JP2003010968A - タンク側板の溶接施行法及びこれに用いられる内外面同時溶接装置 - Google Patents

タンク側板の溶接施行法及びこれに用いられる内外面同時溶接装置

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JP2003010968A
JP2003010968A JP2001195804A JP2001195804A JP2003010968A JP 2003010968 A JP2003010968 A JP 2003010968A JP 2001195804 A JP2001195804 A JP 2001195804A JP 2001195804 A JP2001195804 A JP 2001195804A JP 2003010968 A JP2003010968 A JP 2003010968A
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Masuo Kumakura
益男 熊倉
Eiji Tsuchida
栄二 土田
Toshiaki Moriya
俊昭 森谷
Shinichi Mori
新一 盛
Akiyoshi Eto
章敬 江藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付帯作業を軽減すると共に内外面同時溶接に
より裏はつり作業を無くして工期の短縮と施工費の削減
が図れるタンク側板の溶接施行法及びこれに用いられる
内外面同時溶接装置を提供する。 【解決手段】 ダブルU開先で突合せ溶接される側板間
の開先合わせを側板内,外面の何れか一方に位置してセ
ットされる複数の治具を用いて行う第1工程と、前記側
板内,外面に溶接機をそれぞれセットする第2工程と、
前記側板内,外面の何れか他方のU開先部をこれに対応
する側の前記溶接機にて仮付溶接を行う第3工程と、前
記治具を取り外す第4工程と、前記溶接機にて前記側板
内,外面のU開先部を同時に溶接する第5工程と、前記
溶接機を移動又は取り外す第6工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNGタンク等平
底円筒型地上タンクにおけるタンク側板の溶接施行法及
びこれに用いられる内外面同時溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、LNGタンク等平底円筒型地
上タンクには、金属製の外槽側板と内槽側板との二重殻
からなる金属二重殻貯槽と、PCコンクリート製のPC
外槽と金属製の内槽側板との二重殻からなるPC外槽二
重殻貯槽とがあることは良く知られている。
【0003】金属二重殻貯槽に例をとって、その建設工
程の概略を図10により説明すると、先ず外槽底板工事
によりコンクリート底板100 上に金属製の外槽底板101
が配列される。次に、外槽側板工事により金属製の外槽
側板102 が取り付けられると共に図示しないナックルリ
ングが据え付けられる。次に、屋根組立工事により屋根
骨が組み立てられた後屋根板が取り付けられ、その後屋
根103 がエアレイズされる。次に、保冷工事によりパー
ライトコンクリートブロック104 等の保冷材料を用いて
底部及び側部の保冷を行なう。次に、内槽工事により内
槽底板105 が配列されると共に金属製の内槽側板106 が
取り付けられる。最後に、付帯設備工事が行なわれて完
成される。
【0004】ところで、前記金属二重殻貯槽が例えばL
NGタンクの場合、タンク内温度(LNG温度)が略−
162℃であるため、この温度で優れた靭性と強度を発
揮する9%Ni鋼が内槽側板106 の材料として選択されて
いる。
【0005】そして、前記内槽工事において、複数枚に
分割された内槽側板106 の縦及び横(周)の突合せ継手
にはティグ溶接が採用されるが、略70%Niのインコネ
ルあるいはハステロイ系の材料を溶接材料として用い、
これが母材の材料(9%Ni鋼)で希釈されずに十分な継
手強度を保つように、ルートギャップを開け特殊銅板を
設置して裏波ビードを形成することで、裏はつり作業を
軽減していた。
【0006】従来のタンク側板の溶接施行法を、図6の
作業工程図で詳説する。先ず、第1工程で開先合わせを
行う(タンク側板内面側で)。この際、図8に示すよう
な開先合わせ治具110 を所定の取付ピッチ(例えば800m
m )で隣接する内槽側板106 間に跨がってセットした
後、図9に示すようなストロングバック112 を所定の取
付ピッチ(例えば800mm )で隣接する内槽側板106 間に
跨がって溶接する。尚、図8中111 は予め内槽側板106
