JP2003009930A - カメラカバーセットとカメラカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラとカメラカバーが分離することを防止
しつつ、カメラの出し入れが煩わしくなく楽に出し入
れ、収納できるカメラカバーセットおよびカメラカバー
を提供する。 【解決手段】挿通部６をカメラカバー２内外に貫通する
ようにカメラカバー２に孔として形成し、この孔に挿通
されたストラップ３の長手方向に沿って前記カメラカバ
ー２をスライド自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はストラップを取り付
けることができるカメラのカメラカバーセットおよびカ
メラカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のカメラカバーを図９および図１０
に示す。図９はカメラカバーがカメラを収納している状
態を示している。また、図１０はカメラカバーにカメラ
を出し入れするときの状態を示している。図９におい
て、カメラ４０にはストラップ３３が着脱自在に取り付
けられている。

【０００３】一方カメラカバー３１には前記ストラップ
３３を挿通することができる環状のバンド部３２が一体
に形成されている。また、このカメラカバー３１の収納
口３７にはファスナー３８が設けられており、カメラ４
０をカメラカバー３１に入れてファスナー３８を閉じる
ことで、カメラカバー３１はカメラ４０を被覆（収納）
できるようになっている。ストラップ３３を前記バンド
部３２に挿通しておくとカメラをカメラカバー３１から
取り出して使用するときにカメラカバー３１とカメラが
分離しないようになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、図１０に示す
ようにカメラ４０をカメラカバー３１に出し入れすると
きには、カメラ４０を出し入れする方向（記号Ａの矢印
で示す方向）とストラップ３３がバンド部３２と係合し
てスライドする方向（記号Ｂの矢印で示す方向）とが異
なっているために、カメラ４０をカメラカバー３１に出
し入れするときにストラップ３３とバンド部３２とのス
ライドが抵抗となって、カメラ４０をスムーズに出し入
れすることができず前記出し入れが煩わしいものとなっ
ていた。

【０００５】また、ストラップ３３を前記バンド部に挿
通せずにカメラ４０を使用することもできるがこの場合
にはカメラカバー３１からカメラ４０を取り出すとカメ
ラ４０とカメラカバー３１は分離してしまい、カメラを
使用するにはカメラカバー３１を手に持ったままか、あ
るいは何処かに置いておかなければならなくなる。前記
カメラカバー３１を持ったままカメラ４０を使用（撮
影）するのは煩わしいものであり、カメラカバー３１を
何処かに置いてカメラ４０を使用（撮影）するのでは、
カメラカバー３１を置き忘れてしまうおそれもあった。

【０００６】そこで、本発明は、カメラとカメラカバー
が分離することを防止しつつ、カメラの出し入れが煩わ
しくなく楽に出し入れ、収納できるカメラカバーセット
およびカメラカバーを提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の技術的手段を講じた。すなわち、第１
の技術的手段としては、カメラに取り付けるためのスト
ラップと、カメラを出し入れする収納口及び前記ストラ
ップを挿通するための挿通部を備えた袋状のカメラカバ
ーとを備えたカメラカバーセットにおいて、前記挿通部
はカメラカバー内外に貫通するようにカメラカバーに形
成された孔であり、この孔に挿通されたストラップの長
手方向に沿って前記カメラカバーがスライド自在とされ
ていることである。

【０００８】カメラカバーはストラップの長手方向にス
ライドするだけでカメラを出し入れすることができるよ
うになり、また、ストラップはカメラカバーに形成した
挿通部（孔）に挿通されているので、カメラとカメラカ
バーとは一体とされ、ここに、このカメラカバーセット
はカメラとカメラカバーが分離することを防止しつつ、
カメラの出し入れが煩わしくなく楽に出し入れ、収納で
きるようになる。第２の技術的手段としては、第１の技
術的手段における収納口には開閉手段が設けられている
ことである。

【０００９】これによって、カメラをカメラカバーに入
れて収納口を閉じておけばカメラからカメラカバーが不
測にはずれることがなくなる。第３の技術的手段として
は、第１または２のいずれかの技術的手段におけるスト
ラップは、前記挿通部に引っ掛かって前記カメラカバー
の前記スライドを規制する規制具を備えていることであ
る。カメラカバーのスライドを規制できればカメラカバ
ーが動く範囲を調整することができ、また、ストラップ
が挿通部（孔）から抜けはずれることを防止できるの
で、カメラカバーとストラップを取り付けたカメラとが
不測に分離することを防止できる。

