜する棒状体
(駆動伝達手段)41a,42aに連結されている。な
お挟着体収容部16の底面には、棒状体41a,42a
の傾斜角度を維持するための案内孔17が形成されてお
り、前記棒状体41a,42aはこの案内孔17を貫通
している。これら棒状体41a,42aは、一方の端部
において挟持片31a,32aと連結しているだけでな
く、他方の端部において共通のプレート43にスライド
可能に接続しており、このプレート43はシャフト44
を介してシリンダー(図示せず)に接続している。
収容部16に収容した前記挟持片31a,32aは、そ
の傾斜側壁36a,37aと同じ方向に傾斜する棒状体
(駆動伝達手段)41a,42aに連結されている。な
お挟着体収容部16の底面には、棒状体41a,42a
の傾斜角度を維持するための案内孔17が形成されてお
り、前記棒状体41a,42aはこの案内孔17を貫通
している。これら棒状体41a,42aは、一方の端部
において挟持片31a,32aと連結しているだけでな
く、他方の端部において共通のプレート43にスライド
可能に接続しており、このプレート43はシャフト44
を介してシリンダー(図示せず)に接続している。
【0017】このような金型10aを用いると、前記シ
リンダーによってシャフト44を介してプレート43を
雄型14のキャビティ面方向に移動(前進)させること
により、棒状体41a,42aもキャビティ面方向に移
動(前進)させることができる。このとき、前記棒状体
41a,42aは、傾斜する案内孔17によって移動方
向が規制されていると共に、プレート43に対してスラ
イド可能であるため、棒状体41a,42aを外方に向
けて(挟持片が離間可能な方向に向けて)斜めに突出さ
せることができ、これら棒状体41a,42aに連結す
る挟持片31a,32aもキャビティ面に対して斜めに
突出させることができる(図3参照)。このため、挟持
片31a,32aを離間させることができ、該挟持片3
1a,32aの間に表皮材1,2の境界部を挿入でき
る。
リンダーによってシャフト44を介してプレート43を
雄型14のキャビティ面方向に移動(前進)させること
により、棒状体41a,42aもキャビティ面方向に移
動(前進)させることができる。このとき、前記棒状体
41a,42aは、傾斜する案内孔17によって移動方
向が規制されていると共に、プレート43に対してスラ
イド可能であるため、棒状体41a,42aを外方に向
けて(挟持片が離間可能な方向に向けて)斜めに突出さ
せることができ、これら棒状体41a,42aに連結す
る挟持片31a,32aもキャビティ面に対して斜めに
突出させることができる(図3参照)。このため、挟持
片31a,32aを離間させることができ、該挟持片3
1a,32aの間に表皮材1,2の境界部を挿入でき
る。
【0018】一方、プレート43を後進させると、前記
前進の場合と反対の動作によって、挟持片31a,32
aを挟着体収容部16に嵌入できると共に、挟持片31
a,32aを当接させることができる(図2参照)。そ
のため、表皮材1,2の境界部を挟着可能である。
前進の場合と反対の動作によって、挟持片31a,32
aを挟着体収容部16に嵌入できると共に、挟持片31
a,32aを当接させることができる(図2参照)。そ
のため、表皮材1,2の境界部を挟着可能である。
【0019】なお前記金型10aにおいて、雄型14の
キャビティ面には、第1の表皮材1の裏面に溶融状熱可
塑性樹脂を供給するための第1のゲート11と、第2の
表皮材2の裏面に溶融状熱可塑性樹脂を供給するための
第2のゲート12が形成されている。第1ゲート11及
び第2ゲート12は、それぞれ複数個形成されている
が、図示例では簡略して、それぞれ1個だけを図示して
いる。
キャビティ面には、第1の表皮材1の裏面に溶融状熱可
塑性樹脂を供給するための第1のゲート11と、第2の
表皮材2の裏面に溶融状熱可塑性樹脂を供給するための
第2のゲート12が形成されている。第1ゲート11及
び第2ゲート12は、それぞれ複数個形成されている
が、図示例では簡略して、それぞれ1個だけを図示して
いる。
【0020】上記のような金型10aを用いると、下記
に説明するようにして成形体を製造することができる。
図7〜図10は上記金型10aを用いた成形体の製造方
法を説明するための概略断面図である。
に説明するようにして成形体を製造することができる。
図7〜図10は上記金型10aを用いた成形体の製造方
法を説明するための概略断面図である。
【0021】すなわち、図7に示すように、シリンダー
(図示せず)の力によってプレート43をキャビティ面
方向に移動(前進)させ、このプレート43に支持され
る棒状体41a,42aによって挟着体30a(挟持片
31a,32a)を押し進めることにより、両挟持片3
1a,32aを金型のキャビティ面から突出させ、かつ
両挟持片31a,32aを離間させる。そしてこれら挟
持片31a,32aの間に、第1及び第2の表皮材1,
2の端部を挿入する。これら端部は、成形体の製造後、
第1及び第2の表皮材1,2の境界部3となるものであ
る。なお、この例では、前記端部(すなわち境界部)の
挿入を確実にするため、ピン51によって、第1の表皮
材1の端部(境界部)を第1の挟持片31aに対して位
置決めしており、ピン52によって、第2の表皮材2の
端部(境界部)を第2の挟持片32aに対して位置決め
している。
(図示せず)の力によってプレート43をキャビティ面
方向に移動(前進)させ、このプレート43に支持され
る棒状体41a,42aによって挟着体30a(挟持片
31a,32a)を押し進めることにより、両挟持片3
1a,32aを金型のキャビティ面から突出させ、かつ
両挟持片31a,32aを離間させる。そしてこれら挟
持片31a,32aの間に、第1及び第2の表皮材1,
2の端部を挿入する。これら端部は、成形体の製造後、
第1及び第2の表皮材1,2の境界部3となるものであ
る。なお、この例では、前記端部(すなわち境界部)の
挿入を確実にするため、ピン51によって、第1の表皮
材1の端部(境界部)を第1の挟持片31aに対して位
置決めしており、ピン52によって、第2の表皮材2の
端部(境界部)を第2の挟持片32aに対して位置決め
している。
【0022】端部(境界部)の挿入後は、図8に示すよ
うに、シリンダー(図示せず)の力によってプレート4
3を後退させ、挟着体30a(挟持片31a,32a)
を挟着体収容部16に嵌入し、両挟持片31a,32a
を当接させることにより、第1及び第2の表皮材1,2
の端部(境界部3)を挟着する。境界部3を挟着するこ
とにより、第1及び第2の表皮材1,2を平面方向に隣
接でき、表皮材1,2の裏面が雄型14に向くようにし
て金型10a内にセットできる。セット後、第1の表皮
材1の裏面に第1のゲート11から溶融状熱可塑性樹脂
を供給し、第2の表皮材2の裏面に第2のゲート12か
ら溶融状熱可塑性樹脂を供給する。
うに、シリンダー(図示せず)の力によってプレート4
3を後退させ、挟着体30a(挟持片31a,32a)
を挟着体収容部16に嵌入し、両挟持片31a,32a
を当接させることにより、第1及び第2の表皮材1,2
の端部(境界部3)を挟着する。境界部3を挟着するこ
とにより、第1及び第2の表皮材1,2を平面方向に隣
接でき、表皮材1,2の裏面が雄型14に向くようにし
て金型10a内にセットできる。セット後、第1の表皮
材1の裏面に第1のゲート11から溶融状熱可塑性樹脂
を供給し、第2の表皮材2の裏面に第2のゲート12か
ら溶融状熱可塑性樹脂を供給する。
【0023】熱可塑性樹脂の供給後は、図9に示すよう
に、雌型15を雄型14に向けて移動させ(すなわち、
型締めを開始し)、樹脂をプレスしながら金型キャビテ
ィ内に溶融状熱可塑性樹脂21,22を充満(充填)さ
せていく。そして樹脂を冷却・固化することにより、表
皮材1,2と熱可塑性樹脂21,22とが、それぞれ一
体となって貼り合わされた多層成形体を製造できる。
に、雌型15を雄型14に向けて移動させ(すなわち、
型締めを開始し)、樹脂をプレスしながら金型キャビテ
ィ内に溶融状熱可塑性樹脂21,22を充満(充填)さ
せていく。そして樹脂を冷却・固化することにより、表
皮材1,2と熱可塑性樹脂21,22とが、それぞれ一
体となって貼り合わされた多層成形体を製造できる。
【0024】前記成形体の取り出しは、図10に示すよ
うにして行うことができる。すなわち、金型10aを開
き、シリンダー(図示せず)の力によって挟持片31
a,32aを金型のキャビティ面から突出させ、かつ両
挟持片31a,32aを離間させることにより、表皮材
1,2の境界部3を解放でき、成形体を取り出すことが
できる。
うにして行うことができる。すなわち、金型10aを開
き、シリンダー(図示せず)の力によって挟持片31
a,32aを金型のキャビティ面から突出させ、かつ両
挟持片31a,32aを離間させることにより、表皮材
1,2の境界部3を解放でき、成形体を取り出すことが
できる。
【0025】前記のような金型を用いれば、挟着体の突
出及び嵌入を手動によって行う必要がなく自動化できる
ため、安全かつ効率よく多層成形体を製造できる。
出及び嵌入を手動によって行う必要がなく自動化できる
ため、安全かつ効率よく多層成形体を製造できる。
【0026】なお本発明においては、後述するように、