に固設された開先合わせ用のピースである。
【0007】次に、第2工程でタンク側板外面側にティ
グ溶接機をセットした後、第3工程でタンク側板内面側
に、図7で示すように、特殊銅板113 をくさび114 を介
してセットする。尚、図7中Lは内槽側板106 間のX開
先におけるルートギャップである。
【0008】次に、第4工程でタンク側板外面の溶接を
行った後、第5工程で前述した特殊銅板113 及びくさび
114 を外すと共にストロングバック112 を外し、その後
開先合わせ治具110 を外す。
【0009】次に、第6工程で裏はつり(グラインダ修
正)作業と必要に応じてPT検査(浸透探傷検査)を行
った後、第7工程でタンク側板内面側にティグ溶接機を
盛り替えセットし、第8工程でタンク側板内面の溶接を
行う。
【0010】次に、第9工程でティグ溶接機を外し又は
移動した後、第10工程でストロングバック112 等の治
具跡のグラインダ仕上げを行い、最後に、第11工程で
ストロングバック112 等の治具跡のPT検査を行って、
一連の作業を終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来のタンク側板の溶接施行法にあっては、開先合
わせ治具110 の取付け,取外し作業に加えて、裏波ビー
ドを形成するための特殊銅板113 及びくさび114 の取付
け,取外し作業やルートギャップLの確保及び溶接歪防
止のためのストロングバック112 の取付け,取外し作業
等多くの付帯作業が必要であり、またティグ溶接機を盛
り替えて内外面溶接を行うことから裏はつり,グライン
ダ修正等の作業が必須であり、作業工数が非常に多く非
能率的であり、工期の遅延や施工費の増大を招くという
問題点があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、付帯作業を軽減
すると共に内外面同時溶接により裏はつり作業を無くし
て工期の短縮と施工費の削減が図れるタンク側板の溶接
施行法及びこれに用いられる内外面同時溶接装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係るタンク側板の溶接施行法は、ダブルU開
先で突合せ溶接される側板間の開先合わせを側板内,外
面の何れか一方に位置してセットされる複数の治具を用
いて行う第1工程と、前記側板内,外面に溶接機をそれ
ぞれセットする第2工程と、前記側板内,外面の何れか
他方のU開先部をこれに対応する側の前記溶接機にて仮
付溶接を行う第3工程と、前記治具を取り外す第4工程
と、前記溶接機にて前記側板内,外面のU開先部を同時
に溶接する第5工程と、前記溶接機を移動又は取り外す
第6工程とを有することを特徴とする。
【0014】また、前記ダブルU開先はルートフェース
を有することを特徴とする。
【0015】また、前記側板内,外面の溶接機間に、溶
接方向に所定のトーチシフト量を設定することを特徴と
する。
【0016】また、前記溶接機として自動ティグ溶接機
を用いることを特徴とする。
【0017】本発明に係る内外面同時溶接装置は、前記
タンク側板の溶接施行法に用いられるものであって、側
板内,外面にそれぞれ敷設された複数本の縦レール及び
横レールと、これらの縦及び横レール上を選択的に自走
可能な側板内面台車及び側板外面台車と、これらの台車
上にそれぞれ搭載された側板内面溶接機及び側板外面溶
接機と、これらの台車及び溶接機と通信ケーブルで結ば
れた制御ユニットを搭載して側板の上端面を移動可能な
横行台車とを有し、前記制御ユニットは前記両溶接機の
作動を制御すると共に前記両台車の走行を制御し、前記
両溶接機間におけるトーチシフト量を略一定に制御する
ことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタンク側板の
溶接施行法及びこれに用いられる内外面同時溶接装置を
実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0019】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
を示すタンク側板の溶接施行法の作業工程図、図2は同
じく開先形状の説明図、図3は同じく内外面同時溶接の
概念図、図4は同じく内外面同時溶接装置の構造説明図
である。
【0020】本実施例は、本発明のタンク側板の溶接施
行法を、金属二重殻貯槽等のLNGタンクの建設工程に
おける内槽工事に適用したもので、複数枚に分割された
内槽側板の縦及び横(周)の突合せ(溶接)継手を行う
にあたっては、図1に示すような作業工程を経る。