【００１０】第４の技術的手段としては、第１から３の
いずれかの技術的手段における挿通部は前記袋状のカメ
ラカバーにおける袋の底に位置することである。カメラ
においてストラップを取り付けた部分はカメラカバー内
に収納されたときには挿通部に近接することとなる。し
たがって、挿通部と収納口とはできるだけ離れていた方
がカメラカバー内のカメラを収納するための収納スペー
スを広くとることができる。この第４の技術的手段によ
って、挿通部を収納口からできるだけ離した位置、すな
わち、袋状のカメラカバーにおける袋の底部に設けるこ
とによって、カメラカバーの収納スペースを極力広くと
ることができるのである。

【００１１】第５の技術的手段としては、第１から４の
いずれかの技術的手段における収納口と挿通部との間隔
は、前記カメラカバーがカメラを収納したときの収納口
と挿通部とを結んだ直線方向における該カメラの長さよ
りも大きくされていることである。カメラがカメラカバ
ーに収納されたときカメラがカメラカバー内でたどり着
く最も深い位置は挿通部の位置である。よって、収納口
と挿通部との間隔が挿通部と収納口とを結んだ直線方向
におけるカメラの長さよりも長くなっていれば、カメラ
カバーはカメラ全体を覆うことができる収納スペースを
確保することができるのである。

【００１２】第６の技術的手段としては、第１から５の
いずれかの技術的手段におけるストラップの全長は前記
収納口と前記挿通部との間隔よりも長くされていること
である。例えば第５の技術的手段を講じることによっ
て、カメラカバーは、カメラ全体を覆うことができるよ
うになるが、このときの挿通部と収納口の間隔よりもス
トラップの全長を長くすれば、ストラップを挿通部に挿
通したままカメラをスライドさせてカメラカバーから取
り出すのに必要な長さを確保できるのである。

【００１３】第７の技術的手段としては、第１から６の
いずれかの技術的手段におけるストラップの全長は、前
記収納口と前記挿通部との間隔の２倍以上であることで
ある。カメラをカメラカバーから取り出したときに挿通
部からカメラカバーの外に出ているストラップの部分は
カメラを使用するために余分に長くなっていることが望
ましい。このためのストラップの長さをこの第７の技術
的手段によって得ることができる。

【００１４】第８の技術的手段としては、カメラを出し
入れする収納口と、カメラに取り付けられているストラ
ップを挿通するための挿通部とを有した袋状のカメラカ
バーにおいて、前記挿通部はカメラカバー内外に貫通す
るように形成された孔であることである。このように挿
通部として形成された孔に、カメラに取り付けられたス
トラップを挿通し、このストラップの長手方向に沿って
カメラカバーをスライドするだけでカメラを出し入れす
ることができるようになり、また、カメラとカメラカバ
ーとは一体とされ、ここに、カメラとカメラカバーが分
離することを防止しつつ、カメラの出し入れが煩わしく
なく楽に出し入れ、収納できるようになる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳しく説明する。図１および図２は本発明に
おけるカメラカバーセットの第１実施形態を示してお
り、また、ストラップを取り付けたカメラをカメラカバ
ーに収納した状態を示している。本発明におけるカメラ
カバーセット１はカメラ２０を被覆するためのカメラカ
バー２とカメラ２０に取り付けるためのストラップ３か
ら主構成される。

【００１６】図１（図２）に示すようにカメラカバー２
は袋状に形成されており、袋における口の部分を、カメ
ラ２０を出し入れ、収納するための収納口５としてい
る。また、この収納口５からみて袋状のカメラカバーの
袋の最も深い部分（縁）にはストラップ３を挿通するた
めの挿通部として孔６（以下、挿通孔６という。）が、
カメラカバー２内外を貫通して設けられている。この挿
通孔６の部分は金属製の補強金具２８によってハトメ加
工がなされており、これによって、挿通孔６の部分でカ
メラカバー２とストラップ３が摩擦によって摩耗するこ
とを防止している。

【００１７】このカメラカバー２の材質は袋状に形成で
きるのであればどのようなものであっても良いが、精密
機械であるカメラ２０を収納するためのものであるの
で、緩衝性（衝撃吸収性）のある材料、例えば重合ゴム
等を繊維として編成した衝撃吸収材（伸縮性に富むもの
を含む）等が望ましい。ストラップ３はカメラ２０に着
脱自在に取り付けられており、また、挿通孔６に挿通さ
れている。これによって、カメラカバー２はストラップ
３の長手方向に沿ってスライド可能（自在）となる。