第1及び第2のゲート11,12から供給する樹脂2
1,22として、発泡剤を含む溶融状熱可塑性樹脂(発
泡性樹脂)を使用することができる。発泡性樹脂を用い
る場合、得られた成形体を金型から取り出した後で発泡
させてもよいが、成形体を金型内で発泡させるのが望ま
しい。例えば、金型キャビティ内への発泡性樹脂21、
22の充填が完了した後[図9参照]、雄型14又は雌
型15を型締方向とは逆の方向に移動させることにより
金型キャビティを拡大し、充填樹脂(基材樹脂)を発泡
させることができる。
第1及び第2のゲート11,12から供給する樹脂2
1,22として、発泡剤を含む溶融状熱可塑性樹脂(発
泡性樹脂)を使用することができる。発泡性樹脂を用い
る場合、得られた成形体を金型から取り出した後で発泡
させてもよいが、成形体を金型内で発泡させるのが望ま
しい。例えば、金型キャビティ内への発泡性樹脂21、
22の充填が完了した後[図9参照]、雄型14又は雌
型15を型締方向とは逆の方向に移動させることにより
金型キャビティを拡大し、充填樹脂(基材樹脂)を発泡
させることができる。
【0027】前記金型10aでは、両方の挟持片31
a,32aが挟着体30aの埋設位置のキャビティ面に
対して斜めに直線往復運動させたが、一方の挟持片だけ
を斜めに直線往復運動させ、他方の挟持片はキャビティ
面に対して略垂直に直線往復運動させてもよい。図11
は、このような挟着体の一例を示す概略斜視図であり、
図12は前記図11の挟着体のA−A’線断面図であ
り、図13は前記図11の挟着体のB−B’線断面図で
あり、図14及び図15は前記図11の挟着体を装着
(収容)した金型の概略断面図である。なお前述の例と
同じ構成部分については、同一の符号を付して重複説明
を避ける(以下、同じ)。
a,32aが挟着体30aの埋設位置のキャビティ面に
対して斜めに直線往復運動させたが、一方の挟持片だけ
を斜めに直線往復運動させ、他方の挟持片はキャビティ
面に対して略垂直に直線往復運動させてもよい。図11
は、このような挟着体の一例を示す概略斜視図であり、
図12は前記図11の挟着体のA−A’線断面図であ
り、図13は前記図11の挟着体のB−B’線断面図で
あり、図14及び図15は前記図11の挟着体を装着
(収容)した金型の概略断面図である。なお前述の例と
同じ構成部分については、同一の符号を付して重複説明
を避ける(以下、同じ)。
【0028】図11〜図13に示す挟着体30bは、一
方の挟持片31bの側壁36bが傾斜していない点を除
いては、前記挟着体30aと同様である。
方の挟持片31bの側壁36bが傾斜していない点を除
いては、前記挟着体30aと同様である。
【0029】このような挟着体30bを装着(収容)し
た図14〜図15に示す金型10bは、前記傾斜しない
側壁36bを有する挟持片31bに接続する棒状体41
bが、キャビティ面に対して略垂直に配設されており、
その他の点では前記金型10bと同様である。
た図14〜図15に示す金型10bは、前記傾斜しない
側壁36bを有する挟持片31bに接続する棒状体41
bが、キャビティ面に対して略垂直に配設されており、
その他の点では前記金型10bと同様である。
【0030】このような金型10bを用いると、プレー
ト43を雄型14のキャビティ面方向に移動(前進)さ
せたとき、一方の挟持片31bはキャビティ面に対して
略垂直方向に突出するものの、他方の挟持片32aはキ
ャビティ面に対して斜めに突出させることができる(図
15参照)。このため、挟持片31b,32aを離間さ
せることができ、表皮材1,2の境界部を挿入できかつ
解放できる。
ト43を雄型14のキャビティ面方向に移動(前進)さ
せたとき、一方の挟持片31bはキャビティ面に対して
略垂直方向に突出するものの、他方の挟持片32aはキ
ャビティ面に対して斜めに突出させることができる(図
15参照)。このため、挟持片31b,32aを離間さ
せることができ、表皮材1,2の境界部を挿入できかつ
解放できる。
【0031】また、プレート43を後進させると、前記
金型10aの例と同様に、挟持片31b,32aを当接
でき(図14参照)、表皮材1,2の境界部を挟着でき
る。
金型10aの例と同様に、挟持片31b,32aを当接
でき(図14参照)、表皮材1,2の境界部を挟着でき
る。
【0032】このような金型10bを用いても、前記金
型10aの例と同様にして、成形体を製造することがで
きる。
型10aの例と同様にして、成形体を製造することがで
きる。
【0033】前記金型10a,10bのように、進退可
能な棒状体を用いて、一方又は両方の挟持片を斜めに直
線往復運動させると、運動機構が簡単であるため、運動
体(棒状体などの駆動伝達機構など)の損傷の虞が少な
くかつメンテナンスも容易である。そのため、長期間に
亘って安定して成形体を製造できる。
能な棒状体を用いて、一方又は両方の挟持片を斜めに直
線往復運動させると、運動機構が簡単であるため、運動
体(棒状体などの駆動伝達機構など)の損傷の虞が少な
くかつメンテナンスも容易である。そのため、長期間に
亘って安定して成形体を製造できる。
【0034】さらに前記挟持片は、キャビティ内に突出
したときに離間して境界部を挿入・解放可能であり、収
容部に嵌入したときに当接して境界部を挟着可能である
限り、必ずしも斜めに往復直線運動する必要はなく、両
方の挟持片をキャビティ面に対して略垂直に突出させ
(例えば、型締め方向と略平行に突出させ)、その後、
両挟持片を離間させてもよい。例えば、一方の挟持片
に、キャビティ面に対して略垂直な棒状体を連結し、他
方の挟持片を適当な連絡手段によって前記一方の挟持片
(又はそれと連結する棒状体)と連絡し、前記棒状体に
よって両方の挟持片を突出させた後、適当な離間手段に
よって両方の挟持片を離間させる例(例A)、両方の挟
持片に、キャビティ面に対して略垂直な棒状体を連結
し、前記棒状体によって両方の挟持片を突出させた後、
適当な傾倒手段によって両方又は片方の挟持片を傾倒さ
せる例(例B)、両方の挟持片を適当なガイドに沿って
移動させることによって、略垂直に突出させ、その後離
間させる例(例C)が挙げられる。
したときに離間して境界部を挿入・解放可能であり、収
容部に嵌入したときに当接して境界部を挟着可能である
限り、必ずしも斜めに往復直線運動する必要はなく、両
方の挟持片をキャビティ面に対して略垂直に突出させ
(例えば、型締め方向と略平行に突出させ)、その後、
両挟持片を離間させてもよい。例えば、一方の挟持片
に、キャビティ面に対して略垂直な棒状体を連結し、他
方の挟持片を適当な連絡手段によって前記一方の挟持片
(又はそれと連結する棒状体)と連絡し、前記棒状体に
よって両方の挟持片を突出させた後、適当な離間手段に
よって両方の挟持片を離間させる例(例A)、両方の挟
持片に、キャビティ面に対して略垂直な棒状体を連結
し、前記棒状体によって両方の挟持片を突出させた後、
適当な傾倒手段によって両方又は片方の挟持片を傾倒さ
せる例(例B)、両方の挟持片を適当なガイドに沿って
移動させることによって、略垂直に突出させ、その後離
間させる例(例C)が挙げられる。
【0035】図16〜図18は前記例Aのうち、第1の
例の金型10cの概略断面図である。この金型10cで
は、挟着体収容部16に一対の挟持片31c,32cが
収容されている。これら挟持片の詳細は、図24に示す
概略斜視図の通りである。すなわち第1の挟持片31c
には、断面が逆台形状の凸状部47が形成されており、
第2の挟持片32には前記凸状部47と嵌合可能な断面
が逆台形状の溝(図示せず)が形成されている。そして
第2の挟持片32cの溝に前記凸状部47を挿入するこ
とにより、スライド移動によって両挟持片31c,32
cを離間させる。また前記挟持片32cにおいて、溝内
には、挿入された凸状部47を押し出して、両挟持片3
1c,32cを離間するための離間手段(バネなどの反
発体など)が挿入されている。このため、挟持片31
c,32cを挟みつける力がなくなれば、この離間手段
の作用によって、挟持片31c,32cを離間させるこ
とができる。なお前記挟持片31c,32cの側壁はキ
ャビティ面に対して略直交している。また凸状部47及
び溝の断面形状は特に限定されず、逆台形状の他、T字
状、逆L字状などの種々の形状が採用できる。
例の金型10cの概略断面図である。この金型10cで
は、挟着体収容部16に一対の挟持片31c,32cが
収容されている。これら挟持片の詳細は、図24に示す
概略斜視図の通りである。すなわち第1の挟持片31c
には、断面が逆台形状の凸状部47が形成されており、
第2の挟持片32には前記凸状部47と嵌合可能な断面
が逆台形状の溝(図示せず)が形成されている。そして
第2の挟持片32cの溝に前記凸状部47を挿入するこ
とにより、スライド移動によって両挟持片31c,32
cを離間させる。また前記挟持片32cにおいて、溝内
には、挿入された凸状部47を押し出して、両挟持片3
1c,32cを離間するための離間手段(バネなどの反
発体など)が挿入されている。このため、挟持片31
c,32cを挟みつける力がなくなれば、この離間手段
の作用によって、挟持片31c,32cを離間させるこ
とができる。なお前記挟持片31c,32cの側壁はキ
ャビティ面に対して略直交している。また凸状部47及
び溝の断面形状は特に限定されず、逆台形状の他、T字