【0021】即ち、ダブルU開先で突合せ溶接される内
槽側板間の開先合わせをタンク側板の内面側に位置して
セットされる複数の開先合わせ治具を用いて行う第1工
程と、前記タンク側板の内,外面にティグ溶接機を内外
面同時溶接装置を介してそれぞれセットする第2工程
と、前記内槽側板外面のU開先部をこれに対応する側の
前記ティグ溶接機にて所定のピッチ(例えば400mm )と
長さ(例えば50mm以上)で仮付溶接を行う第3工程と、
前記複数の開先合わせ治具を取り外す第4工程と、前記
内外面同時溶接装置のティグ溶接機にて前記内槽側板
内,外面のU開先部を同時に溶接する第5工程と、前記
内外面同時溶接装置のティグ溶接機を移動又は取り外す
第6工程とを経るのである。
【0022】前記複数の開先合わせ治具は、図8で示し
た従来のものと同様のもので、溶接線に沿って所定の取
付ピッチ(例えば800mm )でセットされる。
【0023】前記ダブルU開先は、図2に示すように、
その形状及び寸法が設定される。即ち、所定の板厚Tを
有した9%Ni鋼の内槽側板1間には、約2〜4mmの長さ
のルートフェースFを有すると共に約3〜6mmの開先先
端半径(U字の曲率半径)RのダブルU開先が加工形成
されるのである。
【0024】前記ダブルU開先の上述した設定は、以下
の根拠に基づく。開先合わせを容易にするため、溶接収
縮量(横収縮)を少なくするため、及び先行溶接時(後
述する内外面同時溶接の際)の溶け落ち防止のために、
ルートフェースFを設けることが有効であるが、ルート
フェースFを大きくとればとるほど裏はつり無しで施工
する場合、溶接金属部が母材により希釈される率が高く
なり、溶接継手の引張強度が低下する。希釈率(=母材
溶融部断面積/溶接金属断面積)が40%を超えると引
張強度が基準値を下回る虞れがあるため、希釈率が40
%以下となるような開先形状にし、ティグ溶接時の初層
のぬれ性を考慮し、開先先端半径Rを約3mm以上とし
た。但し、溶接能率から最大約6mmとした。
【0025】前記内外面同時溶接は、図3に示すよう
に、後述する内外面同時溶接装置10の二つのティグ溶
接機15,16におけるトーチ15a,16a及びワイ
ヤー15b,16b間に所定のトーチシフト量C(例え
ばC=150mm 以上)を設定し、これを溶接方向に常に一
定に保持して内槽側板1の内,外面のU開先部を自動で
かつ同時に溶接するものである。
【0026】前記内外面同時溶接装置10は、図4に示
すように、内槽側板1の内,外面に縦溶接線20及び横
溶接線21に沿ってそれぞれ敷設された複数本の縦レー
ル11及び横レール12と、これらの縦及び横レール上
を選択的に先行パルスモータ22及び後行パルスモータ
23により自走可能な側板外面台車13及び側板内面台
車14と、これらの台車上にそれぞれ搭載された側板外
面溶接用のティグ溶接機15及び側板内面溶接用のティ
グ溶接機16と、これらの台車13,14及びティグ溶
接機15,16と通信ケーブル17で結ばれた制御ユニ
ット18を搭載して内槽側板1の上端面を横(周)方向
に自走可能な横行台車19とを有する。
【0027】図示例では、縦レール11と横レール12
とが交差する回転レール25(これは図示しない適宜の
手段により縦レール11の位置と横レール12の位置と
に切替固定されるようになっている)上方の縦レール部
分11aが横行台車19の両側からそれぞれ一体的に吊
架されている。即ち、この縦レール部分11aが横行台
車19の移動により既設の任意の縦レール11に回転レ
ール25を介して連結して1本の縦レールを構成するよ
うになっているのである。尚、図4中26は側面ガイド
ローラで、27はトランスや制御盤等の積荷である。
【0028】そして、前記制御ユニット18は、前記両
ティグ溶接機15,16の作動を制御すると共に前記両
台車13,14の走行を制御し、前記両ティグ溶接機間
におけるトーチシフト量Cを略一定に制御している。即
ち、前記制御ユニット18においては、先ず溶接全長距
離をインプットすると共に先行,後行台車13,14間
の距離差(トーチシフト量C)をインプットする。次
に、先行台車13上のティグ溶接機15をアークON
し、一定距離差にて後行台車14上のティグ溶接機16
に予備信号が送って後行台車14上のティグ溶接機16
をアークONする。この溶接中、先行,後行台車13,
14の距離を適宜の表示器に表示すると共に、先行,後
行台車13,14間の距離差を微調整して設定距離差以
上に差がでたら溶接を中止する。そして、先行台車13
が溶接全長距離に達したら先行台車13上のティグ溶接
機15をアークOFFし、設定距離差の制御を解除した
後、後行台車14が溶接全長距離に達したら後行台車1