【００１８】ストラップ３は、ループ状で使用者の把持
部（肩掛け部、首掛け部）となる太紐部９と、同じくル
ープ状でカメラ２０への取り付け部となる細紐部８とを
連結具１３ａによって連結して形成されている。この連
結具１３ａは球状に形成されており、その大きさ（直
径）は挿通孔６よりも大きくされてカメラ２０をカメラ
カバー２に収納したときにカメラカバー２の内側に位置
するように設けられており、カメラ２０の出し入れに際
し、カメラカバー２の内側で挿通孔６に引っ掛かって
（当たって）カメラカバー２のスライドを規制する規制
具としての役割を果たす（以下、第１規制具１３ａとい
う。）。

【００１９】前記第１規制具１３ａは、カメラカバー２
の内側に位置するように設けられるだけでなく挿通孔６
から外のストラップ３の部分に設けるようにしてもよ
い。収納口５と挿通孔６（挿通部）との間隔を図１にお
いて記号Ｃの矢印幅で示している（以下、単に間隔Ｃと
いう。）。また、この収納口５と挿通孔６を結んだ直線
方向を記号Ｅの矢印で示しており（以下、単に直線方向
Ｅという。）、この直線方向Ｅにおけるカメラ２０の長
さを記号Ｄの矢印幅で示している（以下、カメラ長さＤ
という）。

【００２０】カメラ２０をカメラカバー２から取り出す
とカメラ２０に取り付けられたストラップ３は挿通孔６
と収納口５を通ってスライドすることとなる。すなわ
ち、直線方向Ｅはカメラ２０をカメラカバー２に出し入
れする方向にもなっており、また、ストラップ３を挿通
孔６に挿通する方向でもある。すなわち、前記したカメ
ラ２０をカメラカバー２に出し入れする方向はストラッ
プ３を挿通孔６に挿通する方向と一致しているのであ
る。カメラカバー２の大きさ（容量）を決める際にはこ
の直線方向Ｅにおけるカメラ２０の長さ（カメラ長さ
Ｄ）よりも間隔Ｃが大きくされていることが必要であ
る。

【００２１】前記カメラ２０の長さよりも間隔Ｃが小さ
ければカメラ２０をカメラカバー２に収納しようとした
ときにカメラ２０は収納口５からはみ出してしまいカメ
ラカバー２はカメラ２０全体を収納（被覆）できないか
らである。カメラカバー２の側部外面にはカメラカバー
２を固定するためのベルトホルダー１１が備えられてい
る。このベルトホルダー１１は使用者のズボン等の腰ベ
ルト等に引っかけてカメラカバー２を固定するためのも
のである。

【００２２】このベルトホルダー１１は帯状であり、そ
の長手方向の一端はカメラカバー２の側部外面に固定さ
れており、他端は自由端とされている。これにより、こ
のベルトホルダー１１と相対するカメラカバー２の外面
との間（符号２９で示す。）に腰ベルト等を挟み込むこ
とができるようになる。また、ベルトホルダー１１の自
由端及びこの自由端が接触するカメラカバー２の外面部
分には、ともに面ファスナー１２が設けられており、前
述のように腰ベルト等を挟み込んでこれらの面ファスナ
ー１２を閉じることでカメラカバー２を固定することが
できることとなる。

【００２３】このようにベルトホルダー１１を用いてカ
メラカバー２を前記腰ベルト等に固定したときには、直
線方向を上下方向にして取り付けることができるように
なる。前記収納口５にはその開閉手段としてファスナー
１４が設けられている。カメラ２０をカメラカバー２に
入れてこのファスナー１４を閉じることにより、カメラ
２０全体を収納してカメラカバー２からカメラ２０が不
測に出ないようになっている。

【００２４】なお、収納口の開閉手段としては前記ファ
スナー１４に限らず従来ある種々の開閉具（面ファスナ
ー、ボタン留め等）を利用することが可能である。カメ
ラカバー２から取り出したカメラ２０を二点鎖線で示し
ているが、このようにカメラ２０を収納口５から取り出
したときにストラップ３が挿通孔６に挿通されたままで
いるためにはストラップ３の全長が間隔Ｃよりも長くさ
れていることが必要である。さらに、カメラ２０をカメ
ラカバー２から取り出して使用するときには、使用者が
挿通孔６から出ているストラップ３を手に持ったり、首
に掛けたりできるように、このストラップ３の全長は間
隔Ｃの２倍以上にすることが望ましく、より望ましくは
３〜４倍であり、さらに望ましくは３倍程度である。