状、逆L字状などの種々の形状が採用できる。
【0036】このような挟着体30cを収容した金型1
0cにおいて、一方の挟持片31cは、キャビティ面に
略直交する棒状体41cに支持されており、この棒状体
41cには、溝46が形成されている。そしてこの溝4
6と他方の挟持片32cとは、架設棒45(連絡手段)
で連結されており、この架設棒45のうち挟持片32c
側の端部は回動自在であり、溝46側の端部は溝46に
沿ってスライド可能である(図16参照)。なおこの金
型10cの他の構成は、前記金型10aと同様である。
0cにおいて、一方の挟持片31cは、キャビティ面に
略直交する棒状体41cに支持されており、この棒状体
41cには、溝46が形成されている。そしてこの溝4
6と他方の挟持片32cとは、架設棒45(連絡手段)
で連結されており、この架設棒45のうち挟持片32c
側の端部は回動自在であり、溝46側の端部は溝46に
沿ってスライド可能である(図16参照)。なおこの金
型10cの他の構成は、前記金型10aと同様である。
【0037】このような金型10cを用いると、プレー
ト43を雄型14のキャビティ面方向に移動(前進)さ
せ、このプレート43で支持された棒状体41cによっ
て挟持片31cを略垂直に突出させることができると共
に、架設棒45によって前記棒状体41cと連結された
挟持片32cも略垂直方向に突出させることができる
(図17参照)。
ト43を雄型14のキャビティ面方向に移動(前進)さ
せ、このプレート43で支持された棒状体41cによっ
て挟持片31cを略垂直に突出させることができると共
に、架設棒45によって前記棒状体41cと連結された
挟持片32cも略垂直方向に突出させることができる
(図17参照)。
【0038】そして前記挟持片32cの側壁37cが挟
着体収容部16の内壁と接触しなくなるまで挟着体を突
出させると、挟持片32cの内部に装着された離間手段
の作用によって、図18に示すように、両挟持片31
c,32cを離間させることができる。そのため、この
離間部に、表皮材1,2の境界部(端部)を挿入できか
つ解放できる。
着体収容部16の内壁と接触しなくなるまで挟着体を突
出させると、挟持片32cの内部に装着された離間手段
の作用によって、図18に示すように、両挟持片31
c,32cを離間させることができる。そのため、この
離間部に、表皮材1,2の境界部(端部)を挿入できか
つ解放できる。
【0039】また、プレート43を後進させると、前記
突出の場合と反対に動くことにより、挟持片31c,3
2cが当接し、表皮材1,2の境界部を挟着できる。な
お、この例では、第2の挟持片32cの側壁37cと底
面との間に、傾斜面37xが形成されている。そのた
め、挟持片(挟着体)を収容する際に、挟持片32cの
底面が挟着体収容部16のエッジにひっかかることな
く、スムーズに挟着体を収容できる。
突出の場合と反対に動くことにより、挟持片31c,3
2cが当接し、表皮材1,2の境界部を挟着できる。な
お、この例では、第2の挟持片32cの側壁37cと底
面との間に、傾斜面37xが形成されている。そのた
め、挟持片(挟着体)を収容する際に、挟持片32cの
底面が挟着体収容部16のエッジにひっかかることな
く、スムーズに挟着体を収容できる。
【0040】図19は、前記例Aのうち、第2の例の金
型10dの概略断面図である。この例では、第1の挟持
片31dは前記第1の例の挟持片31cと同様に、キャ
ビティ面に略直交する棒状体41dに連結されている。
一方、第2の挟持片32dは、前記第1の挟持片31d
に形成された軸着部49(連絡手段)を介して、第1の
挟持片31dに対して回動自在に取り付けられている。
そして挟着体収容部16に収容した挟持片31d,32
dを、挟持片32dの側壁37dが挟着体収容部16の
内壁と接触しなくなるまで挟着体を突出させると、挟持
片内部に装着した離間手段(図示せず;バネなど)によ
って、挟持片32dを外方に向けて(挟持片の離間方向
に向けて)倒すことができ、両挟持片31d,32dを
離間させることができる。なおこの例では、表皮材を止
めるピンは、片側の挟持片32dにのみ形成されてい
る。
型10dの概略断面図である。この例では、第1の挟持
片31dは前記第1の例の挟持片31cと同様に、キャ
ビティ面に略直交する棒状体41dに連結されている。
一方、第2の挟持片32dは、前記第1の挟持片31d
に形成された軸着部49(連絡手段)を介して、第1の
挟持片31dに対して回動自在に取り付けられている。
そして挟着体収容部16に収容した挟持片31d,32
dを、挟持片32dの側壁37dが挟着体収容部16の
内壁と接触しなくなるまで挟着体を突出させると、挟持
片内部に装着した離間手段(図示せず;バネなど)によ
って、挟持片32dを外方に向けて(挟持片の離間方向
に向けて)倒すことができ、両挟持片31d,32dを
離間させることができる。なおこの例では、表皮材を止
めるピンは、片側の挟持片32dにのみ形成されてい
る。
【0041】このような金型10dを用いても、前記金
型10cと同用に、両挟持片31d,32dを突出させ
たときに、表皮材1,2の境界部(端部)を挿入・解放
可能であり、挟持片31d,32dを挟着体収容部に嵌
入したときに、両挟持片31d,32dを当接して境界
部3を挟着可能である。
型10cと同用に、両挟持片31d,32dを突出させ
たときに、表皮材1,2の境界部(端部)を挿入・解放
可能であり、挟持片31d,32dを挟着体収容部に嵌
入したときに、両挟持片31d,32dを当接して境界
部3を挟着可能である。
【0042】なお例Aにおいて、離間手段の種類及び装
着場所は特に限定されず、例えば、シリンダーなどを用
いてもよく、離間手段を金型の外に設けてもよい。離間
手段を金型の外に設ける例としては、少なくとも一方の
挟持片として、金型の外側まで延びる挟持片を用い、こ
の挟持片の金型の外側まで延びた部分をシリンダーやバ
ネなどによって押圧することにより、この挟持片を他方
の挟持片と離間する方向に移動させる例を挙げることが
できる。
着場所は特に限定されず、例えば、シリンダーなどを用
いてもよく、離間手段を金型の外に設けてもよい。離間
手段を金型の外に設ける例としては、少なくとも一方の
挟持片として、金型の外側まで延びる挟持片を用い、こ
の挟持片の金型の外側まで延びた部分をシリンダーやバ
ネなどによって押圧することにより、この挟持片を他方
の挟持片と離間する方向に移動させる例を挙げることが
できる。
【0043】図20は例Bに属する金型10eの概略断
面図である。この例でも、第1の挟持片31eは前記例
Aの挟持片31cと同様に、キャビティ面に略直交する
棒状体41eに連結されている。一方、第2の挟持片3
2eも、キャビティ面に略直交する棒状体42eに連結
されているが、この棒状体42eは、前記第1の挟持片
用の棒状体41eと異なり、外方に向けて(挟持片の離
間方向に向けて)曲がる弾性部48(傾倒手段)が形成
されている。このため、挟持片32eの側壁37eが挟
着体収容部16の内壁と接触しなくなるまで挟着体を突
出させると、前記弾性部48の作用によって、挟持片3
2eを外方に向けて倒すことができ、両挟持片31e,
32eを離間させることができる。このような金型10
eを用いても、前記金型10cと同用に、両挟持片31
e,32eを突出させたときに、表皮材1,2の境界部
(端部)を挿入・解放可能であり、挟持片31e,32
eを挟着体収容部に嵌入したときに、両両挟持片31
e,32eを閉じて境界部を挟着可能である。なお前記
図20の例において、両方の棒状体41e,42eに、
外方に向けて曲がる弾性部48を形成してもよい。
面図である。この例でも、第1の挟持片31eは前記例
Aの挟持片31cと同様に、キャビティ面に略直交する
棒状体41eに連結されている。一方、第2の挟持片3
2eも、キャビティ面に略直交する棒状体42eに連結
されているが、この棒状体42eは、前記第1の挟持片
用の棒状体41eと異なり、外方に向けて(挟持片の離
間方向に向けて)曲がる弾性部48(傾倒手段)が形成
されている。このため、挟持片32eの側壁37eが挟
着体収容部16の内壁と接触しなくなるまで挟着体を突
出させると、前記弾性部48の作用によって、挟持片3
2eを外方に向けて倒すことができ、両挟持片31e,
32eを離間させることができる。このような金型10
eを用いても、前記金型10cと同用に、両挟持片31
e,32eを突出させたときに、表皮材1,2の境界部
(端部)を挿入・解放可能であり、挟持片31e,32
eを挟着体収容部に嵌入したときに、両両挟持片31
e,32eを閉じて境界部を挟着可能である。なお前記
図20の例において、両方の棒状体41e,42eに、
外方に向けて曲がる弾性部48を形成してもよい。
【0044】図21〜図23は例Cに属する金型10f
の部分拡大断面図である。この例では、挟着体収容部1
6に、キャビティ面に対して略直交するガイド50が取
り付けられている。このガイド50は、キャビティ面側
及び奥側において、外方に向けて(挟持片の離間方向に
向けて)傾斜している。そしてこの例で使用する挟着体
30fにおいては、前記ガイド50に沿って挟着体を移
動させるためのガイド挿入部53が挟持片31f,32
fから延出している。また挟持片31f,32fは、共