4上のティグ溶接機16をアークOFFして制御動作を
完了するようになっている。
【0029】このようにして、本実施例では、隣接する
内槽側板1間をルートフェースFを有するダブルU開先
で突合せ溶接するようにしたので、溶接歪を最小化する
と共に希釈率を低く抑えて内外面同時溶接することがで
きる。
【0030】これにより、溶接継手の引張強度を十分保
持しつつ、内外面同時溶接による裏はつり作業省略とス
トロングバック112 (図7及び図9参照)不要による付
帯作業の軽減が図れ、大幅な工期の短縮と施工費の削減
が図れる。即ち、従来例えば11工程必要であったもの
が、本実施例では6工程で済むのである(図1及び図6
参照)。
【0031】また、本実施例の内外面同時溶接装置10
によれば、両ティグ溶接機15,16間におけるトーチ
シフト量Cを略一定に制御することができるので、両ト
ーチ15a,16a間の側板温度を約300 ℃以下に抑え
て高品質のティグ溶接を行うことができる。さらに、本
実施例の内外面同時溶接装置10によれば、先行,後行
台車13,14を縦レール11から横レール12に盛り
替えることで、横行台車19を縦及び横(周)の突合せ
継手に兼用でき、これによっても大幅な工期の短縮と施
工費の削減が図れる。
【0032】[第2実施例]図5は本発明の第2実施例
を示す溶融池磁気制御の原理図である。
【0033】これは、第1実施例におけるティグ溶接に
おいて、シールドガスにアルゴン+ヘリウムガスを採用
し、深溶け込み化,高溶着化により溶接能率をより一層
高めるようにした例である。
【0034】これによれば、溶着量が増大して垂れ下が
り(溶け落ち)、オーバーラップ、アンダーカット等の
溶接欠陥が発生する虞があるので、図5に示すように、
トーチ15a(16a)部に磁気コイル30を取り付
け、電磁力により溶融池の溶着金属を押し上げること
で、前記溶接欠陥の発生を防止するようにしている。こ
れは、溶融池磁気制御として公知であるが、原理を詳述
すると、2本のワイヤ15b(16b)を溶融池の前
方,後方に挿入する。同ワイヤ15b(16b)をワイ
ヤ加熱電源の陽極側と陰極側にそれぞれ接続し通電す
る。この時溶融池においてワイヤ挿入点間の溶融金属中
に一方向電流Iuが幅広く形成される。ここに内槽側板1
表面に対して垂直方向の磁場を付与することにより、溶
融池内に上向きの電磁力を幅広く発生させ、溶着金属の
垂れ下がりを防止するのである。
【0035】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である
ことはいうまでもない。例えば、本発明をLNGタンク
以外のタンク側板工事に適用しても良いし、本発明はテ
ィグ溶接以外の溶接を採用しても良い。
【0036】
【発明の効果】以上、実施例により具体的に説明したよ
うに、請求項1の発明によれば、ダブルU開先で突合せ
溶接される側板間の開先合わせを側板内,外面の何れか
一方に位置してセットされる複数の治具を用いて行う第
1工程と、前記側板内,外面に溶接機をそれぞれセット
する第2工程と、前記側板内,外面の何れか他方のU開
先部をこれに対応する側の前記溶接機にて仮付溶接を行
う第3工程と、前記治具を取り外す第4工程と、前記溶
接機にて前記側板内,外面のU開先部を同時に溶接する
第5工程と、前記溶接機を移動又は取り外す第6工程と
を有することを特徴とするので、溶接継手の引張強度を
十分保持しつつ、内外面同時溶接による裏はつり作業省
略とストロングバック不要による付帯作業の軽減が図
れ、大幅な工期の短縮と施工費の削減が図れる。
【0037】請求項2の発明によれば、前記ダブルU開
先はルートフェースを有することを特徴とするので、溶
接収縮量(横収縮)を少なくすると共に先行溶接時の溶
け落ち防止が図れる。
【0038】請求項3の発明によれば、前記側板内,外
面の溶接機間に、溶接方向に所定のトーチシフト量を設
定することを特徴とするので、両トーチ間の側板温度を
約300 ℃以下に抑えて高品質の溶接を行うことができ
る。
【0039】請求項4の発明によれば、前記溶接機とし
て自動ティグ溶接機を用いることを特徴とするので、溶
接品質の向上と溶接作業の省力化及び迅速化が図れる。
【0040】請求項5の発明によれば、前記タンク側板
の溶接施行法に用いられるものであって、側板内,外面
にそれぞれ敷設された複数本の縦レール及び横レール
と、これらの縦及び横レール上を選択的に自走可能な側
板内面台車及び側板外面台車と、これらの台車上にそれ
ぞれ搭載された側板内面溶接機及び側板外面溶接機と、
これらの台車及び溶接機と通信ケーブルで結ばれた制御
ユニットを搭載して側板の上端面を移動可能な横行台車