【００２５】図３は、使用者がカメラをカメラカバーに
出し入れするときの状態を示している。ストラップ３は
使用者の首（肩でも良い）に掛けられている。ストラッ
プ３を使用者の首に掛けて手放すとカメラ２０は宙づり
の状態となり、この状態ではカメラカバー２を上方にス
ライドさせるだけで、カメラ２０を取り出すことがで
き、また、このカメラカバー２をそのまま下方にスライ
ドさせて降ろすだけでカメラ２０を収納できる。

【００２６】この収納状態（図３参照）だとカメラ２０
はストラップ３に取り付けられて使用者の首に掛けられ
ているのでそれ以上下方に下がることはない。したがっ
て、収納口５に備えた開閉具（例えば図１に示すファス
ナー１４）を閉じなくてもカメラカバー２はカメラ２０
を収納したままの状態を維持できるので、ファスナー等
の開閉手段を収納口５に設けないカメラカバー２をカメ
ラカバーセット１に用いてもよい。カメラカバー２に開
閉手段を設けない場合にはカメラカバー２の構造がより
単純なものとなり、製作コスト等を抑えることができ
る。

【００２７】このようにすることで、カメラ２０を出し
入れするときに煩わしくなく、楽にカメラ２０の出し入
れができるのである。図４はカメラをカメラカバーから
取り出して使用しているときの状態を示している。カメ
ラ２０を使用（撮影）するときには、カメラ２０は使用
者の目の位置（高さ）にあり、このときにはカメラカバ
ー２はストラップ３を伝って（スライドして）カメラ２
０の下方に下がる（下げることができる）こととなる。

【００２８】このようにカメラカバー２をスライドさせ
ておけばカメラカバー２はカメラ２０の使用（撮影）の
邪魔にならない。また、挿通孔６から出ているストラッ
プ３の部分にはカメラカバー２のスライドを規制するた
めの第２規制具１３ｂが備えられている（図３，図４参
照）。この第２規制具１３ｂは、ストラップ３の長手方
向に沿って位置変更可能となっており、この第２規制具
１３ｂの位置を変えることでカメラカバー２がスライド
する範囲を調整できるようになっている。

【００２９】第２規制具１３ｂの構造を図５，図６で説
明する。図５は、第２規制具１３ｂの内部構造を示すも
のである。第２規制具１３ｂは、ボタン体１５とこのボ
タン体１５と係合する球状体２１から構成される。ボタ
ン体１５と球状体２１は合成樹脂等の材料によって、形
成されている。ボタン体１５は略円筒形状であり、その
長手方向の一端側には２股にされた脚部１６が形成され
ており、またその長手方向の途中にはストラップ３を挿
通するための第１ストラップ挿通孔１７が前記長手方向
に直交した方向に沿って形成されている。

【００３０】球状体２１にはボタン体１５を嵌めるため
の嵌合穴２５が形成されている。この嵌合穴２５には図
５に示すようにボタン体１５の脚部１６を先頭にして嵌
め込む。このとき、ボタン体１５の長手方向において脚
部１６とは反対の端面は、ボタン体１５を嵌合穴２５に
指で押し込むための押圧部（符号１８で示す。）とされ
る。この球状体２１には、前記第１ストラップ挿通孔１
７と一致させてストラップ３を挿通するための第２スト
ラップ挿通孔２３が嵌合穴２５の方向と直交する方向に
沿って形成されている。

【００３１】嵌合穴２５の底部には嵌合穴２５の底面に
向かうにつれて嵌合穴２５の横幅を狭くする傾斜壁２５
が形成されている。ボタン体１５を嵌合穴２５に嵌め込
んだときにボタン体１５の脚部１６の先端は前記傾斜壁
２５とこの傾斜壁２５よりも上側における嵌合穴２５の
側壁との境界位置で傾斜壁２５に引っ掛かってとどまる
こととなる。このときには第１ストラップ挿通孔１７と
第２ストラップ挿通孔２３は一致しておらず、第１スト
ラップ挿通孔１７がそのボタン体１５の長手方向におい
て第２ストラップ挿通孔２３よりも上方に位置してい
る。