通の棒状体41fによって支持されており、この棒状体
41fは、前述の各例と同様にプレート(図示せず)及
びシャフト(図示せず)を介してシリンダー(図示せ
ず)に接続しており、進退可能である。
の部分拡大断面図である。この例では、挟着体収容部1
6に、キャビティ面に対して略直交するガイド50が取
り付けられている。このガイド50は、キャビティ面側
及び奥側において、外方に向けて(挟持片の離間方向に
向けて)傾斜している。そしてこの例で使用する挟着体
30fにおいては、前記ガイド50に沿って挟着体を移
動させるためのガイド挿入部53が挟持片31f,32
fから延出している。また挟持片31f,32fは、共
通の棒状体41fによって支持されており、この棒状体
41fは、前述の各例と同様にプレート(図示せず)及
びシャフト(図示せず)を介してシリンダー(図示せ
ず)に接続しており、進退可能である。
【0045】このような金型10fを用いると、図22
に示すように、棒状体41fによって挟持片31f,3
2fを押し上げる場合、キャビティ面に対して略直交す
るガイド50に沿って両挟持片31f,32fを移動さ
せることができるため、挟持片31f,32fを略垂直
方向に突出させることができる。そして、さらに前記挟
持片31f,32fを突出させると、図23に示すよう
に、ガイド50がキャビティ面側で外方に向けて傾斜し
ているため、このガイド50に沿って両挟持片31f,
32fを離間させることができる(図23参照)。その
ため、表皮材1,2の境界部(端部)を挿入・解放可能
である。また、挟持片31f,32fを挟着体収容部1
6に嵌入したとき、両挟持片31f,32fを当接して
表皮材1,2の境界部を挟着可能である。
に示すように、棒状体41fによって挟持片31f,3
2fを押し上げる場合、キャビティ面に対して略直交す
るガイド50に沿って両挟持片31f,32fを移動さ
せることができるため、挟持片31f,32fを略垂直
方向に突出させることができる。そして、さらに前記挟
持片31f,32fを突出させると、図23に示すよう
に、ガイド50がキャビティ面側で外方に向けて傾斜し
ているため、このガイド50に沿って両挟持片31f,
32fを離間させることができる(図23参照)。その
ため、表皮材1,2の境界部(端部)を挿入・解放可能
である。また、挟持片31f,32fを挟着体収容部1
6に嵌入したとき、両挟持片31f,32fを当接して
表皮材1,2の境界部を挟着可能である。
【0046】なお両方の挟持片が垂直に突出する前記例
A〜例Cでは(以下、垂直移動型と称する場合があ
る)、挟着体30c〜30fとして、挟着部33,34
で切断した断面図を示したが、これら挟着体30c〜3
0fも、少なくとも一方の挟持片が斜め方向に直線往復
運動する前述の挟着体30a〜30bと同様に(以下、
斜方移動型と称する場合がある)、樹脂収容部を有して
いる。
A〜例Cでは(以下、垂直移動型と称する場合があ
る)、挟着体30c〜30fとして、挟着部33,34
で切断した断面図を示したが、これら挟着体30c〜3
0fも、少なくとも一方の挟持片が斜め方向に直線往復
運動する前述の挟着体30a〜30bと同様に(以下、
斜方移動型と称する場合がある)、樹脂収容部を有して
いる。
【0047】そして前記垂直移動型の金型(例A〜例C
など)を用いても、前記斜方移動型の金型10aの場合
と同様にして、成形体を製造できる。
など)を用いても、前記斜方移動型の金型10aの場合
と同様にして、成形体を製造できる。
【0048】さらに垂直移動型の金型(例A〜例Cに示
す金型10c〜10fなど)の場合、斜方移動型の金型
10a〜10bとは異なり、挟着体30c〜30fがキ
ャビティ面から突出していても、挟着体30c〜30f
の一部が挟着体収容部16に嵌入している限り、表皮材
1,2の境界部3を挟持できるため、挟着体の側壁で供
給樹脂の流れを制御しながら、成形体を製造することが
できる。以下、金型10cを用いる場合を例にとって、
詳細に説明する。
す金型10c〜10fなど)の場合、斜方移動型の金型
10a〜10bとは異なり、挟着体30c〜30fがキ
ャビティ面から突出していても、挟着体30c〜30f
の一部が挟着体収容部16に嵌入している限り、表皮材
1,2の境界部3を挟持できるため、挟着体の側壁で供
給樹脂の流れを制御しながら、成形体を製造することが
できる。以下、金型10cを用いる場合を例にとって、
詳細に説明する。
【0049】図25〜図27は、挟着体で樹脂の流れを
制御して成形体を製造する方法を説明するための概略断
面図である。すなわち前記図18に示すように挟持片3
1c、32cが離間する高さ(第2の突出高さ)まで挟
着体30cを突出させて、前記離間部に第1及び第2の
表皮材1,2の境界部(端部)3を挿入する。その後、
図25に示すように、前記第2の突出高さより低い第1
の突出高さまで挟着体を収容方向に移動し、挟着体30
cの一部を挟着体収容部16に嵌入することによって挟
持片31c、32cを当接させ、前記境界部3を挟着す
る。そして挟着体30cがこの第1の突出高さまで突出
している状態で、第1ゲート11及び第2ゲート12か
ら溶融状熱可塑性樹脂21,22を供給する。樹脂供給
後、雌型15を型締め方向に移動させ、雌型15のキャ
ビティ面に表皮材1,2を介して挟着体30cを押し当
てた後、この押し当てた状態を維持したまま雌型15を
さらに型締め方向に移動させると共に挟着体30cを収
容部16内に収容させていく。すなわち型締めによって
金型キャビティ内に溶融状樹脂21,22が充満(充
填)していくものの、挟着体30cをキャビティ面から
突出させかつ表皮材1,2を介して雌型15に押し当て
ているため、溶融状樹脂21,22が境界部3に浸入す
るのを、前記挟着体30cの側壁36c,37cでブロ
ックできる。このため、仮に樹脂の流れに偏りが生じた
としても、樹脂21,22のうち一方だけが境界部3に
到達するのを防止できるため、境界部3の位置ずれを防
止できる。
制御して成形体を製造する方法を説明するための概略断
面図である。すなわち前記図18に示すように挟持片3
1c、32cが離間する高さ(第2の突出高さ)まで挟
着体30cを突出させて、前記離間部に第1及び第2の
表皮材1,2の境界部(端部)3を挿入する。その後、
図25に示すように、前記第2の突出高さより低い第1
の突出高さまで挟着体を収容方向に移動し、挟着体30
cの一部を挟着体収容部16に嵌入することによって挟
持片31c、32cを当接させ、前記境界部3を挟着す
る。そして挟着体30cがこの第1の突出高さまで突出
している状態で、第1ゲート11及び第2ゲート12か
ら溶融状熱可塑性樹脂21,22を供給する。樹脂供給
後、雌型15を型締め方向に移動させ、雌型15のキャ
ビティ面に表皮材1,2を介して挟着体30cを押し当
てた後、この押し当てた状態を維持したまま雌型15を
さらに型締め方向に移動させると共に挟着体30cを収
容部16内に収容させていく。すなわち型締めによって
金型キャビティ内に溶融状樹脂21,22が充満(充
填)していくものの、挟着体30cをキャビティ面から
突出させかつ表皮材1,2を介して雌型15に押し当て
ているため、溶融状樹脂21,22が境界部3に浸入す
るのを、前記挟着体30cの側壁36c,37cでブロ
ックできる。このため、仮に樹脂の流れに偏りが生じた
としても、樹脂21,22のうち一方だけが境界部3に
到達するのを防止できるため、境界部3の位置ずれを防
止できる。
【0050】そして側壁36c,37cの外側(すなわ
ち境界部3が存在する側を内側としたときの外側)に溶
融樹脂が略充填(充満)した段階で(図26参照)、雌
型15の型締め速度よりも挟着体30cの収容速度を速
くして、表皮材1,2の裏面と挟着体30cの頂面(キ
ャビティ面)との間に離間部を設け、この離間部を通じ
て境界部3に樹脂21,22を浸入させる(図27参
照)。そして樹脂を冷却・固化することにより、表皮材
1,2と熱可塑性樹脂21,22とが貼り合わされた多
層成形体を製造できる。
ち境界部3が存在する側を内側としたときの外側)に溶
融樹脂が略充填(充満)した段階で(図26参照)、雌
型15の型締め速度よりも挟着体30cの収容速度を速
くして、表皮材1,2の裏面と挟着体30cの頂面(キ
ャビティ面)との間に離間部を設け、この離間部を通じ
て境界部3に樹脂21,22を浸入させる(図27参
照)。そして樹脂を冷却・固化することにより、表皮材
1,2と熱可塑性樹脂21,22とが貼り合わされた多
層成形体を製造できる。
【0051】また本発明においては、樹脂止め板を用い
てもよい。樹脂止め板によっても樹脂の流れを制御で
き、境界部3の位置ずれを防止できる。以下、前記金型
10aに樹脂止め板を形成する場合を例にとって、詳細
に説明する。図28〜図30は、前記樹脂止め板を供え
た金型10g、及びその金型を用いた成形体の製造方法
を説明するための概略断面図である。すなわち図28に
示すように、この金型10gは、雄型14のうち境界部
3に対応する位置の両側に、境界部に略沿って第1の樹
脂止め板61及び第2の樹脂止め板62が突出可能に埋
設されている。これら樹脂止め板61,62は、挟着体
30aと同様、シリンダー(図示せず)によってキャビ
ティ面から突出可能であると共に、雄型14内に収容可
能でもある。