とを有し、前記制御ユニットは前記両溶接機の作動を制
御すると共に前記両台車の走行を制御し、前記両溶接機
間におけるトーチシフト量を略一定に制御することを特
徴とするので、高品質の溶接と大幅な工期の短縮と施工
費の削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すタンク側板の溶接施
行法の作業工程図である。
【図2】同じく開先形状の説明図である。
【図3】同じく内外面同時溶接の概念図である。
【図4】同じく内外面同時溶接装置の構造説明図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示す溶融池磁気制御の原
理図である。
【図6】従来のタンク側板の溶接施行法の作業工程図で
ある。
【図7】同じく突合せ継手部の構造説明図である。
【図8】同じく開先合わせ治具の説明図である。
【図9】同じくストロングバックの説明図である。
【図10】金属二重殻貯槽の建設工程の概略図である。
【符号の説明】
1 内槽側板 10 内外面同時溶接装置 11 縦レール 12 横レール 13 側板内面台車 14 側板外面台車 15 側板内面溶接用のティグ溶接機 16 側板外面溶接用のティグ溶接機 17 通信ケーブル 18 制御ユニット 19 横行台車 20 縦溶接線 21 横溶接線 22 先行パルスモータ 23 後行パルスモータ 25 回転レール 26 側面ガイドローラ 27 トランスや制御盤等の積荷 30 磁気コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 9/235 B23K 9/235 B // B23K 101:12 101:12 (72)発明者 森谷 俊昭 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 盛 新一 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 江藤 章敬 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB07 CA05 DA02 DA03 DC01 DF02 EA06 EA09 4E081 AA15 BA04 BA40 CA11 DA11 DA19 DA20 DA37 EA43 YL04 YX02 YX08 YY13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダブルU開先で突合せ溶接される側板間
    の開先合わせを側板内,外面の何れか一方に位置してセ
    ットされる複数の治具を用いて行う第1工程と、前記側
    板内,外面に溶接機をそれぞれセットする第2工程と、
    前記側板内,外面の何れか他方のU開先部をこれに対応
    する側の前記溶接機にて仮付溶接を行う第3工程と、前
    記治具を取り外す第4工程と、前記溶接機にて前記側板
    内,外面のU開先部を同時に溶接する第5工程と、前記
    溶接機を移動又は取り外す第6工程とを有するタンク側
    板の溶接施行法。
  2. 【請求項2】 前記ダブルU開先はルートフェースを有
    することを特徴とする請求項1記載のタンク側板の溶接
    施行法。
  3. 【請求項3】 前記側板内,外面の溶接機間に、溶接方
    向に所定のトーチシフト量を設定することを特徴とする
    請求項1又は2記載のタンク側板の溶接施行法。
  4. 【請求項4】 前記溶接機として自動ティグ溶接機を用
    いることを特徴とする請求項1,2又は3記載のタンク
    側板の溶接施行法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至4の何れか一つのタン
    ク側板の溶接施行法に用いられる内外面同時溶接装置で
    あって、側板内,外面にそれぞれ敷設された複数本の縦
    レール及び横レールと、これらの縦及び横レール上を選
    択的に自走可能な側板内面台車及び側板外面台車と、こ
    れらの台車上にそれぞれ搭載された側板内面溶接機及び
    側板外面溶接機と、これらの台車及び溶接機と通信ケー
    ブルで結ばれた制御ユニットを搭載して側板の上端面を
    移動可能な横行台車とを有し、前記制御ユニットは前記
    両溶接機の作動を制御すると共に前記両台車の走行を制
    御し、前記両溶接機間におけるトーチシフト量を略一定
    に制御することを特徴とする内外面同時溶接装置。
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