【００３２】図６はストラップ３に第２規制具１３ｂを
取り付けた状態を示している。以下に、図５の状態から
この図６のようにストラップ３に第２規制具１３ｂが取
り付けられるまでを説明する。図５の状態からボタン体
１５の押圧部１８を指で押すと脚部１６が前記傾斜壁２
５と接触したままこの摺動することとなる。このとき、
前記脚部１６は二股における股の内側に弾性変形する
（図６参照）。この弾性変形によって脚部１６に生じた
弾性力により、脚部１６はもとの状態（図５の状態）に
もどろうし、これによりボタン体１５を上方に押し戻そ
うとする力（以下、付勢力という）がボタン体１５に作
用することとなる。

【００３３】この状態で第１ストラップ挿通孔１７と第
２ストラップ挿通孔２３を一致させてストラップ３を通
す。そして押圧部１８にかけていた押圧力を解除すると
付勢力によってボタン体１５は上方に押し上げられ第１
ストラップ挿通孔１７と第２ストラップ挿通孔２３の位
置がずれる。このように第１ストラップ挿通孔１７と第
２ストラップ挿通孔２３がずれることによって、ストラ
ップ３を押さえつけ第２規制具１３ｂはストラップ３に
固定される。第２規制具１３ｂの位置を変更したい場合
には押圧部１８を押して第１ストラップ挿通孔１７と第
２ストラップ挿通孔２３を一致させて第２規制具１３ｂ
をストラップ３の長手方向に沿ってスライドさせればよ
い。

【００３４】以上説明したようにストラップ３に取り付
けた第２規制具１３ｂはストラップ３の長手方向に沿っ
て位置を変更することで、カメラカバー２がスライドす
る範囲を調節することができるようになる。図７は本発
明におけるカメラカバーセットの第２実施形態を示して
いる。第１実施形態（図１、図２）では、挿通孔６は、
袋状のカメラカバー２において収納口５からみて最も深
い位置に形成されていたが、この第２実施形態では、挿
通孔６は、前記最も深い位置からカメラカバー２の側面
側にずれて形成されている。

【００３５】このように形成した場合においてもカメラ
２０に取り付けたストラップ３を前記挿通孔６に挿通
し、カメラカバー２をストラップ３の長手方向に沿って
スライドさせることでカメラ２０を出し入れ、収納する
ことができるようになっている。また、この第２実施形
態においても第１実施形態形態と同様にストラップ３の
挿通孔６への挿通方向（記号Ｆの矢印で示す方向）とカ
メラ２０の出し入れの方向（記号Ｇの矢印で示す方向）
は一致している。

【００３６】図８は本発明におけるカメラカバーセット
の第３実施形態を示している。この第３実施形態では挿
通孔６はカメラカバー２の側面において略中央に形成さ
れている。ストラップ３において細紐部８と太紐部９と
の連結は以下のようにされている。すなわち、ループ状
にされた太紐部９に金属製のリング体２７を環装し、こ
のリング体２７と細紐部８とを連結金具３０を介して連
結するのである。

【００３７】そして前記細紐部８を介してストラップ３
をカメラ２０に取り付けるのである。この第３実施形態
においては、カメラ２０に取り付けたストラップ３を挿
通孔６に挿通したときの挿通の方向（記号Ｆの矢印で示
す方向）とカメラのカメラカバー２への出し入れの方向
（記号Ｇの矢印で示す方向）とは一致していない。本発
明においては、ストラップ３を挿通するための挿通孔６
は袋状に形成したカメラカバー２において、何処にでも
形成することが可能であるが、第１実施形態、第２実施
形態において説明したようにストラップ３の挿通孔６へ
の挿通方向とカメラ２０のカメラカバー２への出し入れ
の方向とが一致しているカメラカバー２の方が一致して
いない（第３実施形態における）カメラカバー２よりも
カメラ２０の出し入れがしやすい。

【００３８】なお、本発明において「袋の底部」とは第
１実施形態、第２実施形態において説明したようにスト
ラップ３の挿通孔６への挿通方向とカメラ２０のカメラ
カバー２への出し入れの方向とを一致させることができ
るカメラカバー２の部分のことをいう。本発明は上述し
た実施の形態に限られるものではなく以下のように種々
の変形が可能である。規制具１３（１３ａ、１３ｂ）は
図１（図２）、図５（図６）で説明したような球状のも
のに限られるものではなく、要は、カメラカバー２をス
トラップ３の長手方向に沿ってスライドさせたときに挿
通孔６に引っ掛かるように挿通孔６よりも大きくされて
いればどのような形状のものであっても良い。