てもよい。樹脂止め板によっても樹脂の流れを制御で
き、境界部3の位置ずれを防止できる。以下、前記金型
10aに樹脂止め板を形成する場合を例にとって、詳細
に説明する。図28〜図30は、前記樹脂止め板を供え
た金型10g、及びその金型を用いた成形体の製造方法
を説明するための概略断面図である。すなわち図28に
示すように、この金型10gは、雄型14のうち境界部
3に対応する位置の両側に、境界部に略沿って第1の樹
脂止め板61及び第2の樹脂止め板62が突出可能に埋
設されている。これら樹脂止め板61,62は、挟着体
30aと同様、シリンダー(図示せず)によってキャビ
ティ面から突出可能であると共に、雄型14内に収容可
能でもある。
【0052】そして図28に示すように、表皮材1,2
を挟着体30aで挟着し、両樹脂止め板61,62を金
型キャビティ内に突出させた状態で、第1ゲート11及
び第2ゲート12から溶融状熱可塑性樹脂21,22を
供給する。樹脂供給後、図29に示すように、雌型15
を型締め方向に移動させ、樹脂をプレスしながら表皮材
の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を充満させていく。樹脂止
め板61,62の外側(すなわち境界部3が存在する側
を内側としたときの外側)に溶融樹脂が略充満した段階
で、樹脂止め板61,62の収容を開始すると共に、樹
脂のプレスを継続して成形体を製造する(図30参
照)。このような方法で成形体を製造すると、溶融状熱
可塑性樹脂を充満させていく段階において、樹脂止め板
61,62をキャビティ面から突出させ、表皮材1,2
を介して雌型15に突き当てているため、仮に樹脂の流
れに偏りが生じても溶融樹脂21及び22のうちいずれ
か一方が先に境界部に到達するのを防止でき、境界部3
の位置ずれを高度に防止できる。
を挟着体30aで挟着し、両樹脂止め板61,62を金
型キャビティ内に突出させた状態で、第1ゲート11及
び第2ゲート12から溶融状熱可塑性樹脂21,22を
供給する。樹脂供給後、図29に示すように、雌型15
を型締め方向に移動させ、樹脂をプレスしながら表皮材
の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を充満させていく。樹脂止
め板61,62の外側(すなわち境界部3が存在する側
を内側としたときの外側)に溶融樹脂が略充満した段階
で、樹脂止め板61,62の収容を開始すると共に、樹
脂のプレスを継続して成形体を製造する(図30参
照)。このような方法で成形体を製造すると、溶融状熱
可塑性樹脂を充満させていく段階において、樹脂止め板
61,62をキャビティ面から突出させ、表皮材1,2
を介して雌型15に突き当てているため、仮に樹脂の流
れに偏りが生じても溶融樹脂21及び22のうちいずれ
か一方が先に境界部に到達するのを防止でき、境界部3
の位置ずれを高度に防止できる。
【0053】さらに本発明では、雌型15のうち表皮材
1,2の境界部3に対応する位置に、境界部に沿って連
続する突起部(木目込み矢)を設けるのが望ましい。図
31は、前記金型10aに突起部(木目込み矢)を設け
た金型10hの概略断面図である。このような金型10
hを用いて、前記金型10aの場合と同様に成形体を製
造すると、突起部70によって、境界部3の位置ずれを
高度に防止できる。なお前記突起部70は、雌型15か
ら突出可能であってもよい。
1,2の境界部3に対応する位置に、境界部に沿って連
続する突起部(木目込み矢)を設けるのが望ましい。図
31は、前記金型10aに突起部(木目込み矢)を設け
た金型10hの概略断面図である。このような金型10
hを用いて、前記金型10aの場合と同様に成形体を製
造すると、突起部70によって、境界部3の位置ずれを
高度に防止できる。なお前記突起部70は、雌型15か
ら突出可能であってもよい。
【0054】なお上記各図示例においては、挟着体(挟
持片)を移動させるための駆動伝達機構として、プレー
ト43及びシャフト44を介してシリンダーと接続する
棒状体を用いたが、前記棒状体は、プレート43やシャ
フト44を介することなく、直接シリンダーに接続して
もよい。
持片)を移動させるための駆動伝達機構として、プレー
ト43及びシャフト44を介してシリンダーと接続する
棒状体を用いたが、前記棒状体は、プレート43やシャ
フト44を介することなく、直接シリンダーに接続して
もよい。
【0055】また前記駆動伝達手段を用いる場合であっ
ても、駆動伝達機構(棒状体など)と挟着体とを連結す
る必要はなく、挟着体を駆動伝達機構(棒状体など)で
支持してもよい。挟着体を支持する場合、挟着体と駆動
伝達機構(棒状体など)とは離間可能であるが、このよ
うな場合であっても駆動伝達手段(棒状体など)によっ
て挟着体を突出させることができ、挟着体の自重によっ
て挟着体を収容できる。なお挟着体の自重によって挟着
体を収容する場合、駆動伝達手段(棒状体など)は前記
挟着体の荷重によって挟着体の収容方向に移動させても
よく、自重によって挟着体の収容方向に移動させてもよ
い。
ても、駆動伝達機構(棒状体など)と挟着体とを連結す
る必要はなく、挟着体を駆動伝達機構(棒状体など)で
支持してもよい。挟着体を支持する場合、挟着体と駆動
伝達機構(棒状体など)とは離間可能であるが、このよ
うな場合であっても駆動伝達手段(棒状体など)によっ
て挟着体を突出させることができ、挟着体の自重によっ
て挟着体を収容できる。なお挟着体の自重によって挟着
体を収容する場合、駆動伝達手段(棒状体など)は前記
挟着体の荷重によって挟着体の収容方向に移動させても
よく、自重によって挟着体の収容方向に移動させてもよ
い。
【0056】さらに駆動伝達手段は、棒状体に限定され
ず、種々の手段を使用できる。例えば、挟着体の進行方
向にそって、互いに噛合う大小2種類の歯車(ピニオ
ン)を交互に連続して配設すると共に、大きい方のピニ
オンと噛合うラックを挟着体に形成し、大きい方のピニ
オンの回転によって挟着体を進退させてもよい。なおピ
ニオン及びラックを用いる場合でも、前記棒状体を用い
る場合と同様に、挟持片を斜め方向に直線往復運動させ
てもよく、両方の挟持片をキャビティ面に対して略垂直
に突出させ、その後、両挟持片が離間するようにしても
よい。
ず、種々の手段を使用できる。例えば、挟着体の進行方
向にそって、互いに噛合う大小2種類の歯車(ピニオ
ン)を交互に連続して配設すると共に、大きい方のピニ
オンと噛合うラックを挟着体に形成し、大きい方のピニ
オンの回転によって挟着体を進退させてもよい。なおピ
ニオン及びラックを用いる場合でも、前記棒状体を用い
る場合と同様に、挟持片を斜め方向に直線往復運動させ
てもよく、両方の挟持片をキャビティ面に対して略垂直
に突出させ、その後、両挟持片が離間するようにしても
よい。
【0057】さらに前記駆動伝達手段を作動させるため
の動力は、特に限定されず、前記シリンダー(エアーシ
リンダー、油圧シリンダーなど)のような直線運動型の
動力の他、モーターなどの回転運動型の動力であっても
よい。回転運動型の動力を用いる場合であっても、回転
運動を直線運動に変換する慣用の機構(スライダ−クラ
ンク機構、円筒カムを用いた機構など)によって、前記
棒状体を直線往復運動させることができる。
の動力は、特に限定されず、前記シリンダー(エアーシ
リンダー、油圧シリンダーなど)のような直線運動型の
動力の他、モーターなどの回転運動型の動力であっても
よい。回転運動型の動力を用いる場合であっても、回転
運動を直線運動に変換する慣用の機構(スライダ−クラ
ンク機構、円筒カムを用いた機構など)によって、前記
棒状体を直線往復運動させることができる。
【0058】本発明で使用する挟着体は、境界部(境界
線)に沿った形状を有している限り特に限定されず、境
界線全体に亘って連続していてもよく、複数に分割され
ていてもよい。
線)に沿った形状を有している限り特に限定されず、境
界線全体に亘って連続していてもよく、複数に分割され
ていてもよい。
【0059】なお型締めを行うに際しては、雄型14及
び雌型15のいずれを移動させてもよく、両方を移動さ
せてもよい。また前記各図示例では、樹脂の供給完了後
に型締めを行って樹脂をプレスするプレス成形によって
成形体を製造する例を示したが、型締めは必ずしも樹脂
の供給完了後に行う必要はなく、樹脂を供給しながら行
ってもよい。なお樹脂の供給完了後に型締めを行う際に
は、供給完了後速やかに型締めを開始するのが望まし
い。また前記各図示例では、垂直方向に型締めを行う例
を示したが、垂直方向以外の方向(例えば、水平方向)
に型締めを行ってもよい。
び雌型15のいずれを移動させてもよく、両方を移動さ
せてもよい。また前記各図示例では、樹脂の供給完了後
に型締めを行って樹脂をプレスするプレス成形によって
成形体を製造する例を示したが、型締めは必ずしも樹脂
の供給完了後に行う必要はなく、樹脂を供給しながら行
ってもよい。なお樹脂の供給完了後に型締めを行う際に
は、供給完了後速やかに型締めを開始するのが望まし
い。また前記各図示例では、垂直方向に型締めを行う例
を示したが、垂直方向以外の方向(例えば、水平方向)
に型締めを行ってもよい。
【0060】さらに成形法はプレス成形に限定されず、
射出成形であってもよくプレス成形と射出成形とを組合
わせてもよい。例えば、射出成形によって成形体を製造
する場合、雄型14に装着した挟着体30a〜30fで
表皮材1,2を挟持した後、型締めを完了させ、ゲート
11,12から溶融状熱可塑性樹脂を供給することによ
り、成形体を製造してもよい。またプレス成形と射出成
形とを組合わせる場合、初期の樹脂供給量が少ない点を
除いては前記プレス成形の例と同様に操作し、不足する
樹脂を適当な段階で射出供給する方法が挙げられる。
射出成形であってもよくプレス成形と射出成形とを組合
わせてもよい。例えば、射出成形によって成形体を製造
する場合、雄型14に装着した挟着体30a〜30fで
表皮材1,2を挟持した後、型締めを完了させ、ゲート
11,12から溶融状熱可塑性樹脂を供給することによ
り、成形体を製造してもよい。またプレス成形と射出成
形とを組合わせる場合、初期の樹脂供給量が少ない点を
除いては前記プレス成形の例と同様に操作し、不足する
樹脂を適当な段階で射出供給する方法が挙げられる。
【0061】好ましい成形方法はプレス成形である。射
出成形の場合、型締めを完了した後で溶融樹脂を射出供
給するため、表皮材1,2が高圧下で溶融樹脂と接触
し、表皮材1,2が損傷する場合があるのに対して、プ
レス成形では金型を開いた状体で樹脂を供給するため、
樹脂の供給圧によって表皮材1,2を損傷させる虞が少
ない。
出成形の場合、型締めを完了した後で溶融樹脂を射出供
給するため、表皮材1,2が高圧下で溶融樹脂と接触
し、表皮材1,2が損傷する場合があるのに対して、プ
レス成形では金型を開いた状体で樹脂を供給するため、
樹脂の供給圧によって表皮材1,2を損傷させる虞が少
ない。
【0062】本発明において表皮材1及び2は、挟着体
で挟着するに先立って、成形体の形状(すなわち、雌型
15の形状)に合わせて賦形(予備賦形)してもよい。
で挟着するに先立って、成形体の形状(すなわち、雌型
15の形状)に合わせて賦形(予備賦形)してもよい。
【0063】表皮材1及び2の境界部3は、挟着体30
で挟着するだけでなく、必要に応じて他の方法、例え
ば、化学的接着方法(接着剤やヒートシールによる接
着)の他、治具を用いる方法(糸による縫い付け;針、
ピン、ホッチキスなどによる固定など)と組合わせて固
定してもよく、前記他の方法によって挟持片に対して位
置決めしてもよい。前記図示例では、ピンによって位置
決めしている。ピンは片方の挟持片にのみ形成(又は配
設)してもよく、両方の挟持片に形成(又は配設)して
もよい。
で挟着するだけでなく、必要に応じて他の方法、例え
ば、化学的接着方法(接着剤やヒートシールによる接
着)の他、治具を用いる方法(糸による縫い付け;針、
ピン、ホッチキスなどによる固定など)と組合わせて固
定してもよく、前記他の方法によって挟持片に対して位
置決めしてもよい。前記図示例では、ピンによって位置
決めしている。ピンは片方の挟持片にのみ形成(又は配
設)してもよく、両方の挟持片に形成(又は配設)して
もよい。
【0064】また他の方法による固定の時期は特に限定
されず、予め表皮材1,2の境界部3を繋ぎ合わせた後
で、該境界部3を挟着してもよい。
されず、予め表皮材1,2の境界部3を繋ぎ合わせた後
で、該境界部3を挟着してもよい。
【0065】本発明で使用する表皮材は、意匠面に境界
部がある限り表皮材の枚数は特に限定されず、例えば、
前記2枚の表皮材(第1の表皮材1、第2の表皮材2)
に代えて、第1の表皮材(表皮部)及び第2の表皮材
(表皮部)を有する1枚の表皮材を用いてもよい。1枚
の表皮材を用いる場合には、表皮材(表皮部)の境界部
を折り曲げて裏側から挟着体で挟着する。なお2枚の表
皮材を用いる場合、必ず境界部が形成されるため、第1
の表皮材と第2の表皮材とは同一であってもよく、異な
っていてもよい。
部がある限り表皮材の枚数は特に限定されず、例えば、
前記2枚の表皮材(第1の表皮材1、第2の表皮材2)
に代えて、第1の表皮材(表皮部)及び第2の表皮材
(表皮部)を有する1枚の表皮材を用いてもよい。1枚
の表皮材を用いる場合には、表皮材(表皮部)の境界部
を折り曲げて裏側から挟着体で挟着する。なお2枚の表
皮材を用いる場合、必ず境界部が形成されるため、第1
の表皮材と第2の表皮材とは同一であってもよく、異な
っていてもよい。
【0066】表皮材(表皮部)の数は2つに限定され
ず、3つ以上であってもよい。例えば、前記第1の表皮
材(表皮部)1及び第2の表皮材(表皮部)2に加え
て、第3の表皮材(表皮部)を形成する場合、この第3
の表皮材(表皮部)との境界部を挟着体で挟着して、上
記と同様にして成形すればよい。
ず、3つ以上であってもよい。例えば、前記第1の表皮
材(表皮部)1及び第2の表皮材(表皮部)2に加え
て、第3の表皮材(表皮部)を形成する場合、この第3
の表皮材(表皮部)との境界部を挟着体で挟着して、上
記と同様にして成形すればよい。
【0067】各表皮材(表皮部)の裏側に樹脂を供給す
るゲートの数は、それぞれ、少なくとも1つあればよ
く、表皮材(表皮部)の面積に応じて複数個形成しても
よい。これらのゲートから供給する樹脂の量やタイミン
グは成形品の大きさや形状に応じて適宜決定される。
るゲートの数は、それぞれ、少なくとも1つあればよ
く、表皮材(表皮部)の面積に応じて複数個形成しても
よい。これらのゲートから供給する樹脂の量やタイミン
グは成形品の大きさや形状に応じて適宜決定される。
【0068】また前記図示例では、共通の樹脂導入通路
を通じて熱可塑性樹脂を金型内に導入し、金型内で前記
通路を分岐させることによって第1のゲート11及び第
2のゲート12から熱可塑性樹脂を供給しているもの
の、別々の樹脂導入通路(第1のゲート11用の樹脂導
入通路、第2のゲート12用の樹脂導入通路)を設けて
もよい。
を通じて熱可塑性樹脂を金型内に導入し、金型内で前記
通路を分岐させることによって第1のゲート11及び第
2のゲート12から熱可塑性樹脂を供給しているもの
の、別々の樹脂導入通路(第1のゲート11用の樹脂導
入通路、第2のゲート12用の樹脂導入通路)を設けて
もよい。
【0069】本発明で使用できる表皮材としては、布帛
類(例えば、モケット、トリコットなどの織り物又は編
物;不織布など)、合成樹脂シート又はフィルム、金属
箔(金属フォイル)などが挙げられる。
類(例えば、モケット、トリコットなどの織り物又は編
物;不織布など)、合成樹脂シート又はフィルム、金属
箔(金属フォイル)などが挙げられる。
【0070】前記不織布を構成する繊維としては、天然
繊維(綿、毛、絹、麻など)、合成繊維(ナイロンなど
のポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維)などが使用
できる。これら繊維は、単独で又は複数組合わせて使用
でき、必要に応じて紡績(混紡など)してもよい。不織
布としては、前記繊維を用いて慣用の方法(ニードルパ
ンチ法、サーマルボンド法、スパンボンド法、メルトブ
ロー法、スパンレース法など)に従って製造した不織布
が使用できる。
繊維(綿、毛、絹、麻など)、合成繊維(ナイロンなど
のポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維)などが使用
できる。これら繊維は、単独で又は複数組合わせて使用
でき、必要に応じて紡績(混紡など)してもよい。不織
布としては、前記繊維を用いて慣用の方法(ニードルパ
ンチ法、サーマルボンド法、スパンボンド法、メルトブ
ロー法、スパンレース法など)に従って製造した不織布
が使用できる。
【0071】前記合成樹脂シート又はフィルムとして
は、例えば、熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン、
ポリエチレンなどのポリオレフィン系熱可塑性樹脂)の
シート又はフィルム、ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマーのシート又はフィルムが使用できる。ポリオレフ
ィン系熱可塑性樹脂(又はエラストマー)は、基材に対
する熱融着性に優れている。
は、例えば、熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン、
ポリエチレンなどのポリオレフィン系熱可塑性樹脂)の
シート又はフィルム、ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマーのシート又はフィルムが使用できる。ポリオレフ
ィン系熱可塑性樹脂(又はエラストマー)は、基材に対
する熱融着性に優れている。
【0072】前記表皮材は、必要に応じて、裏打ち層
(発泡層、補強層、耐熱層など)と積層してもよい。発
泡層としては、ポリオレフィン発泡体(ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどの発泡体)、ポリハロゲン化ビニ
ル発泡体(ポリ塩化ビニル発泡体など)、ポリウレタン
発泡体(軟質又は半硬質ポリウレタン発泡体など)など
が使用できる。
(発泡層、補強層、耐熱層など)と積層してもよい。発
泡層としては、ポリオレフィン発泡体(ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどの発泡体)、ポリハロゲン化ビニ
ル発泡体(ポリ塩化ビニル発泡体など)、ポリウレタン