【００３９】ストラップの材質は、ストラップを首
（肩）等に掛けて使用する際に切れないような十分な強
度をもつもの（例えば革ひも、ナイロン等の合成樹脂等
によるもの）であればどのようなものであってもよい。
カメラにストラップが付属品とされて市販されているも
のについては本発明におけるカメラカバーのみをこのカ
メラに用いることもできる。カメラカバーを固定するた
めの手段としてベルトホルダーを上記したが、固定手段
はこのベルトホルダーに限られず従来ある種々の固定具
等、例えばフック状のもの、キーホルダー等を用いても
かまわない。

【００４０】挿通孔６（挿通部）は前述したようなハト
メ加工を施したものに限られず、例えばカメラカバーに
切り込みを入れてこれをストラップを挿通するための挿
通孔（挿通部）としてもよい。また、挿通孔はカメラカ
バーに複数形成してもよい。図３から図６で示した第２
規制具１３ｂに代えて、いわゆる紐留めクリップとして
従来提案されている種々のタイプのものを利用してもよ
い。

【００４１】

【発明の効果】本発明によればカメラとカメラカバーが
分離することを防止しつつ、カメラの出し入れが煩わし
くなく楽に出し入れ、収納できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）の第１実施形態を示す側面図である。

【図２】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）を示す斜視図である。

【図３】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）がカメラを収納するときの状態を示す図である。

【図４】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）とともにカメラを使用したときの状態を示す図で
ある。

【図５】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）における規制具（１３ｂ）を示す図である。

【図６】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）における規制具（１３ｂ）を示す図である。

【図７】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）の第２実施形態を示す側面図である。

【図８】本発明におけるカメラカバーセット（カメラカ
バー）の第３実施形態を示す側面図である。

【図９】従来のカメラカバーがカメラを収納している状
態を示した正面図である。

【図１０】従来のカメラカバーにカメラを出し入れする
状態を示した正面図である。

【符号の説明】

１ カメラカバーセット ２ カメラカバー ３ ストラップ ５ 収納口 ６ 挿通孔 １３（１３ａ，１３ｂ） 規制具（第１規制具、第２規
制具） １４ 開閉手段 ２０ カメラ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラ（２０）に取り付けるためのスト
   ラップ（３）と、カメラ（２０）を出し入れする収納口
   （５）及び前記ストラップ（３）を挿通するための挿通
   部（６）を備えた袋状のカメラカバー（２）とを備えた
   カメラカバーセット（１）において、 前記挿通部（６）はカメラカバー（２）内外に貫通する
   ようにカメラカバー（２）に形成された孔であり、この
   孔に挿通されたストラップ（３）の長手方向に沿って前
   記カメラカバー（２）がスライド自在とされていること
   を特徴とするカメラカバーセット。
2. 【請求項２】 前記収納口（５）には開閉手段（１４）
   が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のカ
   メラカバーセット。
3. 【請求項３】 前記ストラップ（３）は、前記挿通部
   （６）に引っ掛かって前記カメラカバー（２）の前記ス
   ライドを規制する規制具（１３）を備えていることを特
   徴とする請求項１または２のいずれかに記載のカメラカ
   バーセット。
4. 【請求項４】 前記挿通部（６）は前記収納口（５）を
   有する袋状のカメラカバー（２）における袋の底部に位
   置することを特徴とする請求項１から３のいずれかに記
   載のカメラカバーセット。
5. 【請求項５】 前記収納口（５）と前記挿通部（６）と
   の間隔は、前記カメラカバー（２）がカメラ（２０）を
   収納したときの収納口（５）と挿通部（６）とを結んだ
   直線方向における該カメラ（２０）の長さよりも大きく
   されていることを特徴とする請求項１から４のいずれか
   に記載のカメラカバーセット。
6. 【請求項６】 前記ストラップ（３）の全長は前記収納
   口（５）と前記挿通部（６）との間隔よりも長くされて
   いることを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載
   のカメラカバーセット。
7. 【請求項７】 前記ストラップ（３）の全長は前記収納
   口（５）と前記挿通部（６）との間隔の２倍以上である
   ことを特徴とする請求項１から６のいずれかに記載のカ
   メラカバーセット。
8. 【請求項８】 カメラ（２０）を出し入れする収納口
   （５）と、カメラ（２０）に取り付けられているストラ
   ップを挿通するための挿通部（６）とを有した袋状のカ
   メラカバー（２）において、 前記挿通部（６）はカメラカバー（２）内外に貫通する
   ように形成された孔であることを特徴とするカメラカバ
   ー。