発泡体(軟質又は半硬質ポリウレタン発泡体など)など
が使用できる。
【0073】補強層としては、不織布、合成樹脂製シー
ト又はフィルムが挙げられる。これら不織布及び合成樹
脂製シート又はフィルムとしては、前記表皮材で例示し
たものと同様のものが使用できる。
ト又はフィルムが挙げられる。これら不織布及び合成樹
脂製シート又はフィルムとしては、前記表皮材で例示し
たものと同様のものが使用できる。
【0074】前記裏打ち層は、単独で又は複数組合わせ
て使用できる。また裏打ち層は、表皮材の熱融着又は裏
打ち層の熱融着のいずれかによって、表皮材と熱ラミネ
ート可能なものが好ましい。
て使用できる。また裏打ち層は、表皮材の熱融着又は裏
打ち層の熱融着のいずれかによって、表皮材と熱ラミネ
ート可能なものが好ましい。
【0075】成形体の基材4を構成する熱可塑性樹脂と
しては、圧縮成形又は射出成形が可能である限り特に限
定されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリプ
ロピレン、ポリエチレンなど)、スチレン系樹脂(ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ア
クリロニトリル−スチレン−ブタジエンブロック共重合
体など)、ポリアミド系樹脂(ナイロンなど)、ハロゲ
ン含有樹脂(ポリ塩化ビニルなど)、ポリカーボネート
系樹脂、(メタ)アクリル酸エステルの単独又は共重合
体(アクリル樹脂など)などが使用できる。前記熱可塑
性樹脂は、熱可塑性エラストマーであってもよく、例え
ば、オレフィン系熱可塑性エラストマー[例えば、エチ
レン−プロピレン共重合体(EPM)、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体(EPDM)]が使用できる。
しては、圧縮成形又は射出成形が可能である限り特に限
定されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリプ
ロピレン、ポリエチレンなど)、スチレン系樹脂(ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ア
クリロニトリル−スチレン−ブタジエンブロック共重合
体など)、ポリアミド系樹脂(ナイロンなど)、ハロゲ
ン含有樹脂(ポリ塩化ビニルなど)、ポリカーボネート
系樹脂、(メタ)アクリル酸エステルの単独又は共重合
体(アクリル樹脂など)などが使用できる。前記熱可塑
性樹脂は、熱可塑性エラストマーであってもよく、例え
ば、オレフィン系熱可塑性エラストマー[例えば、エチ
レン−プロピレン共重合体(EPM)、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体(EPDM)]が使用できる。
【0076】前記熱可塑性樹脂(及び熱可塑性エラスト
マー)は、単独で又は2種以上組合わせて使用でき、例
えばポリマーアロイとして使用してもよい。
マー)は、単独で又は2種以上組合わせて使用でき、例
えばポリマーアロイとして使用してもよい。
【0077】さらに前記熱可塑性樹脂(及び熱可塑性エ
ラストマー)は、各種添加成分、例えば、充填材(ガラ
ス繊維などの無機フィラー;有機フィラーなど)、顔
料、滑剤、帯電防止剤、安定剤などを含有していてもよ
い。
ラストマー)は、各種添加成分、例えば、充填材(ガラ
ス繊維などの無機フィラー;有機フィラーなど)、顔
料、滑剤、帯電防止剤、安定剤などを含有していてもよ
い。
【0078】また前記熱可塑性樹脂(及び熱可塑性エラ
ストマー)は、発泡剤を含有していてもよい。この発泡
剤で樹脂を発泡させることにより、発泡基材4で形成さ
れた成形体を得ることができる。前記発泡剤としては、
熱可塑性樹脂を発泡する際に使用されている公知の化学
発泡剤(分解性発泡剤など)を使用でき、例えば、重炭
酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム
などの無機系発泡剤;N,N’−ジニトロソペンタメチ
レンテトラミンなどのニトロソ化合物;アゾジカルボン
アミド、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合
物;ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニ
ルヒドラジド、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスル
ホニルヒドラジドなどのスルホニルヒドラジド類;p−
トルエンスルホニルセミカルバジドなどが挙げられる。
さらに、必要に応じて、サリチル酸、尿素、及びこれら
を含む発泡助剤を添加するのが好ましい。前記発泡剤
は、使用する熱可塑性樹脂の溶融温度、及び要求される
発泡倍率などを考慮して適宜選択できる。また添加量
は、成形品の要求強度、要求密度などを考慮して適宜設
定できるが、一般的には、樹脂100質量部に対して
0.1〜5質量部程度である。なお上述の発泡操作を行
う場合、化学発泡剤を熱可塑性樹脂に含有させておく方
法の他、揮発性液体発泡剤、気体発泡剤などを金型内の
溶融樹脂中に直接圧入してもよい。前記揮発性液体発泡
剤や気体発泡剤としては、二酸化炭素、窒素などが使用
できる。
ストマー)は、発泡剤を含有していてもよい。この発泡
剤で樹脂を発泡させることにより、発泡基材4で形成さ
れた成形体を得ることができる。前記発泡剤としては、
熱可塑性樹脂を発泡する際に使用されている公知の化学
発泡剤(分解性発泡剤など)を使用でき、例えば、重炭
酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム
などの無機系発泡剤;N,N’−ジニトロソペンタメチ
レンテトラミンなどのニトロソ化合物;アゾジカルボン
アミド、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合
物;ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニ
ルヒドラジド、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスル
ホニルヒドラジドなどのスルホニルヒドラジド類;p−
トルエンスルホニルセミカルバジドなどが挙げられる。
さらに、必要に応じて、サリチル酸、尿素、及びこれら
を含む発泡助剤を添加するのが好ましい。前記発泡剤
は、使用する熱可塑性樹脂の溶融温度、及び要求される
発泡倍率などを考慮して適宜選択できる。また添加量
は、成形品の要求強度、要求密度などを考慮して適宜設
定できるが、一般的には、樹脂100質量部に対して
0.1〜5質量部程度である。なお上述の発泡操作を行
う場合、化学発泡剤を熱可塑性樹脂に含有させておく方
法の他、揮発性液体発泡剤、気体発泡剤などを金型内の
溶融樹脂中に直接圧入してもよい。前記揮発性液体発泡
剤や気体発泡剤としては、二酸化炭素、窒素などが使用
できる。
【0079】本発明によれば、複数の意匠面を有する多
層成形体を効率よく安全に製造することができるため、
自動車の内装部品(例えば、ドアトリム、インストルメ
ントパネルなど)、家電製品の内外装部品などを製造す
るのに有利である。
層成形体を効率よく安全に製造することができるため、
自動車の内装部品(例えば、ドアトリム、インストルメ
ントパネルなど)、家電製品の内外装部品などを製造す
るのに有利である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、表皮材の裏側に位置す
る金型のキャビティ面に挟着体収容部を形成し、表皮材
(表皮部)の境界部を挟着するための挟着体(一対の挟
持片)を前記収容部に収容するだけでなく、前記挟着体
を駆動伝達機構によって挟着体収容部から突出可能に
し、かつ突出したときに両挟持片を離間するようにする
と共に、前記挟着体を前記駆動伝達機構又は自重によっ
て挟着体収容部に嵌入できるようにし、かつ嵌入したと
きに両挟持片が当接するようにしているため、挟着体の
突出及び収容を自動化しながら境界部を挟着でき、安全
かつ効率よく多層成形体を製造できる。
る金型のキャビティ面に挟着体収容部を形成し、表皮材
(表皮部)の境界部を挟着するための挟着体(一対の挟
持片)を前記収容部に収容するだけでなく、前記挟着体
を駆動伝達機構によって挟着体収容部から突出可能に
し、かつ突出したときに両挟持片を離間するようにする
と共に、前記挟着体を前記駆動伝達機構又は自重によっ
て挟着体収容部に嵌入できるようにし、かつ嵌入したと
きに両挟持片が当接するようにしているため、挟着体の
突出及び収容を自動化しながら境界部を挟着でき、安全
かつ効率よく多層成形体を製造できる。
【図1】 図1は本発明の金型の一例を示す概略斜視図
である。
である。
【図2】 図2は、前記図1の金型の機能を説明するた
めの一連の断面図のうち、第1の図である。
めの一連の断面図のうち、第1の図である。
【図3】 図3は、前記図1の金型の機能を説明するた
めの一連の断面図のうち、第2の図である。
めの一連の断面図のうち、第2の図である。
【図4】 図4は前記図1の金型で使用する挟着体の概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図5】 図5は前記図4の挟着体のA−A’線断面図
である。
である。
【図6】 図6は前記図4の挟着体のB−B’線断面図
である。
である。
【図7】 図7は、前記図1の金型を用いた成形体の製
造方法の一例を説明するための一連の断面図のうち、第
1の図である。
造方法の一例を説明するための一連の断面図のうち、第
1の図である。
【図8】 図8は、前記図1の金型を用いた成形体の製
造方法の一例を説明するための一連の断面図のうち、第
2の図である。
造方法の一例を説明するための一連の断面図のうち、第
2の図である。
【図9】 図9は、前記図1の金型を用いた成形体の製
造方法の一例を説明するための一連の断面図のうち、第
3の図である。
造方法の一例を説明するための一連の断面図のうち、第
3の図である。
【図10】 図10は、前記図1の金型を用いた成形体
の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第4の図である。
の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第4の図である。
【図11】 図11は本発明で使用する挟着体の他の例
を示す概略斜視図である。
を示す概略斜視図である。
【図12】 図12は前記図11の挟着体のA−A’線
断面図である。
断面図である。
【図13】 図13は前記図11の挟着体のB−B’線
断面図である。
断面図である。
【図14】 図14は前記図11の挟着体を用いた金型
の概略断面図である。
の概略断面図である。
【図15】 図15は前記図14の金型の機能を説明す
るための図である。
るための図である。
【図16】 図16は本発明の金型のさらに他の例を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図17】 図17は前記図16の金型の機能を説明す
るための一連の断面図のうち、第1の図である。
るための一連の断面図のうち、第1の図である。
【図18】 図18は前記図16の金型の機能を説明す
るための一連の断面図のうち、第2の図である。
るための一連の断面図のうち、第2の図である。
【図19】 図19は本発明の金型の別の例を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図20】 図20は本発明の金型のさらに別の例を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図21】 図21は本発明の金型の他の例を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図22】 図22は、前記図21の金型の機能を説明
するための一連の断面図のうち、第1の図である。
するための一連の断面図のうち、第1の図である。
【図23】 図23は、前記図21の金型の機能を説明
するための一連の断面図のうち、第2の図である。
するための一連の断面図のうち、第2の図である。
【図24】 図24は、前記図16の金型で使用する挟
持片の概略斜視図である。
持片の概略斜視図である。
【図25】 図25は、前記図16の金型を用いた成形
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第1の図である。
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第1の図である。
【図26】 図26は、前記図16の金型を用いた成形
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第2の図である。
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第2の図である。
【図27】 図27は、前記図16の金型を用いた成形
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第3の図である。
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第3の図である。
【図28】 図28は本発明の金型のさらに他の例を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図29】 図29は、前記図28の金型を用いた成形
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第1の図である。
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第1の図である。
【図30】 図30は、前記図28の金型を用いた成形
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第2の図である。
体の製造方法の一例を説明するための一連の断面図のう
ち、第2の図である。
【図31】 図31は本発明の金型の別の例を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図32】 図32は従来の成形体の製造方法を説明す
るための概略断面図である。
るための概略断面図である。
1,2…表皮材
3…境界部
10a〜10h…金型
30a〜30f…挟着体
31a〜31f,32a,32c〜32f…挟持片
41a〜41f,42a,42e…棒状体
14…表皮材の裏側に位置する金型
15…表皮材の表側に位置する金型
16…挟着体収容部
21,22…溶融状熱可塑性樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4F202 AA03 AA13 AD08 AD16 AD17
AD20 AD35 AG03 AH26 CA09
CA11 CB01 CB12 CB20 CK41
CQ07
Claims (4)
- 【請求項1】 平面方向に互いに隣接する第1及び第2
の表皮材の裏側に溶融状熱可塑性樹脂を供給して表皮材
と熱可塑性樹脂とを貼り合わせて多層成形体を製造する
ための雄雌一対の金型であり、かつ雄型及び雌型のうち
表皮材の裏側に位置する金型のキャビティ面に挟着体収
容部が形成され、第1及び第2の表皮材の境界部を挟ん
で対向する一対の挟持片で構成された挟着体が前記挟着
体収容部に収容されている金型において、駆動伝達機構
によって挟着体を挟着体収容部からキャビティ内に突出
させたときに両挟持片が離間して該挟持片間に表皮材の
境界部を挿入・解放でき、前記駆動伝達機構又は挟着体
の自重によって挟着体収容部に挟着体を嵌入したときに
両挟持片が当接して表皮材の境界部を挟着できる多層成
形体製造用金型。 - 【請求項2】 前記挟持片が、進退可能な棒状体に連結
又は支持されており、この棒状体の進退によって挟着体
を突出または嵌入可能とした請求項1記載の金型。 - 【請求項3】 一対の挟持片が共に前記棒状体に連結又
は支持されており、一方の挟持片が、挟着体の埋設位置
のキャビティ面に対して斜めに直線往復運動し、他方の
挟持片が、挟着体の埋設位置のキャビティ面に対して略
垂直に又は斜めに直線往復運動する請求項2記載の金
型。 - 【請求項4】 前記挟着体が、型締め方向と略平行に突
出可能であると共に、第1の突出高さにおいて両挟持片
は互いに当接し、前記第1の突出高さよりも高い第2の
突出高さにおいて両挟持片は離間するものである請求項
1又は2記載の金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001283894A JP2003011149A (ja) | 2001-04-25 | 2001-09-18 | 多層成形体製造用金型 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001127714 | 2001-04-25 | ||
JP2001-127714 | 2001-04-25 | ||
JP2001283894A JP2003011149A (ja) | 2001-04-25 | 2001-09-18 | 多層成形体製造用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003011149A true JP2003011149A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=26614195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001283894A Withdrawn JP2003011149A (ja) | 2001-04-25 | 2001-09-18 | 多層成形体製造用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003011149A (ja) |
-
2001
- 2001-09-18 JP JP2001283894A patent/JP2003011149A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040723 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |